JP2007196741A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート Download PDF

Info

Publication number
JP2007196741A
JP2007196741A JP2006015030A JP2006015030A JP2007196741A JP 2007196741 A JP2007196741 A JP 2007196741A JP 2006015030 A JP2006015030 A JP 2006015030A JP 2006015030 A JP2006015030 A JP 2006015030A JP 2007196741 A JP2007196741 A JP 2007196741A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link
rotation
state
connecting arm
lock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006015030A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4487939B2 (ja
Inventor
Kazuhisa Niimi
和久 新美
Makoto Asano
誠 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2006015030A priority Critical patent/JP4487939B2/ja
Publication of JP2007196741A publication Critical patent/JP2007196741A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4487939B2 publication Critical patent/JP4487939B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】シートバックの倒込回動に伴うロック機構の操作荷重を軽くしても、機構が大型化され難くなるようにする。
【解決手段】シートバックの前倒しによりシートと車体フロアとのロックを解除するロック操作機構5である。同軸位置に軸支された第1リンク20と第2リンク30とを有し、第1リンク20はシートバックの倒込回動に伴って牽引される操作ケーブルC0と掛着され連結アーム40により第2リンク30と連結されて初期位置に附勢保持され、第2リンク30は牽引によりロック機構7A,7Bを解除する作動ケーブルC1,C2と掛着され、連結アーム40は第1リンク20に軸支され第2リンク30と係合する位置に附勢保持され、操作ケーブルC0の牽引により両リンクが回動しロック機構7A,7Bが解除された後連結アーム40が第1係合ピン14に押動されて第2リンク30との係合が外れ、ロック機構7A,7Bが係合ロック可能状態となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートのロック操作機構に関する。詳しくは、車両用シートのシートバックをシートクッション側に折り畳む倒込回動操作を行うことにより、シートクッションを車体フロアに係合ロックさせているロック機構を解除状態に切換えるように作動する車両用シートのロック操作機構に関する。
従来、車両の座席シートには、不使用時におけるシートを格納移動させ、その設置されていたスペースを荷室スペースとして利用できるようにする機構が採用されているものがある。このような格納機構としては、例えば下記特許文献1に開示された技術が公知である。
この開示技術では、背もたれ部となるシートバックが着座部となるシートクッション側に倒し込めるようになっている。これにより、不使用時におけるシートを折畳み姿勢状態に切換えることができる。更に、シートクッションの前部には、上記折畳み姿勢状態のシートを車両の前方向に起こし上げられるようにする回動機構が設けられている。ここで、回動機構には、シートを起こし上げる方向に回動附勢する附勢手段が設けられている。一方、シートクッションの後部には、シートクッションが車体フロアに倒伏した姿勢位置にあるときにこれらを係合ロックするロック機構が設けられている。このロック機構は、シートバックがシートクッション側に倒し込まれる動作に連動して解除されるようになっている。したがって、シートを折り畳むことにより、これに連動させてシートを自動的に車体フロアから起こし上げて格納姿勢状態とすることができる。
ここで、ロック機構は、上記シートバックの倒込回動に連動して、一旦、解除状態に切換えられるが、その後にロック可能な作動状態に切換えられるようになっている。このロック可能な作動状態のときには、一旦、車体フロアから起こし上げられたシートクッションを再び車体フロア上に落とし込んで倒伏させることにより、シートクッションを車体フロアにロックさせることができる。これにより、シートを折畳み姿勢状態のままで車体フロア上にロックさせておくことができ、シートバックの背裏面を物置用のテーブルなどして利用できるようになる。また、シートバックをシートクッションから起こし上げる操作についても、シートクッションを車体フロア上にロックさせた状態で行うことができる。したがって、シートを格納姿勢状態から着座可能な姿勢状態に戻す操作が簡単に行えるようになる。
特開2005−349925号公報
しかしながら、上記の開示技術では、シートバックの倒込回動に伴ってロック機構を解除操作するリンク部材が各ロック機構毎に設けられているため、設置されるロック機構の数だけリンク部材を操作するための機構が必要となる。すなわち、かかる部品点数が多くなるという問題があった。