JP4926480B2 - 害虫防除器 - Google Patents

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Description

本発明は害虫防除器、詳しくは気流発生手段と害虫防除剤とを備えてなる害虫防除器に関する。
式(1)
〔式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、R2はメチル基又は
CH=CR2122
(式中、R21及びR22は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表す。)
で示される基を表し、R3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕で示されるエステル化合物が有害生物防除剤の有効成分として知られている(例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4参照。)。
また、常温揮散性殺虫成分や忌避成分を活性成分とする非加熱型の害虫防除器は、害虫防除において加熱を必要とせず、キャンプ等の屋外で使用できるため従来の加熱型害虫防除器に代わって実用に供されている。しかしながら、非加熱型の害虫防除器において用いられる薬剤保持体は、その製造、保存、使用時の取り扱い、並びに効能において必ずしも十分に満足するものではなく、新たな薬剤保持体及び該薬剤保持体を用いる害虫防除器の開発が望まれている。
特開2000−63329号公報 特開2001−11022号公報 欧州特許出願公開第60617号明細書 特開2001−302590号公報
本発明は、式(1)で示されるエステル化合物を害虫防除剤の有効成分とし、該有効成分の防除効果を充分に発揮させるために有用な害虫防除器を提供することを課題とする。
本発明者等は、式(1)で示されるエステル化合物を有効成分として含有する害虫防除剤を備えてなる害虫防除器について鋭意検討した結果、式(1)で示される化合物を常温揮散性の害虫防除成分として樹脂成分に特定の方法及び形態で保持させてなる害虫防除剤と該害虫防除剤に対する気流発生手段とを備えてなる害虫防除器を用いることにより、優れた害虫防除効果を発揮することを見出し、本発明に至った。
即ち、本発明は以下に示すものである。
〔1〕 気流発生手段と、該気流発生手段から生起する気流によって常温揮散性の害虫防除成分が拡散可能となるように配置された常温揮散性の害虫防除成分を含有する害虫防除剤とを備えてなる害虫防除器において、
該害虫防除剤が、常温揮散性の害虫防除成分である式(1)
〔式中、
1は水素原子又はメチル基を表し、
2はメチル基又は
CH=CR2122
(式中、R21及びR22は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表す。)
で示される基を表し、
3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物と樹脂成分とが混練、成形されてなるネット状の成形体であることを特徴とする害虫防除器。
〔2〕 害虫防除成分が、式(2)
〔式中、
2-1及びR2-2は独立して、水素原子、塩素原子又はメチル基を表し、
2-3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物である〔1〕記載の害虫防除器。
〔3〕 樹脂成分が、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリエステル及びポリオレフィン系樹脂からなる群より選ばれる1種以上が含有されてなる樹脂組成物である〔1〕又は〔2〕記載の害虫防除器。
〔4〕 樹脂成分が、ポリオレフィン系樹脂が含有されてなる樹脂組成物である〔1〕又は〔2〕記載の害虫防除器。
〔5〕 ポリオレフィン系樹脂が、カルボン酸エステル単量体単位を害虫防除剤全量に対して、1〜10重量%含有されてなることを特徴とする〔4〕記載の害虫防除器。
〔6〕 カルボン酸エステル単量体単位と常温揮散性の害虫防除成分との重量比が1:3〜3:1の範囲内である〔5〕記載の害虫防除器。
〔7〕 カルボン酸エステル単量体単位が、不飽和カルボン酸エステル又はカルボン酸ビニルエステルである〔5〕又は〔6〕記載の害虫防除器。
〔8〕 カルボン酸エステル単量体単位が、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル又は酢酸ビニルである〔5〕又は〔6〕記載の害虫防除器。
〔9〕 カルボン酸エステル単量体単位が、メタクリル酸メチルである〔5〕又は〔6〕記載の害虫防除器。
〔10〕 ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレン系樹脂である〔4〕記載の害虫防除器。
〔11〕 ポリオレフィン系樹脂が、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体が含有されてなる樹脂である〔4〕記載の害虫防除器。
〔12〕 ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレンとエチレン−メタクリル酸メチル共重合体とのポリマーブレンドである〔4〕記載の害虫防除器。
〔13〕 害虫防除成分の含有量が、害虫防除剤全量に対して0.1〜20重量%である〔1〕〜〔12〕いずれか一項記載の害虫防除器。
〔14〕 害虫防除剤が、ネット状の一体成形体である〔1〕〜〔13〕記載の害虫防除器。
〔15〕 害虫が蚊である〔1〕〜〔14〕いずれか一項記載の害虫防除器。
〔16〕 〔1〕〜〔15〕いずれか一項記載の害虫防除器を害虫の生育場所又は害虫の侵入場所に設置することを特徴とする害虫の防除方法。
本発明の害虫防除器を害虫の生息場所及び/又は害虫の侵入場所に設置することにより、害虫を防除することができる。
