JP2014069324A - 画像形成装置 - Google Patents

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まり 石田
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Abstract

【課題】記録媒体の向きが変化しても、ヘッドブロックのつなぎ目部分のノズルから吐出されたインクで濃度ムラが発生するのを抑制し良好な画像を形成する。
【解決手段】インクヘッド120a〜120cどうしが一部重なるつなぎ目において、つなぎ目ノズル138a,132b,138b,132cからのインクの吐出ドロップ数を、印刷用紙に形成されるつなぎ目ドット238a,232b,238b,232cに濃度ムラが発生するのを抑制するためにつなぎ目補正する。また、その補正内容を、予め設定されたプロファイルデータに基づいて補正する。このプロファイルデータでは、つなぎ目ドット238a,232b,238b,232cのドット間隔と、ドット間隔が特定される印刷用紙の向きに対応する印刷用紙の搬送方向における位置に対応する、印刷用紙におけるつなぎ目ドット238a,232b,238b,232cが形成されたライン位置とを、関連付ける。
【選択図】図6

Description

本発明は、搬送経路上を搬送される記録媒体にインクジェットヘッドからインクを吐出して画像を形成する画像形成装置に関する。
搬送経路上を搬送される記録媒体にインクジェットヘッドのノズルからインクを吐出して画像を形成するインクジェット記録装置では、ノズルに連通するインク室がインクジェットヘッド内部に設けられ、インク室の容積を駆動信号により変更(膨張、収縮)させることで、ノズルからインクの液滴を吐出させる。
上述したインクジェットヘッドは、記録媒体の搬送方向と直交する主走査方向に沿って配置した複数のヘッドブロックで構成されることがある。この場合、隣り合う2つのヘッドブロックは、互いの端部どうしが一部重なるように、記録媒体の搬送方向(副走査方向)に位置をずらして千鳥状に配置される。
主走査方向において2つのヘッドブロックの端部どうしが重なるつなぎ目部分では、各ヘッドブロックの主走査方向において隣り合うノズルどうしの間隔が、両ヘッドブロックの位置決め精度次第で、同じヘッドブロック内のノズル間隔とは異なる場合がある。つなぎ目部分におけるノズル間隔が他の部分のノズル間隔と異なると、着弾したインクのドット間隔にずれが生じ、形成した画像中に搬送方向の白スジや黒スジが発生して、画像の濃度にムラが生じる。
そこで、つなぎ目部分における濃度ムラの発生を防ぐために、つなぎ目部分のノズルどうしの間隔に応じた補正内容で、つなぎ目部分のノズルによるインクの吐出量の補正(つなぎ目補正)を行うことが知られている(例えば、特許文献1)。
このつなぎ目補正を行う際、記録媒体が搬送方向に対して傾いて搬送される斜行が起こると、記録媒体に斜行がないことを前提に決定した内容のつなぎ目補正を行っても、濃度ムラの発生を防ぐことができなくなる。そこで、記録媒体が斜行している場合に、斜行角度に応じてつなぎ目補正の内容をさらに補正する提案が行われている(例えば、特許文献2)。
また、記録媒体が斜行していなくても、インクジェットヘッド又はヘッドブロックが記録媒体の搬送方向に対して傾いて取り付けられていると、正しい向きのインクジェットヘッドに対して記録媒体が斜行した場合と同様の状況が発生する。そこで、このような場合に、搬送方向(即ち、記録媒体の向き)に対するインクジェットヘッドの傾き角度に応じて、つなぎ目補正の内容をさらに補正する提案も行われている(例えば、特許文献3,4)。
特開2004−154950号公報 特開2010−269527号公報 特開2007−196483号公報 特開2008−221832号公報
ところで、無端の搬送ベルトによりインクジェットヘッドに搬送される記録媒体には、搬送中に向きの変化が起こることがある。この向きの変化は、例えば、搬送ベルトを周回駆動させるプーリ等の要素が有する特性の個体差や、消耗による特性の変化等によって発生する。
そして、搬送中に記録媒体の向きが変化すると、ヘッドブロックのつなぎ目部分のノズルから吐出されたインクによって記録媒体に生じる濃度ムラも変化するので、上述した記録媒体の斜行角度やインクジェットヘッドの傾き角度に応じた一義的なつなぎ目補正では、濃度ムラを解消することができない。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、搬送ベルトにより搬送される記録媒体の向きが変化しても、ヘッドブロックのつなぎ目部分のノズルから吐出されたインクで濃度ムラが発生するのを抑制し良好な画像を形成できる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、
