JP2007210499A - 車両用シートのロック操作機構 - Google Patents

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卓 今城
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Abstract

【課題】シートバックの倒込み回動とロック機構の作動状態の切換えとを連動させる機構部の作動が支えないようにする。
【解決手段】シートバックを倒込む操作によって車体フロアとのロック機構7を解除作動させるロック操作機構5である。シートバックの倒込み回動に伴って操作ケーブルC1が牽引されると、第2リンク30がその回動の進行に伴って規制ピン40に押し返され、第1リンク20を時計回り方向に押動しロック機構7を解除状態に切換える。更にこの回動の進行によって第2リンク30と規制ピン40との係合状態が外され、両者の押動関係が逆転すると共に、ロック機構7が係合ロック可能状態に切換えられる。そして、操作ケーブルC1の牽引が解かれると、第2リンク30は規制ピン40を押し退けて初期の回動位置に戻され、規制ピン40も押し返された後に初期位置に戻される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用シートのロック操作機構に関する。詳しくは、車両用シートのシートバックをシートクッション側に折畳む倒込み回動操作を行うことにより、シートクッションを車体フロアに係合ロックさせているロック機構を解除状態に切換えるように作動する車両用シートのロック操作機構に関する。
従来、車両の座席シートには、不使用時におけるシート構造物を格納移動させ、その設置されていたスペースを荷室スペースとして利用できるようにする機構が採用されているものがある。このような格納機構としては、例えば下記特許文献1に開示された技術が公知である。
この開示技術では、背もたれ部となるシートバックが着座部となるシートクッション側に倒込めるようになっている。これにより、不使用時におけるシートを折畳んだ姿勢状態に切換えることができる。更に、シートクッションの前部には、上記折畳み姿勢状態のシートを車両の前方向に起こし上げられるようにする回動機構が設けられている。この回動機構には、シートを起こし上げる方向に回動附勢する附勢手段が設けられている。一方、シートクッションの後部には、シートクッションが車体フロアに倒伏した姿勢状態にあるときにこれらを係合ロックするロック機構が設けられている。このロック機構は、シートバックがシートクッション側に倒込まれる動作に連動して解除されるようになっている。したがって、シートを折畳むことにより、これに連動させてシートを自動的に車体フロアから起こし上げて格納姿勢状態とすることができる。
ここで、ロック機構は、上記シートバックの倒込み回動に連動して、一旦、解除状態に切換えられるが、その後にロック可能な作動状態に切換えられるようになっている。このロック可能な作動状態のときには、一旦、シートクッションを車体フロアから起こし上げてから再び車体フロア上に落とし込んで倒伏させることにより、シートクッションを車体フロアにロックさせることができる。これにより、シートを折畳み姿勢状態のままで車体フロア上にロックさせておくことができ、シートバックの背裏面を物置用のテーブルなどとして利用できるようになる。また、シートバックをシートクッションから起こし上げる操作についても、シートクッションを車体フロア上にロックさせた状態で行うことができる。したがって、シートを格納姿勢状態から着座可能な姿勢状態に戻す操作が簡単に行えるようになる。
特開2002−67761号公報
しかしながら、上記の開示技術では、シートバックの倒込み回動と、ロック機構の作動状態の切換えと、を連動させる機構部の作動に不具合を生じることがある。
すなわち、上記の開示技術では、シートバックと回動を共にする押動リンクが、ロック機構の作動状態を切換える切換リンクを押動する構成関係となっている。詳しくは、両リンクは互いに対向して配置されており、回動した押動リンクの端部が待受状態の切換リンクの端部を叩打するようになっている。しかし、上記の押動関係において両リンクの回動が進行すると、両リンクは、それらの押動関係が外れる回動位置のときに、互いの回動端部を突合せた姿勢状態をとる。そして、この姿勢状態で押動リンクの回動が止まると、両リンクは、互いの突合せによって、上記押動方向とは逆方向への回動が規制されたロック状態となる。すなわち、両リンクが支えた姿勢モードとなる。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートバックの倒込み回動とロック機構の作動状態の切換えとを連動させる機構部の作動が支えないようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートのロック操作機構は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、車両用シートのシートバックをシートクッション側に折畳む倒込み回動操作を行うことにより、シートクッションを車体フロアに係合ロックさせているロック機構を解除状態に切換えるように作動する車両用シートのロック操作機構であって、シートクッションに回動可能に軸支された第1リンクと、第1リンクに回動可能に軸支された第2リンクと、第2リンクとの当接によりその当接した方向への回動を規制する回動規制部材と、を有し、第2リンクは、シートバックの倒込み回動に伴って牽引される操作ケーブルが掛着された操作アームと、回動規制部材との当接部位となる当接アームと、を一体に有し、操作ケーブルによって牽引される前の常時は、シートクッションとの間に設けられた第2附勢手段によって牽引による回動方向とは逆の回動方向に附勢されて初期の回動位置にて保持されており、第1リンクは、シートクッションに軸支された第1回動軸部から径方向に平行に離間した第2回動軸部において第2リンクを軸支しており、更に牽引によりロック機構を解除状態に切換えることのできる作動ケーブルが掛着されており、操作ケーブルによって第2リンクが牽引される前の常時は、シートクッションとの間に設けられた第1附勢手段によって牽引による回動方向とは逆の回動方向に附勢されて初期の回動位置にて保持されており、回動規制部材は、その自由状態時にはシートクッションとの間に設けられた第3附勢手段によって第2リンクの当接アームに対し牽引による回動方向に当接可能となる初期位置に附勢されて保持されており、第2リンクの牽引による回動方向への当接に対しては初期位置の状態を維持するが、その逆の回動方向への当接に対しては第3附勢手段の附勢に抗して押動されるようになっており、操作ケーブルの牽引に伴って第2リンクが回動していくと、第2リンクは、当接アームを回動規制部材と当接させた後にその回動の進行に伴って初期位置状態を維持する回動規制部材に押し返されて第1リンクを第1回動軸部回りの同じ回動方向に押動して回動させ、第1リンクの回動に伴ってロック機構が解除状態に切換えられ、更に回動の進行によって当接アームが回動規制部材を回動方向に乗り越えて両者の係合状態が外されるようになっており、係合状態が外された第1リンクは第1附勢手段による附勢により初期の回動位置に向けて戻されてロック機構を係合ロック可能な状態に切換えるようになっており、操作ケーブルの牽引が解かれると、第2リンクは第2附勢手段による附勢により回動規制部材を押動しながら初期の回動位置に向けて戻されていき、回動規制部材を回動方向に乗り越えて両者の係合状態が外されることにより、回動規制部材は初期位置に戻されることを特徴とする。
この第1の発明によれば、回動規制部材は、操作ケーブルが牽引された際に、同牽引に伴う第2リンクの回動力を第1リンクを回動させるための押動力として伝達する。この回動規制部材は、第2リンクが上記牽引に伴う方向に回動する際には、定位置で第2リンクの回動力を押し返すが、逆の方向に回動する際には、第2リンクに押動されて退避移動する。したがって、第2リンクと回動規制部材とが当接する姿勢状態で操作ケーブルの牽引が解かれても、両部材が互いに突合わせた姿勢状態のままロックされることはない。すなわち、両部材が互いに支えた姿勢モードにならない。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、回動規制部材は、シートクッションと一体に形成された長穴内をスライド移動可能に設けられた突起部材であり、長穴は、突起部材を初期位置に配置する部位に穴形状の端部を有し、端部から第2リンクの牽引による回動方向とは逆の方向に穴形状が延びていることを特徴とする。
この第2の発明によれば、回動規制部材として成る突起部材は、常時は初期位置である長穴の端部に附勢保持されている。この初期位置における突起部材は、第2リンクによって牽引による回動方向に押動されても、長穴の端部に支えて移動しない。また、突起部材は、第2リンクによって上記とは逆の回動方向に押動されると、長穴に沿ってスライド移動する。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
先ず、第1の発明によれば、シートバックの倒込み回動とロック機構の作動状態の切換えとを連動させる機構部の作動が支えないようにすることができる。
更に、第2の発明によれば、上記発明を具現化することができ、一連の作動を円滑に行うことができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シートのロック操作機構5について、図1〜図7を用いて説明する。図1はロック操作機構5の概略を表した構成図である。図2はシート1の概略構造を表した構成図である。図3はロック機構7とストライカSとの係合ロック状態を表した構成図である。図4はロック機構7の解除状態を表した構成図である。図5は図1の状態から操作ケーブルC1が牽引されて第1リンク20及び第2リンク30が回動した状態を表した構成図である。図6は第2リンク30と規制ピン40との位置関係が逆転した状態を表した構成図である。図7は第2リンク30が規制ピン40を押し退けた状態を表した構成図である。
本実施例のシート1は、図2に良く示されるように、車両の2列目や3列目に配設される後部座席として採用されている。このシート1は、背もたれ部となるシートバック2が、リクライニング機構4を介して着座部となるシートクッション3側に連結されている。このリクライニング機構4は、図示しない操作レバーの操作状態によって、シートバック2の傾き角度を固定した状態と、傾き角度を調整可能な状態とに切換えられるようになっている。これにより、シートバック2は、同図の仮想線で示されるように、シートクッション3に向けて倒し込めるようになっている。
また、シートクッション3は、その前端部が回動機構6を介して車体フロアFに連結されており、後端部がロック機構7によって車体フロアFに係合ロックされている。これにより、シートクッション3は、ロック機構7の係合ロック状態が解除されることにより、回動機構6の軸部6rを中心に、車両前方に起こし上げられるようになる。なお、回動機構6には、図示しない附勢ばねが設けられている。これにより、シートクッション3は、ロック機構7が解除されると同時に、車体フロアFから自動的に起こし上げられるようになっている。
