JPH10222177A

JPH10222177A - 音楽再生装置

Info

Publication number: JPH10222177A
Application number: JP9021106A
Authority: JP
Inventors: Kenjiro Tsuda; 賢治郎津田; Seiichi Suzuki; 誠一鈴木; Tetsuya Imamura; 哲也今村
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1997-02-04
Filing date: 1997-02-04
Publication date: 1998-08-21

Abstract

(57)【要約】【課題】音程を外すことなく歌詞進行を容易に且つ確
実に把握することができ、容易に歌うことができるとと
もに、歌う際の楽しさに対する演出を簡易に且つ効果的
に付加することができる音楽再生装置を提供する。【解決手段】画像表示手段１０１の画面上での文字キ
ャラクタの表示位置の上下変化により、再生中の演奏曲
の音程を表現するとともに、表示位置を上下変化させた
文字キャラクタのうしろに付加された横一列部分の文字
キャラクタにより、次に歌唱する歌詞部分を示すことに
よって、演奏曲における歌詞進行をも同時に表現する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、音楽を再生する際
に、再生中の演奏曲に対応してモニタ画面に歌詞表示な
どの歌支援表示を行う音楽再生装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来から、音楽を再生する際に、再生中
の演奏曲に対応して、モニタ画面に背景映像表示ととも
に歌詞表示などの歌支援表示を行う音楽再生装置とし
て、それらの表示情報の供給媒体に磁気テープ式の記録
媒体を用いて始まったカラオケシステムは、後に演奏曲
に対応する表示情報の供給媒体がＬＤやＣＤへと発展
し、現在ではネットワーク型の通信カラオケシステムへ
と進化している。

【０００３】このようなカラオケシステムにおいては、
一般的に、歌詞表示とともに歌支援の１つである演奏曲
の歌詞の進行を表現する方法として、モニタ画面に表示
している歌詞表示用の文字キャラクタの色を歌詞の進行
に応じて変化させるなどしている。また、ユーザーの歌
唱練習のために、上記の文字キャラクタの色変化の他
に、歌い手の音程と演奏曲の音程とをそれらに対応する
２つの楽譜として表示することにより、それら両者の音
程の違いを示したり、ユーザーの歌唱に対する採点のた
めに、その歌い手の音程と演奏曲の音程との一致度合い
を点数で表示したりしている。

【０００４】このカラオケシステムを用い、再生中の演
奏曲に対応する表示情報を基にその演奏曲を歌う場合に
は、歌詞の進行についてはモニタ画面に表示されている
文字キャラクタの色変化などに合わせて歌えば良いが、
音の高低つまり音程については歌いながら演奏曲の音程
を聴覚で聞き取りその音程に歌を合わせるしかなく、こ
の聞き取りが苦手な人にとっては、この演奏曲に対して
歌詞進行および音程の両方をうまく合わせて歌うことは
困難であった。

【０００５】このような問題を解決するための技術が実
開平４−９８０７７号公報に開示されており、その概要
を以下に説明する。図９は実開平４−９８０７７号公報
に開示されている音楽再生装置の構成を示すブロック図
である。この音楽再生装置は、図９に示すように、複数
の演奏曲に対応する音楽データや歌詞データや歌支援の
ための音程データなどの演奏データを蓄積するメモリ部
１と、歌唱者の選んだ曲に関する各演奏データをメモリ
部１から読み出すコントロール部２と、歌唱者の歌声を
入力する音声入力部であるマイク３と、コントロール部
２を介するメモリ部１からの演奏データによる演奏信号
とマイク３からの音声信号とを合成増幅するミキシング
アンプ部４と、このミキシングアンプ部４の出力信号に
より駆動され、この出力信号に対応する音声を出力する
スピーカ部５と、歌詞や歌支援を表示するモニタ部６と
を具備し、図１０に示すように、モニタ部６に五線譜を
表示するとともに、歌詞の文字を、その音階に対応した
五線譜上の位置に表示するように構成されている。

【０００６】なお、図９において、コントロール部２に
は、所望の演奏曲の予約などを入力するキーパネル部７
と、このキーパネル部７から入力された各種データを表
示する表示パネル部８とが接続されている。

【０００７】また、コントロール部２は、メモリ部１と
ともにミキシングアンプ部４，モニタ部６および表示パ
ネル部８を制御している。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来のカラオケシステムなどの音楽再生装置では、
通常歌唱者は、演奏曲に従って歌詞を進行する際に、モ
ニタ部６の画面上において、現在歌っている部分よりも
少し先の歌詞を目で追ってその部分の歌詞を前もって認
識しながら、文字キャラクタの色変化などによって表現
されている歌詞進行に合わせて歌っているが、図１０に
示すように、モニタ部６の画面上に表示されている全て
の文字キャラクタの表示位置を、同時に、五線譜上の楽
譜の位置に合わせて変化させてしまうと、演奏曲の音程
の変化については把握できる反面、まだ歌詞進行が到達
していない部分の歌詞が目で追いずらくなってしまい、
その部分の歌詞について認識しにくくなる。

【０００９】そのため特に、歌詞を充分把握していない
歌唱者が歌う場合には、歌詞進行の到達していない部分
の歌詞を認識することに気をとられ、演奏曲の歌詞進行
から遅れてしまうなどして、その歌詞進行に対して、そ
の把握が困難となってうまく合わせられなくなり、さら
に演奏曲の音程に対してもずれてしまうという問題点を
有していた。

【００１０】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、演奏曲を充分把握しておらず慣れていない歌唱者
でも、その演奏曲に対して、音程を外すことなく歌詞進
行を容易に且つ確実に把握することができ、容易に歌う
ことができるとともに、歌う際の楽しさに対する演出を
簡易に且つ効果的に付加することができる音楽再生装置
を提供する。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の音楽再生装置は、歌唱者が演奏曲に従っ
て歌詞を歌う際に、その歌詞を表示するための文字キャ
ラクタの表示位置や動きなどの表現状態を、演奏曲にお
ける進行情報，メロディパート情報，リズムパート情報
の演奏情報に関連付けて変化させて、歌唱者が、表示さ
れた文字キャラクタを見るだけで、その表現状態に基づ
く演奏曲の演奏情報の把握を可能とすることを特徴とす
る。

【００１２】以上により、演奏曲を充分把握しておらず
慣れていない歌唱者でも、その演奏曲に対して、音程を
外すことなく歌詞進行を容易に且つ確実に把握すること
ができ、容易に歌うことができるとともに、演奏曲のリ
ズムについても容易に把握することができ、歌う際の楽
しさに対する演出を簡易に且つ効果的に付加することが
できる。

