JP2009120084A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】ウォークイン機能とチルトダウン機能とを備えた車両用シートにおいて、ウォークイン操作時におけるシート本体の前方側への退避スペースをより広く確保できるようにする。
【解決手段】シートバック2はフロアF上をスライド可能なベースフレーム4に対して間に中間部材7を介在させてウォークイン用リクライニング装置10及びチルトダウン用リクライニング装置20によって連結されることで、中間部材7及びベースフレーム4の双方に対して傾動可能とされている。中間部材7にはシートクッション3と一体連結された第1リンク5が回転可能に連結されている。シートクッション3にはベースフレーム4に起倒回転可能に連結された第2リンク6が回転可能に連結されている。ウォークイン機能の操作時にはウォークイン用リクライニング装置10の回転留め状態が解除されてシートバック2が中間部材7に対して単独で前傾する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、シートバックの前倒し動作に連動させてシートクッションを下方側に沈み込ませるチルトダウン機能と、シートバックを前傾姿勢に切り換えると共にシート本体を車両前方側にスライドさせられるようにするウォークイン機能とを備えた車両用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、いわゆるウォークイン機能やチルトダウン機能を備えたものが知られている。前者のウォークイン機能は、シートバックを前傾姿勢に切り換えて、シート本体を前方側にスライドさせることにより、その後方側の乗降スペースを広げるものである。後者のチルトダウン機能は、シートバックを前倒しする動きに加えてシートクッションを沈み込ませることにより、シート本体をより小さく畳み込めるようにするものである。
ここで、下記特許文献1には、上記したウォークイン機能とチルトダウン機能の双方を備えた車両用シートが開示されている。この開示では、シートバックとシートクッションとがリンクアームによって互いにリンク連結されており、チルトダウン操作によりシートバックが前倒しされる動きに連動して、シートクッションが前方側に移動しながら下方側に沈み込むようになっている。
米国特許第6152533号明細書
しかし、上記開示の従来技術では、シートバックとシートクッションとを連結するリンク構造により、シートクッションがウォークイン操作によっても前方側に移送される構成となっている。これにより、ウォークイン操作時にシート本体を前方側にスライドさせるための退避スペースが狭められてしまい、乗降スペースの確保が十分に行えなくなる。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、ウォークイン機能とチルトダウン機能とを備えた車両用シートにおいて、ウォークイン操作時におけるシート本体の前方側への退避スペースをより広く確保することにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、シートバックの前倒し動作に連動させてシートクッションを下方側に沈み込ませるチルトダウン機能と、シートバックを前傾姿勢に切り換えると共にシート本体を車両前方側にスライドさせられるようにするウォークイン機能とを備えた車両用シートである。シートバックは、フロア上をスライド可能なベース部材に対して間に中間部材を介在させて第1及び第2の回転留め装置によって連結されることで、中間部材及びベース部材の双方に対して回転留め可能に相対回転できる状態とされている。第1及び第2の回転留め装置は、互いに実質的同一な回転留め構造を備えている。中間部材には、シートクッションと一体連結された第1リンクが回転可能に連結されている。シートクッションには、ベース部材に起倒回転可能に連結された第2リンクが回転可能に連結されている。チルトダウン機能の操作時には、一方の回転留め装置の回転留め状態が解除されて、シートバックが中間部材と一体的となって前倒れ方向に傾動し、シートクッションが第1リンクに押動されて下方側に沈み込む。ウォークイン機能の操作時には、他方の回転留め装置の回転留め状態が解除されて、シートバックが中間部材に対して単独で前傾する。
この第1の発明によれば、ウォークイン機能の操作時には、シートバックと中間部材との間に配設された他方の回転留め装置の回転留め状態が解除される。これにより、シートバックが中間部材に対して単独で前傾する。したがって、この場合には、シートクッションの姿勢状態は維持されるため、ウォークイン操作時におけるシート本体の前方側への退避スペースをより広く確保することができる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、第1及び第2の回転留め装置は、互いに横並び状に配設されて互いの回転中心が同軸上の位置に設定されている。
