JPH06202676A - カラオケ制御装置 - Google Patents

カラオケ制御装置

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Publication number
JPH06202676A
JPH06202676A JP4348571A JP34857192A JPH06202676A JP H06202676 A JPH06202676 A JP H06202676A JP 4348571 A JP4348571 A JP 4348571A JP 34857192 A JP34857192 A JP 34857192A JP H06202676 A JPH06202676 A JP H06202676A
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JP
Japan
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pitch
voice
midi
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performance
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Application number
JP4348571A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Akiba
義之 秋庭
Masuhiro Sato
益弘 佐藤
Mitsuyoshi Amano
光善 天野
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Publication of JPH06202676A publication Critical patent/JPH06202676A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メロディー通りの正しい音程で声が出力され
るカラオケ制御装置を提供する。 【構成】 MIDI演奏制御手段11から演奏曲情報が
MIDI音源2に出力されて演奏曲が出力され、歌い手
の音声が音声入力手段1に入力され音声信号が出力され
ると、MIDI変換手段12において音声信号がMID
I規格の音声情報に変換される。音程差検出手段13で
は、MIDI変換手段12において変換された音声情報
と、MIDI演奏制御手段11から出力される演奏曲情
報とを入力し、その音程差を検出し音程変更手段14に
出力する。音程変更手段14では、検出された音程差に
対応して音声入力手段1の出力する音声信号の音程を、
入力音声が高ければ低くし入力音声が低ければ高くし
て、演奏曲の音程と同じになるように変更し、ミキサー
3に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歌い手に曲演奏を提供
するカラオケ演奏システムの制御装置に係り、特に、M
IDI(Musical Instrument Digital Interface)規格
の制御情報を含む演奏曲情報を記憶し演奏を提供するカ
ラオケ演奏システムのカラオケ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、CD(Compact Disk)、LV
D(Laser Video Disk) などに演奏曲を記録し、再生す
ることにより歌い手に曲演奏を提供するカラオケ演奏シ
ステムが知られている。また、シンセサイザや電子ピア
ノ等の楽器を連結接続して情報の交換等を可能とすべく
定められたMIDI規格の演奏曲情報を作成して記憶
し、その演奏曲情報によりMIDI音源を制御し演奏曲
信号を生成しカラオケ演奏を提供するMIDIカラオケ
演奏システムが知られている。
【0003】このようなカラオケ演奏システムでは、歌
い手が音程等をはずさずにうまく歌えるようにするため
に、メロディーのボリュームだけを大きくして歌い手に
分かり易くしたり、歌い手の音声の音程を検出し演奏を
その音程に合わせるように制御するなどの手段を備えた