無端の搬送ベルト(例えば、図1の搬送ベルト160)による記録媒体(例えば、図2の印刷用紙10)の搬送方向と直交する主走査方向に沿って千鳥状に複数配置した各ヘッドブロック(例えば、図3のインクヘッド120)のうち、前記主走査方向に相互に、隣接するヘッドブロックが、前記搬送方向において重なるつなぎ目(例えば、図3のつなぎ目b2)部分に対応するつなぎ目ノズル(例えば、図7のつなぎ目ノズル138a,132b,138b,132c)からの吐出量を、前記主走査方向に隣接する2つのつなぎ目ノズルの前記主走査方向におけるノズル間隔に基づいて、吐出制御する画像形成装置において、
前記2つの前記つなぎ目ノズルからそれぞれ吐出したインクの吐出により、前記記録媒体に形成される2つのつなぎ目ドット(例えば、図6のつなぎ目ドット238a,232b,238b,232c)の間隔(例えば、図7のドット間隔δ(y))が、前記記録媒体の向きを基準にした方向に沿って決められ、2つのつなぎ目ドットの間隔を、前記搬送ベルト上における搬送方向に沿った搬送位置毎に対応付けたプロファイルデータ(例えば、図8のプロファイルデータP)を記憶する記憶手段(例えば、図8の記憶部334)と、
各つなぎ目ドットに対応する搬送位置と、前記プロファイルデータを参照して取得したドット間隔とに基づいて、前記つなぎ目ドットに対応するつなぎ目ノズルの吐出制御を補正する補正手段(例えば、図8の演算処理部330)と、
を備えることを特徴とする。
上記発明によれば、主走査方向に隣接する2つのつなぎ目ノズルからの吐出インクで記録媒体に形成される2つのつなぎ目ドットの、記録媒体の向きを基準にした方向におけるドット間隔は、つなぎ目ドットが形成されるときの、搬送ベルト上における記録媒体の向きによって特定される。
そして、搬送ベルト上での記録媒体の向きは、搬送ベルトやこれを周回駆動させる要素の特性や状態に起因するので、搬送ベルトの一周を周期とし、搬送ベルトの周回に同期して変化する。したがって、つなぎ目ドットが形成されるときの搬送ベルト上における記録媒体の向きは、搬送ベルト上におけるつなぎ目ドットの搬送方向における位置に応じて特定される。
そこで、搬送ベルト上におけるつなぎ目ドットの搬送方向に沿った搬送位置と、記録媒体の向きを基準にした方向における2つのつなぎ目ドットのドット間隔とを、プロファイルデータ化した。
ここで、搬送ベルト上における記録媒体の搬送方向における位置は、搬送方向における搬送ベルトの位置と、記録媒体に形成する画像のデータとにより特定することができる。このため、プロファイルデータを用いて、搬送ベルト上におけるつなぎ目ドットの搬送方向に沿った搬送位置から、記録媒体上でのつなぎ目ドットのドット間隔を特定し、このドット間隔に応じてつなぎ目補正の内容を補正手段により補正させることができる。
よって、搬送ベルトにより搬送される記録媒体の向きが変化しても、ヘッドブロックのつなぎ目部分のノズルから吐出されたインクで濃度ムラが発生するのを抑制し良好な画像を形成することができる。
また、本発明は、前記搬送ベルト上における前記記録媒体の位置を検出する記録媒体位置検出手段(例えば、図8の演算処理部330)をさらに備えており、前記補正手段は、前記記録媒体位置検出手段の検出位置と前記記録媒体に形成する画像のデータとから割り出した、前記搬送ベルト上における前記記録媒体の搬送位置に、前記プロファイルデータにおいて対応付けられたドット間隔に基づいて、前記つなぎ目ノズルの吐出制御を補正することを特徴とする。
上記発明によれば、記録媒体位置検出手段の検出結果と記録媒体に形成する画像のデータとから、搬送ベルト上における記録媒体の搬送位置を容易に割り出して、2つのつなぎ目ドットの間隔からつなぎ目ノズルの吐出制御の補正内容を容易に認識することができる。
なお、上記発明において、前記補正手段は、前記つなぎ目補正の内容補正により、前記つなぎ目ノズルが前記つなぎ目ドットに対して吐出するインクのドロップ数を変更するようにしてもよい。上記発明によれば、つなぎ目補正の内容補正をインクの吐出ドロップ数の変更によって行う際に、補正後のドロップ数が小数点以下を含む数となった場合は、小数点以下の値が積算されて整数に達するまで、誤差拡散法等で周辺のつなぎ目ドットに繰り越すことで、記憶手段に記憶させるプロファイルデータのデータ量を少なく抑えることができる。
また、上記発明において、前記記憶手段は、前記インクの色別に前記プロファイルデータをそれぞれ記憶しており、前記補正手段は、前記インクの色別に前記プロファイルデータをそれぞれ参照して、前記つなぎ目補正の内容補正をインクの色別にそれぞれ行うようにしてもよい。
上記発明によれば、2つ以上の色についてヘッドブロックがそれぞれ個別に存在するので、つなぎ目ノズルからの吐出インクで記録媒体に形成される各色のつなぎ目ドットのドット間隔が、搬送方向における搬送ベルト上でのつなぎ目ドットの位置に応じて変化するパターンは、各色毎に異なるものとなる。したがって、各色のインクを重ねて重色の画像を形成すると、それにより発生する濃度ムラの内容が、単色で画像を形成するのに比べて複雑化する。
