JPH10214083A - 楽音生成方法および記憶媒体 - Google Patents

楽音生成方法および記憶媒体

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JPH10214083A
JPH10214083A JP9219039A JP21903997A JPH10214083A JP H10214083 A JPH10214083 A JP H10214083A JP 9219039 A JP9219039 A JP 9219039A JP 21903997 A JP21903997 A JP 21903997A JP H10214083 A JPH10214083 A JP H10214083A
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秀雄 鈴木
Masao Sakama
真雄 坂間
Yoshimasa Isozaki
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 自然楽器固有の各種奏法による音色変化を忠
実に表現する。 【解決手段】 C演奏情報の各データを、1つずつ読み
出してタイミングデコードし、イベントデータおよび奏
法コードデータのうち何れかのデータを読み出し、イベ
ントまたは奏法コードが発生する。該奏法コードには、
自動判定(または手動指定)した奏法、該奏法を付与す
る指定イベント、該固有の各種パラメータ、および該奏
法を継続する拍数を書き込み、当該各データを読み出し
バッファに格納し未発生イベントのうち、バッファに格
納した指定イベント対応のイベントをサーチし、当該イ
ベントに所定のマークを付する。イベント発生時、当該
イベントがマークの付された指定イベント時、当該指定
イベントによる音源制御を行わず、当該指定イベントの
情報およびバッファに格納した奏法等に応じ、音色変
化、音高変化、振幅変化等の楽音変化特性を有する楽音
を生成するように音源制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、演奏データに基づ
いて楽音波形を生成する楽音生成方法および記憶媒体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、FM音源、高調波合成音源、波形
メモリ音源等の音源は、演奏データに基づいて楽音波形
を生成する。
【0003】たとえば波形メモリ音源では、楽音の発音
開始を指示する演奏イベントが発生すると、これに応答
して、波形メモリから現在選択されている音色の波形デ
ータが指示された音高に応じた速さで読み出され、この
読み出された波形データに基づいて楽音波形が生成され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の音源では、自然楽器固有の奏法によって演奏された
楽音を表現することは困難であった。
【0005】自然楽器で楽曲を演奏する場合には、演奏
者は、その自然楽器固有の各種奏法からこの楽曲の各フ
レーズに最適な奏法を選択して演奏を行っている。した
がって、自然楽器であれば、選択された奏法に応じて楽
音の音色は当然に変化するが、上記従来の音源では、そ
の音色の変化を忠実に表現することはできなかった。
【0006】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、自然楽器固有の各種奏法による音色変化を忠実に表
現することが可能な楽音生成方法および記憶媒体を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の楽音生成方法は、供給された曲デー
タであって、該曲データを構成する各演奏データが演奏
順に並べられたものをフレーズに分解するフレーズ分解
ステップと、該分解された演奏データを当該フレーズ毎
に分析する演奏データ分析ステップと、該分析結果に従
って当該フレーズ毎に音色制御データを生成する音色制
御データ生成ステップと、前記供給された曲データの各
演奏データを、演奏すべきタイミングで順次読み出して
再生する再生ステップと、該再生された演奏データに基
づいて生成される楽音の音色特性を、該演奏データが属
するフレーズの前記生成された音色制御データにより制
御する音色特性制御ステップとを有することを特徴とす
る。
【0008】また、請求項2記載の楽音生成方法は、複
数の奏法に応じた複数の音色制御データを音色制御デー
タ記憶手段に予め記憶する音色制御データ記憶ステップ
と、供給された演奏データに対応して、該演奏データが
前記複数の奏法のうちどの奏法に該当するかを指定する
奏法データを発生する奏法データ発生ステップと、前記
記憶された複数の音色制御データから前記発生した奏法
データに対応する音色制御データを選択する音色制御デ
ータ選択ステップと、前記供給された演奏データに応じ
て楽音を生成する楽音生成ステップと、該生成される楽
音の音色特性を、前記選択された音色制御データにより
制御する音色制御ステップとを有することを特徴とす
る。
【0009】好ましくは、前記楽音生成ステップにより
生成される楽音の音色の種類を選択する音色選択ステッ
プと、該選択される音色の種類に対応して当該各音色に
固有の前記奏法データを、奏法データ記憶手段に記憶す
る奏法データ記憶ステップとを有し、前記奏法データ発
生ステップは、前記供給された演奏データに選択された
音色に対応する固有の奏法データから目的の奏法データ
を選択して発生することを特徴とする。
【0010】また、請求項6記載の楽音生成方法は、波
形自体がグリッサンド演奏における音色変化特性および
音高変化特性を備えるとともに、最初に1度だけ読み出
すアタック部と該アタック部を読み出した後に繰り返し
て読み出すループ部とを備えた複数種類のグリッサンド
生成用波形を、楽音波形記憶手段に予め記憶する楽音波
形記憶ステップと、該記憶された複数種類のグリッサン
ド生成用波形から、目的のグリッサンド波形を生成する
ために必要な波形を連続的に指定する波形指定ステップ
と、該連続的に指定された各波形の読み出しをそれぞれ
開始する発音タイミングを指定する発音タイミング指定
ステップと、該各指定された発音タイミングで、その直
前に発音されている波形の読み出しを終了させるととも
に、当該指定されたグリッサンド用波形のアタック部の
読み出しを開始するアタック部読み出しステップと、該
アタック部の読み出しが終了すると、これに引き続いて
該アタック部に付随するループ部を繰り返し読み出すル
ープ部読み出しステップと、該順次読み出される波形に
基づいて楽音を生成する楽音生成ステップとを有するこ
とを特徴とする。
【0011】さらに、請求項7記載の楽音生成方法は、
2音高間で音高が変化する複数種類の楽音波形を楽音波
形記憶手段に予め記憶する楽音波形記憶ステップと、前
に選択された波形の読み出しが終了する毎に、該記憶さ
れた複数種類の楽音波形の中からいずれかの楽音波形を
ランダムに選択するランダム選択ステップと、該順次選
択された楽音波形を読み出して楽音を生成する楽音生成
ステップとを有することを特徴とする。
【0012】また、さらに、請求項8記載の楽音生成方
法は、第1の特性を有する複数種類の楽音波形を第1の
グループ楽音波形として第1の波形記憶手段に予め記憶
する第1の記憶ステップと、第2の特性を有する複数種
類の楽音波形を第2のグループ楽音波形として第2の波
形記憶手段に予め記憶する第2の記憶ステップと、前記
第1の波形記憶手段と第2の波形記憶手段とを交互に選
択して、該選択された波形記憶手段からいずれかの楽音
波形を順次選択しする楽音波形選択ステップと、該順次
選択された楽音波形を読み出して楽音を生成する楽音生
成ステップとを有することを特徴とする。
【0013】上記目的を達成するため、請求項9記載の
記憶媒体は、供給された曲データであって、該曲データ
を構成する各演奏データが演奏順に並べられたものをフ
レーズに分解するフレーズ分解モジュールと、該分解さ
れた演奏データを当該フレーズ毎に分析する演奏データ
分析モジュールと、該分析結果に従って当該フレーズ毎
に音色制御データを生成する音色制御データ生成モジュ
ールと、前記供給された曲データの各演奏データを、演
奏すべきタイミングで順次読み出して再生する再生モジ
ュールと、該再生された演奏データに基づいて生成され
る楽音の音色特性を、該演奏データが属するフレーズの
前記生成された音色制御データにより制御する音色特性
制御モジュールとを含むことを特徴とする。
【0014】また、請求項10記載の記憶媒体は、複数
の奏法に応じた複数の音色制御データを音色制御データ
記憶手段に予め記憶する音色制御データ記憶モジュール
と、供給された演奏データに対応して、該演奏データが
前記複数の奏法のうちどの奏法に該当するかを指定する
奏法データを発生する奏法データ発生モジュールと、前
記記憶された複数の音色制御データから前記発生した奏
法データに対応する音色制御データを選択する音色制御
データ選択モジュールと、前記供給された演奏データに
応じて楽音を生成する楽音生成モジュールと、該生成さ
れる楽音の音色特性を、前記選択された音色制御データ
により制御する音色制御モジュールとを含むことを特徴
とする。
【0015】好ましくは、前記楽音生成モジュールによ
り生成される楽音の音色の種類を選択する音色選択モジ
ュールと、該選択される音色の種類に対応して当該各音
