JPH02160537A - 合成樹脂有孔成形体 - Google Patents

合成樹脂有孔成形体

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JPH02160537A
JPH02160537A JP13763589A JP13763589A JPH02160537A JP H02160537 A JPH02160537 A JP H02160537A JP 13763589 A JP13763589 A JP 13763589A JP 13763589 A JP13763589 A JP 13763589A JP H02160537 A JPH02160537 A JP H02160537A
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JP
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volatile
synthetic resin
substance
perforated
net
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JP13763589A
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Inventor
Takeshi Hasenami
長谷波 剛
Tadashi Inoue
井上 匡
Takashi Matsubara
隆 松原
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Dainippon Plastics Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ この発明は1合成樹脂有孔成形体に関するものであり、
特にその中に含有する揮散性物質を適度[従来の技術] 合成樹脂は、その優れた加工性を利用して有孔成形体を
製造することができる。特に熱可塑性樹脂の押出成形製
造法には、下記のように、いくつかの優れた手段があり
、これらの方法により製造された有孔成形体が広く用い
られている。
第1は、特公昭34−4185に開示された網状成形体
であり、長手方向に対して異なる走行方向を持つ2群の
ストランドが交差して網目を形成し、交差部は融着して
、結節部を形成しているものである。第2は、特公昭4
3−24556に開示された網状成形体であり、方形の
網目を持つ。
第3は、特公昭52−4675に開示された穿孔された
スリーブないし同様な穿孔を備えたシートである。
一方1合成樹脂成形体に種々の機能を付与するために機
能性物質を添加することが行なわれている。その中には
、添加物質が合成樹脂成形体から周囲の環境に揮散する
ことにより機能を発揮するものもある。賦香料、動物忌
避剤、殺虫剤、殺菌剤、防撒剤、防錆剤、植物成長島節
剤、除草剤などがこれら揮散性添加物質の例である。こ
のような物質は、シクロデキストリン類で包接された化
合物として糖アルコールと共に合成樹脂製品中に添加さ
れることも知られている(特公昭63−6588)。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の課題とするところは、新しい機能を侍った合成
樹脂有孔成形体を提供することにある。
特に5合成樹脂成形体の使用目的にかなった揮散性物質
を添加し、しかもその物質の揮散性能が。
成形体の使用目的にかなったものであるような有用な成
形体を提供することである。
このような本発明の課題を、果実栽培用保護具を例に挙
げて説明する。
例えば、成育中の果実を鳥類や生類の食害から防護する
ため1袋掛けが行なわれていた。しかし。
袋掛けは多大の労力を要する手作業であるだけでなく1
作業中に幼い果実にすり傷を与える可能性があり、さら
に日光照射、水蒸気、炭酸ガス、エチレンなどの蒸散の
ために、収穫前に袋の除去作業を必要とすることなど問
題点があった。この点を解決するために開発された特開
