JP2010082831A - 画像記録装置 - Google Patents

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貴志 大濱
Masatane Tanahashi
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Wataru Sugiyama
亘 杉山
Noriyuki Kawamata
範幸 川俣
Yuta Uchino
雄太 内野
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Abstract

【課題】ローラが第1面の画像記録領域に当接した状態であってもそのローラがスリップしないように被記録媒体の搬送加速度又は搬送速度を制御することにより、スリップによるローラ面のインク汚れや第1面の画像品質の低下を防止すること
【解決手段】プリンタ部11は、記録用紙を間欠搬送させつつ画像記録する。裏面に対して画像記録を行っている際に、裏面における非画像記録領域を連続搬送する場合、給紙ローラ25が記録用紙の表面の記録画像に当接している場合はLFモータ61を低速回転して記録用紙を低速搬送させ、当接していない場合は、LFモータ61を高速回転して記録用紙を高速搬送させる。
【選択図】図11

Description

本発明は、被記録媒体にインクを吐出して画像を記録する記録ヘッドを備え、当該記録ヘッドによって被記録媒体の第1面及び第2面の両面に画像を記録可能な画像記録装置に関する。
従来、被記録媒体を間欠的に搬送しながらインク滴を噴出することにより、被記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方式の画像記録装置が広く知られている。この種の画像記録装置の一例として、特許文献1には、被記録媒体の両面に画像を記録可能な画像記録装置が開示されている。特許文献1の画像記録装置は、表面(第1面)に画像が記録された後に、被記録媒体をトレイ上に戻し、再び給紙ローラで被記録媒体を搬送路へ送り出し、更に搬送ローラで被記録媒体を記録ヘッドへ送ることにより、裏面(第2面)に対して画像を記録するものである。
一方、インクジェット記録方式の画像記録装置においては、画像記録時間の短縮を図るため、入力された画像データに画像が存在しない領域(以下「無画像領域」と称する。)がある場合は、その無画像領域に対する画像記録をスキップしている。具体的には、記録ヘッドによる画像記録位置が次の画像記録領域の先頭に到達するまでの間、被記録媒体を連続搬送している。画像記録位置が画像記録領域の先頭に到達すると、再び被記録媒体を間欠搬送させて、被記録媒体に対してインク滴を噴出することにより画像を記録している。
特開2007−145574号公報
ところで、特許文献1に記載の画像記録装置において、無画像領域に対する画像記録をスキップするために、裏面の画像記録中に間欠搬送されていた被記録媒体を連続搬送させると、以下の問題が生じ得る。例えば、連続搬送を開始する際に給紙ローラが表面に当接していた場合は、被記録媒体の急加速に給紙ローラの回転が追従することができず、給紙ローラが被記録媒体上でスリップするおそれがある。この場合、表面の画像記録領域のインクが給紙ローラのローラ面に付着して、ローラ面が汚れるばかりでなく、表面に記録された画像の品質が低下するという問題が生じる。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ローラが第1面の画像記録領域に当接した状態であってもそのローラがスリップしないように被記録媒体の搬送加速度又は搬送速度を制御することにより、スリップによるローラ面のインク汚れや第1面の画像品質の低下を防止することが可能な画像記録装置を提供することにある。
(1) 上記目的を達成するため、本発明は、被記録媒体にインクを吐出して画像を記録する記録ヘッドを備え、当該記録ヘッドによって被記録媒体の第1面及び第2面の両面に画像を記録可能な画像記録装置として構成されている。この画像記録装置は、第1面に画像が記録された被記録媒体を、第2面が上記記録ヘッドと対向するように搬送する搬送手段と、上記搬送手段による被記録媒体の搬送を制御する搬送制御手段と、第1面に記録される第1画像データの濃度分布に基づいて、所定濃度以上の第1領域を判定する第1領域判定手段と、第2面に記録される第2画像データの無画像領域に基づいて、第2面に対する画像記録がスキップされる第2領域を判定する第2領域判定手段と、第2面が上記記録ヘッドに対向しているときに、第1面に当接して回転されるローラと、第1面における上記ローラの当接位置を判定する第1判定手段と、上記第1判定手段によって判定された上記当接位置が上記第2領域のスキップ開始時に上記第1領域内にあるか否かを判定する第2判定手段と、を具備する。上記搬送制御手段は、上記第2判定手段による判定結果に基づいて、上記第2領域のスキップ時における被記録媒体の搬送加速度又は搬送速度を制御するものである。
この構成によれば、搬送手段によって搬送された被記録媒体は、所定の搬送路を通って、第1面に画像が記録された被記録媒体を、第2面が上記記録ヘッドと対向するように搬送する。そして、記録ヘッドによって、第2面に画像が記録される。
この画像記録装置においては、第1領域判定手段によって、第1面に記録される第1画像データの濃度分布に基づいて、所定濃度以上の第1領域が判定される。そして、第2領域判定手段によって、第2面に記録される第2画像データの無画像領域に基づいて、第2面に対する画像記録がスキップされる第2領域が判定される。なお、無画像領域とは、画像データに画像が存在しない領域のことを意味する。第1判定手段は、上記搬送手段による被記録媒体の搬送量に基づいて、第1面における上記ローラの当接位置を判定する。そして、第2判定手段は、上記第1判定手段によって判定された上記当接位置が上記第2領域のスキップ開始時に上記第1領域内にあるか否かを判定する。搬送制御手段は、上記第2判定手段による判定結果に基づいて、上記第2領域のスキップ時における被記録媒体の搬送加速度又は搬送速度を制御する。
これにより、上記第2領域のスキップ開始時におけるローラの当接位置が第1領域内にある場合と第1領域外にある場合とにおいて、搬送手段による被記録媒体の搬送加速度又は搬送速度を異ならせることができる。したがって、本発明の画像記録装置では、ローラが第1面の画像記録領域に当接した状態でそのローラがスリップしないように、被記録媒体の搬送を制御することが可能である。このように制御されることによって、ローラのローラ面にインク汚れが付着することや第1面に記録された画像の品質の低下が防止される。
(2) 上記搬送制御手段は、上記第2判定手段によって上記当接位置が上記第1領域内にあると判定された場合に、第1搬送加速度又は第1搬送速度で上記被記録媒体を搬送させる第1制御を上記搬送手段に対して行い、上記第2判定手段によって上記当接位置が上記第1領域外にあると判定された場合に、上記第1搬送加速度よりも大きい第2搬送加速度又は第1搬送速度よりも大きい第2搬送速度で上記被記録媒体を搬送させる第2制御を上記搬送手段に対して行うことが好ましい。
これにより、ローラがスリップしたときにインクがローラ面に付着するような場合は、搬送手段を低加速又は低速で回転させることができ、ローラがスリップしてもインクがローラ面に付着しないような場合は、第2ローラを高加速又は高速で回転させることができる。これにより、ローラのスリップによるインク汚れや画質低下を防止しつつ、画像記録をスキップする際に被記録媒体が高速搬送されるため、画像記録処理のスループットが向上する。