ここで、ロック機構7は、シートクッション3の左右両側の位置にそれぞれ配されている。このロック機構7は、図2の実線で示されるように、シートバック2が着座可能な起立姿勢位置にあるときの常時は、車体フロアFに設置されたストライカSと係合ロックした状態として保持されている。そして、ロック機構7は、シートバック2がシートクッション3側に折畳まれる倒込み回動に連動して、ストライカSとの係合ロック状態が一斉に解除されるようになっている。このシートバック2の倒込み回動に伴ってロック機構7を解除状態に切換える一連の連動操作は、シートクッション3に配されたロック操作機構5によって行われる。
このロック操作機構5には、シートバック2の倒込み回動によって牽引される操作ケーブルC1と、牽引によりロック機構7を解除状態に切換える作動ケーブルC2と、が引き込まれている。そして、ロック操作機構5は、操作ケーブルC1の牽引に伴う操作力を、作動ケーブルC2を牽引するための操作力として伝達し、双方の動きを連動させる。なお、ロック操作機構5は、シートクッション3の形状内部に配されており、外部から視認されないように覆い隠されている。また、ロック操作機構5は、実際には図2に示されている配置状態ではなく、シートクッション3の下面に向けて配されるなどして、シートクッション3のクッション性を阻害しないようになっている。
以下、上記各構成について、詳細に説明していく。
先ず、図2を参照して、シートバック2の倒込み回動により牽引される操作ケーブルC1の組付け構造について説明する。すなわち、操作ケーブルC1は、シートバック2と回動を共にする押動リンク2cに掛着されている。この押動リンク2cは、シートバック2の内部に収められた押動リンク2bと一体に形成されており、シートバック2と同様にしてリクライニング機構4の回動中心まわりに回動可能に軸支されている。このシートバック2の内部に収められた押動リンク2bは、シートバック2と一体に設けられた押動部材2aに押動されて回動するように配されている。したがって、この押動リンク2bと一体に形成された押動リンク2cは、シートバック2を倒込み回動させていくことにより、操作ケーブルC1を引張り込む方向に回動する。そして、この押動リンク2cは、シートバック2が図2の仮想線で示される折畳み姿勢位置まで倒し込まれることにより、操作ケーブルC1を図6に示される引込位置まで牽引するようになっている。なお、これについての詳細は後述する。
また、図2を参照して、上記のように引張り込まれた操作ケーブルC1は、シートバック2がシートクッション3から起こし上げられることにより、先の引張り込まれる前の初期位置の状態に戻されるようになっている。
次に、図3及び図4を参照して、ロック機構7及び作動ケーブルC2の組付け構造について説明する。
すなわち、ロック機構7は、図3に良く示されるように、本体50、フック部材51、爪部材52、引張ばね53,54及びキャンセル部材55を有する。
詳しくは、本体50は、シートクッション3と一体に固定されており、フック部材51や爪部材52等の構成部材が組み付けられている。また、本体50には、作動ケーブルC2の通路を固定するケーブル固定部50aが形成されている。
また、フック部材51は、ストライカSと係合ロック可能な顎形状に形成されており、軸部51aによって本体50に回動可能に連結されている。このフック部材51は、軸部51aを中心とした回動により、顎形状の開口部分である受入部51bをストライカSに対して嵌脱させるように動く。また、フック部材51には、これと略一体となって軸部51aのまわりを回動するキャンセル部材55が組み付けられている。そして、このキャンセル部材55には、爪部材52との間に引張ばね53が設けられている。これにより、フック部材51は、常時は紙面内反時計回り方向、すなわち受入部51bをストライカSから外す方向に回動附勢されている。また、フック部材51の外周縁部には、段差形状の係部51cが形成されている。
次いで、爪部材52は、フック部材51の軸部51aと平行な軸部52aによって、本体50に回動可能に連結されている。この爪部材52は、本体50との間に設けられた引張ばね54により、常時は紙面内時計回り方向に回動附勢されている。これにより、爪部材52は、常時はフック部材51の外周縁に押し当てられた状態として附勢保持されている。したがって、爪部材52は、図3の図示状態のようにフック部材51をストライカSに嵌め込む位置まで時計回り方向に回動させることにより、フック部材51の段差状の係部51cに自動的に落ち込む。これにより、フック部材51は、その反時計回り方向への回動が規制され、ストライカSと係合ロックした状態として保持される。
また、爪部材52には、ケーブル掛部52bが形成されており、作動ケーブルC2が掛着されている。この作動ケーブルC2は、ロック操作機構5によって牽引されることにより、爪部材52を、引張ばね54の附勢に抗して反時計回り方向に回動させる。これにより、図4に良く示されるように、爪部材52をフック部材51の係部51cから離間移動させ、フック部材51の回動規制状態を解除させる。そして、これにより、フック部材51は、引張ばね53の附勢を受けて反時計回り方向に回動し、受入部51bをストライカSから外す。
ここで、フック部材51は、ストライカSから外された状態では、これをストライカSに押し込むようにすることで、再びストライカSに受入部51bを嵌め込むことができる。すなわち、フック部材51をストライカSに押し込むことにより、先ず、受入部51bの上顎部分51eがストライカSと当接する。そして、フック部材51を更に押し込んでいくことにより、フック部材51がストライカSに押動されて、引張ばね53の附勢に抗して時計回り方向に回動し、受入部51bの上顎部分51eと下顎部分51fとの間にストライカSが嵌め込まれる。
