JP5076188B2 - 匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器 - Google Patents
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Description
(1) 天井部と側壁とを有する蓋体と、前記蓋体の内部に収容される揮散性薬剤を収納する薬剤容器とを備え、当該揮散性薬剤から揮散する薬剤成分を外部に放出する匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器であって、
前記蓋体の前記側壁の周方向に複数の揮散口が形成され、
薬剤拡散部材が、前記薬剤容器と前記側壁の間に配置され、且つ、前記薬剤容器側から前記側壁側に向かって放射円弧状に形成された複数の薬剤誘導壁を備える
ことを特徴とする匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器。
(2) 前記揮散口は、前記匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器の高さの50%以下の範囲に、前記揮散口の総面積の少なくとも50%が設けられる
ことを特徴とする上記(1)の匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器。
(3) 前記揮散口は、前記匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器の底面から5cm以下の高さに、前記揮散口の最低位置が設けられている
ことを特徴とする上記(2)の匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器。
(4) 前記揮散口は、前記匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器の底面側が幅広であり、下部から上部に向けて次第に幅狭となる形状である
ことを特徴とする上記(3)に記載の匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器。
(5) 蓋体と、前記蓋体の下方に配置される揮散性薬剤を収納する薬剤容器とを備え、当該揮散性薬剤から揮散する薬剤成分を外部に放出する匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器であって、
薬剤拡散部材が、前記薬剤容器の周囲に配置されるとともに上方が前記蓋体で覆われ、且つ、前記薬剤容器側から外方に向かって放射円弧状に形成された複数の薬剤誘導壁を備え、
隣接する前記薬剤誘導壁間に揮散口が形成されている
ことを特徴とする匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器。
(6) 前記揮散性薬剤は、植物精油類、或いは、植物精油類の成分であることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれか1つの匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器。
本発明に用いる害虫防除用の揮散性薬剤成分としては、例えば殺虫剤、防虫剤、害虫忌避剤、吸血阻害剤等を挙げることができる。具体的には、ローズマリー油、ペニーロイヤル油、レモングラス油、オレンジ油、カシア油、ゼラニウム油、タイムホワイト油、ハッカ油、ヒバ油、ピメント油、フェンネル油、ペパーミント油、ベルガモット油、ラベンダー油、ルー油、ユーカリ油等の植物精油類の1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、これらは上記用途の他に芳香、消臭効果を付与することもできる。この他にも、上記植物精油類の成分として含有されているリモネン、ピネン、カルボン、シトロネラール、リナロール、シトラール、ゲラニオール、オイゲノール、メントール等のテルペン類の1種又は2種以上を組合わせて用いてもよい。また、薬剤成分はこれらに限定されず、常温で揮散しうる各種薬剤を用いることができ、例えば、エムペントリン、メトフルトリン、プロフルトリン、トランスフルトリン等のピレスロイド系化合物を用いてもよい。
例えば、揮散口が容器本体の側壁となる面に設けられ、且つ少なくとも揮散口の一部が害虫防除用揮散性薬剤容器の下半部、即ち底面からの高さ0〜50%の範囲に設けられている場合には、簡易な構成でありながら設置面に沿って効率的に薬剤成分を拡散することができる。
これにより、匍匐害虫に対して薬剤成分を有効に作用させて匍匐害虫を効果的に防除することができる。