【００１３】

【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の音楽再
生装置は、使用者が歌唱するために音楽を再生する際
に、その歌唱を支援し、再生される演奏曲に対応する歌
詞データに基づいて生成される複数の文字キャラクタか
らなり、それらの文字キャラクタにより前記演奏曲の再
生中に歌詞表示し、前記文字キャラクタの表示色を前記
演奏曲の歌詞進行データに基づく歌詞進行に対応して変
化させる歌支援用画像と、前記演奏曲に応じて作成され
た背景画像とを画面上に表示するとともに、前記再生中
の演奏曲に対応する演奏データに基づいて生成された音
楽信号と、前記使用者の歌唱に基づいて生成された音声
信号とを出力する音楽再生装置であって、前記歌詞デー
タに基づいて、表示する文字キャラクタに対応するキャ
ラクタ画像データを生成するキャラクタ生成手段と、前
記演奏データから得られた演奏曲の楽譜におけるメロデ
ィパートの音程と前記歌詞進行データとに基づいて、表
示する文字キャラクタの出力位置を指定するための文字
出力位置情報を計算出力する文字位置計算手段と、前記
文字出力位置情報が付加されたキャラクタ画像データで
ある文字画像データと背景を作成するための背景画像デ
ータとに基づいて、前記歌支援用画像および背景画像を
表示するための画像データを生成する画像生成手段とを
備え、前記文字位置計算手段を、表示する文字キャラク
タのうち、現在歌唱の対象である歌詞に対応する文字キ
ャラクタに対しては、前記音程に合わせて画面上の上下
方向に決められた位置を指定し、現在歌唱対象以外の文
字キャラクタに対しては、前記音程に関係なく画面上で
横一列となる位置を指定するための前記文字出力位置情
報を出力するよう構成する。

【００１４】この構成によると、文字キャラクタの表示
位置の上下変化により演奏曲の音程を表現するととも
に、表示位置を上下変化させた文字キャラクタに付加さ
れた横一列部分の文字キャラクタにより演奏曲における
歌詞進行をも同時に表現する。

【００１５】請求項２に記載の音楽再生装置は、使用者
が歌唱するために音楽を再生する際に、その歌唱を支援
し、再生される演奏曲に対応する歌詞データに基づいて
生成される複数の文字キャラクタからなり、それらの文
字キャラクタにより前記演奏曲の再生中に歌詞表示し、
前記文字キャラクタの表示色を前記演奏曲の歌詞進行デ
ータに基づく歌詞進行に対応して変化させる歌支援用画
像と、前記演奏曲に応じて作成された背景画像とを画面
上に表示するとともに、前記再生中の演奏曲に対応する
演奏データに基づいて生成された音楽信号と、前記使用
者の歌唱に基づいて生成された音声信号とを出力する音
楽再生装置であって、前記歌詞データに基づいて、表示
する文字キャラクタに対応するキャラクタ画像データを
生成するキャラクタ生成手段と、前記演奏データから得
られた演奏曲の楽譜におけるメロディパートの音程と前
記歌詞進行データとに基づいて、表示する文字キャラク
タの出力位置および３次元的に動く文字キャラクタを指
定するための３次元動きベクトルデータを生成する３次
元動き生成手段と、前記３次元動きベクトルデータが付
加されたキャラクタ画像データである文字画像データと
背景を作成するための背景画像データとに基づいて、前
記歌支援用画像および背景画像を表示するための画像デ
ータを生成する画像生成手段とを備え、前記３次元動き
生成手段を、表示する全文字キャラクタに対して、それ
ぞれ前記音程に合わせて画面上の上下方向に決められた
位置を指定し、前記全文字キャラクタのうち、現在歌唱
の対象である歌詞に対応する部分の少なくとも最後の文
字キャラクタに対しては、前記３次元的な動きを指定す
るための前記３次元動きベクトルデータを出力するよう
構成する。

【００１６】この構成によると、文字キャラクタの表示
位置の上下変化により演奏曲の音程を表現するととも
に、その表示位置の上下変化に付加された３次元的な動
きを有する文字キャラクタにより演奏曲における歌詞進
行をも同時に表現する。

【００１７】請求項３に記載の音楽再生装置は、使用者
が歌唱するために音楽を再生する際に、その歌唱を支援
し、再生される演奏曲に対応する歌詞データに基づいて
生成される複数の文字キャラクタからなり、それらの文
字キャラクタにより前記演奏曲の再生中に歌詞表示し、
前記文字キャラクタの表示色を前記演奏曲の歌詞進行デ
ータに基づく歌詞進行に対応して変化させる歌支援用画
像と、前記演奏曲に応じて作成された背景画像とを画面
上に表示するとともに、前記再生中の演奏曲に対応する
演奏データに基づいて生成された音楽信号と、前記使用
者の歌唱に基づいて生成された音声信号とを出力する音
楽再生装置であって、前記歌詞データに基づいて、表示
する文字キャラクタに対応するキャラクタ画像データを
生成するキャラクタ生成手段と、前記演奏データから得
られた演奏曲の楽譜におけるリズムパートのリズムおよ
びテンポと前記歌詞進行データとに基づいて、表示する
全文字キャラクタに対して、上下方向の２次元的な動き
を与えるための２次元動きベクトルデータを生成する動
き生成手段と、前記２次元動きベクトルデータが付加さ
れたキャラクタ画像データである文字画像データと背景
を作成するための背景画像データとに基づいて、前記歌
支援用画像および背景画像を表示するための画像データ
を生成する画像生成手段とを備え、前記動き生成手段
を、表示する全文字キャラクタに対して、前記リズムお
よびテンポから生成される波形データに合わせて波打つ
ような前記２次元的な動きを与えるための前記２次元動
きベクトルデータを出力するよう構成する。

