JP6070366B2 - 補正値取得方法、及び、液体吐出装置の製造方法 - Google Patents

補正値取得方法、及び、液体吐出装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、補正値取得方法、及び、液体吐出装置の製造方法に関する。
液体吐出装置の一例として、ヘッドに設けられたノズルから記録媒体に向けてインク(液体)を吐出するインクジェットプリンターが知られている。一般的に、ヘッドには多数のノズルが所定方向に並んだノズル列が設けられており、例えば、ヘッドと記録媒体とが所定方向と交差する方向に相対移動しながらヘッドがインクを吐出することによりノズル列幅の画像が印刷される。また、複数のヘッドを所定方向(ノズル列方向)に並べることにより大きな幅の画像を印刷することができ、印刷時間を短縮できる。但し、あるヘッドが傾斜して取り付けられた場合、その傾斜したヘッドのドット形成位置が他のヘッドのドット形成位置に対してずれて、印刷画像の画質が劣化してしまう。そこで、ヘッドの取り付け誤差を微調整する機構を備えるプリンターが提案されている(特許文献1を参照)。
特開2011−93174号公報
しかし、調整機構によりヘッドの取り付け誤差を解消する場合、プリンターに設けられるヘッドの数が増えるほどに、その調整作業が煩雑となる。また、ヘッドの数が増えると、ヘッドの取り付け誤差を取得するために印刷するテストパターンが画像読取装置の読取可能範囲よりも大きくなり、ヘッドの取り付け誤差を取得できないといった問題も生じる。
そこで、本発明では、複数のヘッドを備える液体吐出装置で発生したヘッドの取り付け誤差による画像の劣化を容易に抑制することを目的とする。
前記課題を解決する為の主たる発明は、第1の液体を吐出するノズルが所定方向に並ぶノズル列がそれぞれ設けられた第1、第2、第3のヘッドが前記所定方向に並ぶ第1のヘッドユニットを備える液体吐出装置の補正値取得方法であって、前記第1のヘッドと前記第2のヘッドによって第1の媒体に第1のパターンを形成する工程と、前記第2のヘッドと前記第3のヘッドによって第2の媒体に第2のパターンを形成する工程と、画像読取装置が前記第1の媒体を読み取った第1の読取結果と、画像読取装置が前記第2の媒体を読み取った第2の読取結果と、を取得する工程と、前記第1の読取結果に基づいて、前記第2のヘッドのドット形成位置に対する前記第1のヘッドのドット形成位置の前記所定方向と交差する方向における第1のずれ量を取得する工程と、前記第2の読取結果に基づいて、前記第2のヘッドのドット形成位置に対する前記第3のヘッドのドット形成位置の前記交差する方向における第2のずれ量を取得する工程と、前記第1のずれ量と前記第2のずれ量を補正する補正値を取得する工程と、を有することを特徴とする補正値取得方法である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
図1Aは印刷システムの全体構成を示すブロック図であり、図1Bはプリンターの概略断面図である。 ヘッドユニットにおけるヘッドの配置を説明する図である。 ヘッドが傾斜している場合に印刷される罫線を説明する図である。 X方向の補正値取得方法のフローである。 図5A及び図5BはCMYKのヘッドユニットによるテストパターンを示す図である。 図6A及び図6BはCWClのヘッドユニットによるテストパターンを示す図である。 図7A及び図7Bは罫線の読取データを示す図である。 ノズル毎のずれ量の取得方法を説明する図である。 図9Aは補正値により画像データを補正する様子を説明する図であり、図9Bは補正された画像データにより印刷された罫線を示す図である。
===開示の概要===
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
第1の液体を吐出するノズルが所定方向に並ぶノズル列がそれぞれ設けられた第1、第2、第3のヘッドが前記所定方向に並ぶ第1のヘッドユニットを備える液体吐出装置の補正値取得方法であって、前記第1のヘッドと前記第2のヘッドによって第1の媒体に第1のパターンを形成する工程と、前記第2のヘッドと前記第3のヘッドによって第2の媒体に第2のパターンを形成する工程と、画像読取装置が前記第1の媒体を読み取った第1の読取結果と、画像読取装置が前記第2の媒体を読み取った第2の読取結果と、を取得する工程と、前記第1の読取結果に基づいて、前記第2のヘッドのドット形成位置に対する前記第1のヘッドのドット形成位置の前記所定方向と交差する方向における第1のずれ量を取得する工程と、前記第2の読取結果に基づいて、前記第2のヘッドのドット形成位置に対する前記第3のヘッドのドット形成位置の前記交差する方向における第2のずれ量を取得する工程と、前記第1のずれ量と前記第2のずれ量を補正する補正値を取得する工程と、を有することを特徴とする補正値取得方法である。
このような補正値取得方法によれば、所定方向に複数のヘッドが並ぶ場合にも画像読取装置がパターンを読み取ることができ、第2のヘッドのドット形成位置に対する他のヘッドのドット形成位置のずれ量を補正する補正値を取得することができる。従って、調整機構によりヘッドの取り付け誤差を解消する必要がなく、ヘッドの取り付け誤差による画像の劣化を容易に抑制することができる。
かかる補正値取得方法であって、前記液体吐出装置は、第2の液体を吐出するノズルが前記所定方向に並ぶノズル列がそれぞれ設けられた第4、第5、第6のヘッドが前記所定方向に並び、前記第1のヘッドユニットと前記交差する方向に並ぶ第2のヘッドユニットを備え、前記第1のパターンを形成する工程において、前記第4のヘッドと前記第5のヘッドによって前記第1の媒体に第3のパターンを形成し、前記第2のパターンを形成する工程において、前記第5のヘッドと前記第6のヘッドによって前記第2の媒体に第4のパターンを形成し、前記第1の読取結果に基づいて、前記第2のヘッドのドット形成位置に対する前記第4のヘッド及び前記第5のヘッドのドット形成位置の前記交差する方向における第3のずれ量を取得し、前記第2の読取結果に基づいて、前記第2のヘッドのドット形成位置に対する前記第5のヘッド及び前記第6のヘッドのドット形成位置の前記交差する方向における第4のずれ量を取得し、前記第3のずれ量と前記第4のずれ量を補正する補正値を取得することを特徴とする補正値取得方法である。