ものが提供されている。また、キーコントローラを備
え、歌い手が歌っている途中でメロディーの音程(キ
ー)が高すぎて声が出なくなる場合などには、音程の違
いが分かった時点でキーコントローラを操作して音程を
合わせるように調整可能にしているものもあった。
【0004】また、現在のカラオケ演奏システムでは、
ハーモニーやバックコーラスのパートは演奏曲の一部と
してあらかじめ録音され、そのまま演奏曲と共に再生し
て提供するのが一般的となっている。また、民生カラオ
ケの一部に備えられている機能として、マイク入力され
た音声をピッチシフト(シフト量固定)して出力するよ
うにし、そのシフトした音声をハーモニーまたはバック
コーラスとして出力するようにしているカラオケ演奏シ
ステムが提供されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、歌い手
がうまく歌えるようにするためにメロディーのボリュー
ムだけを大きくする方法では、歌いやすくはなるもの
の、歌声はあくまでも本人の実力に依存され必ずしも正
しい音程に矯正されるとは限らなかった。また、歌い手
の音声の音程を検出し演奏をその音程に合わせるように
制御する方法では、よりどころとなる演奏の音程が変わ
ってしまい、かえって歌いにくくなってしまうなどの問
題点があった。さらに、キーコントローラを備えて調整
する方法では、自分の最適な音程に合わせるために、何
度もキーコントローラを操作することが多々あり、その
ような調整のために曲の雰囲気を台無しにしてしまうこ
とが少なくなかった。
【0006】また、現在の歌曲におけるハーモニーやバ
ックコーラスは、歌手本人の声を多重録音し曲としての
一体感を強める効果を出しているものが多く存在する。
したがって、演奏曲の一部として録音されているハーモ
ニーやバックコーラスの声により歌う場合には、歌う声
の違いにより曲としての一体感がそこなわれていた。ま
た、マイク入力された音声をピッチシフトしてハーモニ
ーまたはバックコーラスを生成するものでは、自分の音
声が出力されるものの、常に同じシフト量となるため音
階の構成が不自然となり、原曲のハーモニーまたはバッ
クコーラスとは大きく異なるものとなり、むしろボイス
チェンジャー的な感覚で使用されていて、一体感のある
演奏にはなっていなかった。。
【0007】本発明は、このような事情によりなされた
もので、第1の目的は、歌い手の音程が外れてもメロデ
ィー通りの正しい音程で声が出力され、うまく聞こえる
ようにすることができるカラオケ制御装置を提供するこ
とである。第2の目的は、歌の雰囲気を壊すことなく歌
い手の音程と演奏曲の音程を容易に一致させることので
きるカラオケ制御装置を提供することである。さらに、
第3の目的は、歌い手の声により一体感のあるハーモニ
ーまたはバックコーラスを出力することができるカラオ
ケ制御装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の目的を達成するた
め第1の発明のカラオケ制御装置は、図1に原理構成を
示すように、演奏曲信号を生成するMIDI音源の制御
情報であるMIDI規格の演奏曲情報を出力制御するM
IDI演奏制御手段11と、音声信号をMIDI規格の
音声情報に変換するMIDI変換手段12と、前記演奏
曲情報と前記音声情報とを比較し音程差を検出する音程
差検出手段13と、前記音程差により前記音声信号の音
程を変更する音程変更手段14と、を備えて構成され
る。
【0009】第2の目的を達成するため第2の発明のカ
ラオケ制御装置は、図2に原理構成を示すように、演奏
曲信号を生成するMIDI音源の制御情報であるMID
I規格の演奏曲情報を出力制御するMIDI演奏制御手
段21と、前記演奏曲情報からメロディー部の最も高い
音程または最も低い音程を検出するメロディー音程検出
手段22と、指示されたタイミングで発せられた音声の
信号からその音声の音程を検出する声音程検出手段23
と、前記メロディー部の音程と前記音声の音程との音程
差を検出する音程差検出手段24と、前記音程差により
前記演奏曲情報の音程を変更する音程変更手段25と、
を備えて構成される。
