JP4761122B2 - シート装置 - Google Patents

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Description

本発明は、格納できるシート装置に関し、詳しくは着座時などにおけるロックを確実にすることが可能な格納できるシート装置に関する。
近年、車室内にて必要に応じてシートを格納可能なシート装置が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の格納シートは、シート本体92、93の不使用時に、着座位置から車両フロア94に設けた収納凹部95内の格納位置に格納できるようにしたものである(図5)。図面には示されていないものの、シート本体は、車両の床面上にロック装置にてロックされている(特許文献2〜4など)。シート本体92、93はシートクッション92とシートバック93とを備えており、格納時にはシートバック93がシートクッション92に重なるような位置にまで倒される。
シート本体92、93の格納方法として、モータなどにより自動的に行うことが行われている。それに合わせてロック解除アクチュエータによりロック装置も自動的に解除され、ロックが確実にされたか否かを検知するセンサが設けられている。
特開2004−196163号公報 特開2005−22481号公報 特開2004−249961号公報 特開2004−249962号公報
ところで、ロック装置にはロック状態を検知する手段が設けられており、そこで検知されるロック状態に基づき、制御部が制御を行っている。しかしながら、ロックが確実にされたか否かは非常に重要な事項であるため、近年ではより一層正確に検知されることが要求されている。
本発明は上記実情に鑑み為されたものであり、ロックが確実にされたか否かを正確に検知可能であって、電気式格納機構を備えるシート装置を提供することを解決すべき課題とする。
(1)上記課題を解決する本発明のシート装置は、使用者の尻に対面可能なシートクッションと使用者の背中に対面可能なシートバックとを備え被固定部材上に配設されるシート本体と、
前記シート本体を移動させて着座位置及び格納位置の間を切り替え・移動できるシート位置移動装置と、
前記シートクッション及び前記被固定部材の間をロック状態及びロック解除状態の間で切り替え可能なロック装置と、
使用者の操作により操作信号を生成する操作部を備え、該操作信号の入力により前記シート位置移動装置を制御する制御部と、
前記ロック装置の状態を検知しロック状態信号を前記制御部に出力するロック状態検知手段と、
シート本体の位置を検出し前記制御部に位置信号を出力するシート位置検出手段と、を有するシート装置であって、
前記制御部は前記位置信号に基づいて算出される前記シート本体の位置が前記着座位置及び/又は前記格納位置の近傍以外に有る場合に前記ロック状態信号が変化した場合に異常発生モードに移行することを特徴とする。ここで、ロック状態検知手段が検知する「ロック状態」とは格納位置にシート本体が確実に移動したことをも含む概念である。従って、格納位置に置いてはロック装置による固定が行われない場合も格納位置にシート本体が確実に至った場合にロック状態信号を出力することができる。
ロック状態検知手段が検知するロック状態が変化することが考えられない範囲においてロック状態信号が変化した場合にはロック状態検知手段やロック装置に異常が発生したものと扱うことにした。例えば、ロック状態検知手段やロック装置などに用いられているハーネスが断線、短絡などを起こした場合が考えられる。
ここで前記所定範囲としては前記シート本体が前記着座位置及び/又は前記格納位置の近傍である。ロック装置がロック状態からロック解除状態に切り替わるのは前記着座位置及び前記格納位置のうちロック装置が設けられいる位置であるので、その位置近傍以外の範囲にてロック状態信号が変化した場合には、上述の故障発生が推測される。
(2)上記課題を解決する他のシート装置は、使用者の尻に対面可能なシートクッションと使用者の背中に対面可能なシートバックとを備え被固定部材上に配設されるシート本体と、
前記シート本体を移動させて着座位置及び格納位置の間を切り替え・移動できるシート位置移動装置と、
前記シートクッション及び前記被固定部材の間をロック状態及びロック解除状態の間で切り替え可能なロック装置と、
使用者の操作により操作信号を生成する操作部を備え、該操作信号の入力により前記シート位置移動装置を制御する制御部と、
前記ロック装置の状態を検知しロック状態信号を前記制御部に出力する複数のセンサからなるロック状態検知手段と、を有するシート装置であって、
