JP2007297378A - 扇ぎ具用カバー及び揮散性薬剤の付与方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】扇ぎ具に揮散性薬剤を継続的に付与することで、揮散性薬剤が付与された扇ぎ具が繰り返し使用できるようになる扇ぎ具用カバー及び揮散性薬剤付与方法を提供する。
【解決手段】揮散性薬剤を保持する薬剤保持体11と、薬剤保持体11を収容して、閉塞可能な開口部13を有するカバー本体12と、を備える扇ぎ具用カバー10に扇ぎ具20を収容して、扇ぎ具20に揮散性薬剤を付与する。
【選択図】図1

Description

本発明は、扇ぎ具に虫除け剤、防虫剤、芳香剤、消臭剤等の揮散性薬剤を繰り返して付与するための扇ぎ具用カバー及び揮散性薬剤の付与方法に関する。
従来の扇ぎ具に揮散性薬剤を付与する技術としては、扇ぎ具の扇ぎ面に虫除け成分を含有する薬剤保持層を形成することにより、扇ぎ具に虫除け成分を付与するものが知られている(例えば、特許文献1又は2参照)。
実用新案登録第3107295号公報 実開平5−21676号公報
しかしながら、特許文献1又は2に記載の扇ぎ具では、扇ぎ具の扇ぎ面に虫除け成分を含有する薬剤保持層を形成するだけであるため、扇ぎ具の薬剤保持層から虫除け成分が揮散してしまうと、虫除け効果がなくなり普通の扇ぎ具になってしまう。また、虫除け効果の持続時間も短く、その後に虫除けを目的として扇ぎ具を繰り返して使用することができなかった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、扇ぎ具に揮散性薬剤を継続的に付与することで、揮散性薬剤が付与された扇ぎ具が繰り返し使用できるようになる扇ぎ具用カバー及び揮散性薬剤付与方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記構成によって達成される。
(1) 揮散性薬剤を保持する薬剤保持体と、薬剤保持体を収容して、閉塞可能な開口部を有するカバー本体と、を備えることを特徴とする扇ぎ具用カバー。
(2) 薬剤保持体は、不織布であることを特徴とする(1)に記載の扇ぎ具用カバー。
(3) 薬剤保持体は、カバー本体に固定されることを特徴とする(1)又は(2)に記載の扇ぎ具用カバー。
(4) カバー本体は、扇ぎ具の柄部をカバー本体外に突出させるための貫通孔を有することを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の扇ぎ具用カバー。
(5) 揮散性薬剤は、ピレスロイド系化合物であることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の扇ぎ具用カバー。
(6) (1)〜(5)のいずれかに記載の扇ぎ具用カバーに扇ぎ具を収容して、扇ぎ具に揮散性薬剤を付与することを特徴とする揮散性薬剤の付与方法。
本発明の扇ぎ具用カバー及び揮散性薬剤の付与方法によれば、揮散性薬剤を保持する薬剤保持体と、薬剤保持体を収容して、閉塞可能な開口部を有するカバー本体と、を備える扇ぎ具用カバーに扇ぎ具を収容して、扇ぎ具に揮散性薬剤を付与するため、扇ぎ具に揮散性薬剤を継続的に付与することができる。これにより、揮散性薬剤が付与された扇ぎ具が繰り返し使用できるようになる。
以下、本発明に係る扇ぎ具用カバー及び揮散性薬剤の付与方法の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本実施形態の扇ぎ具用カバーである団扇用カバーについて説明する。
図1は本発明に係る扇ぎ具用カバー及び揮散性薬剤の付与方法の一実施形態を説明するための一部切欠正面図である。
団扇用カバー10は、図1に示すように、揮散性薬剤を保持する薬剤保持体11と、薬剤保持体11を収容して、閉塞可能な開口部13を有するカバー本体12と、を備える。
