JP6625230B2 - 基板処理装置、基板冷却ユニットおよび半導体装置の製造方法 - Google Patents

基板処理装置、基板冷却ユニットおよび半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、基板処理装置、基板冷却ユニットおよび半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置の製造工程の一工程として、成膜やアニール工程等において加熱された基板を、冷却装置に移載して冷却処理を施すことが行われる(例えば特許文献1,2参照)。
特許第4115111号 特許第5511536号
近年、半導体製造工程では 処理の低温化が要求されると共にサーマルバジェットの制御が重要性を増している。また 複数の工程を経てきた基板にはストレスが蓄積されており、急激な温度変化があるとそれを起点に基板が変形し、基板上に形成されているデバイスの損傷、さらに悪い場合は基板自体の破損にいたる可能性もある。そのため、冷却処理において、基板間で同一の条件下で実施されることが望ましく、基板状態に適した冷却を再現良く実施することが必要となっている。本発明の目的の一つは、複数の基板に対して同時に冷却処理を施す際に、冷却処理条件の基板間でのバラつきを低減できる技術を提供することにある。
本発明の一態様によれば、それぞれの上面で基板を支持して搬送するよう構成されている複数の搬送支持具を備え、前記複数の搬送支持具は鉛直方向に互いに間隔を有して積層されて設けられている基板搬送機構と、前記基板を冷却するよう構成されている基板冷却ユニットと、前記搬送機構を制御する制御部と、を備える基板処理装置であって、前記基板冷却ユニットは、冷却室と、前記冷却室内において、鉛直方向に互いに間隔を有して積層されて設けられ、それぞれの上面側及び下面側を冷却するよう構成されている複数の冷却部材と、前記複数の冷却部材のそれぞれに対して設けられ、前記冷却部材の上面から所定の距離で前記基板を支持するよう構成されている基板支持具と、を備え、前記複数の冷却部材のうち、上方に他の前記冷却部材が配置されていない前記冷却部材の上面と、当該冷却部材に対して設けられる前記基板支持具で支持される前記基板との間の距離である第1の距離は、前記複数の冷却部材のうち、上方に他の前記冷却部材が配置されている前記冷却部材の上面と、当該冷却部材に対して設けられる前記基板支持具で支持される前記基板との間の距離である第2の距離と異なるように設定されており、前記制御部は、前記基板搬送機構を制御して、前記複数の搬送支持具の上面で支持された前記基板のそれぞれを、前記基板支持具で支持される位置に搬送させるよう構成されている、基板処理装置やその関連技術が提供される。
本発明によれば、複数の基板に対して同時に冷却処理を施す際に、冷却処理条件の基板間でのバラつきを低減することが可能となる。
本発明の一実施形態で好適に用いられる基板処理装置の概略構成図であり、上面から見た水平断面で示す図である。 本発明の一実施形態で好適に用いられる基板処理装置の概略構成図であり、側面から見た垂直断面で示す図である。 本発明の一実施形態で好適に用いられる基板冷却ユニットの概略構成図であり、上面から見た水平断面で示す図である。 本発明の一実施形態で好適に用いられる基板冷却ユニットの概略構成図であり、側面から見た垂直断面で示す図である。 本発明の一実施形態で好適に用いられる基板処理装置の制御部(コントローラ)の構成を示す図である。 (a)〜(e)は本発明の一実施形態で好適に用いられる基板冷却ユニットにおいて、基板を各スペーサ上に支持させる工程の手順を示す動作説明図である。 本発明の一実施形態で好適に用いられる基板冷却ユニットにおいて、基板の搬入から搬出までの工程の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態における、基板温度の時間に対する変化を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態で好適に用いられる基板冷却ユニットの概略構成図であり、側面から見た垂直断面で示す図である。 本発明の第2の実施形態における、基板温度の時間に対する変化を示すグラフである。 本発明の第3の実施形態で好適に用いられる基板冷却ユニットの概略構成図であり、側面から見た垂直断面で示す図である。
<本発明の実施形態1>
以下、本発明の実施形態1について説明する。
(1)基板処理装置の構成
図1、2を参照しながら、以下、本実施形態に係る基板処理装置10の構成を説明する。
基板処理装置10は、搬送室12を中心として、ロードロック室14a,14b、2つの処理室16a,16b、及び基板冷却ユニット18を備えている。ロードロック室14a,14bの搬送室12に対する反対側には、大気搬送室20が配置されている。大気搬送室20は、25枚までの基板22(本実施形態ではウエハ)を縦方向に一定間隔を隔てて収容可能なポッドを複数配置可能とする載置ステージを備えている。また、大気搬送室20には、大気搬送室20とロードロック室14a,14bとの間で基板を搬送する大気ロボット21が配置されている。搬送室12、ロードロック室14a,14b、処理室16a,16b、及び基板冷却ユニット18は、主にアルミニウムにて形成されている。
