JP4033146B2 - カラオケ装置 - Google Patents

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この発明は、歌唱指南機能を備えたカラオケ装置に関する。
カラオケ装置は、マイクから入力された歌唱者の歌唱音声を単純に増幅して出力するのみならず、歌唱音声を種々に変換して出力するものが実用化されている。従来のカラオケ装置では、音声のフォルマントを一律に変換して男性の声を女性の声のように変換したり、女性の声を男性の声のように変換する男/女変換などの変換を行うものが実用化されていた。
しかし、上記変換は曲全体にわたって一律に付与されるものであるため、その変換が曲が単調になってしまうという欠点があり、カラオケ曲を盛り上げる効果は限定的であった。
一方、オリジナル歌唱などの実際の歌唱においては曲の場面に応じて声質を使い分けたり、種々の歌唱法を用いるなどの表情づけをして歌唱を盛り上げている。
この発明は、曲毎に、そして、曲の進行に合わせて、オリジナル歌手の歌い方を歌唱者に指導することができるカラオケ装置を提供することを目的とする。
この発明は、カラオケ曲の演奏データおよびこのカラオケ曲の歌い方を複数の歌唱法でモデル化した歌唱パラメータを記憶した記憶手段と、演奏データに基づいて楽音を発生する演奏手段と、歌唱パラメータに基づいて指南文言を生成・表示する歌唱指南手段とを備えたことを特徴とする。
この発明では、カラオケ曲の歌い方(声質の変化,歌唱法)を指示する歌唱パラメータを記憶している。歌唱パラメータとは、明るさパラメータ,コブシパラメータなど歌唱の声質や歌唱法をモデル化したオブジェクトとして記述されたものであり、従来のカラオケ曲におけるコントロールチェンジなどのパラメータと異なる点は、歌唱パラメータをオリジナル歌手等の歌い方をモデル化したオブジェクトとした点である。したがって、歌唱パラメータは、その内容が分かりやすく、後の変更も容易である。
この歌唱パラメータに基づいて歌唱指南の文言を生成・表示する。歌唱パラメータは上記のようにオリジナル歌手などの歌い方を指示するものであるため、これに基づいて指南文言を生成することにより的確な指南が可能になる。また、指南文言をそのまま記憶せず、歌唱パラメータに基づいて指南文言を生成するようにしているため、歌唱パラメータをボイスチェンジに用いるとともに、同じパラメータを用いて歌唱指南をすることができる。
以上のようにこの発明によれば、歌い方を指示する歌唱パラメータを記憶し、この歌唱パラメータを指南文言に変換して歌唱を指南することができるため、ボイスチェンジと同じ内容の歌唱指南をすることができる。
また、歌唱パラメータを用いてボイスチェンジパラメータを生成して歌唱音声を変換することもできるため、同じパラメータを用いて歌唱変換と指南の両方を行うことができる。
図面を参照してこの発明の実施形態について説明する。
図1はこの発明の実施形態であるボイスチェンジ機能を備えたカラオケ装置の機能ブロック図である。ボイスチェンジ機能は、マイクから入力される歌唱者の歌唱をオリジナル歌手の歌い方(声質や歌唱法)で歌っているように変換する機能である。すなわち、オリジナル歌手は、歌唱中にビブラートを大きくしたり小さくしたり、コブシを効かせたりするが、歌唱者の歌唱音声このようなオリジナル歌手の歌い方に変換出力できるようにしたものである。
カラオケ曲データ1はカラオケ曲の演奏を実行するための演奏データと、このオリジナル歌手の歌い方を表現する歌唱パラメータを含んでいる。カラオケ曲の演奏時、演奏データはカラオケ演奏部2に出力される。カラオケ演奏部2はこの演奏データに基づいてカラオケ曲の演奏音を生成してアンプ3に出力する。アンプ3はこの演奏音をスピーカ(図示せず)から出力する。
