JP2003100856A - ウェハ支持部材 - Google Patents

ウェハ支持部材

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JP2003100856A
JP2003100856A JP2001293034A JP2001293034A JP2003100856A JP 2003100856 A JP2003100856 A JP 2003100856A JP 2001293034 A JP2001293034 A JP 2001293034A JP 2001293034 A JP2001293034 A JP 2001293034A JP 2003100856 A JP2003100856 A JP 2003100856A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウェハの昇温時間及び冷却時間を効果的に短縮
することが可能なウェハ支持部材を提供する。 【解決手段】ウェハ支持部材1を、板状セラミック体2
の載置面4と反対側の表面近傍に静電吸着用電極5を埋
設したウェハステージ2と、導電性プレート8と、リフ
ト機構12とから構成し、上記板状セラミック体2の下
面にはガス溝7を形成するとともに、上記導電性プレー
ト8には上記ガス溝7と連通するガス導入孔10を設
け、載置面4に載せたウェハWを加熱する時には、リフ
ト機構12によってウェハステージ2を導電性プレート
8より切り離し、載置面4に載せたウェハWを冷却する
時には、リフト機構12によってウェハステージ2を導
電性プレート8に当接させるとともに、静電吸着用電極
5に通電して静電吸着力を発現させ、ウェハステージ2
を導電性プレート8に吸着固定させ、かつガス導入孔1
0よりガス溝7に不活性ガスを供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置や液晶
装置の製造工程において、半導体ウェハや液晶用ガラス
等のウェハを保持した状態で加熱、冷却するのに使用す
るウェハ支持部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置や液晶装置等の電子機器を製
造する場合、半導体ウェハや液晶用ガラス等のウェハ上
に絶縁膜や金属膜等の薄膜を形成する工程やそれらをエ
ッチングしてパターニングする工程が繰り返し行われて
おり、これらの工程中、ウェハを保持するためにウェハ
支持部材が用いられている。また、成膜やエッチング等
の工程では、加工中のウェハ温度が加工速度や加工精度
に大きな影響を及ぼし、また、ウェハの加熱や冷却に要
する時間がプロセス時間の大きな割合を占めることか
ら、ウェハ温度を正確に素早く制御し、加熱、冷却時間
を短時間で行うことが要求されている。
【0003】従来、ウェハを保持するウェハ支持部材と
しては、図5に示すように、板状セラミック体43の上
面をウェハWを載せる載置面44としたウェハステージ
42と、冷却水等を流す通路46を備えた金属製の導電
性プレート45とからなり、上記ウェハステージ42の
載置面44と反対側の表面に導電性プレート45を金属
ボンディング等の技術により接合したものが使用されて
いた。
【0004】そして、このウェハ支持部材41を用いて
ウェハWに加工を施すには、ウェハWを載置面44に載
せた状態で載置面44の上方に配置されたランプ(不図
示)を点灯させることにより、ウェハW及びウェハステ
ージ42を所定の加工温度に間接的に加熱し、ウェハW
に成膜処理やエッチング処理を施した後、ランプ(不図
示)の点灯を止めるとともに、導電性プレート45の通
路46に冷却水を流してウェハWを室温付近にまで冷却
することにより加工したウェハWを取り出すようになっ
ていた。
【0005】また、上述したようなランプ加熱では、ウ
ェハWを所定の温度に昇温するのに時間を要することか
ら、この昇温時間を短縮するため、ウェハステージ42
を形成する板状セラミック体42中にヒータ用電極を埋
設し、このヒータ用電極に通電してウェハステージ42
を発熱させることにより載置面44に載せたウェハWを
直接加熱するようにしたものや、ウェハステージ42を
形成する板状セラミック体43中の載置面44近傍に静
電吸着用電極を埋設し、この静電吸着用電極とウェハW
との間に電圧を印加して静電吸着力を発現させることに
よりウェハWを載置面44に強制的に吸着させ、ウェハ
Wの温度分布がより均一になるようにしたものも提案さ
れている。
【0006】ところが、ウェハステージ42と導電性プ
レート45とを金属ボンディング等にて接合したウェハ
支持部材41は熱容量が大きいため、ランプ加熱やヒー
タ用電極による直接加熱に関係なく、ウェハステージ4
2を所定の温度に発熱させるのに、ウェハステージ42
のみを発熱させる場合と比較してかなり長い時間を要す
ることから、結果としてウェハWを所定の温度に加熱す