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートバックの倒込回動に伴って解除操作されるロック機構が複数設置される場合にも、これらを切換操作する機構の部品点数が少なく済むようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートのロック操作機構は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、車両用シートのシートバックをシートクッション側に折り畳む倒込回動操作を行うことにより、シートクッションを車体フロアに係合ロックさせているロック機構を解除状態に切換えるように作動する車両用シートのロック操作機構であって、シートクッションにおける同軸上の位置に回動可能に軸支された第1リンクと第2リンクとを有し、第1リンクは、シートバックの倒込回動に伴って牽引される操作ケーブルが掛着されており、操作ケーブルにより牽引される前の常時は連結アームによって第2リンクと回動を共にする連結状態とされていると共に、附勢手段により操作ケーブルの牽引による回動方向とは逆の回動方向に附勢されて初期の回動位置にて保持されており、第2リンクは、牽引によりロック機構を解除状態に切換えることのできる作動ケーブルが掛着されており、操作ケーブルにより第1リンクと共に牽引される前の常時は附勢手段により操作ケーブルの牽引による回動方向とは逆の回動方向に附勢されて初期の回動位置にて保持されており、ロック機構は、第2リンクが操作ケーブルにより牽引される前の常時はシートクッションを車体フロアに係合ロックさせることが可能な係合ロック可能状態の作動方向に附勢されて同作動状態位置にて保持されており、連結アームは、第1リンクに対しこれと軸支方向が平行となるように回動方向に軸支されており、第1リンクが操作ケーブルにより牽引される前の常時は附勢手段により一の回動方向に附勢されて第2リンクと係合する状態位置にて保持されており、操作ケーブルの牽引により第1リンクと第2リンクとが回動していきロック機構が解除状態に切換えられ、更に連結アームがシートクッションと一体に設けられた係止部と当接し附勢手段による附勢力に抗した回動方向に押動されて第2リンクとの係合状態が外されるようになっており、連結アームとの係合状態が外された第2リンクは附勢により初期の回動位置に戻されてロック機構を係合ロック可能状態に切換えるようになっており、第2リンクには複数の作動ケーブルが掛着されており、各作動ケーブルに関連付けて設けられた複数のロック機構の作動状態が第2リンクの回動に従って一斉に切換えられるようになっており、各作動ケーブルは連結アームの回動領域から半径方向の外方に離間した位置に配置されるように第2リンクにそれぞれ掛着されていることを特徴とする。
この第1の発明によれば、第1リンクと第2リンクは、同軸上の位置で軸支されており、操作ケーブルの牽引により一体となって回動する。したがって、各リンクに共通の回動中心からのリンク長を長くすることにより、操作ケーブルの操作荷重を軽くすることができる。また、第2リンクには複数の作動ケーブルが掛着されており、操作ケーブルの牽引状態によって、複数のロック機構の作動状態が一斉に切換えられる。これら作動ケーブルは、連結アームの回動領域と干渉しないように離間して配置されている。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、連結アームを第1リンクに対して回動附勢する附勢手段は引張ばねであり、引張ばねはその両端が連結アームの回動中心から外れた一方の腕部と第1リンクとに掛着されており、連結アームが引張ばねの附勢力に抗した回動方向に押動されていくことにより、引張ばねの両端を結ぶ引張作用線が連結アームの回動中心を通り越して連結アームの回動附勢方向が逆転するようになっており、第1リンクには連結アームの逆転した附勢回動を受け止めて保持するストッパ部が設けられており、更にシートクッションには操作ケーブルにより牽引された第1リンクを初期の回動位置に戻す方向に回動させていったときにストッパ部に保持されている連結アームと当接する当接部が一体に設けられており、連結アームは、当接部と当接して引張ばねの附勢力に抗した回動方向に押動されることにより、引張ばねが逆転前の回動附勢状態に戻されて、第2リンクと係合する位置にて附勢保持されることを特徴とする。
この第2の発明によれば、引張ばねのターンオーバーにより、連結アームの回動附勢方向が切換えられる。これにより、連結アームが、第2リンクとの係合状態から外された姿勢状態として附勢保持される。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
先ず、第1の発明によれば、シートバックの倒込回動に伴って複数のロック機構のロック状態を一斉に切換え操作することができるため、ロック機構が複数設置される場合にも、これらを切換操作する機構の部品点数を少なく抑えることができる。
更に、第2の発明によれば、連結アームの作動切換えを附勢方向の切換えによって行えるため、ロック機構の作動状態の切換えを安定して行うことができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シートのロック操作機構について、図1〜図13を用いて説明する。図1はロック操作機構5の概略を表した構成図である。図2はロック操作機構5の分解斜視図である。図3はロック操作機構5を背面視した構成図である。図4はシート1の概略構造を表した構成図である。図5はロック機構7A,7BとストライカSとの係合ロック状態を表した構成図である。図6はロック機構7A,7Bの解除状態を表した構成図である。図7は図1の状態から操作ケーブルC0が牽引されて第1リンク20と第2リンク30とが回動方向に一体となった状態を表した構成図である。図8は第1リンク20と第2リンク30とが一体となって回動する様子を表した構成図である。図9は連結アーム40が第1係合ピン14と当接した状態を表した構成図である。図10は連結アーム40と第2リンク30との係合状態が外れた状態を表した構成図である。図11は連結アーム40を回動附勢する引張ばねBaがターンオーバーする様子を表した構成図である。図12は連結アーム40が第1リンク20のストッパ部24に附勢保持された状態を表した構成図である。図13は連結アーム40と第2係合ピン15とが当接した状態を表した構成図である。
本実施例のシート1は、図4に良く示されるように、車両の2列目や3列目に配設される後部座席として採用されている。このシート1は、背もたれ部となるシートバック2が、リクライニング機構4を介して着座部となるシートクッション3側に連結されている。このリクライニング機構4は、図示しない操作レバーの操作状態によって、シートバック2の傾き角度を固定した状態と、傾き角度の調整が可能な状態とに切換えられるようになっている。これにより、シートバック2は、同図の仮想線で示されるように、シートクッション3に向けて倒し込めるようになっている。
また、シートクッション3は、その前端部が回動機構6を介して車体フロアFに連結されており、後端部がロック機構7A,7Bによって車体フロアFに係合ロックされている。これにより、シートクッション3は、ロック機構7A,7Bの係合ロック状態が解除されることにより、回動機構6の軸部6rを中心に、車両前方に起こし上げられるようになっている。なお、回動機構6には、図示しない附勢ばねが設けられている。これにより、シートクッション3は、ロック機構7A,7Bが解除されることにより、車体フロアFから自動的に起こし上げられるようになっている。
