JP3167415U - 生分解性農業用肥料シート - Google Patents
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Abstract
【課題】土壌から露出した部分も比較的短い期間内に生分解され、防虫作用もあるポリ乳酸フィルムを用いた生分解性農業用肥料シートを提供する。【解決手段】生分解性農業用肥料シート1は、窒素肥料成分N、リン酸肥料成分P及びカリウム肥料成分Kを夫々所定量含有するコウモリの糞化石粉を基本の肥料成分として含み、さらに、ニーム、シトロネラ、及びクローブの植物精油を単独又は複数種ブレンドしたものを防虫成分IRとして含むポリ乳酸フィルム材料2により構成される。【選択図】図1
Description
本考案は取り扱いが便利で、農作業に極めて有効なポリ乳酸フィルムを用いた生分解性農業用肥料シートの改良に関するものである。
在来農法では、農業用肥料として、窒素肥料(硫酸アンモニウム、尿素)、リン酸肥料(過リン酸石灰、よう成リン肥)、カリ肥料(硫酸カリウム、塩化カリウム)等の化学肥料が主に用いられている。
ただし、化学肥料を使用する場合は、年に数回の施肥が必要であるという煩雑さがあると共に、化学肥料は農作物にとっては有効であるが、土の中の生物のえさにはなり難いために、微生物やミミズ等の土壌を改良する生物が育たず、従って、化学肥料を長年使用すると土壌は劣化していく。また、化学肥料を施した土壌が河川に流出すると、河川の魚類に悪影響を与える。このため、最近、有機肥料が見直されている。
一方、雑草を抑制する手段として、農業用マルチシートが使用されているが、現在、主として使用されているシートはポリ塩化ビニール製が多く、使用後に廃棄する際に焼却すると有毒ガスが発生するため、廃棄処理にコストがかかる。
最近では、とうもろこし、じゃがいも、さとうきび等の植物性の素材から生成され、微生物による生分解性の性質があるポリ乳酸フィルムが、廃棄処理の便利さから、各種分野で実用化が進んでおり、特許文献1に示すように、農業の分野での適用も検討され始めている。
しかしながら、現在、実用化されているポリ乳酸フィルムは、土壌に完全に埋まっている部分については、自然界に存在する微生物が分泌する酵素により比較的短期間で生分解されるが、土壌から露出している部分については、生分解が完全に行われるのに長期間を要する。このため、マルチシートを使用した栽培の後に、農地を次の作物の栽培に使用したい場合、土壌から露出して生分解されていないマルチシートを除去する作業が必要であった。
このため、出願人は特許文献2に記載の技術を考案し、土壌から露出した部分の生分解性農業用肥料シートでも、比較的短期間に生分解できるようにした生分解性農業用肥料シートを実用化した。
しかし、この生分解性農業用肥料シートは、防虫機能を有しなかったため、この生分解性農業用肥料シートに覆われている部分に対してはある程度の防虫作用があったが、ネキリムシなどの農作物に被害を及ぼす各種の害虫を強力に排除できる防虫機能も付加した簡単な構成の生分解性農業用肥料シートが要望されていた。
しかし、この生分解性農業用肥料シートは、防虫機能を有しなかったため、この生分解性農業用肥料シートに覆われている部分に対してはある程度の防虫作用があったが、ネキリムシなどの農作物に被害を及ぼす各種の害虫を強力に排除できる防虫機能も付加した簡単な構成の生分解性農業用肥料シートが要望されていた。
本考案は、上記の従来技術の課題(問題点)を解決するもので、農作物の育成に必要な肥料成分のほか、農作物に被害を及ぼす各種害虫を適正に排除できる防虫効果も有し、且つ、所要期間経過後は土壌から露出した部分も含め短期間に生分解されるようにしたポリ乳酸フィルムを用いた改良された生分解性農業用肥料シート(以下「生分解性農業用肥料シート」と略称する)を提供することを目的とする。