搬送室12とロードロック室14a,14bの間、搬送室と処理室16a,16bの間、ロードロック室14a,14bと大気搬送室20との間には、2つの空間の雰囲気を遮断するゲートバルブがそれぞれ設けられている。搬送室12、ロードロック室14a,14b、処理室16a,16bには真空ポンプがそれぞれ接続され、それぞれの空間が所望の圧力となるように制御される。
基板処理装置10は、コントローラ121を備えている。コントローラ121は、前記構成において、装置全体を制御している。
(真空ロボット)
搬送室12には、ロードロック室14a,14b、処理室16a,16b、及び基板冷却ユニット18との間で相互に基板22を搬送できるように構成された、基板搬送機構としての真空ロボット36が設けられている。真空ロボット36はフィンガー対40が設けられたアーム42を備えており、フィンガー対40は、基板搬送支持具としての上フィンガー38a(第1の基板搬送支持具)及び下フィンガー38b(第2の基板搬送支持具)から構成されている。
上フィンガー38a及び下フィンガー38bは、共に二又状の同一の形状を有している。また、上フィンガー38a及び下フィンガー38bは、上下方向(鉛直方向)に所定の間隔で積層されるように設けられ、アーム42からそれぞれ略水平に同一方向に延びて、それぞれ基板22を支持することができるように構成されている。上フィンガー38aと下フィンガー38bの間隔は、それぞれのフィンガー上に支持された基板22の間隔が、SEMI規格で定められた間隔、すなわち10mmを保持するように定められている。なお、上フィンガー38aと下フィンガー38bの形状は、搬送形態などによって上下で異なる形状を採用しても良い。
アーム42は、鉛直方向に昇降する回転軸を軸として回転するようにされているとともに、水平方向に移動し、同時に2枚の基板22を上下方向及び水平方向に搬送可能にされている。なお、真空ロボット36は、フィンガーを3個以上備えることにより、同時に3枚以上の基板22を搬送可能となるように構成することもできる。
(ロードロック室)
ロードロック室14a,14bにはそれぞれ、例えば25枚の基板22を縦方向に一定間隔を隔てて収容する基板支持体24が設けられている。基板支持体24は上部板26と下部板28、及びそれらを接続する支柱30により構成されている。支柱30の長手方向内側には載置部32が平行に形成されている。基板支持体24は、ロードロック室14a,14bのそれぞれの内において、駆動装置25によって上下方向に移動するようにされているとともに、回転するようにされている。
搬送室12からロードロック室14a又は14bへ基板22が搬入される際には、次の動作により載置部32に基板22が移載される。即ち、基板22が支持されたフィンガー対40がロードロック室14a又は14bの内の載置部32間に挿入される。次に基板支持体24が鉛直方向に移動する。このような動作をすることで、フィンガー対40に搭載された2枚の基板を載置部32の上面に移載することができる。また、ロードロック室14aが搬送室12からウエハを搬入する際の動作と逆の動作をすることで、載置部32に載置されているウエハを搬送室へ搬出する。ここで、フィンガー対40によって搬送させる基板の枚数は、1枚ずつとしても良い。
(処理室)
処理室16a,16bはそれぞれ反応室を有し、各反応室内には基板保持台44a,44bとロボットアーム17がそれぞれ設けられている。基板保持台44aと基板保持台44bとの間の空間は、仕切り部材46が設けられている。ロボットアーム17は、真空ロボット36が保持する基板22を受け取り、基板保持台44a,44bにそれぞれ載置するように構成されている。処理室16a,16bでは、基板保持台44a,44bにそれぞれ載置された2枚の基板22が同一空間内で同時に処理される。基板保持台44a,44bには、加熱部としてのヒータがそれぞれ内蔵されており、基板22を450℃まで昇温可能である。
(基板冷却ユニット)
搬送室12に接続されている基板冷却ユニット18は、図3、4に示すように、冷却室50を有し、冷却室50内には複数の基板冷却部材としての基板冷却プレート51a(第1の基板冷却部材)及び51b(第2の基板冷却部材)が設けられている。
基板冷却プレート51a,51bにはそれぞれ、各基板冷却プレート上で基板22を支持するように構成された基板支持具としてのスペーサ52a(第1の基板支持具),52b(第2の基板支持具)が4個ずつ設けられている。なお、スペーサ52a,52bはそれぞれ少なくとも3個以上ずつ設けられることが好ましい。また、本実施形態では、基板支持具をスペーサにより構成しているが、これに限らず、突起状や棒状に形成された支持ピン、冷却室50から突出するように設けられた支持部など、各基板冷却プレートから所定の間隔で基板22を支持できるように構成された構造であればよい。
