JP4758612B2 - メモリ機能を有する単電子トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

メモリ機能を有する単電子トランジスタおよびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明はトランジスタおよびその製造方法に係り、詳細にはメモリ機能を有する単電子トランジスタおよびその製造方法に関する。
量子点や0.1nm以下サイズの単電子の接合よりなる記憶素子の場合、外部から印加する電圧を調節することによって電子一つ一つの動きを調節できるが、これを単電子効果といい、このような効果を利用したトランジスタを単電子トランジスタ(SET:Single Electron Transistors)という。
一つのSETは、ソース領域とドレーン領域との間にナノサイズの一つの量子点とこれと電気容量的にカップリングされたゲート電極とで構成される。
図1を参照すれば、従来技術によるSETで絶縁層10の所定領域上にゲート電極16が形成されている。ゲート電極16の両側の絶縁層10は、所定厚さだけ除去されており、そこに導電膜20、22が形成されている。第1導電膜20下の絶縁層10にソース領域12が存在し、第2導電膜22下の絶縁層10にドレーン領域14が存在する。ソース領域12およびドレーン領域14は、ゲート電極16下まで拡張している。ゲート電極16の下側の絶縁層10に電子(e)がトラップされる量子点18が存在する。量子点18は、ソース領域12およびドレーン領域14との間に存在する。
図1に示したSETの場合、量子点18を均一に、かつ正確に形成しなければならないが、現実的に難点が多く、したがって再現性が低い。
このような問題点を解消するために多様な形態のSETが登場しており、図2は、その中の一つに対する断面図である。
図2を参照すれば、基板30上に酸化膜32が存在し、酸化膜32上にシリコン層34が存在する。シリコン層34は、ソース領域34a、チャンネル領域34bおよびドレーン領域34cに区分される。チャンネル領域34bに量子点34eが形成される。このようなシリコン層34から離隔された上側に量子点34eを中心に左右対称に配置される窒化膜36a、36bが存在する。量子点34eは、窒化膜36a、36bに電荷が充電されることによって形成される。窒化膜36a、36bの対向する面にポリシリコンで構成されたディプリーションゲート38a、38bがスペーサ状に存在する。ディプリーションゲート38a、38bは、量子点34eの大きさだけ離隔されている。窒化膜36a、36bから離隔された上側にポリシリコンで構成されたコントロールゲート40が存在する。コントロールゲート40のディプリーションゲート38a、38b間に対応する部分は、量子点34eに向かって下向き突出した形態にディプリーションゲート38a、38b近くに存在する。シリコン層34と窒化膜36a、36bとコントロールゲート40との間は、層間絶縁膜で充填されている。
このように図2に示された従来のSETの場合、窒化膜36a、36bに電子を充電して量子点34eを形成するため、従来のSETは単電子充電効果と共にある程度の再現性も有している。しかし、従来のSETは前記のようにディプリーションゲート38a、38bおよびコントロールゲート40という二つ以上のゲートが備わるため、電力消耗が大きく、動作回路および製造工程が複雑であるという問題点がある。
特開2001−168297号公報
本発明が解決しようとする技術的課題は、前記従来技術の問題点を改善するためのものであって、製造工程および動作回路を簡単にしつつ電力消耗も減らせるメモリ機能を有するSETを提供することである。
本発明が解決しようとする他の技術的課題は、このようなSETの製造方法を提供することである。
前記した課題を達成するために、本発明は、第1基板と、前記第1基板上に積層された絶縁膜、前記絶縁膜上に積層されソース領域、チャンネル領域およびドレーン領域を含む第2基板、前記第2基板上に形成されたトンネリング膜と、前記トンネリング膜上に、互いに所定の間隔を置いて形成された少なくとも二つのトラップ層と、前記チャンネル領域における前記少なくとも二つのトラップ層間に対応する位置に、前記所定の間隔と同じサイズで形成された量子点と、前記少なくとも二つのトラップ層間の前記トンネリング膜と、前記トラップ層と、に接触するように形成されるとともに、表面が平らに形成されたゲート電極を備えること、を特徴とするメモリ機能を有する単電子トランジスタを提供する。
本発明はまた、前記した課題を達成するために第1基板と、前記第1基板上に積層された第1絶縁膜前記第1絶縁膜上に積層されソース領域、チャンネル領域およびドレーン領域を含む第2基板前記第2基板上に形成された第2絶縁膜前記第2絶縁膜の内部に、互いに所定の間隔を置いて形成された少なくとも二つのトラップ層と、前記チャンネル領域における前記少なくとも二つのトラップ層間に対応する位置に、前記所定の間隔と同じサイズで形成された量子点と、前記第2絶縁膜上に形成されるとともに、表面が平らに形成されたゲート電極を備えること、を特徴とするメモリ機能を有する単電子トランジスタを提供する。
ここで、トラップ層は、SiNと共に薄膜内部にトラップサイトを有している物質であるか、または各々第2絶縁膜によって完全に囲まれた、導電性シリコン層および導電性ゲルマニウム層を含む導電性物質層よりなる群から選択された何れか一つである。
本発明はまた、前記した課題を達成するために、第1基板と、前記第1基板上に積層された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜上に積層されており、ソース領域、ドレーン領域およびチャンネル領域を含む第2基板と、前記第2基板上に形成された第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜上に連続的に形成されたトラップ層と、前記トラップ層上に形成された第3絶縁膜と、前記第3絶縁膜上に、互いに対向して形成された少なくともつの第4絶縁膜パターンと、前記第4絶縁膜パターンの対向する面に、互いに所定の間隔を置いて形成された導電性スペーサと、前記チャンネル領域における前記導電性スペーサ間に対応する位置に、前記所定の間隔と同じサイズで形成された量子点と、前記少なくとも二つの第4絶縁膜パターン間の前記第3絶縁膜と、前記第4絶縁膜パターン上と、に接触するように形成された第5絶縁膜と、前記第5絶縁膜上に形成されるとともに、表面が平らに形成されたゲート電極とを備えること、を特徴とするメモリ機能を有する単電子トランジスタを提供する。
第1絶縁膜ないし第3絶縁膜は、シリコン酸化膜であってもよい。導電性スペーサは、シリコンスペーサであってもよい。少なくとも一つの量子のサイズは、常温で100nm以下であってもよい。トラップ層は、SiNからなる窒化膜または強誘電体層であってもよい。第2絶縁膜、トラップ層および第3絶縁膜は、同じ厚さであってもよい。第5絶縁膜の厚さは、第2絶縁膜および第3絶縁膜より厚いこともある。
