JP4733575B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents
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特許文献2として、多機能装置は、給紙装置と、インクジェット式のプリンタと、コピー機能及びファクシミリ機能の為の読み取り装置とを備え、プリンタは、その印字ヘッドに、用紙を検出することができるメディアセンサを備えており、用紙を搬送するときには、メディアセンサの検出対象が、用紙の側端部となるように、印字ヘッドを移動させる技術が開示されている。
特許文献4として、記録媒体を一枚ずつ給紙する自動給紙装置と、給紙された記録媒体を記録部に送る搬送ローラ対と、複数の記録モードを有する記録装置において、前記記録モードに応じ、前記記録媒体の記録部へのレジストレーションを選択する技術が開示されている。
また、請求項3記載の発明は、前記所定条件が、前記記録紙の搬送精度がよいと判断された場合であることを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、前記所定条件が、ユーザが設定した場合であることを特徴とする。
また、請求項5記載の発明は、前記所定条件が、アプリケーションに設定されている場合であることを特徴とする。
また、請求項7記載の発明は、前記所定条件が、前記記録紙の紙種に設定されている場合であることを特徴とする。
また、請求項8記載の発明は、前記所定条件が、前記記録紙の用紙サイズに設定されている場合であることを特徴とする。
また、本発明によれば、搬送精度がよいと判断できる場合のみ先端検出を実施しないようにすることで、搬送精度の悪いマシンでは先端検出を実施することになり、印刷物の品質低下を防ぐことができる。
また、本発明によれば、ユーザが機能の有効/無効を設定することで、画像品質を重視した印刷の場合と、それほど画像品質を求めないで速度を優先した印刷の場合で先端検出の実施動作を切り替えることができる。
また、本発明によれば、搬送精度のよい給紙トレイからの印刷の場合と、搬送精度の悪い給紙トレイからの印刷の場合とで、先端検出の実施動作を切り替えることができる。これにより、搬送精度のよい給紙トレイからの印刷の場合は、先端検出を実施しないことで生産性が向上し、搬送精度の悪い給紙トレイからの印刷の場合は、先端検出を実施することで印刷物の品質低下を防ぐことができる。
また、本発明によれば、すべり等で搬送の遅れが発生する可能性があるため、搬送精度にばらつきが発生しやすいと考えられる大きな用紙サイズの場合と、搬送精度にばらつきが発生しにくい用紙サイズの場合とで、先端検出の実施動作を切り替えることができる。
[実施例]
図1は、本発明によるインクジェット記録装置の一実施形態の概略構成ブロック図である。
本発明によるインクジェット記録装置は、インクを吐出するノズルを副走査方向に並べたヘッドを色毎に保持するキャリッジの主走査方向への移動と、副走査方向への紙送りを交互に行うことによって画像を形成するインクジェット記録装置であり、キャリッジに用紙の先端を検出できる光センサを設け、用紙の先端を光学的に検出して用紙先端が到達したことを検出し、その検出された用紙先端位置を基準として当該用紙を所定の印刷位置まで搬送して給紙精度を向上しているが、所定条件においては、キャリッジに搭載された光センサでの用紙先端検出を実施しないで、用紙を印刷開始位置まで搬送して印刷を開始するようにしている。
従って、本発明によるインクジェット記録装置の第1実施形態においては、上記所定条件として印刷速度を優先して印刷したい場合、キャリッジに搭載されたセンサでの用紙先端検出を実施しないで、用紙を印刷開始位置まで搬送して印刷を開始するようにしている。すなわち、キャリッジ駆動手段が、記録紙を所定の印刷位置まで搬送するための基準として記録紙の先端を検出する場合、キャリッジを先端検出位置へ移動した後に印刷開始位置に移動すると共に、所定条件においては、記録紙の先端を検出せずにキャリッジを直接に印刷開始位置に移動するようにしている。
図1に示すように、このインクジェット記録装置は、色ごとのインクノズルを有して主走査方向に移動するキャリッジ1と、キャリッジ1に設けられ、記録紙Pの端部を検知する光学センサ3と、給紙トレイよりの記録紙Pを搬送する搬送ベルト5と、搬送ベルト5を駆動するベルト駆動部7と、キャリッジ1を駆動するキャリッジ駆動部9と、本装置全体を制御するシステムコントローラ11とを有しており、システムコントローラ11は、内部バス13を介して、通信コントローラ15と、プリンタドライバ17と、操作パネル19と、記録紙Pを給紙トレイに収容し、給紙する給紙部21と、網制御部23とに接続され、通信コントローラ15は、パーソナルコンピュータ25に接続されている。
