JPH09230879A - カラオケ装置 - Google Patents

カラオケ装置

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JPH09230879A
JPH09230879A JP8058468A JP5846896A JPH09230879A JP H09230879 A JPH09230879 A JP H09230879A JP 8058468 A JP8058468 A JP 8058468A JP 5846896 A JP5846896 A JP 5846896A JP H09230879 A JPH09230879 A JP H09230879A
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JP
Japan
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range
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unit
section
music
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JP8058468A
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English (en)
Inventor
Mitsutoshi Hatta
光敏 八田
Koji Yamada
晃司 山田
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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  • Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者の声域が事前に判るようにして、これ
に手動で再生楽曲の音域に対応できるようにしたカラオ
ケ装置を提供する。 【解決手段】 デジタル符号化された多数の楽曲情報を
記憶する主記憶部9から所望の楽曲を選択し、選択され
た楽曲情報を再生するカラオケ装置において、歌唱者の
発する声を分析して声域を判断する声域判断部20と、
選択された楽曲を歌唱する時に必要となる音域を調べる
音域調査部22と、前記声域判断部と前記音域調査部と
の結果を比較する帯域比較部23と、この帯域比較部の
比較結果を表示するための結果表示部24と、この結果
表示部の表示内容を参照して前記選択された楽曲の再生
音程を調整するための手動音程調整手段25とを備える
ように構成する。これにより、利用者は結果表示部の表
示内容を参照して適切にキーコントロールを行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラオケ装置に係
り、特に楽曲再生時のキーの調整を容易に、或いは自動
的に行なうことが可能なカラオケ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、飲食店や家庭等に設置されるカ
ラオケ装置においては、所望する楽曲の伴奏音楽情報、
背景映像情報、歌詞文字情報がレーザディスク等の記憶
媒体に予め記憶されている。そして、利用者が所望する
楽曲を選曲すると、バックコーラスがある場合には、再
生伴奏音に合わせてバックコーラスが重ねられ、そし
て、背景映像が写しだされると同時にこの映像に歌詞文
字が表示され、利用者が歌唱し易いように歌詞文字の色
が伴奏に合わせて変化していくようになされたものが広
く知られている。このようなカラオケ装置にあっては、
レーザディスクに記憶されている以外の楽曲について
は、利用することができないし、また、利用頻度が高い
楽曲のみならず、利用頻度が低い楽曲も全部揃えるとな
るとそれに伴う費用も膨大なものとなり、現実的ではな
い。
【0003】更には、新曲が登場して、その曲をカラオ
ケ装置の伴奏で歌いたい場合にあっても、その新曲が、
カラオケ演奏装置用のレーザディスクとしてカッティン
グされ、市販されるまでは歌うことはできず、利用でき
るまでに例えば数ヵ月も待たなければならない。そこ
で、これらの問題点を一気に解決するための手段とし
て、通信カラオケ装置が最近開発されるに至った。この
通信カラオケ装置は、既発売の楽曲はもとより逐次発表
される多種類の楽曲に関する情報を情報センタがデータ
ベースとして持ち、これから選択したものを必要に応じ
て電話回線を介して個々の利用者に配信し、この配信さ
れた楽曲の中から利用者が選択して利用するものであ
る。この通信カラオケ装置には、利用者が選曲を行なう
毎に、選曲された楽曲に関する情報をセンタ側から配信
するようにした非蓄積型の装置や利用者が容量の大きな
記憶媒体、例えばハードディスクを備えておき、これに
使用頻度の高い楽曲に関する情報を蓄積しておき、この
蓄積データから所望の楽曲を選択して利用するようにし
た蓄積型の装置がある。この蓄積型の装置は、通信回線
の費用が非蓄積型の装置と比較して少なくて済むことか
ら、広く利用される傾向にある。
【0004】この蓄積型装置の記憶媒体のデータは、夜
間等の電話回線の利用率が低い時に、毎日或いは必要に
応じてアップデートされ、早期に配信することができ
る。ところで、シンセサイザや電子ピアノ等の電子楽器
は、技術進歩により音質などの性能が格段に向上してお
り、これを駆動する情報は、デジタル符号化された信
号、例えば音楽情報の伝達用に規定されたMIDI(M
usical Instrument Digital
Interface)規格に則って伝送される。ここ
で、MIDIとは、シンセサイザや電子ピアノ等の楽器
等の音源と連結して情報の交換を可能とすべく定められ
たハードウエアとソフトウエアの規格をいう。
【0005】このMIDI規格を用いることにより、電
子楽器制御信号を効率的に伝送することが可能となっ