歌唱パラメータは、オリジナル歌手の歌い方をモデル化してオブジェクトとして表現したパラメータであり、コブシ、ビブラートなど実際の歌唱法を識別子とするパラメータである。この歌唱パラメータは、ボイスチェンジパラメータ生成部5に入力される。ボイスチェンジパラメータ生成部5は、DSPなどの電子処理回路を有するボイスチェンジ部6を実際に制御するためのパラメータを生成する機能部であり、オブジェクト指向で表現された歌唱パラメータに基づき、歌唱音声をそのように変換するために、DSP等をどのように機能させるかのパラメータを生成する。たとえば、ボイスチェンジ部6は、歌唱音声のピッチを上下させ、音量を大きくし、ノイズ成分を付加するなどの処理をすることによって、歌唱音声にコブシを効かせることができるため、歌唱パラメータがコブシを効かせるという内容のものであれば、ボイスチェンジパラメータ生成部5は、歌唱音声のピッチを上下させる、歌唱音声の音量を大きくするなどのパラメータを生成する。生成されたボイスチェンジパラメータはボイスチェンジ部6に入力される。
歌唱者は、カラオケ曲の演奏に合わせて歌唱する。この歌唱音声がマイク4で電気信号に変換されボイスチェンジ部6に入力される。ボイスチェンジ部6はボイスチェンジパラメータ部5から入力されたボイスチェンジパラメータに基づき、マイク4から入力された歌唱音声を変換する。変換された歌唱音声はアンプ3に入力される。
図2に歌唱パラメータと各歌唱パラメータの値の曲中での変化例を示す。また、図3はボイスチェンジパラメータ生成部5の構成を示す図である。この実施形態では、歌唱パラメータとして、明るさ、硬さ、強弱、コブシ、唸り、混ぜ息、ビブラート(速さ,大きさ)およびファルセットの各パラメータを用いてオリジナル歌手の歌い方を表現する。各歌唱パラメータはイベントデータとして楽曲データ中に書き込まれており、各歌唱パラメータは、1つのパラメータが読み出されると次のパラメータが読み出されるまで前の値が保持される。したがって、各歌唱パラメータは、図2のように値が変化する毎にその値を示すイベントデータが楽曲データ中に書き込まれる。
また、この実施形態のボイスチェンジパラメータ生成部5は、これらの歌唱パラメータに基づいて、フィルタ特性パラメータ、音量パラメータ、ピッチパラメータ、ノイズパラメータ、フォルマントパラメータを生成し、これをボイスチェンジ部6に入力する。ボイスチェンジ部6は、ピッチパラメータに基づいて歌唱音声のピッチを変換し、音量パラメータに基づいて歌唱音声の音量を変換し、フォルマントパラメータに基づいて歌唱音声のフォルマント(倍音構成)を変換し、ノイズパラメータに基づいて歌唱音声に付加するノイズの量を制御し、フィルタ特性パラメータに基づいて歌唱音声の周波数特性を変換する。
明るさパラメータは、声の明るさを示すパラメータである。声の明るさは、波形的には主として倍音成分の多さやフォルマントの広がりに起因するものであるため、明るさパラメータは、主としてフィルタ特性パラメータやフォルマントパラメータに変換される。
硬さパラメータは、声の硬さを示すパラメータである。声の硬さは、波形的には主として倍音成分の多さや音量変化の鋭さに起因するものであるため、硬さパラメータは、主としてフィルタ特性パラメータや音量パラメータに変換される。
強弱パラメータは、声の強弱を示すパラメータである。声の強弱は、波形的には主として音量に起因するものであるため、強弱パラメータは、主として音量パラメータに変換される。
コブシパラメータは、コブシの程度を示すパラメータである。コブシとは、音の最初に付加される微小なピッチの上下(一種の装飾音)である。したがって、コブシパラメータは、主としてピッチパラメータや音量パラメータに変換される。
唸りパラメータは、唸りの程度を示すパラメータである。唸りとは、長い音の最初または途中に付加される基本ピッチよりも低い胸声である。したがって、唸りパラメータは、主としてフォルマントパラメータに変換され、また、基本ピッチよりも低い周波数で歌唱音声をモジュレーションして唸りを付加する場合には、そのモジュレーションの程度を指示するパラメータに変換する。この実施形態の場合には、ピッチパラメータと音量パラメータを同期して変動させてモジュレーションをかければよい。ボイスチェンジ部6がモジュレーション機能を独立して有する場合には、モジュレーションパラメータを生成してモジュレーション機能部に入力すればよい。