るまでの昇温時間が長くなり、スループットを向上させ
ることができないといった課題があった。
【0007】そこで、特開平11−111829号公報
では、図6に示すように、ウェハステージ42にヒータ
用電極47を備えた構造において、ウェハステージ42
と導電性プレート45とを接合せずに単に当接させた構
造とし、ウェハステージ42を形成する板状セラミック
体43中の下面側近傍に静電吸着用電極48を設け、ウ
ェハステージ42の載置面44に載せたウェハWを加熱
する時には、ヒータ用電極47に通電してウェハステー
ジ42を発熱させ、ウェハWを所定の温度に加熱し、ウ
ェハステージ42の載置面44に載せたウェハWを冷却
する時には、静電吸着用電極48に通電して導電性プレ
ート45との間に静電吸着力を発現させ、上記ウェハス
テージ42と導電性プレート45とを強制的に吸着固定
させることにより両者の熱伝達効率を高めて急冷するよ
うにしたウェハ支持部材51が提案されている。
【0008】このウェハ支持部材51によれば、ウェハ
Wの加熱時にウェハステージ42が導電性プレート45
と密着していないため、ウェハステージ42を加熱させ
た時に導電性プレート45へ逃げる熱量を抑えて昇温速
度を向上させることができることから、一つのウェハW
に加工を施すのに要するトータル時間を短縮することが
できるといった利点があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示すウェハ支持部材51においても、冷却速度は高める
ことができず、50℃/分以上の冷却速度を得ることは
できなかった。
【0010】また、ウェハWの加熱時にはウェハステー
ジ42と導電性プレート45との間に静電吸着力を働か
せていないものの、ウェハステージ42を導電性プレー
ト45上に載せた構造であることから、その接触部をミ
クロ的に見ると部分的に接触しており、ウェハステージ
42の熱が導電性プレート45に伝達されるため、ウェ
ハWを所定の温度に加熱するのに要する昇温時間をさら
に短縮することができなかった。
【0011】しかも、加熱、冷却を繰り返すと、ウェハ
ステージ42の下面には電荷が帯電し、ヒータ用電極4
7への通電を止めてもウェハステージ42と導電性プレ
ート45との間には残留吸着力と呼ばれる静電気力が発
生し、ウェハステージ42と導電性プレート45との接
触面積が増えるため、ウェハWの加熱時には、ウェハス
テージ42の熱が導電性プレート46へ流れ易くなり、
ウェハWを所定の温度に加熱するまでの昇温時間が長く
なるといった不都合もあった。
【0012】また、ウェハ一枚当たりの生産性を高める
ため、ランプ出力やヒータ用電極47への出力を高めて
ウェハ支持部材51をさらに急速昇温すると、ウェハス
テージ42の熱容量が大きいことから、ウェハステージ
42を形成する板状セラミック体43に作用する熱応力
が大きくなり過ぎ、ウェハステージ42が破損するとい
った恐れもあった。
【0013】
【発明の目的】本発明はこのような課題に鑑み発明され
たものであり、その第一の目的は、ランプ加熱及びヒー
タ用電極による直接加熱において、ウェハを所定の加工
温度まで加熱するのに要する昇温時間及び加工温度から
室温付近にまで冷却するのに要する冷却時間を効果的に
短縮することが可能なウェハ支持部材を提供することに
ある。
【0014】また、第二の目的は、50℃/分以上の急
冷させても破損することのないウェハ支持部材を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明のウェハ支
持部材は、板状セラミック体の上面をウェハを載せる載
置面とし、上記板状セラミック体中の下面側近傍に静電
吸着用電極を埋設したウェハステージと、上記板状セラ
ミック体の下面側に配置される導電性プレートと、上記
ウェハステージを導電性プレートより切り離すリフト機
構とを有し、上記板状セラミック体の下面及び/又は上
記導電性プレートの上面にガス溝を形成するとともに、
上記導電性プレートに上記ガス溝と連通するガス導入孔
を設け、上記ウェハステージの載置面に載せたウェハを
加熱する時には、上記リフト機構によってウェハステー
ジを導電性プレートより切り離し、上記ウェハステージ
の載置面に載せたウェハを冷却する時には、上記リフト
機構によってウェハステージを導電性プレートに当接さ
せ、この状態で上記静電吸着用電極に通電して導電性プ
レートとの間に静電吸着力を発現させて上記ウェハステ
ージと導電性プレートとを強制的に吸着固定させるとと
もに、上記ガス導入孔よりガス溝に不活性ガスを供給す
るようにしたことを特徴とする。
【0016】なお、リフト機構によってウェハステージ
と導電性プレートとを切り離した時の平均距離は0.1
mm〜20.0mmとすることが好ましく、また、ウェ
ハステージを形成する板状セラミック体を熱伝導率が3
0W/m・K未満のセラミック材料により形成する場
