JP5035379B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体を静電吸着によって吸着しつつ搬送すると共に、搬送された記録媒体に液滴を吐出する液体吐出装置に関する。
搬送ベルトの搬送面に用紙を静電吸着させるため、搬送ベルトの内側に電極を設けたインクジェット記録装置において、電極上に摩擦係数の小さい電極保護フィルムを配置する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。これにより、搬送ベルトと電極保護フィルムとの間に発生する摺動抵抗を小さくすることができる。
特開平7−330185号公報
上述した技術では、用紙に吐出されたインクの体積が多くなると用紙の抵抗値が低くなり、用紙が搬送ベルトに吸着される力および搬送ベルトと電極との間の摺動抵抗が大きくなる。そして、用紙に吐出されたインクの体積が変わっても搬送ベルトの速度制御は変わらないので、搬送ベルトと電極保護フィルムとの間の摺動抵抗を小さくすることはできるものの、搬送ベルトの速度制御が摺動抵抗の変化量に追従できず、用紙に形成されたドットの位置ズレが発生する恐れがある。
本発明の目的は、記録媒体の搬送速度が変動するのを抑制することができる液体吐出装置を提供することにある。
本発明の液体吐出装置は、記録媒体を搬送する搬送面を有する搬送ベルト、及び、前記搬送ベルトを駆動する駆動機構を有する搬送ユニットと、前記搬送ベルトに搬送される記録媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記搬送ベルトにおける前記搬送面の裏側の面と対面するように設けられ、前記搬送面と平行な面において互いに隔離するように配置されている第1及び第2電極を有し、前記第1及び第2電極に互いに異なる電位が印加されることで前記搬送ベルトに記録媒体を吸着させる吸着手段と、記録媒体に記録される画像に関する画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記画像データに基づき、画像記録中における、前記搬送面上の記録媒体に係る少なくとも前記第1及び第2電極間の空間と対向する記録媒体上の領域に付着している液体の体積の変動量を予測する予測手段と、前記駆動機構を制御する搬送制御手段とを備えている。前記搬送制御手段は、前記変動量が所定量以上であると判断した場合に、その所定量以上の変動がなされる変動期間の開始時刻を含む抑制期間内における前記搬送ベルトの搬送速度の変化が抑制されるように、前記搬送ベルトの駆動力を変更する。
本発明によると、記録媒体に付着した液体の体積が変動することで、記録媒体を搬送するために必要な搬送ベルトの駆動力が変動しても、搬送ベルトの駆動力の変動を抑制するように駆動機構を制御するので、記録媒体の搬送速度が変動するのを抑制することができる。
本発明においては、前記搬送制御手段が、前記開始時刻以前に、前記搬送ベルトの駆動力を変更することが好ましい。これによると、搬送速度が変動する以前に駆動力を変更することで、搬送機構の機械的な応答遅れに対応することができるため、搬送速度の変動をさらに抑制することができる。
また、本発明においては、前記搬送制御手段が、前記予測手段が予測した前記変動量が多くなるに連れて変更後の前記搬送ベルトの駆動力に係る時間に関する2次微分値を大きくすることが好ましい。これによると、搬送速度の変動を迅速に抑制することができる。
さらに、本発明においては、前記予測手段が、記録媒体を搬送方向に互いに連続して隣接する複数のブロックに分割したときの、前記ブロック単位で前記液体の体積を算出してもよい。これによると、変動量の算出が容易になる。
加えて、本発明においては、前記予測手段が、前記搬送ベルトに搬送された記録媒体に係る前記第1及び第2電極間の空間と対向する領域についてのみ、前記変動量を予測してもよい。これによると、吸着手段の吸着力の変動を正確に把握することができるため、駆動力の変動をより正確に抑制することができる。
また、本発明においては、互いに異なる導電率を有する複数種類の液体を吐出する一又は複数の前記液体吐出ヘッドを備えていてもよい。このとき、前記予測手段は、前記複数種類の液体のそれぞれに関する前記変動量にその液体の導電率を乗じた値の合計値を前記変動量として予測することが好ましい。これによると、吸着手段の吸着力の変動を正確に把握することができる。
さらに、本発明においては、前記搬送制御手段にPID制御が用いられ、前記搬送制御手段が前記PID制御の制御因子を変更することにより、前記搬送ベルトの駆動力が変更されてもよい。これによると、簡単な制御で記録媒体の搬送速度を目標速度に到達させることができる。
加えて、本発明においては、前記搬送制御手段が、フィードフォワード制御を行うことにより、前記搬送ベルトの駆動力が変更されてもよい。これによると、搬送速度の目標速度に対する追従性を向上させることができる。