【0010】第3の目的を達成するため第3の発明のカ
ラオケ制御装置は、図3に原理構成を示すように、演奏
曲信号を生成するMIDI音源の制御情報であるMID
I規格の演奏曲情報と当該演奏曲のコーラスまたはハー
モニーの音程情報とを出力制御するMIDI演奏制御手
段31と、前記コーラスまたはハーモニーの音程情報に
より音声信号の音程を変更する音程変更手段32と、前
記音程変更前の音声信号と音程変更後の音声信号とを合
成し出力する合成手段33と、を備えて構成される。
【0011】なお、図1〜図3において、1は歌い手の
声を音声信号に変換する音声入力手段、2は演奏曲情報
を入力して演奏曲信号を出力するMIDI音源、3は音
声信号と演奏曲信号とを合成するミキサー(MIX)、
4はアンプ(AMP)、5はスピーカーである。
【0012】
【作用】第1の発明のカラオケ制御装置では、MIDI
演奏制御手段11から演奏曲情報がMIDI音源2に出
力されて演奏曲が出力され、歌い手の音声が音声入力手
段1に入力され音声信号が出力されると、MIDI変換
手段12において音声信号がMIDI規格の音声情報に
変換される。音程差検出手段13では、MIDI変換手
段12において変換された音声情報と、MIDI演奏制
御手段11から出力される演奏曲情報とを入力し、その
音程差を検出し音程変更手段14に出力する。音程変更
手段14では、検出された音程差に対応して音声入力手
段1の出力する音声信号の音程を、入力音声が高ければ
低くし入力音声が低ければ高くして、演奏曲の音程と同
じになるように変更し、ミキサー3に出力する。これに
より、歌い手の音程が外れてもメロディーの音程で音声
がスピーカー5から出力するようにできるため、スピー
カー5からは音程の外れが矯正された歌声が出力され
る。
【0013】第2の発明のカラオケ制御装置では、MI
DI演奏制御手段21から演奏曲情報が出力される前
に、メロディー音程検出手段22において演奏曲情報か
らその演奏曲の最も高い音程または最も低い音程が検出
される。そして、演奏曲情報から最も高い音程を検出す
る場合には、歌い手に最も高い声を出すように指示され
たタイミングにより音声入力手段1において変換された
音声信号により、声音程検出手段23にて歌い手の最も
高い声の音程が検出される。さらに、検出された歌い手
の最も高い声の音程とメロディーの最も高い音程との音
程差が音程差検出手段24において検出される。そし
て、検出された音程差に対応する音程変更が音程変更手
段25に設定される。音程変更手段25では、設定され
た音程変更値によりMIDI演奏制御手段21から出力
される演奏曲情報の音程を変更してMIDI音源2に出
力する。これにより、歌い出す前にキー設定ができ、歌
っている途中で演奏曲の音程を変える必要がなくなるた
め、音程設定により歌の雰囲気を壊すことがなくなる。
【0014】第3の発明のカラオケ制御装置では、音声
入力手段1の出力する音声信号の音程が音程変更手段3
2において変更され合成手段33に出力される。音程変
更手段32における音程の変更は、MIDI演奏制御手
段31から演奏曲情報に同期して出力されるハーモニー
またはコーラスの音程情報の示す音程に変更される。合
成手段33では、音声入力手段1の出力する音程変更前
の音声信号と音程変更後の音声信号を合成してミキサー
3に出力する。これにより、ハーモニーまたはコーラス
の音程情報を楽譜と同じ音程とすれば、正確なハーモニ
ーまたはコーラスのパートが歌い手の声で合成されるた
め、一体感のある歌にすることができる。
【0015】
【実施例】以下、各発明の好適な実施例を説明する。第1の発明の実施例 図4に、第1の発明の一実施例のカラオケ制御装置を含
むカラオケ演奏システムの構成図を示す。
【0016】図に示すように本実施例のカラオケ演奏シ
ステムは、MIDI再生装置40、ミキシングアンプ4
1、スピーカ42、マイク43、LD(レーザービジョ
ンディスク)プレーヤ44、モニターTV45および音
程変更器46を備えて構成される。本発明のカラオケ制
御装置は、MIDI再生装置40および音程変更器46
により形成される。MIDI再生装置40は、制御部5
1、操作部52、MIDI音源53、MIDIインタフ