合、板状セラミック体の板厚は1〜5mmとすること好
ましく、また、板状セラミック体を熱伝導率が30W/
m・K以上で、かつ300W/m・K未満のセラミック
材料により形成する場合、板状セラミック体の板厚は1
〜10mmとすることが好ましい。
【0017】さらに、本発明のウェハ支持部材は、ウェ
ハステージを形成する板状セラミック体中に直接加熱を
行うためのヒータ用電極及び/又はウェハを静電吸着力
により載置面に吸着固定するための第二の静電吸着用電
極を埋設しても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0019】図1(a)(b)は本発明のウェハ支持部
材の一例を示す断面図である。
【0020】このウェハ支持部材1は、板状セラミック
体3の上面をウェハWを載せる載置面4とするととも
に、板状セラミック体3中の下面側近傍に静電吸着用電
極5を埋設したウェハステージ2と、ウェハステージ2
の下面側に配置され、冷却水を流す通路9を備えた導電
性プレート8と、上記ウェハステージ2を導電性プレー
ト8から切り離すためのリフト機構12とからなる。
【0021】ウェハステージ2を形成する板状セラミッ
ク体3は円盤状をなし、その外径はウェハWとほぼ同じ
大きさとするとともに、板厚は1mm〜10mmの間で
形成してある。また、板状セラミック体3中に埋設する
静電吸着用電極5は円板状をした一枚の導体層からな
り、板状セラミック体3の外径より若干小さな外径を有
している。さらに、板状セラミック体3の下面6にはガ
ス溝7を形成してあり、He等の不活性ガスを流すよう
になっている。ガス溝7のパターン形状としては、板状
セラミック体3を一様に冷却することができるパターン
であれば良く、例えば図2に示すような、同心円状に配
置された複数個の環状溝7aと、これらの環状溝7aと
連通し、かつ中心から外周に向かって延びる複数個の放
射状溝7bとからなるパターン形状を採用することがで
きる。なお、図2に示すパターン形状に限定されるもの
ではなく、上述したように板状セラミック体3を一様に
冷却することができるパターンであれば良い。
【0022】板状セラミック体3の材質としては、アル
ミナ質焼結体、窒化アルミニウム質焼結体、窒化硼素質
焼結体、窒化珪素質焼結体、炭化珪素質焼結体等を用い
ることができるが、ウェハWを均一に加熱する観点から
できるだけ熱伝導率の高いものが良く、また、急速昇温
及び急速冷却を繰り返すと大きな熱応力が作用すること
から耐熱衝撃性ができるだけ高いものが良い。具体的に
は熱伝導率が30W/m・K以上、好ましくは70W/
m・K以上、更に好ましくは120W/m・K以上を有
するとともに、JIS R 1615による熱衝撃温度
差ΔTが150℃以上、好ましくは200℃以上、更に
好ましくは250℃以上を有するものが良く、このよう
な材質としては窒化アルミニウム質焼結体、窒化硼素質
焼結体、窒化珪素質焼結体、炭化珪素質焼結体を用いる
ことができる。
【0023】なお、このようなウェハステージ2を製作
するには、複数枚のグリーンシートを積み重ね、その間
に静電吸着用電極5となる導体ペースト、金属箔、金
網、パンチングメタルのいずれか一つを挟み込んで積層
したものを焼成し板状セラミック体3を製作するか、あ
るいはプレス成形によりセラミック成形体を製作し、そ
の上に静電吸着用電極5となる導体ペースト、金属箔、
金網、パンチングメタルのいずれか一つを載せたあと、
セラミック粉末で多いホットプレス成形法により板状セ
ラミック体3を製作した後、板状セラミック体3の上面
に研磨加工を施して載置面4を形成するとともに、下面
6にも研磨加工を施したあと、エッチング加工やブラス
加工にてガス溝7を刻設することにより得ることができ
る。
【0024】また、ウェハステージ2の下面6には四つ
のリフト機構12の軸13がそれぞれ等間隔に接合して
あり、各リフト機構12の駆動源14によって軸13を
上下動させることにより、ウェハステージ2を傾かせる
ことなく平行に上下動させることができるようになって
いる。
【0025】一方、導電性プレート8は、アルミニウ
ム、ステンレス鋼、超鋼合金等の金属材料、導電性セラ
ミックス、サーメット材、あるいは金属とセラミックス
の複合材料等よりなり、その上面は平坦に仕上げられ、
ウェハステージ2が当接した時にはできるだけ接触面積
を増やすことができるようになっている。また、導電性
プレート8の周縁部には各リフト機構12の軸13がそ
れぞれ挿通される四つのピン穴11を有するとともに、
導電性プレート8の中心部にはウェハステージ2のガス
溝7に不活性ガスを導くためのガス導入孔10を形成し
てある。なお、16はウェハステージ2の静電吸着用電
極5に通電するためのリード線15を取り出すためのリ
ード取出孔である。
【0026】次に、このウェハ支持部材1を用いてウェ
ハWに加工を施す時の動きについて説明する。