(3) 上記搬送制御手段は、上記第1制御中に上記当接位置が上記第1領域外となった場合に上記第1制御から上記第2制御に切り換えるものであってもよい。
これにより、画像記録をスキップする際に被記録媒体がより速く搬送されるため、画像記録処理のスループットがより向上する。
(4) 一般に、染料インクに比べて顔料インクの方が、ローラのスリップにより削り取られ易い。そのため、上記第1領域判定手段は、第1面に記録される第1画像データにおいて、顔料インクによって第1面上に記録される色彩の濃度分布に基づいて、上記第1領域を判定するものであることが好ましい。
(5) この場合、上記色彩としては、顔料インクとして多用される黒色であることが好ましい。
(6) 上記第2領域判定手段は、第2面に記録される第2画像データにおいて、所定幅以上の上記無画像領域が存在する場合に、当該無画像領域に対応する第2面上の領域を上記第2領域として判定するものであることが好ましい。
(7) 本発明の画像記録装置は、複数の被記録媒体を積載可能なトレイと、上記トレイの上側に設けられ、装置本体のフレームに揺動可能に支持されたアームと、を更に備える。上記ローラは、上記アームの揺動端に軸支され、上記トレイに積載された被記録媒体の上面に当接して回転されることにより被記録媒体を上記搬送手段へ向けて給送するものである。
このような構成において、本発明は好適に実施され得る。
本発明によれば、ローラが第1面の画像記録領域に当接した状態であってもそのローラがスリップしないように被記録媒体の搬送加速度又は搬送速度を制御することが可能である。その結果、スリップによるローラ面のインク汚れや第1面の画像品質の低下を防止することができる。
以下、適宜図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
図1は、本発明の一実施形態である複合機10の外観斜視図である。複合機10は、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能、及び、コピー機能などの各種の機能を有している。プリンタ機能としては、被記録媒体の一例である記録用紙の表面(第1面)及び裏面(第2面)の両面に画像を記録する両面記録機能を有している。なお、プリンタ機能以外の機能は任意であり、例えば、スキャン機能やコピー機能、ファクシミリ機能を有しないプリンタ機能のみを有するプリンタとして本発明の画像記録装置が実施されてもよい。
複合機10には、主に、下部に設けられるプリンタ部11と、上部に設けられるスキャナ部12と、正面上部に設けられる操作パネル40とが設けられている。プリンタ部11において、インクジェット記録方式に基づいて、記録用紙の両面に画像が記録される。
プリンタ部11は、正面に開口13が形成されており、この開口13の内部に給紙トレイ20(本発明のトレイの一例)及び排紙トレイ21が上下2段に設けられている。給紙トレイ20は、記録用紙を積載するためのものである。この給紙トレイ20に積載された記録用紙は、プリンタ部11の内部へ給紙(給送)され、所望の画像が記録された後に排紙トレイ21へ排出されるようになっている。なお、給紙トレイ20及び排紙トレイ21は、開口13からプリンタ部11内に挿抜可能に構成されている。
スキャナ部12は、いわゆるフラットベッドスキャナとして構成されている。スキャナ部12の上部に原稿カバー30が設けられている。原稿カバー30は、複合機10の天板として設けられており、その原稿カバー30の下には、図示しないプラテンガラスが配置されている。原稿は、プラテンガラス上に載置され、原稿カバー30に覆われた状態でスキャナ部12に読み取られる。
操作パネル40は、プリンタ部11やスキャナ部12を操作するためのものであって、各種操作ボタンや液晶表示部が設けられている。ユーザは、操作パネル40を操作することで、各種機能の設定や動作を実行することができる。例えば、被記録媒体としての記録用紙の種類(普通紙又は葉書など)の設定や、記録用紙の表面のみに画像を記録する片面記録モードの設定、表裏両面に画像を記録する両面記録モードの設定、解像度(ドラフトモード又はフォトモード)の設定を、操作パネル40を介して指示することができる。
次に、図2を参照して、プリンタ部11の構成の概略について説明する。図2は、プリンタ部11の構造を示す縦断面図である。プリンタ部11には、主に、記録用紙を積載する給紙トレイ20と、給紙トレイ20から記録用紙を給紙(給送)する給送部15と、給送部15によって給紙される記録用紙が通過する搬送路23と、搬送路23に適宜配置された搬送手段(後述する搬送ローラ60等)と、搬送路23を搬送される記録用紙にインク滴を吐出することで記録用紙に画像を記録する記録部24と、記録用紙が排紙される排紙トレイ21と、排紙トレイ21と記録部24との間に配置され、裏面に画像を記録するために記録用紙の搬送経路を切り換える経路切換部41と、経路切換部41により搬送経路が切り換えられた記録用紙を給送部15及び搬送路23側に案内する反転案内通路16とが設けられている。
給送部15の下側に給紙トレイ20が設けられている。給紙トレイ20は、プリンタ部11の底側に配置され、上面が開放された矩形箱状に構成されている。給紙トレイ20は、記録用紙の載置面を構成する底板113を有する。この底板113に複数の記録用紙が層状に積載される。給紙トレイ20に積載された記録用紙は、給送部15が備える給紙ローラ25(本発明のローラの一例)によって搬送路23に給紙される。
排紙トレイ21は、給紙トレイ20の上部に配設されている。排紙トレイ21の先端(図2において左端部)にはフラップ17が取り付けられている。このフラップ17は、後述するガイド部材34及びガイド部材35(図3参照)とともに、反転案内通路16を形成する。
プリンタ部11において記録用紙の片面(表面)のみに画像を記録する場合には、給紙ローラ25によって給紙された記録用紙は、搬送路23に沿って下方から上方へUターンするように案内されて記録部24に到達し、この記録部24によって表面に画像が記録された後、排紙トレイ21に排出される。
一方、記録用紙の両面(表裏面)に画像を記録する場合には、記録部24によって表面に画像が記録された記録用紙は、その表面が給紙ローラ25に当接するように、経路切換部41によって反転案内通路16へ案内され、給紙ローラ25によって再び搬送路23に給紙される。そして、記録用紙が記録部24に到達すると、再び記録部24によって裏面に画像が記録される。その後、記録用紙は排紙トレイ21に排出される。
記録部24は、搬送路23の途中に配置されており、キャリッジ38と記録ヘッド39(本発明の記録ヘッドの一例)とを備えている。記録ヘッド39は、キャリッジ38に搭載され、ガイドレール55,56に沿って主走査方向(図2の紙面垂直方向)に往復動するように構成されている。キャリッジ38の往復過程において、図示しないインクカートリッジから供給されたインクを微小なインク滴としてプラテン42(図3参照)上を搬送される記録用紙に噴出する。これにより、記録用紙に画像が記録される。
次に、図3を参照して、プリンタ部11の構成について詳細に説明する。図3は、プリンタ部11の部分拡大断面図である。なお、図3では、説明の便宜上、記録部24が省略されている。
給送部15は、給紙ローラ25と、給紙アーム26(本発明のアームの一例)と、駆動伝達機構27とを備える。給紙ローラ25は、給紙トレイ20の上側に配置されている。給紙ローラ25は、給紙トレイ20に積載された記録用紙を搬送路23へ給紙するものであり、給紙アーム26の先端に回転自在に軸支されている。給紙ローラ25は、SFモータ(Sheet Feed Motor)73(図6及び図8参照)を駆動源として駆動伝達機構27を介して回転駆動される。駆動伝達機構27は概ね直線状に並ぶ複数のギヤで構成されており、これらが噛合されることにより構成されている。