色に固有の前記奏法データを、奏法データ記憶手段に記
憶する奏法データ記憶モジュールとを含み、前記奏法デ
ータ発生モジュールは、前記供給された演奏データに選
択された音色に対応する固有の奏法データから目的の奏
法データを選択して発生することを特徴とする。
【0016】また、請求項14記載の記憶媒体は、波形
自体がグリッサンド演奏における音色変化特性および音
高変化特性を備えるとともに、最初に1度だけ読み出す
アタック部と該アタック部を読み出した後に繰り返して
読み出すループ部とを備えた複数種類のグリッサンド生
成用波形を、楽音波形記憶手段に予め記憶する楽音波形
記憶モジュールと、該記憶された複数種類のグリッサン
ド生成用波形から、目的のグリッサンド波形を生成する
ために必要な波形を連続的に指定する波形指定モジュー
ルと、該連続的に指定された各波形の読み出しをそれぞ
れ開始する発音タイミングを指定する発音タイミング指
定モジュールと、該各指定された発音タイミングで、そ
の直前に発音されている波形の読み出しを終了させると
ともに、当該指定されたグリッサンド用波形のアタック
部の読み出しを開始するアタック部読み出しモジュール
と、該アタック部の読み出しが終了すると、これに引き
続いて該アタック部に付随するループ部を繰り返し読み
出すループ部読み出しモジュールと、該順次読み出され
る波形に基づいて楽音を生成する楽音生成モジュールと
を含むことを特徴とする。
【0017】さらに、請求項15記載の記憶媒体は、2
音高間で音高が変化する複数種類の楽音波形を楽音波形
記憶手段に予め記憶する楽音波形記憶モジュールと、前
に選択された波形の読み出しが終了する毎に、該記憶さ
れた複数種類の楽音波形の中からいずれかの楽音波形を
ランダムに選択するランダム選択モジュールと、該順次
選択された楽音波形を読み出して楽音を生成する楽音生
成モジュールとを含むことを特徴とする。
【0018】また、さらに、請求項16記載の記憶媒体
は、第1の特性を有する複数種類の楽音波形を第1のグ
ループ楽音波形として第1の波形記憶手段に予め記憶す
る第1の記憶モジュールと、第2の特性を有する複数種
類の楽音波形を第2のグループ楽音波形として第2の波
形記憶手段に予め記憶する第2の記憶モジュールと、前
記第1の波形記憶手段と第2の波形記憶手段とを交互に
選択して、該選択された波形記憶手段からいずれかの楽
音波形を順次選択しする楽音波形選択モジュールと、該
順次選択された楽音波形を読み出して楽音を生成する楽
音生成モジュールとを含むことを特徴とする。
【0019】また、好ましくは、前記音色制御データ
は、前記複数の奏法にそれぞれ対応した複数の波形デー
タを含むことを特徴とし、または、前記複数の奏法にそ
れぞれ対応した複数の発音制御プログラムを含むことを
特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の実施の一形態に係る楽音
生成方法を適用した楽音生成装置の概略構成を示すブロ
ック図である。
【0022】同図において、本実施の形態の楽音生成装
置は、楽音をサンプリングする指示やサンプリングされ
た波形データ等のエディットや各種情報の入力等を行う
ためのパネル操作子1と、該パネル操作子1により入力
された各種情報やサンプリングされた波形データ等を表
示する表示器2と、装置全体の制御を司るCPU3と、
該CPU3が実行する制御プログラムや参照するテーブ
ルデータ等を記憶するROM4と、演奏データ、CPU
3による演算結果、パネル操作子1からの各種情報等を
一時的に記憶するRAM5と、CPU3が実行するタイ
マ割込処理の割込間隔や各種時間を計時するタイマ6
と、A/D変換器(Analog to Digital Converter)を
内蔵し、たとえばマイクロフォン15から入力されたア
ナログ楽音信号をデジタルの基本波形データ(出力すべ
き楽音波形データの素材となる波形データ)に変換(サ
ンプリング)して波形RAM12に書き込むための波形
入力部7と、波形RAM12に対する波形データの書込
みのアクセスと読出しのアクセスとがぶつからないよう
に制御するためのアクセス制御部8と、該アクセス制御
部8を介して波形RAM12をアクセスし波形データの
読出しを行う波形読出部9と、波形データ、各波形デー
タに関連する情報(後述する奏法分析制御データ、奏法
解釈データおよび奏法波形指定データ等)、各種音色パ
ラメータ等から成る音色データを複数種類記憶したり、
前記CPU3が実行する制御プログラムを含む各種アプ
リケーションプログラムや予め作成された演奏情報(曲
データ)等を記憶したりするためのディスクをドライブ
するディスクドライブ10と、外部の電子楽器等から出
力されたMIDI(Musical Instrument Digital Inter
face)信号(コード)を入力したり、MIDI信号を外
部の電子楽器等に出力したりするMIDIインターフェ
ース(I/O)11とにより主として構成されている。
【0023】上記構成要素1〜11は、バス14を介し
て相互に接続され、波形入力部7にはマイクロフォン1
5が接続され、波形入力部7の出力側はアクセス制御部
8の入力側に接続され、アクセス制御部8は波形RAM
12および波形読出部9と相互に接続され、波形読出部
9の出力側は、たとえばアンプやスピーカ等から成るサ
ウンドシステム13の入力側に接続されている。
【0024】なお、前記ディスクドライブ10によりド
ライブされるディスクには、ハードディスク、フロッピ
ディスク、CD−ROM、光磁気ディスク等、種々のも
のがあるが、以下、説明の都合上、ハードディスクとし
て説明する。
【0025】波形読出部9には、図示しないトーンジェ
ネレータおよびD/A変換器(Digital to Analog Conv
erter)が内蔵されている。演奏データが再生されてノ
ートオンイベントが発生し、該ノートオンに対する発音
チャンネルが決定される、すなわち発音割り当てされる
と、そのチャンネルに、該ノートオンに応じた前記基本
波形データを読み出すための設定およびその他の楽音パ
ラメータの設定が行われ、波形読出部9は、前者の基本
波形データを読み出すための設定に応じて、前記波形R
AM12から当該基本波形データを読み出し、上記トー
ンジェネレータにより、後者のその他の楽音パラメータ
の設定に応じて、この読み出された波形データの周波数
特性や振幅特性等の制御を行い、出力すべきデジタル楽
音波形データを生成し、上記D/A変換器により、アナ
ログ楽音信号に変換して、前記サウンドシステム13に
出力する。サウンドシステム13は、このアナログ楽音
信号を音響に変換する。
【0026】図2は、前記パネル操作子1に配設された
各種スイッチおよび表示器2に表示された表示の一例を
示す図であり、同図には、演奏者が手動で演奏情報に各
種奏法を設定できる奏法設定モードを選択したときの状
態が示されている。
【0027】パネル操作子1には、同図に示すように、
後述するフレーズ分割された演奏データの各フレーズ毎
に、マニュアルで各種奏法(奏法A,B,C,D,…)
を設定するための奏法設定スイッチ、および該奏法設定
スイッチによる奏法の設定を解除する、すなわち奏法の
指定を無指定に戻すための奏法終了スイッチが配設され
ている。そして、表示器2には、演奏者が現在選択して
いる音色に応じて選択可能な各種奏法(同図の例では、
「チョーキ(ング)」、「トレモ(ロ)1」、「トレモ
(ロ)2」、「グリッサ(ンド)」)が表示され、この
選択可能な奏法がそれぞれ奏法設定スイッチ対応して表
示されている。演奏者は、演奏情報中、奏法を付与した
い位置で当該奏法に対応するスイッチを押すことによ
り、演奏情報に奏法を自由に付与することができる。
【0028】図3は、前記ディスクドライブ10のハー
ドディスクに記憶された複数の音色データTCDkおよ
びそのデータフォーマットの一例を示す図である。同図
中、(a)は、複数個の音色データTCDk(k=1,
…)が格納されている状態を示し、(b)は、ある1つ
の音色データTCD5のデータフォーマットを示し、
(c)は、音色データTCD5がギターの音色である場
合に、各種ギター奏法により演奏された楽音をそれぞれ
サンプリングして加工し記憶した各種波形データの一例
を示し、(d)は、音色データがフルートの音色である
場合に、(c)と同様にして記憶した波形データの一例
を示している。
【0029】各音色データTCDkは、(b)に示す音
色データTCD5と同様のデータフォーマットで構成さ
れ、音色名やデータ容量等を記憶するヘッダ領域21
と、この音色データでサポートされている奏法、換言す
ればこの音色に対応する自然楽器で用いられる奏法の種
類を示す情報(この情報は、本実施の形態では「奏法コ
ード」で表現される)や、奏法コードが指定(付与)さ
れていない演奏情報に奏法コードを付与するときに、ど
のような演奏情報(たとえば、一連の演奏データ)をそ
の奏法と判別することが適当かを示す情報等を記憶する
奏法分析(または指定)制御データ領域22と、演奏情
報に奏法コードが指定(付与)されている場合に、その
奏法コードに応じて当該演奏情報の各パラメータをどの
ように加工し制御するかを決定する奏法解釈データを記
憶する奏法解釈データ領域23と、各奏法コードとサン
プリングされて加工され波形データ領域25に格納され
た各波形データとを対応付ける奏法波形指定データを記
