JP2004099568A - ゲル状防虫剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】O/Wエマルションをゲル化してなるゲル状防虫剤に係る技術を用いて、衣類害虫の卵に対して高い殺卵効果をもたせ、その商品価値をさらに高めた新規なゲル状防虫剤を開発すること。
【解決手段】O/Wエマルションをゲル化してなるゲル状製剤であって、有効成分として殺卵有効量のテルペン系化合物及び/又は精油類を含有することを特徴とするゲル状防虫剤。
【選択図】    なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣類害虫の卵に対して高い殺卵効果をもった新規なゲル状防虫剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から衣類害虫の被害から繊維製品を守るために防虫剤が用いられている。防虫剤に用いられる有効成分としては、その目的からして必ずしも衣類害虫を殺滅する物質だけではなく、忌避作用をもつ物質等も使われてきた。例えば、樟脳やパラジクロロベンゼン等がよく知られているが、これらは揮散スピードが速く、短時間のうちに多量に揮散することから、長期間にわたり使用するには適していなかった。そして最近になって、長期間にわたり使用することができる防虫剤が求められるようになり、幾つかの防虫剤が開発されたが十分なものではなかった。
【0003】
このような現状に鑑みて本願出願人は先に、本発明者他の発明に係る、長期間にわたり防虫効果を持続することができる、O/Wエマルションをゲル化してなる新規なゲル状防虫剤の発明を特許出願した(特願2002−138573号明細書参照。)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、先の発明にあるゲル状防虫剤に係る技術を用いて、衣類害虫の卵に対して高い殺卵効果をもたせ、その商品価値を高めた新規なゲル状防虫剤を開発することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、O/Wエマルションをゲル化してなるゲル状製剤に、有効成分として殺卵有効量のテルペン系化合物及び/又は精油類、特にリモネン及び/又はピネンを配合することで衣類害虫の卵に対して高い殺卵効果を奏することを見出し本発明に至った。
【0006】
すなわち本発明は、以下の構成により達成されるものである。
(1)O/Wエマルションをゲル化してなるゲル状製剤であって、有効成分として殺卵有効量のテルペン系化合物及び/又は精油類を含有することを特徴とするゲル状防虫剤。
(2)有効成分がリモネン及び/又はピネンであることを特徴とする(1)に記載のゲル状防虫剤。
(3)有効成分の含有量が10〜40重量%であることを特徴とする(1)又は(2)に記載のゲル状防虫剤。
(4)揮発性防虫成分を含有することを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載のゲル状防虫剤。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明における有効成分であるテルペン系化合物及び/又は精油類としては、d−リモネン、l−リモネン等のリモネン、α−ピネン、β−ピネン等のピネン、アネトール等のテルペン系化合物;これらを含む橙皮油、レモン油、ベルガモット油、ういきょう油、松葉油、ハッカ油、テレピン油、アニス油、セダーウッド油、ラベンダー油、ユーカリ油、ティーツリー油、レモングラス油、スペアミント油、ゼラニウム油、ローズマリー油、ヒバ油、チュベバ油等が挙げられる。これらの中でもリモネン及びピネンは殺卵効果が高いことから特に好ましい。
【0008】
前記のテルペン系化合物は、含有量がゲル状防虫剤の全量に対して40重量%以下、好ましくは10〜40重量%、さらに好ましくは15〜30重量%となるように配合すればよく、10重量%よりも少ないと殺卵効果を十分に奏しないことがある。また多すぎるとゲル状製剤の乳化系に悪影響を及ぼしたり、軟らかくなって型崩れを起こすことがあるので好ましくない。
【0009】
また精油類を用いる場合には、前記テルペン系化合物の含有量が前記の範囲となるように、乳化系への影響を考慮して設定すればよい。
なおリモネン、ピネン、アネトール及びこれらを含む精油類には、衣類害虫の成虫、幼虫に対して殺虫、忌避効果をもつことが知られているので、本発明においては、配合量によって殺卵効果に加えて、殺虫、忌避の機能をも奏する。
【0010】
ゲル状防虫剤全量に対する各成分の含有量としては、例えば、前記のテルペン系化合物10〜40重量%の他に、界面活性剤は0.5〜5重量%、水は適量として全体を100重量%とすればよい。
【0011】
本発明のゲル状防虫剤とするには、例えば、本発明の有効成分(カンファ等)を有機溶剤(炭化水素系溶剤等)と混合して溶液とし、該溶液を界面活性剤(HLB10以上の常温で液状の界面活性剤が好ましい)と共に水に加えてO/Wエマルション(水中油滴型エマルション)とし、このO/Wエマルションにゲル化剤を添加してゲル状防虫剤とする。また、炭化水素系溶剤等の有機溶剤を用いることなく、本発明における有効成分であるテルペン系化合物及び/又は精油類の溶解作用を利用して、これに他の成分を混合、溶解させることも可能である。なお上記の方法は一つの例示であって、本発明のゲル状防虫剤が得られる限り、その製造方法は上記のものに限定されるものではない。