た。また、このMIDI規格に属さない他の情報、例え
ば歌詞文字情報と静止画情報は可逆算術圧縮法による信
号で送信され、コーラス情報はPCM(Pulse C
ode Modulation)信号やMPEG(Mo
ving Picture Image Cordin
g Experts Group)のオーディオ信号が
コーディング方法でフォーマット化された信号により送
信されることになる。カラオケ装置の記憶装置へ蓄積さ
れた情報は、利用者の選曲に応じて読み出されて、再生
され、利用者は再生される伴奏音楽に合わせて且つディ
スプレイに表示された歌詞文字を参照しつつ歌唱するこ
とになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、楽曲情報の
作成時においては、伴奏情報であるMIDI情報の音
程、すなわちキーは、その楽曲を専門に歌唱する歌手の
声域の音程と同じく同様に設定する場合もあるし、或い
はこの声域が一般のカラオケ装置の利用者にとっては高
過ぎる場合には音程をある程度、下げた状態で設定する
場合もある。このようにMIDI情報の作成時にある程
度、音程を下げて作成したとしても、利用者の個々人が
発声できる声域は様々なので、実際の利用に当たって
は、利用者の個々人が歌唱しながらキーコントロールを
操作して自分の声域に合致するように音程を調整するの
が一般的である。このように、MIDI情報を実際に再
生してその音程が自分の声域に合っているか否かを歌い
ながらチェックし、音程を調整しなければならないとい
った問題があった。また、どの程度、音程を調整すれば
よいか判ったとしても、装置により再生音域も変わる場
合もあり、先の経験を後の利用時に生かせない場合もあ
る。
【0007】本発明は、以上のような問題点に着目し、
これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明
の目的は、利用者の声域が事前に判るようにして、これ
に手動で或いは自動的に再生楽曲の音域を対応できるよ
うにしたカラオケ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に規定する第1
の発明は、デジタル符号化された多数の楽曲情報を記憶
する主記憶部から所望の楽曲を選択し、選択された楽曲
情報を再生するカラオケ装置において、歌唱者の発する
声を分析して声域を判断する声域判断部と、選択された
楽曲を歌唱する時に必要となる音域を調べる音域調査部
と、前記声域判断部と前記音域調査部との結果を比較す
る帯域比較部と、この帯域比較部の比較結果を表示する
ための結果表示部と、この結果表示部の表示内容を参照
して前記選択された楽曲の再生音程を調整するための手
動音程調整手段とを備えるように構成したものである。
【0009】請求項2に規定する第2の発明は、デジタ
ル符号化された多数の楽曲情報を記憶する主記憶部から
所望の楽曲を選択し、選択された楽曲情報を再生するカ
ラオケ装置において、歌唱者の発する声を分析して声域
を判断する声域判断部と、選択された楽曲を歌唱する時
に必要となる音域を調べる音域調査部と、前記声域判断
部と前記音域調査部との結果を比較する帯域比較部と、
この帯域比較部の比較結果に応じて前記選択された楽曲
の再生音程を調整する自動音程調整部とを備えるように
構成したものである。
【0010】請求項4に規定する第3の発明は、デジタ
ル符号化された多数の楽曲情報を記憶する主記憶部から
所望の楽曲を選択し、選択された楽曲情報を再生するカ
ラオケ装置において、過去に歌唱した時の声域情報を記
憶した携帯用記憶媒体に対して読み書きを行なう媒体リ
ードライト部と、選択された楽曲を歌唱する時に必要と
なる音域を調べる音域調査部と、前記媒体リードライト
部から取り込んだ声域情報と前記音域調査部の結果とを
比較する帯域比較部と、この帯域比較部の比較結果を表
示するための結果表示部と、この結果表示部の表示内容
を参照して前記選択された楽曲の再生音程を調整するた
めの手動音程調整手段と、歌唱者の発する声を分析して
声域を判断する声域判断部と、楽曲の再生を終了した時
に前記声域判断部の結果を前記携帯用記憶媒体に記憶す
るように前記媒体リードライト部に指示する記録指示部
とを備えるように構成したものである。
【0011】請求項5に規定する第4の発明は、デジタ
ル符号化された多数の楽曲情報を記憶する主記憶部から
所望の楽曲を選択し、選択された楽曲情報を再生するカ
ラオケ装置において、過去に歌唱した時の声域情報を記
憶した携帯用記憶媒体に対して読み書きを行なう媒体リ
ードライト部と、選択された楽曲を歌唱する時に必要と
なる音域を調べる音域調査部と、前記媒体リードライト
部から取り込んだ声域情報と前記音域調査部の結果とを
比較する帯域比較部と、この帯域比較部の比較結果に応
じて前記選択された楽曲の再生音程を調整する自動音程
調整部と、歌唱者の発する声を分析して声域を判断する
声域判断部と、楽曲の再生を終了した時に前記声域判断
部の結果を前記携帯用記憶媒体に記憶するように前記媒
体リードライト部に指示する記録指示部とを備えるよう
に構成したものである。
【0012】第1の発明によれば、歌唱者は、歌唱する
前にリハーサルモードで、例えば音階の上行音や下行音
を実際に発声し、この時、声域判断部はこの音声を分析
して発声できる声域を判断する。このリハーサルが終了
して楽曲が選択されると音域調査部は当該選択された楽
曲を歌唱するに必要な音域を調べ、帯域比較部は楽曲の
音域とリハーサルで得られた歌唱者の声域とを比較す
る。そして、この比較結果は結果表示部に表示されて歌
唱者に知らせる。これを見た歌唱者は、歌う直前に手動
音程調整手段、すなわちキーコントロールを用いて再生
すべき楽曲の音程を適当量だけ調整し、自らの音声中に
楽曲の音域全体が収まるように設定する。例えば、楽曲
の音域が、3音高い旨の表示が結果表示部に表示された