【００１８】この構成によると、文字キャラクタの上下
方向に波打つような２次元的な動きにより演奏曲のテン
ポを含むリズムを表現する。請求項４に記載の音楽再生
装置は、使用者が歌唱するために音楽を再生する際に、
その歌唱を支援し、再生される演奏曲に対応する歌詞デ
ータに基づいて生成される複数の文字キャラクタからな
り、それらの文字キャラクタにより前記演奏曲の再生中
に歌詞表示し、前記文字キャラクタの表示色を前記演奏
曲の歌詞進行データに基づく歌詞進行に対応して変化さ
せる歌支援用画像と、前記演奏曲に応じて作成された背
景画像とを画面上に表示するとともに、前記再生中の演
奏曲に対応する演奏データに基づいて生成された音楽信
号と、前記使用者の歌唱に基づいて生成された音声信号
とを出力する音楽再生装置であって、前記歌詞データに
基づいて、表示する文字キャラクタに対応するキャラク
タ画像データを生成するキャラクタ生成手段と、前記演
奏データから得られた演奏曲の楽譜におけるリズムパー
トのリズムおよびテンポと前記歌詞進行データとに基づ
いて、表示する全文字キャラクタに対して、上下方向の
２次元的な動きを与えるための２次元動きベクトルデー
タを生成する動き生成手段と、前記歌詞進行データに基
づいて、表示する文字キャラクタを３次元的に動かすた
めの３次元動きベクトルデータを生成する３次元動き生
成手段と、前記２次元動きベクトルデータおよび３次元
動きベクトルデータが付加されたキャラクタ画像データ
である文字画像データと背景を作成するための背景画像
データとに基づいて、前記歌支援用画像および背景画像
を表示するための画像データを生成する画像生成手段と
を備え、前記動き生成手段を、表示する全文字キャラク
タに対して、前記リズムおよびテンポから生成される波
形データに合わせて波打つような前記２次元的な動きを
与えるための前記２次元動きベクトルデータを出力する
よう構成し、前記３次元動き生成手段を、前記全文字キ
ャラクタのうち、現在歌唱の対象である歌詞に対応する
部分の少なくとも最後の文字キャラクタに対して、３次
元的な動きを指定する前記３次元動きベクトルデータを
出力するよう構成する。

【００１９】この構成によると、文字キャラクタの２次
元的な動きにより演奏曲のテンポを含むリズムを表現す
るとともに、その２次元的な動きに付加された３次元的
な動きにより演奏曲における歌詞進行をも同時に表現す
る。

【００２０】請求項５に記載の音楽再生装置は、使用者
が歌唱するために音楽を再生する際に、その歌唱を支援
し、再生される演奏曲に対応する歌詞データに基づいて
生成される複数の文字キャラクタからなり、それらの文
字キャラクタにより前記演奏曲の再生中に歌詞表示し、
前記文字キャラクタの表示色を前記演奏曲の歌詞進行デ
ータに基づく歌詞進行に対応して変化させる歌支援用画
像と、前記演奏曲に応じて作成された背景画像とを画面
上に表示するとともに、前記再生中の演奏曲に対応する
演奏データに基づいて生成された音楽信号と、前記使用
者の歌唱に基づいて生成された音声信号とを出力する音
楽再生装置であって、前記歌詞データに基づいて、表示
する文字キャラクタに対応するキャラクタ画像データを
生成するキャラクタ生成手段と、前記音声信号を分析し
てその音程を含む音声パラメータを出力する音声分析手
段と、前記音声分析手段からの音声パラメータを前記演
奏データから得られた演奏曲の音程を含む演奏パラメー
タと比較し、その比較結果に基づいて、文字キャラクタ
の出力位置を制御する文字位置制御信号を出力するパラ
メータ比較手段と、前記演奏曲の音程と歌詞進行データ
と前記パラメータ比較手段からの文字位置制御信号とに
基づいて、表示する文字キャラクタの出力位置を指定す
るための文字出力位置情報を計算出力する文字位置計算
手段と、前記文字出力位置情報が付加されたキャラクタ
画像データである文字画像データと背景を作成するため
の背景画像データとに基づいて、前記歌支援用画像およ
び背景画像を表示するための画像データを生成する画像
生成手段とを備え、前記文字位置計算手段を、使用者が
歌唱するまでは、表示する全文字キャラクタに対して、
前記演奏曲の音程に合わせて画面上の上下方向に決めら
れた位置を指定し、使用者の歌唱中は、その歌唱対象以
外の文字キャラクタに対して、前記文字位置制御信号に
基づいて前記音声信号と演奏曲との音程差に対応して変
更した画面上の位置を指定するための前記文字出力位置
情報を出力するよう構成する。

【００２１】この構成によると、文字キャラクタの表示
位置の上下変化により演奏曲の音程を表現するととも
に、その表示位置の上下変化に付加された上または下方
向の動きベクトルに基づいて、対応する文字キャラクタ
の表示位置を移動させることにより、演奏曲と歌唱者の
歌との音程差を表現する。

【００２２】以上により、歌唱者が演奏曲に従って歌詞
を歌う際に、その歌詞を表示するための文字キャラクタ
の表示位置や動きなどの表現状態を、演奏曲における進
行情報，メロディパート情報，リズムパート情報の演奏
情報に関連付けて変化させて、歌唱者が、表示された文
字キャラクタを見るだけで、その表現状態に基づく演奏
曲の演奏情報の把握を可能とする。

【００２３】以下、本発明の実施の形態を示す音楽再生
装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。
ここでは、音楽再生装置として、使用者が歌唱するため
に音楽を再生する際に、その歌唱を支援する歌支援用画
像と背景画像とを画面上に表示し、演奏曲の音楽と使用
者が歌唱する歌声とを同時にスピーカから出力するカラ
オケシステムを例に挙げて説明する。（実施の形態１）本発明の実施の形態１の音楽再生装置
を説明する。

【００２４】図１は本実施の形態１の音楽再生装置の構
成を示すブロック図である。この音楽再生装置は、図１
に示すように、使用者が歌唱するために音楽を再生する
際に、再生される演奏曲の演奏データ，歌詞データ，歌
詞進行データの各データがデジタル化され多重化された
入力データを、デコード手段１００により元の演奏デー
タ，歌詞データ，歌詞進行データの各データに復号し、
この歌詞データに基づいて生成される複数の文字キャラ
クタからなり、それらの文字キャラクタにより演奏曲の
再生中に歌詞表示し、文字キャラクタの表示色を復号さ
れた歌詞進行データに基づく演奏曲の歌詞進行に対応し
て変化させることにより使用者の歌唱を支援する歌支援
用画像と、演奏曲に応じて作成された背景画像とを、画
像表示手段１０１の画面上に表示するとともに、復号さ
れた演奏曲の演奏データに基づいて音源手段１０２によ
り生成された音楽信号と、使用者の歌唱時の歌声からマ
イク１０３を通じて生成された音声信号とを、ミキサ１
０４でミキシング合成し、そのオーディオ信号をアンプ
１０５で増幅した後にスピーカ１０６から音響として出
力する音楽再生装置である。ここで、入力データとして
は、たとえば、ネットワークやパソコン通信などの通信
手段からの入力データでもよいし、ＣＤ−ＲＯＭなどの
蓄積系の媒体からの入力データでも利用することができ
る。

