JP4759888B2 - カラオケシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、曲データに基づいて楽音を発生するカラオケシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
カラオケ装置では、歌唱者は多数のカラオケ曲の中から歌唱したい曲を選択指示することにより、選択指示したカラオケ曲に対応する曲データ(MIDI(Musical Instrument Digital Interface)データ等)を読み出して再生することによりカラオケ曲の演奏がなされている。
【0003】
このように現在のカラオケ装置では、歌唱者は多数のカラオケ曲の中から歌唱するカラオケ曲を選択することができ、自身の歌唱能力に合致しないカラオケ曲等を選択してしまうこともある。このような場合、通常のカラオケ演奏を行うと、歌唱者がそのカラオケ演奏に合わせて歌唱することができなくなってしまう。このような不都合を解消するために、通常のカラオケ装置には、その装置本体にテンポ、音高、音量等の演奏パラメータを設定するための操作パネル等が設けられている。この操作パネルを適宜操作することにより、各歌唱者が自身の歌唱能力に応じてカラオケ演奏の際のテンポや音高等を設定することができるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、歌唱者があるカラオケ曲の歌唱を開始した後に、テンポやピッチ等を変更したいと思うこともある。例えば、歌唱開始前はテンポや音高を変更せずそのままで歌唱できると歌唱者が思っていた場合に、実際に歌唱した時にある部分がうまく歌唱できない等の理由によってテンポや音高を変更したいと思う場合や、周囲の聴取者の雰囲気等によって演奏のテンポを速くしたり、遅くしたりしたいと思う場合などである。このような場合、歌唱者はカラオケ曲を歌唱しながら、操作パネルを適宜調整操作するといった作業を行う等、煩雑かつ歌唱の妨げとなる作業を行わなくてはならなかった。
【0005】
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、カラオケ曲の歌唱中であっても、煩雑な操作等を行うことなく、曲データに基づく楽音発生を制御することができるカラオケシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係るカラオケシステムは、使用者が携帯可能であり、当該ユニットを携帯する使用者の動作を検出する動作検出ユニットと、曲データに基づいて演奏を行うカラオケ装置とを備えたカラオケシステムであって、前記動作検出ユニットは、前記使用者によって動かされたときの加速度を検出結果として出力する動作センサを備え、前記カラオケ装置は、前記動作センサによって出力された加速度のピーク値に関する情報を取得する取得手段と、前記動作検出ユニットの予め定義された移動軌跡の形状毎に、前記動作検出ユニットの移動開始時からの移動方向を認識するための認識点が移動順に定義された認識点列及び当該認識点の数を表すカウント数を記憶する形状認識用テーブルと、当該形状認識用テーブルの各形状に対応する演奏の制御内容を表す制御情報とを記憶する記憶手段と、前記形状認識用テーブルを参照し、前記動作センサの検出結果に対応する前記認識点列と前記カウント数を判別することにより前記形状を特定すると共に、特定した前記形状に対応する前記制御内容を前記制御情報から特定する特定手段と、前記取得手段で取得された前記ピーク値に関する情報と、前記特定手段によって特定された前記制御内容とに基づいて演奏制御情報を生成し、当該演奏制御情報に従って前記曲データに基づく楽音を発生する楽音発生手段とを備えることを特徴としている。
【0007】
この構成では、使用者はカラオケ曲を歌唱する際に、携帯している動作検出ユニットを動かすことにより、その動きに応じてカラオケ曲の曲データに応じた楽音発生を制御することができる。例えば、動作検出ユニットを予め決められたように動かすことにより、曲データに基づく演奏における演奏テンポ、音高等の演奏に関するパラメータ等を変更できるようにすれば、使用者はカラオケ装置に設けられた操作部等を操作することなく、携帯している動作検出ユニットを動かすといったカラオケ曲を歌唱しながら容易に行える動作で上記のような演奏パラメータを変更等することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.実施形態の構成
まず、図1は本発明の一実施形態に係るカラオケシステムの外観を模式的に示す図である。当該カラオケシステム100は、例えばカラオケ専用の個室等に設置され、カラオケ装置本体部(カラオケ装置)110と、表示装置120と、スピーカ130と、マイクロホンユニット(動作検出ユニット)140と、照明装置150とを備えている。
【0009】
照明装置150は、当該カラオケシステム100が設置される室内の天井等に設けられ、室内(特に歌唱者)に光を照射する。照明装置150は、その照射する光の色や光の強度等を調整することが可能である。そして、カラオケ装置本体部110から図示せぬ信号ケーブル等を介して供給される制御信号に基づいて照明装置150の照射する光の色や強度を制御することができるようになっている。
【0010】
マイクロホンユニット140は、歌唱者が当該カラオケシステム100を利用してカラオケ曲を歌唱する際に使用するマイクロホンを搭載したユニットであり、従来より一般的なカラオケシステムで使用されているマイクロホンとほぼ同様の外観形状となっている。図2に示すように、マイクロホンユニット140は、動作センサMSと、CPU(Central Processing Unit)11と、メモリ12と、表示ユニット13と、操作スイッチ14と、マイクロホン15とを備えている。すなわち、このマイクロホンユニット140は、通常のカラオケシステムで使用されるマイクロホン15に加え、動作センサMS等の構成要素を付加した構成となっている。
【0011】
動作センサMSは、当該マイクロホンユニット140を把持して歌唱等する歌唱者の動作を検出し、その動作検出結果をCPU11に出力する。動作センサMSとしては、3次元加速度センサ、3次元速度センサ、2次元加速度センサ、2次元速度センサ等のセンサを用いることができるが、本実施形態では2次元加速度センサを採用しており、図示のように動作センサMSは、x軸検出部MSxとy軸検出部MSyとを有している。これらのx軸検出部MSxおよびy軸検出部MSyは、それぞれx軸方向(水平方向)およびy軸方向(垂直方向)の加速度を検出する。
【0012】
CPU11は、ROM(Read Only Memory)等から構成されるメモリ12に記録されたプログラムにしたがい動作センサMS、表示ユニット13等のユニット各部を制御する。CPU11は、動作センサMSから検出結果が供給されると、所定の周期(例えば、25msec)毎にこの検出結果に応じた動作検出信号を信号ケーブル160(図1参照)を介してカラオケ装置本体部110(図1参照)に出力する。なお、マイクロホンユニット140からカラオケ装置本体部110への信号出力は、信号ケーブル160を介してカラオケ装置本体部110に動作検出結果を出力する、いわゆる有線通信によって行うものに限定されるわけではなく、無線通信を用いるようにしてもよい。
【0013】
表示ユニット13は、例えば、7セグメント形式のLED(Light Emitting Diode)またはLCD(Liquid Crystal Display)表示器や1または複数のLED発光器等を有しており、動作状態や設定状態等の各種情報を表示する。操作スイッチ14は、当該マイクロホンユニット140の電源のオン/オフやモード設定等の各種設定を行うために用いられるスイッチである。
【0014】
マイクロホン15は、当該マイクロホンユニット140を所持する歌唱者の歌唱音声等が入力されると、その入力音声に応じた音声信号を信号ケーブル160(図1参照)を介してカラオケ装置本体部110に出力する。
【0015】
このようなマイクロホンユニット140の各構成要素には、図示せぬ電池電源から駆動電力が供給されるが、このような電池電源としては、一次電池を用いるようにしてもよいし、充電可能な二次電池を用いるようにしてもよい。
【0016】
次に、図3を参照しながらカラオケ装置本体部110、表示装置120およびスピーカ130の構成について説明する。同図に示すように、カラオケ装置本体部110は、バス32に接続されるCPU21と、ROM22と、RAM23と、HDD(Hard Disk Drive)24と、通信インターフェース25と、操作部26と、照明装置インターフェース27と、表示制御部28と、音源装置29と、DSP(Digital Signal Processor)30と、受信処理回路31とを備えている。
【0017】
CPU21は、各種演算処理を行い、カラオケ装置本体部110の装置各部を制御する。ROM22には、当該カラオケ装置本体部110を起動するために必要な起動プログラムが記憶されている。当該カラオケ装置本体部110の電源がオンされると、この起動プログラムがCPU21によって読み出され、当該起動プログラムにしたがってCPU21がHDD24に記憶されたシステムプログラムやアプリケーションプログラムをRAM23にロードし、これらにしたがった処理を実行する。HDD24には、これらのプログラムの他、カラオケ演奏に用いられる複数の曲データが記憶されている。本実施形態においては、カラオケ演奏に用いる曲データとしてMIDIデータを用いており、HDD24にはカラオケ曲の演奏を行うためのMIDIデータが記憶されている。
【0018】
通信インターフェース25は、公衆回線網やISDN(Integrated Services Digital Network)等の図示せぬ通信網を介してセンタ局との間でデータ通信を行うためのインターフェースである。このカラオケ装置本体部110では、HDD24に記憶されていないカラオケ曲の演奏指示等があった場合には、センタ局に対して当該カラオケ曲の曲データの配信要求を行い、当該要求に応じて図示せぬ通信網を介して配信される曲データを通信インターフェース25が受信して当該装置に取り込むことにより、このカラオケ曲の演奏を行うことができるようになっている。