ならば、歌唱者は手動音程調整手段で3音だけ低くMI
DI情報を再生するように設定することになる。
【0013】第2の発明は、第1の発明に類似してお
り、第1の発明においては、手動により再生楽曲の音程
調整を行なったが、この第2の発明においては、帯域比
較部における比較結果に基づいて自動音程調整部が楽曲
の再生音程を自動的に調整し、楽曲の再生音域が歌唱者
の声域内に収まるように設定する。これによれば、歌唱
者は自ら音域調整を行なうことなく楽曲の音程を最適な
値にセットすることが可能となる。
【0014】第3の発明は、先の第1及び第2の発明と
異なり、リハーサルにより声域情報を求めるのではな
く、自己の過去の声域情報を記憶しておき、これを用い
て上述したと同様な操作を行なう。すなわち、過去に歌
唱した時の声域情報をICカードのような携帯用記憶媒
体に記憶しておき、歌唱時に、まず、媒体リードライト
部によりこの携帯用記憶媒体の声域情報を取り込む。そ
して、第1の発明の時と同様にこの声域情報と音域調査
部からの情報とを帯域比較部にて比較して、その結果を
結果表示部に表示する。歌唱者は、この表示内容を確認
して手動音程調整手段により適当量だけ再生すべき楽曲
の音程を調整する。
【0015】第4の発明は、第3の発明に類似してお
り、第3の発明においては手動により再生楽曲のキーす
なわち高さ調整を行なったが、この第4の発明において
は声域比較部における比較結果に基づいて自動音程調整
部が楽曲の再生音程を自動的に調整し、楽曲の再生音域
が歌唱者の声域内に収まるように設定する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るカラオケ装
置の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。図1はM
IDI規格に適合した第1の発明のカラオケ装置を示す
ブロック構成図、図2は図1の再生手段を主に示すブロ
ック構成図、図3は第1の発明の機能ブロック図であ
る。
【0017】まず、図1に基づいて通信型のカラオケ装
置の全体構成について説明する。蓄積型のカラオケ装置
1にて必要とされる情報を提供する情報センタ2は、多
数の楽曲についての伴奏音楽情報(MIDI情報)、歌
詞文字情報、コーラスを付加する場合にはコーラス情報
(以上を総称して楽曲情報と称す)、楽曲に関するテキ
スト情報、静止画情報等を蓄積した大容量の記憶媒体3
を有し、各楽曲はデータベース化されている。以上の各
情報はデジタル符号化されており、伝送及び加工が容易
に行なえるようになっている。上記伴奏音楽情報は、電
子楽器を駆動するための情報であり、デジタル符号化さ
れて、いわゆるMIDI規格によりフォーマット化され
ており、これをMIDI情報と称す。
【0018】センタ制御部4は、この情報センタ2の全
体の動作を管理するものであり、このデータベースは、
必要に応じて、インタフェース5から公衆の電話回線6
を介して所定のカラオケ装置1に対して配信される。情
報センタ2は複数の音楽再生装置を管理下におき、図示
例ではその内の1つを示している。情報センタ2から配
信された情報は、カラオケ装置1側のインタフェース7
を介して装置内へ取り込まれる。制御手段8は、例えば
マイクロコンピュータ等よりなり、この音楽再生装置全
体の動作を制御することの他に、後述するように声域や
音域の分析や比較等の処理も行なう。
【0019】主記憶部9は、情報センタ2から配信され
た多数の楽曲に関する情報、すなわちMIDI情報、歌
詞文字情報、コーラス情報、テキスト情報、静止画情報
等を記憶するための記憶媒体であり、多量のデータを記
憶することから、安価で且つ記憶容量の大きな記憶媒
体、例えばハードディスク等により構成される。動画情
報蓄積部10は、例えば多数のレーザディスク等よりな
り、この中に多数の動画が予め記憶されており、各動画
は演歌、フォーク、ポップス等の曲種に対応して、必要
に応じて読み出される。キーボード及びリモコン装置よ
りなる入力手段11は、利用者が選曲を行なったり、曲
のテンポ(速さ)を設定する情報を入力するものであ
る。
【0020】再生手段12は、入力手段11からの選曲
情報に基づいて、制御手段8を介して主記憶部9から読
み出してきたMIDI情報、コーラス情報、歌詞文字情
報等を再生するものであり、再生された伴奏音楽、コー
ラスは、ミキサ部14にてミックスされた後にマイクロ
フォン13より入力された歌声と共に増幅器19にて更
にミキシングされ、スピーカ15にて音響として出力す
ることになる。また、選曲された楽曲の再生と同時に、
その曲種に応じて選択された動画情報が制御手段8を介
して動画情報蓄積部10から読み出され、ディスプレイ
16にこれを表示しつつ上記再生手段12にて再生した
歌詞文字情報をスーパーインポーズしてこれを重ね合わ
せて表示するようになっている。
【0021】以上の構成がカラオケ装置の基本的構成で
あり、ここでは更に次の構成が付加される。すなわち、
マイクロフォン13には、例えばデジタル信号プロセッ
サ等よりなる声域判断部20が接続されており、ここに
入力される音声の帯域幅を分析し得るようになってい
る。制御手段8は、機能的には装置全体の動作を制御す
る制御本体21の他に、楽曲の音域を調べる音域調整部
22、この音域調整部22の結果と上記声域判断部20
の結果を比較する帯域比較部23を有している。そし
て、この帯域比較部23には、この結果を表示するため
に、例えばLCDやCRTよりなる結果表示部24が接
続される。尚、この結果表示部24の機能を、上記ディ
スプレイ16に兼ね備えさせるようにし、このディスプ
レイ16を兼用するようにしてもよい、
【0022】そして、入力手段11に併設して、例えば
キーコントローラよりなる手動音程調整手段25が設け
られており、利用者(歌唱者)が上記結果表示部24の
表示内容を参照して適切に音程(キー)を調整し得るよ
うになっている。尚、この手動音程調整手段25を、入