この第2の発明によれば、各回転留め装置が互いに横並び状に配設されることにより、これらの径方向の配置スペースを小さく抑えることができる。
次に、第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、シートバックとシートクッションとの間に連結された第1リンクは、中間部材に対し、軸方向に延びる連結軸によってベース部材を間に跨いだアウター側の位置に配設されている。
この第3の発明によれば、第1リンクが中間部材との間にベース部材を跨ぐアウター側の位置に配設されることにより、第1リンクを一方の回転留め装置などの他の部材と干渉させ難くすることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シートの構成について、図1〜図8を用いて説明する。ここで、図1には、シート本体1の概略構成が示されている。このシート本体1は、背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3とを有する。このシートバック2及びシートクッション3は、フロアF上にスライダ装置30を介して連結されたベースフレーム4に組み付けられている。ここで、ベースフレーム4が本発明のベース部材に相当する。
この車両用シートは、シート本体をその後方側の乗降スペースを広げられるように動作させるウォークイン機能と、シート本体をより小さく畳み込めるように動作させるチルトダウン機能とを備えている。具体的には、前者のウォークイン機能は、着座使用可能な姿勢となっているシートバック2を前傾姿勢に切り換えると共に、シート本体1を車両前方側にスライドさせられるようにする構成となっている。このウォークイン機能は、図2に示されるように、シートバック2の図示向かって右側の肩口に設けられたウォークイン操作レバー8を引き上げる操作によって作動するようになっている。
また、後者のチルトダウン機能は、シートバック2を前倒しする動作に連動させて、シートクッション3を下方側に沈み込ませられるようにする構成となっている。このチルトダウン機能は、シートバック2の図示向かって右側の脇部に設けられたチルトダウン操作レバー9を引き上げる操作によって作動するようになっている。以下、車両用シートの各部の構成について詳しく説明する。
この車両用シートは、シートバック2の骨格を成す門型のバックフレーム2Fの両脚部が、それらの側部に設けられたベースフレーム4に対して、間に板状の中間部材7を介在させて、ウォークイン用リクライニング装置10やチルトダウン用リクライニング装置20によって連結されている。これにより、シートバック2が、中間部材7やベースフレーム4に対して、それぞれ相対回転が可能でかつ回転留めもすることのできる状態に連結されている。ここで、ウォークイン用リクライニング装置10が本発明の他方の回転留め装置に相当し、チルトダウン用リクライニング装置20が本発明の一方の回転留め装置に相当する。
具体的には、図3〜図4に示されるように、ウォークイン用リクライニング装置10は、バックフレーム2Fと中間部材7とを互いに連結している。そして、チルトダウン用リクライニング装置20は、中間部材7とベースフレーム4とを互いに連結している。これらウォークイン用リクライニング装置10やチルトダウン用リクライニング装置20は、互いの回転中心が同軸上の位置に設定されるように、互いに横並び状に配設されている。
ここで、ウォークイン用リクライニング装置10やチルトダウン用リクライニング装置20は、互いに実質的に同一な回転留め構造を備えている。なお、これらの基本的な構成は、特開2002−360368号公報や特開2005−312891号公報等の文献に開示された公知の構成となっているため、以下ではこれらの構成の概略についてのみ簡単に説明する。先ず、ウォークイン用リクライニング装置10の構成について説明する。
このウォークイン用リクライニング装置10は、円盤形状のラチェット11及びガイド12と、外周リング13と、操作軸14と、バネ部材15と、操作アーム16とを有して構成されている。このうち、ラチェット11は、中間部材7の第1中間板7Aと一体的に形成された第2中間板7Bに対して溶接により強固に一体的に組み付けられている。そして、ガイド12は、バックフレーム2Fに対して溶接により強固に一体的に組み付けられている。
これらラチェット11及びガイド12は、互いに相対回転可能な状態に組み付けられており、円筒型の外周リング13によって互いが抜け外れないように板厚方向に挟み込まれて保持されている。そして、操作軸14は、図示は省略されているが、ラチェット11とガイド12との間に設けられたロック部品をロック・解除方向に作動操作する機能部品となっている。この操作軸14は、常時はガイド12との間に掛着されたバネ部材15の附勢力によって、上述したロック部品をロック方向に作動させて、ラチェット11をガイド12に対して回転留めした状態に保持している。