本考案の生分解性農業用肥料シートは、上記課題を解決するために、請求項1に記載のものでは、窒素肥料成分、リン酸肥料成分及びカリ肥料成分を夫々所定量含有するコウモリの糞化石粉を肥料成分として含み、さらに、ニーム、シトロネラ、及びクローブの植物精油を単独又は複数種ブレンドしたものを防虫成分として含むポリ乳酸フィルム材料により構成したことを特徴とする。
また、請求項2に記載のように、窒素肥料成分、リン酸肥料成分及びカリ肥料成分を夫々所定量含有するコウモリの糞化石粉と、このコウモリの糞化石粉以外の窒素肥料成分、リン酸肥料成分及びカリ肥料成分との混合物を混合肥料成分として含み、さらに、ニーム、シトロネラ、及びクローブの植物精油を単独又は複数種ブレンドしたものを防虫成分として含むポリ乳酸フィルム材料により構成してもよい。
また、請求項3に記載するように、窒素肥料成分、リン酸肥料成分及びカリ肥料成分を夫々所定量含有するコウモリの糞化石粉と糖蜜との混合物を混合肥料成分として含み、さらに、ニーム、シトロネラ、及びクローブの植物精油を単独又は複数種ブレンドしたものを防虫成分として含むポリ乳酸フィルム材料により構成してもよい。
また、請求項4に記載のように、窒素肥料成分、リン酸肥料成分及びカリ肥料成分を夫々所定量含有するコウモリの糞化石粉と、このコウモリの糞化石粉以外の窒素肥料成分、リン酸肥料成分及びカリ肥料成分と糖蜜との混合物を混合肥料成分として含み、さらに、ニーム、シトロネラ、及びクローブの植物精油を単独又は複数種ブレンドしたものを防虫成分として含むポリ乳酸フィルム材料により構成してもよい。
さらに、請求項5に記載のように、請求項1乃至4のいずれかに記載の生分解性農業用肥料シートに対して、対象の農作物に応じた間隔で種蒔き用又は苗植え付け用の孔を形成するのが実用的である。
上記のように構成される生分解性農業用肥料シートは、次のような優れた効果を有する。
(1) 請求項1に記載のように構成した生分解性農業用肥料シートは、特徴あ
る肥料成分と防虫成分とを備えている。
まず、肥料成分としては、素材となるポリ乳酸フィルム材料が、三大肥料である窒素肥料成分、リン酸肥料成分及びカリ肥料成分を夫々所定量含有したコウモリの糞化石粉を肥料成分としているから、このような生分解性農業用肥料シートを、農作物を生育する畑のうね等の農地に敷設すれば、農地に含まれた水分又は雨により、敷設された農地に密着し、時間の経過と共に、生分解性農業用肥料シートに含有されている窒素肥料成分、リン酸肥料成分及びカリ肥料成分が適切に土壌に溶け込んでゆく。このため、生分解性農業用肥料シートを配置した農地の農作物は、農地から十分な栄養素を得て、農作物の苗等の理想的な生育を促し、また、土壌中の微生物の増殖を活発にし、土壌が改良される。
(1) 請求項1に記載のように構成した生分解性農業用肥料シートは、特徴あ
る肥料成分と防虫成分とを備えている。
まず、肥料成分としては、素材となるポリ乳酸フィルム材料が、三大肥料である窒素肥料成分、リン酸肥料成分及びカリ肥料成分を夫々所定量含有したコウモリの糞化石粉を肥料成分としているから、このような生分解性農業用肥料シートを、農作物を生育する畑のうね等の農地に敷設すれば、農地に含まれた水分又は雨により、敷設された農地に密着し、時間の経過と共に、生分解性農業用肥料シートに含有されている窒素肥料成分、リン酸肥料成分及びカリ肥料成分が適切に土壌に溶け込んでゆく。このため、生分解性農業用肥料シートを配置した農地の農作物は、農地から十分な栄養素を得て、農作物の苗等の理想的な生育を促し、また、土壌中の微生物の増殖を活発にし、土壌が改良される。
この場合、一般に、リン酸は、三大肥料成分の内、最も吸収効率の低い成分であるが、コウモリの糞化石粉の中に含有するリン酸は、ク溶性リン酸であるため、吸収率が高く、農作物の苗等の理想的な生育を促し、例えば、野菜、果実の甘味を増し、植物の花を綺麗に沢山咲かすことができる。なお、農作物が存在する以外の部分は、或る一定期間は、生分解性農業用肥料シートで覆われるため、雑草の生育の防止や、防虫にも役立つ。