ここで、ロック機構7A,7Bは、シートクッション3の左右両側の位置にそれぞれ配されている。これらロック機構7A,7Bは、図4の実線で示されるように、シートバック2が着座可能な起立姿勢位置にあるときの常時は、車体フロアFに設置されたストライカSと係合ロックした状態として保持されている。そして、ロック機構7A,7Bは、シートバック2がシートクッション3側に折り畳まれる倒込回動に連動して、ストライカSとの係合ロック状態が一斉に解除されるようになっている。このシートバック2の倒込回動に伴うロック機構7A,7Bを解除状態に切換える一連の連動操作は、シートクッション3に配されたロック操作機構5によって行われる。
このロック操作機構5には、シートバック2の倒込回動によって牽引される操作ケーブルC0と、牽引によりロック機構7A,7Bをそれぞれ解除状態に切換える作動ケーブルC1,C2と、が引き込まれている。そして、ロック操作機構5は、操作ケーブルC0の牽引に伴う操作力を、作動ケーブルC1,C2を牽引するための操作力として伝達し、双方の動きを連動させる。なお、ロック操作機構5は、シートクッション3の形状内部に配されており、外部から視認されないように覆い隠されている。また、ロック操作機構5は、実際には図4に示されている配置状態ではなく、シートクッション3の下面に向けて配されるなどして、シートクッション3のクッション性を阻害しないようになっている。
以下、上記各構成について、詳細に説明していく。
先ず、図4を参照して、シートバック2の倒込回動により牽引される操作ケーブルC0の組付け構造について説明する。すなわち、操作ケーブルC0は、シートバック2と回動を共にする押動リンク2cに掛着されている。この押動リンク2cは、シートバック2の内部に収められた押動リンク2bと一体に形成されており、シートバック2と同様にしてリクライニング機構4の回動中心まわりに回動可能に軸支されている。このシートバック2の内部に収められた押動リンク2bは、シートバック2と一体に設けられた押動部材2aに押動されて回動するように配されている。したがって、この押動リンク2bと一体に形成された押動リンク2cは、シートバック2を倒込回動させていくことにより、操作ケーブルC0を引張り込む方向に回動する。そして、この押動リンク2cは、シートバック2が図4の仮想線で示される折畳み姿勢位置まで倒し込まれることにより、操作ケーブルC0を図12に示される引込位置まで牽引するようになっている。なお、これについての詳細は後述する。
また、図4を参照して、上記のように引張り込まれた操作ケーブルC0は、シートバック2がシートクッション3から起こし上げられることにより、先の引張り込まれる前の初期位置の状態に戻される。
次に、図5及び図6を参照して、ロック機構7A,7B及び作動ケーブルC1,C2の組付け構造について説明する。ここで、両ロック機構7A,7Bは、実質的には同じ構成となっている。したがって、以下の説明では、両ロック機構7A,7Bの構成部材に同一の符号を付して説明していく。
すなわち、ロック機構7A,7Bは、図5に良く示されるように、本体50、フック部材51、爪部材52、引張ばね53,54及びキャンセル部材55を有する。
詳しくは、本体50は、シートクッション3と一体に固定されており、フック部材51や爪部材52等の構成部材が組み付けられている。また、本体50には、作動ケーブルC1,C2の通路を固定するケーブル固定部50aが形成されている。
また、フック部材51は、ストライカSと係合ロック可能な顎形状に形成されており、軸部51aによって本体50に回動可能に連結されている。このフック部材51は、軸部51aを中心とした回動により、顎形状の開口部分である受入部51bをストライカSに対して嵌脱させるように動く。また、フック部材51には、これと略一体となって軸部51aのまわりを回動するキャンセル部材55が組み付けられている。そして、このキャンセル部材55には、爪部材52との間に引張ばね53が設けられている。これにより、フック部材51は、常時は紙面内反時計回り方向、すなわち受入部51bをストライカSから外す方向に回動附勢されている。また、フック部材51の外周縁部には、段差形状の係部51cが形成されている。
次いで、爪部材52は、フック部材51の軸部51aと平行な軸部52aによって、本体50に回動可能に連結されている。この爪部材52は、本体50との間に設けられた引張ばね54により、常時は紙面内時計回り方向に回動附勢されている。これにより、爪部材52は、常時はフック部材51の外周縁に押し当てられた状態として附勢保持されている。したがって、爪部材52は、図5の図示状態のようにフック部材51をストライカSに嵌め込む位置まで時計回り方向に回動させることにより、フック部材51の段差状の係部51cに自動的に落ち込む。これにより、フック部材51は、その反時計回り方向への回動が規制され、ストライカSと係合ロックした状態として保持される。
また、爪部材52には、ケーブル掛部52bが形成されており、作動ケーブルC1(C2)が掛着されている。この作動ケーブルC1(C2)は、ロック操作機構5によって牽引されることにより、爪部材52を、引張ばね54の附勢に抗して反時計回り方向に回動させる。これにより、図6に良く示されるように、爪部材52をフック部材51の係部51cから離間移動させ、フック部材51の回動規制状態を解除させる。そして、これにより、フック部材51は、引張ばね53の附勢を受けて反時計回り方向に回動し、受入部51bをストライカSから外す。
ここで、フック部材51は、ストライカSから外された状態では、これをストライカSに押し込むようにすることで、再びストライカSに受入部51bを嵌め込むことができる。すなわち、フック部材51をストライカSに押し込むことにより、先ず、受入部51bの上顎部分51eがストライカSと当接する。そして、フック部材51を更に押し込んでいくことにより、フック部材51がストライカSに押動されて、引張ばね53の附勢に抗して時計回り方向に回動し、受入部51bの上顎部分51eと下顎部分51fとの間にストライカSが嵌め込まれる。
このとき、作動ケーブルC1(C2)による爪部材52の引張り込み状態が解かれている場合(仮想線状態時)には、前述もしたように、受入部51bにストライカSが嵌め込まれた時点で、爪部材52がフック部材51と自動的に係止する。これにより、フック部材51がストライカSと係合ロックした状態として保持される。すなわち、この場合の状態は、フック部材51がストライカSに押し込まれることにより、フック部材51をストライカSと係合ロックさせることのできる係合ロック可能な状態となっている。
一方、作動ケーブルC1(C2)による爪部材52の引張り込み状態が継続されている場合(実線状態時)には、受入部51bにストライカSが嵌め込まれても、爪部材52はフック部材51とは係止しない。したがって、フック部材51は、ストライカSとは係合ロックしない状態となっている。すなわち、この場合の状態は、フック部材51をストライカSに押し込んでも、フック部材51がストライカSと係合ロックしない解除状態となっている。
