JP4760006B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は自動変速機の制御装置、より詳しくは、車両の停車時に所定のエンジン停止条件が整うとエンジンが自動停止し、次に、その状態で所定のエンジン始動条件が整うとエンジンが自動始動するように構成された車両における自動変速機の制御装置の技術分野に属する。
従来、燃費の向上、エミッションの低減、騒音や振動の抑制等を図るため、渋滞や信号待ち等の車両の停車時に、所定のエンジン停止条件が満足されると、アイドルストップと称してエンジンが自動停止し、次に、その状態で、所定のエンジン始動条件が満足されると、エンジンが自動始動するように構成された低公害型車両・環境対応型車両が知られている。このような車両では、エンジンの自動停止中は、エンジンで駆動されるオイルポンプが停止するから、自動変速機に備えられた油圧制御回路の中の変速用油圧が低下し、油圧制御回路が1速の状態のままでフォワードクラッチが解放されてしまう。その結果、次に、エンジンが自動始動したときには、オイルポンプの作動で急激に立ち上がった油圧が制御されることなくフォワードクラッチに締結用油圧として供給されて、締結ショックが発生するという不具合が生じる。
そこで、エンジンで駆動される上記の機械式ポンプをメインポンプとし、これとは別に、モータで駆動される電動式のオイルポンプをサブポンプとして備えて、エンジンの自動停止中は、この電動ポンプを駆動して油圧を生成し、この油圧をフォワードクラッチに締結用油圧として供給して、該クラッチをトルク伝達が可能な締結状態ないし締結直前状態に維持しておくことが知られている。
この点に関し、特許文献1には、電動ポンプを、エンジンの自動停止指令だけでなく、油圧制御回路の中のライン圧を検出する油圧センサの検出値に応じて駆動制御することにより、適切なタイミングで電動ポンプを作動又は停止させて、消費電力の抑制や発進応答性の確保等を図る技術が開示されている。
特開2003−262264号公報
ところで、一般に、機械式のポンプ以外に電動式のポンプを搭載すると、該電動ポンプを駆動するために蓄電装置の電力消費量が増大するから、上記特許文献1でも指摘されているように、電動ポンプ駆動時の消費電力を極力抑制することが望まれる。しかも、前述したようにエンジンの自動停止中にフォワードクラッチを締結状態に維持しておくために電動ポンプを駆動するときは、発電機による発電も停止しているから、蓄電装置から電力が持ち出されるばかりとなって、蓄電装置の電気枯渇(バッテリ上がり)が懸念される。
そこで、エンジンの自動停止中にフォワードクラッチを締結状態に維持するときは、該クラッチを締結状態に維持するために必要な最低限度の油圧だけを電動ポンプで生成し、蓄電装置からの電力の持ち出しを極力少なくすることが提案される。つまり、必要最低限度の油圧より高い油圧を電動ポンプで生成すると、必要以上に蓄電装置の電力を消費することになる一方、必要最低限度の油圧より低い油圧を電動ポンプで生成すると、フォワードクラッチが解放気味となって、エンジンの自動始動時に、前述の締結ショックの問題や回転吹き上りの問題あるいはクラッチの滑りによる耐久性低下の問題等が回避できないのである。
その場合に、フォワードクラッチを締結状態に維持できる必要最低限度の油圧を生成するように電動ポンプを駆動するためには、現実に生成している油圧を検知しながら、その実油圧が目標油圧に収束するように電動ポンプの駆動量(すなわちモータへの印加電圧や印加電流等のモータデューティ値)を増減変化させるフィードバック制御を行うか、あるいは予め目標油圧が生成する電動ポンプの駆動量を求めておいて、その駆動量で電動ポンプを駆動するオープン制御を行うことが考えられる。
ここで、フィードバック制御を行うためには、フォワードクラッチに締結用油圧を供給するための油路に、実油圧を検知するための高価な油圧センサを設けなければならず、また制御動作も複雑化するので、ハード及びソフトの両面でコストアップを招いてしまう。
一方、オープン制御の場合は、そのような問題がなく有利であるが、目標油圧が生成する電動ポンプの駆動量を予め正確に求めておかなければ目標油圧が精度よく得られない。しかし、油圧制御回路を構成するバルブボディの個体差や経時変化等に起因して、バルブボディにおける作動油のリークの度合いが様々であるため、電動ポンプの駆動量と生成する油圧との特性は必ずしも一律には決まらない。その結果、同じ駆動量で電動ポンプを駆動しても、あるときは必要以上に高い油圧が生成されて電力が無駄に消費され、あるときは目標に足りない低い油圧が生成されて締結ショックやクラッチ耐久性の問題が出てしまうのである。
本発明は、車両の停車時にエンジンが自動停止するように構成された車両における上記のような不具合に対処するもので、コストアップを招くことなく、自動変速機の個体差や経時変化等に拘らず、エンジンの自動停止中に、必要最低限度の電力消費量で、確実にフォワードクラッチを締結状態に維持することを課題とする。
すなわち、上記課題を解決するため、本願の請求項1に記載の発明は、油圧源としてエンジンにより駆動されるメインポンプとモータにより駆動される電動ポンプとを備え、車両の停車時にエンジンが自動停止されたときは上記電動ポンプの駆動量と生成する油圧との特性に基づいて該電動ポンプで生成された油圧を用いるように構成された自動変速機の制御装置であって、車両停車時の変速段で締結される所定の前進用摩擦要素に締結用油圧を供給するための締結用油圧供給油路と、該供給油路に設けられて、上記摩擦要素への締結用油圧が第1の油圧より高くなったときに作動状態となり、該第1の油圧より低い第2の油圧より低くなったときに非作動状態となる単一の油圧スイッチと、エンジンの自動停止中に上記電動ポンプで生成された油圧を上記供給油路に導入しているときに、油圧スイッチが非作動状態となるまで電動ポンプの駆動量を漸減し、次に油圧スイッチが作動状態となるまで電動ポンプの駆動量を漸増して、油圧スイッチが非作動状態となったときの電動ポンプの駆動量及び第2の油圧と、油圧スイッチが作動状態となったときの電動ポンプの駆動量及び第1の油圧とに基いて上記特性を更新する更新手段とを有することを特徴とする。