このような補正値取得方法によれば、所定方向と交差する方向に複数のヘッドユニットが並ぶ場合にも画像読取装置がパターンを読み取ることができ、第2のヘッドのドット形成位置に対する他のヘッドのドット形成位置のずれ量を補正する補正値を取得することができる。従って、調整機構によりヘッドの取り付け誤差を解消する必要がなく、ヘッドの取り付け誤差による画像の劣化を容易に抑制することができる。
かかる補正値取得方法であって、前記第1の読取結果に基づいて取得した前記第5のヘッドの前記第3のずれ量と、前記第2の読取結果に基づいて取得した前記第5のヘッドの前記第4のずれ量と、の差が閾値以上である場合、エラーとすること、を特徴とする補正値取得方法である。
このような補正値取得方法によれば、パターンの形成不良や読み取り不良が発生している結果に基づいて補正値を取得してしまうことを抑制することができる。
かかる補正値取得方法であって、前記第1のパターンと前記第3のパターンを有するパターン群を前記第1の媒体に複数形成し、前記第2のパターンと前記第4のパターンを有するパターン群を前記第2の媒体に複数形成し、前記パターン群毎に取得した各前記ヘッドの前記ずれ量の平均値に基づいて各前記ヘッドの前記補正値を取得すること、を特徴とする補正値取得方法である。
このような補正値取得方法によれば、パターンの形成誤差や読み取り誤差の影響が低減されたずれ量や補正値を取得することができる。
かかる補正値取得方法であって、前記パターンは、前記ヘッド毎に形成される小パターンを有し、前記第2のヘッドにより形成された前記小パターンのうち或るノズルに形成された点を基準位置として、各前記小パターンにおける複数点の前記基準位置からの前記交差する方向の距離をそれぞれ取得し、取得した前記距離と理論距離との差を前記ずれ量とし、前記ヘッド毎に複数の前記ずれ量を取得すること、を特徴とする補正値取得方法である。
このような補正値取得方法によれば、所定方向に対してヘッド(ノズル列)が傾いて取り付けられたことによる画像の劣化をより精度よく抑制することができる。
かかる補正値取得方法であって、前記ヘッド毎に取得した複数の前記ずれ量に基づいて、各前記ヘッドに設けられた前記ノズル毎に、前記或るノズルのドット形成位置に対する各前記ノズルのドット形成位置の前記交差する方向におけるずれ量を取得すること、を特徴とする補正値取得方法である。
このような補正値取得方法によれば、ノズル毎のずれ量に基づく補正値によって、ヘッドの取り付け誤差による画像の劣化をより精度よく抑制することができる。
また、第1の液体を吐出するノズルが所定方向に並ぶノズル列がそれぞれ設けられた第1、第2、第3のヘッドが前記所定方向に並ぶ第1のヘッドユニットを備える液体吐出装置の製造方法であって、前記第1のヘッドと前記第2のヘッドによって第1の媒体に第1のパターンを形成する工程と、前記第2のヘッドと前記第3のヘッドによって第2の媒体に第2のパターンを形成する工程と、画像読取装置が前記第1の媒体を読み取った第1の読取結果と、画像読取装置が前記第2の媒体を読み取った第2の読取結果と、を取得することと、前記第1の読取結果に基づいて、前記第2のヘッドのドット形成位置に対する前記第1のヘッドのドット形成位置の前記所定方向と交差する方向における第1のずれ量を取得する工程と、前記第2の読取結果に基づいて、前記第2のヘッドのドット形成位置に対する前記第3のヘッドのドット形成位置の前記交差する方向における第2のずれ量を取得する工程と、前記第1のずれ量と前記第2のずれ量を補正する補正値を取得する工程と、前記液体吐出装置が備える記憶部に前記補正値を記憶させる工程と、を有することを特徴とする液体吐出装置の製造方法である。
このような液体吐出装置の製造方法によれば、所定方向に複数のヘッドが並ぶ場合にも画像読取装置がパターンを読み取ることができ、第2のヘッドのドット形成位置に対する他のヘッドのドット形成位置のずれ量を補正する補正値を取得することができる。従って、調整機構によりヘッドの取り付け誤差を解消する必要がなく、ヘッドの取り付け誤差による画像の劣化を容易に抑制することができる。
===印刷システム===
以下、液体吐出装置をインクジェットプリンター(以下、プリンター)とし、プリンターにコンピューターが接続された印刷システムを例に挙げて、実施形態を説明する。
図1Aは、印刷システムの全体構成を示すブロック図であり、図1Bは、プリンター1の概略断面図である。図2は、ヘッドユニット41におけるヘッド43の配置を説明する図である。なお、図2では、ヘッドユニット41を上から見たときのヘッド43とノズルの位置を仮想的に示す。プリンター1はコンピューター70と通信可能に接続されており、コンピューター70内にインストールされているプリンタードライバーが、プリンター1に画像を印刷させるための印刷データを作成し、プリンター1に出力する。プリンター1は、コントローラー10と、給送ユニット20と、搬送ユニット30と、印刷ユニット40と、巻取りユニット50と、検出器群60と、を有する。
プリンター1内のコントローラー10は、プリンター1における全体的な制御を行うためのものである。インターフェース部11は、外部装置または内部装置として設けられたコンピューター70との間でデータの送受信を行う。CPU12は、プリンター1の全体的な制御を行うための演算処理装置であり、ユニット制御回路14を介して各ユニットを制御する。メモリー13は、CPU12のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。検出器群60によってプリンター1内の状況が監視され、コントローラー10は検出器群60からの検出結果に基づき制御を行う。
給送ユニット20は、ロール状に巻かれた連続する用紙S(以下、連続紙)を回転可能に支持すると共に回転により連続紙Sを繰り出す巻軸21と、巻軸21から繰り出された連続紙Sを巻き掛けて上流側搬送ローラー対31に導く中継ローラー22と、を有する。なお、プリンター1が画像を印刷する記録媒体は連続紙Sに限らず、カット紙でもよいし、布やフィルム等でもよい。
搬送ユニット30は、連続紙Sを巻き掛けて送る複数の中継ローラー32,33と、印刷領域よりも搬送方向の上流側に配設された上流側搬送ローラー対31と、印刷領域よりも搬送方向の下流側に配設された下流側搬送ローラー対34と、を有する。上流側搬送ローラー対31及び下流側搬送ローラー対34は、それぞれ、モーター(不図示)に連結されて駆動回転する駆動ローラー31a,34aと、駆動ローラーの回転に伴って回転する従動ローラー31b,34bと、を有する。そして、上流側搬送ローラー対31及び下流側搬送ローラー対34がそれぞれ連続紙Sを挟持した状態で駆動ローラー31a,34aが駆動回転することにより連続紙Sに搬送力が付与される。