混ぜ息パラメータは、混ぜ息の程度を示すパラメータである。混ぜ息とは、歌唱音声に声にならない息の音をまぜたカスレ声のような歌唱法である。したがって、混ぜ息パラメータは、主としてノイズパラメータに変換される。
ビブラートパラメータは、ビブラートの速さや大きさを示すパラメータである。ビブラートとは、ピッチの周期的に変動させる歌唱法である。したがって、ビブラートパラメータは、主としてピッチパラメータや音量パラメータに変換される。
ファルセットパラメータは、ファルセットであるか否かを示すパラメータである。ファルセットとはいわゆる裏声であり、ファルセットパラメータは、主としてフォルマントパラメータに変換される。
なお、図3に示すようにボイスチェンジパラメータ生成部5は、全ての歌唱パラメータの値を複合的に処理して全てのボイスチェンジパラメータを生成する。この生成は、変換テーブル、変換関数、EG,LFOなどによって行われる。変換テーブルを用いる場合、歌唱パラメータの値をアドレスとして、または、歌唱パラメータに基づいて決定されたアドレスで変換テーブルを検索し、そのアドレスに記憶されている各パラメータ値を各ボイスチェンジパラメータの値とする。変換関数を用いる場合、各歌唱パラメータの値を入力変数として各ボイスチェンジパラメータを求める関数を備えておき、各歌唱パラメータをこの関数に入力することによってボイスチェンジパラメータを求める。また、EGはワンショットの時間関数であり、LFOは周期的な時間関数である。これらを用いてボイスチェンジパラメータを生成する場合、時間関数P=aF(bt)+cのa,bまたはcとして歌唱パラメータを用いればよい。LFOは、たとえばビブラートパラメータからピッチパラメータを生成する場合に用いられる。なお、ピッチパラメータを生成するとき、マイク4から入力された歌唱音声のピッチをピッチ抽出部7で抽出し、これを所定のピッチに変換するパラメータを生成すればよい。なお、他のパラメータも歌唱音声から抽出された種々の歌唱情報に基づいてその値を調整するようにしてもよい。この場合、マイク4の歌唱音声から、音量,フォルマント,周波数特性やコブシ,唸りなどの歌唱法などの歌唱情報を抽出する歌唱情報抽出部8を設ける。
なお、楽曲データは全てのカラオケ装置に対して同じものが供給されるが、各カラオケ装置はそれぞれ仕様が異なり、ボイスチェンジ部6(後述の音声信号処理装置23)の音声処理機能も異なる。ボイスチェンジ部6の音声処理機能が異なれば、ボイスチェンジに必要なボイスチェンジパラメータも異なる。したがって、各カラオケ装置は、ボイスチェンジ部6の音声処理機能に合わせたボイスチェンジパラメータを生成するボイスチェンジパラメータ生成部5を備えている。
このように、歌唱パラメータは、オリジナル歌手の歌い方をモデル化したオブジェクトであり、直接ハードウェア(ボイスチェンジ部6)を制御しないため、どのような仕様のカラオケ装置であっても、内部でそのハードウェア仕様に合わせたパラメータに変換して用いることができる。
図4はボイスチェンジ部6の機能ブロック図である。マイク4で電気信号に変換された歌唱音声は入力部INから入力され、ボイスチェンジされた歌唱音声は出力部OUTから出力される。入力部INから入力された歌唱音声は、ピッチ変換部11,音量変換部12,フォルマント変換部13,ノイズ加算部14,可変カットオフフィルタ(DCF)15により、ピッチの変換、音量の変換、フォルマントの変換、ノイズの付加、フィルタリングされる。ピッチ変換部11にはピッチパラメータが入力され、このパラメータに基づいて歌唱音声のピッチを変換する。音量変換部12には音量パラメータが入力され、このパラメータに基づいて歌唱音声の音量を変換する。フォルマント変換部13にはフォルマントパラメータが入力され、このパラメータに基づいて歌唱音声のフォルマント(倍音構成)を変換する。ノイズ加算部14にはノイズパラメータが入力され、このパラメータに基づいて歌唱音声に付加するノイズの量を制御する。DCF15にはフィルタ特性パラメータが入力され、このパラメータに基づいて歌唱音声の周波数特性を変換する。