また、生分解性農業用肥料シートの母体であるポリ乳酸フィルムを構成する植物性の素材は、土壌に含まれる微生物により食されて生分解される。生分解性農業用肥料シートにおける肥料成分中のコウモリの糞化石粉に含まれるフミン酸は、土壌中の微生物の増殖を活発にし、近隣の土壌からも微生物を取り込む。これにより、生分解性農業用肥料シートが土壌と接触している部分はもとより、土壌と接触していない部分にも雨天などの水分を介して微生物が生分解性農業用肥料シートに付着して生分解作用を発揮する。よって、本考案の生分解性農業用肥料シートは、土壌から露出した部分も含めて、比較的短期間で生分解されて消滅する。
従って、本考案の生分解性農業用肥料シートを農業用マルチシートとして適用した場合、従来のポリ乳酸フィルムを使用した場合とは異なり、残存したポリ乳酸フィルムを除去する手間が不要となる点で極めて実用性が高い。
次に、請求項1の生分解性農業用肥料シートには、防虫成分として、ニーム、シトロネラ、及びクローブの植物精油を単独又は複数種ブレンドしたものを防虫成分として含有しているため、ニーム又はシトロネラ或いはクローブのエキスから出る異臭により、農作物を食害するネキリムシを始めとする各種の害虫に対して忌避作用を発揮し、農作物を食害から守ることができる。
なお、この害虫に対する忌避作用は、ニーム、シトロネラ、及びクローブを単独で用いるよりもこれらの植物精油をブレンドして用いた方が、より効果的である。
なお、この害虫に対する忌避作用は、ニーム、シトロネラ、及びクローブを単独で用いるよりもこれらの植物精油をブレンドして用いた方が、より効果的である。
さらに、請求項1の生分解性農業用肥料シートにおいて、防虫成分としてニームの植物精油を単独で用いた場合には、ニームの植物精油のエキスから出る異臭が農作物の害虫には適正な忌避作用を発揮するが、ニームの植物精油に含まれる酵素成分がミミズに対する忌避作用を持たないため、ミミズによる土壌の改良作用が促され、土壌を肥沃にして、農作物の育成を、大幅に促進させることができる。
(2)上記の請求項1の考案の効果は、請求項2乃至4に記載の生分解性農業用肥料シートの場合も、全く、同様である。
すなわち、請求項2乃至4の生分解性農業用肥料シートも、肥料成分としてコウモリの糞化石粉を含み、さらに、ニーム、シトロネラ、及びクローブの植物精油を単独又は複数種ブレンドしたものを防虫成分として含有するため、上述した請求項1と同等の効果を発揮する。
すなわち、請求項2乃至4の生分解性農業用肥料シートも、肥料成分としてコウモリの糞化石粉を含み、さらに、ニーム、シトロネラ、及びクローブの植物精油を単独又は複数種ブレンドしたものを防虫成分として含有するため、上述した請求項1と同等の効果を発揮する。
(3)さらに、請求項3及び請求項4に記載の生分解性農業用肥料シートは、肥料成分として微生物が好んで食べる「糖蜜」を含むため、請求項1と同様の効果に加え、生分解性農業用肥料シートの生分解作用をさらに促進できるという優れた効果を奏する。
(4)また、請求項5に記載のように、請求項1乃至4のいずれかに記載の生分解性農業用肥料シートを農作物に用いる場合は、対象の農作物に応じた間隔で種蒔き用又は苗植え付け用の孔が形成されているので、生分解性農業用肥料シートを農作物を生育する畑のうね等の農地に敷設するようにすれば、種播きや苗の植付けを適正に行うことができ、また、種や苗の生育に必要な雨水も上記孔から苗に付与できる点で実用的である。
さらに、農作物を食害する害虫に対して防備機能が付加された生分解性農業用肥料シートとして極めて実用的なものである。
さらに、農作物を食害する害虫に対して防備機能が付加された生分解性農業用肥料シートとして極めて実用的なものである。
以下図示する実施の形態によって本考案を具体的に説明する。
本考案の生分解性農業用肥料シートは、窒素肥料成分、リン酸肥料成分及びカリ肥料成分を夫々所定量含有するコウモリの糞化石粉を基本の肥料成分として含み、さらに、ニーム、シトロネラ、及びクローブの植物精油を単独又は複数種ブレンドしたものを防虫成分として含むポリ乳酸フィルム材料により構成されている。