さらに、本発明においては、記録媒体の一方の面に画像が形成された後に、当該記録媒体の他方の面に画像が形成されるように当該記録媒体を反転させつつ前記搬送機構に供給する反転機構をさらに備えていてもよい。このとき、前記予測手段は、前記一方の面に画像が形成されるときは、前記一方の面について前記変動量を予測し、前記他方の面に画像が形成されるときは、記録媒体の両面について前記変動量を予測することが好ましい。これによると、記録媒体の両面に画像を記録する場合でも、搬送速度が変動するのを抑制することができる。
加えて、本発明においては、前記搬送制御部が、液体が前記液体吐出ヘッドから吐出されてからの経過時間が長くなるに連れて、前記所定量を大きくすることが好ましい。これによると、記録媒体に付着した液体の乾燥が進むに連れて所定値が大きくなるため、抑制すべき搬送速度の変動のみを効率よく抑制することができる。
また、本発明においては、前記第1電極が、記録媒体の搬送方向に関して前記液体吐出ヘッドよりも長い複数の第1長尺部を有しており、前記第2電極が、前記搬送方向に関して前記液体吐出ヘッドよりも長く且つ前記搬送方向と直交する方向に沿って前記第1長尺部と交互に配置された複数の第2長尺部を有していることが好ましい。これによると、吸着手段による吸着力が搬送方向に関して不均一になるのを抑制することができる。
別の観点から観て、本発明の液体吐出装置は、記録媒体を搬送する搬送面を有する搬送ベルト、及び、前記搬送ベルトを駆動する駆動機構を有する搬送ユニットと、前記搬送ベルトに搬送される記録媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、前記搬送ベルトにおける前記搬送面の裏側の面と対面するように設けられ、前記搬送面と平行な面において互いに隔離するように配置されている第1及び第2電極を有し、前記第1及び第2電極に互いに異なる電位が印加されることで前記搬送ベルトに記録媒体を吸着させる吸着手段と、記録媒体に記録される画像に関する画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記画像データに基づき、画像記録中の予測時刻において、搬送される記録媒体に係る少なくとも前記第1及び第2電極間の空間と対向する記録媒体上の領域に付着している液体の体積を予測する予測手段と、前記駆動機構を制御する搬送制御手段とを備えている。前記搬送制御手段は、前記液体の体積が所定量以上であると判断したとき、前記画像記録中の前記予測時刻前後における搬送速度の変化が抑制されるように、前記搬送ベルトの駆動力を変更する。
本発明によると、記録媒体に吐出された液体の体積の変動が大きくなることで、搬送ベルトの駆動力が急激に変動しても、記録媒体の搬送速度が変動するのを抑制することができる。また、液体の体積を判断すればよいため、搬送制御手段の演算処理が多くなるのを抑制することができる。
本発明によると、記録媒体に付着した液体の体積が変動することで、記録媒体を搬送するために必要な搬送ベルトの駆動力が変動しても、搬送ベルトの駆動力の変動を抑制するように駆動機構を制御するので、記録媒体の搬送速度が変動するのを抑制することができる。
本発明の第1実施形態によるインクジェットプリンタの内部構造を示す概略側面図である。 図1に示す搬送機構の概略平面図である。 図1に示す制御装置の機能ブロック図である。 図3に示す変動量予測部の機能を説明するための図である。 図3に示す搬送制御部の制御ブロック図である。 図3に示すパラメータ変更部の動作を示すタイムチャートである。 図1に示すインクジェットプリンタの動作を示すフローチャートである。 変形例1を説明するための図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
インクジェットプリンタ1は、図1に示すように、直方体形状の筐体1aを有しており、上部に排紙部15が設けられている。筐体1a内は、上から順に2つの空間S1、S2に区分されている。空間S1には、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのインクをそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッド2及び搬送方向に用紙Pを搬送する搬送機構50が上方から順に配置されている。なお、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのインクは、それぞれ導電率が異なっている。空間S2には、給紙装置10が配置されている。さらに、インクジェットプリンタ1には、これらの動作を制御する制御装置16が含まれている。なお、本実施形態においては、搬送機構50で用紙Pを搬送するときの搬送方向と平行な方向を副走査方向とし、副走査方向と直交する方向であって水平面に沿った方向を主走査方向とする。
