JP4926480B2 - 害虫防除器 - Google Patents
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Description
〔式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、R2はメチル基又は
CH=CR21R22
(式中、R21及びR22は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表す。)
で示される基を表し、R3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕で示されるエステル化合物が有害生物防除剤の有効成分として知られている(例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4参照。)。
また、常温揮散性殺虫成分や忌避成分を活性成分とする非加熱型の害虫防除器は、害虫防除において加熱を必要とせず、キャンプ等の屋外で使用できるため従来の加熱型害虫防除器に代わって実用に供されている。しかしながら、非加熱型の害虫防除器において用いられる薬剤保持体は、その製造、保存、使用時の取り扱い、並びに効能において必ずしも十分に満足するものではなく、新たな薬剤保持体及び該薬剤保持体を用いる害虫防除器の開発が望まれている。
〔1〕 気流発生手段と、該気流発生手段から生起する気流によって常温揮散性の害虫防除成分が拡散可能となるように配置された常温揮散性の害虫防除成分を含有する害虫防除剤とを備えてなる害虫防除器において、
該害虫防除剤が、常温揮散性の害虫防除成分である式(1)
〔式中、
R1は水素原子又はメチル基を表し、
R2はメチル基又は
CH=CR21R22
(式中、R21及びR22は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表す。)
で示される基を表し、
R3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物と樹脂成分とが混練、成形されてなるネット状の成形体であることを特徴とする害虫防除器。
〔2〕 害虫防除成分が、式(2)
〔式中、
R2-1及びR2-2は独立して、水素原子、塩素原子又はメチル基を表し、
R2-3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物である〔1〕記載の害虫防除器。
〔3〕 樹脂成分が、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリエステル及びポリオレフィン系樹脂からなる群より選ばれる1種以上が含有されてなる樹脂組成物である〔1〕又は〔2〕記載の害虫防除器。
〔4〕 樹脂成分が、ポリオレフィン系樹脂が含有されてなる樹脂組成物である〔1〕又は〔2〕記載の害虫防除器。
〔5〕 ポリオレフィン系樹脂が、カルボン酸エステル単量体単位を害虫防除剤全量に対して、1〜10重量%含有されてなることを特徴とする〔4〕記載の害虫防除器。
〔6〕 カルボン酸エステル単量体単位と常温揮散性の害虫防除成分との重量比が1:3〜3:1の範囲内である〔5〕記載の害虫防除器。
〔7〕 カルボン酸エステル単量体単位が、不飽和カルボン酸エステル又はカルボン酸ビニルエステルである〔5〕又は〔6〕記載の害虫防除器。
〔8〕 カルボン酸エステル単量体単位が、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル又は酢酸ビニルである〔5〕又は〔6〕記載の害虫防除器。
〔9〕 カルボン酸エステル単量体単位が、メタクリル酸メチルである〔5〕又は〔6〕記載の害虫防除器。
〔10〕 ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン系樹脂である〔4〕記載の害虫防除器。
〔11〕 ポリオレフィン系樹脂が、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体が含有されてなる樹脂である〔4〕記載の害虫防除器。
〔12〕 ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレンとエチレン−メタクリル酸メチル共重合体とのポリマーブレンドである〔4〕記載の害虫防除器。
〔13〕 害虫防除成分の含有量が、害虫防除剤全量に対して0.1〜20重量%である〔1〕〜〔12〕いずれか一項記載の害虫防除器。
〔14〕 害虫防除剤が、ネット状の一体成形体である〔1〕〜〔13〕記載の害虫防除器。
〔15〕 害虫が蚊である〔1〕〜〔14〕いずれか一項記載の害虫防除器。
〔16〕 〔1〕〜〔15〕いずれか一項記載の害虫防除器を害虫の生育場所又は害虫の侵入場所に設置することを特徴とする害虫の防除方法。
式(1)で示されるエステル化合物には不斉炭素に基づく異性体が存在し、また炭素−炭素二重結合に基づく異性体が存在する場合があるが、本発明には活性な異性体のいずれをも使用することができる。
本発明におけるポリオレフィン系樹脂としては、例えばポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリブテン系樹脂及びポリスチレン系樹脂等が挙げられる。
不飽和カルボン酸エステルとしては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等のアクリル酸の低級アルキルエステル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等のメタクリル酸の低級アルキルエステルが挙げられ、カルボン酸ビニルエステルとしては、例えば酢酸ビニル等の低級脂肪酸のビニルエステルが挙げられる。
カルボン酸エステル単量体単位を含有するポリプロピレン系共重合体としては、例えばプロピレン−アクリル酸メチル共重合体、プロピレン−アクリル酸エチル共重合体、プロピレン−アクリル酸ブチル共重合体、プロピレン−メタクリル酸メチル共重合体、及びプロピレン−メタクリル酸エチル共重合体が挙げられる。
かかる酸化防止剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ステアリル β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)(TBMTBP)、及びトリフェニルホスファイトが挙げられ、紫外線吸収剤としては、例えば、サリチル酸フェニル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
また本防除剤は前記により賦形された成形体をスリット加工、スライス加工、ペレット加工等の二次加工により形状を変更されたものであってもよい。
製造例1
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:25重量%、商品名:アクリフトWK307、住友化学株式会社製)8.5kg及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート1.5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレット10kgを得た。
