JP4744681B2 - セメント組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、セメント、モルタル、コンクリ−ト等の乾燥収縮が小さく曲げひび割れ強度が高いセメント組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ヒューム管、鋼管ライニング、矢板及びボックスカルバート等のコンクリート二次製品を製造する際に、膨張材の使用量をコンクリート1m3当たり35〜80Kgと多くしてケミカルプレストレスを導入する方法や、膨張材の使用量をコンクリート1m3当たり30Kg程度と少なくし、拘束膨張量を150〜250×10-6にして、壁、屋根スラブ及び床材等の一般建築物や、水槽、プール等の水理構造物、舗装、床版及びボックスカルバート等の一般構造物の乾燥収縮防止や硬化収縮の補償等の目的で利用する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの方法では乾燥収縮や自己収縮等を完全に防ぐことができず、条件によってはケミカルプレストレスの減少によるひび割れ荷重の減少や乾燥収縮によるひび割れが発生する場合があるため、乾燥収縮低減剤の併用も行われている。乾燥収縮低減剤は膨張材と収縮低減機構が異なるため、これらを併用することにより収縮量を一層低減することが可能となる。
【0004】
乾燥収縮低減剤には、例えば、アルキレンオキシド重合物を基本とした組成物が多くあり、低級アルコ−ルアルキレンオキシド付加物、低級アルコ−ル類、グリコ−ルエ−テル・アミノアルコ−ル誘導体、ポリエ−テル類、低分子量アルキレンオキシド共重合体等を主成分とするものが市販されている。これらは液体品で使用量が多く、モルタルやコンクリ−トを製造する生コンプラントでは、計量設備が無い、計量の容量が不足している等で、計量することが出来ない場合が多く、手作業で計量すると、作業が煩雑になることや低温時には粘性が高くなり取り扱いが不便になったり、さらには、使用材料にプレミックスすることが出来無いという課題があった。そのため、粉体品でひび割れ抵抗性が高く、添加率が小さくても性能が良い収縮低減剤が望まれていたが、性能的に満足するものがなかった。
【0005】
本発明者らは、種々検討した結果、特定の粉体の乾燥収縮剤を膨張材と組み合わせることによって、前記課題を解消できる知見を得て本発明を完成するに至った。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、一般式がX{O(AO)nR}mで示され、Xは2〜8個の水酸基を有する化合物の残基、AOは炭素数2〜18のオキシアルキレン基、Rは水素原子か炭素数1〜18の炭化水素基又は炭素数2〜18のアシル基、nは30〜1000、mは2〜8であり、オキシアルキレン基の60モル%以上はオキシエチレン基であるポリオキシアルキレン誘導体を含有してなる粉体の乾燥収縮低減剤の配合割合が、質量比でセメント:膨張材:乾燥収縮低減剤=80〜98:2〜20:0.2〜10であり、膨張材が、CaO原料、Al 2 O 3 原料、Fe 2 O 3 原料及びCaSO 4 原料を熱処理して得られる物質であって、遊離石灰、カルシウムアルミノフェライト及び無水石膏を含有しSiO 2 が珪酸率で0.5未満の範囲であることを特徴とするセメント組成物である。
ここで、セメント組成物とは、セメント、モルタル及びコンクリートを総称するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】
本発明で使用するセメントとは、普通、早強、超早強、低熱及び中庸熱等のポルトランドセメントや、これらに高炉スラグ、フライアッシュ及びシリカを混合したセメント、並び石灰石微粉末等を混合したフィラ−セメントが挙げられる。
【0009】
本発明で使用する膨張材としては、特に限定されるものではなく、例えば、従来のカルシウムサルホアルミネート系や石灰系の膨張材等が挙げられるが、特にCaO原料、Al2O3原料、Fe2O3原料及びCaSO4原料を熱処理して得られる物質であって、遊離石灰、カルシウムアルミノフェライト及び無水セッコウを含有してなる膨張材(以下、カルシウムアルミノフェライト系膨張材という)が好ましい。この膨張材における、遊離石灰、カルシウムアルミノフェライト及び無水セッコウの割合については、特に限定されるものではないが、膨張材100部中、遊離石灰は30〜60部が好ましく、40〜50部がより好ましい。カルシウムアルミノフェライトは、10〜40部が好ましく、15〜35部がより好ましい。無水セッコウは、10〜40部が好ましく、20〜35部がより好ましい。
なお、本発明で使用する配合割合を示す部、%は、質量単位を表す。
