JP2005016563A - 車両用ロックアップクラッチの制御装置 - Google Patents

車両用ロックアップクラッチの制御装置 Download PDF

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達哉 河村
Toshio Sugimura
敏夫 杉村
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Abstract

【課題】車両の発進時において開始されるロックアップクラッチのスリップ制御が安定的に実行される車両用ロックアップクラッチのスリップ制御装置を提供する。
【解決手段】ロックアップクラッチ制御手段(スリップ制御手段)164により車両の発進に際してロックアップクラッチ38がスリップ状態に制御されるとき、初期圧制御手段170により、そのスリップ制御手段によるスリップ制御の開始に先立つ所定の係合初期区間t乃至tにおいてクラッチ制御用信号圧(制御圧)Plin が所定の係合初期圧Pに予め維持されることから、ロックアップクラッチ38のスリップ制御開始時における制御偏差eが好適に縮小されるので、フレックススタート制御される車両の発進時におけるロックアップクラッチ38のスリップ制御が安定的に実行される。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両用ロックアップクラッチの制御装置に係り、特に、ロックアップクラッチのスリップ制御開始時の係合ショックを緩和する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ロックアップクラッチ付流体伝動装置をエンジンと自動変速機との間に有し、エンジンの出力トルクをそのロックアップクラッチ付流体伝動装置を介して自動変速機の入力軸へ伝達させる形式の車両が知られている。この流体伝動装置は、エンジンに連結されたポンプ翼車と自動変速機の入力軸に連結されたタービン翼車との間の作動油などの流体を介して動力が伝達されるものであり、フロードカップリングやトルクコンバータとして知られている。このようなロックアップクラッチ付流体伝動装置を備えた車両では、ロックアップクラッチのスリップ制御を安定に行うために、たとえば特許文献1に記載されているように、ロックアップクラッチ制御装置が種々提案されている。
【0003】
【特許文献1】特開平5−79558号公報
【0004】
ところで、上記従来の車両用ロックアップクラッチのスリップ制御装置では、ロックアップ制御出力の積分値すなわち単位時間当たりの増加値が低ギヤ比では小さくされ、高ギヤ比では大きくされることによりロックアップクラッチの係合速度或いは締結点制御を変化させるように制御されます。また、油温の粘性を考慮して、ロックアップ制御出力の積分値が低温では小さくされ、高温では大きくされるとともに、タービン回転速度に関しては、低回転ほど小さくされ、高回転ほど大きくされ、アイドルスイッチのオン状態では、減速時ロックアップによるエンジンブレーキの効きをよくするためにロックアップ制御出力の積分値が大きくされます。しかしながら、上記従来の車両用ロックアップクラッチのスリップ制御装置は、車両停車状態からの発進時においてロックアップクラッチをスリップさせることにより、エンジンの回転速度が吹き上がりを防止して好適な燃費を得るようにするものではなく、そのような車両停車状態から発進させる場合の課題について、何ら考慮されていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者等は、上記車両停車状態からの発進時においてロックアップクラッチをスリップさせる技術について種々検討を重ねるうち、ロックアップクラッチのスリップ制御を開始しようとすると、制御開始当初の偏差が大きいためにスリップ制御が不安定となり、係合ショックが発生する場合があった。
【0006】
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、車両の発進時において開始されるロックアップクラッチのスリップ制御が安定的に実行される車両用ロックアップクラッチのスリップ制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、ロックアップクラッチ付流体伝動装置をエンジンと自動変速機との間に有する車両において、該ロックアップクラッチのスリップ回転速度を目標回転速度とするように制御油圧を調節するスリップ制御手段を備えた車両用ロックアップクラッチの制御装置であって、前記スリップ制御手段によるスリップ制御の開始に先立つ所定の係合初期区間において前記制御油圧を所定の係合初期圧に予め維持する初期圧制御手段を、含むことにある。
【0008】
【発明の効果】
このようにすれば、スリップ制御手段により車両の発進に際してロックアップクラッチがスリップ状態に制御されるとき、初期圧制御手段により、そのスリップ制御手段によるスリップ制御の開始に先立つ所定の係合初期区間において前記制御油圧が所定の係合初期圧に予め維持されることから、ロックアップクラッチのスリップ制御開始時における制御偏差が好適に縮小されるので、車両の発進時におけるロックアップクラッチのスリップ制御が安定的に実行される。
【0009】
【発明の他の態様】
ここで、好適には、予め記憶された関係から前記目標スリップ回転速度、前記自動変速機の入力軸回転速度、前記エンジンの出力トルクのいずれかに基づいて前記係合初期圧を決定する第1係合初期圧決定手段を含むものである。このようにすれば、目標スリップ回転速度、自動変速機の入力軸回転速度、エンジンの出力トルクのいずれかに基づいて前記係合初期圧が決定されるので、係合初期区間内の制御油圧がロックアップクラッチの動力伝達条件に応じた係合初期圧とされるので、車両の発進時におけるロックアップクラッチのスリップ制御が安定的に実行される。
【0010】
また、好適には、予め記憶された関係から、実際の作動油温度に基づいて前記係合初期圧を決定する第2係合初期圧決定手段を含むものである。このようにすれば、作動油温度に基づいて前記係合初期圧が決定されるので、低油温による応答性低下に起因するロックアップクラッチの係合ショックの発生が好適に防止される。
【0011】