憶する奏法波形指定データ領域24と、サンプリングさ
れて加工された各波形データを格納する波形データ領域
25と、その他の音色データを格納するその他音色デー
タ領域26とにより構成されている。
【0030】音色データTCD5が、たとえばギターの
音色を再生するためのデータである場合には、自然楽器
ギターを各種奏法で実際に演奏して発生した楽音波形、
たとえば、通常演奏(通常の奏法で演奏)したときのノ
ーマル波形、ミュート演奏したときのミュート波形、グ
リッサンド演奏したときのグリッサンド波形、トレモロ
演奏したときのトレモロ波形、ハンマリングオン演奏し
たときのハンマリングオン波形、プリングオフ演奏した
ときのプリングオフ波形等がサンプリングされ、後述す
るように加工された後に、(c)に示すように、波形デ
ータ領域25に格納される。さらに、波形データ領域2
5には、このような各種波形を再生するときに必要とな
るその他のデータも格納される。
【0031】また、音色データTCD5が、たとえばフ
ルートの音色を再生するためのデータである場合には、
自然楽器フルートを各種奏法で実際に演奏して発生した
楽音波形、たとえば、通常演奏したときのノーマル波
形、短く発音したときのショート波形、タンギング演奏
したときのタンギング波形、スラー演奏したときのスラ
ー波形、トリル演奏したときのトリル波形等がサンプリ
ングされ、加工された後に、(d)に示すように、波形
データ領域25に格納される。そして、(c)と同様に
して、波形データ領域25にはその他のデータも格納さ
れる。
【0032】このようにしてハードディスクに格納され
た各音色データTCDkは、演奏者が音色を指定する
と、その指定音色に応じて読み出され、前記波形RAM
12にロードされる。
【0033】図4は、前記波形データ領域25に格納さ
れるグリッサンド波形データを作成する方法を説明する
ための図である。同図中、縦軸は音高を示し、横軸は時
間を示し、実線L1は、演奏者が実際にギターを用い
て、音高p1からp2までグリッサンド演奏したときに
発生した楽音波形をサンプリングして得られた生波形デ
ータの音高の時間変化を示している。
【0034】このようにしてサンプリングされた生波形
データから各ノート毎に波形データ(図の例では、時間
t11ーt13の波形データ)を切り出し、その一部の
波形データ(時間t11−t12の波形データ)をアタ
ック部とし、残りの波形データ(時間t12−t13の
波形データ)をループ部として各ノート毎のグリッサン
ド波形データを作成する。したがって、前記図3(c)
のグリッサンド波形データは、各ノート毎のグリッサン
ド波形データが複数個集まって構成されている。
【0035】そして、たとえば演奏者が指定した音高間
に亘ってグリッサンドの施された楽音を生成するときに
は、最初にあるノート、すなわち演奏者が指定したスタ
ート音高のノートで発音を開始し、所定時間毎に発音中
のノートに対して1ノート高い音高に対応するノートの
発音を指示するとともに、発音中のノートのダンプを指
示し、以下、同様の処理を、設定されたグリッサンド継
続拍数が示す期間繰り返して行う。ここで、スタート音
高に対応するノートの発音が指示されると、当該ノート
に対応するノーマル波形データ、すなわち上記各ノート
毎のグリッサンド波形データではない通常の波形データ
のアタック部がまず読み出され、続いてそのループ部の
読み出しが開始され、この読み出しは、次のノートに対
する発音指示を行った時点から所定時間α経過する時点
まで、すなわちこれと同時に行う現在発音中のノートの
音量のダンプ指示(音量EGを制御して音量を徐々に絞
る指示)がなされ、その音量が所定の閾値(“0”でも
よい)以下になる時点まで繰り返される。一方、上記次
のノートに対する発音指示から所定時間αまでの間に
は、当該発音指示にかかるグリッサンド波形データのア
タック部が読み出され、その後、続いてそのループ部の
読み出しが開始される。以下、所定時間毎に発音中のノ
ートに対して1ノート高い音高に対応するノートの発音
が指示され、これに応じて当該ノートに対応するグリッ
サンド波形データ(アタック部+ループ部)が読み出さ
れ、前記指定されたグリッサンド演奏を終了する音高
(エンド音高)まで繰り返される。なお、この詳細な処
理については、図12および13のフローチャートを用
いて後述する。
【0036】このように、本実施の形態では、各ノート
毎のグリッサンド波形データをつなげることにより(た
だし、スタート時はノーマル波形データを使用する)グ
リッサンド演奏をシミュレートしているので、隣接する
各ノート毎のグリッサンド波形データ間のつながりをよ
くするために、各ノート毎のグリッサンド波形データ
は、実際の各ノート毎のグリッサンド波形(この波形
は、図の例では、時間t1−t2の楽音波形で示され
る)より1つ前の各ノート毎のグリッサンド波形の一
部、すなわち時間t11−t1の楽音波形を用いて作成
されている。
【0037】なお、本実施の形態では、各ノート毎のグ
リッサンド波形データとして、音高が高くなる方向(ア
ップ方向)のもののみについて説明したが、音高が低く
なる方向(ダウン方向)の各ノート毎のグリッサンド波
形データも、上述の方法と同様にして作成され、波形デ
ータ領域25に記憶されることは云うまでもない。
【0038】図5は、前記波形データ領域25に格納さ
れるトリル波形データを作成する方法を説明するための
図でり、図中、縦軸は音高を示し、横軸は時間を示して
いる。
【0039】同図中、(a)は、演奏者が実際にギター
を用いて、プリングオフおよびハンマリングオンの各奏
法でトリル演奏したときに発生した楽音波形をサンプリ
ングして得られたトリル生波形データ(実線L2)の音
高の時間変化を示している。(b)は、(a)の楽音波
形から、トリル演奏で交互に発生する高音高と低音高の
うち、低音高の部分をメインとして切り出して作成した
プリングオフ波形データを示し、該各プリングオフ波形
データは、それぞれ直前に発生する高音高の波形の終わ
りからの接続部分を含んでいる。(c)は、(a)の楽
音波形から、トリル演奏で交互に発生する高音高と低音
高のうち、高音高の部分をメインとして切り出して作成
したハンマリングオン波形データを示し、該各ハンマリ
ングオン波形データは、それぞれ直前に発生する低音高
の波形の終わりからの接続部分を含んでいる。(d)
は、(a)の楽音波形から、音高が低音高から高音高を
経て低音高に変化する部分、すなわちあるハンマリング
オンからこれに続くプリングオフまでの部分を切り出し
て作成した楽音波形データ(以下、「ダウン波形デー
タ」という)を示し、(e)は、(a)の楽音波形か
ら、音高が高音高から低音高を経て高音高に変化する部
分、すなわちあるプリングオフからこれに続くハンマリ
ングオンまでの部分を切り出して作成した楽音波形デー
タ(以下、「アップ波形データ」という)を示してい
る。
【0040】プリングオフ波形データDk(k=1,
2,…)は、(b)に示すように、サンプリングされた
トリル波形から複数個切り出され、プリングオフ波形群
を構成して、前記波形データ領域25に格納される。そ
して、プリングオフ波形データDkによるトリルの生成
は、後述するように、いずれかのプリングオフ波形デー
タDkを、プリングオフ波形群からランダムに選択して
発音させることによって行われる。これは、各プリング
オフ波形データDkは、それぞれ発音を継続する時間や
音色等が微妙に異なっているので、プリングオフ波形群
からランダムに選択して発音させた方が、いずれか1つ
のプリングオフ波形データDkを繰り返し読み出して発
音させる場合よりも癖のないプリングオフ波形を生成す
ることができるからである。
【0041】同様にして、ハンマリングオン波形データ
Uk(k=1,2,…)は、(c)に示すように、サン
プリングされたトリル波形から複数個切り出され、ハン
マリングオン波形群を構成して、波形データ領域25に
格納される。そして、ハンマリングオン波形データUk
によるトリルの生成は、上記プリングオフ波形データD
kによるトリルの生成と同様に、いずれかのハンマリン
グオン波形データUkを、ハンマリングオン波形群から
ランダムに選択して発音させることによって行う。これ
は、各ハンマリングオン波形データUkが、それぞれ発
音を継続する時間や音色等が微妙に異なっているからで
ある。
【0042】以下、プリングオフ波形データDkおよび
ハンマリングオン波形データUkを用いてトリル演奏の
楽音を生成する方法を「トリル2」という。
【0043】ダウン波形データUDk(k=1,2,
…)は、(d)に示すように、トリル生波形データか
ら、高音高から低音高に変化する部分をメインとし、そ
の直前に発生した低音高の波形の終わりからの接続部分
を含む部分を切り出して複数個作成され、このようにし
て作成された複数個のダウン波形データは、ダウン波形
群を構成して、波形データ領域25に格納される。な
お、ダウン波形データUDkは、これに限らず、前記ハ
ンマリングオン波形群およびプリングオフ波形群からそ
れぞれ1つずつ波形データが選択され、この選択された
2つの波形データをこの順序で結合して作成するように
してもよい。
【0044】同様にして、アップ波形データDUk(k
=1,2,…)は、(e)に示すように、トリル生波形
データから、低音高から高音高に変化する部分をメイン
とし、その直前に発生した高音高の波形の終わりからの
接続部分を含む部分を切り出して複数個作成され、この