【0010】
本発明のカルシウムアルミノフェライトとは、CaO−Al2O3−Fe2O3系化合物を総称するものであり、特に限定されるものではないが、一般的に、CaOをC、Al2O3をA、Fe2O3をFとすると、C4AF、C6A2F及びC6AF2等の化合物がよく知られている。通常は、C4AFとして存在していると考えて良い。以下、カルシウムアルミノフェライトをC4AFと略記する。
【0011】
本発明の膨張材を製造する際、CaO原料、Al2O3原料、Fe2O3原料及びCaSO4原料を熱処理して、遊離石灰、C4AF及び無水セッコウからなるクリンカーを合成して製造することが好ましい。遊離石灰、C4AF及び無水セッコウを別々に合成し、混合してセメント混和材を製造しても本発明の効果は得られない。即ち、CaO原料、Al2O3原料、Fe2O3原料を熱処理して、遊離石灰とC4AFからなるクリンカーを合成し、これに無水セッコウを混合して製造した場合や、CaO原料、Al2O3原料、Fe2O3原料及びCaSO4原料を熱処理して、遊離石灰、C4AFからなるクリンカーを合成し、これに無水セッコウを混合して製造した場合等には本発明の効果は得られない。CaO原料、Al2O3原料、Fe2O3原料及びCaSO4原料を熱処理して、遊離石灰、C4AF及び無水セッコウからなるクリンカーを合成したかどうかは、例えば、粉砕物中の100μm以上の粗粒子を顕微鏡観察(SEM−EDS)等を行い、その粒子中に遊離石灰、C4AF及び無水セッコウが混在していることを確認することによって判別できる。
【0012】
原料の熱処理方法は、特に限定されるものではないが、電気炉やキルン等を用いて、1100〜1600℃の温度で焼成することが好ましく、1200〜1500℃がより好ましい。1100℃未満では、得られたセメント混和材の膨張性能が十分でなく、1600℃を超えると無水セッコウが分解する場合がある。
【0013】
CaO原料としては、石灰石や消石灰等が挙げられ、Al2O3原料としては、ボーキサイトやアルミ残灰等が挙げられ、Fe2O3原料としては、銅カラミや市販の酸化鉄が挙げられ、CaSO4原料としては、二水セッコウ、半水セッコウ及び無水セッコウ等が挙げられる。これら原料中には不純物が存在する。その具体例としては、SiO2、MgO、TiO2、P2O5、Na2O、K2O、フッ素、塩素等が挙げられ、本発明の目的を実質的に阻害しない範囲では特に問題とはならない。
【0014】
これらのうちで、特にSiO2は珪酸率で0.5未満の範囲であることが好ましい。珪酸率が0.5を超えると優れた膨張性能が得られない場合がある。本発明でいう珪酸率とは、膨張材中のSiO2量、Al2O3量及びFe2O3量より次式から算出される。
珪酸率=SiO2/(Al2O3+Fe2O3)
また、膨張材中のSiO2量は、5.0%以下が好ましく、3.0%以下がより好ましい。5.0%を超えると優れた膨張性能が得られない場合がある。
【0015】
膨張材の粒度は、特に限定されるものではないが、通常、2000〜4000cm2/gが好ましい。2000cm2/g未満では未反応物が長期間残存し、耐久性を低下させる場合があり、4000cm2/gを超えると水和反応が早く、所定の膨張が得られない場合がある。
【0016】
膨張材の使用量は、セメント80〜98部に対し2〜20部が好ましい。2部未満では 乾燥収縮低減効果が得られず、20部を超えると膨張量が大きすぎて強度低下する場合がある。
【0017】
本発明で使用する粉体の乾燥収縮低減剤は、一般式がX{O(AO)nR}mで示され、Xは2〜8個の水酸基を有する化合物の残基、AOは炭素数2〜18のオキシアルキレン基、Rは水素原子か炭素数1〜18の炭化水素基又は炭素数2〜18のアシル基、nは30〜1000、mは2〜8であり、オキシアルキレン基の60モル%以上はオキシエチレン基であるポリオキシアルキレン誘導体からなる。nの値が30未満であると融点が低くなり粉体で使用することが難しくなり、nの値が1000を超えると粘度が高くなり製造が難しくなる。オキシアルキレン基が60モル%未満であると融点が低くなり粉体で使用することが難しくなり、水酸化カルシウム(セメント)溶液中での溶解性が悪くなる。
【0018】