また、好適には、前記第1係合初期圧決定手段により決定された係合初期圧と前記第2係合初期圧決定手段により決定された係合初期圧とのうちのいずれか大きい方を係合初期圧として決定する係合初期圧選択手段を含むものである。このようにすれば、第1係合初期圧決定手段により決定された係合初期圧と第2係合初期圧決定手段により決定された係合初期圧とのうちのいずれか大きい方が係合初期圧として決定されることから、通常状態では、目標スリップ回転速度、自動変速機の入力軸回転速度、エンジンの出力トルクのいずれかに基づく係合初期圧が用いられることにより制御油圧がロックアップクラッチの動力伝達条件に応じた値とされるので、車両の発進時におけるロックアップクラッチのスリップ制御が安定的に実行される一方、低油温時にはその通常状態よりも高い係合初期圧が用いられることにより制御油圧が低油温に応じた値とされるので、ロックアップクラッチの係合開始遅れや係合ショックの発生などが好適に防止される。
【0012】
また、好適には、前記スリップ回転速度の減少開始に基づいて前記係合初期区間の終了を判定する係合初期区間判定手段を含むものである。このようにすれば、ロックアップクラッチを通して伝達されるトルクすなわちエンジン出力トルクに応じた係合初期区間とされるので、伝達トルクすなわちロックアップクラッチの負荷の大きさの変化に起因する係合ショックや係合遅れが好適に防止される。
【0013】
また、好適には、予め記憶された関係から前記流体伝動装置の入力トルクに基づいて前記係合初期区間の終了を判定するための終了判定値を決定する終了判定値決定手段を含み、前記係合初期区間判定手段はその終了判定値決定手段により決定された終了判定値を前記スリップ回転速度の減少量が超えたことに基づいて前記係合初期区間の終了を判定するものである。このようにすれば、流体伝動装置の入力トルクすなわちエンジンの出力トルクが小さくてエンジン回転速度が低い状態となっても、スリップ回転速度の減少が容易に検出される利点がある。
【0014】
また、好適には、前記係合初期区間の終了後において前記スリップ制御手段によるスリップ制御の開始に先立って、前記係合初期圧を所定区間連続的に減少させるスイープダウン制御手段を含むものである。このようにすれば、係合初期区間の係合初期圧から目標スリップ回転速度に追従するスリップ制御が開始される場合に比較して、そのスリップ制御の開始に先立って係合初期圧が所定区間連続的に減少させられるので、スリップ制御が安定的に開始される。
【0015】
また、好適には、予め記憶された関係から前記係合初期区間終了判定手段により判定された係合初期区間終了までの該係合初期区間の長さに基づいて前記第2係合初期圧決定手段により決定された係合初期圧を学習補正する係合初期圧学習補正手段を含むものである。このようにすれば、係合初期区間の長さに基づいて前記係合初期圧が決定されるので、伝達トルクすなわち負荷の大きさの変化に起因する係合ショックや係合遅れが好適に防止される。
【0016】
【発明の好適な実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例である制御装置が適用される車両の駆動装置10を説明する図である。この駆動装置10は横置き型自動変速機16を有するものであって、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)型車両に好適に採用されるものであり、走行用の駆動力源としてエンジン12を備えている。内燃機関にて構成されるエンジン12の出力は、流体伝動装置として機能するトルクコンバータ14、自動変速機16、図示しない差動歯車装置、一対の車軸などを介して左右の駆動輪へ伝達されるようになっている。
【0017】
上記トルクコンバータ14は、エンジン12のクランク軸に連結されたポンプ翼車14p、自動変速機16の入力軸32に連結されたタービン翼車14t、および一方向クラッチを介して変速機ケース36に連結された固定翼車14sを備えており、流体を介して動力伝達を行うようになっている。また、それ等のポンプ翼車14pおよびタービン翼車14tの間にはロックアップクラッチ38が設けられており、後述の油圧制御回路44のクラッチ切換弁52やスリップ制御弁56によって係合側油室18および解放側油室20に対する油圧供給状態が切り換えられたりロックアップクラッチ38の差圧(圧力差)ΔPが制御されたりすることにより、完全係合状態、スリップ状態、或いは解放状態されるようになっており、完全係合状態とされることによってポンプ翼車14pおよびタービン翼車14tが一体回転させられるようになっている。
【0018】
上記自動変速機16は、シングルピニオン型の第1遊星歯車装置22を主体として構成されている第1変速部24と、シングルピニオン型の第2遊星歯車装置26およびダブルピニオン型の第3遊星歯車装置28を主体として構成されている第2変速部30とを同軸線上に有し、入力軸32の回転を変速して出力歯車34から出力する。入力軸32は入力部材に相当するもので、エンジン等の走行用駆動源によって回転駆動されるトルクコンバータのタービン軸などであり、出力歯車34は出力部材に相当するものであり、カウンタ軸を介して或いは直接的に差動歯車装置と噛み合い、左右の駆動輪を回転駆動する。なお、この車両用自動変速機16は中心線に対して略対称的に構成されており、図1では中心線の下半分が省略されている。以下の実施例についても同様である。
【0019】
上記第1変速部24を構成している第1遊星歯車装置22は、サンギヤS1、キャリアCA1、およびリングギヤR1の3つの回転要素を備えており、サンギヤS1が入力軸32に連結されて回転駆動されるとともにリングギヤR1が第3ブレーキB3を介して回転不能に変速機ケース(ハウジング)36に固定されることにより、キャリヤCA1が中間出力部材として入力軸32に対して減速回転させられて出力する。また、第2変速部30を構成している第2遊星歯車装置26および第3遊星歯車装置28は、一部が互いに連結されることによって4つの回転要素RM1〜RM4が構成されており、具体的には、第3遊星歯車装置28のサンギヤS3によって第1回転要素RM1が構成され、第2遊星歯車装置26のリングギヤR2および第3遊星歯車装置28のリングギヤR3が互いに連結されて第2回転要素RM2が構成され、第2遊星歯車装置26のキャリアCA2および第3遊星歯車装置28のキャリアCA3が互いに連結されて第3回転要素RM3が構成され、第2遊星歯車装置26のサンギヤS2によって第4回転要素RM4が構成されている。上記第2遊星歯車装置26および第3遊星歯車装置28は、キャリアCA2およびCA3が共通の部材にて構成されているとともに、リングギヤR2およびR3が共通の部材にて構成されており、且つ第2遊星歯車装置26のピニオンギヤが第3遊星歯車装置28の第2ピニオンギヤを兼ねているラビニヨ型の遊星歯車列とされている。
