JP2009248488A - 画像記録装置及び画像記録方法 - Google Patents

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宏平 寺田
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Abstract

【課題】被記録媒体の長さを正確に把握できなくとも、被記録媒体を搬送手段を通過する際に後端飛びが生じない構成を簡易かつ低コストで実現する手段を提供する。
【解決手段】プリンタ部11は、記録用紙90を狭持して搬送方向104へ間欠して搬送ローラ60及びピンチローラ61と、間欠搬送が停止している間に記録用紙90に画像記録を行う記録ヘッド39と、搬送ローラ60の動作を制御する制御部70とを具備する。制御部70は、記録用紙90の第1端91から第1ニップ位置94までの搬送方向104の距離である頭出し量Hを、連続して画像記録を行う記録用紙90において相互に異なるように補正する。
【選択図】図5

Description

本発明は、搬送手段により被記録媒体を狭持して当該被記録媒体を搬送方向へ間欠して搬送し、搬送手段による搬送が停止している間に記録手段により被記録媒体に画像記録を行う画像記録装置及び画像記録方法に関する。
従来より、被記録媒体を間欠して搬送しながら画像記録を行う画像記録装置として、インクジェット方式のプリンタが知られている。このプリンタにおいては、対向配置された一対のローラに狭持されながら記録用紙がプラテン上へ搬送される。記録用紙がプラテンに到達すると、一対のローラが所定の搬送量毎に間欠して駆動し、ローラが間欠して記録用紙が停止している間に、記録ヘッドが往復動されてインク滴が噴出される。記録ヘッドから選択的に噴出されたインク滴が記録用紙に着弾して所望の画像を形成する。これが繰り返されて、記録用紙の先端から後端へ順次画像記録が行われる。
図8に示されるように、記録用紙110の後端111が一対のローラ112,113を通過する際に、記録用紙110が搬送方向114へ押し出されることが知られている(例えば、特許文献1における「蹴飛ばし」が相当する。本明細書において「後端飛び」とも称される。)。これは、バネ115により付与されるニップ圧116が一度に開放されて、記録用紙110の後端111がローラ113により搬送方向114へ付勢されることによると考えられる。このように記録用紙110が搬送方向114へ押し出されると、目標とする搬送量より多く記録用紙110が搬送され、記録ヘッドと記録用紙110との位置関係がずれて、記録画像にバンディングが生ずる。このような後端飛びは、一対のローラ112,113が記録用紙110の後端111を狭持した状態で停止する場合に顕著に生じうる(例えば、特許文献2参照)。ローラ112,113が記録用紙110の後端111を狭持するとは、図8に示されるように、記録用紙110の後端111の厚み方向(図8における上下方向)のいずれかの隅がローラ112,113の少なくとも一方のローラ面に接触した状態でローラ112,113の回転が停止されることをいう。
特許文献1には、記録用紙の後端がローラ対を通過したときの搬送状態に応じて、プリントデータをシフトすることによって、記録用紙のずれによる印刷ムラ(バンディング)を防ぐことが開示されている。
特許文献2には、記録用紙の後端以外の部分をニップして搬送している際と記録用紙の後端がローラ対を通過する際とで、ローラ対のニップ圧を変動させることにより、記録用紙の後端がローラ対を通過する際に飛びが生じないようにする手段が開示されている。
特許文献3には、記録用紙の後端がローラ対を通過する前後の所定範囲において印刷データの生成を中断し、記録用紙の後端が所定の範囲を抜け出ると印刷データの生成を再開することにより、記録用紙のずれによる印刷精度の劣化(バンディング)を防ぐことが開示されている。
特開2002−321412号公報 特開2004−130602号公報 特開2004−122638号公報
しかし、特許文献1から3に開示される手段を実現するには、例えば搬送路にセンサを設けるなどして、記録用紙の後端の位置を監視する構成が必要である。さらに、特許文献1,3に開示された手段では、記録ヘッドのノズルを制限するので、記録用紙の後端がローラ対を通過する前後において画像記録速度が遅くなるという問題が生じる。また、特許文献2に開示された手段では、ローラ対のニップ圧を変動させるための機構を設ける必要があり、装置が複雑化、大型化するという問題がある。したがって、簡易かつ低コストで被記録媒体の後端飛びを抑制する手段が望まれる。
また、例えば、日本工業規格によるA4サイズやB5サイズなど、記録用紙には規格化されたサイズがあり、そのような規格化された記録用紙が画像記録に用いられることがおおい。そして、印刷の際の条件設定においても、規格に基づいてサイズ指定がされ、その規格によるサイズ(縦寸法×横寸法)が画像記録における設定として用いられる。しかし、このような規格においては、数ミリメートル程度の公差が認められているので、同じ規格の記録用紙であっても、製造者が異なれば記録用紙の長さが異なったり、その長さがばらつく範囲が異なったりするので、必ずしも、画像記録の際に正確な記録用紙のサイズを把握できているわけではない。例えば、記録用紙の長さに基づいて後端飛びを防止すべく、ローラ対が記録用紙を狭持する位置を制御しようとしても、このような記録用紙の誤差などによって、その制御が必ずしも有効に機能しないことが起こり得る。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、被記録媒体の長さを正確に把握できなくとも、被記録媒体を搬送手段を通過する際に後端飛びが生じない構成を簡易かつ低コストで実現する手段を提供することを目的とする。
(1) 本発明にかかる画像記録装置は、被記録媒体を狭持して当該被記録媒体を搬送方向へ間欠して搬送する搬送手段と、上記搬送手段より搬送方向の下流側に配置されて、上記搬送手段による搬送が停止している間に被記録媒体に画像記録を行う記録手段と、上記搬送手段の動作を制御する制御手段と、を具備する。上記制御手段は、被記録媒体における搬送方向前側の第1端から上記記録手段が最初に画像記録を行う際に上記搬送手段に狭持される第1位置までの搬送方向の距離である頭出し量Hを、連続して画像記録を行う少なくとも一対の被記録媒体において相互に異なるように補正する。
本画像記録装置は、例えばインクジェット方式のプリンタなどである。画像記録装置において、搬送手段は、被記録媒体を狭持しながら搬送方向へ間欠して搬送する。この搬送が停止している間に、搬送方向と交差する方向に渡って、記録手段が被記録媒体に画像記録を行う。つまり、間欠搬送と画像記録とが交互に行われることにより、被記録媒体の第1端から第2端へ向かって順次画像が記録される。なお、長方形シートの被記録媒体が、その長手方向又は短手方向に沿った一定の搬送方向へ搬送される場合において、第1端は搬送方向における被記録媒体の先端であり、第2端は搬送方向における被記録媒体の後端である。
