JP4737210B2 - 画像記録装置及び画像記録方法 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送手段により被記録媒体を目標搬送量に基づいて搬送方向へ搬送し、記録手段により被記録媒体に画像記録を行う画像記録装置及び画像記録方法に関し、特に搬送手段の目標搬送量に対して補正が行われるものに関する。
従来より、被記録媒体を間欠して搬送しながら画像記録を行う画像記録装置として、インクジェット方式のプリンタが知られている。このプリンタにおいては、対向配置された一対のローラに狭持されながら記録用紙がプラテン上へ搬送される。記録用紙がプラテンに到達すると、一対のローラが所定の搬送量毎に間欠して駆動し、ローラが間欠して記録用紙が停止している間に、記録ヘッドが往復動されてインク滴が噴出される。記録ヘッドから選択的に噴出されたインク滴が記録用紙に着弾して所望の画像を形成する。これが繰り返されて、記録用紙の先端から後端へ順次画像記録が行われる。
前述されたプリンタにおいて、記録画像にバンディングと呼ばれる不具合が生じることがある。このバンディングは、白スジ又は黒スジとも称されることがある。バンディングの発生原因は多様であるが、その一つとして記録用紙の伸縮があげられる。インクジェット方式のプリンタにおいて、記録用紙にインク滴が着弾して浸透すると記録用紙が伸縮することが知られている。このような記録用紙の伸縮量は、例えば目と称される紙を構成する繊維の方向によってことなる。一般に、裁断された紙の長辺に沿って目が通っているものが縦目紙と称され、短辺に沿って目が通っているものが横目紙と称される。記録用紙を長辺方向に搬送して画像記録を行う場合には、横目紙の方が縦目紙よりインクの浸透による伸び量が多いとされている。
インクジェット方式のプリンタにおいては、例えばインタレース方式などによって画像記録が行われるが、インク滴が着弾した一部の領域において記録用紙が伸びる一方、画像記録が行われていない搬送ローラの狭持位置においては記録用紙が伸びない。高解像度の画像を記録するために、記録ヘッドのノズルのピッチ間にインク滴を着弾させるには、ノズルのピッチ及び解像度に応じた量だけ搬送ローラが記録用紙を搬送するが、記録ヘッドがインク滴を噴出する領域においては、記録用紙に伸びが生じているので、目標とする位置からずれてインク滴が着弾する。これにより、記録画像にバンディングが生じる。
特許文献1には、記録ヘッドから吐出されるインク量が大きくなるほど、被記録材の相対移動量を大きくする制御が開示されている。
特許第2786234号公報
特許文献1に開示された制御によれば、バンディングが軽減されるが記録用紙の相対移動量が大きくなり、記録用紙に記録される画像が相対移動方向に長く間延びする。これに対し、特許文献1に開示されているようなロール紙であれば、間延びした分だけ長く記録用紙を用いることができるが、カット紙であれば、記録用紙の後端側で余白が小さくなったり画像の一部が記録できなかったりという不具合が生じる。
一方、記録用紙が収縮する場合に搬送量を小さくすることとすれば、例えば、カット紙を用いた縁なし印刷において記録される画像の長さが短くなり、記録用紙の後端側に余白が生じるという不具合が生じる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、被記録媒体の伸縮に応じて目標搬送量が補正されても、被記録媒体の後端側において余白やはみ出し量が乱れることや、画像の一部分が記録されないことを防止できる手段を提供することを目的とする。
(1) 本発明にかかる画像記録装置は、搬送方向において第1長さを有する被記録媒体を目標搬送量毎に間欠して搬送方向へ搬送する搬送手段と、上記搬送手段による被記録媒体の搬送が停止しているときに、当該被記録媒体にインク滴を噴出するインクジェット方式により画像記録を行う記録手段と、インク滴の着弾により予想される被記録媒体の伸縮に応じて上記目標搬送量を補正する搬送量補正手段と、上記目標搬送量の補正に対応して、被記録媒体に対して画像記録を開始する第1位置を調整する記録位置調整手段と、を具備するものである。
本画像記録装置は、例えばインクジェット方式のプリンタなどである。画像記録装置において、被記録媒体は、搬送手段により搬送方向へ搬送され、かつ記録手段により画像記録が行われる。被記録媒体は、搬送方向において第1長さを有し、第1位置から後端へ向かって順次画像が記録される。この第1位置は、被記録媒体の先端側に余白が設けられている場合には、その余白分だけ被記録媒体の先端から後端側へ離れた位置となる。また、被記録媒体の先端側に余白の無い所謂縁なし印刷の場合は、第1位置が被記録媒体の先端から外側へはみ出した位置となる。つまり、縁なし印刷では、被記録媒体の先端側において、記録される画像の一部が被記録媒体からはみ出す。これにより、被記録媒体の縁に余白が生じることなく画像記録が行われる。
なお、本発明における搬送方向とは、画像記録において被記録媒体が主として搬送される一方向である。また、本発明おける余白とは、被記録媒体の周縁部分において画像記録が行われずに下地の色として残る領域をいうが、縁なし印刷におけるはみ出し量が、負の余白量として観念されても、本発明の作用効果が同等であることは言うまでもない。
目標搬送量は、搬送量補正手段により補正される場合がある。例えば、インクジェット方式の記録手段によって記録用紙(被記録媒体)に画像記録が行われる場合には、記録用紙にインクが浸透すると、画像記録前の乾燥状態に比べて記録用紙が伸縮することがある。このような記録用紙の伸縮がバンディングを惹起する。このバンディングを抑制するために、予想される記録用紙の伸縮量に応じて目標搬送量を所定割合だけ増減する補正が行われる。
詳細に説明するに、記録手段によりインク滴が噴出された一部の領域において記録用紙が伸縮する一方、画像記録が行われていない搬送手段の狭持位置では記録用紙が伸縮しない。また、例えばインタレース方式によりノズルのピッチ間にインク滴を着弾させるためにノズルのピッチに応じた目標搬送量だけ搬送手段が記録用紙を搬送しても、伸縮が生じた記録用紙の一部の領域では伸縮分だけインク滴の着弾位置がずれる。さらに、記録手段による画像記録領域において、搬送方向下流側ではノズルのピッチ間に着弾されたインク滴数が多い一方、搬送方向上流側ではそのインク滴数が少なくなるので、記録手段による画像記録領域においても記録用紙の伸縮量が異なる。したがって、バンディングを抑制するために目標搬送量を補正するとしても、記録用紙の伸縮量に完全に合致する目標搬送量の補正を実現することは原理的に不可能であるので、例えば、伸縮した部分のずれを伸縮してない部分において相殺すべく伸縮量の半分程度だけ目標搬送量を補正したり、前述された画像記録領域における伸縮量の相違を考慮して目標搬送量を補正したりすることにより、バンディングの程度を軽減させる。このような目標搬送量の補正は、後述されるように記録用紙の種類や伸縮特性に応じて調整されたり、記録手段から噴出されるインク量に応じて調整されたりする。
