JP2005042800A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Fumito Noumori
文人 能森
Toru Matsubara
亨 松原
Kiyoshi Watanabe
潔 渡辺
Taiji Sato
泰司 佐藤
Yuji Aoyanagi
勇二 青柳
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Toyota Motor Corp
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Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】ロックアップクラッチの係合時に変速ショックを生じさせない。
【解決手段】ECT_ECUは、アップシフト変速指令判断を行なうステップ(S100)と、ロックアップクラッチの係合制御中であるか否かを判断するステップ(S200)と、変速出力を行なうステップ(S300)と、変速出力から予め定められた時間が経過すると(S400にてYES)、ロックアップクラッチが滑らない程度の指令値を出力するステップ(S500)と、変速が開始されると(S600にてYES)、ロックアップクラッチを滑らせる指令値を出力するステップ(S700)と、変速終期になると(S800にてYES)、ロックアップクラッチの状態を判断して(S900)、ロックアップクラッチの過渡制御またはスリップ制御を実行するステップ(S1000、S2000)とを含むプログラムを実行する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロックアップクラッチのスリップ制御に関し、特に、自動変速機の変速動作時の変速ショックを抑制する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トルクコンバータの入力側と出力側とを直結可能とするロックアップクラッチを制御する際に、入力側のポンプ回転数(エンジン回転数に対応)と出力側のタービン回転数との回転差に応じて、ロックアップクラッチの係合力を所定の状態にフィードバック制御し(スリップ制御し)、これによってトルクコンバータのスリップ状態を適正に制御して振動および騒音の発生を防止するとともに、燃費性能の改善を図るようにした技術が知られている。
【0003】
トルクコンバータのロックアップクラッチは、通常、タービンライナに対してその軸方向に移動可能とされ、かつ、それと一体的に回転するようになっている。このようなロックアップクラッチは、供給される作動油圧に応じてポンプインペラに接続された入力部に摩擦係合して、ポンプインペラとタービンライナとを直結状態にする締結状態と、ポンプインペラに接続された入力部から離間した位置をとって、ポンプインペラとタービンライナとを非係合状態にする解放状態とを選択的にとるようになっている。このようなロックアップクラッチが設けられたトルクコンバータにおいては、一般に、エンジンのトルク変動が車輪に伝達されて車両の乗心地等が悪化し易いものとなる車速が比較的低いときには、ロックアップクラッチが解放状態にされて、トルク増幅作用の機能およびトルク変動吸収機能を果たすコンバータ状態をとるようにされる。また、エンジンのトルク変動がそれほど問題とならない車速が比較的高いときには、ロックアップクラッチが締結状態にされて、ロックアップクラッチのポンプインペラに接続された入力部、もしくは、タービンライナに対するスリップが生じることによるエネルギ損失を低減するロックアップクラッチ状態をとるようにされる。
【0004】
このようにコンバータ状態とロックアップクラッチ状態とを選択的にとるようにされるトルクコンバータにおいては、コンバータ状態をとるときには、エネルギ損失が増大することが避けられない。また、ロックアップ状態をとるときには、エンジンのトルク変動が車軸に直接伝達されて車体に振動が発生するおそれがある。
【0005】
このため、トルクコンバータに対しては、エネルギ損失を低減すなわち燃費の向上を図るとともに、車体振動を抑制すべく、ポンプインペラとタービンライナとの間に所定の回転数差を生じさせるように、ロックアップクラッチに供給される作動油圧を調整するスリップ制御が行なわれる。
【0006】
このように、ロックアップクラッチにおいては、オン(締結または係合)オフ(解放)制御とともに、スリップ制御が行なわれている。
【0007】
特開平6−101755号公報(特許文献1)は、変速時にロックアップクラッチを一時的に解放することに伴ってエンジンの空吹きやロックアップクラッチの締結ショックが発生しないようにする自動変速機のロックアップクラッチ制御装置を開示する。この自動変速機のロックアップクラッチ制御装置は、ソレノイドのデューティ比に応じて油圧が制御され、この油圧によってロックアップクラッチの作動状態が制御される自動変速機のロックアップクラッチ制御装置であって、第N速時にロックアップクラッチが所定のスリップ状態となるようにソレノイドのデューティ比を制御する第N速時デューティ比制御手段と、第(N+1)速時にロックアップクラッチが所定のスリップ状態となるようにソレノイドのデューティ比を制御する第(N+1)速時デューティ比制御手段と、第N速と第(N+1)速との変速時には第N速のデューティ比と第(N+1)速のデューティ比との間を連続的に変化させる変速時デューティ比制御手段とを備える。
【0008】