【0012】
本発明のゲル状防虫剤は、好ましくは揮散調整手段を備えた容器、包装材等の包装材料に収納し、有効成分の揮散量が0.01〜0.5g/日となるように揮散のための開口面積、通気度等を調整又は選択したゲル状防虫剤とするのがよい。包装材料の選択により通気度を調整する場合には、例えば、微多孔(マイクロポーラス)フィルム又はシート、不織布等の通気度の大きな材料を選択することができる。
【0013】
炭化水素系溶剤としては、イソパラフィン、ノルマルパラフィン、これらの混合物等のパラフィン系炭化水素がよい。
【0014】
界面活性剤としては、脂肪酸グリセリン、脂肪酸ソルビタン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、脂肪酸ポリエチレングリコール、脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、脂肪酸アルカノールアミド等の非イオン界面活性剤がよく、この他に、高級脂肪酸石鹸、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸等のアニオン界面活性剤;アルキルベタインアミンオキサイド、第四級アンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤;パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルベタイン、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、パーフルオロアルキルオリゴマー等のフッ素界面活性剤;ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン等のシリコーン界面活性剤等が例示できる。
【0015】
ゲル化剤としては、水系ゲルに使用されるものがよく、寒天、(κ又はι)カラギーナン、ローカストビーンガム、グアーガム、アラビアガム、ゼラチン、ペクチン、デンプン、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸等が例示できる。これらは単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。さらに乳酸塩(ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等)を併用することで、保形性、離水性の向上をもたらすこともできる。特にカラギーナンを主としたものがよく、さらに乳酸塩を併用したものがより好ましい。具体的には、カラギーナンに乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、乳酸マグネシウム、乳酸カルシウム等を併用したものがよい。
本発明のゲル状防虫剤には必要に応じて、揮散性防虫成分を含有させることができる。揮散性防虫成分としては、長期間にわたり十分な防虫効果を持続させるために、パラジクロロベンゼンを用いるのが好ましいが、この他に、樟脳、ナフタレン、トリオキサンなどの昇華性防虫成分;エンペントリン、トランスフルトリン、S−1264(住友化学工業社製)等の揮散性防虫成分等が例示できる。さらにエタノール、イソプロピルアルコール、等のアルコール類を併用することで防虫効果を高めることもできる。有機溶剤としては、炭化水素類、アルコール類、脂肪酸類、エステル類、ケトン類、植物油等が例示できる。
【0016】
昇華性防虫成分を用いる場合には、炭化水素系溶剤に溶解する際に、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコール−n−ジブチルエーテル、ジエチレングリコール−n−ヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル等のグルコールエーテル;2−エチルヘキシルジグリコール等のグリコール;2−エチルヘキシルアルコール、ベンジルアルコール、2−ブトキシエタノール等のアルコール;アジピン酸ジ−n−プロピル等のエステル;乳酸メチル、乳酸ブチル、乳酸エチル等の乳酸エステル;n−メチル−2−ピロリドン等のピロリドン等を溶解助剤として用いると、昇華性防虫成分の結晶の析出を防ぐのによく、重量比は防虫成分1に対して0.5〜2とすればよい。
【0017】
本発明のゲル状防虫剤は、揮散調整手段を備えた容器、包装材等に収納し、有効成分の揮散量が0.01〜0.5g/日、さらには0.2〜0.5g/日となるように揮散のための開口面積等を調整したゲル状防虫剤とするのがよい。揮散量がこれよりも少ないと十分な殺卵効果が得られないことがあり、また過剰に多いと長期間にわたり持続して使用するのに適さないので、約0.5g/日程度とするのがよい。