ェース54、スーパーインポーザ55、記憶部56、L
Dインタフェース57、電源部58、MIDI変換器5
9および音程制御インタフェース60を備える。制御部
51は、マイクロプロセッサ等からなり操作部52から
の操作入力により装置全体を制御する。記憶部56は、
OMDD(Optical Memory Disk Drive)等からなり、M
IDI音源53を制御するMIDI規格の演奏曲情報等
を記憶する。MIDI変換器59は、マイク43の出力
する音声信号を入力し、MIDI規格の音声情報に変換
して制御部51に出力する。
【0017】音程変更器46は、マイク43の出力する
音声信号を入力し、音程を変更してアンプ41に出力す
る。音程はMIDI再生装置40からの信号に対応して
変更される。音程の変更は、音声信号をディジタル変換
して一定の速さで内蔵するメモリにアドレスの順番に従
って書込み、書込んだ音声信号をアドレスの順番に従っ
て読み出し、アナログ信号に戻して出力することにより
行われる。音程を高くする時は書込み速度に対して読出
し速度を速くし、逆に低くする時は書込み速度に対して
読出し速度を遅くすることにより、音程の変更が行われ
る。
【0018】上述したMIDI再生装置40では、制御
部51の制御により、記憶部56から読み出された演奏
曲情報がMIDIインタフェース54を介してMIDI
音源53に転送されると、MIDI音源53からはその
情報に対応した演奏曲信号がミキシングアンプ41に出
力され、スピーカ42から演奏曲が出力される。また、
LDインタフェース57とLDプレーヤ44とはRS−
232Cにより接続されLDプレーヤ44の映像再生が
制御される。LDプレーヤ44において再生された映像
信号はスーパーインポーザ55を介してモニターTV4
5に出力され映像表示がなされる。スーパーインポーザ
55は制御部51から入力される文字等の表示情報を映
像中に表示する制御を行う。
【0019】記憶部56には、MIDI規格の演奏曲情
報を含む情報がMIDIカラオケデータとして記憶され
ている。MIDIカラオケデータは、MIDI音源53
を制御する演奏曲情報、歌詞データ、映像制御データ、
照明制御データ等を含み、曲ごとに形成されている。M
IDIカラオケデータは、図5に示すように、演奏用の
データからなるシーケンスデータとリクエスト検索用の
早見表データに大別されている。シーケンスデータは、
ノートデータ、歌詞データ、PCMデータおよび映像制
御・照明制御データからなり、ノートデータには、音
色,音程,テンポ,拍子等の設定用データを含む演奏曲
情報が曲ごとに形成されている。歌詞データには、モニ
ターTV45に出力するテロップ用の文字データと、歌
詞の表示タイミングや色替えのスピード等を示すタイミ
ングデータとが曲ごとに形成され、PCMデータには、
MIDI音源では出せない効果音やバックコーラス等の
データが曲ごとに形成されている。映像制御・照明制御
データには、演奏曲の進行に合せた映像および照明を指
示する制御データが配されている。このMIDIカラオ
ケデータは、曲によってデータ量は異なるが1曲当たり
100kバイト程度のデータ量となる。これらのMID
IカラオケデータからなるMIDIカラオケファイルの
詳細と、そのMIDIカラオケデータから演奏を行うカ
ラオケ演奏装置の詳細については、他の出願(特願平2
−273733号)において提示している。
【0020】MIDI音源53を制御する演奏曲情報
は、制御の種類やMIDIチャンネルの指定を行うため
の少なくとも1つのステータスバイトと、そのステータ
スバイトの制御に係る1または2のデータバイトとが組
合わされて演奏曲情報たるメッセージとして伝送され
る。図6(A)にメッセージの一例として、チャンネル
・ボイス・メッセージの1つであるノート・オン・メッ
セージを示す。図に示すようにそれぞれのバイトは、M
IDIインタフェース54においてスタートビットとス
トップビットが付加されシリアル信号に変換されてMI
DI音源53に伝送される。ノート・オン・メッセージ
は、図6(B)に示すように、例えばキーボードの鍵盤
を押すという動作に対応する指令であり、データバイト
に鍵盤番号や音程等の情報が付加されて伝送される。図