記録手段による画像記録に際して、搬送手段は、被記録媒体の第1端を記録手段による画像記録位置へ搬送する。換言すると、被記録媒体の第1端は、搬送手段によって記録手段による画像記録位置まで搬送される。このとき、搬送手段は、被記録媒体の第1端から第2端側へ所定の距離を隔てた第1位置を狭持している。なお、ここでの「狭持」とは、搬送手段が被記録媒体を挟み持った状態で被記録媒体を搬送せずに停止している状態をいう。被記録媒体の第1端から第1位置までの搬送方向の距離が、本発明において頭出し量Hと称される。頭出し量Hは、被記録媒体の第1端側において画像記録を行う位置に対応して設定される。画像記録を行う位置は、例えば、被記録媒体の第1端側に余白が設定されているときには、その余白より第2端側であり、縁なし印刷であれば被記録媒体の第1端と一致するか、又は第1端より搬送方向の下流側である。
前述されたように、間欠搬送と画像記録とが交互に行われることにより、被記録媒体の第1端から第2端へ向かって順次画像が記録される。間欠搬送において、搬送手段は、被記録媒体の第1位置から第2端へ向かって所定の改行幅毎に所定の位置を順次狭持して停止する。制御手段は、頭出し量Hを、連続して画像記録を行う少なくとも一対の被記録媒体において相互に異なるように補正する。
例えば、1枚目の被記録媒体においては、頭出し量Hとして被記録媒体が搬送された後、間欠搬送が繰り返して行われると、最終的に搬送手段が被記録媒体の第2端を狭持して停止したとする。ここで、搬送手段が被記録媒体の第2端を狭持するとは、仮に搬送手段が一対のローラであり、被記録媒体が所定厚みのシートとすれば、シートの第2端における厚み方向のいずれかの隅が一対のローラの少なくとも一方のローラ面と接触した状態で一対のローラが停止することをいう。そうすると、一対のローラからの圧力によって、被記録媒体の第2端が搬送方向へ押し出されて、いわゆる後端飛びが生じる。
制御手段は、2枚目の被記録媒体においては、頭出し量Hとは異なる頭出し量Hとする。この頭出し量Hにより被記録媒体が搬送された後、間欠搬送が繰り返して行われると、被記録媒体の第2端側においては、頭出し量Hと頭出し量Hとの差(H−H)だけ、搬送手段が被記録媒体を狭持する位置が搬送方向に対してずれる。これにより、2枚目の被記録媒体においては、搬送手段が被記録媒体の第2端を狭持して停止することがないので、2枚目の被記録媒体が搬送方向へ飛び出すことが防止される。
なお、本発明において、「連続して画像記録される」とは、例えば一つの印刷データに複数ページ分の画像データが含まれており、画像記録を開始するための1回のコマンドによって複数ページ分の画像記録がなされる場合のみならず、例えば、一つの印刷データに1ページ分の画像データが含まれており、画像記録を開始するための1回のコマンドによって1ページ分の画像記録がなされた後、同様にして、同じ印刷データを再び画像記録するような所謂再印刷をも含む概念である。したがって、例えば、先に画像記録された被記録媒体の画質を確認するためなどの時間が経過してから、次の被記録媒体に画像記録が行われる場合も、本発明における「連続して画像記録される」の概念に含まれる。また、「一対の被記録媒体」は、2枚の被記録媒体であればよいが、3枚以上の被記録媒体を排除する意味に解釈されないことは言うまでもない。
(2) 上記制御手段は、連続して画像記録を行う各被記録媒体に対して、i回目の画像記録においてはiの関数C(i)を補正係数として、各被記録媒体における上記頭出し量Hを補正するものであってもよい。
iの関数C(i)は補正係数として用いられるものである(以下、「補正係数C(i)」とも称される。)。関数C(i)は、0以上1未満の値をとり、連続した整数iに対して異なる値をとるような関数が選択される。また、関数C(i)は、iに対して0以上1未満の値を一様な確率でとるような関数であることが望ましい。制御手段が、その補正係数C(i)を順次用いて各被記録媒体における頭出し量Hを補正することにより、ある被記録媒体に用いられた頭出し量Hは、その後に連続して画像記録される他の被記録媒体に用いられることがない。したがって、ある被記録媒体に後端飛びが生じたとしても、その後に連続して画像記録される他の被記録媒体において、後端飛びが生じる頻度が低減される。なお、関数C(i)は、iについて循環する関数であってもよい。
(3) 上記制御手段は、定数m,n(m>n>0)及び定数jを用いた式(1)を満たす関数C(i)を求め、その関数C(i)、頭出し量Hに加えられる限界補正量a,b(但し、a<b)を用いた式(2)を満たすi回目の頭出し補正量ΔH(i)を求めるものであってもよい。
Figure 2009248488
Figure 2009248488
定数m,nは、m>n>0を満たせば任意に選択されるが、i=mとなるまで関数C(i)が重複しないようにするためには、m,nが互いに素であることが好ましい。jは任意の数である。式(1)は剰余関数を用いたものである。本明細書において、xをyで割った余りが、剰余関数modを用いてmod(x,y)と表される。したがって、式(1)は、(i+j)×nをmで割った余りを、さらにmで割った値である。例えば、m=13,n=5,j=0とすると、補正係数C(i)は、5/13,10/13,2/13,/7/13,12/13,4/13,9/13,1/13,6/13,11/13,3/13,8/13,0の繰り返しとなる。
限界補正量a,bは、a<bを満たす搬送方向の距離として任意に選択されるが、記録すべき画像が被記録媒体の第2端までに収まるようにするには、頭出し補正量ΔH(i)が、搬送手段による間欠搬送1回当たりの目標搬送量を超えないように限界補正量a,bを選択することが好適である。また、限界補正量a,bは、第1端側への限界補正量である場合には負の値で示され、第2端側への限界補正量である場合には正の値で示される。例えば、a=−0.5mm,b=0.5mmとすると、頭出し量Hは、(b−a)の範囲、つまり1mmの範囲で補正される。i回目の画像記録においては、この1mmの範囲に、前述の補正係数C(i)が乗じられた値を、第1端側への限界補正量aから第2端側へ加えた値が頭出し補正量ΔH(i)となる。このようにして、補正係数C(i)が用いられて頭出し量Hが補正される。
(4) 上記制御手段は、被記録媒体の種類に基づいて、上記頭出し量Hの補正を行うかを判定するものであってもよい。
前述されたように頭出し量Hが補正されると、後端飛びが生ずる頻度が低減される一方、補正された分だけ本来の頭出し量Hから異なることとなる。後端飛びを原因として画像記録が劣化するより、頭出し量Hが若干異なっても劣化のない画像記録が行われることが望ましいが、例えば普通紙のように、被記録媒体に後端飛びが生じ難い厚みの被記録媒体においては、頭出し量Hの補正を行わなくても、記録画像の劣化が生じ難い。また、後述されるように、予め搬送方向の正確な長さが判明していれば、搬送手段が被記録媒体の第2端を狭持して停止しないような頭出し量Hが選択されることにより、被記録媒体の後端飛びが防止され得る。そのような被記録媒体が用いられる場合には、前述された頭出し量Hを補正しないこととし、本来の頭出し量Hにより画像記録を行うことができる。
(5) 上記制御手段は、誤差を含めて搬送方向の長さが予め判明している被記録媒体以外の被記録媒体に画像記録を行うことを条件として、上記頭出し量Hの補正を行うものであってもよい。
例えば、被記録媒体の製造元から誤差を含めた搬送方向の長さを正確に得ていれば、余白の設定などにおいて、搬送手段が被記録媒体の第2端を狭持して停止するような値を排除すれば、被記録媒体の後端飛びが防止される。したがって、搬送方向の正確な長さが予め判明している被記録媒体が用いられる場合には、前述された頭出し量Hの補正方法とは異なる補正方法を採用すれば、連続して画像記録が行われる各被記録媒体に対して、補正後の頭出し量Hを共通して用いることができる。