なお、以下本明細書中では、特に断りがない限り、「下半部」は「底面からの高さ0〜50%の範囲」を意味するものとする。
また、揮散性薬剤が、植物精油類、或いは、植物精油類の主成分であれば、ゴキブリ、ダニなどの匍匐害虫に対して有効に作用して防除することができる。
さらに、揮散する薬剤成分の比重が空気の比重より大きくなる揮散性薬剤を用いれば、薬剤成分が空間中に広く拡散することが少なく、害虫防除用揮散性薬剤容器の設置面(床面など)に沿って拡散させることができ、匍匐害虫に対して有効に作用して防除することができる。
また、本発明に用いられる揮散性薬剤の多くは、気化した状態の比重が空気より重いものであるが、自然拡散によって上方へも徐々に拡がる。本発明の揮散性薬剤容器は、拡散性の高い薬剤や、比重が比較的軽い薬剤であっても、揮散の初期状態では設置面の低い位置に多く拡散し、使用開始直後から有効に作用しやすくしたものである。
5 揮散性薬剤
6 側壁
7 側部窓(揮散口)
8 害虫防除用揮散性薬剤容器の底面
14 揮散口
50 害虫防除用揮散性薬剤容器
70 害虫防除用揮散性薬剤容器
73 円形穴(揮散口)
74 側面(側壁)
75 外壁(側壁)
80 害虫防除用揮散性薬剤容器
83 側面(側壁)
84 曲側面(側壁)
86 縦長穴(揮散口)
87 縦長穴(揮散口)
110,120,130,140 害虫防除用揮散性薬剤容器
113,123,133,143 隙間(揮散口)
150,160,170,180 害虫防除用揮散性薬剤容器
153,163,173,183 開口(揮散口)
190 害虫防除用揮散性薬剤容器
193 開口(揮散口)
195 整流片
200,210 害虫防除用揮散性薬剤容器
203 隙間(揮散口)
205,215 屋根
220 害虫防除用揮散性薬剤容器
223 開口(揮散口)
図1は本発明の第1実施形態である害虫防除用揮散性薬剤容器の正面図であり、図2は図1に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の蓋体の斜視図であり、図3は図1に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の薬剤容器の斜視図であり、図4は図1に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の薬剤拡散部材の斜視図であり、図5は図1に示すV−V線断面図である。
なお、薬剤成分を害虫防除用揮散性薬剤容器1の設置面(例えば、床面)に沿って効率的に拡散させるには、側部窓7の総面積が5〜200cm2となるように成形されていることが望ましい。
本発明の第1の実施形態である害虫防除用揮散性薬剤容器1は、図5に示すように、薬剤拡散部材4の小径円環部23の内周面に薬剤容器3の小径部15を嵌合させ、薬剤容器3内に揮散性薬剤5を収容する。例えば、揮散性薬剤5がゲル状薬剤、あるいは、固形状薬剤である場合、該薬剤5に形成された穴28に断面略十字型の突起部16を嵌合させて固定する。そして、大径円環部22の内周面と、複数の羽根部21の円弧状壁26との間に、蓋体2の側壁6下部を挿入して嵌合させて、害虫防除用揮散性薬剤容器1を組み立てる。このように組み立てられた害虫防除用揮散性薬剤容器1は、床や床面などの設置面30上に設置される。
なお、本発明に用いられる揮散性薬剤5から揮散する気体状の薬剤成分の比重を、空気の比重より大きくするように調整すればよい。この場合、側部窓7から放出された薬剤成分は、設置面30に沿って害虫防除用揮散性薬剤容器1の周りにより確実に拡がることとなる。
また、薬剤拡散部材4が、整流手段として複数の羽根部21を有しているので、薬剤容器3内部に収容された揮散性薬剤5の気体状の薬剤成分が四方八方に外部に導かれて(整流効果)、当該薬剤成分が設置面30に沿って効果的に拡散される。
本発明の害虫防除用揮散性薬剤容器の第2実施形態を図6から図11を参照して説明する。
図6は本発明の第2実施形態である害虫防除用揮散性薬剤容器の正面図であり、図7は図6に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の蓋体の斜視図であり、図8は図6に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の薬剤容器の斜視図であり、図9は図6に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の薬剤拡散部材の斜視図であり、図10は図6に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の容器ホルダの斜視図であり、図11は図6に示すXI−XI線断面図である。