この自動変速機のロックアップクラッチ制御装置によると、第N速時には、ロックアップクラッチが所定のスリップ状態となるように、ソレノイドのデユーティ比が制御される。ロックアップクラッチが滑ることにより、エンジンの回転振動が駆動輪に伝達されることが防止される。第N速から第(N+1)速への変速が指令されると、デューティ比は第N速における値から第(N+1)速における値へと連続的に変化する。なお、第(N+1)速においても所定のスリップ状態となるように制御されるが、エンジン回転速度が第N速とは異なり、また適切なスリップ量も異なるので、デューティ比も第N速とは異なっている。変速中にデューティ比が第N速の状態から第(N+1)速の状態へ連続的に変化するので、ロックアップクラッチはスリップ状態が徐々に変化し、この間に変速が行われる。したがって、エンジンが空吹きしたり、締結ショックが発生したりすることはない。
【0009】
【特許文献1】
特開平6−101755号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示された自動変速機のロックアップクラッチ制御装置では、第N速から第(N+1)速への変速が指令されると、デューティ比は第N速における値から第(N+1)速における値へと連続的に変化する。そのため、アップシフト中にロックアップクラッチはあるデューティ比で制御され、ロックアップクラッチが係合状態に近い場合には、ロックアップクラッチが滑っていないため、変速ショックが発生することになる。
【0011】
また、ロックアップクラッチ係合状態からの変速制御中に、単に、ロックアップクラッチの係合を一時的に(変速動作が完了するまでの一時的に)解放あるいは一定のスリップ量を保持するのは、以下のような問題がある。変速動作におけるトルク相やイナーシャ相のタイミングと同期させて、ロックアップクラッチの解放を行なわないと、たとえば、アップシフトの回転変化が始まる前にロックアップクラッチを解放してしまうと、エンジンが空吹きする。また、変速中にスリップ量を一定に保持し続けることは、アクセル操作などの様々な要因を考慮しなければならないので困難である。
【0012】
さらに、変速前がロックアップクラッチがオン状態で、変速後にロックアップクラッチがスリップ制御に移行する場合に、ロックアップクラッチをオン状態のままで変速動作を行なうと、以下のような問題がある。変速によりエンジン回転数が低下した後に、ロックアップクラッチがオン状態からスリップ状態に移行するので、エンジン回転数がアップシフト変速動作により一旦下がった後に、ロックアップクラッチがオン状態からスリップ状態に移行して、エンジン回転数が上昇する。このようなエンジン回転数の変化は運転者に違和感を与える。
【0013】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、ロックアップクラッチを備えた自動変速機において、ロックアップクラッチをできるだけ係合状態またはスリップ状態にして、変速ショックの少ない良好な変速動作を実現できる、車両の制御装置を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る車両の制御装置は、エンジンと、ロックアップクラッチを備えた流体継手を有する自動変速機とを搭載した車両を制御する。自動変速機は、歯車式変速機構を有する有段式の自動変速機であって予め定められた摩擦係合要素を係合したり解放したりすることにより複数のギヤ段を切換える。この制御装置は、ロックアップクラッチが所望のスリップ状態になるように、ロックアップクラッチの係合力を制御するためのロックアップ制御手段と、摩擦係合要素の係合および解放を制御するための変速制御手段と、変速制御手段により、第1のギヤ段でロックアップクラッチが係合された状態で走行中に、第2のギヤ段へのアップシフト変速が行なわれる場合において、ロックアップクラッチのスリップ状態が、アップシフト変速中に少なくとも2種類の異なるスリップ状態に段階的に変化するように制御するための制御手段とを含む。
【0015】
第1の発明によると、車両は走行中であって、ロックアップクラッチが係合されている状態でアップシフト指令が出力された場合に、制御手段により、ロックアップクラッチ制御手段に対して特定の制御が行なわれる。アップシフト変速指令が出力されてから変速動作が完了するまでの時間内に、少なくとも2種類のスリップ状態になるように、かつ、そのスリップ状態が段階的に変化するように制御される。すなわち、第1のギヤ段から第2のギヤ段へのアップシフト変速指令が出力されると、ロックアップクラッチのスリップによってはエンジン回転数が空吹きしない程度のスリップ量までスリップさせる第1のスリップ状態とする。その後、エンジン回転数やタービン回転数が低下し始めると、さらにスリップ量の大きな第2のスリップ状態として(連続的にではなく段階的に)、変速動作時にロックアップクラッチを滑らせてアウトプットトルクの変動を回避する。このようにすると、第1のスリップ状態で、滑り量が(0+α)程度のスリップ量としておいてタービン回転数が低下し始めると、半自動的にロックアップクラッチのさらなる滑りが発生するというように設定できるので適合性が良好になるし、変速時のフィーリングも向上する。その結果、ロックアップクラッチを備えた自動変速機において、ロックアップクラッチをできるだけ係合状態またはスリップ状態にして、変速ショックの少ない良好な変速動作を実現できる、車両の制御装置を提供することができる。
【0016】
