JP4739132B2 - 熱処理装置及び熱処理方法 - Google Patents

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この発明は、熱処理装置、特に半導体製造プロセスにおけるいわゆるベーク処理に使用される熱処理装置及びこの熱処理装置を用いた熱処理方法に関する。
ホトレジストが塗布されているウエハ(基板)に対して例えばプリ露光ベーク工程、ポストベーク工程といった熱処理工程が行われる。この熱処理工程に用いられている熱処理装置は、周知の通り、ホットプレートの温度を上昇させるヒータ及びホットプレートの温度を検出する温度センサを組み込んだホットプレートと温度センサが検出したホットプレートの温度に基づいてヒータの動作を制御する制御部とを具えている。
このような熱処理装置を用いた熱処理方法は、基板の面内温度の均一性の向上や維持を目的として行われている。従来周知の熱処理方法では、例えば表面にホトレジストが塗布された被ベーキング基板が直接もしくは所定の間隙を保って載置され、この被ベーキング基板を加熱するための第1の加熱板と、この被ベーキング基板のホトレジスト塗布面の上方に配置され、被ベーキング基板を加熱するための第2の加熱板と、被ベーキング基板の周囲を取り囲むように第1の加熱板上に設けられる均熱板と、第1、第2の加熱板及び均熱板を収納する容器とを具備する基板ベーキング装置及びこのような構成を有する熱処理装置を用いている(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来周知の他の熱処理方法では、塗布膜(ホトレジスト膜)が形成された基板を載置するステージと、ステージを所定温度に加熱する加熱手段と、ステージを貫通して配置され、その先端で基板を支持するピン部材と、ピン部材を昇降し、基板が支持されるピン部材の先端位置を任意の高さ位置で保持するピン昇降機構とを具備し、ステージに載置されて加熱処理された基板が基板全体で略均一に冷却されるように基板をステージの上方に持ち上げて保持する高さを調整することにより基板の冷却速度が制御される熱処理装置を用いている(例えば、特許文献2参照。)。
ここで、図5(A)及び(B)を参照して、従来の熱処理工程につき説明する。
図5(A)及び(B)は、従来の熱処理工程におけるホットプレートの温度変化を表すグラフである。縦軸はホットプレートの温度(℃)を表し、横軸は経過時間(時刻)を表している。
図5(A)は、ホットプレートの加熱開始から温度が安定状態となるまでのホットプレートの温度変化を説明する図である。図5(A)に示すように、このような従来の熱処理工程において、時刻t1でホットプレートの設定温度を、例えば初期設定温度100℃から設定温度130℃に変更する場合には、ホットプレートの実際の温度は設定温度130℃に到達した時刻t2以後においても若干の温度上昇が避けられない。この設定温度を超える温度上昇現象は、一般にオーバーシュートと称される。
そして、このオーバーシュートは、従来公知であるいわゆるPID制御(Pは比例帯を意味し、Iは積分時間を意味し、及びDは微分時間を意味する。)の設定に従ってヒータ温度を制御することにより解消される。
このとき、ホットプレートの温度は、設定温度より上下に振れながら時間の経過とともに振れ幅が小さくなり時刻t3に至って設定温度である130℃で安定する。この時刻t2から時刻t3までの状態を過渡状態と称する。
図5(B)は、ホットプレート上にウエハが搭載された後にホットプレートの温度が安定状態になるまでの、ホットプレートの温度変化を説明する図である。図5(B)に示すように、ホットプレートの温度が設定温度(130℃)で安定した後、加熱対象であるウエハがホットプレート上に載置されて、設定温度での熱処理が行われる。
このとき安定に設定温度に保たれたホットプレートの熱が、より低温(例えば23℃程度)であるウエハに奪われることにより時刻t4以後において急激に低下する。低下した温度はヒータによる加熱により回復された後、再度のオーバーシュート、すなわち時刻t5から時刻t6までの再度の過渡状態を経て安定し、時刻t6以後の温度が設定温度で安定した定常状態となる。
このような、時刻t3以後であって加熱対象であるウエハがホットプレート上に載置される時刻t4まで、及び時刻t6以後の設定温度で安定した状態を定常状態と称する。
また、ホットプレートの温度が急激に低下する時刻t4から時刻t6に至って定常状態となるまでの時間を応答時間と称する。
このような応答時間が発生してしまうと、この応答時間の経過中、ウエハの処理(熱処理)を進めることができず、スループットが低下してしまう。
さらに、この応答時間の発生、すなわち長時間にわたるホットプレートの温度の不安定化により、特にポストベーク工程において、ウエハに形成されているレジストパターンの寸法の均一性が保てなくなってしまう。
さらにまた、応答時間をより短くするために、従来は熱容量のより大きな素材を選択し、かつホットプレートの質量をより増大させて応答時間を短くする手法が用いられていた。