【００２５】この音楽再生装置は、復号された歌詞デー
タに基づいて、画像表示手段１０１の画面上に表示する
文字キャラクタに対応するキャラクタ画像データを生成
するキャラクタ生成手段１０７と、復号された演奏デー
タから得られた演奏曲の楽譜におけるメロディパートの
音程と復号された歌詞進行データとに基づいて、画像表
示手段１０１の画面上に表示する文字キャラクタの出力
位置を指定するための文字出力位置情報を計算出力する
文字位置計算手段１０８と、文字出力位置情報が付加さ
れたキャラクタ画像データである文字画像データと背景
を作成するための背景画像データとに基づいて、画像表
示手段１０１の画面上に表示する歌支援用画像および背
景画像を作成ための画像データを生成する画像生成手段
１０９とを備え、文字位置計算手段１０８を、表示する
文字キャラクタのうち、現在歌唱の対象である歌詞に対
応する文字キャラクタに対しては、演奏曲の音程に合わ
せて画面上の上下方向に決められた位置を指定し、現在
歌唱対象以外で次に歌唱する文字キャラクタに対して
は、演奏曲の音程に関係なく画面上で横一列となる位置
を指定するための文字出力位置情報を出力するように構
成している。

【００２６】以上の構成によると、図２（ｂ）に示す文
字キャラクタ（う・み・は）の画像表示手段１０１の画
面上での表示位置の上下変化により、図２（ａ）に示す
演奏曲の音程を表現するとともに、図２（ｂ）に示すよ
うに、表示位置を上下変化させた文字キャラクタ（う・
み・は）に付加された横一列部分の文字キャラクタ（や
・ま・は）により次に歌唱する歌詞部分を示すことによ
って、演奏曲における歌詞進行をも同時に表現する。

【００２７】以上により、歌詞表示のための文字キャラ
クタの表現状態を見ることにより、図２（ｃ）に示す従
来例のように、歌支援画像として、歌詞表示用の各文字
キャラクタを全て横一列に配列して、歌詞進行に対応し
て文字キャラクタの表示色を変化させて表示するのみの
場合に比べて、文字キャラクタの上下関係からメロディ
の音符と歌詞との対応関係を類推して、演奏曲の音程と
歌詞進行とを同時に且つ容易に区別して把握することが
できるとともに、歌詞進行が到達していない部分の歌詞
を把握しやすくすることができ、歌唱者が音程を外すこ
となく歌詞進行に遅れずに容易に歌うことができる。（実施の形態２）本発明の実施の形態２の音楽再生装置
を説明する。

【００２８】図３は本実施の形態２の音楽再生装置の構
成を示すブロック図である。この音楽再生装置は、図３
に示すように、使用者が歌唱するために音楽を再生する
際に、再生される演奏曲の演奏データ，歌詞データ，歌
詞進行データの各データがデジタル化され多重化された
入力データを、デコード手段３００により元の演奏デー
タ，歌詞データ，歌詞進行データの各データに復号し、
この歌詞データに基づいて生成される複数の文字キャラ
クタからなり、それらの文字キャラクタにより演奏曲の
再生中に歌詞表示し、文字キャラクタの表示色を復号さ
れた歌詞進行データに基づく演奏曲の歌詞進行に対応し
て変化させることにより使用者の歌唱を支援する歌支援
用画像と、演奏曲に応じて作成された背景画像とを、画
像表示手段３０１の画面上に表示するとともに、復号さ
れた演奏曲の演奏データに基づいて音源手段３０２によ
り生成された音楽信号と、使用者の歌唱時の歌声からマ
イク３０３を通じて生成された音声信号とを、ミキサ３
０４でミキシング合成し、そのオーディオ信号をアンプ
３０５で増幅した後にスピーカ３０６から音響として出
力する音楽再生装置である。ここで、入力データとして
は、たとえば、ネットワークやパソコン通信などの通信
手段からの入力データでもよいし、ＣＤ−ＲＯＭなどの
蓄積系の媒体からの入力データでも利用することができ
る。

【００２９】この音楽再生装置は、復号された歌詞デー
タに基づいて、画像表示手段３０１の画面上に表示する
文字キャラクタに対応するキャラクタ画像データを生成
するキャラクタ生成手段３０７と、復号された演奏デー
タから得られた演奏曲の楽譜におけるメロディパートの
音程と復号された歌詞進行データとに基づいて、画像表
示手段３０１の画面上に表示する文字キャラクタの出力
位置および３次元的に動く文字キャラクタを指定するた
めの３次元動きベクトルデータを生成する３次元動き生
成手段３０８と、３次元動きベクトルデータが付加され
たキャラクタ画像データである文字画像データと背景を
作成するための背景画像データとに基づいて、画像表示
手段３０１の画面上に表示する歌支援用画像および背景
画像を作成するための画像データを生成する画像生成手
段３０９とを備え、３次元動き生成手段３０８を、表示
する全文字キャラクタに対して、それぞれ演奏曲の音程
に合わせて画面上の上下方向に決められた位置を指定
し、全文字キャラクタのうち、現在歌唱の対象である歌
詞に対応する部分の少なくとも最後の文字キャラクタに
対しては、３次元的な動きを指定するための３次元動き
ベクトルデータを出力するように構成している。ここ
で、３次元的な動きの例としては、図４（ｄ）に示すよ
うに、３次元的な文字キャラクタ（う）がそのキャラク
タ外を通るように置かれた回転軸（点線）の周りを周回
するような動きや、図４（ｅ）に示すように、３次元的
な文字キャラクタ（う）がそのキャラクタ内を通るよう
に置かれた回転軸（点線）により回転するような動きな
どが挙げられる。

【００３０】以上の構成によると、図４（ｂ）に示す全
文字キャラクタ（う・み・は・や・ま・は）の画像表示
手段３０１の画面上での表示位置の上下変化により、図
４（ａ）に示す演奏曲の音程を表現するとともに、図４
（ｂ）に示すように、その表示位置の上下変化に付加さ
れた３次元的な動きを有する文字キャラクタ（う・み・
は）により現在歌唱進行中の歌詞部分を示すことによっ
て、演奏曲における歌詞進行をも同時に表現する。

【００３１】以上により、歌詞表示のための文字キャラ
クタの表現状態を見ることにより、図４（ｃ）に示す従
来例のように、歌支援画像として、歌詞表示用の各文字
キャラクタを全て横一列に配列して、歌詞進行に対応し
て文字キャラクタの表示色を変化させて表示するのみの
場合に比べて、文字キャラクタの上下関係および３次元
的な動きからメロディの音符と歌詞との対応関係を類推
して、演奏曲の音程と歌詞進行とを同時に且つ容易に区
別して把握することができ、歌唱者が音程を外すことな
く歌詞進行に遅れずに容易に歌うことができるととも
に、歌う際の楽しさの演出を簡易に付加することができ
る。