なお、給紙ローラ25には、ロータリーエンコーダ86(図8参照)が設けられている。このロータリーエンコーダ86は、給紙ローラ25と共に回転するエンコーダディスク(図示せず)のパターンを光学センサで検知する。この光学センサが検知した信号に基づいて、後述する制御部84によって、給紙ローラ25の回転が制御される。
給紙アーム26は、その基端部が基軸28に支持されており、基軸28を回動中心軸として回転可能に構成されている。このため、給紙アーム26は、給紙トレイ20に対して接離可能に上下動することができる。また、給紙アーム26は、自重又はバネ等によって下側へ回動するよう付勢されている。このため、給紙アーム26は、通常において給紙トレイ20に載置された記録用紙の上面に接触している。給紙アーム26は、給紙トレイ20がプリンタ部11に対して挿抜される際に上側へ退避するように構成されている。
給紙トレイ20から記録用紙を給紙する場合には、給紙アーム26が下側へ回動付勢され、給紙ローラ25が給紙トレイ20上の記録用紙に圧接された状態で、給紙ローラ25が回転される。これにより、給紙ローラ25のローラ面と記録用紙との間に摩擦力が発生して、この摩擦力によって、最上位置の記録用紙が搬送路23側(図3の左側)へ送り出される。
そして、記録用紙の先端が給紙トレイ20に設けられた分離傾斜板22に当接すると、この記録用紙は上方へ案内され、矢印14に沿って搬送路23へ送り込まれる。給紙ローラ25によって最上位置の記録用紙が送り出される際に、その直下の記録用紙が摩擦や静電気の作用によって共に送り出される場合もあるが、この記録用紙は分離傾斜板22との当接によって制止される。
搬送路23は、給紙ローラ25と記録部24との間に形成された湾曲状の湾曲路23Aと、記録部24から排紙トレイ21に至る排紙路23Bとにより構成されている。湾曲路23Aは、給紙ローラ25から分離傾斜板22に至り、その後上方へ向かってから、正面側(図3の右側)へU字状に曲がって記録部24に達している。排紙路23Bは、記録部24から複合機10の背面側(図3左側)から正面側へとほぼ直線状に延びて、排紙トレイ21へ通じている。
搬送路23は、記録部24等が配設されている箇所以外では、外側ガイド面と内側ガイド面とによって区画形成されている。例えば、複合機10の背面側の湾曲路23Aは、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19が本体フレーム53に固定されることにより形成されている。この場合、外側ガイド部材18が外側ガイド面を形成し、内側ガイド部材19が内側ガイド面を形成する。また、外側ガイド部材18及び内側ガイド部材19は、所定間隔をあけて対向配置されている。
給紙ローラ25よりも搬送路23の下流側であって、記録部24よりも搬送路23の上流側には、搬送ローラ60及びピンチローラ61が設けられている。これらは対をなしている。ピンチローラ61は、搬送ローラ60の下側に圧接するように配置されている。搬送ローラ60及びピンチローラ61は、湾曲路23Aを搬送されてきた記録用紙を狭持してプラテン42上へ送るものである。これら一対の搬送ローラ60及びピンチローラ61は、本発明の搬送手段の一例である。
また、記録部24よりも搬送路23の下流側には、排紙ローラ62及び拍車63が設けられている。排紙ローラ62及び拍車63は、記録済みの記録用紙を狭持してさらに下流側へ(排紙トレイ21側へ)搬送するものである。搬送ローラ60及び排紙ローラ62は、LFモータ71(図8参照)から回転駆動力が伝達されて回転される。
搬送ローラ60には、ロータリーエンコーダ87(図8参照)が設けられている。このロータリーエンコーダ87は、搬送ローラ60と共に回転するエンコーダディスク(図示せず)のパターンを光学センサで検知し、この光学センサが検知した信号が後述の制御部84に入力される。制御部84は、光学センサが検知した信号や、後述するレジセンサ102の出力信号等に基づいて、搬送ローラ60の回転量や回転速度、回転角、更には、搬送路23における記録用紙の搬送位置などを算出して、搬送ローラ60及び排紙ローラ62の回転が制御される。
給紙ローラ25によって給紙トレイ20から湾曲路23Aに記録用紙が給紙されて、その記録用紙が一対の搬送ローラ61及びピンチローラ61に到達すると、記録用紙は、一対の搬送ローラ61及びピンチローラ61によって挟持された状態でプラテン42上へ向けて搬送される。このとき、給紙トレイ20から湾曲路23Aを通って記録部24へ搬送される過程において、記録用紙は、湾曲路23Aによって案内されながら、一対の搬送ローラ61及びピンチローラ61によって、給紙ローラ25が当接していた面とは反対側の面が記録部24の記録ヘッド39と対向するようにプラテン42上へ搬送される。
搬送ローラ60及び排紙ローラ62は、LFモータ71を駆動源として駆動される。搬送ローラ60及び排紙ローラ62は、同期して駆動されるように構成されている。画像記録時においては、搬送ローラ60及び排紙ローラ62は、制御部84によって間欠駆動される。これにより、記録用紙は所定の改行幅で間欠的に搬送されながら、画像記録がなされる。また、画像記録の前後においては、搬送ローラ60及び排紙ローラ62は制御部84によって連続駆動される。これにより、記録用紙が連続的に搬送されるため、迅速な用紙搬送が実現されている。
なお、本実施形態では、画像記録の前後に限られず、画像記録を行うためにプラテン42上に記録用紙が存在する場合であっても、所定の条件が整った場合に、記録用紙が連続的に搬送される。つまり、記録用紙が連続的に搬送されるように、制御部84によって搬送ローラ60や排紙ローラ62が連続駆動される。例えば、図13(A)に示されるように、記録用紙131の搬送向き(図中の白抜き矢印)の先端側のみに画像記録が行われる場合は、先端側の画像記録領域131Aの後端P10まで画像記録が行われると、間欠搬送されていた記録用紙131が連続的に搬送される。言い換えると、後端P11以降の非画像記録領域131Bが記録ヘッド39に対向していても、この非画像記録領域131Bには画像記録が行われないため、スキップされる。また、図13(B)に示されるように、記録用紙132の先端側と後端側の両方に画像記録が行われ、中央部には画像記録が行われない場合は、先端側の画像記録領域132Aの後端P21まで画像記録が行われると、次の画像記録領域132Cの先端P21が記録ヘッド39の画像記録位置に到達するまで、記録用紙132は連続的に搬送される。言い換えると、中央部分の非画像記録領域132B(本発明の第2領域に相当)がスキップされる。これにより、画像記録の前後だけに限られず、画像記録中においても、迅速な用紙搬送が実現されている。かかる搬送制御の具体的処理の手順については、図9乃至図11のフローチャートを用いて後段で詳細に説明する。なお、以下において、上述の如く非画像記録領域を連続的に搬送することをスキップ搬送と称する。
湾曲路23Aの搬送ローラ60よりも上流側には、回転子103が設けられている。回転子103は、外側ガイド部材18から湾曲路23Aに突出されており、湾曲路23Aを横切るように配置されている。この回転子103と、後述する支軸31に設けられた検出子104と、フォトインタラプタ105とによって、湾曲路23Aにおける記録用紙の先端位置を検知するためのレジセンサ102(図7参照)が構成されている。レジセンサ102については後述する。