なお、本発明において前述された目標搬送量の補正は、例えば搬送手段がローラである場合に、ローラの外径の公差などを考慮して行われる目標搬送量の補正と区別される。つまり、本発明における目標搬送量とは、記録画像の解像度などから求められる理想的な搬送量である。ただし、本発明における目標搬送量の補正に加えて、ローラの外径の公差などを考慮して行われる目標搬送量の補正が行われてもよいことは言うまでもない。
記録位置調整手段は、前述されたような目標搬送量の補正に応じて第1位置を調整する。例えば、補正により目標搬送量が増加されると、補正前の目標搬送量で搬送された場合に被記録媒体に記録される画像より、搬送方向へ長い画像が被記録媒体に記録される。例えば、被記録媒体に余白が設けられる場合には、その余白を減少するように第1位置を調整することにより、画像が搬送方向へ長くなった伸び分が、被記録媒体の後端側の余白のみでなく、先端側の余白でも吸収される。換言すれば、記録後の被記録媒体においては、先端側及び後端側の余白に画像が伸びた状態となる。これにより、被記録媒体の後端側の余白のみが小さくなったり、画像における搬送方向の後端部分が被記録媒体に記録されなくなったりすることが防止される。
また、補正により目標搬送量が減少されると、補正前の目標搬送量で搬送された場合に被記録媒体に記録される画像より、搬送方向へ短い画像が被記録媒体に記録される。例えば、縁なし印刷の場合には、被記録媒体の先端からはみ出して印刷する量(負の余白量)が少なくなるように第1位置を調整することにより、画像が搬送方向へ短くなった縮み分が、被記録媒体の後端側のはみ出し部分のみでなく、先端側のはみ出し部分でも吸収される。これにより、被記録媒体の後端側において余白が生じることが防止される。
画像記録装置において、搬送手段は、被記録媒体を目標搬送量毎に搬送方向へ間欠して搬送する。この搬送が停止している間に、搬送方向と交差する方向に渡って、記録手段が被記録媒体に画像記録を行う。つまり、間欠搬送と画像記録とが交互に行われることにより、被記録媒体の先端から後端へ向かって順次画像が記録される。例えば、前述されたようなインクによる記録用紙の伸縮が生じる場合には、被記録媒体において、画像記録が行われた部分に伸縮が生じる。したがって、その伸縮に応じて目標搬送量を補正することにより、被記録媒体の一部が伸縮したことに起因するバンディングを抑制することができる。
(2) 上記記録位置調整手段は、上記目標搬送量どおりの搬送量だけ被記録媒体が搬送された場合に記録される画像における搬送方向の第2長さと、上記補正後の搬送量により被記録媒体が搬送されて記録される画像における搬送方向の第3長さとの差に基づいて、上記第1位置を調整するものであってもよい。
搬送量補正手段により、目標搬送量が補正されると、被記録媒体の搬送量が増減され、その結果、記録される画像の搬送方向の長さが伸縮する。この伸縮量は、目標搬送量どおりの搬送量だけ被記録媒体が搬送された場合に記録される画像における搬送方向の第2長さと、補正後の搬送量により被記録媒体が搬送されて記録される画像における搬送方向の第3長さとの差である。したがって、この差に基づいて第1位置を調整することにより、画像の伸縮を被記録媒体の先端側と後端側とにおいて吸収させることができる。
(3) 上記記録位置調整手段による第1位置の調整量は、上記第2長さと上記第3長さとの差の半分であることが好ましい。
(4) 上記記録位置調整手段は、被記録媒体の第1長さを上記第2長さに代えて用い、上記第3長さを上記第1長さに基づいて算出するものであってもよい。
例えば、本画像記録装置が複写装置やファクシミリ装置として実現されていると、記録手段により被記録媒体に画像記録が行われる前に、被記録媒体に記録される画像の搬送方向の第2長さを、記録位置調整手段が得ることができないことが想定される。例えば、複写装置において、原稿の画像読取りと被記録媒体への画像記録とが重複して行われる場合には、画像記録を開始する際に画像読取りが完了していないので、被記録媒体に記録される画像の搬送方向の第2長さが不明となる。ファクシミリ装置において、ファクシミリ受信と被記録媒体への画像記録とが重複して行われる場合も同様である。このような場合に、被記録媒体のほぼ全域に画像記録が行われるものとみなして、被記録媒体の第1長さを画像の第2長さに代えて用いてもよい。また、画像の第3長さを、被記録媒体の第1長さ及び目標搬送量の補正量から算出してもよい。
また、被記録媒体に画像記録が行われる前に、被記録媒体に記録される画像の搬送方向の第2長さを記録位置調整手段が得ることができる場合においても、被記録媒体の第1長さを近似的に第2長さとして用い、画像の第3長さを第1長さ及び補正量から算出することにより、演算処理が簡略化されて処理速度の向上が期待される。
(5) 上記搬送量補正手段は、被記録媒体の種類に基づいて上記目標搬送量の補正量を決定するものであってもよい。
被記録媒体の種類とは、例えば紙製の被記録媒体であれば紙種やコーティングの有無、同種の素材であっても縦目紙と横目紙の違いなどである。このような被記録媒体の種類が変わると、前述されたようなインクの浸透による伸縮量も変動する。つまり、被記録媒体の種類に応じて伸縮特性が異なる。したがって、伸縮量が比較的大きな種類の被記録媒体に画像記録が行われる場合には目標搬送量を補正する量を多くし、伸縮量が比較的小さな種類の被記録媒体に画像記録が行われる場合には目標搬送量を補正する量を小さくしたり、補正しないこととしたりしてもよい。もちろん、被記録媒体の種類に加えて、インク量に応じて補正量が決定されてもよい。
(6) 搬送される被記録媒体の種類の入力を受け付ける種類受付手段と、上記種類受付手段に入力された被記録媒体の種類を種類情報として保持する種類情報保持手段と、を更に具備し、上記搬送量補正手段は、上記種類情報保持手段が保持する種類情報に基づいて上記被記録媒体の種類を判定するものであってもよい。
これにより、搬送量補正手段は、入力された被記録媒体の種類に基づいて被記録媒体の種類を判定することができる。種類受付手段及び種類情報保持手段は、例えば、画像記録装置自体に設けられていても、画像記録装置とデータの送受信が可能な外部情報装置に設けられていてもよい。
(7) 本発明は、目標搬送量毎に間欠して搬送方向へ搬送され、搬送方向において第1長さを有する被記録媒体に対して、搬送方向の先端側の第1位置からインク滴を噴出するインクジェット方式により画像記録を行う画像記録方法であって、インク滴の着弾により予想される被記録媒体の伸縮に応じて上記目標搬送量を補正し、上記目標搬送量の補正に対応して上記第1位置を調整し、補正された上記目標搬送量毎に間欠して被記録媒体を搬送方向へ搬送し、補正された上記目標搬送量毎の搬送が停止しているときに、調整された上記第1位置から画像記録を行う画像記録方法として捉えられてもよい。
(8) 上記画像記録方法において、上記目標搬送量どおりの搬送量だけ被記録媒体が搬送された場合に記録される画像における搬送方向の第2長さと、上記補正後の搬送量により被記録媒体が搬送されて記録される画像における搬送方向の第3長さとの差に基づいて、上記第1位置を調整してもよい。
(9) 上記画像記録方法において、上記第1位置の調整量が、上記第2長さと上記第3長さとの差の半分であることが好ましい。