第2の発明に係る車両の制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、制御手段は、ロックアップ制御手段を制御するための手段を含む。
【0017】
第2の発明によると、制御手段によりロックアップクラッチ制御手段が制御されて、ロックアップクラッチのスリップ状態が、アップシフト変速中に少なくとも2種類の異なるスリップ状態に段階的に変化するように制御される。
【0018】
第3の発明に係る車両の制御装置においては、第2の発明の構成に加えて、制御手段は、変速制御手段により、第2のギヤ段への変速指令が出力された時点以降において、ロックアップクラッチを予め定められたスリップ量だけスリップさせる第1のスリップ状態にするための手段と、エンジン回転数またはタービン回転数の変化が開始された時点以降において、ロックアップクラッチを第1のスリップ状態よりもさらにスリップ量が大きい第2のスリップ状態にするための手段と、予め定められた条件が満足されると、ロックアップクラッチを係合状態にするための手段とを用いて、ロックアップ制御手段を制御するための手段を含む。
【0019】
第3の発明によると、第2のギヤ段へのアップシフト変速指令が出力された時点以降において、第1のスリップ状態にされて、エンジン回転数またはタービン回転数の変化が開始された時点以降において、さらに段階的にスリップ量が大きい第2のスリップ状態にされて、予め定められた条件が満足されて変速動作が終期になると、ロックアップクラッチが係合状態になるように制御される。変速動作時にロックアップクラッチを滑らせてアウトプットトルクの変動を回避し、変速ショックの少ない良好な変速動作を実現できる。
【0020】
第4の発明に係る車両の制御装置においては、第2の発明の構成に加えて、制御手段は、変速制御手段により、第2のギヤ段への変速指令が出力された時点から予め定められた時間の経過後において、ロックアップクラッチを予め定められたスリップ量だけスリップさせる第1のスリップ状態にするための手段と、エンジン回転数またはタービン回転数が低下し始めた時点において、ロックアップクラッチを第1のスリップ状態よりもさらにスリップ量が大きい第2のスリップ状態にするための手段と、エンジン回転数あるいはタービン回転数が増加し始めた時点において、ロックアップクラッチを係合状態にするための手段とを用いて、ロックアップ制御手段を制御するための手段を含む。
【0021】
第4の発明によると、第2のギヤ段へのアップシフト変速指令が出力された時点から予め定められた時間が経過すると、第1のスリップ状態にされて、エンジン回転数またはタービン回転数の変化が開始された時点において、さらに段階的にスリップ量が大きい第2のスリップ状態にされて、エンジン回転数あるいはタービン回転数が増加し始めた時点において、ロックアップクラッチが係合状態になるように制御される。変速動作時にロックアップクラッチを滑らせてアウトプットトルクの変動を回避し、変速ショックの少ない良好な変速動作を実現できる。
【0022】
第5の発明に係る車両の制御装置においては、第3または4の発明の構成に加えて、ロックアップクラッチを係合状態にするための手段は、ロックアップクラッチをスリップ状態にするための手段を含む。
【0023】
第5の発明によると、変速動作の前後で、ロックアップクラッチオン(係合)状態からロックアップクラッチスリップ状態に切換わる場合であっても、変速動作時にロックアップクラッチを滑らせてアウトプットトルクの変動を回避し、変速ショックの少ない良好な変速動作を実現できる。
【0024】
第6の発明に係る車両の制御装置においては、第3または4の発明の構成に加えて、ロックアップクラッチを係合状態にするための手段は、ロックアップクラッチをオン状態にするための手段を含む。
【0025】
第6の発明によると、変速動作の前後で、ロックアップクラッチオン(係合)状態からロックアップクラッチオン(係合)状態を維持する場合であっても、変速動作時にロックアップクラッチを滑らせてアウトプットトルクの変動を回避し、変速ショックの少ない良好な変速動作を実現できる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本実施の形態に係る制御装置を含む車両のパワートレーンについて説明する。本実施の形態に係る制御装置は、図1に示すECU(Electronic Control Unit)1000により実現される。自動変速機は、流体継手であるトルクコンバータ200と、遊星歯車式変速機構である自動変速機構300とから構成される。
【0027】
図1を参照して、本実施の形態に係る制御装置を含む車両のパワートレーンについて説明する。本実施の形態に係る制御装置は、より詳しくは、図1に示すECU1000の中のECT(Electronic Controlled Automatic Transmission)_ECU1020により実現される。
【0028】
図1に示すように、この車両のパワートレーンは、エンジン100と、トルクコンバータ200と、自動変速機構300と、ECU1000とから構成される。
【0029】
エンジン100の出力軸は、トルクコンバータ200の入力軸に接続される。エンジン100とトルクコンバータ200とは回転軸により連結されている。したがって、エンジン回転数センサ400により検知されるエンジン100の出力軸回転数NE(エンジン回転数NE)とトルクコンバータ200の入力軸回転数(ポンプ回転数)とは同じである。
【0030】