ようにして作成された複数個のアップ波形データは、ア
ップ波形群を構成して、波形データ領域25に格納され
る。なお、アップ波形データDUkは、これに限らず、
プリングオフ波形群およびハンマリングオン波形群から
それぞれ1つずつ波形データを選択し、この選択された
2つの波形データをこの順序で結合して作成するように
してもよい。
【0045】本実施の形態では、このダウン波形群また
はアップ波形群を構成する各波形データUDkまたはD
Ukに基づいてトリル演奏(以下、「トリル1」とい
う)の楽音を生成する。そして、トリル1による楽音の
生成も、上記トリル2による楽音の生成と同様にして、
ダウン波形群またはアップ波形群からいずれか1つの波
形データUDkまたはDUkをランダムに選択して発音
することによって行う。
【0046】なお、本実施の形態では、トリル1を、ト
リル2と同様に、トリル生波形データの一部を使用して
生成するようにしたが、これに限らず、ピッキングによ
るトリル演奏のギター音を録音(サンプリング)して、
アップ波形データやダウン波形データを作成し、これに
基づいてトリル演奏の楽音を生成するようにしてもよ
い。
【0047】次に、予め作成された演奏情報に奏法コー
ドを付与する方法を、図6および7を参照して説明す
る。
【0048】図6は、演奏情報に対する奏法コードの付
与方法を説明するためのブロック図であり、同図中、
(a)は、奏法コードを自動で付与する方法を示し、
(b)は、奏法コードを手動で付与する方法を示してい
る。また、図7は、演奏情報および奏法コードが付与さ
れた後の演奏情報のデータフォーマットを示す図であ
り、同図中、(a)は、演奏情報のデータフォーマット
を示し、(b)は、奏法コードが付与された後の演奏情
報のデータフォーマットを示している。
【0049】たとえば演奏者や演奏者以外の人が作成し
た複数個の演奏情報(以下、「元演奏情報SMF(Stan
dard MIDI File)」という)は、ファイル形式で前記ハ
ードディスクの所定領域に記憶され、その中から、演奏
者の指示に応じて演奏情報が選択され、前記RAM5の
所定位置に確保された元演奏情報記憶領域にロードされ
る。
【0050】元演奏情報SMFは、図7(a)に示すよ
うに、たとえばその曲名、作成日時、初期テンポ等の初
期設定データ、演奏情報の容量等から成るヘッダデータ
31と、たとえばキーオンイベント、キーオフイベン
ト、ベロシティデータ等のイベントデータ32と、該各
イベントデータの再生タイミングを示すデュレーション
データ33とにより構成されている。
【0051】この元演奏情報SMFに自動で奏法コード
を付与する場合には、図6(a)に示すように、元演奏
情報SMFの各データを順次読み出して分析し、その分
析結果に応じてフレーズ分割し、分割後のフレーズに基
づいて奏法を判定する演奏情報分析を行い、この分析の
結果判定された奏法に対応する奏法コードを出力する。
ここで、演奏情報分析は、元演奏情報SMF中のイベン
トデータやデュレーションデータで表される音譜の並び
(シーケンス)を、現在指定されている音色の前記奏法
分析制御データ22に基づいて分析し、その分析結果に
応じて、当該シーケンスを同じ奏法で演奏されていると
判定された範囲毎に分割(フレーズ分割)し、該各分割
されたフレーズの奏法の種類を指定する奏法コードを生
成する。奏法コードは、付与すべき奏法の名称を示すデ
ータ、該奏法を付与(指定)すべきイベントデータ、該
奏法に応じた楽音を生成するために必要なパラメータ、
および該奏法を継続する拍数(たとえば奏法がグリッサ
ンド奏法である場合には、前記グリッサンド継続拍数)
により構成される。
【0052】たとえば、分析すべき元演奏情報SMFが
ギター用に作成されたものである場合における奏法の具
体的な判定方法は、次の通りである。
【0053】1)半音または全音間隔の2つの音高の発
音指示が交互に発生する部分は、トリル演奏であると判
定する。
【0054】2)短い時間間隔で発生する上昇または下
降音高の発音指示がなされているときには、グリッサン
ド演奏であると判定する。
【0055】また、分析すべき演奏データがフルート用
に作成されたものである場合における奏法の具体的判定
方法は、次の通りである。
【0056】1)なだらかな一連の音高の発音指示がな
されているときには、スラー演奏であると判定する。
【0057】このようにして出力された奏法コードは、
元演奏情報SMFと結合され、C(結合)演奏情報CM
Fとして、前記RAM5の所定位置に確保されたC演奏
情報記憶領域に記憶される。具体的には、図7(a)に
示す元演奏情報SMFの所定位置に、演奏情報分析によ
り生成された奏法コードを挿入し、図7(b)に示すC
演奏情報CMFが作成される。ここで、奏法コードは、
奏法を指定すべきイベントデータより前の位置に格納さ
れ、指定すべき奏法の種類と、シーケンス中のその奏法
で演奏されるイベントデータ(複数も可)の指定とを行
う。
【0058】一方、元演奏情報SMFに手動(マニュア
ル)で奏法コードを付与する場合には、図6(b)に示
すように、元演奏情報SMFの各データを順次読み出し
て、表示器2に楽譜表示させ、演奏者は、この楽譜表示
された元演奏情報SMFのシーケンス(図示せず)を見
ながら、その中のどの部分をどの奏法で演奏するのが適
当かを判断し、その結果に基づいて、イベント指定操作
子(前記図2では図示されていない)を操作して、1つ
の奏法で演奏する区間をフレーズとして分割するととも
に、奏法指定操作子(図2の奏法スイッチ)によりその
奏法の種類を指定すると、当該奏法に対応する奏法コー
ドが出力される。これにより、前記図6(a)で説明し
た奏法コードと同様のコードが出力され、この奏法コー
ドが元演奏情報SMFと結合されて、C演奏情報CMF
として前記C演奏情報記憶領域に記憶される。
【0059】奏法コードは、前述したように、シーケン
スの中のどのイベントをどのような種類の奏法で演奏す
るかを指定するデータであるが、これに加えて、指定さ
れた奏法を継続する時間長のデータや、指定された奏法
種類毎にさらに細かい奏法の態様を指定するパラメータ
を含んでいる。
【0060】このパラメータには、たとえば、シミュレ
ートすべき自然楽器がギターであり、奏法がグリッサン
ドである場合には、グリッサンド演奏で所定時間毎に発
生する半音または1全音ずつ高い(または低い)発音指
示の発生の仕方を指定するデータである「スピードパラ
メータ」および「カーブパラメータ」がある。「スピー
ドパラメータ」は、この時間間隔の平均値(平均スピー
ド)を制御するデータであり、「カーブパラメータ」
は、たとえばグリッサンド演奏の期間の前半でこの時間
間隔が短く、後半で長くなる等のばらつきを制御するデ
ータである。すなわち、「スピードパラメータ」および
「カーブパラメータ」は、順次発生する発音指示の発生
密度の時間変化を制御するデータである。
【0061】また、奏法がトリル1である場合には、当
該奏法データには、トリル演奏で発生する上下の音高の
交互の発音指示の時間間隔の平均値を制御する「スピー
ドパラメータ」、この時間間隔のばらつきを制御する
「カーブパラメータ」、前記アップ波形データおよびダ
ウン波形データの2種類の波形データのうち、いずれの
波形データを使用するかを決定する「アップ/ダウンパ
ラメータ」等のパラメータが含まれている。
【0062】さらに、ギター演奏の場合には、続けて演
奏される2つの音符をチョーキング奏法で実現すること
もある。したがって、チョーキングで発音される2音目
の音を、チョーキング演奏波形から作成したチョーキン
グ波形データで実現してもよい。このチョーキング奏法
の場合にも、当該奏法データに含まれるパラメータとし
ては、「スピードパラメータ」および「カーブパラメー
タ」がある。「スピードパラメータ」は、チョーキング
を開始してからチョーキング後の音に移動するまでの時
間を示すデータであり、「カーブパラメータ」は、その
変化途中のピッチの軌跡を示すデータである。上記チョ
ーキング波形データを、「スピードパラメータ」および
「カーブパラメータ」に合致させるためには、波形デー
タのピッチを保ったままで時間軸を伸縮するタイムスト
レッチという手法を利用することができる。
【0063】このように、奏法コードで設定されるパラ
メータは、シミュレートされる自然楽器および付与され
る奏法に応じて、それぞれ異なった種類のものが設定さ
れる。
【0064】なお、これらのパラメータは、奏法コード
で指定されるイベントデータ自身を分析し、その時間間
隔等に応じて自動設定されるようにしてもよいし、演奏
者が操作子(図示せず)を用いて個別に設定するように
してもよい。
【0065】以上のように構成された楽音生成装置が実
行する制御処理方法を、以下、まず図8を用いてその概
要を説明した後に、図9〜17を用いてさらに詳細に説
明する。
【0066】図8は、本実施の形態の楽音生成装置が実
行するC演奏情報CMFによる自動演奏処理の概要を示
すブロック図である。
【0067】同図に示すように、前記C演奏情報記憶領
域に記憶されたC演奏情報CMFの各データは、1つず
つ読み出されてタイミングデコードされる。タイミング
デコードとは、具体的には、読み出されたデータがデュ
レーションデータのときに、当該デュレーションデータ
によって示されるタイミング(時間間隔)だけ待った後
に、次のデータを読み出す処理をいう。そして、この処
