JP2010270822A - トルクコンバータのスリップ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 第1の目標スリップ回転補正値ωSLPTC1と実スリップ回転速度ωSLPRとのスリップ回転偏差ωSLPERの低周波数領域のゲインを高周波数領域のゲインよりも小さく設定した周波数特性を有し、スリップ回転偏差ωSLPERを入力して第1フィードバック出力FBOUT1を出力する第1コントローラ104cと、スリップ回転偏差ωSLPERの低周波数領域のゲインを高周波数領域のゲインよりも大きく設定した周波数特性を有し、スリップ回転偏差ωSLPERを入力して第2フィードバック出力FBOUT2を出力する第2コントローラ104dと、車両の発進時、第1コントローラ104cによるフィードバック制御から第2コントローラ104dによるフィードバック制御へと切り替える。
【選択図】 図6
Description
[全体構成]
図1は、実施例1のトルクコンバータのスリップ制御装置の構成図である。
トルクコンバータ1は、エンジンから駆動輪へ至る車両の駆動伝達経路上であって、エンジンと自動変速機(無段変速機を含む)との間に介装し、内部作動流体を介して入出力要素間での動力伝達を行う。このトルクコンバータ1は、出力要素(タービンランナ)と共に回転するロックアップクラッチ2を内蔵する。このロックアップクラッチ2は、入力要素(ポンプインペラ)側を締結したとき、トルクコンバータ1を、入出力要素間を直結したロックアップ状態とする。
また、トランスミッションコントローラ5は、CANなどの車内通信網13に接続し、エンジンコントローラ12など他のコントローラと通信を行っている。例えば、エンジンコントローラ12からエンジントルク推定値などを受信する。
ここで、エンジンコントローラ12は、アクセル開度、車速、エンジン回転速度などの車両状態から算出した目標エンジントルク、または車内通信網13を介して受信したエンジントルク指令値に従い、エンジントルクを制御する。
図2は、トランスミッションコントローラ5においてスリップ制御を実行するための制御構成図である。以下に示す演算は、あらかじめ定められた所定の制御周期、例えば20ms毎に定期的に行うものとする。
まず、第1の前置補償器101Aでは、目標スリップ回転指令値ωSLPTに基づき、下記の式(1)を参照して第1の目標スリップ回転補正値ωSLPTC1を算出する。
ωSLPTC1 = GR(S)・ωSLPT …(1)
ただし、GR(S)は規範モデルであり、設計者の意図する目標応答が得られるような伝達関数を設定する。
次に、第2の前置補償器101Bでは、目標スリップ回転指令値ωSLPTに基づき、下記の式(2)を参照して第2の目標スリップ回転補正値ωSLPTC2を算出する。
ωSLPTC2 = GM(S)・ωSLPT …(2)
ただし、GM(S) = GR(s) / P(s) …(3)
であり、GM(S)はフィードフォワード補償器、P(s)は制御対象であるトルクコンバータ2のスリップ回転部分をモデル化した伝達関数である。
スリップ回転偏差演算部103は、第1の目標スリップ回転補正値ωSLPTC1と実スリップ回転速度ωSLPRとの間のスリップ回転偏差ωSLPERを算出する。
ωSLPER = ωSLPTC1 - ωSLPR …(4)
スリップ回転速度ゲイン演算部105は、図3に示すスリップ回転ゲインマップを参照し、現在のタービン回転速度ωtに対応したスリップ回転ゲインgSLPCを求める。スリップ回転ゲインgSLPCは、タービン回転速度ωtが大きくなるほど小さくなる特性とする。
目標コンバータトルク演算部106は、タービン回転速度ωtのときにスリップ回転指令値ωSLPCを達成するための目標コンバータトルクTCNVCを、下記の式(5)を参照して算出する。
TCNVC = ωSLPC / gSLPC …(5)
TE = T / (1 + TED・S) …(6)
ここで、式(6)に代えて、CANなどの車内通信網13を介して得られる情報をエンジントルク推定値TEとしてもよい。