また、フック部材51の係部51cの近傍位置には、軸方向に突出した形状の追込部51dが形成されている。この追込部51dは、図5に良く示されるように、爪部材52がフック部材51の係部51cに落ち込んでいく際に、この爪部材52の一部と食い込み状に係合する。これにより、爪部材52とフック部材51とを食い込み状にロックさせて係合力を強めることができる。
次いで、キャンセル部材55は、図5に良く示されるように、フック部材51の上顎部分51eと重なり合う顎形状に形成されている。このキャンセル部材55は、顎形状の上顎部分55aをフック部材51の上顎部分51eと重なり合わせるようにして、軸部51aによりフック部材51に対して回動可能に連結されている。また、キャンセル部材55は、緩嵌孔55bをフック部材51に設けられた係合ピン51gに緩やかに嵌め込んだ状態として組み付けられており、フック部材51に対してこの嵌合隙間の範囲内で相対的に回動させられるようになっている。したがって、図6に良く示されるように、引張ばね53によりキャンセル部材55にかかる附勢力は、緩嵌孔55bと係合ピン51gとが当接することによってフック部材51に伝達され、フック部材51をキャンセル部材55と一体に附勢することができる。そして、図5に良く示されるように、フック部材51をストライカSに押し込むことにより、キャンセル部材55が上記の附勢に抗して時計回り方向に押圧されて回動し、上顎部分55aをフック部材51の上顎部分51eと重ね合わせた姿勢状態をとる。これにより、引張ばね53からキャンセル部材55にかかる附勢力を上顎部分51eを介してストライカSにかけた状態として、フック部材51を係合ロック状態とすることができる。
次に、ロック操作機構5の構成を説明する。ここで、ロック操作機構5の組付け状態は図1に良く示されており、各構成部材の個々の形状は図2に良く示されている。また、ロック操作機構5を背面から見た組付け状態は図3に示されている。
このロック操作機構5は、固定ブラケット10、第1リンク20、第2リンク30及び連結アーム40を有する。これら各構成部材は、板状に形成されており、互いの板面を重ね合わせるようにして組まれている。
詳しくは、固定ブラケット10は、シートクッション3(図4参照)と一体に固定されており、第1リンク20や第2リンク30等の構成部材が組み付けられている。この固定ブラケット10には、操作ケーブルC0の通路を固定するケーブル固定部11aや、作動ケーブルC1,C2の通路を固定するケーブル固定部11b,11cがそれぞれ形成されている。これらケーブル固定部11a〜11cは、固定ブラケット10の板状の本体から枝分かれ状に延びた形状部分にそれぞれ形成されている。
なお、図1に良く示されるように、固定ブラケット10には、後述する2つの長孔12a,12bが形成されていると共に、2つの係合ピン(第1係合ピン14及び第2係合ピン15)が設けられている。また、図3に良く示されるように、固定ブラケット10には、後述する2つのばね掛部13a,13bが形成されている。
次いで、第1リンク20は、軸部21により固定ブラケット10に回動可能に連結されている。この第1リンク20には、図2に良く示されるように、固定ブラケット10への組付け方向に向けて板厚方向に延びる規制部22が一体に形成されている。そして、第1リンク20は、この規制部22を、固定ブラケット10に形成された円弧形状の長孔12aに差し込んだ状態として組み付けられている。この長孔12aは、図1に良く示されるように、第1リンク20の回動中心となる軸部21の右側の領域に形成されている。これにより、第1リンク20の回動範囲は、規制部22が長孔12aの内部を移動可能とされている範囲に規制されている。
また、図3に良く示されるように、上記規制部22と固定ブラケット10との間には、引張ばねB1が設けられている。ここで、引張ばねB1が本発明の附勢手段に相当する。この引張ばねB1は、上記規制部22と、固定ブラケット10の下端部分に設けられたばね掛部13aと、に掛着されており、規制部22を紙面内下方に引き下げるように附勢している。これにより、図1に良く示されるように、第1リンク20は、同紙面内の時計回り方向に回動附勢され、図示されている初期の回動位置にて保持されている。
また、第1リンク20の紙面内右下端部には、ケーブル掛部23が形成されており、操作ケーブルC0が掛着されている。これにより、第1リンク20は、操作ケーブルC0が牽引されるのに伴って、上記附勢に抗して反時計回り方向に回動するようになっている。なお、第1リンク20は、操作ケーブルC0が牽引される前の常時は、図1に示されている初期の回動位置にて附勢保持されている。
なお、第1リンク20には、後述するストッパ部24とばね掛部25とが形成されている。
次いで、第2リンク30は、前述した第1リンク20の連結軸である軸部21により、固定ブラケット10に回動可能に連結されている。詳しくは、第2リンク30は、第1リンク20と固定ブラケット10との間に組み付けられている。この第2リンク30には、図2に良く示されるように、固定ブラケット10への組付け方向に向けて板厚方向に延びる規制部31が一体に形成されている。そして、第2リンク30は、この規制部31を、固定ブラケット10に形成された円弧形状の長孔12bに差し込んだ状態として組付けられている。この長孔12bは、図1において、第2リンク30の回動中心となる軸部21の左側の領域に形成されている。これにより、第2リンク30の回動範囲は、規制部31が長孔12bの内部を移動可能とされている範囲に規制されている。
また、図3に良く示されるように、上記規制部31と固定ブラケット10との間には、引張ばねB2が設けられている。ここで、引張ばねB2が本発明の附勢手段に相当する。この引張ばねB2は、上記規制部31と、固定ブラケット10の上端部分に設けられたばね掛部13bと、に掛着されており、規制部31を紙面内上方に引き上げるように附勢している。これにより、図1に良く示されるように、第2リンク30は、同紙面内の時計回り方向に回動附勢され、図示されている初期の回動位置にて保持されている。
この第2リンク30の形状は、図2に良く示されるように、回動中心から2枚のばね掛片32,33が半径方向に広がった形状となっている。そして、図1に良く示されるように、各ばね掛片32,33には、円弧形状の長孔32a,33aが形成されており、作動ケーブルC1,C2がそれぞれ掛着されている。これにより、第2リンク30は、上記附勢に抗して反時計回り方向に回動させることにより、各作動ケーブルC1,C2を牽引する。そして、これにより、各作動ケーブルC1,C2に関連付けて設けられた各ロック機構7A,7Bを一斉に解除状態に切換えることができる。なお、第2リンク30は、図1に示されている初期の回動位置に附勢保持されているときには、各作動ケーブルC1,C2を牽引していない状態となっている。