このペレット10kgと直鎖状低密度ポリエチレンのペレット20kgとを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を押出成形機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約6mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.83mm)が直径約8.5cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体から直径6.5cmの円状のネット(図1参照)を切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(1)と記す。)を得た。
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:25重量%、商品名:アクリフトWK307、住友化学株式会社製)8.5kg及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート1.5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレット10kgを得た。
このペレット10kgと直鎖状低密度ポリエチレンのペレット20kgとを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を射出成形機により成形することにより、長さ8cm、幅11cm、厚さ4.6mm、線径1mmで5.0mm×5.6mmの開口部を持つ格子状のネットを得た。この成形体から直径6.5cmの円状のネットを切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(2)と記す。)を得た。
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:25重量%、商品名:アクリフトWK307、住友化学株式会社製)8.5kg及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート1.5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレット10kgを得た。
このペレット10kgと直鎖状低密度ポリエチレンのペレット20kgとを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を押出成形機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約4mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.50mm)が直径約16cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体から直径6.5cmの円状のネットを切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(3)と記す。)を得た。
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:18重量%、商品名:アクリフトWH303、住友化学株式会社製)4.5kg、及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート0.5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得た。
このペレット5kgと直鎖状低密度ポリエチレンのペレット5kgとを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約6mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.83mm)が直径約8.5cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体から直径6.5cmの円状のネット(図1参照)を切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(4)と記す。)を得た。
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:10重量%、商品名:アクリフトWD301、住友化学株式会社製)9.5kg及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート0.5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物10kgを押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得た。
次いで、このペレットを練って得た混練物を押出成形機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約6mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.83mm)が直径約8.5cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体から直径6.5cmの円状のネットを切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(5)と記す。)を得た。
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.9kg、ジイソノニルフタレート 2.50kg、安定剤(Ca/Zn系液状) 0.1kg及び粘度調節剤(BKY4041) 0.5kgをミキサートレイに秤量して撹拌しながら粒状のポリ塩化ビニル(新第一塩ビ株式会社製) 5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られる混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレット9kgを得る。
次いで、このペレットを射出成形機により成形することにより、長さ8cm、幅11cm、厚さ4.6mm、線径1mmで5.0mm×5.6mmの開口部を持つ格子状のネットを得る。この成形体から直径6.5cmの円状のネットを切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(6)と記す。)を得る。
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.9kg、ジイソノニルフタレート 2.50kg、安定剤(Ca/Mg/Zn脂肪酸塩) 0.1kg及び粘度調節剤(BKY4041) 0.5kgをミキサートレイに秤量して撹拌しながら粒状のポリ塩化ビニル(新第一塩ビ株式会社製) 5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られる混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレット9kgを得る。
次いで、このペレットを射出成形機により成形することにより、長さ8cm、幅11cm、厚さ4.6mm、線径1mmで5.0mm×5.6mmの開口部を持つ格子状のネットを得る。この成形体から直径6.5cmの円状のネットを切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(7)と記す。)を得る。
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:25重量%、商品名:アクリフトWK307、住友化学株式会社製)8.5kg及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート1.5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレット10kgを得た。