例えばレジストパターンの形成工程において、露光工程前のプリベーク温度と露光工程後のポストベーク温度とを所望のパターン形状やパターン密度に応じて変化させる場合がある。
また、半導体装置の製造工程における加熱処理工程において、加熱対象物に対する設定温度はその種類によって又は工程によって異なる場合が多い。従って、既に説明した応答時間の短縮を目的として、ホットプレートに熱容量の大きな材料を選択し、ホットプレートの質量をより増大させたときに、例えば130℃と設定された初期設定温度を100℃の設定温度に変更すると、すなわちホットプレートの設定温度を初期設定温度より低温に降温させる場合に、降温に要する時間が長くなってしまう。
結果として、ウエハの載置により発生する応答時間は短縮できるものの、設定温度の変更に起因する降温時間は長くなってしまう。
従って、この降温時間の経過中は、ウエハの処理(熱処理)を進めることができず、スループットが低下してしまう。
この発明の発明者は、鋭意研究を進める中で、ホットプレート(定盤)の熱容量を動的に変化させることでこの問題点を解決しうることを見い出し、この発明を完成するに至った。
特開平9−050957号公報 特開2004−022805号公報
この発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたものであり、従って、この発明の目的は、ウエハの熱処理工程に際して、いわゆるオーバーシュートを防止しつつホットプレートの設定温度の変更に起因する応答時間をより短くして、レジストパターンの寸法の均一性を維持することができる熱処理装置及び熱処理方法を提供することにある。
この発明の第1の要旨による熱処理装置の好適な構成例によれば、以下の構成を具えているのがよい。
すなわち、熱処理装置は、第1定盤と、第2定盤と、定盤昇降機構と、第1チャンバと、第2チャンバとを具えている。第1定盤は、熱処理対象物である基板が直接的に載置されるか、又は基板と離間してこの基板を保持する第1主表面とこの第1主表面に対向する第2主表面とを有しており、さらにこの基板を加熱する第1加熱手段を有している。
また、第2定盤は第1定盤の第2主表面に対向する第1主面を有している。
さらに、定盤昇降機構は、上述の第1定盤の第2主表面と第2定盤の第1主面とを接触又は離間自在に、相対的にこれら第1及び第2定盤を昇降させる機能を有している。さらに、第1チャンバは、第1定盤の第1主表面を気密の空間内に囲む容器であって、複数の吸排気口を備えていて、第1定盤に固定されている。また、第2チャンバは、第1定盤の第2主表面及び第2定盤全体を気密の空間内に囲む容器であって、複数の吸排気口を備えていて、第1定盤に固定されている。
この発明の熱処理装置及びこの熱処理装置を用いる熱処理方法によれば、昇温時及び熱処理対象物の搭載時には、第1定盤及び第2定盤を互いに接触させて一体として全体としての熱容量を増大させるか、または流体を用いて動的に温度を制御することができるので、定盤の温度上昇及び設定温度の維持を効率的に行うことができ、かつ熱処理対象物の搭載時の定盤の温度低下をより緩やかにすることができる。従って、温度調整にかかるいわゆる応答時間を減少させることができる。よって、より短い応答時間で熱処理工程を効率よく行うことができる。
また、設定温度を下げる方向に変更する場合には、第1定盤と第2定盤とを互いに離間させて、特に熱処理対象物が保持される定盤の熱容量を減少させ、かつ定盤と冷気との接触面積を増大させるか、又は流体を用いて動的に温度を制御することができるので、より効率的な冷却が可能となる。従って、温度調整にかかる降温時間をより短縮することができる。よって、設定温度の変更を伴う熱処理工程をより効率よく行い、かつレジストパターン寸法の均一性を維持することができる。
以下、図を参照して、この発明の実施形態につき説明する。なお、図には、この発明が理解できる程度に各構成成分の形状、大きさ及び配置関係が概略的に示されているに過ぎず、これによりこの発明が特に限定されるものではない。また、以下の説明に用いる各図において同様の構成成分については、同一の符号を付して示し、その重複する説明を省略する場合もあることを理解されたい。
<第1の実施形態>
図1(A)及び(B)を参照して、この例の熱処理装置の構成につき説明する。
図1(A)及び(B)はこの例の熱処理装置の切断端面を概略的に示す図であって、(A)図は降温時の熱処理装置の態様を示しており、(B)図は基板加熱時の熱処理装置の態様を示している。なお、以下の説明において、加熱処理の対象となる熱処理対象物を基板とする例につき説明する。
熱処理装置10は、互いに上下に対向する2つの定盤、すなわち第1定盤20と第2定盤30とを有している。これら第1定盤20及び第2定盤30の平面形状は、四角形、円形といった任意好適な形状とすることができる。
第1定盤20は、好ましくは第1主表面20a及びこの第1主表面20aに平行して対向する第2主表面20bを有している。
