JP2020125072A - 乗物用シート - Google Patents

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雅弘 竹▲崎▼
Masahiro Takezaki
雅弘 竹▲崎▼
橋本 健司
Kenji Hashimoto
健司 橋本
慎一郎 小牧
Shinichiro Komaki
慎一郎 小牧
春樹 鵜生
Haruki Unou
春樹 鵜生
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Abstract

【課題】 シートバックを電動モータにて回転変位させるに適した構成の乗物用シートの一例を開示する。【解決手段】 シートバック3をロック装置により係合固定されるまで電動モータを矢印の向きに回転させた後、ロック装置により当該シートバックが係合固定されたときに当該電動モータの回転を反転させる。これにより、当該乗物用シートでは、仮に、出力歯車21Dとセクター歯車24(歯車部24A)との噛み合い部分にバックラッシュBLが発生した場合であっても当該バックラッシュBLを消失させることができ得る。延いては、着席者が大きな違和感を覚えることが抑制される。【選択図】 図14

Description

本開示は、乗物に搭載される乗物用シートに関する。
例えば、特許文献1に記載の乗物用シートでは、シートバックの回転中心より上方側にロック機構が設けられている。当該ロック機構は、乗物に対して当該シートバックが係合固定された状態とする場合と当該係合固定が解除された状態とを切り替え可能な機構である。
特開2016−215995号公報
特許文献1に記載の乗物用シートでは、シートバックを手動操作にて回転変位させる構成である。本開示は、上記点に鑑み、シートバックを電動モータにて回転変位させるに適した乗物用シートの一例を開示する。
乗物に搭載される乗物用シートは、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
すなわち、当該構成要件は、着席者の背部を支持するためのシートバック(3)であって、シート前後方向に回転変位可能なシートバック(3)と、シートバック(3)の回転中心より上方側に設けられたロック装置(10)であって、乗物に対して当該シートバック(3)が係合固定された状態とする場合と当該係合固定が解除された状態とを切り替え可能なロック装置(10)と、シートバック(3)を回転変位させるための回転力を発生する電動モータ(21)と、電動モータ(21)から回転力を得て回転する駆動歯車(21D)と、駆動歯車(21D)と噛み合って回転する従動歯車(24)であって、シートバック(3)と一体的に回転可能な従動歯車(24)と、電動モータ(21)の作動を制御する制御部(26)であって、バックラッシュ消失制御モードにて当該電動モータ(21)の作動を制御可能な制御部(26)とを備え、バックラッシュ消失制御モードは、シートバック(3)をロック装置(10)により係合固定されるまで電動モータ(21)を回転させた後、ロック装置(10)により当該シートバック(3)が係合固定されたときに当該電動モータ(21)の回転を反転させる制御モードであることである。
これにより、当該乗物用シートでは、シートバック(3)が係合固定されるまで電動モータ(21)が回転すると、駆動歯車(21D)と従動歯車(24)との噛み合い部分にバックラッシュが発生するおそれがある。
バックラッシュが発生している状態でロック装置(10)が解除されると、シートバック(3)に作用する重力又は着席者に作用する重力により、当該シートバック(3)がバックラッシュ分だけ回転変位する。
このため、係合固定状態にある場合にバックラッシュが存在すると、ロック装置(10)が解除されたときに、電動モータ(21)が停止しているのにも拘わらず、シートバック(3)が変位してしまうので、着席者が大きな違和感を覚える可能性がある。
これに対して、当該乗物用シートでは、シートバック(3)をロック装置(10)により係合固定されるまで電動モータ(21)を回転させた後、ロック装置(10)により当該シートバック(3)が係合固定されたときに当該電動モータ(21)の回転を反転させる。
したがって、当該乗物用シートでは、仮に、駆動歯車(21D)と従動歯車(24)との噛み合い部分にバックラッシュが発生した場合であっても当該バックラッシュを消失させることができ得る。延いては、着席者が大きな違和感を覚えることが抑制される。
なお、当該乗物用シートは、以下の構成であってもよい。
ロック装置(10)は、シートバック(3)を第1位置及び第2位置にて係合固定可能であり、第2位置は、第1位置よりシート後方側にずれた位置であることが望ましい。これにより、第1位置にて係合固定された状態が解除されたときに、着席者が大きな違和感を覚えることが抑制される。
