JP2007320844A - 植物育成又は保護用柱状体 - Google Patents

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克己 山中
Noriko Maeda
法子 前田
Takanori Sakamoto
孝典 坂本
Ayumi Hirobe
あゆみ 廣部
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Abstract

【課題】目的とする植物の育成ないし保護用薬剤の薬剤作用が使用時から発揮され、その作用量や作用時間を目的に応じて変えたものを容易に提供でき、使用した際にカビが発生しにくい植物育成又は保護用柱状体を提供する。
【解決手段】本発明の植物育成又は保護用柱状体は、(a)中空柱状体、(b)中空柱状体で先端部が前記柱状体長さ方向に対し斜めにカットされた先端部を有する中空柱状体、または、(c)中空柱状体で先端部4が円錐ないし角錐状に形成された中空柱状体1からなる群から選ばれたポリ乳酸からなる中空柱状体であって、その側壁面に複数の小孔6が設けられている中空柱状体1の中空部2に植物の育成ないし保護用薬剤が充填されてなる植物育成又は保護用柱状体からなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、植物の育成、保護などに有用な植物育成又は保護用柱状体に関するものである。
緩効性有機肥料として、近年、有機肥料と生分解性プラスチックを混練し先端部が円錐状にとがったスティック状に成形された緩効性有機肥料が用いられるようになってきている(下記特許文献1参照)。この緩効性有機肥料は、具体的には中空形状に形成され圃場に杭打ちされ基肥として利用される中空状パイル本体と、この緩効性有機肥料であって前記中空状パイル本体の中空部に充填されている追肥用肥料とからなる。そして、これらは、中空状パイル本体自体は生分解性プラスチックと有機肥料との混合物が混練・加熱・加圧・脱水して成形されたものからなり、前記中空状パイル本体の中空部に充填されている追肥用肥料も前記中空状パイル本体と生分解速度が異なる生分解性プラスチックと有機肥料との混合物が混練・加熱・加圧・脱水して成形されたものからなっており、結局、全体としてみると生分解性プラスチックと有機肥料との混合物が混練・加熱・加圧・脱水して成形されたものからなっている。
特開2003−146785号公報
しかしながら、杭打ちタイプの如く、土に差し込んだり、打ち込んだりするものの場合には、ある程度の強度を持たせるため、有機肥料に対し生分解性プラスチックをある程度の割合で使用する必要があり、生分解性プラスチックに混練される有機肥料成分は、実質上各有機肥料粒子が生分解性プラスチックで覆われて固められているため、現実には、生分解性プラスチックとして比較的短時間で生分解され得る生分解性プラスチックを用いたとしても、肥料を覆っている生分解性プラスチックの被膜が分解して肥料が露出するのに、当然、生分解性プラスチックが分解するまでの時間はかかることになる。仮に、外側の生分解性プラスチックとして、比較的短時間で生分解する生分解性プラスチックを用いたとしても、外側に位置している肥料は早めに生分解性プラスチックが分解して有機肥料成分が作用するが、内部まで生分解性プラスチックで固められているので、これら内部の中心部近傍の有機肥料粒子を取り囲んでいる生分解性プラスチックがそれぞれ順次分解されるまで、中心部近傍付近に存在する肥料は、肥料としての機能が発揮されず、内部中心部近傍にある肥料が肥料として有効に作用するには、時間がかかりすぎるという問題もある。また、肥料の種類により、肥料が有効に作用を開始する時間を所望の時間とするために、用いる肥料に応じて、それに見合うような分解速度を有する生分解性プラスチックの種類を選ぶことにより、外層と中心層を構成する樹脂の生分解期間を選定して生分解性プラスチックを適宜使い分けるにしても、市販されている生分解性期間の異なる生分解性プラスチックのグレードはそれほど多くないので、使用目的に応じて、生分解性プラスチックの種類やグレードで、生分解速度をコントロールして肥料の作用の程度を比較的自由に使用目的に応じて設計したスティック成型物とするのには限界がある。
そして前記特許文献1には、生分解性プラスチックとして、ポリ乳酸を使用することも一応列挙されているが、現実には、ポリ乳酸を生分解性プラスチックとして使用して前記特許文献1の如くポリ乳酸と有機肥料とを混合したものを加熱溶融成型しようとすると、170℃近傍に加熱する必要があるので、有機肥料成分が熱によって分解されてしまうものが多く、また、本発明の如く、有機肥料以外にも各種薬剤を用いようとする場合には、加熱溶融成型の熱によって分解されてしまい当該薬剤の機能が発揮できなくなるものも多々ある。従って現実には、ポリ乳酸を生分解性プラスチックとして用いたかかる有機肥料成型物は商品化されておらず、現実には高い温度で成型する必要のないポバールを生分解性樹脂として用いたパイル型有機肥料が商品化されているに過ぎない。
しかし、ポバールを生分解性樹脂として用いた場合、スティック表層部には、有機肥料粒子が存在するので、スティック打ち込み後カビが発生しやすいなどの問題があった。
本発明は、これらの問題を解決し、植物育成又は保護用柱状体を土壌に差し込んだ時から、肥料その他の植物の育成ないし保護用薬剤の薬剤作用が発揮され、しかも、その作用量や作用時間を目的に応じて変えたものを容易に提供でき、使用した際にカビが発生しにくい植物育成又は保護用柱状体を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するため本発明の植物育成又は保護用柱状体は、次のものである。
(1)、(a)中空柱状体、(b)中空柱状体で先端部が前記柱状体長さ方向に対し斜めにカットされた先端部を有する中空柱状体、または、(c)中空柱状体で先端部が円錐ないし角錐状に形成された中空柱状体からなる群から選ばれたポリ乳酸からなる中空柱状体であって、その側壁面に複数の小孔が設けられている中空柱状体の中空部に植物の育成ないし保護用薬剤が充填されてなる植物育成又は保護用柱状体。
(2)前記(1)項に記載の植物育成又は保護用柱状体においては、ポリ乳酸からなる中空柱状体が、(b)中空柱状体で先端部が前記柱状体長さ方向に対し斜めにカットされた先端部を有する中空柱状体からなることが好ましい。
(3)前記(1)項に記載の植物育成又は保護用柱状体においては、ポリ乳酸からなる中空柱状体が、(c)中空柱状体で先端部が円錐ないし角錐状に形成された中空柱状体からなることが好ましい。
(4)前記(1)〜(3)項のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体においては、中空柱状体の側壁面に設けられた前記小孔の径が1〜10mmであることが好ましい。
(5)前記(1)〜(4)項のいずれか1項のいずれかに記載の植物育成又は保護用柱状体においては、中空柱状体の厚みが1〜20mmであることが好ましい。
(6)前記(1)〜(5)項のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体においては、中空柱状体の外径が0.5cm〜30cmであることが好ましい。
(7)前記(1)〜(6)項のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体においては、前記中空柱状体の長さが5cm〜200cmであることが好ましい。
(8)前記(1)〜(7)項のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体においては、中空柱状体の側壁面に設けられた前記小孔の数が、10〜400個であることが好ましい。
(9)前記(1)〜(8)項のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体においては、前記中空柱状体の中空部に充填されている植物の育成ないし保護用薬剤が、有機肥料、無機肥料、土壌改良剤、殺虫剤、殺菌剤、動物忌避剤、殺鼠剤、防カビ剤、除草剤、植物成長調整剤、害虫誘引剤、展着剤、微生物剤からなる群から選ばれた少なくとも1種の薬剤であることが好ましい。
(10)前記(1)〜(9)項のいずれかに記載の植物育成又は保護用柱状体においては、前記中空柱状体の中空部に充填されている植物の育成ないし保護用薬剤が、有機肥料単独、または、有機肥料を少なくとも含む植物の育成ないし保護用薬剤であることが好ましい。
(11)前記(1)〜(9)項のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体においては、前記中空柱状体の中空部に充填されている植物の育成ないし保護用薬剤が、有機肥料と動物忌避剤との組み合わせからなることが好ましい。