そして、操作軸14は、前述したウォークイン操作レバー8の引き上げ操作に伴って牽引操作される操作ケーブル8Aによって、図示左側の端部に連結された操作アーム16が回転操作されることで、上記した回転留め状態を解除する。これにより、バックフレーム2Fの中間部材7に対する回転留め状態が解除される。そして、操作軸14は、ウォークイン操作レバー8の解除操作をやめることにより、再びバネ部材15の附勢によって、ラチェット11のガイド12に対する相対回転をロックした状態に戻して、バックフレーム2Fを回転留めした状態にする。
ここで、ウォークイン用リクライニング装置10には、ウォークイン操作レバー8の解除操作をやめることで附勢によってロック状態に戻されるロックゾーンと、解除操作をやめてもロック状態に戻されないフリーゾーンとが設定されている。上記したフリーゾーンは、シートバック2が図3に示されている角度位置から前方側に倒し込まれる角度領域に設定されている。
したがって、シートバック2が図3に示されている角度位置から少しでも前に傾けば、あとはウォークイン操作レバー8の解除操作をやめても、シートバック2は自然と前傾移動していく。そして、このシートバック2の前傾移動は、図5に示されるように、バックフレーム2Fの図示下端部に形成された角部2Tが、第2中間板7Bに形成されたストッパ7C(図4参照)と当接する位置で止められるようになっている。
ここで、図8に示されるように、シートバック2を中間部材7に対して前傾移動させると、バックフレーム2Fに形成された押し部2Pが、中間部材7に回転可能に連結された揺動アーム7Lを押し回すようになっている。これにより、揺動アーム7Lの端部に連結された操作ケーブル36が牽引操作され、この操作ケーブル36に繋がれたスライダ装置30(図1参照)のスライドロック状態が解除される。
そして、図5に戻って、上述した前傾姿勢とされたシートバック2は、これを後方側に戻し込む操作を行うことにより、図3において前述したリクライニング装置20がロックゾーンに入る初段ロック位置に達したところで、ウォークイン用リクライニング装置10のロック動作に伴って回転留めされた状態に戻される。
次に、図4に戻って、チルトダウン用リクライニング装置20の構成について説明する。このチルトダウン用リクライニング装置20も、同じく円盤形状のラチェット21及びガイド22と、外周リング23と、操作軸24と、バネ部材25と、操作アーム26とを有して構成されている。そして、ラチェット21は、中間部材7の第1中間板7Aに対して溶接によって強固に一体的に組み付けられている。そして、ガイド22は、シートクッション3の骨格をなすクッションフレーム3Fに対して溶接によって強固に一体的に組み付けられている。
そして、操作軸24は、常時はガイド22との間に掛着されたバネ部材25の附勢力によって、ラチェット21をガイド22に対して回転留めした状態に保持している。そして、操作軸24は、前述したチルトダウン操作レバー9の引き上げ操作に伴って牽引操作される操作ケーブル9Aによって、図示右側の端部に連結された操作アーム26が回転操作されることで、上記した回転留め状態を解除する。
これにより、バックフレーム2Fが、中間部材7と一体的となって、クッションフレーム3Fに対して相対回転することのできる状態に切り換えられる。そして、操作軸24は、チルトダウン操作レバー9の解除操作をやめることにより、再びバネ部材25の附勢によって、ラチェット21のガイド22に対する相対回転をロックした状態に戻して、バックフレーム2Fを回転留めした状態にする。
ここで、チルトダウン用リクライニング装置20にも、上記したチルトダウン操作レバー9の解除操作をやめることで附勢によってロック状態に戻されるロックゾーンと、解除操作をやめてもロック状態に戻されないフリーゾーンとが設定されている。前者のロックゾーンは、通常、シート本体1が着座使用される角度領域、具体的にはシートバック2が直立姿勢となる角度位置から後方側に倒し込まれる角度領域に設定されている。そして、後者のフリーゾーンは、乗員が着座使用することのない角度領域、具体的にはシートバック2が直立姿勢となる角度位置から前方側に倒し込まれる角度領域に設定されている。
したがって、シートバック2が直立姿勢の角度位置から少しでも前に傾けば、あとはチルトダウン操作レバー9の解除操作をやめても、シートバック2は自然と前倒しされていく。そして、このシートバック2の前倒し移動は、図6に示されるように、第1中間板7Aの図示下端部に形成された角部7Dが、ベースフレーム4に固定設置されたストッパ4Sと当接する位置で止められるようになっている。
ここで、図1に戻って、前述した中間部材7には、クッションフレーム3Fと一体的に結合固定された第1リンク5の端部が回転可能に連結されている。この第1リンク5は、図2に示されるように、クッションフレーム3Fの両外側に左右一対で設けられており、クッションフレーム3Fの両サイドフレームに結合されている。この第1リンク5は、クッションフレーム3Fとの結合部から中間部材7との連結部に向けて上方側に折れ曲がったL字形状に形成されており、その先端部が連結軸5Aによって中間部材7に軸支連結されている。
