JP2016123389A - 揮散性薬剤含有立体構造体 - Google Patents

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誠一 鹿島
智宏 柿木
tomohiro Kakinoki
智宏 柿木
由美 川尻
Yumi Kawajiri
由美 川尻
中山 幸治
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幸治 中山
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Masuo Matsumoto
増夫 松元
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Abstract

【課題】揮散性薬剤を含有する構造体全体の大きさを小さくしても、表面積を確保して揮散性薬剤の揮散量低下を抑え、かつ、構造体全体の表面積のうち容器の内壁に接触しうる部分をできるだけ少なくし、揮散性薬剤の揮散が妨げられるのを避けるとともに容器の汚染を防止することを目的とする。
【解決手段】揮散性を有する揮散性薬剤を含有させた樹脂組成物を平板状に成形した立体構造体であり、立体構造体は、正面から背面にかけて貫通した貫通孔を有し、立体構造体を正面から見たとき、貫通孔の周縁は、多角形状、円状、円弧状及び渦巻き状から選ばれる形状を有し、貫通孔の周縁の形状は、同一平面、又は連続して変化する面に形成された形状とする。
【選択図】図2

Description

この発明は、揮散性薬剤を含有する立体構造体に関する。
住宅において、窓や玄関などは、害虫の侵入口となる。これに対する侵入口からの害虫の侵入を抑制する方法として、これらの場所に防虫具を配することが考えられる。
このような防虫具の例としては、ネットに揮散性の防虫剤を保持させ、これを、開放窓を有する容器に収納した防虫具や、揮散性薬剤を保持したネットを枠部材にはめ込んだ防虫具(特許文献1参照)等が知られている。
特開2006−314284号公報
ところで、これらの防虫具は、窓や玄関などに吊り下げられて使用される場合が多いが、この場合、防虫具を邪魔に感じたり、目障りに感じたりする場合がある。これに対しては、防虫具全体の大きさを小さくしたり、厚みを薄くしたりすることにより、防虫具の存在感を減らす方法が考えられる。
しかしながら、防虫具全体の大きさを小さくしたり、厚みを薄くしたりするためには、防虫具内の防虫剤を保持したネットを小さくする必要があり、その結果、防虫剤の揮散量の減少を伴って防虫効果が低下することとなる。
また、揮散性薬剤を保持したネットを容器に収納して使用する場合、ネットの表面から揮散性薬剤が揮散するが、ネットの全表面積のうち容器の内壁に接触する部分が多いと、揮散性薬剤の揮散が妨げられて揮散量が低下したり、内壁に付着した揮散性薬剤が容器の汚染を招く可能性がある。
ところで、この問題は、防虫剤以外に、忌避剤、芳香剤、抗菌剤等揮散性薬剤を用いた場合にも、揮散量の低下や汚染等の同様の問題を生じる場合がある。
そこでこの発明は、揮散性薬剤を含有する構造体全体の大きさを小さくしても、表面積を確保して揮散性薬剤の揮散量低下を抑え、かつ、構造体全体の表面積のうち容器の内壁に接触しうる部分をできるだけ少なくし、揮散性薬剤の揮散が妨げられるのを避けるとともに容器の汚染を防止することを目的とする。
この発明は、揮散性を有する揮散性薬剤を含有させた樹脂組成物を平板状に成形した立体構造体であり、前記立体構造体は、正面から背面にかけて貫通した貫通孔を有し、前記立体構造体を正面から見たとき、前記貫通孔の周縁は、多角形状、円状、円弧状及び渦巻き状から選ばれる形状を有し、前記貫通孔の周縁の形状は、同一平面、又は連続して変化する面に形成された形状である揮散性薬剤含有立体構造体を用いることにより、上記の課題を解決したのである。
この発明にかかる揮散性薬剤含有立体構造体は、立体状の構造体なので、ほぼ平面的なネットの場合に比べ、一定範囲内における表面積が増大する。このため、全体の大きさを小さくしても、揮散性薬剤を揮散できる表面積を確保でき、揮散性薬剤の揮散量を保持することが可能となる。