なお、第2リンク30には、後述する係合ピン34が設けられている。
次いで、連結アーム40は、図1に良く示されるように、軸部21と平行に配された軸部41により、第1リンク20の紙面内左下端部に回動可能に連結されている。この連結アーム40は、軸部41を中心に両腕部42,43が一体となって回動するようになっている。そして、連結アーム40は、第1リンク20との間に設けられた引張ばねBaによって、同紙面内の反時計回り方向に回動附勢されている。ここで、引張ばねBaは、連結アーム40の一方の腕部43に設けられたばね掛部44と、第1リンク20の紙面内右下端部に設けられたばね掛部25と、に掛着されている。
また、連結アーム40の他方の腕部42には、部分的に窪んだ形状のフック42aが形成されている。このフック42aは、上記した連結アーム40の反時計回り方向への附勢回動により、第2リンク30の紙面内右下端部に設けられた係合ピン34と係合するようになっている。ここで、係合ピン34は、第2リンク30の板厚方向に突出して設けられている。このフック42aが係合ピン34と係合した状態では、第1リンク20と第2リンク30は、回動を共にする連結状態となる。厳密に言うと、フック42aは、その窪み部分の両側面間の寸法が、係合ピン34の半径寸法よりも広くなっている。したがって、フック42aと係合ピン34とが係合した状態では、第1リンク20を第2リンク30に対して相対回動させ、係合ピン34をフック42aの一方の側面と当接させることにより、第2リンク30が第1リンク20と回動を共にするようになる。
また、引張ばねBaは、図11及び図12に良く示されるように、連結アーム40が何らかの外力を受けて時計回り方向に回動させられることにより、連結アーム40に対する回動附勢方向が逆転するようになっている。すなわち、引張ばねBaは、連結アーム40がその附勢に抗して時計回り方向に押動されていくと、引張ばねBaの両端を結ぶ引張作用線が連結アーム40の回動中心(軸部41)を通り越すようになっている(図12参照)。これにより、引張ばねBaによる回動附勢方向が逆転し、連結アーム40は時計回り方向に回動附勢されるようになる。なお、時計回り方向に回動附勢された連結アーム40は、第1リンク20の紙面内右下端部に形成されたストッパ部24に受け止められて保持される。
ここで、前述した操作ケーブルC0や作動ケーブルC1,C2は、図1や図12に良く示されるように、連結アーム40が作動し得る回動領域から半径方向の外方に離間した位置に配置されている。したがって、ロック操作機構5の一連の作動過程においては、連結アーム40が操作ケーブルC0や作動ケーブルC1,C2とは干渉しないようになっている。
また、前述した固定ブラケット10には、第1リンク20と共に回動する連結アーム40の一方の腕部43と当接する第1係合ピン14及び第2係合ピン15が設けられている。これら第1係合ピン14及び第2係合ピン15は、固定ブラケット10の板厚方向に突出して設けられている。ここで、第1係合ピン14が本発明の係止部に相当し、第2係合ピン15が本発明の当接部に相当する。
詳しくは、第1係合ピン14は、図11に良く示されるように、第1リンク20を反時計回り方向に回動させていったときに、連結アーム40の腕部43と当接する位置に設けられている。この第1係合ピン14は、当接した連結アーム40の腕部43を押動し、これを時計回り方向に回動させる。これにより、図12に良く示されるように、連結アーム40を、その回動附勢方向を逆転させた状態としてストッパ部24に附勢保持させることができる。
また、第2係合ピン15は、図13に良く示されるように、第1リンク20を図12の姿勢状態から時計回り方向に回動させていったときに、連結アーム40の腕部43と当接する位置に設けられている。この第2係合ピン15は、第1リンク20を時計回り方向に回動させていくことにより、当接した連結アーム40の腕部43を押動し、これを反時計回り方向に回動させる。これにより、図1に良く示されるように、連結アーム40を、その回動附勢方向が逆転される前の状態に戻して第2リンク30の係合ピン34に係合させることができる。
続いて、本実施例の使用方法を説明する。
すなわち、先ず、図4の実線で示されているように、シート1は、その初期状態として、車体フロアF上に着座可能な姿勢状態とされて保持されている。したがって、この初期状態では、図1に示されるように、操作ケーブルC0は牽引される前の状態となっている。そのため、第1リンク20や第2リンク30は、図示された初期の回動位置にて附勢保持されている。そして、第2リンク30が初期の回動位置にあるため、各作動ケーブルC1,C2も牽引される前の状態となっている。そのため、図5に良く示されるように、ロック機構7A,7Bは、ストライカSと係合ロックした状態として保持されている。
そこで、先ず、図4に示されるように、この着座可能な姿勢状態にあるシート1を折畳み姿勢状態として格納するために、シートバック2をシートクッション3側に倒込回動させる。このシートバック2の倒込回動操作は、シートバック2の姿勢状態を保持しているリクライニング機構4を解除することによって行うことができる。これにより、シートバック2の倒込回動に伴って操作ケーブルC0が牽引される。そして、これにより、図7に示されるように、第1リンク20が反時計回り方向に引張られて回動し、連結アーム40のフック42aの側面と第2リンク30の係合ピン34とが当接する。そして、この状態から、操作ケーブルC0が更に牽引されていくと、図8に良く示されるように、第2リンク30は第1リンク20と一体となって反時計回り方向に回動する。これにより、第2リンク30の回動に伴って各作動ケーブルC1,C2が牽引され、各ロック機構7A,7Bが一斉に解除状態に切換えられる(図6参照)。ここで、図4を参照して、各ロック機構7A,7Bが解除状態に切換えられることにより、シートクッション3は、回動機構6に設けられた附勢ばね(図示省略)に附勢されて、車体フロアFから徐々に起こし上げられていく。
そして、図8に戻り、この状態から、操作ケーブルC0が更に牽引されて第1リンク20が反時計回り方向に回動していくと、図9に良く示されるように、連結アーム40の腕部43が、固定ブラケット10に設けられた第1係合ピン14と当接する。そして、この状態から、操作ケーブルC0が更に牽引されて第1リンク20が反時計回り方向に回動していくと、図10に良く示されるように、連結アーム40が時計回り方向に押動され、第2リンク30との係合状態が外される。これにより、第2リンク30は、附勢によって時計回り方向に回動し、同図の実線で示される初期の回動位置に戻される。そして、これにより、作動ケーブルC1,C2の牽引状態が解かれ、ロック機構7A,7BがストライカS(図6参照)と係合ロック可能な状態となる。
