JP2009119335A - 環境改善方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】噴霧された水滴を用いて周囲をあまり濡らすことなくその周囲の温度を低下させると同時に、空気中に浮遊する塵や埃等を沈降させて除去する、或いは害虫を殺虫したり忌避したりして防除するための防虫空間を形成することができる環境改善方法を提供する。
【解決手段】薬剤を含む液体11を、微細噴霧手段10を用いて微細霧状に噴霧し、この微細霧を送風手段30により拡散するので、従来の、例えば建物の解体現場、産廃や一般ごみ処理場等において散水により埃や塵が舞い上がるのを防止していた場合のように、周辺が過度に濡れてしまうというという事態を解消でき、広範囲の塵や埃等を沈降させて除去するとともに、水分の乾燥後に再び舞い上がるのを防止することができ、環境の改善を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は環境改善方法に関わり、例えば、空気中に浮遊している塵や誇りを取り除いて環境の改善を行う、或いは害虫を殺虫したり忌避したりして防除するための防虫空間を形成する環境改善方法に関する。
従来より、超微細な水滴を外気に噴霧し、外気の温度を下げて冷却するドライミストシステムが知られている(例えば、非特許文献1参照)。
このようなドライミストシステムにおいては、霧状水滴の気化熱により周囲の気温を下げる効果を有するものであるため、手軽に冷房効果を得ることができると共に、消費電力を従来のエアコン等に比較して非常に省電力化することができる。また、霧状水滴は噴霧されてからすぐに気化するため、周囲を濡らすことがないという特徴をも有している。
清水建設株式会社ホームページ内"ドライミスト・システム"、<URL:http://www.shimz.co.jp/support/gijyutsu_sheet/ts00076_200608/ts00076_200608.html>
ところで、前述したような従来のドライミストシステムは、噴霧された超微細な水滴の気化熱により周囲の温度を低下させるものであるが、近年では、さらに、その高機能化・高付加価値化が求められてきている。
一方、塵や埃等を除去または沈降させる手段として、従来より、屋内においては空気清浄機を用いて、そして屋外においては散水等によって行われている。しかしながら、空気清浄機では単に空気を清浄化するのみであり、さらにその高付加価値が求められている。また、散水等の場合には、周辺が濡れてしまうとか、電気機器等に不具合が生じる等の問題があり、いずれも使い勝手が悪く、改善の余地があった。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、噴霧された水滴を用いて周囲をあまり濡らすことなくその周囲の温度を低下させると同時に、空気中に浮遊する塵や埃等を沈降させて除去する、或いは高機能化・高付加価値化として、「ドライミスト」の原理を応用して、例えばハエ、コバエ、カ、ブヨ等の飛翔性害虫等の害虫を殺虫したり忌避したりして防除するための防虫空間を形成することができる環境改善方法を提供することにある。
前述した本発明の目的は、下記の構成により達成される。
(1) 薬剤を含む液体と、
前記液体が注入され当該液体を噴口により微細霧状に噴霧する微細噴霧手段と、前記微細噴霧手段の噴口の後方または前方に設けられて当該噴口に向けて気流を発生させるための送風手段とを有する微細霧拡散手段と、
を用意し、
前記微細霧拡散手段を用いて、前記液体を空中に微細霧状で拡散させて、空気中に浮遊している塵や埃を沈降させて環境浄化を行う
ことを特徴とする環境改善方法。
(2) 前記薬剤は、界面活性剤、高沸点溶剤、シリコーン、樹脂の少なくとも1つである
ことを特徴とする上記(1)の環境改善方法。
(3) 薬剤を含む液体と、
前記液体が注入され当該液体を噴口により微細霧状に噴霧する微細噴霧手段と、前記微細噴霧手段の噴口の後方または前方に設けられて当該噴口に向けて気流を発生させるための送風手段とを有する微細霧拡散手段と、
を用意し、
前記薬剤が、害虫に対し殺虫性又は忌避性を有する香料及び/又は精油から選択された1種又は2種以上であり、そして
前記微細霧拡散手段を用いて、前記液体を空中に微細霧状で拡散させて、前記害虫を防除するための防虫空間を形成する
ことを特徴とする環境改善方法。