目標ロックアップクラッチ締結容量演算部108は、エンジントルク推定値TEから目標コンバータトルクTCNVCを減算して目標ロックアップクラッチ締結容量(クラッチトルク指令値)TLUを算出する。
TLU = TE - TCNVC …(7)
ソレノイド駆動信号演算部110は、アプライ圧PAとレリーズ圧PRの差をロックアップクラッチ締結圧指令値PLUCとするためのロックアップデューティSDUTYを決定する。
ロックアップ差圧推定値演算部(ロックアップ差圧推定手段)111は、目標ロックアップクラッチ締結容量TLUと、エンジントルク推定値TEと、インペラ回転速度ωiと、タービン回転速度ωtとを入力し、ロックアップ差圧推定値PLUOBSを算出する。ロックアップ差圧推定演算部111によるロックアップ差圧推定演算の詳細については後述する。
図6は、スリップ回転指令値演算部104の制御構成図である。
比例要素104aは、スリップ回転偏差ωSLPERにフィードバック係数αを乗算してα・ωSLPERを算出する。なお、フィードバック係数αの算出方法について後述する。
比例要素104bは、スリップ回転偏差ωSLPERに(1-α)を乗算して(1-α)・ωSLPERを算出する。
2つの比例要素104a,104bによりフィードバック補償器切り替え手段を構成する。
FBOUT1 = GC1(s)・α・ωSLPER …(8)
なお、伝達関数GC1(s)は下記の式(9)とする。
GC1(s) = (n51s5+n41s4+n31s3+n21s2+n11s+n01) / (d51s5+d41s4+d31s3+d21s2+d11s+d01)
第2コントローラ(第2のフィードバック補償器)104dは、(1-α)・ωSLPERに伝達関数GC2(s)を乗算して第2フィードバック出力(第2のスリップ回転指令値)FBOUT2を算出する。
FBOUT2 = GC2(s)・(α-1)・ωSLPER …(10)
なお、伝達関数GC2(s)は下記の式(11)とする。
GC2(s) = (n52s5+n42s4+n32s3+n22s2+n12s+n02) / (d52s5+d42s4+d32s3+d22s2+d12s+d02) …(11)
まず、図7(a)はゲイン線図であり、第1コントローラ104cは、低周波数領域のゲインが高周波数領域のゲインよりも小さくなるゲイン特性とする。低周波数領域のゲインは負の値を取り、高周波になるほどゲインを大きくする。高周波数領域のゲインは正の値をとる。つまり、第1コントローラ104cは、比例動作と微分動作を含むPD制御器に相当する。
一方、第2コントローラ104dは、低周波数領域のゲインが高周波数領域のゲインよりも大きくなるゲイン特性とする。ゲインは常に正の値をとり、低周波数領域では、高周波になるほどゲインを小さくする。つまり、第2コントローラ104dは、比例動作、微分動作および積分動作を含むPID制御器に相当する。
次に、図7(b)は位相線図であり、第1コントローラ104cは、低周波数領域では位相進み、高周波数領域では位相遅れとなる位相特性とする。
一方、第2コントローラ104dは、低周波数領域では位相遅れ、高周波数領域では位相進みとなる位相特性とする。
ωSLPC1 = FBOUT1 + FBOUT2 …(12)
加算器104fは、第1スリップ回転指令値ωSLPC1と第2スリップ回転指令値ωSLPC2とを加算し、スリップ回転指令値ωSLPCを算出する。
図8は、ロックアップ差圧推定値演算部111の制御構成図である。
速度比算出部111aは、タービン回転速度ωtとインペラ回転速度ωiとから、トルクコンバータ1の速度比e(ωt/ωi)を算出する。
コンバータトルク算出部111bは、インペラ回転速度ωiとタービン回転速度ωtから、トルクコンバータ1の出力トルク(タービントルク)であるコンバータトルクtCNVCを算出する。
コンバータトルク算出部111bは、まず、図9に示すようなトルクコンバータ1のトルク容量係数特性マップを用いて、速度比eからトルク容量係数Cを検索し、トルク容量係数Cとインペラ回転速度ωiの二乗との積からトルクコンバータ1の入力トルク(ポンプトルク)tpを算出する。