一般式X{O(AO)nR}mにおいて、Xは2〜8個の水酸基を有する化合物の残基であり、水酸基を2〜8個有する化合物としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、スチレングリコール、炭素数8〜18のアルキレングリコール、ネオペンチルグリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−ペンタントリオール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトール、ソルビタン、ソルバイド、ソルビトールとグリセリンの縮合物、アドニトール、アラビトール、キシリトール、マンニトール等の多価アルコール類、あるいはそれらの部分エーテル化物、又はエステル化物、キシロース、アラビノース、リボース、ラムノース、グリコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、ソルボース、セロビオース、マルトース、イソマルトース、トレハロース、シュークロース、ラフィノース、ゲンチアノース、メレジトース等の糖類、あるいはそれらの部分エーテル化物又はエステル化物等が挙げられる。
【0019】
一般式X{O(AO)nR}mにおいて、AOで示される炭素数2〜18のオキシアルキレン基は、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、テトラヒドロフラン、炭素数6〜18のα−オレフィンオキシド等に由来すもので、オキシエチレン基、オキシプロピレン基、オキシブチレン基、オキシテトラメチレン基、炭素数6〜18のオキシアルキレン基等があり、2種以上が付加しているときは、ブロック状付加でもランダム状付加でもよい。
また、一般式において、Rは水素原子又は炭素数1〜18の炭化水素基又は炭素数2〜18のアシル基を表す。
【0020】
炭素数1〜18の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、アリル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、第三ブチル基、アミル基、イソアミル基、ヘキシル基、ヘブチル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、イソトリデシル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、イソセチル基、オクタデシル基、イソステアリル基、オレイル基、ベンジル基、クレジル基、ブチルフェニル基、ジブチルフェニル基、オクチルフェニル基、ノニルフェニル基、ドデシルフェニル基、スチレン化フェニル基等が挙げられる。
【0021】
炭素数2〜18のアシル基としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、カプロン酸、カプリル酸、2−エチルヘキサン酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、マーガリン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アクリル酸、メタクリル酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、安息香酸等に由来するアシル基が挙げられる。
【0022】
粉体の乾燥収縮低減剤の使用量は、質量比でセメントと膨張材の合計100部に対し0.2〜10部が好ましい。0.2部未満では 乾燥収縮低減効果が得られず、10部を超えると強度発現が阻害される場合がある。
【0023】
本発明のセメント組成物に、川砂、陸砂、砕砂及び海砂等の細骨材や川砂利、砕石、再生骨材及び人工軽量骨材等の粗骨材を併用することが可能であり、通常のモルタルやコンクリートに使用されるものであれば特に限定されるものではない。また、混和剤であるAE減水剤、高性能減水剤、AE高性能減水剤、AE剤、消泡剤、防凍・耐寒剤、防錆剤、防水剤、顔料、ブリ−ディング防止剤、増粘剤や繊維補強材である鋼繊維、ビニロン繊維、ガラス繊維、炭素繊維や水硬性粉体である高炉スラグ微粉末、フライアッシュ、シリカフュ−ム及びポリマ−ディスパ−ジョンであるSBR、EVA、PAE等のラテックスとの併用が可能である。
【0024】
【実施例】
以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
【0025】
実施例1
表1に示す種々の配合割合のセメント、膨張材、乾燥収縮低減剤、水に、セメントと膨張材の合計100部に対し、消泡剤0.05部と減水剤E0.25部をモルタルミキサに投入し、30秒間低速練りし、セメントと膨張材の合計100部に対して、300部の細骨材を30秒間かけて投入、その後、30秒間高速練り混ぜを行い、60秒の間に落としを行い、さらに120秒間の高速練り混ぜを行いモルタルを練り上げた。モルタルのフロ−値は220±10mm、空気量は4.0±1.0 %、温度は20℃であった。