反転案内通路16は、その一端が搬送路23の排紙路23Bに接続されており、他端が湾曲路23Aに接続されている。詳細には、反転案内通路16は、記録部24よりも下流側における排紙路23Bの下流側部位36から、給紙トレイ20上を経て、湾曲路23Aの入口である分離傾斜板22付近における上流側部位37に渡って形成されている。この反転案内通路16は、表面に画像が記録された記録用紙を再び給紙トレイ20上に導く反転経路を構成している。
反転案内通路16は、第1ガイド面32と第2ガイド面33とによって区画されている。第1ガイド面32は、複合機10の本体フレーム53の内部に配置されたガイド部材34の表面により形成されている。また、第1ガイド面33は、本体フレーム53の内部に配置されたガイド部材35の表面と排紙トレイ21に軸支されたフラップ17の表面とにより形成されている。ガイド部材34とガイド部材35は、所定間隔をあけて対向配置されており、ガイド部材34とフラップ17も、所定間隔をあけて対向配置されている。第1ガイド面32及び第2ガイド面33は、搬送路23の下流側部位36から給紙ローラ25の方へ斜め下方に延びている。
なお、本実施形態では、反転案内通路16は、記録用紙を給紙トレイ20上に戻すように構成されているが、このような経路に限定されるものではない。反転案内通路16は、要するに、搬送路23の下流側部位36と上流側部位37とを接続することができれば十分であり、したがって、記録用紙は、反転案内通路16以外の経路を通って下流側部位36から上流側部位37に戻されればよい。
フラップ17は、支軸115を有する。支軸115は、排紙トレイ21の先端に回動可能に軸支されている。したがって、フラップ17は、支軸115を中心にして回動可能である。フラップ17は、給紙トレイ20の幅方向(図3の紙面垂直方向)の中央から給紙トレイ20の底板113へ向けて斜め下向きに突出する突出部117を有する(図6参照)。突出部117は、給紙トレイ20に記録用紙が存在しない状態において、底板113まで延出されている。
フラップ17は、その自重によって、或いは支軸115に設けられた図示しないネジリコイルバネによって、図3の矢印119で示す向き(給紙トレイ20の底板113側)へ回動して、その先端が最上位の記録用紙に当接する。したがって、給紙トレイ20に積載された記録用紙は、フラップ17から下向きの押圧力を受ける。この押圧力が記録用紙に作用するため、反転案内通路16を通過して再び給紙トレイ20に戻された記録用紙の先端部がカール(反り返り)していても、そのカールがフラップ17によって押さえつけられる。なお、給紙トレイ20における記録用紙の積載量によって最上位の記録用紙の高さ位置が変化するが、本実施形態では、記録用紙の積載量にかかわらず、常にフラップ17の先端が記録用紙の上面に当接するように、フラップ17の形状や寸法、支持位置等が定められている。
次に、経路切換部41について説明する。経路切換部41は、記録部24よりも下流側に配置されている。具体的には、経路切換部41は、記録部24よりも下流側にある下流側部位36に配置されている。この下流側部位36は、排紙路23Bと反転案内通路16との接続部分である。
経路切換部41には、ローラ対を構成する第1ローラ45及び第2ローラ46と、第2ローラ46に並設された補助ローラ47とが設けられている。第1ローラ45及び第2ローラ46は、排紙ローラ62及び拍車63から送られた記録用紙を狭持するものである。第1ローラ45及び第2ローラ46は、記録用紙を排紙路23Bに沿ってさらに搬送方向下流側(排紙トレイ21側)へ搬送可能であるとともに、記録用紙を反転案内通路16に搬送可能である。
第2ローラ46及び補助ローラ47は、フレーム48に取り付けられている。このフレーム48は、複合機10の左右方向(図3の紙面垂直方向)に延びている。フレーム48の断面形状は、略L字状に形成されており、これにより、フレーム48の所要の曲げ剛性が確保されている。
フレーム48には、複数の第2ローラ46及び補助ローラ47が複合機10の幅方向に所定間隔で配置されている。第2ローラ46及び補助ローラ47は、図3において紙面に垂直な方向を軸方向とする軸50,51に支持され、軸50,51の回りに回転自在となっている。第2ローラ46及び補助ローラ47は、記録用紙の記録面に当接するので、拍車63と同様に拍車状に形成されている。補助ローラ47は、所定距離だけ第2ローラ46よりも上流側に配置されている。第2ローラ46は、弾性部材により第1ローラ45へ付勢されている。
第1ローラ45は、所要の駆動伝達機構を介してLFモータ71(図8参照)と連結されており、LFモータ71を駆動源として回転駆動される。また、第1ローラ45は、中心軸52を備えており、その中心軸52は、複合機10の本体フレーム53側に支持されている。
第1ローラ45の上方に第2ローラ46が配置されている。第1ローラ45は、単一の細長円柱形状に形成されていてもよく、また、複数のローラがそれぞれ各第2ローラ46と対向配置されていてもよい。第1ローラ45は、LFモータ71によって正転又は逆転される。排紙路23Bに沿って記録部24から搬送された記録用紙は、第1ローラ45及び第2ローラ46によって挟持される。
図4及び図5は、経路切換部41の動作を説明するための模式図である。図4及び図5では、ガイド部材34が省略されている。経路切換部41は、中心軸52を回転中心として、フレーム48、第2ローラ46、及び補助ローラ47が矢印29の方向へ一体的に回動するように構成されている。この経路切換部41は、LFモータ71から伝達される駆動力の有無により矢印29の方向へ姿勢変化する。詳細には、経路切換部41は、記録部24を通過した記録用紙を排紙トレイ21へ排出する排出姿勢(図4参照)と、記録部24を通過した記録用紙を反転案内通路16へ案内して反転させる反転姿勢(図5参照)とに変化可能である。
LFモータ71により第1ローラ45が正転(図4及び図5において時計方向の回転)されると、経路切換部41はその姿勢を上記排出姿勢に維持する。これにより、記録部24を通過した記録用紙が排紙トレイ21側(図4における右側)へ送られる。片面記録を行う場合は、第1ローラ45が継続して正転されることで、図4に示されるように、記録用紙は第1ローラ45及び第2ローラ46に挟持されて下流側へ搬送され、排紙トレイ21に排紙される。
両面記録を行う場合は、経路切換部41は、第1ローラ45及び第2ローラ46が記録用紙の後端部を挟持した状態で上記排出姿勢(図4参照)から上記反転姿勢(図5参照)へ姿勢変化される。この姿勢変化は、LFモータ71(図8参照)の回転方向が切り換えられて、第1ローラ45が正転から逆転(図4及び図5において反時計方向の回転)に切り換えられたことにより達成される。経路切換部41が反転姿勢に変化したことにより、記録用紙の後端部が補助ローラ47によって下方へ押さえつけられる。それと同時に、第1ローラ45から給紙ローラ25側への搬送力が記録用紙に加えられる。これにより、記録部24によって表面に画像が記録された記録用紙は、スイッチバック搬送されて、後端部側から反転案内通路16へ送り込まれる。
なお、本実施形態では、第1ローラ45が正転のときに基軸28を介して給紙ローラ25へSFモータ73(図6及び図8参照)の駆動力が伝達され、第1ローラ45が逆転のときには、給紙ローラ25へ駆動力が伝達されないよう構成されている。つまり、記録用紙が反転案内通路16を第1ローラ45等によって搬送されている間は、基軸28にはSFモータ73の駆動力は伝達されない。このような構成は、給紙ローラ25に駆動力を供給するSFモータ73を独立して制御することにより実現可能である。もちろん、給紙ローラ25及び搬送ローラ62等の各ローラを共通のモータで駆動させる駆動伝達系を採用した場合は、クラッチや遊星ギヤなどの伝達切換機構を用いることによって上記動作を実現することができる。