これに対し、各色別のプロファイルデータを参照して、つなぎ目ドットのドット間隔によりつなぎ目補正の内容を各色毎にそれぞれ個別に補正することで、重色の画像を形成した場合の複雑なパターンの濃度ムラについても、発生を抑制して良好な画像を形成することができる。
本発明によれば、搬送ベルトにより搬送される記録媒体の向きが変化しても、インクジェットヘッドのヘッドブロックのつなぎ目部分のノズルから吐出されたインクで濃度ムラが発生するのを抑制し良好な画像を形成することができる。
本発明の一実施形態に係るインクジェット記録装置の内部構成を示す概略断面図である。 図1の画像形成が行われる画像形成経路を側方から示す説明図である。 図1のインクジェット記録装置における搬送経路の上方に配置されるヘッドホルダー上に備えられたインクヘッドの配置を下方から示す説明図である。 図1のインクヘッドに配列されるノズルの配置を下方から示す説明図である。 つなぎ目ノズルを有するインクヘッドの配置と、そのインクヘッドにより形成される画像を示す説明図である。 つなぎ目に配置された一対のノズルの位置及び吐出されたインクの位置を示す説明図である。 つなぎ目に配置された一対のノズルの位置がズレて配置されたインクヘッドのつなぎ目補正後の吐出インクにより形成される画像を示す説明図である。 図1の演算処理部におけるドロップ量補正に係る機能モジュールを示すブロック図である。 搬送中に印刷用紙の向きが変化した場合に発生する濃度ムラを示す説明図である。 図8の画像処理部がプロファイルデータを生成する際の手順を示すフローチャートである。 プロファイルデータを生成する際に用いるテストパターンを印刷する際のインクジェット記録装置の動作を示す説明図である。 画像処理部がつなぎ目ノズルによるインク吐出量のつなぎ目補正内容をプロファイルデータを参照して補正する際の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施形態について図面を参照しつつ、詳細に説明する。
(インクジェット記録装置の全体構成)
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本実施形態のインクジェット記録装置の内部構成を示す概略断面図である。図2は画像形成が行われる画像形成経路を側方から示す説明図である。
また、図3は画像形成経路の上方に配置されるヘッドホルダー上に備えられたインクヘッドの配置を下方から示す説明図である。図4は各インクヘッドに配列されるノズルの配置を下方から示す説明図である。
さらに、図5はインクヘッドどうしのつなぎ目に配置されたつなぎ目ノズルを有するインクヘッドの配置と、そのインクヘッドにより形成される画像を示す説明図である。図6はつなぎ目に配置された一対のノズルの位置及び吐出されたインクの位置を示す説明図である。図7はつなぎ目に配置された一対のノズルの位置がズレて配置されてインクヘッドにより形成される画像を示す説明図である。
図1に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置100(請求項中の画像形成装置に相当)は、インクジェット方式のラインカラープリンタである。したがって、インクジェット記録装置100は、印刷用紙10の供給を行う給紙機構、印刷用紙10を搬送する用紙搬送部(搬送ベルト160を含む)、及び印刷済の印刷用紙10(請求項中の記録媒体に相当)を排出する排紙機構としての排紙口150、用紙搬送部での搬送中に印刷用紙10に印刷を行うヘッドユニット110、スキャナ部140等を備えている。
また、インクジェット記録装置100は、CPU、メモリ等が配置されたコントローラ基板等で構成される演算処理部330や、メニューを表示したりユーザからの操作を受け付けたりする操作パネル、及びその他の機能部(図示しない)を備えている。
スキャナ部140は、原稿のフィード装置と原稿画像の読み取り装置(いずれも図示せず)とを有しており、フィード装置のトレイにセットした原稿を搬送しながら読み取り装置により画像を読み取る。読み取った原稿画像は、演算処理部330によって画像データ化される。
ヘッドユニット110は、C(シアン)、K(ブラック)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の各色毎に設けられている。各色のヘッドユニット110は、後述するように、用紙搬送方向Xに直交する主走査方向Y(図3参照)に沿って複数のインクヘッド120(請求項中のヘッドブロックに相当)を千鳥状に配置して構成した長尺インクヘッドを有している。本実施形態のインクジェット記録装置100では、搬送経路上を搬送される印刷用紙10(図2参照)に、各ヘッドユニット110から各色のインクを重ねて吐出し画像を形成する。