前記制御部は前記ロック状態検知手段が備える前記複数のセンサの間で矛盾が有る場合に異常発生モードに移行することを特徴とする。
つまり、複数のセンサを用いてロック状態検知手段を構成すると、すべてのセンサにおいて不具合が発生することはまれであるので、検知するロック状態の間で矛盾が生じる場合に故障が発生したものと推測するものである。
一つは、前記ロック状態検出手段は前記着座位置におけるロック状態を検知する着座位置センサと前記格納位置でのロック状態を検知する格納位置センサとから構成することで、なり、前記制御部は前記着座位置センサ及び前記格納位置センサの双方がロック状態を検知した場合に矛盾していると判断するものが挙げられる。両者のセンサが同時にロック状態を検知することはあり得ないからである。なお、両者のセンサ共にロック解除状態を検知することはシート本体が着座位置及び格納位置の間に位置する場合に存在するので不具合の発生とは扱わない。
また、前記ロック状態検出手段は前記着座位置又は前記格納位置の少なくとも一方である同一位置におけるロック状態を検知する複数のセンサを備え、前記制御部は前記同一位置における複数のセンサ中で所定数以上のセンサが異なるロック状態信号を出力する場合に矛盾するものとして前記異常発生モードに移行することが挙げられる。
着座位置側にてシート本体を床などに固定する場合に安定性を高める目的で複数箇所にてロックを行うことがある。その場合に、その複数箇所にてロック状態を検知するロック状態検知手段を設けることで、それらの間でのロック状態信号の不一致(矛盾)を検討することで不具合の発生が推定される。なお、「所定数以上のセンサが異なるロック状態信号を出力する」とは異なる信号を出力するロック状態検知手段のうち少ない側が所定数以上あることを意味する。例えば、ロック状態検知手段が4つのセンサから構成される場合に3つがロック状態、1つがロック解除状態を示している場合には少ない側の1つが所定数以上であれば異常発生モードに移行させるものである。
ここで、所定数として1を設定すれば1つでも異なるロック状態信号を出力する場合に不具合の発生を推定して異常発生モードに移行し、所定数として2を設定すれば1つのセンサからの入力が異なる場合までは異常発生モードに移行しないようにすることができる。ロックする部位が多数ある場合にはそのうちの幾つかのロックが確実に為されなくても許容できる範囲が有る場合があるからである。なお、許容できる範囲の不具合の発生であったとしても、その後、更に不具合を起こすセンサなどの数が増えることで異なる信号を出力するセンサが所定数以上になった場合には異常発生モードに移行させるので大きな問題の発生にはつながらないと考えられる。
本願発明は、(1)で説明した構成と、(1)で説明した構成を(2)で説明した構成に組み合わせる構成とを採用する。
本発明のシート装置について以下実施形態に基づき詳細に説明を行う。本実施形態のシート装置はシート本体とシート位置移動装置とロック装置と制御部とロック状態検知手段とシート位置検出手段とその他必要に応じて採用されるその他手段とを有する。
シート本体はシートクッションとシートバックとを備える。車両の床などの被固定部材上に配設されている。シートクッションは使用者の尻に対面可能な部材である。シートバックは使用者の背中に前面が対面可能な部材である。シートバックはその下端部近傍にてシートクッションの後端部近傍に前後方向に揺動可能に枢設されている。シートバックの前面はシートクッションの座面にほぼ接するような位置であって、背面が略水平位置になるテーブル位置にまで揺動することもできる。その場合にシートバック背面をテーブルとして使用することも可能である。ここで、シートバックの移動範囲としてはシートクッションにほぼ重なるテーブル位置からほぼ180°に近い位置にまで移動させるようにすることも可能である。
シート本体は、使用者が着座可能な着座位置と、床などに設けられた格納用のスペース内などの格納位置との間を移動可能になっている。例えば、リンク機構により、両者の間を移動可能にできる。
シート位置移動装置は着座位置及び格納位置の間でシート本体の位置を移動・切り替える手段である。電動モータなどにより実現できる。
ロック装置は着座位置や格納位置に至った際に床などにシート本体を固定する機構である。ロック装置は着座位置及び格納位置の少なくとも一方にシート本体が位置する場合にシート本体を被固定部材に固定する部材である。着座位置及び格納位置の双方において固定できることが望ましいが、特に着座位置にて固定する部材であることが望ましい。