本考案の生分解性農業用肥料シートは、窒素肥料成分、リン酸肥料成分及びカリ肥料成分を夫々所定量含有するコウモリの糞化石粉を基本の肥料成分として含み、さらに、ニーム、シトロネラ、及びクローブの植物精油を単独又は複数種ブレンドしたものを防虫成分として含むポリ乳酸フィルム材料により構成されている。
まず、本考案の生分解性農業用肥料シートを構成するポリ乳酸フィルムに含まれる肥料成分について説明する。主たる肥料成分は、コウモリの糞化石粉を基本成分とし、それ以外の追加の肥料成分として、次に示す各成分を含有する。
1.基本の肥料成分
(1)コウモリの糞化石粉(N、P、K)
2.追加の肥料成分
2−1.窒素肥料成分
(1)魚粉(N)
(2)大豆かす粉(N)
2−2.リン酸肥料成分
(1)エビ殻粉(P)
(2)カニ殻粉(P)
(3)牛等の動物の骨粉(P)
2−3. カリ肥料成分
(1)塩化カリウム(K)
(2)硫酸カリウム(K)
(3)その他のカリウム成分(K)(例えば、アランアランやヤシ殻及び竹を焼成することに得られるカリウム成分など)
1.基本の肥料成分
(1)コウモリの糞化石粉(N、P、K)
2.追加の肥料成分
2−1.窒素肥料成分
(1)魚粉(N)
(2)大豆かす粉(N)
2−2.リン酸肥料成分
(1)エビ殻粉(P)
(2)カニ殻粉(P)
(3)牛等の動物の骨粉(P)
2−3. カリ肥料成分
(1)塩化カリウム(K)
(2)硫酸カリウム(K)
(3)その他のカリウム成分(K)(例えば、アランアランやヤシ殻及び竹を焼成することに得られるカリウム成分など)
なお、上記の肥料成分中、基本の肥料成分であるコウモリの糞化石粉と記載しているのは、Bat Guanoのことで、以下に述べるような場所の洞窟の中に住むコウモリが出す糞やコウモリの死骸が腐食、風化して化石状となって堆積したものを粉状にしたものを意味し、より詳細に言えば、窒素質グアノとリン酸質グアノとを含む。
(1)窒素質グアノ
窒素質グアノとは、例えば、スリランカ、フィリピン、インドネシア、バングラデシュなどの地方の洞窟から産出されるコウモリの糞化石を粉状に粉砕したものをいう。洞窟であるため、窒素成分が流出せず、窒素成分を多く含有するが、このほか、リン酸成分、カリウム成分も含有している。
窒素質グアノとは、例えば、スリランカ、フィリピン、インドネシア、バングラデシュなどの地方の洞窟から産出されるコウモリの糞化石を粉状に粉砕したものをいう。洞窟であるため、窒素成分が流出せず、窒素成分を多く含有するが、このほか、リン酸成分、カリウム成分も含有している。
(2)リン酸質グアノ
リン酸質グアノは、例えば、インドネシア、フィリピンなどの地方の洞窟外で産出されたコウモリの糞化石を粉状に粉砕したものをいう。これらの地方で算出された糞化石は、降雨のため窒素分が流出し、リン酸成分が濃縮されているため、リン酸成分を多く含有し、このほか、カリウム成分と極少量の窒素成分も含有している。
リン酸質グアノは、例えば、インドネシア、フィリピンなどの地方の洞窟外で産出されたコウモリの糞化石を粉状に粉砕したものをいう。これらの地方で算出された糞化石は、降雨のため窒素分が流出し、リン酸成分が濃縮されているため、リン酸成分を多く含有し、このほか、カリウム成分と極少量の窒素成分も含有している。
本願明細書で、肥料成分として用いるコウモリの糞化石粉としては、窒素質グアノとリン酸質グアノの両者を夫々適量、混合したものを用いるが、リン酸グアノの方の含有割合が多い方が、次に、述べるク溶性リン酸成分とフミン酸の含有量が増す点で望ましい。
本願考案で「コウモリの糞化石粉」を単独又は主体の肥料成分として使用する目的は、コウモリの糞化石粉に含有されるリン酸とフミン酸を含む次の機能に着目したものである。
A.肥料としての効果
(1)フミン酸の機能で、リン酸の作物吸収性を促進する。
(2)ク溶性リン酸成分は吸収され易く、作物の根の張りを良くし、丈夫な作物へと育成する。また、土壌でのリン酸固定を防止する機能がある。
B.ポリ乳酸フィルムに与える効果
フミン酸は土壌中の微生物の増殖を活発にするので、この増殖された微生物を利用してポリ乳酸フィルムの生分解を促進する。
A.肥料としての効果
(1)フミン酸の機能で、リン酸の作物吸収性を促進する。