【0020】
上記第1回転要素RM1(サンギヤS3)は第1ブレーキB1によって選択的にケース36に連結されて回転停止させられ、第2回転要素RM2(リングギヤR2、R3)は第2ブレーキB2によって選択的にケース36に連結されて回転停止させられ、第4回転要素RM4(サンギヤS2)は第1クラッチC1を介して選択的に前記入力軸32に連結され、第2回転要素RM2(リングギヤR2、R3)は第2クラッチC2を介して選択的に入力軸32に連結され、第1回転要素RM1(サンギヤS3)は中間出力部材である第1遊星歯車装置22のキャリアCA1に一体的に連結され、第3回転要素RM3(キャリアCA2、CA3)は前記出力歯車34に一体的に連結されて回転を出力するようになっている。第1ブレーキB1〜第3ブレーキB3、第1クラッチC1、第2クラッチC2は、何れも油圧シリンダによって摩擦係合させられる多板式の油圧式摩擦係合装置である。
【0021】
図2の作動表は、上記各変速段とクラッチC1、C2、ブレーキB1〜B3の作動状態との関係をまとめたもので、「○」は係合を表している。本実施例の車両用自動変速機16においては、3組の遊星歯車装置22、26、28と2つのクラッチC1、C2および3つのブレーキB1〜B3のうちの2つの係合によって前進6段の多段変速が達成されるため、3つのクラッチおよび2つのブレーキを用いる場合に比較して、クラッチが少なくなった分だけ重量やコスト、軸長が低減される。特に、第2変速部30を構成しているシングルピニオン型の第2遊星歯車装置26およびダブルピニオン型の第3遊星歯車装置28はラビニヨ型の遊星歯車列とされているため、部品点数や軸長が一層低減される。
【0022】
図3は、上記自動変速機16の変速を制御するための自動変速制御装置として機能する電子制御装置40の入出力を示す図である。図3において、イグニションスイッチからのスイッチオン信号、エンジン回転センサからのエンジン回転速度Ne を示す信号、入力軸回転速度センサからの自動変速機16の入力軸回転速度Ninすなわちタービン回転速度Nt を示す信号、エンジン水温センサからのエンジン水温Tw を示す信号、エンジン吸気温度センサからのエンジン吸気温度Ta を示す信号、スロットル開度センサからのスロットル開度θthを示す信号、アクセル開度センサからのアクセル開度θacc を示す信号、ブレーキスイッチからのブレーキ操作を示す信号、車速センサからの車速V(出力軸回転速度Nout )を示す信号、シフトレバー位置センサからのシフトレバーの前後位置を示す信号、シフトレバー位置センサからのシフトレバーの左右位置を示す信号、タービン回転センサからのタービン翼車14tの回転速度Nt を示す信号、自動変速機16の出力歯車(出力軸)の回転速度Nout を示す信号、自動変速機16の油温Toil を示す信号、変速パターン切換スイッチの操作位置を示す信号、ABS用電子制御装置からの信号、VSC/TRC用電子制御装置からの信号、A/C用電子制御装置からの信号などが電子制御装置40に入力される。
【0023】
上記電子制御装置40は、たとえばCPU、ROM、RAM、インターフェースなどを含む所謂マイクロコンピュータであって、予めてROMに記憶されたプログラムに従って入力信号を処理し、スタータへの駆動信号、燃料噴射弁への燃料噴射信号、トルクコンバータ14のロックアップクラッチ38の係合制御用リニヤソレノイド弁54のソレノイドへの信号、自動変速機16の変速制御用オンオフ弁のソレノイドへの信号、自動変速機16の油圧制御用リニヤソレノイド弁のソレノイドへの信号、シフトポジション表示器への表示信号、ABS用電子制御装置への信号、VSC/TRC用電子制御装置への信号、A/C用電子制御装置への信号などをそれぞれ出力する。
【0024】
図4は、ロックアップクラッチ38の係合制御や自動変速機16の変速制御に用いられる油圧制御回路44のうちの要部、すなわちロックアップクラッチ38の係合制御関連部分を示している。図4に示す油圧制御回路44では、上記変速制御用オンオフ弁のソレノイドおよび油圧制御用リニヤソレノイド弁によって自動変速機16の前進6段後進1段のギヤ段を制御するための変速制御用油圧制御回路などが省略されている。
【0025】
図4において、前記電子制御装置40から供給される駆動電流ISLU に対応したクラッチ制御用信号圧Plin を発生するリニアソレノイド弁54と、そのクラッチ制御用信号圧Plin に従って前記ロックアップクラッチ38を解放状態とする解放側位置と係合状態とする係合側位置とに切り換えられるクラッチ切換弁52と、上記リニアソレノイド弁54から出力されるクラッチ制御用信号圧Plin に従って前記係合側油室18及び解放側油室20の圧力差ΔPを調節し、前記ロックアップクラッチ38のスリップ量を制御するスリップ制御弁56とが備えられている。
【0026】
上記油圧制御回路44において、図示しないタンクに還流した作動油をストレーナを介して吸引のポンプから圧送され且つ図示しないリリーフ形式の第1調圧弁により調圧された第1ライン油圧Pl1と、その第1調圧弁からリリーフされた作動油が図示しない第2調圧弁により調圧された第2ライン圧Pl2とが供給されている。第1ライン油圧Pl1および第2ライン圧Pl2は、基本的には、電子制御装置40によって制御される図示しないリニヤソレノイド弁から供給されるアクセル開度或いはスロットル開度に比例したスロットル圧に対応して大きくなるように調圧されている。第1ライン圧Pl1は、前記自動変速機16内に設けられたクラッチC1、C2および3つのブレーキB1〜B3などの油圧式摩擦係合装置へ供給される係合圧の元圧とされる。
【0027】
上記クラッチ切換弁52は、前記ロックアップクラッチ38の解放側油室20と連通する解放側ポート80、係合側油室18と連通する係合側ポート82、第2ライン圧Pl2が供給される入力ポート84、前記ロックアップクラッチ38の解放時に係合側油室18内の作動油がドレンなどへ排出される第1排出ポート86、係合時に解放側油室20内の作動油がスリップ制御弁56側へ排出される第2排出ポート88、リリーフされた作動油などが供給される供給ポート90と、それらのポートの接続状態を切り換えるスプール弁子92と、そのスプール弁子92をオフ側位置に向かって付勢するスプリング94と、上記スプール弁子92のスプリング94側端部に当接可能に配置されたプランジャ96と、上記プランジャ96の端面に作用させる第2ライン圧Pl2を受け入れる油室100と、上記スプール弁子92の端面にリニアソレノイド弁54から出力されるクラッチ制御用信号圧Plin を作用させてオン側位置へ向かう推力を発生させるためにそのクラッチ制御用信号圧Plin を受け入れる油室102とを備えている。