【0019】
操作部26は、テンキーや各種スイッチ群等を備えており、使用者がこれらのスイッチ等を操作して、予約するカラオケ曲の指定や、各種モードの設定、音量、テンポ等の楽音パラメータの設定等を入力することができる。
【0020】
照明装置インターフェース27は、上述した照明装置150(図1参照)に図示せぬ信号ケーブルを介して制御信号を出力するためのインターフェースである。
【0021】
表示制御部28は、CDチェンジャ34から供給される映像データに対応する映像上に、演奏中のカラオケ曲の曲データに示される歌詞等の文字データをスーパーインポーズして映像・歌詞データを生成する。表示制御部28は、生成した映像・歌詞データを表示装置120に出力し、これにより表示装置120に映像・歌詞データに対応した映像が表示される。CDチェンジャ34は、カラオケ演奏時にCPU21の制御にしたがってCD−ROMにMPEG等の形式で記録されている映像データを選択して再生し、再生した映像データを表示制御部28に出力する。
【0022】
音源装置29は、使用者によって選択されたカラオケ曲に対応する曲データに基づいて楽音信号を生成する。本実施形態では、曲データとしてMIDIデータを用いているので、音源装置29はMIDI音源装置である。また、音源装置29は、曲データに基づいて楽音信号を生成する際に、CPU21から供給される演奏制御情報にしたがってテンポ、音量、タイミング、音色等の演奏パラメータを制御する。すなわち、音源装置29は曲データを忠実な楽音信号を生成するのではなく、曲データに示される内容に、CPU21から供給される演奏制御情報を反映させた楽音信号を生成する。
【0023】
DSP30は、音源装置29によって生成された楽音信号に対し、CPU21から供給される演奏制御情報にしたがってエコーの付与、残響効果付与、および音像を特定の位置に定位させるための処理等を行う。このようにDSP30によって効果等が付与された楽音信号がアンプ33に出力される。アンプ33において、DSP30から供給される楽音信号と、マイクロホンユニット140(図1および図2参照)から供給される音声信号とがミキシングされ増幅等された後、ミキシング等された楽音信号がスピーカ130に出力され、歌唱音とカラオケ曲の演奏音とを含む楽音が放音される。
【0024】
B.カラオケ演奏時の処理
次に、上記構成のカラオケシステム100によるカラオケ演奏時の処理について説明する。まず、使用者によって操作部26を介してあるカラオケ曲を指定するための曲番号等が入力されると、CPU21は、入力された曲番号に対応するカラオケ曲の曲データをHDD24から読み出し、RAM23に一時記憶させる。そして、CPU21はRAM23に一時記憶させた曲データを順次読み出して音源装置29に出力する。
【0025】
また、CPU21は、入力された曲番号によって特定されるカラオケ曲に対応した映像データを記録したCD−ROMから、当該映像データを読み出すようにCDチェンジャ34に指示する。これによりCDチェンジャ34は、CPU21によって指定された映像データを読み出し、表示制御部28に出力する。これにより音源装置29によって曲データに応じた楽音信号の生成が開始されるとともに、表示装置120にカラオケ曲に対応した映像が表示される。
【0026】
以上のようにカラオケシステム100では、通常の一般的なカラオケシステムと同様、使用者に指定されたカラオケ曲の楽曲演奏および映像表示を開始することになるが、本実施形態に係るカラオケシステム100では、カラオケ装置本体部110のCPU21の制御の下、使用者がマイクロホンユニット140に対して行った動作をカラオケ曲の演奏に反映させるための処理が行われるとともに、使用者のマイクロホンユニット140に対する動作を照明装置150による照射方法や表示装置120に表示される映像等に反映させるための処理が行われる。
【0027】
ここで、図4は上記のようなマイクロホンユニット140に対する使用者の動作内容を反映した楽曲演奏等を行うための処理を行う際のカラオケシステム100の機能構成である。同図に示すように、上述したようにカラオケ曲等を指定してカラオケ曲の演奏が開始されると、使用者(以下、歌唱者とする)はマイクロホンユニット140を把持して歌唱することになる。このような歌唱時に歌唱者が把持している手を動かす等してマイクロホンユニット140を動かした場合、その動作内容が動作センサMSによって検出される。本実施形態では、動作センサMSとしてx軸検出部MSxおよびy軸検出部MSyを採用しているので、歌唱者のマイクロホンユニット140に対する動作はX軸方向の加速度αxと、Y軸方向の加速度αyといった各軸方向の加速度として検出される。この検出結果が所定周期(25msec)毎にマイクロホンユニット140からカラオケ装置本体部110に出力される。
【0028】
マイクロホンユニット140から送信される歌唱者の動作検出結果を示す信号を受信したカラオケ装置本体部110においては、まず受信した動作検出信号に対して受信処理回路31による所定のフィルタリング処理等の受信処理が行われ、カラオケ装置本体部110で処理可能な信号に変換して装置に取り込む。このようにして当該装置に取り込まれた動作検出信号(αx、αy)は移動軌跡検出処理部41およびピーク検出処理部42に供給される。
【0029】
移動軌跡検出処理部41は、受信処理回路31から供給される動作検出信号(αx,αy)を解析し、当該解析結果からマイクロホンユニット140の移動軌跡を検出する。ここで、移動軌跡検出部41による移動軌跡の検出は、αxおよびαyが予め設定された微小な設定値よりも小さい値である時点(つまり、ほとんどマイクロホンユニット140が動かされていない状態)から当該設定値よりもαxまたはαyが大きくなった時点で動作が開始されたと判断し、この動作開始を検出した後、αxおよびαyが予め設定された微小な設定値よりも小さくなった時点を一区切りとして行われる。すなわち、移動軌跡検出処理部41は、αxまたはαyが設定値よりも大きくなった時点を始点とし、その始点検出後αxおよびαyが設定値よりも小さくなるまでのマイクロホンユニット140の一連の動きによる移動軌跡を、動作検出信号(αx,αy)に基づいて検出する。
【0030】
移動軌跡検出部41は、上述したような一連の動作中に受信処理回路31から供給されるαxおよびαyから、マイクロホンユニット140の移動軌跡に関する情報を求める。ここで、移動軌跡に関する情報とは、その移動軌跡が描く形状情報や、その移動軌跡を描く際の移動方向を示す情報等である。なお、上述したようにαxおよびαyの値から一連の動作の移動軌跡の検出期間を設定するようにしてもよいが、マイクロホンユニット140に移動軌跡を検出する期間を指定するスイッチ等を設け、当該スイッチが押下されている間のみ移動軌跡検出処理部41がαxおよびαyに応じて1つの移動軌跡を検出するようにしてもよい。この場合には、操作者は移動軌跡を検出させる動きをする間だけ上記スイッチを押下したまま所望の動作を行えばよい。
【0031】
移動軌跡検出処理部41は、以上のように受信処理回路31から供給される動作検出信号αx,αyからマイクロホンユニット140の移動軌跡に関する情報を検出し、その検出結果を演奏制御情報生成部44および表示および照明制御部43に出力する。
【0032】
ピーク検出処理部42は、受信処理回路31から供給される動作検出信号(αx,αy)のピーク値を検出する。より具体的には、まず、受信処理回路31から供給される動作検出信号αx,αyから、次式(1)で表わされる加速度の絶対値|α|を求める。
|α|=(αx*αx+αy*αy)1/2 ……(1)
【0033】
このように動作検出信号αx,αyが供給される毎に、ピーク検出処理部42はその動作検出信号から加速度の絶対値|α|を求め、この絶対値|α|の時間経過波形のローカルピーク発生時間、ローカルピーク値等の情報を検出する。
【0034】
ピーク検出処理部42は、以上のように受信処理回路31から供給される動作検出信号αx,αyからマイクロホンユニット140の動きの加速度のピーク値に関する情報を検出し、その検出結果を演奏制御情報生成部44および表示および照明制御部43に出力する。
【0035】
演奏制御情報生成部44は、制御情報テーブル45を参照することにより、上記のように移動軌跡検出処理部41が検出した移動軌跡に関する情報およびピーク検出処理部42が検出したピーク値に関する情報とに基づいて、音源装置29による曲データに応じたカラオケ曲の演奏を制御するための演奏制御情報を生成する。図5に示すように、制御情報テーブル45には、移動軌跡の形状(移動方向を含む)と、制御内容を示す情報とが対応付けられて記憶されている。ここで、制御内容としては、発生させる楽音の音色の設定、テンポの設定、音量の設定、付与する効果(残響効果)、音像を特定の位置に定位させる等の楽曲演奏に関する種々の制御内容であり、図示の例では、「1回転円形で時計回り」に「音色をピアノ」にするといったカラオケ曲演奏に対する制御内容が対応付けられており、「1回転円形で反時計回り」に「音色をオルガン」にするといった制御内容が対応付けられている。
【0036】
演奏制御情報生成部44は、このように形状と演奏制御内容とが対応付けられて記憶された制御情報テーブル45を参照することにより、移動軌跡検出処理部41から供給される移動軌跡に関する情報に基づいて、音源装置29やDSP30を制御するための演奏制御情報を生成する。具体的に例示すると、歌唱者によりマイクロホンユニット140が1回転円形で時計回りに動かされた場合には、演奏制御情報生成部44は、この動きに応じて検出された移動軌跡に関する情報に基づいて音源装置29に対して音色をピアノにすることを指示するための演奏制御情報を生成する。また、演奏制御情報生成部44は、このような制御情報テーブル45を参照し、移動軌跡検出処理部41から供給される移動軌跡に関する情報に応じた演奏制御情報を生成するとともに、ピーク検出処理部42から供給されるピーク値に関する情報に応じて演奏制御情報を生成する。例えば、ピーク検出処理部42から供給されるローカルピーク値に応じた音量を発生させるための演奏制御情報等を生成する。