に示すように、このメッセージはキーボードの鍵盤を離
すという動作に対応するノート・オフ・メッセージとペ
アで使用される。
【0021】上記構成からなるカラオケ演奏システムに
おける通常のカラオケ演奏は、操作部52から演奏曲の
リクエストが入力されることにより開始される。リクエ
スト曲が入力されると制御部51は、MIDI演奏制御
手段として、記憶部56からリクエスト曲のMIDIカ
ラオケデータを読出し演奏制御を開始する。演奏制御で
は、まず、映像指示情報の示す映像を再生するようにL
Dプレーヤ44を制御して映像再生を開始する。同時に
演奏曲情報をMIDI音源53に転送して演奏曲の出力
制御を行う。また、演奏曲の出力制御に対応して、歌詞
データに含まれるタイミングデータのタイミングによ
り、スーパーインポーザ55にタイトルデータと歌詞デ
ータを転送して映像信号の所定の位置にテロップを表示
すると共に、歌うタイミングを示すテロップの色替え制
御を行う。
【0022】本実施例のカラオケ演奏システムでは、操
作部52からの入力設定により音程矯正モードの演奏が
なされる。音程矯正モードにおける演奏では、マイク4
3から入力される音声の音程を、演奏曲のメロディーの
音程に合わせるように変更してスピーカー42から出力
させるように制御がなされる。音程矯正モードでは、制
御部51はリクエスト曲の演奏曲情報をMIDI音源5
3に転送する演奏制御において、メロディー部の1音を
出力制御するとともにMIDI変換器59から音声の情
報を得る。そして、音程差検出手段として音声の音程と
出力したメロディー部の1音の音程との音程差を求め、
その音程差に対応したデータを音程制御インタフェース
60に出力する。音程制御インタフェース60は音程変
更器46に制御信号を出力し、音程変更器46では音程
差に対応して音程を変更して音声信号をアンプ41に出
力する。
【0023】このように本実施例では、音程矯正モード
においてマイク入力された音声を演奏曲のメロディーの
音程に変更してスピーカーから出力するようにしてい
る。これにより、歌い手が音程を外したとしてもスピー
カーからはメロディーと同じ音程の歌声が増幅されて出
力されるため、だれが歌ってもメロディー通りの正しい
音程で声が出力され、歌をうまく聞かせることができ
る。また、歌い手も正しい音程の声の出力を聞くことに
より、音程の調整がしやすくなり歌唱力の向上につなが
る。
【0024】第2の発明の実施例 図7に、第2の発明の一実施例のカラオケ制御装置を含
むカラオケ演奏システムの構成図を示す。同図におい
て、図4に示す実施例と同じものには同一の符号を付し
てその詳細な説明を省略する。
【0025】図7に示すように本実施例のカラオケ演奏
システムは、MIDI再生装置40a、ミキシングアン
プ41、スピーカ42、マイク43、LD(レーザービ
ジョンディスク)プレーヤ44、モニターTV45を備
えて構成される。第2の発明のカラオケ制御装置は、M
IDI再生装置40aにより形成される。MIDI再生
装置40aは、制御部51a、操作部52、MIDI音
源53、MIDIインタフェース54、スーパーインポ
ーザ55、記憶部56、LDインタフェース57、電源
部58およびMIDI変換器59を備える。制御部51
aは、マイクロプロセッサ等からなり操作部52からの
操作入力により装置全体を制御する。記憶部56は、前
述したようにOMDD(Optical Memory Disk Drive)等
からなり、MIDI音源53を制御するMIDI規格の
演奏曲情報等を記憶する。MIDI変換器59は、声音
程検出手段としてマイク43の出力する音声信号を入力
し、MIDI規格の音声情報に変換して制御部51に出
力するものである。また、操作部52には、キー変更ス
イッチと、キー初期設定選択スイッチとが備えられてい
る。
【0026】本実施例のカラオケ演奏システムでは、操
作部52のキー変更スイッチおよびキー初期設定選択ス
イッチにより、演奏曲のキーの変更がなされる。キー変
更スイッチが押下されると、制御部51aは記憶部56
に記憶されている演奏曲情報の標準の音程に対して、押
下されたキー変更スイッチに対応する音程差に変更して