(6) 上記搬送手段として、駆動源から駆動伝達されて回転する第1ローラと、当該第1ローラに対して接離可能に設けられ、かつ当該第1ローラ側へ付勢された第2ローラと、を有するものがあげられる。
(7) 上記記録手段として、インクジェット方式で画像記録を行うものがあげられる。
(8) 本発明は、搬送手段により被記録媒体を狭持して当該被記録媒体を搬送方向へ間欠して搬送し、上記搬送手段より搬送方向の下流側に配置された記録手段により、上記搬送手段による搬送が停止している間に被記録媒体に画像記録を行う画像記録方法であって、被記録媒体における搬送方向前側の第1端から上記記録手段が最初に画像記録を行う際に上記搬送手段に狭持される第1位置までの搬送方向の距離である頭出し量Hを、少なくとも連続して画像記録を行う一対の被記録媒体において相互に異なるように補正する画像記録方法として捉えてもよい。
(9) 上記画像記録方法において、連続して画像記録を行う各被記録媒体に対して、i回目の画像記録においてはiの関数C(i)を補正係数として、各被記録媒体における上記頭出し量Hを補正してもよい。
(10) 上記画像記録方法において、定数m,n(m>n>0)及び定数jを用いた式(1)を満たす関数C(i)を求め、その関数C(i)、頭出し量Hに加えられる限界補正量a,b(但し、a<b)を用いた式(2)を満たすi回目の頭出し補正量ΔH(i)を求めてもよい。
Figure 2009248488
Figure 2009248488
(11) 上記画像記録方法において、被記録媒体の種類に基づいて、上記頭出し量Hの補正を行うかを判定してもよい。
(12) 上記画像記録方法において、誤差を含めて搬送方向の長さが予め判明している被記録媒体以外の被記録媒体に画像記録を行うことを条件として、上記頭出し量Hの補正を行ってもよい。
本発明にかかる画像記録装置又は画像記録方法によれば、頭出し量Hが、少なくとも連続して画像記録を行う一対の被記録媒体において相互に異なるように補正されるので、連続して画像記録が行われる一対の被記録媒体において、共に後端飛びが生じることが防止される。特に、iの関数C(i)を用いて各被記録媒体における頭出し量Hが補正されることにより、ある被記録媒体における頭出し量Hが、その後に連続して画像記録される他の被記録媒体に用いられないので、仮に被記録媒体の搬送方向の長さが正確に把握できないがために、ある被記録媒体に後端飛びが生じることがあったとしても、その後に連続して画像記録される被記録媒体において、後端飛びが生ずる頻度が低減される。これにより、搬送方向の長さが正確に把握されない被記録媒体に対しても、センサなどにより第2端を監視することなく後端飛びの発生頻度が低減されて、精度のよい画像記録が実現される。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、本実施形態では、本発明にかかる画像記録装置の一例として複合機10が示されているが、本発明の実施態様が複合機10に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態が適宜変更できることは言うまでもない。
[図面の説明]
図1は、本発明の実施形態にかかる複合機10の外観構成を示す斜視図である。図2は、複合機10の内部構成を示す縦断面図である。図3は、画像記録ユニット24周辺の構成を示す模式図である。図4は、複合機10の制御部70の構成を示すブロック図である。図5は、画像記録方法を示すフローチャートである。図6は、記録用紙90における頭出し量Hなどを示す模式図である。図7は、プリンタ部11において頭出し後の記録用紙90の状態を示す模式図である。
[複合機10の概略構成]
図1及び図2に示されるように、複合機10は、プリンタ部11とスキャナ部12とを一体的に備え、プリント機能、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能を有する。プリンタ部11が本発明にかかる画像記録装置に相当する。なお、プリンタ部11以外の機能は任意であり、例えば、スキャナ部12がなく、スキャン機能やコピー機能を有しない単機能のプリンタとして本発明にかかる画像記録装置が実施されてもよい。
複合機10には、下側にプリンタ部11が配置され、上側にスキャナ部12が配置されている。プリンタ部11は、主にコンピュータなどの外部情報機器と接続されて、外部情報機器から送信された画像データや文書データを含む印刷データに基づいて、被記録媒体に画像や文字を記録する。スキャナ部12は、所謂フラットベッドスキャナである。
複合機10は、高さ(矢印102)より横幅(矢印101)及び奥行き(矢印103)が大きい幅広薄型の概ね直方体の外形である。プリンタ部11は、正面に開口13が設けられている。開口13の内部には、給紙トレイ20及び排紙トレイ21が設けられている。給紙トレイ20に収容された記録用紙が、プリンタ部11の内部へ給送されて所望の画像が記録され、画像記録後の記録用紙が排紙トレイ21へ排出される。
複合機10の正面上部には、操作パネル14が設けられている。操作パネル14において、プリンタ部11及びスキャナ部12に所望の動作をさせるための所定の入力が行われる。操作パネル14は、入力を行うための複数のボタンや、複合機10の状態やエラー表示などを行うためのディプレイを有する。なお、複合機10に外部情報機器が接続されていると、外部情報機器からプリンタドライバやスキャナドライバなどの通信ソフトを通じて送信される指示に基づいても、複合機10は動作する。
[プリンタ部11]
図2に示されるように、複合機10の最も底側に給紙トレイ20が設けられている。排紙トレイ21は、給紙トレイ20の上側に上下二段に配置されている。給紙トレイ20と排紙トレイ21とは、用紙搬送路23によって記録用紙などの被記録媒体が搬送可能に連続されている。給紙トレイ20に収容された記録用紙は、用紙搬送路23により下方から上方へUターンするように案内されて画像記録ユニット24へ搬送され、画像記録ユニット24により画像記録が行われた後、排紙トレイ21へ排出される。
給紙トレイ20は上側が開口された容器形状であり、その内部空間に、記録用紙などのシート形状の被記録媒体が積層状態で収容される。給紙トレイ20には、例えば、A3サイズ以下のA4サイズ、B5サイズ、はがきサイズ等の各種サイズの記録用紙が収容可能である。
排紙トレイ21は、トレイ形状であり、その上面に記録用紙が排出される。排紙トレイ21は、奥行き方向(矢印103)において給紙トレイ20より装置正面側に配置されている。したがって、装置奥部側においては、給紙トレイ20の上側に排紙トレイ21は存在しない。
給紙トレイ20の装置奥部側には、給紙ローラ25が設けられている。給紙ローラ25は、給紙トレイ20に積載された記録用紙を用紙搬送路23へ供給する。給紙ローラ25は、LFモータ77(図4参照)から駆動伝達されて回転する。給紙ローラ25は、給紙アーム26の先端に回転可能に支持されている。給紙アーム26は、給紙ローラ25側を回動先端として回動可能であり、この回動により、給紙ローラ25が給紙トレイ20に接離する方向へ上下動する。給紙アーム26は、給紙ローラ25の重量又はバネなどに付勢されて下側へ回動されており、給紙トレイ20に収容された記録用紙の量に応じて上側へ移動する。これにより、給紙ローラ25が給紙トレイ20における最上位置の記録用紙に接触する。その状態で給紙ローラ25が回転されると、給紙ローラ25のローラ面と記録用紙との間の摩擦力により、最上位置の記録用紙が用紙搬送路23へ送り出される。