制御部(26)は、電動モータ(21)の回転を反転させた後、当該電動モータ(21)への通電電流値が予め決められた所定値を越えたときに、当該電動モータ(21)への通電を遮断することが望ましい。これにより、電動モータ(21)が過度に反転し続けることが抑制され得る。
ロック装置(10)は、シートバック(3)が係合固定されたときに、シートバック(3)が係合固定されている旨を示す信号を出力可能なセンサ(26A)を有することが望ましい。これにより、シートバック(3)が係合固定されたことが確実に検出されるので、電動モータ(21)が過度に反転し続けることが抑制され得る。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。
第1実施形態に係る乗物用シートを示す図である。 第1実施形態に係る乗物用シートを示す図である。 第1実施形態に係る乗物用シートを示す図である。 第1実施形態に係る乗物用シートを示す図である。 第1実施形態に係るロック装置を示す図である。 第1実施形態に係るロック装置を示す図である。 第1実施形態に係るロック装置を示す図である。 第1実施形態に係るロック装置を示す図である。 第1実施形態に係るロック装置を示す図である。 第1実施形態に係るロック装置を示す図である。 第1実施形態に係るロック装置を示す図である。 第1実施形態に係るシートバック用回転装置を示す図である。 第1実施形態に係るシートバック用回転装置の分解図である。 第1実施形態に係るセクター歯車と出力歯車とを噛み合いを示す図である。 第1実施形態に係るシートバック用回転装置の制御系ブロック図である。 第2実施形態に係るセクター歯車を示す図である。
以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すもの
である。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。
少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「1つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも1つ設けられている。つまり、「1つの」等の断りがない場合には、当該部材は2以上設けられていてもよい。本開示に示された発明は、少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位等の構成要素を備える。
本実施形態は、車両等の乗物に搭載されるシート(以下、乗物用シートという。)に本開示に係る乗物用シートが適用された例である。各図に付された方向を示す矢印等は、各図相互の関係を理解し易くするために記載されたものである。
したがって、本開示に示された発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。各図に示された方向は、本実施形態に係る乗物用シートが車両に組み付けられた状態における方向である。
(第1実施形態)
1.乗物用シート等の概要
乗物用シート1は、図1に示されるように、シートバック3、ロック装置10及びシートバック用回転装置20等を少なくとも備える。シートバック3は着席者の背部を支持するための部位である。
なお、図1に示されるシートバック3は、車両の後部座席に用いられる乗物用シートのシートバックである。当該シートバック3は、シート前後方向(本実施形態では、車両前後方向)に回転可能である。
バックフレーム3Aは、シートバック3の骨格を構成する金属製の部材である。バックフレーム3A、つまりシートバック3の下端側は、シートバック用回転装置20及びブラケット3Bを介して車体に回転可能に連結されている。
ロック装置10は、シートバック3を第1起立位置(図2参照)、又は第2起立位置(図3参照)に保持し、当該シートバック3を車体に対して係合固定するロック状態、及び当該ロック状態が解除された解除状態を実行可能な装置である。第2起立位置は、第1起立位置よりシート後方側にずれた位置である。
なお、ロック装置10が解除状態にあるときには、シートバック3は、図4に示されるように、シートクッション5に接触又は近接する位置(以下、倒伏位置という。)まで倒伏可能である。シートクッション5は、着席者の臀部を支持するための部位である。
2.ロック装置の構造
<ロック装置の概要>
ロック装置10は、バックフレーム3Aの上端側のうちドアインナーパネル(図示せず。)側に固定されている。当該ロック装置10は、図5に示されるストライカー10Aと係合することにより、バックフレーム3Aを第1起立位置(図6参照)又は第2起立位置(図7参照)に保持する。
ストライカー10Aは、ドアインナーパネル等の車体部品に固定された被係合部材の一例である。当該ストライカー10Aは、ドアインナーパネル側からバックフレーム3A側に突出した第1係合棒10B及び第2係合棒10Cを少なくとも有する。
第1係合棒10Bと第2係合棒10Cとは、空隙部を介してシート前後方向に離間している。第1係合棒10Bは、第2係合棒10Cよりシート前方側に位置している。本実施形態では、第1係合棒10Bと第2係合棒10Cとは、1本の金属棒が折り曲げられて形成された一体成形品である。