上記(1)の構成によれば、薬剤を含む液体を、微細噴霧手段を用いて微細霧状に噴霧し、この微細霧を送風手段により拡散するので、その微細霧を用いて周囲をあまり濡らすことなくその周囲の温度を低下させる。そして同時に、従来の、例えば建物の解体現場、産廃や一般ごみ処理場等において散水により塵や埃が舞い上がるのを防止していた場合のように、周辺が過度に濡れてしまうというという事態を解消でき、広範囲の塵や埃等を沈降させて除去し、水分の乾燥後に再び舞い上がるのを防止することができ、噴霧された水滴を用いて手軽に環境の改善を図ることができるという効果が得られる。また、屋内(例えば、作業所等)で使用しても家具や電気機器等を傷めることがなく、また床面が濡れるのが抑制されるので使用者が滑るのを防止することができて、使用者が作業に専念することができる。さらに、微細霧状の水分が短時間で気化するため、薬剤がさらに微細な粒子となって、隅々までいきわたる。さらにまた、送風手段により微細霧の拡散方向を調整できるため、火災報知器の誤作動を回避することができる。
上記(2)の構成によれば、薬剤として、界面活性剤、高沸点溶剤、シリコーン、樹脂の少なくとも1つを含んでいるので、塵や埃を取り込んで沈降した後に、乾燥して再度舞い上がって環境を害するという事態を効果的に予防することができる。
上記(3)の構成によれば、薬剤を含む液体を、微細噴霧手段を用いて微細霧状に噴霧し、この微細霧を送風手段により拡散するので、その微細霧を用いて周囲をあまり濡らすことなくその周囲の温度を低下させる。そして同時に、液体に、害虫に対して殺虫性又は忌避性を有する香料及び/又は精油の1種又は2種以上の薬剤が含まれているので、噴霧された水滴を用いて手軽に害虫を防除するための防虫空間を形成することができる。さらに、微細霧状の水分が短時間で気化するため、薬剤がさらに微細な粒子となって、隅々まで行き渡り、その防虫空間を広範囲に渡って形成することができる。さらにまた、送風手段により微細霧の拡散方向を調整できるため、火災報知器の誤作動を回避することができる。
ここで、空気中に浮遊している塵や埃を沈降させるために用いる薬剤としては、界面活性剤、高沸点溶剤、シリコーン、樹脂等を用いることができる。この界面活性剤、高沸点溶剤、シリコーン、樹脂は空気中に浮遊している微細な塵や埃等を沈降させやすくして、再度舞い上がるのを防ぐ効果を有するものである。
ここで、界面活性剤として、好ましくはHLB10以上の親水性界面活性剤を用いるとよく、より具体的には、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等を例示することができる。
また、高沸点溶剤として、好ましくは水溶性高沸点溶剤を用いるとよく、より具体的には、グリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール等を例示することができる。
さらに、シリコーンとして、好ましくは親水性シリコーンを用いるとよく、より具体的には、ポリエーテル等で変性した水溶性、水分散性或いは乳化性のシリコーン等を例示することができる。
また、樹脂として、好ましくは水溶性又は水分散性高分子ポリマーを用いるとよく、より具体的には、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化セルロース、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸メタアクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリルアミド系樹脂、ユリア系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ乳酸系樹脂、ポリエチレンオキシド、ポリアクリル酸ナトリウム、等を例示することができる。
一方、ハエ、コバエ、カ、ブヨ等の飛翔性害虫等の害虫を防除する場合には、これら害虫に対して殺虫性又は忌避性を有する香料及び/又は精油等を薬剤として用いることができる。
このような香料、精油としては、リナロール、α―ピネン、β−ピネン、リモネン、ゲラニオール、シトラール、シトロネラール、ヒノキオイル、月桃オイル、ヒバオイル、スペアミントオイル、バジルオイル、バラオイル、ジャスミンオイル、ユーカリオイル、キュベバオイル、ハッカオイル、オレンジオイル、レモンオイル、グレープフルーツオイル、ライムオイル、ペチバーオイル、レモングラスオイル、ローズマリーオイル、ラベンダーオイル、イランイランオイル、ティートリーオイル、ボアドローズオイル、マジョラムオイル、ホップオイル、シソオイル、ベルガモットオイル、ゼラニウムオイル、ニームオイル、防虫菊オイル、カモミールオイル等、さらにモウソウチク抽出物、グレープフルーツ種子抽出物、フラボノイド、緑茶抽出物、ルイボス茶抽出物、ユッカ抽出物、オリーブ葉エキス末、キトサン、ウーロン茶抽出物、ブドウ種子エキス、ムルレイヤエキス、チャ乾留物、甘草油性抽出物、モウソウチク乾留物、シソの実エキス、からし抽出物、ブロッコリーパウダー、ショウガ抽出物、エゴノキ抽出物、カワラヨモギ抽出物、ホオノキ抽出物、レンギョウ抽出物、モミガラ抽出物、ペッパー抽出物、柑橘種子抽出物、生大豆抽出物、ピメンタ抽出物、果実抽出物、果実種子抽出物等の各種植物抽出物、等を例示することができる。