インクジェットプリンタ1の内部には、給紙装置10から排紙部15に向けて図1に示す太矢印に沿って用紙Pが搬送される用紙搬送経路が形成されている。給紙装置10は、積層された複数の用紙Pを収容可能な給紙カセット11と、給紙カセット11から用紙Pを送り出す給紙ローラ12と、給紙ローラ12を回転させる給紙モータ(不図示)とを有している。
給紙ローラ12は、図1中時計回りに回転することによって、給紙カセット11に積層して収納された複数の用紙Pのうち、最も上方にある用紙Pを送り出す。搬送機構50の図1中左方には、給紙カセット11から上方に向かって湾曲しながら延在する搬送ガイド17が設けられている。給紙ローラ12に送り出された用紙Pは、搬送ガイド17を通って搬送機構50の搬送ベルト53に載置される。
搬送機構50は、図1及び図2に示すように、4つのインクジェットヘッド2と対向する位置に配置されており、2つのベルトローラ51、52と、両ローラ51、52間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト53と、ベルトローラ52を回転させる搬送モータM(図5参照)と、吸着プラテン60と、ベルトローラ51、52を支持する一対の支持プレート55、56とを有している。2つのベルトローラ51、52は、搬送方向に沿って並設されており、軸51a、52aを介して支持プレート55、56に回転可能に支持されている。
搬送ベルト53は、例えば、ポリイミド、フッ素樹脂からなり、10〜1014Ωcm程度の体積抵抗率及び可撓性を有しているが、同様の体積抵抗率及び可撓性を有することが可能であれば、どのような材質であってもよい。
吸着プラテン60は、絶縁材料から構成された板状のベース部材61と、上面61aに接着された2つの電極62、63と、これら電極62、63全体を覆うように上面61aに接着された保護フィルム64とを含んでいる。ベース部材61及び保護フィルム64は、インクジェットプリンタ1が印刷可能な最大サイズ(本実施形態においてはA4サイズ)の用紙Pと同じ平面形状を有している。これら電極62、63は、搬送方向に関して4つのインクジェットヘッド2を跨ぐように延在する複数の長尺部62a、63aを有し、これら長尺部62a、63aが主走査方向に交互に配置された櫛歯形状となっている。電極62、63は、搬送ベルト53における搬送面54の反対側の面と対面しつつ、搬送面54と平行な面において互いに隔離している。また、電極62、63は、筐体1a内に設けられた図示しない電源に接続されている。保護フィルム64は、例えば、ポリイミド、フッ素樹脂からなり、10〜1014Ωcm程度の体積抵抗率を有しているが、同様の体積抵抗率を有することが可能であれば、どのような材質であってもよい。
吸着プラテン60の上流端であって、電極62、63の長尺部62a、63aと対向する位置には、ニップローラ4が配置されている。ニップローラ4は、給紙装置10から送り出されてきた用紙Pを搬送ベルト53の搬送面54に押さえ付ける。ニップローラ4の搬送方向に関するすぐ下流側には、用紙センサ71が配置されている。用紙センサ71は、ニップローラ4によって搬送面54に押さえ付けられた用紙Pが用紙センサ71の下方を通過したことを検出する。
この構成において、ベルトローラ52が図1中時計回りに回転することによって、搬送ベルト53が回転する。このとき、搬送ベルト53の回転に伴ってベルトローラ51及びニップローラ4も回転する。
また、このとき、2つの電極62、63に互いに異なる電位(電極62は正又は負の電位、電極63はグランド電位)が印加される。電極62、63間に電圧を印加した場合、上記の各部材や間隙には電荷が溜まり、コンデンサが形成される。このコンデンサを充電する微小な電流が用紙Pと搬送ベルト53との間隙に流れる際に、この間隙に電界が発生する。これにより、用紙Pと搬送ベルト53との間にジョンセン・ラーベック力(吸着力)が発生する。この吸着力により、搬送ベルト53上の用紙Pが搬送面54に静電吸着される。したがって、用紙Pに付着したインクの体積(インク量)が多く成るに連れて、用紙Pの電気抵抗値が低下するので、このコンデンサ前後の電流値が多くなり、各部材や間隙に電荷が溜まりやすくなることで吸着プラテン60の用紙Pに対する吸着力が増加する。
こうして、給紙装置10から送り出された用紙Pが、吸着プラテン60による吸着力によって搬送面54に吸着されながら搬送方向に搬送される。さらにこのとき、搬送ベルト53の搬送面54上に吸着されつつ搬送されてきた用紙Pが4つのインクジェットヘッド2のすぐ下方を順に通過する際に、各インクジェットヘッド2が、用紙Pに向けて各色のインクを吐出する。こうして、用紙Pに所望のカラー画像が形成される。