本発明にかかる画像記録装置又は画像記録方法によれば、目標搬送量の補正に応じて第1位置を調整するので、被記録媒体に記録される画像が搬送方向へ伸縮した分が、被記録媒体の後端側の余白やはみ出し量のみでなく、先端側の余白やはみ出し量でも吸収される。したがって、被記録媒体の後端側の余白のみが小さくなったり、画像における搬送方向の後端部分が被記録媒体に記録されなくなったりすることが防止される。また、縁なし印刷において、被記録媒体の後端側に余白が生じることが防止される。これにより、記録画像のバンディングを抑制し、かつ、被記録媒体における余白やはみ出し量が乱れたり、画像の後端部分が記録されないという不具合を解消することができる。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、本実施形態では、本発明にかかる画像記録装置の一例として複合機10が示されているが、本発明の実施態様が複合機10に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態が適宜変更できることは言うまでもない。
[図面の説明]
図1は、本発明の実施形態にかかる複合機10の外観構成を示す斜視図である。図2は、複合機10の内部構成を示す縦断面図である。図3は、画像記録ユニット24周辺の構成を示す模式図である。図4は、複合機10の制御部70の構成を示すブロック図である。図5は、プリンタ部11による画像記録方法を示すフローチャートである。図6は、記録用紙90における頭出し量H1、余白M1,M2、目標搬送量F1などの関係を示す模式図である。図7は、プリンタ部11において頭出し後の記録用紙90の状態を示す模式図である。図8(A)は、補正率Cが0である場合に画像記録された記録用紙90を示すものであり、図8(B)は、補正率Cが正である場合に画像記録された記録用紙90を示すものである。図9は、縁なし印刷における記録用紙90における頭出し量H1、はみ出し量M3,M4、目標搬送量F1などの関係を示す模式図である。図10(A)は、補正率Cが0である場合に縁なし印刷された記録用紙90を示すものであり、図10(B)は、補正率Cが負である場合に縁なし印刷された記録用紙90を示すものである。
[複合機10の概略構成]
図1及び図2に示されるように、複合機10は、プリンタ部11とスキャナ部12を一体的に備え、プリント機能、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能を有する。プリンタ部11が本発明にかかる画像記録装置に相当する。なお、プリンタ部11以外の機能は任意であり、例えば、スキャナ部12がなく、スキャン機能やコピー機能を有しない単機能のプリンタとして本発明にかかる画像記録装置が実施されてもよい。
複合機10には、下側にプリンタ部11が配置され、上側にスキャナ部12が配置されている。プリンタ部11は、主にコンピュータなどの外部情報機器と接続されて、外部情報機器から送信された画像データや文書データを含む印刷データに基づいて、被記録媒体に画像や文字を記録する。スキャナ部12は、所謂フラットベッドスキャナである。
複合機10は、高さ(矢印102)より横幅(矢印101)及び奥行き(矢印103)が大きい幅広薄型の概ね直方体の外形である。プリンタ部11は、正面に開口13が設けられている。開口13の内部には、給紙トレイ20及び排紙トレイ21が設けられている。給紙トレイ20に収容された記録用紙が、プリンタ部11の内部へ給送されて所望の画像が記録され、画像記録後の記録用紙が排紙トレイ21へ排出される。
複合機10の正面上部には、操作パネル14が設けられている。操作パネル14において、プリンタ部11及びスキャナ部12に所望の動作をさせるための所定の入力が行われる。操作パネル14は、入力を行うための複数のボタンや、複合機10の状態やエラー表示などを行うためのディプレイを有する。なお、複合機10に外部情報機器が接続されていると、外部情報機器からプリンタドライバやスキャナドライバなどの通信ソフトを通じて送信される指示に基づいても、複合機10は動作する。
[プリンタ部11]
図2に示されるように、複合機10の最も底側に給紙トレイ20が設けられている。排紙トレイ21は、給紙トレイ20の上側に上下二段に配置されている。給紙トレイ20と排紙トレイ21とは、用紙搬送路23によって記録用紙などの被記録媒体が搬送可能に連続されている。給紙トレイ20に収容された記録用紙は、用紙搬送路23により下方から上方へUターンするように案内されて画像記録ユニット24へ搬送され、画像記録ユニット24により画像記録が行われた後、排紙トレイ21へ排出される。
給紙トレイ20は上側が開口された容器形状であり、その内部空間に、記録用紙などのシート形状の被記録媒体が積層状態で収容される。給紙トレイ20には、例えば、A3サイズ以下のA4サイズ、B5サイズ、はがきサイズ等の各種サイズの記録用紙が収容可能である。
排紙トレイ21は、トレイ形状であり、その上面に記録用紙が排出される。排紙トレイ21は、奥行き方向(矢印103)において給紙トレイ20より装置正面側に配置されている。したがって、装置奥部側においては、給紙トレイ20の上側に排紙トレイ21は存在しない。
給紙トレイ20の装置奥部側には、給紙ローラ25が設けられている。給紙ローラ25は、給紙トレイ20に積載された記録用紙を用紙搬送路23へ供給する。給紙ローラ25は、LFモータ77(図4参照)から駆動伝達されて回転する。給紙ローラ25は、給紙アーム26の先端に回転可能に支持されている。給紙アーム26は、給紙ローラ25側を回動先端として回動可能であり、この回動により、給紙ローラ25が給紙トレイ20に接離する方向へ上下動する。給紙アーム26は、給紙ローラ25の重量又はバネなどに付勢されて下側へ回動されており、給紙トレイ20に収容された記録用紙の量に応じて上側へ移動する。これにより、給紙ローラ25が給紙トレイ20における最上位置の記録用紙に接触する。その状態で給紙ローラ25が回転されると、給紙ローラ25のローラ面と記録用紙との間の摩擦力により、最上位置の記録用紙が用紙搬送路23へ送り出される。
用紙搬送路23は、給紙トレイ20の装置奥部側から上方へ延び、続いて装置正面側へ湾曲して、複合機10の背面側から正面側へ(矢印103)へ延び、画像記録ユニット24を経て排紙トレイ21へ通じている。用紙搬送路23は、画像記録ユニット24などが配設されている箇所以外は、所定間隔で対向する外側ガイド面と内側ガイド面とから構成されている。例えば、装置奥部側において用紙搬送路23が湾曲している部分は、装置フレームなどに固定された外側ガイド部材18と内側ガイド部材19とによって構成されている。
図2及び図3に示されるように、画像記録ユニット24は、主として記録ヘッド39とプラテン42とが所定間隔で対向配置されて構成されている。画像記録ユニット24の詳細な構成は後述される。
画像記録ユニット24より搬送方向104の上流側には、一対の搬送ローラ60及びピンチローラ61が設けられている。なお、図2においては、ピンチローラ61が他の部材に隠れて現れていないが、図3に示されるように、ピンチローラ61は搬送ローラ60の下側に配置されている。ピンチローラ61は、搬送ローラ60に対して接離可能に設けられており、バネなどの弾性部材に付勢されて搬送ローラ60に圧接されている。搬送ローラ60は、LFモータ77(図4参照)から駆動伝達されて回転する。