【0027】まず、図1(a)に示すように、ウェハス
テージ2の載置面4にウェハWを載せた後、リフト機構
12の軸13を上昇させてウェハステージ2を持ち上げ
て導電性プレート8より切り離す。この状態で載置面4
の上方に配置する不図示のランプを点灯させ、ウェハW
及びウェハステージ2を所定の温度にまで間接的に加熱
する。この時、ウェハステージ2は導電性プレート8か
ら完全に切り離され接触していないため、ウェハステー
ジ2やウェハWに与えられた熱が導電性プレート8に逃
げることがないため、ウェハW及びウェハステージ2を
所定の加工温度にまで加熱するのに要する昇温時間を大
幅に短縮することができる。
【0028】次に、ウェハWの温度を所定の加工温度に
維持した状態で、成膜用ガスやエッチング用ガスを供給
してウェハWに成膜加工やエッチング加工を施した後、
ウェハWを取り出すために冷却するのであるが、この
時、ランプの点灯を止めるとともに、図1(b)に示す
ように、各リフト機構12の軸13を降下させてウェハ
ステージ2を導電性プレート8に当接させ、次いで、ウ
ェハステージ2の静電吸着用電極5と導電性プレート8
との間に電圧を印加して両者間に静電吸着力を発現させ
て両者を密着させるとともに、導電性プレート8のガス
導入孔10を介してウェハステージ2の下面に形成され
たガス溝7と、導電性プレート8の上面とで形成される
空間にHe等の不活性ガスを供給することによりウェハ
Wの温度を室温付近にまで冷却する。
【0029】即ち、ウェハステージ2を導電性プレート
8に当接させただけでは、その接触部をミクロ的に見る
と部分的に接触しているだけであり、ウェハステージ2
の熱を導電性プレート8へ効率良く伝達することができ
ないのであるが、両者間に静電吸着力を発現させ、強制
的に吸着させることにより、接触部の接触面積を増大さ
せることができるため、ウェハステージ2と導電性プレ
ート8との間に熱伝達効率を向上させることができる。
【0030】ただし、静電吸着力によりウェハステージ
2を導電性プレート8に吸着させたとしても接触部全体
を完全に接触させることはできない。
【0031】その為、導電性プレート8のガス導入孔1
0を介してウェハステージ2の下面に形成されたガス溝
7と、導電性プレート8の上面とで形成される空間に不
活性ガスを供給することで、ウェハステージ2と導電性
プレート8との間の熱伝達効率を大幅に向上させること
ができ、ウェハWを今日要求されている50℃/分以上
の冷却速度でも急冷することができる。
【0032】なお、ウェハステージ2の下面に形成され
たガス溝7と、導電性プレート8の上面とで形成される
空間に不活性ガスを供給することによりウェハW及びウ
ェハステージ2を急冷することができるが、不活性ガス
を供給した直後はウェハステージ2の温度が急激に低下
することにより大きな熱衝撃が作用してウェハステージ
2が破損する恐れがあるため、ウェハWへの加工終了後
数秒間は自然放冷し、その後、不活性ガスを供給するこ
とが好ましい。
【0033】このように、本発明のウェハ支持部材1を
用いれば、図5や図6に示す従来のウェハ支持部材4
1,51と比較してウェハステージ2の昇温時間及び冷
却時間を大幅に短縮することができるため、一つのウェ
ハWを加工するのに要するトータル時間を極めて短くす
ることができ、その結果、生産性を向上させることがで
きる。
【0034】ただし、ウェハステージ2を加熱するた
め、リフト機構12によってウェハステージ2を導電性
プレート8より切り離すにあたり、ウェハステージ2の
下面6から導電性プレート8の上面までの平均距離Lが
0.1mm未満であると、機械的精度の問題によりウェ
ハステージ2と導電性プレート8とを完全に切り離すこ
とができず、さらにはウェハステージ2の下面6に帯電
する電荷によって残留吸着力が発生し、ウェハステージ
2と導電性プレート8との接触領域がさらに増大する恐
れがあり、ウェハステージ2と導電性プレート8とを完
全に断熱することができず、ウェハW及びウェハステー
ジ2の昇温時間を短縮することができない。一方、ウェ
ハステージ2の下面6から導電性プレート8の上面まで
の平均距離Lが20mmを超えると、導電性プレート8
からウェハステージ2を所定の高さまで切り離すのに要
する時間が長くなり、加工以外での動作が長くなってス
ループットを十分に小さくすることができない。
【0035】その為、リフト機構12によりウェハステ
ージ2を導電性プレート8より持ち上げるにあたり、ウ
ェハステージ2の下面6から導電性プレート8の上面ま
での平均距離Lは0.1mm〜20.0mmとすること
が好ましく、さらには0.3mm〜5mmとすることが
望ましい。
【0036】なお、ウェハステージ2の下面6から導電
性プレート8の上面までの平均距離Lとは、ウェハステ
ージ2の下面6から導電性プレート8の上面までの距離
を任意に数カ所測定し、それらの平均値のことを言う。