(2)ク溶性リン酸成分は吸収され易く、作物の根の張りを良くし、丈夫な作物へと育成する。また、土壌でのリン酸固定を防止する機能がある。
B.ポリ乳酸フィルムに与える効果
フミン酸は土壌中の微生物の増殖を活発にするので、この増殖された微生物を利用してポリ乳酸フィルムの生分解を促進する。
次に、本考案の生分解性農業用肥料シートを構成するポリ乳酸フィルムに含まれる防虫成分について説明する。防虫成分としては、ニームの植物製油(ニームオイル、又は、ニームシードオイルと言われる。)、シトロネラの植物製油、及びクローブの植物精油をそれぞれ単独で用いるか、或いは、2種以上のものをブレンドしたものを用いる。以下、夫々の植物製油について説明する。
1.ニーム
説明:学術名は、Azadirachto indicaといい、センダン科に属し、精油を抽出する部分は種子であり、乾燥させた種子を機械で圧搾して精油を抽出する。
精油の工業的データ:
このサンプルは、ニーム・ケルネル・オイル(Neem Kernel Oil)と称されるもので、次の組成のものである。
(1)質量中の水分及び不純物の割合:0.176
(2)40℃における屈折率:1.456
(3)鹸化値:1.87
(4)ヨウ化物値(Iodine value):73
(5)酸化値:8.62
(6)質量中の反鹸化値の割合:0.53
なお、ニームは、上記組成上から、強力な殺菌作用、殺虫作用があるが、次に述べるシトロネラをブレンドすると、これらの作用が増大するので防虫効果は強力となる。
説明:学術名は、Azadirachto indicaといい、センダン科に属し、精油を抽出する部分は種子であり、乾燥させた種子を機械で圧搾して精油を抽出する。
精油の工業的データ:
このサンプルは、ニーム・ケルネル・オイル(Neem Kernel Oil)と称されるもので、次の組成のものである。
(1)質量中の水分及び不純物の割合:0.176
(2)40℃における屈折率:1.456
(3)鹸化値:1.87
(4)ヨウ化物値(Iodine value):73
(5)酸化値:8.62
(6)質量中の反鹸化値の割合:0.53
なお、ニームは、上記組成上から、強力な殺菌作用、殺虫作用があるが、次に述べるシトロネラをブレンドすると、これらの作用が増大するので防虫効果は強力となる。
2.シトロネラ
説明:学術名は、Cymbopagon nardusといい、イネ科に属し、精油を抽出する部分は葉であり、水蒸気蒸溜法により乾燥した葉を蒸留して精油を抽出する。
精油の工業的データ:
(1)特徴:柑橘類の臭い、特別な刺激臭を有する黄色〜青黄色の液体
(2)20℃の比重:0.880〜0.922
(3)20℃の屈折率:1.466〜1.1475
(4)合計のゼラニオール(Geraniol)(%W/W):最低値85
(5)シトロネリアル(Citronelial)(%W/W):最低値35
(6)80%エタノールにおける溶解度(V/V) :1.2クリア
説明:学術名は、Cymbopagon nardusといい、イネ科に属し、精油を抽出する部分は葉であり、水蒸気蒸溜法により乾燥した葉を蒸留して精油を抽出する。
精油の工業的データ:
(1)特徴:柑橘類の臭い、特別な刺激臭を有する黄色〜青黄色の液体
(2)20℃の比重:0.880〜0.922
(3)20℃の屈折率:1.466〜1.1475
(4)合計のゼラニオール(Geraniol)(%W/W):最低値85
(5)シトロネリアル(Citronelial)(%W/W):最低値35
(6)80%エタノールにおける溶解度(V/V) :1.2クリア
3.クローブ
説明:学術名は、Eugenia caryophyllataといい、フトモモ科に属し、精油を抽出する部分は花蕾であり、水蒸気蒸留法で精油を抽出する。
精油の化学的な組成は、フルフロール(アルデヒド)、サルチル酸メチル(エステル)、オイゲノール(フェノール)、カリオフィレン(セキステルペン)、ピネン(テルペン)である。
クローブは、上記組成上から、強力な殺菌作用、殺虫作用があるが、シトロネラとブレンドすると、さらに強力な害虫忌避作用を発揮する。
