JP5201846B2 - インクジェット記録装置および該装置の制御方法 - Google Patents

インクジェット記録装置および該装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、記録媒体に記録を行う記録手段の上流側と下流側とに配置された記録媒体搬送手段を具えたインクジェット記録装置およびその制御方法に関する。詳しくは、記録手段の上流側に配置された搬送手段から記録媒体が離れる以降の記録媒体の搬送誤差に起因した記録品質の低下を防止する技術に関するものである。
記録装置は、記録媒体を所定の搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、当該搬送される記録媒体に対し記録動作を行う記録手段とを備える構成が一般的である。また、記録手段によって記録が行われる位置(記録位置)よりも記録媒体搬送方向の上流側および下流側にそれぞれ搬送手段(以下、上流側搬送手段および下流側搬送手段という)が設けられる記録装置がある。これらの上流側搬送手段および下流側搬送手段は、記録位置へ記録媒体の供給および記録位置からの記録媒体の排出を含む記録媒体搬送動作に関与する。一般に、上流側搬送手段および下流側搬送手段は、それぞれ、搬送ローラおよび排出ローラを有している。
ここで、搬送ローラには、表面に微細な凹凸を形成して大きな摩擦力を発生できるように加工した金属製のローラが用いられる。一方、排出ローラに関してはゴム等の大きな摩擦係数を有する材料を用いたローラが用いられる。搬送ローラおよび排出ローラには、それぞれ、ばね等の押圧手段により弾性的に付勢されて記録媒体を挟持するためのピンチローラが配設される。すなわち、搬送ローラとこれに対応するピンチローラとのローラ対および排出ローラとこれに対応するピンチローラとのローラ対によって、それぞれ、上流側搬送手段および下流側搬送手段が構成される。
搬送ローラの周速度に対し、排出ローラは0.3〜1%程度高い周速度を呈するように各ローラ径や駆動系が設定されている一方、下流側搬送手段のローラ対の挟持力は、上流側搬送手段のローラ対よりも小さく設定されている。これらによって、記録媒体が双方の搬送手段によって挟持搬送されている場合、記録媒体のたるみが防止されることで、記録媒体の被記録面が平坦に規制されるとともに、下流側搬送手段側にすべりが生じることで、不適切な負荷が生じないようにされる。これは、記録手段として、記録媒体に対し非接触で記録を行うもの、特に記録媒体に対し液体であるインクを吐出することで記録を行うインクジェット方式の記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドとも言う)を用いる場合に有効である。かかる記録ヘッドを用いる場合、記録品位の維持や、吐出面と記録媒体との接触を防止する観点から、吐出口が設けられた記録ヘッドの面(吐出面)と記録媒体の被記録面との距離が一定に保たれていることが強く望ましいからである。
しかしながら、記録媒体が上流側および下流側搬送手段の双方によって挟持されている状態(第1の搬送状態)から記録が進捗し、記録媒体後端部に記録を行う状態となると、記録媒体後端部は上流側搬送手段による挟持位置を外れる。このとき、記録媒体は下流側搬送手段によってのみ挟持される状態(第2の搬送状態)へと切り換わることになる。すると、下流側搬送手段は比較的高い速度で記録媒体を搬送するよう構成されているため、第1の搬送状態より高い速度で記録媒体が搬送され、すなわち過剰な搬送が生じ、白すじや色ずれ等、記録媒体の画像品質の低下が生じることがある。
そこで、かかる不都合を防止するために、記録媒体後端部が上流側搬送手段を抜ける前と後とで、搬送量を補正する方法が知られている(例えば、特許文献1)。
特開平8−282027号公報
しかしながら、インクジェット方式の記録ヘッドを適用した記録装置においては、特許文献1に開示の方法で搬送量の補正を行っても、記録画像にすじが発生するなど画像品質の低下を抑制できないことがあった。すなわち、本発明者らは、記録状態における記録媒体自体の伸縮量の違いによって、一律な補正では画像品質の低下を抑制するのに不十分な場合があることを見出したのである。特に、記録媒体へのインク付与量が多い場合、例えば記録媒体の種類による伸縮量の違いによって記録位置に対する搬送誤差が生じることに起因し、液体の付与によって膨潤が生じ易い記録媒体を用いた場合に画像品質の低下が顕著であることを見出した。これを詳述すると次のとおりである。
第1の搬送状態では、下流側搬送手段はすべりを生じるため、上流側搬送手段によって搬送速度ないし搬送距離が決定される。また、上流側搬送手段から記録位置までの記録媒体部分にはインクが実質的に付与されていない。よって、記録媒体はそれ自体の伸縮の影響を受けにくく、伸縮量の違いによる搬送量の誤差は生じにくい。しかし第2の搬送状態でも、記録位置から下流側搬送手段までの記録媒体部分にインクが付与されていることがある。この場合、記録媒体のインク吸収性その他の性質により伸縮量の変化が一様でなくなってしまう。そのため、一律な搬送量補正を行っても、記録位置に対する搬送量の誤差が大きくなり、記録画像にすじの発生が認められたのである。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、記録媒体の後端が上流側搬送手段を抜ける前後で搬送量を補正する際に、記録媒体の伸縮量による誤差を含めて補正を行うことにより、安定的に良好な画像を得られるようにすることを目的とする。