<ロック装置の詳細>
ロック装置10は、図8に示されるように、フック11、スタンバイプレート12、ポール13及び操作部14(図1参照)等を少なくとも備える。
フック11は、図9及び図11に示されるように、ストライカー10A(第1係合棒10B又は第2係合棒10C)に引っ掛かるように係合する係合部材である。このため、フック11には、第1係合棒10B又は第2係合棒10Cが嵌り込み可能な凹部11Aが設けられている。
当該フック11は、ストライカー10Aと係合可能な係合位置(図9及び図11参照)と当該係合が解除可能な解除位置(図8及び図10参照)との間で変位可能である。つまり、ロック装置10は、フック11が係合位置にあるときにロック状態となる。ロック装置10は、フック11が解除位置にあるときに解除状態となる。
具体的には、フック11が第1係合棒10Bと係合したときに(図9参照)、シートバック3が第1起立位置に保持される。フック11が第2係合棒10Cと係合したときに(図11参照)、シートバック3が第2起立位置に保持される。
フック11は、フックバネ(図示せず。)から常に弾性力を受けている。当該弾性力は、フック11を係合位置に向けて変位させるための力である。操作部14は、フック11を解除位置に変位させる際に、利用者により操作される部位である。
ポール13は、操作部14に入力された操作力をフック11に伝達する。つまり、操作部14が操作されたときに、フック11は、係合位置から解除位置に変位する。操作力が消失すると、フック11は、フックバネの弾性力により係合位置に復帰する。
なお、本実施形態係るポール13は、制御部26(図15参照)により制御されるアクチュエータ(図示せず。)によっても稼働する。つまり、フック11は、制御部26の制御指令に応じて係合位置と解除位置との間で変位する。
スタンバイプレート12は、フック11を解除位置に保持するための第1スタンバイ位置(図8参照)及び第2スタンバイ位置(図10参照)と当該スタンバイ位置からずれた2つの位置(図9及び図10参照)との間で変位可能である。
第1スタンバイ位置は、図8に示されるように、フック11が第1係合棒10B及び第2係合棒10Cのいずれとも係合していない解除状態に当該フック11を保持するための位置である。
第2スタンバイ位置は、図10に示されるように、フック11と第1係合棒10Bとの係合を解除し、フック11と第2係合棒10Cとの係合が可能となる位置に当該フック11を保持するための位置である。
3.シートバック用回転装置
<シートバック用回転装置の概要>
シートバック用回転装置20は、シートバック3をシート前後方向に回転変位させるた
めの装置である。当該シートバック用回転装置20は、図12に示されるように、電動モータ21、作用機構23及び制御部26(図15参照)等を少なくとも備える。
電動モータ21は、シートバック3を回転変位させるための回転力を発生するとともに、正転及び逆転可能である。作用機構23は、電動モータ21の回転力をシートバック3に伝達するための機構である。
本実施形態に係る電動モータ21は、図13に示されるように、減速機構21Aと一体化されている。減速機構21Aは、ウォーム及びウォームホィールを少なくとも有する歯車式の減速機構である。電動モータ21及び減速機構21Aは、モータブラケット21Bに固定されている。モータブラケット21Bは、取付ブラケット21Cを介して車体部品に固定されている。
<作用機構の詳細構成>
作用機構23は、図13に示されるように、セクター歯車24及び押圧ピン25等を少なくとも有している。セクター歯車24は、前記回転力を受けて回転する従動歯車の一例である。
すなわち、セクター歯車24は、歯車部24A、第1突起部24B及び第2突起部24Cを少なくとも有する。歯車部24Aは、減速機構21Aの出力歯車21D(図12参照)と噛み合う。
出力歯車21Dは、電動モータ21から回転力を得て回転する駆動歯車である。セクター歯車24が出力歯車21Dに噛み合った状態で、電動モータ21が稼働すると、セクター歯車24は、電動モータ21の正転及び逆転に応じて回転する。
第1突起部24B及び第2突起部24Cは、径方向に突出した部位であって、押圧ピン25と接触可能な第1当接面24D及び第2当接面24Eを構成する部位である。なお、本実施形態に係るセクター歯車24は、第1突起部24B及び第2突起部24Cが一体成形された一体品である。
押圧ピン25は、シートバック3と一体的に回転変位するとともに、第1突起部24B及び第2突起部24Cのうち少なくとも一方の突起部、つまり第1当接面24D及び第2当接面24Eのうち少なくとも一方の当接面と接触可能な被当接部の一例である。
押圧ピン25は、図12に示されるように、ピンブラケット25Aに固定されている。ピンブラケット25Aは、バックフレーム3Aに固定されている。このため、押圧ピン25は、シートバック3と一体的に回転変位する。