【0037】また、ウェハステージ2を50℃/分以上
の冷却速度で急冷する場合、ウェハステージ2を形成す
る板状セラミック体3が窒化珪素質焼結体や窒化アルミ
ニウム質焼結体等の熱伝導率が30W/m・K以上で、
かつ300W/m・K未満の範囲にあるセラミック材料
からなる場合、その板厚Tは1mm〜10mmとするこ
とが好ましく、また、板状セラミック体3がアルミナ質
焼結体等の熱伝導率が30W/m・K未満であるセラミ
ック材料からなる場合、その板厚Tは1mm〜5mmと
することが好ましい。
【0038】即ち、熱伝導率が30W/m・K以上で、
かつ300W/m・K未満の範囲にあるセラミック材料
では板厚Tが10mmを超えると、熱容量が大きくなる
ために、昇温及び冷却に要する時間が長くなるからであ
り、また、熱伝導率が30W/m・K未満であるセラミ
ック材料では板厚Tが5mmを超えると、ウェハステー
ジ2を50℃/分以上の速度で急冷した時、板状セラミ
ック体3内に作用する熱応力が大きいために破損し易く
なるからであり、逆に板状セラミック体3の板厚Tが1
mm未満になると、強度が小さいため各リフト機構12
により上下動させる際に作用する力によって破損する恐
れがあるからである。
【0039】なお、図1(a)(b)では、ウェハステ
ージ2に備える静電吸着用電極5のパターン形状として
円板状をしたものを用いたが、一対の半円状を円を構成
するように配置したものや、一対の櫛歯状をしたものを
かみ合わせて構成するように配置し、双方の電極間に通
電して静電吸着力を発現させる双極型として良い。
【0040】また、図1(a)(b)では、ウェハステ
ージ2を形成する板状セラミック体3の下面6にガス溝
7を形成した例を示したが、板状セラミック体3の下面
6は平坦面とし、導電性プレート8の上面にガス溝を形
成したも良く、さらには板状セラミック体3の下面6及
び導電性プレート8の上面にそれぞれガス溝を形成し、
両者を当接させた際には双方のガス溝によって不活性ガ
スが通る通路が形成されるようにしたものでも構わな
い。
【0041】次に、本発明のウェハ支持部材の他の例に
ついて説明する。
【0042】図3に示すウェハ支持部材21は、ウェハ
ステージ2を形成する板状セラミック体3中の中央付近
にヒータ用電極22を埋設する以外は図1(a)(b)
と同様の構造をしたもので、導電性プレート8にはウェ
ハステージ2のヒータ用電極22におけるリード線17
を取り出すためのリード取出孔18を形成してある。
【0043】このウェハ支持部材21は、図1(a)
(b)に示すウェハ支持部材1と同様の動作をするので
あるが、ウェハステージ2内にヒータ用電極22を有す
ることから、ウェハステージ2及びウェハWを加熱する
際、ヒータ用電極22に通電してウェハステージ2を発
熱させ、ウェハWを直接加熱することができるため、図
1(a)(b)に示すウェハ支持部材1と比較してウェ
ハW及びウェハステージ2の昇温速度をさらに高めるこ
とができるため、生産性をさらに向上させることができ
る。
【0044】図4に示すウェハ支持部材31は、ウェハ
ステージ2を形成する板状セラミック体3中の載置面4
近傍に第二の静電吸着用電極32を埋設する以外は実質
的に図3と同様の構造をしたもので、導電性プレート8
には、第二の静電吸着用電極32のリード線19を取り
出すためのリード取出孔20を形成してある。
【0045】このウェハ支持部材31は図3に示すウェ
ハ支持部材21と同様の動作をするのであるが、ウェハ
ステージ2の載置面4にウェハWを載せた後、ウェハW
と第二の静電吸着用電極32との間に電圧を印加して両
者間に静電吸着力を発現させることにより、ウェハWを
載置面4に強制的に吸着固定することができるため、ウ
ェハWと載置面4との接着面積を増やし、熱伝達効率を
向上させることができる。その為、ヒータ用電極22に
通電してウェハステージ2を発熱させれば、ウェハステ
ージ2の熱を直ちにウェハWへ伝えることができるた
め、ウェハWの昇温時間を短くすることができるととも
に、ウェハ表面における温度分布をより均一にすること
ができ、成膜やエッチング等の加工精度を向上させるこ
とができる。また、冷却時には、ウェハWの熱をウェハ
ステージ2に逃がし易いため、ウェハWの冷却速度を向
上させることもでき、生産性をさらに向上させることが
できる。
【0046】また、図6に示す従来のウェハ支持部材5
1の場合、昇温時にはウェハステージ42と導電性プレ
ート45とは接触しているだけであるが、この状態で第
二の静電吸着用電極48に通電すると、ウェハWとの間
に静電吸着力が発生するだけでなく、導電性プレート4
5との間にも静電吸着力が発生し、ウェハステージ42
が導電性プレート45に吸着されるため、ウェハステー
ジ42の熱が導電性プレート45に逃げ、昇温時間が長
くなってしまう恐れがあるが、図4に示す本発明のウェ
