JP4236533B2 - 楽音発生装置及びそのプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、いわゆるカラオケ装置などの楽音発生装置に関し、特に歌詞を伴奏音楽に先行して再生・提供する楽音発生装置及びそのコンピュータプログラムに関する。
いわゆるカラオケ装置では、歌詞やバックコーラスなどを肉声パートとしてカラオケの伴奏演奏(カラオケ演奏とも言う)と同期して再生するよう構成されているものがある(下記の特許文献1、特許文献2参照)。この構成では、カラオケ演奏は、MIDIデータとして提供し、肉声パートは波形信号(いわゆるWAVE信号)として提供される。かかる公知技術において、ユーザが使い勝手よくカラオケ装置を使用できるように、図7の表に示すようにテンポ(速度)やキー(音程)を好みに応じて変更(コントロール)できるようになっている。すなわち、カラオケ演奏については、シーケンサと言われる演奏データ(MIDIデータなど)を解析して音源を駆動する回路においてユーザが指定したテンポ情報及びキー情報に応じてテンポとキーを指定している。また、波形データとして提供される肉声については、図8に示すようにテンポの制御のためには、キーをそのままとして時間軸を変更している。一方、キー制御のためには、時間軸はそのままで、キーのみを変更している。
上記公知なカラオケ装置では、テンポやキーを制御した肉声の波形データを、テンポやキーを制御したMIDI音源からの演奏波形に加算(重畳)してアンプを介してスピーカに送る。なお、肉声パートのタイミング制御のために、図9に示すようにMIDIデータ中の所定信号をトリガーとして肉声パートの先頭のタイミングを指定している。
一方、上記特許文献1、特許文献2に加えて、下記の特許文献3に記載されたものがある。特許文献3に記載された技術は、カラオケ演奏に先立ってガイド音声を読み上げるものである。すなわち、従来から知られている一般のカラオケ装置では、伴奏音楽の提供に加えて、歌詞を画面に表示してユーザが歌唱しやすくしているが、一々画面を見なくても歌詞を知ることができるように、歌詞を伴奏音楽に先行して音声で提供する技術が開発されている。
特開平8−106717号公報(要約、図1) 特開2002−244673号公報(要約、図1) 特許第3300553号公報(請求項1、図1)
しかしながら上記従来の楽音発生装置では、ガイド音声の読み上げ部分は、聴き取り易さの点で前述の肉声パートで行われている時間長の伸縮に比べ限界がある。さらに、肉声パートで行われているような処理では、音声の波形自体を伸縮させるので、信号処理が複雑となり、音質も劣化する。また、ユーザが唄い始めたい最適なタイミングの直前にガイド音声が終了することが好ましいが、かかるタイミング制御を正確に行うことは困難であった。また、ガイド音声の速度を制御しようとすると、図10に示すようにカラオケ演奏とのタイミング調整が難しいという問題がある。すなわち、ガイド音声の再生タイミングを絶対時間で指定して、そのまま再生すると、テンポを標準速度より速くしたときは、ガイド音声の後ろの方が演奏のメロディの最初の部分と重なったり、逆に演奏のメロディがガイド音声より先行してしまうことがある(図10の(2)参照)。他方、テンポを標準速度より遅くしたときは、ガイド音声の終了から演奏のメロディの始まりまでが間延びしたり、演奏のメロディの後端部分が次のガイド音声とオーバーラップしてしまうことがある(図10の(3)参照)。図10の(2)と(3)に示した状態は時間の経過と共に累積されるので、ユーザがガイド音声に従って唄うことが困難な状況となることもある。
本発明は上記従来の問題を解決するもので、カラオケ演奏に先立って提供されるガイド音声のタイミングをカラオケ演奏のタイミングに合わせることが可能な楽音発生装置及びそのプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、ガイド音声の再生の速度及び/又は再生開始及び/又は再生終了タイミングを指定された演奏データの再生速度と演奏データに含まれる所定のタイミング信号を用いて、演奏データの再生速度と関連付けて制御するよう構成したものである。
すなわち、本発明によれば所定の楽曲ファイルに含まれるガイドデータに応答して、前記ガイドデータを解析するガイドデータ解析部と、
前記ガイドデータ解析部の出力信号に応答して音声を合成し、合成された前記音声を示す波形データを出力する音声合成部と、
前記楽曲ファイルに含まれる演奏データに応答して、前記演奏データを解析するとともに、前記波形データにより示される前記音声の再生タイミングを示す信号を抽出するシーケンサと、