次に、レジセンサ102について説明する。図6は、プリンタ部11の内部機構を示す斜視図である。図7は、図6におけるVII部の部分拡大図であり、レジセンサ102の構成が詳しく示されている。
レジセンサ102は、回転子103(図3参照)と、回転子103を支持する支軸31と、支軸31に設けられた検出子104と、フォトインタラプタ105とにより構成されている。図6に示されるように、支軸31は、外側ガイド部材18の外側に設けられている。具体的には、支軸31は、外側ガイド部材18の幅方向の一端から中央部付近まで延出されている。この支軸31は、外側ガイド部材18に回転可能に支持されている。支軸31に回転子103が設けられている。回転子103は、支軸31の軸線方向と直行する方向へ突出している。この回転子103は、外側ガイド部材18に形成された図示しないスリットから湾曲路23A側に延出されており、支軸31の回動に伴い湾曲路23Aに出没可能である。本実施形態では、回転子103が常時湾曲路23Aに突出するように支軸31がいずれかの回転方向に弾性付勢されている。
図7に示されるように、支軸31の端部に検出子104が設けられている。検出子104は、支軸31の軸線方向と直行する方向へ突出している。フォトインタラプタ105は、後述する制御部84(図8参照)に接続されている。フォトインタラプタ105は、発光素子と受光素子とを有しており、発光素子と受光素子との間にギャップが設けられている。本実施形態では、フォトインタラプタ105は、上記ギャップに検出子104が出入可能な位置に配置されている。詳細には、回転子103が湾曲路23Aに突出する姿勢にあるときに、検出子104は上記ギャップに挿入される。これにより、ギャップを通る光が遮られる。また、回転子103が湾曲路23Aから外れた姿勢(外側ガイド部材18に没入した姿勢)にあるときに、検出子104は上記ギャップから外れる。これにより、発光素子から出射した光が遮られることなく受光素子に到達する。
このようにレジセンサ102が構成されているため、湾曲路23Aを搬送される記録用紙が回転子103に当接すると、回転子103が外側ガイド部材18に没入して湾曲路23Aから外れ、検出子104がフォトインタラプタ105のギャップから外れる。このとき、受光素子からの出力信号が変動する。本実施形態では、制御部84は上記出力信号の変動に基づいて、搬送路23における記録用紙の搬送位置を判定する。
次に、図8を参照して、複合機10の制御部84の構成について説明する。図8は、複合機10の制御部84の構成を示すブロック図である。制御部84は、複合機10の全体動作を制御するものであるが、ここでは、本発明を具現化するのに必要な構成について説明し、その他の構成についての詳細な説明は省略する。なお、本実施形態では、制御部84によって、本発明の搬送制御手段、第1領域判定手段、第2領域判定手段、第1判定手段、第2判定手段が具現化される。
制御部84は、CPU88、ROM89、RAM90、EEPROM91(本発明の第1記憶手段の一例)を主とするマイクロコンピュータとして構成されており、バス92を介して各部に接続されている。
ROM89には、複合機10の各種動作を制御するためのプログラム等が格納されている。例えば、図9に示されるフローチャートにしたがって各手順(ステップ)の処理を実行するための制御プログラムが格納されている。
RAM90は、CPU88が上記プログラムを実行する際に用いられる各種データを一時的に記録する記憶領域又は作業領域として使用される。
EEPROM91には、電源オフ後も保持すべきデータや設定フラグ等が記憶される。また、LFモータ71の速度制御に用いられる複数の速度プロファイルが記憶されている。本実施形態では、上述したスキップ搬送や記録用紙の排紙の際に用いられる速度プロファイルとして、図15(A)に示される速度プロファイル201と、図15(B)に示される速度プロファイル202とがEEPROM91に記憶されている。図15(A)に示されるように、速度プロファイル201は、加速が終了する時刻t1の時点で設定速度V1に達するようにLFモータ71を加速度a1で加速させるものである。また、図15(B)に示されるように、速度プロファイル202は、加速が終了する時刻t1の時点で設定速度V1よりも大きい設定速度V2に達するようにLFモータ71を加速度a1よりも大きい加速度a2で加速させるものである。これらの速度プロファイル201,202は、記録用紙がスキップ搬送されるときや記録用紙が排紙されるときに、制御部84によって用いられる。なお、速度プロファイル201にしたがったLFモータ61の回転制御は、本発明の第1制御に相当する。また、速度プロファイル202にしたがったLFモータ61の回転制御は、本発明の第2制御に相当する。
駆動回路94は、搬送ローラ60、排紙ローラ62、第1ローラ45などに接続されたLFモータ71や、給紙ローラ25に接続されたSFモータ73を駆動させるものである。駆動回路94には、LFモータ71及びSFモータ73を駆動するためのドライバがそれぞれ設けられており、LFモータ71及びSFモータ73が独立に制御される。駆動回路94は、CPU88から出力された相励磁信号を受けて、LFモータ71及びSFモータ73を回転させるための電気信号(駆動電流)を生成する。該電気信号を受けてLFモータ71及びSFモータ73が回転し、その回転力がギヤや駆動軸等からなる周知の駆動機構を介して、搬送ローラ60、排紙ローラ62、第1ローラ45、給紙ローラ25へ伝達される。
本実施形態に係る複合機10では、LFモータ71は、湾曲路23Aにおける記録用紙の搬送や、プラテン42上に位置する記録用紙の搬送、記録済みの記録用紙を排紙トレイ21へ排出するための駆動源となっており、更には、所定の動力伝達機構を介して排紙ローラ62を駆動する駆動源にもなっている。また、LFモータ71は、遊星ギヤなどを介して、経路切換部41を排出姿勢(図4参照)又は反転姿勢(図5参照)のいずれかに切り換える駆動源にもなっている。
バス92には、給紙ローラ25から湾曲路23Aに給紙された記録用紙の先端位置を検知するためのレジセンサ102、LFモータ71により駆動される搬送ローラ60等の回転量を検知するロータリーエンコーダ87、外部機器とデータ通信可能に接続するインターフェース(I/F)94、SFモータ73により駆動される給紙ローラ25の回転量を検知するためのロータリーエンコーダ86などが接続されている。制御部84は、レジセンサ102の出力信号及びロータリーエンコーダ86,87が検知するエンコーダ量に基づいて記録用紙の先端又は後端の位置並びに記録用紙の搬送量を把握する。
次に、図13乃至図16を参照しながら、図9乃至図12のフローチャートを用いて、プリンタ部11において画像記録を行う場合に制御部84によって実行される制御処理の手順の一例について説明する。ここに、図9乃至図11は、制御部84によって実行される制御処理の手順を示すフローチャートである。図12は、制御部84によって実行される裏面記録後の排紙処理の手順を示すフローチャートである。図13は、記録用紙の画像記録領域と非画像記録領域を示す模式図である。図14は、記録用紙に記録された画像データの一例を示す模式図である。図15は、スキップ搬送時に用いられる速度プロファイルの一例を示すグラフ図である。図16は、記録用紙の表面に記録された画像データの一例を示す模式図である。図9乃至図11において、S1,S2,・・・は処理手順(ステップ)番号を示す。
