JP2576961Y2 - 楽音再生装置 - Google Patents

楽音再生装置

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JP2576961Y2 JP1990104411U JP10441190U JP2576961Y2 JP 2576961 Y2 JP2576961 Y2 JP 2576961Y2 JP 1990104411 U JP1990104411 U JP 1990104411U JP 10441190 U JP10441190 U JP 10441190U JP 2576961 Y2 JP2576961 Y2 JP 2576961Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、楽音情報記憶手段に格納した各楽曲の楽
音データを読み出し、音楽再生部にて音楽の再生出力を
行う楽音再生装置の改良に関する。
[従来の技術] 従来、カラオケ装置などの楽音再生装置においては、
楽音情報記憶手段内に格納された演奏データの再生を行
うのに併せ、装置の娯楽性をより高めるために、様々の
効果音を伴奏音と共に再生できるようにしていた。
このような楽音再生装置としては、レーザディスクを
用いた装置や装置内のハードディスクにMIDI(Musical
Instrument Digital Interface)情報を格納しこの情報
を順次読み出してシンセサイザーなどの音楽再生装置に
て再生出力する装置が知られている。
上記楽音再生装置をカラオケ装置などに用いた場合、
効果音の収録は、演奏データである楽音データの一部と
して予め記憶されている。すなわち、伴奏音の再生時
に、常に同様の効果音、例えば拍手音などが同様の音色
で所定の箇所で再生出力されていた。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来の楽音再生装置の場合、効果
音を演奏データの一部として記録しているので、その効
果音の記録が行われた場合には、常に拍手音などの効果
音が再生されることとなり、利用者が所定の操作により
これを消去することはできなかった。更に、再生される
拍手音などの効果音は、現在の利用者の人数などとは無
関係に常に一定の音量の拍手音であり、利用者の数が少
ない場合には、拍手音が大きすぎたり、あるいは利用者
の数が多数の場合に拍手音がその利用者の数に対して少
なく感じてしまうような場合がある。すなわち、従来の
効果音の再生は、利用者の現在の利用状況を考慮して再
生されるものではなく、一定の音が常に再生されるか、
または常に再生されないかのいずれかであった。
このような効果音の再生は、利用者の利用状況にマッ
チせず、その場を盛り上げる効果を奏しない場合があ
り、また利用者の要請によってこれを簡単に消去するこ
とができないなどの種々の問題があった。
考案の目的 本考案は、上記問題点を解決することを課題としてな
されたものであり、その目的は利用者の任意の操作によ
り、その利用状況に応じて、複数の異なる効果音から所
望の効果音を選択し、該効果音を発生させるタイミング
をマニュアル又はオートで指示し、伴奏音と共に再生出
力することができる楽音再生装置を提供することにあ
る。また本考案の他の目的は、同種類の効果音に対して
もその利用状況に適合して複数の異なるパターンの効果
音を伴奏音と共に再生出力することができる楽音再生装
置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案の楽音再生装置
は、楽音データ記憶手段、効果音記憶手段、音楽再生
部、効果音再生部、入力手段、制御部からなる楽音再生
装置であって、楽音データ記憶手段は、効果音を再生出
力させるタイミングである同期データを含む楽音データ
を複数記憶し、効果音記憶手段は、複数種類の効果音デ
ータを記憶し、音楽再生部は、楽音データ供給を受け、
再生音声信号に変換して出力し、効果音再生部は、効果
音データの供給を受け、再生音声信号に変換して出力
し、入力手段は、楽音データを指定する選曲手段、マニ
ュアル指示指定手段、自動指示指定手段、効果音の種類
を指定する種類選択手段からなり、制御部は、選曲手段
により指定された楽音データを音楽再生部に供給し、マ
ニュアル指示指定手段と種類選択手段の操作時に、種類
選択手段で選択された効果音データを効果音再生部に供
給し、自動指示指定手段と種類選択手段の操作により、