MIDI音源53に出力制御する。この制御は演奏途中
においてもなされる。一方、キー初期設定選択スイッチ
による演奏曲のキーの変更は、演奏曲のスタート前にキ
ーの初期設定を行う。
【0027】図8に、最も高い(低い)音程の音程差検
出によるキー初期設定の処理のフローチャートを示す。
この場合制御部51aは、キー初期設定選択スイッチが
押下されると、まず、メロディー音程検出手段として記
憶部56にアクセスして演奏する曲の情報を検索し、メ
ロディー部における最も高い音程を検出する(ステップ
S1)。次に、操作部52に高い声の入力を指示する例
えばLED等のランプを点灯して、歌い手にマイク43
から高い声を入力することを促す(ステップS2)。そ
してその入力指示後所定の時間、MIDI変換器59か
ら音声情報を得て、その音声情報から音声の最も高い音
程を検出する(ステップS3)。次に、メロディーの最
も高い音程と入力された音声の最も高い音程の差を算出
する(ステップS4)。算出した音程差を演奏曲の音程
変更値とし、演奏制御において演奏曲の音程が歌い手の
声の最も高い音程以下となるように設定する(ステップ
S5)。これにより、演奏される曲の音程が歌い手の高
音域以上とはならないように設定されるため、歌ってい
る途中でキー変更が必要となる事態を回避することでき
る。
【0028】なお、上記実施例では、制御部51aおよ
びMIDI変換器59により声音程検出手段の機能を実
現するが、本発明はこれに限るものではなく、例えば制
御部51aは検出したメロディー部の最も高い音程の音
を出力し、歌い手からの反応を待つようにする。歌い手
は出力された音程よりも低い音程を希望する場合にはそ
の旨を入力し、制御部51aはOKの入力があるまで音
程を段階的に下げて出力することにより、歌い手の声の
最も高い音程を検出することができる。
【0029】また、上述したキー初期設定の処理では、
最も高い音程を比較するようにしたが、最も低い音程を
比較して音程差を算出し音程変更値として設定するよう
にしてもよい。また、演奏曲のメロディー部およびマイ
ク入力した音声の最も高い音程と最も低い音程をそれぞ
れ検出し、曲が声の音域に入るように演奏曲の音程を変
更するようにしたり、曲が声の音域に入らない場合に
は、曲の音域が声の音域に対して高・低部でバランスが
とれるように、よりきめ細かく演奏曲の音程を変更する
ようにすることができる。この場合には、制御部51a
の処理は図9に示すフローチャートのようになる。すな
わち、演奏曲情報からメロディー部の最も高い音程と最
も低い音程を検索し、続いて操作部52に高い声の入力
を指示する表示を行って声の最も高い音程を検出し、さ
らに操作部52に低い声の入力を指示する表示を行って
声の最も低い音程を検出する(ステップS11〜S1
5)。次に、曲の音域と声の音域を比較し曲の音域の方
が広い場合には、曲と声の高い音程の差と、曲と声の低
い音程の差とが同程度となるように演奏曲の音程変更値
を決めて設定する(ステップS16〜S18)。また、
声の音域の方が広い場合には高い音程と低い音程をそれ
ぞれ比較し、曲の高音が声の高音以下で、かつ曲の低音
が声の低音以上である場合にはそのままとし、曲の高音
が声の高音より高く、かつ曲の低音が声の低音以上であ
る場合には、曲の音程を変化させて曲の高い音を声の高
い音程に合わせるように音程を変更し、ステップ16か
らの比較を繰り返す(ステップS19〜S21)。ま
た、曲の高音が声の高音以下で、かつ曲の低音が声の低
音より低い場合には、曲の音程を変化させ、曲の低い音
を声の低い音程に合わせるように音程を更新し、ステッ
プ16からの比較を繰り返す(ステップS22,S2
3)。
【0030】第3の発明の実施例 図10に、第3の発明の一実施例のカラオケ制御装置を
含むカラオケ演奏システムの構成図を示す。同図におい
て、図4に示す第1の実施例と同じものには同一の符号
を付してその詳細な説明を省略する。
【0031】図10に示すように本実施例のカラオケ演
奏システムは、MIDI再生装置40b、ミキシングア
ンプ41、スピーカ42、マイク43、LD(レーザー
ビジョンディスク)プレーヤ44、モニターTV45を