本発明に用いられる式(1)で示されるエステル化合物は、欧州特許公開60617号明細書、特開2000−63329号公報、特開2001−11022号公報、特開昭63−203649号公報、特開平7−17916号公報等に記載された化合物であり、例えば該公報に記載された方法で製造することができる。
式(1)で示されるエステル化合物には不斉炭素に基づく異性体が存在し、また炭素−炭素二重結合に基づく異性体が存在する場合があるが、本発明には活性な異性体のいずれをも使用することができる。
式(1)で示されるエステル化合物としては、例えば2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 2,2,3−トリメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−2,2,3−トリメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートが挙げられる。
本発明の害虫防除器において配置して用いられる、式(1)で示されるエステル化合物を常温揮散性の害虫防除成分として含有する害虫防除剤(以下、本防除剤と記す。)において用いられる樹脂成分としては、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリオレフィン(低密度および高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリスチレン)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS)、ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)が挙げられる。)、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリアミド(例えば、6−ナイロン、6,6−ナイロン等のナイロンが挙げられる。)、ポリフェニレンエーテル、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレート、メタクリル酸樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)系等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
本発明において樹脂成分は、1種の樹脂を単独で用いてもよいし、2種以上の樹脂を適宜混合した樹脂組成物として用いてもよい。
本発明において2種以上の樹脂を混合した樹脂組成物としては、例えばポリエチレンテレフタレートとポリエチレン、ポリエチレンテレフタレートとポリプロピレン、ポリエチレンとエチレン−メタクリル酸メチル共重合体、ポリエチレンとエチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体とポリ塩化ビニル、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体とポリアミド、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体とポリブチレンテレフタレート等のブレンドが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明においてポリオレフィン系樹脂は、カルボン酸エステル単量体単位を含有してもよい。カルボン酸エステル単量体単位の含有量は本防除剤全量に対して通常1〜50重量%程度であり、好ましくは1〜10重量%程度である。なお、ポリオレフィン系樹脂とはオレフィン単量体を主なモノマー成分とする樹脂を意味する。
本発明におけるポリオレフィン系樹脂としては、例えばポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリブテン系樹脂及びポリスチレン系樹脂等が挙げられる。
本発明においてカルボン酸エステル単量体とは、不飽和カルボン酸エステル又はカルボン酸ビニルエステルを意味する。
不飽和カルボン酸エステルとしては、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等のアクリル酸の低級アルキルエステル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等のメタクリル酸の低級アルキルエステルが挙げられ、カルボン酸ビニルエステルとしては、例えば酢酸ビニル等の低級脂肪酸のビニルエステルが挙げられる。
本発明に用いられるポリオレフィン系樹脂は、単独の重合体からなるものであっても、2種以上の重合体を混合したポリマーブレンドからなるものであってもよい。即ち、本発明に用いられるポリオレフィン系樹脂としては、カルボン酸エステル単量体単位の適切な量を含有するポリオレフィン系共重合体そのものを用いることもでき、また、カルボン酸エステル単量体単位を多く含有するポリオレフィン系共重合体(ポリオレフィン系共重合体に対するカルボン酸エステル単量体単位の量が例えば10〜40重量%のもの)とオレフィンの単独重合体とを混合して適切なカルボン酸エステル単量体単位を含有するように調整したポリマーブレンドを用いることもできる。
このようなカルボン酸エステル単量体単位を含有するポリオレフィン系共重合体としては、例えばカルボン酸エステル単量体単位を含有するポリエチレン系共重合体、及びカルボン酸エステル単量体単位を含有するポリプロピレン系共重合体が挙げられる。本発明において、ポリオレフィン系共重合体とは、オレフィン単量体を主なモノマー成分とし、他にカルボン酸エステル単量体をモノマー単位として含有する重合体である。
カルボン酸エステル単量体単位を含有するポリエチレン系共重合体としては、例えばエチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸ブチル共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、及びエチレン−メタクリル酸エチル共重合体が挙げられる。