第1定盤20の第1主表面20a及び第2主表面20bは、この発明の目的を損なわない範囲で任意好適な面形状とすることができる。少なくとも第2主表面20bは、第2定盤30の第1主面30aに隙間なく密着できる形状とすればよい。この例では第1主表面20a及び第2主表面20bのいずれもフラットな平面で構成されている。
第1主表面20aは、基板保持面として使用される面である。すなわち、好ましくは、この第1主表面20aはその領域の一部分を基板50の一方の主面(互いに対向する表面50a及び裏面50bのうち、図示例では裏面50b)が密着して直接的に載置される基板搭載面としてもよい。或いは又、この第1主表面20aには基板50の裏面50bとは離間して基板50を保持する、例えば第1主表面20aから突出して構成される従来公知のいわゆるスペーサといった基板保持機構26を設けて、この基板保持機構26で基板を保持してもよい。
図1(A)には、第1定盤20は、基板保持機構26としてのスペーサの頂面に基板50の裏面50bを接触させて基板50を支持する例を示してある。
第1定盤20の第1主表面20a及び第2主表面20bに挟まれる厚み内には、第1加熱手段22が設けられている。この第1加熱手段22は、第1定盤20自体を加熱し、また第1主表面20a上に支持される基板50を加熱することができる。
この第1加熱手段22としては、このような加熱処理装置に常用され、従来公知の構成を有するいわゆるヒータを使用することができる。
基板50の全体を均一に加熱することができるように、この例では複数個の第1加熱手段22が任意好適な配置で互いに離間して配置されて設けられている。しかしながら、設計に応じて第1定盤20に第1加熱手段22は一個設ける構成とすることもできる。
第1定盤20は、その第1加熱手段22それぞれと第1主表面20aとの間の領域中に、複数個の温度センサ24を具えている。温度センサ24は、複数個の第1加熱手段22と1対1の対応関係で設けられている。
これら温度センサ24は、各第1加熱手段22によって加熱された第1定盤20の部分領域の温度をモニタする。このモニタリングは、従来と同様に第1定盤20全体の温度を均一に維持するために行う。
各第1加熱手段22及びこれに対応する温度センサ24の各組は、それぞれ互いに独立して従来公知のいわゆるPID制御により動作の制御を受ける。
PID制御及びこのPID制御に使用される機能部の構成を、図示を省略して簡単に説明する。
温度センサ24の検出した温度(データ)は、熱処理装置10の外部に存在する温度制御部に送られる。
温度制御部は、検出された温度(データ)に基づいて、この検出温度が予め設定されている設定温度よりも低い場合には、加熱手段制御部に対して第1加熱手段22の熱出力を上げる方向に制御する指令信号(第1指令信号)を出力し、また、検出された温度が設定温度より高い場合には、第1加熱手段22の熱出力を低下させる方向に制御する指令信号(第2指令信号)を出力する。
第1指令信号が入力された加熱手段制御部は、第1加熱手段22を熱出力が上がる方向に制御し、また、第2指令信号が入力された加熱手段制御部は第1加熱手段22の熱出力を低下させる方向に制御する。
これら温度制御部、加熱手段制御部は、従来公知のいわゆるコンピュータ資源及びこれに搭載されて互いに協働するソフトウェア資源により実現することができる。
第2定盤30は、図示例では既に説明した第1定盤20と同様の構成を有している。すなわち、この例の第2定盤30は、第1主面30a及びこの第1主面30aに平行に対向する第2主面30bを有していて、特に第1主面30aは、第1定盤20の第2主表面20bと同一の平面形状を有している。
第2定盤30の2つの主面のうち、少なくとも第1主面30aは、第1定盤20の第2主表面20bに隙間なく密着できる形状、すなわちこの例ではいずれの面もフラットな平面で構成されている。
第2定盤30の第1主面30a及び第2主面30bに挟まれた厚み内には、第2定盤30を加熱する第2加熱手段32が設けられている。
第2加熱手段32は、既に説明した第1加熱手段22と同様の構成とすることができる。すなわち、第2加熱手段32は、このような加熱処理装置に常用され、従来公知の構成を有するいわゆるヒータを使用することができる。
この例では、第1加熱手段22の場合と同様に、複数個の第2加熱手段32は任意好適な配置で互いに離間して配置して設けてもよいし、或いは一個設けるようにしてもよい。
第2定盤30は、その第2加熱手段32それぞれと第1主面30aとの間の領域中に、複数個の温度センサ34が複数個の第2加熱手段32と1対1の対応関係で設けられている。
これら温度センサ34は、第2定盤30全体の温度を均一に維持するために、1つの第2加熱手段32により温度の維持が可能である第2の定盤30の部分領域の温度をモニタする。
熱処理装置10は定盤昇降機構40を具えている。定盤昇降機構40は、好ましくは第2定盤30と第1定盤20とを第1定盤20の第2主表面20bと第2定盤30の第1主面30aとを接触又は離間自在に相対的に昇降させる。
すなわち、定盤昇降機構40は、第1定盤20及び第2定盤30のいずれか一方又は双方を、図中の白抜き双頭矢印A方向及びB方向のいずれか一方向又は両方向に移動させて、間隙Sを生じさせるか又は第1定盤20の第2主表面20bと第2定盤30の第1主面30aとを密着させる。