図9に示されるように、まず、外部機器(例えばパーソナルコンピュータ等)からI/F94を介して印刷データが入力されたかどうかがCPU88によって判定される(S1)。上記印刷データは、画像記録の実行指示信号や、記録用紙に記録される画像データ、記録用紙のサイズ情報などを含むデータである。なお、本実施形態では、画像データとは、写真や図柄などが表されたデータに限られず、テキストデータなどを含む概念である。つまり、画像データは、記録部24によって記録用紙に記録される対象が含まれたデータを意味する。
印刷データが入力されると、続いて、画像データ内に無画像領域が存在するかどうかがCPU88によって判定される(S2)。ここで、無画像領域とは、入力された画像データにおいて、記録処理を行うべき画像が存在しない領域を意味する。本実施形態では、入力された画像データに基づいて所定の設定長さ(本発明の所定幅に相当)幅以上の無画像領域が存在するかどうかが判定される。例えば、図14に示されるような画像データ141が記録用紙に記録されると仮定する。この場合は、画像データ141において、記録用紙の搬送方向に一致する長手方向142の長さDが予め定められた設定長さD1以上の帯状の無画像領域141Bが存在するかどうかが判定される。なお、上記設定長さD1は、任意に設定することができる要素である。無画像領域が存在すると判定されると(S2のYes)、ステップS3の処理が行われ、無画像領域が存在しないと判定されると(S2のNo)。ステップS4の処理が行われる。
無画像領域が存在すると判定されると(S2のYes)、続いて、CPU88によって、画像データにおける上記無画像領域の位置情報がRAM90に記憶される。例えば、上記無画像領域と画像領域との境界の座標を上記位置情報としてRAM90に記憶することが考えられる。そして、CPU88は、この位置情報に基づいて、記録用紙の記録面上において、スキップ搬送の対象となる非画像記録領域(以下「スキップ領域」と称する。)を決定する(S3)。その後、ステップ4の処理が実行される。なお、画像データが記録用紙サイズに一致している場合は、RAM90に記憶された位置情報によって特定される無画像領域に対応する記録面上の領域が上記スキップ領域と見なされる。
ステップS3の処理は、入力された全ての画像データを対象に行われる。したがって、入力された印刷データ内に複数頁分の画像データが含まれている場合は、各頁の画像データ毎に上記スキップ領域を決定する処理が行われる。したがって、両面記録処理(S7)が行われる場合は、記録用紙の表面に記録される画像データに基づいて表面記録時のスキップ領域が判定され、裏面に記録される画像データに基づいて裏面記録時のスキップ領域が判定される。なお、後者のスキップ領域が本発明の第2領域に相当する。
ステップS4では、両面記録指示が入力されたかどうかがCPU88によって判定される。かかる判定は、入力された画像記録の実行指示信号の種別に基づいて行われる。入力された実行指示信号が片面記録指示信号である場合(S4のNo)は、ステップS5において、片面記録処理が実行される(S5)。なお、片面印刷処理については、図10のフローチャートを用いて後述する。
入力された実行指示信号が両面記録指示信号である場合(S4のYes)は、次のステップS6において、裏面印刷時にスキップ搬送が行われた場合に、搬送ローラ60及び排紙ローラ62の速度制御が制限される領域(以下「制限領域」と称する。)が存在するかどうかがCPU88によって判定される。
ステップS6における判定処理の具体的手法は、以下の通りである。例えば、図16に示されるような画像データ145が記録用紙の表面に記録されると仮定する。図16の画像データ145において、紙面上側の端部が画像の上端148であり、下側の端部が画像の下端149である。本実施形態では、プリンタ部11において両面印刷される際に記録用紙がスイッチバック搬送されて、搬送向きの先端と後端とが入れ換えられる。そのため、記録用紙の表面に対して、画像データ145の下端側から画像記録される。つまり、表面に画像記録する際に搬送される記録用紙の搬送向き先端と画像データ145の下端とが一致することになる。また、画像データ145の中央に表された縦長の網掛け領域146は、画像データ145が記録用紙の表面に記録された場合に、その後の給紙トレイ20へのスイッチバック搬送の際に給紙ローラ25が当接する領域に一致している。また、画像データ145において実線で囲まれた領域147は、記録ヘッド39によって記録されるべき画像を示している。図16において領域147を除く領域は、無画像領域である。
このような画像データ145が下端149側から記録用紙の表面に記録される場合、ステップS5では、まず、画像データ145が格子状に分割されて、画像データ145が複数のエリア(図16では、48個のエリア)に区分けされる。そして、区分けされた各エリアの濃度が画像データ145に基づいて測定される。かかる濃度測定は、例えば、各エリアごとにおける階調度の平均値などに基づいて測定可能である。このように区分けされた各エリアの濃度は、画像データ145の濃度分布を表している。
濃度測定後は、各エリアごとの濃度に基づいて、所定濃度以上のエリアが判定される。具体的には、各エリアごとの濃度と予め定められた閾値とが比較されて、この閾値以上の濃度を有するエリアが判定される。そして、その中から、網掛け領域146と重なるエリアが特定される。このように特定されたエリアが上記制限領域として判定される。この制限領域は、本発明の第1領域に相当する。
例えば、画像データ145において、画像157及び画像158が高濃度画像であると仮定する。この場合は、画像157の大半を含むエリア154Dと、画像158の大半を含むエリア155Fとが上記閾値以上の濃度を有するエリアとして判定される。そして、エリア154D及びエリア155Fのうち、網掛け領域146と重なるエリア157Dが上記制限領域として判定される。
上記制限領域が判定されるとステップS7において、両面記録処理が実行される。なお、両面印刷処理については、図11のフローチャートを用いて後述する。
次に、図10を用いて片面記録処理について説明する。まず、記録用紙がプラテン上の所定の位置まで搬送されると、記録用紙が間欠搬送されて、画像記録処理が開始される(S11)。
ここで、記録中の画像データにスキップ領域が存在しない場合、つまり、RAM90にスキップ領域の位置情報が存在しない場合(S12のNo)は、画像記録が中断することなく最後まで継続される。そして、1頁分の画像記録が終了すると(S13のYes)、画像記録済の記録用紙が排紙トレイ21へ向けて排紙される(S14)。このとき、CPU88は、高速搬送設定のフラグをセットして、ROM89に記憶された速度プロファイル202(図15の(B)参照)を読み出し、当該速度プロファイル202にしたがってLFモータ71を回転駆動させる。つまり、加速が終了する時刻t1の時点でLFモータ71の回転速度が設定速度V1よりも大きい設定速度V2となるように、LFモータ71を加速度a1よりも大きい加速度a2で加速させる。これにより、搬送ローラ60及び排紙ローラ62が高速回転されて、記録用紙が高速で連続的に排紙される。その後、ステップS19において、次頁の画像データの有無が判定される。そして、次頁の画像データが存在する場合(S19のYes)は、ステップS11以降の処理が繰り返される。一方、次頁の画像データが存在しない場合(S19のNo)は、一連の処理が終了する。
一方、記録中の画像データにスキップ領域が存在する場合、つまり、RAM90にスキップ領域の位置情報が存在する場合(S12のYes)は、スキップ領域が記録ヘッド39による画像記録位置に到達するまで画像記録処理が継続される。そして、スキップ領域の先端が上記画像記録位置に到達したかどうかがCPU88によって判定される(S15)。かかる判定は、搬送路23における記録用紙の位置とROM89に記憶されたスキップ領域の位置情報とに基づいて判定される。なお、記録用紙の位置は、レジセンサ102やロータリーエンコーダ87の出力信号に基づいて算出可能である。