そのため、本発明は、搬送経路に沿って記録媒体を搬送するとともに、前記搬送経路上に設定された記録位置において記録ヘッドにより前記記録媒体への記録動作を行うインクジェット記録装置であって、前記記録位置の上流側に配置されて前記記録媒体を搬送する上流側搬送手段と、前記記録位置の下流側に配置されて前記記録媒体を搬送する下流側搬送手段と、前記上流側搬送手段と前記下流側搬送手段とにより前記記録媒体を搬送する第1の搬送状態において記録媒体の搬送量を第1の補正値で補正し、前記第1の搬送状態から前記上流側搬送手段を通過した記録媒体を前記下流側搬送手段のみで搬送する第2の搬送状態へと切り換わった後において前記記録媒体の搬送量を第2の補正値で補正する補正手段と、前記第1の補正値は記録状態におけるインク付与による前記記録媒体の伸縮量に応じた調整をすることなく、前記第2の補正値は前記伸縮量に応じた調整を行う調整手段と、を具えたことを特徴とする。
また、本発明は、搬送経路に沿って記録媒体を搬送するとともに、前記搬送経路上に設定された記録位置において記録ヘッドにより前記記録媒体への記録動作を行うとともに、前記記録位置の上流側に配置されて前記記録媒体を搬送する上流側搬送手段と、前記記録位置の下流側に配置されて前記記録媒体を搬送する下流側搬送手段と、を具えたインクジェット記録装置の制御方法であって、前記上流側搬送手段と前記下流側搬送手段とにより前記記録媒体を搬送する第1の搬送状態において記録媒体の搬送量を第1の補正値で補正し、前記第1の搬送状態から前記上流側搬送手段を通過した記録媒体を前記下流側搬送手段のみで搬送する第2の搬送状態へと切り換わった後において前記記録媒体の搬送量を第2の補正値で補正する補正工程と、前記第1の補正値は記録状態におけるインク付与による前記記録媒体の伸縮量に応じた調整をすることなく、前記第2の補正値は前記伸縮量に応じた調整を行う調整工程と、を具えたことを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体が上流側搬送手段より離れる際の搬送量および下流側搬送手段のみで搬送する際の搬送量を補正する際に、記録媒体自体の伸縮量による誤差も補正可能なため、高精度な搬送が可能となり、画像品位の低下を抑制することができる。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成を示す斜視図である。記録時において、記録媒体Pは、搬送経路上に配置された搬送ローラ1とこれに従動するピンチローラ2との間に挟まれ、搬送ローラ1の回転に応じてプラテン3上に案内、支持されながら図中矢印A方向に搬送される。搬送ローラ1は表面に微細な凹凸を形成して大きな摩擦力を発生できるように加工した金属製のローラである。ピンチローラ2は不図示のバネ等の押圧手段により搬送ローラ1に対して弾性的に付勢されている。これらの搬送ローラ1およびピンチローラ2が上流側搬送手段の構成要素をなす。
プラテン3は、インクジェットヘッド形態の記録ヘッド4の吐出面と対向する記録位置に設けられ、記録媒体Pの裏面を支持することで、記録媒体Pの表面と吐出面との距離を一定ないし所定の距離に維持する。
プラテン3上に搬送されて記録が行われた記録媒体Pはその後、回転する排出ローラ12とこれに従動する回転体である拍車13との間に挟まれてA方向に搬送され、プラテン3上から排紙トレイ15上に排出される。これらの排出ローラ12および拍車13が下流側搬送手段の構成要素をなす。排出ローラ12は大きな摩擦係数を有するゴムローラである。拍車13は不図示のばね等の押圧手段により排出ローラ12に対して弾性的に付勢されているが、その付勢による排出ローラ12への押圧力は、搬送ローラ1およびピンチローラ2間の関係の1/10程度に設定されている。これにより、画像記録後の記録媒体Pの表面に与える傷やへこみが防止される。また、搬送ローラ1に対して排出ローラ12は記録媒体Pのたるみ防止の目的により、周速度が1%程度増速するようにローラ径等が設定されている。これらによって、記録媒体Pが搬送ローラ1側と排出ローラ12側との双方に挟持・搬送されている状態(第1の搬送状態)では、それらの挟持力の違いから排出ローラ12にすべりを生じた状態で搬送されることになる。
搬送方向Aと交差する方向における記録媒体Pの端部が上方すなわち記録ヘッド4の吐出面方向に浮き上がることを規制する目的で、プラテン3上には記録媒体押さえ14が設けられている。記録ヘッド4は、その吐出面をプラテン3ないし記録媒体Pに対向させた姿勢で、キャリッジ7に着脱可能に搭載されている。キャリッジ7は、不図示のモータ等の駆動手段により2本のガイドレール5,6に沿って往復移動され、その移動の過程で記録ヘッド4にインク吐出動作を行わせることができる。このキャリッジ移動方向は記録媒体搬送方向(矢印A方向)と交差する方向であり、主走査方向と呼ばれる。これに対し、記録媒体搬送方向は副走査方向と呼ばれている。そして、キャリッジ7ないし記録ヘッド4の主走査と、記録媒体の搬送(副走査)とを交互に繰り返すことにより、記録媒体Pに対する記録が行われる。
ここで、記録ヘッド4としては、インク吐出のために利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段(例えば発熱抵抗素子)を備え、その熱エネルギによりインクの状態変化(膜沸騰)を生起させる方式を用いたものとすることができる。これにより記録の高密度化および高精細化が達成できる。しかしかかる方式のものに限らず、振動エネルギその他を利用する方式の記録ヘッドが用いられてもよい。また、記録ヘッド4としては、それぞれ異なる色のインクを吐出するための複数のノズル列が設けられたものを用いることができる。各ノズル列は1200dpi(ドット/インチ;参考値)の間隔で並ぶ1280個のノズルによって構成することができる。