練り上げたモルタルを成形し、20℃で養生を行い、材齢1日後に脱型し、20℃、80%RHにて供試体の水分が飛散しない封緘養生を材齢7日まで行い、その後、20℃、60%RHにて養生を行い、硬化体の長さ変化率を測定し、その後に曲げひび割れ強度を試験した。結果を表1に併記する。
【0026】
<使用材料>
セメント:普通ポルトランドセメント、市販品
膨張材A:カルシウムサルホアルミネート系膨張材、市販品
膨張材B:カルシウムアルミノフェライト系膨張材、CaO原料(試薬1級炭酸カルシウム)、Al2O3原料(試薬1級酸化アルミニウム)、Fe2O3原料(試薬1級酸化第二鉄)及びCaSO4原料(試薬1級二水セッコウ)を配合し、混合粉砕した後、1350℃で熱処理して、遊離石灰部50部、C4AF25部、無水セッコウ25部からなるクリンカーを合成し、ボールミルを用いて、ブレーン比表面積3500±300cm2/gに粉砕して膨張材を調製した。膨張材の構成化合物は粉末X線回折法(以下、XRD)で同定し、化合物組成は化学組成とXRDの同定結果を基に計算により算出した。化学組成はJIS R 5202に準じて求めた。
乾燥収縮低減剤C:ポリアルキレン誘導体粉体品HO(CH2CH2O)68H、市販品
消泡剤:ポリエ−テル系、市販品
減水剤E:ポゾリスNo.70 AE減水剤、市販品
細骨材:川砂、5mm下、比重2.60
【0027】
<測定方法>
フロ−:JIS R 5201に準じ測定
空気量:JIS A 1174に準じて測定
長さ変化率:JIS A6202付属書1に準じ測定
曲げひび割れ試験:JIS A 6202付属書1に準じ測定に使用した供試体をJIS R 5201の曲げ強さ試験に準じ測定。曲げひび割れ荷重は、荷重の最初の変曲点とした。
【0028】
【表1】
【0029】
表1から、本発明のセメント組成物を使用したモルタルは、乾燥収縮量が少なく、高い曲げひび割れ強度が得られることが判る。
【0030】
実施例2
実施例1で使用したセメントと膨張材Bの合計単位量を350kg/m3とし、表2に示す量のセメントと膨張材、及びセメントと膨張材の合計100部に対して、229部の細骨材と279部の粗骨材をミキサに投入し、10秒間空練りし、その後、水50部と表2に示す量の乾燥収縮低減剤、減水剤Fを投入し、90秒間練り混ぜ、コンクリートを調製した。コンクリートのスランプは18±1cm、空気量は4.5±0.5%、温度は20℃であった。
練り上げたコンクリートを成形し、20℃で養生を行い、材齢1日後に脱型し、20℃の水中養生を材齢7日まで行い、その後、20℃、60%RHにて養生を行い硬化体の長さ変化率を測定した。結果を表3に示す。
【0031】
<使用材料>
乾燥収縮低減剤D:ポリアルキレン誘導体粉体品HO(CH2CH2O)189H、市販品
減水剤F:ポリアルキレン基と酸無水物基を有するポリカルボン酸系減水剤、市販品
細骨材:川砂、5mm下、比重2.60
粗骨材:砕石、Gmax 20mm、比重2.70
【0032】
<測定方法>
スランプ:JIS A 1101に準じ測定
空気量:JIS A 1128に準じて測定
長さ変化率:JIS A6202 B法に準じ測定
曲げひび割れ試験:JIS A 6202B法に準じ作製した供試体をJIS A 1106のコンクリ−トの曲げ強度試験方法に準じ測定。曲げひび割れ荷重は荷重の最初の変曲点とした。
【0033】
【表2】
【0034】
【表3】
【0035】
表3から、本発明のセメント組成物を使用したコンクリートは、乾燥収縮量が少なく、高い曲げひび割れ強度が得られることが判る。
【0036】
【発明の効果】
本発明の特定の配合比を有するセメント、膨張材及び粉体の乾燥収縮低減剤を含有してなるセメント組成物を使用することにより、セメント、モルタル、コンクリ−ト等の硬化体の収縮量は少なく、高い曲げひび割れ強度が得られる。また、セメント組成物のプレミックス化が可能である。
Claims (1)
- 一般式がX{O(AO)nR}mで示され、Xは2〜8個の水酸基を有する化合物の残基、AOは炭素数2〜18のオキシアルキレン基、Rは水素原子か炭素数1〜18の炭化水素基又は炭素数2〜18のアシル基、nは30〜1000、mは2〜8であり、オキシアルキレン基の60モル%以上はオキシエチレン基であるポリオキシアルキレン誘導体を含有してなる粉体の乾燥収縮低減剤の配合割合が、質量比でセメント:膨張材:乾燥収縮低減剤=80〜98:2〜20:0.2〜10であり、膨張材が、CaO原料、Al 2 O 3 原料、Fe 2 O 3 原料及びCaSO 4 原料を熱処理して得られる物質であって、遊離石灰、カルシウムアルミノフェライト及び無水石膏を含有しSiO 2 が珪酸率で0.5未満の範囲であることを特徴とするセメント組成物。
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