さらに、正面から背面にかけて貫通した貫通孔を有するので、揮散する上記薬剤の流れを一定方向に揃えて気流を生じやすくすることで、濃度の高い薬剤を目的の方向に集め、防虫効果を高めることができる。
また、立体構造となるので、容器と接する揮散性薬剤含有立体構造体の部分を減らすことができ、容器の内壁と接触することで生じる揮散性薬剤の揮散量低下や容器の汚染を抑制することが可能となる。
(a)立体構造体の例を示す斜視図、(b)(a)の正面図、(c)(a)の側面図、(d)(a)の端面図、(e)(b)のe−e断面図、(f)(b)のf−f断面図 (a)立体構造体の他の例を示す斜視図、(b)(a)の正面図、(c)(a)の側面図、(d)(a)の端面図、(e)(b)のe−e断面図、(f)(b)のf−f断面図 (a)立体構造体の他の例を示す斜視図、(b)(a)の正面図、(c)(a)の側面図、(d)(a)の端面図、(e)(b)のe−e断面図、(f)(b)のf−f断面図 (a)立体構造体の他の例を示す斜視図、(b)(a)の正面図、(c)(a)の側面図、(d)(a)の端面図、(e)(b)のe−e断面図、(f)(b)のf−f断面図、(g)(b)のg−g断面図 (a)立体構造体の他の例を示す斜視図、(b)(a)の正面図、(c)(a)の側面図、(d)(a)の端面図、(e)(b)のe−e断面図 (a)立体構造体の他の例を示す斜視図、(b)(a)の正面図、(c)(a)の側面図、(d)(a)の端面図、(e)(a)の背面図、(f)(b)のf−f断面図、(g)(b)のg−g断面図 (a)立体構造体の他の例を示す斜視図、(b)(a)の正面図、(c)(a)の側面図、(d)(a)の端面図、(e)(a)の背面図、(f)(b)のf−f断面図、(g)(b)のg−g断面図 (a)立体構造体の他の例を示す斜視図、(b)(a)の正面図、(c)(a)の側面図、(d)(a)の端面図、(e)(a)の背面図、(f)(b)のf−f断面図 (a)立体構造体の他の例を示す斜視図、(b)(a)の正面図、(c)(a)の側面図、(d)(a)の端面図、(e)(a)の背面図、(f)(b)のf−f断面図、(g)(b)のg−g断面図 (a)立体構造体の他の例を示す斜視図、(b)(a)の正面図 (a)立体構造体の他の例を示す斜視図、(b)(a)の正面図 (a)立体構造体の他の例を示す斜視図、(b)(a)の正面図 (a)立体構造体の他の例を示す斜視図、(b)(a)の正面図 (a)立体構造体の他の例を示す斜視図、(b)(a)の正面図、(c)(a)の側面図、(d)(a)の端面図、(e)(b)のe−e断面図 参考例1で用いた立体構造体の例を示す斜視図、(b)(a)の正面図、(c)(a)の側面図、(d)(b)のd−d断面図、(e)(b)のe−e断面図、(f)(a)の端面図、(g)(b)のg−g断面図、(h)(b)のh−h断面図
この発明に係る揮散性薬剤含有立体構造体は、揮散性薬剤を含有させた樹脂組成物を平板状に成形した立体構造体である。
[揮散性薬剤]
上記揮散性薬剤は、常温で揮散性を有する薬剤であり、常温において有効成分が揮散するものであれば、特に限定されるものではなく、防虫剤、忌避剤、芳香剤、消臭剤、防黴剤、抗菌剤などを用いることができる。
上記防虫剤としては、トランスフルトリン、メトフルトリン、エムペントリン、プロフルトリン、アレスリン、フラメトリン、プラレトリン、レスメトリン、フタルスリン、フェノトリン、天然ピレトリン等のピレスロイド系殺虫成分、ジクロルボス、フェニトロチオン、マラソン等の有機リン系殺虫成分、メトプレン、ハイドロプレン等の昆虫成長制御剤等があげられ、なかでも、トランスフルトリン、メトフルトリン、エムペントリン、プロフルトリンから選ばれるピレスロイド系殺虫成分が好ましい。これらの化合物のなかには、不斉炭素や不飽和結合に基づく光学異性体または幾何異性体が存在する場合があるが、それらの各々単独もしくは任意の混合物も本発明に包含されることはもちろんである。
上記忌避剤としては、N,N−ジエチルトルアミド(ディート)、ジメチルフタレート、ジブチルフタレート、2−エチル−ヘキサンジオール、ジブチルサクシネート、p−メンタン−3,8−ジオール等があげられる。
上記芳香剤としては、シトロネラ油、オレンジ油、レモン油、ライム油、ユズ油、ラベンダー油、ペパーミント油、ユーカリ油、ジャスミン油、檜油、緑茶精油、リモネン、α―ピネン、リナロール、ゲラニオール、フェニルエチルアルコール、アミルシンナミックアルデヒド、ベンジルアセテートなどがあげられる。
