JP4743988B2 - 自動改札機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動改札機に係り、特に、入場及び出場の両方に用いられる両用型の自動改札機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、両用型の自動改札機は、その自動改札機の本体(以下、「本体」という。)の投入口に入場用の乗車券が投入されると、出場側の投入口のシャッタが閉となり、その入場の利用者(旅客)が改札通路を通過し、又は、タイマの一定時間のタイムアウトでシャッタが開となって出場処理が可能となるように制御されている。また、本体の投入口に出場用の乗車券が投入されたとき、入場側の投入口のシャッタも、上述の出場用のシャッタと同様に制御されている。
【0003】
また、本体が無人駅に設置される場合、本体は、乗車券に入出場(入場又は出場を意味している。)のデータをエンコードするための機器としてのみ用いるため、人間検知機能をOFFとするとともに、ドアの開閉機能もOFFとして運転されている。この場合、一方(例えば入場)が使用されたとき、他方(例えば出場)は、タイマの一定時間のタイムアウトで使用可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の自動改札機において、他方の処理がタイマの一定時間のタイムアウトで可能となるように制御されると、そのタイムアウトまで処理ができず、改札通路の流動が阻害されるという欠点があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、流動阻害を未然に防止することのできる自動改札機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による請求項1に係る自動改札機は、上記目的を達成するために、入場及び出場の両方に用いられる自動改札機において、利用者を検知する人間検知機能のON・OFFに係わらず、前記自動改札機の本体の投入口に入場用の乗車券が投入されたときに、出場用の乗車券の投入を阻止し、その自動改札機の本体の取出口からその投入された乗車券が抜き取られたときに、出場用の乗車券の投入を可能とする制御手段を設けたことを特徴としている。
【0007】
本発明による請求項2に係る自動改札機は、上記目的を達成するために、入場及び出場の両方に用いられる自動改札機において、利用者を検知する人間検知機能のON・OFFに係わらず、前記自動改札機の本体の投入口に出場用の乗車券が投入されたときに、入場用の乗車券の投入を阻止し、その自動改札機の本体の取出口からその投入された乗車券が抜き取られたときに、又は、その投入された乗車券の集札が終了したときに、入場用の乗車券の投入を可能とする制御手段を設けたことを特徴としている。
【0008】
本発明による請求項3に係る自動改札機は、上記目的を達成するために、入場及び出場の両方に用いられる自動改札機において、利用者を検知する人間検知機能のON・OFFに係わらず、前記自動改札機の本体のアンテナに入場用の非接触券がかざされ、又は、タッチされたときに、出場用の非接触券の処理を禁止し、その非接触券に対する入場処理が終了したときに、出場用の非接触券の処理を可能とすることを特徴としている。
【0009】
本発明による請求項4に係る自動改札機は、上記目的を達成するために、入場及び出場の両方に用いられる自動改札機において、利用者を検知する人間検知機能のON・OFFに係わらず、前記自動改札機の本体のアンテナに出場用の非接触券がかざされ、又は、タッチされたときに、入場用の非接触券の処理を禁止し、その非接触券に対する出場処理が終了したときに、入場用の非接触券の処理を可能とすることを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、一実施の形態に係る自動改札機の平面図である。本体Gは、改札通路Pを挾んで設けられる一対の筐体G1 ,G2 により構成されている。
【0011】
筐体G1 の入口側上面には、普通乗車券や定期券の磁気券からなる入場用の乗車券(図示せず)の投入口1a及び無線通信機能を備えたICカードからなる非接触券(図示せず)と交信するためのアンテナa1 が設けられている。また、その筐体G1 の出口側上面には、投入された乗車券を利用者へ返却するための取出口2aが設けられている。
【0012】
筐体G2 の入口側上面には、出場用の乗車券の投入口1b及び非接触券と交信するためのアンテナa2 が設けられている。また、その筐体G2 の出口側上面には、投入された乗車券を利用者へ返却するための取出口2bが設けられている。