この連結軸5Aは、図4に示されるように、軸方向に長く延びる形状となっており、第1リンク5を中間部材7に対してクッションフレーム3Fを間に跨いだアウター側の位置に連結できるようにしている。これにより、第1リンク5が、チルトダウン用リクライニング装置20などの他の部材と干渉し難い位置でリンク運動が行えるようになっている。
そして、図1に戻って、シートクッション3は、その前端部が、クッションフレーム3Fとベースフレーム4との間に回転可能に連結された第2リンク6によって下方側から支持されている。この第2リンク6は、その下端部が、ベースフレーム4に結合固定された連結軸6Aによって、ベースフレーム4に対して起倒回転可能に連結されている。そして、第2リンク6の上端部は、連結軸6Bによってクッションフレーム3Fに対して回転可能に連結されている。
そして、上述した第2リンク6と第1リンク5の各連結構造により、シートバック2を前倒しする動きに連動させてシートクッション3を前方側に沈み込ませることのできる四節リンク機構が構成されている。すなわち、図6において前述したように、チルトダウン用リクライニング装置20の回転留め状態が解除されると、シートバック2は中間部材7と一体的となって前倒し方向(図示反時計回り方向)に回転移動する。
これにより、中間部材7にリンク連結された第1リンク5の端部が同回転方向に移送され、第2リンク6の倒伏運動を伴いながら、シートクッション3が前方側に沈み込まれていく(図7参照)。ここで、図2に戻って、第2リンク6の下端側の連結部には、第2リンク6を起こし上げる回転方向(図示時計回り方向)に附勢する起こしバネ6S(巻きバネ)が掛着されている。この起こしバネ6Sは、その内端が連結軸6Aに掛着されて固定されており、外端が第2リンク6から延びるバネ掛部6Cに掛着されて固定されている。これにより、シートクッション3が沈み込む動きに弾みが付き過ぎないように、起こしバネ6Sのバネ力によって沈み込み速度が抑制されるようになっている。
そして、上述した前倒し姿勢とされたシートバック2は、これを後方側に戻し込む操作を行うことにより、前述したロックゾーンに入った初段ロック位置に達したところで、チルトダウン用リクライニング装置20のロック動作に伴って回転留めされた状態に戻される。なお、前述した操作ケーブル9Aは、図示は省略されているが、シートクッション3の内部周縁を巡るように配索された状態で、チルトダウン操作レバー9と接続されている。これにより、シートバック2が前に倒されたりそこから起こし上げられたりして、操作ケーブル9Aが引張られる動きをその余長によって吸収することができ、操作ケーブル9Aに引張り方向の無理な負荷がかからないようになっている。
次に、図1に戻って、スライダ装置30の構成について説明する。このスライダ装置30は、図2に示されるように、シート本体1とフロアFとの間に左右一対で配設されており、フロアFに対して一体的に固定設置されたレール形状のロアレール31と、このロアレール31に対してレールの延びる方向にスライド移動可能に嵌め込まれたレール形状のアッパレール32と、を有する。これらロアレール31やアッパレール32は、それぞれ、車両の前後方向にレール形状が延びるように配置形成されている。
そして、アッパレール32の上面部には、前述したベースフレーム4が一体的に固定設置されている。これにより、アッパレール32のスライド移動に伴って、シート本体1全体が車両前方側や後方側に移動できるようになっている。ここで、スライダ装置30は、図示は省略されているが、常時はアッパレール32とロアレール31との間に設けられたロック構造によって、アッパレール32のスライド移動がロックされた状態に保持されている。
そして、このスライダ装置30のスライドロック状態は、シート本体1の前下部に配置された操作レバー33を引き上げる操作によって解除されるようになっている。なお、スライダ装置30のスライドロック状態は、図8において前述したように、ウォークイン動作時のシートバック2が前傾する動きによっても解除操作されるようになっている。したがって、図1に示されるように、シート本体1をシートバック2を前傾させたウォークイン姿勢に切り換えて前方側にスライドさせることにより、その後方側の乗降スペースを広げることができる。
ここで、ロアレール31とベースフレーム4との間には、シート本体1を前方側にスライドさせる方向に附勢する引張バネ34が掛着されている。この引張バネ34は、その前端がロアレール31の前端部に形成されたバネ掛部35に掛着されており、後端がベースフレーム4の後端部に形成されたバネ掛部4Aに掛着されている。これにより、シートバック2が前傾する動きに連動して、シート本体1全体が引張バネ34の附勢によって自然と前方側にスライドするようになっている。
このように、本実施例の車両用シートによれば、ウォークイン機能の操作時には、ウォークイン用リクライニング装置10の回転留め状態が解除されることにより、シートバック2が中間部材7に対して単独で前傾する。したがって、この場合には、シートクッション3の姿勢状態は維持されるため、ウォークイン操作時におけるシート本体1の前方側への退避移動スペースをより広く確保することができる。