図1(A)及び(B)に示す構成例では、第1定盤20を固定して、第2定盤30のみを双頭矢印A方向又はB方向に作動(移動)可能としてある。
このように第2定盤30のみを昇降させる構成とすれば、搬送されてきて第1定盤20の第1主表面20a上に支持される基板50の位置精度が確保しやすいという利点がある。
また、このような構成とすれば、第1主表面20aより上側に可動の構成が存在しないため、基板50の表面50aの粉塵等による汚染を効果的に防止することができる。
次に、図2を参照して、この発明の熱処理装置10の吸排気系につき説明する。
図2は、この発明の熱処理装置及びこれに適用して好適な吸排気系の構成例を説明するための模式図である。
吸排気系は、第1チャンバ102及び第2チャンバ104を有している。
第1チャンバ102は、第1定盤20の少なくとも第1主表面20aを気密の空間内に囲む容器状の筐体により構成されている。
この例では、第1チャンバ102の端縁は第1定盤20の厚みを構成する側面に隙間なく固定されている。
第1チャンバ102は、熱処理対象物である例えば基板が搬入及び搬出自在に、すなわち開放自在に構成されている。
熱処理対象物、或いは第1定盤20の第1主表面20aの冷却時には、第1チャンバ102を開放して、冷気を導入する。
第1チャンバ102は、開閉自在に構成されている複数の吸排気口(102a、102b)を有している。これらは、熱処理対象物の熱処理中にいわゆるパージエアの導入(吸気)及び排気に用いられる。
第1チャンバ102は、この例では第1定盤20側に複数の第1吸排気口(102aa、102ab)を有している。
また、この例では第1チャンバ102は、さらに第1定盤20の第1主表面20aに対向する位置に複数の第2吸排気口(102ba、102bb、102bc)を有している。
第1チャンバ102における吸排気口の動作(開閉)例につき説明する。
第1吸排気口(102aa、102ab)及び第2吸排気口(102ba、102bb、102bc)を開放する。第1吸排気口102aaからパージエアを導入し、第1吸排気口102abから排気する。
第2チャンバ104は、第1定盤20の少なくとも第2主表面20b及び第2定盤30の全体を気密の空間内に囲い込む容器状の筐体により構成されている。
この例では、第2チャンバ104の端縁は第1定盤20の厚みを構成する側面に隙間なく固定されている。また、第2チャンバ104は気密の空間を画成してこの空間内に第2定盤30を格納している。
第2チャンバ104は、画成する気密の空間内に、第2定盤30の第2主面30bに接続して設けられている定盤昇降機構40の構成要素の一部を格納し残りの一部を外側に露出させている(定盤昇降機構40の具体的な構成については後述する。)。
第2チャンバ104は、開閉自在に構成されている複数の吸排気口(104aa、104ab)を有している。この例では第2定盤30の第2主面30bの直下であって、第2定盤30の端縁近傍に対応する位置に互いに離間させて設けられている。
これら吸排気口(104aa、104ab)は、例えば熱処理対象物の熱処理工程時には閉鎖される。また冷却時にはこれらを開放して、一部を冷気を導入するための吸気口とし、残りの一部を熱気の排気口として、第2チャンバ104内を流れる気流を生成させることで熱処理対象物の冷却を行う。
例えば、熱処理工程終了後の冷却工程において、吸排気口(104aa、104ab)の一方を吸気口として冷気を導入し、他方を排気口として熱気を排出する構成とすれば、特に第1定盤20と第2定盤30との間隙Sに、白抜き双頭矢印で示したC方向又はD方向に流れる気流を発生させることができる。
従って、特に第1定盤20の第2主表面20b及び第2定盤30の第1主面30aを効率的に冷却することができる。
図1及び図2を参照して説明した熱処理装置10の特に定盤昇降機構40の構成例について、図3を参照して説明する。
図3は、この発明の熱処理装置に適用して好適な定盤昇降機構の構成例を説明するための模式図である。
定盤昇降機構40は、昇降棒42を具えている。この昇降棒42は、図中の白抜き双頭矢印A方向又はB方向に移動して、第2定盤30を白抜き双頭矢印A方向又はB方向に昇降させる。
昇降棒42は、その一部分が高温に曝されるため、耐熱性及び放熱性を考慮した任意好適な素材により構成し、かつ放熱性を高めるために好ましくは例えば中空の筒状の構成とするのがよい。
昇降棒42の両端部には断熱部材44が設けられている。この断熱部材44は熱伝導性が低く、かつ放熱性の高い材料、好ましくは例えばセラミック材料により構成するのがよい。
第1断熱部材44aは、第2定盤30に接触して固定され、間接的に昇降棒42と第2定盤30とを連結している。
第1断熱部材44aは、加熱された第2定盤30の熱が昇降棒42に伝導することを防止して、熱に起因する昇降機構の機能不全を防止する機能を果たす。