理は、当該デュレーションデータ値を前記ヘッダ領域3
1に記憶されたテンポデータ値に応じて変更し、該変更
後のデュレーションデータ値を前記タイマ6が発生する
タイマ割込信号に同期して1ずつデクリメントし、デク
リメント後の値が“0”になるまでC演奏情報CMFの
読み出しを禁止することによって行う。なお、デュレー
ションデータ値をテンポデータ値に応じて変更する代わ
りに、1回のデクリメントで減算する値をテンポデータ
値に応じて変更するようにしてもよい。さらに、デュレ
ーションデータ値をテンポデータ値に応じて変更する代
わりに、テンポデータ値に応じてタイマ割込時間を変更
するようにしてもよい。
【0068】このようにしてタイミングデコードされた
結果、イベントデータおよび奏法コードデータの2種類
のデータのうちいずれかのデータが読み出され、それぞ
れMIDIイベント(前記図7のイベントデータ、すな
わちMIDIデータにより発生したイベントのことを示
すが、以下、混同の虞がない場合には、「イベント」と
略す)または奏法コードが発生する。
【0069】奏法コードが発生すると、奏法コードに
は、前述のように、自動判定(または手動指定)された
奏法、該奏法を付与(指定)すべきイベント(以下、
「指定イベント」という)、該奏法に固有の各種パラメ
ータ、および該奏法を継続する拍数が書き込まれている
ため、当該各データを読み出して、前記RAM5の所定
位置に確保されたバッファに格納する。そして、まだ発
生していないイベントのうち、バッファに格納された指
定イベント(以下、このバッファに格納された指定イベ
ントデータも、混同の虞がない限り「指定イベント」と
いう)に対応するイベントをサーチし、当該イベントに
所定のマークを付しておく。
【0070】イベントが発生すると、当該イベントが前
記マークの付されたイベントであるか否かを判別し、マ
ークの付されたイベントであるときにはそのイベント
(すなわち指定イベント)を抽出する指定イベント抽出
処理を行う。この処理の結果、指定イベントが抽出され
たときには、当該指定イベントによる音源制御を行わず
に、奏法解釈ブロックにより、当該指定イベントの情報
および前記バッファに格納された奏法に応じて、当該奏
法の種類に応じた音色変化、音高変化、振幅変化等の楽
音変化特性を有する楽音を生成するように音源制御を行
う。
【0071】一方、指定イベント抽出処理で、指定イベ
ントが抽出されなかったとき、すなわち指定イベントで
ない通常のイベントが発生したときには、該イベントは
通常通りの音源制御に使用される。たとえば、発生した
イベントがノートオンイベントであり、かつ指定イベン
トでないときには、該ノートオンイベントに応じた通常
の発音指示が行われる。このとき、通常楽音は、特別な
奏法波形でない図3のノーマル波形データを基に、特殊
な時間処理等を伴わない1楽音として生成される。
【0072】図9は、C演奏情報CMFを再生するC演
奏情報再生処理の手順を示すフローチャートであり、本
処理は、演奏者がパネル操作子1等によりC演奏情報C
MFの再生を指示したときに起動される。
【0073】図9において、まず、各種初期設定をおこ
なう(ステップS1)。この初期設定には、たとえば、
演奏者が選択したC演奏情報CMFを前記ハードディス
クから読み出して前記C演奏情報記憶領域にロードした
り、このC演奏情報CMFで使用される前記音色データ
TCDkをハードディスクから読み出して波形RAM1
2の所定位置にロードしたり、また、このC演奏情報C
MFのヘッダに記憶されたテンポデータに応じてテンポ
を設定したりする処理が含まれる。
【0074】次に、下記の各起動要因の発生をチェック
する(ステップS2)。
【0075】起動要因1:前記イベントが発生したこと 起動要因2:前記奏法コードが発生したこと 起動要因3:前記タイマ6が、設定されたタイマ時間の
経過を検出したこと 起動要因4:演奏者がパネル操作子1等を操作してその
操作イベントが検出された等の、起動要因1〜3,5以
外のその他の要求イベントが検出されたこと 起動要因5:電源スイッチ(図示せず)がオフにされた
こと 続くステップS3では、上記起動要因1〜5のうちいず
れかが発生したか否かを判別し、起動要因1〜5のいず
れも発生していないときには前記ステップS2に戻る一
方、起動要因1〜5のいずれかが発生したときにはステ
ップS4に進み、どの起動要因が発生したかを判別す
る。
【0076】ステップS4の判別の結果、「起動要因
1」が発生したときにはステップS5に進み、発生した
イベントに応じたイベント処理(その詳細は、図10を
用いて後述する)を実行し、「起動要因2」が発生した
ときにはステップS6に進み、発生した奏法コードに応
じた奏法コード処理(その詳細は、図11を用いて後述
する)を実行し、「起動要因3」が発生したときにはス
テップS7に進み、図13を用いて後述するタイマ処理
サブルーチンを実行し、「起動要因4」が発生したとき
にはステップS8に進み、当該発生した要求イベントに
対応するその他処理を実行し、「起動要因5」が発生し
たときにはステップS9に進み、所定の終了処理を実行
する(ステップS9)。
【0077】なお、ステップS5〜S8のいずれかの処
理を終了した後は、前記ステップS2に戻って前述の処
理を繰り返す一方、ステップS9の処理を終了した後
は、本C演奏情報再生処理を終了する。
【0078】図10は、上記イベント処理サブルーチン
の詳細な手順を示すフローチャートである。
【0079】同図において、まず、起動要因となったイ
ベントデータを、前記RAM5の所定位置に確保された
イベントデータ記憶領域ED(以下、この領域に格納さ
れた内容を「イベントデータED」という)に格納する
(ステップS11)。
【0080】次に、イベントデータEDには、「処理済
み」が指定されているか否かを判別する(ステップS1
2)。ここで、「処理済み」とは、前記図8で説明した
マークに該当し、したがって、この「処理済み」が指定
されているイベントデータは、特殊な奏法が指定された
データ、すなわち前記指定イベントデータを示してい
る。
【0081】ステップS12で、イベントデータEDに
「処理済み」が指定されていないときには、イベントデ
ータEDに応じた、奏法処理でない通常の楽音制御を行
う(ステップS13)。たとえば、イベントデータED
が「ノートオンイベント」のときには、音源(すなわ
ち、前記アクセス制御部8、波形読出部9および波形R
AM12)に対してノーマル波形データに基づく1楽音
の発生を指示する一方、イベントデータEDが「ノート
オフイベント」のときには、音源で発生中の対応する1
楽音をリリース状態に設定する。
【0082】一方、ステップS12で、イベントデータ
EDに「処理済み」が指定されているときには、直ちに
本イベント処理サブルーチンを終了する。
【0083】図11は、前記ステップS6の奏法コード
処理サブルーチンの詳細な手順を示すフローチャートで
ある。
【0084】同図において、まず、起動要因となった奏
法コードデータを、前記RAM5の所定位置に確保され
た奏法コードデータ記憶領域PTC(以下、この領域に
格納された内容を「奏法コードデータPTC」という)
に格納する(ステップS21)。
【0085】次に、奏法コードデータPTCにより奏法
指定されたイベントデータをサーチする(ステップS2
2)。このサーチは、C演奏情報CMF中の、まだ発生
していない(読み出されていない)イベントデータを対
象にして、前記バッファに格納された指定イベントデー
タに基づいて行う。
【0086】このサーチの結果(ステップS23)、指
定イベントが見つかったときには、該イベントを「処理
済み」指定し(ステップS24)、奏法コードデータP
TCに応じた奏法解釈処理サブルーチンを実行する(ス
テップS25)一方、指定イベントが見つからなかった
ときには、直ちに本奏法コード処理サブルーチンを終了
する。
【0087】ここで、奏法解釈処理サブルーチンは、選
択された音色毎に、固有の複数奏法に対応する複数のサ
ブルーチンにより構成され、前記図3の奏法解釈制御デ
ータ23中に含まれている。指定イベント、すなわち奏
法コードで指定されるイベントデータは、C演奏情報C
MFシーケンス中、複数のイベントである場合がある。
たとえば、指定された奏法がトリルである場合には、シ
ーケンス内に、イベントデータEDとして半音または全
音間隔の2音高のノートオンイベントが交互に入ってい
るが、トリルの奏法コードでは、当該複数のイベントが
指定される。また、指定された奏法がグリッサンドであ
る場合も同様で、シーケンス内で、グリッサンド演奏さ
れる(または、グリッサンド演奏に関連する)一連のイ
ベントデータがすべて、1つのグリッサンドの奏法コー
ドで指定される。そして、「奏法を解釈する」とは、奏
法コードで指定されたイベントデータがもともと行って
いた楽音制御の代わりに、奏法コードで指定される奏法
の種類に応じた楽音制御を行うということを意味する。
奏法コードに応じた楽音制御には、イベントデータの内
容が影響する。たとえば、トリルの奏法コードによる楽
音制御では、上述した交互に入っている2音高のノート
オンに対応して、その2音高のトリルを行う。なお、本
実施の形態では、スピードパラメータとして、奏法コー
ドに含まれるものを使用したが、これに限らず、上記2
音高のノートオンの時間間隔の平均値を使用するように
してもよい。