上記消臭剤としては、揮発性のものではヒバ油、ヒノキ油、竹エキス、ヨモギエキス、キリ油やピルビン酸エチル、ピルビン酸フェニルエチル等のピルビン酸エステルなどがあげられる。
上記防黴剤としては、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、イソプロピルメチルフェノール、オルソフェニールフェノールなどがあげられる。
上記抗菌剤としては、ヒノキチオール、テトラヒドロリナロール、オイゲノール、シトロネラール、アリルイソチオシアネートなどがあげられる。
[樹脂組成物]
次に、上記の立体構造体を構成する樹脂組成物について説明する。
この樹脂組成物は、樹脂に揮散性薬剤を含有させた組成物であり、かつ、含有する上記揮散性薬剤を揮散することが可能な組成物である。
上記樹脂としては、そのままで、又は後述する担体を使用したとき、含有させた上記揮散性薬剤を徐々に表面から揮散させることが可能であれば特に限定されるものではない。例えば、分岐低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)等のポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂や、あるいは、これらとカルボン酸エステル(酢酸ビニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル等)とのポリオレフィン系共重合体等があげられる。かかるカルボン酸エステルは、樹脂表面からの揮散性薬剤の揮散をコントロールするのに効果的で、一般にカルボン酸エステルのポリオレフィン系樹脂に対する配合比率が高くなるほど揮散性薬剤のブリードの速度を遅らせる傾向を有する。本発明では、カルボン酸エステルがポリオレフィン系樹脂に対して1〜35重量%配合された、エチレン−ビニルアセテート共重合体(EVA)やエチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)等が好適に使用される。
また、ポリオレフィン系共重合体とオレフィンの単独重合体との含有比率を調整して混合したポリマーブレンドを用いることもできるし、必要に応じてスチレン系エラストマー等の他の高分子化合物を含有させることもできる。
なお、上記カルボン酸エステルとは、不飽和カルボン酸エステル又はカルボン酸ビニルエステルを意味する。
上記樹脂組成物には、必要に応じて、タルク、アルミナ、シリカ、ホワイトカーボン等の担体を併用してもよく、更に着色剤、安定剤、帯電防止剤等を適宜配合しても構わない。担体を使用すると、第一段階で樹脂に揮散性薬剤を高濃度に含有させたマスターバッチを調製し、第二段階で更に樹脂を用いて所定濃度に希釈する製造工程を採用することができ便利である。また、樹脂組成物内部から表面部にかけての連通気泡を生じ、内部の揮散性薬剤が表面にブリードしやすくなる場合もある。
上記樹脂組成物中における揮散性薬剤の含有量は、使用する揮散性薬剤の種類、樹脂の種類、使用環境、使用期間等によって適宜決定される。使用期間が長くなるほど揮散性薬剤の含有量を高くする必要があるが、1〜20重量%の範囲に設定するのが適当である。1重量%未満であると効果を奏するのに必要な薬量を確保することが難かしく、一方、20重量%を超えると、揮散性薬剤を練り込んだ後の成形が困難となり、更に樹脂表面に揮散性薬剤が過剰にブリードしてベタツキを起こしやすいという支障を生じる場合がある。
上記担体を使用する場合、上記樹脂組成物中の担体の使用量は、使用する揮散性薬剤100重量部に対し、5重量部以上がよく、10重量部以上が好ましい。5重量部より少ないと、揮散性薬剤を保持する性能が劣りマスターバッチによる製造が困難となる。一方、担体使用量の上限は、揮散性薬剤100重量部に対して50重量部までがよく、35〜40重量部程度が好ましい。50重量部より多いと、立体構造体の強度や揮散性薬剤のブリード性に影響を及ぼす場合がある。
この発明に係る揮散性薬剤含有立体構造体は、上記樹脂組成物を射出成形等することによって、成形することが可能である。この射出成形条件は、使用する樹脂の種類、各成分の配合割合等を勘案して、周知の条件で行うことができる。