昭63−230023の果実栽培用合成樹脂防鳥ネット
は、ポリエチレンとエチレン−酢酸ビニルコポリマー樹
脂の混合物を材料に用いた押出成形一体網筒である。
この網筒は、平滑で弾力性のあるストランドとそれらが
融着した結節部分を持つ網筒を、長手方向に引き伸ばし
ながら引取り、網目構造を固定したものであり、中心軸
に向かって収束しようとする性質が大きく8球形に近い
形状の果実を筒内に送入すると、網筒は、その部分のみ
が拡張して果実の表面を覆い、果実の上下にある部分の
網筒はより細く収束されているので、補助的手段を用い
ることなく果実の周囲に筒形ネットが保持できる。
このネットは、現地で平鉄により任意の長さに切断でき
、果実を傷付けない柔らかさを持っている、そして果実
の成育に従って膨大部が更に拡張し。
日光照射、ガスの放散も阻害しない、このネットは、梨
に対しては、十分な防護効果を示し、桃。
りんご、いちじくに対しても鳥害防除の効果は認められ
たが、後者に対する防虫の目的には不十分であった0本
発明は、このような従来技術を踏まえ1例えば、揮散性
の防虫剤を含有するネットであり、しかもこのネットに
おける防虫剤の揮散性が、鳥や、虫の食害から果実を守
るという目的にかなったものであるネットを提供するも
のである。
さらに1本発明の課題を、玄関マット用すべりどめシー
トを例に挙げて説明する。
玄関マットは1種々のものが市販されているが。
床との間の摩擦力が不足すると0足が滑って不測の傷害
をもたらす危険がある。玄関マット用すべりとめシート
は、このような不都合を救済するものであるが、不潔に
なりやすい玄関マットだけにずべりどめ機能と合わせて
清潔向上に役立つマットが存在すれば有益である1本発
明は、すベリどめの目的にかなった材質の合成樹脂多孔
性マットに殺菌剤や賦香料を含有させ、しかもこのマッ
トにおける床との間のすべりに対する抵抗性1通気性、
防虫剤の揮散性が、清潔ですべりどめ効果のあるマット
の目的にかなったものを提供するものである。
本発明はこれらの例で説明したように、成形体の形状ま
たは成形体の組成といった単独の観点だけでなく9合成
樹脂の物性、成形体の形状、揮散性物質の添加態様など
複数の要素の複合により。
揮散性能を含む全体の性質をバランスさせ1周囲の環境
に積極的にはたらきかけ、添加した揮散制物質の機能を
発揮する成形体を提供するために有用な技術手段を提供
することを課題とする。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、このような課題は1合成樹脂成形体が
揮散性の機能付与物質と包接剤とを含有し、かつ有孔構
造を取るものであることにより解決される。
揮散性の機能付与物質としては1例えば、動物忌避剤、
殺虫剤のごとき有害動物防除剤、殺菌剤。
防黴剤のごとき微生物防除剤、成長調節剤、除草剤のご
とき植物調節剤、防錆剤、及び賦香材などがあり1個々
の成型体の使用目的に応じて、実施時の技術水準に応じ
て適当なものを選んで用いる。
包接剤は、ゲスト物質を取り囲んで包接化合物を形成す
るホスト物質のことであり、シクロデキストリン、ヒド
ロキノン、尿素、チオ尿素、クラウンエーテルなど種々
のものが文献(例えば特公昭54−43382.特開昭
62−89675)により知られている6本発明におい
ても、実施時の技術水準に応じて用いるべき包接剤の種
類を検討1選択できるが、シクロデキストリンは、第一
に検討対象とされるべき包接剤である。
合成樹脂有孔成形体は1合成樹脂の成形体で。
孔のあるものであれば良い、従来技術において説明した
3種類の技術による有孔成形体はその代表的なものであ
る。勿論合成樹脂有孔成形体は、この他にもパンチ孔形
成によるものなどいろいろなものが有り得るし、また、
押出成形法の他にも型内で成形する方法も用いられる。
代表的な合成樹脂有孔成形体を列挙すると、シート、フ
ィルムなど板状の一体成形網、網筒など管状の一体成形
網、板状の穿孔成形体、管状の穿孔成形体(特公昭52
−4675 )などである、一体成形網には菱目、亀甲