印刷ユニット40は、インクの色毎に設けられたヘッドユニット41と、印刷領域にて連続紙Sを印刷面の反対側面から支持するプラテン42と、を有する。本実施形態のプリンター1は、シアンインク(C)、マゼンタインク(M)、イエローインク(Y)、ブラックインク(K)、白インク(W)、無色透明のクリアインク(Cl)の6種類のインクを吐出可能とし、図1Bに示すように、6個のヘッドユニット41が搬送方向に並んでいる。各ヘッドユニット41では、図2に示すように、7個の短尺のヘッド43(1)〜43(7)が、連続紙Sの搬送方向(X方向)と交差する方向である連続紙Sの幅方向(Y方向)に並んでいる。また、各ヘッド43における連続紙Sとの対向面(下面)では、インクを吐出する360個のノズルがY方向に所定の間隔(ノズルピッチ)おきに並んでいる。説明のため、Y方向の奥側に位置するヘッド43から順に小さい番号を付し(例えば、シアンヘッドの場合、43(C1),43(C2)…43(C7)と付し)、Y方向の奥側に位置するノズルから順に小さい番号を付す(#1,#2…#360)。
Y方向(所定方向に相当)に隣り合うヘッド43はX方向(所定方向と交差する方向に相当)にずれて配置され、Y方向に隣り合うヘッド43にそれぞれ属するノズル列の端部の位置が重複している。例えば、ヘッド43(C1)のY方向手前側の端部ノズル(#1,#2)の位置と、ヘッド43(C2)のY方向奥側の端部ノズル(#359,#360)の位置と、が重複している。そのため、ヘッドユニット41の下面では、連続紙Sの幅長さ以上に亘って、ノズルがY方向に所定の間隔おきに並んでいる。従って、ヘッドユニット41の下を停まることなく搬送される連続紙Sに対してヘッドユニット41がノズルからインクを吐出することにより、連続紙Sに2次元の画像が印刷される。
なお、本実施形態では、ヘッドユニット41に属するヘッド43の数を7個としているがこれに限らない。また、ヘッド43に属するノズル列の数を複数とし、その複数のノズル列をY方向にずらしてもよい。また、図2ではY方向に隣り合うヘッド43において重複するノズルの数を2個としているがこれに限らない。また、各色のヘッドユニット41をY方向にずらして配置してもよい。また、ノズルからのインク吐出方式は、例えば、ピエゾ素子に電圧をかけてインク室を膨張・収縮させることによりインクを吐出させるピエゾ方式でもよいし、発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させ、その気泡によりインクを吐出させるサーマル方式でもよい。
巻取りユニット50は、下流側搬送ローラー対34から送られた連続紙Sを巻き掛けて送る中継ローラー51と、中継ローラー51から送られた連続紙Sを巻取る巻取り駆動軸52と、を有する。巻取り駆動軸52の回転駆動に伴って印刷済みの連続紙Sはロール状に順次巻き取られる。
===X方向の補正値取得方法===
<<概要>>
図3は、ヘッド43(2)が傾斜して取り付けられた場合に印刷される罫線を説明する図であり、図4は、X方向の補正値取得方法のフローである。本来であれば、図2に示すように、ノズル列がY方向に沿うようにヘッド取り付け部材(不図示)にヘッド43が取り付けられるところ、図3に示すように、ノズル列がY方向に対して傾斜してヘッド43(2)が取り付けられてしまうことがある。このヘッド43(2)の取り付け誤差を解消しないと、Y方向に延びる罫線(2)もY方向に対して傾斜して印刷され、印刷画像の画質が劣化してしまう。特に、傾斜したヘッド43(2)とY方向に隣り合うヘッド43(1),43(3)による罫線(1),罫線(3)との繋ぎ目部分のX方向のずれ量が大きくなってしまう。また、ヘッド43が傾斜していなくても、ヘッド43が所定の位置からX方向にずれて取り付けられてしまうと(不図示)、そのヘッド43による罫線が他のヘッド43による罫線からX方向にずれて印刷され、印刷画像の画質が劣化してしまう。
このようなヘッド43の取り付け誤差を調整する調整機構をヘッド43毎に設け、ヘッド43の取り付け誤差を機械的に解消することで、図3のような罫線のがたつきを抑制することができる。しかし、本実施形態のプリンター1のようにヘッド43の数が多いと、多数の調整機構をヘッドユニット41に設ける必要があり、また、ヘッド43毎の調整作業も煩雑となるため、製造コストが上がってしまう。そこで、本実施形態では、調整機構を使用せずに、ヘッド43のドット形成位置のX方向における理想位置からのずれ量に基づく補正値によって画像データを補正する。
なお、以下に示す補正値取得方法は、例えば、プリンター1の製造時においてプリンター1の個体毎に行なわれたり、ユーザーのもとでヘッド43を交換したとき等に行われたりする。また、補正値取得時には、対象のプリンター1に、補正値取得プログラムがインストールされたコンピューター(不図示)とスキャナー(画像読取装置,不図示)とが接続される。補正値取得プログラムは、以下に示す処理をコンピューターに実現させるためのプログラムであり、コンピューターで読み取り可能な記憶媒体に記憶されていたり、各種通信手段を通じてダウンロード可能であったりする。
<<S01:テストパターンの印刷>>
図5Aは、CMYKのヘッドユニット41に属するY方向奥側のヘッド43(1)〜43(4)により印刷される第1テストパターンTaを示し、図5Bは、CMYKのヘッドユニット41に属するY方向手前側のヘッド43(4)〜43(7)により印刷される第2テストパターンTbを示す。図6Aは、CWClのヘッドユニット41に属するY方向奥側のヘッド43(1)〜43(4)により印刷される第3テストパターンTcを示し、図6Bは、CWClのヘッドユニット41に属するY方向手前側のヘッド43(4)〜43(7)により印刷される第4テストパターンTdを示す。
本実施形態のヘッドユニット41のように多数のヘッド43(1)〜43(7)がY方向に並ぶ場合、ヘッドユニット41に属する全ヘッド43(1)〜43(7)が1枚の用紙(連続紙Sをカットした用紙)に対してテストパターンを印刷すると、テストパターンのY方向の長さがスキャナーの読取可能範囲を超えてしまい、スキャナーがテストパターンを読み切れない虞がある。そこで、各ヘッドユニット41においてY方向に並ぶ7個のヘッド41を2つのグループに分けて、グループ毎にテストパターンを印刷させる。