このペレット10kgと直鎖状低密度ポリエチレンのペレット10kgとを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を押出成形機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約6mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.83mm)が直径約8.5cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体から直径6.5cmの円状のネット(図1参照)を切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(8)と記す。)を得た。
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:25重量%、商品名:アクリフトWK307、住友化学株式会社製)8.5kg及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート1.5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレット10kgを得た。
このペレット10kgと直鎖状低密度ポリエチレンのペレット10kgとを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を射出成形機により成形することにより、長さ8cm、幅11cm、厚さ4.6mm、線径1mmで5.0mm×5.6mmの開口部を持つ格子状のネットを得た。この成形体から直径6.5cmの円状のネットを切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(9)と記す。)を得た。
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:25重量%、商品名:アクリフトWK307、住友化学株式会社製)8.5kg及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート1.5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られる混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレット10kgを得る。
このペレット10kgと直鎖状低密度ポリエチレンのペレット20kgとを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を押出成形機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約4mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.50mm)が直径約16cmの円筒状となった成形体を得る。この成形体から直径6.5cmの円状のネットを切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(10)と記す。)を得る。
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:18重量%、商品名:アクリフトWH303、住友化学株式会社製)4.5kg、及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート0.5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得た。
このペレット5kgと直鎖状低密度ポリエチレンのペレット5kgとを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約6mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.83mm)が直径約8.5cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体から直径6.5cmの円状のネット(図1参照)を切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(11)と記す。)を得た。
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:10重量%、商品名:アクリフトWD301、住友化学株式会社製)9.5kg及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート0.5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られる混練物10kgを押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
次いで、このペレットを練って得た混練物を押出成形機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約6mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.83mm)が直径約8.5cmの円筒状となった成形体を得る。この成形体から直径6.5cmの円状のネット(図1参照)を切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(12)と記す。)を得る。
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.9kg、ジイソノニルフタレート 2.50kg、安定剤(Ca/Zn系液状) 0.1kg及び粘度調節剤(BKY4041) 0.5kgをミキサートレイに秤量して撹拌しながら粒状のポリ塩化ビニル(新第一塩ビ株式会社製) 5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られる混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレット9kgを得る。
次いで、このペレットを射出成形機により成形することにより、長さ8cm、幅11cm、厚さ4.6mm、線径1mmで5.0mm×5.6mmの開口部を持つ格子状のネットを得る。この成形体から直径6.5cmの円状のネットを切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(13)と記す。)を得る。
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.9kg、ジイソノニルフタレート 2.50kg、安定剤(Ca/Mg/Zn脂肪酸塩) 0.1kg及び粘度調節剤(BKY4041) 0.5kgをミキサートレイに秤量して撹拌しながら粒状のポリ塩化ビニル(新第一塩ビ株式会社製) 5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られる混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレット9kgを得る。
次いで、このペレットを射出成形機により成形することにより、長さ8cm、幅11cm、厚さ4.6mm、線径1mmで5.0mm×5.6mmの開口部を持つ格子状のネットを得る。この成形体から直径6.5cmの円状のネットを切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(14)と記す。)を得る。