そして、図4において前述したように、ウォークイン用リクライニング装置10とチルトダウン用リクライニング装置20とが互いに横並び状に配設されていることにより、これらの径方向の配置スペースを小さく抑えることができる。そして、第1リンク5が中間部材7との間にベースフレーム4を跨ぐアウター側の位置に配設されることにより、第1リンク5をチルトダウン用リクライニング装置20などの他の部材と干渉し難い位置でリンク運動させることができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施ができるものである。例えば、上記実施例では、ウォークイン機能として、シートバックを前倒しすることでスライダ装置のスライドロックが自動で解除され、シート本体がバネ力で前方移動する形式のものを示した。しかし、本発明が対象とするウォークイン機能は、上記のタイプに限定されるものではなく、シートバックがウォークイン姿勢の角度まで前倒れした後、スライドロックを手動で解除して、シート本体を手動で前方移動させる形式のものであってもよい。
実施例1の車両用シートの概略構成を表した側面図である。 シート本体の骨格構造を表した斜視図である。 通常の着座使用状態時における各部の配置状態を表した構成図である。 図3のIV-IV線断面図である。 ウォークイン操作レバーを操作した時の各部の動きを表した構成図である。 チルトダウン操作レバーを操作した時の各部の動きを表した構成図である。 シート本体がチルトダウン操作された状態を表した側面図である。 ウォークイン動作時にスライダ装置のスライドロック状態を解除する機構を説明した模式図である。
符号の説明
1 シート本体
2 シートバック
2F バックフレーム
2T 角部
2P 押し部
3 シートクッション
3F クッションフレーム
4 ベースフレーム(ベース部材)
4S ストッパ
4A バネ掛部
5 第1リンク
5A 連結軸
6 第2リンク
6A 連結軸
6B 連結軸
6C バネ掛部
6S 起こしバネ
7 中間部材
7A 第1中間板
7B 第2中間板
7C ストッパ
7D 角部
7L 揺動アーム
8 ウォークイン操作レバー
8A 操作ケーブル
9 チルトダウン操作レバー
9A 操作ケーブル
10 ウォークイン用リクライニング装置(他方の回転留め装置)
11 ラチェット
12 ガイド
13 外周リング
14 操作軸
15 バネ部材
16 操作アーム
20 チルトダウン用リクライニング装置(一方の回転留め装置)
21 ラチェット
22 ガイド
23 外周リング
24 操作軸
25 バネ部材
26 操作アーム
30 スライダ装置
31 ロアレール
32 アッパレール
33 操作レバー
34 引張バネ
35 バネ掛部
36 操作ケーブル
F フロア

Claims (3)

  1. シートバックの前倒し動作に連動させてシートクッションを下方側に沈み込ませるチルトダウン機能と、シートバックを前傾姿勢に切り換えると共にシート本体を車両前方側にスライドさせられるようにするウォークイン機能とを備えた車両用シートであって、
    前記シートバックは、フロア上をスライド可能なベース部材に対して間に中間部材を介在させて第1及び第2の回転留め装置によって連結されることで、前記中間部材及び前記ベース部材の双方に対して回転留め可能に相対回転できる状態とされており、
    該第1及び第2の回転留め装置は互いに実質的同一な回転留め構造を備え、前記中間部材にはシートクッションと一体連結された第1リンクが回転可能に連結され、該シートクッションには前記ベース部材に起倒回転可能に連結された第2リンクが回転可能に連結され、前記チルトダウン機能の操作時には一方の回転留め装置の回転留め状態が解除されて前記シートバックが前記中間部材と一体的となって前倒れ方向に傾動し前記シートクッションが前記第1リンクに押動されて下方側に沈み込み、前記ウォークイン機能の操作時には他方の回転留め装置の回転留め状態が解除されて前記シートバックが前記中間部材に対して単独で前傾することを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記第1及び第2の回転留め装置は、互いに横並び状に配設されて互いの回転中心が同軸上の位置に設定されていることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用シートであって、
    前記シートバックとシートクッションとの間に連結された第1リンクは、前記中間部材に対し軸方向に延びる連結軸によって前記シートクッションを間に跨いだアウター側の位置に配設されていることを特徴とする車両用シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022010977A (ja) * 2020-06-29 2022-01-17 株式会社タチエス 車両用シート

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