記録ヘッド4から吐出されるインクの色に対応して、複数の独立したインクタンク8が、タンク装着ユニット9に着脱交換可能に装着される。タンク装着ユニット9と記録ヘッド4とは、それぞれインクの色に対応した複数の液体供給チューブ10によって接続される。各インクタンク8をタンク装着ユニット9に装着することで、各インクタンク8内に収納された色のインクを、各インク色に対応する記録ヘッド4の各ノズル列に独立して供給することが可能となる。
さらに、記録ヘッド4の主走査方向の移動可能範囲内で、かつ、記録媒体Pないしはプラテン3の側端部外の領域である非記録領域には、記録ヘッド4の吐出面と対面可能に回復ユニット11が配置されている。回復ユニット11は、次に示すような公知の構成を備える。すなわち、記録ヘッド4の吐出面をキャッピングするキャップ部、吐出面をキャッピングした状態で記録ヘッド4から強制的にインクを吸引する吸引機構、およびインク吐出面の汚れを払拭するクリーニングブレード等である。
図2は、本実施形態に係るインクジェット記録装置の制御系の主要部の構成例を示す。ここで、100は本実施形態に係るインクジェット記録装置の各駆動部の制御を行う制御部である。制御部100は、CPU101、ROM102、EEPROM103およびRAM104を備える。CPU101は、後述する処理手順を含め、記録動作等に関わる処理のための種々の演算および判別を行うほか、印刷データやテストパターンなどについての処理を行う。ROM102は、CPU101が実行する処理手順に対応したプログラムや、その他の固定データなどを格納する。EEPROM103は不揮発性メモリであり、所定の情報を記録装置の電源オフ時にも保持しておくために用いられる。特に本実施例においては、予め定められた記録媒体ごとの搬送量に関する補正値やオフセット量(後述)を保持するためにも用いることができる。RAM104は、外部から供給された印刷データや、これを装置構成にあわせて展開した記録データを一時的に格納するほか、CPU101による演算処理のワークエリアとして機能する。
インターフェース(I/F)105は、外部のホスト装置1000と接続する機能を有し、ホスト装置1000との間で所定のプロトコルに基づいて双方向の通信を行う。なお、ホスト装置1000はコンピュータその他の公知の形態を有し、本実施形態の記録装置に印刷を行わせる印刷データの供給源をなすとともに、その印刷動作を行わせるためのプログラムであるプリンタドライバがインストールされている。すなわちプリンタドライバからは、印刷データや、これを印刷する記録媒体の種別情報といった印刷設定情報、および記録装置の動作制御を行わせる制御コマンドが送られるようになっている。
エンコーダ106は記録ヘッド4の主走査方向の位置を検出するものである。シートセンサ107は記録媒体搬送経路上の適宜の位置に設けられる。このシートセンサ107を用いて記録媒体の先後端を検出することにより、記録媒体の搬送(副走査)位置を知ることができる。制御部100にはさらにモータードライバ108とヘッド駆動回路109とが接続されている。モータードライバ108は、制御部100の制御のもとで、記録媒体の搬送駆動源をなす搬送モータ、キャリッジ7の移動の駆動源をなす主走査モータおよびその他の各種モータの駆動を行う。ヘッド駆動回路109は、制御部100の制御のもとで、記録ヘッド111の駆動を行い、吐出動作を行わせる。
次に、本実施形態におけるより具体的な記録動作について説明する。なお、本実施形態においては、記録媒体上の同一エリアを1回または複数回の主走査による記録で完成させる記録動作を行うものとする。また、その記録動作を、記録媒体の種類と記録品位との組み合わせにより変更するものとする。以下では、記録媒体上の同一エリアを8回の主走査による記録で完成させる8パス記録動作を例に挙げて説明する。
本実施形態においては、記録媒体の被記録面を3つの領域に分け、各領域ごとに搬送量をおよび記録動作を異ならせるようにする。
図3は記録媒体を3つの被記録領域に分割した例を示す説明図、図4〜図8は記録媒体が搬送される過程における記録媒体と搬送ローラおよび排出ローラとの位置関係を説明する模式的側面図である。図9および図10は8パス記録の際の記録動作と搬送動作を説明する図である。
図3における領域Aは、図4に示すように記録媒体Pが搬送ローラ1のみによって搬送されているか、または図5に示すように搬送ローラ1と排出ローラ12の2つのローラにより搬送されている状態(第1の搬送状態)の領域である。前述したように、搬送ローラ1とピンチローラ2とによる挟持力は、排出ローラ12と拍車13とによる挟持力よりも十分大きいため、図4の状態と図5の状態とでは搬送量は変わらない。
この領域Aに対して、本実施形態に係る記録ヘッドが各色毎に有する1280個のノズルを使用して行う記録動作と搬送動作とを説明する。図9はその説明図であり、図中の1つのマス目は連続した16個のノズルに対応し、N1は最下流側(排出ローラ12側)にある1番目のノズル、N1280は最上流側(搬送ローラ1側)にある1280番目のノズルを示している。また、s1〜s8は図示の範囲で行われる記録ヘッド4の主走査の順番を示している。なお、記録動作の説明をし易くするために、図では記録媒体の記録箇所に対してノズル列が上から下に相対移動するように描かれているが、実際は記録媒体が図中A方向に移動して行われるものである。
領域Aにおいては、領域Bの直前までの領域で記録ヘッドが有する1280個のノズルを全て使用して記録が行われる。1回目の主走査s1による記録が行われた後、160ノズル分記録媒体の搬送を行い、2回目の主走査s2による記録が行われる。以降、160ノズル分の記録媒体の搬送と1回の主走査での記録とが交互に行われ、8回の主走査によって同一エリアの画像が完成する。図9においては、この8回の主走査で記録が完成したエリア(160ノズル分のエリア)にはハッチを付して描かれている。