薬剤保持体11は、不織布からなる略矩形状のシート状部材であって、カバー本体12に収容されており、必要に応じて接着や、溶着等によりカバー本体12に固定される。薬剤保持体11の不織布としては、例えば、紙類(濾紙、パルプ、リンター、厚紙、ダンボール等)、樹脂類(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、高吸油性ポリマー等)、セラミック、ガラス繊維、炭素繊維、化学繊維(ポリエステル、ナイロン、アクリル、ビニロン、ポリエチレン、ポリプロピレン等)、天然繊維(木綿、絹、羊毛、麻等)等からなる不織布を挙げることができる。また、上記不織布の混抄からなる不織布を用いてもよい。さらに、薬剤保持体11の不織布としては、目付量が20〜40g/mのものが適している。
なお、薬剤保持体11は、揮散性薬剤を付与する団扇(扇ぎ具)20の扇ぎ面21の全体を覆うことができる大きさであればよく、その大きさ、形状、厚み、枚数は任意である。また、薬剤保持体11は、例えば、縦200〜500mm、横200〜500mm、厚さ0.1〜0.5mm程度の大きさである。
また、薬剤保持体11には、上記不織布に代えて、吸液性スポンジ等を用いてもよい。
揮散性薬剤は、団扇20等に保持されて、人力で扇いで風を起こすことで、周囲に揮散、拡散することができ、移行性に優れる性状をもつ薬剤である。この揮散性薬剤としては、例えば、虫除け剤、防虫剤、芳香剤、消臭剤等を挙げることができ、本実施形態では、虫除け剤を使用する。従って、本実施形態の団扇用カバー10に団扇20を収納することにより、団扇20には虫除け剤が付与される。
虫除け剤としては、例えば、天然ピレトリン、ピレトリン、アレスリン、フタルスリン、レスメトリン、フラメトリン、フェノトリン、ペルメトリン、シフェノトリン、プラレトリン、エトフェンプロックス、エンペントリン、トランスフルトリン、メトフルトリン、プロフルトリン、テラレスリン、テフルスリン等のピレスロイド系化合物、メトキサジアゾン、アミドフルメト、ジクロルボス、メトプレン、ハイドロプレン、ディート、P−メタン−3、8−ジオール、エチル−ブチルアセチルアミノプロピオーネ、2−エチル−1、3−ヘキサンジオール、ブチル−3、4−ジヒドロ−2、2−ジメチル−4−オキソ−2H−ピラン−6−カルボキシレート、n−ヘキシルトリエチレングリコールモノエーテル、メチル−6−n−ペンチル−シクロヘキセン−1−カルボキシレート、ジメチルフタレート、ユーカリプトール、テルペノール、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジブチル、ナフタレン、桂皮、樟脳、クローバ、タチジャコウソウ、ジェラニウム、ベルガモント、月桂樹、松、アカモモ、インドセダン等が挙げられる。
この他にも、ペニーロイヤルオイル、レモングラスオイル、オレンジオイル、カシアオイル、ゼラニウムオイル、タイムホワイトオイル、ハッカオイル、ヒバオイル、ピメントオイル、フェンネルオイル、ペパーミントオイル、ベルガモットオイル、ラベンダーオイル、ルーオイル、ユーカリオイル、ティーツリーオイル、ローズマリーオイル、マジョラムオイル、スペアミントオイル、ボアドローズ、リセアキュベバ、α−ピネン、青葉アルコール、青葉アルデヒド、ゲラニオール、サビネン、リナロール、テルピネオール、ラズベリーケトン、クミンアルデヒド、ヒノキチオール、シトロネロール、シトロネラール、1,8−シネオール、ボルネオール、α−カジオール、L−メントール、チモール、バニリン、ベンズアルデヒド、安息香酸、カンファー、リナリルアセテート、フローラル、イグサ、ヒノキ、シトロネラ、シトラール、レモン、リモネン、カルボン、オイゲノール等の植物精油や、緑茶抽出エキス、グレープフルーツエキス、柿抽出エキス、シソ抽出エキス、マッシュルームエキス、竹抽出エキス、シャンピニオンエキス、納豆抽出エキス、除虫菊エキス、この他、ツバキ、バラ、キク、マツ、スギ、オオバコ等から得られるエキス等の植物抽出エキスや、合成香料や、調合香料等を挙げることができる。