ロック装置は、ストライカとラッチとロック状態とロック解除状態とを切り替える手段とを備える。ストライカはシートクッション及び被固定部材のうちの一方に設けられている。ラッチはシートクッション及び被固定部材のうちの他方に設けられている。
ラッチはロック位置とロック解除位置との間で切り替え可能な部材で通常は付勢手段などにてロック位置になるようにしてある。ラッチはストライカに係合することで、シートクッション及び被固定部材の間を固定する。ロック状態及びロック解除状態の間で切り替える手段としては、例えば、ロック解除アクチュエータが挙げられる。ロック解除アクチュエータは通電時にラッチを作動させてストライカへの係合を外すことができる部材であり、モータや、ソレノイドなどにて実現できる。
制御部は、操作部を備える。操作部は使用者の操作により操作信号を生成する手段であり、例えば、自動復帰式の押し釦などが挙げられる。操作部は着座位置及び格納位置に対して移動させるために、それぞれ専用のスイッチを1つずつ設けても良いし、1つのスイッチを兼用しても良い。1つのスイッチで兼用する場合にはそのスイッチをオン−オフする毎にシート本体の移動方向を反転させるなどの方法が採用できる。制御部は操作信号に基づき、シート位置移動手段及びロック装置を制御する。
制御部は操作信号の入力により、着座位置及び格納位置の間でシート本体を移動させる。具体的には操作信号が入力されると、ロック解除アクチュエータなどを作動させてロック装置を解除し、ロックが解除されたシート本体をシート位置移動装置により移動させる。
ここで、ロック状態のままシート位置移動装置を作動させるとシート位置移動装置に過負荷が加わるおそれがあるので、ロックを確実に解除した後にシート本体の移動ができるようにするため、制御部はシート位置移動装置を作動させるより前にロック解除アクチュエータなどの作動を開始することが望ましい。
ロック状態検知手段はロック装置がロックされたこと又はシート本体が格納位置に確実に移動したことを何らかの方法にて検知しロック状態信号を出力するセンサを備えることで実現できる。ここで、センサは複数個設けることができる。例えば、着座位置及び格納位置のそれぞれでロックしている場合は、その双方のロック装置においてロック状態検知手段のセンサを設けることができる。また、格納位置側については後述するシート本体の位置を検出する手段にて兼用することができる。
シート位置検出手段はシート本体の位置を何らかの方法で検出し位置信号を出力する手段である。例えば、直接的にシート本体の位置をエンコーダなどにて測定する手段の他、シート本体が着座位置などにロックされた状態を検出することで位置を検出する手段(前述のロック状態検知手段)であったり、シート本体を駆動するシート位置移動装置の作動量・時間・加わる負荷量などから位置を推定する手段が挙げられる。
制御部がロック状態検知手段などの不具合発生を検知する手法としては、第1に位置信号に基づいて算出されるシート本体の位置が所定範囲以外に有る場合にロック状態信号が変化した場合に異常発生モードに移行することが挙げられる。所定範囲としてはシート本体が着座位置及び/又は格納位置の近傍に存在する範囲が挙げられる。ロックがされている場合にはこの所定範囲内にて行われるのでこの所定範囲以外にてロック状態信号が変化(すなわち、ロック状態が変化したこと)した場合には何らかの不具合発生が推測される。
ここで異常発生モードとしては特に限定しないが、以後のシート位置移動装置の作動を停止すること、使用者に報知(音、光、振動などによる)することなどが挙げられる。
そして、制御部がロック状態検知手段などの不具合発生を検知する第2の手法としては、ロック状態検知手段を複数のセンサにて構成し、それらセンサの出力するロック状態信号の間の矛盾発生時に異常発生モードに移行することが挙げられる。
複数のセンサが設けられる部位としては、(a)着座位置及び格納位置のそれぞれ位置でのロック状態を検知するセンサである場合、(b)着座位置及び格納位置のいずれか一方の位置(特に着座位置)におけるロック状態を複数のセンサにて(可能ならば複数の部位にて)検知する場合、(c)a及びbの双方を組み合わせる場合、が考えられる。
これら複数のセンサの間で不具合が発生した場合に発生しうる矛盾としては、(a)着座位置及び格納位置の双方において同時にロック状態であると出力すること、(b)着座位置などに設けた複数のセンサの間で出力が異なる場合である。ここで、(b)の場合には、設けたセンサの数により、不具合発生とは扱わないこともできる。例えば、4つのセンサにより着座位置のロック状態を検知している場合に1つのセンサのみが異なる値を示す場合である。なお、センサの数が少ない場合には1つのセンサの値のみが異なる場合であっても異常発生モードに移行させることが望ましい。