【0088】図12は、ギター音色が指定されている場
合のグリッサンドスタート処理の手順を示すフローチャ
ートである。本処理は、上記奏法解釈処理サブルーチン
の一部であり、図11のステップS25において、奏法
コードデータPTCが「グリッサンド」を示していると
きに1度だけ呼び出されて実行される。
【0089】図12において、まず、グリッサンドが施
される前記スタート音高およびエンド音高と、前記バッ
ファに格納された各種パラメータのうち、前記スピード
パラメータおよびカーブパラメータとに応じて発音スケ
ジュールSSを作成する(ステップS31)。グリッサ
ンドでは、シーケンス中の一連の上昇音列(または下降
音列)のイベントが、奏法コードにより指定されてい
る。グリッサンドの奏法コードによる楽音制御は、それ
らのイベントの代わりに置き換えられるものである。た
とえば、前記スタート音高およびエンド音高は、この一
連の上昇音列(または下降音列)の最初の音高および最
後の音高にそれぞれ相当する。また、グリッサンド発音
は、特定の調のスケールに従って上昇(または下降)す
るので、その一連のイベントの調を判定するとともに、
どのスケールを使用するかを判定して制御する。発音ス
ケジュールは、奏法コードで指定された奏法を実際に行
うための、複数ノートの発音指示を含む短フレーズデー
タであり、該フレーズの期間に亘る各奏法に適した発音
タイミング、音高変化、波形変化、音量変化等の楽音態
様を指定するデータを含んでいる。
【0090】次に、この発音スケジュールSSに従って
スタート波形による発音を開始する(ステップS3
2)。具体的には、発音スケジュールSSが示す音高、
波形データ(スタート波形では、前述のように、前記グ
リッサンド波形データではなく、ノーマル波形データを
使用する)、音量EG等を前記音源に設定して、その発
音を開始させる。
【0091】そして、グリッサンド演奏で順次指定され
る一連の上昇音列(または下降音列)中、上記スタート
音高の音の次の音の発音指示を行うタイミング、すなわ
ちスタート音高の音の発音タイミングとその次の音の発
音タイミングとの時間間隔に対応する時間を前記タイマ
6に設定した(ステップS33)後に、本グリッサンド
スタート処理を終了する。
【0092】このようにして、音源では、ステップS3
2で指示されたスタート波形データのアタック部が読み
出された後、同波形データのループ部が繰り返し読み出
され、発音スケジュールSSが示す時間、たとえば、次
に説明するステップS41のダンプ開始指示により当該
音の音量が減少して所定の閾値を下回る(聞こえなくな
る)までの時間、スタート波形に基づいて生成された楽
音が継続して発音される。
【0093】図13は、前記ステップS7のタイマ処理
サブルーチンの一部であるグリッサンド継続タイマ処理
の手順を示すフローチャートである。本グリッサンド継
続タイマ処理は、タイマ6が上記ステップS33で設定
された時間の経過を検出したときに、起動される。
【0094】同図において、まず、直前に発生されてい
る楽音のダンプを開始する(ステップS41)。
【0095】次に、前記発音スケジュールSSに従って
次音の発音を開始する(ステップS42)。具体的に
は、発音スケジュールSSが示す次の音、すなわちグリ
ッサンド演奏で順次指定される一連の上昇音列(または
下降音列)中、最後に発音指示された音の次の音に対応
する、グリッサンド波形データ中の波形データ(前記図
4で説明したアタック部およびループ部で構成される1
つの波形データ)が指定され、前記ステップS32と同
様にして、この指定された波形データ、および発音スケ
ジュールSSにより示される音高や音量EG等を音源に
設定して、その発音を開始させる。
【0096】そして、現在発音中の楽音の音高が前記エ
ンド音高であるか否かを判別し(ステップS43)、エ
ンド音高でないとき、すなわち生成すべきグリッサンド
波形(読み出すべき各ノート毎のグリッサンド波形)が
まだ残っている場合には、前記ステップS33と同様に
して、発音スケジュールSSに従って継続タイマを設定
した(ステップS44)後に、本グリッサンド継続タイ
マ処理を終了する。
【0097】一方、ステップS43の判別で、現在発音
中の楽音の音高がエンド音高のときには、直ちに本グリ
ッサンド継続タイマ処理を終了する。
【0098】なお、ストローク奏法をシミュレートする
場合には、グリッサンド奏法をシミュレートする上記方
法の一部を変更することによって行うことができる。具
体的には、前記ステップS31の発音スケジュールSS
をストローク奏法用に変更して、発音タイミングの時間
パターンをアルペジオよりも密にし、前記ステップS4
1のダンプ処理を削除する。
【0099】図14は、ギター音色が指定されている場
合のトリル1スタート処理の手順を示すフローチャート
である。本処理は、前記ステップS6の奏法解釈処理サ
ブルーチンの一部であり、図11のステップS25にお
いて、奏法コードデータPTCが「トリル1」を示して
いるときに1度だけ呼び出されて実行される。
【0100】同図において、まず、演奏者がトリルの方
向としてアップ方向を指定したか否かを判別し(ステッ
プS51)、ダウン方向を指定したときには、前記図5
(d)で説明したダウン波形群の中から、前記スピード
パラメータに応じた波形群を選択する(ステップS5
2)一方、アップ方向を指定したときには、前記図5
(e)で説明したアップ波形群の中から、スピードパラ
メータに応じた波形群を選択する(ステップS53)。
【0101】続くステップS54では、ステップS52
またはS53で選択した波形群のスタート波形による発
音を開始した後に、本トリル1スタート処理を終了す
る。
【0102】図15は、前記ステップS7のタイマ処理
サブルーチンの一部であるトリル1継続タイマ処理の手
順を示すフローチャートである。本トリル1継続タイマ
処理は、タイマ6が所定の時間、すなわち上記図14の
トリル1スタート処理で発音指示されたスタート波形の
読み出しを終了する時間の経過を検出したときに、起動
される。
【0103】同図において、まず、指定された継続時
間、すなわちトリル1演奏を継続する時間内であるか否
かを判別し(ステップS61)、継続時間を経過したと
きには、直ちに本トリル1継続タイマ処理を終了する一
方、継続時間内のときにはステップS62に進む。
【0104】ステップS62では、乱数を発生させ、ス
テップS63では、前記選択された波形群の中から、乱
数に従って波形を選択し、ステップS64では、選択し
た波形による発音を開始した後に、本トリル1継続タイ
マ処理を終了する。
【0105】図16は、ギター音色が指定されている場
合のトリル2スタート処理の手順を示すフローチャート
である。本処理は、前記ステップS6の奏法解釈処理サ
ブルーチンの一部であり、図11のステップS25にお
いて、奏法コードデータPTCが「トリル2」を示して
いるときに1度だけ呼び出されて実行される。
【0106】同図において、まず、前記図5(b)で説
明したプリングオフ(上)波形群を選択し(ステップS
71)、次に、前記図5(c)で説明したハンマリング
オン(下)波形群を選択する(ステップS72)。
【0107】そして、演奏者がトリルの初期方向として
アップ方向を指定しているか否かを判別し(ステップS
73)、ダウン方向を指定しているときには、トリルの
方向がアップ方向であることを「1」で示すトリル方向
フラグUに“0(ダウン方向)”をセットし(ステップ
S73)、上波形の中からスタート波形を選択する(ス
テップS75)。
【0108】一方、ステップS73の判別で、演奏者が
トリルの初期方向としてアップ方向を指定しているとき
には、トリル方向フラグUに“1(アップ方向)”をセ
ットし(ステップS76)、下波形の中からスタート波
形を選択する(ステップS77)。
【0109】続くステップS78では、上記ステップS
75またはS77で選択したスタート波形による発音を
開始した後に、本トリル2スタート処理を終了する。
【0110】図17は、前記ステップS7のタイマ処理
サブルーチンの一部であるトリル2継続タイマ処理の手
順を示すフローチャートである。本トリル2継続タイマ
処理は、タイマ6が所定の時間、すなわち上記図14の
トリル2スタート処理で発音指示されたスタート波形の
読み出しを終了する時間の経過を検出したときに、起動
される。
【0111】同図において、まず、指定された継続時
間、すなわちトリル2演奏を継続する時間内であるか否
かを判別し(ステップS81)、継続時間を経過したと
きには、直ちに本トリル2継続タイマ処理を終了する一
方、継続時間内のときにはステップS82に進み、乱数
を発生させる。
【0112】続くステップS83では、前記トリル方向
フラグUの値が“1”であるか否かを判別し、U=0の
とき、すなわちトリルの方向がダウン方向のときには、
下波形の中から前記発生した乱数に従ってスタート波形
を選択する(ステップS84)一方、U=1のとき、す
なわちトリルの方向がアップ方向のときには、上波形の
中から前記発生した乱数に従ってスタート波形を選択す
る(ステップS85)。
【0113】次に、上記ステップS84またはS85で
選択した波形による発音を開始し(ステップS86)、
トリル方向フラグUの値を反転(U←/U)させた後
に、本トリル2継続タイマ処理を終了する。
【0114】このように、本実施の形態では、自然楽器