また、揮散性薬剤の有効成分にはフィトンチッドを用いることもできる。フィトンチッドとしては、次の各種樹木の葉、花、根、材から得られるものが挙げられる。例えば、ネズコ、ヒノキ、ニオイヒバ、アスナロ、チャボヒバ、ハイビャクシン、サワラ、ヒノキアスナロ、ネズミサシ、カイヅカイブキ、オキナワハイネズ、エンピツジャクシン等のヒノキ科、トドマツ、エゾマツ、シラベ、ハイマツ、アカエゾマツ、トウヒ、モミ、ツガ、ストローブマツ、アオトウヒ、ヒマラヤスギ、カラマツ、ダイオウショウ、イヌカラマツ、アカマツ等のマツ科、イチョウ等のイチョウ科、イヌマキ等のイヌマキ科、スギ、コウヤマキ、コウヨウザン等のスギ科、カヤ、キャラボク、イチイ等のイチイ科、クスノキ、タブノキ、ヤブニッケイ、シロダモ、シロモジ等のクスノキ科、ノリウツギ等のユキノシタ科、ミヤマシキミ、サンショウ等のミカン科、シキミ等のシキミ科、アセビ等のツツジ科、クヌギ、シラカシ、スダジイ等のブナ科等の樹木を挙げることができる。
さらに、上記各種樹木の葉油、材油である、4−テルピネオール、α−ピネン、リモネン、サビネン、γ−テルピネン、エレモール、α−テルピニルアセテート、cis−ツヨン、フェンコン、ボルニルアセテート、カンフェン、β−フェランドレン、ゲラニルアセテート、ゲルマクレンD、β−エレメン、(+)−カンファー、カリオフィレン、1,8−シネオール、α−テルピネオール、δ−カジネン、β−オイデスモール、α−ムロレン、クリプトメリオール、クリプトメリジオール、テルピネオール、δ−カジノール、ツヨプセン、セドロール、ウィドロール、カルバクロール、ヒノキチオール、サフロール、リナロール、セドレン、フィロクダデン、α−カジネン、フェンケン、ボルネオール、ネズコン、β−ピネン、ミルセン、ツヤ酸メチルエステル、ツヤ酸、α−ツヤプリシン、ゲルマクレン等を挙げることができる。
なお、上記した揮散性薬剤の有効成分は、所望の効果を得るために1種又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
これらの揮散性薬剤は、そのまま用いてもよいが、水、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール、イソペンタン、流動パラフィン、ケロシン等の炭化水素系溶剤、ミリスチン酸イソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル等の脂肪酸エステル等の1種又は2種以上を組み合わせた溶液に溶解させて用いることで、薬剤保持体11により均一に保持させることができる。また、扇ぎ具への揮散性薬剤の付与をスムースに行うことができる。
さらに必要に応じて、界面活性剤、香料、消臭剤、ゲル化剤、吸水性ポリマー、保湿剤等を併用してもよく、薬剤保持体11が乾燥し難いように調整することがよい。
不織布を薬剤保持体11とする際には、揮散性薬剤10〜100mg、好ましくは、20〜50mgをアルコール(エタノールがよい)0.1〜20ml、好ましくは、0.1〜10mlに溶解させて、不織布400〜2500cm(片側表面積)、好ましくは、400〜800cm(片側表面積)に滴下、噴霧等して保持させるのがよい。この際、香料を併用することで扇ぎ具に扇いだ時に香りを楽しむことができるのでよい。
カバー本体12は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)等のフィルムから形成される略矩形状の袋状部材である。カバー本体12の上端縁部には、団扇20をカバー本体12内に挿入するための開口部13と、この開口部13を閉塞するための蓋部14と、が形成される。そして、本実施形態では、蓋部14をカバー本体12側に折り返し、蓋部14の裏面に設けられる粘着面16をカバー本体12の表面に接着することによって、カバー本体12の開口部13が閉塞される。また、カバー本体12の下端縁部の中央部には、団扇20の柄部22をカバー本体12外に突出させるための貫通孔15が形成される。