図3に示されるように、搬送ローラ60には、ロータリーエンコーダ65が設けられている。このロータリーエンコーダ65は、搬送ローラ60と同軸に設けられて搬送ローラ60と共に回転するエンコーダディスク66と透過型の光学センサ67とからなる。エンコーダディスク66には、その円周方向に一定間隔で透過部と非透過部とが交互に配置されている。同図には詳細に示されていないが、光学センサ67は、エンコーダディスク66へ光を照射する発光素子と、エンコーダディスク66を介して発光素子と対向配置されて発光素子からの光を受光する受光素子とを具備する。搬送ローラ60と共にエンコーダディスク66が回転すると、光学センサ67の発光素子から照射された光がエンコーダディスク66の非透過部により一定間隔で遮られる。受光素子は、受光した光強度の強弱に応じた電気的なパルス信号を発信する。このパルス信号に基づいて搬送ローラ60の回転量が判定される。
記録用紙90は、搬送ローラ60とピンチローラ61との間に狭持された状態で、搬送ローラ60の回転により搬送方向104へ搬送される。このとき、ピンチローラ61は、記録用紙90の搬送に伴って回転する。
画像記録ユニット24より搬送方向の下流側には、一対の排紙ローラ62及び拍車63が設けられている。なお、図2においては、拍車63が他の部材に隠れて現れていないが、図3に示されるように、拍車63は排紙ローラ62の上側に配置されている。拍車63は、排紙ローラ62に対して接離可能に設けられており、バネなどの弾性部材に付勢されて排紙ローラ62に圧接されている。排紙ローラ62は、LFモータ77(図4参照)から駆動伝達されて回転する。この排紙ローラ62の回転は、前述された搬送ローラ60の回転と同期されている。排紙ローラ62及び拍車63は、記録済みの記録用紙90を狭持して排紙トレイ21へ搬送する。
画像記録に際して、搬送ローラ60及び排紙ローラ62は、間欠駆動される。間欠駆動とは、所定の目標搬送量に相当する回転量だけ搬送ローラ60及び排紙ローラ62が連続して駆動され、目標搬送量に到達すると所定時間だけ回転が停止される。目標搬送量は、記録すべき画像の解像度によって変動され、例えば、インタレース方式で画像記録を行う場合には、中程度の解像度である通常モードの画像記録より高解像度のファインモードの画像記録の方が目標搬送量が少なく設定されることが一般的である。
なお、画像記録を行っていない間においては、搬送ローラ60及び排紙ローラ62は間欠駆動される必要はない。したがって、画像記録前の給紙の際や、画像記録後の排紙の際には、搬送ローラ60及び排紙ローラ62は連続して回転されてよい。
前述された搬送ローラ60、ピンチローラ61、排紙ローラ62、及び拍車63によって、本発明における搬送手段が実現されている。
図3に示されるように、用紙搬送路23における搬送ローラ60の上流側には、レジストセンサ44が設けられている。レジストセンサ44は、用紙搬送路23を通過する記録用紙90の有無を検出するものである。同図には詳細に現れていないが、レジストセンサ44はメカニカルセンサであり、用紙搬送路23に出没可能に設けられた検出子の動作を光学センサにより検出する。レジストセンサ44の検出子は、記録用紙90が当接しない状態では用紙搬送路23へ突出しており、記録用紙90が当接すると用紙搬送路23から退避される。この検出子の出没が光学センサにより検知されてオン/オフの電気信号として出力される。したがって、レジストセンサ44が設けられた位置に記録用紙90が無い場合はレジストセンサ44からオフが出力され、記録用紙90が存在する場合はレジストセンサ44からオンが出力される。このレジストセンサ44からのオン/オフの変化によって、記録用紙90の先端91又は後端92がレジストセンサ44が設けられた位置に到達したか否かが判断される。
[画像記録ユニット24の構成]
図3に示されるように、画像記録ユニット24は、主として、キャリッジ38、記録ヘッド39、及びプラテン42により構成されている。記録ヘッド39が、本発明における記録手段に相当する。
図3に示されるように、搬送ローラ60及びピンチローラ61と排紙ローラ62及び拍車63との間において、用紙搬送路23の上下にキャリッジ38及びプラテン42が配置されている。キャリッジ38は、インクジェット方式の記録ヘッド39を搭載する。キャリッジ38は、CRモータ79(図4参照)から駆動伝達されて、用紙搬送路23の上側において、搬送方向104と直交する水平方向(図3における紙面に垂直な方向)へ往復動する。同図には現れていないが、記録ヘッド39には、複合機10内において記録ヘッド39と独立して配置されたインクカートリッジからインクチューブを通じてシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(Bk)の各色インクが供給される。
用紙搬送路23の下側には、記録ヘッド39と対向してプラテン42が配設されている。プラテン42は、キャリッジ38が往復動する範囲のうち、記録用紙90が通過する中央部分に渡って配設されている。プラテン42の幅は、プリンタ部11において使用可能な記録用紙の最大幅より十分に幅広である。プラテン42の上面に支持された記録用紙90は、記録ヘッド39との距離が一定に保持される。
前述されたように、搬送ローラ60及び排紙ローラ62が停止されている間にキャリッジ38が往復動される。このキャリッジ38の往復動の間に、記録ヘッド39の複数のノズルから各色インクが微小なインク滴として選択的に噴出される。記録ヘッド39のノズルから噴出されたインク滴は、プラテン42上に停止された記録用紙90に着弾する。
[制御部70]
以下に、複合機10の制御部70の構成が説明される。制御部70は、本発明における制御手段に相当する。制御部70は、プリンタ部11の動作だけでなくスキャナ部12の動作をも制御するものであるが、本発明においてはスキャナ部12は任意の構成なので、本明細書ではスキャナ部12の動作に関する構成の説明が省略される。
図4に示されるように、制御部70は、CPU(Central Processing Unit)71,ROM(Read Only Memory)72,RAM(Random Access Memory)73を主として構成されており、バス75及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)76を介して、センサや、スキャナ部12、操作パネル14などとデータを送受信可能に接続されている。RAM73が、本発明における種類情報保持手段として機能する。また、操作パネル14が、本発明における種類受付手段として機能する。
ROM72には、複合機10の各種動作を制御するためのプログラム等が格納されている。このプログラムの一つにより、制御部70が本発明における搬送量補正手段及び記録位置調整手段として機能する。つまり、制御部70によって、記録用紙90の種類に対応して目標搬送量F1の補正率Cが決定され、また、目標搬送量F1の補正に対応して、記録媒体90へ画像記録を開始する記録開始位置93(図6参照)が調整される。この記録開始位置93が本発明における第1位置に相当する。