種類操作手段で選択された効果音データを同期データの
タイミングで効果音再生部に供給するようにしたもので
ある。
また、複数の効果音データは、複数種類の拍手音によ
り構成されているようにしてもよい。
さらに、同期データのタイミングは、楽音データの間
奏部もしくは後奏部に位置するようにしてもよい。
[作用] 上記構成を有する楽音再生装置によれば、利用者は入
力手段に設けられたマニュアル指示指定手段又は自動指
示指定手段と種類選択手段とを操作することによって予
め効果音記憶手段内に格納された複数種類の効果音デー
タ等の再生を指示することができる。
この操作が行われると、指定された拍手音などの効果
音データは、制御部によって効果音記憶手段から読み出
される効果音再生部に供給される。その際、利用者がマ
ニュアル指示指定手段を操作すると、効果音の再生が直
ちに行われ、任意のタイミングによる効果音の再生がで
きる。
一方、自動指示指定手段を操作すると、楽音データ記
憶手段に格納された楽音データ中に記録された同期デー
タによって、演奏音再生中の適切な位置で効果音再生を
行うことができる。すなわち、制御部は、上記同期デー
タに基づいて、効果音データを効果音再生部に供給する
ので、例えば、演奏者の間奏部分や歌唱部分の終了した
後奏部分で効果音が再生されることとなり、カラオケの
場を盛り上げるために、利用者の人数まで考慮した良好
な効果音の再生を自動的に行うことが可能となる。
また、前述したように、マニュアル指示指定手段と自
動指示指定手段とが設けられているので、拍手音である
効果音の再生タイミングの決定を自動で行うのか、若し
くは手動で行うのかに関する操作をより容易に実現する
ことができる。
更に、利用者が種類選択手段を操作すると、マニュア
ル指示及び自動指示の場合に共通して機能し、効果音記
憶手段に格納された種々のパターン別の効果音データか
ら、利用者の人数状況を含む利用状況に適合した効果音
データが選択でき、それぞれマニュアル指示若しくは同
期データによるタイミングに応じて再生できる。
これにより、利用者の利用人数をも考慮して、利用状
況に適合させるために、同じ拍手音でも大勢による拍手
音や数人の拍手音といった複数の拍手音パターンのうち
いずれかを選択して再生出力することもできる。
従って、カラオケ装置の娯楽性能を一層向上させるこ
とができる。
[実施例] 以下、本考案の好適な実施例を図面を参照して説明す
る。
第1図は、本考案に係る楽音再生装置を、MIDI情報を
楽音情報記憶手段に格納し、利用者の選曲に基づいてこ
の情報を読み出して再生出力するようにしたカラオケ装
置の例を示している。
図において、再生楽曲の選曲や再生開始及び停止など
を指示するための入力手段10には、本考案の特徴的構成
要素の1つである効果音付加指示手段としての効果音指
示キー12が設けられている。
第2図はこのような入力手段10の操作パネルの一例を
示している。本操作パネルには、再生キー10a、停止キ
ー10b及び選曲のためのテンキー10cなどの他に効果音指
示キー12が設けられている。本実施例では、キー操作を
行った後、直ちに効果音の再生が行われるようにしたマ
ニアル再生キー12a、キー操作によって間奏や後奏の部
分で自動的に効果音が再生されるようにしたオート再生
キー12b及び再生する効果音の種々の種類を指定するた
めの種類選択キー12cが設けられている。なお、この種
類選択キー12cは、拍手音や歓声あるいは鐘の音などの
種々の効果音、さらに、拍手音であれば大勢による拍手
音及び数人の拍手音などの種類の指定を可能とするため
のキーであり、マニュアル再生を選択した場合でもオー
ト再生を選択した場合でも共通して機能するように構成
されている。
入力手段10には制御部14が接続されており、この制御
部14は装置全体の動作制御を行うものであり、この制御
部14に接続されたプログラムメモリ16にその動作プログ
ラムが格納されている。
制御部14には、各楽曲の曲名データや演奏データの格
納された楽音データ記憶手段18が接続されている。この
楽音データ記憶手段18は、効果音再生のタイミングを指
示する同期データを含んだ楽音データを記憶している。
さらに、制御部14には、本考案の特徴的構成要素である
複数の効果音データを格納した効果音記憶手段20が接続
されている。
さらに、制御部14には、楽音データ記憶手段18から読
み出された演奏データを電子音楽信号に変換するシンセ