本発明はまた、前記した課題を達成するために、第1基板と、前記第1基板上に積層された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜上に積層されており、ソース領域、ドレーン領域およびチャンネル領域を含む第2基板と、前記第2基板上に形成された第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜上に、互いに所定の間隔を置いて形成された少なくともつのトラップ層と前記少なくとも二つのトラップ層間の前記第2絶縁膜と、前記トラップ層上と、に接触するように形成された第3絶縁膜と、前記第3絶縁膜上に、互いに対向して形成された少なくとも二つの第4絶縁膜パターンと、前記第4絶縁膜パターンの対向する面に、互いに前記所定の間隔を置いて形成された導電性スペーサと、前記チャンネル領域における前記導電性スペーサ間に対応する位置に、前記所定の間隔と同じサイズで形成された量子点と、前記少なくとも二つの第4絶縁膜パターン間の前記第3絶縁膜と、前記第4絶縁膜パターン上と、に接触するように形成された第5絶縁膜と、前記第5絶縁膜上に形成されるとともに、表面が平らに形成されたゲート電極とを備えることを特徴とするメモリ機能を有する単電子トランジスタを提供する。
少なくともつのトラップパターンは、導電性シリコンおよび導電性ゲルマニウムを含む導電性物質よりなる群から選択された何れか一つの物質よりなるものであってもよい。少なくとも2つのトラップパターンは、SiNからなる窒化膜または強誘電体よりなるものであってもよい。
本発明はまた、前記した課題を達成するために、第1基板と、前記第1基板上に積層された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜上に積層されており、ソース領域、ドレーン領域およびチャンネル領域を含む第2基板と、前記第2基板上に形成された第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜上に連続的に形成されたトラップ層と、前記トラップ層上に形成された第3絶縁膜と、前記第3絶縁膜上に連続的に形成された下部ゲートと、前記下部ゲート上に形成された第4絶縁膜と、前記第4絶縁膜上に、互いに所定の間隔を置いて形成された少なくとも二つの上部ゲートと、前記チャンネル領域における前記上部ゲート間に対応する位置に、前記所定の間隔と同じサイズで形成された量子点とを備えたこと、を特徴とするメモリ機能を有する単電子トランジスタ形成されうる間隙に分離されたことを特徴とするメモリ機能を有する単電子トランジスタを提供する。
第1絶縁膜ないし第4絶縁膜は、シリコン酸化膜であり、トラップ層は、SiNからなる窒化膜または強誘電体層であってもよい。また、トラップ層は、導電性シリコンおよび導電性ゲルマニウムを含む導電性物質よりなる群から選択された何れか一つの物質よりなるものであってもよい。
本発明はまた、前記した課題を達成するために、第1基板と、前記第1基板上に積層された第1絶縁膜と、前記第1絶縁膜上に積層されており、ソース領域、ドレーン領域およびチャンネル領域を含む第2基板と、前記第2基板上に形成された第2絶縁膜と、前記第2絶縁膜上に、互いに所定の間隔を置いて形成された少なくともつのトラップ層と前記少なくとも二つのトラップ層間の前記第2絶縁膜と、前記トラップ層上と、に接触するように形成された第3絶縁膜と、前記第3絶縁膜上に連続的に形成された下部ゲートと、前記下部ゲート上に形成された第4絶縁膜と、前記第4絶縁膜上に、互いに所定の間隔を置いて形成された少なくとも二つの上部ゲートと、前記チャンネル領域における前記上部ゲート間に対応する位置に、前記所定の間隔と同じサイズで形成された量子点とを備えたこと、を特徴とするメモリ機能を有する単電子トランジスタを提供する。
ここで、少なくとも2つのトラップ層パターンは、導電性シリコンおよび導電性ゲルマニウムを含む導電性物質よりなる群から選択された何れか一つの物質よりなるものであってもよい。そして、トラップ層パターンは、SiNからなる窒化膜または強誘電体よりなるものであってもよい。
前記した他の課題を達成するために、本発明は、第1半導体層上に絶縁膜および第2半導体層を順次に形成する第1段階前記第2半導体層上にトンネリング膜を形成する第2段階と、前記トンネリング膜上に、互いに所定の間隔を置いて少なくとも二つのトラップ層を形成する第3段階前記少なくとも二つのトラップ層を覆うように前記トンネリング膜を成長させ、当該トンネリング膜上に表面が平らなゲート電極を形成する第4段階と、前記第2半導体層に導電性不純物をドーピングすることでソース領域およびドレーン領域を形成するとともに、前記ソース領域およびドレーン領域の間に、前記所定の間隔よりも広いチャンネル領域を形成し、前記チャンネル領域における前記少なくとも二つのトラップ層間に対応する位置に、前記所定の間隔と同じサイズの量子点を形成する第5段階とを含むこと、を特徴とする単電子トランジスタの製造方法を提供する。
第4段階で、ゲート電極は、トラップ層の全面または一部領域上に形成する。
第4段階は、トラップ層を覆うようにトンネリング膜を成長させる段階およびトラップ層上に成長されたトンネリング膜の全面にゲート電極を形成する段階をさらに含むか、またはトラップ層を覆うようにトンネリング膜を成長させる段階およびトラップ層上に成長されたトンネリング膜の一部領域上にゲート電極を形成する段階をさらに含む。
第5段階は、ソース領域およびドレーン領域間に対応するゲート電極の所定領域上にマスクパターンを形成する段階およびマスクパターンの形成面に導電性不純物をイオン注入する段階をさらに含む。
第5段階で、ソース領域およびドレーン領域は、ゲート電極をマスクとしてゲート電極が形成された面に導電性不純物をイオン注入して形成する。トラップ層各々を完全に囲むようにトンネリング膜を成長させるが、このときはSiNと共に薄膜内部にトラップサイトを有している物質であるか、またはトラップ層を導電性シリコン層および導電性ゲルマニウム層を含む導電性物質層よりなる群から選択された何れか一つで形成することが望ましい。
このように本発明によるSETは、構成が単純で、単一ゲート電極が使用されるため、本発明によるSETを利用する場合、製造工程および動作回路を単純化でき、電力消耗を減らすことができる。
本発明によるSETの場合、CMOS工程を利用してトラップ層を形成するため、トラップ層間の間隔を正確に形成でき、高い再現性を維持できるが、これは量子点が形成される位置およびサイズを均一にしつつ再現性を向上させうるということを意味する。これと共に本発明によるSETの場合は、従来とは異なって単一ゲートを備えるので、従来技術より電力消耗量が少なく、製造工程も簡単である。したがって、動作回路も従来技術より簡単に構成できる。
以下、本発明の実施例によるメモリ機能を有するSETおよびその製造方法を添付された図面を参照して詳細に説明する。この過程で図面に示された層や領域の厚さは、明細書の明確性のために誇張して示したものである。
まず、図3ないし図12を参照して、本発明の多様な実施例によるSETを説明した後、図16ないし図20を参照してその製造方法を説明する。
本発明の実施例1によるSETの場合、図3に示したように、第1基板50上に第1絶縁膜52が所定の厚さに形成されている。第1絶縁膜52は、パッド絶縁膜である。第1絶縁膜52上にSETが備わっている。