【0013】
図2は、本体Gを統括的に制御する制御器Cの概略構成を示すブロック図であって、ROM10に格納されているシステムプログラム及びRAM11に格納されているワーキングデータを用いて入出場用の演算処理を行う中央処理部(CPU)12を有している。
【0014】
このCPU12には、I/Oユニット13を介して投入口1a,1bから投入された乗車券に記録されているデータを読取るとともに、その投入された乗車券に新たなデータを書込むための磁気券処理ユニット14と、アンテナa1 ,a2 にかざされ、又は、アンテナa1 ,a2 に軽くタッチされた非接触券とデータ授受を行うための非接触券処理ユニット(リーダライタ)15とが接続されている。なお、I/Oユニット13には、投入口1a,1bに設けられている図示しないシャッタを駆動するためのソレノイドドライバや人間検知ユニット、あるいは、ドア駆動ユニット等も接続されているが、ここでは省略されている。
【0015】
以下、図3(a),(b)のフローチャートを用いて制御動作について説明する。今、本体Gは、無人駅に設置されていて、人間検知機能及びドア開閉機能がOFFとされ(ドアが常開とされ)、本体Gはエンコーダとして機能しているものとする。
【0016】
投入口1aに入場用の乗車券が投入されると(ステップ100肯定。以下、ステップを「S」とする。)、反対側の出場用の投入口1bに設けられているシャッタ(図示せず)が閉とされる(S102)。したがって、出場側の処理は中止とされる。
【0017】
投入口1aに投入された乗車券に対して磁気券処理ユニット14により新たなデータ(入場データ)が書込まれた後、取出口2aに排出され、その排出された乗車券が抜き取られると(S104肯定)、出場側の投入口1bに設けられているシャッタが開となり、出場処理が可能となる(S106)。なお、図3(a)のフローチャートにおいて、カッコ内は、出場用の投入口1bに先に乗車券が投入されたときの制御動作を示している。この場合、乗車券が定期券の場合は、取出口2bに排出されて利用者へ返却され、普通乗車券の場合は、本体G内に回収されて集札される。
【0018】
図3(b)は、非接触券のときの制御動作を示している。すなわち、入場用のアンテナa1 に非接触券がかざされ、又は、軽くタッチされると(S200肯定)、反対側の出場用のアンテナa2 による交信が禁止される(S202)。したがって、出場側の処理は中止とされる。
【0019】
アンテナa1 にかざされ、又は、軽くタッチされた非接触券に対して非接触券処理ユニット15により新たなデータ(入場データ)が書込まれて入場処理が終了すると(S204肯定)、出場側のアンテナa2 による出場処理が可能となる(S206)。なお、図3(b)のフローチャートにおいて、カッコ内は、出場用のアンテナa2 に先に非接触券がかざされ、又は、軽くタッチされたときの制御動作を示している。
【0020】
【発明の効果】
本発明による請求項1に係る自動改札機は、入場及び出場の両方に用いられる自動改札機において、利用者を検知する人間検知機能のON・OFFに係わらず、前記自動改札機の本体の投入口に入場用の乗車券が投入されたときに、出場用の乗車券の投入を阻止し、その自動改札機の本体の取出口からその投入された乗車券が抜き取られたときに、出場用の乗車券の投入を可能とする制御手段を設けたので、無人駅に設置され人間検知機能がOFFされた場合であっても、改札通路の流動阻害を効果的に防止することができる。
【0021】
本発明による請求項2に係る自動改札機は、入場及び出場の両方に用いられる自動改札機において、利用者を検知する人間検知機能のON・OFFに係わらず、前記自動改札機の本体の投入口に出場用の乗車券が投入されたときに、入場用の乗車券の投入を阻止し、その自動改札機の本体の取出口からその投入された乗車券が抜き取られたときに、又は、その投入された乗車券の集札が終了したときに、入場用の乗車券の投入を可能とする制御手段を設けたので、無人駅に設置され人間検知機能がOFFされた場合であっても、改札通路の流動阻害を効果的に防止することができる。
【0022】
本発明による請求項3に係る自動改札機は、入場及び出場の両方に用いられる自動改札機において、利用者を検知する人間検知機能のON・OFFに係わらず、前記自動改札機の本体のアンテナに入場用の非接触券がかざされ、又は、タッチされたときに、出場用の非接触券の処理を禁止し、その非接触券に対する入場処理が終了したときに、出場用の非接触券の処理を可能とするので、無人駅に設置され人間検知機能がOFFされた場合であっても、改札通路の流動阻害を効果的に防止することができる。