サイザーなどで構成された音楽再生装置22及び効果音記
憶手段20から読み出された効果音データを効果音音声信
号に変換する効果音再生装置24が接続されている。これ
ら音楽再生装置22及び効果音再生装置24は、ミキシング
アンプ26を介してスピーカ28に接続されている。すなわ
ち、音楽再生装置22及び効果音再生装置24からの各音声
信号は、ミキシングアンプ26にて増幅されスピーカ28か
ら再生出力される。
なお、ミキシングアンプ26にはマイクロホン30が接続
されており、マイクロホンから入力される歌い手の歌声
がミキシングアンプ26で合成増幅され伴奏音と共にスピ
ーカ28から再生されるようにしている。
なお、制御部14には映像再生装置32及びモニタ34が接
続されている。これらは、再生される楽曲に対応した背
景映像及び歌詞情報をモニタ34で画像表示するために設
けられているものである。
次に、第3図のフローチャートに基づき、本実施例の
特徴的動作について説明する。
まず、ステップ(以下単に「S」という)1におい
て、利用者による楽曲の選曲動作などが行われた後の楽
曲再生動作が開始される。
そして、S2において、制御部14は効果音指示キー12の
操作が行われたか否かを判断する。ここで、操作がされ
ていない場合(NOの場合)、S3において通常の演奏デー
タのみに基づく伴奏音の再生を行う。
S2において効果音指示キー12の操作が行われている場
合(YESの場合)、S4においてマニアル再生キー12aの操
作がされているか否かが判断される。
ここで、マニアル再生キー12aが操作されている場合
(YESの場合)、S5において種類選択キー12cにより効果
音の種類が指定されたか否かが判断される。ここで、種
類選択キー12cが何ら操作されていない場合(NOの場
合)、種類選択キー12cの操作がされるまでこのS5の判
断が繰り返される。従って、楽曲の再生が終了するまで
この種類選択キー12cが操作されなければ、効果音の再
生は行われずに終了する。
そして、種類選択キー12cが操作されている場合(YES
の場合)、S6において制御部14は、効果音記憶手段20か
ら指定された種類の効果音の効果音データを読み出す。
次に、S7において、制御部14は読み出した効果音デー
タを直ちに効果音再生装置24へ送り、S8において、効果
音再生装置がそれを再生音信号に変換し、ミキシングア
ンプ26を介してスピーカ28から再生出力する。従って、
マニアル再生キー12aが操作された場合には、その操作
時に直ちに効果音の再生が行われる。
次に、S4において、マニアル再生キー12aが操作され
ていない場合(NOの場合)、S9においてオート再生キー
12bが操作されているか否かが判断される。ここで、操
作されていない(NOの場合)、再びS2に戻り、S2〜S4の
動作が繰り返される。従って、例えば種類選択キー12c
のみの操作が行われ、マニアル再生キー12aまたはオー
ト再生キー12bのいずれもの操作が行われていない場合
には、S2〜S4及びS8の動作が繰り返され、キー12aまた
は12bの操作が行われないかぎり、効果音の再生は行わ
れない。
そして、S9においてオート再生キー12bが操作された
と判断された場合(YESの場合)、制御部14は、S10にお
いて種類選択キー12cの操作がされているか否かが判断
される。ここで、操作がされていない場合(NOの場
合)、このS10の判断が繰り返される。そして、種類選
択キー12cの操作がされている場合(YESの場合)、S11
において、制御部14は効果音記憶手段20から指定された
効果音の効果音データを読み出す。
次に、S12において制御部14は、既に読み出している
選曲された再生楽曲の楽音データから効果音再生用に収
録されている同期データの検出を行う。
そして、S13において、同期データのタイミングで効
果音データを効果音再生装置24に供給する。そして、S1
4において、効果音再生装置24は変換した音声信号をミ
キシングアンプ26を介してスピーカ28から再生出力す
る。
従って、オート再生キー20bが操作された場合には、
指定された効果音は、予め収録された同期データのタイ
ミング、例えば間奏部や後奏部において自動的に効果音
を再生出力することができる。
このように、本実施例によれば、マニアル再生キー12
aを操作することによって、カラオケ演奏の再生中任意
の時に、指定した効果音をその利用状況に適宜対応させ
て再生することができる。そして、その効果音の再生時