力手段11とは別体で設けるようにしてもよい。また、
入力手段11には、リハーサルを行なうか否かの選択を
行なうためのリハーサルボタン26が設けられており、
利用者がリハーサルを行なうか否かを選択し得るように
なっている。尚、このリハーサルボタン26を設けない
で、楽曲を再生する前にはリハーサルをかならず実施す
るようにプログラムを設定するようにしてもよい。
【0023】更に、制御手段8とスピーカ15との間に
は、リハーサル用信号音を出力するリハーサル信号出力
部44が接続されており、リハーサル時に上行信号音や
下行信号音を出力し得るようになっている。尚、このリ
ハーサル信号出力部44は、リハーサルを補助するもの
であり、設けるのが好ましいが必ずしも設ける必要はな
い。
【0024】上記した第1の発明の機能ブロック図は図
3に示されており、図中において破線で囲まれた部分は
マイクロプロセッサ等の制御手段8を示し、この中に前
述のように装置全体の動作を制御する制御本体21の他
に楽曲の音域を調査する音域調整部22、マイクロフォ
ン13からの音声を分析する声域判断部20の出力と上
記音域調査部22の出力を比較する帯域比較部23を有
している。そして、この帯域比較部23の結果が、これ
に持続される結果表示部24に表示される。一方、上記
制御本体21には、上記手動音程調整手段25が接続さ
れており、主記憶部9から取り込んだMIDI情報を再
生する時に、上記手動音程調整手段25を調整すること
により再生音程をコントロールする。
【0025】次に、図2に基づいて、図1及び図3中の
再生手段12を主体とした具体的な構成について説明す
る。まず、再生手段12は、制御手段8に接続されるバ
ス27を有し、このバス27には、書き込み・読み出し
動作が早い高速のアクセス用記憶手段として、例えば再
生用DRAM(Dynamic Random Acc
ess Memory)28が接続されている。
【0026】この再生用DRAM28は、主記憶部9か
ら読み出した、選択された楽曲に関する情報を静止画情
報を除いて一時的に蓄積するものであり、従って、この
内部には、歌詞文字情報を記憶する歌詞文字エリア3
0、MIDI情報を記憶するMIDIエリア31、コー
ラス情報を記憶するコーラスエリア32等が確保されて
いる。主フォント記憶部33は、主たる言語のフォント
情報を固定的に記憶する媒体であり、例えばROMより
なり、フォント情報がこの中に予め記憶される。そし
て、表示すべき歌詞文字に対応するフォント情報が引き
出されることになる。ここに記憶されるフォント情報と
しては、使用頻度の高い日本語は勿論のこと、文字数の
少ない英語、フランス語、ハングル文字等に関するフォ
ント情報を記憶する。
【0027】フォント展開部34は、先の主フォント記
憶部33から引き出された情報を展開してドット情報に
変換するものであり、例えばOFG(Outline
Font Generator)により構成される。歌
詞文字ビデオ信号形成部35は上記フォント展開部34
にて展開して形成されたドット情報に基づいて実際のビ
デオ信号を形成する部分であり、このビデオ信号形成部
35は歌詞文字用VDP(Video Display
Processor)36と、ここで形成されたビデ
オ信号を一時的に記憶する歌詞文字ビデオRAM37を
有している。
【0028】静止画ビデオ信号形成部38は、静止画用
のビデオ信号を形成する部分であり、このビデオ信号形
成部38は、前記主記憶部9から読み出された静止画情
報を直接取り込んでビデオ信号を形成する静止画用VD
P(Video Display Processo
r)39と、ここで形成されたビデオ信号を一時的に記
憶する静止画ビデオRAM40を有している。スイッチ
部41は、上記歌詞文字ビデオ信号形成部35から送ら
れてきたビデオ信号と上記静止画ビデオ信号形成部38
から送られたビデオ信号或いは前記動画情報蓄積部10
から送られたビデオ信号を選択して重畳して出力するも
のであり、これによりディスプレイ16上には、静止画
或いは動画と歌詞文字が重ね合わせて表示されることに
なる。
【0029】MIDI再生手段42はシンセサイザ等の
音源を有しており、MIDIエリア31から引き出され
たMIDI情報に基づいて順次、電子音を合成して再生
し、伴奏音楽を形成するものである。コーラス再生手段
43は、コーラスエリア32から引き出されたコーラス
情報に基づいてコーラス音を再生するものである。コー
ラス情報は、例えばPCM信号化したものをMPEG等
の情報圧縮手法を用いて圧縮された状態で先のコーラス
エリア32に記憶されており、このコーラス再生手段4
3にて伸張して復号化し、再生する。
【0030】そして、このMIDI再生手段42及びコ
ーラス再生手段43にて再生されたオーディオ信号は、
ミキサ部14にてミックスされ、このミックス信号はマ
イクロフォン13からの音声信号と増幅器19にて更に
混合・増幅されて、スピーカ15から音響として再生す
るようになっている。そして、上記バス27には、前述
した結果表示部24が接続されて、バス27とマイクロ
フォン13及びスピーカ15との間にはそれぞれ声域判
断部20及びリハーサル信号出力部44が接続される。
【0031】次に、以上のように構成された第1の発明
の動作について説明する。まず、再生時における一般的
な流れについて図1及び図2を参照して説明する。ハー
ドディスク等よりなる主記憶部9には、情報センタ2か
ら必要に応じて配信された多数の楽曲のそれぞれに対す
る情報、例えば伴奏音楽用のMIDI情報、歌詞文字情
報、コーラス情報、静止画情報、テキスト情報等が記憶
されている。
【0032】入力手段11のテンキー群45を用いて利
用者が楽曲を選択し、且つ自分にあったテンポを選択す
ると、制御手段8は、選択された楽曲に対する1曲分の
一連の情報を主記憶部9から読み出して、再生手段12
の高速アクセス用記憶手段、すなわち再生用DRAM2