なお、以下に述べる各実施形態において、揮散性薬剤5は第1実施形態の揮散性薬剤5と同じであるので、その説明を省略する。
また、薬剤拡散部材53が、整流手段として薬剤誘導壁58を有しているので、薬剤容器52内部に収容された揮散性薬剤5の気体状の薬剤成分が四方八方に外部に導かれて(整流効果)、当該薬剤成分が設置面30に沿って効果的に拡散される。
次に、害虫防除用揮散性薬剤容器の第3実施形態を図12から図14を参照して説明する。
図12は本発明の第3実施形態である害虫防除用揮散性薬剤容器の全体斜視図であり、図13は図12に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の蓋体の斜視図であり、図14は図12に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の薬剤容器の斜視図である。
次に、害虫防除用揮散性薬剤容器の第4実施形態を図15から図18を参照して説明する。
図15は本発明の第4実施形態である害虫防除用揮散性薬剤容器の全体斜視図であり、図16は図15に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の側面図であり、図17は図15に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の蓋体の斜視図であり、図18は図15に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の薬剤容器の斜視図である。
次に、害虫防除用揮散性薬剤容器の第5実施形態を図19及び図20を参照して説明する。
図19は本発明の第5実施形態である害虫防除用揮散性薬剤容器の斜視図であり、図20は図19に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の縦断面図である。
なお、この揮散口14は、容器本体111の底面から高さ5cmまでの低い範囲に位置しているのがよい。また、支柱114は伸縮自在とし高さ調整が可能であり、例えば保管時等の未使用時には容器本体111の上面開口を蓋体112の上面で閉塞するようにしてもよい。
次に、害虫防除用揮散性薬剤容器の第6実施形態を図21及び図22を参照して説明する。
図21は本発明の第6実施形態である害虫防除用揮散性薬剤容器の斜視図であり、図22は図21に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の縦断面図である。
なお、この揮散口14は、容器本体111の底面から高さ5cmまでの低い範囲に位置しているのがよい。
次に、害虫防除用揮散性薬剤容器の第7実施形態を図23及び図24を参照して説明する。
図23は本発明の第7実施形態である害虫防除用揮散性薬剤容器の斜視図であり、図24は図23に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の縦断面図である。
なお、この揮散口14は、容器本体131の底面から高さ5cmまでの低い範囲に位置しているのがよい。
次に、第7実施形態の害虫防除用揮散性薬剤容器130の容器本体131の形状を、角錐台状または円錐台状に変形した第8実施形態の害虫防除用揮散性薬剤容器について図25を参照して説明する。
図25は本発明の第8実施形態である害虫防除用揮散性薬剤容器の縦断面図である。
なお、この揮散口14は、容器本体141の底面から高さ5cmまでの低い範囲に位置しているのがよい。
次に、第9実施形態の害虫防除用揮散性薬剤容器について図26及び図27を参照して説明する。
図26は本発明の第9実施形態である害虫防除用揮散性薬剤容器の斜視図であり、図27は図26に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の縦断面図である。
なお、この揮散口14は、容器本体151の底面から高さ5cmまでの低い範囲に位置しているのがよい。
次に、第10実施形態の害虫防除用揮散性薬剤容器について図28及び図29を参照して説明する。
図28は本発明の第10実施形態である害虫防除用揮散性薬剤容器の斜視図であり、図29は図28に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の縦断面図である。
次に、第11実施形態の害虫防除用揮散性薬剤容器について図30及び図31を参照して説明する。
図30は本発明の第10実施形態である害虫防除用揮散性薬剤容器の斜視図であり、図31は図30に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の縦断面図である。
次に、害虫防除用揮散性薬剤容器の第12実施形態を図32及び図33を参照して説明する。