同様に、本実施形態のプリンター1のように多数のヘッドユニット41がX方向に並ぶ場合、プリンター1が有する全ヘッドユニット41(CMYKWCl)が1枚の用紙に対してテストパターンを印刷すると、テストパターンのX方向の長さがスキャナーの読取可能範囲を超えてしまい、スキャナーがテストパターンを読み切れない虞がある。また、以下の処理では、各ヘッド43により印刷された罫線と基準位置とのX方向の距離を取得する。そのため、テストパターンがX方向に長くなると、基準位置から離れた位置にまで罫線が印刷され、罫線と基準位置とのX方向の距離に用紙の搬送誤差やスキャナーの読取誤差が強く影響してしまう虞がある。そこで、X方向に並ぶ6個のヘッドユニット41を2つのグループに分けて、グループ毎にテストパターンを印刷させる。
但し、プリンター1が有するヘッド43の中の1つを基準ヘッドとし、基準ヘッドは全ての用紙にパターン(罫線)を印刷するようにする。ヘッドユニット41が有するヘッド43のうちY方向の中央部に位置するヘッド43を基準ヘッドに設定するとよい。本実施形態では、シアンのヘッドユニット41(C)の4番ヘッド43(4)を基準ヘッドとする。
まず、補正値取得対象のプリンター1に接続されたコンピューターは、補正値取得プログラムに従って、図5Aに示すように、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの4個のヘッドユニット41にそれぞれ属する7個のヘッド43(1)〜43(7)のうちのY方向奥側の4個のヘッド43(1)〜43(4)により第1用紙S1に対して第1テストパターンTaを印刷させる。第1テストパターンTaは、シアンのヘッド43(1)〜43(4)によるシアンパターンt(c)と、マゼンタのヘッド43(1)〜43(4)によるマゼンタパターンt(m)と、イエローのヘッド43(1)〜43(4)によるイエローパターンt(y)と、ブラックのヘッド43(1)〜43(4)によるブラックパターンt(k)とを有する。また、第1用紙S1に対して第1テストパターンTaがX方向に3個並んで印刷されるようにする。但し、第1テストパターンTaを印刷する数は3個に限らず、例えば1個でもよいし5個でもよい。
各色のパターン(t(c),t(m),t(y),t(k))は、4個のヘッド43(1)〜43(4)によりそれぞれ印刷されるY方向に延びる4本の罫線を有する(例えばシアンパターンt(c)は罫線L(c1),L(c2),L(c3),L(c4)を有する)。罫線Lは、各ヘッド43に設けられたノズル列に属する全ノズル(#1〜#360)から同時にインクが吐出されることにより形成されるとする。但し、これに限らず、例えば、ノズル列の1個おきのノズルからインクを吐出させてもよいし、ノズル列のうちの上部ノズル群と下部ノズル群からインクを吐出させて1個のヘッド43が2本の罫線を形成するようにしてもよい。また、ヘッドユニット41では、Y方向に隣り合うヘッド43(ノズル列)の端部が一部重複しているため、Y方向に隣り合うヘッド43による罫線LがX方向にずれて印刷されるようにする。図5では、奇数ヘッド43(1),43(3)による罫線Lが偶数ヘッド43(2),43(4)による罫線LよりもX方向の他方側にずれている。
次に、コンピューターは、図5Bに示すように、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの4個のヘッドユニット41にそれぞれ属する7個のヘッド43(1)〜43(7)のうちのY方向手前側の4個のヘッド43(4)〜43(7)により第2用紙S2に対して第2テストパターンTbを3個印刷させる。第2テストパターンTbは、第1テストパターンTaと同様の構成であり、4色のパターン(t(c),t(m),t(y),t(k))を有し、各色のパターンは4個のヘッド43(4)〜43(7)によりそれぞれ印刷される罫線Lを有する。
次に、コンピューターは、図6Aに示すように、シアン,白,クリアの3個のヘッドユニット41にそれぞれ属する7個のヘッド43のうちのY方向奥側の4個のヘッド43(1)〜43(4)により第3用紙S3に対して第3テストパターンTcを3個印刷させる。また、コンピューターは、図6Bに示すように、シアン,白,クリアの3個のヘッドユニット41にそれぞれ属する7個のヘッド43のうちのY方向手前側の4個のヘッド43(4)〜43(7)により第4用紙S4に対して第4テストパターンTdを3個印刷させる。第3テストパターンTcと第4テストパターンTdも第1テストパターンTaと同様の構成である。
このように、各ヘッドユニット41にてY方向に並ぶヘッド43を2グループに分けてテストパターンを印刷させ、また、X方向に並ぶヘッドユニット41を2グループに分けてテストパターンTa〜Td(パターン群)を印刷させることで、テストパターンの大きさがスキャナーの読取可能範囲内に納まり、スキャナーがテストパターンを読み取ることができる。また、基準位置(基準ヘッドによるドット形成位置)からX方向に非常に離れた位置にまで罫線が印刷されてしまうことを防止でき、用紙の搬送誤差やスキャナーの読取誤差の影響を低減することができる。そして、基準ヘッドであるシアンの4番ヘッド43(4)による罫線を全ての用紙S1〜S4に印刷することで、後段の処理において、各用紙S1〜S4の読取データ毎に、基準ヘッドのドット形成位置に対する他のヘッド43のドット形成位置のX方向のずれ量を取得することができる。
なお、本実施形態では、基準ヘッドとY方向の位置が同じであるマゼンタ,イエロー,ブラックの4番ヘッド43(4)は第1用紙S1と第2用紙S2に罫線を印刷し、白,クリアの4番ヘッド43(4)は第3用紙S3と第4用紙S4に罫線を印刷している。また、基準ヘッドと同じ色を吐出するシアンの1番〜3番ヘッド43(1)〜43(3)は第1用紙S1と第3用紙S3に罫線を印刷し、シアンの5番〜7番ヘッド43(5)〜43(7)は第2用紙S2と第4用紙S4に罫線を印刷している。但し、これに限らず、例えば、基準ヘッドだけが複数の用紙S1〜S4に罫線を印刷するようにしてもよい。
<<S02:スキャナーによる読取データの取得>>
プリンター1によって第1〜第4用紙S1〜S4にそれぞれテストパターンTa〜Tdが印刷された後、作業者によって第1〜第4用紙S1〜S4が順にスキャナーにセットされるように、コンピューターは表示装置等に指示を表示させる。そうして、コンピューターは、スキャナーが第1〜第4用紙S1〜S4を順に読み取った4つの読取データを取得する。なお、プリンター1のX方向(用紙の搬送方向)に対応する読取データ上の方向もX方向とし、プリンター1のY方向(用紙の幅方向)に対応する読取データ上の方向もY方向とする。