前記シーケンサの出力信号に応答して、前記楽曲の演奏データを出力する音源装置と、
前記演奏データの再生速度をユーザが指定するための操作手段と、
前記波形データにより示される前記音声の再生タイミングを示す信号と、前記操作手段により指定された前記演奏データの再生速度に応答して読み出しタイミング信号を生成し、前記演奏データの再生速度が所定の標準速度より遅く設定されたときは、前記波形データの再生速度を前記演奏データの再生速度に追従させない場合は変更せず、前記演奏データの再生速度に追従させる場合は遅く設定し、前記演奏データの再生速度が前記所定の標準速度より速く設定されたときは、前記波形データの再生終了のタイミングが前記演奏データの所定部分の再生開始のタイミングの直前となるように、前記波形データの再生速度を設定して前記音声合成部での音声合成の速度を制御するタイミング制御部と、
前記音声合成部から供給される前記波形データを格納し、前記読み出しタイミング信号に応答して格納された前記波形データを読み出す格納手段と、
前記音源装置からの信号と前記格納手段からの信号をそれぞれ別個に、あるいはこれらを合成して電気・音響トランスデューサに供給する手段とを、
有する楽音発生装置が提供される。
また、前記演奏データの再生速度が前記標準速度より遅く設定されたときは、前記波形データの再生終了のタイミングが前記演奏データの所定部分の再生開始のタイミングの直前となるように、前記タイミング制御部が構成されていることは、本発明の好ましい態様である。
なお、本発明は楽音発生装置として説明されているが、その主要な制御動作はCPU(中央演算処理装置)を用いて行うことができるので、本発明はコンピュータプログラムとして捉えることもできる。
すなわち本発明によれば、所定の楽曲ファイルに含まれる演奏データとガイドデータに応答して楽曲と音声を再生する楽音発生装置の一部を構成するコンピュータのプログラムであって、
前記演奏データの再生速度を読み取るステップと、
前記演奏データの再生速度が所定の標準速度より速いか遅いかを判断するステップと、
前記演奏データの再生速度が前記標準速度より速いときは、前記ガイドデータに基づいて生成される音声の再生速度を前記演奏データの再生速度に応じて変更するステップと、
前記演奏データの再生速度が前記標準速度より遅いときは、前記ガイドデータに基づいて生成される音声の再生速度を前記標準速度に設定するステップと、
前記演奏データ内に含まれるタイミング信号を検出するステップと、
前記検出されたタイミング信号に応答して、前記音声の再生を開始するステップとを、
有するプログラムが提供される。
本発明は、楽曲ファイルに含まれる演奏データに対して、ガイド音声データの再生タイミングを示す信号と指定された前記演奏データの再生速度に応答して読み出しタイミング信号を生成し、音声合成部から供給される音声データを格納し、読み出しタイミング信号に応答して格納された前記音声データを読み出し、音源装置からの信号と格納手段からの信号を合成するよう構成されているので、演奏データの再生速度に変化があったとき、ガイド音声データの再生速度及び/又は再生開始及び/又は再生終了タイミングを任意に制御することができるという効果が得られる。
また、ガイド音声データの読み出しタイミング信号を生成するにあたり、演奏データの再生キーが変更されたときは、ガイド音声データのキーも同様に変更するガイド音声再生キー変更モードと、演奏データの再生キーが変更されても、ガイド音声データのキーを変更しないガイド音声再生キー固定モードとのいずれかで動作するよう構成することにより、ガイド音声データとして歌詞の代わりにナレーションなどが記録されているときは、ガイド音声再生キー固定モードを設定することができ、ユーザが聴きやすい再生状態とすることができる。
<第1の実施の形態>