さらに、害虫の防除効果を高めるために、例えば、防虫菊エキス、天然ピレトリン、プラレトリン、イミプロトリン、フタルスリン、アレスリン、トランスフルトリン、ビフェントリン、レスメトリン、フェノトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、サイパーメスリン、シフルスリン、デルタメスリン、ビフェントリン、フェンプロパトリン、エムペンスリン、メトフルトリン、プロフルトリン等のピレスロイド系化合物、フェニトロチオン、ダイアジノン、マラソン、ピリダフェンチオン、プロチオホス、ホキシム、クロルピリオス、ジクロルボス等の有機リン系化合物、カルバリル、チオジカルブ等のカーバメート系化合物、メトキサジアゾン等のオキサジアゾール系化合物、フィプロニル等のフェニルピラゾール系化合物、アミドフルメト等のスルホンアミド系化合物、ジノテフラン、イミダクロプリド等のネオニコチノイド系化合物、メトプレン、ハイドロプレン、ピリプロキシフェン等の昆虫成長制御化合物、クロルフェナピル等のピロール系化合物、ロテノン、ディート、P−メンタン−3,8−ジオール、エチル−ブチルアセチルアミノプロピオネート、ヒドロキシアニソール、ベンジルアルコール、ハッカオイル、シトロネラオイル、ユーカリオイル、ゲラニウムオイル、蚊連草等、ピペロニルブトキサイド、サイネピリン222、S421、IBTA等を用いることもできる。
なお、これらの薬剤は1種又は2種以上を選択して用いることができる。
また、前述の界面活性剤、高沸点溶剤、シリコーン、樹脂、又は前述の害虫に対して殺虫性又は忌避性を有する香料、精油を液体に混合して噴霧する場合には、微細噴霧手段により噴霧される直前の最終的な濃度(以下単に、この濃度のことを「最終濃度」ともいう。)が0.01〜10%になるように設定されているとよい。このとき、これら薬剤がその濃度となるように予め用意されてそのまま噴霧されてもよいし、噴霧される直前で他の薬剤又は溶液と混合されて、その濃度に設定された上で噴霧されてもよいし、或いは予め濃縮された状態で用意された上で噴霧される直前に希釈されて噴霧されてもよい。
また、前述の香料、精油、殺虫成分、忌避成分等は、例えば、カテキンやジノテフラン等の水溶性のものが使い易いのでよい。油溶性のものは必要に応じて、界面活性剤や溶解助剤等を用いて水溶性に調整して用いることもできる。
この他にも液体には、各種の機能成分を配合してもよい。例えば、柿抽出エキス、孟宗竹抽出エキス、グレープフルーツエキス、茶エキス、ニズエキス、フィトンチッド植物エキス、LMA、シクロデキストリン化合物等の消臭成分を、最終濃度0.001〜5%として用いることで、臭い(悪臭)を改善することができる。
また、前述の香料、精油の他に、伽藍、白檀等を、最終濃度0.001〜0.5%として用いることで、心地よい空間として環境を改善することができる。
さらに、塩化セチルピリジウム、イソプロピルメチルフェノール、グルコン酸クロルヘキシジン、エタノール、イソプロパノール、フェノキシエタノール、パラベン類、クロロオシレノール、チモール等の除菌・殺菌成分を、最終濃度0.001〜3%として用いることで、空間の除菌、殺菌等を行って、環境を改善することができる。
そして、以上説明した環境改善方法は様々な場所で適用することができる。例えば、前述した建物の解体現場や、産廃又は生ごみ処理場や、牛舎、豚舎、鶏舎等の畜舎や、食肉加工場や、ホテル、レストラン、厨房等の飲食物提供施設や、病院、駅、公園等の公共施設や、工場や研究所等の製造関連施設や、犬や猫の飼育・繁殖場や、動物園や、死体焼却場や、霊柩車や、寺院や、死体焼却場、等を例示することができ、それぞれの場所での用途に応じて、適宜、前述した薬剤を1種又は2種以上選択すればよい。
また、その多機能化又はその効力の向上のために、異なる用途の薬剤を併用してもよい。
本発明の環境改善方法によれば、噴霧された水滴を用いて周囲をあまり濡らすことなくその周囲の温度を低下させると同時に、空気中に浮遊する塵や埃等を沈降させて除去する、或いは害虫を殺虫したり忌避したりして防除するための防虫空間を形成することができる環境改善方法を提供することができる。