基板冷却プレート51a,51bの内部には、冷媒が流れる冷媒流路53a,53bがそれぞれ設けられており、基板冷却プレート51a,51bそれぞれの上面側及び下面側を冷却するように構成されている。これにより、スペーサ52a,52bによって支持された基板22は、冷却されるように構成されている。なお、冷媒流路53a,53bは基板冷却プレートの上面側と下面側を均等に冷却するように配置されることが望ましい。本実施形態では、冷媒流路53a,53bは基板冷却プレートの上面と下面の中間の高さを巡るように流路が設けられている。
なお、基板冷却プレート51a,51bは、本体を構成する板状構造体と、板状構造体の内部に設けられた冷媒流路53a,53bと、によって構成された構造として捉えることもできる。板状構造体は、例えばステンレス等の金属により構成される。
基板冷却ユニット18は更に、冷媒を冷媒流路53a,53bのそれぞれに供給する冷媒供給ユニット(冷媒供給部)55を備えている。冷媒供給ユニット55において冷却された冷媒は、冷媒流路53a,53bそれぞれの一端へ供給され、他端から再び冷媒供給ユニットへと戻るようにして循環する。冷媒供給ユニットは、冷媒流路53a,53bそれぞれへ供給する冷媒の温度や流量を個別に調整できるように構成されている。
本実施形態では冷媒として水を用いているが、他の液体(冷却溶媒)を用いてもよく、また、冷媒としての気体を用いてもよい。また、冷媒流路ではなく、ペルティエ素子等の熱電素子を用いて冷却を行うように構成してもよい。
基板冷却プレート51a,51bには、図3に示すように、上フィンガー38a、下フィンガー38bと同形状の切欠きが設けられており、フィンガー対40が冷却室50内を鉛直方向に移動可能なように構成されている。
冷却室50と搬送室12は連通しており、基板冷却ユニット18内の基板22は搬送室12と同じ雰囲気下で冷却される。但し、冷却室50と搬送室12との間にゲートバルブを設けて、基板冷却ユニット18内の基板22を搬送室12とは異なる雰囲気下(異なるガスや圧力)で冷却するようにしてもよい。
本実施形態では、基板冷却プレート51a,51bの間隔を、フィンガー対40の間隔よりも大きくなるように設定しており、例えば15mmとしている。このように基板冷却プレート51a,51bの間隔を設定することにより、搬送中における基板22a,22bとスペーサ52a,52bとの間の搬送クリアランスを確保することが容易になる。また、基板冷却プレート51a,51bの間隔を調整することにより、基板22bの冷却速度を調整することもできる。但し、基板冷却プレートを3枚以上備え、基板22を3枚以上同時に搬送及び載置する構成とする場合、アーム42が備えるフィンガーの間隔と基板冷却プレートの間隔を略同一にする必要があるため、本実施形態に比べて搬送クリアランスの確保や、基板22bの冷却速度調整が難しいという点に留意が必要である。
また、本実施形態のように、フィンガー対40の間隔がSEMI規格等の制約により規定されている場合、フィンガー対40の上でそれぞれ支持された基板22と、基板冷却プレート51aとの間の搬送クリアランスを確保するため、基板冷却プレート51aの厚さは5mm以下であることが望ましい。一方で、基板冷却プレート51aの内部には冷媒流路53aを設ける必要があるため、基板冷却プレート51aの厚さは3mm以上であることが望ましい。本実施形態ではこの厚さを4mmとしている。基板冷却プレート51a,51bの厚さを小さくすることによって、後述するスペーサ52a,52bの高さを設定する際にも、高さの自由度を確保し易くなる。
(コントローラ)
図5に示すように、制御部(制御手段)であるコントローラ121は、CPU(Central Processing Unit)121a、RAM(Random Access Memory)121b、記憶装置121c、I/Oポート121dを備えたコンピュータとして構成されている。RAM121b、記憶装置121c、I/Oポート121dは、内部バス121eを介して、CPU121aとデータ交換可能なように構成されている。コントローラ121には、例えばタッチパネル等として構成された入出力装置122が接続されている。
記憶装置121cは、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。記憶装置121c内には、基板処理装置の動作を制御する制御プログラムや、後述する基板処理の手順や条件等が記載されたプロセスレシピ等が、読み出し可能に格納されている。プロセスレシピは、後述する基板処理工程における各手順をコントローラ121に実行させ、所定の結果を得ることが出来るように組み合わされたものであり、プログラムとして機能する。以下、このプロセスレシピや制御プログラム等を総称して、単に、プログラムともいう。また、プロセスレシピを、単に、レシピともいう。本明細書においてプログラムという言葉を用いた場合は、レシピ単体のみを含む場合、制御プログラム単体のみを含む場合、または、それらの両方を含む場合がある。RAM121bは、CPU121aによって読み出されたプログラムやデータ等が一時的に保持されるメモリ領域(ワークエリア)として構成されている。
I/Oポート121dは、上述の大気ロボット21、真空ロボット36、冷媒供給ユニット55、駆動装置25、ロボットアーム17、ゲートバルブ、真空ポンプ、ヒータ等に接続されている。