具体的に、第1絶縁膜52、例えば、シリコン酸化膜のような埋込み酸化膜上に導電性の第2基板54が形成されている。第1絶縁膜52と第2基板54とは、SOI基板を構成する。第2基板54(例えば、シリコン基板)は、導電性のために所定の第1導電性不純物が所定の濃度にドーピングされている。第2基板54は、ソース領域54S、チャンネル領域54Cおよびドレーン領域54Dよりなる。チャンネル領域54Cは、ソース領域54Sおよびドレーン領域54D間に位置する。チャンネル領域54Cの所定位置に電子がトラップされる、すなわち保存されうる量子点56が位置する。
チャンネル領域54Cに量子点56が存在するということは、量子点56の周りにエネルギー障壁が存在することを意味する。量子点56が形成されつつ量子点56内には電子が位置できる量子化されたエネルギー準位が形成される。エネルギー準位は、量子点56の周りに存在するエネルギー障壁の高さによって変わる。すなわち、エネルギー障壁の高さが高いほど量子点56内にさらに多くのエネルギー準位が形成される。ゲート電極60に印加される電圧によって、量子点56に流入された電子が量子点56内のエネルギー準位に当るエネルギーを有する場合、電子は、量子点56の周りに存在するエネルギー障壁を透過してドレーン領域54Dに流れうる。量子点56に流入される電子が何れのエネルギー準位を有するか否かは、ゲート電極60に印加される電圧によって決まる。エネルギー準位が量子化されたことを考慮するとき、ゲート電極60に印加される電圧も量子化されることが分かる。言い換えれば、量子点56でのエネルギー準位が量子化されたため、エネルギー準位に当るゲート電圧が印加されるときにだけソース領域54Sからドレーン領域54Dに流れる電流が存在し、その他のゲート電圧では電流が存在しない。
ソース領域54Sおよびドレーン領域54Dは、第1導電性不純物と極性が反対の第2導電性不純物にドーピングされている。このとき、第2導電性不純物の濃度は、第1導電性不純物より高いことが望ましい。第2基板54の全面に電子トンネリングのための第2絶縁膜57、例えばシリコン酸化膜SiO2が存在し、第2絶縁膜57上に第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58bが存在する。第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58bは、所定の間隔Dだけ離れている。第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58bは、電子がトラップされるトラップサイトが所定密度、例えば、1012/cm2以上存在する誘電層である。第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58bは、ナイトライド層SiNまたはPZT層となりうる。トラップサイト密度を満足する場合、PZT以外の他の強誘電層が第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58bとして利用されうる。第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58b上に第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58b間を充填する所定厚さのゲート電極60が形成されている。
ゲート電極60に高い電圧を印加する場合、チャンネル領域54Cとゲート電極60のカップリングによって第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58bに電子がトラップされる。このように第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58bが電子で充電される場合、第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58bと対面するチャンネル領域54Cは、充電された電子によって、蓄積層として残る一方、第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58b間に対応するチャンネル領域54Cの一部に前記した量子点56が形成される。チャンネル領域54Cの量子点56が形成された領域は、充電された電荷がないので、転位層になる。蓄積層は、バリヤー層として作用するため、量子点56の周りに図13(a)に示したようなエネルギー障壁が形成される。図13(b)で、E1、Enは、量子点56で電子が位置できる最初エネルギー準位とn番目のネルギー準位とを表す。そして、62a'と62b'は、電子で充電された第3トラップ層および第4トラップ層を表す。
第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58bが充電されつつ量子点56に形成されるエネルギー準位E1〜Enによってゲート電圧も前記のように量子化されるので、図3に示したトランジスタは、SETと同じ動作をすると予想できる。
常温で図3に示したトランジスタがSETと同等な動作をするためには、量子点56が所定のサイズ、例えば100nm以下であることが望ましい。したがって、量子点56のサイズを決定する第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58b間の間隔Dは、常温で100nm以下であることが望ましい。温度が常温より低い場合、図3のトランジスタがSETと同等に動作するための量子点56のサイズは、例えば、100nmより大きくなることがある。
後記するように、実施例1によるSETを構成する要素と同じ要素に対して、実施例1で使用した参照番号または符号をそのまま使用した。そして、前記同じ要素に対しては説明を省略した。このような過程は、後記する他の実施例にも同一に適用した。
図4を参照すれば、本発明の実施例2によるSETは、第1基板50上に第1絶縁膜52を備え、第1絶縁膜52上にソース領域54S、チャンネル領域54Cおよびドレーン領域54Dよりなる第2基板54を備える。第2基板54上に第2絶縁膜57が形成されている。第2絶縁膜57は、第1実施例に備わったものよりはるかに厚く形成されており、第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58bは、実施例1と同じ間隔Dを維持したままに第2絶縁膜57に含まれている。図4に示した第2絶縁膜57は、第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58b間を充填しつつ第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58b上に形成されたものであって、その表面は平らになっている。このような第2絶縁膜57上にゲート電極60が形成されている。