以下、本発明の実施の形態について、図1から図5を用いて説明する。図1は本発明の楽音発生装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。図1において楽音発生装置は、曲ファイルからガイドデータ(歌詞データ)と演奏データをそれぞれ分離するデータ分離部10と、分離されたガイドデータの内容を解析する形態素解析部12と、形態素解析部12の出力信号に基づいて音声を合成し、合成された音声を示す信号である波形データを出力する音声合成部20と、分離された演奏データを解析して演奏データに応じて後述する音源16を駆動する駆動信号と、曲ファイルに含まれる演奏データに応答して、演奏データを解析するとともに、波形データにより示される歌詞などのガイド音声の再生タイミングを示す信号を抽出するシーケンサ14、演奏データに応じて所定の楽器の音及び/又は効果音などを再現するための楽曲の演奏データを出力する音源16と、ガイド音声の再生タイミングを示す信号と後述する演奏データの再生速度VDを示す音声再生制御信号に基づいて読み上げ速度制御信号と、読み上げ開始タイミング制御信号を生成する読み上げ開始タイミング制御部18と、音声合成部20から出力される波形データを一時保持し、保持された波形データを読み上げ開始タイミング制御部18からの読み上げ開始タイミング制御信号により読み出すよう構成されたメモリ22と、メモリ22の出力信号と音源16の出力信号を相互に加え合うミキサ24と、音源16の出力信号をミキサ24に供給するか、あるいはそのまま外部に出力するスイッチ27と、シーケンサ14、読み上げ開始タイミング制御部18の動作をユーザが制御するための操作・表示部26とを有する。
データ分離部10に与えられる曲ファイルとは、通信カラオケなどでは、所定のセンタから送信されたSMF(スタンダードMIDIファイル)を基本として所定情報を加えたものであったり、また記憶媒体を介して供給されるカラオケシステムでは、記憶媒体に記憶されたSMFを基本として所定情報を加えたものなどである。なお、演奏情報を記述するファイルの形式はSMFに限られるものではない。かかる曲ファイルは、ガイドデータと演奏データを含んでいるが、データ分離部10は、これらを相互に分離する機能を有する。図1に示した実施の形態では、曲ファイルがガイドデータと演奏データを含むものとして説明しているが、これら2つのデータはそれぞれ別ファイルとして別個に供給されるよう構成することもできる。この場合、データ分離部10は不要となる。
上述の所定情報としては、ガイド音声の再生タイミングを示す信号がある。ガイド音声の生成タイミングを示す信号は、MIDI演奏データ中のメタイベントやsysEXを用いて記述することができる。形態素解析部12は、分離されたテキストからなるガイドデータを分析し、その結果により音声合成部20を駆動する。音声合成部20は、形態素解析部12の出力信号に応じて音声合成を行い、合成された音声を示す波形データをメモリ22に送る。メモリ22は合成された音声を示す波形データを記憶する。シーケンサ14は、演奏データに応答して演奏データに含まれる楽音発生のための各種コマンドに応じて音源16を駆動して、所望の楽音データを発生させるよう構成されている。音源16の出力信号はスイッチ27を介してミキサ24に供給されるか、あるいはそのまま外部に出力される。なお、ミキサ24の出力信号や、スイッチ27を介して外部に送出される音源16の出力信号は、スピーカなどの電気・音響トランスデューサに供給されて音声や音響として再生される。なお、スイッチ27は、手動スイッチでもよいし、操作・表示部26の制御により駆動される電子スイッチなどでもよい。
シーケンサ14は、さらに演奏データからガイド音声を示す波形データの再生タイミングを示す信号を分離し、読み上げ開始タイミング制御部18に送る。読み上げ開始タイミング制御部18は、波形データの再生タイミングを示す信号と、操作・表示部26から与えられる演奏データの再生速度を示す信号とに応答して、読み上げ速度制御信号と、読み上げ開始タイミング制御信号を生成し、前者を音声合成部20に、後者をメモリ22に与える。音声合成部20は、読み上げ速度制御信号に応じて、歌詞などのガイド音声の読み上げ速度を制御しつつ音声合成を行う。このとき、速度の変更により音声の周波数(音程)が変わらないように、例えば補完法により周知の周波数制御が行われる。こうして生成された波形データはメモリ22に一時記憶される。メモリ22からは、読み上げ開始タイミング制御信号に基づいて、格納されている波形データが指定されたタイミングと読み出され、ミキサ24に供給される。
図2は、操作・表示部26の平面図である。操作・表示部26は、演奏データの基本制御ボタンである、「Play」(プレイ)、「Pause」(ポーズ)、「Stop」(ストップ)などのボタン群28、演奏データの音量(vol)制御ボタン30、キー(key)制御ボタン32、再生速度(speed)制御ボタン34、動作状況表示部36、ガイド音声データ再生音量制御ボタン38、ガイド音声データの再生音声位置(音像定位位置)制御ボタン40などを有している。この操作・表示部26は、通常の液晶などのディスプレイとディスプレイ上に表示されるアイコンとしてのボタンを図示省略のマウスやキーボードのカーソルキーで操作する方式とすることもできるし、タッチパネル式のものとすることもできる。