【0028】
前記リニアソレノイド弁54は、図示しない調圧弁で発生させられる一定の油圧(モジュレータ圧)を元圧とする減圧型調圧弁であって、前記電子制御装置40からの駆動電流ISLU に伴って大きくなるクラッチ制御用信号圧Plin を発生させ、このクラッチ制御用信号圧Plin をクラッチ切換弁52の油室102およびスリップ制御弁56の油室140へ作用させる。
【0029】
上記スプール弁子92から油室102へ供給されるクラッチ制御用信号圧Plin が所定値Pよりも低い場合は、油室100に作用させられる第2ライン圧PL2の付勢力に従って、上記クラッチ切換弁52のスプール弁子92およびプランジャ96はオフ位置(図4の中心線の左側位置)とされることから、前記入力ポート84と解放側ポート80、係合側ポート82と第1排出ポート86がそれぞれ連通させられるので、前記ロックアップクラッチ38の解放側油室20内の油圧Poff (=PL2)が係合側油室18内の油圧Pon(=クーラ圧或いはドレン圧)よりも高くされて、そのロックアップクラッチ38が開放されると同時に係合側油室18内の作動油が前記第1排出ポート86を介して、図示しないオイルクーラ、ドレンなどへ排出される。反対に、上記油室102へ供給されるクラッチ制御用信号圧Plin が所定値Pよりも高くなると、スプール弁子92およびプランジャ96が油室100に作用する第2ライン油圧Pl2の付勢力に抗してオン側位置(図4の中心線の右側位置)に位置させられることから、前記入力ポート84と係合側ポート82、解放側ポート80と第2排出ポート88、供給ポート90と第1排出ポート86がそれぞれ連通させられるので、前記ロックアップクラッチ38の係合側油室18内の油圧Pon(=PL2)が解放側油室20内の油圧Poff (=ドレン圧)よりも高められて、そのロックアップクラッチ38が係合させられると同時に解放側油室20内の作動油が前記第2排出ポート88及びスリップ制御弁56を介してドレンへ排出される。上記所定値Pは、油室100に作用させられる第2ライン圧Pl2とスプリング94とに基づく付勢力と同等の大きさの反対方向の付勢力を発生させるための予め設定された値である。
【0030】
スリップ制御弁56は、第2ライン圧Pl2が供給されるライン圧ポート130、クラッチ切換弁52の第2排出ポート88から排出される前記ロックアップクラッチ38の解放側油室20内の作動油を受け入れる受入ポート132、その受入ポート132に受け入れられた作動油を排出するためのドレンポート134と、上記受入ポート132とドレンポート134との間を連通させる第1位置(図3の左側位置)と上記受入ポート132とライン圧ポート130との間を連通させる第2位置(図3の右側位置)との間を移動可能に設けられたスプール弁子136と、そのスプール弁子136を第1位置に向かって付勢するためにそのスプール弁子136に当接可能に同軸配置されたプランジャ138と、そのプランジャ138に設けられた断面積の異なるランド148と150との間に設けられてクラッチ制御用信号圧Plin を受け入れることによりそれらプランジャ138及びスプール弁子136を上記第1位置に向かって移動させる方向の推力を発生させるためにクラッチ制御用信号圧Plin を受け入れる信号圧油室140と、上記プランジャ138に前記ロックアップクラッチ38の解放側油室20内の油圧Poff を作用させてそのプランジャ138延いては上記スプール弁子136に第1位置へ向かう方向の推力を発生させるために油圧Poff を受け入れる油室142と、上記スプール弁子136に前記ロックアップクラッチ38の係合側油室18内の油圧Ponを作用させてそのスプール弁子136にその第2位置へ向かう方向の推力を発生させるために油圧Ponを受け入れる油室144と、上記信号圧油室140に収容されて上記スプール弁子136を第2位置へ向かう方向へ付勢するスプリング146とを、備えている。
【0031】
上記スリップ制御弁56では、図5に例示するように、クラッチ制御用信号圧Plin が所定値Pを超えて増加すると、上記スプール弁子136が第1位置に向かって移動させられるので、上記受入ポート132とドレンポート134との間が連通させられて前記ロックアップクラッチ38の解放側油室20内の作動油が排出させられることによりそのロックアップクラッチ38の係合側油室18及び解放側油室20の圧力差ΔP(=Pon−Poff )が増加させられる。一方、クラッチ制御用信号圧Plin が所定値Pに向かって減少すると、上記スプール弁子136が第2位置に向かって移動させられるので、上記受入ポート132とライン圧ポート130との間が連通させられて前記ロックアップクラッチ38の解放側油室20内に第2ライン圧Pl2が供給されることにより圧力差ΔPが減少させられる。これにより、クラッチ切換弁52がオン位置にあるときには、ロックアップクラッチ38のスリップ状態がクラッチ制御用信号圧Plin の大きさに応じて制御されるが、クラッチ制御用信号圧Plin が所定値Pを超えると、スプール弁子136が第1位置とされるので、上記圧力差ΔPが直ちに最大値ΔPmax とされ、ロックアップクラッチ38が完全係合状態とされる。図7の油圧値において、ロックアップクラッチ38の係合側油室18内の油圧Ponは実線で示され、解放側油室20内の油圧Poff は破線或いは1点鎖線で示されている。
【0032】
図6は、上記電子制御装置40の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図6において、変速制御手段160は、図示しない予め記憶された変速線図から実際の車速およびアクセル開度θacc またはスロットル開度θthに基づいて変速判断し、判断された変速を実行するための油圧式摩擦係合装置が駆動されるように前記油圧制御回路44内の図示しない変速制御用オンオフ弁のソレノイドを駆動する。
【0033】