カルボン酸エステル単量体単位を含有するポリプロピレン系共重合体としては、例えばプロピレン−アクリル酸メチル共重合体、プロピレン−アクリル酸エチル共重合体、プロピレン−アクリル酸ブチル共重合体、プロピレン−メタクリル酸メチル共重合体、及びプロピレン−メタクリル酸エチル共重合体が挙げられる。
これらの重合体は、モノマーを公知のラジカル重合触媒やイオン重合触媒を用いて、公知の重合方法によって重合させることにより製造することができる。公知の触媒としては、例えば、過酸化物触媒、チグラー−ナッタ系触媒、メタロセン系触媒等が挙げられ、公知の重合方法としては、例えば、溶液重合法、スラリー重合法、高圧イオン重合法、高圧ラジカル重合法、及び気相重合法が挙げられる。
本発明に用いられるポリオレフィン系樹脂がカルボン酸エステル単量体単位を多く含有するポリオレフィン系重合体とオレフィンの単独重合体とを混合して適切なカルボン酸エステル単量体単位を含有するように調製したポリマーブレンドである場合のポリマーブレンドとしては、例えばエチレン−アクリル酸メチル共重合体とポリエチレンとのポリマーブレンド、エチレン−アクリル酸エチル共重合体とポリエチレンとのポリマーブレンド、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体とポリエチレンとのポリマーブレンド、及びエチレン−メタクリル酸エチル共重合体とポリエチレンとのポリマーブレンドが挙げられる。
本発明において、樹脂がポリオレフィン系樹脂である場合、本防除剤には、式(1)で示されるエステル化合物が、式(1)で示されるエステル化合物とポリオレフィン系樹脂中のカルボン酸エステル単量体単位とが、重量比で通常3:1〜1:3、好ましくは2:1〜1:2の割合で含有される。
本発明において、本防除剤には必要に応じて酸化防止剤、紫外線吸収剤、顔料等が含有されている。
かかる酸化防止剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ステアリル β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)(TBMTBP)、及びトリフェニルホスファイトが挙げられ、紫外線吸収剤としては、例えば、サリチル酸フェニル、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等が挙げられる。
本発明において、本防除剤は樹脂成分と常温揮散性の害虫防除成分とを、密閉式加圧ニーダー、ヘンシェルミキサー、バンバリーミキサー、スーパーミキサー、ミキシングロール、単軸ないし多軸スクリュウ押出機等の混練機を用いて混練し、得られる混練物を熱可塑性樹脂に通常用いられる成形方法(例えば、射出成形、押出成形、カレンダー成形、ブロー成形、真空成形)により賦形することにより製造される。
また本防除剤は前記により賦形された成形体をスリット加工、スライス加工、ペレット加工等の二次加工により形状を変更されたものであってもよい。
前記の方法により製造される本防除剤は、比表面積の大きなネット状の形態とした上で常温揮散性の害虫防除成分を気流発生手段により効率的に拡散させることが可能である。本発明におけるネット状の形態を有する本防除剤は、ネット状の一体成形体のほか、繊維状若しくはフィラメント状に成形し、紡績、編成及び切断等の加工により製造されるネット状の加工物が挙げられるが、製造効率の点からは、ネット状の一体成形体であることが好ましい。本防除剤には常温揮散性の害虫防除成分が通常0.1〜20重量%の割合、好ましくは0.1〜10重量%、さらに好ましくは0.5〜7.0重量%の割合で含有される。
本発明の害虫防除器は、種々の害虫の防除に用いることができ、特に蚊(例えばアカイエカ、ネッタイイエカ、チカイエカ、コダカアカイエカ等のイエカ類、ヒトスジシマカ、ネッタイシマカ、オオクロヤブカ等のヤブカ類、シナハマダラカ、コハダハマダラカ、ガンビアハマダラカ等のハマダラカ類)の防除に有用である。
本発明の害虫防除器は、本防除剤を必要により適当な留め具等を用いて、例えばファン等の気流発生手段により生起する気流の、気流発生手段より風上側または風下側に配置してなり、気流により常温揮散性の害虫防除成分を本防除剤の表面及びその近傍から害虫の生息場所及び/又は害虫の侵入場所に送り込むことにより害虫を防除することができる。その際、気流発生手段により生起する気流が本防除剤を通過する速度は、通常0.1〜10m/秒である。本発明の害虫防除器には、気流による害虫防除成分の拡散を妨げない限り、2つ以上の同一又は相異なる本防除剤を適宜配置してもよい。
次に、本発明を製造例、試験例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
まず、本発明に用いられる害虫防除剤の製造例を示す。
製造例1
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:25重量%、商品名:アクリフトWK307、住友化学株式会社製)8.5kg及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート1.5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレット10kgを得た。
このペレット10kgと直鎖状低密度ポリエチレンのペレット20kgとを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を押出成形機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約6mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.83mm)が直径約8.5cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体から直径6.5cmの円状のネット(図1参照)を切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(1)と記す。)を得た。