点は利用者の自由にまかされているので、突然効果音を
再生させたり、聞き手の予想しない再生音を故意に再生
することなどによって、カラオケ装置による娯楽性の多
様化を図ることも可能である。
一方、オート再生キー12bの操作によれば、そのキー
操作及び種類選択キー12cの操作のみによって選択した
適切な音色の拍手音を歌唱に邪魔にならないような適切
な箇所で再生させることができる。
従って、上記簡単な動作によって効果音の再生を行う
ことができ、また効果音を必要でない時には効果音を全
く再生させることなしに伴奏音のみとすることができ
る。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案に係る楽音再生装置によ
れば、拍手音である効果音を、利用者の集まる人数状況
に適合させるために、複数種類の拍手音から選択するこ
とができ、更に、それらの拍手音を、あらかじめ設定さ
れた最適なタイミングで自動的に付加するか、利用者が
マニュアル操作によって所望のタイミングで付加するか
を選択することができる。
従って、演奏音の他に効果音の再生を利用者の自由意
思によって、より容易な操作でそのタイミングを設定
し、利用することができると共に、利用者の人数をも考
慮した利用環境や利用状況に応じて最適な効果音を発生
させることができる。
また、効果音付加のタイミングを自動で行う場合でも
マニュアル操作で行う場合でも、効果音の種類を選択す
るための種類選択手段は共通しているため、拍手音の再
生タイミングを決定するための操作性の向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案をカラオケ装置として用いた場合の全
体構成を示すブロック図、 第2図は実施例の入力手段のパネル構成の一例を示す説
明図、 第3図は実施例の特徴的動作を示すフローチャート図で
ある。 10……入力手段、12……効果音指示キー、12a……マニ
アル再生キー、12b……オート再生キー、12c……種類選
択キー、14……制御部、18……楽音データ記憶手段、20
……効果音記憶手段、22……音楽再生装置、24……効果
音再生装置。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽音データ記憶手段(18)、効果音記憶手
    段(20)、音楽再生部(22)、効果音再生部(24)、入
    力手段(10)、制御部(14、16)からなる楽音再生装置
    であって、 楽音データ記憶手段(18)は、効果音を再生出力させる
    タイミングである同期データを含む楽音データを複数記
    憶し、 効果音記憶手段(20)は、複数種類の効果音データを記
    憶し、 音楽再生部(22)は、楽音データ供給を受け、再生音声
    信号に変換して出力し、 効果音再生部(24)は、効果音データの供給を受け、再
    生音声信号に変換して出力し、 入力手段(10)は、楽音データを指定する選曲手段(10
    c)、マニュアル指示指定手段(12a)、自動指示指定手
    段(12b)、効果音の種類を指定する種類選択手段(12
    c)からなり、 制御部(14、16)は、 選曲手段(10c)により指定された楽音データを音楽再
    生部(22)に供給し、 マニュアル指示指定手段(12a)と種類選択手段(12c)
    の操作時に、種類選択手段(12c)で選択された効果音
    データを効果音再生部(24)に供給し、 自動指示指定手段(12b)と種類選択手段(12c)の操作
    により、種類選択手段(12c)で選択された効果音デー
    タを同期データのタイミングで効果音再生部(24)に供
    給すること を特徴とする楽音再生装置。
  2. 【請求項2】複数の効果音データは、複数種類の拍手音
    により構成されていることを特徴とする請求項(1)に
    記載の楽音再生装置。
  3. 【請求項3】同期データのタイミングは、楽音データの
    間奏部もしくは後奏部に位置することを特徴とする請求
    項(1)に記載の楽音再生装置。
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JPS63153335U (ja) * 1987-03-25 1988-10-07
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