CPU121aは、記憶装置121cから制御プログラムを読み出して実行すると共に、入出力装置122からの操作コマンドの入力等に応じて記憶装置121cからレシピを読み出すように構成されている。CPU121aは、読み出したレシピの内容に沿うように、大気ロボット21による基板搬送動作、真空ロボット21による基板搬送動作、冷媒供給ユニット55における冷媒の温度や流量調整、駆動装置25による基板支持体24の昇降・回転動作、ロボットアーム17による基板搬送動作、ゲートバルブの開閉動作、真空ポンプ246の起動および停止、ヒータの温度調整動作、等を制御するように構成されている。
コントローラ121は、外部記憶装置(例えば、ハードディスク等の磁気ディスク、CD等の光ディスク、MO等の光磁気ディスク、USBメモリ等の半導体メモリ)123に格納された上述のプログラムを、コンピュータにインストールすることにより構成することができる。記憶装置121cや外部記憶装置123は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体として構成されている。以下、これらを総称して、単に、記録媒体ともいう。本明細書において記録媒体という言葉を用いた場合は、記憶装置121c単体のみを含む場合、外部記憶装置123単体のみを含む場合、または、それらの両方を含む場合がある。なお、コンピュータへのプログラムの提供は、外部記憶装置123を用いず、インターネットや専用回線等の通信手段を用いて行ってもよい。
(2)基板冷却ユニットにおける基板搬送動作
続いて、基板冷却ユニット18で基板22を冷却する工程において、真空ロボット36を用いて基板22を搬送する動作について図6、7を用いて説明する。
(基板搬入ステップS10)
基板冷却ユニット18に基板22を搬入して載置する工程は、以下のステップ(S100〜S150)により行われる。
(フィンガー載置ステップS100)
処理室16a又は16bにおいて、基板保持台44a,44bでそれぞれ熱処理(例えばアニール処理や成膜処理)が施された2枚の基板は、ロボットアーム17を介して、上フィンガー38a及び下フィンガー38bの上にそれぞれ支持されるように載置される。以下の説明では便宜上、上フィンガー38aの上に載置された基板を基板22a、下フィンガー38bの上に載置された基板を基板22bと称する。
(フィンガー挿入ステップS110)
真空ロボット36は、上フィンガー38a及び下フィンガー38bの上に基板22a,22bが支持された状態で、フィンガー対40を基板冷却ユニット18の冷却室50内に挿入する。この時、図6(a)に示すように、基板22a,22bは基板冷却プレート51aを挟むように、それぞれスペーサ52a,52bの上方で接触しない状態で保持される。また、基板22bは基板冷却プレート51a,52bに挟まれた状態で保持されている。基板22a,22bの上下の搬送クリアランスは、それぞれ約1.85mm(上下合計約3.7mm)以上確保されていることが望ましい。なお、この状態でフィンガー対40を所定時間停止させることにより、基板22a、22bの温度や冷却速度(温度の低下速度、冷却時の温度変化勾配)を調整してもよい。
(第1の載置ステップS120)
続いて真空ロボット36は、フィンガー対40を下降させることにより、図6(b)に示すように、基板22aをスペーサ52aの上で支持させる。この時、基板22bはスペーサ52bと接触していない。この時点において、基板冷却プレート51aに対する基板22aの距離は、基板22bに対する距離よりも小さくなっている。従って、基板冷却プレート51aによる基板22aの冷却速度も、基板22bの冷却速度よりも大きくなっている。一方で、基板22bは基板冷却プレート51bに近づくため、S110の時点に比べて、基板冷却プレート51bによる基板22bへの冷却作用は大きくなっている。なお、S110からS120までの間で、フィンガー対40を所定の位置に停止させたり、下降速度を調整したりすることにより、基板22a、22bの温度や冷却速度を調整してもよい。
(第2の載置ステップS130)
続いて真空ロボット36は、フィンガー対40をさらに下降させることにより、S120から所定の時間(第1の時間)経過後に、図6(c)に示すように、基板22bをスペーサ52bの上で支持させる。これにより、基板22aはスペーサ52a上で、基板22bはスペーサ52b上でそれぞれ支持された状態となる。上述の第1の時間は、フィンガー対40の下降速度や基板冷却プレート間の距離等によって異なるが、例えば5〜60秒とすることができる。
ここで、スペーサ52aの高さとスペーサ52bの高さが同一に設定されている場合、基板22aと22bはそれぞれ基板冷却プレート51aと51bから同等の冷却作用を受ける状態となる。しかし、基板22bは基板冷却プレート51aからの冷却作用も受ける状態となっているため、その分だけ基板22bの冷却速度の方が、基板22aの冷却速度よりも大きくなる。