トルクコンバータ200は、入力軸と出力軸とを直結状態にするロックアップクラッチ210と、入力軸側のポンプ羽根車220と、出力軸側のタービン羽根車230と、ワンウェイクラッチ250を有するトルク増幅機能を発現するステータ240とから構成される。トルクコンバータ200と自動変速機構300とは、回転軸により接続される。トルクコンバータ200の出力軸回転数NT(タービン回転数NT)は、タービン回転数センサ410により検知される。自動変速機構300の出力軸回転数NOUTは、出力軸回転数センサ420により検知される。
【0031】
ロックアップクラッチ210は、油圧を供給するロックアップリレーバルブによって油圧の供給/排出が係合側と解放側とで切換えられて作動させられ、ロックアップピストンが軸方向に移動することによって、ロックアップピストンとフロントカバーとが摩擦材を介して接離させる。また、ロックアップクラッチ210によってトルクコンバータ内が区画され、ロックアップピストンとフロントカバーとの間に、ロックアップクラッチ210を解放するための解放側油室が、ロックアップピストンとタービンランナとの間にロックアップクラッチ210を係合させるための係合側油室がそれぞれ形成され、解放側油室および係合側油室に、バルブボディ内の油圧回路から油圧が供給されるようになっている。これらの油圧回路の詳細については、後述する。
【0032】
図2に自動変速機構300の作動表を示す。図2に示す作動表によると、摩擦要素であるクラッチ要素(図中のC1〜C4)や、ブレーキ要素(B1〜B4)、ワンウェイクラッチ要素(F0〜F3)が、どのギヤ段の場合に係合および解放されるかを示している。車両の発進時に使用される1速時には、クラッチ要素(C1)、ワンウェイクラッチ要素(F0、F3)が係合する。
【0033】
これらのパワートレーンを制御するECU1000は、エンジン100を制御するエンジンECU1010と、自動変速機構300を制御するECT_ECU1020とを含む。
【0034】
ECT_ECU1020には、タービン回転数センサ410からタービン回転数NTを表わす信号が、出力軸回転数センサ420から出力軸回転数NOUTを表わす信号が入力される。また、ECT_ECU1020には、エンジンECU1010から、エンジン回転数センサ400にて検知されたエンジン回転数NEを表わす信号と、スロットルポジションセンサにて検知されたスロットル開度を表わす信号と、エンジントルクを表わすエンジントルク信号とが入力される。エンジンECU1010は、スロットル開度とエンジン回転数とに基づいて算出したエンジントルクを表わすエンジントルク信号を、ECT_ECU1020に出力する。ECT_ECU1020は、エンジントルクからロックアップクラッチ210の必要トルク量をマップから算出し、ロックアップクラッチ210が滑らない程度のロックアップクラッチ210のスリップ状態を算出できる。ECT_ECU1020は、このスリップ状態になるように、リニアソレノイド(SLU)に制御信号を出力する。
【0035】
これら回転数センサは、トルクコンバータ200の入力軸、トルクコンバータ200の出力軸および自動変速機構300の出力軸に取り付けられた回転検出用ギヤの歯に対向して設けられている。これらの回転数センサは、トルクコンバータ200の入力軸、トルクコンバータ200の出力軸および自動変速機構300の出力軸の僅かな回転の検出も可能なセンサであり、たとえば、一般的に半導体式センサと称される磁気抵抗素子を使用したセンサである。
【0036】
ECT_ECU1020から、自動変速機構300に、リニアソレノイド(SLT)およびリニアソレノイド(SLU)に対する制御信号と、トランスミッションソレノイド制御信号とが出力される。
【0037】
図3および図4を参照して、この車両の油圧回路を説明する。図3に、ライン圧に関する油圧制御回路を、図4に、ロックアップクラッチ210を作動させる油圧制御回路をそれぞれ示す。
【0038】
図3に示すように、作動油がオイルポンプ500の吐出圧でオイルポンプ500からプライマリレギュレータバルブ510に供給される。プライマリレギュレータバルブ510は、リニアソレノイド(SLT)520からの制御油圧により所望のライン圧に作動油の油圧を調圧する。リニアソレノイド(SLT)520は、ECT_ECU1020に接続され、ECT_ECU1020からの制御信号(電圧信号)により制御される。
【0039】
ECT_ECU1020は、エンジンECU1010からエンジン100のスロットル開度、エンジン吸気量、エンジン水温、エンジン回転数NEなどを受信して、それらの値と、自動変速機構300の入力軸回転数(たとえばクラッチC2のスプラインを利用して検知した回転数)、自動変速機構300の油温、ギヤ段、ポジション等に基づいて演算を行ない、リニアソレノイド(SLT)520の制御信号を算出する。
【0040】
図3に示すように、リニアソレノイド(SLT)520は、ECT_ECU1020からの電圧信号とプライマリレギュレータバルブに供給する油圧とは、たとえば電圧が低いほど油圧が高いというリニアな関係を有する。
【0041】
ECT_ECU1020で演算され、リニアソレノイド(SLT)520のリニア特性によりプライマリレギュレータバルブ510が制御されて、オイルポンプ500の吐出圧が所望のライン圧に調圧される。この結果、このライン圧により自動変速機構300のクラッチ、ブレーキの係合油圧を制御して、滑らかな変速特性を実現する。すなわち、自動変速機構300の入力軸回転数センサや各種センサからの信号を監視して、クラッチなどの係合油圧をエンジン100の出力や車両の走行状況に応じて高精度かつきめ細やかに制御することができる。