【００３２】また、３次元的に動く文字キャラクタは、
文字データを３次元化して３次元フォントデータとして
得ることができるので、特別な３次元オブジェクトのモ
デル形状データを用意することなく、どのような曲にも
対応することができる。（実施の形態３）本発明の実施の形態３の音楽再生装置
を説明する。

【００３３】図５は本実施の形態３の音楽再生装置の構
成を示すブロック図である。この音楽再生装置は、図５
に示すように、使用者が歌唱するために音楽を再生する
際に、再生される演奏曲の演奏データ，歌詞データ，歌
詞進行データの各データがデジタル化され多重化された
入力データを、デコード手段５００により元の演奏デー
タ，歌詞データ，歌詞進行データの各データに復号し、
この歌詞データに基づいて生成される複数の文字キャラ
クタからなり、それらの文字キャラクタにより演奏曲の
再生中に歌詞表示し、文字キャラクタの表示色を復号さ
れた歌詞進行データに基づく演奏曲の歌詞進行に対応し
て変化させることにより使用者の歌唱を支援する歌支援
用画像と、演奏曲に応じて作成された背景画像とを、画
像表示手段５０１の画面上に表示するとともに、復号さ
れた演奏曲の演奏データに基づいて音源手段５０２によ
り生成された音楽信号と、使用者の歌唱時の歌声からマ
イク５０３を通じて生成された音声信号とを、ミキサ５
０４でミキシング合成し、そのオーディオ信号をアンプ
５０５で増幅した後にスピーカ５０６から音響として出
力する音楽再生装置である。ここで、入力データとして
は、たとえば、ネットワークやパソコン通信などの通信
手段からの入力データでもよいし、ＣＤ−ＲＯＭなどの
蓄積系の媒体からの入力データでも利用することができ
る。

【００３４】この音楽再生装置は、復号された歌詞デー
タに基づいて、画像表示手段５０１の画面上に表示する
文字キャラクタに対応するキャラクタ画像データを生成
するキャラクタ生成手段５０７と、復号された演奏デー
タを基にリズム／テンポデータ抽出手段５０８により抽
出された演奏曲の楽譜におけるリズムパートのリズムお
よびテンポに対応する動き制御信号と復号された歌詞進
行データとに基づいて、画像表示手段５０１の画面上に
表示する全文字キャラクタに対して、上下方向の２次元
的な動きを与えるための２次元動きベクトルデータを生
成する動き生成手段５０９と、その２次元動きベクトル
データが付加されたキャラクタ画像データである文字画
像データと背景を作成するための背景画像データとに基
づいて、画像表示手段５０１の画面上に表示する歌支援
用画像および背景画像を作成するための画像データを生
成する画像生成手段５１０とを備え、動き生成手段５０
９を、表示する全文字キャラクタに対して、演奏曲のリ
ズムおよびテンポから生成される波形データに合わせて
波打つような２次元的な動きを与えるための２次元動き
ベクトルデータを出力するように構成している。

【００３５】以上の構成によると、この場合は、図６
（ａ）に示す楽譜の音程には無関係に、図６（ｂ）およ
び図６（ｃ）に示すように、全文字キャラクタ（う・み
・は・や・ま・は）の上下方向に波打つような２次元的
な動きにより、それらに対応する図６（ｆ）および図６
（ｇ）に示す全文字キャラクタ（う・み・は・や・ま・
は）の波打つような配列から得られる図６（ｅ）のよう
な波形データに基づいて、図６（ｄ）に示す演奏曲のリ
ズムおよびテンポを表現する。

【００３６】以上により、歌詞表示のための文字キャラ
クタの表現状態を見ることにより、従来例のように、歌
支援画像として、歌詞表示用の各文字キャラクタを全て
横一列に配列して、歌詞進行に対応して文字キャラクタ
の表示色を変化させて表示するのみの場合に比べて、演
奏曲のリズムを直感的に認識して容易に把握することが
でき、歌唱者がリズムを外すことなく容易に歌うことが
できる。（実施の形態４）本発明の実施の形態４の音楽再生装置
を説明する。

【００３７】図７は本実施の形態４の音楽再生装置の構
成を示すブロック図である。この音楽再生装置は、図７
に示すように、使用者が歌唱するために音楽を再生する
際に、再生される演奏曲の演奏データ，歌詞データ，歌
詞進行データの各データがデジタル化され多重化された
入力データを、デコード手段７００により元の演奏デー
タ，歌詞データ，歌詞進行データの各データに復号し、
この歌詞データに基づいて生成される複数の文字キャラ
クタからなり、それらの文字キャラクタにより演奏曲の
再生中に歌詞表示し、文字キャラクタの表示色を復号さ
れた歌詞進行データに基づく演奏曲の歌詞進行に対応し
て変化させることにより使用者の歌唱を支援する歌支援
用画像と、演奏曲に応じて作成された背景画像とを、画
像表示手段７０１の画面上に表示するとともに、復号さ
れた演奏曲の演奏データに基づいて音源手段７０２によ
り生成された音楽信号と、使用者の歌唱時の歌声からマ
イク７０３を通じて生成された音声信号とを、ミキサ７
０４でミキシング合成し、そのオーディオ信号をアンプ
７０５で増幅した後にスピーカ７０６から音響として出
力する音楽再生装置である。ここで、入力データとして
は、たとえば、ネットワークやパソコン通信などの通信
手段からの入力データでもよいし、ＣＤ−ＲＯＭなどの
蓄積系の媒体からの入力データでも利用することができ
る。この音楽再生装置は、復号された歌詞データに基づ
いて、画像表示手段７０１の画面上に表示する文字キャ
ラクタに対応するキャラクタ画像データを生成するキャ
ラクタ生成手段７０７と、マイク７０３から得られた歌
唱者の音声信号を分析してその音程などを含む音声パラ
メータを出力する音声分析手段７０８と、音声分析手段
７０８からの音声パラメータを、復号された演奏データ
から得られた演奏曲の音程などを含む演奏パラメータと
比較し、その比較結果に基づいて、画像表示手段７０１
の画面上に表示する文字キャラクタの画面上での出力位
置を制御する文字位置制御信号を出力するパラメータ比
較手段７０９と、演奏パラメータのうちの演奏曲の音程
と歌詞進行データとパラメータ比較手段７０９からの文
字位置制御信号とに基づいて、画像表示手段７０１の画
面上に表示する文字キャラクタの画面上での出力位置を
指定するための文字出力位置情報を計算出力する文字位
置計算手段７１０と、その文字出力位置情報が付加され
たキャラクタ画像データである文字画像データと背景を
作成するための背景画像データとに基づいて、画像表示
手段７０１の画面上に表示する歌支援用画像および背景
画像を作成するための画像データを生成する画像生成手
段７１１とを備え、文字位置計算手段７１０を、使用者
が歌唱するまでは、画像表示手段７０１の画面上に表示
する全文字キャラクタに対して、演奏曲の音程に合わせ
て画面上の上下方向に決められた位置を指定し、使用者
の歌唱中は、その歌唱対象以外の文字キャラクタに対し
て、文字位置制御信号に基づいて歌唱者の音声信号と演
奏曲との音程差に対応して変更した画面上の位置を指定
するための文字出力位置情報を出力するよう構成してい
る。