(構成)
図1に示すように、シート装置はシートクッション2とシートバック3とを備えるシート本体1を有する。シートバック3は下端部にて揺動自在にシートクッション2の後端部に枢支されている。シートバック3は図1の破線で示すようなシートクッション2とほぼ重なる位置にまで前に倒すことができる。このように前に倒した位置(図1における左方の破線で示す位置)ではシートバック3の背面をテーブルとして使用可能になる。
図1の実線で示した位置(図面左方)が使用者が着座できる着座位置である。反対に、図1における破線で示した位置(図面右方)がシート本体を床の格納スペース15に格納した格納位置である。
シートバック3とシートクッション2とは、外力による自由な揺動を防止する装置(図略)と、シートクッション2を揺動させるシートクッションモータ402(図4)と、シートバック3を揺動させるシートバックモータ400(図4)とを備える。なお、本実施形態ではシートバックモータ400とシート格納モータ19とを別々に設けているが、シート格納モータ19を廃止して、シートバックモータ400がシート本体1を格納するモータを兼ねるようにしても良い。
シートクッション2は底面にシートクッションフレーム(図略)を備え、シートクッションフレームは、左右一組の、フロントレッグ9及びリヤレッグ10を備える。フロントレッグ9及びリヤレッグ10はそれぞれ車両のフロア4から突設されたストライカ5、6に係合自在なラッチ7、8を備える。ラッチ7、8がストライカ5、6に係合することでシートクッション2がフロア4に支持固定される。フロントレッグ9のラッチ7には、ロック状態又はロック解除状態であることを示すロック状態信号を出力する着座ロック検出スイッチ27を備える。フロントレッグ9は2組あるので着座ロック検出スイッチ27も2つある。リヤレッグ10のロック装置6、8にもロック状態信号を出力する着座ロック検出スイッチ(図略)を備える(2つ)。
本実施例のシート装置ではロック装置(ラッチ7、8及びストライカ5、6)は着座位置においてのみシート本体と被固定部材としての床との間をロックするが、格納位置についてもロックできるロック装置を当然に採用できる。
フロントレッグ9に設けられたロック装置5、7について説明する。図3に示すように、ラッチ7はフック部材71とレバー72とロック解除アクチュエータ(図略)とから構成される。フック部材71は反時計回り、レバー72は時計回りにそれぞれ付勢されており、外力が加わらない状態で図3(a)の状態になっている。ロック解除アクチュエータは通電することによってフック部材71を時計回りの方向に移動させる。
ロックが解除された状態のラッチ7をストライカ5に接近させていくと(図3(a))、フック部材71がストライカ5に押されて時計回りに回転していく(図3(b)及び(c))。更に、ラッチ7をストライカ5に接近させていくと、ストライカ5により時計回りに押されていたフック部材71が反時計回りに戻ることでストライカ5が図3の上下方向に移動できないように固定する。
反対にラッチ7をストライカ5から離す方向に移動させようとしてもフック部材71の形状から移動させることができない。ラッチ7及びストライカ5の間の係合を解除する場合にはロック解除アクチュエータへの通電によりフック部材71を時計回りに回転させることで行う。
ストライカ5がラッチ7に係合した状態(図3(d))ではレバー72が反時計回りに押されてロック検出スイッチ27をオン状態にすることでロック状態になったことを制御部に報知する。リヤレッグ10に設けられたラッチ8とストライカ6との関係も概略同様にして係合する。
シートクッション2の左右両側下面にはサポータ11が枢支されている。サポータ11は、対のリンク12,13、即ちフォー平行リンクを構成する。第1リンク12の一端はシートクッション2の下面に設けられたシートクッションフレームの枢支点14に支持され、第1リンク12の他端はシート格納スペース15内の枢支点16に支持される。第2リンク13の一端はリヤレッグ10に固定され、第2リンク13の他端はシート格納スペース15内の枢支点17に支持される。
一組のリヤレッグ10はシートクッションフレームにシャフト18を介して揺動自在に支持されている。シャフト18はシートクッションフレームに保持されたシート位置移動装置としてのシート格納モータ19により回動させられることで、シート本体の位置を着座位置及び格納位置の間で切り替え・移動させることができる。