目など長手方向に対して斜めにストランドの走るもの(
特公昭34−4185 )と。
長手方向およびその直角方向にストランドの走る方形目
のもの(特公昭43−24556)とがある、前者は、
ネトロン(登録商標)の名で知られている。
ネトロン(登録商標)ネット、すなわち長手方向に対す
る螺旋走行角が群ごとに異なり9群として円筒上に配列
してなる2組に合成樹脂製ストランド群を重ね合わせ、
各ストランドが他の群のストランドと交差する点におい
て互いに融着せしめ。
結節部を形成してなる網状体を、賦香料、殺虫剤などの
揮散性物質をシクロデキストリンのごとき包接剤と共に
含有せしめてなる合成樹脂材料で構成した成形体は1本
発明の代表的な実施態様であり、管状のものの一例を第
1図に示す。
本発明において2合成樹脂有孔成形体は、連続した。ま
た場合によっては独立した気泡を持つ発泡体で構成され
ていてもよい2発泡合成樹脂有孔成形体は、最も普通に
は、有孔体を成形する押出機の中にブタンのごとき気化
性物質を圧入する方法によって得られる。気化性物質の
他の例としては、プロパン、ペンタン、ジクロロメタン
、フルオロトリクロロメタンなどの塩素、弗素で置換さ
れていることのある低級炭化水素がある。また。
気化性物質に代えてアゾジカルボン酸アミドなど発泡剤
の分解による発泡作用を用いてもよい。
(例えば特開昭61−241332参照)有孔成形体は
、ブロック状の通常の合成樹脂成形体と異なり、使用状
態における雰囲気(通常の場合、空気)の流通性が良く
、揮散性物質の放散の程度を目的にかなった水準に保つ
ことができる。
特に、特公昭34−4185に開示されている。
長手方向に対して異なる走行方向を持つ2群のストラン
ドが交差して網目を形成し、交差部が融着して結節部を
形成している網状成形体は、結節部が第2図に示すよう
に立体的に重なり合った構造となって1間隙が確保され
ており雰囲気の流通性が特に良く、揮散性物質の揮散性
能に良い影響を与える。また1合成樹脂有孔発泡成形体
も、特徴ある揮散性能を発揮する。
第3図は、第2図のように重なった結節点を持つ菱形口
ないし亀甲目の一体成形網の部分図であり、第4図は方
形目をもつ一体成形網の部分図である。
板状の一体成形網は、その周囲に帯状部を設けると切断
されたストランドのはみ出し、ひっかかりがなくなり、
流通状態を含めた積み重ねたなどの取扱い時の作業性が
改善される。そして1例えばカーペット マットなどと
共に使用した時のひっかかり、損傷がなくなる。さらに
周囲の帯状部が枠として働き、厚みの割合に腰がしっか
りした成形網となり1強靭性をもつ1周囲に帯状部を設
けた板状の一体成形網(第5図亀甲目、第6図方形目)
は1例えば実開昭63−22167開示の方法により得
ることができる。
合成樹脂は2本質的には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂
の別を問わないが、有孔成形体を大量に製造す手段が発
達している点からいえば、熱可塑性樹脂が好ましい、高
密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリプロピレ
ンなどのポリオレフィン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂(EVA)、エチレン−アクリル酸アルキルエ
ステル共重合樹脂(代表的なものEEA即ちエチルエス
テルを5%以上含むものである)などのオレフィン共重
合樹脂、アクリル酸、メタクリル酸のエステルを含むア
クリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系
樹脂、など種々のビニル系樹脂、ポリエステル、ポリア
ミドなど縮合系樹脂などがその例であり、目的に応じて
、単独または混合物として用いられる、例えば、硬質の
ネットには高密度ポリエチレンやポリプロピレン、弾力
性のあるネットにはEVA、EVAとポリエチレンの混
合物などの酢酸ビニル系合成樹脂やEEAなどのアクリ