次に、図3における領域Bは、図6で示すように記録媒体Pが搬送ローラ1と排出ローラ12との2つのローラで搬送される状態(第1の搬送状態)から、図7で示すように排出ローラ12のみで搬送される状態(第2の搬送状態)に切り替わる際の領域である。この領域Bにおいては、記録媒体Pの後端部が搬送ローラ1とピンチローラ2を抜け出す瞬間に弾き飛ばされて画像がずれてしまう現象(蹴飛ばし現象と称される)が生じることがある。よって、そのような現象に顧慮することなく、確実に記録媒体Pの後端が搬送ローラ1を抜けた搬送状態に対して搬送量補正を行えば足りるようにするため、搬送ローラ1とピンチローラ2のニップ位置の前後3mmでは搬送停止が生じないように記録動作を行う。この搬送ローラ1とピンチローラ2のニップ位置の前後3mmという値は、記録媒体Pの後端位置の誤差により設定することが可能であるが、本実施形態においてはあらゆる誤差を考慮してその値に設定した。
また、図3における領域Cは、図7に示した記録媒体Pの位置から、図8に示す記録終了時点の記録媒体Pの位置まで排出ローラ12のみで記録媒体Pを搬送する状態(第2の搬送状態)の領域である。領域Cにおいての記録媒体Pの搬送は、使用している排出ローラ12がゴム製のものであるためローラの偏心誤差の影響を受け易く、また拍車13との挟持力が小さいためスリップが生じ易いので、画像劣化が生じてしまう恐れがある。これを防止するため、排出ローラ12による1回の搬送長さ(副走査量)を、領域Aに対する160ノズル分から64ノズル分に制限している。
図10を用い、領域Aから領域B、さらに領域Cへと移行する際の記録動作と搬送動作とをさらに詳しく説明する。図9と同様、図中の1つのマス目は16個のノズルを示しているが、細線で示したマス目は使用しない(制限される)ノズル群を示している。s1〜s20は図示の範囲で行われる記録ヘッド4の主走査の順番を示している。
領域Aの記録終了地点より8回前の主走査s1による記録動作900までは、前述したように1280個のノズル全てを用いているが、主走査s2による記録動作901から使用するノズル数の制限を開始する。この記録動作901の開始位置は記録媒体Pの後端位置からの距離を計算して決定される。記録動作901から記録動作907までは順番に32ノズル分づつ使用ノズルを減らしていく。この動作に伴い、記録動作901から記録動作907までの各主走査間における搬送量も160ノズル分から128ノズル分へと減少させる。記録動作907を行う時点の記録媒体Pの後端位置は図6に示した位置となり、搬送ローラ1とピンチローラ2のニップ位置から上流に144ノズル(3mm)分ずれた位置となる。
その後、領域Bについての記録を行い、記録動作908開始位置まで288ノズル分(6mm)の距離が搬送される。よって記録動作908の開始位置は図7に示す位置となり、搬送ローラ1とピンチローラ2のニップ位置から下流に144ノズル(3mm)分ずれた位置となる。
その後は領域Cについての記録および搬送を行う。すなわち、図10に示されるように、記録動作908の記録終了後から記録動作920まで、使用するノズル数を制限することにより毎回64ノズル分の搬送と1回の主走査での記録とを交互に行い、記録終了位置930の画像が完成するまで繰り返す。本実施形態において、記録終了位置930は記録媒体Pの後端位置から3mmの位置、すなわち後端余白は3mmとなる。なお後端余白量は3mm以下に設定することも可能であり、プラテン上に開口部を設ける等して、後端余白0mmのふち無し記録を行うことも可能であることは言うまでもない。
次に、図3における領域A、領域Bおよび領域Cにおける搬送量の補正について説明する。
領域Aにおいての搬送量は記録媒体の種類ごとにそれぞれ補正可能となっている。搬送補正量は1280ノズル分の搬送量当たりの値として1/9600インチ単位でROM102等に記憶されており、各搬送量に応じて比例計算された値がその単位にて加算される。また、補正量に関しては、後述するテストパターン等に基いて適正な値を設定することが可能となっている。領域Aでの搬送量は、上流側および下流側搬送手段による記録媒体の挟持搬送が行われるため、膨潤しやすい記録媒体にインクを付与した場合と殆ど付与していない場合とを比較しても変わらず、テストパターンに基く補正結果の適用で良好な画像が得られる。
しかしながら、領域Bないし領域Cにおいては、インク付与による記録媒体自体の伸縮量の違いによって記録位置に対する搬送誤差が生じる。よって本実施形態においては、テストパターンに基く補正結果に対して、記録媒体にインクを付与した際の伸縮量を加味した補正値のオフセットを行っている。以下に領域Bと領域Cに関しての搬送量の補正について詳しく説明する。
図11は領域Bおよび領域Cにおける搬送量補正値を設定するためのテストパターンの一例を示す図である。図12(a)〜(c)は図11のテストパターンのパッチの形成方法を説明するための図であり、図13はテストパターン形成時の記録動作と搬送動作とを説明するための図である。
図11において、1001は領域Bにおける補正値を設定可能なパターン列であり、1002は領域Cにおける補正値を設定可能なパターン列である。これらのパターン列は、テストパターン形成に使用する記録媒体Pの後端位置から所定距離にある位置に、領域Bおよび領域Cの記録に対応するように記録される。パターン列1001および1002のそれぞれのパッチには、C0からC20まで、数字部分を2つおきにした符号が付されている。またパターン列1001および1002は同じ画像パターンであり、各々のパターン列は2回の主走査による記録で生成される。