8の所定のエリアに転送される。歌詞文字の転送の際に
は、展開時に参照されるシフトJISコード等が個々の
文字情報に付される。尚、静止画像情報に関しては、再
生用DRAM28ではなくて、静止画ビデオ信号形成部
38の静止画ビデオRAM40へ直接転送される。伴奏
情報としてのMIDI情報には、伴奏音楽に関する情報
の外に、その曲に対するテンポ情報、歌詞文字の表示タ
イミング、消去タイミング、コーラスの開始タイミング
情報等も含まれており、テキスト情報には、コード化さ
れた歌手名、楽曲名、コーラスの有無、ジャンルに関す
る情報が含まれている。制御手段8は、このテンポ情報
に基づいてこの装置全体の動作基準をなすMIDIクロ
ックを形成する。このMIDIクロックの速さは、例え
ば4分音符の長さに対して24カウントするような速さ
に設定されている。
【0033】次に、制御手段8は、再生用DRAM28
に記憶された情報を再生するものであり、歌詞文字エリ
ア30からは、歌詞文字情報が読み出され、これに付加
したシフトJISコード等に基づいて主フォント記憶部
33からフォント情報を読み出し、この情報に基づいて
フォント展開部34にてドット情報に展開する。この歌
詞文字情報のドット情報への展開は、一文字毎に繰り返
して行われる。展開されたドット情報は、歌詞文字ビデ
オ信号形成部35へ送られて、ここで通常のビデオ信号
に変換されて、歌詞文字ビデオRAM37に蓄積されつ
つ送出される。
【0034】歌詞文字ビデオ信号形成部35より送出さ
れた歌詞文字ビデオ信号は、動画情報蓄積部10にて再
生された動画ビデオ信号と或いは静止画ビデオ信号形成
部38から再生された静止画ビデオ信号とスイッチ部4
1により重畳されて、ディスプレイ16に表示されるこ
とになる。これと同時に、MIDIエリア31から読み
出したMIDI情報に基づいて前述のようにMIDIク
ロックを形成しつつ、MIDI再生手段42にて電子楽
器による伴奏音楽を再生し、また、コーラスエリア32
からの情報に基づいてコーラス再生手段43にてコーラ
ス情報を復調する。これらの伴奏音楽及びコーラス音
は、マイクロフォン13からの歌声と混合されてスピー
カ15から音響として出力される。これにより、利用者
は、ディスプレイ16上の動画或いは静止画の下部に表
示された歌詞文字を参照しつつ伴奏音楽に合わせて歌唱
することになる。
【0035】以上は、通常モード時の動作についての説
明であるが、次に、リハーサルモード時の動作について
説明する。例えば入力手段11のリハーサルボタン26
を押圧することにより、リハーサルモードになると、ま
ず、リハーサルを行ない易くするためにリハーサル信号
出力部44が起動し、例えばピアノの音で[ドレミファ
ソラシド…]のように音階の上行信号音や下行信号音を
数オクターブに亘ってスピーカ15から流し、続いて利
用者が、同じように[ドレミファソラシド…]の上行或
いは下行音声をリハーサルとして発する。この時、結果
表示部24に、リハーサル時に音階の上行音等を発する
よう指示する表示を行なうようにしてもよい。
【0036】利用者が発した音階の上行或いは下行音声
はマイクロフォン13を介して例えばDSPよりなる声
域判断部20に入力され、ここで音声信号はデジタル化
されてその基本周波数のピッチの最高値と最低値を求め
ることにより利用者が出し得る声域の幅を判断する。こ
の基本周波数のピッチと楽曲のキーは物理的に対応する
ものである。
【0037】一方、利用者が選曲を行なうと、この再生
に先立って音域調査部22がその選択された楽曲のMI
DI情報をチェックすることによりこの楽曲を歌唱する
時に必要とされる最高音と最低音が判ることから音域の
幅が求められる。そして、帯域比較部23は、この音域
調査部22の結果である音域の幅と先の声域判断部20
の結果である声域の幅とを比較し、その結果を結果表示
部24に表示する。この場合、声域の幅内に音域の幅を
収めるようにシフトを指示するような形で表示を行なう
のがよい。例えば、比較の結果、音域の最上音が声域の
最上音よりも3音高い場合には、再生時のキーを少なく
とも3音下げるように指示することを内容とする表示を
行なう。
【0038】従って、この表示内容を確認した利用者
は、手動音程調整手段25、すなわちキーコントローラ
を用いて、例えば3音だけ下げて再生を行なうようにキ
ー調整を行なう。これにより、利用者は再生に先立って
適正な高さに音程、すなわちキーを調整することが可能
となる。このようなリハーサルは、再生する毎に行なう
ようにしてもよいし、1度リハーサルを行なったなら
ば、次のリハーサルモードが行なわれるまで先のリハー
サル時の声域情報を記憶してこれを参照するようにして
もよい。
【0039】次に、上記した動作を図4に示すフローチ
ャートを参照して説明する。まず、入力手段8のリハー
サルボタン26が押圧されたか否かを判断し(S1)、
NOの場合には通常モードであることから利用者による
選曲を行なって(S2)、選択された楽曲の再生を行な
う(S3)。S1においてYESの場合、すなわちリハ
ーサルモードが選択された場合には、リハーサル信号出
力部44を起動することにより、音階の上行或いは下行
信号をスピーカ15から発生させ(S4)、歌唱者(利
用者)のリハーサル音声の入力を待つ(S5)。ここで
歌唱者は、自分の声を出し得る範囲において音階の上行
或いは下行を実行する。歌唱者のリハーサル音声がマイ
クロフォン13を介して入力されると声域判断部20
は、この音声の基本周波数を分析することによりどの範
囲の音階に亘って利用者が声を発することができたかを
判断し、声域の幅を求める(S6)。
【0040】次に、利用者が選曲するまで待機し(S
7)、選曲が行なわれたならば音域調整部22において
その楽曲のMIDI情報を分析することによりこの楽曲
を歌唱するのに必要とされる音域を求める(S8)。
尚、リハーサル(S4)の前に、この選曲(S7)、及
び楽曲の分析(S8)を先に実行するようにしてもよ