ル系合成樹脂、また穿孔成形体には低密度ポリエチレン
などが好適に用いられる。このように特にポリオレフィ
ン樹脂、オレフィン共重合樹脂とポリオレフィン樹脂と
の混合物は5本発明においてしばしば用いられる代表的
な合成樹脂材料である。
特公昭6B−9546,特公昭62−19461記載の
樹脂組成物は、透明性、柔軟性、耐熱性。
ノンスリップ性、無毒性などの点で特徴を持ちこれらが
求められる用途に好適である。前者は、これらの特徴に
加えて更に対低温性においても優れている。
(製法) 本発明による成形体、すなわち、揮散性の機能付与物質
と包接剤とを含有し、かつ有孔構造を取り、揮散性能を
含む全体の性質をバランスさせ。
添加した揮散側物質の機能を発揮する合成樹脂成形体を
得るには9通常、揮散性物質を包接剤で処理して得られ
る包接化合物を合成樹脂と混合し1所望の形状の有孔体
に成形する0通常の熱可塑性樹脂を用いて有孔成形体を
得る押出成形性温度は。
例えば200” C程度であり、揮散性物質の種類によ
っては、原体のままでは成形加工時の揮散や分解が著し
い場合があるが、包接化合物として添加することにより
、このような不都合を回避ないし軽減できる。また1例
えば油状など取り扱いにくい性状の物質を粉末状の包接
化合物として添加することにより供給、混合など取り扱
いの便も図れる。
さらに、原体のままでは合成樹脂中に分散しにくい物質
を包接化合物として分散し易くする場合もある。逆に、
包接化合物のままでは合成樹脂中に分散しにくい場合も
あるが、その場合は1合成樹脂と包接化合物の両方に親
和性をもつ添加剤。
例えば親油親水両性化合物を併用して均一分散を図るの
が望ましい。
このようにして得られた合成樹脂成形体の中で。
揮散性物質がどのような形で存在しているかについては
、特定される必要がない、包接剤、揮散性物質の種類、
加工条件などにより、成形体中にあっても、主として包
接化合物として存在する場合もあるし、成形加工時にホ
ストゲスト関係がはずれる場合もある。また両者が混在
する場合もある。要は機能付与物質が、その機能をもっ
て、雰囲気中にバランスよく揮散できる状態になってい
ればよい。
このほか、目的とする成形体が得られさえすれば、他の
製法を用いても良い1例えば、包接物質と揮散性物質は
、あらかじめ包接化合物を作ることなく、それぞれ別々
にまたは同時に合成樹脂と混合し、最終的には、全部が
混合された形の有孔成形体を得てもよい、添加物が包接
化合物を経由するか否かを問わず1次のような方法をと
ることもできる。 (1)−旦高濃度で合成樹脂と混合
されたマスターバッチを得て、2次的に所望の組成の成
形物を得る方法、(2)所望の組成物のペレットを得て
、所望の成形体に成形する方法、 本発明において用い
られる揮散性殺虫剤の一例をあげると、ピレスロイド系
のアレスリン、フタルスリン、レスメトリン、フラメト
リン、フエノトリン、ペルメトリン、リン系のフェニト
ロチオンなどがある。忌避剤は1例えば特開昭58−1
20878、特開昭59−78105などに記されてい
るものを使える。賦香料としては1種々の天然香料2合
成香料が使える。それらの−例は特公昭6B−6588
にも記されている。
包接剤としては、シクロデキストリン(α−β−1γ−
)、尿素、チオ尿素、クラウンエーテル、クリプタンド
など成書(例えば、竹本:包接過去の化合物の化学、東
京化学同人;山伏:ホスト・ゲストの化学、共立出版な
ど)に紹介されているものから選択できる。特にシクロ
デキストリンは普通に用いられ、それぞれの単体、それ
らの混合物、これらと糖アルコールとの混合物、シクロ
デキストリンを含む反応混合物などが、ゲスト物質を包
接する能力1合成樹脂との親和性、安定性1価格など選
択基準に応じて使い分けることができる。
その他、揮散性物質、包接剤の選択に当っては。
実施に際しての目的とその時の技術水準に応じて当業者
が好適と考えるものを選択できることは当然である。
次に2本発明において代表的な有孔成形体である一体成
形網の形状1寸法の一例を第1表〜第3表に示す、単位