図5に示したように、実施例2によるSETと同じ構成を有するが、第2絶縁膜57に第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58bの代わりに第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58bと物性の異なる第3トラップ層62aおよび第4トラップ層62bが含まれた点に特徴がある。第3トラップ層62aおよび第4トラップ層62bは、第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58bと同じ間隔Dに離れている。第3トラップ層62aおよび第4トラップ層62bは、導電性を有しつつ所定のトラップサイトを有する物質層、例えばシリコン層またはゲルマニウム層になりうる。第3トラップ層62aおよび第4トラップ層62bは、導電性を有するため、第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58bが各々隣接セルのトランジスタと連続された一方、第3トラップ層62aおよび第4トラップ層62bは、各々隣接セルのトランジスタに備わったものと分離されている。
実施例4は、実施例1乃至3とは異なりチャンネル領域54Cに複数の量子点が形成されるようにトラップ層を備える点に特徴がある。
具体的に、図6を参照すれば、第1基板50上に第1絶縁膜52、第2基板54および第2絶縁膜57が順次に積層されている。第2絶縁膜57上に第5トラップ層ないし第8トラップ層66a、66b、66c、66dが所定厚さに形成されている。第5トラップ層66aは、チャンネル領域54C上に形成された第2絶縁膜57の所定領域上でソース領域54S上に形成されている。一方、第8トラップ層66dは、チャンネル領域54C上に形成された第2絶縁膜57の所定領域上でドレーン領域54D上に形成されている。第6トラップ層66bおよび第7トラップ層66cは、このような第5トラップ層66aおよび第8トラップ層66d間の第2絶縁膜57上に形成されている。第5トラップ層66aおよび第6トラップ層66bは、第1間隔D1に離隔されており、第6トラップ層66bおよび第7トラップ層66cは第2間隔D2に、第7トラップ層66cおよび第8トラップ層66dは第3間隔D3に離隔されている。第5トラップ層ないし第8トラップ層66a、66b、66c、66dに電子が充電されつつ各トラップ層間のチャンネル領域54Cに第1量子点ないし第3量子点64a、64b、64cが形成されるため、第1間隔ないし第3間隔D1、D2、D3はチャンネル領域54Cに第1量子点ないし第3量子点64a、64b、64cが形成されうる値であることが望ましい。例えば、常温で第1間隔ないし第3間隔D1、D2、D3は、100nm以下であることが望ましく、温度が常温より低くなる場合、その値はさらに小さくなりうる。第5トラップ層ないし第8トラップ層66a、66b、66c、66dは、第1間隔ないし第3間隔D1、D2、D3を通じて第2絶縁膜57と接触されるゲート電極60に覆われている。
図7に示したように、本発明の実施例5によるSETの場合、第5トラップ層ないし第8トラップ層66a、66b、66c、66dは、第1間隔ないし第3間隔D1、D2、D3を通じて成長した第2絶縁膜57に覆われており、ゲート電極60は、このような第2絶縁膜57の平らな表面上に形成されている。
本発明の実施例6によるSETは、図8に示したように実施例5と同じ構成であるが、第2絶縁膜57内に第5トラップ層ないし第8トラップ層66a、66b、66c、66dに代わって第9トラップ層ないし第12トラップ層68a、68b、68c、68dが存在する。第9トラップ層ないし第12トラップ層68a、68b、68c、68dは、第5トラップ層ないし第8トラップ層66a、66b、66c、66dと同じ作用をする。しかし、第9トラップ層ないし第12トラップ層68a、68b、68c、68dは、導電性を有しつつ所定のトラップサイトを有する、例えばシリコン層またはゲルマニウム層のような金属物質層である。
本発明の実施例7によるSETの場合、図9を参照すれば、第1基板50上に第1絶縁膜52、ソース領域54Sとチャンネル領域54Cおよびドレーン領域54Dよりなる第2基板54、第3絶縁膜72、第13トラップ層74、第4絶縁膜76が順次に積層されている。第3絶縁膜72は、トンネリング酸化膜であって、例えばシリコン酸化膜であり、第4絶縁膜76は第13トラップ層74にトラップされた電子が第13トラップ層74から離脱されることを遮断するための絶縁膜であって、例えばシリコン酸化膜である。第13トラップ層74は、電子がトラップされるように所定のトラップサイト密度を有する誘電層、例えば1012/cm以上のトラップサイト密度を有するナイトライド層(SiN)、PZT層である。第3絶縁膜72および第4絶縁膜76と第13トラップ層74とは、均一した厚さに形成されている。
次いで、第4絶縁膜76の所定領域上に二つの絶縁膜パターン78a、78bが所定間隔に離れて存在する。二つの絶縁膜パターン78a、78bは、各々チャンネル領域54Cの上側に形成された第3絶縁膜72の所定領域上からソース領域54Sおよびドレーン領域54Dの上側に形成されている。このような二つの絶縁膜パターン78a、78bの対面する側面に第1導電性スペーサ80aおよび第2導電性スペーサ80bが形成されている。第1導電性スペーサ80aおよび第2導電性スペーサ80bは、フローティングゲートとして使われるものであって、例えばシリコン(Si)スペーサであることが望ましい。第1導電性スペーサ80aおよび第2導電性スペーサ80bは、所定間隔だけ離れている。第13トラップ層74に電子が充電されつつチャンネル領域54Cに第1導電性スペーサ80aおよび第2導電性スペーサ80bの間隔に当るサイズの第4量子点70が形成される。したがって、第1導電性スペーサ80aおよび第2導電性スペーサ80b間の間隔は、常温で100nm以下であることが望ましい。第1導電性スペーサ80aおよび第2導電性スペーサ80bが形成された結果物の全面は、第1導電性スペーサ80aおよび第2導電性スペーサ80b間の間隔を充填する第5絶縁膜82で覆われている。第5絶縁膜82は、第3絶縁膜72および第4絶縁膜76より厚いことが望ましい。第5絶縁膜82の平らな表面にコントロールゲートとして使われるゲート電極60が形成されている。
図10を参照すれば、本発明の実施例8によるSETは、実施例7の第13トラップ層74が形成された所、すなわち第3絶縁膜72の所定領域上に第4量子点70のサイズに該当される間隔だけ離隔された第14トラップ層84aおよび第15トラップ層84bが形成されており、第3絶縁膜72の残り領域が第14トラップ層84aおよび第15トラップ層84bを覆う第6絶縁膜84で覆われたことを除いて、実施例7と同じ構成を有する。第14トラップ層84aおよび第15トラップ層84bは、第9トラップ層ないし第12トラップ層68a、68b、68c、68dのようにシリコントラップ層またはゲルマニウムトラップ層となりうる。
本発明の第9実施例によるSETで第1基板50から第3絶縁膜72までの構成は、実施例と同じである。