本実施形態では、図14に示されるように、押圧ピン25は、第1突起部24B及び第2突起部24Cにより挟まれた状態で、第1突起部24B及び第2突起部24Cと接触している。したがって、セクター歯車24は、シートバック3と一体的に回転する。
なお、シートバック3が電動モータ21によりシート前方側に回転しているとき、当該電動モータ21は正転している。シートバック3が電動モータ21によりシート後方側に回転しているとき、当該電動モータ21は逆転している。そして、電動モータ21が正転すると、セクター歯車24は正転する。電動モータ21が逆転すると、セクター歯車24が逆転する。
<制御部等>
電動モータ21の作動は、図15に示されるように、制御部26により制御される。本実施形態に係る制御部26は、CPU、ROM及びRAM等を有するマイクロコンピュータにて構成されている。
制御部26は、ROM等の不揮発性記憶部に予め記憶されたプログラムに従って電動モータ21の作動を制御する。当該制御部26には、センサ26Aの出力信号が入力されている。
センサ26Aは、ロック装置10によりシートバック3が第1起立位置で係合固定されたときに、当該シートバック3が係合固定されている旨を示す信号を出力する。本実施形態に係るセンサ26Aは、リミットスイッチ又は近接スイッチにより構成されている。当該センサ26Aは、シートバック3が第1起立位置にあるときにオン信号を出力する。
4.制御部の制御作動
制御部26は、電動モータ21の制御モードとして、通常制御モード及びバックラッシュ消失制御モードを実行可能である。
<通常制御モード>
通常制御モードは、着席者等の乗物用シート1の利用者により操作される操作スイッチ(図示せず。)に応じて、シートバック3をシート前方側又はシート後方側に回転させる制御モードである。
つまり、利用者は、操作スイッチを操作することにより、シートバック3を、例えば第1起立位置(図2参照)、第2起立位置(図3参照)及び倒伏位置(図4)のいずれかと位置とすることができる。
<バックラッシュ消失制御モード>
バックラッシュ消失制御モードは、例えば、第1起立位置にてシートバック3が係止固定されているときに、セクター歯車24(歯車部24A)と出力歯車21Dとのバックラッシュのうち第2起立位置側のバックラッシュBL(図14参照)を消失させるための制御モードである。
なお、第2起立位置側のバックラッシュBLとは、図14に示されるように、シートバック3が第1起立位置にあるときのセクター歯車24が、第2起立位置側に向けて回転可能となる隙間である。
そして、制御部26は、バックラッシュ消失制御モードの実行時には、シートバック3がロック装置10により第1起立位置にて係合固定されるまで電動モータ21を回転させた後、ロック装置10により当該シートバック3が第1起立位置にて係合固定されたときに当該電動モータ21の回転を反転させる。
「電動モータ21の回転が反転する」とは、(a)電動モータ21が逆転している状態では当該電動モータ21は正転し、(b)電動モータ21が正転している状態では当該電動モータ21は逆転する。
具体的には、本実施形態係る制御部26は、シートバック3が倒伏位置から第1起立位置に向けて回転している状態において、センサ26Aからのオン信号を受信したときに、逆転していた電動モータ21を正転させる。
5.本実施形態に係る乗物用シート(特に、シートバック用回転装置)の特徴
本実施形態に係る乗物用シート1において、仮に、シートバック3が係合固定された状態で電動モータ21が逆転し続けると、出力歯車21Dとセクター歯車24との噛み合い部分にバックラッシュBLが発生するおそれがある。
そして、当該バックラッシュBLが発生している状態でロック装置10が解除されると、シートバック3に作用する重力又は着席者に作用する重力により、当該シートバック3がバックラッシュ分だけ回転変位する。
このため、係合固定状態にある場合にバックラッシュBLが存在すると、ロック装置10が解除されたときに、電動モータ21が停止しているのにも拘わらず、シートバック3が変位してしまうので、着席者が大きな違和感を覚える可能性がある。
これに対して、当該乗物用シート1では、シートバック3をロック装置10により係合固定されるまで電動モータ21を回転させた後、ロック装置10により当該シートバック3が係合固定されたときに当該電動モータ21の回転を反転させる。
したがって、当該乗物用シート1では、仮に、出力歯車21Dとセクター歯車24との噛み合い部分にバックラッシュBLが発生した場合であっても当該バックラッシュを消失させることができ得る。延いては、着席者が大きな違和感を覚えることが抑制される。
ロック装置10は、シートバック3を第1起立位置及び第2起立位置にて係合固定可能であり、第2位置は、第1起立位置よりシート後方側にずれた位置である。これにより、第1起立位置にて係合固定された状態が解除されたときに、着席者が大きな違和感を覚えることが抑制される。