第2断熱部材44bは、結合部材(例えばリンクアーム)48に接触して固定されている。第2断熱部材44bは、特に第2チャンバ104内で加熱された昇降棒42の熱が結合部材48及びこれに接続されている部材に伝導することを防止して、昇降機構の熱に弱い構成要素、特にボールねじ41(後述する。)の熱による機能不全を防止する機能を果たす。
昇降棒42は、従来公知の直動機器(リニアガイド)46により支持されている。直動機器46は、第2チャンバ104の機密性を損なうことなく第2チャンバ104を貫通して固定され、昇降棒42を支持している。
結合部材48には、さらにボールねじ41が動作可能な状態で接続されて設けられている。このボールねじ41を動作させることにより、結合部材48並びにこの結合部材48に接続されている第2断熱部材44b及び昇降棒42、ひいては第2定盤30を白抜き双頭矢印A方向又はB方向に昇降させる。
このボールねじ41には、プーリー43が結合されていて、このプーリー43を介して駆動手段47の動力がボールねじ41に伝達される。これによりボールねじ41は回転運動を行い、昇降棒42、すなわち第2定盤30を昇降させる。
プーリー43は、この例では2つのプーリー、すなわち第1プーリー43a及び第2プーリー43bにより構成されている。
第1プーリー43aはボールねじ41の一端に固定されている。第2プーリー43bは、例えば駆動モータである駆動手段47に、駆動手段47の発生する回転駆動力が伝達されるように接続されている。これら第1プーリー43a及び第2プーリー43bはプーリーベルト45により連結されている。すなわち、駆動手段47の回転駆動力は、このプーリーベルト45により第2プーリー43bから第1プーリー43aに伝達される。
図1及び図2を参照して、この発明の熱処理装置10の具体的な動作につき説明する。
加熱処理時、すなわち第1定盤20の温度を上昇させるか、又は所望の設定温度に維持する場合には、図1(B)に示すように、第1定盤20の第2主表面20bと第2定盤30の第1主面30aとを密着させて、第1定盤20及び第2定盤30を一体の構成として加熱すればよい。
このようにすれば、第1定盤20単独で加熱工程を実施する場合よりも、第1定盤20の熱容量に、さらに第2定盤30の熱容量が加わるため、全体として熱容量が増大して熱処理対象物の加熱をより効率的に行うことができる。
また、第1定盤20及び第2定盤30が互いに接触して構成される構造体全体として、得た熱を放出しにくくなるため、設定温度の維持がより容易になる。
第1定盤20及び第2定盤30の質量、すなわち熱容量の総和及びこれらが具える第1及び第2加熱手段22及び32の発生する熱量の総和は、熱処理対象物である例えばウエハが載置された際の第1定盤20の温度の低下を効果的に緩和することを考慮して、好ましくは、従来の同種の装置に比較して1倍を超えて2倍より小さくするのがよい。
具体的には、第1定盤20及び第2定盤30それぞれの熱容量を、好ましくは例えば従来の定盤(例えばホットプレート)の80%程度とするのがよい。これは第1及び第2加熱手段22及び32の質量(容積)を減じることにより実現することができる。
このとき、第1及び第2加熱手段22及び32それぞれの加熱時の熱量は、好ましくは従来の80%程度として行うのがよい。これは第1及び第2加熱手段22及び32の出力を調節することにより実現することができる。
なお、第2定盤30に、第2加熱手段32及び温度センサ34を設けずに、第2定盤30を、単に第1定盤20に対する熱容量調整部材として使用することもできる。
この場合には、第1加熱手段22のみにより、第1定盤20及び第2定盤30の加熱及び設定温度の維持を行う必要がある。
従って、この場合には、第1定盤20を、従来の熱量の160%程度の出力が可能な第1加熱手段22を具える構成とするのがよい。
このような構成とすれば、第2定盤30に第2加熱手段32及び温度センサ34のみならず、これらに接続される配線といった構成要素を不要とすることができるので、熱処理装置10の構成をより簡易なものとできる。よって、熱処理装置自体のコスト、ひいては製造される半導体装置のコストをより効果的に低減することができる。
降温処理、すなわち第1定盤20の設定温度をより低い温度に再設定する場合には、図1(A)及び図2に示したように、既に説明した定盤昇降機構40を作動させて、この例では第2定盤30を図中の白抜き双頭矢印B方向に下降させることにより、第2定盤30を第1定盤20から離間させて間隙Sを生成させる。
このように間隙Sを生成させることにより、第1定盤20及び第2定盤30が互いに接して形成される構造体全体の熱容量が、第1定盤20又は第2定盤30が保持する個別の熱容量ごとに分離される。
従って、冷却対象が第1定盤20及び第2定盤30が互いに接して形成される構造体全体から第1定盤20のみになる。すなわち、冷却時に冷却対象の熱容量をほぼ1/2に低減できるため、冷却対象である第1の定盤20の温度をより効率的に低下させることができる。
このとき、間隙Sを生成させた状態で、第2チャンバ104の吸排気口104aa及び104abを動作させて、白抜き双頭矢印で示したC方向又はD方向に流れる冷却気流を発生させる。