このとき、作動ケーブルC2による爪部材52の引張り込み状態が解かれている場合(図3の状態)には、前述もしたように、受入部51bにストライカSが嵌め込まれた時点で、爪部材52がフック部材51と自動的に係止する。これにより、フック部材51がストライカSと係合ロックした状態として保持される。すなわち、この場合の状態は、フック部材51がストライカSに押し込まれることにより、フック部材51をストライカSと係合ロックさせることのできる係合ロック可能な状態となっている。
一方、作動ケーブルC2による爪部材52の引張り込み状態が継続されている場合(図4の状態)には、受入部51bにストライカSが嵌め込まれても、爪部材52はフック部材51とは係止しない。したがって、フック部材51は、ストライカSとは係合ロックしない状態となっている。すなわち、この場合の状態は、フック部材51をストライカSに押し込んでも、フック部材51がストライカSと係合ロックしない解除状態となっている。
また、フック部材51の係部51cの近傍位置には、軸方向に突出した形状の追込部51dが形成されている。この追込部51dは、図3に良く示されるように、爪部材52がフック部材51の係部51cに落ち込んでいく際に、この爪部材52の一部と食い込み状に係合する。これにより、爪部材52とフック部材51とを食い込み状にロックさせて係合力を強めることができる。
次いで、キャンセル部材55は、図3に良く示されるように、フック部材51の上顎部分51eと重なり合う顎形状に形成されている。このキャンセル部材55は、顎形状の上顎部分55aをフック部材51の上顎部分51eと重ね合わせるようにして、軸部51aによりフック部材51に対して回動可能に連結されている。また、キャンセル部材55は、緩嵌孔55bをフック部材51に設けられた係合ピン51gに緩やかに嵌め込んだ状態として組み付けられており、フック部材51に対してこの嵌合隙間の範囲内で相対的に回動させられるようになっている。したがって、図4に良く示されるように、引張ばね53によりキャンセル部材55にかかる附勢力は、緩嵌孔55bと係合ピン51gとが当接することによってフック部材51に伝達され、フック部材51をキャンセル部材55と一体に附勢することができる。そして、図3に良く示されるように、フック部材51をストライカSに押し込むことにより、キャンセル部材55が上記の附勢に抗して時計回り方向に押圧されて回動し、上顎部分55aをフック部材51の上顎部分51eと重ね合わせた姿勢状態をとる。これにより、引張ばね53からキャンセル部材55にかかる附勢力を上顎部分51eを介してストライカSにかけた状態として、フック部材51を係合ロック状態とすることができる。
次に、ロック操作機構5の構成を説明する。すなわち、ロック操作機構5は、図1に良く示されるように、固定部材10、第1リンク20、第2リンク30を有する。これら各構成部材は、略板状に形成されており、互いの板面を重ね合わせるようにして組まれている。
詳しくは、固定部材10は、シートクッション3(図2参照)と一体に固定されており、第1リンク20や後述する規制ピン40が組み付けられている。ここで、規制ピン40が本発明の回動規制部材に相当する。
また、固定部材10には、操作ケーブルC1や作動ケーブルC2の通路を固定するためのケーブル固定部11a,11bがそれぞれ形成されている。
更に、固定部材10には、第1リンク20の回動を規制するためのストッパ12が形成されている。このストッパ12は、図1に良く示されるように、第1リンク20の初期の回動位置(図示位置)からの反時計回り方向への回動を規制する。
更に、固定部材10には、規制ピン40をスライド移動可能に保持する長穴13が形成されている。
次いで、第1リンク20について説明する。すなわち、第1リンク20は、全体が略棒形状に形成されており、その下端部分に配設された軸部R1において、固定部材10に回動可能に軸支されている。ここで、軸部R1が本発明の第1回動軸部に相当する。
この第1リンク20は、固定部材10との間に設けられた引張ばねB1によって、図1で示される反時計回りの回動方向に附勢されている。ここで、引張ばねB1が本発明の第1附勢手段に相当する。この引張ばねB1は、軸部R1の近傍に形成されたばね掛部21に掛着されている。また、第1リンク20は、固定部材10に形成されたストッパ12によって、これと当接する位置(図示位置)からの反時計回り方向への回動が規制されている。これにより、第1リンク20は、常時は図1に示された初期の回動位置にて附勢保持されている。
また、第1リンク20の上端部分には、ケーブル掛部22が形成されており、作動ケーブルC2が掛着されている。この作動ケーブルC2は、図5に良く示されるように、第1リンク20の時計回り方向への回動に伴って牽引され、ロック機構7を解除状態に切換える。
次いで、第2リンク30について説明する。すなわち、第2リンク30は、図1に良く示されるように、全体が略L字形状に形成されており、そのL字の節部分に配設された軸部R2において、第1リンク20に回動可能に軸支されている。ここで、軸部R2が本発明の第2回動軸部に相当する。この軸部R2は、第1リンク20の長さ方向の略中央位置において、軸部R1と平行に配設されている。
この第2リンク30は、上記L字の一方側の腕部が、操作ケーブルC1と掛着される操作アーム31として形成されている。そして、L字の他方側の腕部は、規制ピン40と当接する当接アーム32として形成されている。