上記樹脂組成物は、上記揮散性薬剤が揮散性薬剤含有立体構造体の表面にブリードし、その表面から揮散していくため、この揮散性薬剤含有立体構造体に手が触れると揮散性薬剤が手に付着する恐れがある。このため、この発明にかかる揮散性薬剤含有立体構造体は、容器に収納して使用することが好ましい。この容器は、内部の揮散性薬剤含有立体構造体に手が触れにくく、かつ、揮散性薬剤が揮散しやすい程度の穴(開放窓)が空いていれば、特に限定されない。また、この容器は、使用用途に応じて、吊り下げたり、網戸等に貼り付け可能な構造を有することが好ましい。
なお、本発明の揮散性薬剤含有立体構造体は、ネット形状と較べて強固であり、製造工程において容器への収納をスムーズに行えるというメリットも有する。
[立体構造体]
次に、上記樹脂組成物を成形した立体構造体について説明する。
この立体構造体は、平板状に成形されたものであり、正面から背面にかけて貫通した貫通孔を有する。この貫通孔により、この立体構造体の表面積が増大し、上記薬剤の揮散量を増大させることができると共に、揮散する上記薬剤の流れを一定方向に揃えて気流を生じやすくすることで、濃度の高い薬剤を目的の方向に集め、防虫効果を高めることができる。
この貫通孔の周縁は、この立体構造体を正面から見たとき、三角形状、四角形状、五角形状、六角形状、八角形状等の多角形状、真円状、楕円状等の円状、円弧状及び渦巻き状等の形状を形成する。そして、その貫通孔の周縁の形状は、同一平面、又は連続して変化する面に形成された形状である。これにより、デザイン面、成形の容易性、及び揮散性薬剤の揮散性の拡大という特徴を同時に発揮することが可能となる。
このような貫通孔は、上記立体構造体の正面や側面から見たときの隠蔽率が所定の範囲内になるように設けられることが、揮散性薬剤の揮散性の拡大等の点から好ましい。上記立体構造体の正面から見たときの隠蔽率は、5%以上がよく、10%以上が好ましい。5%より小さいと、立体構造体の成形が困難となるばかりか、構造体自体の強度が低下する可能性がある。一方、正面から見たときの隠蔽率の上限は、50%がよく、40%が好ましい。50%より大きいと、薬剤の流れを一定方向に揃えることが困難となるおそれがある。
また、上記立体構造体の側面から見たときの隠蔽率は、50%以上がよく、80%以上が好ましい。50%より小さいと、薬剤の流れを一定方向に揃えることが困難となるおそれがある。一方、側面は、貫通孔を有さなくてもよいため、側面から見たときの隠蔽率の上限は、100%である。
このような立体構造体の例としては、下記の図1〜図14に記載の構造体が挙げられる。
なお、貫通孔の周縁が特定の形状を有する場合、その特定の形状の貫通孔の周縁と近隣の同じ形状の貫通孔の周縁との間や、立体構造体の外周縁との間に、その特定の形状でない形状の貫通孔の周縁が生じる場合がある。これは、貫通孔の周縁の形状によっては、その形状で立体構造体の正面の全てを埋めることはできず、残存部が生じるからである。以下においては、残存部の形状については特に言及しないが、それの存在の有無は、各図面等から判断することができる。
まず、図1〜5の各図に示す立体構造体11a〜11eは、この立体構造体11a〜11eの正面から背面にかけて、貫通孔12a〜12eの周縁13a〜13eの形状を一定に保持したものである。そして、厚み方向は、この立体構造体の外周縁14a〜14e、各貫通孔12a〜12eの周縁13a〜13eとも平板で構成される。そして、この厚み方向長さは、この面を下にしたとき、自立性を有する(支えなしで立てることができる)程度の厚みを有することが、薬剤の流れを一定方向に揃えやすくなる点で好ましい。
なお、図1〜5の各図は、上記貫通孔12a〜12eの周縁13a〜13eの形状を正三角形(図1)、正方形(図2)、正六角形(図3)、真円(図4)、複数種の三角形(図5)としたものである。
図6の各図に示す立体構造体11fは、貫通孔12fの形状(すなわち、貫通孔の周縁13fの形状)として、前記樹脂組成物の棒状体を折り曲げ等の成形を行うことにより形成され得る貫通孔形成部15fを有する構造体である。この貫通孔形成部15fは、その複数が同一平面上に配されると共に、互いに連結されて、前記立体構造体の正面部を構成する。そして、この複数の貫通孔形成部15fに、棒状体が接続され、多数の脚部16fが形成され、この棒状体からなる脚部16fの端縁部は、前記立体構造体の背面部を構成する。このため、図6に示す立体構造体は、全体として、平板状となる。