製造例2
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:25重量%、商品名:アクリフトWK307、住友化学株式会社製)8.5kg及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート1.5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレット10kgを得た。
このペレット10kgと直鎖状低密度ポリエチレンのペレット20kgとを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を射出成形機により成形することにより、長さ8cm、幅11cm、厚さ4.6mm、線径1mmで5.0mm×5.6mmの開口部を持つ格子状のネットを得た。この成形体から直径6.5cmの円状のネットを切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(2)と記す。)を得た。
製造例3
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:25重量%、商品名:アクリフトWK307、住友化学株式会社製)8.5kg及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート1.5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレット10kgを得た。
このペレット10kgと直鎖状低密度ポリエチレンのペレット20kgとを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を押出成形機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約4mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.50mm)が直径約16cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体から直径6.5cmの円状のネットを切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(3)と記す。)を得た。
製造例4
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:18重量%、商品名:アクリフトWH303、住友化学株式会社製)4.5kg、及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート0.5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得た。
このペレット5kgと直鎖状低密度ポリエチレンのペレット5kgとを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約6mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.83mm)が直径約8.5cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体から直径6.5cmの円状のネット(図1参照)を切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(4)と記す。)を得た。
製造例5
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:10重量%、商品名:アクリフトWD301、住友化学株式会社製)9.5kg及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート0.5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物10kgを押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得た。
次いで、このペレットを練って得た混練物を押出成形機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約6mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.83mm)が直径約8.5cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体から直径6.5cmの円状のネットを切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(5)と記す。)を得た。
製造例6
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.9kg、ジイソノニルフタレート 2.50kg、安定剤(Ca/Zn系液状) 0.1kg及び粘度調節剤(BKY4041) 0.5kgをミキサートレイに秤量して撹拌しながら粒状のポリ塩化ビニル(新第一塩ビ株式会社製) 5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られる混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレット9kgを得る。
次いで、このペレットを射出成形機により成形することにより、長さ8cm、幅11cm、厚さ4.6mm、線径1mmで5.0mm×5.6mmの開口部を持つ格子状のネットを得る。この成形体から直径6.5cmの円状のネットを切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(6)と記す。)を得る。
製造例7