また、第2リンク30は、固定部材10との間に設けられた引張ばねB2によって、図1に示される反時計回りの回動方向に附勢されている。ここで、引張ばねB2が本発明の第2附勢手段に相当する。この引張ばねB2は、操作アーム31に形成されたばね掛部31bに掛着されている。また、第2リンク30は、上記操作アーム31に掛着された操作ケーブルC1の張力によって、常時は図1に示された初期の回動位置において反時計回り方向への回動が規制された状態として附勢保持されている。ここで、操作ケーブルC1は、操作アーム31の上端部分に形成されたケーブル掛部31aに掛着されている。
次いで、規制ピン40について説明する。すなわち、規制ピン40は、固定部材10に形成された長穴13内にスライド移動可能に組み付けられている。この規制ピン40は、第2リンク30と干渉可能に長穴13から突出した形状となっている。
ここで、長穴13は、その穴形状の端部が、規制ピン40を第2リンク30の当接アーム32に時計回り方向に当接させられる位置に形成されている。そして、長穴13は、この穴形状の端部から、図1の紙面内左下方向に延びる形状、すなわち軸部R2のまわりを反時計回りの径方向に離間していく形状に形成されている。
また、規制ピン40は、固定部材10との間に設けられた圧縮ばねB3により、前述した第2リンク30の当接アーム32と当接可能な端部位置(初期位置)に附勢保持されている。ここで、圧縮ばねB3が本発明の第3附勢手段に相当する。
したがって、規制ピン40は、操作ケーブルC1の牽引に伴って第2リンク30を時計回り方向に回動させていくと、当接アーム32と時計回り方向に当接する。このとき、規制ピン40は、第2リンク30の時計回り方向への回動が進行しても、前述した長穴13の穴形状の端部に保持されて初期位置状態を維持する。そのため、第2リンク30は、図5に良く示されるように、規制ピン40との当接後には、その時計回り方向への回動の進行に伴って、規制ピン40に押し返されて、紙面内右方向に移動する。そして、この第2リンク30の移動に伴って、第1リンク20が軸部R2を介して軸部R1の回りに時計回り方向に押動されて回動する。
そして、第2リンク30の時計回り方向への回動が更に進行すると、図6の実線で示されるように、第2リンク30が規制ピン40をその回動方向に乗り越えて、規制ピン40との当接方向が逆転した状態となる。すなわち、規制ピン40が、第2リンク30の当接アーム32に対して反時計回り方向に当接した状態となる。ここで、引張ばねB2によって第2リンク30を反時計回り方向に回動させる附勢力は、圧縮ばねB3によって規制ピン40を初期位置に附勢保持する附勢力よりも強く働くように設定されている。したがって、この当接状態から、引張ばねB2の附勢力に従って第2リンク30を反時計回り方向に回動させていくと、規制ピン40は、図7に示されるように、当接アーム32に押圧されて、圧縮ばねB3の附勢に抗して長穴13の形状に沿って移動させられる。そして、第2リンク30の反時計回り方向への回動が更に進行すると、図1に示されるように、第2リンク30が規制ピン40をその回動方向に乗り越える。これにより、第2リンク30と規制ピン40との係合状態が外されて、規制ピン40は、圧縮ばねB3の附勢力に従って初期位置に戻される。これにより、第2リンク30と規制ピン40との当接方向が逆転する前の状態に戻される。
続いて、本実施例の使用方法を説明する。
すなわち、先ず、図2の実線で示されるように、シート1は、その初期状態として、車体フロアF上に着座可能な姿勢状態とされて保持されている。したがって、この初期状態では、図1に示されるように、操作ケーブルC1は牽引される前の状態となっている。そのため、第1リンク20や第2リンク30は、図示された初期の回動位置にて附勢保持されている。そして、第1リンク20が初期の回動位置にあるため、作動ケーブルC2も牽引される前の状態となっている。したがって、図3に示されるように、ロック機構7は、ストライカSと係合ロックした状態として保持されている。
そこで、先ず、図2に良く示されるように、この着座可能な姿勢状態にあるシート1を折畳み姿勢状態として格納するために、シートバック2をシートクッション3側に倒込み回動させる。このシートバック2の倒込み回動操作は、シートバック2の姿勢状態を保持しているリクライニング機構4を解除することによって行うことができる。これにより、シートバック2の倒込み回動に伴って操作ケーブルC1が牽引される。そして、これにより、図5に示されるように、第2リンク30が時計回り方向に引張られて回動し、当接した規制ピン40に押し返されて紙面内右方向に移動する。そして、この第2リンク30の移動に伴って、第1リンク20が時計回り方向に押動されて回動する。これにより、作動ケーブルC2が牽引され、ロック機構7が解除状態に切換えられる(図4参照)。このとき、前述したように第2リンク30の時計回り方向への回動が進行していくことにより、図6の仮想線で示されるように、当接アーム32が規制ピン40をその回動方向に乗り越えて両者の係合状態が外される。これにより、第2リンク30は、同図の実線で示されるように、引張ばねB2の附勢に従って紙面内左方向に引き込まれ、当接アーム32を規制ピン40と当接させた力の釣り合った姿勢状態として保持される。そして、この第2リンク30の移動に併せて、第1リンク20は初期の回動位置に戻される。これにより、作動ケーブルC2の牽引状態が解かれ、ロック機構7がストライカS(図4参照)と係合ロック可能な状態となる。ここで、図2を参照して、ロック機構7が一旦解除状態に切換えられると、シートクッション3は、回動機構6に設けられた附勢ばね(図示省略)に附勢されて、車体フロアFから徐々に起こし上げられていく。したがって、上記の一連の作動により、折畳み姿勢状態としたシート1を車体フロアFから自動的に起こし上げて格納姿勢状態(図示省略)とすることができる。