はmm、開孔率は%である。
第1表 板状の菱目成形網 第3表 管状の菱目成形網 一体成形網のストランド直径dおよび平行して繰り出さ
れた各ストランド間の対向距MR1,f)2(第7図参
照)は、これら両者をバランスさせる必要と押出成形性
成形における技術上の制約等から、おのずから決る上限
および下限の範囲内で行われる。製品の機能、成形の容
易性および経済性等を考慮すると、ストランド直径dは
0. 2〜6mm程度、各ストランド間の対向距離N 
1. R2は1〜70m+s程度が好ましく、特にd−
0,2〜5m+s、 i) 1.12−2〜30mmが
好ましい、なお。
管状の成形網は、そのままの形で使用してもよく。
また、管壁の一部を切断して板状の成形網として使用し
てもよい。
網目の形状は任意であるが、特公昭34−4185の方
法によれば菱目が得られ、その際結節点が引き伸ばされ
る条件下では亀甲目が得られる。
また、特公昭43−24556の方法によれば。
正方形、長方形の目が得られる。網状成形体の厚さは、
結節点で第2図のように立体的に交差した場合、ストラ
ンド直径dの2倍程度となり、この場合空気の流通を確
保し、有効成分の揮散を助ける間隙を生ずるので好まし
い、網状成形体を構成するストランド直径dは、1種類
に限定される必要はなく、第10図のように太いストラ
ンドの網目の中に細いストランドの網目を持つ一体成形
網を作ることもできる。
一体成形網の成形にあたっては、各種樹脂の配合に応じ
て、原料をミキサー、ブレンダー等で混和後、押出機に
より板状または管状の一体成形網を押出する。詳細は特
公昭”34−4185.特公昭43−24556に記載
されている方法を参照することができる1口金の回転数
、ノズルの寸法。
形状、引取速度等を選択することにより所望の形状の網
状成形体が得られる。温度条件じC)の−例を示すと次
のようである。 (日本製鋼製押出第5表 管状の穿孔
体 更に1本発明の他の有孔成形体である板状および管状の
穿孔体の形状1寸法の一例を第4表〜第5表に示す、単
位は關、開孔率は%である。
開孔率、すなわちシート面または筒壁の面積に占める各
孔合計面積の割合は1穿孔の限界から上限が1通気効果
から下限がおのずから定まる。具体的には2〜80%、
特に5〜70%程度が好ましい、孔の寸法および孔のピ
ッチを組み合わせることにより同一の開孔率でも形状の
異なるものが得られる。孔の配置は、縦一列、横一列(
第8図)、千鳥(第9図)など任意であり、孔の形状も
円形、楕円形、三角形、角形などがある。勿論これら孔
径、配置、形状を組み合わせたものでもよい。
TD;板の横方向のピッチ MD:板の縦方向のピッチ 上記の穿孔体は、特公昭52−4675開示の方法、ま
たはこれに準じた方法により製造することができる。ま
た、板状または管状に押出成形されたものにパンチング
して有孔成形体を作ることもできる。筒状の有孔体は筒
壁の一部を切断してシート状にすることもできる、 穿孔体の成形の詳細は特公昭52−4675に記載され
ている方法を参照することができる。温度条件(” C
)の−例を示すと次のようである。
(果実栽培用ネット) 本発明の合成樹脂有孔成形体を果実栽培用ネットとして
用いる場合、防虫剤として、吸汗性害虫および咀喘性害
虫に対する防除効果が高く、かつ人体に対する毒性が低
いピレスロイド系、カーバメート系、および有機リン系
防虫剤から選択使用することができる。これらの防虫剤
には、比較的耐熱性の高いものが多いが、それでも18
0@C以上では揮散あるいは分解する傾向がある。しか
し、包接化したものは 180〜230’Cの成形温度
では、防虫剤の揮散ないしは分解が抑制され、成形体中
に包接剤と共存した形で存在させることができる。 (
特開昭61−137804 、特開昭61−15271
!5参照)本発明の合成樹脂有孔成形体である果実栽培
用ネットを製造する際にも、ポリエチレンまたはEVA
と防虫剤包接化合物を含有するマスターパッチベレット
を用いることができる。
