JP6070366B2 - 補正値取得方法、及び、液体吐出装置の製造方法 - Google Patents
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Description
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
このような補正値取得方法によれば、所定方向に複数のヘッドが並ぶ場合にも画像読取装置がパターンを読み取ることができ、第2のヘッドのドット形成位置に対する他のヘッドのドット形成位置のずれ量を補正する補正値を取得することができる。従って、調整機構によりヘッドの取り付け誤差を解消する必要がなく、ヘッドの取り付け誤差による画像の劣化を容易に抑制することができる。
このような補正値取得方法によれば、所定方向と交差する方向に複数のヘッドユニットが並ぶ場合にも画像読取装置がパターンを読み取ることができ、第2のヘッドのドット形成位置に対する他のヘッドのドット形成位置のずれ量を補正する補正値を取得することができる。従って、調整機構によりヘッドの取り付け誤差を解消する必要がなく、ヘッドの取り付け誤差による画像の劣化を容易に抑制することができる。
このような補正値取得方法によれば、パターンの形成不良や読み取り不良が発生している結果に基づいて補正値を取得してしまうことを抑制することができる。
このような補正値取得方法によれば、パターンの形成誤差や読み取り誤差の影響が低減されたずれ量や補正値を取得することができる。
このような補正値取得方法によれば、所定方向に対してヘッド(ノズル列)が傾いて取り付けられたことによる画像の劣化をより精度よく抑制することができる。
このような補正値取得方法によれば、ノズル毎のずれ量に基づく補正値によって、ヘッドの取り付け誤差による画像の劣化をより精度よく抑制することができる。
このような液体吐出装置の製造方法によれば、所定方向に複数のヘッドが並ぶ場合にも画像読取装置がパターンを読み取ることができ、第2のヘッドのドット形成位置に対する他のヘッドのドット形成位置のずれ量を補正する補正値を取得することができる。従って、調整機構によりヘッドの取り付け誤差を解消する必要がなく、ヘッドの取り付け誤差による画像の劣化を容易に抑制することができる。
以下、液体吐出装置をインクジェットプリンター(以下、プリンター)とし、プリンターにコンピューターが接続された印刷システムを例に挙げて、実施形態を説明する。
<<概要>>
図3は、ヘッド43(2)が傾斜して取り付けられた場合に印刷される罫線を説明する図であり、図4は、X方向の補正値取得方法のフローである。本来であれば、図2に示すように、ノズル列がY方向に沿うようにヘッド取り付け部材(不図示)にヘッド43が取り付けられるところ、図3に示すように、ノズル列がY方向に対して傾斜してヘッド43(2)が取り付けられてしまうことがある。このヘッド43(2)の取り付け誤差を解消しないと、Y方向に延びる罫線(2)もY方向に対して傾斜して印刷され、印刷画像の画質が劣化してしまう。特に、傾斜したヘッド43(2)とY方向に隣り合うヘッド43(1),43(3)による罫線(1),罫線(3)との繋ぎ目部分のX方向のずれ量が大きくなってしまう。また、ヘッド43が傾斜していなくても、ヘッド43が所定の位置からX方向にずれて取り付けられてしまうと(不図示)、そのヘッド43による罫線が他のヘッド43による罫線からX方向にずれて印刷され、印刷画像の画質が劣化してしまう。
図5Aは、CMYKのヘッドユニット41に属するY方向奥側のヘッド43(1)〜43(4)により印刷される第1テストパターンTaを示し、図5Bは、CMYKのヘッドユニット41に属するY方向手前側のヘッド43(4)〜43(7)により印刷される第2テストパターンTbを示す。図6Aは、CWClのヘッドユニット41に属するY方向奥側のヘッド43(1)〜43(4)により印刷される第3テストパターンTcを示し、図6Bは、CWClのヘッドユニット41に属するY方向手前側のヘッド43(4)〜43(7)により印刷される第4テストパターンTdを示す。
プリンター1によって第1〜第4用紙S1〜S4にそれぞれテストパターンTa〜Tdが印刷された後、作業者によって第1〜第4用紙S1〜S4が順にスキャナーにセットされるように、コンピューターは表示装置等に指示を表示させる。そうして、コンピューターは、スキャナーが第1〜第4用紙S1〜S4を順に読み取った4つの読取データを取得する。なお、プリンター1のX方向(用紙の搬送方向)に対応する読取データ上の方向もX方向とし、プリンター1のY方向(用紙の幅方向)に対応する読取データ上の方向もY方向とする。