説明:学術名は、Eugenia caryophyllataといい、フトモモ科に属し、精油を抽出する部分は花蕾であり、水蒸気蒸留法で精油を抽出する。
精油の化学的な組成は、フルフロール(アルデヒド)、サルチル酸メチル(エステル)、オイゲノール(フェノール)、カリオフィレン(セキステルペン)、ピネン(テルペン)である。
クローブは、上記組成上から、強力な殺菌作用、殺虫作用があるが、シトロネラとブレンドすると、さらに強力な害虫忌避作用を発揮する。
次に、本考案の生分解性農業用肥料シートの構成について、本考案の各実施の形態を示す各図面により具体的に説明する。
第1の実施の形態:
第1の実施の形態:
図1及び図2は本考案の第1の実施の形態の生分解性農業用肥料シートを模式的に示すもので、図1は平面図、図2は側面図である。
図1及び図2において、本考案の第1の実施の形態の生分解性農業用肥料シート1は、窒素肥料成分N、リン酸肥料成分P及びカリ肥料成分Kを所定量含有するコウモリの糞化石粉を単独で肥料成分として有し、さらに、ニーム、シトロネラ、及びクローブの植物精油を単独又は複数種ブレンドしたものを防虫成分IRとして有するポリ乳酸フィルム材料2を用いて構成されている。
なお、図1及び図2では上述した窒素肥料成分Nを○で、リン酸肥料成分Pを×で、カリ肥料成分Kを△で、また、防虫成分IRを◎で、それぞれ模式的に表示している。
図1及び図2において、本考案の第1の実施の形態の生分解性農業用肥料シート1は、窒素肥料成分N、リン酸肥料成分P及びカリ肥料成分Kを所定量含有するコウモリの糞化石粉を単独で肥料成分として有し、さらに、ニーム、シトロネラ、及びクローブの植物精油を単独又は複数種ブレンドしたものを防虫成分IRとして有するポリ乳酸フィルム材料2を用いて構成されている。
なお、図1及び図2では上述した窒素肥料成分Nを○で、リン酸肥料成分Pを×で、カリ肥料成分Kを△で、また、防虫成分IRを◎で、それぞれ模式的に表示している。
この場合、前記のように、コウモリの糞化石粉の産出素材によっては、窒素肥料成分、又はカリ肥料成分が不足する場合があるので、コウモリの糞化石粉と、コウモリの糞化石粉以外の窒素肥料成分、リン酸肥料成分及びカリウム肥料成分との混合物を混合肥料成分としてポリ乳酸フィルム材料2に含ませてもよいし、さらに、糖蜜を加えてもよい。
上記のように、母体となるポリ乳酸フィルム材料2に肥料成分、混合肥料成分、防虫成分を含ませるには、以下の手段による。例えば、ポリ乳酸フィルム生成の最終段階である巻取工程の直前の工程として、前記の肥料成分(混合肥料成分及び糖蜜も含む)と防虫成分とが混合された液体を20〜40℃程度のぬるま湯状態にした溶液槽を通過させる工程を加えることで上記各成分をポリ乳酸フィルム材料2(透水性)中に含浸させ、乾燥工程を経て生成する。
あるいは、このような含浸による手段に代え、前記の肥料成分と防虫成分との溶液を噴射ノズルを用いて既存のポリ乳酸フィルム材料2の表面及び裏面の一方或いは双方に対して噴射することでこれらの混合肥料成分をポリ乳酸フィルム材料2に付着させてもよい。
第2の実施の形態:
第2の実施の形態:
図3は本考案の第2の実施形態を示す平面図である。
第2の実施の形態の生分解性農業用肥料シート1Aは、図3に示すように、第1の実施の形態で得られた生分解性農業用肥料シート1に対して、種蒔き用又は苗植え付け用の孔3a1、3a2、3a3、・・・・3anを所定間隔に設けることで構成される。この場合、各孔3a1〜3anの間隔は、この生分解性農業用肥料シート1Aを用いる場所で生育する農作物の種別(キャベツ、レタス、ピーマン、ナス、トマト等)によって最適の間隔となるように設定される。
第2の実施の形態の生分解性農業用肥料シート1Aは、図3に示すように、第1の実施の形態で得られた生分解性農業用肥料シート1に対して、種蒔き用又は苗植え付け用の孔3a1、3a2、3a3、・・・・3anを所定間隔に設けることで構成される。この場合、各孔3a1〜3anの間隔は、この生分解性農業用肥料シート1Aを用いる場所で生育する農作物の種別(キャベツ、レタス、ピーマン、ナス、トマト等)によって最適の間隔となるように設定される。