また、シート1が格納姿勢状態とされているときには、ロック機構7は係合ロック可能な状態となっている。したがって、この状態のシート1を車体フロアFに向けて後倒していくことにより、ロック機構7がストライカSに押し込まれて自動的に係合ロックする。したがって、折畳み姿勢状態のシート1を車体フロアF上にロックさせておくことができ、このシートバック2の背裏面を物置用のテーブルなどとして利用できるようになる。また、シートバック2をシートクッション3から起こし上げる操作も、シートクッション3を車体フロアF上にロックさせた状態で行うことができる。
ここで、シートバック2をシートクッション3から起こし上げる操作を行うと、図6の実線状態を参照して、操作ケーブルC1の牽引状態が解かれる。これにより、図7に良く示されるように、第2リンク30は引張ばねB2の附勢に従って反時計回り方向に回動する。そして、この第2リンク30の反時計回りへの回動に伴って、規制ピン40が当接アーム32に押し退けられて長穴13内をスライド移動する。そして、第2リンク30の反時計回り方向への回動が進行していくことにより、図1に示されるように、当接アーム32が規制ピン40をその回動方向に乗り越えて両者の係合状態が外される。これにより、第2リンク30は、引張ばねB2の附勢に従って、図示されている初期の回動位置に戻される。また、併せて、第2リンク30に押し退けられた規制ピン40も、圧縮ばねB3の附勢に従って、図示されている初期位置に戻される。これにより、ロック操作機構5を、図示されている初期の状態に戻すことができる。
このように、本実施例の車両用シートのロック操作機構5によれば、図5に示されるように、第2リンク30と当接する規制ピン40が可動構造となっているため、シートバック2の倒込み回動とロック機構7の作動状態の切換えとを連動させる機構部の作動が支えないようにすることができる。また、規制ピン40を長穴13に沿って移動させることにより、上記の一連の作動を円滑に行うことができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例により説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施ができるものである。
例えば、シート下部の前側に回動機構を設置せず、シートが折畳み姿勢とされてロック機構が解除された際に、シート全体が車体フロアから取り外されるようにしてもよい。この場合には、ロック機構をシート下部の前側にも設けて、各ロック機構を一斉に解除させるようにしてもよい。
また、上記実施例では、本発明の回動規制部材に相当するものとして、長穴内をスライド移動する規制ピンを示したが、規制ピンをリンク部材の一端に設けて揺動させるようにしてもよい。そして、このリンク部材を一方の回動方向に附勢することにより、上記実施例と同様の形態で規制ピンの移動を制御することができる。
また、規制ピンのスライド移動を案内する長穴は、図1を参照して分かるように、穴形状が紙面内左下方向に延びるように形成されたものを示したが、単に下方向に延びる形状であってもよい。
また、上記実施例で示した引張ばねや圧縮ばね等の各種附勢ばねは、かかる設置スペース等の制約条件に合わせて適宜決定されるものであり、各種の常用されているばねを適宜選択して使用することができる。
また、本発明は、上記実施例で示した車両用シートのロック操作機構にかかる構成を更にコンパクトにすることを課題とした以下の発明をも含んでいる。
[請求項A]
車両用シートのシートバックをシートクッション側に折畳む倒込み回動操作を行うことにより、前記シートクッションを車体フロアに係合ロックさせているロック機構を解除状態に切換えるように作動する車両用シートのロック操作機構であって、
前記シートクッションにスライド移動可能に設けられた係合部材と、
該係合部材に係脱可能に設けられた操作部材と、を有し、
前記係合部材は、前記シートバックの倒込み回動に伴って牽引される操作ケーブルと掛着されており、該牽引によってスライド方向の一方に移動するようになっており、該操作ケーブルによって牽引される前の常時は、前記シートクッションとの間に設けられた附勢手段により前記牽引によるスライド方向とは逆の方向に附勢されて前記操作部材と係合した状態で初期のスライド位置にて保持されており、
前記操作部材は、その一部を前記シートクッションと一体に形成された長穴と係合させており、前記係合部材との係合状態では該操作部材のスライド移動に従って長穴寸法の範囲内でスライド移動するようになっており、更に牽引により前記ロック機構を解除状態に切換えることのできる作動ケーブルが掛着されており、前記操作ケーブルによって係合部材が牽引される前の常時は、前記シートクッションとの間に設けられた附勢手段によって前記操作ケーブルの牽引によるスライド方向とは逆の方向に附勢されて前記係合部材と係合した状態で初期のスライド位置にて保持されており、前記操作ケーブルによって係合部材が牽引されることにより、前記作動ケーブルを牽引して前記ロック機構を解除状態に切換えるようになっており、
前記操作部材を係合させている長穴は、その穴形状によって前記操作ケーブルの牽引に伴う操作部材のスライド移動を規制して該操作部材と係合部材との係合状態を外すようになっており、
該係合状態が外された操作部材は、その附勢により前記初期のスライド位置に向けて戻されながら前記ロック機構を係合ロック可能な状態に切換えるようになっており、
前記操作ケーブルの牽引が解かれると、前記係合部材がその附勢により前記初期のスライド位置に戻されて前記操作部材と係合した状態となることを特徴とする車両用シートのロック操作機構。
[請求項B]