tp = C・ωi・ωi …(13)
続いて、図10に示すようなトルクコンバータ1のトルク比特性マップを用いて、速度比eからトルク比tを検索し、トルク比tとポンプトルクtpとからコンバータトルクtCNVCを算出する。
tCNVC = t・tp …(14)
比較器111dは、エンジントルク推定値TEから変速機入力トルクTATを減算してエンジントルク推定値TEのうちインペラの加速度変化に使用された消費トルクTωを算出する。
比例要素111eは、消費トルクTωにトルクコンバータ1の入力側、すなわちインペラのイナーシャJeの逆数1/Jeを乗算してインペラ角加速度Δω'iを算出する。
比例要素111gは、インペラ回転推定誤差ΔωiにオブザーバゲインKOBSを乗算してインペラ回転推定誤差Δωiを無くすためのインペラ角加速度補正値Δω'icを算出する。ここで、オブザーバゲインKOBSは、ロックアップ差圧推定値PLUOBSを実際の差圧へ速やかに追従させる値とする。
比例要素111iは、エンジン回転加速度推定値ω'iobsを積分してエンジン回転推定値ωiobsを出力する。
比例要素111jは、インペラ角加速度補正値Δω'icにインペラのイナーシャJeを乗算し、ロックアップクラッチ2に目標ロックアップクラッチ締結容量TLUに応じたロックアップクラッチ締結圧指令値PLUCを与えたときの実際のロックアップクラッチ締結容量との誤差である締結容量誤差ΔTLUOBSを出力する。
上記速度比算出部111a、コンバータトルク算出部111b、加算器111c、比較器111d、比例要素111e、比較器111f、比例要素111g、加算器111h、比例要素111i、比例要素111jにより、目標ロックアップクラッチ締結容量TLU、エンジントルク推定値TE、インペラ回転速度ωiおよびタービン回転速度ωtを入力とし、締結容量誤差TLUOBSを出力とするインペラのスリップ回転モデルを構成している。
ロックアップクラッチ差圧推定値算出部111mは、ロックアップクラッチ締結容量推定値TLUOBSを達成するためのロックアップ差圧推定値PLUOBSを算出する。ロックアップクラッチ締結容量TLUとロックアップ差圧PLUとの関係は一定であるため、この関係をあらかじめマップ化しておくことで、ロックアップクラッチ締結容量推定値TLUOBSからロックアップ差圧推定値PLUOBSを簡単に求めることができる。
スリップ回転指令値演算部104におけるフィードバック係数αの算出方法について説明する。
スリップ回転指令値演算部104は、ロックアップ差圧推定値演算部111の推定したロックアップ差圧推定値PLUOBSを差圧相当値とし、図11に示す差圧−フィードバック係数算出マップを検索してフィードバック係数αを算出する。図11のマップにおいて、フィードバック係数αは、差圧PLUがゼロと第1所定値P1との間に有る場合には1とし、第1所定値P1と第2所定値P2(>P1)との間にある場合は差圧が大きいほど減少させ、第2所定値P2を越える場合にはゼロとする。
[発進時のスリップ制御について]
無段変速機を含む自動変速機の動力伝達系に挿入されたトルクコンバータのロックアップ制御は、トルクコンバータのすべりに起因する燃費の悪化を低減するために、トルク増大作用や変速ショック吸収機能を必要としない運転領域において、トルクコンバータの入出力要素間をロックアップクラッチの締結により直結状態としている(ロックアップモード)。ロックアップ制御では、上記ロックアップモードと、ロックアップクラッチを完全解放し、流体を介してトルク伝達を行うコンバータモードと、ロックアップクラッチを半締結状態とし、所定のスリップ状態を維持するスリップモードとの3つのモードを運転状態に応じて切り替えている。