図12(a)にはパターン列1001および1002の中央に隣接するパッチ3つのうち、それぞれ1回目の主走査で記録される記録画像が示してある。ここで、パターン列1001に属するものは第1主走査s1で図13に示すノズル群1201aを使用して、パターン列1002に属するものは第2主走査s2で図13に示すノズル群1201bを使用してそれぞれ記録される。図12(b)にはパターン列1001および1002の中央に隣接するパッチ3つのうち、それぞれ2回目の主走査で記録される記録画像が示してある。ここで、パターン列1001に属するものは第2主走査s1で図13に示すノズル群1201a’を使用して、パターン列1002に属するものは第2主走査s2で図13に示すノズル群1201b’を使用してそれぞれ記録される。
ここで、パッチ1102a(図12(a))の中央部の横縞状のパターンは、同じ位置にてパッチ1102b(図12(b))に重ねることにより、パッチ1102c(図12(c))のように均一なハーフトーン画像が得られるようにドット配置されている。パッチ1101aとパッチ1103aとは同一パターンであるが、中央部の横縞状のパターンがパッチ1101bに関しては1200dpiの密度で1ドット分下に、パッチ1103bに関しては同じく1ドット分上にずれて配置されている。よって、同じ位置にてパッチ1101aとパッチ1101bとを重ねた場合は、パッチ1101cに示すようにハーフトーン画像に白すじが生じるように形成されている。同様に、パッチ1103aとパッチ1103bとを重ねた場合も、パッチ1103cに示すようにハーフトーン画像に白すじが生じるように形成されている。
図12(a)〜(c)に示されるパッチ1102cはパッチ1102aを形成した位置からパッチ1102bを形成する位置までの搬送において誤差がない場合である。従って、例えば1ノズル分すなわち(1/1200)インチ分だけ搬送量が多い場合は、パッチ1103cが均一なハーフトーン画像となる。反対に、(1/1200)インチ分だけ搬送量が少ない場合には、パッチ1101cが均一なハーフトーン画像となる。
次に、パターン列1001およびパターン列1002を形成する際の記録動作および搬送動作を説明する。図13に示すノズル群1201aによる記録動作1203の記録媒体Pの後端位置は図6に示す位置であり、搬送ローラ1とピンチローラ2とのニップ位置から上流に144ノズル(約3mm)分ずれた位置となる。
その後、288ノズル分(約6mm)の距離を搬送する。よってノズル群1201bとノズル群1202a’による記録動作1204の開始位置は図7に示す位置となる。これは、搬送ローラ1とピンチローラ2とのニップ位置から下流に144ノズル(3mm)分ずれた位置となる。ここでパターン列1101が完成し、一方パターン列1102に対しては1回目の主走査記録が行われたことになる。テストパターンでのパターン列1001の生成における搬送量は実画像生成時の搬送量と等しいことになる。
その後、512ノズル分(約10.8mm)の距離を搬送し、ノズル群1202b’による記録動作1205を行うことで、パターン列1002が完成する。以上のようにパターン列1001に対しては領域Bと同じ288ノズル分(約6mm)の搬送を行って形成され、パターン1002に関しては領域Cと同じ512ノズル分(約10.8mm)の搬送を行って形成される。
再び図11を参照するに、パターン列1001およびパターン列1002にはそれぞれ主走査方向に11個のパッチが配列されており、中心のパッチに対して密度1200dpiの1ドット分ずつ、上下1〜5ドットを順次ずらしたドット配置にて形成されている。すなわち、領域Bおよび領域Cの搬送誤差に対して±5ノズル(1200dpi単位)分の搬送誤差の識別が可能である。なお、図11に示されているパッチに付した数字は偶数のみであるが、隣り合うパッチが同様に均一なハーフトーン画像である場合は、その間の奇数番号(例えばC10とC12の間のC11)を選択する。これにより1200dpi単位で0.5ノズル分の搬送誤差まで認識可能となる。
次に、テストパターンの形成およびこれに基く補正値の設定の処理について説明する。
図14(a)は当該処理手順の一例を示すフローチャート、図14(b)は設定された搬送量補正値を用いる印刷処理手順の一例を示すフローチャートである。図15は搬送量補正のパラメータの一例を示すテーブルである。なお、搬送補正量は上述のようにすべて9600dpi単位にて記憶されているものとすることができる。
図14(a)に示すステップS1にて、まずユーザは領域Bおよび領域Cにて調整したい記録媒体をセットし、その種類情報を入力する。次に、ステップS2にて印刷開始を指示することにより、ステップS3にて図11に示したようなテストパターンが印刷される。ユーザはその印刷結果を目視し、ステップS4にて、最も好ましい(最も白すじが目立たない、均一なハーフトーンが再現されている)パッチの番号を入力する。その入力値に基いてステップS5にて既に記憶されていた補正値が書き換えられ、更新記憶される。
このように記憶された補正値を用い、図14(b)のような印刷処理を行うことができる。すなわち、印刷処理が起動されると、セットされている記録媒体の種類を認識し(ステップS11)、その種類に対応した記録媒体後端部(領域Bおよび領域C)の搬送量の補正値が読み出される(ステップS12)。この補正値は、デフォルト値または上記更新記憶された値である。そして、印刷処理を実行するが、この際記録媒体後端部に対しては、ステップS12で読み出した補正値およびオフセット量に基く搬送量が設定される。