(12)前記(1)〜(9)項のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体においては、前記中空柱状体の中空部に充填されている植物の育成ないし保護用薬剤が、多孔質物質からなる土壌改良剤と動物忌避剤との組み合わせからなり、前記動物忌避剤を前記土壌改良剤にしみこませたものからなることが好ましい。
(13)前記(1)〜(9)項のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体においては、前記中空柱状体の中空部に充填されている植物の育成ないし保護用薬剤が、有機肥料と防カビ剤との組み合わせからなることが好ましい。
(14)前記(1)〜(13)項のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体においては、前記中空柱状体の側壁面外側に、ポリ乳酸からなる抜け防止用突起が更に形成されていることが好ましい。
(15)前記(1)〜(14)項のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体においては、前記中空柱状体が、前記中空柱状体の側壁面外側の上端近傍からほぼ横方向に張り出す、ポリ乳酸からなる押さえ用突起が更に形成されている中空柱状体からなることが好ましい。
(16)前記(1)〜(13)項のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体においては、前記中空柱状体が、前記中空柱状体の側壁面外側の上端近傍からほぼ横方向に張り出す、ポリ乳酸からなる押さえ用突起が更に形成され、且つ、前記押さえ用突起より下方で、前記中空柱状体の側壁面外側に、ポリ乳酸からなる抜け防止用突起が更に形成されている中空柱状体からなることが好ましい。
(17)前記(15)〜(16)項のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体においては、前記押さえ用突起が、天然芝生マットまたは植物保護用ネットを押えるための押さえ用突起であることが好ましい。
本発明の植物育成又は保護用柱状体は、中空柱状体がポリ乳酸からなり、当該中空柱状体を構成するポリ乳酸成形体自体は、有機肥料を含有していないし、しかもポリ乳酸は、抗菌、抗黴性を有するので、本発明の植物育成又は保護用柱状体を目的とする土壌中に差し込んだ状態で水分などが存在しても、カビの発生を抑制することが可能となる。しかも、中空柱状体の側壁面には、中空部に貫通する複数の小孔設けられていて、且つ、前記中空柱状体の中空部に植物の育成ないし保護用薬剤が充填されているので、本発明の植物育成又は保護用柱状体を目的とする育成又は保護すべき植物の近傍の土中に差し込んだ場合、その時から小孔を通してその薬剤作用が発揮されると共に、小孔の大きさや、設ける小孔の数を変えることによって、その発揮される薬剤作用の作用量や作用期間をコントロールできるので目的に応じてこれらを変えたものを容易に提供でき、従って、目的とする当該薬剤の作用量や作用期間をその薬剤の種類や施される植物の種類に応じて適切なものとするために、生分解速度の異なる多数種の生分解性プラスチックを使い分ける必要がなく、本発明では、小孔の大きさや、小孔の数などで簡単にこれらをコントロールできる。
また、本発明の抜け防止用突起が更に形成されている植物育成又は保護用柱状体においては、上記の効果に加えて、特に法面などや風の強い地域に芝生マットや植生シート、植生マットなどを固定する機能も有し、法面などや風の強い地域における芝生マットや植生シート、植生マットなどを用いた植物の育成ないし保護用の柱状体としても特に有効に利用できる。
また、本発明において、前記中空柱状体の側壁面外側の上端近傍からほぼ横方向に張り出す、ポリ乳酸からなる押さえ用突起が更に形成されている植物育成又は保護用柱状体においては、上記の効果に加えて、特に法面などや風の強い地域やゴルフ場などに芝生マットや植生シート、植生マットなどを固定する機能が一層強化され、植物保護用ネットなどを固定する場合にも、有効に使用でき、法面などや風の強い地域、ゴルフ場などにおける、芝生マットや植生シート、植生マットなどを用いた植物の育成ないし保護用の柱状体としても極めて有効に利用できる。また林檎その他の果樹に野鼠などがはい上がって、新芽や果樹をかじるのを防止するために果樹の根元近傍に動物忌避剤付のネットなどを設置する場合に、当該ネットを地面へ固定する機能と共に植物の育成ないし保護用薬剤による植物の育成ないし保護機能も発揮され好ましい。
本発明において、中空柱状体を形成している生分解性樹脂は、ポリ乳酸からなることが必要である。本発明の目的を阻害しない範囲で、他の生分解性樹脂や、ポリ乳酸による防黴性を保持し得る範囲の量の澱粉などや、土壌中に残留しても差し支えのない充填剤(例えば、酸化ケイ素、タルク、カオリン、その他の無機充填剤)など、他の添加剤が配合されていてもよい。これらの添加剤は、添加剤の種類によるが、通常は、中空柱状体を形成するポリ乳酸の量に比べて少ない体積割合を占める量である。中空柱状体の大きさ、厚さ、使用目的に応じた必要な強度や防黴性を保てる範囲で上記添加剤を併用してもよい。
本発明の植物育成又は保護用柱状体に用いる側壁面に複数の小孔が設けられている(a)中空柱状体、(b)中空柱状体で先端部が前記柱状体長さ方向に対し斜めにカットされた先端部を有する中空柱状体、または、(c)中空柱状体で先端部が円錐ないし角錐状に形成された中空柱状体の少数の具体例の斜視図を図1〜3に示した。
図1が中空円柱状体本体部分3とその先端部4が円錐状に形成された本発明の植物育成又は保護用柱状体の製造に用いる中空柱状体1の一実施形態例の斜視図である。2は中空部を示している。6は中空柱状体1の側壁面に設けられ、中空部2に貫通している小孔である。中空円柱状体本体部分3は、この例では中空円柱状体形状の場合の例を示し、先端部4が中空部を有する円錐状に形成されたものを示している。円錐状の先端部4の先端5は閉じられている。本体部分3の形状は中空円柱状体で先端部4が円錐状のものが好ましいが、本体部分3の形状は中空角柱状体(三角以上の多角の中空角柱柱状体)としてもよいし、先端部4も中空部を有する角(三角以上の多角)錐状の形状にしてもよい。また、先端部4の先端5は閉じられていることが好ましいが、先端部4の先端5は中空部2と連通する穴が開いていてもよい。また、場合により、先端部4の部分には中空部が存在しないものでもよい。
図2は、中空円柱状体本体部分3とその先端部4が前記中空円柱状体本体部分長さ方向に対し斜めにカットされた先端部4を有する本発明で用いる中空柱状体1の別の一実施形態例の斜視図である。2は中空部を示している。6は中空柱状体1の側壁面に設けられ、中空部2に貫通している小孔である。本体部分3の形状は中空円柱状体のものが好ましいが、中空多角柱状体(三角以上の多角の中空角柱状体)としてもよい。
図3は、中空円柱状体7からなる本発明で用いる中空柱状体1の更に別の一実施形態例の斜視図である。2は中空部を示している。6は中空柱状体1の側壁面に設けられ、中空部2に貫通している小孔である。中空円柱状体7の形状は中空円柱状体のものが好ましいが、中空多角柱状体(三角以上の多角の中空角柱状体)としてもよい。
それぞれ図1〜図3に示したタイプの中空柱状体1の側壁面に設けられている複数の小孔6の形状は、この例では円形の小孔としたが、特に円形に限定されるものではなく、三角形以上の多角形状の小孔、楕円状の小孔とか、その他、特に小孔である限り形状は任意である。
図1や後述する図4、図6や図9に示されるタイプは、先端がとがっているため、植物の根張りの多い状態になっている土壌でも根を傷つけることが少なく好ましい。また、土壌が硬い場所、例えば法面や、果樹園などでも使用でき好ましい。
また、図2や後述する図5、図7や図8に示されるタイプも、上記と同様、先端がとがっているため、土壌が硬い場所、例えば法面や、果樹園などでも使用できる。図1や図4、図6あるいは図9に示されるタイプに比べて、製造が容易であり、コストを下げることができる利点があり特に好ましい態様である。
また、図3に示されるタイプは、径を小さめにすれば、主に観葉植物や家庭園芸用などや、比較的土壌が柔らかい場合に好適に使用され、製造が最も容易であり、コストを最も下げることができる利点がある。どのような状態の土壌に対してもオールラウンドに使用できる点では、図1、図4、図6、図9あるいは図2、図5、図7や図8に示されるタイプが好適である。
次に、図4〜図7に中空柱状体の側壁面外側に、ポリ乳酸からなる抜け防止用突起が更に形成されている本発明の中空柱状体の少数の具体例の斜視図を示した。