次に、請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、エンジン回転を検出するエンジン回転検出手段が備えられ、更新手段は、上記検出手段で検出されるエンジン回転が所定回転以下となってから所定時間が経過するまでは電動ポンプの駆動量の漸減を開始しないことを特徴とする。
次に、請求項3に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、更新手段が電動ポンプの駆動量を漸減しても油圧スイッチが非作動状態にならないときは異常を判定する異常判定手段が備えられていることを特徴とする。
次に、請求項4に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、更新手段が電動ポンプの駆動量を漸増しても油圧スイッチが作動状態にならないときは異常を判定する異常判定手段が備えられていることを特徴とする。
次に、請求項5に記載の発明は、上記請求項1からのいずれか1項に記載の発明において、前進用摩擦要素が解放され所定の他の摩擦要素が締結された変速段から、前進用摩擦要素が締結され所定の他の摩擦要素が解放された変速段への変速時に、前進用摩擦要素の締結用油圧を増加させ、他の摩擦要素の締結用油圧を低減させて、前進用摩擦要素の締結用油圧の増加に伴い油圧スイッチが非作動状態から作動状態になったときに他の摩擦要素の締結用油圧を急減させる変速制御手段が備えられていることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、車両停車時の変速段で締結される所定の前進用摩擦要素(例えば前述のフォワードクラッチ)に締結用油圧を供給するための締結用油圧供給油路に油圧スイッチを設け、この油圧スイッチの状態、すなわち油圧スイッチが作動状態(オン:ON)であるか非作動状態(オフ:OFF)であるかに基いて、電動ポンプの駆動量と生成する油圧との特性を更新するようにしたから、自動変速機の個体差や経時変化等に拘らず、目標油圧が生成する電動ポンプの駆動量を予め正確に求めておくことができ、その結果、エンジンの自動停止中に、前進用摩擦要素をトルク伝達が可能な締結状態ないし締結直前状態に維持できる必要最低限度の油圧を精度よく得ることができる。
その場合に、油圧スイッチが非作動状態から作動状態になるときの油圧が第1の油圧であり、作動状態から非作動状態になるときの油圧が第2の油圧であって、これらは既知であると共に、油圧スイッチが非作動状態から作動状態になるときの電動ポンプ駆動量及び作動状態から非作動状態になるときの電動ポンプ駆動量が検出可能であるから、これらの情報から電動ポンプ駆動量と生成油圧との特性を解明し更新することが可能となる。そして、その更新後の特性に基き、目標油圧を得ることのできる電動ポンプの駆動量が明らかになる。
ここで、油圧が既知で、その油圧が実現する電動ポンプ駆動量が検出可能なポイントが1つでも存在すれば、特性の解明及び更新が可能である。例えば、油圧スイッチが非作動状態から作動状態になるポイント又は作動状態から非作動状態になるポイントのいずれか一方が存在すれば、特性を解明し更新することができる。ただし、情報は多ければ多いほど特性の解明及び更新の正確さが増す。この点につき、請求項1に記載の発明によれば、油圧スイッチが本来的に有するヒステリシスの特性を利用して、無理なく、油圧スイッチが非作動状態から作動状態になるポイント及び作動状態から非作動状態になるポイントの2つのポイントにおいて、より多くの情報を得ることができ、もって更新精度の向上が図られる、という格別の効果が奏される。
そして、油圧スイッチが油圧センサ等と比べると安価であること、及び、フィードバック制御等と比べると動作が単純なオープン制御を用いてエンジンの自動停止中に前進用摩擦要素を締結状態に維持できる必要最低限度の油圧を生成するように電動ポンプを駆動することができることにより、ハード及びソフトの両面でコストアップが抑制される。
特に、この請求項1の発明によれば、上記特性の更新動作が具体的に規定される。まず、電動ポンプの駆動開始時、換言すれば、エンジンが自動停止されて、いまから、前進用摩擦要素を締結状態に維持する必要最低限度の油圧を生成するように電動ポンプを駆動制御しようとする直前に、特性の更新を実施するから、上記電動ポンプの駆動制御が時間的に最新に更新された現状に即した特性に基いて行われることになり、その結果、電動ポンプによって生成される目標油圧の精度がより一層増すことになる。
また、油圧スイッチが作動状態から非作動状態又は非作動状態から作動状態になるまで電動ポンプの駆動量を漸減又は漸増するから、油圧スイッチが非作動状態になるときの電動ポンプ駆動量及び作動状態になるときの電動ポンプ駆動量が現実値と乖離することなく正確に検出される。
次に、請求項2に記載の発明によれば、上記のように、電動ポンプの駆動開始時に、電動ポンプの駆動量を漸減して、油圧スイッチが非作動状態になるときの電動ポンプ駆動量を検出しようとするときに、エンジン回転の低下よりも遅れて低下するメインポンプによる油圧の影響が無くなってから上記漸減を開始するようにしたから、油圧スイッチが非作動状態になるときの電動ポンプ駆動量の誤検出が回避される。より具体的には、メインポンプによる油圧が残っている状況で油圧スイッチが非作動状態になる電動ポンプ駆動量を検出したときは、その検出値は、メインポンプによる油圧が残っていない状況で検出される本来の電動ポンプ駆動量よりも小さな値に誤検出されてしまうのである。
次に、請求項3に記載の発明及び請求項4に記載の発明によれば、上記特性の更新動作に併せてフェール判定が行える。なお、このときのフェールは、電動ポンプの異常、油圧スイッチの異常等、様々な異常が考えられる。また、フェール判定されたときは、そのことを報知すると共に、電動ポンプで十分高い油圧が生成できず、その結果、前進用摩擦要素を締結状態に維持することができない可能性があるから、例えば、直ちにエンジンの自動停止を強制終了する(つまりエンジンを直ちに強制的に自動始動してメインポンプを駆動させる)等の対策を講じるようにするとよい。