い。次に、得られた音域の幅と声域の幅とを帯域比較部
23にて比較することにより両者がどの程度、帯域的に
ずれているかを判断する(S9)。そして、ここでの判
断結果を結果表示部24に表示することによりその結果
を歌唱者に知らせる(S10)。例えば、音域の幅が、
声域の幅内に収まっている時には、キーコントロール
(音程の調整)を行なわなくてもよい旨の表示を行な
い、両者がずれている場合には、音域の幅が声域の幅内
に収まるような方向にキーコントロールを行なうように
指示することを内容とする表示を行なう。
【0041】このような表示後、手動音程調整手段5の
調整を行なうために所定の時間だけ待機し(S11)、
その後、選択された楽曲の再生を行なう(S3)。S1
1における待機時間中に、歌唱者は表示の指示に従って
キーを調整することになる。尚、S11において、所定
時間経過しなくても、手動音程調整手段5が調整された
時点で直ちに再生動作(S3)に移行するようにしても
よい。このように、歌唱者は、再生の直前にリハーサル
を行なうことによって、当該楽曲を無理なく歌うために
はどのようにキーを調整すればよいのか容易に判断する
ことができ、再生前に適正な量だけキー(音程)を容易
に調整することが可能となる。尚、上記第1の発明にお
いては利用者が手動(マニュアル)で再生楽曲のキーを
コントロールするようにしたが、これを自動で行なうよ
うにしてもよい。第2の発明は、リハーサル結果に基づ
いて上記キーコントロールを自動的に行なうようにした
ものである。
【0042】図5はMIDI規格に適合した第2の発明
のカラオケ装置を示すブロック構成図、図6は図5の再
生手段を主に示すブロック構成図、図7は第2の発明の
機能ブロック図である。尚、第1の発明の構成と同一部
分については同一符号を付して説明を省略する。第2の
発明は、自動的にキーをコントロールするようにしたの
で、第1の発明で必要とされた結果表示部24及び手動
音程調整手段25は不要となり、それに替えて制御手段
8に自動音程調整部46の機能を加えた点が第1の発明
と異なる。他の構成は、第1の発明の構成と全く同様で
ある。すなわち、図7にも示すように手動音程調整手段
25(図3参照)を設ける替わりに、制御手段8にソフ
トウエアで動作する自動音程調整部46を設ける。この
自動音程調整部46は帯域比較部23からの比較結果を
受けて、選択楽曲の音域の幅が、リハーサルにより得ら
れた利用者の声域の幅内に収まるように自動的にキーを
上げ下げし、これをコントロールすることになる。
【0043】この第2の発明のフローは、図4に示す第
1の発明のフローチャートにおいて、S10、S11を
削除し、これに替えて破線で示すS12を加えることに
より示される。すなわち、S9において帯域比較部23
が再生楽曲の音域の幅とリハーサルにより得られた声域
の幅とを比較する結果、両帯域がどの程度ずれているか
を判断し、この判断結果に応じて自動音程調整部46
は、制御本体21に再生楽曲のキーを上げ、下げするよ
うに指示する。この場合、前述のように選択楽曲の音域
の幅が、声域の幅内に収まるようにキーを変更する。ま
た、比較の結果、選択楽曲の音域の幅が、声域の幅内に
収まっていれば、キーの変更は行なわないのは勿論であ
る。
【0044】このように第2の発明によれば、リハーサ
ルで得られた結果に基づいて再生楽曲の音程を自動的に
適切な高さに調整することができるので、第1の発明と
比較して一層容易に音程調整を行なうことが可能とな
る。尚、上記第2の発明では結果表示部24や手動音程
調整手段25は、第1の発明との相異を明確にするため
に設けていないが、利用者の便に供するためにこれらを
併せて設けるようにしてもよいのは勿論である。また、
上記第1及び第2の発明においては、利用者が歌唱する
前にリハーサルを行なうことを前提としているが、この
リハーサルに替えて過去の歌唱時の声域情報を用いるよ
うにしてもよい。
【0045】第3の発明は、過去の歌唱時の声域情報を
用いてキーコントロールを手動で行なうようにしたもの
である。図8はMIDI規格に適合した第3の発明のカ
ラオケ装置を示すブロック構成図、図9は図8に示す再
生手段を主に示すブロック構成図、図10は第3の発明
の機能ブロック図である。尚、第1の発明の構成と同一
部分については同一符号を付して説明を省略する。第3
の発明は、リハーサルを不要としたので、第1の発明で
必要とされたリハーサル信号出力部44及びリハーサル
ボタン26(図1参照)は不要となり、それに替えて制
御手段8に、媒体リードライト部47を接続し、更に制
御手段8に、所定の情報を記録するように上記媒体リー
ドライト部47に指示する記録支持部48を加えた点が
第1の発明と異なる。他の構成は第1の発明の構成と全
く同様である。
【0046】すなわち、図8乃至図10に示すように、
制御手段8には媒体リードライト部47が接続されてお
り、ここで例えばICカードやフロッピディスクのよう
な携帯用記憶媒体49に対して情報を読み書きできるよ
うになっている。この携帯用記憶媒体49には、その所
有者が過去に歌唱した時の発声音の声域の幅、すなわち
最高音と最低音の値が楽曲毎に記憶されている。この声
域の幅が記憶される楽曲の数は、最新に歌われた一定の
数の楽曲数であればよく、過去に歌われたすべての楽曲
についてその声域の幅を記憶する必要はない。この媒体
リードライト部47から取り込まれた利用者の過去の声
域情報は、音域調査部22から送られてくる選択された
楽曲の音域情報と帯域比較部23にて比較判断され、そ
の比較結果が結果表示部24に表示される。ここで比較
部23にて比較する時に、楽曲によっては利用者が発声
できる声域よりもその楽曲が必要とする音域の方が狭い
場合もあるので、最新に歌われた数曲、例えば5〜6曲
分の情報を参照して声域を判断するのがよい。そして、
利用者が、この表示内容を参照して手動音程調整手段5