図15の例では、記録媒体の種類は「フォト光沢メディア」、「光沢メディア」および「マットメディア」の3種類の記録媒体が示されている。ここで、「フォト光沢メディア」に関しては、記録媒体のベースとなる基材がポリエチレンからなる樹脂層で形成されたものであり、インクを付与した際の伸縮が生じにくい。これに対し、「光沢メディア」および「マットメディア」に関しては、ベースとなる基材が紙で形成されているものであり、インクの付与により伸縮する。そのため、「光沢メディア」と「マットメディア」に関しては、テストパターンで設定された補正値に対して、実際の画像記録の際にはさらにオフセット量を適用することが強く望ましい。
次の補正量の設定およびオフセット量の適用の態様を説明する。
まず、伸縮しにくいメディアである「フォト光沢メディア」の例を説明する。パターン列1101、すなわち領域Bの搬送補正量は、領域Bの288ノズル分(密度1200dpi)の搬送に対して、デフォルトの補正値である−16ドット(密度9600dpi)分搬送量を減らしてパターン列1101が生成される。このとき、パッチC10を選択した場合に記憶される補正値は「−16」のままであるが、パッチC12を選択した場合には1ノズル(密度1200dpi)分、搬送長を長くする補正がなされる。すなわち、1ノズル(密度1200dpi)=8ドット(密度9600dpi)分が加算されて「−8」の値が領域Bの補正値として書き換えられ、記憶される。実際の記録動作においては、領域Bの搬送長288ノズル(密度1200dpi)分から8ドット(密度9600dpi)分減算された距離が搬送長となる。
パターン列1102、すなわち領域Cの搬送補正量は次に述べる値となる。すなわち、デフォルト値である1280ノズル(密度1200dpi)分の搬送での補正値−60ドットを512ノズル(密度1200dpi)分に換算した値−24ドット(=−60ドット×512ノズル/1280ノズル)である。この分だけ搬送量を減らしてパターン1102が生成される。このとき、パッチC10を選択した場合に記憶される補正値は−60ドットのままであるが、パッチC12を選択した場合には1ノズル(1/1200インチ)分搬送長を長くする補正がなされる。
記憶される値としては次のようになる。1ノズル(密度1200dpi)=8ドット(密度9600dpi)分を1280ノズル(密度1200dpi)分に換算した値は20ドット(=8ドット×1280ノズル/512ノズル)である。この値にデフォルト値の「−60」を足した「−40」が領域Cの補正値として書き換えられ、記憶される。実際の記録動作においては領域Cの搬送長は毎回、密度1200dpiの64ノズル分である。そして、補正値として1280ノズル(密度1200dpi)分にて設定された−40ドットを64ノズル(密度1200dpi)分に換算した値は−2ドット(=−40ドット×64ノズル/1280ノズル)である。この値が密度1200dpiの64ノズル分の搬送時の補正値となる。
次に、補正値の調整(オフセット)について説明する。図15に示すように、「光沢メディア」および「マットメディア」に関しては領域Bおよび領域Cの補正値についてはさらにオフセット量が設定されている。そして、テストパターンに基いて設定されるデフォルト値に対してオフセット量を加算したものが実際の記録時の補正値として使用される。前述したように、これらの記録媒体はインクの付与によって基材が伸縮する。この伸縮を考慮して調整値すなわちオフセット量が定められるのである。すなわち、本実施形態のオフセット量とは、記録状態でのインク付与による記録媒体の伸縮量に応じて領域Bおよび領域Cの補正値を調整する(補正値を再設定する)ために用いられるものであり、実験等により予め予測された値とすることができる。
テストパターン形成においては記録媒体上に付与されるインク量が少ないため、記録媒体は伸縮しにくい。それに比べて、むらが目立ちやすい実際のハーフトーン画像を記録媒体Pの後端領域全面に記録する場合には、比較的多量のインクが付与されることで記録媒体Pが伸び、相対的に排出ローラ12での搬送量が減ることになる。この搬送量の誤差を解消するオフセット量が図15に示したオフセット量である。領域Bの補正値に関して説明するに、前述した「フォト光沢メディア」と同様にテストパターンにてパッチC12を選択した場合、−8ドットにオフセット量の8ドットを加算すると「0」になる。すなわち288ノズル分(密度1200dpi)の搬送を行う。領域Cに関しても同様に、テストパターンにてパッチC12を選択した場合、−40ドットに20ドットを加算した−20ドットが補正値となる。それを密度1200dpiの64ノズル分に換算した値である−1ドット(−20ドット×64ノズル/1280ノズル=−1ドット)が密度1200dpiの64ノズル分の搬送時の補正値となる。
以上説明したように、本実施形態では、テストパターンを用いて選択した搬送量の誤差に加えて、記録媒体自身の伸縮量による誤差の補正が行われるため、さらに高精度な搬送が可能となる。よって、従来技術に比較してすじ等の画像劣化を軽減することが可能となる。
なお、図15においては記録媒体の種類毎に補正値およびオフセット量を設定する例を示しているが、これに代えて、またはこれとともに記録媒体のサイズ毎、さらに記録品位毎に設定それらを設定したものとしても良い。
また、図14(a)に示した手順は、ユーザによって適宜起動されるものとしたり、その他の条件に応じて適時に起動されるものとしたり、あるいは他の処理と関連付けて起動されるものとしたりすることなどが可能である。
例えば、ユーザが印刷を所望して記録媒体を選択し、印刷処理の実行を開始させた場合に、その記録媒体に対し既に補正量およびオフセット量が設定(記憶)済みであればそのまま印刷に移行する一方、そうでなければ図14の処理の実行を促すようにしてもよい。
また、図14(a)の処理は記録装置側の操作手段により起動することもできるし、ホスト装置で稼動するプリンタドライバの設定画面から起動するようにしてもよい。