図1に戻って、搬送機構50の搬送方向のすぐ下流側には、剥離部材9が設けられている。剥離部材9は、その先端が用紙Pと搬送ベルト53との間に入り込むことによって、用紙Pを搬送面54から剥離する。なお、用紙Pの前端が剥離部材9に到達するころには、搬送面54と用紙Pの前端との間の吸着力が弱まっているので、用紙Pが剥離部材9によって搬送面54から剥離される。
搬送機構50と排紙部15との搬送経路に沿う間には、4つの送りローラ21a、21b、22a、22bと、送りローラ21a、21bと送りローラ22a、22bとの間に配置された搬送ガイド18とが配置されている。送りローラ21b、22bは、送りモータ(不図示)によって回転駆動される。この構成において、送りローラ21b、22bが回転され、搬送機構50から排出された用紙Pが送りローラ21a、21bに挟持されながら搬送ガイド18を通されて図1中上方に送られる。そして、送りローラ22a、22bに挟持されながら排紙部15に送られる。なお、送りローラ21a、22aは、従動ローラであり用紙搬送に伴って回転する。
続いて、制御装置16について説明する。制御装置16は、CPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びこれらプログラムに使用されるデータを書き替え可能に記憶するEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)とを含んでいる。制御装置16を構成する各機能部は、これらハードウェアとEEPROM内のソフトウェアとが協働して構築されている。図3に示すように、制御装置16は、画像データ記憶部35と、ヘッド制御部34と、変動量予測部36と、搬送制御部38と、パラメータ変更部37とを有している。
画像データ記憶部35は、用紙Pに印刷される画像に係る画像データを記憶している。なお、画像データは、主走査方向及び副走査方向にマトリックス配置された各画素について、吐出されるインク滴の体積(インク滴の吐出無し、小滴インク、中滴インク、大滴インク)に対応する4値に量子化された濃度値を有している。
ヘッド制御部34は、画像データ記憶部35に記憶された画像データに係る画像が、用紙Pに印刷されるように、各インクジェットヘッド2を制御する。
変動量予測部36は、図4に示すように、画像データ記憶部35に記憶された画像データから、当該画像データに係る画像印刷中の予測時刻t1〜t8における、用紙P上の保護フィルム64(電極62、63が配置された領域)と対向している対向領域Xに付着するインクの体積の変動量を予測する。なお、図4に示す、予測時刻t1〜t9は、用紙センサ71が用紙Pの通過を検知したときを基準とする時刻である。また、予測時刻t1〜t9は、用紙Pを搬送方向に関して同じ長さを有する4つのブロックA〜Dに分割したときの、各ブロックA〜Dの搬送方向に係る先端が、保護フィルム64の搬送方向に係る後端に到達するときの時刻、又は、各ブロックA〜Dの搬送方向に係る後端が、保護フィルム64の搬送方向に係る先端に到達する時刻である。また、ブロックA〜Dは、搬送方向に関する下流側から順に配列されている。
予測時刻t1、t9においてはブロックA〜Dのいずれも対向領域Xとならず、予測時刻t2においてはブロックAが、予測時刻t3においてはブロックA、Bが、予測時刻t4においてはブロックA〜Cが、予測時刻t5においてはブロックA〜Dが、予測時刻t6においてはブロックB〜Dが、予測時刻t7においてはブロックC、Dが、予測時刻t8においてはブロックDが、それぞれ対向領域Xとなる。
変動量予測部36は、画像データから、各予測時刻t1〜t9について、対向領域Xとなる各ブロックA〜Dに付着するインクの体積をマゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの色毎にそれぞれ算出すると共に、算出したインクの体積を色毎に合計することによって、対向領域Xに付着するインクの体積を色毎に算出する。そして、変動量予測部36は、色毎に、各予測時刻t1〜t8について算出したインクの体積を、当該予測時刻t1〜t8の次の予測時刻t2〜t9について算出したインクの体積から差し引いて、当該予測時刻t1〜t8における変動量を算出する。さらに、変動量予測部36は、各色について算出した変動量に当該色のインクに係る導電率を乗じた値の合計値を予測時刻t1〜t8に係る変動量として予測する。
搬送制御部38は、図5に示すように、搬送機構50の搬送モータMの駆動を制御する。搬送制御部38は、所望の搬送速度である目標速度から、搬送モータMの回転を検出するエンコーダEからの出力に基づいて検出した検出速度を差し引いて誤差を算出し、算出した誤差にPゲインを乗じた値、算出した誤差の微分値(1/S)にIゲインを乗じた値、及び、算出した誤差の積分値(1/(S+1))にDゲインを乗じた値の合計値を、指令速度として生成する。搬送制御部38は、生成した指令速度をPWM(Pulse Width Modulation)信号に変換して搬送モータMに出力する。このように、搬送制御部38は、PID制御を行っている。