なお、本実施形態では、カバー本体12は、略矩形状の袋状部材であるが、その大きさ、形状は任意である。また、カバー本体12は、例えば、縦200〜500mm、横200〜500mm程度の大きさである。また、本実施形態では、カバー本体12は、団扇20の扇ぎ面21を収容する大きさであるが、団扇20の全体を収容する大きさであってもよく、この場合、貫通孔15は不要である。また、本実施形態では、蓋部14に設けられる粘着面16により蓋部14をカバー本体12に接着しているが、これに限定されず、密封ファスナー(チャック)、テープ、面ファスナー(マジックテープ(登録商標)など)、各種ボタン等を使用してもよい。また、カバー本体12の開口部13をスライド式ファスナー(ジッパー)等により閉塞するようにしてもよく、この場合、蓋部14は不要である。また、本実施形態では、貫通孔15は、逆U字状に形成されているが、スリット状に形成してもよい。さらに、本実施形態では、カバー本体12の上端縁部に開口部13が形成されているが、開口部13の形成箇所は任意であり、カバー本体12の左右縁部、下端縁部としたり、観音開き等にしたりしてもよい。
次に、本実施形態の揮散性薬剤の付与方法について説明する。
まず、団扇20を団扇用カバー10のカバー本体12の開口部13から挿入し、団扇20の扇ぎ面21をカバー本体12内に収容させて、蓋部14によってカバー本体12の開口部13を閉塞する。そして、団扇20の扇ぎ面21と薬剤保持体11とが一定時間面接触することにより、薬剤保持体11に保持される揮散性薬剤が団扇20の扇ぎ面21に移行し、扇ぎ面21に揮散性薬剤が付与される。次いで、蓋部14を開封し、カバー本体12から団扇20を取り出して、団扇20を使用する。なお、団扇20の扇ぎ面21をカバー本体12内に収容させる際は、扇ぎ面21と薬剤保持体11とを密着させる方が扇ぎ面21に揮散性薬剤が効率よく付与されるのでより好ましい。
さらに、使用により団扇20から揮散性薬剤が全て揮散してしまった際には、再度、団扇20を団扇用カバー10に収容させて、薬剤保持体11から団扇20の扇ぎ面21に揮散性薬剤を移行、付与させる。これにより、揮散性薬剤が付与された団扇20が繰り返し使用できるようになる。また、具体的には、団扇20を団扇用カバー10に18〜24時間収容させておけば、例えば、虫除け効果を回復させることができる。
従って、本実施形態の扇ぎ具用カバー10及び揮散性薬剤の付与方法によれば、揮散性薬剤を保持する薬剤保持体11と、薬剤保持体11を収容して、閉塞可能な開口部13を有するカバー本体12と、を備える扇ぎ具用カバー10に扇ぎ具20を収容して、扇ぎ具20に揮散性薬剤を付与するため、扇ぎ具20に揮散性薬剤を継続的に付与することができる。これにより、揮散性薬剤が付与された扇ぎ具20が繰り返し使用できるようになる。
以下に、本発明の扇ぎ具用カバーの作用効果を確認するために行った試験について説明する。
本試験に使用する本実施例1の団扇は、本発明の扇ぎ具用カバー10(250mm×250mm)に収容させてアルミ袋中に1週間放置したものであり、比較例1の団扇は、無処理のものである。また、扇ぎ具用カバー10の薬剤保持体11(250mm×250mm)には、トランスフルトリンのエタノール溶液を50mg保持させた。
本試験では、雌のヒトスジシマカを入れた25cm×25cm×25cmの金属メッシュケージを28℃、70%RHに設定した試験室内に設置し、このケージを本実施例1又は比較例1の団扇で1往復/分の割合で扇ぎ、一定時間毎に団扇で扇ぐ側のケージの側面に手を当てて吸血のために集まってくる蚊の数をカウントすると共に、ケージの底面に着地している蚊の数をカウントした。結果を表1に示す。また、表1中の誘引数(%)については、初期誘引数(頭)を100として算出した。また、表1中の忌避率(%)については、忌避率(%)=(比較例1の誘引数−本実施例1の誘引数)/(比較例1の誘引数+本実施例1の誘引数)×100で算出した。