【0042】
図4に示すように、フレックスロックアップ制御を実現するために、ECT_ECU1020は、リニアソレノイド(SLU)550に制御信号を出力する。ECT_ECU1020は、トルクコンバータ200の入力回転数(エンジン回転数)、トルクコンバータ200の出力回転数(自動変速機構300の入力軸回転数)、エンジン100のスロットル開度および車速等に基づいて、低車速領域においてもロックアップクラッチ210をスリップ制御(フレックスロックアップ制御)させて、伝達効率の大幅な向上を実現する。
【0043】
この油圧回路は、ロックアップクラッチ210の係合状態と解放状態とを切換えるためのロックアップリレーバルブ530と、リニアソレノイド(SLU)550から出力されるスリップ制御用信号圧に基づいて係合側油室と解放側油室の圧力差を調節しロックアップクラッチ210のスリップ量を制御するためのロックアップコントロールバルブ540と、ロックアップクラッチ210の係合圧を発生させてスリップ制御を実現するためのスリップ制御用信号を発生させるリニアソレノイド(SLU)550とを備える。
【0044】
ロックアップリレーバルブ530およびロックアップコントロールバルブ540には、セカンダリレギュレータバルブにより調圧された油圧が供給される。セカンダリレギュレータバルブは、プライマリレギュレータバルブ510に接続され、プライマリレギュレータバルブ510から流入された作動油をスロットル圧に基づいて調圧することによりエンジン100の出力トルクに対応したセカンダリレギュレータ圧を発生させる。
【0045】
ロックアップリレーバルブ530は、ロックアップクラッチ210の解放側油室と連通する解放側ポートと、係合側油室に連通する係合側ポートと、セカンダリレギュレータ圧が供給される入力ポートと、ロックアップクラッチ210の解放時に係合側油室内の作動油が排出される第1排出ポートと、係合時に解放側油室内の作動油が排出される第2排出ポートとを備える。
【0046】
このような構成を有するロックアップリレーバルブ530は、ロックアップクラッチ210の係合側としての位置と、ロックアップクラッチ210の解放側としての位置とをそれぞれ採ることになる。ロックアップクラッチ210の係合側において、ロックアップクラッチ210に供給されたセカンダリレギュレータ圧は、ロックアップクラッチ210の係合側油室に係合油圧、すなわち、オン圧として供給され、ロックアップクラッチ210の解放側において、セカンダリレギュレータ圧は、解放側油室に解放油圧、すなわち、オフ圧として供給される。
【0047】
すなわち、ロックアップクラッチ210にオフ圧が供給されると、ロックアップクラッチ210の解放側油室内の油圧が係合側油室内の油圧よりも高められて、ロックアップクラッチが解放されると同時に係合側油室内の作動油が第1排出ポートや逆止弁を介してドレンへ排出される。一方、ロックアップクラッチ210にオン圧が供給されると、ロックアップクラッチ210の係合側油室内の油圧が解放側油室内の油圧よりも高められて、ロックアップクラッチが係合されると同時に解放側油室内の作動油が第2排出ポートやロックアップコントロールバルブ540を介してドレンへ排出される。
【0048】
リニアソレノイド(SLU)550は、ECT_ECU1020からの出力電圧に伴って大きくなるスリップ制御用信号圧を発生させ、このスリップ制御用信号圧をロックアップコントロールバルブ540に作用させる。
【0049】
ロックアップコントロールバルブ540は、セカンダリレギュレータ圧が供給されるライン圧ポートと、ロックアップリレーバルブ530の第2排出ポートから排出されるロックアップクラッチ210の解放油室側内の作動油を受け入れる受入ポートと、その受入ポートに受け入れられた作動油を排出するためのドレンポートとを備える。
【0050】
さらに、ロックアップコントロールバルブ540は、受入ポートとドレンポートとの間を連通させる第1位置と、受入ポートとライン圧ポートとの間を連通させる第2位置との間を移動可能に設けられたスプール弁と、そのスプール弁を第1位置に向かって付勢するためにそのスプール弁に当接可能に配置されたプランジャと、そのプランジャとスプール弁とにスリップ制御用信号圧を作用させて、それらプランジャおよびスプール弁に互いに離隔する方向の推力をそれぞれ発生させるためのスリップ制御用信号圧を受け入れる信号圧油室と、プランジャにロックアップクラッチ210の解放側油室内の作動油の油圧を作用させてそのプランジャにおいてはスプール弁に第1位置へ向かう推力を発生させるために油圧を受け入れる油室と、スプール弁にロックアップクラッチ210の係合側油室内の作動油の油圧を作用させてそのスプール弁にその第2位置へ向かう方向の推力を発生させるために油圧を受け入れる油室と、信号圧油室に収容されてスプール弁を第2位置へ向かう方向へ付勢するスプリングとを備える。
【0051】
このロックアップコントロールバルブ540では、スプール弁が第1位置にあるときには、受入ポートとドレンポートとが連通させられてロックアップクラッチ210の解放側油室内の作動油が排出させられることによりロックアップクラッチ210の係合側油室内の作動油の油圧と解放側油室内の作動油の油圧との圧力差が増加させられる。一方、このロックアップコントロールバルブ540では、スプール弁が第2位置にあるときには、受入ポートとライン圧ポートとが連通させられてロックアップクラッチ210の解放側油室内にセカンダリレギュレータ圧が供給させることによりロックアップクラッチ210の係合側油室内の作動油の油圧と解放側油室内の作動油の油圧との圧力差が減少させられる。