【0037】
このように演奏制御情報生成部44によって生成されたカラオケ曲の演奏を制御するための演奏制御情報が音源装置29およびDSP30に供給される。音源装置29には、上述したように歌唱者によって設定されたカラオケ曲の曲データ(MIDIデータ)がRAM23から読み出されて順次供給されている。音源装置29は、このように順次供給されるMIDIデータにしたがって楽音信号を生成する。この際、音源装置29は、演奏制御情報生成部44から供給される演奏制御情報を反映させて楽音信号を生成する。例えば、上述したようにピアノの音色にするといった演奏制御情報が供給された場合には、音高、タイミング、テンポ等はMIDIデータにしたがい、音色については演奏制御情報にしたがった「ピアノ」の音色を採用する。つまり、音源装置29は、演奏制御情報によって指定されたパラメータ(この場合、音色)以外のパラメータはMIDIデータにしたがい、演奏制御情報に指定されたパラメータについてはその制御内容にしたがって楽音信号を生成するのである。
【0038】
このように演奏制御情報を反映して生成された楽音信号は音源装置29からDSP30に供給される。DSP30は、音源装置29から供給される楽音信号に対して、演奏制御情報生成部44から供給される演奏制御情報にしたがった信号処理を施す。例えば、演奏制御情報がエコーを付与することを指示するものであれば、DSP30はその指示にしたがったエコーを付与するための信号処理を施す。このようにDSP30は、演奏制御情報にしたがった信号処理を施した後、処理後の楽音信号をアンプ33に出力する。
【0039】
DSP30から出力された楽音信号がアンプ33において適宜増幅等され、マイクロホンユニット140から供給される音声信号(歌唱音)とミキシングされた後、スピーカ130に出力される。これによりスピーカ130からは、歌唱者がマイクロホンユニット140に対して行った動作を反映させた楽音信号に応じたカラオケ曲の演奏音が歌唱音とともに放音されるのである。
【0040】
また、移動軌跡検出処理部41によって検出された移動軌跡に関する情報と、ピーク検出処理部42によって検出されたピーク値に関する情報は、表示および照明制御部43に供給される。表示および照明制御部43では、移動軌跡に関する情報およびピーク値に関する情報に基づいて、表示装置120に表示させる内容を制御するための表示制御情報や、照明装置150の照射内容を制御するための照明制御情報を生成し、各々の制御情報を表示装置120および照明装置150に出力する。
【0041】
本実施形態においては、表示および照明制御部43が生成する表示制御情報は、歌唱者の動作によってカラオケ曲演奏の際に使用されるパラメータ(音色、音高、音量等)のうちどのパラメータがどのように変更されたかを示す文字情報をスーパーインポーズさせるための画像情報等である。このような表示制御情報を生成する場合において、マイクロホンユニット140の動きによってカラオケ曲の演奏のあるパートの音色をピアノにするといった制御がなされると、CDチェンジャ34から読み出された背景画像等に「音色をピアノ音に変更中」といった文字情報がスーパーインポーズされて表示装置120に表示されることになる。なお、表示制御情報はこのようなスーパーインポーズ用の画像情報に限定されるものではなく、表示装置120の表示内容を変更できるものであればよく、例えばCDチェンジャ34から読み出す画像データの変更を指示するといった制御情報であってもよい。
【0042】
また、本実施形態においては、表示および照明制御部43が生成する照明制御情報は、照明装置150の照射する光の色、強さ等を制御するための情報である。例えば、ピーク検出処理部42によって検出されたローカルピーク値が大きくなった場合に、表示および照明制御部43が照明装置150の照射する光が強くなるような照明制御情報を生成し、ローカルピーク値が小さくなった場合に照明装置150の照射する光が弱くなるような照明制御情報を生成するといった具合である。このようにすれば、検出されたローカルピーク値、つまり歌唱者がマイクロホンユニット140を動かす加速度の大きさの度合いに応じた強さの光が照明装置150から照射されることになる。また、照明装置150が照射する位置等を変更できる構成(スポットライトの照射位置等を変更できるなど)であれば、表示および照明制御部43が照射位置を制御するための照明制御情報を生成し、照明装置150に出力するようにしてもよい。
【0043】
このように本実施形態に係るカラオケシステム100では、歌唱者がマイクロホンユニット140を動かすことによってカラオケ曲の演奏内容を制御することができるとともに、表示装置120の表示内容や、照明装置150による照射内容等も制御できるようになっている。
【0044】
C.カラオケ演奏にマイクロホンユニットの動きを反映させる方法の具体例
以上のようにカラオケシステム100では、曲データに忠実にカラオケ曲の演奏を行うのではなく、そのカラオケ曲の演奏等に歌唱者が歌唱のために把持等しているマイクロホンユニット140の動きを反映させることができる。ここで、マイクロホンユニット140をどのように動かせば、カラオケ曲の演奏にどのように反映させることができるかは、上述した制御情報テーブル45の記憶内容によって決まるものであり、この制御情報テーブル45の内容を適宜変更することで様々な動作パターンに様々な制御内容を割り当てることができる。以下においては、図5に例示するような情報が制御情報テーブル45に登録されている場合において、歌唱者がマイクロホンユニット140を円形(図9、図10参照)、三角形(図11、図12参照)、四角形(図13、図14参照)、八の字型(図15、図16参照)に動かした場合を例に挙げ、マイクロホンユニット140の動きをカラオケ曲演奏に反映させる方法について説明する。
【0045】
上述したようにマイクロホンユニット140の動きを曲演奏に反映させるために、移動軌跡検出処理部41がその移動軌跡を検出し、該検出結果を曲演奏に反映させている。本実施形態では、移動軌跡検出処理部41は、予め用意記憶している図8に示す形状認識用テーブルを用い、図6および図7に示す手順にしたがってマイクロホンユニット140から供給されるαx、αyに基づいて移動軌跡形状を検出するようにしている。
【0046】
C−1.マイクロホンユニット140を円形状に沿って動かした場合
ここで、図6および図7に示す手順にしたがった移動軌跡の検出処理について、マイクロホンユニット140を具体的に種々の形状に沿って移動させた場合を各々例に挙げて説明する。まず、図9に示すように、操作者がマイクロホンユニット140を時計回り円形状に沿って移動させた場合について説明する。
【0047】
操作者がマイクロホンユニット140を移動させると、移動軌跡検出処理部41は、αx、αyに基づいてマイクロホンユニット140が移動を開始したこと、つまり移動開始始点SPを検出し(ステップSa1)、形状認識のために用いる認識ポイントカウント数NPを1に設定する(ステップSa2)。ここで、認識ポイントカウント数NPは、形状認識のためにマイクロホンユニット140が移動する方向を認識するための認識点の数を示すカウント数であり、認識ポイントカウント数NP=1は1つ目の認識点NP1、認識ポイントカウント数NP=2は2つの目の認識点NP2を示す。
【0048】
この後、移動軌跡検出処理部41は、マイクロホンユニット140の始点SPからの1つ目の認識点NP1への移動方向を検出する(ステップSa3)。ここで、時計回り円形状に沿った動作をした場合には、図9に示すように、検出された始点SPからマイクロホンユニット140の移動方向、つまり始点SPから1つ目の認識点NP1への方向が右下方向となる。このように始点SPから認識点NP1への方向が検出され、その後もマイクロホンユニット140が動き続けると、移動軌跡検出処理部41の処理はステップSa4に進み、認識ポイントカウント数NPに2が設定される。そして、始点SPから右下に移動した後のマイクロホンユニット140の移動方向、つまり1つ目の認識点NP1から2つ目の認識点NPへの方向を検出する(ステップSa6)。
【0049】
ここで、ステップSa3で始点SPから1つ目の認識点NP1への方向が「右下」と検出された場合において、1つ目の認識点NP1から2つめの認識点NP2への方向が「左下」と検出された時には、マイクロホンユニット140が「時計回り円形状」に沿って移動していると判断し、移動軌跡検出処理部41は形状フラグ「時計回り円形状」を設定する(ステップSa8)。
【0050】
このように移動軌跡検出処理部41は、マイクロホンユニット140が移動軌跡が「時計回り円形状」に沿って移動していると判断し、そのような形状フラグを設定すると、以降は図8に示す形状認識用テーブルを参照し、その判断した形状に沿ってマイクロホンユニット140が移動しているか否かを確認する処理を行う。
【0051】
まず、このような確認処理の詳細な説明に先立ち、図8に示す形状認識用テーブルの内容について説明する。同図に示すように、形状認識用テーブルには、「時計回り円形状」、「反時計回り円形状」、「時計回り四角形」、「反時計回り四角形」、「時計回り三角形」、「反時計回り三角形」、「時計回り八の字」および「反時計回り八の字」といった当該移動軌跡検出処理部41が識別可能な形状の各々に対応付けて、「カウント数」と、認識点NP1、NP2……に対応する移動方向とが格納されている。ここで、各認識点に対応する移動方向とは、認識点NP1の場合には、始点SPからの移動方向を示す。図示のテーブルでは、「時計回り円形状」の認識点NP1に対応する方向として「右下」といった方向が格納されているが、これは「時計回り円形状」の移動軌跡を検出する条件が、始点SPから認識点NP1への方向が「右下」であることを示している。また、認識点NP2、NP3……については、1つ前の認識点からの移動方向に対応した方向が格納されている。図示のテーブルでは、「時計回り円形状」の認識点NP2に対応する方向として「左下」といった方向が格納されているが、これは「時計回り円形状」の移動軌跡を検出する条件が、認識点NP1から認識点NP2への方向が「左下」であることを示している。