そして、請求項5に記載の発明によれば、前進用摩擦要素の締結と他の摩擦要素の解放とを伴う変速におけるこれらの摩擦要素の掛け替えタイミングを計るための油圧スイッチと、上記の特性の更新を行うための油圧スイッチとを兼用するようにしたから、部品点数の増加を回避でき、この点においてもコストアップが抑制される。以下、本発明の最良の実施形態を通して、本発明をさらに詳しく説明する。

図1に示すように、本実施形態に係る自動変速機10は、エンジン1に出力軸2を介して連結されたトルクコンバータ20と、該トルクコンバータ20の出力により駆動される2つの遊星歯車機構30,40と、該遊星歯車機構30,40の動力伝達経路を切り換える複数の摩擦要素51〜55及びワンウェイクラッチ56とを有し、Dレンジの1〜4速、Sレンジの1〜3速、Lレンジの1〜2速、及びRレンジの後退速が実現可能に構成されている。
トルクコンバータ20は、エンジン出力軸2に連結されたコンバータケース21と、該ケース21内に固設されたポンプ22と、該ポンプ22に対向配置されたタービン23と、変速機ケース11にワンウェイクラッチ24を介して支持されたステータ25と、上記ケース21とタービン23との間に設けられたロックアップクラッチ26とを有し、上記タービン23の回転がタービンシャフト27を介して遊星歯車機構30,40に出力されるように構成されている。そして、トルクコンバータ20の反エンジン側に、コンバータケース21を介してエンジン出力軸2により駆動されるオイルポンプ、すなわち機械式のメインポンプ12が配置されている。
遊星歯車機構30,40は、サンギヤ31,41と、該サンギヤ31,41に噛み合う複数のピニオン32…32,42…42と、該ピニオン32…32,42…42を支持するピニオンキャリヤ33,43と、ピニオン32…32,42…42に噛み合うリングギヤ34,44とを有する。
そして、タービンシャフト27と第1遊星歯車機構30のサンギヤ31との間にフォワードクラッチ51が介設され、タービンシャフト27と第2遊星歯車機構40のサンギヤ41との間にリバースクラッチ52が介設され、タービンシャフト27と第2遊星歯車機構40のピニオンキャリヤ43との間に3−4クラッチ53が介設されている。2−4ブレーキ54は第2遊星歯車機構40のサンギヤ41を固定する。第1遊星歯車機構30のリングギヤ34と第2遊星歯車機構40のピニオンキャリヤ43とが連結され、これらと変速機ケース11との間にローリバースブレーキ55とワンウエイクラッチ56とが並列に配置されている。第1遊星歯車機構30のピニオンキャリヤ33と第2遊星歯車機構40のリングギヤ44とが連結され、これらに出力ギヤ13が接続されている。出力ギヤ13と中間伝動機構60を構成するアイドルシャフト61上の第1中間ギヤ62とが噛み合い、アイドルシャフト61上の第2中間ギヤ63と差動装置70の入力ギヤ71とが噛み合って、上記出力ギヤ13の回転が差動装置70のデフケース72に入力され、差動装置70を介して左右の車軸73,74が駆動される。
表1に、各摩擦要素51〜55及びワンウェイクラッチ56の作動状態と変速段との関係を示す。図2に、変速歯車機構30,40周辺の具体的構成を示す。図示したように、変速機ケース11にタービン回転センサ205が取り付けられている。
Figure 0004760006
図3に示すように、この自動変速機10の油圧制御回路100には、メインポンプ12の吐出圧を調整して所定のライン圧を生成するレギュレータバルブ101が備えられている。ここで、本実施形態に係る車両には、上記メインポンプ12とは別に、モータ172により駆動されるオイルポンプ、すなわち電動式のサブポンプ171が備えられている。この電動ポンプ171及びポンプモータ172は、具体的には、変速機ケース11の外壁に組み付けられている。電動ポンプ171は、メインポンプ12と同様、オイルパン170内に貯留した作動油を吸い上げて、導入油路173及び逆止弁174を介して、吐出圧をレギュレータバルブ101に提供する。
レギュレータバルブ101で生成されたライン圧はメインライン140を経由してマニュアルバルブ102に供給される。マニュアルバルブ102は運転者のシフト操作に連動してレンジを切り換えて、D,S,Lの各前進レンジではライン圧を第1出力ライン141及び第2出力ライン142に出力し、Rレンジでは第1出力ライン141及び第3出力ライン143に出力し、Nレンジでは第3出力ライン143に出力する。
油圧制御回路100には、さらに、ローリバースバルブ103、バイパスバルブ104、3−4シフトバルブ105、ロックアップコントロールバルブ106、ソレノイドリレーバルブ107及びレデューシングバルブ108と、2つのオンオフソレノイドバルブ(SVと略記する)111,112、3つのデューティソレノイドバルブ(DSVと略記する)121〜123及びリニアソレノイドバルブ(LSVと略記する)131とが備えられている。
また、油圧制御回路100には、フォワードクラッチ51に締結用油圧を供給するためのフォワードクラッチライン151、リバースクラッチ52に締結用油圧を供給するためのリバースクラッチライン152、3−4クラッチ53に締結用油圧を供給するための3−4クラッチライン153、2−4ブレーキ54の締結室に油圧を供給するためのサーボアプライライン154、同じく解放室に油圧を供給するためのサーボリリースライン155、ローリバースブレーキ55に締結用油圧を供給するためのローリバースブレーキライン156、及びフォワードクラッチライン151から分岐して3−4シフトバルブ105に至る分岐ライン157が形成されている。