用紙搬送路23は、給紙トレイ20の装置奥部側から上方へ延び、続いて装置正面側へ湾曲して、複合機10の背面側から正面側へ(矢印103)へ延び、画像記録ユニット24を経て排紙トレイ21へ通じている。用紙搬送路23は、画像記録ユニット24などが配設されている箇所以外は、所定間隔で対向する外側ガイド面と内側ガイド面とから構成されている。例えば、装置奥部側において用紙搬送路23が湾曲している部分は、装置フレームなどに固定された外側ガイド部材18と内側ガイド部材19とによって構成されている。
図2及び図3に示されるように、画像記録ユニット24は、主として記録ヘッド39とプラテン42とが所定間隔で対向配置されて構成されている。画像記録ユニット24の詳細な構成は後述される。
画像記録ユニット24より搬送方向104の上流側には、一対の搬送ローラ60及びピンチローラ61が設けられている。なお、図2においては、ピンチローラ61が他の部材に隠れて現れていないが、図3に示されるように、ピンチローラ61は搬送ローラ60の下側に配置されている。ピンチローラ61は、搬送ローラ60に対して接離可能に設けられており、バネなどの弾性部材に付勢されて搬送ローラ60に圧接されている。搬送ローラ60は、LFモータ77(図4参照)から駆動伝達されて回転する。
図3に示されるように、搬送ローラ60には、ロータリーエンコーダ65が設けられている。このロータリーエンコーダ65は、搬送ローラ60と同軸に設けられて搬送ローラ60と共に回転するエンコーダディスク66と透過型の光学センサ67とからなる。エンコーダディスク66には、その円周方向に一定間隔で透過部と非透過部とが交互に配置されている。同図には詳細に示されていないが、光学センサ67は、エンコーダディスク66へ光を照射する発光素子と、エンコーダディスク66を介して発光素子と対向配置されて発光素子からの光を受光する受光素子とを具備する。搬送ローラ60と共にエンコーダディスク66が回転すると、光学センサ67の発光素子から照射された光がエンコーダディスク66の非透過部により一定間隔で遮られる。受光素子は、受光した光強度の強弱に応じた電気的なパルス信号を発信する。このパルス信号に基づいて搬送ローラ60の回転量が判定される。
記録用紙90は、搬送ローラ60とピンチローラ61とで挟まれた状態で、搬送ローラ60の回転により搬送方向104へ搬送される。このとき、ピンチローラ61は、記録用紙90の搬送に伴って回転する。搬送ローラ60が、本発明における第1ローラに相当し、ピンチローラ61が、本発明における第2ローラに相当する。そして、搬送ローラ60及びピンチローラ61によって、本発明における搬送手段が実現されている。そして、搬送ローラ60に駆動伝達するLFモータ77が、本発明における駆動源に相当する。また、搬送方向104が、本発明における搬送方向である。また、記録用紙90の先端91が本発明における第1端であり、記録用紙90の後端92が本発明における第2端である。
画像記録ユニット24より搬送方向の下流側には、一対の排紙ローラ62及び拍車63が設けられている。なお、図2においては、拍車63が他の部材に隠れて現れていないが、図3に示されるように、拍車63は排紙ローラ62の上側に配置されている。拍車63は、排紙ローラ62に対して接離可能に設けられており、バネなどの弾性部材に付勢されて排紙ローラ62に圧接されている。排紙ローラ62は、LFモータ77(図4参照)から駆動伝達されて回転する。この排紙ローラ62の回転は、前述された搬送ローラ60の回転と同期されている。排紙ローラ62及び拍車63は、記録済みの記録用紙90を挟んだ状態で排紙トレイ21へ搬送する。
画像記録に際して、搬送ローラ60及び排紙ローラ62は、間欠駆動される。間欠駆動とは、所定の目標搬送量に相当する回転量だけ搬送ローラ60及び排紙ローラ62が連続して駆動され、目標搬送量に到達すると所定時間だけ回転が停止される。目標搬送量は、記録すべき画像の解像度によって変動され、例えば、インタレース方式で画像記録を行う場合には、中程度の解像度である通常モードの画像記録より高解像度のファインモードの画像記録の方が目標搬送量が少なく設定されることが一般的である。
なお、画像記録を行っていない間においては、搬送ローラ60及び排紙ローラ62は間欠駆動される必要はない。したがって、画像記録前の給紙の際や、画像記録後の排紙の際には、搬送ローラ60及び排紙ローラ62は連続して回転されてよい。
図3に示されるように、用紙搬送路23における搬送ローラ60の上流側には、レジストセンサ44が設けられている。レジストセンサ44は、用紙搬送路23を通過する記録用紙90の有無を検出するものである。同図には詳細に現れていないが、レジストセンサ44はメカニカルセンサであり、用紙搬送路23に出没可能に設けられた検出子の動作を光学センサにより検出する。レジストセンサ44の検出子は、記録用紙90が当接しない状態では用紙搬送路23へ突出しており、記録用紙90が当接すると用紙搬送路23から退避される。この検出子の出没が光学センサにより検知されてオン/オフの電気信号として出力される。したがって、レジストセンサ44が設けられた位置に記録用紙90が無い場合はレジストセンサ44からオフが出力され、記録用紙90が存在する場合はレジストセンサ44からオンが出力される。このレジストセンサ44からのオン/オフの変化によって、記録用紙90の先端91又は後端92がレジストセンサ44が設けられた位置に到達したか否かが判断される。
[画像記録ユニット24の構成]
図3に示されるように、画像記録ユニット24は、主として、キャリッジ38、記録ヘッド39、及びプラテン42により構成されている。記録ヘッド39が、本発明における記録手段に相当する。
図3に示されるように、搬送ローラ60及びピンチローラ61より搬送方向104の下流側であって、排紙ローラ62及び拍車63より上流側の用紙搬送路23において、その上下にキャリッジ38及びプラテン42が配置されている。キャリッジ38及びプラテン42は、キャリッジ38を上側として用紙搬送路23に対して上下に隔てられて対向している。キャリッジ38は、インクジェット方式の記録ヘッド39を搭載する。キャリッジ38は、CRモータ79(図4参照)から駆動伝達されて、用紙搬送路23の上側において、搬送方向104と直交する水平方向(図3における紙面に垂直な方向)へ往復動する。同図には現れていないが、記録ヘッド39には、複合機10内において記録ヘッド39と独立して配置されたインクカートリッジからインクチューブを通じてシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(Bk)の各色インクが供給される。
用紙搬送路23の下側には、記録ヘッド39と対向してプラテン42が配設されている。プラテン42は、キャリッジ38が往復動する範囲のうち、記録用紙90が通過する中央部分に渡って配設されている。プラテン42は、その上面において記録用紙90を支持する。プラテン42の上面の幅は、プリンタ部11において使用可能な記録用紙の最大幅より十分に幅広である。プラテン42の上面に支持された記録用紙90は、記録ヘッド39との距離が一定に保持される。
前述されたように、搬送ローラ60及び排紙ローラ62が停止されている間にキャリッジ38が往復動される。このキャリッジ38の往復動の間に、記録ヘッド39の複数のノズルから各色インクが微小なインク滴として選択的に噴出される。記録ヘッド39のノズルから噴出されたインク滴は、プラテン42上に停止された記録用紙90に着弾する。