車両発進判定手段162は、たとえば車速が零且つブレーキが非操作状態とされた状態で、アクセル開度θacc またはスロットル開度θthの零からの増加が開始されたことに基づいて、車両の発進状態を判定する。ロックアップクラッチ制御手段164は、車両発進判定手段162によって車両の発進状態が判定されると、ロックアップクラッチ38をスリップ状態としてエンジン12の出力トルクの一部をロックアップクラッチ38を介して自動変速機16へ入力させることにより、トルクコンバータ14とロックアップクラッチ38を介して発進時の動力を伝達させる発進(フレックススタート)制御を実行する。このような車両の発進では、たとえば後述の図10に示すように、エンジン回転速度Ne は1点鎖線に示す従来の値よりも低くされるので、車両発進時におけるエンジン12の回転速度上昇が抑制され、良好な燃費が車両発進時に得られるようになる。制御開始当初の係合初期区間においてクラッチ制御用信号圧(制御圧)Plin を所定の係合初期圧Pに維持した後で、目標スリップ値Nsmに実際のスリップ回転速度Ns (=Ne −Nin)を追従させるスリップ制御を安定的に実行してロックアップクラッチ38の係合ショックを防止するために、上記ロックアップクラッチ制御手段(スリップ制御手段)164は以下の手段を備えている。
【0034】
係合初期区間判定手段166は、車両発進時におけるロックアップクラッチ38の係合初期区間を判定する。この係合初期区間は、たとえばファーストフィルが終了後のクラッチ切換弁52の切換完了時点(図7のt時点)からスリップ回転速度Ns の低下開始判定時点(図7のt時点)までの区間であり、作動油の急速供給(ファーストフィル)区間後のクラッチ切換弁52の切換完了を検知してから、スリップ回転速度Ns の低下量が終了判定値A(rpm)を超えたときすなわちロックアップクラッチ38の係合開始時点(係合初期区間の終了点)までの区間を係合初期区間と判定する。終了判定値決定手段168は、たとえば図8に示す予め記憶された関係から自動変速機16の実際の入力トルクTinに基づいて判定値Aを決定する。この関係は、エンジン12の出力トルクTeが小さくロックアップクラッチ38のスリップ係合開始による低下量が小さくても係合初期区間の終了が検出できるように、入力トルクTinが大きくなるほど終了判定値Aが小さくなるように設定されている。この入力トルクTinに代えて、それに関連するパラメータ、たとえばエンジン12の出力トルクTe、アクセル開度θacc 、スロットル開度θthなどが用いられ得る。また、上記スリップ回転速度Ns (=Ne −Nin)の低下に代えて、エンジン回転速度Ne の低下、タービン回転速度Nt 或いは入力軸回転速度Ninの上昇が判定されてもよい。
【0035】
上記係合初期区間判定手段166によってロックアップクラッチ38の係合初期区間が判定されている場合は、初期圧制御手段170がその係合初期区間のクラッチ制御用信号圧(制御圧)Plin すなわちそのクラッチ制御用信号圧Plin を出力するリニアソレノイド弁54の駆動電流(指示値)Ilin を決定する。すなわち、第1係合初期圧決定手段172は、予め記憶された関係(マップ)から後述の目標スリップ値決定手段184により決定される目標スリップ回転速度Nsm、自動変速機16の入力軸回転速度Nin或いはタービン回転速度Nt 、エンジン12の出力トルクTe (アクセル開度θacc 、スロットル開度θth)のいずれかに基づいて第1係合初期圧PS1を決定する。この関係は、スロットル開度θthおよびタービン回転速度Nt と第1係合初期圧PS1との間の関係を示すマップであり、車両発進時の係合初期において入力軸回転速度Nin或いはタービン回転速度Nt 、エンジン12の出力トルクTe (伝達トルク)に拘わらずロックアップクラッチ38が滑らかに係合させられるように実験的に求められたものである。上記関係において、スロットル開度θthが大きくなるほど第1係合初期圧PS1が大きくなるように設定されているが、タービン回転速度Nt と第1係合初期圧PS1との関係は一定の傾向になく、実験的なチューニング値が設定されている。
【0036】
第2係合初期圧決定手段174は、予め記憶された関係(マップ)から、油圧制御回路44内の実際の作動油温度Toil に基づいて第2係合初期圧PS2を決 定する。この関係は、たとえば図9に示すように、作動油温度Toil が高くなるほど第2係合初期圧PS2が低くされる関係であり、車両発進時の係合初期において作動油温度Toil の低下すなわち作動油粘性の増大に拘わらずロックアップクラッチ38が滑らかに係合させられるように実験的に求められたものである。係合初期圧学習補正手段176は、予め記憶された関係から前記係合初期区間判定手段166により判定された係合初期区間終了までのその係合初期区間の長さL(sec )に基づいて上記第2係合初期圧決定手段174により決定された第2係合初期圧PS2を学習補正する。すなわち、上記係合初期区間の長さLはクラッチ制御用信号圧(制御圧)Plin に対するロックアップクラッチ38の負荷すなわち伝達トルクの大きさを反映するものであるので、機械的要素のばらつきや経時変化に対処するために、その係合初期区間の長さLが大きくなるほど第2係合初期圧PS2を増量側に補正する。
【0037】
係合初期圧選択手段178は、第1係合初期圧決定手段172により決定された第1係合初期圧PS1と第2係合初期圧決定手段174により決定され且つ係合初期圧学習補正手段176による学習補正された第2係合初期圧PS2とを比較し、それらのうちのいずれか大きい方を係合初期圧Pとして決定する。これにより、図7の係合初期区間t乃至tにおいて、作動油温度Toil が低温であるなどの場合は、破線に示す第1係合初期圧PS1に対応するスリップ制御圧指示値Ilin よりも実線に示す第2係合初期圧PS2に対応するスリップ制御圧指示値Ilin が選択され、その第2係合初期圧PS2が係合初期圧Pとされ、それを発生させるためのスリップ制御圧指示値Ilin が出力されてクラッチ制御用信号圧(制御圧)Plin が発生させれられる。
【0038】
スイープダウン制御手段180は、係合初期区間判定手段166によってロックアップクラッチ38の係合初期区間の終了が判定されると、目標スリップ値追従制御手段182によるスリップ制御の開始に先立って、直ちに、リニアソレノイド弁54の駆動電流(スリップ制御圧指示値)Ilin すなわちそれに対応して出力されるクラッチ制御用信号圧(制御圧)Plin を係合初期区間t乃至t内の係合初期圧Pから所定区間t乃至t内において連続的に減少させる。
【0039】