サイド給紙台や給紙トレイ等の給紙機構から1枚ずつ給紙された印刷用紙は、ローラ等の駆動機構によって筐体内の給紙系搬送路に沿って搬送され、レジストローラ240に導かれる。ここでレジストローラ240は、印刷用紙10の先端の位置あわせと斜行修正を行うために設けられた一対のローラである。給紙された印刷用紙10はレジストローラ240で一時停止し、所定のタイミングでヘッドユニット110方向に搬送される。
レジストローラ240のさらに搬送方向Xの下流側には、図2に示すように、画像形成経路CR1が設けられている。
本実施形態に係るインクジェット記録装置100は、その搬送経路として画像形成経路CR1を含んでおり、この画像形成経路CR1では、搬送ベルト160によって、印刷条件により定められる速度で印刷用紙10が搬送される。この画像形成経路CR1の上方には、ヘッドユニット110が、搬送ベルト160に対向配置され、ヘッドユニット110に備えられた各インクヘッド120のノズルから、搬送ベルト160上の印刷用紙10に対し、ライン単位で各色のインクを吐出し、複数の画像を互いに重なり合うように形成する。
詳述すると、画像形成経路CR1は、無端状の搬送ベルト160、搬送ベルト160の駆動機構である駆動ローラ161及び従動ローラ162等から構成され、この画像形成経路CR1の上方には、ヘッドホルダー500が設けられ、インクヘッド120が保持されている。また、ヘッドホルダー500は、インクヘッド120からインクを吐出させるための他の機能部分をユニット化して収納する。
搬送ベルト160は、駆動ローラ161により周回移動され、インクヘッド120と対向する範囲において摺動し、印刷用紙10を搬送する。具体的に、この搬送ベルト160は、印刷用紙10が搬送される搬送方向Xに直交させて配置された一対の駆動ローラ161及び従動ローラ162間に掛け回されて、駆動ローラ161の駆動力により、搬送方向Xに周回される。
そして、印刷用紙10は、インクヘッド120の対向面に設けられた環状の搬送ベルト160によって印刷条件に応じた速度で搬送されながら、複数のインクヘッド120の各々が吐出したインクによりライン単位で画像形成される。
なお、搬送ベルト160の搬送方向Xにおける位置は、ホームポジションセンサ46が搬送ベルト160のホームポジションに形成した不図示の位置検出孔を検出することで認識される。
インクヘッド120は、図3に示すように、搬送方向(副走査方向)Xに間隔をおいて複数列配置されており、2列で1色分のヘッドユニット110を構成している。インクヘッド120の各列L1,L2,L3…は、搬送方向Xにおいて互いに重ならない部分b1が生じるように形成される。さらに、複数列L1,L2,L3…は、搬送方向Xにおいて、隣接する他の複数列と重なる部分であるつなぎ目b2が生じるように千鳥状に配置されている。
本実施形態において、各列のインクヘッド120は、C(シアン)、K(ブラック)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の4色のインクを吐出するように構成されている。図4に一部抽出して示すように、インクヘッド120a,120b,120cには、その下面において、インクを吐出する複数のノズル131a〜139a,131b〜139b,131c〜139cが、搬送方向Xと直交する主走査方向Yに配列されている。図4中で図示を省略した他のインクヘッド120にも、同様に複数のノズル130が配列されている。
このように配列された複数のノズル130から、画素毎に吐出するインクのドロップ量(液滴数)を変えることで、各画素のドットゲインを調整し、各色の濃度を変化させるとともに、ドロップのサイズを液滴量として調整する。
ここで、図4に一部抽出して示した各インクヘッド120a,120b,120cは、図5に示すように、主走査方向Yにおいて、あるインクヘッド120a,120cと他のインクヘッド120bとが重なる部分である、つなぎ目b2を形成させる。そして、各ヘッドのつなぎ目b2において、図中のA1で示す領域に配置されたインクヘッド120a,120bのノズル138a,132cは、他のインクヘッド120b,120cのつなぎ目b2に配置されたノズル132b,138bと、主走査方向Yの位置が一致するように配置される。
その上で、一方のノズルから通常通りのインクを吐出させ、他方のノズルからはインクを吐出させないようにして、2つのノズルによる吐出量の合計が1つのノズルによる通常の吐出量と同等になるような制御が行われる。また、各インクヘッド120a,120b,120cの上端に位置するノズル131a,131b,131c(図4参照)及び、下端に位置するノズル139a,139b,139c(図4参照)についても、インクを吐出させないような制御が行われる。