[制御部70]
以下に、複合機10の制御部70の構成が説明される。制御部70は、本発明における制御手段に相当する。制御部70は、プリンタ部11の動作だけでなくスキャナ部12の動作をも制御するものであるが、本発明においてはスキャナ部12は任意の構成なので、本明細書ではスキャナ部12の動作に関する構成の説明が省略される。
図4に示されるように、制御部70は、CPU(Central Processing Unit)71,ROM(Read Only Memory)72,RAM(Random Access Memory)73,及びEEPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)74を主として構成されており、バス75及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)76を介して、センサや、スキャナ部12、操作パネル14などとデータを送受信可能に接続されている。制御部70が、本発明における制御手段として機能する。
ROM72及びEEPROM74には、複合機10の各種動作を制御するためのプログラム等が格納されている。このプログラムの一つが、連続して画像記録を行う記録用紙90に対して頭出し量Hを補正するためのものである。この頭出し量Hの補正は、定数m,n(m>n>0)及び定数jを用いた式(1)、及び頭出し量Hに加えられる限界補正量a,b(但し、a<b)を用いた式(2)を用いて行われるが、詳細については後述される。式(1)及び式(2)で用いられる定数m,n,j及び限界補正量a,bは、m>n>0,a>bとなるように予め設定されてEEPROM74に格納されている。これら定数m,n,j及び限界補正量a,bは、後に変更可能であってもよい。また、i回目の画像記録を示す整数型の変数iは、EEPROM74に格納されており、必要に応じてインクリメントされる。
Figure 2009248488
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また、ROM72には、後述されるように、頭出し量Hの補正を行うかを判定するための補正判定情報が格納されている。この補正判定情報は、頭出し量Hの補正が必要な記録用紙の種類を示すものであり、ここでは、比較的厚みのある光沢紙やはがきなどが頭出し量Hの補正が必要な第1種類として指定されている。
RAM73は、CPU71が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記録する記憶領域又は作業領域として使用される。
ASIC76は、CPU71からの指令に従い、LFモータ77に通電するPWM信号等を生成して、該信号をLFモータ77の駆動回路78に付与する。駆動回路78を介して駆動信号がLFモータ77に通電されることにより、制御部70によるLFモータ77の回転制御が行われる。
駆動回路78は、給紙ローラ25、搬送ローラ60、及び排紙ローラ62に接続されたLFモータ77を駆動させるものである。駆動回路78は、ASIC76からの出力信号を受けて、LFモータ77を回転するための電気信号を形成する。該電気信号を受けてLFモータ77が回転する。LFモータ77の回転がギアや駆動軸等からなる周知の駆動機構を介して、給紙ローラ25、搬送ローラ60、及び排紙ローラ62へ伝達される。
ASIC76は、CPU71からの指令に従い、CRモータ79に通電するPWM信号等を生成して、該信号をCRモータ79の駆動回路80に付与する。駆動回路80を介して駆動信号がCRモータ79に通電されることにより、制御部70によるCRモータ79の回転制御が行われる。
駆動回路80は、キャリッジ38に接続されたCRモータ79を駆動させるものである。駆動回路80は、ASIC76からの出力信号を受けて、CRモータ79を回転するための電気信号を形成する。該電気信号を受けてCRモータ79が回転する。CRモータ79の回転がベルト駆動機構を介してキャリッジ38へ伝達されことにより、キャリッジ38がスライドされる。
駆動回路81は、記録ヘッド39から所定のタイミングで各色インクを記録用紙90に対して選択的に吐出させるものである。CPU71から出力される駆動制御手順に基づいてASIC76が出力信号を生成する。駆動回路81は、この出力信号を受けて、記録ヘッド39を駆動制御する。
ASIC76には、レジストセンサ44が接続されている。レジストセンサ44の検知信号は、ASIC76、バス75を介してRAM63に記憶される。CPU71は、ROM62に格納されたプログラムに基づいて、該検知信号を解析して用紙搬送路23における記録用紙90の先端91及び後端92の位置を判断する。CPU71は、先端91及び後端92が検出されたタイミングと、搬送ローラ60の搬送量に基づいて先端91及び後端92の位置を判定する。
また、ASIC76には、操作パネル14が接続されている。操作パネル14において入力されたプリンタ部11の動作指示や記録用紙90のサイズ、記録画像の解像度、記録用紙90における余白が、ASIC76及びバス75を通じてRAM73に設定情報として格納される。
また、ASIC76には、インタフェース(I/F)82が接続されている。インタフェース82を介して制御部70は、外部情報機器とデータを送受信することができる。外部情報機器とは、例えば、プリンタドライバがインストールされたコンピュータなどである。この外部情報機器は、本発明における制御手段の一部として機能しうる。つまり、プリンタ部11を動作する際に入力される設定情報は、操作パネル14から入力されても外部情報機器のプリンタドライバから入力されてもよい。外部情報機器のプリンタドライバに設定情報が入力された場合、外部情報機器において、設定情報のうちの記録用紙の種類に基づいて頭出し量Hを補正するかが判断され、さらに補正係数C(i)及び頭出し補正量ΔH(i)が算出されてもよい。
[プリンタ部11の動作]
以下に、プリンタ部11において頭出し量Hを補正する方法が説明される。なお、以下の説明においては、複合機10に外部情報機器が接続されておらず、記録用紙90のサイズ、記録画像の解像度、記録用紙90における余白などは、複合機10の操作パネル14において入力されるものとする。そして、印刷データは、スキャナ部12により読み取られた画像データに基づいて生成され、その印刷データに基づいて、プリンタ部11により複数枚の記録用紙90に画像記録が行われるものとする。
プリンタドライバへ印刷開始が入力されるに先だって、操作パネル14において、記録用紙90の種類やサイズ、記録画像の解像度、記録用紙90における余白が入力される。制御部70は、入力された記録用紙90の種類やサイズ、記録画像の解像度、記録用紙90における余白を、設定情報としてRAMに格納する。この設定情報のうち、記録用紙90の先端91側の余白に基づいて頭出し量Hが算出される。
記録用紙90の種類は、いわゆる普通紙や、光沢紙、はがきなどである。また、複合機10に最適な専用紙も、記録用紙90の種類に含まれる。記録用紙90のサイズは、例えば日本工業規格で定められたA4サイズ、B5サイズなどである。解像度は、例えば600dpi、1200dpi、2400dpiなどである。余白は、記録用紙90の先端91側、後端92側、両端側が設定可能である。以下の説明では、先端91側の余白としてM1が設定されており、後端92側の余白としてM2が設定されているものとする。