そして、フォワードクラッチライン151に油圧スイッチ160が設けられている。この油圧スイッチ160は、フォワードクラッチ51への締結用油圧、すなわちフォワードクラッチ油圧Pfdが、所定の第1の油圧PfdHより高くなったときに作動状態(オン:ON)となる。ただし、この油圧スイッチ160は、ハンチング防止のために本来的に有するヒステリシス特性によって、フォワードクラッチ油圧Pfdが、上記第1の油圧PfdHより低い所定の第2の油圧PfdLより低くなったときに非作動状態(オフ:OFF)となるように構成されている。ここで、上記第1の油圧PfdHは、本実施形態では、フォワードクラッチ51がトルク伝達可能な締結状態ないし締結直前状態となるような油圧に設定されている。
図4に示すように、本実施形態に係る車両には、エンジン1と自動変速機10とを統括してコントロールする統括コントロールユニット200が搭載されている。このコントロールユニット200は、車速を検出する車速センサ201、エンジン1のスロットル開度を検出するスロットル開度センサ202、運転者により選択されたシフト位置(レンジ)を検出するシフト位置センサ203、エンジン1の出力回転を検出するエンジン回転センサ204、トルクコンバータ20の出力回転を検出するタービン回転センサ205、作動油の温度を検出する油温センサ206、及び上記油圧スイッチ160等からの信号を入力し、その入力結果に基いて、油圧制御回路100の第1、第2SV111,112、第1〜第3DSV121〜123、及びLSV131を駆使しての変速制御や、エンジン1の自動停止自動始動制御、あるいはその際の電動ポンプ171(ポンプモータ172)の駆動制御等を実行する。
表2に、SV111,112及びDSV121〜123の作動状態と変速段との関係を示す。表中、(○)は、SV111,112及びDSV121〜123が上流側(ポンプ12,171側)の油路と下流側(摩擦要素51〜55側)の油路とを連通させていることを示し、(×)は、上流側の油路を遮断して下流側の油路をドレンさせていることを示す。
Figure 0004760006
次に、4−2シフトダウン変速を例に取り、本実施形態における変速制御の1例を説明する。まず、4速では、表2に示したように、第1SV111と第1DSV121と第2DSV122とが作動する。これにより、図5に示すように、バイパスバルブ104のスプールが右(図面上、以下同様)に位置し、3−4シフトバルブ105のスプールが右に位置して、3−4クラッチ53に締結用油圧が供給され、2−4ブレーキ54の締結室にサーボアプライ圧が供給されて、3−4クラッチ53及び2−4ブレーキ54が締結されている(表1参照)。このとき、フォワードクラッチ51にはフォワードクラッチ油圧Pfdが供給されず、フォワードクラッチ51は解放されている。
一方、2速では、表2に示したように、第1DSV121と第3DSV123とが作動する。これにより、図6に示すように、バイパスバルブ104のスプールが右に位置し、3−4シフトバルブ105のスプールが左に位置して、2−4ブレーキ54の締結室にサーボアプライ圧が供給され、フォワードクラッチ51にフォワードクラッチ油圧Pfdが供給されて、2−4ブレーキ54及びフォワードクラッチ51が締結されている(表1参照)。このとき、3−4クラッチ53には締結用油圧が供給されず、3−4クラッチ53は解放されている。したがって、この4−2シフトダウン変速は、フォワードクラッチ51が解放され3−4クラッチ53が締結された変速段から、フォワードクラッチ51が締結され3−4クラッチ53が解放された変速段への変速、つまり摩擦要素51,53の掛け替えを伴う変速である。
図7のタイムチャートに示すように、時刻t1に変速指令が出力されると、3−4クラッチ油圧(3−4クラッチ53への締結用油圧)P34をP34−1まで低減させる。これにより、3−4クラッチ53がスリップ状態に移行し、トルクコンバータ20のタービン回転Ntが変速前回転Nt1から上昇し始める。また、フォワードクラッチ油圧PfdをPfd−1まで増加させる。これにより、フォワードクラッチ51がトルク伝達可能な締結状態の直前の状態に移行する。
時刻t2にタービン回転NtがNt2まで上昇すると、3−4クラッチ油圧P34をいったんP34−2まで増加させる。これにより、タービン回転Ntが変速後回転Nt3を超えることが抑制される。また、フォワードクラッチ油圧Pfdを本格的に立ち上げる。そして、時刻t3にフォワードクラッチ油圧PfdがPfd−2まで上昇すると、3−4クラッチ油圧P34を急減させる。ここで、上記フォワードクラッチ油圧Pfd−2は、フォワードクラッチ51がトルク伝達可能な締結状態となる油圧に設定されている。これにより、フォワードクラッチ51と3−4クラッチ53との掛け替えが達成される。
その場合に、上記時刻t3に油圧スイッチ160がオフからオンに切り換わる。つまり、前述の第1の油圧PfdHが掛け替え判定用油圧Pfd−2に設定されて、油圧スイッチ160は、フォワードクラッチ51と3−4クラッチ53との掛け替えタイミングを計るために用いられているのである。
次に、本発明の特徴である、エンジン1の自動停止自動始動制御、及びその際行う電動ポンプ171の駆動制御の1例を説明する。まず、車両停車時の変速段である1速では、表2に示したように、第3DSV123のみが作動する。これにより、図8に示すように、3−4シフトバルブ105のスプールが左に位置して、フォワードクラッチ51にフォワードクラッチ油圧Pfdが供給され、フォワードクラッチ51が締結されている(表1参照)。この状態でエンジン1が自動停止すると、エンジン1で駆動されるメインポンプ12が停止して、フォワードクラッチ油圧Pfdが抜けてしまうから、エンジン1の自動停止中は、電動ポンプ171を駆動して生成したフォワードクラッチ油圧Pfdをフォワードクラッチライン151に導入して、フォワードクラッチ51をトルク伝達可能な締結状態ないし締結直前状態に維持する制御を行う。以下、図9のフローチャート及び図10のタイムチャートを参照しながら説明する。
