JP4761124B2 - シート装置 - Google Patents

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Description

本発明は、格納できるシート装置に関し、詳しくは格納時の操作に特徴を有する車両用のシート装置に関する。
近年、車室内にて必要に応じてシートを格納可能なシート装置が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の格納シートは、シート本体92、93の不使用時に、着座位置から車両フロア94に設けた収納凹部95内の格納位置に格納できるようにしたものである(図6)。図面には示されていないものの、シート本体は、車両の床面上にロック装置にてロックされている(特許文献2〜4など)。シート本体92、93はシートクッション92とシートバック93とを備えており、格納時にはシートバック93がシートクッション92に重なるような位置にまで倒される。
シート本体92、93の格納方法として、モータなどにより自動的に行うことが行われている。それに合わせてロック解除アクチュエータによりロック装置も自動的に解除されている。ロック解除アクチュエータへの通電はシート本体を自動的に移動させている間、継続して行われている。
特開2004−196163号公報 特開2005−22481号公報 特開2004−249961号公報 特開2004−249962号公報
ところで、車両に要求される性能は年々向上している。例えば、居室空間の最大化やコスト低減などである。そのために、ロック解除アクチュエータに対しても配設する空間が非常に小さく且つコスト低減の要求から小型化することが求められている。そこで、ロック解除アクチュエータを小型化することを検討しているが、アクチュエータが小型化されても充分な耐久性を有することが求められる。
本発明は上記実情に鑑み為されたものであり、ロック装置のアクチュエータを小型化しても充分な耐久性を実現できる電気式格納機構を備えるシート装置を提供することを解決すべき課題とする。
(1)上記課題を解決する本発明のシート装置は、使用者の尻に対面可能なシートクッションと使用者の背中に対面可能なシートバックとを備え被固定部材上に配設されるシート本体と、
前記シート本体を移動させて着座位置及び格納位置の間を切り替え・移動できるシート位置移動装置と、
前記シートクッション及び前記被固定部材の一方に設けられたストライカと、他方に設けられ且つ前記ストライカに係合可能なラッチと、通電により前記ラッチを作動させて前記ラッチ及び前記ストライカの係合を解除するロック解除アクチュエータと、を備え、前記シート本体を前記着座位置又は前記格納位置の少なくとも一方において固定できるロック装置と、
使用者の操作により操作信号を生成する操作部を備え、該操作信号の入力により前記シート位置移動装置及び前記ロック解除アクチュエータを制御する制御部と、を有する。
ここで、前記ロック装置は前記着座位置及び前記格納位置の双方において、前記シート本体及び前記被固定部材の間を固定することで、両位置におけるシート本体の安定性が向上できる。
そして、前記制御部は前記シート位置移動装置を作動させるより前に前記ロック解除アクチュエータへの通電を開始することで、ロックを確実に解除してからシート本体の移動を開始できる。
(2−1)上記課題を解決するシート装置の制御方法としては、前記制御部は、前記ロック解除アクチュエータへの過負荷が加わるおそれがある所定条件の発生を監視して、該所定条件の発生時に該ロック解除アクチュエータへの通電を停止して保護することを特徴とする。
つまり、ロック解除アクチュエータに過負荷が加わるおそれがある所定条件を予め設定しておくことで過負荷の発生を未然に防ぐことができる。
過負荷が加わるおそれがある具体的な所定条件としては、(i)前記ロック解除アクチュエータへの連続通電時間が所定時間を超えること、(ii)第2所定時間前から現在までにおける、前記ロック解除アクチュエータに対する累積通電時間が許容通電時間を超すこと、(iii)第2所定時間前から現在までにおける、前記ロック解除アクチュエータに対する累積通電回数が許容通電回数を超すことが例示される。
連続通電時間が所定時間を超えると発生する熱などによりアクチュエータに悪影響が起こる可能性がある。また、連続通電時間が所定時間以内であっても、現在から一定時間(第2所定時間)前までの間での通電時間や通電回数の累積が所定の量を超える場合にはアクチュエータの耐久性への影響が考えられるからである。