固有の特殊な奏法によって演奏された楽音をサンプリン
グし、加工して前記ハードディスク等のメモリに記憶
し、この記憶した楽音データに基づいて自然楽器固有の
奏法をシミュレートするようにしたので、当該自然楽器
固有の各種奏法による音色変化を忠実に再現することが
できる。
【0115】なお、本実施の形態では、たとえばグリッ
サンド波形データやトレモロ波形データ等の各奏法の波
形データを各ノート毎に準備するようにしたが、通常の
波形メモリ音源では、Fナンバ等を用いて簡単にピッチ
シフトできるので、連続する複数ノート毎に1つの波形
データを用意し、各ノートに合わせてそれをピッチシフ
トして使用するようにしてもよい。その方が波形メモリ
の容量を少なくすることができる。
【0116】また、本実施の形態では、トリル生波形デ
ータとして、プリングオフ、ハンマリングオン奏法によ
る波形を収録するようにしたが、これに限らず、たとえ
ばフレットの指をスライドさせたり、ピッチベンド奏法
によるトリル等の演奏波形であってもよい。
【0117】なお、本実施の形態では、奏法の指定と演
奏情報の再生とを個別に行うようにしたが、これに限ら
ず、マニュアル奏法指定スイッチでリアルタイムに奏法
指定を行いながら、リアルタイム演奏または自動演奏再
生を行うようにしてもよい。
【0118】さらに、本実施の形態では、音源として波
形メモリ音源を例に挙げて説明したが、これに限る必要
はなく、他の方式の音源にも本発明を適用することがで
きる。その場合には、複数の奏法に応じた複数の波形を
用意する代わりに、音色パラメータを設定できる奏法に
応じた種類だけ用意し、本発明と同様にして、各奏法に
適した発音制御プログラムで制御するようにすればよ
い。
【0119】なお、本実施の形態の楽音生成装置を実現
するための関係情報や動作プログラム等を前記ハードデ
ィスク等の記憶装置に格納し、CPU3がこれらをRA
M5に読み出してから使用するように構成し、さらに、
CD−ROMやフロッピィディスク、光磁気ディスク等
の可搬型の記憶媒体に記録されたデータをハードディス
ク等の記憶装置に転送できるように構成すれば、関係情
報や動作プログラム等の追加(インストールなど)や更
新(バージョンアップなど)の際に便利である。もちろ
ん、可搬型の記録媒体から直接RAM5へデータを転送
するようにしてもよい。
【0120】さらに、本実施の形態の楽音生成装置を、
通信インタフェースを備えた構成にした場合には、可搬
型の記録媒体経由ではなく、この通信インタフェース経
由で、ハードディスク等の記憶装置上の関係情報や動作
プログラム等を通信ネットワーク側からダウンロードす
るようにしてもよい。以下、ネットワーク側から関係情
報や動作プログラム等をダウンロードする例を挙げる。
【0121】上記通信インタフェースはLAN(ローカ
ルエリアネットワーク)やインターネット、電話回線等
の通信ネットワークに接続されており、当該通信ネット
ワークを介してサーバコンピュータと接続される。クラ
イアントとなる本実施の形態の楽音生成装置は、自装置
が有する記憶装置(ハードディスク等)に関係情報や動
作プログラム等が記憶されていない場合、上記通信イン
タフェースおよび通信ネットワークを介してサーバコン
ピュータへ、関係情報や動作プログラム等を要求するコ
マンドを送信する。このコマンドを受け取ると、サーバ
コンピュータは、要求された関係情報や動作プログラム
等を、通信ネットワークを介して本装置へと配信する。
そして、配信された関係情報や動作プログラム等を本装
置が通信インタフェースを介して受信し、記憶装置に蓄
積することにより、ダウンロードが完了する。
【0122】また、本装置を、上記関係情報や動作プロ
グラム等をインストールした市販のパーソナルコンピュ
ータ等によって実現してもよい。もちろん、この場合に
も、上記関係情報や動作プログラム等のデータの配布方
法としては、ROM4等の不揮発性メモリに予め格納し
ておく方法、可搬型の記録媒体に格納して配布する方
法、および通信インタフェース経由で配布する方法等が
考えられる。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に依れば、
再生された演奏データに基づいて生成される楽音の音色
特性が、該演奏データの属するフレーズの音色制御デー
タにより制御されるので、自然楽器固有の各種奏法によ
る音色変化を忠実に表現することが可能となる効果を奏
する。
【0124】また、供給される演奏データに対応して、
該演奏データが前記複数の奏法のうちどの奏法に該当す
るかを指定する奏法データが発生され、記憶された複数
の音色制御データから前記発生した奏法データに対応す
る音色制御データが選択され、前記供給された演奏デー
タに応じて楽音を生成するときに、該生成される楽音の
音色特性が、前記選択された音色制御データにより制御
されるので、自然楽器固有の各種奏法による音色変化を
忠実に表現することが可能となる。
【0125】また、記憶された複数種類のグリッサンド
生成用波形から、目的のグリッサンド波形を生成するた
めに必要な波形が連続的に指定され、該連続的に指定さ
れた各波形の読み出しをそれぞれ開始する発音タイミン
グが指定され、該各指定された発音タイミングで、その
直前に発音されている波形の読み出しを終了させるとと
もに、当該指定されたグリッサンド用波形のアタック部
の読み出しを開始し、該アタック部の読み出しが終了す
ると、これに引き続いて該アタック部に付随するループ
部が繰り返し読み出され、該順次読み出される波形に基
づいて楽音が生成されるので、特に奏法グリッサンドに
よる楽音波形をさらに忠実に再現することができる。
【0126】さらに、前に選択された波形の読み出しが
終了する毎に、記憶された複数種類の楽音波形の中から
いずれかの楽音波形がランダムに選択され、該順次選択
された楽音波形が読み出されて楽音が生成されるので、
特に奏法トリルによる楽音波形をさらに忠実に再現する
ことができる。
【0127】また、さらに、第1の波形記憶手段と第2
の波形記憶手段とが交互に選択され、該選択された波形
記憶手段からいずれかの楽音波形が順次選択され、該順
次選択された楽音波形が読み出されて楽音が生成される
ので、特に奏法トリルによる楽音波形をさらに忠実に再
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る楽音生成方法を適
用した楽音生成装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1のパネル操作子に配設された各種スイッチ
および表示器に表示された表示の一例を示す図である。
【図3】図1のディスクドライブのハードディスクに格
納された複数の音色データおよびそのデータフォーマッ
トの一例を示す図である。
【図4】図3の波形データ領域に格納されるグリッサン
ド波形データを作成する方法を説明するための図であ
る。
【図5】図3の波形データ領域に格納されるトリル波形
データを作成する方法を説明するための図である。
【図6】演奏情報に対する奏法コードの付与方法を説明
するためのブロック図である。
【図7】演奏情報および奏法コードが付与された演奏情
報のデータフォーマットを示す図である。
【図8】本実施の形態の楽音生成装置が実行する制御処
理方法の概要を示すブロック図である。
【図9】C演奏情報を再生するC演奏情報再生処理の手
順を示すフローチャートである。
【図10】図9のイベント処理サブルーチンの詳細な手
順を示すフローチャートである。
【図11】図9の奏法コード処理サブルーチンの詳細な
手順を示すフローチャートである。
【図12】グリッサンドスタート処理の手順を示すフロ
ーチャートである。
【図13】グリッサンド継続タイマ処理の手順を示すフ
ローチャートである。
【図14】トリル1スタート処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図15】トリル1継続タイマ処理の手順を示すフロー
チャートである。
【図16】トリル2スタート処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【図17】トリル2継続タイマ処理の手順を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】 3 CPU 4 ROM 5 RAM 6 タイマ 10 ディスクドライブ 12 波形RAM

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給された曲データであって、該曲デー
    タを構成する各演奏データが演奏順に並べられたものを
    フレーズに分解するフレーズ分解ステップと、 該分解された演奏データを当該フレーズ毎に分析する演
    奏データ分析ステップと、 該分析結果に従って当該フレーズ毎に音色制御データを
    生成する音色制御データ生成ステップと、 前記供給された曲データの各演奏データを、演奏すべき
    タイミングで順次読み出して再生する再生ステップと、 該再生された演奏データに基づいて生成される楽音の音
    色特性を、該演奏データが属するフレーズの前記生成さ
    れた音色制御データにより制御する音色特性制御ステッ
    プとを有することを特徴とする楽音生成方法。
  2. 【請求項2】 複数の奏法に応じた複数の音色制御デー
    タを音色制御データ記憶手段に予め記憶する音色制御デ