まず、図9のステップS1で、各種信号を入力した後、ステップS2で、エンジン1の自動停止指令の有無を判定する。ここで、エンジン自動停止指令は、例えば、シフト位置がD,S,Lの前進レンジにあり、車両が停止状態にあり(車速がほぼゼロであり)、ブレーキスイッチ(フットブレーキ又はパーキングブレーキ)がオンであり、かつアクセルがオフである状態が、所定時間継続したとき等に出力される。その結果、エンジン自動停止指令が無いときはリターンし、有るときはステップS3に進んで、例えば、燃料噴射の停止及び火花点火の停止によりエンジン1を自動停止する(図10の時刻t1)。これにより、エンジン回転Neが低下し始め、またフォワードクラッチ油圧Pfdが低下し始める。
次いで、ステップS4で、エンジン自動停止期間中の目標フォワードクラッチ油圧Pfdoを実現するモータデューティ値Doを油温に応じて出力する(電動ポンプ171の駆動開始)。ここで、上記目標フォワードクラッチ油圧Pfdoは、フォワードクラッチ51がトルク伝達可能な締結状態ないし締結直前状態となる油圧に設定されており、本実施形態では、前述の第1の油圧PfdHと第2の油圧PfdLとの間の油圧に設定されている。
ただし、例えば油圧制御回路100を構成するバルブボディの個体差や経時変化等に起因して、バルブボディにおける作動油のリークの度合いが様々であるから、電動ポンプ171の駆動量(すなわちモータ172への印加電圧や印加電流等のモータデューティ値)Dと生成する油圧Pfdとの特性は必ずしも一律には決まらない。その結果、同じデューティ値Dで電動ポンプ171を駆動しても、目標油圧Pfdoが常に得られるとは限らず、あるときは目標油圧Pfdo以上に高い油圧が生成されたり、あるときは目標油圧Pfdoに足りない低い油圧が生成されたりする。そこで、電動ポンプ171の駆動量Dと生成する油圧Pfdとの特性(図12参照)を更新して、必要最低限度の電力消費量で、確実にフォワードクラッチ51を締結状態に維持する制御を以下に行う。
なお、図11に例示するように、油温が高いほど、モータデューティ値Dは大きくされる。これは、油温が高いほど、作動油の流動性が高くなって、バルブボディにおける作動油のリークないし油圧のリークの度合いが大きくなるからである。
また、図10に示したように、電動ポンプ171の駆動により油圧が生成することで、フォワードクラッチ油圧Pfdの低下速度が鈍化する。
図9に戻り、ステップS5で、エンジン回転Neが所定のエンジン停止判定回転Nexより小さくなったか否かを判定する。ここで、停止判定回転Nexは、エンジン1の停止が確実視されるエンジン回転であって、例えば200〜300rpm等である。その結果、エンジン回転Neが停止判定回転Nexより小さくなったときは(時刻t2)、ステップS6に進んで、タイマTmをセットした後、ステップS7で、タイマTmがタイムアップしたか否かを判定する。その結果、タイムアップしたときは(時刻t3)、ステップS8に進んで、モータデューティ値Dのスイープダウン(漸減)を開始する。つまり、エンジン回転Ntが確実にゼロになるのを待って、またエンジン回転Neの低下よりも遅れて低下するメインポンプ12による油圧の影響が無くなるのを待って、モータデューティ値Dのスイープダウンを開始するのである。この点につき、図10には、時刻t2〜t3間で、フォワードクラッチ油圧PfdがPfdo′に落ち着くことが示されているが、これは、上記ステップS4でモータデューティ値Doを出力したことにより、目標フォワードクラッチ油圧Pfdoが生成されず、目標フォワードクラッチ油圧Pfdoとは差異のあるフォワードクラッチ油圧Pfdo′が電動ポンプ171により生成されていることを表している。
次いで、ステップS9で、油圧スイッチ160がオンからオフに切り換わったか否かを判定する。つまり、上記ステップS8でモータデューティ値Dを漸減していったことにより、電動ポンプ171で生成する油圧Pfdが低下していき、ついには第2油圧PfdLまで低下したか否かを判定するのである。その結果、油圧Pfdが第2油圧PfdLまで低下したとき、つまり油圧スイッチ160がオフになったときは(時刻t4)、ステップS10に進んで、油圧スイッチ160がオフになった時点におけるモータデューティ値DL′をコントロールユニット200のメモリ等に記録する。
次いで、ステップS11で、モータデューティ値Dのスイープアップ(漸増)を開始し、ステップS12で、油圧スイッチ160がオフからオンに切り換わったか否かを判定する。つまり、上記ステップS11でモータデューティ値Dを漸増していったことにより、電動ポンプ171で生成する油圧Pfdが上昇していき、ついには第1油圧PfdHまで上昇したか否かを判定するのである。その結果、油圧Pfdが第1油圧PfdHまで上昇したとき、つまり油圧スイッチ160がオンになったときは(時刻t5)、ステップS13に進んで、油圧スイッチ160がオンになった時点におけるモータデューティ値DH′をコントロールユニット200のメモリ等に記録する。
次いで、ステップS14で、上記ステップS10及びS13で記録した油圧スイッチ160がオフ時のモータデューティ値DL′及びオン時のモータデューティ値DH′に基いて、モータデューティ値Dと生成する油圧Pfdとの特性を更新した後、ステップS15で、その更新後の特性に基いて、更新後のモータデューティ値Do′を出力する。
例えば、図12に例示するように、いま、目標油圧Pfdoを得ようとしてステップS4でモータデューティ値Doを出力したが(符号ア)、現実には、バルブボディにおける作動油のリークの度合いが大きかったため、目標油圧Pfdoに足りない低い油圧Pfdo′が生成されていた場合(符号イ)を考える(ただし低い油圧Pfdo′が生成されている事実はその時点では分からない)。そして、ステップS8でモータデューティ値DをDoからスイープダウンすることによって、モータデューティ値DがDL′まで低下したときにステップS9で油圧スイッチ160がオンからオフに切り換わり(符号ウ)、また、ステップS11でモータデューティ値Dをスイープアップすることによって、モータデューティ値DがDH′まで増加したときにステップS12で油圧スイッチ160がオフからオンに切り換わったとする(符号エ)。