つづいて、制御部70は、設定情報より解像度を取得する。そして、取得した解像度より目標搬送量Fを算出する。記録ヘッド39には、搬送方向104へ所定のピッチで複数のノズルが配置されているので、そのノズルのピッチに基づく固有の解像度を有する。この記録ヘッド39固有の解像度に対して、設定情報の解像度を達成するために、目標搬送量Fが設定される。このような目標搬送量Fは、入力可能な複数の解像度に対応して予め定められたルックアップテーブルとしてRAM73に格納されている。なお、本実施形態において各目標搬送量Fは一定であるとして説明がされるが、各目標搬送量Fは必ずしも一定でなくてもよい。
つづいて、制御部70は、スキャナ部12の画像データに基づいて生成された印刷データに含まれる頭出し量Hを取得する(図5:S1)。頭出し量Hは、記録用紙90の先端91側に画像記録を開始する際に、搬送ローラ60及びピンチローラ61の狭持位置から搬送方向104の下流側へ記録用紙90の先端91を送り出すための目標量である(図6及び図7参照)。頭出し量Hだけ搬送された記録用紙90において、記録開始位置93、つまり先端91から余白M1だけ後端92側へ離れた位置が記録ヘッド39における搬送方向104上流側の第1ノズル40に対応し、第1ニップ位置94を搬送ローラ60及びピンチローラ61が狭持して停止する。
図7に示されるように、搬送ローラ60及びピンチローラ61が記録用紙90を狭持する位置から記録ヘッド39の第1ノズル40までの距離は、公差などにより各複合機10毎に若干ばらつく。したがって、頭出し量Hに対する当該距離のバラツキの補正が、固有値Pにより行われる。この補正後の頭出し量を頭出し量Hと称する。
つづいて、制御部70は、RAM73に格納された設定情報より記録用紙の種類を取得する(図5:S2)。この記録用紙の種類がROM72に格納された補正判定情報における第1種類に相当するかに基づいて、制御部70は、頭出し量Hを補正するかを判定する(図5:S3)。前述されたように第1情報として光沢紙やはがきが指定されているので、例えば、記録用紙90が光沢紙であれば、制御部70は、頭出し量Hを補正すると判定する(図5:S2(Y))。例えば、記録用紙90の種類が普通紙であれば、制御部70は、頭出し量Hを補正しないと判定する(図5:S2(Y))。頭出し量Hが補正されない場合には、後述と同様にして頭出し量Hだけ記録用紙90の頭出しが行われる。
ここでは記録用紙90として光沢紙が選択されており、印刷データに基づいて印刷されるすべての記録用紙90について頭出し量Hの補正が行われるとして説明がされる(図5:S3(Y))。制御部70は、1回目の画像記録に用いる変数iをEEPROM74から取得する(図5:S4)。この変数iと頭出し量Hを補正して画像記録を行う回数とが比例するが、これらの値は必ずしも同一でなくともよい。つまり、1回目の画像記録において1以外の変数iが用いられてもよい。ここでは、1回目の画像記録に用いる変数iを1とする。
制御部70は、頭出し量Hの補正において、変数iの関数C(i)を補正係数として用いる(図5:S5)。このC(i)は、前述された式(1)に基づいて求められる。式(1)に用いられる定数m,nは、前述されたように、m>n>0を満たす定数として予め定められており、ここでは、EEPROM74に、m=13,n=5が格納されているとする。また、式(1)に用いられる定数jとして、EEPROM74に、j=0が格納されているとする。
式(1)は、剰余関数modを用いて表されており、(i+j)×nをmで割った余りを、さらにmで割った値を示している。したがって、補正係数C(i)は、変数iが1からインクリメントされると、5/13,10/13,2/13,/7/13,12/13,4/13,9/13,1/13,6/13,11/13,3/13,8/13,0の繰り返しとなる。ここでは、変数iが1なので、補正係数C(1)=5/13である。
つづいて、制御部70は、補正係数C(1)=5/13を用いて頭出し補正量ΔH(i)を求める。この頭出し補正量ΔH(i)は、前述された式(2)に基づいて求められる。式(2)に用いられる限界補正量a,bは、前述されたようにa<bを満たす搬送方向の距離として予め定められており、ここでは、a=−0.5mm,b=0.5mmがEEPROM74に格納されているとする。なお、頭出し補正量ΔH(i)がa,bのいずれの限界補正量となっても、頭出し補正量ΔH(i)は目標搬送量Fを超えないことが望ましい。また、負の限界補正量aは、第1端91側への限界補正量であり、正の限界補正量bは第2端92側への限界補正量である。そうすると、頭出し量Hは、(b−a)の範囲、つまり1mmの範囲で補正されることとなる。
式(2)は、(b−a)である1mmの範囲に、前述の補正係数C(i)が乗じられた値を、第1端91側への限界補正量a(=−0.5)から第2端92側へ加えた値が頭出し補正量ΔH(i)となる。前述されたようにC(1)=5/13であるから、頭出し補正量ΔH(1)=(5/13−0.5)mmである。この頭出し補正量ΔH(1)が、頭出し量Hに加えられる(図5:S6)。これにより、第1ニップ位置94が、約0.11mmほど第1端91側へずれることとなる。そして、制御部70は、変数iをインクリメントしてEEPROM74に格納する。
頭出し量Hが頭出し補正量ΔH(1)=(5/13−0.5)mmで補正された結果、補正後の頭出し量Hで記録用紙90の頭出しが行われる(図5:S8)。詳細には、制御部70は、LFモータ77を駆動して給紙ローラ25を回転し、給紙トレイ20に貯えられている記録用紙から1枚の記録用紙90を用紙搬送路23へ送り出す。この記録用紙90は用紙搬送路23を搬送方向104へ搬送されて、その先端91がレジセンサ44へ到達する。レジセンサ44が先端91を検知すると、レジセンサ44が発信する信号がオフからオンへ変わる。この信号の変化から所定時間が経過すると、記録用紙90の先端91が搬送ローラ60及びピンチローラ61の狭持位置へ到達する。したがって、制御部70は、レジセンサ44の信号の変化と経過時間に基づいて記録用紙90の先端91が狭持位置へ到達したことを判定する。
記録用紙90の先端91が狭持位置へ到達したときに、搬送ローラ60は回転していない。したがって、記録用紙90は、その先端91を搬送ローラ60のローラ面又はピンチローラ61のローラ面に当接して撓む。これにより、用紙搬送路23における記録用紙90の斜行が矯正される。その後、制御部70は搬送ローラ60を回転させる。これにより、記録用紙90の先端91が搬送ローラ60及びピンチローラ61の間に進入する。
制御部70は、搬送ローラ60を回転し始めてからの回転量をロータリーエンコーダ65のパルス信号に基づいて把握する。これにより、制御部70は、記録用紙90の先端91の位置を判定する。制御部70は、搬送ローラ60を回転させて、前述された頭出し量Hだけ記録用紙90を連続して搬送し、その後搬送ローラ60を停止する。これにより、記録用紙90における記録開始位置93が、記録ヘッド39の第1ノズル40の直下に位置した状態で、記録用紙90が停止する。
前述されたように、頭出し量Hが補正されて頭出し量Hとされることにより、図7に示される第1ニップ位置94が、約0.11mmほど第1端91側へずれる。これにより、余白M1が約0.11mmほど小さくなり、余白M2が約0.11mmほど大きくなる。