パラメータ変更部37は、予測時間t1〜t8のそれぞれについて、変動量予測部36が予測した変動量に基づいて、搬送制御部38に係る制御パラメータであるPゲイン、Iゲイン及びDゲインを変更する。上述したように、対向領域Xに付着したインクの体積が増加するに伴って、吸着プラテン60の用紙Pに対する吸着力が増加する。そして、搬送ベルト53の裏面と保護フィルム64との摺動抵抗が増加する。
パラメータ変更部37は、変動量予測部36が予測した変動量が所定量以上となる予測時刻t1〜t8を検出する。このとき、パラメータ変更部37は、インク滴がインクジェットヘッド2から吐出されてからの経過時間が長くなるに連れて所定値を大きくする。パラメータ変更部37は、図6に示すように、変動量が所定量以上となる各予測時刻t1〜t8を、当該予想時刻t1〜t8から次の予測時刻t2〜t9までの期間である変動期間(図6においてはt3〜t4)の開始時刻(図6においてはt3)としたとき、変動期間の開始時刻から次の予測時刻t2〜t9までの期間である抑制期間(図6においてはt3〜t4)内における搬送ベルト53の搬送速度の変化が抑制されるような、Pゲイン、Iゲイン及びDゲインを算出する。具体的には、パラメータ変更部37は、変動量が所定量以上となる各予測時刻t1〜t8について、変動量予測部36が予測した変動量が大きくなるに連れて、搬送ベルト53の駆動力に係る時間に関する2次微分値が大きくなるように、搬送制御部38に係る制御パラメータであるPゲイン、Iゲイン及びDゲインを算出する。
パラメータ変更部37は、画像印刷中において、変動量が所定量以上となる各予想時刻t1〜t8(変動期間の開始時刻)の遅延時間前に、搬送制御部38に係るPゲイン、Iゲイン及びDゲインを、当該予測時刻t1〜t8について算出した値に変更する。なお、遅延時間は、制御パラメータを変更したときから、変更された制御パラメータによる制御によって搬送ベルト53が安定して走行するまでの時間、すなわち、搬送機構50の応答遅れ時間である。
次に、インクジェットプリンタ1の印刷動作について説明する。インクジェットプリンタ1が印刷可能状態になっているとき、図7に示すように、上位のコンピュータから印刷指令と共に画像データを受信する(S101)。受信した画像データは、画像データ記憶部35に記憶される。変動量予測部36が、画像データ記憶部35に記憶された画像データから、画像印刷中の予測時刻t1〜t8における、用紙Pの対向領域Xに付着するインクの体積の変動量を予測する(S102)。
パラメータ変更部37が、変動量予測部36が予測した変動量が所定量以上となる予測時刻t1〜t8を検出する(S103)。さらに、パラメータ変更部37は、変動量が所定量以上となる各予測時刻t1〜t8について、当該予想時刻t1〜t8を中心とする所定の期間内における搬送ベルト53の搬送速度の変化が抑制されるようなPゲイン、Iゲイン及びDゲインを算出する(S104)。
搬送制御部38は、Pゲイン、Iゲイン及びDゲインを初期値に初期化する。ここで、初期値のPゲイン、Iゲイン及びDゲインは、インクが付着していない用紙Pを所望の速度で搬送することができる値となっている。搬送制御部38は、搬送モータMを駆動して搬送ベルト53の走行を開始する(S106)。搬送制御部38は、給紙ローラ12を駆動して用紙Pを送り出す。送り出された用紙Pは、搬送ガイド17を通って搬送機構50の搬送ベルト53に載置される。搬送ベルト53に載置された用紙Pが、用紙センサ71に検知されると、当該用紙Pに対する画像印刷が開始される(S107)。
パラメータ変更部37は、用紙センサ71が用紙Pを検知してからの時刻(現在時刻)が、変動量が所定量以上となる予測時刻t1〜t8のいずれかの遅延時間前になっているか否かを判断する(S108)。パラメータ変更部37は、現在時刻が、変動量が所定量以上となる予測時刻t1〜t8のいずれかの遅延時間前になっていなければ(S108:NO)、用紙Pに対する印刷が完了したか否かを判断する(S110)。パラメータ変更部37は、現在時刻が、変動量が所定量以上となる予測時刻t1〜t8のいずれかの遅延時間前になっていれば(S108:YES)、Pゲイン、Iゲイン及びDゲインを、当該予測時刻t1〜t8について先に算出した値に変更する(S109)。その後、パラメータ変更部37は、用紙Pに対する印刷が完了したか否かを判断する(S110)。パラメータ変更部37は、用紙Pに対する印刷が完了したと判断するまで、上述の処理を繰り返す(S110:NO)。パラメータ変更部37が、用紙Pに対する印刷が完了したと判断すれば(S110:YES)、搬送制御部38が、搬送モータMの駆動を停止する(S111)。以上で、図7のフローチャートを終了する。