そこで本実施形態では、後述するように、スペーサ52aの高さに対してスペーサ52bの高さを低く設定している。すなわち、この時点において、基板冷却プレート51aに対する基板22aの距離は、基板冷却プレート51bに対する基板22bの距離よりも小さくなっている。従って、基板冷却プレート51aによる基板22aへの冷却作用(冷却量)よりも、基板冷却プレート51bによる基板22bへの冷却作用が小さくなり、結果として基板22aと22bの冷却速度が同一となるように調整することができる。ただし、基板22aと22bの冷却速度を同一にする例に限らず、スペーサ52aと52bの高さを調整することによって、基板22aと22bの冷却速度を所望の値に調整することができる。
(フィンガー下降ステップS140)
続いて真空ロボット36は、フィンガー対40をさらに下降させることにより、図6(d)に示すように、基板22a,22bと接触しない位置まで上フィンガー38a及び下フィンガー38bを移動させる。
(フィンガー退避ステップS150)
続いて真空ロボット36は、図6(e)に示すように、フィンガー対40を水平方向に移動させて、冷却室50内から退避させる。
(基板冷却ステップS20)
フィンガー対40を冷却室50内から退避させた後、所定時間、例えば30秒〜5分間、基板22a,22bをスペーサ52a,52b上で冷却する。
(基板搬出ステップS30)
基板22a,22bをスペーサ52a,52b上で所定時間冷却した後、真空ロボット36により、それらを上フィンガー38a及び下フィンガー38bの上で再び支持し、冷却室50内から搬出する。搬出する工程は、上述の基板搬入ステップS10を逆の順序に実行することによりなされる。具体的には、図7に示すステップS300〜S340が実行される。
(3)スペーサの高さ設定
ここで、本実施形態におけるスペーサ52a,52bの高さについて詳述する。上述の通り、スペーサ52a,52bにそれぞれ支持された状態の基板22a,22bの冷却速度は、基板冷却プレート51a,51bとの距離に大きく依存する。そこで本実施形態では、スペーサ52aと52bの高さ、すなわち、基板冷却プレート51aとスペーサ52aの上に支持された基板22aとの距離と、基板冷却プレート51bとスペーサ52bの上に支持された基板22bとの距離を、それぞれ独立した異なる値に設定することにより、基板22aと22bの冷却速度を所望の値に調整する。
特に本実施形態では、スペーサ52a,52bにそれぞれ支持された状態の基板22a,22bの冷却速度が略同一となるように、スペーサ52a,52bの高さを設定する。具体的には以下の通りである。
基板冷却プレート51aは上段であって上方に他の基板冷却プレートが設けられていないために、スペーサ52aに支持された基板22aが基板冷却プレート51aのみから冷却作用を受ける。これに対して、スペーサ52bに支持された基板22bは冷却プレート51a,51bの両方から冷却作用を受ける。これらの冷却作用の違いを考慮して、本実施形態では、スペーサ52aの高さに対してスペーサ52bの高さを低く設定する。すなわち、基板冷却プレート51aとスペーサ52aの上に支持された基板22aとの距離を、基板冷却プレート51bとスペーサ52bの上に支持された基板22bとの距離よりも小さくする。本実施形態では、基板22a,22bの冷却速度が略同一となる値として、スペーサ52a,52bの高さをそれぞれ1.5mm、2.0mmとしている。
図8は、本実施形態において基板22aがスペーサ52aの上に支持された時点(S120)からの基板22a,22bの温度の時間的推移を概念的に示している。基板22aの温度の時間的推移は破線で、基板22bの温度の時間的推移は実線で示されている。図中において、基板温度はTs、基板22aの温度はTs1、基板22bの温度はTs2、経過時間はtでそれぞれ示している。なお、本実施形態では、S120において基板22aがスペーサ52a上に支持されてから所定の時間が経過した後に、S130において基板22bがスペーサ52b上に支持されるため、基板22aと22bの温度降下の立ち下り時点が異なる。図8に示すように、本実施形態では、基板22a,22bがそれぞれスペーサ52a,52bの上に支持された時点からの冷却速度(すなわち、ΔTs1/ΔtとΔTs2/Δt)が略同一となるように、スペーサ52a,52bの高さの値をそれぞれ設定している。
なお、スペーサ52bによる基板22bの支持位置が、基板冷却プレート51aと51bの中点よりも高くなると、基板冷却プレート51bによる基板22bへの冷却作用の方が、基板冷却プレート51bによる冷却作用よりも大きくなる。そのため、スペーサ52bの高さは、基板22bが基板冷却プレート51aと51bの中点よりも低い位置で支持される高さの範囲で設定される。
また、基板22a,22bの冷却速度が大きすぎる場合、基板に反り等の変形が発生する、そのため、スペーサ52a,52bの高さは、基板に変形が発生しないような冷却速度となるような範囲の値に設定される。
また、基板22a,22bの冷却速度が略同一となるようなスペーサ52a,52bの高さは、基板冷却プレート51a,51bの間隔や、それぞれの冷媒流路53a,53bを流れる冷媒の流量及び温度、等の要素によって異なる。