本発明品である果実栽培用ネットは1対象とする果実の
大きさによってその寸法を選択することができるが、ネ
ットを拡開したときの最大直径。
および長さは、いずれも対象果実の最大成長時の外形の
2〜2.5倍程度であることが好ましい。
最も使用しやすいネットは1合成樹脂ストランドの径0
.2〜2龍、ネットの結節間距離5〜20關、構成スト
ランド本数が内側の群と外側の群ともに15〜50本の
範囲のネットである(第12図)、また、樹脂には2通
常使用される紫外線安定剤、抗酸化剤などを配合しても
よいが、ポリエチレンとEVAの混合樹脂組成物におい
ては、これらの添加剤は必ずしも使用しなくてもよい、
顔料の使用は、ナチュラルの製品よりも商品価値を上げ
るばかりでなく、適正な使用は、鳥類に対する忌避効果
を向上させる0例えば赤色のネットは。
忌避効果も大きいことが観察される。
本発明を用いた果実栽培用ネットは、又1強度が紙袋に
比べて大きいので、若干の加工を施すことにより2強風
による落果を防止するための支持網としても使用するこ
とができる。即ち、網筒の一端を絞っておいて加熱溶融
すれば、一端が閉鎖された筒形ネット3が得られる。こ
の方法は、特公昭60−17310に示されたように、
長尺体から連続的に製造することもできる。このように
して一端が閉鎖された網筒を果実に被せ1反対側の端部
を金属線入りビニルワイヤやラバーバンド等の緊縛部材
4を用いて枝に係止しておけば1強風の際の果実の振動
を減少させ、かつ重量支持を行うことによりその落果を
防止する。また、これらの部材を使用しないで、網筒の
一端を枝にからめて縛りつけておいてもよい8台風シー
ズンの直前にこの作業を行うのが最も効果的である。第
14図は12本本発明を用いたネットを落果防止用に使
用した場合を説明するものである。
[実施例] 例1 溶液法による殺虫剤包接化合物の調製73−シ’
yoデキストリン(三楽RINGDEX−8) 75部
(部は重量部を意味する。以下同じ)の飽和水溶液にピ
レスロイド系殺虫剤のペルメトリン(住友化学エクスミ
ン)25部を加え、50〜55@Cで1時間混合攪拌す
る。得られた沈殿を濾取、真空乾燥(556C以下)L
、、150メツシユバスの粉末状包接化合物を得る。
例2 混合法による殺虫剤包接化合物の調製β−シクロ
デキストリン75部に少量の水を加え、混練したスラリ
ーに、ペルメトリン25部を加え、常温下で約1時間激
しく混合攪拌する。得られたペーストを凍結乾燥するこ
とにより150メツシユバスの粉末状包接化合物を得る
。噴霧乾燥によってもよい。
例3 殺虫剤と包接剤を含有する網筒 例1で得たペルメトリン包接化合物粉末2部とEVA 
(三井ポリケミカル、エバフレックスP−3307、酢
酸ビニル含量30%)98部をブレンダーにて混合し、
網状成形体製造用押出機に供給し、シリンダー温度18
5°C,ダイ温度210″Cの押出条件で筒状網状体を
製造し、それを切断してネットを得る。
例4(比較例) ペルメトリン0.5部とEVA99.5部を直接配合し
て押出成形(2,筒状網状体を製造する。
ペルメトリンの安定供給および均一分散に問題あり、ロ
ングランしにくい。
例5 ペルメトリン揮散性の比較 例3および例4のネットを同条件で放置し、成形体中に
残存するペルメトリンを経時的に定量分析して揮散性を
比較する0分析法:試料を0−ジクロルベンゼンに溶解
、ペルメトリンをメタノール、アセトニトリル混合液に
抽出、内部標準法でGC分析、結果を第15図に示す。
例6 ベルメトリン20部にシクロデキストリン80部を加え
、50°Cで1時間攪拌混合し、包接化合物を得た。
この包接化合物50部とEVA50部とを溶融混合し、
シートカット法により、生類防除剤含有マスターパッチ
ベレットを製造した。
生類防除剤含有EVAマスターパッチベレット10部、
高圧法ポリエチレンペレット(三菱油化ユカロンYH5
0)89部、赤色顔料20%含有高圧法ポリエチレンベ
レット1部をぶれんだ−で混合し、特公昭34−418
5記載の網状体製造用押出機に供給し、シリンダー温度
185”C。