このようにすれば、互いに離間した第1定盤20の第2主表面20b及び第2定盤30の第1主面30aの両方、すなわちより大面積の領域に冷却気流を接触させることができるので、第1定盤20の冷却をより効率的に行うことができる。
ここで、この例の熱処理装置10の動作(制御)につき説明する。
まず、設定温度を130℃として、この温度まで昇温させる。この場合には予め、第1定盤20の第2主表面20bと第2定盤30の第1主面30aとを互いに接触(密着)させて、第1定盤20及び第2定盤30を一体の定盤として全体として熱容量を増大させておく。
この状態で温度分布を温度センサ24、34により検出して第1及び第2加熱手段22及び32の発生する熱量を調整しつつ温度分布が均一になるように、第1定盤20及び第2定盤30を設定温度まで上昇させる制御を行う。
次いで、設定温度130℃を維持する。この場合には、温度センサ24、34が検出した温度(データ)に基づいて、検出された温度が設定温度より低い場合には第1及び第2加熱手段22及び32を動作させ、検出された温度が設定温度より高い場合には第1及び第2加熱手段22及び32を停止させる。
次に、設定温度130℃での熱処理対象物に対する熱処理工程が終わったら、次の熱処理工程の設定温度へと変更する。すなわち、この場合には設定温度を130℃から100℃に変更する。この場合には、まず第1及び第2加熱手段22及び32の動作を停止する。そして、定盤昇降機構40により第2定盤30を下降させる。結果として、第1定盤20は第2定盤30と離間するので熱容量は第1定盤20及び第2定盤30それぞれ固有の容量に分離される。
よって、第1定盤20及び第2定盤30それぞれの温度を効率的に低下させることができる。
第1定盤20及び第2定盤30が設定温度100℃に近づいたところで再び第1定盤20の第2主表面20bと第2定盤30の第1主面30aとを互いに接触(密着)させて、第1定盤20及び第2定盤30を一体の定盤として全体として熱容量を増大させる。
このようにすれば既に説明したいわゆるオーバーシュート現象を効果的に防止することができる。また、設定温度の変更に伴う降温時間をより短くすることができる。
上述した温度制御及び動作制御に使用される機能部の構成は、この発明の主要部ではないため、図示は省略して簡単に説明する。
温度センサ24、34の検出した温度(データ)は、熱処理装置10の外部に存在する温度制御部に送られる。
温度制御部は、検出された温度(データ)に基づいて、第1及び第2加熱手段22及び32、定盤昇降機構40を個別に制御する制御部に対して指令信号を出力する。
指令信号が入力された制御部は、第1及び第2加熱手段22及び32、定盤昇降機構40を適宜動作制御する。
<第2の実施形態>
図4を参照して、この例の熱処理装置の構成につき説明する。
図4はこの例の熱処理装置の切断端面を概略的に示す図である。
この例の熱処理装置10は、その詳細な構成については後述するが単一の定盤、すなわち還流定盤60を具えていることを特徴としている。
還流定盤60は、第1主表面60a及びこの第1主表面60aに平行に対向する第2主表面60bを有している。
第1主表面60a及び第2主表面60bは、この発明の目的を損なわない範囲で任意好適な面形状とすることができる。この例ではいずれもフラットな平面で構成されている。
第1主表面60aは、基板保持面として使用される面である。すなわち、好ましくは、この第1主表面60aはその領域の一部分を基板50の一方の主面(互いに対向する表面50a及び裏面50bのうち、図示例では裏面50b)が密着して直接的に載置される基板搭載面としてもよい。或いは又、この第1主表面60aには基板50の裏面50bとは離間して基板50を保持する、例えば第1主表面60aから突出して構成される従来公知のいわゆるスペーサといった基板保持機構66を設けて、この基板保持機構66で基板を保持してもよい。
図示例では基板保持機構66としてのスペーサの頂面に基板50の裏面50bを接触させて基板50を支持している。
還流定盤60の第1主表面60a及び第2主表面60bに挟まれる厚み内には、定盤60自体を加熱することができる加熱手段62が設けられている。この加熱手段62は、還流定盤60自体を加熱し、また第1主表面60a上に支持される基板50を加熱することができる。
この加熱手段62としては、このような熱処理装置に常用され、従来公知の構成を有するいわゆるヒータを使用することができる。
この例では一個の加熱手段62が設けられている。加熱手段62は基板50の全体を均一に加熱することができることを条件として、任意の配置で複数個とすることもできる。
この加熱手段62に対向する第1主表面60a側には、複数個の温度センサ64が設けられている。
これら複数個の温度センサ64は、還流定盤60、ひいては基板50の全体を均一な温度とできる任意好適な間隔及び位置に設けられる。
還流定盤60は、加熱手段62と複数個の温度センサ64との間に、すなわち還流定盤60の厚み内に格納される還流チャンバ68を具えている。