ここで、油圧スイッチ160がオフからオンに切り換わるときの油圧Pfd(符号エ)が第1油圧PfdHであり、オンからオフに切り換わるときの油圧Pfd(符号ウ)が第2油圧PfdLであって、これらは既知であると共に、油圧スイッチ160がオフからオンに切り換わるときのモータデューティ値DH′(符号エ)及び油圧スイッチ160がオンからオフに切り換わるときのモータデューティ値DL′(符号ウ)が検出可能であるから、これらの情報から、モータデューティ値Dと生成する油圧Pfdとの特性を解明し更新することが可能となる。そして、その更新後の特性(図12の破線で示した特性)に基いて、目標油圧Pfdoを得ることのできるモータデューティ値DはDoではなくDo′(符号オ)であることが明らかになる(この時点で前述のモータデューティ値Doでは低い油圧Pfdo′しか生成されていなかった事実が分かる)。
その結果、自動変速機10の個体差や経時変化等に拘らず、目標油圧Pfdoが生成する電動ポンプ171の駆動量Do(更新後の駆動量Do′で上書きしたもの:Do←Do′)を予め正確に求めておくことができて、エンジン1の自動停止中に、フォワードクラッチ51をトルク伝達が可能な締結状態ないし締結直前状態に維持できる必要最低限度の油圧Pfdoを精度よく得ることができる。
しかも、油圧スイッチ160がハンチング防止のために本来的に有するヒステリシス特性を利用して、油圧スイッチ160がオフからオンになるポイント(符号エ)及びオンからオフになるポイント(符号ウ)の2つのポイントにおいて、より多くの情報が無理なく得られるから、特性の解明及び更新の正確さが増し、特性の更新精度の向上が図られる。
そして、油圧スイッチ160が例えば油圧センサ等と比べると安価であり、また、フィードバック制御等と比べると動作が単純なオープン制御を用いてエンジン1の自動停止中にフォワードクラッチ51を締結状態に維持できる必要最低限度の油圧Pfdoを生成するように電動ポンプ171を駆動することができるから、ハード及びソフトの両面でコストアップが抑制される。
また、電動ポンプ171の駆動開始時、換言すれば、エンジン1が自動停止されて、いまから、フォワードクラッチ51を締結状態に維持する必要最低限度の油圧Pfdoを生成するように電動ポンプ171を駆動制御しようとする直前(時刻t5)に、特性の更新を実施するから、上記電動ポンプ171の駆動制御(時刻t5〜t6間で行われる制御)が時間的に最新に更新された現状に即した特性に基いて行われることになり、その結果、電動ポンプ171によって生成される目標油圧Pfdoの精度がより一層増すことになる。
さらに、油圧スイッチ160がオンからオフ又はオフからオンになるまで電動ポンプ171の駆動量Dを漸減(少しづつ減少)又は漸増(少しづつ増加)するから、油圧スイッチ160がオフになるときの電動ポンプ駆動量DL′及びオンになるときの電動ポンプ駆動量DH′が現実値と乖離することなく正確に検出される。
加えて、上記のように、電動ポンプ171の駆動量Dを漸減して、油圧スイッチ160がオフになるときの電動ポンプ駆動量Dを検出しようとするときに、ステップS5〜S7において、メインポンプ12による油圧の影響が無くなってから上記漸減を開始するようにしたから(時刻t3)、油圧スイッチ160がオフになるときの電動ポンプ駆動量DL′の誤検出、及び油圧スイッチ160がオンになるときの電動ポンプ駆動量DH′の誤検出が回避される。
そして、4−2シフトダウンの変速制御において、フォワードクラッチ51と3−4クラッチ53との掛け替えタイミングを計るための油圧スイッチを、上記の特性の更新を行うための油圧スイッチ160に兼用したから、部品点数の増加を回避でき、この点においてもコストアップが抑制される。
なお、図12は、モータデューティ値Dと生成油圧Pfdとが1次関数の関係にある場合を例示するが、これに限らず、他の種々の相関関係にある場合も事情は同様である。また、図12は、更新前後でモータデューティ値Dが大きくなる側にシフトする場合を例示するが、これに限らず、モータデューティ値Dが小さくなる側にシフトする場合も事情は同様である。
図9に戻り、次いで、ステップS16で、エンジン1の自動始動指令の有無を判定する。ここで、エンジン自動始動指令は、例えば、ブレーキスイッチ(フットブレーキ又はパーキングブレーキ)がオフとなったとき、又はアクセルがオンとなったとき等に出力される。その結果、エンジン自動始動指令が出力されたときは(時刻t6)、ステップS17に進んで、エンジン1を自動始動する。これにより、エンジン回転Neが立ち上がり、またフォワードクラッチ油圧Pfdがメインポンプ12の駆動によって目標油圧Pfdoから上昇し始める。そして、最終的に、ステップS18で、メインポンプ12の立ち上がりと同期する所定のタイミングでモータデューティ値Dをゼロにして、電動ポンプ171の駆動を終了する(時刻t7)。
次に、上記電動ポンプ171の駆動制御の変形例を説明する。まず、図13は、上記ステップS9の判定を繰り返す際に、制限時間T1を設けた例である。すなわち、ステップS9で、油圧Pfdが第2油圧PfdLまで低下していないときは、ステップS21で、スイープダウンを開始してから所定時間T1が経過したか否かを判定し、その結果、経過していないときは、ステップS9に戻るが、経過したときは、ステップS22に進んで、故障判定フラグFfを1にセットする。つまり、電動ポンプ171の駆動量Dを漸減しても油圧スイッチ160がオンからオフに切り換わらないときは、異常判定をするのである。
次いで、ステップS23で、警報装置207(図4参照)を作動させて乗員に異常のあることを報知する。また、ステップS24で、エンジン1を直ちに強制的に自動始動する。つまり、ここで判定されたフェールは、電動ポンプ171の異常や油圧スイッチ160の異常等、様々な異常が考えられ、いずれにしても、電動ポンプ171で十分高い油圧Pfdが生成できずにフォワードクラッチ51を締結状態に維持できない可能性があるから、ここでは、直ちにエンジン1を始動してメインポンプ12を駆動させるという対策を講じるのである。
その場合、図14に示すように、制御の冒頭で、上記ステップS2の後にステップS25を設けて、故障判定フラグFfが0にリセットされている場合に限り、ステップS3に進んで、エンジン1の自動停止を行うように併せて対策するとよい。