シート格納モータ19はECU600(図4)により制御される。シート格納モータ19によってシャフト18が回動することで、シャフト18に固定されたリヤレッグ10及びリヤレッグ10に固定された第2リンク13がシートクッション2に対し揺動される。シャフト18にはECU600に角度信号を供給するロータリエンコーダであるシート位置センサ302(シート位置検出手段:図4)が設けられており、シャフト18とシートクッション2との角度が測定できるようになっている。
フロントレッグ9は、枢支点21にて、シートクッションフレームに対して揺動自在に枢支されている。シャフト18にはブラケット20が固定されている。ブラケット20とフロントレッグ9の枢支点下部とを縒り線ケーブル22にて連結する。フロントレッグ9はスプリング(図略)により図1で見て時計方向に付勢されるが、ストッパ24によりその動きは規制される。縒り線ケーブル22及びスプリングによりフロントレッグ9はブランケット20、すなわちリヤレッグ10の揺動に合わせて揺動する。
制御部はECU600上のロジックとして実現されている。ECU600には、格納位置及び着座位置の間でシート本体1を切り替える操作スイッチ100、シートバック3の角度を微調整するシートバック微調整操作部としてのシートバック操作スイッチ102、着座位置及びテーブル位置の間でシートバック3の角度を切り替える操作部としてのオート作動操作スイッチ104、ヘッドレストの位置を微調整するヘッドレスト操作スイッチ106及びシートクッション2の前後・上下位置を微調整するシートスライド操作スイッチ108が接続され、それぞれのスイッチからの操作信号が供給される。
そして、シート本体1のフロントレッグ9及びリアレッグ10のラッチ7、8がそれぞれストライカ5、6に係合したことを検出する着座ロック検出スイッチ27及びシート本体1が格納位置に納まったときに格納信号を生成する格納スイッチ33が接続されている。また、シートバックの角度を検出するシートバック位置センサ300、格納位置・着座位置などのシート本体1の位置を検出するシートクッション位置センサ302、ヘッドレストの位置を検出するヘッドレスト位置センサ304及びシートクッション2の位置を検出するシートスライド位置センサ306が接続されている。
また、ECU600は、シートバック3の角度を調節するシートバックモータ400、シートクッション2の位置を調節するシートクッションモータ402、ロック解除モータ404、ヘッドレストの位置を微調整するヘッドレストモータ406、シートのスライドの位置を微調整するシートスライドモータ408及びシート本体1を格納するシート格納モータ19を制御している。そしてECU600は開始/終了/警報ブザー500及び警報ランプ502が接続されている。開始/終了/警報ブザー500は報知手段として作用させることができる。
(作用効果)
具体的に、シート本体1を着材位置(図1:実線位置)から格納位置(図1:破線位置)に切り替え・移動させる場合について説明する。シート本体1が着座位置にあるときに、使用者が格納位置に移動させるために操作スイッチ100(格納位置に移動させる)を操作することで操作信号がECU600に入力される。ECU600はロック解除アクチュエータへの通電を行い、ラッチ7、8及びストライカ5、6の間のロックが解除され、シート本体は床面4から自由になる。ロック解除アクチュエータへの通電を行った後、しばらくしてからシート格納モータ19を作動させる。シート格納モータ19はシャフト18を作動させる。これにより、リヤレッグ10はシャフト18を中心に時計方向に回動し、かつブラケット20を同方向に回動させる。
ブラケット20の時計方向への回動は、縒り線ケーブル22を後ろ方向(図1の右方)に引っ張ることになり、フロントレッグ9もスプリングの付勢力に反して枢支点21を中心に反時計方向に回動させる。
シート格納モータ19の作動は、両レッグ9,10の自由端部を互いに近接する方向に動かすとともに、リヤレッグ10とリヤレッグ10と一体の第1リンク12とが枢支点16を中心に時計方向に回動し、フォーリンク機構のサポーター11によりシート本体は図1の破線で示す着座位置にまで移動される。最後に、シート位置センサによりシート本体が格納位置に至ったことがECU600に入力されることでシート格納モータ19の作動が停止される。
使用者が着座ロック検出スイッチ27からロックが完了したことを示す位置信号がECU600に入力されるまで操作スイッチ100を押し続けた場合について説明したが、着座位置及び格納位置の間にシート本体がある場合に操作スイッチ100の操作を停止した場合にはそこでシート格納モータ19の作動を停止するので、シート本体もそこで停止する。