図5は上記ボイスチェンジ機能を有するカラオケ装置のハードウェアのブロック図である。このカラオケ装置は、カラオケ装置本体21,コントロールアンプ22,音声信号処理装置23,CD−ROMチェンジャ24,スピーカ25,モニタ26,マイク27(27a,27b)および赤外線のリモコン装置28で構成されている。装置全体の動作を制御するカラオケ装置本体1のCPU30には、内部バスを介してROM31,RAM32,ハードディスク記憶装置37,通信制御部36,リモコン受信部33,表示パネル34,パネルスイッチ35,音源装置38,音声データ処理部39,文字表示部40,表示制御部41が接続されるとともに、上記外部装置であるコントロールアンプ22,音声信号処理装置23,CD−ROMチェンジャ24が接続されている。
ROM31にはこの装置を起動するために必要な起動プログラムなどが記憶されている。装置の動作を制御するシステムプログラム,アプリケーションプログラムなどはハードディスク記憶装置37に記憶されている。アプリケーションプログラムはカラオケ演奏プログラムなどである。カラオケ装置の電源がオンされると上記起動プログラムによってシステムプログラムやカラオケ演奏プログラムがRAM32に読み込まれる。またハードディスク記憶装置37には、上記システムプログラムやアプリケーションプログラムのほか、カラオケ演奏用楽曲データ、ボイスチェンジ用のパラメータ変換テーブルなどが記憶されている。
図6(B)はHDD37の一部構成を示す図である。HDD37には、プログラム370、楽曲データ371のほか、歌唱パラメータをボイスチェンジパラメータに変換する(歌唱パラメータに基づいてボイスチェンジパラメータを生成する)ための変換テーブル372が記憶されている。これら、変換テーブル,変換関数372はカラオケ装置の起動時にRAM32に読み込まれる。また、図6(C)はRAM32の一部構成を示す図である。RAM32には、プログラム記憶エリア320,演奏曲データ記憶エリア321および変換テーブル記憶エリア322が設定されている。カラオケ装置が起動すると、システムプログラム,アプリケーションプログラムがHDD37からRAM32のプログラム記憶エリア320に読み込まれるとともに、変換テーブルがHDD37からRAM32の変換テーブル記憶エリア322に読み込まれる。カラオケ曲がリクエストされると、その曲の楽曲データがHDD37からRAM32の演奏曲データ記憶エリア321に読み込まれる。なお、HDD37のメッセージテーブル373、RAM32のメッセージテーブル記憶エリア323については後述する。
通信制御部36はISDN回線を介して配信センタから楽曲データなどをダウンロードしハードディスク記憶装置37に書き込む。この書込動作はDMA回路を用いてハードディスク記憶装置37に直接行われる。
リモコン装置28は、テンキーなどのキースイッチを備えており、利用者がこれらのスイッチを操作するとその操作に応じたコード信号が赤外線で出力される。リモコン受信部33はリモコン装置28から送られてくる赤外線信号を受信して、そのコード信号を復元しCPU30に入力する。リモコン装置28から曲番号が入力されると、CPU30はこの曲番号をRAM32に設定されている予約リストに登録する。
表示パネル34はこのカラオケ装置本体21の前面に設けられており、現在演奏中の曲番号や予約曲数を表示するマトリクス表示器や現在設定されているキーやテンポを表示するLED群などを含んでいる。パネルスイッチ35は、前記リモコン装置28と同様の曲番号入力用のテンキーやキーチェンジスイッチ、テンポチェンジスイッチを備えている。