なお、図6の各図においては、前記貫通孔12fの形状(貫通孔の周縁13fの形状)、すなわち貫通孔形成部15fの形状として、正方形を例示する。
図7、8の各図に示す立体構造体11g、11hは、板状体17g、17hに円状又は多角形状の穴が開けられ、その穴を覆うように、前記板状体の一方の面、他方の面、又は両方の面にカバー部18g、18hが設けられた構造体である。このため、図7、8の各図に示す立体構造体は、全体として、平板状となる。なお、カバー部18g、18hとは、板状体より突出した面であり、複数個の板状体を重ね合わせたとき、突出した面同士が重なる形状部をいう。
前記カバー部18g、18hは、真球や楕円体をカットした形状を有する半球状やドーム状、三角柱、四角柱、六角柱等の形状を有する柱状、三角錐、四角錐、六角錐等の角錐や円錐等の形状を有する錐状、三角錐台、四角錐台、六角錐台等の角錐台や円錐台等の形状を有する錐台状等の形状を有する中空体である。そして、底面が開放され、前記カバー部内部と前記板状体の穴とは連通する。
さらに、前記カバー部や前記板状体の前記穴以外の部分に、前記貫通孔12g、12hが設けられる。前記貫通孔の形状は、前記した形状以外に、直線状があげられる。
なお、図7、8の各図は、板状体の穴の形状を真円とし、カバー部の形状を真球の半球状(図7)、円錐台(図8)としたものである。そして貫通孔の形状は、円弧状、真円状、直線状(図7)、真円状(図8)としたものである。
図9の各図に示す立体構造体11iは、前記貫通孔の形状(すなわち、貫通孔の周縁の形状)として、前記樹脂組成物の棒状体を折り曲げ等の成形を行うことにより形成され得る貫通孔形成部15iを有する構造体である。そして、この貫通孔形成部15iを一段に並べたり、この一段に並べた貫通孔形成部15iに、別の貫通孔形成部15iを二段以上の複数段に重ねて並べたりして、これらの貫通孔形成部15iを直接、又は連結材を介して連結する。
貫通孔形成部15iを複数段重ねた場合、貫通孔形成部15iの穴の下方に他の貫通孔形成部の側縁の部分が配されるが、それは部分的に遮るものにすぎない。
なお、図9の各図においては、前記貫通孔の形状(貫通孔の周縁の形状)、すなわち貫通孔形成部15iの形状として、長方形を例示する。
図10〜13の各図に示す立体構造体11j、11k、11m、11nは、複数の棒状体が格子状に交差した構造を有する格子体19j、19k、19m、19nの一方の面の交差部に、この一方の面に対して直角となるように棒状体からなる脚部16j、16k、16m、16nを接続した構造体である。そして、前記格子体の交差部と近隣の交差部との間の棒状体に、前記一方の面、前記一方の面と反対側の面、又はその両方の面に突起部20j、20k、20m、20nが形成される。
この突起部は、所定形状に成形して形成した棒状体又は板状体である。この形状としては、多角形状、真円や楕円の一部をカットした形状等があげられる。
なお、図10〜11の各図においては、前記突起部20j、20kは、前記一方の面に配され、図12〜13の各図においては、前記突起部20m、20nは、両方の面に配されたものを例示する。また、図10、12の各図においては、前記突起部20j、20mは、台形状の板状体を例示し、図11、13の各図においては、前記突起部20k、20nは、台形の外形を棒状体で形成したものを例示する。
さらにまた、図12〜13の各図におおいて両方の面に配される突起部20m、20nは、同じものであるが、これが異なったものであってもよい。
図14の各図に示す立体構造体11pは、板状体17pに渦巻き状の貫通孔12pを形成し、この渦巻きの中心部分を上方に持ち上げた状態を保持した形状を有する構造体である。このため、板状体17pは、連続して高さが変化する面を形成することとなり、構造体としては、厚みを有することとなり、立体構造体となる。
この発明に係る揮散性薬剤含有立体構造体は、上記樹脂組成物を射出成形等の成形加工、変形、屈曲、接合等を行うことによって、製造することが可能である。これらの条件は、使用する樹脂の種類、各成分の配合割合等を勘案して、周知の条件で行うことができる。