請求項Aに記載の車両用シートのロック操作機構であって、
前記操作部材は、前記長穴内に差込まれてこれと係合する係合ピンを有し、
前記係合部材は、前記操作部材の係合ピンに引掛けられて係合するフック部を有し、
前記長穴は、前記操作ケーブルの牽引に伴う操作部材のスライド移動に伴って係合ピンをフック部との係合状態から外す方向に移動案内する穴形状に形成されていることを特徴とする車両用シートのロック操作機構。
[請求項C]
請求項Bに記載の車両用シートのロック操作機構であって、
前記係合部材のフック部は、係合部材本体に枢支されており、かつ、前記係合ピンに引掛けられる回動方向に附勢されており、
前記操作ケーブルの牽引が解かれて係合部材が初期のスライド位置に戻されていくことにより、該係合部材のフック部が前記初期のスライド位置で待受けている係合ピンと当接して附勢に抗した回動方向に押し返され、該係合ピンをスライド方向に乗り越えた後に附勢によってこれと弾性的に係合することを特徴とする車両用シートのロック操作機構。
上記請求項Aの発明によれば、係合部材と操作部材とを同一方向に往復スライド移動させる構成であるため、リンク機構等の回動を伴う構成と比べると、かかる構成をコンパクトに収めることができる。
また、請求項Bの発明によれば、フック部を係合ピンに引掛けるようにした簡単な構成によって、請求項Aの発明を具現化することができる。また、この発明では、長穴の穴形状によって、操作部材と係合部材との係合状態が外せるようになっている。したがって、この係合状態を外すために、上記実施例で示したような規制ピン40等の別部品が不要であり、簡素な構成とすることができる。
また、請求項Cの発明によれば、フック部を枢支して一の回動方向に附勢した簡単な構成によって、フック部と係合ピンとの逆転した係合関係を元に戻すことができる。
そして、上記発明は、図8〜図11に示したロック操作機構105として、具体的に実施することができる。
このロック操作機構105は、シートクッションと一体に設けられた固定部材110に対し、操作部材120及び係合部材130がスライド移動可能に組み付けられている。
詳しくは、操作部材120は、ばね掛部121に掛着された引張ばねB4によって、同図で示す紙面内左方向に附勢されている。また、操作部材120のケーブル掛部122には作動ケーブルC2が掛着されており、操作部材120の右方向へのスライド移動に伴って作動ケーブルC2が牽引されるようになっている。この操作部材120は、これと一体に設けられた係合ピン123を固定部材110に形成された長穴113内に差し込んだ状態として、長穴113の穴形状の範囲内をスライド移動可能な状態に組まれている。これにより、操作部材120は、常時は、同図に示されるように、係合ピン123を長穴113の左側端部に位置させた初期のスライド位置において附勢保持されている。
一方、係合部材130は、上記係合ピン123と係合可能に設けられたフック部131と、フック部131を支持する支持部132と、を有する。このフック部131は、軸部R3によって支持部132に回動可能に軸支(枢支)されており、捩りばねB6によって係合ピン123と係合する回動方向(反時計回り方向)に附勢されている。これにより、係合部材130は、同図に示されるように、係合ピン123と係合した初期の回動位置にて附勢保持されている。また、支持部132のケーブル掛部132aには操作ケーブルC1が掛着されており、操作ケーブルC1の牽引に伴って係合部材130全体が右方向にスライド移動するようになっている。また、支持部132は、ばね掛部132bに掛着された引張ばねB5によって、左方向に附勢されている。これにより、係合部材130は、常時は、フック部131を係合ピン123に係合させた状態として初期のスライド位置(図示位置)にて附勢保持されている。
上記構成のロック操作機構105では、図9に示されるように、操作ケーブルC1が牽引されると、操作部材120が係合部材130に引き連れられて紙面内右方向にスライド移動する。これにより、作動ケーブルC2が牽引され、上記実施例と同様にロック機構が解除される。そして、この状態から更に係合部材130のスライド移動が進行すると、図10の仮想線で示されるように、係合ピン123が長穴113の傾斜面に沿って紙面内下方向へと引き込まれる。これにより、係合ピン123がフック部131から外れ、操作部材120と係合部材130との係合状態が外れる。そして、これにより、操作部材120は、同図の実線で示されるように、引張ばねB4の附勢に従って、初期のスライド位置に戻される。そして、操作部材120が初期のスライド位置に戻されることにより、作動ケーブルC2の牽引状態が解かれるため、ロック機構をロック可能な状態とすることができる。また、操作ケーブルC1の牽引が解かれると、係合部材130は、引張ばねB5の附勢に従って、初期のスライド位置に向けて戻されていく。この移動の際、係合部材130は、図11に示されるように、その進行方向先端側に形成されている傾斜面が初期のスライド位置に戻されている係合ピン123と当接するが、フック部131が係合ピン123に押し返されて時計回り方向に回動することにより、係合ピン123を移動方向に乗り越えていく。これにより、係合部材130は、図8に示された初期のスライド位置に戻されて、再びフック部131を係合ピン123に引掛けた係合状態となる。