備えて構成される。第3の発明のカラオケ制御装置は、
MIDI再生装置40bにより形成される。MIDI再
生装置40bは、制御部51b、操作部52、MIDI
音源53、MIDIインタフェース54、スーパーイン
ポーザ55、記憶部56、LDインタフェース57、電
源部58、ピッチシフタ(音程変更器)61および合成
器62を備える。制御部51bは、マイクロプロセッサ
等からなり操作部52からの操作入力により装置全体を
制御する。記憶部56は、前述したようにOMDD(Op
tical Memory Disk Drive)等からなり、MIDI音源5
3を制御するMIDI規格の演奏曲情報等を記憶する。
本実施例のMIDIカラオケデータには、曲にハーモニ
ーやバックコーラスがある場合に、楽譜情報に応じたハ
ーモニー/コーラスの音程情報が曲ごとに含まれて記憶
される。ハーモニーおよびコーラス音程情報は、歌詞情
報と同様に演奏曲情報に対応した出力タイミングデータ
が付加されている。
【0032】ピッチシフタ61は、音程変更手段であり
マイク43の出力する音声信号を入力し、音程を変更し
て合成器62に出力する。音程は制御部51bからの制
御データに対応して変更される。音程の変更は、音声信
号をディジタル変換して一定の速さで内蔵するメモリに
アドレスの順番に従って書込み、書込んだ音声信号をア
ドレスの順番に従って読み出し、アナログ信号に戻して
出力することにより行われる。音程を高くする時は書込
み速度に対して読出し速度を速くし、逆に低くする時は
書込み速度に対して読出し速度を遅くすることにより、
音程の変更が行われる。合成器62は、音程が変更され
た音声信号とその変更前の音声信号とを合成してアンプ
41に出力する。
【0033】本実施例のカラオケ演奏システムにおける
カラオケ演奏では、他の実施例と同様に操作部52から
演奏曲のリクエストが入力されることにより開始され
る。リクエスト曲が入力されると制御部51bは、MI
DI演奏制御手段として、記憶部56からリクエスト曲
のMIDIカラオケデータを読出し演奏制御を開始す
る。演奏制御では、まず、映像指示情報の示す映像を再
生するようにLDプレーヤ44を制御して映像再生を開
始する。同時に演奏曲情報をMIDI音源53に転送し
て演奏曲の出力制御を行う。本実施例ではこの演奏曲の
出力制御において、MIDIカラオケデータの中のハー
モニー/コーラス音程情報およびその出力タイミングを
監視する。そして、演奏曲情報の出力タイミングでハー
モニー/コーラス音程情報の出力すべき情報があれば、
その時の演奏曲の音程とハーモニー/コーラスの音程と
の音程差を算出し、その音程差に対応するデータをピッ
チシフタ61に送り、マイク入力される音声の音程を変
更して合成出力するように制御する。
【0034】また、自分の歌いたい音程に曲を設定・操
作した場合には、メロデー部分は、その設定した音程と
なるメロデーデータをMIDI音源53に送出し、ハー
モニー/コーラス記録部の音程は、上記音程差と設定し
た音程とを重畳した音程に変更し、ハーモニー/コーラ
ス演奏を行うように制御して自分の歌う音程とハーモニ
ー/コーラスの音程を合致させることができる。
【0035】これにより、マイク43から入力された音
声が、その曲のハーモニーまたはコーラス部分の音程に
変更が加えられ、それらが合成されて出力されるため、
歌い手の声や音程による一体感のあるハーモニーまたは
バックコーラスが提供される。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明のカラ
オケ制御装置によれば、歌い手の音程が外れてもメロデ
ィー通りの正しい音程で声が出力されるため、だれが歌
っても歌をうまく聞かせることができる。また、歌い手
も自分の声と正しい音程の声の出力とを聞くことにより
音程の調整がしやすくなるため、学習効果を高め歌唱力
の向上に寄与できる。
【0037】また、第2の発明のカラオケ制御装置によ
れば、あらかじめ演奏曲の音程と歌い手の音程とを調整
でき、歌っている途中でキー変更が必要となる事態を回
避することができるため、雰囲気を壊さずに歌を楽しむ
ことができる。
【0038】さらに、第3の発明のカラオケ制御装置に