上記樹脂組成物は、上記揮散性薬剤が揮散性薬剤含有立体構造体の表面にブリードし、その表面から揮散していくため、この揮散性薬剤含有立体構造体に手が触れると揮散性薬剤が手に付着する恐れがある。このため、この発明にかかる揮散性薬剤含有立体構造体は、容器に収納して使用することが好ましい。この容器は、内部の揮散性薬剤含有立体構造体に手が触れにくく、かつ、揮散性薬剤が揮散しやすい程度の穴(開放窓)が空いていれば、特に限定されない。また、この容器は、使用用途に応じて、吊り下げたり、網戸等に貼り付け可能な構造を有することが好ましい。
なお、本発明の揮散性薬剤含有立体構造体は、ネット形状と較べて強固であり、製造工程において容器への収納をスムーズに行えるというメリットも有する。
この発明にかかる揮散性薬剤含有立体構造体は、上記容器に収納して、吊り下げたり、網戸等に貼り付けたり、静置させたりすることにより、使用した揮散性薬剤に応じて、防虫剤、虫除け剤、芳香剤、消臭剤等として使用することができる。
以下、この発明を、実施例を用いてより具体的に示す。なお、この発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図5に示す立体構造体から形成される揮散性薬剤含有立体構造体を用いて実験を行った。
まず、揮散性薬剤としてトランスフルトリン(住友化学(株)製)50重量部、ホワイトカーボン(EVONIK社製:カープレックス#80、平均粒子径:15μm)18重量部、エチレン−ビニルアセテート共重合体(東ソー(株)製:ウルトラセン710、共重合体中のビニルアセテートの含有率:28%)20重量部、及びLDPE(旭化成(株)製:サンテックLDM6520)12重量部を120〜140℃で混練し、ペレット状マスターバッチを製造した。
次いで、得られたペレット100重量部と前記LDPE300重量部を120〜140℃で混練後、得られた樹脂組成物を射出成形し、接合などを行い、図5に示す立体構造体からなる揮散性薬剤含有立体構造体(10g)を得た。
この揮散性薬剤含有立体構造体全体の大きさを、95mm×160mm×12mmとした。この揮散性薬剤含有立体構造体の表面積は90800mm2であった。
得られた揮散性薬剤含有立体構造体を室内に吊るし、25℃、風速0.5mの条件下で、揮散性薬剤の揮散量ならびに揮散時間を測定した。揮散量ならびに揮散時間の測定方法は、揮散性薬剤含有立体構造体の重量を経時的に測定することによって行った。
その結果、揮散時間はおよそ200日で、全期間を通じた平均の揮散量は5.8mg/日であった。
(比較例1)
実施例1で得られた樹脂組成物を射出成形し、筒状で網目がひし形状のネット(4.8g)を得た。このネットは、外径0.7mmの太さを有して、網目が4mm×4mmであり、筒状を平らに押さえた時の全体の大きさは80mm×150mm(切断して、一面に広げたときの広さは、160mm×150mmに相当)と、実施例1の大きさの約2倍であった。この揮散性薬剤含有立体構造体の表面積は20400mm2であった。
得られたネットを、実施例1と同様にして揮散性薬剤の揮散量ならびに揮散時間を測定した。
その結果、揮散時間はおよそ200日であったが、全期間を通じた平均の揮散量は2.9mg/日で、本発明の揮散性薬剤含有立体構造体と同等の揮散量を得るためには、かなりの程度ネットを大きくしたり、あるいは重量を重くしたりする必要があり、製品設計上困難を伴うことが予想された。
(結果)
上記の通り、実施例1の揮散性薬剤含有立体構造体の揮散量は、比較例1の揮散量に比べ約2倍で、その揮散量の増大は表面積の対比から予想される以上に顕著であること、更に、容器と接する構造体の部分を減らすことによって、容器の内壁と接触することで生じる揮散性薬剤の揮散量低下や容器の汚染も抑制できることが明確となった。
(参考例1)
揮散性薬剤として、メトフルトリン(住友化学(株)製:エミネンス)を用い、立体構造体を特許第5547350号公報に示される立体構造体(図15)とした以外は、実施例1に記載の方法にしたがって、揮散性薬剤含有立体構造体を製造した。