この場合、搬送ベルト5を駆動するベルト駆動部7において、搬送ベルト5のベルトモータの入り口のニップ位置からの搬送距離で確定する。すなわち、このベルト駆動部7のベルト搬送機構は、搬送量を検出するためのエンコーダを搭載しており、このエンコーダによる搬送ベルト5の搬送量の検出結果を用いている。また、エンコーダを用いず、ソフトタイマにてベルトモータの駆動時間を制御して、印刷開始位置を決定することも可能である。
また、先端検出を実施しない場合の、記録紙Pを印刷開始位置まで搬送する方法としては、給紙トレイ、もしくは、スキューを補正するためのレジスト部を基準として印刷開始位置まで搬送する方法などが考えられる。
図3は、光学センサ3での記録紙先端検出を行わずに印刷開始位置を決定する場合の印刷動作のフローチャートである。
図3のステップ101に示すように、キャリッジ駆動部9はキャリッジ1を印刷開始位置に移動させて待機状態とし、ステップ103において、記録紙Pを印刷開始位置に搬送し、ステップ105において、印刷開始して印刷動作を行うようになっている。なお、記録紙を所定の印刷位置まで搬送するための基準として記録紙の先端を検出する場合は、キャリッジ駆動部9は、キャリッジ1を先端検出位置へ移動した後に印刷開始位置に移動するようになっている。
図4は、光センサでの用紙先端検出を実施しない場合の所定条件を記録紙の搬送精度とした場合の実施形態の判断動作のフローチャートである。
前述した実施形態においては、先端検出を実施しないことで印刷開始までの時間が短縮さる反面、給紙位置(印刷開始時に用紙が搬送されるべき位置)の精度が低下してしまう。給紙位置にばらつきが多いマシンでは想定外の位置から印刷を開始することになるため、印刷物の品質低下になる。
そこで、この実施形態では、給紙位置のばらつきが大きく、搬送精度が悪いと判断された場合は、先端検出を実施して搬送精度を上げ、給紙位置のばらつきが小さく、搬送精度がよいと判断された場合に、先端検出を実施しないようにしている。
図4のステップ201において、搬送精度を判断するため、通常の印刷動作を必要な回数繰り返し、ステップ203において、記録紙Pの先端検出までの搬送時間から計算できる搬送距離と給紙トレイから記録紙Pの先端検出位置までの距離を比較し、ステップ205において、その比較結果により搬送精度が良いか否かを判断する。
そして、搬送精度が良いと判断した場合、ステップ207において、記録紙Pの先端検出を実施せずに印刷を開始する機能を有効にし、記録紙Pの先端検出を実施せずに印刷を開始する。一方、搬送精度が良いと判断しない場合、ステップ209において、記録紙Pの先端検出を実施せずに印刷を開始する機能を無効にし、記録紙Pの先端検出を実施した通常の印刷を開始する。
なお、搬送精度の良し悪しについては、給紙トレイと先端検出位置のレイアウト上の距離と、実際に搬送した距離(線速と搬送時間から算出できる)の差がある閾値以下であったら、搬送精度がよいと判断できる。
本実施形態によれば、搬送精度がよいと判断できる場合のみ先端検出を実施しないようにすることで、搬送精度の悪いマシンでは先端検出を実施することになり、印刷物の品質低下を防ぐことができる。
図5のステップ301において、ユーザの設定が記録紙Pの先端検出を実施せずに印刷を開始する設定となっているか否かが判断され、ユーザの設定が記録紙Pの先端検出を実施せずに印刷を開始する設定となっている場合、ステップ303において、記録紙Pの先端検出を実施せずに印刷を開始する。そして、ユーザの設定が記録紙Pの先端検出を実施して印刷を開始する設定となっている場合、ステップ305において、記録紙Pの先端検出を実施して印刷を開始する。
本実施形態によれば、ユーザが機能の有効/無効を設定することで、画像品質を重視した印刷の場合と、それほど画像品質を求めないで速度を優先した印刷の場合で先端検出の実施動作を切り替えることができる。
図6のステップ401において、コピーやプリンタといった印刷時のアプリケーションの設定が記録紙Pの先端検出を実施せずに印刷を開始する設定となっているか否かが判断され、アプリケーションの設定が記録紙Pの先端検出を実施せずに印刷を開始する設定となっている場合、ステップ403において、記録紙Pの先端検出を実施せずに印刷を開始する。そして、アプリケーションの設定が記録紙Pの先端検出を実施して印刷を開始する設定となっている場合、ステップ405において、記録紙Pの先端検出を実施して印刷を開始する。
本実施形態によれば、アプリケーション毎に設定することで、例えば、プリンタでは画像品質を重視して印刷することを希望する場合と、コピーでは画像品質より速度を優先して印刷することを希望する場合とで、先端検出の実施動作を切り替えることができる。