ここで、「所定時間」とは少なくともロック装置が解除される時間であって且つ通常の状態であればシート本体が確実に移動されて通電を停止してもロックがされない時間が設定できる。また、「一定時間」とは、「所定時間」とは別途に設定される時間である。また、「所定時間」、「累積通電時間」及び「累積通電回数」の上限としては、それを超える通電を行うと耐久性に問題が生じる時間を設定する。
(2−2)また、制御部の他の制御方法としては、前記着座位置及び前記格納位置の間の少なくとも一部の所定範囲に前記シート本体が存在する場合に、前記ロック解除アクチュエータへの通電を停止して前記ロック解除アクチュエータを保護することを特徴とする。
つまり、従来、シート本体を移動している途中において、ロック解除アクチュエータに対して継続して通電していたのに対して、通電の必要が無い領域での通電の停止によるロック解除アクチュエータの保護を行うことで、ロック解除アクチュエータの耐久性が向上できる。
ロック解除アクチュエータへの通電を停止することができる具体的な所定範囲としては、(iv)前記着座位置及び前記格納位置の間の両端を含まない範囲、(v)前記ラッチ及び前記ストライカの間が一定間隔以上離れている範囲が例示される。
シート本体の位置やラッチ及びストライカの間がこの範囲内にある場合にはロック解除アクチュエータへの通電を停止しても、再度ロックされることが無いからである。
(2−3)以上説明した(2−1)及び(2−2)の制御条件はそれぞれ任意に組み合わせて採用することができ、また、組み合わせて採用することが望ましい。
本発明のシート装置について以下実施形態に基づき詳細に説明を行う。本実施形態のシート装置はシート本体とシート位置移動装置とロック装置と制御部とその他必要に応じて採用されるその他手段とを有する。
シート本体はシートクッションとシートバックとを備える。車両の床などの被固定部材上に配設されている。シートクッションは使用者の尻に対面可能な部材である。シートバックは使用者の背中に前面が対面可能な部材である。シートバックはその下端部近傍にてシートクッションの後端部近傍に前後方向に揺動可能に枢設されている。シートバックの前面はシートクッションの座面にほぼ接するような位置であって、背面が略水平位置になるテーブル位置にまで揺動することもできる。その場合にシートバック背面をテーブルとして使用することも可能である。ここで、シートバックの移動範囲としてはシートクッションにほぼ重なるテーブル位置からほぼ180°に近い位置にまで移動させるようにすることも可能である。
シート本体は、使用者が着座可能な着座位置と、床などに設けられた格納用のスペース内などの格納位置との間を移動可能になっている。例えば、リンク機構により、両者の間を移動可能にできる。
シート位置移動装置は着座位置及び格納位置の間でシート本体の位置を移動・切り替える手段である。電動モータなどにより実現できる。
ロック装置は着座位置や格納位置に至った際に床などにシート本体を固定する機構である。ロック装置は着座位置及び格納位置の少なくとも一方にシート本体が位置する場合にシート本体を被固定部材に固定する部材である。着座位置及び格納位置の双方において固定できることが望ましいが、特に着座位置にて固定する部材であることが望ましい。
ロック装置は、ストライカとラッチとロック解除アクチュエータとを備える。ストライカはシートクッション及び被固定部材のうちの一方に設けられている。ラッチはシートクッション及び被固定部材のうちの他方に設けられている。
ラッチはロック位置とロック解除位置との間で切り替え可能な部材で通常は付勢手段などにてロック位置になるようにしてある。ラッチはストライカに係合することで、シートクッション及び被固定部材の間を固定する。ロック解除アクチュエータは通電時にラッチを作動させてストライカへの係合を外すことができる部材であり、モータや、ソレノイドなどにて実現できる。
制御部は、操作部を備える。操作部は使用者の操作により操作信号を生成する手段であり、例えば、自動復帰式の押し釦などが挙げられる。操作部は着座位置及び格納位置に対して移動させるために、それぞれ専用のスイッチを1つずつ設けても良いし、1つのスイッチを兼用しても良い。1つのスイッチで兼用する場合にはそのスイッチをオン−オフする毎にシート本体の移動方向を反転させるなどの方法が採用できる。制御部は操作信号に基づき、シート位置移動手段及びロック装置を制御する。