ダイ温度210°Cの押出条件で筒状網状体を製造した
得られた網状成形体は、ストランド本数・内外とも37
本、径0. 5m+s、結節点間長50mm、自然に集
束させたときのみかけの幅約12mmを有する長尺体で
ある。この長尺体を約30(至)長に切断してネットを
得た(第12図)。
対照品として、生類防除剤包接化合物を含有しないEV
Aを用いた他は同様のネットを用いた。
対象果樹として、梨(菊水)、桃(大久保)を選び、■
本願発明のネットを被せたちの ■対照ネットを被せた
ちの ■全く被せないものの3区分く各約50個)を設
け、収穫期における鳥害。
虫害による出荷不可能果実個数の区分内金個数に対する
割合を調べた。
その結果を以下に示す。
区分    梨    桃 本発明ネット  3%   7% 対照ネット   5%  33% ネットなし  63%  96% 鳥害としては雀、ひよどり、からす等によるもで共通し
ていた。虫害としては、桃の場合、モモツメイガ、アオ
カメムシ、クロカナブシなどによるものであったが、一
部はアオカメムシと推定された。梨の場合は対照ネット
でも方法はぼ満足すべき防護効果が認められたが1.桃
の場合は本発明のネットのみが十分な防護効果を示した
。第13図は1本発明ネットおよび対照ネットを使用し
た場合の果樹の状態を説明するものである。
例7 溶液法による賦香料包接化合物の調製β−シクロ
デキストリン80部の飽和水溶液にバニリンを主成分と
する香料20部を加え、50〜55°Cで1時間混合攪
拌する。得られた沈殿を濾取、真空乾燥(55@C以下
)L、150メツシユパスの粉末状包接化合物を得る。
β−シクロデキストリン80部に少量の水を加え、混練
したスラリーにバニリン20部を加え。
常温下で約1時間激しく混合攪拌する。得られたペース
トを凍結乾燥することにより粉末状包接化合物を得る。
例8 賦香料と包接剤を含有する網筒 例7で得たバニリン包接化合物粉末1部と高密度ポリエ
チレン樹脂(出光石油化学540−E)99部をブレン
ダーにて混合し、・網状成形体製造用押出機に供給し、
シリンダー温度190’C。
ダイ温度215’Cの押出条件で筒状網状体を製造し、
それを切断してネットを得る。比較の為野対照品は、バ
ニリン0.2分を直接ポリエチレン樹脂とブレンドして
同様の成形法により製造した。
などの不都合が軽減され、かつ成形体が空気をよく流通
する構造であることにより、目的とする機能付与物質の
適切な揮散を実現することができる。
例9 賦香料の揮散性の比較 例8のネットおよび対照のネットを同条件で放置し、成
形体中に残存するバニリンを経時的に定量分析して揮散
性を比較する0分析法ニジクロロメタンにより試料から
バニリンを抽出し、内部標準法でGC分析、結果を第1
6図に示す。
例10 ニオイセンサーによる測定 新コスモス電機製ニオイセンサー(XP−329型)に
より香料の揮散濃度を経時的に測定した。
結果を第17図に示す、賦香料と包接剤とを含むネット
はコンスタントな揮散性を示す。
〔発明の効果] 本発明によれば、揮散性の機能付与物質を含有する合成
樹脂成形体は、揮散性物質と共に包接剤を含有し、かつ
有孔構造をとるものであることにより1合成樹脂成形加
工条件下における揮散1分解本発明の応用例を挙げれば
2次のようである。
カーペット、玄関マツドパスマットなどとフロア−との
間に敷くすべり止めシート、たんす防虫シート、だに防
止シートベツド用除菌シート。
キッチン防虫シートなど防虫効果を有する敷物。
押入れの床と布団の間の空気の流通をよくして。
湿気や害虫を防ぐシート、街路樹、ゴルフ場などにおい
て樹木を衝撃や害虫から保護するプロテクター、果実栽
培用防虫網。
これらの用途において1本発明の成形体は、有孔構造、
板状または管状などの構造8合成樹脂材質の物性、揮散
性物質、包接剤などの相互作用により通気性、揮散性物
質の保持性、徐放性、すべり止め2弾性、外力に対する
防護性、クツション性等の効果をもたらす、  これら
の効果は、板状の有孔成形体でも達成できる場合が多い
が、特に管状の有孔成形体を使うとされに優れている場