<<S03:ヘッド43毎のずれ量の取得>>
図7Aは、ヘッド43に取り付け誤差が発生していない場合の罫線の読取データを示す図であり、図7Bは、ヘッド43に取り付け誤差が発生している場合の罫線の読取データを示す図である。図7では、基準ヘッドであるシアンの4番ヘッド43(4)による罫線L(c4)と、シアンの3番ヘッド43(3)による罫線L(c3)と、マゼンタの4番ヘッド43(4)及び3番ヘッド43(3)による罫線L(m4),L(m3)を例に挙げる。
第1〜第4用紙S1〜S4の読取データを取得した後、コンピューターは、各罫線Lにおける上部点(Y方向奥側の点)と下部点(Y方向手前側の点)の読取データ上でのX方向の位置をそれぞれ取得する。説明のため、基準ヘッドによる罫線L(c4)における上部点のX方向の位置を「p(c4u)」とし、下部点のX方向の位置を「p(c4d)」とし、シアンの3番ヘッド43(3)による罫線L(c3)における上部点のX方向の位置を「p(c3u)」とし、下部点のX方向の位置を「p(c3d)」とし、マゼンタの4番ヘッド43(4)による罫線L(m4)における上部点のX方向の位置を「p(m4u)」とし、下部点のX方向の位置を「p(m4d)」とする。
なお、本実施形態では、罫線Lのうちノズル#20で形成された点を上部点とし、ノズル#340で形成された点を下部点とする。そのため、例えば、理想的にヘッド43が取り付けられた場合に、ノズル#20及びノズル#340による読取データ上でのY方向のドット形成位置を上部点及び下部点として、X方向の位置を取得する方法が挙げられる。この場合、ヘッド43が傾いていると、ノズル#20及びノズル#340ではないノズルがドットを形成した点を上部点及び下部点としてX方向の位置を読み取る虞がある。しかし、この誤差はX方向のずれ量に比べて小さいので問題ないとする。その他、読取データ上から罫線の端部を取得し(即ち、ノズル#1がドットを形成した点を取得し)、その点からノズル#20及びノズル#340までの距離だけ離れた点を上部点及び下部点としてX方向の位置を取得するようにしてもよい。
次に、コンピューターは、基準ヘッドであるシアンの4番ヘッド43(4)による罫線L(c4)における上部点のX方向の位置(p(c4u))を原点Oとして、罫線L毎に、原点Oから各罫線Lの上部点までのX方向の距離と、原点Oから各罫線Lの下部点までのX方向の距離とを取得する。原点Oから罫線Lの上部点,下部点までのX方向の距離は、罫線Lの上部点,下部点のX方向の位置から原点OのX方向の位置(p(c4u))を減算することにより算出される。以下の説明のため、X方向の一方側をマイナス方向とし、X方向の他方側をプラス方向とする。なお、ここでは、罫線L(c4)の上部点を原点Oとしているが、これに限らず罫線L(c4)の下部点を原点Oにしてもよい。
図7Bを用いて具体的に説明すると、シアンの3番ヘッド43(3)による罫線L(c3)における下部点の原点OからのX方向の距離d(c3d)は「p(c3d)−p(c4u))」となり、マゼンタの4番ヘッド43(4)による罫線L(m4)における下部点の原点OからのX方向の距離d(m4d)は「p(m4d)−p(c4u))」となる。なお、基準ヘッドによる罫線L(c4)の下部点についても原点O(上部点)からのX方向の距離を算出する。また、本実施形態では、4種類のテストパターンTa〜Tdがそれぞれ3個ずつ印刷され、全てのテストパターンTa〜Tdに基準ヘッドによる罫線L(c4)が含まれる。そのため、テストパターン毎に、各テストパターンに含まれる罫線L(c4)の上部点を原点Oとする。
次に、コンピューターは、罫線L毎に、罫線Lの上部点の理想位置からのX方向のずれ量と、罫線Lの下部点の理想位置からのX方向のずれ量とを取得する。理想位置からのX方向のずれ量とは、原点Oから各罫線までの理論距離と実際の距離との差であり、実際の距離から理論距離を減算することにより算出される。つまり、ここで算出されるずれ量は、基準ヘッドによる罫線L(c4)の上部点(ノズル#20によるドット形成位置)に対する各ヘッド43のドット形成位置(ノズル#20又はノズル#340によるドット形成位置)のX方向における相対的なずれ量である。なお、図7Bでは、罫線L(c3),L(m4)の理想位置を点線で示している。
例えば、図7Bにおいて、原点Oから罫線L(c3)までのX方向における理論距離をD(c3)とし、原点Oから罫線L(m4)までのX方向における理論距離をD(m4)とする。この場合、罫線L(c3)の下部点の理想位置からのX方向のずれ量E(c3d)は「d(c3d)−D(c3))」となり、罫線L(m4)の下部点の理想位置からのX方向のずれ量E(m4d)は「d(m4d)−D(m4))」となる。なお、罫線L(c3)はY方向の手前側がX方向のプラス側に位置するように傾いているため下部点のずれ量E(c3d)はプラスの値となり、罫線L(m4)は逆に傾いているため下部点のずれ量E(m4d)はマイナスの値となる。
また、本実施形態では、4種類のテストパターンTa〜Tdがそれぞれ3個ずつ印刷されているため、コンピューターは、テストパターンTa〜Td毎に得られたずれ量を平均値化する。例えば、第1テストパターンTaに含まれるイエローの1番ヘッド43(1)による罫線L(y1)の上部点のずれ量が3個得られるため、その3個のずれ量を平均値化した値をイエローの1番ヘッド43(1)の上部点のずれ量とする。そうすることで、テストパターンTa〜Tdの印刷誤差(例えば印刷時の用紙の搬送誤差)やスキャナーによる読取誤差の影響が低減されたずれ量を取得することができる。
こうして、テストパターンTa〜Td毎に、各テストパターンTa〜Tdに含まれる罫線Lの上部点と下部点のX方向における理想位置からのずれ量が得られる。つまり、ヘッド43毎に2つのずれ量が得られる。そうすることで、ヘッド43が傾いて取り付けられたことによる画像劣化を抑制する補正値、及び、ノズル毎のずれ量に対する補正値を取得することができる。なお、基準ヘッドと同色のシアンのヘッド43や基準ヘッドとY方向の位置が同じである4番ヘッド43(4)は複数のテストパターンTa〜Tdに罫線を印刷するため、罫線を印刷したテストパターン毎にずれ量が2つずつ得られる。
<<S04:ノズル毎のずれ量の取得>>