以上のように、本実施形態のようにスペーサ52a,52bの高さを調整することにより、基板22a,22bの冷却速度を略同一とすることができるので、各基板の冷却条件を揃えて均一な品質を確保することが容易になる。また、スペーサ52a,52bの高さを、基板に変形が発生しない冷却速度となるような範囲の値とすることにより、冷却中における基板の変形を抑制することができる。
なお、上述の説明における、基板冷却プレート51aとスペーサ52aの上に支持された基板22aとの距離とは、基板冷却プレート51aを構成する板状構造体の上面と基板22aとの距離に限られず、基板冷却プレート51aの内部に設けられた冷媒流路53aの上端面と基板22aとの距離として捉えてもよい。基板冷却プレート51bとスペーサ52bの上に支持された基板22bとの距離についても同様である。
<本発明の実施形態2>
続いて、本発明の他の実施形態である実施形態2について説明する。図9は本実施形態における基板冷却ユニット18´を示しており、本実施形態におけるスペーサ52a´,52b´の高さが異なる以外の点については実施形態1と同様である。
実施形態1では、スペーサ52a,52b上で支持された基板22a,22bの冷却速度を略一定とするように、スペーサ52a,52bの高さが設定された。一方、実施形態1では、スペーサ52b上に基板22bを支持させるまでの期間、すなわち、S110からS130までの期間においては、基板22aと22bの冷却速度が異なっている。特に、基板22aがスペーサ52aに支持されてから基板22bがスペーサ52bに支持されるまでの期間、すなわちS120からS130までの期間(上述の第1の時間)では、基板22bは下フィンガー38b上において、基板冷却プレート51a,51bのいずれとも比較的大きな間隔を有する位置で搬送される。そのため、この期間においては、基板22bの冷却速度は基板22aの冷却速度に比べて小さく、基板22bの温度は基板22aよりも高い状態となる場合がある。
図10は、本実施形態において基板22aがスペーサ52a´の上に支持された時点(S120)からの基板22a,22bの温度の時間的推移を概念的に示している。基板22aの温度の時間的推移は破線で、基板22bの温度の時間的推移は実線で示されている。図中において、基板温度はTs、基板22aの温度はTs1´、基板22bの温度はTs2´、経過時間はtでそれぞれ示している。上述の通り、基板22bは、S120において基板22aがスペーサ52a上に支持されてから所定の時間が経過した後、S130においてスペーサ52b上に支持されるため、基板22aと22bの温度降下の立ち下り時点が異なる。そのため、S130の時点において、基板22bの温度は基板22aよりも高い状態になっている。
そこで、本実施形態では、基板22bをスペーサ52b´の上に支持させた後(すなわちS130の後)、所定の時間(第2の時間)経過後の基板22aと22bの温度が略同一となるように、スペーサ52a´,52b´の高さを設定する。すなわち、基板22aの冷却速度より基板22bの冷却速度が大きくなるようにスペーサ52a´,52b´の高さを設定する。この際、基板22aの冷却速度より基板22bの冷却速度を大きくするには、スペーサ52a´の高さをスペーサ52b´の高さよりも大きい値に設定することが望ましい。具体的には、例えばスペーサ52a´の高さを2.0mm、スペーサ52b´の高さを1.5mmとする。ここで、図10を参照して説明すると、本実施形態では、基板22a,22bがそれぞれスペーサ52a,52bの上に支持された時点からの各基板の冷却速度について、基板22bの冷却速度が基板22a冷却速度よりも大きくなるように、スペーサ52a´,52b´の高さの値をそれぞれ設定している。これにより、S130から所定の時間経過後の時刻t1において基板22a,22bの温度が略同一となるようにしている。
より望ましい例として、基板22a,22bの冷却速度は、両基板が冷却室50から搬出される時点(すなわちS30完了時)において、両基板の温度が略同一となるような値とすることが好ましい。すなわち、上述の第2の時間を、S130からS30完了までの時間とすることが好ましい。
なお、基板22bがスペーサ52bの上に支持された時点(すなわちS130)における基板22aと22bの温度差は、その時点までのフィンガー対40による基板22bの搬送速度や停止時間などによって異なる。そのため、基板22aがスペーサ52a´の上に支持された時点(S120)から、基板22bがスペーサ52b´の上に支持される時点(S130)までの期間において、フィンガー対40による搬送(下降動作)を停止する時間を設けたり、基板22bがスペーサ52b上に支持されるまでのフィンガー対40の搬送速度(下降速度)を他の期間よりも遅くしたりすることにより、S130の時点での基板22bの温度を調整してもよい。また、同様の期間において、フィンガー対40の停止時間を設けたり、搬送速度を調整することにより、基板22bの冷却速度が所定の大きさを超えないようにしてもよい。
<本発明の実施形態3>
続いて、本発明の他の実施形態である実施形態3について説明する。図11は本実施形態における基板冷却ユニット18´´を示しており、本実施形態における基板冷却プレートの数が異なる点、すなわち基板冷却プレート51a´´,51b´´,51c´´の3個が設けられている点が実施形態1と主に異なっている。