図11を参照すれば、第3絶縁膜72の所定領域上に第14トラップ層84aおよび第15トラップ層84bが形成されており、第3絶縁膜72の残り領域上に第14トラップ層84aおよび第15トラップ層84bを覆う第6絶縁膜84が形成されている。第6絶縁膜84の表面は平らであり、その表面に下部ゲート86が所定の厚さに形成されている。下部ゲート86上に第7絶縁膜88が形成されており、第7絶縁膜88上に第1上部ゲート90aおよび第2上部ゲート90bが形成されている。第6絶縁膜84および第7絶縁膜88は、シリコン酸化膜である。第1上部ゲート90aおよび第2上部ゲート90bは、第14トラップ層84aおよび第15トラップ層84bに電子を充電するときに使われる。電子充電のために第1上部ゲート90aおよび第2上部ゲート90bに所定の電圧、例えば、20V〜30V程度が印加される。第1上部ゲート90aおよび第2上部ゲート90bは、チャンネル領域54Cに対応する第7絶縁膜88上で第4量子点70のサイズに対応する第4間隔D4だけ離隔されている。
図12を参照すれば、本発明の実施例10によるSETの場合、実施例9の第14トラップ層84aおよび第15トラップ層84bに代えて第3絶縁膜72の全面に第13トラップ層74が形成されており、第13トラップ層74の全面に第4絶縁膜76が形成されている。残りの構成は、実施例9のSETと同じである。
図13(a)は、実施例1乃至10のSETのトラップ層に電子を充電しないときのチャンネル領域54Cに形成される価電子帯のエネルギー障壁Evと伝導帯のエネルギー障壁Ecを示す。図13(b)は、SETのトラップ層に電子を充電するときのチャンネル領域54Cに形成される価電子帯のエネルギー障壁Evと伝導帯のエネルギー障壁Ecを示す。
図13(a)を参照すれば、トラップ層62a、62bに電子が充電されていないとき、チャンネル領域54Cにエネルギー障壁が形成されない。
しかし、電子がトラップ層62a、62bに充電されつつ図13(b)に示したようにトラップ層62a、62bの下側のチャンネル領域54Cにエネルギー障壁が形成される。電子がトラップ層62a、62bに充電されつつトラップ層62a、62b間のチャンネル領域54Cに量子点も形成されるので、量子点はエネルギー障壁に囲まれる。このような結果は、量子点にポテンシャルウェルが形成されたことと同等である。
このようにトラップ層62a、62bに電子が充電されて量子点(図5の56)の周りにエネルギー障壁が形成されれば、図13(b)に示したように量子点56にn個のエネルギー準位E1〜Enが形成される。トラップ層62a、62bに電子が充電された後、ゲート電極60に印加される電圧がエネルギー準位E1〜Enのうち何れか一つに該当される値であれば、チャンネル領域54Cにエネルギー障壁を透過する電子の流れが存在する。すなわち、ソース領域54Sおよびドレーン領域54D間に電流が流れる。
しかし、ゲート電極60に印加される電圧がエネルギー準位E1〜Enに該当される値でなければ、前記した本発明のSETはオフ状態になってソース領域54Sおよびドレーン領域54D間に電流が流れない。
このように本発明のSETは、量子点のエネルギー準位E1〜Enのうち何れか一つに該当されるゲート電圧でだけオン状態になるため、SETがオン状態になるゲート電圧も量子点に存在するエネルギー準位と同様に量子化される。
一方、トラップ層62a、62bにトラップされた電子の量によって図13(b)に示されたエネルギー障壁の高さは変わる。例えば、トラップされた電子の量が少ないほどエネルギー障壁は低くなり、トラップされた電子の量が多いほどエネルギー障壁は高くなる。
このようにトラップされた電子の量によってエネルギー障壁の高さが変化する場合、量子点のエネルギー状態も変わって、結局、SETがオン状態になるゲート電圧もシフトされる。
このような特性を利用すれば、SETはメモリ機能を有しうる。エネルギー障壁の高さによって量子点でのエネルギー準位が決定されるので、量子点のエネルギー準位の数を調節する場合、SETをマルチ状態のメモリとして使用できる。
次いで、本発明者は、本発明のSETに対する充電効果、すなわち電子トラップ効果を調べるためにゲート電極60と量子点56間のキャパシタンスおよび振動周期電圧(ターンオン電圧)を測定した。このとき、キャパシタンスおよび振動周期電圧は、各々次の数式1および数式2により与えられる。
Figure 0004758612
Figure 0004758612
数式1で、Ccgはキャパシタンスを、εSiO2はゲート電極60と量子点56との間に存在する誘電層、すなわちSiO2の誘電率を、Wchはチャンネル領域の幅を、Scgはトラップ層62a、62b間の間隔を、Tcgは誘電層の厚さを表す。数式2で、qはトラップ層にトラップされた電荷量を表す。
下記表1は、数式1および数式2を利用して本発明によるSETのキャパシタンスおよび振動周期電圧を測定した結果を表す。測定でチャンネル領域の幅(Wch)は30nm、誘電層の厚さは60nmに各々固定した。
Figure 0004758612
量子点56のサイズが小さくなるほどキャパシタンス(Ccg)が小さくなる一方、SETがオン状態になる振動周期電圧(△Vcg)は増加することが分かる。これはトラップ層62a、62b間の間隔(Sch)が狭くなるほどSET効果が増加するのを意味する。
測定結果を図14および図15に示す。図14で、第1グラフィックG1は、量子点56のサイズ、すなわちトラップ層62a、62b間の間隔(Sch)による振動周期電圧(△Vcg)およびキャパシタンス(Ccg)の変化を示す。そして、図15の第3グラフないし第5グラフG3、G4、G5は、各々トラップ層間の間隔(Sch)が140nm、90nmおよび40nmであるときのコントロールゲート電圧(V)によるドレーン電流(nA)の変化を示す。
第3グラフないし第5グラフG3、G4、G5を参照すれば、最初のドレーン電流ピークが現れた時点からコントロールゲート電圧が振動周期電圧(△Vcg)だけ増加する度にドレーン電流ピークも周期的に現れることが分かる。
このような現象から、前記したように本発明のSETのゲート電圧が量子化されたことが分かる。
次いで、前記した本発明のSETの製造方法を図16ないし図20を参照して説明する。図16を参照すれば、第1基板50上に第1絶縁膜52、第2基板54、第2絶縁膜57およびトラップ物質層58を順次に形成する。このとき、第1絶縁膜52および第2絶縁膜57は、シリコン酸化膜で形成し、トラップ物質層58は、所定のトラップサイト、例えば1012/cm以上のトラップサイトを有する誘電層または導電層で形成する。前者の場合、トラップ物質層58はシリコンナイトライド層またはPZT層よりなるが、以外の他の誘電層で形成されうる。後者の場合、トラップ物質層58は、シリコン層またはゲルマニウム層よりなることが望ましいが、同等な他の物質層で形成しうる。
次いで、トラップ物質層58上に感光膜(図示せず)を塗布する。次いで、通常の写真工程を実施して感光膜をパターニングすることによって、第1感光膜パターンM1がトラップ物質層58上に形成される。第1感光膜パターンM1は、所定間隔(D)に離隔されてトラップ物質層58の一部を露出させる。以後、第1感光膜パターンM1をエッチングマスクとして使用してトラップ物質層58の露出された領域を第2絶縁膜57が表れるまで除去する。この過程で第1感光膜パターンM1の形状は、トラップ物質層58にそのまま転写される。第1感光膜パターンM1間の間隔(D)によって以後第2基板54に形成される量子点のサイズが決定されるので、間隔(D)は0よりは大きく、100nm以下であることが望ましい(0<D≦100)。トラップ物質層58の露出された領域が除去された後、第1感光膜パターンM1を除去する。