【0052】
「カウント数」は各形状の移動軌跡の検出を完了するまでに通過したか否かが検出される認識点の数を示すデータが格納される。「時計回り円形状」の場合には、「4」が格納されており、これは「時計回り円形状」といった移動軌跡の検出を完了するまで4つの認識点を通過したか否かが確認されることを意味し、この形状に対しては認識点NP1〜認識点NP4といった4つの認識点に対応する方向が格納されることになる。また、「時計回り八の字」に対応する「カウント数」には「8」が格納されており、これは「時計回り八の字」といった移動軌跡の検出を完了するまでに8つの認識点を通過したか否かが確認されることを意味している。
【0053】
以上のようなデータが格納された形状認識用テーブルを参照し、移動軌跡検出処理部41はフラグを設定した形状に沿ってマイクロホンユニット140が移動しているか否かを確認する処理を行うのである。
【0054】
まず、上述したように「時計回り円形状」の形状フラグが設定されると(ステップSa8)、移動軌跡検出処理部41は、設定した形状フラグに対応付けられた「カウント数」から現在の認識ポイントカウント数NPを減算し、これに1をインクリメントした値を認識ポイントカウント数NPとして設定する(ステップSa12)。具体的には、現在の認識ポイントカウント数NPは2であり、「時計回り円形状」に対応する「カウント数」は4であるから、認識ポイントカウント数NPを4−2+1=3に設定する。そして、移動軌跡検出処理部41は、上記認識点NP2からのマイクロホンユニット140の移動方向、つまり次の認識点である認識点NP3への方向が、形状認識用テーブルの「時計回り円形状」の「NP3」に対応する方向、すなわち「左上」と一致するか否かを判別する(ステップSa13)。ここで、両者が一致する場合には、マイクロホンユニット140が設定した形状フラグに示される形状である「時計回り円形状」に沿って移動していることが確認され、両者が一致しない場合には「時計回り円形状」に沿って移動していないと判断される。
【0055】
ここで、マイクロホンユニット140が「時計回り円形状」に沿って移動していないと判断すると(ステップSa13の判別「NO」)、移動軌跡検出処理部41は形状認識ができないと判別し(ステップSa14)、上記設定した形状フラグをリセットする。
【0056】
一方、マイクロホンユニット140が「時計回り円形状」に沿って移動していることが確認されると(ステップSa13の判別「YES」)、移動軌跡検出処理部41は、認識ポイントカウント数NP(この時点では、3)が形状認識用テーブルの「カウント数」に格納された値(=4)と一致するか否かを判別する(ステップSa15)。つまり、移動軌跡検出処理部41は設定した形状フラグに示される形状を認識するために必要な数の認識点での方向チェックを行ったか否かを判別し、認識ポイントカウント数NPとカウント数が不一致の場合には(全ての認識点での方向チェックが終わっていない場合には)、認識ポイントカウント数NPに1をインクリメントする(ステップSa16)、すなわち認識ポイントカウント数NP=4に設定する。そして、移動軌跡検出処理部41は、処理をステップSa13に戻し、新たに設定された認識ポイントカウント数NPに対応する認識点である認識点NP4に関してのチェックを行う。具体的には、移動軌跡検出処理部41は、形状認識用テーブルの「NP4」に格納された方向「右上」と、マイクロホンユニット140の認識点NP3からの移動方向、つまり認識点NP3からNP4への方向とが一致するか否かを判別する(ステップSa13)。
【0057】
ここで、両者が一致する場合には、マイクロホンユニット140が設定した形状フラグに示される形状である「時計回り円形状」に沿って移動していることが確認され、両者が一致しない場合には「時計回り円形状」に沿って移動していないと判断される。
【0058】
そして、マイクロホンユニット140が「時計回り円形状」に沿って移動していないと判断すると(ステップSa13の判別「NO」)、移動軌跡検出処理部41は形状認識ができないと判別し(ステップSa14)、上記設定した形状フラグをリセットする。一方、、マイクロホンユニット140が「時計回り円形状」に沿って移動していることが確認されると(ステップSa13の判別「YES」)、移動軌跡検出処理部41は、認識ポイントカウント数NP(この時点では、4)が形状認識用テーブルの「カウント数」に格納された値(=4)と一致するか否かを判別する(ステップSa15)。ここでの判別は「YES」となるため、移動軌跡検出処理部41は処理をステップSa17に進める。すなわち、設定した形状フラグに示す形状である「時計回り円形状」に沿ってマイクロホンユニット140が移動したと断定し、形状認識を完了する。
【0059】
以上のようにして完了する移動軌跡検出処理部41からの認識結果を受けた演奏制御情報生成部44は、この認識結果(円形、時計回り)に応じた演奏制御情報(音色をピアノにする)を生成して音源装置29に出力する。この演奏制御情報が供給された音源装置29においては、音色以外のパラメータについては指定されたカラオケ曲に対応するMIDIデータに特定される音高、タイミング、テンポに従った楽音信号であって、音色については「ピアノ」の音色の楽音を発生するための楽音信号が生成される。
【0060】
以上のような処理を行うことにより、歌唱者がマイクロホンユニット140を円形で時計回りに回転させた場合には、MIDIデータに基づくカラオケ曲の演奏にこの円形時計回り動作に対応した制御内容(音色をピアノにする)を反映させることができる。
【0061】
次に、図10に示すように、操作者がマイクロホンユニット140を反時計回り(反時計回り)円形状に沿って移動させた場合について説明する。操作者がマイクロホンユニット140を移動させると、移動軌跡検出処理部41は、αx、αyに基づいてマイクロホンユニット140が移動を開始したこと、つまり移動開始始点SPを検出し(ステップSa1)、形状認識のために用いる認識ポイントカウント数NPを1に設定する(ステップSa2)。
【0062】
この後、移動軌跡検出処理部41は、マイクロホンユニット140の始点SPからの1つ目の認識点NP1への移動方向を検出する(ステップSa3)。ここで、反時計回り円形状に沿った動作をした場合には、図10に示すように、検出された始点SPからマイクロホンユニット140の移動方向、つまり始点SPから1つ目の認識点NP1への方向が左下方向となる。したがって、移動軌跡検出処理部41の処理はステップSa5に進み、認識ポイントカウント数NPに2が設定される。そして、始点SPから左下に移動した後のマイクロホンユニット140の移動方向、つまり1つ目の認識点NP1から2つ目の認識点NP2への方向を検出する(ステップSa7)。
【0063】
ここで、ステップSa3で始点SPから1つ目の認識点NP1への方向が「左下」と検出された場合において、1つ目の認識点NP1から2つめの認識点NP2への方向が「右下」と検出された時には、マイクロホンユニット140が「反時計回り円形状」に沿って移動していると判断し、移動軌跡検出処理部41は形状フラグ「反時計回り円形状」を設定する(ステップSa10)。
【0064】
このように移動軌跡検出処理部41は、マイクロホンユニット140が「反時計回り円形状」に沿って移動していると判断し、そのような形状フラグを設定すると、以降は図8に示す形状認識用テーブルを参照し、その判断した形状に沿ってマイクロホンユニット140が移動しているか否かを確認する処理を行う。すなわち、形状認識用テーブルの「反時計回り円形状」に対応付けられた「カウント数」および「NP1」〜「NP4」に格納されたデータを用い、上述した「時計回り円形状」の確認処理(ステップSa12〜ステップSa17)と同様の手順で確認処理を行う。したがって、図10に示すようにマイクロホンユニット140を動かした場合には、移動軌跡検出処理部41によってその移動軌跡が「反時計回り円形状」であると断定される。そして、この形状認識結果が移動軌跡検出処理部41から演奏制御情報生成部44に出力される。これにより円形反時計回り(反時計回り)に対応した制御内容(音色をオルガンにする)を指示するための演奏制御情報が演奏制御情報生成部44から音源装置29に供給される。この演奏制御情報が供給された音源装置29においては、音色以外のパラメータについては指定されたカラオケ曲に対応するMIDIデータに特定される音高、タイミング、テンポに従った楽音信号であって、音色については「オルガン」の音色の楽音を発生するための楽音信号が生成される。
【0065】
以上のような処理を行うことにより、歌唱者がマイクロホンユニット140を円形で反時計回りに回転させた場合には、MIDIデータに基づくカラオケ曲の演奏にこの円形時計回り動作に対応した制御内容(音色をオルガン音にする)を反映させることができる。
【0066】
C−2.マイクロホンユニット140を三角形状に沿って動かした場合
次に、図11に示すように、操作者がマイクロホンユニット140を時計回り三角形状に沿って移動させた場合について説明する。操作者がマイクロホンユニット140を移動させると、移動軌跡検出処理部41は、αx、αyに基づいてマイクロホンユニット140が移動を開始したこと、つまり移動開始始点SPを検出し(ステップSa1)、形状認識のために用いる認識ポイントカウント数NPを1に設定する(ステップSa2)。
【0067】