図7のステップ501において、給紙トレイの設定が記録紙Pの先端検出を実施せずに印刷を開始する設定となっているか否かが判断され、給紙トレイの設定が記録紙Pの先端検出を実施せずに印刷を開始する設定となっている場合、ステップ503において、記録紙Pの先端検出を実施せずに印刷を開始する。そして、給紙トレイの設定が記録紙Pの先端検出を実施して印刷を開始する設定となっている場合、ステップ505において、記録紙Pの先端検出を実施して印刷を開始する。
本実施形態によれば、搬送精度のよい給紙トレイからの印刷の場合と、搬送精度の悪い給紙トレイからの印刷の場合とで、先端検出の実施動作を切り替えることができる。これにより、搬送精度のよい給紙トレイからの印刷の場合は、先端検出を実施しないことで生産性が向上し、搬送精度の悪い給紙トレイからの印刷の場合は、先端検出を実施することで印刷物の品質低下を防ぐことができる。
図8のステップ601において、紙種の設定が記録紙Pの先端検出を実施せずに印刷を開始する設定となっているか否かが判断され、紙種の設定が記録紙Pの先端検出を実施せずに印刷を開始する設定となっている場合、ステップ603において、記録紙Pの先端検出を実施せずに印刷を開始する。そして、紙種の設定が記録紙Pの先端検出を実施して印刷を開始する設定となっている場合、ステップ605において、記録紙Pの先端検出を実施して印刷を開始する。
本実施形態によれば、高価な用紙(葉書きや厚紙など)に画像品質を重視して印刷する場合と、安価な用紙(普通紙など)にそれほど画像品質を求めないで速度を優先して印刷する場合とで、先端検出の実施動作を切り替えることができる。
図9のステップ701において、用紙サイズの設定が記録紙Pの先端検出を実施せずに印刷を開始する設定となっているか否かが判断され、用紙サイズの設定が記録紙Pの先端検出を実施せずに印刷を開始する設定となっている場合、ステップ703において、記録紙Pの先端検出を実施せずに印刷を開始する。そして、用紙サイズの設定が記録紙Pの先端検出を実施して印刷を開始する設定となっている場合、ステップ705において、記録紙Pの先端検出を実施して印刷を開始する。
本実施形態によれば、すべり等で搬送の遅れが発生する可能性があるため、搬送精度にばらつきが発生しやすいと考えられる大きな用紙サイズの場合と、搬送精度にばらつきが発生しにくい用紙サイズの場合とで、先端検出の実施動作を切り替えることができる。
Claims (8)
- インクを吐出するノズルを副走査方向に並べたヘッドを色毎に保持するキャリッジの主走査方向への移動と、記録紙の副走査方向への移動を交互に行うことによって画像を形成するインクジェット記録装置であって、
前記記録紙を所定の印刷位置まで搬送するための基準として前記記録紙の先端を検出するために前記キャリッジに搭載された光センサと、前記記録紙を所定の印刷位置まで搬送するための基準として前記記録紙の先端を検出する場合、前記キャリッジを先端検出位置へ移動した後に印刷開始位置に移動すると共に、所定条件においては、前記記録紙の先端を検出せずに前記キャリッジを直接に前記印刷開始位置に移動するキャリッジ駆動手段と、を具備することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記所定条件が、前記画像を形成する速度を優先する場合であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記所定条件が、前記記録紙の搬送精度がよいと判断された場合であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記所定条件が、ユーザが設定した場合であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記所定条件が、アプリケーションに設定されている場合であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記所定条件が、前記記録紙の給紙トレイに設定されている場合であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記所定条件が、前記記録紙の紙種に設定されている場合であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記所定条件が、前記記録紙の用紙サイズに設定されている場合であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
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