合もある1例えば網筒を並べて、押入れの布団を清潔に
保つ敷物、樹木防護、すのこ等に用いることができ、ま
た網筒を短く輪切りにして充填材の形で用いてもよい。
最も一般的な高密度ポリエチレンのごとき材質の他に、
EVAまたはEVAを含むポリエチレン。
EEAなど柔軟性、可撓性1弾力性をもつ合成樹脂を用
いると1強力なすべり止め効果を有し、低温においても
この性質がそこなわれない、また。
ポリエチレンも発泡体にして用いると柔軟性、可撓性9
弾力性が備わり1機能性物質の揮散性もよくなる。
本発明を果実栽培用ネットとして用いた場合。
ワンタッチ操作で幼果に被せることができ、果実からの
ガス蒸散2日光による照射を全く阻害しない、更に、果
実の成長に伴ってネットが無理なく拡開してゆく、そし
て、防虫剤と包接化合物を含有するネットを使用するこ
とにより、鳥類に対する防護作用と共に害虫に対する防
護作用も合わせて発揮する。防虫剤は、押出成形性時の
加熱により包接がはずれ、包接剤と共に樹脂中に分散し
た形であってもよいし1両者が包接化合物を形成した形
で存在していて、使用期間中に徐々に包接がはずれて揮
散することになってもよい、ポリエチレンを主体とする
樹脂組成物は、比較的ガス透過性が高いので、防虫剤は
、徐々に裏面から放散され虫害に対する防護作用を発揮
すると考えられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は1本発明の一つの実施例である。ペルメトリン
とシクロデキストリンとを含有する管状一体成形網の外
観を示す斜視図である。第2図は。 一体成形網のストランド交差状態を示す部分図である。 第3図、第4図は一体成形網の網目を示す部分図、第5
図、第6図は周囲に帯状部を設けた一体成形網の全体図
であり、第7図は網目の寸法を示す説明図である。第8
図、第9図は板状の穿孔成形体、第10図は大小2種の
直径のストランドをもつ管状一体成形網、第11図は管
状の穿孔成形体をそれぞれ示す外観図である、第12図
は。 本発明の一つの実施例である果実栽培用ネットの外観を
示す斜視図である。第13図は、該ネットを梨に被せた
状態を示す斜視図、第14図は該ネットを梨の落果防止
用に使用した状態を示す斜視図であり、1は果実栽培用
ネット、2は果樹の一部分、3は一端が閉鎖されたネッ
トの部分、4は緊縛部材を示す、第14図は本発明実施
品中のペルメトリン残存率の経時変化を対照品と比較し
て示した図、第15図は本発明実施品中のバニリン残存
率の経時変化を対照品と比較して示した図。 第16図はバニリンを含む本発明実施品についてのニオ
イセンサーの指示値を対照品と比較して示した図である
。 特許出願人 大日本プラスチックス株式会社第3図 第4図 第8r1!J 第10図 第11図 第5図 第6図 (C) (e) 387図 (d) (f) 第12図 第14図 手続補正書 (方式) 事件の表示 平成1年特許願第137635号 2゜ 発明の名称 合成樹脂有孔成形体 3゜ 補正をする者 事件との関係 住  所 名  称

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、揮散性物質と包接剤とを含有する合成樹脂有孔成形
    体 2、揮散性物質が、有害動物防除剤、微生物防除剤、植
    物調節剤、防錆剤、及び賦香料からなる群から選ばれた
    ものであり、包接剤がシクロデキストリンである請求項
    1記載の有孔成形体 3、合成樹脂有孔成形体が合成樹脂網状成形体である請
    求項1記載の有孔成形体
JP13763589A 1988-06-01 1989-05-31 合成樹脂有孔成形体 Pending JPH02160537A (ja)

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JP13490588 1988-06-01

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