RAM73は、CPU71が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記録する記憶領域又は作業領域として使用される。
ASIC76は、CPU71からの指令に従い、LFモータ77に通電するPWM信号等を生成して、該信号をLFモータ77の駆動回路78に付与する。駆動回路78を介して駆動信号がLFモータ77に通電されることにより、制御部70によるLFモータ77の回転制御が行われる。
駆動回路78は、給紙ローラ25、搬送ローラ60、及び排紙ローラ62に接続されたLFモータ77を駆動させものである。駆動回路78は、ASIC76からの出力信号を受けて、LFモータ77を回転するための電気信号を形成する。該電気信号を受けてLFモータ77が回転する。LFモータ77の回転がギアや駆動軸等からなる周知の駆動機構を介して、給紙ローラ25、搬送ローラ60、及び排紙ローラ62へ伝達される。
ASIC76は、CPU71からの指令に従い、CRモータ79に通電するPWM信号等を生成して、該信号をCRモータ79の駆動回路80に付与する。駆動回路80を介して駆動信号がCRモータ79に通電されることにより、制御部70によるCRモータ79の回転制御が行われる。
駆動回路80は、キャリッジ38に接続されたCRモータ79を駆動させるものである。駆動回路80は、ASIC76からの出力信号を受けて、CRモータ79を回転するための電気信号を形成する。該電気信号を受けてCRモータ79が回転する。CRモータ79の回転がベルト駆動機構を介してキャリッジ38へ伝達されことにより、キャリッジ38がスライドされる。
駆動回路81は、記録ヘッド39から所定のタイミングで各色インクを記録用紙90に対して選択的に吐出させるものである。CPU71から出力される駆動制御手順に基づいてASIC76が出力信号を生成する。駆動回路81は、この出力信号を受けて、記録ヘッド39を駆動制御する。
ASIC76には、レジストセンサ44が接続されている。レジストセンサ44の検知信号は、ASIC76、バス75を介してRAM63に記憶される。CPU71は、ROM62に格納されたプログラムに基づいて、該検知信号を解析して用紙搬送路23における記録用紙90の先端91及び後端92の位置を判断する。CPU71は、先端91及び後端92が検出されたタイミングと、搬送ローラ60の搬送量に基づいて先端91及び後端92の位置を判定する。
また、ASIC76には、操作パネル14が接続されている。操作パネル14において入力されたプリンタ部11の動作指示や記録用紙90の種類、サイズ、記録画像の解像度、記録用紙90における余白、縁なし印刷の指示などは、ASIC76及びバス75を通じてRAM73に種類情報や、各種設定情報として格納される。
また、ASIC76には、インタフェース(I/F)82が接続されている。インタフェース82を介して制御部70は、外部情報機器とデータを送受信することができる。外部情報機器とは、例えば、プリンタドライバがインストールされたコンピュータなどである。この外部情報機器は、本発明における種類受付手段として機能する。つまり、プリンタ部11を動作する際に入力される記録用紙90の種類などは、操作パネル14から入力されても外部情報機器のプリンタドライバから入力されてもよい。その場合、外部情報機器が有するRAMが、本発明における種類情報保持手段として機能する。
[プリンタ部11の動作]
以下に、プリンタ部11において頭出し量H1を調整する方法が説明される。
印刷開始が入力されるに先だって、操作パネル14において、記録用紙90の種類、サイズ、記録画像の解像度、記録用紙90における余白が入力される。複合機10は、入力された記録用紙90の種類、サイズ、記録画像の解像度、記録用紙90における余白、縁なし印刷の有無を、それぞれ種類情報などの各種設定情報としてRAM73に格納する。
記録用紙90の種類とは、例えば紙製の記録用紙90であれば紙種やコーティングの有無であり、また同種の素材のであっても縦目紙と横目紙の違いなどである。このような記録用紙90の種類は、操作パネル14において選択可能に複数の種類が表示されており、給紙トレイ20に装填された記録用紙90に応じて、いずれかの種類が選択される。
記録用紙90のサイズは、例えば日本工業規格で定められたA3サイズ、A4サイズ、B5サイズなどである。これら記録用紙90は所謂カット紙であり、搬送方向104に対して所定の用紙長さLを有する。例えば、A3サイズの記録用紙90が長手方向に搬送される場合には、用紙長さLは、420mmである。この用紙長さLが、本発明における第1長さに相当する。
解像度は、例えば600dpi、1200dpi、2400dpiなどである。余白は、記録用紙90の先端91側、後端92側、両端側が設定可能であるが、本明細書においては、記録用紙90の先端91側の余白が余白M1と称され、後端92側の余白が余白M2と称される。この余白M1,M2は例えばミリメートル単位で表される。なお、縁なし印刷が選択された場合には、この余白M1,M2を設定することができず、後述されるようにはみ出し量(負の余白)M3,M4が設定される
操作パネル14において印刷開始が入力されると、制御部70は印刷データを取得する。この印刷データは、例えば、複合機10においてコピー機能を実現する場合には、スキャナ部12においてスキャンされた画像データに基づくものであり、外部情報機器におけるアプリケーションで作成された画像データを印刷する場合には、プリンタドライバを介して複合機10へ印刷データが送信される。
印刷データを取得した制御部70は、印刷データに含まれる画像データにおける搬送方向の画像長さGを取得する(図5:S1)。例えば、A3サイズの記録用紙90を長手方向に搬送して、記録用紙90の先端91側及び後端92側にそれぞれ10mmの余白M1,M2を設ける場合には、画像長さGは400mmである。この画像長さGが、本発明における第2長さに相当する。
つづいて、制御部70は、印刷データに含まれる頭出し量H1を取得する(図5:S2)。頭出し量H1は、記録用紙90の先端91側に画像記録を開始する際に、搬送ローラ60及びピンチローラ61の狭持位置から搬送方向104の下流側へ記録用紙90の先端91を送り出すための目標量である(図6及び図7参照)。頭出し量H1だけ搬送された記録用紙90において、記録開始位置93、つまり先端91から余白M1だけ後端92側へ離れた位置が記録ヘッド39における搬送方向104上流側の第1ノズル40に対応し、第1ニップ位置94を搬送ローラ60及びピンチローラ61が狭持して停止する。なお、この頭出し量H1は、公差などの各複合機10毎のバラツキに応じて固有値により補正されてもよい。
つづいて、制御部70は、RAM73に格納された種類情報より記録用紙90の種類を取得する(図5:S3)。例えば、操作パネル14において「横目紙」が選択された場合には、記録用紙90の種類は横目紙である。制御部70は、取得した記録用紙90の種類に応じて目標搬送量F1の補正率Cを決定する。記録用紙90の種類によって、インクの浸透による伸縮量も変動する。したがって、伸縮量が比較的大きな種類であれば補正率Cが大きく、伸縮量が比較的小さな種類であれば補正率Cが小さい。また、インクの浸透により伸びが生じるのであれば正の補正率Cが設定され、縮みが生じるのであれば負の補正率Cが設定される。このような補正率Cは、例えば表1に示されるルックアップテーブルに基づいて、記録用紙90の種類に応じて決定される。このルックアップテーブルは、予めROM72に格納されている。表1において、種類A,B,C,D,Eは、例えば縦目紙、横目紙、光沢紙などである。例えば、種類Aが横目紙であれば、補正率Cは+1.0%に決定される。