この後、移動軌跡検出処理部41は、マイクロホンユニット140の始点SPからの1つ目の認識点NP1への移動方向を検出する(ステップSa3)。ここで、時計回り三角形状に沿った動作をした場合には、図11に示すように、検出された始点SPからマイクロホンユニット140の移動方向、つまり始点SPから1つ目の認識点NP1への方向が右下方向となる。したがって、移動軌跡検出処理部41の処理はステップSa4に進み、認識ポイントカウント数NPに2が設定される。そして、始点SPから右下に移動した後のマイクロホンユニット140の移動方向、つまり1つ目の認識点NP1から2つ目の認識点NP2への方向を検出する(ステップSa6)。
【0068】
ここで、ステップSa3で始点SPから1つ目の認識点NP1への方向が「右下」と検出された場合において、1つ目の認識点NP1から2つめの認識点NP2への方向が「左横」と検出された時には、マイクロホンユニット140が「時計回り三角形状」に沿って移動していると判断し、移動軌跡検出処理部41は形状フラグ「時計回り三角形状」を設定する(ステップSa9)。
【0069】
このように移動軌跡検出処理部41は、マイクロホンユニット140が移動軌跡が「時計回り三角形状」に沿って移動していると判断し、そのような形状フラグを設定すると、以降は図8に示す形状認識用テーブルを参照し、その判断した形状に沿ってマイクロホンユニット140が移動しているか否かを確認する処理を行う。すなわち、形状認識用テーブルの「時計回り三角形状」に対応付けられた「カウント数」および「NP1」〜「NP3」に格納されたデータを用い、上述した「時計回り円形状」の確認処理(ステップSa12〜ステップSa17)と同様の手順で確認処理を行う。したがって、図11に示すようにマイクロホンユニット140を動かした場合には、移動軌跡検出処理部41によってその移動軌跡が「時計回り三角形状」であると断定される。この認識結果が移動軌跡検出処理部41から演奏制御情報生成部44に出力される。これにより三角形時計回りに対応した制御内容(拍手音を挿入(図5参照))を指示するための演奏制御情報が演奏制御情報生成部44から音源装置29に供給される。この演奏制御情報が供給された音源装置29においては、カラオケ曲に対応するMIDIデータに従った楽音信号に拍手音の音声信号が加算された楽音信号が生成される。
【0070】
以上のような処理を行うことにより、歌唱者がマイクロホンユニット140を三角形状に沿って時計回りに回転させた場合には、MIDIデータに基づくカラオケ曲の演奏にこの三角形時計回り動作に対応した制御内容(拍手音を挿入する)を反映させることができる。
【0071】
次に、図12に示すように、操作者がマイクロホンユニット140を反時計回り三角形状に沿って移動させた場合について説明する。操作者がマイクロホンユニット140を移動させると、移動軌跡検出処理部41は、αx、αyに基づいてマイクロホンユニット140が移動を開始したこと、つまり移動開始始点SPを検出し(ステップSa1)、形状認識のために用いる認識ポイントカウント数NPを1に設定する(ステップSa2)。
【0072】
この後、移動軌跡検出処理部41は、マイクロホンユニット140の始点SPからの1つ目の認識点NP1への移動方向を検出する(ステップSa3)。ここで、反時計回り三角形状に沿った動作をした場合には、図12に示すように、検出された始点SPからマイクロホンユニット140の移動方向、つまり始点SPから1つ目の認識点NP1への方向が左下方向となる。したがって、移動軌跡検出処理部41の処理はステップSa5に進み、認識ポイントカウント数NPに2が設定される。そして、始点SPから右下に移動した後のマイクロホンユニット140の移動方向、つまり1つ目の認識点NP1から2つ目の認識点NP2への方向を検出する(ステップSa6)。
【0073】
ここで、ステップSa3で始点SPから1つ目の認識点NP1への方向が「左下」と検出された場合において、1つ目の認識点NP1から2つめの認識点NP2への方向が「右横」と検出された時には、マイクロホンユニット140が「反時計回り三角形状」に沿って移動していると判断し、移動軌跡検出処理部41は形状フラグ「反時計回り三角形状」を設定する(ステップSa9)。
【0074】
このように移動軌跡検出処理部41は、マイクロホンユニット140が「反時計回り三角形状」に沿って移動していると判断し、そのような形状フラグを設定すると、以降は図8に示す形状認識用テーブルを参照し、その判断した形状に沿ってマイクロホンユニット140が移動しているか否かを確認する処理を行う。すなわち、形状認識用テーブルの「反時計回り三角形状」に対応付けられた「カウント数」および「NP1」〜「NP3」に格納されたデータを用い、上述した「時計回り円形状」の確認処理(ステップSa12〜ステップSa17)と同様の手順で確認処理を行う。したがって、図12に示すようにマイクロホンユニット140を動かした場合には、移動軌跡検出処理部41によってその移動軌跡が「反時計回り三角形状」であると断定され、当該断定された形状に応じた楽音制御等が行われることになる。
【0075】
C−3.マイクロホンユニット140を四角形状に沿って移動させた場合
次に、図13に示すように、操作者がマイクロホンユニット140を時計回り四角形状に沿って移動させた場合について説明する。操作者がマイクロホンユニット140を移動させると、移動軌跡検出処理部41は、αx、αyに基づいてマイクロホンユニット140が移動を開始したこと、つまり移動開始始点SPを検出し(ステップSa1)、形状認識のために用いる認識ポイントカウント数NPを1に設定する(ステップSa2)。
【0076】
この後、移動軌跡検出処理部41は、マイクロホンユニット140の始点SPからの1つ目の認識点NP1への移動方向を検出する(ステップSa3)。ここで、時計回り四角形状に沿った動作をした場合には、図13に示すように、検出された始点SPからマイクロホンユニット140の移動方向、つまり始点SPから1つ目の認識点NP1への方向が右横方向となる。したがって、移動軌跡検出処理部41の処理はステップSa18に進み、マイクロホンユニット140が「時計回り四角形状」に沿って移動していると判断し、移動軌跡検出処理部41は形状フラグ「時計回り四角形状」を設定する。
【0077】
このように移動軌跡検出処理部41は、マイクロホンユニット140が「時計回り四角形状」に沿って移動していると判断し、そのような形状フラグを設定すると、以降は図8に示す形状認識用テーブルを参照し、その判断した形状に沿ってマイクロホンユニット140が移動しているか否かを確認する処理を行う。すなわち、形状認識用テーブルの「時計回り四角形状」に対応付けられた「カウント数」および「NP1」〜「NP4」に格納されたデータを用い、上述した「時計回り円形状」の確認処理(ステップSa12〜ステップSa17)と同様の手順で確認処理を行う。したがって、図13に示すようにマイクロホンユニット140を動かした場合には、移動軌跡検出処理部41によってその移動軌跡が「時計回り四角形状」であると断定される。そして、この認識結果が移動軌跡検出処理部41から演奏制御情報生成部44に出力される。これにより四角形時計回りに対応した制御内容(音色をギターにする)を指示するための演奏制御情報が演奏制御情報生成部44から音源装置29に供給される。この演奏制御情報が供給された音源装置29においては、音色以外のパラメータについては指定されたカラオケ曲に対応するMIDIデータに特定される音高、タイミング、テンポに従った楽音信号であって、音色については「ギター」の音色の楽音を発生するための楽音信号が生成される。
【0078】
以上のような処理を行うことにより、歌唱者がマイクロホンユニット140を四角形状に沿って時計回りに回転させた場合には、MIDIデータに基づくカラオケ曲の演奏にこの四角形時計回り動作に対応した制御内容(音色をギター音にする)を反映させることができる。
【0079】
次に、図14に示すように、操作者がマイクロホンユニット140を反時計回り四角形状に沿って移動させた場合について説明する。操作者がマイクロホンユニット140を移動させると、移動軌跡検出処理部41は、αx、αyに基づいてマイクロホンユニット140が移動を開始したこと、つまり移動開始始点SPを検出し(ステップSa1)、形状認識のために用いる認識ポイントカウント数NPを1に設定する(ステップSa2)。
【0080】
この後、移動軌跡検出処理部41は、マイクロホンユニット140の始点SPからの1つ目の認識点NP1への移動方向を検出する(ステップSa3)。ここで、反時計回り四角形状に沿った動作をした場合には、図14に示すように、検出された始点SPからマイクロホンユニット140の移動方向、つまり始点SPから1つ目の認識点NP1への方向がほぼ真下方向となる。したがって、移動軌跡検出処理部41の処理はステップSa19に進み、マイクロホンユニット140が「反時計回り四角形状」に沿って移動していると判断し、移動軌跡検出処理部41は形状フラグ「反時計回り四角形状」を設定する。
【0081】
このように移動軌跡検出処理部41は、マイクロホンユニット140が「反時計回り四角形状」に沿って移動していると判断し、そのような形状フラグを設定すると、以降は図8に示す形状認識用テーブルを参照し、その判断した形状に沿ってマイクロホンユニット140が移動しているか否かを確認する処理を行う。すなわち、形状認識用テーブルの「反時計回り四角形状」に対応付けられた「カウント数」および「NP1」〜「NP4」に格納されたデータを用い、上述した「時計回り円形状」の確認処理(ステップSa12〜ステップSa17)と同様の手順で確認処理を行う。したがって、図14に示すようにマイクロホンユニット140を動かした場合には、移動軌跡検出処理部41によってその移動軌跡が「反時計回り四角形状」であると断定される。そして、この認識結果が移動軌跡検出処理部41から演奏制御情報生成部44に出力される。これにより四角形時計回りに対応した制御内容(音色をギターにする)を指示するための演奏制御情報が演奏制御情報生成部44から音源装置29に供給される。この演奏制御情報が供給された音源装置29においては、音色以外のパラメータについては指定されたカラオケ曲に対応するMIDIデータに特定される音高、タイミング、テンポに従った楽音信号であって、音色については「ギター」の音色の楽音を発生するための楽音信号が生成される。