ハ支持部材31であれば、リフト機構12によってウェ
ハステージ2を導電性プレート8と完全に切り離すこと
ができるため、ウェハステージ2の熱が導電性プレート
8に逃げるようなことがなく、ウェハステージ2の昇温
速度を高めることができる。
【0047】なお、図3及び図4に示すウェハ支持部材
21,31のように、ウェハステージ2を形成する板状
セラミック体3に静電吸着用電極5以外にヒータ用電極
22や第二の静電吸着用電極32を埋設する場合、板状
セラミック体3の強度と各電極間の絶縁性を保つため、
板厚Tは薄くとも3mm以上とすることが良い。
【0048】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明はこれらの実施形態だけに限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で改良や変更し
た構造にも適用できることは言う迄もない。
【0049】
【実施例】(実施例1)図3に示す本発明のウェハ支持
部材21と図6に示す従来のウェハ支持部材51を用意
してシリコンウェハの加熱速度と冷却速度を比較する実
験を行った。
【0050】ウェハステージ2を形成する板状セラミッ
ク体3は、外径200mm、板厚7mmの円盤状体と
し、また、導電性プレート8は、外径200mm、厚み
30mmの円盤状体とした。
【0051】また、板状セラミック体3は熱伝導率が4
0W/m・Kの窒化アルミニウム質焼結体により形成
し、板状セラミック体3中の下面側近傍には下面より若
干小さな外形を有する円板状の静電吸着用電極5を埋設
するとともに、板状セラミック体3中の中央付近には帯
状の抵抗発熱体からなるヒータ用電極22を埋設した。
【0052】一方、導電性プレート8,45中には水冷
用の通路7,46を形成し、8リットル/分の冷却水を
流すようにした。
【0053】また、本発明のウェハ支持部材21に用い
るウェハステージ2の下面6にはガス溝7をブラスト加
工によって形成するとともに、導電性プレート8にはガ
ス導入孔10とリフト機構12の軸13が挿通されるピ
ン穴11を穿孔し、ピン穴11にはリフト機構12の軸
13を挿通させてウェハステージ2の下面に接合するよ
うにした。
【0054】そして、本発明のウェハ支持部材21を用
いてウェハWを加熱する場合、ウェハステージ2の載置
面4にφ200mmのシリコンウェハを載せた後、リフ
ト機構12の軸13を上昇させてウェハステージ2を導
電性プレート8から切り離し、シリコンウェハの表面温
度が20℃となるようにした。
【0055】この時、ウェハステージ2の下面から導電
性プレート8の上面までの平均距離Lは3mmとなるよ
うにした。
【0056】次いで、ウェハステージ2に備えるヒータ
用電極22に1.0kWの電力を印加して発熱させ、シ
リコンウェハが300℃になるまでの昇温時間を測定し
た。
【0057】その後、300℃の温度で1分間保持した
後、ヒータ用電極22への通電を止め、通電を止めてか
ら5秒後にリフト機構12の軸13を降下させてウェハ
ステージ2を導電性プレート8に接触させ、接触と同時
にウェハステージ2に備える静電吸着用電極5と導電性
プレート8との間に500Vの電圧を印加して静電吸着
力を発現させることにより、ウェハステージ2を導電性
プレート8に吸着させるとともに、導電性プレート8の
ガス導入孔10から1300Paの背圧でHeガスを流
し、シリコンウェハの表面温度が100℃になるまでの
冷却時間を測定した。また、このような熱サイクルを繰
り返し、100回の昇温時間及び冷却時間を測定した。
【0058】一方、従来のウェハ支持部材51を用いて
シリコンウェハWを加熱する場合、ウェハステージ42
の載置面44にφ200mmのシリコンウェハWを載せ
てシリコンウェハの表面温度が20℃となるようにし
た。
【0059】次いで、ウェハステージ42に備えるヒー
タ用電極47に1.0kWの電力を印加して発熱させ、
シリコンウェハWが300℃になるまでの昇温時間を測
定した。
【0060】その後、300℃の温度で1分間保持した
後、ヒータ用電極47への通電を止め、通電を止めてか
ら5秒後にウェハステージ42に備える静電吸着用電極
48と導電性プレート45との間に500Vの電圧を印
加して静電吸着力を発現させることにより、ウェハステ
ージ42を導電性プレート45に吸着させ、シリコンウ
ェハWの表面温度が100℃になるまでの冷却時間を測
定した。また、このような熱サイクルを繰り返し、10
0回の昇温時間及び冷却時間を測定した。
【0061】それぞれの結果は表1に示す通りである。
【0062】
【表1】
【0063】表1より判るように、従来のウェハ支持部
材51では、シリコンウェハWの昇温時にウェハステー
ジ42が導電性プレート45と当接していることから、
ウェハステージ42の熱が導電性プレート45に逃げ易
く、シリコンウェハWを所定の温度に加熱するのに3.