図17は、第1感光膜パターンM1が除去された後の結果物の断面を示す。図17を参照すれば、第2絶縁膜57上にトラップ物質層58のエッチング産物である第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58bが形成されたことが分かる。第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58bは、第1感光膜パターンM1間の間隔(D)だけ離隔される。
図18を参照すれば、第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58b上に第2絶縁膜57を所定の厚さに成長させた後、その表面を平坦化する。そして、第2絶縁膜57の平坦化した表面にゲート電極60を所定厚さに形成する。ゲート電極60上に第2基板54にソース領域およびドレーン領域(図19の54S、54D参照)を形成するための第2感光膜パターンM2を形成する。次いで、第2感光膜パターンM2をマスクとして第2感光膜パターンM2が形成された結果物の全面に導電性不純物92、例えば第2基板54にドーピングされた導電性不純物と反対の不純物をイオン注入する。第2感光膜パターンM2は、その中心が第1トラップ層58aおよび第2トラップ層58bが離隔された領域に位置するようにゲート電極60の所定領域上に形成することが望ましい。また、イオン注入は、第2基板54にソース領域およびドレーン領域を形成するためのことであるので、導電性不純物92が第2基板54に十分に到達する程度のエネルギーとして実施することが望ましい。以後、第2感光膜パターンM2を除去すれば、図19に示したように、第2基板54の第2感光膜パターンM2に対応する領域にチャンネル領域54Cが形成され、チャンネル領域54Cの両側にソース領域54Sおよびドレーン領域54Dが形成される。
一方、図20に示したように第2絶縁膜57のチャンネル領域54Cに対応する所定領域上にゲート電極パターン60aを形成した後、ゲート電極パターン60aが形成された結果物の全面に導電性不純物92をイオン注入する場合にも第2基板54にソース領域54Sおよびドレーン領域54Dが形成されうる。このとき、導電性不純物92のイオン注入エネルギーは、前記の通りである。
以上の説明において、多くの事項が具体的に記載されているが、それらは発明の範囲を限定するものではなく、望ましい実施例の例示として解釈されなければならない。したがって、本発明の範囲は、説明された実施例によって決定されず、特許請求の範囲に記載された技術的思想によって決定されなければならない。例えば、ゲート電極を何れか一トラップ層上にだけ備えるか、または形成でき、トラップ層を相異なる誘電層または相異なる導電層で構成できる。また、絶縁膜および基板(または半導体層)で構成されたSOI基板にトンネリング酸化膜を形成する前に基板を薄く作る工程をさらに実施することもある。
本発明は、メモリチップが使用される全ての電子装置、例えば、コンピュータ、個人携帯端末機(PDA)、携帯電話、デジタルカメラ、カムコーダ、MP3プレーヤ、メモリ機能を有する家電製品や事務機器に使用することができる。
二つの従来技術によるSETを示す断面図である。 二つの従来技術によるSETを示す断面図である。 本発明の実施例1に係るメモリ機能を有するSETを示す断面図である。 本発明の実施例2に係るメモリ機能を有するSETを示す断面図である。 本発明の実施例3係るメモリ機能を有するSETを示す断面図である。 本発明の実施例4に係るメモリ機能を有するSETを示す断面図である。 本発明の実施例5に係るメモリ機能を有するSETを示す断面図である。 本発明の実施例6に係るメモリ機能を有するSETを示す断面図である。 本発明の実施例7に係るメモリ機能を有するSETを示す断面図である。 本発明の実施例8に係るメモリ機能を有するSETを示す断面図である。 本発明の実施例9に係るメモリ機能を有するSETを示す断面図である。 本発明の実施例10に係るメモリ機能を有するSETを示す断面図である。 (a)、(b)は本発明の実施例によるメモリ機能を有するSETのトラップ層に電子がトラップされる前後にチャンネル領域で存在するエネルギー障壁を示す断面図である。 本発明の実施例によるメモリ機能を有するSETの量子点のサイズによる振動周期電圧およびキャパシタンスの変化を示すグラフである。 本発明の実施例によるメモリ機能を有するSETに印加されるコントロールゲート電圧によるドレーン電流を示すグラフである。 本発明の実施例によるメモリ機能を有するSETの製造方法を段階別に示す断面図である。 本発明の実施例によるメモリ機能を有するSETの製造方法を段階別に示す断面図である。 本発明の実施例によるメモリ機能を有するSETの製造方法を段階別に示す断面図である。 本発明の実施例によるメモリ機能を有するSETの製造方法を段階別に示す断面図である。 本発明の実施例によるメモリ機能を有するSETの製造方法を段階別に示す断面図である。
符号の説明
50 第1基板
52 第1絶縁膜
54 第2基板
54C チャンネル領域
54S ソース領域
54D ドレーン領域
56 量子点
57 第2絶縁膜
58a 第1トラップ層
58b 第2トラップ層
60 ゲート電極

Claims (41)

  1. 第1基板と、
    前記第1基板上に積層された絶縁膜と、
    前記絶縁膜上に積層されたソース領域、チャンネル領域およびドレーン領域を含む第2基板と、
    前記第2基板上に形成されたトンネリング膜と、
    記トンネリング膜上に、互いに所定の間隔を置いて形成された少なくとも二つのトラップ層と、
    前記チャンネル領域における前記少なくとも二つのトラップ層間に対応する位置に、前記所定の間隔と同じサイズで形成された量子点と、
    前記少なくとも二つのトラップ層間の前記トンネリング膜と、前記トラップ層と、に接触するように形成されるとともに、表面が平らに形成されたゲート電極とを備えること、
    を特徴とするメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  2. 前記ゲート電極は、前記少なくとも二つのトラップ層間および前記トラップ層上に形成されたこと、
    を特徴とする請求項1に記載のメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  3. 前記トラップ層は、SiNからなる窒化膜または強誘電膜であること、
    を特徴とする請求項1に記載のメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  4. 第1基板と、
    前記第1基板上に積層された第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜上に積層されたソース領域、チャンネル領域およびドレーン領域を含む第2基板と、
    前記第2基板上に形成された第2絶縁膜と、