還流チャンバ68は、この例では熱処理対象物である基板50の平面サイズよりも大きな平面サイズを有している。
還流チャンバ68には、還流媒体90が充填されている。この還流媒体90は、還流定盤60全体としての熱容量を増大させ、流体である還流媒体90により還流定盤60の特に第1主表面60aに加熱手段62の発する熱をより均一に伝達し、面内温度分布のばらつきをより小さくすることができる。
還流媒体90としては、好ましくは、例えば液体状のガリウム(Ga)を用いるのがよい。ガリウムは、熱伝導率41.0W/(m・k)と水に比較して格段に大きな熱伝導率を有している。また、ガリウムは単位容積あたりの熱容量に優れており、その沸点は2420℃、熱膨張係数は1.83×10-6である。従って、想定される温度条件が90℃から130℃程度の温度であることから、この温度範囲で沸騰してしまう流体、例えば水(H2O)よりも適用して好適であるといえる。
なお、還流媒体90はこの例に限定されず、想定される温度条件、熱容量、熱伝導率等を考慮して、ガリウム以外の任意好適な流体を適用することができる。
還流チャンバ68には、配管69により還流手段80が接続されている。これら配管69及び還流手段80により、還流媒体90を還流チャンバ68内に還流させて、第1主表面60aの面内温度分布のばらつきを防止する。
配管69及び還流手段80は、従来公知の任意好適な配管及びポンプ等を組み合わせて適用することができる。
また、この例の熱処理装置10は、好ましくは還流媒体90の温度を低下又は上昇させることができる熱交換ユニットを具えるのがよい(図示しない。)。
この例の熱処理装置10は、還流チャンバ68及び還流媒体90の存在により熱容量が増大しているので、これを補償するために加熱手段62の出力を大きくしておく必要がある。
この例の熱処理装置10は、さらに攪拌手段70を具える構成としてもよい。攪拌手段70は、還流チャンバ68内の還流媒体90を能動的に攪拌して、第1主表面60aの面内温度分布のばらつきをより効果的に防止する。
この例の攪拌手段70は、第1攪拌手段70a及び第2攪拌手段70bを有している。上述したように還流媒体90としてガリウムを適用した場合には、これら攪拌手段70a及び70bを、好ましくは例えば電磁石により構成するのがよい。
この電磁石を作動させることによりガリウムが流動する程度の磁界を発生させて、ガリウムを攪拌し、還流定盤60の温度を一定に保ちやすくなる。
また、この電磁石により、ガリウムが発熱する程度のより高周波である磁界を発生させてもよい。
この例では、第1攪拌手段70aは、還流定盤60の第1主表面60aに対向させて配置されている。また、第2攪拌手段70bは、還流定盤60の第2主表面60bに対向させて配置されている。
ここで、この例の熱処理装置10の動作(制御)につき説明する。
まず、設定温度を130℃として、この温度まで昇温させる。この場合には、還流手段80の動作を停止した状態で、加熱手段62及び攪拌手段70を動作させる。温度分布を温度センサ64により検出して加熱手段62の発生する熱量を調整しつつ温度分布が均一になるように、還流定盤60を設定温度まで上昇させる制御を行う。
次いで、設定温度130℃を維持する。この場合には、温度センサ64が検出した温度(データ)に基づいて、検出された温度が設定温度より低い場合には加熱手段62を動作させ、検出された温度が設定温度より高い場合には加熱手段62を停止させる。なお、温度センサ64により温度分布の不均一(偏り)が検出された場合には、攪拌手段70を動作させて温度分布の均一性を維持する制御を行う。
次に、設定温度130℃での熱処理対象物に対する熱処理工程が終わったら、次の熱処理工程の設定温度へと変更する。すなわち、この場合には設定温度を130℃から100℃に変更する。この場合には、まず加熱手段62の動作を停止する。そして、熱交換ユニットにより、還流媒体90の温度を設定温度(100℃)より低い温度に低下させつつ、還流媒体90を還流手段80の動作により還流させることで、還流定盤60の温度を低下させる。
還流定盤60の温度が設定温度より若干高い温度、この場合には例えば103℃程度となったところで、還流媒体90の流動を停止するか、又は流動速度を低下させる。同時に加熱手段を動作させて、還流定盤60の経時的な温度低下率がより小さくなるようにする。最後に設定温度100℃に至る直前の時点で還流手段80の動作を停止させる制御を行う。
このようにすれば既に説明したいわゆるオーバーシュート現象を効果的に防止することができる。また、設定温度の変更に必要な降温時間をより短くすることができる。
これらの制御は、従来公知であるいわゆるPID制御により行われる。この例の熱処理装置10では還流チャンバ68及び還流媒体90を用いるので、パラメータを最適化する必要がある。このパラメータの最適化は、還流チャンバ68及び還流媒体90の熱伝導率といった物理的特性を考慮して一義的に最適化することができる。
上述した温度制御及び動作制御に使用される機能部の構成は、この発明の主要部ではないため、図示は省略して簡単に説明する。