これらは、抜け防止用突起が更に形成されている点以外は、すべて上記それぞれ図1〜図3で説明したと同様の説明が適用できる。従って、符号も同一部分には同一の符号を用いて、説明を省略した。
図4は図1で示した態様の中空柱状体の側壁面外側に、ポリ乳酸からなる抜け防止用突起8が更に形成されている中空柱状体の実施形態の一例である。
図4の実施形態では抜け防止用突起8は、板状で下方部分が尖ったような略楔状の抜け防止用突起を中空柱状体の側壁面の左右外側に、且つそのうちの一方(図4で左側)の抜け防止用突起は中空柱状体1の中空円柱状体本体部分3の上方側の側壁面に、他方(図4で右側)の抜け防止用突起は中空柱状体1の中空円柱状体本体部分3の下方側の側壁面に設けられている例である。
次に、図5は図2で示した態様の中空柱状体の側壁面外側に、ポリ乳酸からなる抜け防止用突起9が更に形成されている中空柱状体の実施形態の一例である。
図5の実施形態では抜け防止用突起9は、ピストルなどの弾丸を縦方向に略半分に割ったような形状の抜け防止用突起を中空柱状体1の側壁面の左右外側に、且つそのうちの一方(図5で左側)の抜け防止用突起は中空柱状体1の中空円柱状体本体部分3の上方側の側壁面に、他方(図5で右側)の抜け防止用突起は中空柱状体1の中空円柱状体本体部分3の下方側の側壁面に設けられている例である。
次に、図6は図1で示した態様の中空柱状体の側壁面外側に、ポリ乳酸からなる抜け防止用突起10が更に形成されている中空柱状体の実施形態の一例である。
図6の実施形態では抜け防止用突起10は、略板状の略変形楔状の抜け防止用突起であり、その上面は中空柱状体の長さ方向に対し垂直方向に水平ではなく、斜め上向きになる面で構成され、且つ、当該上面の外側稜10aの長さが、当該上面の中空柱状体側壁へのつけ根部分の稜10bよりも大きく、上面の外脇側10cに少し厚みを持たせたタイプの略楔状の抜け防止用突起である。
この態様では、中空柱状体の側壁面の左右に設けられた抜け防止用突起10の設けられている位置について、中空柱状体の長さ方向(上下方向)での位置は、左右ともほぼ同じで、中空円柱状体本体部分3の上方側の側壁面にそれぞれ設けられている例を示した。
次に、図7は図2で示した態様の中空柱状体の側壁面外側に、ポリ乳酸からなる抜け防止用突起11が更に形成されている中空柱状体の実施形態の一例である。
図7の実施形態では抜け防止用突起11は、板状で略楔状の抜け防止用突起ではあるが、図4に示した抜け防止用突起8に比べて、抜け防止用突起の下外側部分がやや緩やかに外側凸にカーブしている抜け防止用突起を設けた例を示した。中空柱状体1の側壁面の左右外側に、且つそのうちの一方(図7で左側)の抜け防止用突起は中空柱状体1の中空円柱状体本体部分3の上方側の側壁面に、他方(図7で右側)の抜け防止用突起は中空柱状体1の中空円柱状体本体部分3の下方側の側壁面に設けられている例である。
以上に示したポリ乳酸からなる抜け防止用突起は上記の図4〜7に示した具体的態様例に限定されるものではなく、本発明の目的を阻害するものでない限り、抜け防止用突起は1個でも、3個以上設けてもよく、抜け防止用突起の形状も中空柱状体を土に差込む際に差し込めないなどの不都合が生じないような形状でない限り、且つ、土に差込んだ後は抜け防止機能を有する形状であれば特に制限はなが、土に差込みやすく、土に差込んだ後は抜け防止機能を発揮しやすいと言う観点からは、後述する図8や図9で示す棒状の抜け防止用突起を除いて、通常は、抜け防止用突起の上方部分は下方部分に比べて、長手方向(長手方向とは中空柱状体の長手方向基準)に対し垂直な方向の断面積が大きいものが好ましく、更には下方側方向に次第に断面積が小さくなる形状のものがより好ましい形状である。また、図4〜図7に具体的に図示した態様は、図1、図2に示した態様の中空柱状体に抜け防止用突起が更に形成されている実施形態例を示したが、図3に示した態様の中空柱状体に抜け防止用突起が更に形成されていてもよいことは勿論である。
また、抜け防止用突起を2つ以上有する態様の場合、中空柱状体の長手方向に対し垂直な断面を仮定した場合、抜け防止用突起は、中空柱状体を中心軸としてその周りに必ずしも均等の角度で間隔を置いて形成されている必要はなく、適宜不均等な間隔で設けてもよいし、中空柱状体の長さ方向(上下方向)で抜け防止用突起を設ける位置も本発明の目的が達成される限り特に限定はない。
尚、抜け防止用突起の数は1つでもよいし、3つ以上でもよいが、2つがコストの面、2つで十分抜け防止機能が発揮できることから最も好ましい。
抜け防止用突起を設けた中空柱状体は、また法面などに芝などを植え付ける場合には、芝の複数本を集めてある程度の大きさのマット状にした芝生マットが用いられるが、芝がまだ当該法面に根が伸びていない状態なので、法面に芝生マットなどを固定し、風や雨などで当該法面に植え付けた芝生マットが剥がれてしまうことを防止する上でも、抜け防止用突起を設けた中空柱状体を植え付ける芝生マット面に差し込んで法面の土に芝生マットを固定することもでき好ましく用いられる。このような状況で抜け防止用突起を設けた中空柱状体を用いる場合には、抜け防止用突起の少なくとも1つは、中空柱状体の長さ方向の上方部分に設けられているものが好ましい。同様に、土の法面を植物で保護ないし緑の景観にするために、織物、編物、不織布、ネット状物、ヤシの繊維のマットなどの天然の繊維状物を用いたマットなどに植物の種や、自然に当該法面に飛んできた植物の種を育成するための肥料などを固着したいわゆる植生シートとか植生マットなどを法面に固定する場合にも本発明の抜け防止用突起を設けた植物育成又は保護用柱状体は有効に用いることができる。また、必ずしも法面に限られず、比較的平坦な地形を有していても、特に風などの強い地域に上述したような芝生マット、植生シート、植生マットなどを固定する場合にも本発明の抜け防止用突起を設けた植物育成又は保護用柱状体は有効に用いることができる。
次に、図8と図9に押さえ用突起と抜け防止用突起が更に形成されている本発明の中空柱状体の少数の具体例の斜視図を示した。
図8は図2で示したような態様の中空柱状体1の側壁面外側の上端近傍に、ポリ乳酸からなる押さえ用突起21が更に形成され、且つ、前記押さえ用突起21より下方で、前記中空柱状体1の側壁面外側に、ポリ乳酸からなる抜け防止用突起12が更に形成されている中空柱状体の実施形態の一例である。
この態様では、中空柱状体1の側壁面外側の上端近傍からほぼ横方向に張り出す、ポリ乳酸からなる押さえ用突起21が左右に2個形成されている。この押さえ用突起21はほぼ板状の押さえ用突起で中空柱状体1の側壁面外側の上端より若干下方からほぼ横方向に張り出している。押さえ用突起は上面、下面とも必ずしも平滑面である必要はなく、芝生マットなどの天然植物の集合体からなるマットや、植生シート、植生マットなどの上面を押える機能が発揮できるか、或いは保護用ネットのストランドなどを引っ掛けて押える機能が発揮できればよく、本発明の目的が達成できる限り、粗面や凹凸面とすることは任意である。また、押さえ用突起21の張り出し方向は、図示したこの態様のものでは、ほぼ水平方向であるが、押さえ用突起21の少なくとも下側面において、その先端が若干斜め下方向になる様に少なくとも下側面が斜めに傾斜した方向でも良い。芝生マットなどの天然植物の集合体からなるマットや、植生シート、植生マットなどの上面を押える機能が発揮できるか、或いは保護用ネットのストランドなどを引っ掛けて押える機能が発揮できれば押さえ用突起21の張り出し方向は適宜変更可能である。また、この例では、押さえ用突起21は、中空柱状体1の側壁面外側の上端より若干下方に設けられているが、中空柱状体1の側壁面外側の上端から横方向に張り出していても良い。更にまた、この例では、押さえ用突起21は2個設けられた態様を示しているが、実質上、上述のような押え機能が発揮される限り1個でも良いし、3個以上としても良い。尚、図8に示した中空柱状体の態様は、抜け防止用突起12が中空柱状体1の側壁面の左右外側に、且つそのうちの一方(図8で左側)の抜け防止用突起は中空柱状体1の中空円柱状体本体部分3の上端部より下側であるが、中空円柱状体本体部分3の上方側の側壁面に、他方(図8で右側)の抜け防止用突起は中空柱状体1の中空円柱状体本体部分3の下方側の側壁面に設けられている。この抜け防止用突起12は、細めの棒状で先端12aの厚さが薄くなった形状の抜け防止用突起であり、中空円柱状体本体部分3の長さ方向に対し、斜め上に開いているような角度で設けられている。抜け防止用突起はこの様に細めの棒状とすると、植物の根などを傷める割合が少なく好ましい。