頭出しを終えて記録用紙90が停止すると、制御部70は印刷を開始する(図5:S9)。詳細には、制御部70はCRモータ79を駆動し、印刷データに基づいて記録ヘッド39からインク滴を選択的に噴出する。これにより、画像記録開始位置93から画像記録が行われる。キャリッジ38が1回往復動する間に記録ヘッド39からインク滴が噴出されて画像記録される単位を、ここでは1パスと称する。
1パス目の画像記録を終えると、制御部70は、CRモータ79を停止した後、LFモータ77を再び駆動して搬送ローラ60を回転させる。このとき、搬送ローラ60を回転させる量は目標搬送量Fである。搬送ローラ60の回転量が目標搬送量Fに到達したか否かは、ロータリーエンコーダ65のパルス信号に基づいて判定される。制御部70は、目標搬送量Fだけ記録用紙90を搬送した後、搬送ローラ60を停止する。これにより、記録用紙90は目標搬送量Fだけ搬送方向104へ搬送された後に停止する。このとき、搬送ローラ60及びピンチローラ61は、記録用紙90における第2ニップ位置95を狭持する。この第2ニップ入り95も、頭出し量Hの補正によって、第1端91側へずれる。
記録用紙90が停止すると、制御部70はCRモータ79を駆動し、印刷データに基づいて記録ヘッド39からインク滴を選択的に噴出する。これにより、2パス目の画像記録が行われる。2パス目の画像記録を終えると、前述と同様にして、制御部70は、CRモータ79を停止した後、LFモータ77を再び駆動して搬送ローラ60を回転させて目標搬送量Fだけ記録用紙90を搬送方向104へ搬送した後に搬送ローラ60を停止する。そして、前述と同様にして、3パス目の画像記録を行う。このように、目標搬送量F毎の間欠搬送と1パス分の画像記録とが交互に行われることにより、記録用紙90の先端91から後端92へ向かって順次画像が記録される。そして、後端92から余白M2(約0.11mmほど大きい)を残して、記録終了位置96において画像記録を終了する。
仮に、目標搬送量F毎に記録用紙90を間欠搬送が繰り返された結果、搬送ローラ60及びピンチローラ61が記録用紙90の第2端92を狭持して停止したとする。そうすると、搬送ローラ60及びピンチローラ61が記録用紙90の第2端92を搬送方向104へ押し出して、いわゆる後端飛びが生じる。その後、記録用紙90が排紙されるが(図5:S10)、1枚目の記録用紙90に形成された記録画像には、後端飛びによるバンディングが生じている。なお、記録用紙90の搬送方向104の長さに予測できない誤差があると、どのようなタイミングで後端飛びが生じるかを予測し得ない。
制御部70は、つづいて、2回目の画像記録を行う(図5:S11(y))。つまり、2枚目の記録用紙90に対して画像記録を行う。前述と同様にして、制御部70は、印刷データに含まれる頭出し量Hを取得して固有値Pにより補正して頭出し量Hを取得する(図5:S1)。また、制御部70は、RAM73に格納された設定情報より記録用紙の種類を取得する(図5:S2)。ここでは、2枚目の記録用紙90も光沢紙であるので、制御部70は、頭出し量Hを補正すると判定する(図5:S2(Y))。
制御部70は、2回目の画像記録に用いる変数iをEEPROM74から取得する(図5:S4)。この変数iはインクリメントされて2となっている。前述と同様にして、制御部70は、式(1)に基づいて補正係数C(2)を求める(図5:S5)。その結果、補正係数C(2)=10/13となる。
つづいて、制御部70は、C(2)=10/13を用いて、式(2)により頭出し補正量ΔH(i)を求める。その結果、頭出し補正量ΔH(2)=(10/13−0.5)mmとなる。この頭出し補正量ΔH(2)が、頭出し量Hに加えられる(図5:S6)。これにより、第1ニップ位置94が、約0.27mmほど第2端92側へずれることとなる。そして、制御部70は、変数iをインクリメントしてEEPROM74に格納する。
頭出し量Hが頭出し補正量ΔH(2)=(10/13−0.5)mmで補正された結果、補正後の頭出し量Hで記録用紙90の頭出しが行われると(図5:S8)、図7に示される第1ニップ位置94が、約0.27mmほど第2端92側へずれる。これにより、余白M1が約0.27mmほど大きくなり、余白M2が約0.27mmほど小さくなる。
制御部70は、頭出しを後に印刷を行う(図5:S9)。その印刷において、目標搬送量F毎に記録用紙90を間欠搬送が繰り返された結果、2回目の画像記録においては、搬送ローラ60及びピンチローラ61が記録用紙90の第2端92を狭持しない。詳細に説明するに、前述されたように、2回目の画像記録においては、頭出し補正量ΔH(1)とは異なる頭出し補正量ΔH(2)が求められているので、頭出し補正量ΔH(1)と頭出し補正量ΔH(2)との差だけ、搬送ローラ60及びピンチローラ61が記録用紙90を狭持して停止する位置が搬送方向104に対してずれる。また、限界補正範囲である(b−a)は、目標搬送量Fより小さい。1回目の画像記録において、搬送ローラ60及びピンチローラ61が記録用紙90の第2端92を狭持して停止しているので、2回目の画像記録においては、搬送ローラ60及びピンチローラ61は記録用紙90の第2端92からずれた位置を狭持して停止する。これにより、2枚目の記録用紙90では後端飛びが生じない。
同様にして3回目以降の画像記録において求められる補正係数C(i)は、2/13,/7/13,12/13,4/13,9/13,1/13,6/13,11/13,3/13,8/13,0となる。つまり、補正係数C(i)は、変数i=1〜13においては、同じ値とならない。そうすると、補正係数C(i)に基づいて式(2)により算出される頭出し補正量ΔH(i)も、変数i=1〜13においては、同じ値とならない。その結果、1回目の画像記録において搬送ローラ60及びピンチローラ61が記録用紙90の第2端92を狭持して停止すると、2〜13回目の画像記録においては、搬送ローラ60及びピンチローラ61は、限界補正範囲で記録用紙90の第2端92からずれた位置を狭持して停止する。これにより、2〜13枚目の記録用紙90では後端飛びが生じない。
なお、制御部70は、記録用紙の種類がROM72に格納された第1種類に相当しない場合には、頭出し量Hを補正しないと判定する(図5:S2(Y))。頭出し量Hが補正されない場合には、前述された補正がされることなく、頭出し量Hだけ記録用紙90の頭出しが行われる。
[本実施形態の作用効果]
前述されたように、複合機10によれば、頭出し量Hが、連続して画像記録を行う記録用紙90において相互に異なるように補正されるので、仮に記録用紙90の搬送方向104の長さが正確に把握できないがために、ある記録用紙90に後端飛びが生じたとしても、その後に連続して画像記録される記録用紙90において、後端飛びが連続することがない。これにより、記録用紙90の搬送方向104の長さを正確に把握したり、センサなどにより記録用紙90の第2端92を監視することなく後端飛びを低減して、精度のよい画像記録が実現することができる。
また、制御部70が、記録用紙の種類に基づいて、頭出し量Hの補正を行うかを判定することにより、例えば普通紙のように後端飛びが生じ難い記録用紙に対しては頭出し量Hを補正せずに、本来の頭出し量Hにより画像記録を行うことができる。
なお、本実施形態では、一つの印刷データに複数ページ分の画像データが含まれており、画像記録を開始するための1回のコマンドによって複数ページ分の画像記録がなされる場合について説明がなされているが、例えば、一つの印刷データに1ページ分の画像データが含まれており、画像記録を開始するための1回のコマンドによって1ページ分の画像記録がなされた後、同様にして、同じ印刷データを再び画像記録するような所謂再印刷においても、本実施形態と同様に頭出し量Hが補正されてもよい。
