JP2004217373A - 用紙搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送ベルト上に付着した紙粉によって帯電ムラが生じて用紙の静電吸着が不安定になり、画像品質が低下する。
【解決手段】用紙12を搬送する搬送ベルト21は搬送ローラ27とテンションローラ28間に掛け渡し、用紙分離部より下流側で帯電ローラ26よりも上流側の位置で、搬送ベルト21表面に付着した紙粉を除去するために弾性部材61を、搬送ベルト21の移動方向に対向する方向に向かって搬送ベルト21となす角度θが鋭角になるように、その先端部を搬送ベルト21に圧接して配置した。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は用紙搬送装置及び画像形成装置に関し、特に搬送ベルトを用いて用紙を搬送する用紙搬送装置及び画像形成装置に関する。
【0002】
【特許文献1】特許第2897960号公報
【特許文献2】特開平7−53081号公報
【特許文献3】特開2001−282069号公報
【特許文献4】特開平10−333455号公報
【特許文献5】特開2002−108153号公報
【0003】
【従来の技術】
プリンタ、ファクシミリ、複写装置等の画像形成装置(あるいは画像記録装置ともいう。)として、例えばインクジェット記録装置が知られている。インクジェット記録装置は、インク記録ヘッドから用紙(紙に限定するものではなく、OHPなどを含むインク滴が付着可能なものの意味であり、被記録媒体あるいは記録媒体、記録紙などとも称される。)にインクを吐出して記録を行うものであり、高精細な画像を高速で記録することができ、ランニングコストが安く、騒音が少なく、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であるなどの利点を有している。
【0004】
インクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどをインクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものが知られている。
【0005】
ところで、インクジェット記録方式ではインクを用紙にインクを付着させるために、画像を形成すると用紙はインクに含まれる水分によって伸びる現象がある。この現象をコックリングと呼んでいる。このコックリングによって用紙は波打ち、ヘッドのノズルと用紙表面の位置が場所場所で変化する。このコックリングの程度が悪くなると、最悪の場合、用紙がヘッドのノズル面と接触して、ヘッドのノズル面を汚したり、用紙自身も汚れてしまって画像品質が低下し、加えてコックリングの影響でインク滴の着弾位置がずれてしまうこともある。
【0006】
また、従来のインクジェット記録装置では用紙の送りをローラによって行っており、印字領域を挟んで2組のローラ(一方は前述のように拍車とコロの組み合わせ)が配置されている。しかし、この構成では用紙の送り精度を保証できるのは用紙がこの2組のローラに噛んでいる状態でのみである。
【0007】
ところが、近年は、画像印字領域の増大が望まれているため、印字領域を確保するために本来であれば用紙の送り精度を保証できない状態、つまり2組あるローラの内、一方のローラ対にしか用紙が噛んでいない状態で印字を行うようにしたインクジェット記録装置も存在する。しかしながら、片方のローラ対にしか用紙が噛んでいない状態では、用紙の浮きが発生した場合は、対処できなかったり、用紙搬送力が確保できないために送りの精度を保証できないので、画像品質も低下するという問題が生じる。
【0008】
そこで、
【特許文献1】や
【特許文献2】に記載されているように、用紙の平面性を維持するために、無端状の帯電ベルトを備え、帯電ベルト表面を帯電して用紙を静電吸着させ、この状態で帯電ベルトを周回させることで用紙を搬送することにより、用紙の帯電ベルトからの浮き上がりを防止して、高い平面性を維持できるようにしたインクジェット記録装置が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような無端状の搬送ベルトを用いて用紙を搬送するインクジェット記録装置にあっては、紙粉が搬送ベルトに付着し固着するなどすると、搬送ベルトを帯電するときに帯電不良が発生して静電吸着による用紙の平面性が低下し、用紙の安定搬送が阻害されるだけでなく、用紙の浮きあがりによる画像不良を生じることになる。
【0010】
従前、電子写真方式を用いるを画像形成装置においては、
【特許文献1】ないし
【特許文献3】に開示されているように、感光体ドラム、クリーニング手段などに付着した紙粉を除去する手段を設けたり、用紙に接触して紙粉を除去する手段を設けるなどしているが、これらによっては搬送ベルトによる用紙搬送時に用紙の平面性が阻害されるという問題を解決できない。
【0011】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、搬送ベルトによる用紙搬送の安定性を維持することができる用紙搬送装置及び高い画像品質で画像を形成できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明に係る用紙搬送装置は、搬送ベルトに対して紙粉除去用の弾性部材が搬送ベルトの移動方向に対向する方向に向かって鋭角に圧接されている構成とした。
【0013】