具体例としては、全量が約280gで、α−ピネンを約30重量%含有した本発明のゲル状防虫剤では、約12〜50cm、さらには約24〜50cmの開口面積を設けた容器に収納するのがよい。これによってα−ピネンの揮散量として、0.01〜0.5g/日、さらには約0.2〜0.5g/日を得ることができ、十分な殺卵効果を約6〜12ケ月程度にわたり持続することができる。開口は、容器の上段、下段、中段のどこに設けてもよく、また分散させて設けてもよい。
【0018】
ところで揮散調整手段を適用しようとする際にも、周囲環境(気温の変化、湿度等)により適切な揮散量がばらついたりそれに付随して終点のばらつきにつながったりして、このため使用期間内の適切な殺卵ないし防虫効果に影響を与える場合もある。
このような場合には上記の開口面積等を調整すればよく、開口面積等を調整するには、例えば、摘み、蓋、リング、シャッター等の調整手段を設ければよい。
具体的な態様としては、下記のものが例示される。
・蓋カバーや蓋シール(例えば厚紙製)に形成した複数の打出片を操作して開閉することで開口面積等を調整する。
・カバー等のスライド操作
開口を設けた容器本体に取り付けたカバー等(例えばスライド蓋)のスライド操作により、開口面積等を調整する。
・摘みの引き出し及びその上下、左右、回転動操作
・シャッターの引き出し及びその上下、左右、回転動操作
例えば、等間隔で複数個の開口を設けた容器本体長方形面に、等間隔で複数個の開口を同様に設けたシャッターをスライド可能に重畳設置し、シャッターの引き出しや上下、左右動操作に伴うスライドにより、開口面積を調整する。
・リングの回転や上下動操作
例えば、前記と同様であるが、複数個の開口を設けるのが長方形面の代わりに湾曲面又は円形面であって、開口を周囲に設けたカバー等(例えばリング状筒)の回転や上下動操作により、開口面積等を調整する。
・回転操作を上下、左右動操作に変換する手段やその逆の手段
・着脱自在の複数層のシール(開口面積等の異なるシールが摘み、蓋ないしシャッター等の開閉部材を兼ねる。)の操作
【0019】
上記のような調整手段を適用する際に、例えば、開口面積(薬剤の種類により異なるが、通常1〜99%の範囲内にあり、この数値が大きいほど薬剤の揮散量も大となる。)を変えられるようにした摘み、蓋、リング等に、開口面積に対応した複数の目盛であって、各々の目盛が例えば異なる平均気温(℃)、1月〜12月等の「月」、春夏秋冬等の「季節」を表示している目盛等を設けることで好みの目盛の選択を可能ならしめ、より使いやすいものとすることができる。
かくして該当する目盛に合わせ、周囲環境による揮散量のばらつきを調整することで、適切な殺卵ないし防虫効果を得ることができ、さらに終点のばらつき等も抑えることができ、商品価値を高めることができる。
【0020】
揮散調整手段は上記の具体例に限られるものではなく、ゲル状防虫剤の全量を増減する場合は、上記の具体例に基づいて本発明の効果を得るために必要な容器の開口面積等を設定することができる。また本発明の揮散量を満足する限り、揮散調整手段に制限はなく、容器に代えて包装材としてもよく、開口面積を設ける代わりに微孔膜、ガス透過膜等を用いてもよい。
【0021】
本発明のゲル状防虫剤には、発明の効果を奏する限り必要に応じて殺虫成分、忌避成分、芳香成分、消臭成分、共力剤、酸化防止剤、防腐剤、保留剤、湿潤剤、揮散調整剤等を適宜配合してもよい。
具体的には、エムペンスリン、トランスフルトリン、S−1264(住友化学工業社製)等の殺虫成分;ディート等の忌避剤;ローズ油、ラベンダー油、ジャスミン油、パーチュリー油、カーネーション油、ハッカ油、ペパーミント油、ミント油、レモン油、オレンジ油、レモングラス油、ベルガモット油、ベチュバ油、チョウジ油、セダー油、ビャクダン油、ユーカリ油、カッシヤ油、ショウノウ油、イランイラン油、シトロネラー油、ゼラニウム油等;メントール、フィトンチッド等の精油抽出物;ジャコウ、シベット油、ウミダヌキ油、アンバーグリス油等の動物性香料;バニリン、サリチル酸メチル、シンナミックアルデヒド、フェニルエチルアルコール、ゲラニオール、オキシシトロネラール、フェニルアセトアルデヒド、ピペロナール等の合成香料;これらを調合した調合香料;炭化水素、アルコール、エステル、アルデヒド、ケトン等の芳香性合成化合物等の芳香成分;エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、クエン酸、リンゴ酸、シュウ酸等の有機酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸、非イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、両性界面活性剤、ベタイン系化合物、硫酸第1鉄等の消臭成分;IBTA、IBTE等の共力剤;BHT、BHA等の酸化防止剤;安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、イソチアゾリン系化合物(商品名:ケーソン又はビオサイド)、パラオキシ安息香酸エステル等の防腐剤;エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類、動植物油脂;鉱物油;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルローズ等のセルロース誘導体等の保留剤、湿潤剤及び揮散調整剤を例示できる。