図7Aは、ヘッド43に取り付け誤差が発生していない場合の罫線の読取データを示す図であり、図7Bは、ヘッド43に取り付け誤差が発生している場合の罫線の読取データを示す図である。図7では、基準ヘッドであるシアンの4番ヘッド43(4)による罫線L(c4)と、シアンの3番ヘッド43(3)による罫線L(c3)と、マゼンタの4番ヘッド43(4)及び3番ヘッド43(3)による罫線L(m4),L(m3)を例に挙げる。
図8は、ノズル毎のずれ量の取得方法を説明する図である。図8では、マゼンタの4番ヘッド43(4)による罫線L(m4)を例に挙げ、罫線L(m4)の上部点(ノズル#20によるドット形成位置)のずれ量を「(+)E(m4u)」とし、下部点(ノズル#340によるドット形成位置)のずれ量を「(−)E(m4d)」とする。この2つのずれ量を補間して、マゼンタの4番ヘッド43(4)の他のノズル#nによるドット形成位置のX方向における理想位置からのずれ量を取得する。
Xn=(Xs×Ln)/Ls
なお、距離Xnの算出式は上記式に限らず、例えば、図中の角度θに基づき距離Xnを算出するようにしてもよい。
本実施形態では、基準ヘッドとY方向の位置が同じであるマゼンタ,イエロー,ブラックの4番ヘッド43(4)は第1用紙S1と第2用紙S2に罫線Lを印刷する。そのため、マゼンタ,イエロー,ブラックの4番ヘッド34(4)は、第1用紙S1の読取データから取得したずれ量(ノズル毎のずれ量)と、第2用紙S2の読取データから取得したずれ量(ノズル毎のずれ量)とが得られる。同様に、白,クリアの4番ヘッド43(4)も第3用紙S3と第4用紙S4に罫線Lを印刷するため、第3用紙S3の読取データから取得したずれ量(ノズル毎のずれ量)と、第4用紙S4の読取データから取得したずれ量(ノズル毎のずれ量)とが得られる。適正にテストパターンTa〜Tdが印刷され、スキャナーに読み取られていれば、2つの読取データからそれぞれ取得した同一ノズルのずれ量はほぼ同じ値となる。
図9Aは、補正値により画像データを補正する様子を説明する図であり、図9Bは、補正値により補正された画像データにより印刷された罫線を示す図である。ここまでの処理により、シアンの4番ヘッド43(4)(基準ヘッド)のノズル#20(上部点)によるドット形成位置を基準とした理想位置からのX方向のずれ量がノズル毎に求められる。本実施形態では、このノズル毎のずれ量に基づいて、画像データを補正する補正値を取得する。画像データでは、印刷解像度に応じて用紙上に定められた画素に対応する画素データが2次元に並び、X方向に並ぶ画素データの列がノズルに割り当てられる。本実施形態では、ノズル毎のずれ量に基づき取得した補正値により、各ノズルに割り当てられる画素データ列をX方向にずらす補正を行う。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
12 CPU、13 メモリー、14 ユニット制御回路、
20 給送ユニット、21 巻軸、22 中継ローラー、
30 搬送ユニット、31 上流側搬送ローラー対、32 中継ローラー、
33 中継ローラー、34 下流側搬送ローラー対、
40 印刷ユニット、41 ヘッドユニット、42 プラテン、43 ヘッド、
50 巻取りユニット、51 中継ローラー、52 巻取り駆動軸、
60 検出器群、70 コンピューター、
Claims (7)
- 第1の液体を吐出するノズルが所定方向に並ぶノズル列がそれぞれ設けられた第1、第2、第3のヘッドが前記所定方向に並ぶ第1のヘッドユニットを備える液体吐出装置の補正値取得方法であって、
前記第1のヘッドと前記第2のヘッドによって第1の媒体に第1のパターンを形成する工程と、
前記第2のヘッドと前記第3のヘッドによって第2の媒体に第2のパターンを形成する工程と、
画像読取装置が前記第1の媒体を読み取った第1の読取結果と、画像読取装置が前記第2の媒体を読み取った第2の読取結果と、を取得する工程と、
前記第1の読取結果に基づいて、前記第2のヘッドのドット形成位置に対する前記第1のヘッドのドット形成位置の前記所定方向と交差する方向における第1のずれ量を取得する工程と、
前記第2の読取結果に基づいて、前記第2のヘッドのドット形成位置に対する前記第3のヘッドのドット形成位置の前記交差する方向における第2のずれ量を取得する工程と、
前記第1のずれ量と前記第2のずれ量を補正する補正値を取得する工程と、
を有することを特徴とする補正値取得方法。 - 請求項1に記載の補正値取得方法であって、