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.9kg、ジイソノニルフタレート 2.50kg、安定剤(Ca/Mg/Zn脂肪酸塩) 0.1kg及び粘度調節剤(BKY4041) 0.5kgをミキサートレイに秤量して撹拌しながら粒状のポリ塩化ビニル(新第一塩ビ株式会社製) 5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られる混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレット9kgを得る。
次いで、このペレットを射出成形機により成形することにより、長さ8cm、幅11cm、厚さ4.6mm、線径1mmで5.0mm×5.6mmの開口部を持つ格子状のネットを得る。この成形体から直径6.5cmの円状のネットを切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(7)と記す。)を得る。
製造例8
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:25重量%、商品名:アクリフトWK307、住友化学株式会社製)8.5kg及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート1.5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレット10kgを得た。
このペレット10kgと直鎖状低密度ポリエチレンのペレット10kgとを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を押出成形機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約6mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.83mm)が直径約8.5cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体から直径6.5cmの円状のネット(図1参照)を切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(8)と記す。)を得た。
製造例9
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:25重量%、商品名:アクリフトWK307、住友化学株式会社製)8.5kg及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート1.5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレット10kgを得た。
このペレット10kgと直鎖状低密度ポリエチレンのペレット10kgとを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を射出成形機により成形することにより、長さ8cm、幅11cm、厚さ4.6mm、線径1mmで5.0mm×5.6mmの開口部を持つ格子状のネットを得た。この成形体から直径6.5cmの円状のネットを切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(9)と記す。)を得た。
製造例10
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:25重量%、商品名:アクリフトWK307、住友化学株式会社製)8.5kg及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート1.5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られる混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレット10kgを得る。
このペレット10kgと直鎖状低密度ポリエチレンのペレット20kgとを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を押出成形機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約4mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.50mm)が直径約16cmの円筒状となった成形体を得る。この成形体から直径6.5cmの円状のネットを切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(10)と記す。)を得る。
製造例11
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:18重量%、商品名:アクリフトWH303、住友化学株式会社製)4.5kg、及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート0.5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得た。
このペレット5kgと直鎖状低密度ポリエチレンのペレット5kgとを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約6mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.83mm)が直径約8.5cmの円筒状となった成形体を得た。この成形体から直径6.5cmの円状のネット(図1参照)を切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(11)と記す。)を得た。
製造例12
エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(共重合体中のメタクリル酸メチルの割合:10重量%、商品名:アクリフトWD301、住友化学株式会社製)9.5kg及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート0.5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られる混練物10kgを押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
次いで、このペレットを練って得た混練物を押出成形機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約6mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.83mm)が直径約8.5cmの円筒状となった成形体を得る。この成形体から直径6.5cmの円状のネット(図1参照)を切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(12)と記す。)を得る。
製造例13
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.9kg、ジイソノニルフタレート 2.50kg、安定剤(Ca/Zn系液状) 0.1kg及び粘度調節剤(BKY4041) 0.5kgをミキサートレイに秤量して撹拌しながら粒状のポリ塩化ビニル(新第一塩ビ株式会社製) 5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られる混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレット9kgを得る。
次いで、このペレットを射出成形機により成形することにより、長さ8cm、幅11cm、厚さ4.6mm、線径1mmで5.0mm×5.6mmの開口部を持つ格子状のネットを得る。この成形体から直径6.5cmの円状のネットを切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(13)と記す。)を得る。
製造例14
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート 0.9kg、ジイソノニルフタレート 2.50kg、安定剤(Ca/Mg/Zn脂肪酸塩) 0.1kg及び粘度調節剤(BKY4041) 0.5kgをミキサートレイに秤量して撹拌しながら粒状のポリ塩化ビニル(新第一塩ビ株式会社製) 5kgを密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られる混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレット9kgを得る。
次いで、このペレットを射出成形機により成形することにより、長さ8cm、幅11cm、厚さ4.6mm、線径1mmで5.0mm×5.6mmの開口部を持つ格子状のネットを得る。この成形体から直径6.5cmの円状のネットを切り取り、害虫防除剤(以下、本防除剤(14)と記す。)を得る。
次に本発明の害虫防除器が害虫の防除効果を有することを試験例により示す。
試験例1
図3のように、電動式ファン装置に3枚の本防除剤(1)を重ねて配置した害虫防除器を約28m3(底面:3m×4m、高さ2.3m)の試験室内の床中央部に置いた。下部の電池可動式のファン(風量117L/分、通電3.0V、回転数2514rpm)を稼動させてから直ちに、雌のアカイエカ成虫49頭を試験室内に放った。30分後に試験室内でノックダウンしている供試虫の数を数えたところ、42頭がノックダウンしていた。
試験例2
図3のように、電動式ファン装置に2枚の本防除剤(2)を重ねて配置した害虫防除器を約28m3(底面:3m×4m、高さ2.3m)の試験室内の床中央部に置いた。下部の電池可動式のファン(風量117L/分、通電3.0V、回転数2514rpm)を稼動させてから直ちに、雌のアカイエカ成虫47頭を試験室内に放った。30分後に試験室内でノックダウンしている供試虫の数を数えたところ、34頭がノックダウンしていた。
試験例3
図3のように、電動式ファン装置に3枚の本防除剤(3)を重ねて配置した害虫防除器をを約28m3(底面:3m×4m、高さ2.3m)の試験室内の床中央部に置いた。下部の電池可動式のファン(風量117L/分、通電3.0V、回転数2514rpm)を稼動させてから直ちに、雌のアカイエカ成虫48頭を試験室内に放った。30分後に試験室内でノックダウンしている供試虫の数を数えたところ、48頭すべてがノックダウンしていた。
試験例4
図3のように、電動式ファン装置に3枚の本防除剤(4)を重ねて配置した害虫防除器を約28m3(底面:3m×4m、高さ2.3m)の試験室内の床中央部に置いた。下部の電池可動式のファン(風量117L/分、通電3.0V、回転数2514rpm)を稼動させてから直ちに、雌のアカイエカ成虫48頭を試験室内に放った。30分後に試験室内でノックダウンしている供試虫の数を数えたところ、40頭がノックダウンしていた。
試験例5
図3のように、電動式ファン装置に3枚の本防除剤(8)を重ねて配置した害虫防除器を約28m3(底面:3m×4m、高さ2.3m)の試験室内の床中央部に置いた。下部の電池可動式のファン(風量117L/分、通電3.0V、回転数2514rpm)を稼動させてから直ちに、雌のアカイエカ成虫51頭を試験室内に放った。60分後に試験室内でノックダウンしている供試虫の数を数えたところ、46頭がノックダウンしていた。
試験例6
図3のように、電動式ファン装置に2枚の本防除剤(9)を重ねて配置した害虫防除器を約28m3(底面:3m×4m、高さ2.3m)の試験室内の床中央部に置いた。下部の電池可動式のファン(風量117L/分、通電3.0V、回転数2514rpm)を稼動させてから直ちに、雌のアカイエカ成虫50頭を試験室内に放った。60分後に試験室内でノックダウンしている供試虫の数を数えたところ、42頭がノックダウンしていた。
本発明の害虫防除器は、害虫の生息場所及び又は害虫の侵入場所での害虫防除に有用である。