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つづいて、制御部70は、頭出し量H1を補正率Cに応じて調整する(図5:S5)。詳細には、仮に補正率Cが0であれば、目標搬送量F1は解像度に応じて決定され、その目標搬送量F1で搬送された記録用紙90に記録された画像の画像長さGは印刷データより得られた値と一致する(図8(A)参照)。一方、補正率Cが0以外の値に決定されて目標搬送量F1が補正されると、目標搬送量F1が増減される結果、記録用紙90に記録される画像の画像長さGが伸縮する(図8(B)参照)。この伸縮量は、補正の有無における各目標搬送量F1,F2により記録用紙90がそれぞれ搬送されて記録されたと仮定する各画像における搬送方向104の画像長さGの差である。この差は、(画像長さG)×(補正率C)と表される(以下、「差GC」とも称される。)。この差が正であれば画像が伸び、負であれば画像が縮む。つまり、目標搬送量F1が補正されて記録用紙90に記録される画像の画像長さは(G+GC)で表される。この画像長さ(G+GC)が本発明における第3長さに相当する。
制御部70は、前述されたような目標搬送量F1の補正率Cに応じて頭出し量H1を調整する(図5:S5)。前述されたように、補正率Cにより目標搬送量F1が増加されて記録用紙90が搬送されると、その記録用紙90に記録される画像は、差GCだけ画像長さGが搬送方向104へ長くなる。これに対し、制御部70は、記録用紙90における先端91側の余白M1から差GCの2分の1を減じて頭出し量H1を調整する。この頭出し量H1の調整を式で表すと、補正後の頭出し量H2は、(頭出し量H2)=(頭出し量H1)−1/2×(差GC)である。この頭出し量H1の調整により、記録開始位置93が調整されることとなる。
前述されたように頭出し量H1が調整された後、印刷が行われる(図5:S6〜S10)。詳細には、LFモータ77が駆動されて給紙ローラ25が回転され、給紙トレイ20に貯えられている記録用紙から1枚の記録用紙90が用紙搬送路23へ送り出される(図5:S6)。この記録用紙90は用紙搬送路23を搬送方向104へ搬送されて、その先端91がレジセンサ44へ到達する。レジセンサ44が先端91を検知すると、レジセンサ44が発信する信号がオフからオンへ変わる。この信号の変化から所定時間が経過すると、記録用紙90の先端91が搬送ローラ60及びピンチローラ61の狭持位置へ到達する。したがって、制御部70は、レジセンサ44の信号の変化と経過時間に基づいて記録用紙90の先端91が狭持位置へ到達したことを判定する。
記録用紙90の先端91が狭持位置へ到達したときに、搬送ローラ60は回転していない。したがって、記録用紙90は、その先端91を搬送ローラ60のローラ面又はピンチローラ61のローラ面に当接して撓む。これにより、用紙搬送路23における記録用紙90の斜行が矯正される。その後、制御部70は搬送ローラ60を回転させる。これにより、記録用紙90の先端91が搬送ローラ60及びピンチローラ61に狭持される。
制御部70は、搬送ローラ60を回転し始めてからの回転量をロータリーエンコーダ65のパルス信号に基づいて把握する。これにより、制御部70は、記録用紙90の先端91の位置を判定する。制御部70は、搬送ローラ60を回転させて、前述された頭出し量H2だけ記録用紙90を連続して搬送し、その後搬送ローラ60を停止する(図5:S7)。これにより、記録用紙90における記録開始位置93が、記録ヘッド39の第1ノズル40の直下に位置した状態で、記録用紙90が停止する。
図8に示されるように、頭出し量H1が調整されることにより、記録用紙90における余白M1は、印刷前に入力された余白M1より差GCの2分の1だけ減じられた値となる。前述されたように正の補正率Cが決定されていれば、印刷前に入力された余白M1より先端91側から画像記録が開始される。つまり、記録開始位置93が、記録用紙90の先端91側へ差GCの2分の1だけ移動される。
頭出しを終えて記録用紙90が停止すると、制御部70はCRモータ79を駆動し、印刷データに基づいて記録ヘッド39からインク滴を選択的に噴出する。これにより、調整された記録開始位置93から画像記録が行われる(図5:S8)。キャリッジ38が1回往復動する間に記録ヘッド39からインク滴が噴出されて画像記録される単位を、ここでは1パスと称する。
1パス目の画像記録を終えると、制御部70は、CRモータ79を停止した後、LFモータ77を再び駆動して搬送ローラ60を回転させる。このとき、搬送ローラ60を回転させる量は補正率Cにより補正された目標搬送量F2である。詳細に説明するに、前述されたように、目標搬送量F1は解像度(所望の画像の解像度)に応じて決定される。ここで、記録用紙90に対して一定の目標搬送量F1で画像記録を行うとすると、目標搬送量F1は、(記録ヘッド39の搬送方向104の長さ)×(記録ヘッド39のノズル解像度)/(所望の画像の解像度)で表される。仮に、記録用紙90に伸縮が生じないとすれば、この目標搬送量F1でインタレース方式により画像記録がなされると、搬送方向104に対して等ピッチのドット(インク滴)列が記録用紙90に形成される。なお、この目標搬送量F1は、公差などの各複合機10毎のバラツキに応じて固有値により補正されてもよい。
前述されたように、この目標搬送量F1は記録用紙90の種類に応じて補正率Cが乗じられて目標搬送量F2とされる。このように目標搬送量F1が補正されることにより、記録用紙90の伸縮を原因とするバンディングの軽減が期待される。
搬送ローラ60の回転量が補正後の目標搬送量F2に到達したか否かは、ロータリーエンコーダ65のパルス信号に基づいて判定される。制御部70は、目標搬送量F2だけ記録用紙90を搬送した後、搬送ローラ60を停止する。これにより、記録用紙90は目標搬送量F2だけ搬送方向104へ搬送された後に停止する。このとき、搬送ローラ60及びピンチローラ61は、第2ニップ位置95を狭持する。なお、図6においては、頭出し量H1及び目標搬送量F1に基づく第2ニップ位置95が示されているが、ここでは、頭出し量H1及び目標搬送量F1はそれぞれ補正されて、頭出し量H2及び目標搬送量F2とされているので、これらに対応して第2ニップ位置95も移動される。