以上のように、本実施形態のインクジェットプリンタ1によると、用紙Pに付着したインクの体積の変動量が大きくなることで、搬送ベルト53の駆動に必要な駆動力が急激に変動しても、用紙Pの搬送速度が変動するのを抑制することができる。
また、パラメータ変更部37が、予測時刻t1〜t8の遅延時間前に制御パラメータを変更するため、機械的な応答遅れに対応することができ、用紙Pの搬送速度の変動をさらに抑制することができる。
さらに、パラメータ変更部37は、変動量が所定量以上となる各予測時刻t1〜t8について、変動量予測部36が予測した変動量が大きくなるに連れて、搬送ベルト53の駆動力に係る時間に関する2次微分値が大きくなるように、搬送制御部38に係る制御パラメータであるPゲイン、Iゲイン及びDゲインを算出する。このため、用紙Pの搬送速度の変動を迅速に抑制することができる。
加えて、変動量予測部36が、ブロックA〜D単位で付着したインクの体積を算出して変動量を予測するため、変動量の算出が容易になる。
また、変動量予測部36は、各色について算出した変動量に当該色のインクに係る導電率を乗じた値の合計値を予測時刻t1〜t8に係る変動量として予測するため、吸着プラテン60による用紙Pの吸着力の変動を正確に把握することができる。
さらに、搬送制御部38が、PID制御を行っており、パラメータ変更部37は、制御パラメータであるPゲイン、Iゲイン及びDゲインを変更するため、簡単な制御で用紙Pの搬送速度を目標速度に到達させることができる。
加えて、パラメータ変更部37は、変動量予測部36が予測した予測結果から変動量が所定量以上となる予測時刻t1〜t8を検出するとき、インク滴がインクジェットヘッド2から吐出されてからの経過時間が長くなるに連れて所定値を大きくする。このように、用紙Pに付着したインクの乾燥が進むに連れて所定値が大きくなるため、抑制すべき搬送速度の変動のみを効率よく抑制することができる。
また、電極62、63は、搬送方向に関して4つのインクジェットヘッド2を跨ぐように延在する複数の長尺部62a、63aを有し、これら長尺部62a、63aが主走査方向に交互に配置された櫛歯形状となっているため、吸着プラテン60による用紙Pの吸着力が搬送方向に関して不均一になるのを抑制することができる。
<変形例1>
上述した実施形態に係る変形例1について説明する。図8に示すように、変形例1に係る搬送制御部238は、所望の搬送速度である目標速度を速度補正値で補正した値から、搬送モータMの回転を検出するエンコーダEからの出力に基づいて検出した検出速度を差し引いて誤差を算出し、算出した誤差にPゲインを乗じた値、算出した誤差の微分値(1/S)にIゲインを乗じた値、及び、算出した誤差の積分値(1/(S+1))にDゲインを乗じた値の合計値を、指令速度として生成する。搬送制御部38は、生成した司令速度をPWM信号に変換して搬送モータMに出力する。パラメータ変更部237が、変動量が所定量以上となる各予測時刻t1〜t8について、当該予想時刻t1〜t8を中心とする所定の期間内における搬送ベルト53の搬送速度の変化を速度補正値として算出し、フィードフォワード制御の制御パラメータである速度補正値を、算出した速度補正値に変更する。
これにより、搬送速度の目標速度に対する追従性を向上させることができる。なお、パラメータ変更部は、速度補正値のみならずPゲイン、Iゲイン及びDゲインを補正する構成であってもよい。
<変形例2>
上述した実施形態に係る変形例2について説明する。上述の実施形態においては、変動量予測部36が、用紙Pの対向領域Xに付着したインクの変動量を算出する構成であるが、変動量予測部が、対向領域Xのうち、電極62、63間の空間と対向する領域についてのみ、変動量を算出する構成であってもよい。
これによると、電極62、63間の空間と対向する領域以外の領域にインクが付着しても搬送ベルト53と吸着プラテン60間のジョンセン・ラーベック力は変わらないため、搬送速度の変動に影響するインク量の変動量のみを正確に把握することができる。このため、搬送制御部38に係る制御パタメータをより適切な値に変更することができ、用紙Pの搬送速度が変動するのをより正確に抑制することができる。
<変形例3>
上述した実施形態に係る変形例3について説明する。本変形例のインクジェットプリンタは、用紙Pの一方の面に画像が印刷された後に、当該用紙Pの他方の面に画像が印刷されるように当該用紙Pを反転させて、当該用紙Pを再び搬送機構50の搬送ベルト53に載置する。変動量予測部は、用紙Pの一方の面に画像が印刷されるときは、一方の面についてのみ変動量を予測する。また、変動量予測部は、用紙Pの一方の面及び他方の面に画像が印刷されるときは、用紙Pの両面について変動量を予測する。なお、用紙Pの一方の面に先に印刷された画像に関する画像データは、画像データ記憶部35に記憶されているものとする。