【００３８】以上の構成によると、使用者が歌唱するま
では、図８（ｃ）に示す全文字キャラクタ（う・み・は
・や・ま・は）の表示位置の上下変化により図８（ａ）
に示す演奏曲の音程を表現するとともに、使用者の歌唱
中は、図８（ｂ）に示すように、その実際の歌声が図８
（ａ）に示す楽譜に示された演奏曲の音程からずれてい
る場合には、そのずれをなくす方向に表示位置の上下変
化に付加された上または下方向の動きベクトルに基づい
て、図８（ｃ）に示すように、次に歌唱する歌詞部分に
対応する文字キャラクタ（は・や・ま・は）の表示位置
を移動させることにより、演奏曲と歌唱者の歌との音程
差（音程のずれ）を表現する。

【００３９】以上により、歌詞表示のための文字キャラ
クタの表現状態を見ることにより、従来例のように、歌
支援画像として、歌詞表示用の各文字キャラクタを全て
横一列に配列して、歌詞進行に対応して文字キャラクタ
の表示色を変化させて表示するのみの場合に比べて、歌
唱者が演奏曲との音程のずれを直感的に認識して容易に
把握することができ、歌唱者が歌い方を容易に修正して
音程を外すことなく容易に歌うことができる。（実施の形態５）上記の実施の形態２と実施の形態３の
各音楽再生装置における文字キャラクタの表現状態が同
時に得られるように構成することも可能である。ここで
は、この音楽再生装置に対応する図面は省略するが、概
略的には、図３に示す画像生成手段３０１に対して、図
５に示す動き生成手段５０９の出力である２次元動きベ
クトルデータを入力するように構成すればよい。

【００４０】この構成によると、図６（ｂ）および図６
（ｃ）に示すように、文字キャラクタの波打つような２
次元的な動きにより演奏曲のテンポを含むリズムを表現
するとともに、図４（ｄ）および図６（ｅ）に示すよう
に、その２次元的な動きに付加された文字キャラクタの
回転のような３次元的な動きにより演奏曲における歌詞
進行をも同時に表現する。

【００４１】以上により、歌詞表示のための文字キャラ
クタの表現状態を見ることにより、従来例のように、歌
支援画像として、歌詞表示用の各文字キャラクタを全て
横一列に配列して、歌詞進行に対応して文字キャラクタ
の表示色を変化させて表示するのみの場合に比べて、演
奏曲のリズムと歌詞進行とを同時に且つ容易に区別して
把握することができ、歌唱者がリズムを外すことなく歌
詞進行に遅れずに容易に歌うことができる。

【００４２】上記の各実施の形態の各音楽再生装置によ
り、歌唱者が演奏曲に従って歌詞を歌う際に、その歌詞
を表示するための文字キャラクタの表示位置や動きなど
の表現状態を、演奏曲における進行情報，メロディパー
ト情報，リズムパート情報の演奏情報に関連付けて変化
させて、歌唱者が、表示された文字キャラクタを見るだ
けで、その表現状態に基づいて演奏曲の演奏情報を把握
することができる。

【００４３】その結果、演奏曲を充分把握しておらず慣
れていない歌唱者でも、その演奏曲に対して、音程を外
すことなく歌詞進行を容易に且つ確実に把握することが
でき、容易に歌うことができるとともに、演奏曲のリズ
ムについても容易に把握することができ、歌う際の楽し
さに対する演出を簡易に且つ効果的に付加することがで
きる。

【００４４】なお、上記の各実施の形態の音楽再生装置
においては、入力データの１つである演奏データとし
て、ＭＩＤＩデータを入力する場合に、歌詞進行のＭＩ
ＤＩデータへの記録方法として、トラック（パート）の
１つに、歌詞の表示，消去，色変化のタイミングを示す
音符情報として楽譜形式で記録する。すなわち、歌詞進
行のデータを別トラックの楽譜として記録することもで
きる。

【００４５】このようにすることにより、演奏曲のテン
ポなどが変化しても元のメロディラインなどと一致させ
ることが可能である。また、上記の各実施の形態の音楽
再生装置におけるカラオケシステムは、音源内蔵のパソ
コンシステムを用いて構成することも可能である。

【００４６】

【発明の効果】以上のように、請求項１の発明によれ
ば、文字キャラクタの表示位置の上下変化により演奏曲
の音程を表現するとともに、表示位置を上下変化させた
文字キャラクタに付加された横一列部分の文字キャラク
タにより演奏曲における歌詞進行をも同時に表現するこ
とができる。

【００４７】そのため、歌詞表示のための文字キャラク
タの表現状態を見ることにより、文字キャラクタの上下
関係からメロディの音符と歌詞との対応関係を類推し
て、演奏曲の音程と歌詞進行とを同時に且つ容易に区別
して把握することができるとともに、歌詞進行が到達し
ていない部分の歌詞を把握しやすくすることができ、歌
唱者が音程を外すことなく歌詞進行に遅れずに容易に歌
うことができる。

【００４８】請求項２の発明によれば、文字キャラクタ
の表示位置の上下変化により演奏曲の音程を表現すると
ともに、その表示位置の上下変化に付加された３次元的
な動きを有する文字キャラクタにより演奏曲における歌
詞進行をも同時に表現することができる。

【００４９】そのため、歌詞表示のための文字キャラク
タの表現状態を見ることにより、文字キャラクタの上下
関係および３次元的な動きからメロディの音符と歌詞と
の対応関係を類推して、演奏曲の音程と歌詞進行とを同
時に且つ容易に区別して把握することができ、歌唱者が
音程を外すことなく歌詞進行に遅れずに容易に歌うこと
ができるとともに、歌う際の楽しさの演出を簡易に付加
することができる。