制御部はシート本体の位置を何らかの方法で検出できることが望ましい。例えば、直接的にシート本体の位置をエンコーダなどにて測定する手段の他、シート本体が着座位置などにロックされた状態を検出することで位置を検出する手段であったり、シート本体を駆動するシート位置移動装置の作動量・時間・加わる負荷量などから位置を推定する手段が挙げられる。更に、ロック装置がロックされたことを検出するセンサを備えることでも実現できる。
制御部は操作信号の入力により、着座位置及び格納位置の間でシート本体を移動させる。具体的には操作信号が入力されると、ロック解除アクチュエータを作動させてロック装置を解除し、ロックが解除されたシート本体をシート位置移動装置により移動させる。
ここで、ロック状態のままシート位置移動装置を作動させるとシート位置移動装置に過負荷が加わるおそれがあるので、ロックを確実に解除した後にシート本体の移動ができるようにするため、制御部はシート位置移動装置を作動させるより前にロック解除アクチュエータへの通電を開始することが望ましい。
制御部はロック解除アクチュエータを保護するために以下場合にロック解除アクチュエータへの通電を停止する。すなわち、(a)ロック解除アクチュエータに過負荷が加わるおそれがある所定条件が成立するとき、(b)着座位置及び格納位置の間の少なくとも一部の所定範囲にシート本体が存在するときである。ロック装置はロック解除アクチュエータに通電している間だけロックを解除するようにラッチを作動させる。従って、ロック解除アクチュエータへの通電を停止すればロック解除アクチュエータの保護になる。
具体的に制御部によるロック解除アクチュエータへの通電を停止する場合について説明すると、(i)ロック解除アクチュエータへの連続通電時間が所定時間を超える場合、(ii)第2所定時間前から現在までにおけるロック解除アクチュエータに対する累積通電時間が許容通電時間を超す場合、(iii)第2所定時間前から現在までにおける、ロック解除アクチュエータに対する累積通電回数が許容通電回数を超す場合、(iv)着座位置及び格納位置の間の両端を含まない範囲にシート本体が存在する場合、(v)ラッチ及びストライカの間が所定間隔以上離れている場合が例示される。ここで、(i)〜(v)については任意に組み合わせて採用することが可能である。
(構成)
図1に示すように、シート装置はシートクッション2とシートバック3とをそなえるシート本体1を有する。シートバック3は下端部にて揺動自在にシートクッション2の後端部に枢支されている。シートバック3は図1の破線で示すようなシートクッション2とほぼ重なる位置にまで前に倒すことができる。このように前に倒した位置(図1における左方の破線で示す位置)ではシートバック3の背面をテーブルとして使用可能になる。
図1の実線で示した位置(図面左方)が使用者が着座できる着座位置である。反対に、図1における破線で示した位置(図面右方)がシート本体1を床の格納スペース15に格納した格納位置である。
シートバック3とシートクッション2とは、外力による自由な揺動を防止する装置(図略)と、シートクッション2を揺動させるシートクッション駆動装置としてのシートクッションモータ402(図4)と、シートバック3を揺動させるシートバックモータ400(図4)とを備える。更にシート本体1はシートバックモータを制御する制御部をロジックとして有するECU600(図3)を備える。なお、本実施形態ではシートバックモータ400とシート格納モータ19とを別々に設けているが、シート格納モータ19を廃止して、シートバックモータ400がシート本体1を格納するモータを兼ねるようにしても良い。
シートクッション2は底面にシートクッションフレーム(図略)を備え、シートクッションフレームは、左右一組の、フロントレッグ9及びリヤレッグ10を備える。フロントレッグ9及びリヤレッグ10はそれぞれ車両のフロア4から突設されたストライカ5、6に係合自在なラッチ7、8を備える。ラッチ7、8がストライカ5、6に係合することでシートクッション2がフロア4に支持固定される。フロントレッグ9のラッチ7は、図1に示すロック状態を確保したことを出力する着座ロック検出スイッチ27を備える。
本実施例のシート装置ではロック装置(ラッチ7、8及びストライカ5、6)は着座位置においてのみシート本体1と被固定部材としての床との間をロックするが、格納位置についてもロックできるロック装置を当然に採用できる。
フロントレッグ9に設けられたロック装置5、7について説明する。図3に示すように、ラッチ7はフック部材71とレバー72とロック解除アクチュエータ(図略)とから構成される。フック部材71は反時計回り、レバー72は時計回りにそれぞれ付勢されており、外力が加わらない状態で図3(a)の状態になっている。ロック解除アクチュエータは通電することによってフック部材71を時計回りの方向に移動させる。