【0082】
以上のような処理を行うことにより、歌唱者がマイクロホンユニット140を四角形状に沿って時計回りに回転させた場合には、MIDIデータに基づくカラオケ曲の演奏にこの四角形時計回り動作に対応した制御内容(音色をギター音にする)を反映させることができる。
【0083】
C−4.マイクロホンユニット140を八の字型に沿って動かした場合
次に、図15に示すように、操作者がマイクロホンユニット140を時計回り八の字型に沿って移動させた場合について説明する。操作者がマイクロホンユニット140を移動させると、移動軌跡検出処理部41は、αx、αyに基づいてマイクロホンユニット140が移動を開始したこと、つまり移動開始始点SPを検出し(ステップSa1)、形状認識のために用いる認識ポイントカウント数NPを1に設定する(ステップSa2)。
【0084】
この後、移動軌跡検出処理部41は、マイクロホンユニット140の始点SPからの1つ目の認識点NP1への移動方向を検出する(ステップSa3)。ここで、時計回り八の字型に沿った動作をした場合には、図15に示すように、検出された始点SPからマイクロホンユニット140の移動方向、つまり始点SPから1つ目の認識点NP1への方向が右上方向となる。したがって、移動軌跡検出処理部41の処理はステップSa20に進み、マイクロホンユニット140が「時計回り八の字型」に沿って移動していると判断し、移動軌跡検出処理部41は形状フラグ「時計回り八の字型」を設定する。
【0085】
このように移動軌跡検出処理部41は、マイクロホンユニット140が「時計回り八の字型」に沿って移動していると判断し、そのような形状フラグを設定すると、以降は図8に示す形状認識用テーブルを参照し、その判断した形状に沿ってマイクロホンユニット140が移動しているか否かを確認する処理を行う。すなわち、形状認識用テーブルの「時計回り八の字型」に対応付けられた「カウント数」および「NP1」〜「NP8」に格納されたデータを用い、上述した「時計回り円形状」の確認処理(ステップSa12〜ステップSa17)と同様の手順で確認処理を行う。より具体的には、上記のように形状フラグが設定された後、マイクロホンユニット140の移動軌跡が「時計回り八の字型」に対応付けられた「NP2」〜{NP8」に格納される方向、つまり「右下」→「左下」→「左上」……「右下」→「右上」に沿って移動しているか否かを確認する。したがって、図15に示すようにマイクロホンユニット140を動かした場合には、移動軌跡検出処理部41によってその移動軌跡が「時計回り八の字型」であると断定される。該認識結果が移動軌跡検出処理部41から演奏制御情報生成部44に出力される。これにより八の字型時計回りに対応した制御内容(例えば、音色をトランペットにする)を指示するための演奏制御情報が演奏制御情報生成部44から音源装置29に供給される。この演奏制御情報が供給された音源装置29においては、音色以外のパラメータについては指定されたカラオケ曲に対応するMIDIデータに特定される音高、タイミング、テンポに従った楽音信号であって、音色については「トランペット」の音色の楽音を発生するための楽音信号が生成される。
【0086】
以上のような処理を行うことにより、歌唱者がマイクロホンユニット140を八の字形状に沿って時計回りに回転させた場合には、MIDIデータに基づくカラオケ曲の演奏にこの八の字型時計回り動作に対応した制御内容(音色をトランペット音にする)を反映させることができる。
【0087】
次に、図16に示すように、操作者がマイクロホンユニット140を反時計回り八の字型に沿って移動させた場合について説明する。操作者がマイクロホンユニット140を移動させると、移動軌跡検出処理部41は、αx、αyに基づいてマイクロホンユニット140が移動を開始したこと、つまり移動開始始点SPを検出し(ステップSa1)、形状認識のために用いる認識ポイントカウント数NPを1に設定する(ステップSa2)。
【0088】
この後、移動軌跡検出処理部41は、マイクロホンユニット140の始点SPからの1つ目の認識点NP1への移動方向を検出する(ステップSa3)。ここで、反時計回り八の字型に沿った動作をした場合には、図16に示すように、検出された始点SPからマイクロホンユニット140の移動方向、つまり始点SPから1つ目の認識点NP1への方向が真下方向となる。したがって、移動軌跡検出処理部41の処理はステップSa21に進み、マイクロホンユニット140が「反時計回り八の字型」に沿って移動していると判断し、移動軌跡検出処理部41は形状フラグ「反時計回り八の字型」を設定する。
【0089】
このように移動軌跡検出処理部41は、マイクロホンユニット140が「反時計回り八の字型」に沿って移動していると判断し、そのような形状フラグを設定すると、以降は図8に示す形状認識用テーブルを参照し、その判断した形状に沿ってマイクロホンユニット140が移動しているか否かを確認する処理を行う。すなわち、形状認識用テーブルの「反時計回り八の字型」に対応付けられた「カウント数」および「NP1」〜「NP8」に格納されたデータを用い、上述した「時計回り円形状」の確認処理(ステップSa12〜ステップSa17)と同様の手順で確認処理を行う。より具体的には、上記のように形状フラグが設定された後、マイクロホンユニット140の移動軌跡が「反時計回り八の字型」に対応付けられた「NP2」〜{NP8」に格納される方向、つまり「左下」→「右下」→「右上」……「左下」→「左上」に沿って移動しているか否かを確認する。したがって、図16に示すようにマイクロホンユニット140を動かした場合には、移動軌跡検出処理部41によってその移動軌跡が「反時計回り八の字型」であると断定される。該認識結果が移動軌跡検出処理部41から演奏制御情報生成部44に出力される。これにより八の字型反時計回りに対応した制御内容(例えば、音色をクラリネットにする)を指示するための演奏制御情報が演奏制御情報生成部44から音源装置29に供給される。この演奏制御情報が供給された音源装置29においては、音色以外のパラメータについては指定されたカラオケ曲に対応するMIDIデータに特定される音高、タイミング、テンポに従った楽音信号であって、音色については「クラリネット」の音色の楽音を発生するための楽音信号が生成される。
【0090】
以上のような処理を行うことにより、歌唱者がマイクロホンユニット140を八の字形状に沿って時計回りに回転させた場合には、MIDIデータに基づくカラオケ曲の演奏にこの八の字型反時計回り動作に対応した制御内容(音色をクラリネット音にする)を反映させることができる。
【0091】
以上説明したのが移動軌跡検出処理部41によるマイクロホンユニット140の移動軌跡を検出するための処理手順の具体例であるが、上記形状以外の形状、例えば波形や山型等についても、図8に示す形状認識用テーブルにそれらの形状を認識するための情報を格納しておくことにより認識することが可能であり、上記形状以外の形状を認識させたい場合には、その形状に応じて形状認識用テーブルや上記処理手順を適宜変更すればよい。
【0092】
以上説明したように本実施形態に係るカラオケシステム100では、カラオケ曲を歌唱する歌唱者が把持するマイクロホンユニット140を、円形、四角形、三角形、八の字型等の種々の形状に沿って移動させることにより、その形状に割り当てられた制御内容をカラオケ曲の演奏に反映させることができる。したがって、歌唱者が予めどのような形状に沿ってマイクロホンユニット140を移動させれば、どのような制御内容が反映されるかといったことを知っていれば、自身がカラオケ曲を歌唱している間に、音色、テンポ、タイミング、音量等の種々の楽音パラメータをマイクロホンユニット140を所定形状に沿って移動させることにより制御することができる。したがって、カラオケ曲の歌唱中にカラオケ装置本体部110に設けられた操作部のスイッチ群等を操作するといった煩雑な操作を行わずに、マイクロホンユニット140を所望の形状に沿って移動させるといった歌唱しながら容易に行える動作によって種々の演奏に関するパラメータを変更等することができるのである。
【0093】
また、歌唱者は、マイクロホンユニット140を所定の形状に移動させることによってカラオケ曲の演奏だけではなく、他の機器、例えば照明装置150や表示装置120の表示内容等を制御することができる。したがって、マイクロホンユニット140を素早く動かす等することにより、当該カラオケシステム100が設置された室内を明るくしたり、マイクロホンユニット140をゆっくりと動かすことによって室内を暗くしたりするといったことも可能である。また、一つの動作、例えば八の字型反時計回りといった形状に沿ってマイクロホンユニット140を移動させることにより、このような照明装置150の制御、表示装置120の表示内容の制御、およびカラオケ曲の演奏内容の制御を行うようにすれば、例えば歌唱者がある動作を行った場合にカラオケ曲の演奏テンポを速くし、照明装置150の点滅照射させる周期を速くし、さらに表示装置120に疾走感のある映像等を表示するといった曲演奏、照明および表示の連携した制御を行わせるようにすることもできる。
【0094】
D.変形例
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような種々の変形が可能である。
【0095】
(変形例1)
上述した実施形態においては、マイクロホンユニット140の移動軌跡が描く形状や動きの速さ(絶対値|α|)等に応じてカラオケ曲の演奏の際の音色を変更したり、所定の音を挿入したりするといった制御を行うようになっていたが、カラオケ曲の演奏の際にこれ以外の演奏内容の制御を行うようにしてもよい。例えば、ある形状に沿ってマイクロホンユニット140を移動させた場合には、カラオケ曲の演奏音の仮想音源の位置がカラオケ装置本体部110の位置から離れた位置となるようにDSP30を制御する一方で、他の形状に沿ってマイクロホンユニット140を移動させた場合には、仮想音源の位置がカラオケ装置本体部110に近い位置となるようにDSP30を制御するといったような音像定位制御を行うようにしてもよい。このように動作センサMSの検出結果(移動軌跡)に応じて仮想音源位置を制御する場合、DSP30は、目標となる仮想音源の位置に応じた遅延処理やパンニング処理を音源装置29から供給された楽音信号に対して施すようにすればよい。