【0052】
このようにして、ロックアップコントロールバルブ540は、リニアソレノイド(SLU)550から出力されるスリップ制御用信号圧に基づいて、係合側油室と解放側油室の圧力差を調節して、ロックアップクラッチ210のスリップ量を制御する。これにより、ロックアップクラッチ210がスリップ制御される。なお、ECT_ECU1020は、通常のロックアップ領域より広い領域で、このようなロックアップクラッチ210のスリップ制御(フレックスロックアップ制御)を実行する。
【0053】
本実施の形態に係る制御装置を実現するECT_ECU1020は、走行時であって、ロックアップクラッチ210がオン状態である場合において、5thから6thへのアップシフト変速時に、リニアソレノイド(SLU)550から出力されるスリップ制御用信号圧を制御して、ロックアップクラッチ210の係合状態(スリップ状態)を制御する。なお、5thから6thへの変速終了後には、ロックアップクラッチ210がオン状態になる場合と、ロックアップクラッチ210がスリップ状態(加速フレックス状態)になる場合とがある。
【0054】
図5を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるECT_ECU1020で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
【0055】
ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、ECT_ECU1020は、5速から6速への変速指令があったか否かを判断する。5速から6速への変速指令があると(S100にてYES)、処理はS200へ移される。もしそうでないと(S100にてNO)、この処理は終了する。
【0056】
S200にて、ECT_ECU1020は、ロックアップクラッチ210が係合制御中であるか否かを判断する。ロックアップクラッチ210が係合制御中であると(S200にてYES)、処理はS300に移される。もしそうでないと(S200にてNO)、この処理は終了する。
【0057】
S300にて、ECT_ECU1020は、変速出力を実行する。このとき、ソレノイド指令信号がECT_ECU1020から自動変速機構300の油圧回路に出力される。
【0058】
S400にて、ECT_ECU1020は、変速出力から予め定められた時間が経過したか否かを判断する。予め定められた時間が経過すると(S400にてYES)、処理はS500へ移される。もしそうでないと(S400にてNO)、処理はS400へ戻され、予め定められた時間が経過するまで待つ。
【0059】
S500にて、ECT_ECU1020は、リニアソレノイドSLU指令値(1)を出力する。このときの指令値(1)は、ロックアップクラッチ210が滑らない程度の指令値である。このロックアップクラッチ210が滑らない程度の指令値は、エンジンECU1010からECT_ECU1020に入力されるエンジントルクに基づいてロックアップクラッチ210が滑らない程度のロックアップクラッチ210のトルク容量をマップから算出することにより求められる。
【0060】
S600にて、ECT_ECU1020は、変速が開始されたか否かを判断する。この判断はタービン回転数の変化に基づいて行なわれる。変速が開始されると(S600にてYES)、処理はS700ヘ移される。もしそうでないと(S600にてNO)、処理はS600へ戻され、変速が開始されるまで待つ。
【0061】
S700にて、ECT_ECU1020は、リニアソレノイドSLU指令値(2)をリニアソレノイド(SLU)550に出力する。このときのリニアソレノイドSLU指令値(2)は、ロックアップクラッチ210を滑らせる指令値である。
【0062】
S800にて、ECT_ECU1020は、変速終期になったか否かを判断する。この判断は、タービン回転数の変化と時間経過とに基づいて行なわれる。変速終期になると(S800にてYES)、処理はS900へ移される。もしそうでないと(S800にてNO)、処理はS800へ戻され変速終期になるまで待つ。
【0063】
S900にて、ECT_ECU1020は、変速終了後のロックアップクラッチ210の状態を判断する。このとき、変速終了後のロックアップクラッチ210の状態が係合(オン)状態であるか、ロックアップクラッチ210の状態がスリップ状態であるかのいずれかの状態である。変速終了後のロックアップクラッチ210が係合(オン)状態であると、処理はS1000へ移される。変速終了後のロックアップクラッチ210の状態がスリップ状態であると、処理はS2000へ移される。
【0064】
S1000にて、ECT_ECU1020は、リニアソレノイドSLU指令値の過渡制御を実行する。このとき、ECT_ECU1020は、ロックアップクラッチ210が係合するまでロックアップクラッチ係合圧を次第に上昇させる。
【0065】
S200にて、ECT_ECU1020は、リニアソレノイドSLU指令値をスリップ制御させる。このとき、ECT_ECU1020は、ロックアップクラッチ210が所定のスリップ状態になるまでロックアップクラッチ係合圧を次第に上昇させる。
【0066】
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるECT_ECU1020を搭載した車両における5速から6速の変速動作について説明する。