この実施形態例の様に、押さえ用突起と抜け防止用突起を設けた中空柱状体は、例えば、法面などに芝などを植え付ける場合には、法面に芝生マットなどを固定し、風や雨などで当該法面に植え付けた芝生マットが剥がれてしまうことを防止する機能が極めて優れている。押さえ用突起と抜け防止用突起を設けた中空柱状体を、芝生マットのおもて面から差し込んで法面の土に芝生マットを固定すると、風などの力でマットが地面から浮き上がろうとするのを押さえ用突起で押える機能が十分発揮され、且つ、地面に打ち込まれた当該植物育成又は保護用柱状体が風などの力で芝生マットと共に抜けるのを抜け防止用突起で防止できるので、芝生マットや植生シート、植生マットなどを固定する機能が一層強化され、植物保護用ネットなどを固定する場合にも、極めて有効に使用できる。
また、必ずしも法面に限られず、比較的平坦な地形を有していても、特に風などの強い地域に上述したような芝生マット、植生シート、植生マットなどを固定する場合にも本発明の押さえ用突起が少なくとも設けられた植物育成又は保護用柱状体は有効に用いることができる。
次に図9は図1で示したような態様の中空柱状体1の側壁面外側の上端近傍に、ポリ乳酸からなる押さえ用突起22が更に形成され、且つ、前記押さえ用突起22より下方で、前記中空柱状体1の側壁面外側に、ポリ乳酸からなる抜け防止用突起13が更に形成されている中空柱状体の実施形態の一例である。
この態様では、中空柱状体1の側壁面外側の上端近傍からほぼ横方向に全周囲に円板状に張り出す、ポリ乳酸からなる押さえ用突起22が形成されている。この押さえ用突起22は中央部に円形の穴が設けられたほぼ円板状の押さえ用突起で中空柱状体1の側壁面外側の上端より若干下方からほぼ横方向に張り出している。押さえ用突起は上面、下面とも必ずしも平滑面である必要はなく、芝生マットなどの天然植物の集合体からなるマットや、植生シート、植生マットなどの上面を押える機能が発揮できるか、或いは保護用ネットのストランドなどを引っ掛けて押える機能が発揮できればよく、本発明の目的が達成できる限り、粗面や凹凸面とすることは任意である。また、押さえ用突起22の張り出し方向は、図示したこの態様のものでは、ほぼ水平方向であるが、押さえ用突起22の少なくとも下側面において、その先端が若干斜め下方向になる様に少なくとも下側面が斜めに傾斜した方向でも良い。芝生マットなどの天然植物の集合体からなるマットや、植生シート、植生マットなどの上面を押える機能が発揮できるか、或いは保護用ネットのストランドなどを引っ掛けて押える機能が発揮できれば押さえ用突起22の張り出し方向は適宜変更可能である。また、この例では、押さえ用突起22は、中空柱状体1の側壁面外側の上端より若干下方に設けられているが、中空柱状体1の側壁面外側の上端から横方向に張り出していても良い。更にまた、この例では、押さえ用突起22は略円板状の形状の態様を示しているが、実質上、上述のような押え機能が発揮される限り、適宜切欠き部が設けられていたり、円板状でなく、3角形以上の多角形板状であったり、楕円板状であっても良いし、中央部に穴のあいた山状であってもよい。尚、図9に示した中空柱状体の態様は、抜け防止用突起13が中空柱状体1の側壁面の左右外側に、且つそのうちの一方(図9で左側)の抜け防止用突起は中空柱状体1の中空円柱状体本体部分3の上端部より下側であるが、中空円柱状体本体部分3の長手方向中間部の側壁面に、他方(図9で右側)の抜け防止用突起は中空柱状体1の中空円柱状体本体部分3の下方側の側壁面に設けられている。この抜け防止用突起13は、先細の先端部の断面形状がほぼ四角形の棒状で先端13aが図8の抜け防止用突起12の様に薄くなっていない形状の抜け防止用突起であり、中空円柱状体本体部分3の長さ方向に対し、斜め上に開いているような角度で設けられている。抜け防止用突起はこの様に細めの棒状とすると、植物の根などを傷める割合が少なく好ましい。
この実施形態例の様に、押さえ用突起と抜け防止用突起を設けた中空柱状体は、例えば、法面などに芝などを植え付ける場合には、法面に芝生マットなどを固定し、風や雨などで当該法面に植え付けた芝生マットが剥がれてしまうことを防止する機能が極めて優れている。押さえ用突起と抜け防止用突起を設けた中空柱状体を、芝生マットおもて面から差し込んで法面の土に芝生マットを固定すると、風などの力でマットが地面から浮き上がろうとするのを押さえ用突起で押える機能が十分発揮され、且つ、地面に打ち込まれた当該植物育成又は保護用柱状体が風などの力で芝生マットと共に抜けるのを抜け防止用突起で防止できるので、芝生マットや植生シート、植生マットなどを固定する機能が一層強化され、植物保護用ネットなどを固定する場合にも、極めて有効に使用できる。
また、必ずしも法面に限られず、比較的平坦な地形を有していても、特に風などの強い地域に上述したような芝生マット、植生シート、植生マットなどを固定する場合にも本発明の押さえ用突起が少なくとも設けられた植物育成又は保護用柱状体は有効に用いることができる。
本発明において押さえ用突起は、中空柱状体1の側壁面外側の上端近傍に設けられていればよく、植物育成又は保護用柱状体の大きさにもよるが、中空柱状体1の側壁面外側の上端並びに上端から1cm下までの範囲で設けられていることが好ましい。
尚、押さえ用突起と抜け防止用突起を有する本発明の植物育成又は保護用柱状体30を林檎などの果樹31に適用し、その根元の周りに動物忌避材を付着させた保護用ネット32を設け、ネットのストランドを引っ掛けて押えている状態の一実施形態例を示す概念図を図10に示した。野鼠などが林檎などの果樹の根元からはい上がり、新芽や果樹をかじってしまうのを防止するため、動物忌避材を付着させた保護用ネット32を設け、本発明の植物育成又は保護用柱状体30として、その中空部に動物忌避剤、または動物忌避剤とそれ以外の植物の育成ないし保護用薬剤とを組み合わせた成分が充填された例えば図8に示したような押さえ用突起と抜け防止用突起を有する本発明の植物育成又は保護用柱状体30(図10参照)を用いて、前記保護用ネット32の周囲縁のストランドを押さえ用突起(図8の21など参照)にて押さえ込む様に植物育成又は保護用柱状体30を地面に押し込んだものである。
この様にすることにより、植物育成又は保護用柱状体30中の動物忌避剤、並びに保護用ネット32に付着している動物忌避剤により、野鼠などの有害動物から果樹を保護することができ、風などが吹いても、保護用ネット32は、植物育成又は保護用柱状体30の押さえ用突起(図8の21など参照)にて押さえ込まれているので、保護用ネット32が吹き飛んでしまうことがなく、有効に動物忌避作用を発揮できる。柱状体30の中空部に動物忌避剤のみでなく、例えば肥料などが混合されていれば、動物忌避作用と、当該果樹の生育作用が発揮されることになる。
図1〜図9のいずれに示した態様においても、中空柱状体1の前記中空部2には、図示していないが植物の育成ないし保護用薬剤が充填されている。植物の育成ないし保護用薬剤が粉末状であったり、液状であって、中空部2から簡単に脱落したり、漏れ出てしまうような場合には、中空部2から脱落しない程度の粒状やスティック状に固めたり(粉末状の場合に、水や他の液状の植物の育成ないし保護用薬剤と混合し乾燥したり賦形したり、液状の場合に、他の粉状の植物の育成ないし保護用薬剤と混合し乾燥したり、賦形したり)、でんぷん、CMC(カルボキシメチルセルロース)などのセルロース系ポリマーその他の極めて容易に生分解するような、あるいは、水で溶解してすぐ脱落するような固着剤、或いは増粘剤や賦形剤などで上記のように固形化、あるいは賦形ないし流れ出さない程度に増粘しておくことが好ましい。植物の育成ないし保護用薬剤が液状の場合、特にゼオライトその他無機多孔質物質からなる鉱材粒状物に前記植物の育成ないし保護用薬剤をしみこませたものは、ゼオライトその他無機多孔質物質からなる鉱材自体も土壌改良材として有効であるので、好ましいものの一つである。
中空柱状体1の前記中空部2に充填される植物の育成ないし保護用薬剤とは、広い概念であり、有機肥料、無機肥料、土壌改良剤、殺虫剤、殺菌剤、動物忌避剤、殺鼠剤、防カビ剤、除草剤、植物成長調整剤、害虫誘引剤、展着剤、微生物剤など植物の育成ないし保護に寄与する物質を意味している。
例えば、<有機肥料>としては、特に限定するものではないが、油粕、魚粕、糠、堆肥、馬糞、牛糞、鶏糞、人尿糞(下肥、金肥)、骨粉、肉骨粉、草木灰、グアノ(鳥及び蝙蝠の化石糞)、カニ殻、その他肥料として使用可能な有機肥料またはその少なくとも1種以上の混合物などが挙げられる。
その他、無機肥料、土壌改良剤、殺虫剤、殺菌剤、動物忌避剤、殺鼠剤、防カビ剤、除草剤、植物成長調整剤、害虫誘引剤、展着剤、微生物剤についても、植物の育成ないし保護用に使用される公知の各種のものが使用でき、詳細説明は省略するが、少数の例を引用しながら説明すると、