このような種蒔き用又は苗植え付け用の孔3a1〜3anが形成された生分解性農業用肥料シート1Aを対象とする畑のうねU1、U2の長さに切断したものを、各うねU1、U2に配置し、生分解性農業用肥料シート1Aの各側面一帯に土を載せる等して固定した後、各孔3a1〜3anの部分に対して農作物の種又は苗4a1〜4an、4b1〜4bnを植え付ける。
なお、生分解性農業用肥料シート1Aを固定するために、土を載せる手段に代えて、生分解性農業用肥料シート1Aの周辺部を支柱で固定してもよい。
なお、生分解性農業用肥料シート1Aを固定するために、土を載せる手段に代えて、生分解性農業用肥料シート1Aの周辺部を支柱で固定してもよい。
このようにして畑の各うねU1、U2に生分解性農業用肥料シート1Aを配置すれば、畑の土に含有されている水や雨水によって、各生分解性農業用肥料シート1Aは畑のうね部分に密着して土壌と一体化し、これらの生分解性農業用肥料シート1Aに含有されている前述した肥料成分である窒素、リン酸、カリの三大肥料成分が時間の経過と共に、配置された土壌に溶け込んで土壌に栄養を与えるという肥料として有効な働きをする。
また、これらの農作物の種が撒かれた部分や苗が植え付けられた部分には、適当な大きさの孔3a1〜3anが設けられているので、太陽光線が孔3a1〜3an内で発芽した芽や苗に当たり、通常の露地栽培の場合と同様に光合成の作用によって農作物は生育する。一方、孔以外の部分については、生分解性農業用肥料シート1Aがうねを覆って、太陽光線を遮断して光合成の作用を妨げると共に温度を上昇させることにより、雑草の生育や、害虫の侵入やその活動を防止する。
さらに、生分解性農業用肥料シート1Aには、ニーム、シトロネラ、及びクローブの植物精油を単独又は複数種ブレンドしたものを防虫成分として含有されているため、これらの植物精油のエキスから出る異臭が害虫に対する忌避作用を発揮し、害虫を作物に寄せ付けず、食害から守ることができる。
この場合、防虫成分としてニームオイルを単独で含む場合には、ニームオイルに含まれる酵素成分がミミズに対する忌避作用がないため、ミミズによる土壌の改良作用も促され、土壌を肥沃にして、農作物の育成が大幅に促進される。
この場合、防虫成分としてニームオイルを単独で含む場合には、ニームオイルに含まれる酵素成分がミミズに対する忌避作用がないため、ミミズによる土壌の改良作用も促され、土壌を肥沃にして、農作物の育成が大幅に促進される。
本考案の生分解性農業用肥料シート1Aは、微生物が生分解性農業用肥料シート1Aの母体をなすポリ乳酸フィルムを食べることで比較的短い期間で生分解される。このように生分解して、消滅した状態を、図4では破線で示した。
すなわち、生分解性農業用肥料シート1Aは、肥料成分中のコウモリの糞化石粉に含まれるフミン酸が土壌中の微生物の増殖を活発にし、近傍の土壌からも微生物を取り込む。この生分解性農業用肥料シート1Aに土が載せられている部分や、地面に接している裏面側では、土壌に直接接しているため、土壌中の微生物が生分解性農業用肥料シート1Aに直接接触でき、一方、地上から露出した部分の表面側の部分については、雨水などの水分を介して土壌中の微生物がシートに付着する。そして、それらの微生物がポリ乳酸フィルムの植物素材を食べることにより生分解されるため、本考案の生分解性農業用肥料シート1Aは比較的短い期間で自然崩壊して消滅する。
なお、生分解性農業用肥料シート1Aの肥料成分として糖蜜を含む場合には、この糖蜜を土壌の微生物が好んで食べることで、生分解性農業用肥料シート1Aが生分解される期間を、さらに、短縮させることができる点で、実用性が高い。
このように、本考案の生分解性農業用肥料シート1Aを使用した場合には、不要となったシートを除去する手間が省け、さらに、適用される農作物に被害を及ぼす害虫を適正に排除することができるので、実用性は抜群である。