ステップS15において、スキップ領域の先端が上記画像記録位置に到達した場合(S15のYes)は、CPU88は、高速搬送設定のフラグをセットして、ROM89に記憶された速度プロファイル202(図15の(B)参照)を読み出し、当該速度プロファイル202にしたがってLFモータ71を回転駆動させる(S16)。これにより、搬送ローラ60及び排紙ローラ62が高速回転されて、記録用紙が高速搬送される。その結果、記録用紙の表面のスキップ領域がスキップされる。
ステップS16の高速搬送は、表面に次の画像記録領域が存在する場合(S17のYes)は、次の画像記録領域の先端が記録ヘッド39による画像記録位置に到達するまで継続される。次の画像記録領域の先端が記録ヘッド39による画像記録位置に到達したと判定されると(S18のYes)、ステップS11以降の処理が繰り返される。一方、表面に次の画像記録領域が存在しない場合(S17のNo)は、そのまま高速搬送が継続されて、記録用紙が排紙トレイ21へ向けて排紙される(S14)。
次に、図13を用いて両面記録処理について説明する。まず、記録用紙がプラテン上の所定の位置まで搬送されると、記録用紙が間欠搬送されて、画像記録処理が開始される(S21)。なお、以下において、片面記録処理と同じ処理については、詳細な説明を省略する。
ここで、記録中の画像データにスキップ領域が存在しない場合、つまり、RAM90にスキップ領域の位置情報が存在しない場合(S22のNo)は、画像記録が中断することなく最後まで継続される。そして、1頁分の画像記録、つまり、片面分の画像記録が終了すると(S23のYes)、ステップ29において、画像記録が終了した記録面が表面かどうかが判断される。
一方、記録中の画像データにスキップ領域が存在する場合、つまり、RAM90にスキップ領域の位置情報が存在する場合(S22のYes)は、スキップ領域が記録ヘッド39による画像記録位置に到達するまで画像記録処理が継続される。そして、スキップ領域の先端が上記画像記録位置に到達したかどうかがCPU88によって判定される(S24)。
ステップS24において、スキップ領域の先端が上記画像記録位置に到達した場合(S24のYes)は、続いて、現在の記録面が表面かどうかが判定される(S25)。ここで、記録面が表面であると判定されると(S25のYes)、ステップ26において、CPU88は、高速搬送設定のフラグをセットして、ROM89に記憶された速度プロファイル202(図15の(B)参照)を読み出し、当該速度プロファイル202にしたがってLFモータ71を回転駆動させる(S26)。これにより、搬送ローラ60及び排紙ローラ62が高速回転されて、記録用紙が高速搬送される。その結果、記録用紙の表面のスキップ領域がスキップされる。
ステップS26の高速搬送は、表面に次の画像記録領域が存在する場合(S27のYes)は、次の画像記録領域の先端が記録ヘッド39による画像記録位置に到達するまで継続される。次の画像記録領域の先端が記録ヘッド39による画像記録位置に到達したと判定されると(S28のYes)、ステップS21以降の処理が繰り返される。一方、表面に次の画像記録領域が存在しない場合(S27のNo)は、ステップS29において、画像記録が終了した記録面が表面かどうかが判断される。
ステップS29において、画像記録が終了した記録面が表面であると判断されると(S29のYes)、表面に画像が記録された記録用紙が一旦排紙路23Bに排出された後に、スイッチバックされて、記録用紙の後端側から反転案内通路16へ向けて搬送される(S30)。一方、画像記録が終了した記録面が表面ではなく、裏面であると判断されると(S29のNo)、次のステップS31において、裏面記録後に行われる排紙処理が実行されて、記録用紙が排紙トレイ21へ向けて排紙される。なお、ステップS31の処理については後述する。
上記ステップS25において、現在の記録面が裏面であると判定されると(S25のNo)、続いて、表面に上述した制限領域(S6参照)が存在するかどうかが判定される(S32)。ここで、制限領域が存在しない場合(S32のNo)は、ステップS26以降の処理が実行される。一方、制限領域が存在する場合(S32のYes)は、給紙ローラ25と記録用紙の表面との当接位置が制限領域内に有るかどうか判定される。すなわち、スキップ領域の先端が画像読取位置に到達して、スキップ領域のスキップ搬送を開始しようとするときに、現在の記録面が表面であって、その表面に制限領域が存在する場合は、ステップS33において、給紙ローラ25と記録用紙の表面との当接位置が上記制限領域内にあるかどうかの判定処理が行われる。なお、表面に対する給紙ローラ25の当接位置は、給紙ローラ25の位置や搬送路23における記録用紙の位置に基づいて判定可能であり、その当接位置が上記制限領域内にあるか否かの判定は、制限領域の範囲(位置)に基づいて行うことができる。
ステップS33において、給紙ローラ25の当接位置が制限領域外であると判定された場合(S33のNo)は、ステップS26に進んで、記録用紙を高速搬送するように、速度プロファイル202(図15の(B)参照)にしたがってLFモータ71を回転駆動させる。そして、上述したステップS26以降の処理が実行される。
ステップS33において、給紙ローラ25と制限領域とが当接していると判定された場合(S33のYes)は、CPU88は、低速搬送設定のフラグを立てて、ROM89に記憶された速度プロファイル201(図15の(A)参照)を読み出し、当該速度プロファイル201にしたがってLFモータ71を回転駆動させる(S34)。つまり、加速が終了する時刻t1の時点でLFモータ71の回転速度が設定速度V2よりも小さい設定速度V1となるように、LFモータ71を加速度a2よりも小さい加速度a1で加速させる。これにより、搬送ローラ60及び排紙ローラ62が低速回転されて、記録用紙が低速で連続的に搬送される。この場合は、記録用紙が低速搬送されるため、給紙ローラ25が制限領域に当接していたとしても、給紙ローラ25がスリップしないため、制限領域に記録された画像のインクが給紙ローラ25のローラ面に付着することはない。もちろん、制限領域の画像が削りとられないため、画質が低下することもない。
続いて、ステップS35において、給紙ローラ25が制限領域から外れたかどうかが判定される。かかる判定も、記録用紙の位置、制限領域の位置、及び給紙ローラ25の位置に基づいて行うことが可能である。給紙ローラ25が制限領域から外れたと判定された場合(S35のYes)、低速搬送から高速搬送に切り換えるべく、ステップS26以降の処理が行われる。給紙ローラ25が制限領域から外れた場合は、仮にスリップが生じても、ローラ面にインクが付着しないため、より効率良い搬送を行うために、記録用紙の搬送制御を低速搬送から高速搬送に切り換えている。一方、給紙ローラ25が制限領域から外れていない場合は(S35のNo)、低速搬送が継続されたまま、上述のステップS27以降の処理が行われる。
次に、図12のフローチャート用いて、裏面記録後の排紙処理(S31)について説明する。は図12に示されるように、裏面記録後の排紙処理は、以下に示すステップS41〜S44の手順に従って行われる。すなわち、まず、ステップS41において、現在の搬送設定が高速搬送であるか低速搬送であるかが判断される。例えば、図11のステップS26,S27,S29及びS31の手順を経た場合は、搬送設定として高速搬送設定のフラグがセットされている。また、図11のステップS34,S35,S27,S29及びS31の手順を経た場合は、搬送設定として低速搬送設定のフラグがセットされている。当該ステップS41では、CPU88は、上記フラグに基づいて高速搬送であるか低速搬送であるかを判断する。