<無機肥料>としては、特に限定されるものではないが、例えば、硫酸アンモニウム、塩化アンモン、硝酸アンモン、尿素、石灰窒素、硝酸カリなどの窒素肥料;過燐酸石灰、熔成リン肥などの燐酸肥料;塩化カリ、硫酸カリなどカリ肥料;土壌改良剤としては苦土石灰などが挙げられる。
<殺虫剤>としては、農作物を加害する害虫用の公知の各種殺虫剤など、特に限定されるものではないが、例えば、アブラムシ用であれば“オルトラン粒剤”〔アリスタライフサイエンス社製 有効成分:アセフェート〕などが挙げられる。その他、殺虫剤としては、例えば“モスピラン粒剤”〔日本曹達株式会社製 有効成分:アセタミブリド〕(コナガ、アブラムシ、アオムシ、その他各種の害虫に有効)、“ダイアジノン粒剤5”〔クミアイ化学工業株式会社製 有効成分:ダイアジノン〕(ネキリムシ類、コガネムシ類幼虫、その他各種の害虫に有効)などが挙げられる。
<殺菌剤>としては、農作物を加害する病気を防除する公知の各種殺菌剤など、特に限定されるものではないが、例えば、“オリゼメート粒剤”〔明治製菓製 有効成分:プロベナゾール〕(稲いもち病・白葉枯病・もみ枯細菌病・穂枯れに高い効果があり、きゅうり・レタス・キャベツ・ブロッコリー・はくさい・ねぎ等の細菌性病害にも有効)、“ネビジン粉剤”〔三井化学(株)製 有効成分:フルスルファミド〕(キャベツ、はくさい、ブロッコリー、なばな、のざわな、かぶの根こぶ病防除に幅広く使用される。)、“フロンサイドSC”〔日本曹達(株)製 有効成分:フルアジナム〕(りんご、かんきつ、なし、もも、うめ、ぶどう、びわ、かき、キウイフルーツなどの果樹類および茶の主要病害に、また、キャベツ、はくさいの根こぶ病に優れた効果があり、難防除病害のりんご、なし、ぶどう、びわ、うめの白紋羽病およびりんごの紫紋羽病に対して高い効果と優れた残効性が認められている。)、“ランマンフロアブル”〔石原バイオサイエンス(株)製 有効成分:シアゾファミド〕(ベと・疫病等藻菌類病害とアブラナ科作物の根こぶ病に対し、高い防除効果が認められている。)などが挙げられる。
<動物忌避剤>としては、特に限定されるものではないが、例えば、カプサイシン、木酢液、ニンニク、薄荷、樟脳、柿渋、からし、山葵、ユーカリ油、防虫菊などの成分を含有する動物用忌避剤など動物による食害などを防止するためなどの各種の忌避剤などが挙げられる。
<殺鼠剤>としては、特に限定されるものではないが、例えば、抗凝血性殺鼠剤として(有効成分:クマリン系剤)〔具体例:イカリ消毒(株)製“ラッテ・スローバッグ”など〕、急性殺鼠剤として(有効成分:リン化亜鉛剤)〔具体例:大丸合成薬品(株)製“ダンクローデンG”など〕、(有効成分:ノルボルマイド剤)〔具体例:住友製薬(株)製“ラチケートNコンク”など〕、(有効成分:硫酸タリウム剤)〔具体例:大塚薬品工業(株)製“液剤タリウム「大塚」”など〕などが挙げられる。
<防カビ剤>としては、芝などはカビが生じやすいので、特に限定されるものではないが、例えば、(有効成分:エクロメゾール)(ピシウム菌に対して)〔具体例:三共アグロ社製“サンヤード水和剤”など〕などが挙げられる。
<除草剤>としては、特に限定されるものではないが、例えば、“クレマートU粒剤”(日本農業(株)製 有効成分:ブタミホス)、“ゴーゴーサン細粒剤F”(BASFアグロ(株)製 有効成分:ベンディメタリン)、“トレファノサイド粒剤2.5”(ダウケミカル社製 有効成分:トリフルラリン)などが挙げられる。
<植物成長調整剤>としては、農作物の生育を促進したり、抑制する公知の各種の植物成長調整剤で、特に限定されるものではないが、例えば、発根・活着促進剤(具体例:“ルートン”住化タケダ園芸(株)社製 有効成分:α−ナフチルアセトアミド)など、開花・着果・肥大促進剤(具体例:“トマトトーン”住化タケダ園芸社製 有効成分:4−クロルフェノキシ酢酸)、“ジベラ”住化武田農薬社製 有効成分:ジベレリン)など、伸長抑制(矮化)剤(具体例:“ボンザイ”シンジェンタ社製 有効成分:パクロブトラゾール、“ロミカ粒剤”日産化学工業株式会社製 有効成分:ウニコナゾールP、“スミセブンP”住友化学社製 有効成分:ウニコナゾールP、“セリタード”住友化学社製 有効成分:イナベンフィド)などが挙げられる。
<害虫誘引剤>としては、害虫を主として匂いなどで引き寄せる公知の各種の害虫誘引剤(害虫を誘引し、害虫がそれを採食することで当該害虫を捕殺する薬剤)で特に限定されるものではないが、例えば、“グリーンベイト”〔住化タケダ園芸(株)製 有効成分:メタアルデヒド〕(昼間はかくれていて夜になると活動をはじめ植物を加害するナメクジ、ダンゴムシ、ネキリムシ、コオロギなどの害虫に効果がある。)、“ナメキット”〔大塚化学社製 有効成分:メタアルデヒド〕(ナメクジ類、カタツムリ類の害虫対策用。)などが挙げられる。
<展着剤>としては、他の農薬類と混合して用い、その農薬の付着性を高めるために用いられる公知の各種の展着剤で特に限定されるものではないが、例えば、“ダイン”〔住化タケダ園芸(株)製 有効成分:ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、リグニンスルホン酸カルシウム〕、“クミアイクミテン”〔クミアイ化学工業株式会社製 有効成分:ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル〕、“ラビデン3S”〔日本曹達(株)社製 有効成分:ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル〕、“新グラミン”〔三共(株)社製 有効成分:ポリオキシエチレンドデシルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、リグニンスルホン酸塩〕などが挙げられる。
<微生物剤>としては、農作物を加害する害虫、病気を防除するための各種の微生物剤などで、特に限定されるものではないが、例えば、“パストリア水和剤”〔サンケイ化学社製 有効成分:バスツーリア ペネトランス胞子〕(野菜類、かんしょ、いちじく等のネコブセンチュウ対策として)、“ネマヒトン”〔トモエ化学工業株式会社製 有効成分:モナクロスポリウム フィマトバガム〕(トマト等のサツマイモネコブセンチュウ対策として)などが挙げられる。
これらは、特に支障がない限り、2種以上組み合わせて用いても良い。
本発明においては、前記中空柱状体の中空部に充填されている植物の育成ないし保護用薬剤が、カビの生じやすい有機肥料単独ないしは有機肥料を少なくとも含む植物の育成ないし保護用薬剤とした場合でも、本発明の植物育成又は保護用柱状体を土壌に差し込んで、植物の栽培を行った場合、中空柱状体を構成するポリ乳酸が生分解されることにより土壌中の有害なカビが排除され、カビが発生しにくく、有機肥料などカビが生じやすい植物の育成ないし保護用薬剤を使用しても、カビの発生を有効に防止でき好ましい。
また、本発明において、前記中空柱状体の中空部に充填されている植物の育成ないし保護用薬剤を2種以上組み合わせて用いる場合の特に好適な組み合わせとしては、有機肥料と動物忌避剤との組み合わせ、多孔質物質からなる土壌改良剤と動物忌避剤との組み合わせ、有機肥料と防カビ剤との組み合わせなどが挙げられる。
特に近年は、動物の食害による農作物や園芸植物の被害は大きく、有機肥料と動物忌避剤との組み合わせの場合には、目的とする植物の生育と動物による食害の防止の機能を発揮でき好ましい。また、多孔質物質からなる土壌改良剤と動物忌避剤との組み合わせは、動物忌避剤が液体状の場合にゼオライトなどの多孔質物質からなる土壌改良剤に吸着させて用いることにより、動物忌避作用と土壌改良作用が発揮され好ましい。また、有機肥料と防カビ剤との組み合わせは、特に芝などは、芝特有のカビによりブラウンパッチ (brown patch ) 病が発生しやすいが、有機肥料と防カビ剤との組み合わせによりこれらの病気の発生を防止することができ好ましい。
植物育成又は保護用柱状体の中空柱状体の厚みは、使用場所、使用規模、用途などに応じて適宜選定すればよく、1〜20mmが好ましく、より好ましくは、1〜10mmである。この範囲の厚さとすることにより、あまりに厚さが薄すぎて、土壌に植物育成又は保護用柱状体を打ち込む場合に強度が弱すぎて簡単に崩れてしまいやすくなるという問題もなく、一方、厚みの上限は、中空柱状体ほぼ全部が生分解して中空部に充填された植物の育成ないし保護用薬剤が完全に放出されるのに要する目標とする時間を考慮して適宜決めればよい。中でも、より遅効性タイプの柱状体とする場合には中空柱状体の厚みは2mmより厚いものが好ましい。また、より即効性タイプの柱状体とする場合には中空柱状体の厚みは1〜2mmが好ましい。