記録用紙90が停止すると、制御部70はCRモータ79を駆動し、印刷データに基づいて記録ヘッド39からインク滴を選択的に噴出する。これにより、2パス目の画像記録が行われる。2パス目の画像記録を終えると、前述と同様にして、制御部70は、CRモータ79を停止した後、LFモータ77を再び駆動して搬送ローラ60を回転させ、補正率Cにより補正された目標搬送量F2だけ記録用紙90を搬送方向104へ搬送した後に搬送ローラ60を停止する。そして、前述と同様にして、3パス目の画像記録を行う。このように、目標搬送量F2毎の間欠搬送と1パス分の画像記録とが交互に行われることにより、記録用紙90の先端91から後端92へ向かって記録終了位置96まで順次画像が記録される。なお、印刷データにおいては、記録用紙90の後端92側に余白M2を残して画像記録が行われるように、G=L−M1−M2となるような長さGの画像データが生成されている。
記録用紙90の後端92が搬送ローラ60とピンチローラ61との狭持位置を通過すると、記録用紙90は、排紙ローラ62と拍車63とに狭持されて搬送方向104へ搬送される。このときも前述と同様に、間欠搬送と1パス分の画像記録が交互に行われて画像記録がされる。そして、記録終了位置96に到達すると画像記録が終了される。この記録終了位置96は、記録用紙90の後端92に対して、余白M2から差GCの2分の1を減じた距離となる。画像記録後の記録用紙90は、排紙ローラ62と拍車63とに狭持されて排紙トレイ21へ排出される(図5:S9)。
そして、印刷データに次頁の印刷データが含まれる場合には(図5:S10(Y))、その頁において記録される画像の画像長さGが取得され(図5:S1)、その後は、前述と同様にして、目標搬送量F1の補正率Cに基づいて、2枚目の記録用紙90の頭出し量H1が調整され、2頁目の印刷が行われる。一方、印刷データに次頁の印刷データが含まれない場合には(図5:S10(N))、印刷が終了する。
図8(B)に示されるように、正の補正率Cで補正された目標搬送量F2で搬送された記録用紙90には、搬送方向104において差GCだけ伸びた画像(G+GC)が記録される。これに対し、頭出し量H1が調整されることにより、搬送方向104へ伸びた差GCが、記録用紙90における後端92側の余白M2のみでなく、先端91側の余白M1でも吸収される。換言すれば、記録後の記録用紙90においては、余白M1及び余白M2に差GCの2分の1だけ均等に画像が伸びた状態となる。これにより、記録用紙90のの後端92側の余白M2のみが小さくなったり、記録されるべき画像における搬送方向104の後端部分が記録用紙90の記録されなくなったりすることが防止される。
なお、前述では、余白M1,M2が設定された場合の動作が説明されているが、縁なし印刷であっても同様に頭出し量Hが調整されてもよい。
詳細に説明するに、前述と同様に、印刷開始が入力されるに先だって、操作パネル14ににおいて、記録用紙90の種類、サイズ、記録画像の解像度、記録用紙90における余白及び縁なし印刷の有無が入力される。このとき縁なし印刷が入力されると、記録用紙90の先端91側、後端92側及び両端側の余白を設定することができず、所定のはみ出し量が設定されて、記録用紙90より広い記録範囲97が設定される(図9参照)。記録範囲97において搬送方向104の先端側が記録開始位置98であり、後端側が記録終了位置99である。このような縁なし印刷は、はみ出し印刷とも称されることがある。本明細書においては、縁なし印刷において、記録用紙90の先端91からはみ出される距離がはみ出し量白M3と称され、後端92側からはみ出される距離がはみ出し量M4と称される。なお、はみ出し量M3,M4は負の余白として観念されてもよい。
操作パネル14において印刷開始が入力されると、前述と同様にして、制御部70は、印刷データに含まれる頭出し量H1を取得し、その頭出し量H1を、RAM73に格納された種類情報に応じて調整する。例えば、種類情報が表1における種類Eであれば、目標搬送量F1の補正率Cは−1.0%に決定される。そうすると、補正前の目標搬送量F1で記録用紙が搬送される場合の記録範囲97の搬送方向104の長さGと、補正率C(ここでは、−1.0%)で補正された目標搬送量F2で記録用紙90が搬送された場合の記録範囲97の搬送方向104の長さ(G+GC)との間の差GCは負となる。つまり、長さGが縮む。
制御部70は、前述されたような目標搬送量F1の補正率Cに応じて、(頭出し量H2)=(頭出し量H1)−1/2(差GC)となるように頭出し量H1を調整する。ここでは差GCが負であるので、頭出し量H1が差GCの2分の1だけ増加される。これにより、記録開始位置98が記録用紙90の先端91へ差GCの2分の1だけ近づく。
前述されたように頭出し量H1が調整された後、印刷が行われる。この印刷において、記録用紙90は補正率Cで補正された目標搬送量F2毎に間欠搬送される。これにより、図10(B)に示されるように、負の補正率Cで補正された目標搬送量F2で搬送された記録用紙90に対して、搬送方向104において差GCだけ縮んだ記録範囲97において画像が記録される。これに対し、頭出し量H1が調整されることにより、搬送方向104へ縮んだ差GCが、記録用紙90における後端92側のはみ出し量M4のみでなく、先端91側のはみ出し量M3でも吸収される。つまり、記録開始位置98が記録用紙90の先端91へ差GCの2分の1だけ近づくと、記録終了位置99が記録用紙90の後端92へ差GCの2分の1だけ近づく。これにより、縁なし印刷にも拘わらず、記録用紙90の後端92側において余白が生じることが防止される。
前述されたように、本実施形態にかかる複合機10又は画像記録方法によれば、目標搬送量F1の補正率Cに応じて記録開始位置93,98を調整するので、記録用紙90に記録される画像が搬送方向104へ伸縮した差GCが、記録用紙90の後端92側の余白M2やはみ出し量M4のみでなく、先端91側の余白M1やはみ出し量M3でも吸収される。したがって、記録用紙90の後端92側の余白M2のみが小さくなったり、画像における搬送方向104の後端部分が記録用紙90に記録されなくなったりすることが防止される。また、縁なし印刷において、記録用紙90の後端92側に余白が生じることが防止される。これにより、記録画像のバンディングを抑制し、かつ、記録用紙90における余白やはみ出し量が乱れたり、画像の後端部分が記録されないという不具合を解消することができる。
なお、前述された実施形態においては、制御部70が頭出し量H1を調整する際に、印刷データに含まれる画像長さGと、補正率Cで補正された目標搬送量F2で記録用紙90が搬送された場合に記録用紙90に対して記録される画像長さ(G+GC)との差GCを用いたが、画像長さGに代えて記録用紙90の搬送方向104の用紙長さLを用いることとしてもよい。この場合、印刷データに含まれる画像長さGに代えて記録用紙90の用紙長さLを用い、目標搬送量F1を補正した際に記録される画像長さ(G+GC)に代えて、画像長さGを用紙長さLに置き換えた長さ(L+LC)を用いればよい。そして、(頭出し量H2)=(頭出し量H1)−1/2(差LC)となるように頭出し量H1を調整する。
例えば、縁なし印刷や、記録用紙90のほぼ全域に画像が記録される場合には、画像長さGと記録用紙90の用紙長さLとが近似するので、これらを置き換えても前述と同様の効果が奏される。また、記録用紙90の用紙長さLは、操作パネル14に入力された記録用紙90のサイズより容易に取得することができるので、頭出し量H1を調整する際に制御部70が行う演算が簡略化され、動作速度の向上が期待できる。さらに、複合機10においてコピー機能やファクシミリ機能が実現される際に、スキャナ部12において原稿の画像を読取りながらプリンタ部11において画像記録を行う場合や、ファクシミリ受信をしながらプリンタ部11において画像記録を行う場合には、画像記録を開始する際に、その頁に記録すべき画像の搬送方向104の画像長さGを取得できないことが想定されるので、そのような場合においても記録用紙90の用紙長さLを代用する実施態様が有用である。