図4や図5中で図示を省略した、他のインクヘッド120とその主走査方向Yにおける隣のインクヘッド120とが重なるつなぎ目に配置されるノズル130についても、同様の制御が行われる。
このように、通常、図4や図5中で図示したつなぎ目b2に位置するインクヘッド120aのノズル138aと、インクヘッド120bのノズル132bとにおける主走査方向Yの位置、及びインクヘッド120cのノズル132cと、インクヘッド120bのノズル138bとの主走査方向Yにおける位置とは、一致するように配置されていることが前提となっている。
しかしながら、製造時に各ノズルを各インクヘッド120a,120b,120cに均等に配置させることは困難である。また、インクヘッド120の取り付けの調整が不十分である場合もあり得るため、つなぎ目ノズルの位置を完全に一致させて配置させることも困難である。
そのため、つなぎ目b2に位置するインクヘッド120aのノズル138aと、インクヘッド120bのノズル132bとにおける主走査方向Yの位置、及びインクヘッド120cのノズル132cと、インクヘッド120bのノズル138bとの主走査方向Yにおける位置とが、ずれて配置されることがある。すると、図6に示すように、つなぎ目ノズル138a,132b、又はつなぎ目ノズル138b,132cの主走査方向Yにおける間隔が、それらのつなぎ目ノズル138a,132b,138b,132cと他の隣接するノズルとの主走査方向Yにおける間隔とは異なるようになる。
これにより、つなぎ目ノズル138a,132b、又はつなぎ目ノズル138b,132cから吐出されたインクにより印刷用紙10上に形成されるつなぎ目ドット238a,232b、又は、つなぎ目ドット238b,232cの、主走査方向Yにおけるドット間隔が、他の隣接するノズルからの吐出インクによるドットの間隔とは異なる寸法になる。このことが、画像上に白スジや黒スジ等の濃度ムラを発生させる原因となる。ここで、yは主走査方向Yにおけるつなぎ目b2の位置順を示す通し番号である。
そこで、本実施形態では、濃度ムラを解消するために、このつなぎ目ノズル138a,132b,138b,132cにより吐出されるドロップ量を補正するようにしている。例えば、各つなぎ目ノズル138a,132b、又は、つなぎ目ノズル138b,132cによるインクの吐出量をそれぞれ減らすつなぎ目補正を行う。これにより、図7に示すように、印刷用紙10上に形成されるつなぎ目ドット238a,232b、又は、つなぎ目ドット238b,232cのドット径は、他のドットよりも小さくなる。
また、本実施形態では、図4や図5中で図示を省略した、他のインクヘッド120とその主走査方向Yにおける隣のインクヘッド120とが重なるつなぎ目に配置されるノズル130についても、同様にドロップ量が補正される。
なお、インクの吐出量に代えて、あるいは、これと共に、インクを吐出させるつなぎ目ノズル138a,132b、又は、つなぎ目ノズル138b,132cを、どちらか一方にしたり両方にしたりする切り替えを、副走査方向Xにおいて適宜のパターンで行うことで、つなぎ目補正とすることもできる。
(演算処理部330の内部構成)
本実施形態におけるドロップ量補正機能は、インクジェット記録装置100に備えられた演算処理部330によって、ヘッドユニット110及び各駆動手段の動作を制御することにより実現される。
図8は、演算処理部330におけるドロップ量補正に係る機能モジュールを示すブロック図である。なお、説明中で用いられる「モジュール」とは、装置や機器等のハードウェア、或いはその機能を持ったソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成され、所定の動作を達成するための機能単位を示す。
図8に示すように、演算処理部330は、主として、ジョブデータ受信部331と、画像処理部333と、駆動制御部332と、記憶部334と、操作信号取得部336と、用紙種別取得部335とを備えている。
ジョブデータ受信部331は、一連の印刷処理単位であるジョブデータを受信する通信インターフェースであり、受信したジョブデータに含まれる印刷データを画像処理部333に受け渡すモジュールである。
操作信号取得部336は、操作パネル340からユーザによる操作信号を受信するモジュールであり、受信した操作信号を解析し、ユーザ操作に応じた処理を他のモジュールに実行させる。特に、本実施形態において、この操作信号取得部336は、操作パネル340、又は外部通信を通じて接続されたプリンタドライバなどから、ドロップ量補正処理に関する指示操作や、印刷用紙10の種別などの印刷設定情報を受け付ける。
用紙種別取得部335は、ジョブデータ受信部331や操作信号取得部336によって検出された、給紙に係る印刷用紙10のサイズ、種類又は厚み等の用紙種別データとして取得するモジュールである。そして、用紙種別取得部335は、印刷処理に際し、取得した用紙種別データを駆動制御部332へ送信する。