よれば、楽譜と同じ音程情報を演奏曲情報と共に記憶し
ておくことにより、入力した音声が、その曲のハーモニ
ーまたはコーラス部分において所定の音程に変更されて
合成出力されるため、歌い手の声による正確なパートの
ハーモニーまたはバックコーラスが得られ、一体感のあ
る音声と演奏曲が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の原理構成図である。
【図2】第2の発明の原理構成図である。
【図3】第3の発明の原理構成図である。
【図4】第1の発明の一実施例のカラオケ制御装置を含
むカラオケ演奏システムの構成図である。
【図5】実施例のMIDIカラオケデータの説明図であ
る。
【図6】実施例におけるMIDI規格の演奏曲情報の説
明図である。
【図7】第2の発明の一実施例のカラオケ制御装置を含
むカラオケ演奏システムの構成図である。
【図8】第2の実施例におけるキー初期設定の高音また
は低音の音程差検出・音程変更設定の処理フローチャー
トである。
【図9】第2の実施例におけるキー初期設定の高音およ
び低音の音程差検出・音程変更設定の処理フローチャー
トである。
【図10】第3の発明の一実施例のカラオケ制御装置を
含むカラオケ演奏システムの構成図である。
【符号の説明】
1…音声入力手段 2…MIDI音源 3…ミキサー(MIX) 4…アンプ(AMP) 5…スピーカー 10,20,30…カラオケ制御装置 11,21,31…MIDI演奏制御手段 12…MIDI変換手段 13…音程差検出手段 14…音程変更手段 22…メロディー音程検出手段 23…声音程検出手段 24…音程差検出手段 25…音程変更手段 32…音程変更手段 33…合成手段 40,40a,40b…MIDI再生装置 41…ミキシングアンプ 42…スピーカ 43…マイク 44…LDプレーヤ 45…モニターTV 46…音程変更器 51,51a,51b…制御部 52…操作部 53…MIDI音源 54…MIDIインタフェース 55…スーパーインポーザ 56…記憶部 57…LDインタフェース 58…電源部 59…MIDI変換器 60…音程制御インタフェース 61…ピッチシフタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G10H 1/44 4236−5H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏曲信号を生成するMIDI音源の制
    御情報であるMIDI規格の演奏曲情報を出力制御する
    MIDI演奏制御手段と、 音声信号をMIDI規格の音声情報に変換するMIDI
    変換手段と、 前記演奏曲情報と前記音声情報とを比較し音程差を検出
    する音程差検出手段と、 前記音程差により前記音声信号の音程を変更する音程変
    更手段と、 を備えることを特徴とするカラオケ制御装置。
  2. 【請求項2】 演奏曲信号を生成するMIDI音源の制
    御情報であるMIDI規格の演奏曲情報を出力制御する
    MIDI演奏制御手段と、 前記演奏曲情報からメロディー部の最も高い音程または
    最も低い音程を検出するメロディー音程検出手段と、 指示されたタイミングで発せられた音声の信号からその
    音声の音程を検出する声音程検出手段と、 検出した前記メロディー部の音程と前記音声の音程との
    音程差を検出する音程差検出手段と、 前記音程差により前記演奏曲情報の音程を変更する音程
    変更手段と、 を備えることを特徴とするカラオケ制御装置。
  3. 【請求項3】 演奏曲信号を生成するMIDI音源の制
    御情報であるMIDI規格の演奏曲情報と当該演奏曲の
    コーラスまたはハーモニーの音程情報とを出力制御する
    MIDI演奏制御手段と、 前記コーラスまたはハーモニーの音程情報により音声信
    号の音程を変更する音程変更手段と、 前記音程変更前の音声信号と音程変更後の音声信号とを
    合成し出力する合成手段と、 を備えることを特徴とするカラオケ制御装置。
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