以下、本発明に係る好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の環境改善方法を実施する装置の一例を示す構成図である。
図1に示すように、本発明に関わる環境改善方法では、微細霧拡散手段として微細霧拡散装置10が用いられる。この微細霧拡散装置10は、薬剤を含む液体11を収容するための容器12と、この容器12に収納された液体を噴口21aにより微細霧状に噴霧する微細噴霧手段としてのノズル21と、このノズル21から噴霧される微細霧を拡散させるための送風手段である送風機30と、を有して構成されている。
液体11は、水(水道水でよい。)に薬剤として前述した界面活性剤、高沸点溶剤、シリコーン、樹脂の少なくとも1つを混合させたものであり、容器12内に収容されている。界面活性剤、高沸点材溶剤、シリコーン、樹脂はいずれも空気中に浮遊している微細な塵や埃等を沈降させやすくして、再度舞い上がるのを防ぐ効果を有するものである。
なお、これら薬剤を予め水と混ぜて液体11を用意していてもよいし、後述するように容器12から液体11が取り出される際に混ぜるようにしてもよい。ただし、これら薬剤は、ノズル21により噴霧される直前の最終的な濃度が0.01〜10%になるように設定されているとよい。即ち、薬剤がその濃度となるように予め水と混合されて用意されてそのまま噴霧されてもよいし、噴霧される直前で他の薬剤又は水と混合されて、その濃度に設定された上で噴霧されてもよいし、或いは予め濃縮された状態で用意された上で噴霧される直前に水の注入により希釈されて噴霧されてもよい。
ここで、界面活性剤、高沸点溶剤、シリコーン、樹脂は、前述のものから1種又は2種以上を選択して用いることができる。
即ち、界面活性剤として、好ましくはHLB10以上の親水性界面活性剤を用いるとよく、より具体的には、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル等を例示することができる。
また、高沸点溶剤として、好ましくは水溶性高沸点溶剤を用いるとよく、より具体的には、グリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール等を例示することができる。
さらに、シリコーンとして、好ましくは親水性シリコーンを用いるとよく、より具体的には、ポリエーテル等で変性した水溶性、水分散性或いは乳化性のシリコーン等を例示することができる。
また、樹脂として、好ましくは水溶性又は水分散性高分子ポリマーを用いるとよく、より具体的には、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カチオン化セルロース、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸メタアクリル酸アルキル共重合体、ポリアクリルアミド系樹脂、ユリア系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ乳酸系樹脂、ポリエチレンオキシド、ポリアクリル酸ナトリウム、等を例示することができる。
そして、送風機30は特に制限されるものではなく、モータ(図示省略)の回転軸に取付けられた複数枚のファン31をこのモータを駆動させることで回転させて、所定の方向に気流を発生させて送風するものであればよい。この送風機30では、3本以上の脚33を有しており、これら脚33の上端は共に台34に取付けられて、一方脚33それぞれの下方部は設置時に三角錐状になるように開脚している。台34には支持軸35が上下スライド可能に設けられており、そして支持軸35の上端にはそのモータが上下角度調整自在に取付けられている。また、モータは、支持軸35の取付位置を中心として首振り及び固定自在になっている。
モータに取付けられているファン31の前方および後方にはファン31を保護する金網状の保護ネット32がそのファン31を被いかぶるように設けられており、そして保護ネット32の前方には送液管22の円形部22aがファン31の回転中心を略中心とした略リング形状になるように配管されて取付けられている。この送液管22の円形部22aでは、その途中部それぞれに、例えば6箇所にノズル21が設けられており、送液管22によって圧送されてきた液体11がノズル21の噴口21aから微細霧状に噴霧されるようになっている。なお、噴口21aは、首振り自在に設けられる場合には、ファン31の中心に向けて微細霧を噴出すように取付けられるのが望ましい。