すなわち厚みが薄いほど早く分解され、厚みが厚いほど分解されるのに時間がかかるので、目標とする分解時間に応じて適宜厚みを選定することが好ましい。
中空柱状体の長さは、使用場所、使用規模など使用目的に応じて適宜の長さのものを用いればよく、特に制限はないが、5〜200cmのものが好ましく、より好ましくは5〜100cmのものである。特に限定するものではないが、植木鉢やプランターなどのいわゆる鉢植えや小さな花壇などは、通常、小さ目のものが用いられ、果樹その他の樹木や、農耕地、植林地の土壌改良などの規模の大きい使用目的には、大き目のものが使用されることが多い。
本発明の植物育成又は保護用柱状体に用いる中空柱状体の外径(中空円柱状体本体部分3ないし中空円柱状体7の部分の外径)も、使用場所、使用規模など使用目的に応じて適宜の外径のものを用いればよく、特に限定するものではないが0.5cm〜30cmが好ましく、より好ましくは1cm〜10cmである。あまりに細いと土壌に差し込んだり、打ち込んだりする場合に折れやすくなる傾向になり、あまりに太すぎても、一箇所に施される植物の育成ないし保護用薬剤の量が多くなりすぎる傾向になる。また、特に限定するものではないが、通常、植木鉢やプランターなどのいわゆる鉢植えや小さな花壇などは、小さ目のものが用いられ、果樹その他の樹木や、農耕地、植林地の土壌改良などの規模の大きい使用目的には、大き目のものが使用されることが多い。
本発明の植物育成又は保護用柱状体の中空柱状体の側壁面には複数の小孔が設けられている。小孔が設けられていることにより、本発明の植物育成又は保護用柱状体を土中に適用したときから、当該植物育成又は保護用柱状体の中空柱状体がほぼ生分解してしまうまでは、当該小孔を通して、徐々に植物の育成ないし保護用薬剤が有効に作用し、中空柱状体がほぼ大部分が生分解して中空柱状体の形状が崩壊したときに、重点的にその薬剤効果が作用することになる。そして本発明の植物育成又は保護用柱状体では、この小孔の大きさと数を適宜調整することにより、中空部に充填された植物の育成ないし保護用薬剤が作用する程度を徐々にしたり(遅効性)、早くしたり(速効性)することができる。また、中空柱状体に設けられた複数の小孔の合計面積も考慮してそれを小さめにして遅効性タイプにしたり、大きめにすることにより速効性タイプにすることもできる。このように、設ける複数の小孔の数や大きさを調製することにより、用いる薬剤の種類に応じ、また、適用する植物の種類に応じて適切な当該薬剤の作用量や作用時間に見合うものを容易に提供でき、容易に目的とする種々のグレードの遅効性タイプないし速効性タイプを作成することができるので、これを、生分解性プラスチックの種類やグレードを使い分けて遅効性タイプないし速効性タイプを作成する場合に比べて、製造が容易で、小孔の数や大きさを調製することにより、その種類を目的に応じて任意に選定できる。
また、小孔の大きさは、中空柱状体の太さ、長さなどの大きさによっても変わるが、通常前記小孔の径は1〜10mm程度が好ましく、より好ましくは3〜7mm程度、更に好ましくは4〜6mm程度である。あまり小孔の径が小さ過ぎると小孔を開けた効果が発揮されないし、あまり小孔の径が大き過ぎると、臭いの強いものは臭いが強く感じられ不快感を与えやすくなったり、カビが発生しやすくなる傾向がある。小孔の径は小孔が円以外の形状の際は、同面積の円に換算した際の円の直径とする。
小孔の数は、用いる植物の育成ないし保護用薬剤の種類や、植物育成又は保護用柱状体の全体の大きさや、遅効性タイプにするか、速効性タイプにするか、小孔の径の大小にもよるが、通常、10〜400個程度が好ましく、30〜400個程度がより好ましい。中でも、遅効性タイプの柱状体とする場合には30〜50個程度が好ましく、より即効性タイプの柱状体とする場合には60〜400個程度が好ましい。
例えば、植物の育成ないし保護用薬剤の種類として肥料や農薬類を用いる場合には、遅効性タイプの柱状体とする場合には30〜50個程度が好ましく、より即効性タイプの柱状体とする場合には60〜400個程度が好ましい。尚、例えば動物用忌避剤の場合には、40〜60個程度が好ましいなど植物の育成ないし保護用薬剤の種類によって変えることも好ましい。
以下実施例を用いて本発明の具体例を説明するが、本発明は、これらの実施例のみに限定されるものではない。
[実施例1]
本発明の植物育成又は保護用柱状体として、図1に示したような中空円柱状体で先端部が円錐状に形成されたポリ乳酸からなる中空柱状体からなり、中空柱状体の厚みが2mm、外径(中空円柱状体本体部分3の部分の外径)1.5cm、長さ15cm(そのうち中空円柱状体本体部分3の部分の長さ11cm)で、直径約5mmの円形の小孔が中空柱状体側壁面に60箇所設けられ、中空部2中に有機肥料として鶏糞を約20g充填した植物育成又は保護用柱状体を用いた。また、比較の例として、中空柱状体(但し小孔はナシ)の厚みが2mmで鹸化度の低めのポバール(鹸化度87〜89モル%のポバール)を用い、中心部には鹸化度の高めのポバール(鹸化度98〜99モル%のポバール)を用い、いずれにもそれぞれのポバールに上記の鶏糞を全体の重量に対し60重量%添加混練し成型した外形が上記と同じで外形の寸法も同じの内部まで生分解性樹脂が充填された比較の植物育成又は保護用柱状体を用意し、小松菜の栽培を行い成長を比較した。土壌として、本発明の植物育成又は保護用柱状体を用いた処理区画、比較の植物育成又は保護用柱状体を用いた処理区画、植物育成又は保護用柱状体を用いていない未処理区画とする以外は、土壌の調整、栽培方法は同一条件とした。本発明の植物育成又は保護用柱状体を用いた処理区画は1m2あたり4本(1m2を0.25mの4つの小区画に分けたと仮定して、各小区画のほぼ中心部に1本づつ差し込んでいる)の前記植物育成又は保護用柱状体を使用し、比較の植物育成又は保護用柱状体を用いた処理区画も1m2あたり4本(1m2を0.25mの4つの小区画に分けたと仮定して、各小区画のほぼ中心部に1本づつ差し込んでいる)の比較の植物育成又は保護用柱状体を用いた。
その結果、比較の植物育成又は保護用柱状体を用いた処理区画や、植物育成又は保護用柱状体を用いていない未処理区画に比べて、本発明の植物育成又は保護用柱状体を用いた処理区画における小松菜の生育は早く、カビの発生もなく、病虫害の被害も目立たなかった。これは、本発明の植物育成又は保護用柱状体は、中空柱状体がポリ乳酸からなっているので、ポリ乳酸の分解によりまず、土壌中の有害なカビが排除され、土壌の浄化が十分行われて、かつ肥料の有効成分が作用するため生育が促進されたと推定される。なお、比較の植物育成又は保護用柱状体を用いた処理区画においては、かびの発生が確認された。
[実施例2]
本発明の植物育成又は保護用柱状体として、図1に示したような中空円柱状体で先端部が円錐状に形成されたポリ乳酸からなる中空柱状体からなり、中空柱状体の厚みが2mm、外径(中空円柱状体本体部分3の部分の外径)1cm、長さ15cm(そのうち中空円柱状体本体部分3の部分の長さ11cm)で、直径約5mmの円形の小孔が中空柱状体側壁部に50箇所設けられ、中空部2中にカプサイシン配合有機肥料(カプサイシンをゼオライトに吸着させ鶏糞と混合したもので、混合割合は重量比でカプサイシン:ゼオライト:鶏糞=0.3:0.7:9)10gを充填した植物育成又は保護用柱状体を用いた。
これを、りんご樹木果樹園で、近年、野鼠によるりんご樹木の根の食害の多い地域に、本発明の植物育成又は保護用柱状体を用いた処理区画(幹の太さが直径約2〜4cmのりんご樹木の場合には、1〜3本の本発明の前記植物育成又は保護用柱状使用。それぞれりんご樹木の幹の太さに応じて本数を増やす。すなわち幹の太さが約2cmのりんご樹木の場合には1本、幹の太さが約3cmの場合には2本、幹の太さが約4cmの場合には3本という状況、幹の太さが直径約5cm以上のりんご樹木の場合には、幹の太さに応じて本数を増やすが5〜10本使用。何れの場合も幹の外側から地面水平方向に5cm〜10cmはなれたところに本発明の植物育成又は保護用柱状体を差し込んだ。幹が太いほど離す距離を長くした。)と、本発明の植物育成又は保護用柱状体を用いていない未処理区画を用意した。その結果、未処理区画では食害の形跡が確認されたのに対し、処理区画では、食害の形跡はほとんど確認されず、植物育成又は保護用柱状体付近からのカビの発生もなかった。
[実施例3]
本発明の植物育成又は保護用柱状体として、図1に示したような中空円柱状体で先端部が円錐状に形成されたポリ乳酸からなる中空柱状体からなり、中空柱状体の厚みが1.5mm、外径(中空円柱状体本体部分3の部分の外径)1.5cm、長さ15cm(そのうち中空円柱状体本体部分3の部分の長さ11cm)で、直径約5mmの円形の孔が中空柱状体側壁部に60箇所設けられ、中空部2中にアブラムシ用殺虫剤の“オルトラン粒剤”(有効成分アセフェート)配合鶏糞(重量比で“オルトラン粒剤”:鶏糞=1:60)を約20g充填した植物育成又は保護用柱状体を用いた。