この揮散性薬剤含有立体構造体を室内に吊るし、25℃、風速0.5m/sの条件下で、風をこの揮散性薬剤含有立体構造体の正面又は側面に当てて、30日間の揮散性薬剤の揮散量を、揮散性薬剤含有立体構造体の減量にて測定し、単位時間当たりの揮散量(mg/h、mg/日)を算出した。その結果を表1に示す。
(実施例2〜11)
立体構造体として図1〜図9、図14に示す立体構造体とした以外は、参考例1と同様にして、揮散性薬剤含有立体構造体を製造し、揮散性薬剤の揮散量(mg/h、mg/日)を算出した。その結果を表1に示す。
Figure 2016123389
[結果]
実施例2〜11は、いずれも正面に風を当てた時の薬剤揮散量が、参考例1よりも高かった。一方、側面の揮散量は、実施例2〜11では参考例1よりも少し低かった。そして、側面と正面の揮散量の平均は、参考例1と実施例2〜11とで同等であった。
したがって、参考例1も実施例2〜11も十分な揮散量を発揮することができた。また、実施例2〜11は、濃度の高い薬剤を目的方向に集めることができることがわかった。これにより、目的の場所で防虫効果を高めることが期待される。
11a〜11k、11m、11n、11p 立体構造体
12a〜12h、12p 貫通孔
13a〜13f 貫通孔の周縁
14a〜14e 外周縁
15f、15i 貫通孔形成部
16f、16j、16k、16m、16n 脚部
17g、17h、17p 板状体
18g、18h カバー部
19j、19k、19m、19n 格子体
20j、20k、20m、20n 突起部

Claims (9)

  1. 揮散性を有する揮散性薬剤を含有させた樹脂組成物を平板状に成形した立体構造体であり、
    前記立体構造体は、正面から背面にかけて貫通した貫通孔を有し、
    前記立体構造体を正面から見たとき、前記貫通孔の周縁は、多角形状、円状、円弧状及び渦巻き状から選ばれる形状を有し、
    前記貫通孔の周縁の形状は、同一平面、又は連続して変化する面に形成された形状である揮散性薬剤含有立体構造体。
  2. 前記貫通孔の周縁は、前記立体構造体の正面から背面にかけて同じ形状を保持し、かつ、前記立体構造体は自立性を有する請求項1に記載の揮散性薬剤含有立体構造体。
  3. 前記貫通孔の周縁の形状は、前記樹脂組成物の棒状体を成形することにより形成され、
    この棒状体を成形して得られた貫通孔形成部は、その複数が同一平面上に配されると共に、互いに連結されて、前記立体構造体の正面部を構成し、
    この複数の貫通孔形成部に、棒状体が接続され、その棒状体の端縁部が前記立体構造体の背面部を構成する請求項1に記載の揮散性薬剤含有立体構造体。
  4. 板状体に円状又は多角形状の穴が開けられ、
    その穴を覆うように、前記板状体の一方の面、他方の面、又は両方の面にカバー部が設けられ、
    前記カバー部は、半球状、ドーム状、柱状、錐状又は錐台状の形状を有する底面が開放された中空体であり、
    前記カバー部には、前記貫通孔が設けられる請求項1に記載の揮散性薬剤含有立体構造体。
  5. 棒状体を成形することにより、前記貫通孔の周縁の形状を有する貫通孔形成部を形成し、
    この貫通孔形成部を一段に並べるか、又は複数段に重ねて並べ、
    前記貫通孔形成部を直接、又は連結材を介して連結する請求項1に記載の揮散性薬剤含有立体構造体。
  6. 複数の棒状体が格子状に交差した構造を有する格子体の一方の面の交差部に、この一方の面に対して直角となるように棒状体からなる脚部を接続し、
    また、前記格子体の交差部と近隣の交差部との間の棒状体に、前記一方の面、前記一方の面と反対側の面、又はその両方の面に突起部を形成する請求項1に記載の揮散性薬剤含有立体構造体。
  7. 前記突起部は、所定形状に成形して形成した棒状体又は板状体である請求項6に記載の揮散性薬剤含有立体構造体。
  8. 板状体に前記貫通孔として渦巻き状の貫通孔を形成し、この渦巻きの中心部分を上方に持ち上げた状態を保持した形状を有する請求項1に記載の揮散性薬剤含有立体構造体。
  9. 正面から見たときの隠蔽率が5%以上50%以下、側面からみたときの隠蔽率が50%以上100%以下である請求項1〜8のいずれか1項に記載の揮散性薬剤含有立体構造体。
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