また、容器12の内部には容器12内の液体11を送液管22に圧送するためのポンプ23が設けられており、そしてこの送液管22の一端がポンプ23に接続されている。
したがって、容器12内の液体11は、ポンプ23よって吸い上げられて送液管22に圧送され、ファン31の前方に配管されている送液管22に取付けられているノズル21の噴口21aから微細霧状に噴出される。噴出された微細霧は、送風機30によって発生された気流に乗って、周囲に拡散されることになる。このとき、送風機30による気流は、送風機30の向きによって範囲が限定されるので、液体11が拡散される範囲を所望の箇所に制限することができ、例えば火災報知器の誤作動を防止することができる。また、送風機30の強さを調整することにより、拡散させる距離を調整することができるので、遠くの空間や広い空間を最適な条件で処理することができる。
なお、このようにして微細霧拡散装置10により拡散される微細霧の粒径は一定しておらず、ばらばらであり、そのうち所定の範囲(例えば粒径が数〜十数μm)で微小なものはいわゆる「ドライミスト」として機能し、拡散された空間の温度を下げる効果がある。一方、それよりも大きい範囲の粒径のものは、塵や埃等の沈降を行う機能を有することになる。
即ち、発明者は、空気中に浮遊している塵や埃を沈降させるために用いる、前述の薬剤を液体11に添加して微細霧状に噴霧したときに、その塵や埃にその薬剤が付着したり、取り込んだりしてその質量が増加し、水分の乾燥後に再び舞い上がるのを防止することができることを見出した。
以上、説明したような微細霧拡散装置10を、例えば、畜舎、建物の解体現場、産廃や一般ごみ処理場等の塵や埃が多い環境下で使用することにより、微細霧拡散装置10によって拡散された微細霧状の液体11が、空気中に浮遊している塵や埃を沈降させるので、手軽に環境浄化を行うことができる。また、前述したような微細霧拡散装置10は、コンパクトで簡易なものにすることができるので、移動が容易であり、所望の箇所に設置可能である。
また、微細霧中の水分が噴霧されてから短時間で気化するので、気化熱により周囲の温度を下げることができると共に、従来の散水のように床面等の処理空間を過度に濡らすことがないので、床面が濡れるのが抑制され、使用者が滑るのを防止することができて、使用者が作業に専念することができる。また、屋内で用いても家具や電気機器を傷めることがない。
また、微細霧中の水分が途中で気化するため、薬剤がさらに微細な粒子となって、隅々まで広範囲に広がると共に、長時間空間に浮遊することになり、環境改善の効果を持続させることができる。
なお、本発明の環境改善方法は、前述した実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、前述した実施形態においては、ポンプ23によって液体11を、送液管22を介してノズル21に圧送し、ノズル21の噴口21aから微細霧状に噴霧する場合について説明したが、この他、液体11を、例えば表面に凹凸形状を有した回転体に供給し、この回転体による遠心力によって液体11を微細霧状にするように構成してもよい。
また、前述した環境改善方法においては、塵や埃等を沈降させるため、液体に含ませる薬剤として界面活性剤、高沸点溶剤、シリコーン、樹脂等を例示したが、この環境改善方法の他の態様として、飛翔性害虫等の害虫を殺虫したり忌避したりして防除するための防虫空間を形成するため、これら界面活性剤、高沸点材溶剤、シリコーン、樹脂の薬剤に代えて、害虫に対して殺虫性又は忌避性を有する香料及び/又は精油を用いるものが挙げられる。
ここで、害虫に対して殺虫性又は忌避性を有する香料及び/又は精油は、前述のものから1種又は2種以上を選択して用いることができる。
即ち、香料、精油としては、リナロール、α―ピネン、β−ピネン、リモネン、ゲラニオール、シトラール、シトロネラール、ヒノキオイル、月桃オイル、ヒバオイル、スペアミントオイル、バジルオイル、バラオイル、ジャスミンオイル、ユーカリオイル、キュベバオイル、ハッカオイル、オレンジオイル、レモンオイル、グレープフルーツオイル、ライムオイル、ペチバーオイル、レモングラスオイル、ローズマリーオイル、ラベンダーオイル、イランイランオイル、ティートリーオイル、ボアドローズオイル、マジョラムオイル、ホップオイル、シソオイル、ベルガモットオイル、ゼラニウムオイル、ニームオイル、防虫菊オイル、カモミールオイル等、さらにモウソウチク抽出物、グレープフルーツ種子抽出物、フラボノイド、緑茶抽出物、ルイボス茶抽出物、ユッカ抽出物、オリーブ葉エキス末、キトサン、ウーロン茶抽出物、ブドウ種子エキス、ムルレイヤエキス、チャ乾留物、甘草油性抽出物、モウソウチク乾留物、シソの実エキス、からし抽出物、ブロッコリーパウダー、ショウガ抽出物、エゴノキ抽出物、カワラヨモギ抽出物、ホオノキ抽出物、レンギョウ抽出物、モミガラ抽出物、ペッパー抽出物、柑橘種子抽出物、生大豆抽出物、ピメンタ抽出物、果実抽出物、果実種子抽出物等の各種植物抽出物、等を例示することができる。