【0022】
本発明のゲル状防虫剤において、炭素数が6以下の多価アルコール及びHLB10以上の常温で液状の界面活性剤からなる群から選ばれる少なくとも1種を存在させることは、それらの成分がゲル状製剤表面の急激な乾燥防止をもたらし、縦方向の収縮をよりスムーズなものとする作用があることから、好ましい態様の一つである。常温とは20〜25℃を意味する。これらはゲル状防虫剤に、0.2〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%存在すればよい。これらはO/Wエマルション系ゲル用収縮調整剤として働くものである。
【0023】
代表的な炭素数が6以下の多価アルコールとしては、グリセリン、ジエチレングリコール、ブチレングリコール、プロピレングリコール、ソルビトール、キシリトール等が挙げられる。
また、代表的なHLB10以上の常温で液状の界面活性剤としては、
・ポリオキシエチレン脂肪酸エステルとして
ポリオキシエチレン(10)モノラウレート (HLB 13.7)
・ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとして
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノヤシ脂肪酸エステル (HLB 16.7)
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート (HLB 16.9)
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート (HLB 15.0)
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノパルミテート (HLB 15.6)
・ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルとして
ポリオキシエチレン(60)ソルビットテトラオレエート (HLB 14.0)
・ポリオキシエチレンアルキルエーテルとして
ポリオキシエチレン(9)ラウリルエーテル (HLB 13.6)
ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル (HLB 13.6)
等が挙げられる。
O/Wエマルションとする際には上記の界面活性剤を用いるのが好ましい。
【0024】
【実施例】
以下に、実施例によって本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(1)イガの卵に対する殺卵試験
表1に記載したゲル状製剤を調合し、ガラスサンプル管(直径20mm、高さ60mm)の中に約10mlずつ入れて固化させた。そして天面に直径2mmの穴の開いたキャップをしたものを、供試製剤として用いた。
試験は5リットルのガラスビンの底に前記供試製剤を置き、さらにナイロンメッシュの袋の中にイガの卵30個及び羊毛布片を入れたものを吊るして蓋をし、25℃、50%RH条件下の部屋に静置した。そして2週間放置してからナイロンメッシュを取り出し、イガの殺卵数を調べた。試験は、反復して3回ずつ行い、平均殺卵数から殺卵率(%)を求め、その結果を表1に併せて示した。
【0025】
【表1】
Figure 2004099568
表1中、(1)はκカラギーナン、ローカストビーンガム、寒天、乳酸塩を混合したもの;(2)は、タイショーテクノス社製;をそれぞれ用いた。
【0026】
表1に示したとおり、本発明の実施例1〜4は、イガの卵に対して高い殺卵効果を示した。特にα−ピネン、d−リモネンを配合した実施例1、2及び3は高い殺卵効果がみられ、これらの中でもO/Wエマルションをゲル化してなるゲル状製剤において本発明の目的を達成するうえで、α−ピネン、d−リモネンは好適なものであることがわかった。
【0027】
【発明の効果】
本発明のゲル状防虫剤は、衣類害虫の卵に対して高い殺卵効果を奏するものである。これによって衣類害虫の増殖、被害を抑制することができ、長期間におよび持続する防虫剤として使用することができる。

Claims (4)

  1. O/Wエマルションをゲル化してなるゲル状製剤であって、有効成分として殺卵有効量のテルペン系化合物及び/又は精油類を含有することを特徴とするゲル状防虫剤。
  2. 有効成分がリモネン及び/又はピネンであることを特徴とする請求項1に記載のゲル状防虫剤。
  3. 有効成分の含有量が10〜40重量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載のゲル状防虫剤。
  4. 揮発性防虫成分を含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のゲル状防虫剤。
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