そして、この状態から操作ケーブルC0が更に牽引されて第1リンク20が反時計回り方向に回動していくと、図11に良く示されるように、連結アーム40が時計回り方向に更に押動されていく。そして、図12に良く示されるように、引張ばねBaによる連結アーム40の回動附勢方向が逆転し、連結アーム40はストッパ部24に附勢保持される。
なお、上記の一連の作動により、折畳み姿勢状態とされたシート1は、図示は省略されているが、車体フロアFから自動的に起こし上げられて格納姿勢状態となる。
また、シート1が格納姿勢状態とされているときには、ロック機構7A,7Bは係合ロック可能な状態となっている。したがって、この状態のシート1を車体フロアFに向けて後倒していくことにより、ロック機構7A,7BがストライカSに押し込まれて自動的に係合ロックする。したがって、折畳み姿勢状態のシート1を車体フロアF上にロックさせておくことができ、シートバック2の背裏面を物置用のテーブルなどして利用できるようになる。また、シートバック2をシートクッション3から起こし上げる操作も、シートクッション3を車体フロアF上にロックさせた状態で行うことができる。したがって、シート1を格納姿勢状態から着座可能な姿勢状態に戻す操作を簡単に行うことができる。なお、シートバック2をシートクッション3から起こし上げることにより、図13に良く示されるように、連結アーム40の脚部43が第2係合ピン15と当接して第2リンク30の係合ピン34と係合する回動方向に押動される。これにより、ロック操作機構5を、図1に示される初期状態に戻すことができる。
このように、本実施例の車両用シートのロック操作機構によれば、第1リンク20と第2リンク30が同軸上の位置に軸支されており、操作ケーブルC0の牽引によってこれらを一斉に回動させることができる。したがって、各リンクに共通の回動中心(軸部21)からのリンク長を長くすることにより、機構全体を大型化し過ぎることなく、操作ケーブルC0の操作荷重を軽くすることができる。また、第2リンク30には2本(複数)の作動ケーブルC1,C2が掛着されており、操作ケーブルC0の牽引状態によって、複数のロック機構7A,7Bの作動状態を一斉に切換えることができる。したがって、例えばロック操作機構が個々のロック機構に対してそれぞれ設けられるような構成と比べると、部品の共有化を図ることができ、かかる部品点数を抑えることができる。更に、操作ケーブルC0や作動ケーブルC1,C2が連結アーム40の回動領域とは干渉しないように離間して配置されているため、ロック操作機構5を円滑に作動させることができる。更に、引張ばねBaのターンオーバーにより、連結アーム40の回動附勢方向を切換えて、第2リンク30との係合状態から外した姿勢状態として附勢保持することができる。したがって、ロック機構7A,7Bの作動状態の切換えを安定して行うことができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例により説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施ができるものである。
例えば、第2リンクに3本以上の作動ケーブルを掛着させてもよい。この場合には、作動ケーブルの本数に応じてばね掛片を増やせばよいが、各作動ケーブルが連結アームの回動領域と干渉しないように、各ばね掛片の相互の離間寸法を狭めるなどの工夫が必要となる。
また、連結アームを第2リンクとの係合状態から外した位置に保持する手段として、ターンオーバータイプの引張ばねを示したが、他の手段を用いてもよい。例えば、連結アームを第2リンクの係合ピンと係合する方向に回動附勢しておき、連結アームが係合ピンとの係合状態から外れた自由状態時には、これを第1リンクに別途に設けられたストッパによって附勢保持させておく構成が挙げられる。詳しくは、この連結アームの係合ピンと係合する側の腕部に、連結アームを係合ピンと係合させる際に案内面として機能するテーパ面を形成しておく。これにより、ストッパに附勢保持されている連結アームを第1リンクの回動に伴って係合ピンに押し当てていくことにより、テーパー面が係合ピンに掬い掛けられながら押し込まれ、連結アームと係合ピンとを係合させることができる。
また、回動機構を設置せず、シートが折畳み姿勢とされてロック機構が解除されることにより、シート全体が車体フロアから取り外されるようにしてもよい。この場合には、ロック機構をシートの前部側にも設けて一斉に解除させるようにしてもよい。
ロック操作機構の概略を表した構成図である。 ロック操作機構の分解斜視図である。 ロック操作機構を背面視した構成図である。 シートの概略構造を表した構成図である。 ロック機構とストライカとの係合ロック状態を表した構成図である。 ロック機構の解除状態を表した構成図である。 図1の状態から操作ケーブルが牽引されて第1リンクと第2リンクとが回動方向に一体となった状態を表した構成図である。 第1リンクと第2リンクとが一体となって回動する様子を表した構成図である。 連結アームが第1係合ピンと当接した状態を表した構成図である。 連結アームと第2リンクとの係合が外れた状態を表した構成図である。 連結アームを回動附勢する引張ばねがターンオーバーする様子を表した構成図である。 連結アームが第1リンクのストッパ部に附勢保持された状態を表した構成図である。 連結アームと第2係合ピンとが当接した状態を表した構成図である。
符号の説明
1 シート
2 シートバック
2a 押動部材
2b,2c 押動リンク
3 シートクッション
4 リクライニング機構
5 ロック操作機構
6 回動機構
6r 軸部
7A,7B ロック機構
10 固定ブラケット
11a〜11c ケーブル固定部
12a,12b 長孔
13a,13b ばね掛部
14 第1係合ピン(係止部)
15 第2係合ピン(当接部)
20 第1リンク
21 軸部
22 規制部
23 ケーブル掛部
24 ストッパ部
25 ばね掛部
30 第2リンク
31 規制部
32 ばね掛片
32a 長孔
33 ばね掛片
33a 長孔
34 係合ピン
40 連結アーム
41 軸部
42 腕部
42a フック
43 腕部(一方の腕部)
44 ばね掛部
50 本体
50a ケーブル固定部
51 フック部材
51a 軸部
51b 受入部
51c 係部
51d 追込部
51e 上顎部分
51f 下顎部分
51g 係合ピン
52 爪部材
52a 軸部
52b ケーブル掛部
53 引張ばね
54 引張ばね
55 キャンセル部材
55a 上顎部分
55b 緩嵌孔
F 車体フロア
S ストライカ
B1 引張ばね(附勢手段)
B2 引張ばね(附勢手段)
Ba 引張ばね
C0 操作ケーブル
C1 作動ケーブル
C2 作動ケーブル