図3は、本発明の実施の形態における読み上げ開始タイミング制御部18をCPUで構成した場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。ステップS1で操作・表示部26から指定された演奏データの再生速度VD(速度信号)を読み取る。すなわち、図2の再生速度制御ボタン34の操作によりユーザが指定した速度が読み取られる。この再生速度は、デフォルトで標準速度VSに設定されている。次のステップS2では、指定された速度VDと一致するようにガイド音声の再生速度VGを設定する。すなわち、演奏データの再生速度VDが速くなると、ガイド音声の再生速度VGも同様に速くなり、演奏データの再生速度VDが遅くなると、ガイド音声の再生速度VGも同様に遅くなる。次のステップS3で、ガイド音声の発生のタイミング信号を検出すると、ステップS4でガイド音声の再生を開始する。図3の例では、このように、ガイド音声の再生速度VGが演奏データの再生速度と一致するように制御されるとともに、ガイド音声の再生開始タイミングは演奏データにあらかじめ含まれるタイミング信号により制御されるので、演奏データの再生速度が標準速度より速く設定されたときには、ガイド音声の再生が標準速度のときより早い(先行する)タイミングで開始され、かつガイド音声が速く再生される。一方、演奏データの再生速度が標準速度より遅く設定されたときに、ガイド音声の再生が標準速度のときより遅れたタイミングで開始され、かつガイド音声が遅く再生される。図5の(a)は、上記図3のフローチャートに従って制御した場合の演奏データ(メロディ)とガイド音声データの再生波形の時間関係を示す波形図である。ガイド音声が標準速度より速くなると、その再生時間は標準の場合より短くなり、一方、ガイド音声が標準速度より遅くなると、その再生時間は標準の場合より長くなる様子が示されている。このように図5の(a)示した例では、ガイド音声データの再生速度と、ガイド音声データの再生開始時間及び終了時間が制御される。
なお、上記図3の例では、ガイド音声の再生速度を演奏データの再生速度に合わせるように制御しているが、図5の(b)に示すように、演奏データの再生速度が速くなったときは、ガイド音声の再生速度は変更せずに、その再生開始タイミングを標準速度での再生開始タイミングより早める(先行させる)よう制御し(図5の(b)の(2))、一方、演奏データの再生速度が遅くなったときは、ガイド音声の再生速度は変更せずに、その再生開始タイミングを標準速度での再生開始タイミングより遅らせるよう制御(図5の(b)の(3))してもよい。なお、図5の(b)の制御では、ガイド音声の速度は一定であるので、演奏データを標準速度より速く再生したときに、ガイド音声の後端部がやや演奏データとオーバーラップしたり、演奏データを標準速度より遅く再生したときに、ガイド音声の後端部がやや間延びして当該歌詞の演奏データが再生されることがある。
このように、ガイド音声の歌詞と実際にユーザが当該歌詞を唄うタイミングが間延びしてしまうと、唄いにくいとユーザは感じてしまう。そこで、図3のステップS4において、ガイド音声の再生開始タイミングを少し遅らせ、ユーザが当該歌詞を唄うべき演奏データの再生開始の直前に、歌詞の再生が終了するようにすることが好ましい。また、図5の(a)の場合、すなわち図3のようにガイド音声の再生速度を変更する場合にも、ガイド音声の再生開始タイミングを少し遅らせ、ユーザが当該歌詞を唄うべき演奏データの再生開始の直前に、歌詞の再生が終了するようにすることが好ましい。そのためには、ガイド音声の速度と共に、ガイド音声の再生開始タイミングよりむしろ再生終了タイミングをファイルに記述しておく方がより好ましい状態で、かつ容易に楽音発生装置側で対応できる。かかるタイミング制御は、演奏データの再生速度VDが速くなるほど、ガイド音声の再生開始タイミングを遅らせるよう制御することにより行われる。