さらに、害虫の防除効果を高めるために、例えば、防虫菊エキス、天然ピレトリン、プラレトリン、イミプロトリン、フタルスリン、アレスリン、トランスフルトリン、ビフェントリン、レスメトリン、フェノトリン、シフェノトリン、ペルメトリン、サイパーメスリン、シフルスリン、デルタメスリン、ビフェントリン、フェンプロパトリン、エムペンスリン、メトフルトリン、プロフルトリン等のピレスロイド系化合物、フェニトロチオン、ダイアジノン、マラソン、ピリダフェンチオン、プロチオホス、ホキシム、クロルピリオス、ジクロルボス等の有機リン系化合物、カルバリル、チオジカルブ等のカーバメート系化合物、メトキサジアゾン等のオキサジアゾール系化合物、フィプロニル等のフェニルピラゾール系化合物、アミドフルメト等のスルホンアミド系化合物、ジノテフラン、イミダクロプリド等のネオニコチノイド系化合物、メトプレン、ハイドロプレン、ピリプロキシフェン等の昆虫成長制御化合物、クロルフェナピル等のピロール系化合物、ロテノン、ディート、P−メンタン−3,8−ジオール、エチル−ブチルアセチルアミノプロピオネート、ヒドロキシアニソール、ベンジルアルコール、ハッカオイル、シトロネラオイル、ユーカリオイル、ゲラニウムオイル、蚊連草等、ピペロニルブトキサイド、サイネピリン222、S421、IBTA等を用いることもできる。
本態様によれば、その周囲の温度を低下させると共に、手軽に害虫を防除するための防虫空間を形成することができる。さらに、微細霧状の水分が短時間で気化するため、薬剤がさらに微細な粒子となって、隅々まで行き渡り、その防虫空間を広範囲に渡って形成することができる。
なお、この害虫に対する殺虫性又は忌避性を有する香料及び/又は精油は、最終濃度が0.01〜1.0%になるように設定するとよい。
本発明に係る環境改善方法に用いられる微細霧拡散装置の一例を示す正面図である。
符号の説明
10 微細霧拡散装置(微細霧拡散手段)
11 液体
21 ノズル(微細噴霧手段)
21a 噴口
30 送風機(送風手段)

Claims (3)

  1. 薬剤を含む液体と、
    前記液体が注入され当該液体を噴口により微細霧状に噴霧する微細噴霧手段と、前記微細噴霧手段の噴口の後方または前方に設けられて当該噴口に向けて気流を発生させるための送風手段とを有する微細霧拡散手段と、
    を用意し、
    前記微細霧拡散手段を用いて、前記液体を空中に微細霧状で拡散させて、空気中に浮遊している塵や埃を沈降させて環境浄化を行う
    ことを特徴とする環境改善方法。
  2. 前記薬剤は、界面活性剤、高沸点溶剤、シリコーン、樹脂の少なくとも1つである
    ことを特徴とする請求項1に記載の環境改善方法。
  3. 薬剤を含む液体と、
    前記液体が注入され当該液体を噴口により微細霧状に噴霧する微細噴霧手段と、前記微細噴霧手段の噴口の後方または前方に設けられて当該噴口に向けて気流を発生させるための送風手段とを有する微細霧拡散手段と、
    を用意し、
    前記薬剤が、害虫に対し殺虫性又は忌避性を有する香料及び/又は精油から選択された1種又は2種以上であり、そして
    前記微細霧拡散手段を用いて、前記液体を空中に微細霧状で拡散させて、前記害虫を防除するための防虫空間を形成する
    ことを特徴とする環境改善方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013046600A (ja) * 2011-04-11 2013-03-07 Techno Kankyo Kiki Kk ミスト散水装置
JP2013226518A (ja) * 2012-04-26 2013-11-07 Kajima Corp 密閉式廃棄物処分場の粉塵除去システム
CN113521920A (zh) * 2020-04-15 2021-10-22 安徽恒泰工程咨询有限公司 一种工地扬尘检测装置
CN115364606A (zh) * 2022-09-01 2022-11-22 江阴市第八建筑安装工程有限公司 用于绿色建筑施工的降尘装置

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