また、図15に示すように、上記ステップS12の判定を繰り返す際に、制限時間T2を設けてもよい。すなわち、ステップS12で、油圧Pfdが第1油圧PfdHまで上昇していないときは、ステップS26で、スイープアップを開始してから所定時間T2が経過したか否かを判定し、その結果、経過していないときは、ステップS12に戻るが、経過したときは、ステップS27に進んで、故障判定フラグFfを1にセットする。つまり、電動ポンプ171の駆動量Dを漸増しても油圧スイッチ160がオフからオンに切り換わらないときは、異常判定をするのである。
次いで、上記図13のステップS23,S24と同様、ステップS28で、警報装置207を作動させて乗員に異常のあることを報知し、ステップS29で、エンジン1を直ちに強制的に自動始動する。
次に、図16は、上記ステップS7でタイマTmがタイムアップしたときに(時刻t3)、油圧スイッチ160がオンではなくオフになっている場合の対応例である。つまり、上記図9の制御例は、上記ステップS7でタイマTmがタイムアップしたときは(時刻t3)、エンジン1の自動停止開始(時刻t1)から継続して油圧スイッチ160がオンに維持されていることを前提とし、それゆえ、ステップS8で先にモータデューティ値Dのスイープダウンを行っている。しかし、例えば、ステップS4で出力したモータデューティ値Doが過度に小さく、t3の時点で第2油圧PfdLよりも低い油圧Pfdが生成した場合や、あるいは、出庫後すぐにエンジン1が自動停止して、油圧制御回路100にまだ作動油が充満しておらず、ステップS4でモータデューティ値Doを出力しても、第1油圧PfdHと第2油圧PfdLとの間の油圧Pfdが得られるまでには長時間がかかり、t3の時点ではまだ第2油圧PfdLよりも低い油圧Pfdしか生成していなかった場合等は、上記ステップS7でタイマTmがタイムアップしたときは(時刻t3)、油圧スイッチ160がオフになっていることがあり、そのようなときは、モータデューティ値Dをスイープダウンすることは意味をなさなくなる。
そこで、この図16の制御例では、ステップS7でタイマTmがタイムアップした後、ステップS8でモータデューティ値Dのスイープダウンを開始する前に、ステップS31で、油圧スイッチ160がオンであるか否かを判定し、その結果、オンであれば、ステップS8に進むが、オフであるときは、ステップS32で、モータデューティ値Dを最大値(フルデューティ)に向けて大きくする(急増する)。すなわち、油圧スイッチ160がオフであると、生成している油圧Pfdが第2油圧PfdLよりも低く、フォワードクラッチ51が解放気味となって、そのままの状態でエンジン1が自動始動されると、締結ショックの問題や回転吹き上りの問題あるいはクラッチ51の滑りによる耐久性低下の問題等が免れない可能性があるから、ここでは、電動ポンプ171を最大限に駆動して油圧Pfdの早期回復を図り、フォワードクラッチ51を早期に確実に締結状態にするという対策を講じるのである。
次いで、上記図9のステップS16〜S18と同様、ステップS33で、エンジン1の自動始動指令の有無を判定し、エンジン自動始動指令が出力されたときは、ステップS34で、エンジン1を自動始動し、そして、最終的に、ステップS35で、メインポンプ12の立ち上がりと同期する所定のタイミングでモータデューティ値Dをゼロにして、電動ポンプ171の駆動を終了する。
次に、図17は、上記ステップS32でモータデューティ値Dを最大値に向けて大きくしたことにより、電動ポンプ171で生成する油圧Pfdが上昇して油圧スイッチ160がオフからオンに切り換わったか否かを確認し(ステップS41)、かつ、そのステップS41の判定を繰り返す際に、制限時間T3を設けた例である。すなわち、ステップS41で、油圧Pfdが第1油圧PfdHまで上昇していないときは、ステップS42で、モータデューティ値Dの急増を開始してから所定時間T3が経過したか否かを判定し、その結果、経過していないときは、ステップS41に戻るが、経過したときは、ステップS43に進んで、故障判定フラグFfを1にセットする。つまり、電動ポンプ171の駆動量Dを急増しても油圧スイッチ160がオフからオンに切り換わらないときは、異常判定をするのである。
次いで、上記図13のステップS23,S24と同様、ステップS44で、警報装置207を作動させて乗員に異常のあることを報知し、ステップS45で、エンジン1を直ちに強制的に自動始動する。
次に、図18は、上記ステップS7でタイマTmがタイムアップしたときに(時刻t3)、油圧スイッチ160がオンではなくオフになっている場合でも、モータデューティ値Dと生成する油圧Pfdとの特性を更新する例である。つまり、上記図16及び図17の制御例は、タイマTmがタイムアップしたときに(時刻t3)、油圧スイッチ160がオフになっている場合は、締結ショック等の問題の回避を優先し、上記特性の更新を行わなかったが、この図18の制御例では、上記特性の更新を重視するのである。これにより、結局、タイマTmがタイムアップしたときに(時刻t3)、油圧スイッチ160がオンになっている場合は、モータデューティ値Dの減少(スイープダウン)を先に行い(図9のステップS8)、逆に、油圧スイッチ160がオフになっている場合には、モータデューティ値Dの増加を先に行うこととなる(図16及び図17のステップS32)。
すなわち、上記ステップS32でモータデューティ値Dを最大値に向けて大きくしたことにより、電動ポンプ171で生成する油圧Pfdが上昇して油圧スイッチ160がオフからオンに切り換わったか否かをステップS41で判定し、その結果、油圧スイッチ160がオンになったときは、ステップS51で、油圧スイッチ160がオンになった時点におけるモータデューティ値DH′をコントロールユニット200のメモリ等に記録する。