音源装置38は、楽曲データの楽音トラックのデータに基づいて楽音信号を形成する。楽音トラックは、複数のトラックを有しており、音源装置38はこのデータに基づいて複数パートの楽音信号を同時に形成する。音声データ処理部39は、楽曲データに含まれる音声データに基づき、指定された長さ、指定された音高の音声信号を形成する。音声データは、バックコーラスなどの人声など電子的に形成しにくい信号波形をそのままPCM信号として記憶したものである。前記音源装置38が形成した楽音信号および音声データ処理部39が再生した音声信号は、コントロールアンプ22に入力される。コントロールアンプ22には、2本のマイク27a,27bが接続されており、カラオケ歌唱者の歌唱音声信号が入力される。コントロールアンプ22は、これらのオーディオ信号をミキシングし、増幅してスピーカ25に出力するが、ボイスチェンジ機能が有効になっているボイスチェンジモード時には、マイク27から入力された歌唱音声信号を音声信号処理装置23に入力してボイスチェンジし、ボイスチェンジされた音声信号とカラオケ演奏の信号とをミキシングする。
音声信号処理装置23は、DSPを内蔵しており、マイク27から入力された歌唱音声信号の音量,ピッチ,周波数特性,フォルマントを変換するとともに、歌唱音声信号にノイズ成分を付加する。この処理は、CPU30から入力されるボイスチェンジパラメータによって制御される。CPU30は、楽曲データから読み出される歌唱パラメータで変換テーブル322を検索することによってボイスチェンジパラメータを読み出し、これを音声信号処理装置23に入力する。
なお、図6においては、説明を簡略化するため、歌唱パラメータ→ボイスチェンジパラメータの変換手段として変換テーブルのみ示しているが、変換関数、EG,LFOも用いて変換するものとする。
文字表示部20は入力される文字データに基づいて曲名や歌詞などの文字パターンを生成する。また、外付装置であるCD−ROMチェンジャ24は、CPU30から入力された映像選択データに基づいて動画の映像を背景映像として再生する。映像選択データは楽曲データのヘッダに書き込まれているジャンルデータなどに基づいて決定される。表示制御部41はCD−ROMチェンジャ24から入力された背景映像に文字表示部40から入力される歌詞などの文字パターンをスーパーインポーズで合成してモニタ26に表示する。
図6(A)は同カラオケ装置で用いられる楽曲データの構成を示す図である
。楽曲データは、ヘッダ,楽音トラック,ガイドメロディトラック,歌詞トラック,音声トラック,効果トラック,歌唱パラメータトラックおよび音声データ部からなっている。ヘッダは、この楽曲データの属性に関するデータが書き込まれる部分であり、曲名,ジャンル,発表日,曲の演奏時間などのデータが書き込まれている。楽音トラック〜歌唱パラメータトラックの各トラックは、複数のイベントデータと各イベントデータ間の時間的間隔を示すデュレーションデータからなるシーケンスデータを記述するフォーマットであるMIDIフォーマットで記述されている。歌詞トラック〜歌唱パラメータトラックのデータは楽音データではないがインプリメンテーションの統一をとり作業工程を容易にするため、これらのトラックもMIDIフォーマットで記述されている。また、この図では、各データ種類毎に別トラックが形成されているが、全てのイベントデータを1列の時系列データとして表してもよい。
楽音トラックには、音源装置38を駆動して複数パートの楽音信号を形成するためのシーケンスデータが書き込まれている。ガイドメロディトラックには、歌唱者が歌うべき旋律の楽音信号を形成するためのシーケンスデータが書き込まれている。歌詞トラックには、モニタ26上に歌詞を表示するためのシーケンスデータが書き込まれている。歌詞トラックのイベントデータは、歌詞の文字コードやその表示位置を指示するデータなどからなる。音声制御トラックには、音声データ部に記憶されている音声データ群を再生するためのシーケンスデータが書き込まれている。音声制御トラックのイベントデータは、再生する音声データ,音量などの内容からなっている。効果制御トラックには、コントロールアンプ2のエコー機能などを制御するためのシーケンスデータが書き込まれている。また、歌唱パラメータトラックには、上述の歌唱パラメータをイベントデータとするシーケンスデータが書き込まれている。