目標スリップ値追従制御手段182は、目標スリップ値決定手段184により決定された目標スリップ値Nsmとロックアップクラッチ38の実際のスリップ回転速度Ns (=Ne −Nin)とを一致させるフィードバック制御(追従制御) を実行する。目標スリップ値決定手段184は、たとえば車両発進判定手段162によって車両の発進状態が判定された場合は、エンジン回転速度Ne がたとえば図10に示すように当初の期間は略一定とされた後に、車速Vと共に増加するタービン回転速度Nt すなわち入力軸回転速度Ninに漸近するように、予め記憶された関係から実際のアクセル開度θacc またはスロットル開度θthに基づいて目標スリップ回転速度Nsmを逐次決定する。たとえば、図11の実線或いは破線に示す関係から実際のアクセル開度θacc またはスロットル開度θthに基づいて要求出力トルクを決定し、その要求出力トルクに対応するエンジン出力トルクTe を得るための目標エンジン回転速度Nemを決定し、その目標エンジン回転速度Nemを得るための目標スリップ回転速度Nsm(=Nem−Nin)を実際のタービン回転速度Nt すなわち入力軸回転速度Ninに基づいて算出する。上記図11の実線に示す関係は燃費と走行性とを考慮した最適走行曲線であり、破線に示す関係は最適燃費曲線である。
【0040】
上記目標スリップ値追従制御手段182は、上記車両発進判定手段162によって車両の発進状態が判定され、クラッチ制御用信号圧(制御圧)Plin が前記初期圧制御手段170により係合初期圧Ps が係合初期区間内において維持され、次いで前記スイープダウン制御手段180により係合初期圧Ps から所定の減少率で減少させられた後において、実際のスリップ回転速度Ns (=Ne −Nin)が上記目標スリップ回転速度Nsmと一致するように、たとえば(1) 式に示すフィードバック制御式を用いて、前記油圧制御回路44内の電磁切換弁50、リニアソレノイド弁54を制御してロックアップクラッチ38の係合トルクを制御する。(1) 式において、eは目標スリップ回転速度Nsmと実際のスリップ回転速度Ns との偏差、Kは比例定数、Kは積分定数、Kは微分定数、KFFはフィードフォワード定数、右辺第1項はフィードバック項、右辺第2項はフィードフォワード項である。
【0041】
Figure 2005016563
【0042】
上記車両発進時のロックアップクラッチ38のスリップ制御により、車両発進時において、ロックアップクラッチ38をスリップ係合させず専らトルクコンバータ14を介してエンジン12の出力トルクTe が自動変速機16へ伝達されていた従来の場合は、図10の1点鎖線に示すようにエンジン回転速度Ne が大きく立ち上がっていたのに対し、トルクコンバータ14に加えてスリップ係合させられたロックアップクラッチ38を介してエンジン12の出力トルクTe が自動変速機16へ伝達される本実施例の場合には、図10の実線に示すように、エンジン回転速度Ne の立ち上がり幅(上昇幅)が抑制され、当初は略一定に維持された後に、車速上昇とともに上昇するタービン回転速度Nt に漸近させられてそれと共に上昇させられる。このように、車両の発進に際してロックアップクラッチ38がスリップ制御される結果、トルクコンバータ14に対してその伝達トルク容量よりも大きなトルクがエンジン12から入力されないようになる。すなわち、ロックアップクラッチ制御手段164は、車両の発進に際してトルクコンバータ14の伝達トルク容量すなわちトルクコンバータ14の容量係数よりも大きなトルクがエンジン12からトルクコンバータ14に入力されないようにロックアップクラッチ38をスリップ制御している。
【0043】
図12は、前記電子制御装置40の制御作動の要部を説明するフローチャートであって、発進時ロックアップクラッチ制御ルーチンを示している。
【0044】
図12において、前記車両発進判定手段162に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S1においては、車両発進時にロックアップクラッチ38をスリップ係合させるスリップ制御中であるか否かが判断される。このS1の判断が否定される場合は本ルーチンが終了させられるが、肯定される場合は、前記第1係合初期圧決定手段172に対応するS2において、予め記憶された関係(マップ)から目標スリップ回転速度Nsm、入力軸回転速度Nin或いはタービン回転速度Nt 、エンジン12の出力トルクTe (アクセル開度θacc 、スロットル開度θth)のいずれかに基づいて第1係合初期圧PS1が決定される。次いで、前記第2係合初期圧決定手段174および係合初期圧学習補正手段176に対応するS3では、たとえば図9に示す予め記憶された関係(マップ)から、油圧制御回路44内の実際の作動油温度Toil に基づいて第2係合初期圧PS2が決定されるとともに、その第2係合初期圧PS2がたとえば係合初期区間の長さLに基づいて学習補正されるとともに、その第2係合初期圧PS2を発生させるようにクラッチ制御用信号圧(制御圧)Plin が係合初期区間内において出力される。
【0045】
続いて、前記係合初期区間判定手段166および終了判定値決定手段168に対応するS4では、たとえば図8に示す予め記憶された関係から自動変速機16の実際の入力トルクTinに基づいて判定値Aが決定され、フレックススタート開示時点t直後に実行されるファーストフィルが終了後のクラッチ切換弁52の切換完了時点(図7のt時点)から、スリップ回転速度Ns の低下量が終了判定値A(rpm)を超えた終了時点(図7のt時点)までの係合初期区間内であるか否かが判定される。当初はこのS4の判断が肯定されるので、前記係合初期圧選択手段178に対応するS5において、S2により決定された第1係合初期圧PS1とS3により決定され且つ学習補正された第2係合初期圧PS2とのうちのいずれか大きいが判断される。S5において第1係合初期圧PS1よりも第2係合初期圧PS2の方が大きいと判断された場合は、図7の実線に示すように、S6においてその第2係合初期圧PS2がクラッチ制御用信号圧(制御圧)Plin として出力される。しかし、S5において第2係合初期圧PS2よりも第1係合初期圧PS1の方が大きいと判断された場合は、S7においてその第1係合初期圧PS1がクラッチ制御用信号圧(制御圧)Plin として出力される。
【0046】
以上のルーチンが繰り返し実行されるうちに前記S6の判断が否定されると、前記スイープダウン制御手段180、目標スリップ値決定手段184、および目標スリップ値追従制御手段182に対応するS8において、ロックアップクラッチ38の係合初期区間の終了直後に、クラッチ制御用信号圧(制御圧)Plin が係合初期区間t乃至t内の係合初期圧Pから所定区間t乃至t内において連続的に減少させられるとともに、たとえば図11の実線或いは破線に沿ってエンジン12が作動するように算出された目標スリップ回転速度Nsmに実際のスリップ回転速度Ns が追従するようにクラッチ制御用信号圧(制御圧)Plin を調節するフィードバック制御(追従制御) が実行される。