【００５０】また、３次元的に動く文字キャラクタは、
文字データを３次元化して３次元フォントデータとして
得ることができるので、特別な３次元オブジェクトのモ
デル形状データを用意することなく、どのような曲にも
対応することができる。

【００５１】請求項３の発明によれば、文字キャラクタ
の上下方向に波打つような２次元的な動きにより演奏曲
のテンポを含むリズムを表現することができる。そのた
め、歌詞表示のための文字キャラクタの表現状態を見る
ことにより、演奏曲のリズムを直感的に認識して容易に
把握することができ、歌唱者がリズムを外すことなく容
易に歌うことができる。

【００５２】請求項４の発明によれば、文字キャラクタ
の２次元的な動きにより演奏曲のテンポを含むリズムを
表現するとともに、その２次元的な動きに付加された３
次元的な動きにより演奏曲における歌詞進行をも同時に
表現することができる。

【００５３】そのため、歌詞表示のための文字キャラク
タの表現状態を見ることにより、演奏曲のリズムと歌詞
進行とを同時に且つ容易に区別して把握することがで
き、歌唱者がリズムを外すことなく歌詞進行に遅れずに
容易に歌うことができる。

【００５４】請求項５の発明によれば、文字キャラクタ
の表示位置の上下変化により演奏曲の音程を表現すると
ともに、その表示位置の上下変化に付加された上または
下方向の動きベクトルに基づいて、対応する文字キャラ
クタの表示位置を移動させることにより、演奏曲と歌唱
者の歌との音程差を表現することができる。

【００５５】そのため、歌詞表示のための文字キャラク
タの表現状態を見ることにより、歌唱者が演奏曲との音
程のずれを直感的に認識して容易に把握することがで
き、歌唱者が歌い方を容易に修正して音程を外すことな
く容易に歌うことができる。

【００５６】以上により、歌唱者が演奏曲に従って歌詞
を歌う際に、その歌詞を表示するための文字キャラクタ
の表示位置や動きなどの表現状態を、演奏曲における進
行情報，メロディパート情報，リズムパート情報の演奏
情報に関連付けて変化させて、歌唱者が、表示された文
字キャラクタを見るだけで、その表現状態に基づいて演
奏曲の演奏情報を把握することができる。

【００５７】その結果、演奏曲を充分把握しておらず慣
れていない歌唱者でも、その演奏曲に対して、音程を外
すことなく歌詞進行を容易に且つ確実に把握することが
でき、容易に歌うことができるとともに、演奏曲のリズ
ムについても容易に把握することができ、歌う際の楽し
さに対する演出を簡易に且つ効果的に付加することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１の音楽再生装置の構成を
示すブロック図

【図２】同実施の形態１の音楽再生装置の動作説明図

【図３】本発明の実施の形態２の音楽再生装置の構成を
示すブロック図

【図４】同実施の形態２の音楽再生装置の動作説明図

【図５】本発明の実施の形態３の音楽再生装置の構成を
示すブロック図

【図６】同実施の形態３の音楽再生装置の動作説明図

【図７】本発明の実施の形態４の音楽再生装置の構成を
示すブロック図

【図８】同実施の形態４の音楽再生装置の動作説明図

【図９】従来の音楽再生装置の構成を示すブロック図

【図１０】同従来例の音楽再生装置の動作説明図

【符号の説明】

１０７，３０７，５０７，７０７キャラクタ生成手
段１０８，７１０文字位置計算手段１０９，３０９，５１０，７１１画像生成手段３０８３次元動き生成手段５０８リズム／テンポデータ抽出手段５０９動き生成手段７０８音声分析手段７０９パラメータ比較手段