ロックが解除された状態のラッチ7をストライカ5に接近させていくと(図3(a))、フック部材71がストライカ5に押されて時計回りに回転していく(図3(b)及び(c))。更に、ラッチ7をストライカ5に接近させていくと、ストライカ5により時計回りに押されていたフック部材71が反時計回りに戻ることでストライカ5が図3の上下方向に移動できないように固定する。
反対にラッチ7をストライカ5から離す方向に移動させようとしてもフック部材71の形状から移動させることができない。ラッチ7及びストライカ5の間の係合を解除する場合にはロック解除アクチュエータへの通電によりフック部材71を時計回りに回転させることで行う。
ストライカ5がラッチ7に係合した状態(図3(d))ではレバー72が反時計回りに押されてロック検出スイッチ27をオン状態にすることでロック状態になったことを制御部に報知する。リヤレッグ10に設けられたラッチ8とストライカ6との関係も概略同様にして係合する。
シートクッション2の左右両側下面にはサポータ11が枢支されている。サポータ11は、対のリンク12,13、即ちフォー平行リンクを構成する。第1リンク12の一端はシートクッション2の下面に設けられたシートクッションフレームの枢支点14に支持され、第1リンク12の他端はシート格納スペース15内の枢支点16に支持される。第2リンク13の一端はリヤレッグ10に固定され、第2リンク13の他端はシート格納スペース15内の枢支点17に支持される。
一組のリヤレッグ10はシートクッションフレームにシャフト18を介して揺動自在に支持されている。シャフト18はシートクッションフレームに保持されたシート位置移動装置としてのシート格納モータ19により回動させられることで、シート本体1の位置を着座位置及び格納位置の間で切り替え・移動させることができる。
シート格納モータ19はECU600(図4)により制御される。シート格納モータ19によってシャフト18が回動することで、シャフト18に固定されたリヤレッグ10及びリヤレッグ10に固定された第2リンク13がシートクッション2に対し揺動される。シャフト18にはECU600に角度信号を供給するロータリエンコーダであるシート位置センサ302(シート位置検出手段:図4)が設けられており、シャフト18とシートクッション2との角度が測定できるようになっている。
フロントレッグ9は、枢支点21にて、シートクッションフレームに対して揺動自在に枢支されている。シャフト18にはブラケット20が固定されている。ブラケット20とフロントレッグ9の枢支点下部とを縒り線ケーブル22にて連結する。フロントレッグ9はスプリング(図略)により図1で見て時計方向に付勢されるが、ストッパ24によりその動きは規制される。縒り線ケーブル22及びスプリングによりフロントレッグ9はブランケット20、すなわちリヤレッグ10の揺動に合わせて揺動する。
制御部はECU600上のロジックとして実現されている。ECU600には、格納位置及び着座位置の間でシート本体1を切り替える操作スイッチ100、シートバック3の角度を微調整するシートバック微調整操作部としてのシートバック操作スイッチ102、着座位置及びテーブル位置の間でシートバック3の角度を切り替える操作部としてのオート作動操作スイッチ104、ヘッドレストの位置を微調整するヘッドレスト操作スイッチ106及びシートクッション2の前後・上下位置を微調整するシートスライド操作スイッチ108が接続され、それぞれのスイッチからの操作信号が供給される。
そして、シート本体1のフロントレッグ9及びリアレッグ10のラッチ7、8がそれぞれストライカ5、6に係合したことを検出する着座ロック検出スイッチ27及びシート本体1が格納位置に納まったときに格納信号を生成する格納スイッチ33が接続されている。また、シートバックの角度を検出するシートバック位置センサ300、格納位置・着座位置などのシート本体1の位置を検出するシートクッション位置センサ302、ヘッドレストの位置を検出するヘッドレスト位置センサ304及びシートクッション2の位置を検出するシートスライド位置センサ306が接続されている。
また、ECU600は、シートバック3の角度を調節するシートバックモータ400、シートクッション2の位置を調節するシートクッションモータ402、ロック解除モータ404、ヘッドレストの位置を微調整するヘッドレストモータ406、シートのスライドの位置を微調整するシートスライドモータ408及びシート本体1を格納するシート格納モータ19を制御している。そしてECU600は開始/終了/警報ブザー500及び警報ランプ502が接続されている。開始/終了/警報ブザー500は報知手段として作用させることができる。