図7は、同カラオケ装置のボイスチェンジモード時の動作を示すフローチャートである。この動作はカラオケ曲演奏時に楽曲データのイベントデータを読み出したとき実行される動作を示している。デュレーションデータをカウントアップすると、次のイベントデータを読み出す(s1)。このイベントデータが音源等を制御して楽音を発生するためのデータであれば、これを音源装置38等に出力して(s3)、カラオケ演奏を実行する。一方、読み出されたイベントデータが歌唱パラメータであれば、マイク27から入力される音声のピッチ情報を取り込み(s4)、このピッチ情報と歌唱パラメータに基づいてボイスチェンジパラメータを生成する(s5)。そして、これを音声信号処理装置23に出力して(s6)。マイク27から入力された歌唱音声をボイスチェンジする。また、これ以外のイベントデータが読み出された場合には対応する処理を実行する(s7)。
以上の動作により、カラオケ演奏の進行に応じてそのとき歌われる歌唱に独特の特徴を付与するべくDSPを制御してボイスチェンジが行われる。
以上は、歌唱パラメータを用いて歌唱者の歌唱音声をオリジナル歌手の歌い方に変換するボイスチェンジ機能を備えたカラオケ装置について説明したが、歌唱パラメータは、上述したように、オブジェクト指向でオリジナル歌手の歌い方をそのまま表現したパラメータであるため、これを用いて歌唱者に歌い方を教える(歌唱指南する)こともできる。以下、歌唱指南機能を備えたカラオケ装置について説明する。
図8に歌唱指南機能を備えたカラオケ装置の機能ブロック図を示す。カラオケ曲データ51はカラオケ曲の演奏を実行するための演奏データと、このオリジナル歌詞の歌い方を表現する歌唱パラメータを含んでいる。カラオケ曲の演奏時、演奏データはカラオケ演奏部52に出力される。カラオケ演奏部52はこの演奏データに基づいてカラオケ曲の演奏音を生成してアンプ53に出力する。アンプ53はこの演奏音をスピーカ(図示せず)から出力する。
歌唱パラメータは、オリジナル歌手の歌い方をオブジェクト指向で表現したパラメータであり、コブシ、ビブラートなど実際の歌唱方法で表現したパラメータである。歌唱パラメータは指南文言生成部55に入力される。指南文言生成部55は入力される歌唱パラメータに対応する文言を生成する。すなわち、歌唱パラメータが指示する歌い方を指示する文言を生成する。この指南文言は指南表示部56に入力される。指南表示部56は、この文言を表示して歌唱者に歌い方を指示する。上述したように歌唱パラメータは、カラオケ曲の進行に合わせてそのときのオリジナル歌手の歌い方になるようにイベントデータとして書き込まれているものであるため、これに基づく指南文言を表示し、歌唱者がこれに合わせて歌うことにより、歌唱者はオリジナル歌手のような歌い方で歌唱することができる。歌唱者の歌唱音声は、マイク54によって電気信号に変換されアンプ53に入力される。
図9は、指南文言生成部55の構成を示す図である。指南文言生成部55は、数値コードで表されている歌唱パラメータを文字列である指南文言に変換する。この変換は、入力された歌唱パラメータに基づいてアドレスを生成し、このアドレスでメッセージテーブルを検索することによって行われる。アドレスの生成は、そのときの各歌唱パラメータの値を複合的に考慮(演算)して生成される。メッセージテーブルに記憶されている指南文言は、たとえば「明るく」,「ハッキリと」などである。
一方、図8において、歌唱情報抽出部60,採点部61および採点結果表示部62を設けることにより、歌唱者の歌唱を歌唱パラメータに基づいて採点することもできる。歌唱情報抽出部60が、マイク54から入力される歌唱者の歌唱音声から歌唱情報を抽出する。歌唱情報は、歌唱者がビブラート,コブシなどどのような歌い方をしているかの情報であり、歌唱音声のピッチ変化,音量変化,フォルマント変化,ノイズ量の変化および周波数特性の変化に基づいて検出される。採点部61は、この歌唱情報と歌唱パラメータとを比較し、その一致/不一致に基づいてポイントを決定する。このポイントは採点結果表示部62に表示される。