    記第2絶縁膜の内部、互いに所定の間隔を置いて形成された少なくとも二つのトラップ層と、
    前記チャンネル領域における前記少なくとも二つのトラップ層間に対応する位置に、前記所定の間隔と同じサイズで形成された量子点と、
    前記第2絶縁膜上に形成されるとともに、表面が平らに形成されたゲート電極とを備えること、
    を特徴とするメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  5. 前記トラップ層は、SiNからなる窒化膜または強誘電膜であること、
    を特徴とする請求項4に記載のメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  6. 前記トラップ層各々は、前記第2絶縁膜によって完全に囲まれたこと、
    を特徴とする請求項4に記載のメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  7. 前記トラップ層は、導電性シリコン層および導電性ゲルマニウム層を含む導電性物質層よりなる群のうち選択された何れか一つであること、
    を特徴とする請求項6に記載のメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  8. 前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜は、シリコン酸化膜であること、
    を特徴とする請求項4に記載のメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  9. 第1基板と、
    前記第1基板上に積層された第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜上に積層されており、ソース領域、ドレーン領域およびチャンネル領域を含む第2基板と、
    前記第2基板上に形成された第2絶縁膜と、
    前記第2絶縁膜上に連続的に形成されたトラップ層と、
    前記トラップ層上に形成された第3絶縁膜と、
    前記第3絶縁膜上に、互いに対向して形成された少なくともつの第4絶縁膜パターンと、
    前記第4絶縁膜パターンの対向する面に、互いに所定の間隔を置いて形成された導電性スペーサと、
    前記チャンネル領域における前記導電性スペーサ間に対応する位置に、前記所定の間隔と同じサイズで形成された量子点と、
    前記少なくともつの第4絶縁膜パターン間の前記第3絶縁膜と、前記第4絶縁膜パターン上と、に接触するように形成された第5絶縁膜と、
    前記第5絶縁膜上に形成されるとともに、表面が平らに形成されたゲート電極とを備えること、
    を特徴とするメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  10. 前記第1絶縁膜ないし第3絶縁膜は、シリコン酸化膜であること、
    を特徴とする請求項9に記載のメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  11. 前記導電性スペーサは、シリコンスペーサであること、
    を特徴とする請求項9に記載のメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  12. 前記少なくとも一つの量子のサイズは、常温で100nm以下であること、
    を特徴とする請求項9に記載のメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  13. 前記トラップ層は、SiNからなる窒化膜または強誘電体であること、
    を特徴とする請求項9に記載のメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  14. 前記第2絶縁膜、前記トラップ層および前記第3絶縁膜は、同じ厚さであること、
    を特徴とする請求項9に記載のメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  15. 前記第5絶縁膜の厚さは、前記第2絶縁膜および前記第3絶縁膜より厚いこと、
    を特徴とする請求項10に記載のメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  16. 第1基板と、
    前記第1基板上に積層された第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜上に積層されており、ソース領域、ドレーン領域およびチャンネル領域を含む第2基板と、
    前記第2基板上に形成された第2絶縁膜と、
    前記第2絶縁膜上に、互いに所定の間隔を置いて形成された少なくともつのトラップ層と
    前記少なくとも二つのトラップ層間の前記第2絶縁膜と、前記トラップ層上と、に接触するように形成された第3絶縁膜と、
    前記第3絶縁膜上に、互いに対向して形成された少なくともつの第4絶縁膜パターンと、
    前記第4絶縁膜パターンの対向する面に、互いに前記所定の間隔を置いて形成された導電性スペーサと、
    前記チャンネル領域における前記導電性スペーサ間に対応する位置に、前記所定の間隔と同じサイズで形成された量子点と、
    前記少なくともつの第4絶縁膜パターン間の前記第3絶縁膜と、前記第4絶縁膜パターン上と、に接触するように形成された第5絶縁膜と、
    前記第5絶縁膜上に形成されるとともに、表面が平らに形成されたゲート電極とを備えること、
    を特徴とするメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  17. 前記少なくともつのトラップは、導電性シリコンおよび導電性ゲルマニウムを含む導電性物質よりなる群から選択された何れか一つの物質よりなること、
    を特徴とする請求項16に記載のメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  18. 前記少なくともつのトラップは、SiNからなる窒化膜または強誘電体よりなること、
    を特徴とする請求項16に記載のメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  19. 第1基板と、
    前記第1基板上に積層された第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜上に積層されており、ソース領域、ドレーン領域およびチャンネル領域を含む第2基板と、
    前記第2基板上に形成された第2絶縁膜と、
    前記第2絶縁膜上に連続的に形成されたトラップ層と、
    前記トラップ層上に形成された第3絶縁膜と、
    前記第3絶縁膜上に連続的に形成された下部ゲートと、
    前記下部ゲート上に形成された第4絶縁膜と、
    前記第4絶縁膜上に、互いに所定の間隔を置いて形成された少なくともつの上部ゲートと
    前記チャンネル領域における前記上部ゲート間に対応する位置に、前記所定の間隔と同じサイズで形成された量子点とを備えたこと、