ここで、弾性部材はこの弾性部材で除去された紙粉を受ける紙粉溜まり部を有する保持部材に取り付けられていることが好ましく、この場合、保持部材の紙粉溜まり部はこの用紙搬送装置又はこの用紙搬送装置を備える装置の寿命で発生する可能性のある紙粉量を溜めることができる容量を有していることが好ましい。
【0014】
また、弾性部材が導電性を有していることが好ましく、さらに、弾性部材は搬送ベルトの内周面に接するローラ部材と対向しない位置に設けられていることが好ましい。
【0015】
本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る用紙搬送装置を備えたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置の全体構成を説明する構成図、図2は同記録装置の要部平面説明図、図3は同記録装置の搬送部の拡大説明図である。
【0017】
このインクジェット記録装置は、図示しない左右の側板に横架したガイド部材であるガイドロッド1とステー2とでキャリッジ3を主走査方向に摺動自在に保持し、図示しない主走査モータによって図2で矢示方向に移動走査する。
【0018】
このキャリッジ3には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個のインクジェットヘッドからなる記録ヘッド4を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
【0019】
記録ヘッド4を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどをインクを吐出するためのエネルギー発生手段として備えたものなどを使用できる。
【0020】
また、キャリッジ3には、記録ヘッド4に各色のインクを供給するための各色のサブタンク5を搭載している。このサブタンク5には図示しないインク供給チューブを介してメインタンク(インクカートリッジ)からインクが補充供給される。
【0021】
一方、給紙カセット10などの用紙積載部(圧板)11上に積載した用紙12を給紙するための給紙部として、用紙積載部11から用紙12を1枚づつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)13及び給紙コロ13に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド14を備え、この分離パッド14は給紙コロ13側に付勢されている。
【0022】
そして、この給紙部から給紙された用紙12を記録ヘッド4の下方側で搬送するための搬送部として、用紙12を静電吸着して搬送するための搬送ベルト21と、給紙部からガイド15を介して送られる用紙12を搬送ベルト21との間で挟んで搬送するためのカウンタローラ22と、略鉛直上方に送られる用紙12を略90°方向転換させて搬送ベルト21上に倣わせるための搬送ガイド23と、押さえ部材24で搬送ベルト21側に付勢された先端加圧コロ25とを備えている。また、搬送ベルト21表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ26を備えている。
【0023】
ここで、搬送ベルト21は、無端又は繋ぎ合わされた(これを「無端状」という。)ベルトであり、搬送ローラ27と弾性部材29でテンションを与えたテンションローラ28との間に掛け渡されて、図3で矢示A方向(ベルト搬送方向)に周回するように構成している。
【0024】
この搬送ベルト21は、図5に示すように、抵抗制御を行っていない純粋な厚さ40μm程度の樹脂材、例えばETFEピュア材で形成した用紙吸着面となる表層21aと、この表層21aと同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)21bとを有している。
【0025】
搬送ベルト21の絶縁層(表層)21aの厚みが誘電率に影響し、厚みが厚くなると誘電率が下がり帯電した際にベルトに載る電荷の量が減る。したがって、製造上ばらつく膜厚の範囲を考慮し、また、実機にてベルトに発生する傷によってもこの層厚みが0とならない範囲で、極力薄くすることで静電吸着力を向上させることができる。
【0026】
また、搬送ベルト21の裏層(中抵抗層、アース層)21bの厚みは直接静電的な作用には影響しないが、ベルトの総厚みが厚くなると、剛性が増しベルトを実機上で張ったときにベルトの平面度を確保することが困難になり、一方所要の強度を確保する上ではあまり薄くできない。実験によると、裏層21bの厚みとしては50〜200μm程度が好ましい。
【0027】
このように二層構成として搬送ベルト21の全面裏側に抵抗制御をした層21bを設けることで、予め絶縁層である表層21aに電荷を形成した後、ベルトに吸着させる用紙が接触すると電荷を更に供給し、用紙と搬送ベルト21との間の静電的な吸着力を増加させることができる。仮に、絶縁層単層の場合、その吸着力は二層の場合に比べて半減し、また、単層の場合には用紙がベルトに接触し始める位置がベルト内側に配置されるアースローラに対向する位置でなければならないが、二層にすることにより、このような制約がなくなる。
【0028】
帯電ローラ26は、搬送ベルト21の表層に接触し、搬送ベルト21の回動に従動して回転するように配置され、加圧力として軸の両端に各2.5Nをかけている。また、搬送ローラ27は上述したアースローラの役目も担っており、搬送ベルト21の中抵抗層(裏層)21bと接触配置され接地している。
【0029】