図32は本発明の第12実施形態である害虫防除用揮散性薬剤容器の斜視図であり、図33は図32に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の縦断面図である。
次に、害虫防除用揮散性薬剤容器の第13実施形態を図34及び図35を参照して説明する。
図34は本発明の第13実施形態である害虫防除用揮散性薬剤容器の斜視図であり、図35は図34に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の縦断面図である。
次に、害虫防除用揮散性薬剤容器の第14実施形態を図36から図38を参照して説明する。
図36は本発明の第14実施形態である害虫防除用揮散性薬剤容器の斜視図であり、図37は図36に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の上から見た平面図、図38は図36に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の縦断面図である。
上記第14実施形態では、屋根205の大きさを開口204より大きく形成したが、図39に示す第15実施形態の害虫防除用揮散性薬剤容器210のように、屋根215と開口214の大きさを同じくらいに構成してもよい。この場合は、屋根215を蓋体202から切り起こして形成することも可能になり、製造コストを抑制することができる。
なお、図39中と同一要素には同一符号を付して説明を省略する。
次に、害虫防除用揮散性薬剤容器の第16実施形態を図40及び図41を参照して説明する。
図40は本発明の第16実施形態である害虫防除用揮散性薬剤容器の斜視図であり、図41は図40に示す害虫防除用揮散性薬剤容器の縦断面図である。
本発明の効果を確認するため、本発明の害虫防除用揮散性薬剤容器に係る実施例と、該実施例と比較する比較例を用いた匍匐害虫の忌避試験について説明する。
図44及び図45に示すように、幅、長さ共に100cm、高さ10cmのプラスチック製容器940を準備し、内壁に逃走防止用の炭酸カルシウムを塗布しておく。対向する両隅部に厚紙を幅8cm、長さ9cm、高さ2cmの大きさに蛇腹状に折って製作した一対のシェルター950(950A、950B)を配置すると共に、プラスチック製容器940の中央に餌960及び水970を入れた容器を設置した。また、一方のシェルター950Aとプラスチック製容器940の隅との間に、上記の揮散性薬剤5が収容された実施例の害虫防除用揮散性薬剤容器900、及び比較例の害虫防除用揮散性薬剤容器920を配置し、雄30頭、雌30頭、合計60頭のチャバネゴキブリを入れて、25℃の暗条件下に14時間、放置した。なお、害虫防除用揮散性薬剤容器900の開口部910、及び害虫防除用揮散性薬剤容器920の開口部930は、シェルター950A側に開口するように設置した。また、シェルター950として蛇腹状厚紙を用いたのは、チャバネゴキブリが該形状のシェルター950に好んで集まるからである。
チャバネゴキブリ60頭と、害虫防除用揮散性薬剤容器900(920)を入れたプラスチック製容器940を、25℃の暗条件下で14時間、放置した後、各シェルター950(害虫防除用揮散性薬剤容器900(920)の近くに設置されたシェルター950A、及び遠くに設置されたシェルター950B)に集まったチャバネゴキブリの頭数を計数して忌避率を下記の数式に従って求めて、揮散性薬剤容器900の有効性を評価した。評価試験は、実施例の害虫防除用揮散性薬剤容器900、及び比較例の害虫防除用揮散性薬剤容器920を交互に取り換えて2回ずつ、合計4回実施した。
なお、忌避率(%)=100×(薬剤容器から遠いシェルター950Bの頭数−近いシェルター950Aの頭数)/(シェルター950A、950Bにいた合計頭数)とする。
なお、計数時にシェルターに集まっていなかったチャバネゴキブリの頭数は表1には記されていない。
本発明の効果を確認するため、本発明の害虫防除用揮散性薬剤容器に係る実施例を用いたダニの忌避試験について説明する。
揮散性薬剤は、植物精油類(L−メントール、ラベンダーオイル等、ダニ忌避効果をもつものを数種混合)10重量%、ゲル化剤、界面活性剤その他を含有し、溶剤を加えて全体を100重量%とし、ゲル化させたものを30mm×25mm×25mmの大きさに切り分けたものである(以下、製剤ともいう)。
ダニは、粉末飼料の培地中で飼育され、十分に増殖したダニを培地ごと取り出したものを飽和培地として、エサ用の新鮮な培地をフレッシュ培地としている。1回の試験で使用する飽和培地は、合計500mg、フレッシュ培地は合計400mgである。