記憶部334は、画像処理に関する各種データやプログラムを記憶保持するメモリ装置等であり、本実施形態においては、図6のつなぎ目ノズル138a,132b,138b,132cにより吐出されるドロップ量を補正するつなぎ目補正の補正内容をさらに補正するためのプロファイルデータPが記憶されている。
このプロファイルデータPは、副走査方向(印刷用紙10の搬送方向)Xにおける搬送ベルト160上でのつなぎ目ノズル138a,132b,138b,132cの位置と、図7に示す、印刷用紙10に形成されたつなぎ目ドット238a,232b、又は、つなぎ目ドット238b,232cの、印刷用紙10の先端辺に沿った方向(請求項中の記録媒体の向きを基準にした方向に相当。以下、「先端辺方向h」と称する。)におけるドット間隔δ(y)とを対応付けたものである。
また、このプロファイルデータPでは、図4乃至図6中で図示を省略した、他のインクヘッド120とその主走査方向Yにおける隣のインクヘッド120とが重なるつなぎ目に配置されるノズル130の、副走査方向(印刷用紙10の搬送方向)Xにおける搬送ベルト160上での位置と、つなぎ目に配置されたノズル130から印刷用紙10に吐出されたつなぎ目ドット(図示せず)の、印刷用紙10の先端辺方向hにおけるドット間隔δ(y)(図7参照)とについても、対応付けられている。
ここで、記憶部334のプロファイルデータPの役割について説明する。無端の搬送ベルト160によりヘッドユニット110に搬送される印刷用紙10には、搬送中に向きの変化が起こることがある。この向きの変化は、例えば、搬送ベルト160を周回駆動させる駆動ローラ161や従動ローラ162等が有する特性の個体差や、消耗による特性の変化等によって発生する。
そして、搬送中に印刷用紙10の向きが変化すると、インクヘッド120のつなぎ目ノズル138a,132b,138b,132cから吐出されたインクによって印刷用紙10に形成される画像に生じる濃度ムラ、即ち、つなぎ目ドット238a,232b、又は、つなぎ目ドット238b,232cの部分に生じる濃度ムラが、印刷用紙10の先端辺方向hと直交する側辺方向s(図7参照)において変化する。
即ち、搬送中の印刷用紙10の向きが一定であるときにつなぎ目ノズル138a,132b,138b,132cからの吐出インクで形成されたつなぎ目ドット238a,232b,238b,232cに発生する濃度ムラ(白スジや黒スジ)は、印刷用紙10の側辺方向sに沿って一直線上に現れる。
ところが、搬送中に印刷用紙10の向きが変化すると、図9に示すように、白スジや黒スジが印刷用紙10の側辺方向sにおいてまだらに存在する濃度ムラが発生する。以下、その理由について説明する。
搬送中に印刷用紙10の向きが変わると、主走査方向Yに対する印刷用紙10の先端辺方向hの相対的な向きが印刷用紙10の搬送中に変化する。すると、図7に示すつなぎ目ドット238a,232bやつなぎ目ドット238b,232cが、印刷用紙10の先端辺方向hに対して傾いて形成される。それにより、印刷用紙10の側辺方向sにおける各ライン上に形成された、つなぎ目ドット238a,232bやつなぎ目ドット238b,232cの先端辺方向hにおけるドット間隔δ(y)が、同じ間隔でなくなり変化するようになる。このドット間隔δ(y)の変化が、印刷用紙10に発生する白スジや黒スジにまだらな濃度ムラが生じる原因となる。
このような、白スジや黒スジに生じるまだらな濃度ムラに対して、上述した通常のつなぎ目補正では、つなぎ目ノズル138a,132b,138b,132cからのインク吐出量(ドロップ)を一義的に補正するので、搬送中における印刷用紙10の連続的な向きの変化に対しては、濃度ムラを解消するような補正を行うことができない。
そこで、本実施形態では、印刷用紙10の向きと共に変化する、つなぎ目ドット238a,232b、又は、つなぎ目ドット238b,232cのドット間隔δ(y)(図7参照)に応じて、つなぎ目補正の内容を、後述する画像処理部333の補正制御部333cによって補正するようにしている。
上述したドット間隔δ(y)は、インクヘッド120のつなぎ目ノズル138a,132b,138b,132cからインクが吐出されるときの、搬送ベルト160上における印刷用紙10の向きによって決まる。
搬送ベルト160上での印刷用紙10の向きは、搬送ベルト160や駆動ローラ161や従動ローラ162等の特性や状態に起因するので、搬送ベルト160の一周を周期とし、搬送ベルト160の周回に同期して変化する。したがって、つなぎ目ノズル138a,132b,138b,132cからインクが吐出されて、つなぎ目ドット238a,232b、又は、つなぎ目ドット238b,232cが印刷用紙10に形成されるときの、搬送ベルト160上における印刷用紙10の向きは、その時点における搬送ベルト160のホームポジションからの移動量、つまり、搬送ベルト160の搬送方向(副走査方向)Xにおける位置に応じて特定される。