例えば、制御部70においてインクリメントされる変数iが、一つの印刷データによる画像記録が終了してもリセットされずにEEPROM74に格納される。そうすると、次の印刷データにより画像記録が行われる場合に、1回目の画像記録に用いられる補正係数C(i)は、必ずしも5/13とならない。仮に、先の印刷が2枚の記録用紙90に対して行われているとすると(2回分の画像記録)、先の印刷が終了すると、EEPROM74に格納されている変数i=3となるので、続いて行われる印刷において1回目の画像記録に用いられる補正係数C(i)は、補正係数C(3)=2/13となる。これにより、例えば、先の印刷において後端飛びが発生してバンディング生じたことにより、印刷をし直した場合に、その再印刷において再び後端飛びが生じないという利点がある。
[第1変形例]
前述された実施形態では、制御部70が、式(1)及び式(2)で求められる補正係数C(i)及び頭出し補正量ΔH(i)により頭出し量Hを補正することとしたが、補正係数C(i)は、連続して行われる画像記録について、i回目の画像記録における補正係数C(i)として、例えば、0以上1未満の値をとる数であって相互に重複しない数がランダム関数によって定められていてもよい。そして、制御部70が、変数iに基づいて補正係数C(i)をEEPROM74から読み出して頭出し量Hを補正する。そして、補正係数C(i)が一通り用いられた後は、補正係数C(i)が最初に戻されて再び用いられればよい。このような実施態様によっても、前述された実施形態と同様の作用効果が得られる。
[第2変形例]
また、前述された実施形態では、制御部70が、記録用紙の種類がROM72に格納された第1種類に相当しない場合には、頭出し量Hを補正しないと判定することとしたが、さらに、誤差を含めて搬送方向104の長さが予め判明している記録用紙についても、頭出し量Hの補正しないと判定してもよい。
例えば、複合機10の専用紙として用いられる記録用紙であれば、記録用紙の製造元から誤差を含めた搬送方向の長さを正確に得ることができる。そうすると、そのような専用紙については、例えば余白M1の設定において、解像度に対応する目標搬送量Fから、排紙ローラ62及び拍車63が記録用紙90の第2端92を狭持して停止するような値を排除することができるので、連続して画像記録が行われる各記録用紙に対して、共通の頭出し量Hを用いて後端飛びを防止しうる。したがって、設定条件において記録用紙として専用紙が選択されている場合には頭出し量Hに対して上記実施形態とは異なる補正方法を採用して、専用紙における後端飛びを防止しうる。
図1は、本発明の実施形態にかかる複合機10の外観構成を示す斜視図である。 図2は、複合機10の内部構成を示す縦断面図である。 図3は、画像記録ユニット24周辺の構成を示す模式図である。 図4は、複合機10の制御部70の構成を示すブロック図である。 図5は、画像記録方法を示すフローチャートである。 図6は、記録用紙90における頭出し量Hなどを示す模式図である。 図7は、プリンタ部11において頭出し後の記録用紙90の状態を示す模式図である。 図8は、後端飛びを説明するための模式図である。
符号の説明
11・・・プリンタ部(画像記録装置)
39・・・記録ヘッド(記録手段)
60・・・搬送ローラ(第1ローラ、搬送手段)
61・・・ピンチローラ(第2ローラ、搬送手段)
70・・・制御部(制御手段)
90・・・被記録媒体
91・・・第1端
94・・・第1ニップ位置(第1位置)
104・・・搬送方向

Claims (12)

  1. 被記録媒体を狭持して当該被記録媒体を搬送方向へ間欠して搬送する搬送手段と、
    上記搬送手段より搬送方向の下流側に配置されて、上記搬送手段による搬送が停止している間に被記録媒体に画像記録を行う記録手段と、
    上記搬送手段の動作を制御する制御手段と、を具備し、
    上記制御手段は、被記録媒体における搬送方向前側の第1端から上記記録手段が最初に画像記録を行う際に上記搬送手段に狭持される第1位置までの搬送方向の距離である頭出し量Hを、連続して画像記録を行う少なくとも一対の被記録媒体において相互に異なるように補正する画像記録装置。
  2. 上記制御手段は、連続して画像記録を行う各被記録媒体に対して、i回目の画像記録においてはiの関数C(i)を補正係数として、各被記録媒体における上記頭出し量Hを補正する請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記制御手段は、定数m,n(m>n>0)及び定数jを用いた式(1)を満たす関数C(i)を求め、その関数C(i)、頭出し量Hに加えられる限界補正量a,b(但し、a<b)を用いた式(2)を満たすi回目の頭出し補正量ΔH(i)を求める請求項2に記載の画像記録装置。
    Figure 2009248488
    Figure 2009248488
  4. 上記制御手段は、被記録媒体の種類に基づいて、上記頭出し量Hの補正を行うかを判定する請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置。
  5. 上記制御手段は、誤差を含めて搬送方向の長さが予め判明している被記録媒体以外の被記録媒体に画像記録を行うことを条件として、上記頭出し量Hの補正を行う請求項4に記載の画像記録装置。
  6. 上記搬送手段は、駆動源から駆動伝達されて回転する第1ローラと、当該第1ローラに対して接離可能に設けられ、かつ当該第1ローラ側へ付勢された第2ローラと、を有する請求項1から5のいずれかに記載の画像記録装置。
  7. 上記記録手段は、インクジェット方式で画像記録を行うものである請求項1から6のいずれかに記載の画像記録装置。
  8. 搬送手段により被記録媒体を狭持して当該被記録媒体を搬送方向へ間欠して搬送し、上記搬送手段より搬送方向の下流側に配置された記録手段により、上記搬送手段による搬送が停止している間に被記録媒体に画像記録を行う画像記録方法であって、
    被記録媒体における搬送方向前側の第1端から上記記録手段が最初に画像記録を行う際に上記搬送手段に狭持される第1位置までの搬送方向の距離である頭出し量Hを、少なくとも連続して画像記録を行う一対の被記録媒体において相互に異なるように補正する画像記録方法。
  9. 連続して画像記録を行う各被記録媒体に対して、i回目の画像記録においてはiの関数C(i)を補正係数として、各被記録媒体における上記頭出し量Hを補正する請求項8に記載の画像記録方法。
  10. 定数m,n(m>n>0)及び定数jを用いた式(1)を満たす関数C(i)を求め、その関数C(i)、頭出し量Hに加えられる限界補正量a,b(但し、a<b)を用いた式(2)を満たすi回目の頭出し補正量ΔH(i)を求める請求項9に記載の画像記録方法。
    Figure 2009248488
    Figure 2009248488
  11. 被記録媒体の種類に基づいて、上記頭出し量Hの補正を行うかを判定する請求項8から10のいずれかに記載の画像記録方法。
  12. 誤差を含めて搬送方向の長さが予め判明している被記録媒体以外の被記録媒体に画像記録を行うことを条件として、上記頭出し量Hの補正を行う請求項11に記載の画像記録方法。
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