このうち、スリップモードにおいて設定した目標スリップ回転と実際のスリップ回転が等しくなるようにロックアップ差圧を制御するスリップ制御としては、既に様々な方法が提案されている。例えば、スリップ制御を車両発進時から適用することで、従来はトルクコンバータのトルク容量で決まっていた車両の発進性能を可変とすることができる。すなわち、従来の発進時においては、ドライバのアクセル踏み込みによってエンジン回転が無駄に吹け上がることが多かったが、スリップ制御を適用することで、エンジン回転を抑えると共に、入力トルクをトルクコンバータとロックアップクラッチの双方で伝達し、より大きなトルクを伝達できる。これにより、発進時の燃費と運転性能の向上を図ることができる。
ここで、発進時にエンジン回転数の吹け上がりを抑えるためには、トルクコンバータの入力トルクであるエンジントルクの立ち上がりに応じてロックアップクラッチのトルク容量を上昇させる必要がある。このとき、実施例1に示したような2way方式のロックアップクラッチの場合には、トルク容量を発生させるロックアップ差圧の立ち上がり応答が遅いため、エンジン回転の吹け上がりを抑制できないという問題がある。
アクセルを踏み込んだ直後から、目標スリップ回転に追従するようにロックアップ締結指令値を制御し、ロックアップクラッチを作動させているが、ロックアップ差圧の応答遅れの影響により、実スリップ回転が吹け上がり、フィードバック補償器の積分器に制御誤差が蓄積されることで、スリップ回転が規範応答に対して大きくアンダーシュートしているのがわかる。
これに対し、実施例1のスリップ回転指令値演算部104では、ロックアップクラッチ2の油圧の応答遅れが大きくなる発進初期には、PD制御器である第1コントローラ104cによるフィードバック制御を選択し、その後、PID制御器である第2コントローラ104dによるフィードバック制御へと切り替える。
ロックアップクラッチ2の実油圧は、入力トルク(エンジントルク)とエンジン回転数とに強い相関がある。よって、この関係から油圧の応答遅れの無い領域を判定し、フィードバック補償器をPD制御器からPID制御器へと切り替えて積分動作を速やかに開始することで、定常偏差の無いスリップ回転応答を実現できる。
ロックアップ差圧推定値演算部111では、図8に示したようなスリップ回転モデルに目標ロックアップクラッチ締結容量TLUを入力して得られたエンジン回転推定値ωiobsと実際のエンジン回転数(インペラ回転数ωi)とを比較して締結容量誤差ΔTLUOBSを求め、これを目標ロックアップクラッチ締結容量TLUから減算してロックアップクラッチ締結容量推定値TLUOBSを算出することで、ロックアップ差圧推定値PLUOBSを算出している。
ロックアップ差圧PLUを求めるに当たり、トルクコンバータ2に油圧センサを取り付けることは困難であり、さらにコスト面からも好ましくない。そこで、実施例1では、スリップ回転モデルを使用したオブザーバを用いることで、油圧センサを用いることなく高精度の差圧推定を可能としている。
ロックアップ差圧相当値(ロックアップ差圧推定値PLUOBS)が第1所定値P1に到達するまで、フィードバック係数αは1であり、フィードバック補償器として第1コントローラ104cの計算結果(第1フィードバック出力FBOUT1)を出力し、第2コントローラ104dの入力はゼロであるため、油圧の応答遅れによる誤差が積分値として蓄積されない。
(1) 第1の目標スリップ回転補正値ωSLPTC1と実スリップ回転速度ωSLPRとのスリップ回転偏差ωSLPERの低周波数領域のゲインを高周波数領域のゲインよりも小さく設定した周波数特性を有し、スリップ回転偏差ωSLPERを入力して第1フィードバック出力FBOUT1を出力する第1コントローラ104cと、スリップ回転偏差ωSLPERの低周波数領域のゲインを高周波数領域のゲインよりも大きく設定した周波数特性を有し、スリップ回転偏差ωSLPERを入力して第2フィードバック出力FBOUT2を出力する第2コントローラ104dと、車両の発進時、第1コントローラ104cによるフィードバック制御から第2コントローラ104dによるフィードバック制御へと切り替えるフィードバック補償器切り替え手段(比例要素104a,104b)と、を備えた。これにより、車両の発進時におけるスリップ制御の過渡応答特性を改善できる。