そこで、つなぎ目ノズル138a,132b,138b,132cからつなぎ目ドット238a,232b,238b,232cにインクが吐出されるときの、搬送ベルト160の搬送方向(副走査方向)Xにおける位置と、印刷用紙10の先端辺方向hを基準にした方向における2つのつなぎ目ドット238a,232b、又は、つなぎ目ドット238b,232cのドット間隔δ(y)とを、関連付けてプロファイルデータ化する。
ここで、搬送ベルト160の搬送方向(副走査方向)Xにおける位置は、ホームポジションセンサ46が搬送ベルト160のホームポジションを検出してから、つなぎ目ノズル138a,132b,138b,132cがつなぎ目ドット238a,232b,238b,232cにインクを吐出するまでの、搬送ベルト160の移動量によって、特定することができる。
このため、記憶部334のプロファイルデータPを参照して、つなぎ目ノズル138a,132b,138b,132cがつなぎ目ドット238a,232b,238b,232cにインクを吐出するときの、搬送ベルト160のホームポジションからの移動量により、印刷用紙10上でのつなぎ目ドット238a,232b、又は、つなぎ目ドット238b,232cのドット間隔δ(y)を特定できるようにした。これにより、ドット間隔δ(y)に応じてつなぎ目補正の内容を、画像処理部333の補正制御部333cにより補正させることができる。
なお、インクジェット記録装置100は、C(シアン)、K(ブラック)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の各色毎にヘッドユニット110を有しているので、上述したつなぎ目補正は、各色のヘッドユニット110の各インクヘッド120のつなぎ目b2においてそれぞれ行われる。したがって、記憶部334のプロファイルデータPは、各色の各つなぎ目b2部分についてそれぞれ設けられる。
また、このプロファイルデータPは、各インクジェット記録装置100における固体差を含めて、装置毎に個別に設定してもよい。この固体差による情報には、例えば、インクヘッド120の取付け精度、印刷用紙10を搬送する搬送ベルト160の蛇行情報、インクジェット記録装置100の駆動による温度変化に応じた、各駆動手段の変化に関する情報が含まれる。さらに、このプロファイルデータPを取得するタイミングとして、本実施形態においては、工場出荷時としている。しかし、この取得タイミングは、工場出荷時に限定されず、例えば、印刷開始時、環境変化時、経時変化時やメンテナンス時などを契機とすることもできる。
駆動制御部332は、搬送ベルト160等を駆動させる各駆動手段350など、インクジェット記録装置100内各機能の動作を制御するモジュールである。
画像処理部333は、画像処理に特化したデジタル信号処理を行う演算処理装置であり、印刷に必要な画像データの変換等を行い、印刷を実行するモジュールである。この画像処理部333は、補正制御部333cの他に、画像形成制御部333b、色変換回路333aとを備えている。
色変換回路333aは、取得した画像データであるRGB印刷画像をCMYK印刷画像に変換するモジュールである。また、本実施形態においては、色変換回路333aは、画像データをハーフトーン処理して、インクヘッド120のドロップ量に関する画像データに変換する。
画像形成制御部333bは、各色のインクヘッド120の駆動や、搬送経路の駆動手段の動作を制御し、画像形成処理全体を制御するモジュールである。また、画像形成制御部333bは、補正制御部333cを備えている。
補正制御部333cは、記憶部334に記憶されているプロファイルデータPに基づいて、ノズル130から吐出されるドロップ量を補正するモジュールである。
次に、記憶部334のプロファイルデータPのプロファイリング手順、即ち、プロファイルデータPの生成手順について説明する。図10はプロファイルデータの生成手順を示すフローチャートである。
プロファイルデータPの生成に当たっては、まず、図10のステップS1において、つなぎ目ドット238a,232b、又は、つなぎ目ドット238b,232cのドット間隔δ(y)、即ち、つなぎ目距離を算出するためのテストパターンを、インクジェット記録装置100によって印刷する。
このテストパターンは、図11に示すように、インクヘッド120a〜120cの例えば10個おきのノズルからインクを吐出させて印刷する。このとき、印刷用紙10のテストパターン画像上では、各ドットが10個分のノズル間隔のピッチ(ドット間隔)で形成される。
このとき、一対のつなぎ目ノズル138a,132b、又は、一対のつなぎ目ノズル138b,132cについては、つなぎ目補正の内容にしたがって、どちらか一方のノズルからインクを吐出させてもよく、両方のノズルからインクを吐出させてもよい。