ロック操作機構の概略を表した構成図である。 シートの概略構造を表した構成図である。 ロック機構とストライカとの係合ロック状態を表した構成図である。 ロック機構の解除状態を表した構成図である。 図1の状態から操作ケーブルが牽引されて第1リンク及び第2リンクが回動した状態を表した構成図である。 第2リンクと規制ピンとの位置関係が逆転した状態を表した構成図である。 第2リンクが規制ピンを押し退けた状態を表した構成図である。 他の実施例のロック操作機構の概略を表した構成図である。 図8の状態から操作ケーブルが牽引されて操作部材が引張り込まれた状態を表した構成図である。 係合部材と操作部材との係合状態が外れた状態を表した構成図である。 係合部材が初期位置に戻っていく状態を表した構成図である。
符号の説明
1 シート
2 シートバック
2a 押動部材
2b,2c 押動リンク
3 シートクッション
4 リクライニング機構
5 ロック操作機構
6 回動機構
6r 軸部
7 ロック機構
10 固定部材
11a,11b ケーブル固定部
12 ストッパ
13 長穴
20 第1リンク
21 ばね掛部
22 ケーブル掛部
30 第2リンク
31 操作アーム
31a ケーブル掛部
31b ばね掛部
32 当接アーム
40 規制ピン(回動規制部材)
50 本体
50a ケーブル固定部
51 フック部材
51a 軸部
51b 受入部
51c 係部
51d 追込部
51e 上顎部分
51f 下顎部分
51g 係合ピン
52 爪部材
52a 軸部
52b ケーブル掛部
53 引張ばね
54 引張ばね
55 キャンセル部材
55a 上顎部分
55b 緩嵌孔
105 ロック操作機構
110 固定部材
113 長穴
120 操作部材
121 ばね掛部
122 ケーブル掛部
123 係合ピン
130 係合部材
131 フック部
132 支持部
132a ケーブル掛部
132b ばね掛部
F 車体フロア
S ストライカ
B1 引張ばね(第1附勢手段)
B2 引張ばね(第2附勢手段)
B3 圧縮ばね(第3附勢手段)
B4 引張ばね
B5 引張ばね
B6 捩りばね
C1 操作ケーブル
C2 作動ケーブル
R1 軸部(第1回動軸部)
R2 軸部(第2回動軸部)
R3 軸部

Claims (2)

  1. 車両用シートのシートバックをシートクッション側に折畳む倒込み回動操作を行うことにより、前記シートクッションを車体フロアに係合ロックさせているロック機構を解除状態に切換えるように作動する車両用シートのロック操作機構であって、
    前記シートクッションに回動可能に軸支された第1リンクと、
    該第1リンクに回動可能に軸支された第2リンクと、
    該第2リンクとの当接によりその当接した方向への回動を規制する回動規制部材と、を有し、
    前記第2リンクは、前記シートバックの倒込み回動に伴って牽引される操作ケーブルが掛着された操作アームと、前記回動規制部材との当接部位となる当接アームと、を一体に有し、前記操作ケーブルによって牽引される前の常時は、前記シートクッションとの間に設けられた第2附勢手段によって前記牽引による回動方向とは逆の回動方向に附勢されて初期の回動位置にて保持されており、
    前記第1リンクは、前記シートクッションに軸支された第1回動軸部から径方向に平行に離間した第2回動軸部において前記第2リンクを軸支しており、更に牽引により前記ロック機構を解除状態に切換えることのできる作動ケーブルが掛着されており、前記操作ケーブルによって前記第2リンクが牽引される前の常時は、前記シートクッションとの間に設けられた第1附勢手段によって前記牽引による回動方向とは逆の回動方向に附勢されて初期の回動位置にて保持されており、
    前記回動規制部材は、その自由状態時には前記シートクッションとの間に設けられた第3附勢手段によって前記第2リンクの当接アームに対し前記牽引による回動方向に当接可能となる初期位置に附勢されて保持されており、前記第2リンクの牽引による回動方向への当接に対しては前記初期位置の状態を維持するが、その逆の回動方向への当接に対しては前記第3附勢手段の附勢に抗して押動されるようになっており、
    前記操作ケーブルの牽引に伴って前記第2リンクが回動していくと、該第2リンクは、当接アームを前記回動規制部材と当接させた後にその回動の進行に伴って前記初期位置状態を維持する回動規制部材に押し返されて前記第1リンクを第1回動軸部回りの同じ回動方向に押動して回動させ、該第1リンクの回動に伴って前記ロック機構が解除状態に切換えられ、更に前記回動の進行によって前記当接アームが前記回動規制部材を回動方向に乗り越えて両者の係合状態が外されるようになっており、該係合状態が外された第1リンクは第1附勢手段による附勢により前記初期の回動位置に向けて戻されて前記ロック機構を係合ロック可能な状態に切換えるようになっており、
    前記操作ケーブルの牽引が解かれると、前記第2リンクは第2附勢手段による附勢により前記回動規制部材を押動しながら前記初期の回動位置に向けて戻されていき、前記回動規制部材を回動方向に乗り越えて両者の係合状態が外されることにより、回動規制部材は初期位置に戻されることを特徴とする車両用シートのロック操作機構。
  2. 請求項1に記載の車両用シートのロック操作機構であって、
    前記回動規制部材は、前記シートクッションと一体に形成された長穴内をスライド移動可能に設けられた突起部材であり、
    前記長穴は、前記突起部材を初期位置に配置する部位に穴形状の端部を有し、該端部から前記第2リンクの牽引による回動方向とは逆の方向に穴形状が延びていることを特徴とする車両用シートのロック操作機構。
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JP2009196421A (ja) * 2008-02-19 2009-09-03 Ts Tech Co Ltd 車両用シートのシートスライド装置及び車両用格納シート
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