これを、アブラムシがつきやすいバラ苗について試験した。バラ苗1本につき、本発明の植物育成又は保護用柱状体1本を用いた処理区画(幹の外側から地面水平方向に5cm〜10cmはなして本発明の植物育成又は保護用柱状体を差し込んだ。幹が太いほど離す距離を長くした。)と、本発明の植物育成又は保護用柱状体を用いていない未処理区画を用意した。処理区画と未処理区画土壌の調整、栽培方法は、本発明の植物育成又は保護用柱状体の有無を除いて、同一条件とした。その結果、処理区画では未処理区画に比べ、バラ苗にはアブラムシの被害はほとんど見られず、バラの花の色艶もよくなった。また、植物育成又は保護用柱状体付近からのカビの発生もなかった。
[実施例4]
本発明の植物育成又は保護用柱状体として、図6に示したような中空円柱状体で先端部が円錐状に形成されたポリ乳酸からなる中空柱状体からなり、中空柱状体の厚みが2mm、外径(中空円柱状体本体部分3の部分の外径)1.5cm、長さ15cm(そのうち中空円柱状体本体部分3の部分の長さ11cm)で、直径約5mmの円形の小孔が中空柱状体側壁面に60箇所設けられ、且つ、中空柱状体の側壁面外側に、符号10で示したようなポリ乳酸からなる抜け防止用突起[長さ(中空柱状体外壁部との接触部分の長さ)30mm、上面の横方向長さ(10aと10b間の長さ)10mm、10aの幅3mm、10bの幅2mm、10c部分の厚み2mm]が更に形成されている中空柱状体1の中空部2中に有機肥料として鶏糞を約20g充填した植物育成又は保護用柱状体を用い、長さ100cm、幅50cmの芝生マットを傾斜角度約30度の土の法面に植え付けるに際し、前記大きさの矩形状の芝生マット各1個に対し前記本発明の植物育成又は保護用柱状体をそれぞれ3本づつ芝生マットの上から前記法面に差込み芝生マットを固定した。
その結果、芝の生育は早く、根付くまでに、風雨による剥がれもなく、カビの発生もなく、病虫害の被害も目立たなかった。
[実施例5]
本発明の植物育成又は保護用柱状体として、次のものを準備した。
図2に示したような中空円柱状体先端部が前記柱状体長さ方向に対し斜めにカットされた先端部を有するポリ乳酸からなる中空柱状体であって、中空柱状体の厚みが1.5mm、外径(中空円柱状体本体部分3の部分の外径)2.5cm、長さ15cm(そのうち中空円柱状体本体部分3の部分の長さ9cm)で、直径約3mmの円形の小孔が中空柱状体側壁部に85箇所設けられた中空柱状体を用意した。
一方、植物の育成ないし保護用薬剤として土壌改良剤である多孔質の天然ゼオライト(直径約5mm)に、虫用忌避剤であるユーカリオイルをほぼ飽和量含浸させたものを用意した。カルボキシメチルセルロース(“CMCダイセル”ダイセル化学工業株式会社製)に水を加えて(重量比でカルボキシメチルセルロース:水=7:10)糊状に粘性を持たせたもの(以下、“粘性CMC”と略称する)を前記ユーカリオイル含浸天然ゼオライトに混合し(重量比で粘性CMC:ユーカリオイル含浸天然ゼオライト=25:60)、この混合物約55gを前記中空柱状体1の中空部2中に充填し植物育成又は保護用柱状体を用意した。
この植物育成又は保護用柱状体を、白菜の栽培区画(畑)に適用して、蛾の幼虫の発生を調査した。
白菜の本葉が7〜8枚になったころの時期(日本では通常、秋の9月下旬頃)の白菜の苗(およそ50cm間隔で一列に植え付けられている)の苗と苗の間に、上記植物育成又は保護用柱状体を1本づつ、また、前記白菜の苗の列の方向に対し直角方向に、当該苗を挟む様に苗から約15cmはなして各苗に対し2本づつ上記植物育成又は保護用柱状体を土中に差し込んだ。
その1ヶ月後、(日本では10月下旬)蛾の幼虫の有無を調査したところ、上記植物育成又は保護用柱状体を適用しなかった区画ではほぼ全部の白菜に蛾の幼虫がついていたが、上記植物育成又は保護用柱状体を適用した区画では蛾の幼虫の発生がかなり少なかった。そして、白菜収穫後、次にこの畑を耕す際(日本では翌年の春)には、中空柱状体1の分解が始まっており、中空柱状体1の中空部2中に充填されていた天然ゼオライトが畑の土とよく混ざり、ゼオライトの土壌改良効果により、次の栽培の前に、石灰などの中和剤の適用を省くことができた。
[実施例6]
この実施例は、梅雨時の芝生特有のブラウンパッチ(brown patch )の発生の防止状況を検討するための実施例である。
本発明の植物育成又は保護用柱状体として、次のものを準備した。
図8に示したような中空円柱状体先端部が前記柱状体長さ方向に対し斜めにカットされた先端部を有するポリ乳酸からなる中空柱状体であって、中空柱状体の厚みが1.5mm、外径(中空円柱状体本体部分3の部分の外径)1cm、長さ15cm(そのうち中空円柱状体本体部分3の部分の長さ12cm)で、直径約3mmの円形の小孔が中空柱状体側壁部に70箇所設けられ、且つ、中空柱状体1の側壁面外側の上端より1mm下の位置からほぼ横方向に張り出す、ポリ乳酸からなる押さえ用突起21(厚さ2.5mm、幅15mm)が左右に2個形成されており、更に中空柱状体の側壁面外側に、符号12で示したようなポリ乳酸からなる抜け防止用突起[長さ20mm、つけ根部分の太さ(横幅3mm)、一方の突起のつけ根部分の位置は上から8cmの位置、他の突起のつけ根部分の位置は上から10cmの位置]の中空柱状体を用意した。
一方、植物の育成ないし保護用薬剤として芝生用の防カビ剤(サンヤード水和剤 三共アグロ社製)の400倍(体積倍率)の希釈液と鶏糞との混合物(重量比で、防カビ剤:鶏糞=10mg:17g)を用意し、これを上記中空円柱状体1の中空部2に約5.5gを前記中空柱状体1の中空部2中に充填し植物育成又は保護用柱状体を用意した。
雨季直前(日本では6月)に、芝生マット(1枚の大きさが、縦28cm、横28cm)を複数枚連続して敷き詰めて地面に植えつけ、当該植えつけた芝生の面積1m2当たり9本の割合でほぼ均等に配置して上記植物育成又は保護用柱状体を芝生マットの上から差込み、芝生マットの上面を押さえ用突起21で押えた。日本における梅雨時期を経過した時点(7月20日)で芝生を観察したところ茶色の円形に枯れた状態、いわゆるブラウンパッチの発生は防止できた。また、その間の大量の雨水や風による芝生の浮き上がりも防止できたので、芝生の浮き上がりによる枯れも防止できた。
[実施例7]
本発明の植物育成又は保護用柱状体として、図8に示したような中空円柱状体で直径約5mmの円形の小孔が中空柱状体側壁部に50箇所設けられている点を除いて、前記実施例6で用いたものと同じポリ乳酸からなる中空柱状体を用い、その中空部2中にカプサイシン配合有機肥料(カプサイシンをゼオライトに吸着させ鶏糞と混合したもので、混合割合は重量比でカプサイシン:ゼオライト:鶏糞=0.3:0.7:9)を中空部2がほぼ埋まるだけの量を充填した植物育成又は保護用柱状体を用いた。
これを、りんご樹木果樹園で、近年、野鼠によるりんご樹木の食害の多い地域にカプサイシンを付けたネットを図10に示した様に果樹の幹の下方から根の周り(幹を中心として半径約1.2mの範囲)に設置した。ネットの周囲の縁は約50cmごとに上記植物育成又は保護用柱状体30を1本づつ地面に差込み、押さえ用突起21でネットを押えた。100本のりんごの木についてテストしたところ、ほとんど野鼠による被害がなかった。
尚、上記で用いたネットは、基材として、165dtexのポリ乳酸からなる生分解性の糸からなるネット状物(ネットの目の大きさ:16メッシュ/(2.54cm)2、目付け約50g/m2)であり、このネット状物をポリ乳酸からなる生分解性樹脂の水性エマルション(固形分50重量%)からなるバインダーに浸漬して、前記エマルションを約100g/m2(従って、ポリ乳酸からなる生分解性樹脂の付着量は、固形分で約50g/m2)塗布してネットの表面を被覆し、次いで直ちにカプサイシン原液[オレオレジン・カプサイシン(Capsicum oleoresin)の結晶濃度が2.5wt%の原液]を含浸させた多孔質火山灰からなる無機質の多孔質微粒子を、上記バインダーを塗布したネット状基材上に散布により約10g/m2の割合で固着させ、乾燥させて得たネットである。尚、ネットは特にこれに限定されるものではなく、何らかの形で、動物忌避剤が付着できるネットであれば良く、また、目的とする動物の大きさにより、ネットの網目の大きさを選定すればよい。