試験例1
図3のように、電動式ファン装置に3枚の本防除剤(1)を重ねて配置した害虫防除器を約28m3(底面:3m×4m、高さ2.3m)の試験室内の床中央部に置いた。下部の電池可動式のファン(風量117L/分、通電3.0V、回転数2514rpm)を稼動させてから直ちに、雌のアカイエカ成虫49頭を試験室内に放った。30分後に試験室内でノックダウンしている供試虫の数を数えたところ、42頭がノックダウンしていた。
図3のように、電動式ファン装置に2枚の本防除剤(2)を重ねて配置した害虫防除器を約28m3(底面:3m×4m、高さ2.3m)の試験室内の床中央部に置いた。下部の電池可動式のファン(風量117L/分、通電3.0V、回転数2514rpm)を稼動させてから直ちに、雌のアカイエカ成虫47頭を試験室内に放った。30分後に試験室内でノックダウンしている供試虫の数を数えたところ、34頭がノックダウンしていた。
図3のように、電動式ファン装置に3枚の本防除剤(3)を重ねて配置した害虫防除器をを約28m3(底面:3m×4m、高さ2.3m)の試験室内の床中央部に置いた。下部の電池可動式のファン(風量117L/分、通電3.0V、回転数2514rpm)を稼動させてから直ちに、雌のアカイエカ成虫48頭を試験室内に放った。30分後に試験室内でノックダウンしている供試虫の数を数えたところ、48頭すべてがノックダウンしていた。
図3のように、電動式ファン装置に3枚の本防除剤(4)を重ねて配置した害虫防除器を約28m3(底面:3m×4m、高さ2.3m)の試験室内の床中央部に置いた。下部の電池可動式のファン(風量117L/分、通電3.0V、回転数2514rpm)を稼動させてから直ちに、雌のアカイエカ成虫48頭を試験室内に放った。30分後に試験室内でノックダウンしている供試虫の数を数えたところ、40頭がノックダウンしていた。
図3のように、電動式ファン装置に3枚の本防除剤(8)を重ねて配置した害虫防除器を約28m3(底面:3m×4m、高さ2.3m)の試験室内の床中央部に置いた。下部の電池可動式のファン(風量117L/分、通電3.0V、回転数2514rpm)を稼動させてから直ちに、雌のアカイエカ成虫51頭を試験室内に放った。60分後に試験室内でノックダウンしている供試虫の数を数えたところ、46頭がノックダウンしていた。
図3のように、電動式ファン装置に2枚の本防除剤(9)を重ねて配置した害虫防除器を約28m3(底面:3m×4m、高さ2.3m)の試験室内の床中央部に置いた。下部の電池可動式のファン(風量117L/分、通電3.0V、回転数2514rpm)を稼動させてから直ちに、雌のアカイエカ成虫50頭を試験室内に放った。60分後に試験室内でノックダウンしている供試虫の数を数えたところ、42頭がノックダウンしていた。
2・・・ファン
3・・・電池ボックス
4・・・空気の流れる方向
5・・・吹き出し口
6・・・ファン
7・・・空気の流れ方向
8・・・モーター
Claims (12)
- 気流発生手段と、該気流発生手段から生起する気流によって常温揮散性の害虫防除成分が拡散可能となるように配置された常温揮散性の害虫防除成分を含有する害虫防除剤とを備えてなる害虫防除器において、
該害虫防除剤が、常温揮散性の害虫防除成分である式(1)
〔式中、
R1は水素原子又はメチル基を表し、
R2はメチル基又は
CH=CR21R22
(式中、R21及びR22は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表す。)
で示される基を表し、
R3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物と、ポリオレフィン系樹脂が含有されてなる樹脂組成物とが混練、成形されてなるネット状の成形体であり、ポリオレフィン系樹脂が、カルボン酸エステル単量体単位を害虫防除剤全量に対して、1〜10重量%含有されてなることを特徴とする害虫防除器。 - カルボン酸エステル単量体単位と常温揮散性の害虫防除成分との重量比が1:3〜3:1の範囲内である請求項1記載の害虫防除器。
- カルボン酸エステル単量体単位が、不飽和カルボン酸エステル又はカルボン酸ビニルエステルである請求項1又は2記載の害虫防除器。
- カルボン酸エステル単量体単位が、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル又は酢酸ビニルである請求項1又は2記載の害虫防除器。
- カルボン酸エステル単量体単位が、メタクリル酸メチルである請求項1又は2記載の害虫防除器。
- 気流発生手段と、該気流発生手段から生起する気流によって常温揮散性の害虫防除成分が拡散可能となるように配置された常温揮散性の害虫防除成分を含有する害虫防除剤とを備えてなる害虫防除器において、
該害虫防除剤が、常温揮散性の害虫防除成分である式(1)
〔式中、
R 1 は水素原子又はメチル基を表し、
R 2 はメチル基又は
CH=CR 21 R 22
(式中、R 21 及びR 22 は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表す。)
で示される基を表し、
R 3 は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物と、ポリオレフィン系樹脂が含有されてなる樹脂組成物とが混練、成形されてなるネット状の成形体であり、ポリオレフィン系樹脂が、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体が含有されてなる樹脂であることを特徴とする害虫防除器。 - 気流発生手段と、該気流発生手段から生起する気流によって常温揮散性の害虫防除成分が拡散可能となるように配置された常温揮散性の害虫防除成分を含有する害虫防除剤とを備えてなる害虫防除器において、
該害虫防除剤が、常温揮散性の害虫防除成分である式(1)
〔式中、
R 1 は水素原子又はメチル基を表し、
R 2 はメチル基又は
CH=CR 21 R 22
(式中、R 21 及びR 22 は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表す。)
で示される基を表し、
R 3 は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物と、ポリオレフィン系樹脂が含有されてなる樹脂組成物とが混練、成形されてなるネット状の成形体であり、ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレンとエチレン−メタクリル酸メチル共重合体とのポリマーブレンドであることを特徴とする害虫防除器。 - 害虫防除成分が、式(2)
〔式中、
R 2-1 及びR 2-2 は独立して、水素原子、塩素原子又はメチル基を表し、
R 2-3 は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物である請求項1〜7記載の害虫防除器。 - 害虫防除成分の含有量が、害虫防除剤全量に対して0.1〜20重量%である請求項1〜8いずれか一項記載の害虫防除器。
- 害虫防除剤が、ネット状の一体成形体である請求項1〜9記載の害虫防除器。
- 害虫が蚊である請求項1〜10いずれか一項記載の害虫防除器。
- 請求項1〜11いずれか一項記載の害虫防除器を害虫の生育場所又は害虫の侵入場所に設置することを特徴とする害虫の防除方法。
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