図4は、図3同様に、読み上げ開始タイミング制御部18をCPUで構成した場合の処理手順の他の例を示すフローチャートである。ステップS10で操作・表示部26から指定された演奏データの再生速度VD(速度信号)を読み取る。ステップS10は、図3のステップS1と同様である。次のステップS12では、指定された速度VDが標準速度VSより速いか否かが判断される。YESなら、ステップS13へ行き、ガイド音声の再生速度VGを演奏速度の再生速度VDと一致させる。一方、ステップS12でNOなら、ステップS14で指定された再生速度VDが標準速度VSより遅いか否かが判断される。ステップS14でNOの場合は、ステップS10に戻る。ステップS14でYESなら、ステップS15でガイド音声の再生速度VGを標準速度VSに設定する。なお、標準速度より少しだけ遅く再生した方が聴きとり易いような音声の場合、あらかじめ最適な再生速度を示すデータやフラグを先行読み上げのガイド音声単位に設定して、ファイル中に記述しておけば、最適な再生速度でガイド音声を再生することが可能となる。したがって、演奏データの再生速度がガイド音声の最適な再生速度より遅く設定される場合には、最適再生速度を下限とすることができる。次のステップS16で、ガイド音声の発生のタイミング信号を検出すると、ステップS17でガイド音声の再生を開始する。なお、ステップS17を図3のステップS4で説明したように、ガイド音声が当該歌詞の演奏データの直前に終了するようタイミング制御することは好ましい態様である。
上記実施の形態では、演奏データの再生に際し、その再生速度を変更した場合のガイド音声の再生速度の制御について説明したが、演奏データのキー(音程)を変更した場合も、これと連動してガイド音声のキーを変更することができる。ガイド音声のキーを変更するためには、読み上げ開始タイミング制御部18で生成される読み上げ開始タイミング制御信号により、メモリ22からの音声データの読み出し速度を変化させる。ガイド音声が歌詞であるときは、このように演奏データのキーに合わせて歌詞のキーを上下させればよいが、ガイド音声がナレーションなどのときには、そのキーを変更しない方が好ましい場合がある。すなわち、ナレーションのキーが極端に高くなったり、低くなったりすると、声の質が変更されて、かえって聴きにくいからである。したがって、ガイド音声キー変更モードとガイド音声固定モードを設けておき、いずれかを選択するよう構成することは好ましい態様である。この選択は、楽音発生装置に手動で選択するためのスイッチを設けたり、操作・表示部26の操作により手動で行うことができる。また、キーの変更を受け付けるか、受け付けないかを指定するフラグなどをあらかじめガイドデータに記述しておくことにより、曲の途中の台詞などのキーは変えないで再生することが可能となる。さらに、上記ガイド音声キー変更モードとガイド音声固定モードのいずれかを指定するフラグなどを、ガイドデータに記述しておき、再生すべきガイド音声に応じて所望のモードが指定されるようにすることができる。
この場合、演奏データの中に、上記2つのモードの1つを自動選択するためのフラグなどを記録しておくこともできるし、そのようなフラグなどを記録していない場合は、読み上げ開始タイミング制御部18を操作・表示部26により制御して手動で設定することもできる。ガイド音声再生キー固定モードでは、演奏データのキーに変更があっても、ガイド音声のキーは変更されないので、ナレーションなどを聴き易いというメリットがある。
<第2の実施の形態>
図6は、本発明の楽音発生装置の第2の実施の形態を示すブロック図である。図1の第1の実施の形態では、ガイド音声のためのガイドデータ(歌詞データ)は、テキストデータとして曲ファイルに記述されてたが、第2の実施の形態では、歌詞データ(あるいはナレーションなどの音声)は、波形データとして曲ファイルに含まれているものとする。したがって、第2の実施の形態では、歌詞データの解析や音声合成は不要である。データ分離部10で演奏データと波形データ(歌詞データ)が分離され、波形データは波形伸縮部25に供給される。また、図1の読み上げ開始タイミング制御部18に代えて読み出しタイミング制御部18Aが用いられている。読み出しタイミング制御部18Aは、シーケンサ14から与えられる再生タイミングを示す信号と操作・表示部26から与えられる演奏データの再生速度VDを示す音声再生制御信号に基づいて読み出しタイミング制御信号を生成し、波形伸縮部25に供給する。波形伸縮部25は、波形データの時間軸を演奏データの再生速度VD応じて変更する機能を有する(なお、この時間軸変更処理のためには、時間軸の変わりに周波数軸を変更してもよい)。他の部分の構成は図1と同様である。
以上のように本発明では、ガイド音声の再生の速度及び/又は再生開始タイミングを演奏データの再生速度と関連付けて制御するよう構成したので、MIDIなどを用いたカラオケ装置などでガイド音声により歌詞などを聴いてユーザが唄うよう構成されたものに利用することができる。