さらに、補正量およびオフセット量は記録装置に対して設定し、例えば記録装置のEEPROM103に記憶させるようにしてもよいし、ホスト装置1000のプリンタドライバに対して設定・保存されるようにしてもよい。後者の場合は、印刷処理に際してホスト装置1000が印刷データ等を記録装置に供給するときに、それらのデータを含めて供給するようにすればよい。
(他の実施形態)
以上説明した実施形態は、搬送ローラを含む上流側搬送手段および排出ローラを含む下流側搬送手段を備えたシリアル型インクジェット記録装置に本発明を適用したものである。しかし記録媒体が上流側搬送手段から離れる際の搬送および下流側搬送手段のみの搬送の際、予測される記録媒体の伸縮による記録位置のずれに対して適切な搬送量を設定するものであれば、本発明の範囲に含まれるものであると理解するべきである。
また、記録媒体の伸縮量は環境条件によっても変化することがある。そこで、例えば図2の構成において温度センサおよび湿度センサを付加して記録媒体の伸縮量を予測し、温湿度領域ごとに補正値のオフセットを行うようにしてもよい。ここで、温度を1℃単位、湿度を1%単位で計測可能が温湿度センサを備えた実施形態について説明する。
図16は温湿度センサを設けた実施形態における搬送量補正のパラメータを示すテーブルである。この例では、温湿度領域を低温低湿領域(温度14℃以下、湿度39%以下)、常温領域(温度15℃〜25℃、湿度40〜60%)および高温高湿領域(温度26℃以上、湿度61%以上)の3つに分けてオフセット量を設定している。そして図16に示すように、インクの打ち込みにより伸縮しやすい「光沢メディア」と「マットメディア」に関しては、オフセット量が低温低湿領域に関して他の領域よりも大きく設定されている。すなわち、低温低湿領域では「光沢メディア」と「マットメディア」に含有される水分量が少なく縮んだ状態にあるため、インクを付与した際の伸び量が大きくなるので、インクを殆ど付与しない状態ではオフセット量が大きくなるよう設定されている。逆に、高温高湿領域では、含有される水分量が多く、伸びた状態にあるため、インクを付与した際の伸び量が小さくなるので、オフセット量が小さくなるよう設定されている。
このようにテストパターンを用いて設定した搬送量の誤差に加えて、温湿度環境を含めた記録媒体自身の伸縮量による誤差の補正も行うことで、さらに高精度な搬送が可能となる。
さらに、記録媒体の伸縮を予測するために記録媒体の後端領域に打ち込まれるドット数をカウントする手段を設けることにより、記録媒体後端領域へ付与されるインク量ごとに補正値のオフセットを行ってもよい。
図17はインク量をカウントする手段を設けた場合の実施形態における搬送量補正のパラメータを示すテーブルである。図17においては、記録媒体の後端領域に付与できるインクの最大量を100%とし、これに対する比率によって補正値のオフセット量を決定している。ここでいう後端領域とは、図6に示す記録媒体Pの位置において、排出ローラ12と拍車13とのニップ位置から上流側の領域を指す。換言すれば、図3の領域Bおよび領域Cを搬送する際、記録媒体Pへのインク付与による伸縮が搬送に影響を与える領域である。
図17に示すように、インクの付与により伸縮しやすい「光沢メディア」および「マットメディア」に関しては、後端領域におけるインク付与量が0%〜19%の場合、ほぼテストパターンにより設定される値と等しいため、オフセット量は0に設定されている。これに対して、後端領域におけるインク付与量が20%〜50%の場合には、それらの記録媒体では伸び量が大きくなるため、より大きなオフセット量が設定される。後端領域におけるインク付与量が51%〜100%の場合には、伸び量がさらに大きくなるために、さらに大きなオフセット量が設定される。
以上のように、テストパターンを用いて設定した搬送量の誤差に加えて、記録媒体の後端領域に付与されるインク付与量の多寡による記録媒体自身の伸縮量を勘案した誤差の補正も行うことで、さらに高精度な搬送が可能となる。
さらに、テストパターンを用いて設定した搬送量の誤差に加えて、温湿度環境に応じた伸縮量による誤差補正と、記録媒体後端領域へのインク付与量に応じた記録媒体自身の伸縮量による誤差補正とを組み合わせてオフセット量を設定する構成としてもよい。
また、上述の実施形態では記録媒体後端部を、第1の搬送状態から第2の搬送状態へと切り換わる際に記録される領域Bおよび切り換わった後に記録される領域Cとに分け、それぞれの領域に対応した搬送量の補正値ないしはオフセット量が適用されるものとした。しかし要は、第1の搬送状態から第2の搬送状態へと切り換わる以降の記録媒体の搬送誤差に起因した画像劣化を有効に抑制できるものであればよい。すなわち、必ずしも後端部を複数の領域に分けて、それぞれに対応した補正値ないしはオフセット量が適用されるものでなくてもよい。つまり、搬送誤差に起因した画像劣化を有効に抑制するという本発明所期の目的を達成できるものであれば、記録媒体後端部に同じ補正値ないしはオフセット量が適用されるものであってもよい。また、領域Bおよび領域Cのいずれか一方に補正値ないしはオフセット量が適用されるものでもよい。
さらに加えて、上記実施形態について説明した記録媒体の種類や、各種の数値は単なる例示であって、本発明がこれらに限定されないことは言うまでもない。