【0067】
まず、図6を参照して、変速線図を用いて5速から6速への変速とそのときのロックアップクラッチ210の状態とを示す。図6にはエンジン回転数とスロットル回路とに基づくロックアップクラッチ210の係合制御状態を表わす実線と、ロックアップクラッチ210のスリップ制御状態を表わす一点鎖線とが示されている。なお、図6に示すエンジン回転数1000rpmおよび1400rpmは一例であって、本発明がこれに限定されるものではない。
【0068】
図6に示すように、5速から6速への変速制御においては、ロックアップクラッチ係合制御状態における係合領域内で変速動作が行なわれる場合には、5速の状態においてロックアップクラッチ210が係合しており、6速の状態においてもロックアップクラッチ210が係合した状態である。一方、5速から6速への変速動作に伴いエンジン回転数が低下しロックアップクラッチ係合制御における解放状態と係合状態とを区別する実線と交錯する場合であって、6速におけるエンジン回転数が、ロックアップクラッチ210のスリップ状態である場合には、5速においてロックアップクラッチ210が係合状態であって、6速になるとロックアップクラッチがスリップ状態(加速フレックス)状態となる。
【0069】
5速から6速への変速指令判断が行なわれると(S100にてYES)、ロックアップクラッチが係合制御中である場合(S200にてYES)、変速出力が行なわれ(S300)、5速から6速への変速出力が行なわれてから予め定められた時間が経過すると(S400にてYES)、リニアソレノイドSLU指令値(1)がリニアソレノイド(SLU)550に出力される。このとき、図7に示すようにリニアソレノイドの指令値が1段階低下している。これは変速出力から予め定められた時間経過したタイミングである。またこのときのリニアソレノイド指令値自体はリニアソレノイドSLU指令値(1)であってロックアップクラッチ210が滑らない程度の指令値である。これにより、エンジン回転数が吹き上がることがない。
【0070】
図7に示すように、時間の経過とともにタービン回転数が低下してくると(S600にてYES)、リニアソレノイドSLU指令値(2)がリニアソレノイド(SLU)550に出力される(S700)。このとき図7に示すようにリニアソレノイドの指令値がもう1段低下している。このときのリニアソレノイドの指令値は、ロックアップクラッチ210を滑らせる値である。
【0071】
変速終期になると、すなわちタービン回転数の変化と変速開始からの時間の経過とから判断して、変速終期であると判断されると(S800にてYES)、変速終了後のロックアップクラッチ210の状態が判断される(S900)。この変速終期の時点を図7の一点鎖線で示す。図6に示すように変速終了後のロックアップクラッチ210の状態がロックアップクラッチ210が係合している状態とロックアップクラッチがスリップした状態とがあるためS900において変速終了後のロックアップクラッチ210の状態が判断される。
【0072】
変速終了後のロックアップクラッチ210の状態が係合(オン)状態である場合には(S900にて係合状態)、リニアソレノイドSLU指令値の過渡制御が実行される(S1000)。このとき、ロックアップクラッチ210が係合するまでロックアップクラッチ係合圧を次第に上昇させる。これが図7に示すリニアソレノイド指令値が一点鎖線を境に次第に上昇していることに対応する。
【0073】
変速終了後のロックアップクラッチ210の状態がスリップ状態であると(S900によりスリップ状態)、リニアソレノイドSLU指令値がスリップ制御される(S2000)。このとき、ロックアップクラッチ210は、所定のスリップ状態になるまでロックアップクラッチ係合圧が次第に上昇される。すなわち図7に示すようにリニアソレノイドの指令値は一点鎖線を境にして次第に上昇するが完全にオン状態になるまでは上昇しないことになる。
【0074】
図7に示すように、変更前はリニアソレノイドの指令値は点線で示されるように常にオン状態であった。タービン回転数がエンジン回転数寄りとなり、さらにロックアップクラッチ210が係合状態であるため変速ショックをそのまま動力伝達系に伝達してしまいアウトプットトルクが点線で示されるようになる。これが変速時のショックとして運転者が感じるところとなる。
【0075】
一方、リニアソレノイドの指令値を2段階に変更してロックアップクラッチ210を変速制御中は2段階に分けて解放側にすることによりアウトプットトルクの変動がなくなる。これにより、運転者が違和感を感じることがなくなる。
【0076】
以上のようにして、本実施の形態に係る制御装置であるECT_ECUによると、たとえば5速から6速への走行中のアップシフトが行なわれる場合にロックアップクラッチが係合している場合には、2段階に分けてリニアソレノイドの指令値を変更しロックアップクラッチを解放側にする。さらに詳しく言えば、変速出力が行なわれた後リニアソレノイドの指令値を一旦ロックアップクラッチが滑らない程度まで落とした後変速が開始すると(タービン回転数が変化し始めると)、リニアソレノイドの指令値をさらに低下させてロックアップクラッチをスリップさせる。変速終了後は、次第にロックアップクラッチの係合圧を上昇させていき、ロックアップクラッチの係合状態まで戻すかロックアップクラッチをスリップ状態とする。その結果、車両走行時における5速から6速へのアップシフトにおいてエンジンが吹き上がることもなくまた変速ショックを生じることもないように変速動作を実行させることができる。