本考案の生分解性農業用肥料シートは、上記の実施形態に示したものに限定されず、実用新案登録請求の範囲に示された技術思想に基づき、各種の変形が可能である。
1、1A:生分解性農業用肥料シート
2:ポリ乳酸フィルム材料
N:窒素肥料成分
P:リン酸肥料成分
K:カリウム肥料成分
IR:防虫成分
3a1〜3an:種蒔き用又は苗植え付け用の孔
4a1〜4an、4b1〜4bn:農作物の種又は苗
2:ポリ乳酸フィルム材料
N:窒素肥料成分
P:リン酸肥料成分
K:カリウム肥料成分
IR:防虫成分
3a1〜3an:種蒔き用又は苗植え付け用の孔
4a1〜4an、4b1〜4bn:農作物の種又は苗
Claims (5)
- 窒素肥料成分、リン酸肥料成分及びカリ肥料成分を夫々所定量含有するコウモリの糞化石粉を肥料成分として含み、さらに、ニーム、シトロネラ、及びクローブの植物精油を単独又は複数種ブレンドしたものを防虫成分として含むポリ乳酸フィルム材料により構成したことを特徴とする生分解性農業用肥料シート。
- 窒素肥料成分、リン酸肥料成分及びカリ肥料成分を夫々所定量含有するコウモリの糞化石粉と、該コウモリの糞化石粉以外の窒素肥料成分、リン酸肥料成分及びカリ肥料成分との混合物を混合肥料成分として含み、さらに、ニーム、シトロネラ、及びクローブの植物精油を単独又は複数種ブレンドしたものを防虫成分として含むポリ乳酸フィルム材料により構成したことを特徴とする生分解性農業用肥料シート。
- 窒素肥料成分、リン酸肥料成分及びカリ肥料成分を夫々所定量含有するコウモリの糞化石粉と糖蜜との混合物を混合肥料成分として含み、さらに、ニーム、シトロネラ、及びクローブの植物精油を単独又は複数種ブレンドしたものを防虫成分として含むポリ乳酸フィルム材料により構成したことを特徴とする生分解性農業用肥料シート。
- 窒素肥料成分、リン酸肥料成分及びカリ肥料成分を夫々所定量含有するコウモリの糞化石粉と、該コウモリの糞化石粉以外の窒素肥料成分、リン酸肥料成分及びカリ肥料成分と糖蜜との混合物を混合肥料成分として含み、さらに、ニーム、シトロネラ、及びクローブの植物精油を単独又は複数種ブレンドしたものを防虫成分として含むポリ乳酸フィルム材料により構成したことを特徴とする生分解性農業用肥料シート。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の生分解性農業用肥料シートに対して、対象の農作物に応じた間隔で種蒔き用又は苗植付け用の孔を形成したことを特徴とする生分解性農業用肥料シート。
Priority Applications (1)
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JP2011000641U JP3167415U (ja) | 2011-02-08 | 2011-02-08 | 生分解性農業用肥料シート |
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CN103172454A (zh) * | 2011-12-22 | 2013-06-26 | 成都绿金高新技术股份有限公司 | 印楝有机肥及其制备方法 |
WO2024135325A1 (ja) * | 2022-12-22 | 2024-06-27 | 扶桑化学工業株式会社 | 樹脂フィルム及び樹脂成形品 |
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2011
- 2011-02-08 JP JP2011000641U patent/JP3167415U/ja not_active Expired - Fee Related
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CN103172454B (zh) * | 2011-12-22 | 2014-09-03 | 成都绿金高新技术股份有限公司 | 印楝有机肥及其制备方法 |
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