これによると、用紙Pの両面に画像を印刷する場合でも、用紙Pの搬送速度が変動するのを抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述の実施形態においては、予想時刻t1〜t8において変動量を予測すると共に、予測した変動量から変更する制御パラメータを算出する構成であるが、用紙Pに付着するインクの体積から制御パラメータを算出する構成であってもよい。これによると、制御パラメータをより詳細に変更することができ、用紙Pの搬送速度が変動するのを正確に抑制することができる。
上述の実施形態においては、パラメータ変更部37が、予測時刻t1〜t8の遅延時間前に制御パラメータを変更する構成であるが、予測時刻t1〜t8の遅延時間以降に制御パラメータを変更する構成であってもよい。
また、上述の実施形態においては、パラメータ変更部37が、変動量予測部36が予測した変動量が大きくなるに連れて、搬送ベルト53の駆動力に係る時間に関する2次微分値が大きくなるように、制御パラメータを算出する構成であるが、他の方法で制御パラメータを算出してもよい。例えば、パラメータ変更部が、変動量と比例して駆動力が大きくなるように制御パラメータを算出してもよい。
さらに、上述の実施形態においては、変動量予測部36が、4つのブロックA〜D単位で付着したインクの体積を算出して変動量を予測する構成であるが、用紙Pの全域又は対向領域Xに付着したインク体積を算出して変動量を予測してもよいし、2、3、又は5以上のブロック単位で付着したインク体積を算出して変動量を予測してもよい。
加えて、上述の実施形態においては、変動量予測部36が、各色について算出した変動量に当該色のインクに係る導電率を乗じた値の合計値を予測時刻t1〜t8に係る変動量として予測する構成であるが、インクの導電率を考慮せずに変動量を予測してもよい。インクの成分により伝導率がほとんど変わらないような場合には、計算を簡略化できる。
さらに、上述の実施形態においては、パラメータ変更部37が、インクの体積の変動量が所定量以上となる予測時刻t1〜t8を検出するとき、インク滴がインクジェットヘッド2から吐出されてからの経過時間が長くなるに連れて所定値を大きくする構成であるが、所定値は一定であってもよい。
また、上述の実施形態おける吸着プラテンの電極62、63は、主走査方向に延在する長尺部を有し、これら長尺部が副走査方向に沿って交互に配置されていてもよい。また、電極62、63の少なくとも一方が、互いに独立した複数の電極になっていてもよい。また、吸着プラテンの電極62、63に印加する電位は異なる電位であれば、どちらかをグランド電位とする必要はない。吸着プラテンの電極62、63のいずれか一方の電位を正の電位とし、他方の電位を同じ大きさの負の電位としてもよい。
本発明は、インク以外の液体を吐出する液体吐出装置にも適用可能である。さらに、プリンタに限定されず、ファクシミリやコピー機などにも適用可能である。
1 インクジェットプリンタ
2 インクジェットヘッド
16 制御装置
34 ヘッド制御部
35 画像データ記憶部
36 変動量予測部
37、237 パラメータ変更部
38、238 搬送制御部
50 搬送機構
53 搬送ベルト
60 吸着プラテン
62、63 電極
62a、63a 長尺部
62、63 電極
64 保護フィルム
71 用紙センサ
E エンコーダ
M 搬送モータ

Claims (12)

  1. 記録媒体を搬送する搬送面を有する搬送ベルト、及び、前記搬送ベルトを駆動する駆動機構を有する搬送ユニットと、
    前記搬送ベルトに搬送される記録媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記搬送ベルトにおける前記搬送面の裏側の面と対面するように設けられ、前記搬送面と平行な面において互いに隔離するように配置されている第1及び第2電極を有し、前記第1及び第2電極に互いに異なる電位が印加されることで前記搬送ベルトに記録媒体を吸着させる吸着手段と、
    記録媒体に記録される画像に関する画像データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記画像データに基づき、画像記録中における、前記搬送面上の記録媒体に係る少なくとも前記第1及び第2電極間の空間と対向する記録媒体上の領域に付着している液体の体積の変動量を予測する予測手段と、
    前記駆動機構を制御する搬送制御手段とを備えており、