ステップS41において高速搬送であると判断されると(S41のYes)、そのまま高速搬送が継続されて、記録用紙が排紙トレイ21へ向けて高速排紙される(S44)。その後、図11のステップS36に進む。
ステップS41において低速搬送であると判断されると(S41のNo)、そのまま低速搬送が継続される(S42)。そして、上述のステップS35と同様の処理、つまり、給紙ローラ25が制限領域から外れたかどうかが判定される(S43)。給紙ローラ25が制限領域から外れたと判定されると(S43のYes)、低速搬送から高速搬送に切り換えられて、記録用紙が排紙トレイ21へ向けて高速排紙される(S44)。一方、給紙ローラ25が制限領域から外れていないと判定された場合は(S43のNo)、給紙ローラ25が制限領域から外れるまで、低速搬送が継続される。
このように、プリンタ部11において両面印刷処理が行われるため、裏面に画像が記録される際に、スキップ搬送がなされたとしても、スキップ搬送が開始されるときに給紙ローラ25の当接位置が制限領域(S6参照)に含まれている場合は、LFモータ61が低速回転される。そのため、給紙ローラ25のスリップが生じにくくなり、スリップによるローラ面のインク汚れや表面画像の品質の低下を防止することができる。一方、給紙ローラ25の当接位置が制限領域に含まれていない場合は、LFモータ61が高速回転されるため、記録用紙が迅速に搬送されることになり、両面印刷処理のスループットが向上する。
なお、上述の実施形態では、図9のステップS6において、各エリアの濃度の測定をしているが、この濃度測定にあたり、黒色のインクで画像記録が行われる画像、つまり黒色画像の濃度のみを測定してもよい。一般に、インクジェット記録方式の画像記録においては、染料のカラーインクと顔料の黒色インクが使用される。染料インクは記録用紙への浸透性が高く、そのため、記録用紙に付着したインクが削りとられ難い。しかし、顔料インクは記録用紙への浸透性が染料インクに比べて低く、記録用紙に付着したインクが削りとられ易い。そのため、給紙ローラ25がスリップしたときに、黒色インクだけが記録用紙の表面から削りとられる場合がある。そのため、各エリアの濃度測定を黒色画像の濃度に限定しても、本発明の効果、すなわち、スリップによる給紙ローラ25のローラ面のインク汚れや表面の画像の品質の低下を防止することができる。
図1は、本発明の一実施形態である複合機10の外観斜視図である。 図2は、プリンタ部11の構造を示す縦断面図である。 図3は、プリンタ部11の部分拡大断面図である。 図4は、経路切換部41の動作を説明するための模式図である。 図5は、経路切換部41の動作を説明するための模式図である。 図6は、プリンタ部11の内部機構を示す斜視図である。 図7は、図6におけるVII部の部分拡大図であり、レジセンサ102の構成が詳しく示されている。 図8は、複合機10の制御部84の構成を示すブロック図である。 図9は、制御部84によって実行される制御処理の手順を示すフローチャートである。 図10は、制御部84によって実行される片面印刷処理の手順を示すフローチャートである。 図11は、制御部84によって実行される両面印刷処理の手順を示すフローチャートである。 図12は、制御部84によって実行される裏面記録後の排紙処理の手順を示すフローチャートである。 図13は、記録用紙の画像記録領域と非画像記録領域を示す模式図である。 図14は、記録用紙に記録された画像データの一例を示す模式図である。 図15は、スキップ搬送時に用いられる速度プロファイルの一例を示すグラフ図である。 図16は、記録用紙の表面に記録された画像データの一例を示す模式図である。
符号の説明
10・・・複合機
11・・・プリンタ部
17・・・反転案内通路
25・・・給紙ローラ
26・・・給紙アーム
39・・・記録ヘッド
60・・・搬送ローラ
62・・・排紙ローラ
84・・・制御部
88・・・CPU
89・・・ROM
90・・・RAM
91・・・EEPROM
102・・・レジセンサ

Claims (7)

  1. 被記録媒体にインクを吐出して画像を記録する記録ヘッドを備え、当該記録ヘッドによって被記録媒体の第1面及び第2面の両面に画像を記録可能な画像記録装置であって、
    第1面に画像が記録された被記録媒体を、第2面が上記記録ヘッドと対向するように搬送する搬送手段と、
    上記搬送手段による被記録媒体の搬送を制御する搬送制御手段と、
    第1面に記録される第1画像データの濃度分布に基づいて、所定濃度以上の第1領域を判定する第1領域判定手段と、
    第2面に記録される第2画像データの無画像領域に基づいて、第2面に対する画像記録がスキップされる第2領域を判定する第2領域判定手段と、
    第2面が上記記録ヘッドに対向しているときに、第1面に当接して回転されるローラと、
    第1面における上記ローラの当接位置を判定する第1判定手段と、
    上記第1判定手段によって判定された上記当接位置が上記第2領域のスキップ開始時に上記第1領域内にあるか否かを判定する第2判定手段と、を具備し、
    上記搬送制御手段は、
    上記第2判定手段による判定結果に基づいて、上記第2領域のスキップ時における被記録媒体の搬送加速度又は搬送速度を制御するものである画像記録装置。
  2. 上記搬送制御手段は、
    上記第2判定手段によって上記当接位置が上記第1領域内にあると判定された場合に、第1搬送加速度又は第1搬送速度で上記被記録媒体を搬送させる第1制御を上記搬送手段に対して行い、
    上記第2判定手段によって上記当接位置が上記第1領域外にあると判定された場合に、上記第1搬送加速度よりも大きい第2搬送加速度又は第1搬送速度よりも大きい第2搬送速度で上記被記録媒体を搬送させる第2制御を上記搬送手段に対して行う請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記搬送制御手段は、
    上記第1制御中に上記当接位置が上記第1領域外となった場合に上記第1制御から上記第2制御に切り換える請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 上記第1領域判定手段は、第1面に記録される第1画像データにおいて、顔料インクによって第1面上に記録される色彩の濃度分布に基づいて、上記第1領域を判定する請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置。
  5. 上記色彩は、黒色である請求項4に記載の画像記録装置。
  6. 上記第2領域判定手段は、第2面に記録される第2画像データにおいて、所定幅以上の上記無画像領域が存在する場合に、当該無画像領域に対応する第2面上の領域を上記第2領域として判定する請求項1から5のいずれかに記載の画像記録装置。
  7. 複数の被記録媒体を積載可能なトレイと、
    上記トレイの上側に設けられ、装置本体のフレームに揺動可能に支持されたアームと、を更に備え、
    上記ローラは、上記アームの揺動端に軸支され、上記トレイに積載された被記録媒体の上面に当接して回転されることにより被記録媒体を上記搬送手段へ向けて給送するものである請求項1から6のいずれかに記載の画像記録装置。
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