(作用効果)
具体的に、シート本体1を着座位置(図1:実線位置)から格納位置(図1:破線位置)に切り替え・移動させる場合について説明する。シート本体1が着座位置にあるときに、使用者が格納位置に移動させるために操作スイッチ100(格納位置に移動させる)を操作することで操作信号がECU600に入力される。ECU600はロック解除アクチュエータへの通電を行い、ラッチ7、8及びストライカ5、6の間のロックが解除され、シート本体1は床面4から自由になる。ロック解除アクチュエータへの通電を行った後、しばらくしてからシート格納モータ19を作動させる。シート格納モータ19はシャフト18を作動させる。これにより、リヤレッグ10はシャフト18を中心に時計方向に回動し、かつブラケット20を同方向に回動させる。
ブラケット20の時計方向への回動は、縒り線ケーブル22を後ろ方向(図1の右方)に引っ張ることになり、フロントレッグ9もスプリングの付勢力に反して枢支点21を中心に反時計方向に回動させる。
シート格納モータ19の作動は、両レッグ9,10の自由端部を互いに近接する方向に動かすとともに、リヤレッグ10とリヤレッグ10と一体の第1リンク12とが枢支点16を中心に時計方向に回動し、フォーリンク機構のサポーター11によりシート本体1は図1の破線で示す着座位置にまで移動される。最後に、シート位置センサによりシート本体1が格納位置に至ったことがECU600に入力されることでシート格納モータ19の作動が停止される。
使用者が着座ロック検出スイッチ27からロックが完了したことを示す位置信号がECU600に入力されるまで操作スイッチ100を押し続けた場合について説明したが、着座位置及び格納位置の間にシート本体1がある場合に操作スイッチ100の操作を停止した場合にはそこでシート格納モータ19の作動を停止するので、シート本体1もそこで停止する。
反対に着座位置に向けてシート本体1を移動させる場合には最初のロック解除アクチュエータへの通電が無くなると共に、最後に、フロントレッグ9のラッチ7とリヤレッグ10のラッチ8とがそれぞれストライカ5、6にロックされることが異なる以外はほぼ同様に作動する。
以下に、シート格納モータ19の作動とロック解除アクチュエータへの通電との関係を説明する。ECU600は、図5(a)に示すように、操作スイッチ100が操作されると、ロック解除アクチュエータへの通電を行いロック装置の解除を行った後、僅かに時間間隔を空けてシート格納モータ19を作動させる。ここで、ロック解除アクチュエータへの通電は所定時間Tだけ行い、連続通電時間が所定時間Tを超えた段階でロック解除アクチュエータへの通電を停止する。
ここで、ECU600は通電時間だけではなくて、シート本体1の移動距離(シート本体1の位置)も考慮して通電を制御することができる。すなわち、図5(b)に示すように、ロック解除アクチュエータへの通電後、シート本体1の位置が位置Cに至るまで通電を継続する。ここで、位置Cはここから先ではフック部材71の位置にかかわらずロック装置が作動してロックすることができない位置である。
なお、シート本体1の位置に基づいて通電を制御する場合であっても、連続通電時間を監視して連続通電時間が所定時間Tを超えるときには、異常発生を検知したとしてアクチュエータ保護のために通電を停止する。ロック解除アクチュエータへの通電を停止すると、シート本体1の位置が位置Cを超えていないので再度ロックされることになる。
所定時間Tは通常の運転条件であれば位置Cを超えるために充分な時間が設定されているので、シート装置に何らかの異常が発生したものと推測できる。例えば、シート本体1の後ろや機構部に荷物などが挟まったり、シート格納モータ19に異常が発生した場合などが考えられる。
そこで、このような場合には異常発生モードに移行する。異常発生モードでは異常の発生を使用者に報知すると共に、以後、問題が解決されるまで操作スイッチ100を操作してもシート格納モータ19などを作動させないように制御する(図5(c))。
また、操作スイッチ100を操作することでロック解除アクチュエータへの通電、シート格納モータ19の作動を経ることで、シート本体1の位置が位置Cを超えて作動している場合には、その後に再度操作スイッチ100を操作したとしてもロック解除アクチュエータへの通電は停止したままシート格納モータ19を作動させる。