    前記搬送制御手段は、前記変動量が所定量以上であると判断した場合に、その所定量以上の変動がなされる変動期間の開始時刻を含む抑制期間内における前記搬送ベルトの搬送速度の変化が抑制されるように、前記搬送ベルトの駆動力を変更することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記搬送制御手段は、前記開始時刻以前に、前記搬送ベルトの駆動力を変更することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記搬送制御手段は、前記予測手段が予測した前記変動量が多くなるに連れて変更後の前記搬送ベルトの駆動力に係る時間に関する2次微分値を大きくすることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記予測手段は、記録媒体を搬送方向に互いに連続して隣接する複数のブロックに分割したときの、前記ブロック単位で前記液体の体積を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記予測手段は、前記搬送ベルトに搬送された記録媒体に係る前記第1及び第2電極間の空間と対向する領域についてのみ、前記変動量を予測することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  6. 互いに異なる導電率を有する複数種類の液体を吐出する一又は複数の前記液体吐出ヘッドを備えており、
    前記予測手段は、前記複数種類の液体のそれぞれに関する前記変動量にその液体の導電率を乗じた値の合計値を前記変動量として予測することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  7. 前記搬送制御手段にPID制御が用いられ、前記搬送制御手段が前記PID制御の制御因子を変更することにより、前記搬送ベルトの駆動力が変更されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  8. 前記搬送制御手段が、フィードフォワード制御を行うことにより、前記搬送ベルトの駆動力が変更されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  9. 記録媒体の一方の面に画像が形成された後に、当該記録媒体の他方の面に画像が形成されるように当該記録媒体を反転させつつ前記搬送機構に供給する反転機構をさらに備えており、
    前記予測手段は、前記一方の面に画像が形成されるときは、前記一方の面について前記変動量を予測し、前記他方の面に画像が形成されるときは、記録媒体の両面について前記変動量を予測することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  10. 前記搬送制御部は、液体が前記液体吐出ヘッドから吐出されてからの経過時間が長くなるに連れて、前記所定量を大きくすることを特徴とする1〜9のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  11. 前記第1電極が、記録媒体の搬送方向に関して前記液体吐出ヘッドよりも長い複数の第1長尺部を有しており、
    前記第2電極が、前記搬送方向に関して前記液体吐出ヘッドよりも長く且つ前記搬送方向と直交する方向に沿って前記第1長尺部と交互に配置された複数の第2長尺部を有していることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  12. 記録媒体を搬送する搬送面を有する搬送ベルト、及び、前記搬送ベルトを駆動する駆動機構を有する搬送ユニットと、
    前記搬送ベルトに搬送される記録媒体に液体を吐出する液体吐出ヘッドと、
    前記搬送ベルトにおける前記搬送面の裏側の面と対面するように設けられ、前記搬送面と平行な面において互いに隔離するように配置されている第1及び第2電極を有し、前記第1及び第2電極に互いに異なる電位が印加されることで前記搬送ベルトに記録媒体を吸着させる吸着手段と、
    記録媒体に記録される画像に関する画像データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記画像データに基づき、画像記録中の予測時刻において、搬送される記録媒体に係る少なくとも前記第1及び第2電極間の空間と対向する記録媒体上の領域に付着している液体の体積を予測する予測手段と、
    前記駆動機構を制御する搬送制御手段とを備えており、
    前記搬送制御手段は、前記液体の体積が所定量以上であると判断したとき、前記画像記録中の前記予測時刻前後における搬送速度の変化が抑制されるように、前記搬送ベルトの駆動力を変更することを特徴とする液体吐出装置。
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