    ータ記憶ステップと、 供給された演奏データに対応して、該演奏データが前記
    複数の奏法のうちどの奏法に該当するかを指定する奏法
    データを発生する奏法データ発生ステップと、 前記記憶された複数の音色制御データから前記発生した
    奏法データに対応する音色制御データを選択する音色制
    御データ選択ステップと、 前記供給された演奏データに応じて楽音を生成する楽音
    生成ステップと、 該生成される楽音の音色特性を、前記選択された音色制
    御データにより制御する音色制御ステップとを有するこ
    とを特徴とする楽音生成方法。
  3. 【請求項3】 前記楽音生成ステップにより生成される
    楽音の音色の種類を選択する音色選択ステップと、 該選択される音色の種類に対応して当該各音色に固有の
    前記奏法データを、奏法データ記憶手段に記憶する奏法
    データ記憶ステップとを有し、 前記奏法データ発生ステップは、前記供給された演奏デ
    ータに選択された音色に対応する固有の奏法データから
    目的の奏法データを選択して発生することを特徴とする
    請求項2記載の楽音生成方法。
  4. 【請求項4】 前記音色制御データは、前記複数の奏法
    にそれぞれ対応した複数の波形データを含むことを特徴
    とする請求項2記載の楽音生成方法。
  5. 【請求項5】 前記楽音制御データは、前記複数の奏法
    にそれぞれ対応した複数の発音制御プログラムを含むこ
    とを特徴とする請求項2記載の楽音生成方法。
  6. 【請求項6】 波形自体がグリッサンド演奏における音
    色変化特性および音高変化特性を備えるとともに、最初
    に1度だけ読み出すアタック部と該アタック部を読み出
    した後に繰り返して読み出すループ部とを備えた複数種
    類のグリッサンド生成用波形を、楽音波形記憶手段に予
    め記憶する楽音波形記憶ステップと、 該記憶された複数種類のグリッサンド生成用波形から、
    目的のグリッサンド波形を生成するために必要な波形を
    連続的に指定する波形指定ステップと、 該連続的に指定された各波形の読み出しをそれぞれ開始
    する発音タイミングを指定する発音タイミング指定ステ
    ップと、 該各指定された発音タイミングで、その直前に発音され
    ている波形の読み出しを終了させるとともに、当該指定
    されたグリッサンド用波形のアタック部の読み出しを開
    始するアタック部読み出しステップと、 該アタック部の読み出しが終了すると、これに引き続い
    て該アタック部に付随するループ部を繰り返し読み出す
    ループ部読み出しステップと、 該順次読み出される波形に基づいて楽音を生成する楽音
    生成ステップとを有することを特徴とする楽音生成方
    法。
  7. 【請求項7】 2音高間で音高が変化する複数種類の楽
    音波形を楽音波形記憶手段に予め記憶する楽音波形記憶
    ステップと、 前に選択された波形の読み出しが終了する毎に、該記憶
    された複数種類の楽音波形の中からいずれかの楽音波形
    をランダムに選択するランダム選択ステップと、 該順次選択された楽音波形を読み出して楽音を生成する
    楽音生成ステップとを有することを特徴とする楽音生成
    方法。
  8. 【請求項8】 第1の特性を有する複数種類の楽音波形
    を第1のグループ楽音波形として第1の波形記憶手段に
    予め記憶する第1の記憶ステップと、 第2の特性を有する複数種類の楽音波形を第2のグルー
    プ楽音波形として第2の波形記憶手段に予め記憶する第
    2の記憶ステップと、 前記第1の波形記憶手段と第2の波形記憶手段とを交互
    に選択して、該選択された波形記憶手段からいずれかの
    楽音波形を順次選択しする楽音波形選択ステップと、 該順次選択された楽音波形を読み出して楽音を生成する
    楽音生成ステップとを有することを特徴とする楽音生成
    方法。
  9. 【請求項9】 供給された曲データであって、該曲デー
    タを構成する各演奏データが演奏順に並べられたものを
    フレーズに分解するフレーズ分解モジュールと、 該分解された演奏データを当該フレーズ毎に分析する演
    奏データ分析モジュールと、 該分析結果に従って当該フレーズ毎に音色制御データを
    生成する音色制御データ生成モジュールと、 前記供給された曲データの各演奏データを、演奏すべき
    タイミングで順次読み出して再生する再生モジュール
    と、 該再生された演奏データに基づいて生成される楽音の音
    色特性を、該演奏データが属するフレーズの前記生成さ
    れた音色制御データにより制御する音色特性制御モジュ
    ールとを含む、コンピュータが実現できるプログラムを
    格納した記憶媒体。
  10. 【請求項10】 複数の奏法に応じた複数の音色制御デ
    ータを音色制御データ記憶手段に予め記憶する音色制御
    データ記憶モジュールと、 供給された演奏データに対応して、該演奏データが前記
    複数の奏法のうちどの奏法に該当するかを指定する奏法
    データを発生する奏法データ発生モジュールと、 前記記憶された複数の音色制御データから前記発生した
    奏法データに対応する音色制御データを選択する音色制
    御データ選択モジュールと、 前記供給された演奏データに応じて楽音を生成する楽音
    生成モジュールと、 該生成される楽音の音色特性を、前記選択された音色制
    御データにより制御する音色制御モジュールとを含む、
    コンピュータが実現できるプログラムを格納した記憶媒
    体。
  11. 【請求項11】 前記楽音生成モジュールにより生成さ
    れる楽音の音色の種類を選択する音色選択モジュール
    と、 該選択される音色の種類に対応して当該各音色に固有の
    前記奏法データを、奏法データ記憶手段に記憶する奏法
    データ記憶モジュールとを含み、 前記奏法データ発生モジュールは、前記供給された演奏
    データに選択された音色に対応する固有の奏法データか
    ら目的の奏法データを選択して発生することを特徴とす
    る請求項10記載の記憶媒体。
  12. 【請求項12】 前記音色制御データは、前記複数の奏
    法にそれぞれ対応した複数の波形データを含むことを特
    徴とする請求項10記載の記憶媒体。
  13. 【請求項13】 前記楽音制御データは、前記複数の奏
    法にそれぞれ対応した複数の発音制御プログラムを含む
    ことを特徴とする請求項10記載の記憶媒体。
  14. 【請求項14】 波形自体がグリッサンド演奏における
    音色変化特性および音高変化特性を備えるとともに、最
    初に1度だけ読み出すアタック部と該アタック部を読み
    出した後に繰り返して読み出すループ部とを備えた複数
    種類のグリッサンド生成用波形を、楽音波形記憶手段に
    予め記憶する楽音波形記憶モジュールと、 該記憶された複数種類のグリッサンド生成用波形から、
    目的のグリッサンド波形を生成するために必要な波形を
    連続的に指定する波形指定モジュールと、 該連続的に指定された各波形の読み出しをそれぞれ開始
    する発音タイミングを指定する発音タイミング指定モジ
    ュールと、 該各指定された発音タイミングで、その直前に発音され
    ている波形の読み出しを終了させるとともに、当該指定
    されたグリッサンド用波形のアタック部の読み出しを開
    始するアタック部読み出しモジュールと、 該アタック部の読み出しが終了すると、これに引き続い
    て該アタック部に付随するループ部を繰り返し読み出す
    ループ部読み出しモジュールと、 該順次読み出される波形に基づいて楽音を生成する楽音
    生成モジュールとを含む、コンピュータが実現できるプ
    ログラムを格納した記憶媒体。
  15. 【請求項15】 2音高間で音高が変化する複数種類の
    楽音波形を楽音波形記憶手段に予め記憶する楽音波形記
    憶モジュールと、 前に選択された波形の読み出しが終了する毎に、該記憶
    された複数種類の楽音波形の中からいずれかの楽音波形
    をランダムに選択するランダム選択モジュールと、 該順次選択された楽音波形を読み出して楽音を生成する
    楽音生成モジュールとを含む、コンピュータが実現でき
    るプログラムを格納した記憶媒体。
  16. 【請求項16】 第1の特性を有する複数種類の楽音波
    形を第1のグループ楽音波形として第1の波形記憶手段
    に予め記憶する第1の記憶モジュールと、 第2の特性を有する複数種類の楽音波形を第2のグルー
    プ楽音波形として第2の波形記憶手段に予め記憶する第
    2の記憶モジュールと、 前記第1の波形記憶手段と第2の波形記憶手段とを交互
    に選択して、該選択された波形記憶手段からいずれかの
    楽音波形を順次選択しする楽音波形選択モジュールと、 該順次選択された楽音波形を読み出して楽音を生成する
    楽音生成モジュールとを含む、コンピュータが実現でき
    るプログラムを格納した記憶媒体。
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