実施例のシート装置が着座位置及び格納位置の間を移動する様子を示した模式図である。 実施例のシート装置が着座位置及び格納位置の間を移動途中の様子を示した模式図である。 実施例のシート装置におけるロック装置の作動の様子を説明する概略図である。 実施例のシート装置の制御部のブロック図である。 実施例のシート装置におけるシート格納モータ及びロック解除アクチュエータの制御方法を説明する図である。 従来の格納可能なシート装置の概略を示す図である。
符号の説明
1…車両用シート
2…シートクッション
3…シートバック
4…フロア
5,6…ストライカ(ロック装置)
7,8…ラッチ(ロック装置)
9…フロントレッグ(ベース部材)
10…リヤレッグ
11…サポーター
12,13…リンク
14,16,17…枢支点
18…シャフト
20…ブラケット
22…縒り線ケーブル

Claims (5)

  1. 使用者の尻に対面可能なシートクッションと使用者の背中に対面可能なシートバックとを備え被固定部材上に配設されるシート本体と、
    前記シート本体を移動させて着座位置及び格納位置の間を切り替え・移動できるシート位置移動装置と、
    前記シートクッション及び前記被固定部材の一方に設けられたストライカと、他方に設けられ且つ前記ストライカに係合可能なラッチと、通電により前記ラッチを作動させて前記ラッチ及び前記ストライカの係合を解除するロック解除アクチュエータと、を備え、前記シート本体を前記着座位置又は前記格納位置の少なくとも一方において固定できるロック装置と、
    使用者の操作により操作信号を生成する操作部を備え、該操作信号の入力により前記シート位置移動装置及び前記ロック解除アクチュエータを制御する制御部と、を有するシート装置であって、
    前記制御部は、前記ロック解除アクチュエータへの過負荷が加わるおそれがある前記ロック解除アクチュエータへの連続通電時間が所定時間を超えること、前記所定時間とは別途設定された一定時間前から現在までにおける前記ロック解除アクチュエータに対する累積通電時間が許容通電時間を超すこと、及び、前記一定時間前から現在までにおける、前記ロック解除アクチュエータに対する累積通電回数が許容通電回数を超すこと、のうちの少なくとも1つの発生を監視して、何れかの発生時に該ロック解除アクチュエータへの通電を停止することを特徴とするシート装置。
  2. 前記制御部は、前記着座位置及び前記格納位置の間の少なくとも一部の前記着座位置及び前記格納位置の間の両端を含まない範囲、又は前記ラッチ及び前記ストライカの間が一定間隔以上離れている範囲に前記シート本体が存在する場合に、前記ロック解除アクチュエータへの通電を停止して前記ロック解除アクチュエータを保護する請求項1に記載のシート装置。
  3. 使用者の尻に対面可能なシートクッションと使用者の背中に対面可能なシートバックとを備え被固定部材上に配設されるシート本体と、
    前記シート本体を移動させて着座位置及び格納位置の間を切り替え・移動できるシート位置移動装置と、
    前記シートクッション及び前記被固定部材の一方に設けられたストライカと、他方に設けられ且つ前記ストライカに係合可能なラッチと、通電により前記ラッチを作動させて前記ラッチ及び前記ストライカの係合を解除するロック解除アクチュエータと、を備え、前記シート本体を前記着座位置又は前記格納位置の少なくとも一方において固定できるロック装置と、
    使用者の操作により操作信号を生成する操作部を備え、該操作信号の入力により前記シート位置移動装置及び前記ロック解除アクチュエータを制御する制御部と、を有するシート装置であって、
    前記制御部は、前記着座位置及び前記格納位置の間の少なくとも一部の前記着座位置及び前記格納位置の間の両端を含まない範囲、又は前記ラッチ及び前記ストライカの間が一定間隔以上離れている範囲に前記シート本体が存在する場合に、前記ロック解除アクチュエータへの通電を停止して前記ロック解除アクチュエータを保護することを特徴とするシート装置。
  4. 前記ロック装置は前記着座位置及び前記格納位置の双方において、前記シート本体及び前記被固定部材の間を固定する請求項1〜のいずれかに記載のシート装置。
  5. 前記制御部は前記シート位置移動装置を作動させるより前に前記ロック解除アクチュエータへの通電を開始する請求項1〜のいずれかに記載のシート装置。
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