次いで、ステップS52で、モータデューティ値Dのスイープダウンを開始し、ステップS53で、油圧スイッチ160がオンからオフに切り換わったか否かを判定する。その結果、油圧スイッチ160がオフになったときは、ステップS54で、油圧スイッチ160がオフになった時点におけるモータデューティ値DL′をコントロールユニット200のメモリ等に記録する。
次いで、上記図9のステップS14,S15と同様、ステップS55で、上記ステップS51及びS54で記録した油圧スイッチ160がオン時のモータデューティ値DH′及びオフ時のモータデューティ値DL′に基いて、モータデューティ値Dと生成する油圧Pfdとの特性を更新した後、ステップS56で、その更新後の特性に基いて、更新後のモータデューティ値Do′を出力する。そして、その後、ステップS33に進む。
なお、上記実施形態は、本発明の最良の実施形態ではあるが、特許請求の範囲を逸脱しない限り、なお種々の修正や変更が可能であることはいうまでもない。
以上、具体例を挙げて詳しく説明したように、本発明によれば、車両の停車時にエンジンが自動停止するように構成された車両において、コストアップを招くことなく、自動変速機の個体差や経時変化等に拘らず、エンジンの自動停止中に、必要最低限度の電力消費量で、確実にフォワードクラッチを締結状態に維持することができる。本発明は、車両の停車時に所定のエンジン停止条件が整うとエンジンが自動停止するように構成された車両の技術分野において幅広い産業上の利用可能性を有する。
本発明の最良の実施の形態に係る車両の動力伝達経路を示す骨子図である。 上記車両の自動変速機の要部の具体的構成を示す展開図である。 上記自動変速機の油圧制御回路図である。 上記車両のエンジン及び自動変速機の制御システム図である。 4速の状態を示す上記油圧制御回路の部分図である。 2速の状態を示す上記油圧制御回路の部分図である。 4−2シフトダウン変速制御のタイムチャートである。 1速の状態を示す上記油圧制御回路の部分図である。 電動ポンプ駆動制御のフローチャートである。 同タイムチャートである。 油温とモータデューティ値との関係を示す特性図である。 モータデューティ値と生成する油圧との関係を示す特性図である。 図9の電動ポンプ駆動制御の第1の変形例を示すフローチャートの部分図である。 同じく第2の変形例を示すフローチャートの部分図である。 同じく第3の変形例を示すフローチャートの部分図である。 同じく第4の変形例を示すフローチャートの部分図である。 同じく第5の変形例を示すフローチャートの部分図である。 同じく第6の変形例を示すフローチャートの部分図である。
符号の説明
1 エンジン
10 自動変速機
12 メインポンプ
51 フォワードクラッチ(前進用摩擦要素)
53 3−4クラッチ(他の摩擦要素)
151 フォワードクラッチライン(締結用油圧供給油路)
160 油圧スイッチ
171 電動ポンプ
172 ポンプモータ
200 コントロールユニット(更新手段、異常判定手段、変速制御手段)
204 エンジン回転センサ(エンジン回転検出手段)
D モータデューティ値(電動ポンプの駆動量)
Pfd フォワードクラッチ油圧(前進用摩擦要素の締結用油圧)
PfdH 油圧スイッチがオンする油圧(第1の油圧)
PfdL 油圧スイッチがオフする油圧(第2の油圧)
P34 3−4クラッチ油圧(他の摩擦要素の締結用油圧)

Claims (5)

  1. 油圧源としてエンジンにより駆動されるメインポンプとモータにより駆動される電動ポンプとを備え、車両の停車時にエンジンが自動停止されたときは上記電動ポンプの駆動量と生成する油圧との特性に基づいて該電動ポンプで生成された油圧を用いるように構成された自動変速機の制御装置であって、
    車両停車時の変速段で締結される所定の前進用摩擦要素に締結用油圧を供給するための締結用油圧供給油路と、
    該供給油路に設けられて、上記摩擦要素への締結用油圧が第1の油圧より高くなったときに作動状態となり、該第1の油圧より低い第2の油圧より低くなったときに非作動状態となる単一の油圧スイッチと、
    エンジンの自動停止中に上記電動ポンプで生成された油圧を上記供給油路に導入しているときに、油圧スイッチが非作動状態となるまで電動ポンプの駆動量を漸減し、次に油圧スイッチが作動状態となるまで電動ポンプの駆動量を漸増して、油圧スイッチが非作動状態となったときの電動ポンプの駆動量及び第2の油圧と、油圧スイッチが作動状態となったときの電動ポンプの駆動量及び第1の油圧とに基いて上記特性を更新する更新手段とを有することを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. エンジン回転を検出するエンジン回転検出手段が備えられ、更新手段は、上記検出手段で検出されるエンジン回転が所定回転以下となってから所定時間が経過するまでは電動ポンプの駆動量の漸減を開始しないことを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
  3. 更新手段が電動ポンプの駆動量を漸減しても油圧スイッチが非作動状態にならないときは異常を判定する異常判定手段が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
  4. 更新手段が電動ポンプの駆動量を漸増しても油圧スイッチが作動状態にならないときは異常を判定する異常判定手段が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
  5. 前進用摩擦要素が解放され所定の他の摩擦要素が締結された変速段から、前進用摩擦要素が締結され所定の他の摩擦要素が解放された変速段への変速時に、前進用摩擦要素の締結用油圧を増加させ、他の摩擦要素の締結用油圧を低減させて、前進用摩擦要素の締結用油圧の増加に伴い油圧スイッチが非作動状態から作動状態になったときに他の摩擦要素の締結用油圧を急減させる変速制御手段が備えられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の自動変速機の制御装置。
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