本発明の植物育成又は保護用柱状体は、中空柱状体がポリ乳酸からなるので、目的とする土壌中に差し込んだ状態で水分などが存在しても、カビの発生を抑制することが可能となる。更に、本発明の植物育成又は保護用柱状体の中空柱状体の側壁面には複数の小孔が設けられていることにより、本発明の植物育成又は保護用柱状体を土中に適用したときから、当該植物育成又は保護用柱状体の中空柱状体がほぼ生分解してしまうまでは、当該小孔を通して、植物の育成ないし保護用薬剤が有効に作用し、その小孔の大きさや数を適宜調整することにより、その発揮される薬剤作用の作用量や作用期間をコントロールできるので目的に応じてこれらを変えたものを容易に提供でき、中空柱状体の厚さを調製することにより、中空柱状体がほぼ大部分が生分解して中空柱状体の形状が崩壊したときに、重点的にその薬剤効果が作用するまでの時間をコントロールできるので目的に応じてこれらを変えたものを容易に提供できる。従って、植物の育成ないし保護用の柱状体として有効に利用できる。
また、本発明の抜け防止用突起が更に形成されている植物育成又は保護用柱状体は、特に法面などや風の強い地域に芝生マットなどの天然植物の集合体からなるマットや、植生シート、植生マットなどを固定する機能も有し、法面などや風の強い地域における芝生マットなどの天然植物の集合体からなるマットや、植生シート、植生マットなどを用いた植物の育成ないし保護用の柱状体としても有効に利用できる。
また、本発明において、前記中空柱状体の側壁面外側の上端近傍からほぼ横方向に張り出す、ポリ乳酸からなる押さえ用突起が更に形成されている植物育成又は保護用柱状体においては、上記の効果に加えて、特に法面などや風の強い地域やゴルフ場などに芝生マットなどの天然植物からなるマットや植生シート、植生マットなどを固定する機能が一層強化され、植物保護用ネットなどを固定する場合にも、極めて有効に使用でき、法面などや風の強い地域、ゴルフ場などにおける、芝生マットなどの天然植物からなるマットや植生シート、植生マットなどを用いた植物の育成ないし保護用の柱状体としても極めて有効に利用できる。また林檎その他の果樹に野鼠などがはい上がって、新芽や果樹をかじるのを防止するために果樹の根元近傍に動物忌避剤付のネットなどを設置する場合に、当該ネットを地面へ固定する機能と共に植物の育成ないし保護用薬剤による植物の育成ないし保護機能も発揮され好ましい。
図1は本発明の植物育成又は保護用柱状体に用いる中空柱状体の一実施形態例の斜視図である。 図2は本発明の植物育成又は保護用柱状体に用いる中空柱状体の別の一実施形態例の斜視図である。 図3は本発明の植物育成又は保護用柱状体に用いる中空柱状体の更に別の一実施形態例の斜視図である。 図4は本発明の植物育成又は保護用柱状体に用いる抜け防止用突起が更に形成されている中空柱状体の一実施形態例の斜視図である。 図5は本発明の植物育成又は保護用柱状体に用いる抜け防止用突起が更に形成されている中空柱状体の別の一実施形態例の斜視図である。 図6は本発明の植物育成又は保護用柱状体に用いる抜け防止用突起が更に形成されている中空柱状体のさらに別の一実施形態例の斜視図である。 図7は本発明の植物育成又は保護用柱状体に用いる抜け防止用突起が更に形成されている中空柱状体のさらに別の一実施形態例の斜視図である。 図8は本発明の植物育成又は保護用柱状体に用いる押さえ用突起と抜け防止用突起が更に形成されている中空柱状体の一実施形態例の斜視図である。 図9は本発明の植物育成又は保護用柱状体に用いる押さえ用突起と抜け防止用突起が更に形成されている中空柱状体のさらに別の一実施形態例の斜視図である。 図10は押さえ用突起と抜け防止用突起を有する本発明の植物育成又は保護用柱状体を果樹に適用した場合の一実施形態例を示す概念図である。
符号の説明
1 中空柱状体
2 中空部
3 中空円柱状体本体部分
4 先端部
5 先端
6 小孔
7 中空円柱状体
8、9、10、11、12、13 抜け防止用突起
12a、13a 抜け防止用突起の先端
21、22 押さえ用突起
30 植物育成又は保護用柱状体
31 果樹
32 ネット

Claims (17)

  1. (a)中空柱状体、(b)中空柱状体で先端部が前記柱状体長さ方向に対し斜めにカットされた先端部を有する中空柱状体、または、(c)中空柱状体で先端部が円錐ないし角錐状に形成された中空柱状体からなる群から選ばれたポリ乳酸からなる中空柱状体であって、その側壁面に複数の小孔が設けられている中空柱状体の中空部に植物の育成ないし保護用薬剤が充填されてなる植物育成又は保護用柱状体。
  2. ポリ乳酸からなる中空柱状体が、(b)中空柱状体で先端部が前記柱状体長さ方向に対し斜めにカットされた先端部を有する中空柱状体からなる請求項1に記載の植物育成又は保護用柱状体。
  3. ポリ乳酸からなる中空柱状体が、(c)中空柱状体で先端部が円錐ないし角錐状に形成された中空柱状体からなる請求項1に記載の植物育成又は保護用柱状体。
  4. 中空柱状体の側壁面に設けられた前記小孔の径が1〜10mmである請求項1〜3のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体。
  5. 中空柱状体の厚みが1〜20mmである請求項1〜4のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体。
  6. 中空柱状体の外径が0.5cm〜30cmである請求項1〜5のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体。
  7. 中空柱状体の長さが5cm〜200cmである請求項1〜6のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体。
  8. 中空柱状体の側壁面に設けられた前記小孔の数が、10〜400個である請求項1〜7のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体。
  9. 前記中空柱状体の中空部に充填されている植物の育成ないし保護用薬剤が、有機肥料、無機肥料、土壌改良剤、殺虫剤、殺菌剤、動物忌避剤、殺鼠剤、防カビ剤、除草剤、植物成長調整剤、害虫誘引剤、展着剤、微生物剤からなる群から選ばれた少なくとも1種の薬剤である請求項1〜8のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体。
  10. 前記中空柱状体の中空部に充填されている植物の育成ないし保護用薬剤が、有機肥料単独、または、有機肥料を少なくとも含む植物の育成ないし保護用薬剤からなる請求項1〜9のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体。
  11. 前記中空柱状体の中空部に充填されている植物の育成ないし保護用薬剤が、有機肥料と動物忌避剤との組み合わせからなる請求項1〜9のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体。
  12. 前記中空柱状体の中空部に充填されている植物の育成ないし保護用薬剤が、多孔質物質からなる土壌改良剤と動物忌避剤との組み合わせからなり、前記動物忌避剤を前記土壌改良剤にしみこませたものからなる請求項1〜9のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体。
  13. 前記中空柱状体の中空部に充填されている植物の育成ないし保護用薬剤が、有機肥料と防カビ剤との組み合わせからなる請求項1〜9のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体。
  14. 前記中空柱状体の側壁面外側に、ポリ乳酸からなる抜け防止用突起が更に形成されている請求項1〜13のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体。
  15. 前記中空柱状体が、前記中空柱状体の側壁面外側の上端近傍からほぼ横方向に張り出す、ポリ乳酸からなる押さえ用突起が更に形成されている中空柱状体である請求項1〜14のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体。
  16. 前記中空柱状体が、前記中空柱状体の側壁面外側の上端近傍からほぼ横方向に張り出す、ポリ乳酸からなる押さえ用突起が更に形成され、且つ、前記押さえ用突起より下方で、前記中空柱状体の側壁面外側に、ポリ乳酸からなる抜け防止用突起が更に形成されている中空柱状体である請求項1〜13のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体。
  17. 前記押さえ用突起が、芝生マットまたは植物保護用ネットを押えるための押さえ用突起である請求項15〜16のいずれか1項に記載の植物育成又は保護用柱状体。
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