【0047】
上述のように、本実施例によれば、ロックアップクラッチ制御手段(スリップ制御手段)164により車両の発進に際してロックアップクラッチ38がスリップ状態に制御されるとき、初期圧制御手段170により、そのスリップ制御手段によるスリップ制御の開始に先立つ所定の係合初期区間t乃至tにおいてクラッチ制御用信号圧(制御圧)Plin が所定の係合初期圧Pに予め維持されることから、ロックアップクラッチ38のスリップ制御開始時における制御偏差eが好適に縮小されるので、フレックススタート制御される車両の発進時におけるロックアップクラッチ38のスリップ制御が安定的に実行される。たとえば、図7の油圧値に示すように、ロックアップクラッチ38の解放側油室20内の油圧Poff は従来では1点鎖線に示すように変動していたのに対し、本実施例によれば破線に示すように安定的に変化し、係合側油室18及び解放側油室20の圧力差ΔP(=Pon−Poff )の変動も抑制される。
【0048】
また、本実施例によれば、予め記憶された関係から目標スリップ回転速度Nsm、自動変速機16の入力軸回転速度Nin、エンジン12の出力トルクTe のいずれかに基づいて第1係合初期圧PS1を決定する第1係合初期圧決定手段172が設けられていることから、係合初期区間内のクラッチ制御用信号圧(制御圧)Plin がロックアップクラッチ38の動力伝達条件に応じた大きさの第1係合初期圧PS1とされるので、車両の発進時におけるロックアップクラッチ38のスリップ制御が安定的に実行される。
【0049】
また、本実施例によれば、たとえば図9に示す予め記憶された関係から実際の作動油温度Toil に基づいて第2係合初期圧PS2を決定する第2係合初期圧決定手段174が設けられていることから、低油温による応答性低下に起因するロックアップクラッチ38の係合ショックの発生が好適に防止される。
【0050】
また、本実施例によれば、第1係合初期圧決定手段172により決定された第1係合初期圧PS1と第2係合初期圧決定手段174により決定された第2係合初期圧PS2とのうちのいずれか大きい方を係合初期圧として決定する係合初期圧選択手段178が設けられていることから、通常状態では、目標スリップ回転速度Nsm、自動変速機16の入力軸回転速度Nin、エンジン12の出力トルクTe のいずれかに基づく第1係合初期圧PS1が係合初期区間に用いられることによりクラッチ制御用信号圧(制御圧)Plin がロックアップクラッチ38の動力伝達条件に応じた値とされるので、車両の発進時におけるロックアップクラッチ38のスリップ制御が安定的に実行される一方、低油温時にはその通常状態よりも高い第2係合初期圧PS2が用いられることによりクラッチ制御用信号圧(制御圧)Plin が低油温に応じた値とされるので、ロックアップクラッチ38の係合開始遅れや係合ショックの発生などが好適に防止される。
【0051】
また、本実施例によれば、スリップ回転速度Ns の減少開始に基づいて係合初期区間の終了を判定する係合初期区間判定手段166が設けられていることから、ロックアップクラッチ38を通して伝達されるトルクすなわちエンジン出力トルクTe に応じた係合初期区間とされるので、伝達トルクすなわちロックアップクラッチ38の負荷の大きさの変化に起因する係合ショックや係合遅れが好適に防止される。
【0052】
また、本実施例によれば、予め記憶された関係からトルクコンバータ14の入力トルク(エンジン12の出力トルクTe )に基づいて係合初期区間の終了を判定するための終了判定値Aを決定する終了判定値決定手段168を含み、係合初期区間判定手段166はその終了判定値決定手段168により決定された終了判定値Aをスリップ回転速度Ns の減少量が超えたことに基づいて係合初期区間の終了を判定するものであるので、トルクコンバータ14の入力トルクすなわちエンジンの出力トルクTe が小さくてエンジン回転速度Ne が低い状態となっても、スリップ回転速度Ns の減少が容易に検出される利点がある。
【0053】
また、本実施例によれば、係合初期区間の終了後においてロックアップ制御手段(スリップ制御手段) 164によるロックアップクラッチ38の追従制御の開始に先立って、係合初期圧を所定区間連続的に減少させるスイープダウン制御手段180が設けられていることから、係合初期区間の係合初期圧から目標スリップ回転速度Nsmに追従する追従制御が直接開始される場合に比較して、その追従制御の開始に先立って係合初期圧が所定区間連続的に減少させられるので、スリップ制御が安定的に開始される。
【0054】
また、本実施例によれば、予め記憶された関係から係合初期区間終了判定手段166により判定された係合初期区間終了までのその係合初期区間の長さLに基づいて第2係合初期圧決定手段174により決定された第2係合初期圧PS2を学習補正する係合初期圧学習補正手段176が設けられていることから、伝達トルクすなわち負荷の大きさの変化に起因するロックアップクラッチ38の係合ショックや係合遅れが好適に防止される。
【0055】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
【0056】
たとえば、前述の実施例の目標スリップ値追従制御手段182では、制御式(1) により、車両の発進時において逐次算出された目標スリップ回転速度Nsmと実際のスリップ回転速度Ns とが一致するように追従制御されていたが、たとえば予め設定され或いは求められた一定の差圧ΔP、スリップ回転速度Ns を所定期間維持させるというような、上記のものよりも簡便な制御で車両の発進時にロックアップクラッチ38をスリップさせるものであってもよい。
【0057】
また、前述の実施例の目標スリップ値追従制御手段182においては、車両の発進時において逐次算出された目標スリップ回転速度Nsmと一致するようにロックアップクラッチ38の実際のスリップ回転速度Ns を制御するために、クローズドループによるフィードバック制御を実行する制御式(1) が用いられていたが、目標スリップ回転速度Nsmを達成するための予め記憶されたマップ値に従ってスリップ制御を実行するようなオープンループ制御などであってもよい。
【0058】