5分要した。また、100回目の昇温時には、ウェハス
テージ42の下面に帯電する電荷によって導電性プレー
ト45との間に静電吸着力が発生し、ウェハステージ4
2と導電性プレート45との接触面積が増えたため、ウ
ェハステージ42から導電性プレート45への熱の逃げ
量が多くなり、ウェハWを所定の温度に加熱するのに
4.5分を要した。
【0064】これに対し、本発明のウェハ支持部材21
は、ウェハWの昇温時にリフト機構12によってウェハ
ステージ2を導電性プレート8より完全に切り離して加
熱するようにしたことから、ウェハステージ2の熱が導
電性プレート8に逃げることを防止することができるた
め、昇温時間を2分と従来例と比較して昇温時間を短縮
することができた。しかも、ウェハステージ2の下面6
に電荷が帯電したとしてもウェハステージ2は導電性プ
レート8と完全に切り離してあることから、100回目
の昇温時間も2分と短く、また昇温時間が長くなるよう
なこともなく、優れていた。
【0065】一方、冷却時間については、従来のウェハ
支持部材51では、ウェハステージ42を静電吸着力に
よって導電性プレート45に吸着させるものの、両者の
当接面を完全に密着させることができないため、ウェハ
ステージ42と導電性プレート45との間の熱伝達効率
がそれほど高くなく、その結果、ウェハWを100℃に
まで冷却するのに5分を要した。
【0066】これに対し、本発明のウェハ支持部材21
は、ウェハステージ2を静電吸着力によって導電性プレ
ート8に吸着させるとともに、ウェハステージ2の下面
6に形成したガス溝7と導電性プレート8の上面とで形
成される空間にHeガスを流すようにしたことから、ウ
ェハステージ2と導電性プレート8との間の熱伝達効率
を大幅に向上させることができ、その結果、3.5分と
短い時間でウェハWを100℃にまで冷却することがで
き、優れていた。
【0067】(実施例2)次に、実施例1で用いた本発
明のウェハ支持部材21において、板状セラミック体の
材質、昇温時における板状セラミック体3の下面から導
体プレート8の上面までの平均距離L、及び板状セラミ
ック体1の板厚Tを表2に示すように異ならせ、実施例
1と同様の条件にて昇温、冷却させた時の昇温時間と冷
却時間を測定するとともに、板状セラミック体3の破損
の有無について調べる実験を行った。
【0068】結果は表2に示す通りである。
【0069】
【表2】
【0070】この結果、試料No.1のように、板状セ
ラミック体3と導体プレート8との間の平均距離Lが
0.1mm未満では、リフト機構12の精度的な問題に
より部分的に接触している箇所があり、この接触箇所か
らウェハステージ2の熱が導体プレート8へ逃げている
ため、昇温時間が3分と長くなっているものと思われ
る。
【0071】これに対し、試料No.2〜4,7のよう
に、板状セラミック体3と導体プレート8との間の平均
距離Lを0.1mm以上としたものでは、リフト機構1
2の精度に関係なくウェハステージ2と導電性プレート
8とを完全に切り離すことができるため、昇温時間を
1.5分と短くすることができた。
【0072】ただし、試料No.4のように、板状セラ
ミック体3と導体プレート8との間の平均距離Lが20
mmを超えると、リフト機構12によってウェハステー
ジ2を所定の距離まで切り離すのに要する時間が長くな
り、結果としてスループットも長くなる。
【0073】この結果、昇温時における板状セラミック
体3と導体プレート8との間の平均距離Lは0.1mm
〜20mmとすることが良いことが判る。
【0074】また、試料No.5〜10に見られるよう
に、板状セラミック体3に熱伝導率が30W/m・K以
上、300W/m・K未満であるセラミック材料を用い
た場合、試料No.5のように、板状セラミック体3の
板厚Tが1mm未満であると、強度が小さいため冷却時
に絶縁破壊が発生し、逆に、試料No.9,10のよう
に、板状セラミック体3の板厚Tが10mmを超える
と、ウェハステージ2の熱容量が大きくなり、昇温時間
及び冷却時間が長くなるため、結果としてスループット
も長くなる。
【0075】この結果、板状セラミック体3に熱伝導率
が30W/m・K以上で、かつ300W/m・K未満で
あるセラミック材料を用いる場合、板状セラミック体3
の板厚Tは1〜10mmとすることが良いことが判る。
【0076】さらに、試料No.11〜13に見られる
ように、板状セラミック体3に熱伝導率が30W/m・
K未満であるセラミック材料を用いた場合、試料No.