実施形態1は、フィンガー対40に設けられた上フィンガー38aと下フィンガー38bによって、基板22a,22bの2枚の基板が同時に搬送されるように構成されていた。一方、本実施形態である実施形態3では、1つのフィンガーユニット(実施形態1におけるフィンガー対40に相当)に、上フィンガー38a´´、中フィンガー38b´´、下フィンガー38c´´の3個のフィンガーが設けられており、基板22a´´,22b´´,22c´´の3枚の基板が同時に搬送されるように構成されている。基板冷却プレート51a´´,51b´´,51c´´にそれぞれ設けられたスペーサ52a´´,52b´´,52c´´の上に基板を支持させるための基板搬送動作は基本的に実施形態1と同様である。
なお、本実施形態では、基板冷却プレート51a´´,51b´´,51c´´の間隔と上フィンガー38a´´、中フィンガー38b´´、下フィンガー38c´´の間隔が略同一となるように構成されている。従って、各フィンガーが下降した際に、各スペーサ上の基板が支持されるタイミングもほとんど同一であるが、各スペーサの高さが異なることによって、スペーサごとに基板が支持されるタイミングが若干前後する。
ここで、実施形態1と同様に、スペーサ52a´´,52b´´,52c´´のそれぞれの上で支持された基板の冷却速度を略一定とすることを目的とする場合には、各スペーサの高さの値を以下の通り設定する。
スペーサ52a´´の高さ(すなわち、最上段であって上方に他の基板冷却プレートが設けられていない基板冷却プレート51a´´とスペーサ52a´´に支持された基板22a´´との距離)を、スペーサ52b´´,52c´´の高さ(すなわち、基板冷却プレート51b´´とスペーサ52b´´に支持された基板22b´´との距離、及び基板冷却プレート51c´´とスペーサ52c´´に支持された基板22c´´との距離)よりも小さい値に設定する。この場合、基板搬送動作においては、スペーサ52b´´,52c´´の上に基板22b´´,22c´´が支持されるタイミングよりも、スペーサ52a´´の上に基板22aが支持されるタイミングの方が遅くなる。また、同じ高さに設定されたスペーサ52b´´,52c´´にそれぞれ支持された基板の冷却速度が異なる場合には、更にスペーサ52b´´,52c´´の高さを互いに異なる値に設定してもよい。
なお、本実施形態では、基板冷却プレートを3個設ける例について説明したが、基板冷却プレートを3個以上設ける場合についても同様にスペーサの高さを設定し、同様の効果を得ることが可能である。
<本発明の他の実施形態>
以上、本発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。また、上述の実施形態や変形例等は、適宜組み合わせて用いることができる。
例えば、実施形態1〜3のようにスペーサ52a,52bの高さを設定することに加えて、冷媒供給ユニットを制御して、冷媒流路53a,53bそれぞれへ供給する冷媒の温度や流量を個別に調整することにより、スペーサ52a,52bの上で支持された基板22a,22bの冷却速度をより精密に制御するようにしてもよい。
本発明によれば、複数の基板に対して同時に冷却処理を施す際に、冷却処理条件の基板間でのバラつきを低減することが可能となる。
18・・・基板冷却ユニット、 22・・・基板、 40・・・フィンガー対、 51a,51b・・・基板冷却プレート、 52a,52b・・・スペーサ、 53a,53b・・・冷媒流路

Claims (14)

  1. それぞれの上面で基板を支持して搬送するよう構成されている複数の搬送支持具を備え、前記複数の搬送支持具は鉛直方向に互いに間隔を有して積層されて設けられている基板搬送機構と、
    前記基板を冷却するよう構成されている基板冷却ユニットと、
    前記搬送機構を制御する制御部と、
    を備える基板処理装置であって、
    前記基板冷却ユニットは、
    冷却室と、
    前記冷却室内において、鉛直方向に互いに間隔を有して積層されて設けられ、それぞれの上面側及び下面側を冷却するよう構成されている複数の冷却部材と、
    前記複数の冷却部材のそれぞれに対して設けられ、前記冷却部材の上面から所定の距離で前記基板を支持するよう構成されている基板支持具と、を備え、
    前記複数の冷却部材のうち、上方に他の前記冷却部材が配置されていない前記冷却部材の上面と、当該冷却部材に対して設けられる前記基板支持具で支持される前記基板との間の距離である第1の距離は、
    前記複数の冷却部材のうち、上方に他の前記冷却部材が配置されている前記冷却部材の上面と、当該冷却部材に対して設けられる前記基板支持具で支持される前記基板との間の距離である第2の距離と異なるように設定されており、
    前記制御部は、前記基板搬送機構を制御して、前記複数の搬送支持具の上面で支持された前記基板のそれぞれを、前記基板支持具で支持される位置に搬送させるよう構成されている。