図8は、ノズル毎のずれ量の取得方法を説明する図である。図8では、マゼンタの4番ヘッド43(4)による罫線L(m4)を例に挙げ、罫線L(m4)の上部点(ノズル#20によるドット形成位置)のずれ量を「(+)E(m4u)」とし、下部点(ノズル#340によるドット形成位置)のずれ量を「(−)E(m4d)」とする。この2つのずれ量を補間して、マゼンタの4番ヘッド43(4)の他のノズル#nによるドット形成位置のX方向における理想位置からのずれ量を取得する。
まず、コンピューターは、対象の罫線L(m4)における上部点と下部点のX方向の距離Xs(実測値)を取得する。上部点と下部点のX方向の距離Xsの算出方法としては、例えば、上部点のずれ量の絶対値と下部点のずれ量の絶対値を加算する方法や(|E(m4u)|+|E(m4d)|)、上部点のX方向の位置から下部点のX方向の位置を減算した値の絶対値を求める方法(|p(m4u)−p(m4d)|)が挙げられる。
また、上部点(ノズル#20によるドット形成位置)と下部点(ノズル#340によるドット形成位置)のY方向の距離Lsは、既知の値であり(Ls=(340−20)×ノズルピッチ)、上部点から対象ノズル#nによるドット形成位置までのY方向の距離Lnも、既知の値である(Ln=|(n−20)|×ノズルピッチ)。
以上の3つの値(Xs,Ls,Ln)に基づき、相似の関係を利用して、上部点から対象ノズル#nによるドット形成位置までのX方向の距離Xnを次の式により算出する。
Xn=(Xs×Ln)/Ls
なお、距離Xnの算出式は上記式に限らず、例えば、図中の角度θに基づき距離Xnを算出するようにしてもよい。
そして、上部点から対象ノズル#nによるドット形成位置までのX方向の距離Xnに上部点のずれ量E(m4u)を加味することで、対象ノズル#nによるドット形成位置のX方向における理想位置からのずれ量E(m4n)が得られる。例えば、図8のように罫線L(m4)の上部点が対象ノズル#nのドット形成位置よりもX方向の他方側(プラス側)に位置する場合には、上部点のずれ量E(m4u)から距離Xnを減算するとよい(E(m4n)=E(m4u)−Xn)。逆に、罫線Lの上部点が対象ノズル#nのドット形成位置よりもX方向の一方側(マイナス側)に位置する場合には、上部点のずれ量に距離Xnを加算するとよい。
上記処理を繰り返し、コンピューターは、マゼンタの4番ヘッド43(4)が有するノズル列に属する全ノズル(#1〜#360)のドット形成位置のX方向における理想位置からのずれ量を取得し、また、他のヘッド43に関してもノズル毎のずれ量を取得する。なお、本実施形態では、罫線Lの上部点と下部点のずれ量を直線補間して他のノズルのずれ量を取得しているが、これに限らず、曲線補間してもよい。また、基準ヘッドと同色のシアンのヘッド43や基準ヘッドとY方向の位置が同じである4番ヘッド43(4)は、複数のテストパターンTa〜Tdに罫線を印刷するため、罫線を印刷したテストパターン毎に全ノズルのずれ量が得られる。
<<S05:読取データの適正判断>>
本実施形態では、基準ヘッドとY方向の位置が同じであるマゼンタ,イエロー,ブラックの4番ヘッド43(4)は第1用紙S1と第2用紙S2に罫線Lを印刷する。そのため、マゼンタ,イエロー,ブラックの4番ヘッド34(4)は、第1用紙S1の読取データから取得したずれ量(ノズル毎のずれ量)と、第2用紙S2の読取データから取得したずれ量(ノズル毎のずれ量)とが得られる。同様に、白,クリアの4番ヘッド43(4)も第3用紙S3と第4用紙S4に罫線Lを印刷するため、第3用紙S3の読取データから取得したずれ量(ノズル毎のずれ量)と、第4用紙S4の読取データから取得したずれ量(ノズル毎のずれ量)とが得られる。適正にテストパターンTa〜Tdが印刷され、スキャナーに読み取られていれば、2つの読取データからそれぞれ取得した同一ノズルのずれ量はほぼ同じ値となる。
そこで、2つの読取データからそれぞれ取得した同一ノズルのずれ量の差が閾値以上である場合にはエラーとし、補正値取得方法を実行し直す。具体的に説明すると、第1テストパターンTaの読取結果から取得したマゼンタの4番ヘッド43(4)の或るノズル#nのずれ量と、第2テストパターンTbの読取結果から取得したマゼンタの4番ヘッド43(4)の或るノズル#nのずれ量との差が、閾値以上である場合に、エラーとする。そうすることで、テストパターンの印刷不良やスキャナーによる読取不良が発生している読取データから補正値(ずれ量)を取得してしまうことを防止することができ、より精度の良い補正値(ずれ量)を取得することができる。
なお、本実施形態ではノズル毎のずれ量を取得した後に読取データの適正を判断しているがこれに限らず、例えば、ヘッド毎のずれ量を取得した後や補正値を取得した後に読取データの適正を判断してもよいし、この処理を行わなくてもよい。また、シアンの1〜3番ヘッド43(1)〜43(3)は第1用紙S1と第3用紙S3に罫線Lを印刷し、シアンの5〜7番ヘッド43(5)〜43(7)は第2用紙S2と第4用紙S4に罫線Lを印刷する。そのため、第1テストパターンTaの読取結果と第3テストパターンTcの読取結果からそれぞれ取得した或るノズル#nのずれ量との差を閾値と比較したり、第2テストパターンTbの読取結果と第4テストパターンTdの読取結果からそれぞれ取得した或るノズル#nのずれ量との差を閾値と比較したりすることで、読取データの適正を判断してもよい。
<<S06:補正値の取得と記憶>>
図9Aは、補正値により画像データを補正する様子を説明する図であり、図9Bは、補正値により補正された画像データにより印刷された罫線を示す図である。ここまでの処理により、シアンの4番ヘッド43(4)(基準ヘッド)のノズル#20(上部点)によるドット形成位置を基準とした理想位置からのX方向のずれ量がノズル毎に求められる。本実施形態では、このノズル毎のずれ量に基づいて、画像データを補正する補正値を取得する。画像データでは、印刷解像度に応じて用紙上に定められた画素に対応する画素データが2次元に並び、X方向に並ぶ画素データの列がノズルに割り当てられる。本実施形態では、ノズル毎のずれ量に基づき取得した補正値により、各ノズルに割り当てられる画素データ列をX方向にずらす補正を行う。