ロック装置10は、シートバック3が係合固定されたときに、シートバック3が係合固定されている旨を示す信号を出力可能なセンサ26Aを有する。これにより、シートバック3が係合固定されたことが確実に検出されるので、電動モータ21が過度に反転し続けることが抑制され得る。
(第2実施形態)
上述の実施形態に係る第1突起部24B及び第2突起部24Cは、押圧ピン25を挟み込む位置に設けられていた。これに対して、本実施形態に係る第1突起部24Bと第2突起部24Cとは、図16に示されるように、セクター歯車24の回転方向において、押圧ピン25から離間可能な程度まで離隔している。
(第3実施形態)
上述の実施形態に係るセンサ26Aは、リミットスイッチ又は近接スイッチにより構成されていた。これに対して、本実施形態に係るセンサ26Aは、電動モータ21に流れる電流値の変化を利用してシートバック3が係合固定されているか否かを検出する。
すなわち、本実施形態に係るセンサ26A及び制御部26は、シートバック3がロック装置10により係合固定された状態で電動モータ21への通電が継続すると、通電電流値が閾値を越えることを利用して、シートバック3が係合固定されたか否かを検出する。
通電状態で電動モータ21の回転が停止すると、通電電流値が増大するので、センサ26A及び制御部26は、当該通電電流値の増大を検知してシートバック3が係合固定されたとみなす。
(その他の実施形態)
上述の実施形態に係るロック装置10は、第1起立位置又は第2起立位置にシートバック3を係合固定可能であった。しかし、本明細書に係る開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、第1起立位置及び第2起立位置以外の位置、又は第1起立位置及び第2起立位置のうちいずれか一方の位置のみに係合固定可能な構成であってもよい。
上述の実施形態では、セクター歯車24により従動歯車が構成されていた。しかし、本明細書に係る開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、全周に歯部が構成された平歯車にて従動歯車が構成されていてもよい。
上述の実施形態では、車両に本開示に係る乗物用シートを適用した。しかし、本明細書に開示された発明の適用はこれに限定されるものではなく、鉄道車両、船舶及び航空機等の乗物に用いられるシート、並びに劇場や家庭用等に用いられる据え置き型シートにも適用できる。
さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも2つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態において、図示された構成要件もしくは符号を付して説明された構成要件のうちいずれかが廃止された構成でもよい。
1… 乗物用シート 3… シートバック 5… シートクッション
10… ロック装置 20… シートバック用回転装置
21… 電動モータ 21A… 減速機構 21D… 出力歯車
23… 作用機構 24… セクター歯車 25… 押圧ピン
26… 制御部

Claims (4)

  1. 乗物に搭載される乗物用シートにおいて、
    着席者の背部を支持するためのシートバックであって、シート前後方向に回転変位可能なシートバックと、
    前記シートバックの回転中心より上方側に設けられたロック装置であって、乗物に対して当該シートバックが係合固定された状態とする場合と当該係合固定が解除された状態とを切り替え可能なロック装置と、
    前記シートバックを回転変位させるための回転力を発生する電動モータと、
    前記電動モータから回転力を得て回転する駆動歯車と、
    前記駆動歯車と噛み合って回転する従動歯車であって、前記シートバックと一体的に回転可能な従動歯車と、
    前記電動モータの作動を制御する制御部であって、バックラッシュ消失制御モードにて当該電動モータの作動を制御可能な制御部とを備え、
    前記バックラッシュ消失制御モードは、前記シートバックを前記ロック装置により係合固定されるまで前記電動モータを回転させた後、前記ロック装置により当該シートバックが係合固定されたときに当該電動モータの回転を反転させる制御モードである乗物用シート。
  2. 前記ロック装置は、前記シートバックを第1位置及び第2位置にて係合固定可能であり、
    前記第2位置は、前記第1位置よりシート後方側にずれた位置である請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 前記制御部は、前記電動モータの回転を反転させた後、当該電動モータへの通電電流値が予め決められた所定値を越えたときに、当該電動モータへの通電を遮断する請求項1又は2に記載の乗物用シート。
  4. 前記ロック装置は、前記シートバックが係合固定されたときに、前記シートバックが係合固定されている旨を示す信号を出力可能なセンサを有する請求項3に記載の乗物用シート。
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