    を特徴とするメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  20. 前記第1絶縁膜ないし第4絶縁膜は、シリコン酸化膜であること、
    を特徴とする請求項19に記載のメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  21. 前記トラップ層は、SiNからなる窒化膜または強誘電体であること、
    を特徴とする請求項19に記載のメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  22. 前記トラップ層は、導電性シリコンおよび導電性ゲルマニウムを含む導電性物質よりなる群から選択された何れか一つの物質よりなること、
    を特徴とする請求項19に記載のメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  23. 第1基板と、
    前記第1基板上に積層された第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜上に積層されており、ソース領域、ドレーン領域およびチャンネル領域を含む第2基板と、
    前記第2基板上に形成された第2絶縁膜と、
    前記第2絶縁膜上に、互いに所定の間隔を置いて形成された少なくともつのトラップ層と
    前記少なくとも二つのトラップ層間の前記第2絶縁膜と、前記トラップ層上と、に接触するように形成された第3絶縁膜と、
    前記第3絶縁膜上に連続的に形成された下部ゲートと、
    前記下部ゲート上に形成された第4絶縁膜と、
    前記第4絶縁膜上に、互いに所定の間隔を置いて形成された少なくともつの上部ゲートと
    前記チャンネル領域における前記上部ゲート間に対応する位置に、前記所定の間隔と同じサイズで形成された量子点とを備えたこと、
    を特徴とするメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  24. 前記少なくともつのトラップ層パターンは、導電性シリコンおよび導電性ゲルマニウムを含む導電性物質よりなる群から選択された何れか一つの物質よりなること、
    を特徴とする請求項23に記載のメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  25. 前記トラップ層パターンは、SiNからなる窒化膜または強誘電体よりなること、
    を特徴とする請求項23に記載のメモリ機能を有する単電子トランジスタ。
  26. 第1半導体層上に絶縁膜および第2半導体層を順次に形成する第1段階と、
    前記第2半導体層上にトンネリング膜を形成する第2段階と、
    記トンネリング膜上に、互いに所定の間隔を置いて少なくとも二つのトラップ層を形成する第3段階と、
    前記少なくとも二つのトラップ層を覆うように前記トンネリング膜を成長させ、当該トンネリング膜上に表面が平らなゲート電極を形成する第4段階と、
    前記第2半導体層に導電性不純物ドーピングすることでソース領域およびドレーン領域を形成するとともに前記ソース領域およびドレーン領域の間に、前記所定の間隔よりも広いチャンネル領域を形成し、前記チャンネル領域における前記少なくとも二つのトラップ層間に対応する位置に、前記所定の間隔と同じサイズの量子点を形成する第5段階とを含むこと、
    を特徴とする単電子トランジスタの製造方法。
  27. 前記第4段階で、前記ゲート電極は、前記トラップ層の全面に形成すること、
    を特徴とする請求項26に記載の単電子トランジスタの製造方法。
  28. 前記第4段階で、前記ゲート電極は、前記トラップ層の一部領域上にだけ形成すること、
    を特徴とする請求項26に記載の単電子トランジスタの製造方法。
  29. 前記第4段階は
    記トラップ層上に成長された前記トンネリング膜の全面に前記ゲート電極を形成する段階とをさらに含むこと、
    を特徴とする請求項26に記載の単電子トランジスタの製造方法。
  30. 前記第4段階は
    記トラップ層上に成長された前記トンネリング膜の一部領域上に前記ゲート電極を形成する段階とをさらに含むこと、
    を特徴とする請求項26に記載の単電子トランジスタの製造方法。
  31. 前記第5段階は、
    前記ソース領域および前記ドレーン領域との間の前記ゲート電極上にマスクパターンを形成する段階と、
    前記マスクパターンの形成面に前記導電性不純物をイオン注入する段階とをさらに含むこと、
    を特徴とする請求項27に記載の単電子トランジスタの製造方法。
  32. 前記第5段階で、前記ソース領域および前記ドレーン領域は、前記ゲート電極をマスクとして前記ゲート電極が形成された面に前記導電性不純物をイオン注入して形成すること、
    を特徴とする請求項28に記載の単電子トランジスタの製造方法。
  33. 前記第5段階は、
    前記ソース領域および前記ドレーン領域間の前記ゲート電極上にマスクパターンを形成する段階と、
    前記マスクパターンの形成面に前記導電性不純物をイオン注入する段階とをさらに含むこと、
    を特徴とする請求項29に記載の単電子トランジスタの製造方法。
  34. 前記第5段階で、前記ソース領域および前記ドレーン領域は、前記ゲート電極をマスクとして前記ゲート電極が形成された面に前記導電性不純物をイオン注入して形成すること、
    を特徴とする請求項30に記載の単電子トランジスタの製造方法。
  35. 前記トラップ層は、トラップ密度が少なくとも1012/cm2SiNからなる窒化膜または強誘電膜で形成すること、
    を特徴とする請求項27に記載の単電子トランジスタの製造方法。
  36. 前記トラップ層は、トラップ密度が少なくとも1012/cm2SiNからなる窒化膜または強誘電膜で形成すること、
    を特徴とする請求項28に記載の単電子トランジスタの製造方法。
  37. 前記トラップ層各々を完全に囲むように前記トンネリング膜を成長させること、
    を特徴とする請求項29に記載の単電子トランジスタの製造方法。
  38. 前記トラップ層各々を完全に囲むように前記トンネリング膜を成長させること、
    を特徴とする請求項30に記載の単電子トランジスタの製造方法。
  39. 前記トラップ層は、トラップ密度が少なくとも1012/cm2SiNからなる窒化膜または強誘電膜で形成すること、
    を特徴とする請求項29に記載の単電子トランジスタの製造方法。
  40. 前記トラップ層は、トラップ密度が少なくとも1012/cm2SiNからなる窒化膜または強誘電膜で形成すること、
    を特徴とする請求項30に記載の単電子トランジスタの製造方法。
  41. 前記トラップ層は、導電性シリコン層および導電性ゲルマニウム層を含む導電性物質層よりなる群から選択された何れか一つよりなること、
    を特徴とする請求項37に記載の単電子トランジスタの製造方法。
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