【0096】
また、上記のように動作センサMSの検出結果(移動軌跡)に応じて仮想音源の位置を制御するといった制御を行う以外にも、動作センサMSの検出結果に応じて所定の広さの音場空間を再現するための制御を行うようにしてもよい。例えば、ある形状に沿ってマイクロホンユニット140を移動させた場合には、カラオケ曲の演奏音があたかも広い空間(コンサートホール等)内で再生されているかのような残響効果付与処理を楽音信号に施すようにDSP30に指示するようにしてもよい。このように楽音信号に残響音を付与する方法としては、いわゆるインパルス応答畳み込み方式の残響音付与方法が知られている。このインパルス応答畳み込み方式の残響音付与方法は、コンサートホール等の音場空間においてインパルス音を発生した際に採取されるインパルス応答を予め記憶させておき、楽音信号のサンプルデータ列に対し、予め記憶されているインパルス応答を畳み込むことにより残響の付与された楽音信号を得るというものである。上記のようにマイクロホンユニット140がある形状に沿って移動させられ、その動作検出結果に応じて上記のような残響効果付与処理を行う場合、DSP30が音源装置29から供給される楽音信号に対して上記のようなインパルス応答畳み込み処理を行うようにすればよい。
【0097】
(変形例2)
また、マイクロホンユニット140に搭載された動作センサMSの検出結果をカラオケ曲の演奏、照明および表示にどのように反映させるかは、上記実施形態で説明した例に限定されるものではない。例えば、動作センサMSによって検出された動作検出信号αx,αyの絶対値|α|が、所定値より大きくなるタイミングを検出し、当該検出したタイミングに応じてカラオケ曲の演奏テンポ、照明の発光タイミング等を制御するようにしてもよい。このようにすれば、歌唱者がマイクロホンユニット140を周期的に大きく動かすといった動作を行えば、その大きく動かしたタイミングが検出され、この検出タイミングに応じて演奏テンポ等を制御することができる。例えば、歌唱者がマイクロホンユニット140を大きく動かす時間間隔を短くした場合にカラオケ曲の演奏テンポが速くなるようにし、マイクロホンユニット140を大きく動かす時間間隔を長くした場合にカラオケ曲の演奏テンポが遅くなるといった制御を行うようにしてもよい。
【0098】
(変形例3)
また、上述した実施形態においては、マイクロホンユニット140の移動軌跡に応じて音色や挿入音を制御するようにしていたが、これらの制御に加えマイクロホンユニット140がある形状に沿って移動させられているときの位置に応じて音量等を制御するようにしてもよい。例えば、図9に示すようにマイクロホンユニット140を円形時計回りに沿って移動させた場合に、移動軌跡検出処理部41がその移動軌跡形状における位置を逐一演奏制御情報生成部44に出力し、演奏制御情報生成部44がその位置情報に応じて音量等を制御するための演奏制御情報を生成するようにしてもよい。この場合、演奏制御情報生成部44は、始点SPよりも図の下側の位置にいくにつれて音量を小さくすることを指示する演奏制御情報を生成する等すれば、マイクロホンユニット140が始点SP近傍を移動しているときは比較的大きな音量で楽音が発生させられ、認識点NP1および認識点NP3近傍を移動しているときは若干発生音量が小さくなり、認識点NP2近傍を移動しているときに発生音量をさらに小さくするといった音量調整を行うことができる。また、このようなマイクロホンユニット140の始点SPを基準とした相対的な位置に応じて音量等を制御するようにすれば、歌唱者がより大きな円形状に沿ってマイクロホンユニット140を移動させた場合には、その移動軌跡が始点SPに対してより下側の位置を通過することになる。すなわち、より大きな円形状に沿ってマイクロホンユニット140を動かすとその動きにより変更される音量幅が大きくなり、逆により小さな円形状に沿ってマイクロホンユニット140を動かすとその動きにより変更される音量の幅が小さくなる。したがって、歌唱者はマイクロホンユニット140をある形状に沿って移動させる場合に、その形状を描く大きさを調整することで、音量等のパラメータの変更幅を自在に制御することができる。
【0099】
(変形例4)
また、上述した実施形態においては、歌唱者のマイクロホンユニット140に対する動作を検出する動作センサMSとして2次元加速度センサを用いていたが、歌唱者等(歌唱者に限定されない)のマイクロホンユニット140に対する何らかの動作を検出することができるものであればよく、3次元加速度センサ、3次元速度センサ、2次元速度センサ、傾斜センサ、歪みセンサ、衝撃センサ等の種々のセンサを用いることができる。
【0100】
(変形例5)
また、上述した実施形態においては、歌唱者が歌唱音を入力するマイクロホン15を備えたマイクロホンユニット140に動作センサMSを搭載するようにしていたが、マイクロホン15とは別筐体内に動作センサMSを搭載した動作検出ユニットとして構成するようにしてもよい。このよう動作センサMSをマイクロホン15と別筐体に搭載する場合には、図17に示すように、歌唱者はマイクロホンを搭載した棒状のマイクロホンユニット300を一方の手に把持し、他方の手に動作センサを搭載した棒状の動作検出ユニット310を把持して利用することができる。また、動作検出ユニット310は棒状等に限られるものではなく、歌唱者等の動きを検出できる位置に装着できればよく、例えば歌唱者等の手や足等に巻き付けて装着することができるタイプのものであってもよいし、身体の一部に貼り付ける等によって装着することができるタイプのものであってもよい。
【0101】
(変形例6)
また、上述した実施形態においては、マイクロホンユニット140に内蔵した1つの動作センサMSの検出結果に応じてカラオケ曲の演奏、照明、表示等を制御するようにしていたが、複数の動作センサMSの検出結果に応じてカラオケ曲の演奏等を制御するようにしてもよい。複数の動作センサMSを用いる場合には、各々の動作センサMSに予め制御対象を割り当てておき、例えばある動作センサMSはカラオケ曲演奏、他の動作センサMSは照明および表示といったように割り当てておき、各々の動作センサMSの検出結果に応じて割り当てられた制御対象を制御するようにしてもよいし、複数の動作センサMSの検出結果の平均を求め、該検出結果の平均に応じてカラオケ曲の演奏等を制御するようにしてもよい。
【0102】
(変形例7)
また、上述した実施形態においては、歌唱者がマイクロホンユニット140を動かすことにより、カラオケ曲の楽曲演奏を制御することができるようになっていたが、曲データがボーカル音データを含んでいる場合には、当該ボーカル音データに基づくボーカル音の発生を動作センサMSの検出結果に応じて制御するようにしてもよい。
【0103】
上述したようにカラオケ演奏用の曲データとして用いられるMIDIデータには、楽曲演奏のための伴奏トラック、歌詞表示のための歌詞トラックに加え、ボーカルトラックを含むデータもある。ボーカル音トラックは、プロの歌手が歌唱したボーカル音をデータ化したものであり、例えばプロ歌手が歌うことにより生成された音声信号をADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation)データ化したものなどが用いられる。ボーカル音トラックを含む曲データに基づいた演奏を行う場合、カラオケ装置本体部110に音声再生装置を設け、該音声再生装置がボーカル音トラックのボーカル音データを再生することによりボーカル音が再生されるようになっている。このようなボーカル音トラックのボーカル音データの再生に、動作センサMSの動作検出結果を反映させるようにしてもよい。例えば、上述した実施形態のように検出した移動軌跡の形状に応じてボーカル音の再生音量を制御したり、再生されるボーカル音にエコーを付与したりするといったことを行うようにしてもよい。
【0104】
(変形例8)
また、上述した実施形態においては、歌唱者がマイクロホンユニット140を動かすことにより、カラオケ曲の楽曲演奏を制御することができるようになっていたが、歌詞情報およびメロディー情報に基づいて歌唱音を合成する歌唱合成器をカラオケ装置本体部110に搭載し、動作センサMSの検出結果に応じてこの歌唱合成器による歌唱音合成を制御するようにしてもよい。
【0105】
図18に示すように、当該カラオケシステム100’のカラオケ装置本体部110’は、上記実施形態におけるカラオケ装置本体部110に歌唱合成器180を加えた構成となっている。歌唱合成器180は、カラオケ演奏用の曲データに含まれる歌詞情報(MIDIデータの場合、歌詞トラック)およびメロディー情報(MIDIデータの場合、伴奏トラック)にしたがって歌唱音信号を合成する。歌唱合成器180としては、公知の種々の歌唱合成装置を用いることができ、例えば規則合成技術を応用した歌唱合成器等を用いることができる。規則合成技術を応用した歌唱合成器は、音素や複数の音素を含む音素連鎖を単位とする音声試料データを記憶したデータベースを有しており、歌詞情報にしたがって必要となる音素等の音声試料データを当該データベースから読み出して接続することにより歌唱音信号を合成するものであり、このような歌唱合成器を用いることができる。
【0106】
この変形例において、歌唱合成器180には移動軌跡検出処理部41によって検出された移動軌跡に関する情報と、ピーク検出処理部42によって検出されたピーク値に関する情報といった歌唱者がマイクロホンユニット140に対して行った動作に応じた情報が供給される。歌唱合成器180は、上記のような曲データに示される歌詞情報およびメロディー情報に忠実に歌唱音信号を合成するのではなく、移動軌跡検出処理部41およびピーク検出処理部42から供給される動作に関する情報を反映させた歌唱音信号を合成し、アンプ33に出力する。より具体的には、、歌唱合成器180は、移動軌跡に関する情報やピーク値に関する情報に対応付けて歌唱音合成に反映させる制御内容を記述したテーブルを有している。そして、歌唱合成器180は、ある移動軌跡に関する情報、例えば円形時計回り(図7参照)の移動軌跡であるといった情報が供給された場合には、当該テーブルに円形時計回りの移動軌跡であるといった情報に対応付けられた制御内容、例えば女性の声で歌唱音信号を合成する等の制御内容を歌唱音合成に反映させるのである。