  2. 前記第1の距離は前記第2の距離よりも小さい、請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記第1の距離で前記基板支持具に載置された前記基板の温度の低下速度と、前記第2の距離で前記基板支持具に載置された前記基板の温度の低下速度とが略同一となるように前記第1の距離と前記第2の距離が定められている、
    請求項2記載の基板処理装置。
  4. 前記搬送支持具及び前記冷却部材はそれぞれ2つずつ設けられている、
    請求項1記載の基板処理装置。
  5. 2つの前記冷却部材の間隔は、前記2つの前記搬送支持具の間隔よりも大きい、
    請求項4記載の基板処理装置。
  6. 前記制御部は、2つの前記冷却部材のうち上方に位置する第1の前記冷却部材に設けられた第1の前記基板支持具に前記基板を支持させてから第1の時間経過後、2つの前記冷却部材のうち下方に位置する第2の前記冷却部材に設けられた第2の前記基板支持具に前記基板を支持させるように、前記基板搬送機構を制御するよう構成される、
    請求項4記載の基板処理装置。
  7. 前記冷却部材は、板状構造体と、前記板状構造体の内部に設けられ、前記板状構造体の上面側及び下面側を冷却するよう構成されている冷媒流路又は熱電素子と、により構成されている、
    請求項1記載の基板処理装置。
  8. 前記複数の冷却部材のうち、上方に他の前記冷却部材が配置されている前記冷却部材に対して設けられた前記基板支持具である第2の基板支持具に前記基板を支持させたタイミングから所定の時間が経過した時点において、
    前記複数の冷却部材のうち、上方に他の前記冷却部材が配置されていない前記冷却部材に対して設けられた前記基板支持具である第1の基板支持具に載置された基板の温度と、前記第2の基板支持具に載置された基板の温度とが略同一となるように、前記第1の距離と前記第2の距離が定められている、
    請求項1記載の基板処理装置。
  9. 前記第1の距離は前記第2の距離よりも大きい、
    請求項8記載の基板処理装置。
  10. 前記第2の基板支持具に載置された前記基板の温度の低下速度は、前記第1の基板支持具に載置された前記基板の温度の低下速度より大きい、
    請求項9記載の基板処理装置。
  11. 前記搬送支持具及び前記冷却部材はそれぞれ少なくとも3つ以上ずつ備えられ、
    最も下方に配置された前記冷却部材の上面と、当該冷却部材に対して設けられる前記基板支持具で支持される前記基板との間の距離は、前記最も下方に配置された前記冷却部材の直上に配置された前記冷却部材の上面と、当該冷却部材に対して設けられる前記基板支持具で支持される前記基板との間の距離よりも大きい、
    請求項1記載の基板処理装置。
  12. 複数の基板を収容する冷却室と、
    前記冷却室内において、鉛直方向に互いに間隔を有して積層されて設けられ、それぞれの上面側及び下面側を冷却するよう構成されている複数の冷却部材と、
    前記複数の冷却部材のそれぞれに対して設けられ、前記冷却部材の上面から所定の距離で前記基板を支持するよう構成されている基板支持具と、を備え、
    前記複数の冷却部材のうち、上方に他の前記冷却部材が配置されていない前記冷却部材の上面と、当該冷却部材に対して設けられる前記基板支持具で支持される前記基板との間の距離である第1の距離は、
    前記複数の冷却部材のうち、上方に他の前記冷却部材が配置されている前記冷却部材の上面と、当該冷却部材に対して設けられる前記基板支持具で支持される前記基板との間の距離である第2の距離と異なるように設定されている、
    基板冷却ユニット。
  13. 複数の基板に熱処理を施す工程と、
    冷却室と、前記冷却室内において、鉛直方向に互いに間隔を有して積層されて設けられ、それぞれの上面側及び下面側を冷却するよう構成されている複数の冷却部材と、前記複数の冷却部材のそれぞれに対して設けられ、前記冷却部材の上面から所定の距離で前記基板を支持するよう構成されている基板支持具と、を備える基板冷却ユニットに前記複数の基板を搬入する工程と、
    前記複数の冷却部材のうち、上方に他の前記冷却部材が配置されていない前記冷却部材に設けられた前記基板支持具に、当該冷却部材の上面から第1の距離で前記複数の基板の1つを支持させる工程と、
    前記複数の冷却部材のうち、上方に他の前記冷却部材が配置されている前記冷却部材に設けられた前記基板支持具に、当該冷却部材の上面から前記第1の距離とは異なる第2の距離で前記複数の基板の他の1つを支持させる工程と、
    前記複数の基板を前記基板冷却ユニットから搬出する工程と、
    を有する半導体装置の製造方法。
  14. 前記基板支持具に前記第1の距離で前記複数の基板の1つを支持させる工程と、前記基板支持具に前記第2の距離で前記複数の基板の他の1つを支持させる工程は、
    それぞれの上面で基板を支持して搬送するよう構成されている複数の搬送支持具を備え、前記複数の搬送支持具は鉛直方向に互いに間隔を有して積層されて設けられている基板搬送機構を用いて実行される、
    請求項13記載の方法。
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