温度センサ64の検出した温度(データ)は、熱処理装置10の外部に存在する温度制御部に送られる。
温度制御部は、検出された温度(データ)に基づいて、加熱手段62、攪拌手段70、還流手段80及び熱交換ユニットを個別に制御する制御部に対して指令信号を出力する。
指令信号が入力された制御部は、加熱手段62、攪拌手段70、還流手段80及び熱交換ユニットを適宜動作制御する。
これら温度制御部、制御部は、従来公知のいわゆるコンピュータ資源及びこれに搭載されて互いに協働するソフトウェア資源により実現することができる。
熱処理装置を概略的に示す図である。 この発明の熱処理装置及びこれに適用して好適な吸排気系の構成例を説明するための模式図である。 この発明の熱処理装置に適用して好適な昇降機構の構成例を説明するための模式図である。 熱処理装置を概略的に示す図である。 従来技術の説明図である。
符号の説明
10:熱処理装置
20:第1定盤(ホットプレート)
20a、60a:第1主表面
20b、60b:第2主表面
22:第1加熱手段
24、34:温度センサ
26、66:基板保持機構(スペーサ)
30:第2定盤
30a:第1主面
30b:第2主面
32:第2加熱手段
40:定盤昇降機構
41:ボールねじ
42:昇降棒
43:プーリー
43a:第1プーリー
43b:第2プーリー
44:断熱部材
44a:第1断熱部材
44b:第2断熱部材
45:プーリーベルト
46:直動機器(リニアガイド)
47:駆動手段(駆動モータ)
48:結合部材(リンクアーム)
50:基板(ウエハ)
50a:表面
50b:裏面
60:還流定盤
62:加熱手段
64:温度センサ
68:還流チャンバ
69:配管
70:攪拌手段
70a:第1攪拌手段
70b:第2攪拌手段
80:還流手段
90:還流媒体
102:第1チャンバ
102a、102aa、102ab:第1吸排気口
102b、102ba、102bb、102bc:第2吸排気口
104:第2チャンバ
104aa、104ab:吸排気口

Claims (5)

  1. 基板を保持する第1主表面及び当該第1主表面に対向する第2主表面を有しており、前記基板を加熱する第1加熱手段を有する第1定盤と、
    前記第1定盤の前記第2主表面に対向する第1主面を有する第2定盤と、
    前記第1定盤の前記第2主表面と前記第2定盤の前記第1主面とを接触又は離間自在に昇降させる定盤昇降機構と
    前記第1定盤の前記第1主表面を気密の空間内に囲む容器であって、複数の吸排気口を備えていて、前記第1定盤に固定された第1チャンバと、
    前記第1定盤の前記第2主表面及び前記第2定盤全体を気密の空間内に囲む容器であって、複数の吸排気口を備えていて、前記第1定盤に固定された第2チャンバと
    を具えていることを特徴とする熱処理装置。
  2. 前記第2定盤は、前記第1定盤に接触時に前記第1定盤を加熱する第2加熱手段をさらに具えていることを特徴とする請求項1に記載の熱処理装置。
  3. 前記定盤昇降機構は、前記第2定盤を昇降させる昇降機構であることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱処理装置。
  4. 基板を保持する第1主表面及び当該第1主表面に対向する第2主表面を有しており、前記基板を加熱する第1加熱手段を有する第1定盤、前記第1定盤の前記第2主表面に対向する第1主面を有しており、前記第1定盤を加熱する第2加熱手段を有している第2定盤、前記第1定盤の前記第2主表面と前記第2定盤の前記第1主面とを接触又は離間自在に、前記第2定盤を昇降させる昇降機構と、前記第1定盤の前記第1主表面を気密の空間内に囲む容器であって、複数の吸排気口を備えていて、前記第1定盤に固定された第1チャンバと、前記第1定盤の前記第2主表面及び前記第2定盤全体を気密の空間内に囲む容器であって、複数の吸排気口を備えていて、前記第1定盤に固定された第2チャンバとを具えている熱処理装置を準備する工程と、
    前記第1定盤の前記第2主表面と前記第2定盤の前記第1主面とを接触させた状態で、前記第1加熱手段及び前記第2加熱手段を動作させて、前記第1定盤を加熱して第1の温度に維持する工程と、
    前記第1定盤の前記第1主表面に基板を保持して前記第1の温度で加熱処理を行う工程と
    を含むことを特徴とする熱処理方法。
  5. 前記第1の温度で加熱処理を行った後、前記第1定盤及び前記第2定盤を当該第1の温度よりも低い温度に降温して第2の温度に維持する場合には、
    前記第1加熱手段及び前記第2加熱手段の動作を停止する工程と、
    前記第1定盤の前記第2主表面と前記第2定盤の前記第1主面とを離間させた状態で降温させた後、前記第1加熱手段及び前記第2加熱手段を動作させて前記第1定盤を前記第2の温度に維持する工程と
    をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の熱処理方法。
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