13のように、板状セラミック体3の板厚Tが5mmを
超えると、冷却時の急激な熱応力に耐えきれず、ウェハ
ステージ2が破損した。
【0077】この結果、板状セラミック体3に熱伝導率
が30W/m・K未満であるセラミック材料を用いる場
合、板状セラミック体3の板厚Tは1〜5mmとするこ
とが良いことが判る。
【0078】
【発明の効果】以上のように、本発明のウェハ支持部材
によれば、板状セラミック体の上面をウェハを載せる載
置面とし、上記板状セラミック体中の下面側近傍に静電
吸着用電極を埋設したウェハステージと、上記板状セラ
ミック体の下面側に配置される導電性プレートと、上記
ウェハステージを導電性プレートより切り離すリフト機
構とを有し、上記板状セラミック体の下面及び/又は上
記導電性プレートの上面にガス溝を形成するとともに、
上記導電性プレートに上記ガス溝と連通するガス導入孔
を設け、上記ウェハステージの載置面に載せたウェハを
加熱する時には、上記リフト機構によってウェハステー
ジを導電性プレートより切り離し、上記ウェハステージ
の載置面に載せたウェハを冷却する時には、上記リフト
機構によってウェハステージを導電性プレートに当接さ
せ、この状態で上記静電吸着用電極に通電して導電性プ
レートとの間に静電吸着力を発現させて上記ウェハステ
ージと導電性プレートとを強制的に吸着固定させるとと
もに、上記ガス導入孔よりガス溝に不活性ガスを供給す
るようにしたことによって、プロセス時間の大きな割合
を占めていたウェハ及びウェハステージの昇温時間及び
冷却時間を大幅に短縮することができるため、生産性を
さらに向上させることができる。
【0079】特に、リフト機構によってウェハステージ
と導電性プレートとを切り離した時の距離を0.1mm
〜20.0mmとすることでウェハ及びウェハステージ
の昇温時間及び冷却時間の短縮を効果的に発揮すること
ができる。
【0080】また、ウェハステージを形成する板状セラ
ミック体が熱伝導率30W/m・K未満のセラミック材
料からなる場合、その板厚を1〜5mmとすることによ
り、急冷したとしても破損することのないものとするこ
とができ、また、板状セラミック体が熱伝導率30W/
m・K以上で、かつ300W/m・K未満のセラミック
材料からなる場合、その板厚を1〜10mmとすること
により、50℃/分以上の速度で急冷することが可能な
ウェハ支持部材を提供することができる。
【0081】さらに、ウェハステージを形成する板状セ
ラミック体中に直接加熱を行うためのヒータ用電極及び
/又はウェハを静電吸着力により載置面に吸着固定する
ための第二の静電吸着用電極を埋設することにより、ウ
ェハ及びウェハステージの昇温時間を短縮することがで
きるとともに、加熱時におけるウェハ表面の温度分布を
より均一にすることができ、加工精度を向上させること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は本発明のウェハ支持部材の一例
を示す断面図である。
【図2】本発明のウェハ支持部材に備えるガス溝のパタ
ーン形状を示す平面図である。
【図3】本発明のウェハ支持部材の他の例を示す断面図
である。
【図4】本発明のウェハ支持部材のさらに他の例を示す
断面図である。
【図5】従来のウェハ支持部材の一例を示す断面図であ
る。
【図6】従来のウェハ支持部材の他の例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1:ウェハ支持部材 2:ウェハステージ 3:板状セ
ラミック体 4:載置面 5:静電吸着用電極 6:板状セラミック
体の下面 7:ガス溝 8:導電性プレート 9:通路 10:ガ
ス導入孔 11:ピン穴 12:リフト機構 13:軸 14:駆
動源 15:リード線 21:ウェハ支持部材 22:ヒータ用電極 31:ウ
ェハ支持部材 32:第二の静電吸着用電極 41:ウェハ支持部材
42:ウェハステージ 43:板状セラミック体 44:載置面 45:導電性
プレート 46:通路 47:ヒータ用電極 48:静電吸着用電極 51:ウ
エハ支持部材 W:ウェハ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板状セラミック体の上面をウェハを載せる
    載置面とし、上記板状セラミック体中の下面側近傍に静
    電吸着用電極を埋設したウェハステージと、上記板状セ
    ラミック体の下面側に配置される導電性プレートと、上
    記ウェハステージを導電性プレートより切り離すリフト
    機構とを有し、上記板状セラミック体の下面及び/又は
    上記導電性プレートの上面にはガス溝を備えるととも
    に、上記導電性プレートには上記ガス溝と連通するガス
    導入孔を備え、上記ウェハステージの載置面に載せたウ
    ェハを加熱する時には、上記リフト機構によってウェハ
    ステージを導電性プレートより切り離し、かつ上記ウェ
    ハステージの載置面に載せたウェハを冷却する時には、
    上記リフト機構によってウェハステージを導電性プレー
    トに当接させた状態で上記静電吸着用電極に通電して導
    電性プレートとの間に静電吸着力を発現させ、上記ウェ
    ハステージと上記導電性プレートとを強制的に吸着固定
    させるとともに、上記ガス導入孔よりガス溝に不活性ガ
    スを供給するようにしたことを特徴とするウェハ支持部
    材。
  2. 【請求項2】上記リフト機構によって上記板状セラミッ
    ク体と導電性プレートとを切り離した時の平均距離を
    0.1mm〜20.0mmとしたことを特徴とする請求
    項1に記載のウェハ支持部材。
  3. 【請求項3】上記板状セラミック体が熱伝導率30W/
    m・K未満のセラミック材料からなり、上記板状セラミ
    ック体の板厚が1〜5mmであることを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載のウェハ支持部材。
  4. 【請求項4】上記板状セラミック体が熱伝導率30W/
    m・K以上で、かつ300W/m・K未満のセラミック
    材料からなり、上記板状セラミック体の板厚が1〜10
    mmであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載のウェハ支持部材。
  5. 【請求項5】上記板状セラミック体中にヒータ用電極を
    埋設してあることを特徴とする請求項1乃至請求項4の
    いずれかに記載のウェハ支持部材。
  6. 【請求項6】上記板状セラミック体中の載置面近傍に、
    ウェハを静電吸着力により載置面に吸着固定させるため
    の第二の静電吸着用電極を設けたことを特徴とする請求
    項1乃至請求項5のいずれかに記載のウェハ支持部材。
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