をマニュアルで調整することにより再生楽曲のキーをコ
ントロールする。
【0047】楽曲の再生中においては、声域判断部22
がマイクロフォン13から入力されてくる利用者の歌声
の基本周波数を常時分析しており、その歌声の最高基本
周波数と最低基本周波数とを記録して声域の幅を求めて
いる。そして、楽曲の再生が終了した時に、その時得ら
れた声域の幅を、記録支持部48の指示により、媒体リ
ードライト部47は、携帯用記録媒体49に書き込み、
次の再生に備える。ここで、声域判断部20は第1の発
明においては、リハーサル時に利用者の音声を分析した
が、第3の発明においては楽曲に合わせて実際に歌って
いる時の音声を分析する。
【0048】この第3の発明のフローは、図11に示さ
れている。まず、利用者は、携帯用記憶媒体49、例え
ばICカードを媒体リードライト部47に装填して過去
の、例えば数曲分の楽曲に対する声域情報を読み込ませ
る(S21)。ここで、制御手段8は、利用者による選
曲を待ち(S22)、選曲があった時には、第1の発明
で説明したと同様に音域調査部22が、選択された楽曲
の音域の幅を分析し(S23)、その結果と上記複数の
楽曲に対する声域の最大幅とを比較し(S24)、その
結果を結果表示部に表示する(S25)。そして、制御
手段8は、表示から所定時間だけ待機し、これが経過し
た時に(S26)、楽曲の再生を開始する(S27)。
上記待機時間中に、利用者は結果表示部24に表示され
た表示内容を参照し、手動音程調整手段25を用いて再
生楽曲のキーをコントロールすることにより、自分が無
理なく歌うことができる音域となるように調整する。
【0049】また、再生途中においては、声域判断部2
0がマイクロフォン13からの音声を常時分析しており
(S28)、利用者が発声している声域を求める。そし
て、楽曲の再生が終了した時(S29)、記録指示部4
8はその旨を媒体リードライト部47に指示し(S3
0)、当該楽曲再生時に得られた利用者の声域情報を携
帯用記憶媒体49、例えばICカードに書き込み、次の
選曲に備えることになる。このように、第3の発明にお
いては、利用者の過去の歌唱時に得られた声域情報を用
いるようにしているので、先の第1及び第2の発明で必
要とされたリハーサルを行なう必要がなくなり、直接、
歌い出すことができる。尚、上記第3の発明では、再生
楽曲のキーコントロールを手動で行なうこととしたが、
これを第2の発明の場合と同様に自動で行なうことにし
てもよい。第4の発明は、上記キーコントロールを自動
的に行なうようにしたものである。
【0050】図12はMIDI規格に適合した第4の発
明のカラオケ装置を示すブロック構成図、図13は図1
2の再生手段を主に示すブロック構成図、図14は第4
の発明の機能ブック図である。この第4の発明では、第
3の発明で必要とされた結果表示部24及び手動音程調
整手段25は不要となり、それに替えて第2の発明の場
合と同様に制御手段8に自動音程調整部46の機能を加
えた点が、第3の発明と異なる。他の機能は第3の発明
の構成と全く同様である。この発明においては、自動音
程調整部46は、帯域比較部23からの比較結果を受け
て、選択楽曲の音域の幅が、携帯用記憶媒体49から得
られた利用者の声域の幅内に収まるように自動的にキー
を上げ下げし、これをコントロールすることになる。
【0051】この第4の発明のフローは、図11に示す
第3の発明のフローチャートにおいて、S25、S26
を削除し、これに替えて破線で示すS31を加えること
により示される。すなわち、再生楽曲の音域の幅とIC
カードより入力された声域の幅とを帯域比較部23が比
較し(S25)、この比較結果に基づいて両帯域がどの
程度ずれているかを判断し、この判断結果に応じて自動
音程調整部46は、制御本体21に再生楽曲のキーを上
げ下げするように指示することになる。このように、こ
の第4の発明によれば、リハーサルや手動によるキーコ
ントロールを行なうことなく、自動的に最適な値に再生
楽曲のキーをコントロールすることが可能となる。尚、
上記説明において、利用者が携帯する携帯用記憶媒体と
して、ICカードやフロッピディスクを例にとって説明
したが、これに限定されないのは勿論である。また、上
記実施例では、MIDI規格に適合した装置を例にとっ
て説明したが、これに限定されず、デジタルメディアを
用いたあらゆるカラオケ装置に適用できるのは勿論であ
る。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のカラオケ
装置によれば次のように優れた作用効果を発揮すること
ができる。第1の発明によれば、楽曲の再生の直前にリ
ハーサルを行なうことによって自己の発声し得る声域の
幅を認識することができるので、利用者はこれを参照し
て再生楽曲のキーを適切に且つ容易に手動でコントロー
ルすることができる。第2の発明によれば、第1の発明
におけるキーコントロールを自動的に行なうことができ
るようにしたので、再生楽曲のキーを更に適切に且つ容
易にコントロールすることができる。第3の発明によれ
ば、過去の歌唱時の声域情報を参照できるので、リハー
サルを行なう事無く再生楽曲のキーを適切に且つ容易に
手動でコントロールすることができる。第4の発明によ
れば、第3の発明のキーコントロールを自動的に行なう
ことができるようにしたので、再生楽曲のキーコントロ
ールを最も簡便に且つ適切に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】MIDI規格に適合した第1の発明のカラオケ
装置を示すブロック構成図である。
【図2】図1の再生手段を主に示すブロック構成図であ
る。
【図3】第1の発明の機能ブロック図である。
【図4】第1の発明のカラオケ装置の動作を示すフロー
チャートである。
【図5】MIDI規格に適合した第2の発明のカラオケ
装置を示すブロック構成図である。
【図6】図5の再生手段を主に示すブロック構成図であ
る。