反対に着座位置に向けてシート本体を移動させる場合には最初のロック解除アクチュエータへの通電が無くなると共に、最後に、フロントレッグ9のラッチ7とリヤレッグ10のラッチ8とがそれぞれストライカ5、6にロックされることが異なる以外はほぼ同様に作動する。
以上の制御はロック状態検知手段が正常であると推測される場合のものであるが、ロック機構などに不具合が発生した場合には以下のように制御を行う。
ECU600は操作スイッチ100が操作されている場合にロック状態検知手段(着座ロック検出スイッチ27、格納スイッチ33)から入力されるロック状態信号を監視する。着座ロック検出スイッチ27からのロック状態信号と格納スイッチ33からのロック状態信号(格納位置に至っている場合にロック状態であると出力する)とが双方共にロック状態である場合には何らかの不具合発生が推測されるので異常発生モードに移行する。
また、位置信号に基づき、シート本体の位置を監視しており、着座位置を含むその近傍、又は、格納位置を含むその近傍である所定範囲以外にて着座ロック検出スイッチ27又は格納スイッチ33の出力が変化した場合にも何らかの不具合発生が推測されるので異常発生モードに移行する。
更に、着座ロック検出スイッチは全部で4つあるので、この4つのセンサから入力されるロック状態信号が1つでも異なる値を示す場合には異常発生モードに移行する。なお、4つの着座ロック検出スイッチ間でばらつきが存在する可能性があるので、ロック状態信号の不一致が、ある一定の時間(又はある一定の距離だけシート本体が移動する間)継続する場合にのみ異常発生モードに移行させる。
異常発生モードではシート格納モータ19の作動を停止し、開始/終了/警報ブザー500及び警報ランプ502にて使用者に報知する。
実施例のシート装置が着座位置及び格納位置の間を移動する様子を示した模式図である。 実施例のシート装置が着座位置及び格納位置の間を移動途中の様子を示した模式図である。 実施例のシート装置におけるロック装置の作動の様子を説明する概略図である。 実施例のシート装置の制御部のブロック図である。 従来の格納可能なシート装置の概略を示す図である。
符号の説明
1…車両用シート
2…シートクッション
3…シートバック
4…フロア
5,6…ストライカ(ロック装置)
7,8…ラッチ(ロック装置)
9…フロントレッグ(ベース部材)
10…リヤレッグ
11…サポーター
12,13…リンク
14,16,17…枢支点
18…シャフト
20…ブラケット
22…縒り線ケーブル

Claims (3)

  1. 使用者の尻に対面可能なシートクッションと使用者の背中に対面可能なシートバックとを備え被固定部材上に配設されるシート本体と、
    前記シート本体を移動させて着座位置及び格納位置の間を切り替え・移動できるシート位置移動装置と、
    前記シートクッション及び前記被固定部材の間をロック状態及びロック解除状態の間で切り替え可能なロック装置と、
    使用者の操作により操作信号を生成する操作部を備え、該操作信号の入力により前記シート位置移動装置を制御する制御部と、
    前記ロック装置の状態を検知しロック状態信号を前記制御部に出力するロック状態検知手段と、
    シート本体の位置を検出し前記制御部に位置信号を出力するシート位置検出手段と、を有するシート装置であって、
    前記制御部は前記位置信号に基づいて算出される前記シート本体の位置が前記着座位置及び/又は前記格納位置の近傍以外に有る場合に前記ロック状態信号が変化した場合に異常発生モードに移行することを特徴とするシート装置。
  2. 前記ロック状態検出手段は前記着座位置におけるロック状態を検知する着座位置センサと前記格納位置でのロック状態を検知する格納位置センサとからなり、
    前記制御部は前記着座位置センサ及び前記格納位置センサの双方がロック状態を検知した場合に前記異常発生モードに移行する請求項1に記載のシート装置。
  3. 前記ロック状態検出手段は前記着座位置又は前記格納位置の少なくとも一方である同一位置におけるロック状態を検知する複数のセンサを備え、
    前記制御部は前記同一位置における複数のセンサ中で所定数以上のセンサが異なるロック状態信号を出力する場合に前記異常発生モードに移行する請求項に記載のシート装置。
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