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成を示す斜視図である。 図1の実施形態に係るインクジェット記録装置の制御系の主要部の構成例を示すブロック図である。 記録媒体の被記録領域の分割態様を示す説明図である。 記録媒体が搬送される過程における記録媒体と搬送ローラおよび排出ローラとの位置関係を説明する模式的側面図である。 記録媒体が搬送される過程における記録媒体と搬送ローラおよび排出ローラとの位置関係を説明する模式的側面図である。 記録媒体が搬送される過程における記録媒体と搬送ローラおよび排出ローラとの位置関係を説明する模式的側面図である。 記録媒体が搬送される過程における記録媒体と搬送ローラおよび排出ローラとの位置関係を説明する模式的側面図である。 記録媒体が搬送される過程における記録媒体と搬送ローラおよび排出ローラとの位置関係を説明する模式的側面図である。 図3に示す記録媒体先端ないし中央部に対する記録動作と搬送動作を説明する図である。 図3に示す記録媒体後端部に対する記録動作と搬送動作を説明する図である。 図3に示す記録媒体後端部に対する搬送量補正値を設定するためのテストパターンの一例を示す図である。 (a)〜(c)は図11のテストパターンのパッチの形成方法を説明するための図である。 テストパターン形成時の記録動作と搬送動作とを説明するための図である。 (a)は第1の実施形態に係るテストパターンの形成およびこれに基く補正値の設定の処理手順の一例を示すフローチャート、(b)は設定された搬送量補正値を用いる印刷処理手順の一例を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る搬送量補正のパラメータのテーブルを示す説明図である。 本発明の他の実施形態に係り、環境条件に応じた搬送量補正のパラメータのテーブルを示す説明図である。 本発明のさらに他の実施形態に係り、インク付与量に応じた搬送量補正のパラメータのテーブルを示す説明図である。
符号の説明
1 搬送ローラ
2 ピンチローラ
3 プラテン
4 記録ヘッド
12 排出ローラ
13 拍車

Claims (7)

  1. 搬送経路に沿って記録媒体を搬送するとともに、前記搬送経路上に設定された記録位置において記録ヘッドにより前記記録媒体への記録動作を行うインクジェット記録装置であって、
    前記記録位置の上流側に配置されて前記記録媒体を搬送する上流側搬送手段と、
    前記記録位置の下流側に配置されて前記記録媒体を搬送する下流側搬送手段と、
    前記上流側搬送手段と前記下流側搬送手段とにより前記記録媒体を搬送する第1の搬送状態において記録媒体の搬送量を第1の補正値で補正し、前記第1の搬送状態から前記上流側搬送手段を通過した記録媒体を前記下流側搬送手段のみで搬送する第2の搬送状態へと切り換わった後において前記記録媒体の搬送量を第2の補正値で補正する補正手段と、
    前記第1の補正値は記録状態におけるインク付与による前記記録媒体の伸縮量に応じた調整をすることなく、前記第2の補正値は前記伸縮量に応じた調整を行う調整手段と、
    を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記第1の搬送状態から前記第2の搬送状態へと切り換わる際の搬送において前記補正手段による記録媒体の搬送量の補正および前記調整手段による調整が行われることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記上流側搬送手段における搬送量より前記下流側搬送手段の搬送量の方が大であり、前記第1の搬送状態において前記下流側搬送手段はすべりを生じながら搬送を行うことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  4. 記録媒体の種類のそれぞれに応じた前記第2の補正値による補正および前記調整が行われることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 温度および湿度の少なくとも1つを含む環境条件に応じた前記第2の補正値による補正および前記調整が行われることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 記録媒体の種類に応じて前記第2の補正値による補正および前記調整を行うための値を記憶する記憶手段と、
    記録媒体に対し、前記第2の補正値を選択するためのテストパターンを記録させるテストパターン記録手段と、
    前記テストパターンの記録に際して記録媒体の種類を入力する手段と、
    をさらに具え、前記入力に対応して前記テストパターン記録手段が前記テストパターンの記録を実施し、前記記憶手段は、前記選択に応じて前記値の更新記憶が可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 搬送経路に沿って記録媒体を搬送するとともに、前記搬送経路上に設定された記録位置において記録ヘッドにより前記記録媒体への記録動作を行うとともに、前記記録位置の上流側に配置されて前記記録媒体を搬送する上流側搬送手段と、前記記録位置の下流側に配置されて前記記録媒体を搬送する下流側搬送手段と、を具えたインクジェット記録装置の制御方法であって、
    前記上流側搬送手段と前記下流側搬送手段とにより前記記録媒体を搬送する第1の搬送状態において記録媒体の搬送量を第1の補正値で補正し、前記第1の搬送状態から前記上流側搬送手段を通過した記録媒体を前記下流側搬送手段のみで搬送する第2の搬送状態へと切り換わった後において前記記録媒体の搬送量を第2の補正値で補正する補正工程と、
    前記第1の補正値は記録状態におけるインク付与による前記記録媒体の伸縮量に応じた調整をすることなく、前記第2の補正値は前記伸縮量に応じた調整を行う調整工程と、
    を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置の制御方法。
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