本発明の害虫防除器において配置されるネット状の形態を有する害虫防除剤の一例の上面図である。
本発明の害虫防除器の気流発生手段の一例である電動式ファン装置の斜視図である。モーターを駆動させてファンを回転させることにより、電動式ファン装置の上部より装置内部へ、また、側面の吹き出し口から装置外部へと気流を発生させる。
図2で示される電動式ファン装置に害虫防除剤を配置した本発明害虫防除器の斜視図である。
本発明の害虫防除器の気流発生手段の別の一例である電動式ファン装置の斜視図である。本発明の害虫防除器の気流発生手段の電源は、図2に示される乾電池等の直流電源には限定されず、本発明の害虫防除器を用いる場所によっては交流電源を用いることも可能であり、これらは適宜選択して用いられる。
本発明の害虫防除器の気流発生手段の一例である下方に電動ファンが設置してある高さ7cm、直径8.3cmのプラスチック円筒の斜視図である。
符号の説明
1・・・モーター
2・・・ファン
3・・・電池ボックス
4・・・空気の流れる方向
5・・・吹き出し口
6・・・ファン
7・・・空気の流れ方向
8・・・モーター

Claims (12)

  1. 気流発生手段と、該気流発生手段から生起する気流によって常温揮散性の害虫防除成分が拡散可能となるように配置された常温揮散性の害虫防除成分を含有する害虫防除剤とを備えてなる害虫防除器において、
    該害虫防除剤が、常温揮散性の害虫防除成分である式(1)
    〔式中、
    1は水素原子又はメチル基を表し、
    2はメチル基又は
    CH=CR2122
    (式中、R21及びR22は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表す。)
    で示される基を表し、
    3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
    で示されるエステル化合物と、ポリオレフィン系樹脂が含有されてなる樹脂組成物とが混練、成形されてなるネット状の成形体であり、ポリオレフィン系樹脂が、カルボン酸エステル単量体単位を害虫防除剤全量に対して、1〜10重量%含有されてなることを特徴とする害虫防除器。
  2. カルボン酸エステル単量体単位と常温揮散性の害虫防除成分との重量比が1:3〜3:1の範囲内である請求項記載の害虫防除器。
  3. カルボン酸エステル単量体単位が、不飽和カルボン酸エステル又はカルボン酸ビニルエステルである請求項又は記載の害虫防除器。
  4. カルボン酸エステル単量体単位が、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル又は酢酸ビニルである請求項又は記載の害虫防除器。
  5. カルボン酸エステル単量体単位が、メタクリル酸メチルである請求項又は記載の害虫防除器。
  6. 気流発生手段と、該気流発生手段から生起する気流によって常温揮散性の害虫防除成分が拡散可能となるように配置された常温揮散性の害虫防除成分を含有する害虫防除剤とを備えてなる害虫防除器において、
    該害虫防除剤が、常温揮散性の害虫防除成分である式(1)
    〔式中、
    1 は水素原子又はメチル基を表し、
    2 はメチル基又は
    CH=CR 21 22
    (式中、R 21 及びR 22 は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表す。)
    で示される基を表し、
    3 は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
    で示されるエステル化合物と、ポリオレフィン系樹脂が含有されてなる樹脂組成物とが混練、成形されてなるネット状の成形体であり、ポリオレフィン系樹脂が、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体が含有されてなる樹脂であることを特徴とする害虫防除器。
  7. 気流発生手段と、該気流発生手段から生起する気流によって常温揮散性の害虫防除成分が拡散可能となるように配置された常温揮散性の害虫防除成分を含有する害虫防除剤とを備えてなる害虫防除器において、
    該害虫防除剤が、常温揮散性の害虫防除成分である式(1)
    〔式中、
    1 は水素原子又はメチル基を表し、
    2 はメチル基又は
    CH=CR 21 22
    (式中、R 21 及びR 22 は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表す。)
    で示される基を表し、
    3 は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
    で示されるエステル化合物と、ポリオレフィン系樹脂が含有されてなる樹脂組成物とが混練、成形されてなるネット状の成形体であり、ポリオレフィン系樹脂が、ポリエチレンとエチレン−メタクリル酸メチル共重合体とのポリマーブレンドであることを特徴とする害虫防除器。
  8. 害虫防除成分が、式(2)
    〔式中、
    2-1 及びR 2-2 は独立して、水素原子、塩素原子又はメチル基を表し、
    2-3 は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
    で示されるエステル化合物である請求項1〜7記載の害虫防除器。
  9. 害虫防除成分の含有量が、害虫防除剤全量に対して0.1〜20重量%である請求項1〜いずれか一項記載の害虫防除器。
  10. 害虫防除剤が、ネット状の一体成形体である請求項1〜記載の害虫防除器。
  11. 害虫が蚊である請求項1〜10いずれか一項記載の害虫防除器。
  12. 請求項1〜11いずれか一項記載の害虫防除器を害虫の生育場所又は害虫の侵入場所に設置することを特徴とする害虫の防除方法。
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