そのために、コンピューターは、ノズル毎のずれ量(例えば単位がμm)を1画素当たりのX方向の長さ(μm)で除算する。つまり、各ノズルのドット形成位置のX方向における理想位置からのずれ量が何画素分に相当するのかを補正値として算出する。なお、ドット形成位置がずれる方向とは逆方向に画素データ列をずらす補正を行うため、ずれ量がプラスの場合には補正値をマイナスとし、ずれ量がマイナスの場合には補正値をプラスとする。また、ずれ量を除算した値を四捨五入する等して補正値を整数とする。そうして算出したノズル毎の補正値を、コンピューターは、プリンター1のメモリー13(記憶部)に記憶させて、補正値の取得処理を終了する。なお、基準ヘッドと同色のシアンのヘッド43や基準ヘッドとY方向の位置が同じである4番ヘッド43(4)は、罫線Lを印刷したテストパターンの種類毎にノズル毎のずれ量が得られる。そのため、複数得られたずれ量を平均値化した値から補正値を算出するようにしてもよいし、複数得られたずれ量のうちの1つから補正値を算出するようにしてもよい。
そして、プリンター1が実際に印刷を行う際には、印刷データを作成するコンピューター70において、又は、印刷データを取得したプリンター1において、メモリー13に記憶されているノズル毎の補正値に基づき、画素データ列をX方向にずらす補正が行われる。例えば、図9Aの上図に示すように、補正前の画像データでは、マゼンタの4番ヘッド43(4)のノズル#20,#N,#340に割り当てられる画素データ列(La,Lb,Lc)のX方向の位置が同じになっている。そして、ノズル#20の補正値(−(E(m4u)/1画素当たりのX方向の長さ))が「−3」であり、ノズル#Nの補正値がゼロであり、ノズル#340の補正値(−(E(m4d)/1画素当たりのX方向の長さ))が「+5」であるとする。この場合、図9Aの下図に示すように、ノズル#20に割り当てられた画素データ列LaはX方向の一方側に3画素ずらされ、ノズル#340に割り当てられた画素データ列LcはX方向の他方側に5画素ずらされる。そうすることで、ノズル#20,ノズル#340によるドット形成位置を理想位置に近付けて印刷することができる。従って、図9Bに示すようにヘッド43(2)が傾斜して取り付けられている場合や、ヘッド43がX方向にずれて取り付けられている場合にも(不図示)、Y方向に延びる罫線を印刷することができ、印刷画像の画質劣化を抑制することができる。
このように、ノズル毎に取得したX方向における理想位置からのずれ量に基づき、ノズル毎の補正値を取得して画像データを補正することで、ヘッド43の取り付け誤差による画像の劣化をより精度よく補正することができる。また、本実施形態によれば、ヘッド43の取り付け誤差を調整する調整機構をヘッド43毎に設け、ヘッド43の取り付け誤差を機械的に調整する必要がないため、ヘッド43の取り付け誤差による画像の劣化を容易に抑制することができ、製造コストを下げることができる。また、調整機構によるヘッド43の取り付け誤差の調整には熟練した技術を要するため、ヘッド43の取り付け誤差による画像の劣化が発生した場合、ユーザーでは対処できずに、その間に印刷作業が中断してしまう。しかし、本実施形態によれば、ユーザーはテストパターンTa〜Tdが印刷された用紙S1〜S4をスキャナーにセットするだけでよいため、ユーザーによって対処することができる。
なお、本実施形態では、ノズル毎の補正値に基づき画像データをX方向にずらす補正を行っているが、これに限らず、ノズル毎のずれ量に基づき、ノズルからのインクの吐出タイミングを補正する補正値を取得するようにしてもよい。また、ヘッド43が有するノズル列に属する全ノズル#1〜#360のずれ量や補正値を取得するに限らず、例えば、複数のノズル群ごとにずれ量や補正値を取得するようにしてもよいし、印刷に使用するノズルのずれ量や補正値だけを取得するようにしてもよい。
また、本実施形態では、複数色のヘッドユニット41がX方向に並ぶプリンター1を例に挙げているが、これに限らず、例えば、ヘッドユニット41を1つだけ有するプリンターであってもよい。その場合にも、図3に示す罫線のがたつきの問題やテストパターンのY方向の長さがスキャナーの読取可能範囲を超えてしまう問題が生じる虞があるため、本実施形態の補正値取得方法が有効となる。また、ヘッド43が傾斜する取り付け誤差が発生しない場合には、各ヘッド43が印刷する罫線Lのうちの2点(上部点及び下部点)における理想位置からのずれ量を取得するに限らず、罫線Lのうちの1点における理想位置からのずれ量を取得するだけでもよい。
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
上記の実施形態では、記録媒体の幅長さ以上に亘ってノズルが並んだ固定されたヘッドユニット41の下を停まることなく搬送される記録媒体に対して、ヘッドユニット41がインクを吐出することにより、2次元の画像を印刷するプリンター1を例に挙げているが、これに限らない。例えば、印刷領域に位置する記録媒体に対して1個又は複数個のヘッドがX方向(ノズル列方向と交差する方向)に移動しながらインクを吐出すると共にY方向(ノズル列方向)に移動することで2次元の画像を印刷する動作と、記録媒体をX方向に搬送して新たな記録媒体の部位を印刷領域に供給する動作とが、繰り返されるプリンターでもよい。また、例えば、1個又は複数個のヘッドがX方向(ノズル列方向と交差する方向,記録媒体の幅方向)に移動しながらインクを吐出する動作と、Y方向(ノズル列方向,連続媒体の場合には媒体が連続する方向)に媒体が搬送される搬送動作とが、繰り返されるプリンターでもよい。また、例えば、1個又は複数個のヘッドに対してX方向に移動する記録媒体に対してヘッドがインクを吐出する動作と、ヘッドに対してY方向に記録媒体が移動する動作とが、繰り返されるプリンターでもよい。
上記の実施形態では、液体吐出装置として、インクジェットプリンターを例に挙げているが、これに限らない。例えば、カラーフィルター製造装置、ディスプレイ製造装置、半導体製造装置、及び、DNAチップ製造装置などの液体吐出装置でもよい。
なお、シアンインク(第1の液体)を吐出するヘッドユニット41が第1のヘッドユニット、その他の色インク(第2の液体)を吐出するヘッドユニット41が第2のヘッドユニット、シアンの、4番ヘッド43(4)が第2のヘッド、1〜3番ヘッド43(1)〜43(3)が第1のヘッド、5〜7番ヘッド43(5)〜43(7)が第3のヘッドに相当する。シアンの1〜4番ヘッド43(1)〜43(4)によるパターン及びずれ量が第1のパターン及び第1のずれ量、シアンの4〜7番ヘッド43(4)〜43(7)によるパターン及びずれ量が第2のパターン及び第2のずれ量に相当する。シアン以外の色の、4番ヘッド43(4)が第5のヘッド、1〜3番ヘッド43(1)〜43(3)が第4のヘッド、5〜7番ヘッド43(5)〜43(7)が第6のヘッドに相当する。シアン以外の色の1〜4番ヘッド43(1)〜(4)によるパターン及びずれ量が第3のパターン及び第3のずれ量、シアン以外の色の4〜7番ヘッド43(4)〜(7)によるパターン及びズレ量が第4のパターン及び第4のずれ量に相当する。第1用紙S1,第3用紙S3(第1の媒体)の読取りデータが第1の読取結果、第2用紙S2,第4用紙S4(第2の媒体)の読取データが第2の読取結果に相当する。