【0023】
本発明による請求項4に係る自動改札機は、入場及び出場の両方に用いられる自動改札機において、利用者を検知する人間検知機能のON・OFFに係わらず、前記自動改札機の本体のアンテナに出場用の非接触券がかざされ、又は、タッチされたときに、入場用の非接触券の処理を禁止し、その非接触券に対する出場処理が終了したときに、入場用の非接触券の処理を可能とするので、無人駅に設置され人間検知機能がOFFされた場合であっても、改札通路の流動阻害を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る自動改札機の平面図である。
【図2】制御器の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
G 自動改札機の本体(本体)
G1 ,G2 筐体
1a,1b 投入口
2a,2b 取出口
a1 ,a2 アンテナ
P 改札通路
C 制御器
Claims (4)
- 入場及び出場の両方に用いられる自動改札機において、
利用者を検知する人間検知機能のON・OFFに係わらず、前記自動改札機の本体の投入口に入場用の乗車券が投入されたときに、出場用の乗車券の投入を阻止し、その自動改札機の本体の取出口からその投入された乗車券が抜き取られたときに、出場用の乗車券の投入を可能とする制御手段を設けたことを特徴とする自動改札機。 - 入場及び出場の両方に用いられる自動改札機において、
利用者を検知する人間検知機能のON・OFFに係わらず、前記自動改札機の本体の投入口に出場用の乗車券が投入されたときに、入場用の乗車券の投入を阻止し、その自動改札機の本体の取出口からその投入された乗車券が抜き取られたときに、又は、その投入された乗車券の集札が終了したときに、入場用の乗車券の投入を可能とする制御手段を設けたことを特徴とする自動改札機。 - 入場及び出場の両方に用いられる自動改札機において、
利用者を検知する人間検知機能のON・OFFに係わらず、前記自動改札機の本体のアンテナに入場用の非接触券がかざされ、又は、タッチされたときに、出場用の非接触券の処理を禁止し、その非接触券に対する入場処理が終了したときに、出場用の非接触券の処理を可能とすることを特徴とする自動改札機。 - 入場及び出場の両方に用いられる自動改札機において、
利用者を検知する人間検知機能のON・OFFに係わらず、前記自動改札機の本体のアンテナに出場用の非接触券がかざされ、又は、タッチされたときに、入場用の非接触券の処理を禁止し、その非接触券に対する出場処理が終了したときに、入場用の非接触券の処理を可能とすることを特徴とする自動改札機。
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JP2001109686A JP4743988B2 (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 自動改札機 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001109686A JP4743988B2 (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 自動改札機 |
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JP2002312812A JP2002312812A (ja) | 2002-10-25 |
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JP2001109686A Expired - Lifetime JP4743988B2 (ja) | 2001-04-09 | 2001-04-09 | 自動改札機 |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0668325A (ja) * | 1992-08-20 | 1994-03-11 | Omron Corp | 非接触パスゲートシステム |
JPH07121742A (ja) * | 1993-10-25 | 1995-05-12 | Omron Corp | 自動改札装置 |
-
2001
- 2001-04-09 JP JP2001109686A patent/JP4743988B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
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