Claims (2)

  1. 車両用シートのシートバックをシートクッション側に折り畳む倒込回動操作を行うことにより、前記シートクッションを車体フロアに係合ロックさせているロック機構を解除状態に切換えるように作動する車両用シートのロック操作機構であって、
    前記シートクッションにおける同軸上の位置に回動可能に軸支された第1リンクと第2リンクとを有し、
    前記第1リンクは、前記シートバックの倒込回動に伴って牽引される操作ケーブルが掛着されており、該操作ケーブルにより牽引される前の常時は連結アームによって前記第2リンクと回動を共にする連結状態とされていると共に、附勢手段により前記操作ケーブルの牽引による回動方向とは逆の回動方向に附勢されて初期の回動位置にて保持されており、
    前記第2リンクは、牽引により前記ロック機構を解除状態に切換えることのできる作動ケーブルが掛着されており、前記操作ケーブルにより前記第1リンクと共に牽引される前の常時は附勢手段により前記操作ケーブルの牽引による回動方向とは逆の回動方向に附勢されて初期の回動位置にて保持されており、
    前記ロック機構は、前記第2リンクが操作ケーブルにより牽引される前の常時は前記シートクッションを車体フロアに係合ロックさせることが可能な係合ロック可能状態の作動方向に附勢されて同作動状態位置にて保持されており、
    前記連結アームは、前記第1リンクに対しこれと軸支方向が平行となるように回動方向に軸支されており、前記第1リンクが操作ケーブルにより牽引される前の常時は附勢手段により一の回動方向に附勢されて前記第2リンクと係合する状態位置にて保持されており、
    前記操作ケーブルの牽引により第1リンクと第2リンクとが回動していき前記ロック機構が解除状態に切換えられ、更に前記連結アームが前記シートクッションと一体に設けられた係止部と当接し前記附勢手段による附勢力に抗した回動方向に押動されて前記第2リンクとの係合状態が外されるようになっており、前記連結アームとの係合状態が外された第2リンクは附勢により前記初期の回動位置に戻されて前記ロック機構を係合ロック可能状態に切換えるようになっており、
    前記第2リンクには複数の作動ケーブルが掛着されており、当該各作動ケーブルに関連付けて設けられた複数のロック機構の作動状態が前記第2リンクの回動に従って一斉に切換えられるようになっており、前記各作動ケーブルは前記連結アームの回動領域から半径方向の外方に離間した位置に配置されるように前記第2リンクにそれぞれ掛着されていることを特徴とする車両用シートのロック操作機構。
  2. 請求項1に記載の車両用シートのロック操作機構であって、
    前記連結アームを第1リンクに対して回動附勢する附勢手段は引張ばねであり、
    該引張ばねはその両端が前記連結アームの回動中心から外れた一方の腕部と前記第1リンクとに掛着されており、前記連結アームが引張ばねの附勢力に抗した回動方向に押動されていくことにより、該引張ばねの両端を結ぶ引張作用線が連結アームの回動中心を通り越して該連結アームの回動附勢方向が逆転するようになっており、
    前記第1リンクには前記連結アームの逆転した附勢回動を受け止めて保持するストッパ部が設けられており、更に前記シートクッションには前記操作ケーブルにより牽引された第1リンクを初期の回動位置に戻す方向に回動させていったときに前記ストッパ部に保持されている連結アームと当接する当接部が一体に設けられており、
    前記連結アームは、前記当接部と当接して引張ばねの附勢力に抗した回動方向に押動されることにより、前記引張ばねが逆転前の回動附勢状態に戻されて、前記第2リンクと係合する位置にて附勢保持されることを特徴とする車両用シートのロック操作機構。
JP2006015030A 2006-01-24 2006-01-24 車両用シート Active JP4487939B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006015030A JP4487939B2 (ja) 2006-01-24 2006-01-24 車両用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006015030A JP4487939B2 (ja) 2006-01-24 2006-01-24 車両用シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007196741A true JP2007196741A (ja) 2007-08-09
JP4487939B2 JP4487939B2 (ja) 2010-06-23