また、図3に示すように、搬送ベルト21の裏側には、記録ヘッド4による印写領域に対応してガイド部材31を配置している。このガイド部材31は、搬送ローラ22及びテンションローラ28等の両端部を回転可能にを保持する枠部材35間で保持している。
【0030】
さらに、このガイド部材31の搬送方向上流側及び下流側には、搬送ベルト21の裏面側に当接するガイドコロ33、34をそれぞれ回転可能に配置している。このガイドコロ33、34はガイド部材31の搬送方向両端部に近接して配置することが好ましい。
【0031】
さらに、記録ヘッド4で記録された用紙12を排紙するための排紙部として、搬送ベルト21から用紙12を分離するための分離爪41と、排紙ローラ42及び排紙コロ43と、排紙される用紙12をストックする排紙トレイ44とを備えている。また、背部には両面給紙ユニット51が着脱自在に装着されている。この両面給紙ユニット51は搬送ベルト21の逆方向回転で戻される用紙12を取り込んで反転させて再度カウンタローラ22と搬送ベルト21との間に給紙する。
【0032】
また、図4にも示すように、分離部より下流側で帯電ローラ26よりも上流側の位置で、搬送ベルト21表面に付着した紙粉を除去するためにマイラなどで形成した弾性部材61を、搬送ベルト21の移動方向に対向する方向に向かって搬送ベルト21となす角度θが鋭角になるように、その先端部を搬送ベルト21に圧接して配置している。
【0033】
この弾性部材61の搬送ベルト21への圧接位置は、テンションローラ28から搬送ベルト21が離れる位置から距離l(ここでは、1〜30mmの範囲内としている)だけ離れた位置としている。つまり、弾性部材61は搬送ベルト21の内周面に接するローラ部材と対向しない位置に設けている。
【0034】
また、弾性部材61は、この弾性部材61で除去された紙粉を受ける紙粉溜まり部63を有する保持部材62に取り付けて設けている。この保持部材62の紙粉溜まり部63はこの用紙搬送装置又はこの用紙搬送装置を備える画像形成装置の寿命が尽きるまでに発生する可能性のある紙粉量を溜めることができる容量を有している。
【0035】
このように構成したインクジェット記録装置においては、給紙部から用紙12が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙12はガイド15で案内され、搬送ベルト21とカウンタローラ22との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド23で案内されて先端加圧コロ25で搬送ベルト21に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
【0036】
このとき、図示しない制御回路によって高圧電源から帯電ローラ26に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト21が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト21上に用紙12が給送されると、用紙12内で帯電パターンと反対の電荷に分極するので、平行接続されたコンデンサが形成されたこととなり、用紙12が搬送ベルト21に吸着され、搬送ベルト21の周回移動によって用紙12が副走査方向に搬送される。
【0037】
そこで、キャリッジ3を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド4を駆動することにより、停止している用紙12にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙12を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙12の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙12を排紙トレイ44に排紙する。
【0038】
ここで、このインクジェット記録装置においては、搬送ベルト21の裏側に配置したガイド部材31によって、搬送ベルト21は印写領域に対応するベルト弦部が記録ヘッド4側に押し上げられて、ガイド部材31に沿って移動するので、ベルトの弦の部分でのしわの発生、踊りなどが発生せず、高い平面性を保持することができ、高い画像品質で記録することができる。
【0039】
また、ガイド部材31の搬送方向上流側及び下流側に搬送ベルト21の裏面側に接触するガイドコロ33、34をそれぞれ回転可能に配置しているので、搬送ベルト21とガイド部材31の端部との間に生じる摩擦を小さくでき、搬送ベルト21による駆動負荷を低減できるとともに、搬送ベルト21がガイド部材31の端部と擦れることによって変動することも防止でき、より確実に、ベルトの弦の部分でのしわの発生、踊りなどの発生を防止でき、高い平面性を保持して高い画像品質で記録することができる。
【0040】
さらに、搬送ベルト21に対して紙粉除去用の弾性部材61を搬送ベルト21の移動方向に対向する方向に向かって鋭角に圧接して設けているので、図4に示すように、搬送ベルト21表面に用紙21の紙粉71が付着した場合、この紙粉71は搬送ベルト21の周回移動で弾性部材61によって掻き落とされ、保持部材62の紙粉溜まり部63に落下する。
【0041】
このように、搬送ベルト21上の紙粉を帯電ローラ26による帯電位置より上流側で除去することにより、紙粉が搬送ベルト21表面に付着することによって、帯電ローラ26による搬送ベルト21の帯電不良が発生して、用紙21の平面性が低下することを防止できる。これにより、長期にわたり安定して用紙を搬送することができるとともに、高い画像品質の画像を形成できるようになる。