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】使用者が歌唱するために音楽を再生する
際に、その歌唱を支援し、再生される演奏曲に対応する
歌詞データに基づいて生成される複数の文字キャラクタ
からなり、それらの文字キャラクタにより前記演奏曲の
再生中に歌詞表示し、前記文字キャラクタの表示色を前
記演奏曲の歌詞進行データに基づく歌詞進行に対応して
変化させる歌支援用画像と、前記演奏曲に応じて作成さ
れた背景画像とを画面上に表示するとともに、前記再生
中の演奏曲に対応する演奏データに基づいて生成された
音楽信号と、前記使用者の歌唱に基づいて生成された音
声信号とを出力する音楽再生装置であって、前記歌詞デ
ータに基づいて、表示する文字キャラクタに対応するキ
ャラクタ画像データを生成するキャラクタ生成手段と、
前記演奏データから得られた演奏曲の楽譜におけるメロ
ディパートの音程と前記歌詞進行データとに基づいて、
表示する文字キャラクタの出力位置を指定するための文
字出力位置情報を計算出力する文字位置計算手段と、前
記文字出力位置情報が付加されたキャラクタ画像データ
である文字画像データと背景を作成するための背景画像
データとに基づいて、前記歌支援用画像および背景画像
を表示するための画像データを生成する画像生成手段と
を備え、前記文字位置計算手段を、表示する文字キャラ
クタのうち、現在歌唱の対象である歌詞に対応する文字
キャラクタに対しては、前記音程に合わせて画面上の上
下方向に決められた位置を指定し、現在歌唱対象以外の
文字キャラクタに対しては、前記音程に関係なく画面上
で横一列となる位置を指定するための前記文字出力位置
情報を出力するよう構成した音楽再生装置。
【請求項２】使用者が歌唱するために音楽を再生する
際に、その歌唱を支援し、再生される演奏曲に対応する
歌詞データに基づいて生成される複数の文字キャラクタ
からなり、それらの文字キャラクタにより前記演奏曲の
再生中に歌詞表示し、前記文字キャラクタの表示色を前
記演奏曲の歌詞進行データに基づく歌詞進行に対応して
変化させる歌支援用画像と、前記演奏曲に応じて作成さ
れた背景画像とを画面上に表示するとともに、前記再生
中の演奏曲に対応する演奏データに基づいて生成された
音楽信号と、前記使用者の歌唱に基づいて生成された音
声信号とを出力する音楽再生装置であって、前記歌詞デ
ータに基づいて、表示する文字キャラクタに対応するキ
ャラクタ画像データを生成するキャラクタ生成手段と、
前記演奏データから得られた演奏曲の楽譜におけるメロ
ディパートの音程と前記歌詞進行データとに基づいて、
表示する文字キャラクタの出力位置および３次元的に動
く文字キャラクタを指定するための３次元動きベクトル
データを生成する３次元動き生成手段と、前記３次元動
きベクトルデータが付加されたキャラクタ画像データで
ある文字画像データと背景を作成するための背景画像デ
ータとに基づいて、前記歌支援用画像および背景画像を
表示するための画像データを生成する画像生成手段とを
備え、前記３次元動き生成手段を、表示する全文字キャ
ラクタに対して、それぞれ前記音程に合わせて画面上の
上下方向に決められた位置を指定し、前記全文字キャラ
クタのうち、現在歌唱の対象である歌詞に対応する部分
の少なくとも最後の文字キャラクタに対しては、前記３
次元的な動きを指定するための前記３次元動きベクトル
データを出力するよう構成した音楽再生装置。
【請求項３】使用者が歌唱するために音楽を再生する
際に、その歌唱を支援し、再生される演奏曲に対応する
歌詞データに基づいて生成される複数の文字キャラクタ
からなり、それらの文字キャラクタにより前記演奏曲の
再生中に歌詞表示し、前記文字キャラクタの表示色を前
記演奏曲の歌詞進行データに基づく歌詞進行に対応して
変化させる歌支援用画像と、前記演奏曲に応じて作成さ
れた背景画像とを画面上に表示するとともに、前記再生
中の演奏曲に対応する演奏データに基づいて生成された
音楽信号と、前記使用者の歌唱に基づいて生成された音
声信号とを出力する音楽再生装置であって、前記歌詞デ
ータに基づいて、表示する文字キャラクタに対応するキ
ャラクタ画像データを生成するキャラクタ生成手段と、
前記演奏データから得られた演奏曲の楽譜におけるリズ
ムパートのリズムおよびテンポと前記歌詞進行データと
に基づいて、表示する全文字キャラクタに対して、上下
方向の２次元的な動きを与えるための２次元動きベクト
ルデータを生成する動き生成手段と、前記２次元動きベ
クトルデータが付加されたキャラクタ画像データである
文字画像データと背景を作成するための背景画像データ
とに基づいて、前記歌支援用画像および背景画像を表示
するための画像データを生成する画像生成手段とを備
え、前記動き生成手段を、表示する全文字キャラクタに
対して、前記リズムおよびテンポから生成される波形デ
ータに合わせて波打つような前記２次元的な動きを与え
るための前記２次元動きベクトルデータを出力するよう
構成した音楽再生装置。
【請求項４】使用者が歌唱するために音楽を再生する
際に、その歌唱を支援し、再生される演奏曲に対応する
歌詞データに基づいて生成される複数の文字キャラクタ
からなり、それらの文字キャラクタにより前記演奏曲の
再生中に歌詞表示し、前記文字キャラクタの表示色を前
記演奏曲の歌詞進行データに基づく歌詞進行に対応して
変化させる歌支援用画像と、前記演奏曲に応じて作成さ
れた背景画像とを画面上に表示するとともに、前記再生
中の演奏曲に対応する演奏データに基づいて生成された
音楽信号と、前記使用者の歌唱に基づいて生成された音
声信号とを出力する音楽再生装置であって、前記歌詞デ
ータに基づいて、表示する文字キャラクタに対応するキ
ャラクタ画像データを生成するキャラクタ生成手段と、
前記演奏データから得られた演奏曲の楽譜におけるリズ
ムパートのリズムおよびテンポと前記歌詞進行データと
に基づいて、表示する全文字キャラクタに対して、上下
方向の２次元的な動きを与えるための２次元動きベクト
ルデータを生成する動き生成手段と、前記歌詞進行デー
タに基づいて、表示する文字キャラクタを３次元的に動
かすための３次元動きベクトルデータを生成する３次元
動き生成手段と、前記２次元動きベクトルデータおよび
３次元動きベクトルデータが付加されたキャラクタ画像
データである文字画像データと背景を作成するための背
景画像データとに基づいて、前記歌支援用画像および背
景画像を表示するための画像データを生成する画像生成
手段とを備え、前記動き生成手段を、表示する全文字キ
ャラクタに対して、前記リズムおよびテンポから生成さ
れる波形データに合わせて波打つような前記２次元的な
動きを与えるための前記２次元動きベクトルデータを出
力するよう構成し、前記３次元動き生成手段を、前記全
文字キャラクタのうち、現在歌唱の対象である歌詞に対
応する部分の少なくとも最後の文字キャラクタに対し
て、３次元的な動きを指定する前記３次元動きベクトル
データを出力するよう構成した音楽再生装置。
【請求項５】使用者が歌唱するために音楽を再生する
際に、その歌唱を支援し、再生される演奏曲に対応する
歌詞データに基づいて生成される複数の文字キャラクタ
からなり、それらの文字キャラクタにより前記演奏曲の
再生中に歌詞表示し、前記文字キャラクタの表示色を前
記演奏曲の歌詞進行データに基づく歌詞進行に対応して
変化させる歌支援用画像と、前記演奏曲に応じて作成さ
れた背景画像とを画面上に表示するとともに、前記再生
中の演奏曲に対応する演奏データに基づいて生成された
音楽信号と、前記使用者の歌唱に基づいて生成された音
声信号とを出力する音楽再生装置であって、前記歌詞デ
ータに基づいて、表示する文字キャラクタに対応するキ
ャラクタ画像データを生成するキャラクタ生成手段と、
前記音声信号を分析してその音程を含む音声パラメータ
を出力する音声分析手段と、前記音声分析手段からの音
声パラメータを前記演奏データから得られた演奏曲の音
程を含む演奏パラメータと比較し、その比較結果に基づ
いて、文字キャラクタの出力位置を制御する文字位置制
御信号を出力するパラメータ比較手段と、前記演奏曲の
音程と歌詞進行データと前記パラメータ比較手段からの
文字位置制御信号とに基づいて、表示する文字キャラク
タの出力位置を指定するための文字出力位置情報を計算
出力する文字位置計算手段と、前記文字出力位置情報が
付加されたキャラクタ画像データである文字画像データ
と背景を作成するための背景画像データとに基づいて、
前記歌支援用画像および背景画像を表示するための画像
データを生成する画像生成手段とを備え、前記文字位置
計算手段を、使用者が歌唱するまでは、表示する全文字
キャラクタに対して、前記演奏曲の音程に合わせて画面
上の上下方向に決められた位置を指定し、使用者の歌唱
中は、その歌唱対象以外の文字キャラクタに対して、前
記文字位置制御信号に基づいて前記音声信号と演奏曲と
の音程差に対応して変更した画面上の位置を指定するた
めの前記文字出力位置情報を出力するよう構成した音楽
再生装置。