【0077】
なお、本実施の形態においてはロックアップクラッチのスリップ状態を2段階としたが、さらに多段階にしてもよい。
【0078】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る自動変速機の制御ブロック図である。
【図2】図1に示す自動変速機の作動表である。
【図3】油圧回路を示す図(その1)である。
【図4】油圧回路を示す図(その2)である。
【図5】本発明の実施の形態に係るECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係る自動変速機の変速線図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る自動変速機が搭載された車両の動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
100 エンジン、200 トルクコンバータ、210 ロックアップクラッチ、220 ポンプ羽根車、230 タービン羽根車、240 ステータ、250 ワンウェイクラッチ、300 自動変速機構、310 入力クラッチ、400 エンジン回転数センサ、410 タービン回転数センサ、420 出力軸回転数センサ、500 オイルポンプ、510 プライマリレギュレータバルブ、520 リニアソレノイド(SLT)、530 ロックアップリレーバルブ、540 ロックアップコントロールバルブ、550 リニアソレノイド(SLU)、1000 ECU、1010 エンジンECU、1020 ECT_ECU。

Claims (6)

  1. ロックアップクラッチを備えた流体継手を有する自動変速機とを搭載した車両の制御装置であって、前記自動変速機は歯車式変速機構を有する有段式の自動変速機であって予め定められた摩擦係合要素を係合したり解放したりすることにより複数のギヤ段を切換え、
    前記制御装置は、
    前記ロックアップクラッチが所望のスリップ状態になるように、前記ロックアップクラッチの係合力を制御するためのロックアップ制御手段と、
    前記摩擦係合要素の係合および解放を制御するための変速制御手段と、
    前記変速制御手段により、第1のギヤ段で前記ロックアップクラッチが係合された状態で走行中に、第2のギヤ段へのアップシフト変速が行なわれる場合において、前記ロックアップクラッチのスリップ状態が、前記アップシフト変速中に少なくとも2種類の異なるスリップ状態に段階的に変化するように制御するための制御手段とを含む、車両の制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記ロックアップ制御手段を制御するための手段を含む、請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記変速制御手段により、前記第2のギヤ段への変速指令が出力された時点以降において、前記ロックアップクラッチを予め定められたスリップ量だけスリップさせる第1のスリップ状態にするための手段と、
    エンジン回転数またはタービン回転数の変化が開始された時点以降において、前記ロックアップクラッチを前記第1のスリップ状態よりもさらにスリップ量が大きい第2のスリップ状態にするための手段と、
    予め定められた条件が満足されると、前記ロックアップクラッチを係合状態にするための手段とを用いて、
    前記ロックアップ制御手段を制御するための手段を含む、請求項2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記制御手段は、
    前記変速制御手段により、前記第2のギヤ段への変速指令が出力された時点から予め定められた時間の経過後において、前記ロックアップクラッチを予め定められたスリップ量だけスリップさせる第1のスリップ状態にするための手段と、
    エンジン回転数またはタービン回転数が低下し始めた時点において、前記ロックアップクラッチを前記第1のスリップ状態よりもさらにスリップ量が大きい第2のスリップ状態にするための手段と、
    前記エンジン回転数あるいはタービン回転数が増加し始めた時点において、前記ロックアップクラッチを係合状態にするための手段とを用いて、
    前記ロックアップ制御手段を制御するための手段を含む、請求項2に記載の車両の制御装置。
  5. 前記ロックアップクラッチを係合状態にするための手段は、前記ロックアップクラッチをスリップ状態にするための手段を含む、請求項3または4に記載の車両の制御装置。
  6. 前記ロックアップクラッチを係合状態にするための手段は、前記ロックアップクラッチをオン状態にするための手段を含む、請求項3または4に記載の車両の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103161940A (zh) * 2011-12-16 2013-06-19 Zf腓德烈斯哈芬股份公司 用于控制变矩离合装置的方法
CN103161941A (zh) * 2011-12-16 2013-06-19 Zf腓德烈斯哈芬股份公司 用于控制变矩离合装置的方法
KR101326433B1 (ko) 2011-10-21 2013-11-07 주식회사 현대케피코 차량의 슬립 스타트 제어 장치 및 그 방법

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