【0042】
ここで、弾性部材61によって紙粉71を掻き落とすので、長期にわたり紙粉除去効果を得ることができる。つまり、例えばブラシなどで掻き落とすと、ブラシの毛の間に紙粉が溜まり、紙粉が一杯になると除去効果がなくなるのに比べて、本発明によれば紙粉が掻き落とされるので除去部分に紙粉が溜まって除去効果がなくなることが低減する。
【0043】
また、弾性部材61によって掻き落とした紙粉を溜める紙粉溜まり部63を備えることで、掻き落とした紙粉が装置内で拡散することを低減でき、この紙粉溜まり部63の容量を装置寿命が尽きるまでに発生する可能性のある紙粉量を蓄積できる容量とすることによって、紙粉清掃を定期的に行うなどの作業が不要になる。この場合、実際に用紙を搬送して、あらかじめ用紙の搬送枚数と紙粉量との関係を実験により把握して、装置の寿命枚数から発生する可能性のある紙粉量を求めて、これよりも紙粉溜まり部63の容量を多くする。
【0044】
さらに、弾性部材61は搬送ベルト21の内周面に接するローラ部材(ここでは、駆動ローラ27、テンションローラ28)と対向しない位置に設けている、つまり弾性部材61を圧接することによって搬送ベルト21が変形することができる箇所に弾性部材61を配置している。なお、その他のガイドローラがある場合には、そのガイドローラの部分も避けることが好ましい。
【0045】
これにより、弾性部材61が環境(温度、湿度など)変化によって搬送ベルト21表面から離れる方向に変形した場合でも搬送ベルト21が追従することができ、弾性部材61と搬送ベルト21との間に未接触部分が生じて紙粉除去効果が低減することを防止でき、長期にわたり安定した紙粉除去効果が得られる。
【0046】
なお、上記実施形態において、弾性部材を導電性部材、例えばマイラ(ポリエステルフィルム)にアルミ蒸着などをしたもの、あるいはそれ自体が弾性を有する導電性部材で構成し、この弾性部材(導電性部分)を接地(グランドに落とす)ことで、紙粉除去と搬送ベルトの除電を併せて行うことができ、このようにすれば、構成の簡略化、コスト低減を図ることができる。
【0047】
なお、上記実施形態においては、本発明をキャリッジが走査するシリアル型(シャトル型)インクジェット記録装置に適用した例で説明したが、ライン型ヘッドを備えたライン型インクジェット記録装置にも同様に適用することができる。
【0048】
また、本発明に係る用紙搬送装置は画像形成装置に適用されるものに限らず、画像読取り装置などの原稿搬送装置にも適用することができる。さらに、本発明に係る画像形成装置も、インクジェットプリンタ以外にも、ファクシミリ装置、複写装置、プリンタ/ファックス/コピア複合機などにも適用することができる。さらに、インク以外の液体、例えばレジスト、医療分野におけるDNA試料を吐出させる画像形成装置にも適用することができ、さらにインクジェット記録装置以外の電子写真方式を用いる画像形成装置にも適用できる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る用紙搬送装置によれば、搬送ベルトによる用紙の安定搬送を行うことができる。また、本発明に係る画像形成装置によれば、安定して高い画像品質で画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る用紙搬送装置を含む本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置の模式的構成図
【図2】同画像形成装置の要部平面説明図
【図3】同じく用紙搬送部分の要部拡大説明図
【図4】紙粉除去作用の説明に供する拡大説明図
【図5】同記録装置の搬送ベルトの構成を説明する説明図
【符号の説明】
3…キャリッジ、4…記録ヘッド、12…用紙、21…搬送ベルト、26…帯電ローラ、27…搬送ローラ、28…テンションローラ、61…弾性部材、62…保持部材。

Claims (6)

  1. 無端状の搬送ベルトで用紙を搬送する用紙搬送装置において、前記搬送ベルトに対して紙粉除去用の弾性部材が搬送ベルトの移動方向に対向する方向に向かって鋭角に圧接されていることを特徴とする用紙搬送装置。
  2. 請求項1に記載の用紙搬送装置において、前記弾性部材はこの弾性部材で除去された紙粉を受ける紙粉溜まり部を有する保持部材に取り付けられていることを特徴とする用紙搬送装置。
  3. 請求項2に記載の用紙搬送装置において、前記保持部材の紙粉溜まり部はこの用紙搬送装置又はこの用紙搬送装置を備える装置の寿命で発生する可能性のある紙粉量を溜めることができる容量を有していることを特徴とする用紙搬送装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の用紙搬送装置において、前記弾性部材が導電性を有していることを特徴とする用紙搬送装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の用紙搬送装置において、前記弾性部材は前記搬送ベルトの内周面に接するローラ部材と対向しない位置に設けられていることを特徴とする用紙搬送装置。
  6. 無端状の搬送ベルトで用紙を搬送する用紙搬送装置を備えて前記用紙に画像を形成する画像形成装置において、前記用紙搬送装置が請求項1ないし5のいずれかに記載の用紙搬送装置であることを特徴とする画像形成装置。
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