図10は歌唱指南機能を備えたカラオケ装置の動作を示すフローチャートである。なお、この指南機能を備えたカラオケ装置のハード構成は図5に示したものと同様であり、楽曲データは図6(A)に示したものを用いればよい。なお、この場合、HDD37にメッセージテーブル373を記憶し、RAM32にこのメッセージテーブルを読み出して記憶する記憶エリア323を設ける。
この動作はカラオケ曲演奏時に楽曲データのイベントデータを読み出したとき実行される動作を示している。デュレーションデータをカウントアップすると、次のイベントデータを読み出し(s11)、このイベントデータがどのイベントデータであるかを判断する(s12)。このイベントデータが音源等を制御して楽音を発生するためのデータであれば、これを音源装置38等に出力して(s13)、カラオケ演奏を実行する。一方、読み出されたイベントデータが歌唱パラメータであれば、この新たな歌唱パラメータと先に読み出されている他の歌唱パラメータとに基づいて、適当な指南文言を生成する(s14)。メッセージテーブルを用いて指南文言を割り出す場合、歌唱パラメータに基づいてアドレスを割り出し、このアドレスでメッセージテーブルを検索することによって指南文言を割り出す。そしてこれをモニタ26に表示する(s15)。
また、並行して採点機能が動作している場合には、マイク27から入力される歌唱音声から歌唱情報を抽出して取り込む(s16)。この歌唱情報の抽出は音声信号処理装置23が行う。そして、この歌唱情報と歌唱パラメータとを比較することによって採点し(s17)、採点結果をモニタ26に表示する(s18)。また、これ以外のイベントデータが読み出された場合には対応する処理を実行する(s19)。
以上の動作により、歌唱パラメータに基づいて歌唱者に歌い方を指南することができ、さらに歌唱パラメータに基づいて歌唱者の歌唱を採点することができる。なお、歌唱指南表示のみを動作させてもよい。
上記実施形態において、歌唱パラメータは、明るさパラメータ、硬さパラメータ、強弱パラメータ、唸りパラメータ、混ぜ息パラメータ、ビブラートパラメータ、ファルセットパラメータとしたが、これ以外ものを採用してもよい。
また、ボイスチェンジパラメータは、フィルタ特性パラメータ、音量パラメータ、ピッチパラメータ、ノイズパラメータ、フォルマントパラメータとしたがこれ以外ものものを採用してもよい。
この発明の実施形態であるボイスチェンジ機能を備えたカラオケ装置の機能ブロック図 同カラオケ装置で用いられる歌唱パラメータを説明する図 同カラオケ装置のボイスチェンジパラメータ生成部の詳細図 同カラオケ装置のボイスチェンジ部の詳細図 同カラオケ装置を実現するハードウェアのブロック図 同カラオケ装置の記憶手段および楽曲データの構成図 同カラオケ装置の動作を示すフローチャート この発明の実施形態である歌唱指南機能を備えたカラオケ装置の機能ブロック図 同カラオケ装置の歌唱指南表示部の詳細図 同カラオケ装置の動作を示すフローチャート
符号の説明
1…カラオケ曲データ、2…カラオケ演奏部、4…マイク、5…ボイスチェンジパラメータ生成部、6…ボイスチェンジ部、11…ピッチ変換部、12…音量変換部、13…フォルマント変換部、14…ノイズ加算部、15…DCF、
23…音声信号処理装置、32…RAM、322…変換テーブル記憶エリア、323…メッセージテーブル記憶エリア、37…ハードディスク記憶装置、372…変換テーブル、373…メッセージテーブル、
51…カラオケ曲データ、52…カラオケ演奏部、54…マイク、55…指南文言生成部、56…指南表示部

Claims (1)

  1. カラオケ曲の演奏データおよびこのカラオケ曲の歌い方を複数の歌唱法でモデル化した歌唱パラメータを記憶した記憶手段と、
    演奏データに基づいて楽音を発生する演奏手段と、
    歌唱パラメータに基づいて指南文言を生成、表示する歌唱指南手段と、
    を備えたカラオケ装置。
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