前記液体吐出装置は、第2の液体を吐出するノズルが前記所定方向に並ぶノズル列がそれぞれ設けられた第4、第5、第6のヘッドが前記所定方向に並び、前記第1のヘッドユニットと前記交差する方向に並ぶ第2のヘッドユニットを備え、
前記第1のパターンを形成する工程において、前記第4のヘッドと前記第5のヘッドによって前記第1の媒体に第3のパターンを形成し、
前記第2のパターンを形成する工程において、前記第5のヘッドと前記第6のヘッドによって前記第2の媒体に第4のパターンを形成し、
前記第1の読取結果に基づいて、前記第2のヘッドのドット形成位置に対する前記第4のヘッド及び前記第5のヘッドのドット形成位置の前記交差する方向における第3のずれ量を取得し、
前記第2の読取結果に基づいて、前記第2のヘッドのドット形成位置に対する前記第5のヘッド及び前記第6のヘッドのドット形成位置の前記交差する方向における第4のずれ量を取得し、
前記第3のずれ量と前記第4のずれ量を補正する補正値を取得することを特徴とする補正値取得方法。 - 請求項2に記載の補正値取得方法であって、
前記第1の読取結果に基づいて取得した前記第5のヘッドの前記第3のずれ量と、前記第2の読取結果に基づいて取得した前記第5のヘッドの前記第4のずれ量と、の差が閾値以上である場合、エラーとすること、
を特徴とする補正値取得方法。 - 請求項2又は請求項3に記載の補正値取得方法であって、
前記第1のパターンと前記第3のパターンを有するパターン群を前記第1の媒体に複数形成し、前記第2のパターンと前記第4のパターンを有するパターン群を前記第2の媒体に複数形成し、
前記パターン群毎に取得した各前記ヘッドの前記ずれ量の平均値に基づいて各前記ヘッドの前記補正値を取得すること、
を特徴とする補正値取得方法。 - 請求項1から請求項4の何れか1項に記載の補正値取得方法であって、
前記パターンは、前記ヘッド毎に形成される小パターンを有し、
前記第2のヘッドにより形成された前記小パターンのうち或るノズルに形成された点を基準位置として、各前記小パターンにおける複数点の前記基準位置からの前記交差する方向の距離をそれぞれ取得し、
取得した前記距離と理論距離との差を前記ずれ量とし、前記ヘッド毎に複数の前記ずれ量を取得すること、
を特徴とする補正値取得方法。 - 請求項5に記載の補正値取得方法であって、
前記ヘッド毎に取得した複数の前記ずれ量に基づいて、各前記ヘッドに設けられた前記ノズル毎に、前記或るノズルのドット形成位置に対する各前記ノズルのドット形成位置の前記交差する方向におけるずれ量を取得すること、
を特徴とする補正値取得方法。 - 第1の液体を吐出するノズルが所定方向に並ぶノズル列がそれぞれ設けられた第1、第2、第3のヘッドが前記所定方向に並ぶ第1のヘッドユニットを備える液体吐出装置の製造方法であって、
前記第1のヘッドと前記第2のヘッドによって第1の媒体に第1のパターンを形成する工程と、
前記第2のヘッドと前記第3のヘッドによって第2の媒体に第2のパターンを形成する工程と、
画像読取装置が前記第1の媒体を読み取った第1の読取結果と、画像読取装置が前記第2の媒体を読み取った第2の読取結果と、を取得する工程と、
前記第1の読取結果に基づいて、前記第2のヘッドのドット形成位置に対する前記第1のヘッドのドット形成位置の前記所定方向と交差する方向における第1のずれ量を取得する工程と、
前記第2の読取結果に基づいて、前記第2のヘッドのドット形成位置に対する前記第3のヘッドのドット形成位置の前記交差する方向における第2のずれ量を取得する工程と、
前記第1のずれ量と前記第2のずれ量を補正する補正値を取得する工程と、
前記液体吐出装置が備える記憶部に前記補正値を記憶させる工程と、
を有することを特徴とする液体吐出装置の製造方法。
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JP2013071621A JP6070366B2 (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | 補正値取得方法、及び、液体吐出装置の製造方法 |
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JP2013071621A JP6070366B2 (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | 補正値取得方法、及び、液体吐出装置の製造方法 |
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