本発明の楽音発生装置の第1の実施の形態の回路ブロック図である。 図1の第1の実施の形態における操作・表示部の平面図である。 図1の第1の実施の形態における読み上げ開始タイミング制御部の動作例の1つを説明するフローチャートである。 図1の第1の実施の形態における読み上げ開始タイミング制御部の他の動作例を説明するフローチャートである。 (a)は、図3のフローチャートに従って制御した場合の演奏データ(メロディ)とガイド音声データの再生波形の時間関係を示す波形図であり、(b)は、ガイド音声の速度を一定として、その再生開始タイミングのみを制御した場合の演奏データ(メロディ)とガイド音声データの再生波形の時間関係を示す波形図である。 本発明の楽音発生装置の第2の実施の形態の回路ブロック図である。 従来の技術を説明する表である。 従来の技術を説明する波形図などである。 従来の技術を説明する波形図である。 従来の技術を説明する波形図である。
符号の説明
10 データ分離部
12 形態素解析部
14 シーケンサ
16 音源
18 読み上げ開始タイミング制御部
20 音声合成部
22 メモリ
24 ミキサ
25 波形伸縮部
26 操作・表示部
27 スイッチ
28 「Play」、「Pause」、「Stop」などのボタン群
30 演奏データの音量(vol)制御ボタン
32 キー(key)制御ボタン
34 再生速度(speed)制御ボタン
36 動作状況表示部
38 ガイド音声データ再生音量制御ボタン
40 ガイド音声データの再生音声位置(音像定位位置)制御ボタン

Claims (3)

  1. 所定の楽曲ファイルに含まれるガイドデータに応答して、前記ガイドデータを解析するガイドデータ解析部と、
    前記ガイドデータ解析部の出力信号に応答して音声を合成し、合成された前記音声を示す波形データを出力する音声合成部と、
    前記楽曲ファイルに含まれる演奏データに応答して、前記演奏データを解析するとともに、前記波形データにより示される前記音声の再生タイミングを示す信号を抽出するシーケンサと、
    前記シーケンサの出力信号に応答して、前記楽曲の演奏データを出力する音源装置と、
    前記演奏データの再生速度をユーザが指定するための操作手段と、
    前記波形データにより示される前記音声の再生タイミングを示す信号と、前記操作手段により指定された前記演奏データの再生速度に応答して読み出しタイミング信号を生成し、前記演奏データの再生速度が所定の標準速度より遅く設定されたときは、前記波形データの再生速度を前記演奏データの再生速度に追従させない場合は変更せず、前記演奏データの再生速度に追従させる場合は遅く設定し、前記演奏データの再生速度が前記所定の標準速度より速く設定されたときは、前記波形データの再生終了のタイミングが前記演奏データの所定部分の再生開始のタイミングの直前となるように、前記波形データの再生速度を設定して前記音声合成部での音声合成の速度を制御するタイミング制御部と、
    前記音声合成部から供給される前記波形データを格納し、前記読み出しタイミング信号に応答して格納された前記波形データを読み出す格納手段と、
    前記音源装置からの信号と前記格納手段からの信号をそれぞれ別個に、あるいはこれらを合成して電気・音響トランスデューサに供給する手段とを、
    有する楽音発生装置。
  2. 前記演奏データの再生速度が前記標準速度より遅く設定されたときは、前記波形データの再生終了のタイミングが前記演奏データの所定部分の再生開始のタイミングの直前となるように、前記タイミング制御部が構成されている請求項1に記載の楽音発生装置。
  3. 所定の楽曲ファイルに含まれる演奏データとガイドデータに応答して楽曲と音声を再生する楽音発生装置の一部を構成するコンピュータのプログラムであって、
    前記演奏データの再生速度を読み取るステップと、
    前記演奏データの再生速度が所定の標準速度より速いか遅いかを判断するステップと、
    前記演奏データの再生速度が前記標準速度より速いときは、前記ガイドデータに基づいて生成される音声の再生速度を前記演奏データの再生速度に応じて変更するステップと、
    前記演奏データの再生速度が前記標準速度より遅いときは、前記ガイドデータに基づいて生成される音声の再生速度を前記標準速度に設定するステップと、
    前記演奏データ内に含まれるタイミング信号を検出するステップと、
    前記検出されたタイミング信号に応答して、前記音声の再生を開始するステップとを、
    有するプログラム。
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