1 プリンター、10 コントローラー、11 インターフェース部、
12 CPU、13 メモリー、14 ユニット制御回路、
20 給送ユニット、21 巻軸、22 中継ローラー、
30 搬送ユニット、31 上流側搬送ローラー対、32 中継ローラー、
33 中継ローラー、34 下流側搬送ローラー対、
40 印刷ユニット、41 ヘッドユニット、42 プラテン、43 ヘッド、
50 巻取りユニット、51 中継ローラー、52 巻取り駆動軸、
60 検出器群、70 コンピューター、

Claims (7)

  1. 第1の液体を吐出するノズルが所定方向に並ぶノズル列がそれぞれ設けられた第1、第2、第3のヘッドが前記所定方向に並ぶ第1のヘッドユニットを備える液体吐出装置の補正値取得方法であって、
    前記第1のヘッドと前記第2のヘッドによって第1の媒体に第1のパターンを形成する工程と、
    前記第2のヘッドと前記第3のヘッドによって第2の媒体に第2のパターンを形成する工程と、
    画像読取装置が前記第1の媒体を読み取った第1の読取結果と、画像読取装置が前記第2の媒体を読み取った第2の読取結果と、を取得する工程と、
    前記第1の読取結果に基づいて、前記第2のヘッドのドット形成位置に対する前記第1のヘッドのドット形成位置の前記所定方向と交差する方向における第1のずれ量を取得する工程と、
    前記第2の読取結果に基づいて、前記第2のヘッドのドット形成位置に対する前記第3のヘッドのドット形成位置の前記交差する方向における第2のずれ量を取得する工程と、
    前記第1のずれ量と前記第2のずれ量を補正する補正値を取得する工程と、
    を有することを特徴とする補正値取得方法。
  2. 請求項1に記載の補正値取得方法であって、
    前記液体吐出装置は、第2の液体を吐出するノズルが前記所定方向に並ぶノズル列がそれぞれ設けられた第4、第5、第6のヘッドが前記所定方向に並び、前記第1のヘッドユニットと前記交差する方向に並ぶ第2のヘッドユニットを備え、
    前記第1のパターンを形成する工程において、前記第4のヘッドと前記第5のヘッドによって前記第1の媒体に第3のパターンを形成し、
    前記第2のパターンを形成する工程において、前記第5のヘッドと前記第6のヘッドによって前記第2の媒体に第4のパターンを形成し、
    前記第1の読取結果に基づいて、前記第2のヘッドのドット形成位置に対する前記第4のヘッド及び前記第5のヘッドのドット形成位置の前記交差する方向における第3のずれ量を取得し、
    前記第2の読取結果に基づいて、前記第2のヘッドのドット形成位置に対する前記第5のヘッド及び前記第6のヘッドのドット形成位置の前記交差する方向における第4のずれ量を取得し、
    前記第3のずれ量と前記第4のずれ量を補正する補正値を取得することを特徴とする補正値取得方法。
  3. 請求項2に記載の補正値取得方法であって、
    前記第1の読取結果に基づいて取得した前記第5のヘッドの前記第3のずれ量と、前記第2の読取結果に基づいて取得した前記第5のヘッドの前記第4のずれ量と、の差が閾値以上である場合、エラーとすること、
    を特徴とする補正値取得方法。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の補正値取得方法であって、
    前記第1のパターンと前記第3のパターンを有するパターン群を前記第1の媒体に複数形成し、前記第2のパターンと前記第4のパターンを有するパターン群を前記第2の媒体に複数形成し、
    前記パターン群毎に取得した各前記ヘッドの前記ずれ量の平均値に基づいて各前記ヘッドの前記補正値を取得すること、
    を特徴とする補正値取得方法。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の補正値取得方法であって、
    前記パターンは、前記ヘッド毎に形成される小パターンを有し、
    前記第2のヘッドにより形成された前記小パターンのうち或るノズルに形成された点を基準位置として、各前記小パターンにおける複数点の前記基準位置からの前記交差する方向の距離をそれぞれ取得し、
    取得した前記距離と理論距離との差を前記ずれ量とし、前記ヘッド毎に複数の前記ずれ量を取得すること、
    を特徴とする補正値取得方法。
  6. 請求項5に記載の補正値取得方法であって、
    前記ヘッド毎に取得した複数の前記ずれ量に基づいて、各前記ヘッドに設けられた前記ノズル毎に、前記或るノズルのドット形成位置に対する各前記ノズルのドット形成位置の前記交差する方向におけるずれ量を取得すること、
    を特徴とする補正値取得方法。
  7. 第1の液体を吐出するノズルが所定方向に並ぶノズル列がそれぞれ設けられた第1、第2、第3のヘッドが前記所定方向に並ぶ第1のヘッドユニットを備える液体吐出装置の製造方法であって、
    前記第1のヘッドと前記第2のヘッドによって第1の媒体に第1のパターンを形成する工程と、
    前記第2のヘッドと前記第3のヘッドによって第2の媒体に第2のパターンを形成する工程と、
    画像読取装置が前記第1の媒体を読み取った第1の読取結果と、画像読取装置が前記第2の媒体を読み取った第2の読取結果と、を取得する工程と、
    前記第1の読取結果に基づいて、前記第2のヘッドのドット形成位置に対する前記第1のヘッドのドット形成位置の前記所定方向と交差する方向における第1のずれ量を取得する工程と、
    前記第2の読取結果に基づいて、前記第2のヘッドのドット形成位置に対する前記第3のヘッドのドット形成位置の前記交差する方向における第2のずれ量を取得する工程と、
    前記第1のずれ量と前記第2のずれ量を補正する補正値を取得する工程と、
    前記液体吐出装置が備える記憶部に前記補正値を記憶させる工程と、
    を有することを特徴とする液体吐出装置の製造方法。
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