【図7】第2の発明の機能ブロック図である。
【図8】MIDI規格に適合した第3の発明のカラオケ
装置を示すブロック構成図である。
【図9】図8に示す再生手段を主に示すブロック構成図
である。
【図10】第3の発明の機能ブロック図である。
【図11】第3の発明のカラオケ装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図12】MIDI規格に適合した第4の発明のカラオ
ケ装置を示すブロック構成図である。
【図13】図12の再生手段を主に示すブロック構成図
である。
【図14】第4の発明の機能ブック図である。
【符号の説明】
1…カラオケ装置、8…制御手段、9…主記憶部、11
…入力手段、12…再生手段、20…声域判断部、21
…制御本体、22…音域調査部、23…帯域比較部、2
4…結果表示部、25…手動音程調整手段、44…リハ
ーサル信号出力部、46…自動音程調整部、47…媒体
リードライト部、48…記録指示部、49…携帯用記憶
媒体。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル符号化された多数の楽曲情報を
    記憶する主記憶部から所望の楽曲を選択し、選択された
    楽曲情報を再生するカラオケ装置において、歌唱者の発
    する声を分析して声域を判断する声域判断部と、選択さ
    れた楽曲を歌唱する時に必要となる音域を調べる音域調
    査部と、前記声域判断部と前記音域調査部との結果を比
    較する帯域比較部と、この帯域比較部の比較結果を表示
    するための結果表示部と、この結果表示部の表示内容を
    参照して前記選択された楽曲の再生音程を調整するため
    の手動音程調整手段とを備えたことを特徴とするカラオ
    ケ装置。
  2. 【請求項2】 デジタル符号化された多数の楽曲情報を
    記憶する主記憶部から所望の楽曲を選択し、選択された
    楽曲情報を再生するカラオケ装置において、歌唱者の発
    する声を分析して声域を判断する声域判断部と、選択さ
    れた楽曲を歌唱する時に必要となる音域を調べる音域調
    査部と、前記声域判断部と前記音域調査部との結果を比
    較する帯域比較部と、この帯域比較部の比較結果に応じ
    て前記選択された楽曲の再生音程を調整する自動音程調
    整部とを備えたことを特徴とするカラオケ装置。
  3. 【請求項3】 リハーサルモード時に、リハーサル用信
    号音を出力するリハーサル信号出力部を有することを特
    徴とする請求項1または2記載のカラオケ装置。
  4. 【請求項4】 デジタル符号化された多数の楽曲情報を
    記憶する主記憶部から所望の楽曲を選択し、選択された
    楽曲情報を再生するカラオケ装置において、過去に歌唱
    した時の声域情報を記憶した携帯用記憶媒体に対して読
    み書きを行なう媒体リードライト部と、選択された楽曲
    を歌唱する時に必要となる音域を調べる音域調査部と、
    前記媒体リードライト部から取り込んだ声域情報と前記
    音域調査部の結果とを比較する帯域比較部と、この帯域
    比較部の比較結果を表示するための結果表示部と、この
    結果表示部の表示内容を参照して前記選択された楽曲の
    再生音程を調整するための手動音程調整手段と、歌唱者
    の発する声を分析して声域を判断する声域判断部と、楽
    曲の再生を終了した時に前記声域判断部の結果を前記携
    帯用記憶媒体に記憶するように前記媒体リードライト部
    に指示する記録指示部とを備えたことを特徴とするカラ
    オケ装置。
  5. 【請求項5】 デジタル符号化された多数の楽曲情報を
    記憶する主記憶部から所望の楽曲を選択し、選択された
    楽曲情報を再生するカラオケ装置において、過去に歌唱
    した時の声域情報を記憶した携帯用記憶媒体に対して読
    み書きを行なう媒体リードライト部と、選択された楽曲
    を歌唱する時に必要となる音域を調べる音域調査部と、
    前記媒体リードライト部から取り込んだ声域情報と前記
    音域調査部の結果とを比較する帯域比較部と、この帯域
    比較部の比較結果に応じて前記選択された楽曲の再生音
    程を調整する自動音程調整部と、歌唱者の発する声を分
    析して声域を判断する声域判断部と、楽曲の再生を終了
    した時に前記声域判断部の結果を前記携帯用記憶媒体に
    記憶するように前記媒体リードライト部に指示する記録
    指示部とを備えたことを特徴とするカラオケ装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000172278A (ja) * 1998-12-03 2000-06-23 Daiichikosho Co Ltd 歌唱者の声域と楽曲の主旋律音域に合わせて演奏キーを自動設定する機能に特徴を有するカラオケ装置
JP2004046250A (ja) * 2003-10-16 2004-02-12 Daiichikosho Co Ltd 歌唱者の声域と楽曲の主旋律音域に合わせて演奏キーを自動設定する機能に特徴を有するカラオケ装置
JP2005173627A (ja) * 2005-01-24 2005-06-30 Teruo Yoshioka キー変更ユーザインタフェースに特徴を有するカラオケ装置
JP2012058277A (ja) * 2010-09-03 2012-03-22 Yamaha Corp 歌唱音声評価装置
JP2017156478A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 ブラザー工業株式会社 楽曲選曲装置、カラオケシステム及び楽曲選曲用プログラム

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