Figure 2007297378
表1から明らかなように、本実施例1の団扇では、扇ぎ始めて1分後から害虫忌避効果が見られ、2分後には誘引数が36%に減少し、10分後には誘引数が0%に減少した。また、害虫忌避効果に遅れて2分後からトランスフルトリンの作用により弱ってケージの底面に着地する蚊が見られ、5分後には着地数が76%に増加し、15分後には着地数が100%に増加した。なお、2分後〜15分後までの間に飛行している蚊は、ケージの底面に着地しないまでも、人の手に誘引されずに飛行方向が定まっていない異常状態であった。これに対して、比較例1の団扇では、誘引数に大きな変化はなく、害虫忌避効果は確認されなかった。また、着地数にあっては0%であった。これにより、本発明の扇ぎ具用カバーが、団扇に優れた害虫忌避効果を付与することができるとわかった。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。
例えば、本実施形態では、扇ぎ具用カバー10は、カバー本体12の上端縁部に開口部13を設ける場合を例示したが、これに代えて、図2及び図3に示すように、開口部13をカバー本体12の下端縁部に設けるようにしてもよい。なお、図2の符号16aは密封ファスナー(チャック)、17は切り目(切り取り線)で、図3の符号16bは両面テープ、18は扇ぎ具20の柄部22をカバー本体12外に突出させるための切り込み部である。これらの場合、扇ぎ具用カバー10に隙間が生じないので、未使用時の揮散性薬剤の揮散を防止することができる。また、揮散性薬剤が付与された扇ぎ面21に触れることなく、柄部22を持つことで容易に出し入れができる。
また、本実施形態では、揮散性薬剤を付与させる扇ぎ具として団扇を例示したが、扇子、柄部のない団扇等の人力で扇いで風を起こす扇ぎ具であればよく、その種類に限定はない。
また、本実施形態では、揮散性薬剤が付与される団扇に特に限定はなく、汎用されている団扇であればよい。
また、本実施形態では、扇ぎ具の扇ぎ面の片面のみに揮散性薬剤を付与しているが、両面に揮散性薬剤を付与してもよい。この場合、薬剤保持体を2枚使用したり、筒状としたりして使用するのが好ましい。
本発明に係る扇ぎ具用カバー及び揮散性薬剤の付与方法の一実施形態を説明するための一部切欠正面図である。 本発明に係る扇ぎ具用カバーの変形例を示す正面図である。 本発明に係る扇ぎ具用カバーの他の変形例を示す正面図である。
符号の説明
10 団扇用カバー(扇ぎ具用カバー)
11 薬剤保持体
12 カバー本体
13 開口部
14 蓋部
15 貫通孔
16 粘着面
20 団扇(扇ぎ具)
21 扇ぎ面
22 柄部

Claims (6)

  1. 揮散性薬剤を保持する薬剤保持体と、
    前記薬剤保持体を収容して、閉塞可能な開口部を有するカバー本体と、を備えることを特徴とする扇ぎ具用カバー。
  2. 前記薬剤保持体は、不織布であることを特徴とする請求項1記載の扇ぎ具用カバー。
  3. 前記薬剤保持体は、前記カバー本体に固定されることを特徴とする請求項1又は2記載の扇ぎ具用カバー。
  4. 前記カバー本体は、扇ぎ具の柄部を前記カバー本体外に突出させるための貫通孔を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の扇ぎ具用カバー。
  5. 前記揮散性薬剤は、ピレスロイド系化合物であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の扇ぎ具用カバー。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の扇ぎ具用カバーに扇ぎ具を収容して、前記扇ぎ具に前記揮散性薬剤を付与することを特徴とする揮散性薬剤の付与方法。
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