以上、本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて説明したが、本発明の具体的な構成は、実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、実施例1では、スリップ回転モデルを用いて差圧相当値を推定する方法を示したが、ロックアップクラッチ締結圧指令値PLUCの1演算周期前の値を差圧相当値としてもよい。また、油圧センサで計測したアプライ圧PAとレリーズ圧PRとの差圧PA-PRを用いてもよい。
2 ロックアップクラッチ
104a 比例要素(フィードバック補償器切り替え手段)
104b 比例要素(フィードバック補償器切り替え手段)
104c 第1コントローラ(第1のフィードバック補償器)
104d 第2コントローラ(第2のフィードバック補償器)
111 ロックアップ差圧推定値演算部(ロックアップ差圧推定手段)
Claims (7)
- 運転状態に応じてエンジンと自動変速機との間に介装したトルクコンバータの入出力要素間の実スリップ回転をロックアップクラッチの締結により目標スリップ回転指令値に制御するトルクコンバータのスリップ制御装置において、
前記目標スリップ回転と実スリップ回転との偏差の低周波数領域のゲインを高周波数領域のゲインよりも小さく設定した周波数特性を有し、前記目標スリップ回転と実スリップ回転との偏差を入力して第1のスリップ回転指令値を出力する第1のフィードバック補償器と、
前記偏差の低周波数領域のゲインを高周波数領域のゲインよりも大きく設定した周波数特性を有し、前記偏差を入力して第2のスリップ回転指令値を出力する第2のフィードバック補償器と、
車両の発進時、クラッチ油圧の応答遅れの大きさに応じて、前記第1のフィードバック補償器によるフィードバック制御から前記第2のフィードバック補償器によるフィードバック制御へと切り替えるフィードバック補償器切り替え手段と、
を備えたことを特徴とするトルクコンバータのスリップ制御装置。 - 請求項1に記載のトルクコンバータのスリップ制御装置において、
前記フィードバック補償器切り替え手段は、前記ロックアップクラッチのトルク容量を決定する制御量に基づいて、前記第1のフィードバック補償器によるフィードバック制御から前記第2のフィードバック補償器によるフィードバック制御へと切り替えることを特徴とするトルクコンバータのスリップ制御装置。 - 請求項2に記載のトルクコンバータのスリップ制御装置において、
前記フィードバック補償器切り替え手段は、フィードバック補償器を切り替えるとき、前記スリップ回転指令値に対する前記第1のスリップ回転指令値と前記第2のスリップ回転指令値の重み付けを徐々に変化させることを特徴とするトルクコンバータのスリップ制御装置。 - 請求項2または請求項3に記載のトルクコンバータのスリップ制御装置において、
前記制御量を、前記ロックアップクラッチに作用するアプライ圧とレリーズ圧との差圧としたことを特徴とするトルクコンバータのスリップ制御装置。 - 請求項4に記載のトルクコンバータのスリップ制御装置において、
前記スリップ回転指令値に応じたクラッチトルク指令値を入力し、実際のクラッチトルクとの誤差を出力するスリップ回転モデルを有し、前記スリップ回転指令値から前記誤差を除いてロックアップ差圧を推定するロックアップ差圧推定手段を備えることを特徴とするトルクコンバータのスリップ制御装置。 - 請求項2または請求項3に記載のトルクコンバータのスリップ制御装置において、
前記フィードバック補償器切り替え手段は、前記制御量をエンジントルクとエンジン回転数とに基づいて推定することを特徴とするトルクコンバータのスリップ制御装置。 - 請求項6に記載のトルクコンバータのスリップ制御装置において、
前記フィードバック補償器切り替え手段は、エンジントルクとエンジン回転数とを引数として前記第1のフィードバック補償器によるフィードバック制御と前記第2のフィードバック補償器によるフィードバック制御とを切り替える領域をあらかじめ規定したマップを備えることを特徴とするトルクコンバータのスリップ制御装置。
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