試験方法としては、第1実施形態の害虫防除用揮散性薬剤容器1から前述の製剤の薬剤成分を揮散させ、中央にエサを置いた小空間を作り、その周囲にダニを供試し、空間内に侵入したダニ数を計測した。
試験は次のように実施した。
(1)プラスチック板A(縦400mm×横300mm)、プラスチック容器B(縦276mm×横204mm×高さ101mm)、シャーレC(φ45mm×高さ15mm)2個を準備し、図46に示すような試験装置を組み立てた。
プラスチック容器Bには、プラスチック片(10mm×8mm)を貼り付けることで4カ所に足を作り、ダニの侵入する隙間(約1.5mm)1001を作った。
(2)中央には、第1実施形態の害虫防除用揮散性薬剤容器1(本発明)を設置した。容器内には、前述の製剤を設置した。一方、コントロール(比較例)として、何も置かずに行った。
(3)図46、図47に示すように、ダニ飽和培地1002を略半量ずつに分けてそれぞれをプラスチック容器Bの外側のシャーレCと相対する位置に撒き、フレッシュ培地1003を略半量ずつに分けてそれぞれをシャーレCに撒いた。試験装置を25℃・50%RH・暗条件下に置き、24時間静置した。
(4)フレッシュ培地1003を入れたシャーレC内より、培地ごとダニを回収し、染色した後、ダニ数を計測した。
(5)忌避率(%)は、下記計算式により計算した。
忌避率(%)={1−(検体のダニ数/コントロールのダニ数)}×100
ここで、検体のダニ数とは、害虫防除用揮散性薬剤容器1(本発明)を置いた空間のフレッシュ培地1003の両側に寄って来たダニ数であり、コントロール(比較例)のダニ数とは、何も置いていない空間のフレッシュ培地1003の両側に寄って来たダニ数である。
試験は3回繰り返し行い、その結果を表2に示す。
表2に示すように、本発明の害虫防除用揮散性薬剤容器1を置いた空間では、ダニの忌避率は97.7%に達した。これにより、本発明の有効性が実証された。
Claims (6)
- 天井部と側壁とを有する蓋体と、前記蓋体の内部に収容される揮散性薬剤を収納する薬剤容器とを備え、当該揮散性薬剤から揮散する薬剤成分を外部に放出する匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器であって、
前記蓋体の前記側壁の周方向に複数の揮散口が形成され、
薬剤拡散部材が、前記薬剤容器と前記側壁の間に配置され、且つ、前記薬剤容器側から前記側壁側に向かって放射円弧状に形成された複数の薬剤誘導壁を備える
ことを特徴とする匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器。 - 前記揮散口は、前記匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器の高さの50%以下の範囲に、前記揮散口の総面積の少なくとも50%が設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器。 - 前記揮散口は、前記匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器の底面から5cm以下の高さに、前記揮散口の最低位置が設けられている
ことを特徴とする請求項2に記載の匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器。 - 前記揮散口は、前記匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器の底面側が幅広であり、下部から上部に向けて次第に幅狭となる形状である
ことを特徴とする請求項3に記載の匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器。 - 蓋体と、前記蓋体の下方に配置される揮散性薬剤を収納する薬剤容器とを備え、当該揮散性薬剤から揮散する薬剤成分を外部に放出する匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器であって、
薬剤拡散部材が、前記薬剤容器の周囲に配置されるとともに上方が前記蓋体で覆われ、且つ、前記薬剤容器側から外方に向かって放射円弧状に形成された複数の薬剤誘導壁を備え、
隣接する前記薬剤誘導壁間に揮散口が形成されている
ことを特徴とする匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器。 - 前記揮散性薬剤は、植物精油類、或いは、植物精油類の成分である
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の匍匐害虫防除用揮散性薬剤容器。
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