なお、本実施態様では、制御部70が、記録用紙90の種類に基づいて目標搬送量F1の補正率Cを決定することとしたが、補正率Cは、記録用紙90の種類による伸縮特性や画像記録において使用されるインク量に基づいて決定されてもよい。例えば、記録用紙90がインクの浸透によってどれほど伸縮するかは、記録用紙90の種類のみならず、記録用紙90に着弾するインク量によっても異なる。したがって、普通紙やコーティング紙、縦目紙や横目紙などの記録用紙90の種類に応じて伸縮特性を求めてルックアップテーブルとしてROM72に格納しておく。この伸縮特性は、1パスなどの所定の面積当たりに所定の単位インク量が着弾した際に、記録用紙90が搬送方向104に伸縮する量(長さ)として把握される。つまり、伸縮特性を式で表すと、(伸縮特性)=(搬送方向104への伸縮量)/(1パス当たりに着弾する単位インク量)である。
1パスにおいて記録ヘッド39から噴出されるインク量は、印刷データに基づいて制御部70が算出する。そして、制御部70は、算出した1パス当たりのインク量と、記録用紙90の紙種に基づいて選択された伸縮特性とから、その1パスにおける記録用紙の伸縮量を求め、その伸縮量に対応して1パス毎に補正率Cを決定する。伸縮量と補正率Cとの対応も、予めルックアップテーブルとしてROM72に格納される。したがって、印刷データにおいて100パスの記録ヘッド39の走査が含まれていれば、各パスの補正率C1〜C100が決定される。この各補正率C1〜C100により1パス当たりの目標搬送量F1がそれぞれ補正されて画像記録が行われたときの画像長さG3が、本発明における第3長さに相当する。そして、目標搬送量F1どおりに搬送されて記録される画像の画像長さGと画像長さG3との差(G3−G)に基づいて、制御部70が頭出し量H1を調整する。これにより、記録用紙90の伸縮特性及びインク量に応じた目標搬送量F1の補正と、その補正に応じた頭出し量H1の調整が実現される。なお、記録用紙90へ着弾するインク量は、印刷データに含まれる画像データにおけるピクセル当たり輝度などから算出されたものであってもよい。
図1は、本発明の実施形態にかかる複合機10の外観構成を示す斜視図である。 図2は、複合機10の内部構成を示す縦断面図である。 図3は、画像記録ユニット24周辺の構成を示す模式図である。 図4は、複合機10の制御部70の構成を示すブロック図である。 図5は、プリンタ部11による画像記録方法を示すフローチャートである。 図6は、記録用紙90における頭出し量H1、余白M1,M2、目標搬送量F1などの関係を示す模式図である。 図7は、プリンタ部11において頭出し後の記録用紙90の状態を示す模式図である。 図8(A)は、補正率Cが0である場合に画像記録された記録用紙90を示すものであり、図8(B)は、補正率Cが正である場合に画像記録された記録用紙90を示すものである。 図9は、縁なし印刷における記録用紙90における頭出し量H1、はみ出し量M3,M4、目標搬送量F1などの関係を示す模式図である。 図10(A)は、補正率Cが0である場合に縁なし印刷された記録用紙90を示すものであり、図10(B)は、補正率Cが負である場合に縁なし印刷された記録用紙90を示すものである。
11・・・プリンタ部(画像記録装置)
14・・・操作パネル(種類受付手段)
39・・・記録ヘッド(記録手段)
60・・・搬送ローラ(搬送手段)
61・・・ピンチローラ(搬送手段)
62・・・排紙ローラ(搬送手段)
63・・・拍車(搬送手段)
70・・・制御部(搬送量補正手段、記録位置調整手段)
73・・・RAM(種類情報保持手段)
90・・・記録用紙(被記録媒体)
104・・・搬送方向(搬送方向)

Claims (9)

  1. 搬送方向において第1長さを有する被記録媒体を目標搬送量毎に間欠して搬送方向へ搬送する搬送手段と、
    上記搬送手段による被記録媒体の搬送が停止しているときに、当該被記録媒体にインク滴を噴出するインクジェット方式により画像記録を行う記録手段と、
    インク滴の着弾により予想される被記録媒体の伸縮に応じて上記目標搬送量を補正する搬送量補正手段と、
    上記目標搬送量の補正に対応して、被記録媒体に対して画像記録を開始する第1位置を調整する記録位置調整手段と、を具備する画像記録装置。
  2. 上記記録位置調整手段は、上記目標搬送量どおりの搬送量だけ被記録媒体が搬送された場合に記録される画像における搬送方向の第2長さと、上記補正後の搬送量により被記録媒体が搬送されて記録される画像における搬送方向の第3長さとの差に基づいて、上記第1位置を調整する請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記記録位置調整手段による第1位置の調整量は、上記第2長さと上記第3長さとの差の半分である請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 上記記録位置調整手段は、被記録媒体の第1長さを上記第2長さに代えて用い、上記第3長さを上記第1長さに基づいて算出する請求項2又は3に記載の画像記録装置。
  5. 上記搬送量補正手段は、被記録媒体の種類に基づいて上記目標搬送量の補正量を決定する請求項1から4のいずれかに記載の画像記録装置。
  6. 搬送される被記録媒体の種類の入力を受け付ける種類受付手段と、
    上記種類受付手段に入力された被記録媒体の種類を種類情報として保持する種類情報保持手段と、を更に具備し、
    上記搬送量補正手段は、上記種類情報保持手段が保持する種類情報に基づいて上記被記録媒体の種類を判定する請求項5に記載の画像記録装置。
  7. 目標搬送量毎に間欠して搬送方向へ搬送され、搬送方向において第1長さを有する被記録媒体に対して、搬送方向の先端側の第1位置からインク滴を噴出するインクジェット方式により画像記録を行う画像記録方法であって、
    インク滴の着弾により予想される被記録媒体の伸縮に応じて上記目標搬送量を補正し、
    上記目標搬送量の補正に対応して上記第1位置を調整し、
    補正された上記目標搬送量毎に間欠して被記録媒体を搬送方向へ搬送し、
    補正された上記目標搬送量毎の搬送が停止しているときに、調整された上記第1位置から画像記録を行う画像記録方法。
  8. 上記目標搬送量どおりの搬送量だけ被記録媒体が搬送された場合に記録される画像における搬送方向の第2長さと、上記補正後の搬送量により被記録媒体が搬送されて記録される画像における搬送方向の第3長さとの差に基づいて、上記第1位置を調整する請求項7に記載の画像記録方法。
  9. 上記第1位置の調整量が、上記第2長さと上記第3長さとの差の半分である請求項8に記載の画像記録方法。
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