Family

ID=38451795

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006015030A Active JP4487939B2 (ja) 2006-01-24 2006-01-24 車両用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4487939B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009056851A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Toyota Boshoku Corp 車両用シート
KR101388985B1 (ko) 2013-12-19 2014-04-25 주식회사 동강홀딩스 차량용 더블 폴딩 시트 구조
WO2014104353A1 (ja) * 2012-12-31 2014-07-03 テイ・エス テック株式会社 車両用シート
US8998331B2 (en) 2012-12-31 2015-04-07 Ts Tech Co., Ltd. Vehicle seat
US9050914B2 (en) 2012-12-31 2015-06-09 Ts Tech Co., Ltd. Vehicle seat
JP2016199234A (ja) * 2015-04-14 2016-12-01 テイ・エス テック株式会社 車両用シート

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009056851A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Toyota Boshoku Corp 車両用シート
WO2014104353A1 (ja) * 2012-12-31 2014-07-03 テイ・エス テック株式会社 車両用シート
US8998331B2 (en) 2012-12-31 2015-04-07 Ts Tech Co., Ltd. Vehicle seat
US9050914B2 (en) 2012-12-31 2015-06-09 Ts Tech Co., Ltd. Vehicle seat
KR101388985B1 (ko) 2013-12-19 2014-04-25 주식회사 동강홀딩스 차량용 더블 폴딩 시트 구조
JP2016199234A (ja) * 2015-04-14 2016-12-01 テイ・エス テック株式会社 車両用シート

Also Published As

Publication number Publication date
JP4487939B2 (ja) 2010-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5181866B2 (ja) 車両用シートの切換機構
JP5169146B2 (ja) 車両用シート装置
US8573674B2 (en) Vehicle seat
JP5141680B2 (ja) 車両用シート
JP2009090809A (ja) 車両用格納シート
JP4487939B2 (ja) 車両用シート
JP4633583B2 (ja) 車両用シートのロック解除操作機構
JP4586672B2 (ja) 車両用シートのロック解除操作機構
JP5272724B2 (ja) 車両用シート
JP4437977B2 (ja) シート装置
JP2007210499A (ja) 車両用シートのロック操作機構
JP5272722B2 (ja) 車両用シートの操作構造
JP5913056B2 (ja) 車両用シートのスライド装置
JP2009051233A (ja) 車両用跳ね上げ式シート
JP6711143B2 (ja) シート装置
JP2008201235A (ja) 車両用シートのロック解除操作機構
JP4412210B2 (ja) 車両用シート
JP5481802B2 (ja) 車両用シート
JP2013001177A (ja) 車両用シート
JP2018052435A (ja) 車両用シート
JP2007083826A (ja) タンブルシート
JP2010095139A (ja) 格納式車両用シート
JP2009214573A (ja) 車両用シート
JP3964340B2 (ja) 車両用シート
JP5286832B2 (ja) 車両用シート

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100303

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100309

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100322

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4487939

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140409

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250