【0107】
また、上記のように動作センサMSの検出結果に応じて女性の声で歌唱音信号を合成するといった音色に関する制御を行う以外にも、動作センサMSの検出結果に応じて歌唱合成器180が歌唱音信号を合成するタイミング、音量等種々の要素を制御するようにしてもよい。例えば、四角形時計回り形状(図9参照)に沿ってマイクロホンユニット140を移動させた場合に、その動作検出結果に応じて歌唱合成器180が歌唱音信号の合成を開始するようにし、四角形反時計回り形状(図10参照)に沿ってマイクロホンユニット140を移動させた場合に、その動作検出結果に応じて歌唱合成器180が歌唱音信号の合成を停止するといった制御を行うようにしてもよい。このようにすれば、歌唱者が当該カラオケシステム100’を利用してデュエット曲を歌唱する際に、歌唱者が相手方の歌唱パートを歌唱させようと思ったときにはマイクロホンユニット140を四角形時計回りの形状に沿って移動させれば、相手方の歌唱パートの歌唱音が歌唱合成器180によって合成される。一方、歌唱者が相手方の歌唱パートの歌唱を停止させようと思ったときにはマイクロホンユニット140を四角形反時計回りの形状に沿って移動させれば、相手方の歌唱パートの歌唱音の合成を停止することができる。したがって、歌唱者はデュエット曲の相手方の歌唱パートの進行をマイクロホンユニット140を移動させるといった歌唱しながら容易に行える動作によって任意に制御することができる。
【0108】
(変形例9)
また、上述した実施形態において、動作センサMSの検出結果(移動軌跡等)に応じて曲演奏、照明および表示等を制御する際に、演奏中のカラオケ曲に応じた制御を行うようにしてもよい。例えば、歌唱者が選択したカラオケ曲の曲調に応じて動作センサMSの検出結果に基づく照明および表示等の制御内容を変更するようにしてもよい。すなわち、歌唱者がマイクロホンユニット140に対して同じ動作を行った場合にも、演奏中のカラオケ曲がアップテンポの曲であるか、スローバラードの曲であるかに応じて、異なる制御を行うようにしてもよい。例えば、アップテンポの曲の場合、照明装置150の照射する光の強さを制御できる範囲を明るめにする、表示内容を疾走感のある映像とする等の制御を行い、スローバラードの場合には照明装置150の照射する光の強さを制御できる範囲を暗めにし、表示内容をゆったりとしたイメージのある映像等にする等の制御を行うようにすればよい。このように曲調に応じて制御内容を変更する場合には、予め曲データに曲調を識別するための情報を含めておき、あるカラオケ曲が指定された場合、その曲データに含まれる曲調を識別する情報を参照して、どのような制御態様で制御を行うかを決定するようにすればよい。
【0109】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、カラオケ曲の歌唱中であっても、煩雑な操作等を行うことなく、曲データに基づく楽音発生を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るカラオケシステムの外観を模式的に示す図である。
【図2】 前記カラオケシステムの構成要素であるマイクロホンユニットの構成を示すブロック図である。
【図3】 前記カラオケシステムの構成要素であるカラオケ装置本体部の構成を示すブロック図である。
【図4】 カラオケ曲演奏時における前記カラオケシステムの機能構成を示すブロック図である。
【図5】 前記カラオケシステムの制御情報テーブルに格納される情報の一例を示す図である。
【図6】 前記マイクロホンユニットの移動軌跡を検出するための処理手順を示すフローチャートである。
【図7】 前記マイクロホンユニットの移動軌跡を検出するための処理手順を示すフローチャートである。
【図8】 前記マイクロホンユニットの移動軌跡検出に用いられる形状認識用テーブルの内容を説明するための図である。
【図9】 前記マイクロホンユニットの移動軌跡検出処理を説明するための図である。
【図10】 前記マイクロホンユニットの移動軌跡検出処理を説明するための図である。
【図11】 前記マイクロホンユニットの移動軌跡検出処理を説明するための図である。
【図12】 前記マイクロホンユニットの移動軌跡検出処理を説明するための図である。
【図13】 前記マイクロホンユニットの移動軌跡検出処理を説明するための図である。
【図14】 前記マイクロホンユニットの移動軌跡検出処理を説明するための図である。
【図15】 前記マイクロホンユニットの移動軌跡検出処理を説明するための図である。
【図16】 前記マイクロホンユニットの移動軌跡検出処理を説明するための図である。
【図17】 前記カラオケシステムの変形例の外観を模式的に示す図である。
【図18】 カラオケ曲演奏時における前記カラオケシステムの変形例の機能構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11……CPU、12……メモリ、15……マイクロホン、21……CPU、22……ROM、23……RAM、28……表示制御部、29……音源装置、30……DSP、33……アンプ、41……移動軌跡検出処理部、42……ピーク検出処理部、43……表示および照明制御部、44……演奏制御情報生成部、100……カラオケシステム、110……カラオケ装置本体部、120……表示装置、130……スピーカ、140……マイクロホンユニット、150……照明装置、180……歌唱合成器、300……マイクロホンユニット、310……動作検出ユニット、MS……動作センサ
Claims (9)
- 使用者が携帯可能であり、当該ユニットを携帯する使用者の動作を検出する動作検出ユニットと、曲データに基づいて演奏を行うカラオケ装置とを備えたカラオケシステムであって、
前記動作検出ユニットは、前記使用者によって動かされたときの加速度を検出結果として出力する動作センサを備え、
前記カラオケ装置は、
前記動作センサによって出力された加速度のピーク値に関する情報を取得する取得手段と、
前記動作検出ユニットの予め定義された移動軌跡の形状毎に、前記動作検出ユニットの移動開始時からの移動方向を認識するための認識点が移動順に定義された認識点列及び当該認識点の数を表すカウント数を記憶する形状認識用テーブルと、当該形状認識用テーブルの各形状に対応する演奏の制御内容を表す制御情報とを記憶する記憶手段と、
前記形状認識用テーブルを参照し、前記動作センサの検出結果に対応する前記認識点列と前記カウント数を判別することにより前記形状を特定すると共に、特定した前記形状に対応する前記制御内容を前記制御情報から特定する特定手段と、
前記取得手段で取得された前記ピーク値に関する情報と、前記特定手段によって特定された前記制御内容とに基づいて演奏制御情報を生成し、当該演奏制御情報に従って前記曲データに基づく楽音を発生する楽音発生手段と
を有することを特徴とするカラオケシステム。 - 前記制御情報は、前記曲データによって特定される発生すべき楽音のテンポ、楽音の音量、タイミング、音色および効果の少なくとも1つを制御する制御内容を含むことを特徴とする請求項1に記載のカラオケシステム。
- 前記楽音発生手段は、前記特定手段によって特定された形状に応じて、前記曲データに基づいて発生させる楽音の音像位置を制御することを特徴とする請求項1または2に記載のカラオケシステム。
- 前記動作検出ユニットは、使用者の音声を入力するマイクロホンを有しており、
前記楽音発生手段は、前記曲データに基づく楽音と前記マイクロホンに入力された音声を合成して発音することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のカラオケシステム。 - 前記曲データにボーカル音データが含まれている場合に、前記楽音発生手段は、前記特定手段によって特定された形状に応じて、前記ボーカル音データに基づくボーカル音の発生を制御することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のカラオケシステム。
- 前記カラオケ装置は、
前記曲データに含まれる歌詞情報およびメロディー情報に基づいて歌唱音を合成する歌唱音合成器を有しており、
前記歌唱音合成器は、前記形状に応じて予め設定された前記歌唱音の合成に反映させる前記制御内容に従い、歌唱音の合成を制御することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のカラオケシステム。 - 前記カラオケ装置は、
前記楽音発生手段による前記曲データに基づく楽音発生の際に、画像を表示する表示手段と、
前記特定手段によって特定された前記形状と前記曲データに応じて、前記表示手段に表示される画像を制御する表示制御手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のカラオケシステム。 - 前記特定手段によって特定された前記形状又は前記取得手段によって取得された前記ピーク値に関する情報に従い、前記カラオケシステムの使用者の周囲の環境を制御する環境制御手段をさらに具備することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のカラオケシステム。
- 前記環境制御手段は、前記使用者の周囲に光を照射する照明装置を有しており、
前記形状又は前記加速度のピーク値に関する情報に従い、前記照明装置を制御することで当該使用者の周囲の環境を制御することを特徴とする請求項8に記載のカラオケシステム。
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