また、前述の実施例の目標スリップ値追従制御手段182においては、車両の発進時において逐次算出された目標スリップ回転速度Nsmと一致するようにロックアップクラッチ38の実際のスリップ回転速度Ns が制御式(1) にしたがって制御されていたが、逐次算出された目標エンジン回転速度Nemと実際のエンジン回転速度Ne とが一致するようにロックアップクラッチ38のスリップ回転速度Ns すなわちロックアップクラッチ38の差圧ΔPが制御されるようにしてもよい。
【0059】
また、前述の実施例の目標スリップ値追従制御手段182においては、車両の発進時において逐次算出された目標スリップ回転速度Nsmと一致するようにロックアップクラッチ38の実際のスリップ回転速度Ns が制御式(1) にしたがって制御されていたが、たとえば図13のトルクコンバータ14の容量係数C(×10−6N・m/rpm )に示される予め記憶された関係からその容量係数Cに基づいてその値またはそれよりも所定値低い目標伝達トルクを逐次決定し、その目標伝達トルクとトルクコンバータ14の実際の伝達トルクとが一致するように、ロックアップクラッチ38のスリップ回転速度Ns すなわちロックアップクラッチ38の差圧ΔPが制御されるようにしてもよい。
【0060】
また、前述の実施例では、流体伝動装置としてトルクコンバータ14が用いられていたが、たとえば前記固定翼車14sを備えない形式のフルードカップリングであってもよい。
【0061】
なお、上述したのはあくまでも本発明の一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である車両用ロックアップクラッチの制御装置が適用される車両用自動変速機を説明する骨子図である。
【図2】図1の自動変速機の変速作動を説明する作動図表である。
【図3】図1の実施例に用いられる電子制御装置の入出力信号を説明する図である。
【図4】図1の自動変速機に設けられた油圧制御回路の要部すなわち主としてロックアップクラッチ制御のための油圧制御回路を示す図である。
【図5】図4の油圧制御回路において、リニアソレノイド弁から出力される信号圧Plin とロックアップクラッチの圧力差ΔPとの関係を示す図である。
【図6】図3に示された電子制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。
【図7】図6のロックアップクラッチ制御手段により車両発進時に実行されるスリップ制御を説明するタイムチャートである。
【図8】図6の終了判定値決定手段において終了判定値Aを決定するために用いられる予め記憶された関係を示す図である。
【図9】図6の第2係合初期圧決定手段174において第2係合初期圧Ps2を決定するために用いられる予め記憶された関係を示す図である。
【図10】図3に示された電子制御装置による車両発進時のロックアップクラッチスリップ制御による作動を破線に示す従来の場合と対比して説明するタイムチャートである。
【図11】図6の目標スリップ値決定手段において目標スリップ回転速度を決定するために用いられる予め記憶された関係を示す図である。
【図12】図3に示された電子制御装置の制御作動の要部すなわち車両発進時のロックアップクラッチスリップ制御作動を説明するフローチャートである。
【図13】図1のトルクコンバータの特性、特にその容量係数Cを示す図である。
【符号の説明】
12:エンジン
14:トルクコンバータ(流体伝動装置)
16:自動変速機
38:ロックアップクラッチ
40:電子制御装置(制御装置)
164:ロックアップクラッチ制御手段(スリップ制御手段)
166:係合初期区間判定手段
168:終了判定値決定手段
170:初期圧制御手段
172:第1係合初期圧決定手段
174:第2係合初期圧決定手段
176:係合初期圧学習補正手段
178:係合初期圧選択手段
180:スイープダウン制御手段

Claims (8)

  1. ロックアップクラッチ付流体伝動装置をエンジンと自動変速機との間に有する車両において、該ロックアップクラッチのスリップ回転速度を目標回転速度とするように制御油圧を調節するスリップ制御手段を備えた車両用ロックアップクラッチの制御装置であって、
    前記スリップ制御手段によるスリップ制御の開始に先立つ所定の係合初期区間において前記制御油圧を所定の係合初期圧に予め維持する初期圧制御手段を、含むことを特徴とする車両用ロックアップクラッチの制御装置。
  2. 予め記憶された関係から前記目標スリップ回転速度、前記自動変速機の入力軸回転速度、前記エンジンの出力トルクのいずれかに基づいて前記係合初期圧を決定する第1係合初期圧決定手段を含むものである請求項1または2の車両用ロックアップクラッチの制御装置。
  3. 予め記憶された関係から、実際の作動油温度に基づいて前記係合初期圧を決定する第2係合初期圧決定手段を含むものである請求項1または2の車両用ロックアップクラッチの制御装置。
  4. 前記第1係合初期圧決定手段により決定された係合初期圧と前記第2係合初期圧決定手段により決定された係合初期圧とのうちのいずれか大きい方を係合初期圧として決定する係合初期圧選択手段を含むものである請求項3の車両用ロックアップクラッチの制御装置。
  5. 前記スリップ回転速度の減少開始に基づいて前記係合初期区間の終了を判定する係合初期区間判定手段を含むものである請求項1乃至4のいずれかの車両用ロックアップクラッチの制御装置。
  6. 予め記憶された関係から前記流体伝動装置のの入力トルクに基づいて前記係合初期区間の終了を判定するための終了判定値を決定する終了判定値決定手段を含み、
    前記係合初期区間判定手段は該終了判定値決定手段により決定された終了判定値を前記スリップ回転速度の減少量が超えたことに基づいて前記係合初期区間の終了を判定するものである請求項5の車両用ロックアップクラッチの制御装置。
  7. 前記係合初期区間の終了後において前記スリップ制御手段によるスリップ制御の開始に先立って、前記係合初期圧を所定区間連続的に減少させるスイープダウン制御手段を含むものである請求項1乃至6のいずれかの車両用ロックアップクラッチの制御装置。
  8. 予め記憶された関係から前記係合初期区間終了判定手段により判定された係合初期区間終了までの該係合初期区間の長さに基づいて前記第2係合初期圧決定手段により決定された係合初期圧を学習補正する係合初期圧学習補正手段を含むものである請求項5の車両用ロックアップクラッチの制御装置。
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