但し、インクヘッド120a〜120cのつなぎ目b2部分を跨ぐドット間では、10個分のノズル間隔に、つなぎ目ドット238a,232b、又は、つなぎ目ドット238b,232cのドット間隔δ(y)を加え、又は、差し引いたドット間隔になる。
このため、インクヘッド120a〜120cのつなぎ目b2部分を跨ぐノズル132からのインクで形成された隣接する2つのドット間のピッチを、各インクヘッド120a〜120cにおけるノズル間隔で除すると、その余りが、つなぎ目ドット238a,232b、又は、つなぎ目ドット238b,232cのドット間隔δ(y)となる。
そこで、上述した10個分のノズル間隔のピッチで印刷用紙10に搬送方向(副走査方向)Xの全長に亘るライン分のテストパターンを印刷する。そして、図10のステップS3において、スキャナ部140でテストパターンを読み取り、さらに、ステップS5において、その画像データを画像処理部333で解析して、つなぎ目ドット238a,232b、又は、つなぎ目ドット238b,232cのドット間隔δ(y)、即ち、つなぎ目距離を算出する。
ここで、印刷用紙10の用紙幅方向(主走査方向Y)におけるつなぎ目ドット238a,232b、又は、つなぎ目ドット238b,232cの位置は、画像処理部333が予め認識しているものとする。
そして、画像処理部333は、図10のステップS7において、印刷用紙10の側辺方向s(図7参照)の各ライン(x(start)〜x(end))について、つなぎ目距離δ(y)をそれぞれ算出する。算出した各ラインのつなぎ目距離δ(y)は、プロファイルデータPとして画像処理部333が記憶部334に記憶させる。
ここで、印刷用紙10に画像を印刷するときには、印刷用紙10が搬送ベルト160のホームポジションに対して予め決められた位置に給紙される。したがって、搬送ベルト160上の印刷用紙10における各ラインの位置は、搬送ベルト160上の搬送方向(副走査方向)Xにおいて常に同じ位置となる。したがって、本実施形態では、印刷用紙10の搬送ベルト160による搬送を制御する演算処理部330が、請求項中の記録媒体位置検出手段に対応することになる。
そこで、本実施形態では、印刷用紙10の各ラインにテストパターンを印刷したときの、搬送ベルト160のホームポジションからの搬送方向における相対位置を、印刷用紙10の側辺方向sにおけるテストパターンの印刷ラインの位置によって置き換え、これを、各ラインのつなぎ目距離δ(y)と関連付けて、記憶部334にプロファイルデータPとして記憶させる。
以上の手順を、印刷用紙10の側辺方向sの全長に亘る各ライン(x(start)〜x(end))について行ったならば(図10のステップS11でYES)、一連の手順を終了する。
次に、画像処理部333がつなぎ目ノズル138a,132b、又は、つなぎ目ノズル138b,132cによるインク吐出量のつなぎ目補正内容を、記憶部334のプロファイルデータPを参照して補正する際の手順について、図12のフローチャートを用いて説明する。
まず、画像処理部333は、印刷用紙10に印刷する画像の対象画素を順次移動させつつ、対象画素が、つなぎ目b2の1番目〜n番目のいずれかに対応する画素であるかを確認し(ステップS21)、対応しない場合は(ステップS21でNO)、対象画素に対応するノズルからドロップデータのままインクを吐出させて(ステップS23)、後述するステップS45に進む。
一方、対象画素が、つなぎ目b2の1番目〜n番目のいずれかに対応する画素である場合は(ステップS21でYES)、対象画素が、印刷用紙10の側辺方向sにおける先頭ライン(x(start))の画素であるか否かを確認する(ステップS25)。
先頭ラインの画素である場合は(ステップS25でYES)、プロファイルデータPの、印刷用紙10の先頭ラインに対応するつなぎ目距離δ(y)から、その距離に対応するつなぎ目補正の補正内容を決定する。そして、決定した補正内容に対応する補正係数を、つなぎ目補正したドロップデータに乗算する(ステップS27)。
ここで、つなぎ目補正は、例えば、特開2010−269527号公報の段落0049〜0060に開示された内容とすることができる。そして、ステップS27では、つなぎ目補正後のドロップデータに、プロファイルデータPの先頭ラインのつなぎ目距離δ(y)に対応する補正係数を乗じる。
次に、乗算後のドロップデータを小数点よりも上の整数部と小数点以下の小数部とに分け(ステップS29)、小数部を不図示のメモリに保存して(ステップS31)、残った整数部をドロップデータとして用い、対象のつなぎ目ノズル138a,132b、又は、つなぎ目ノズル138b,132cからインクを吐出させる(ステップS33)。
これに対し、先頭ライン(x(start))の画素でない場合は(ステップS25でNO)、プロファイルデータPの、印刷用紙10の先頭ラインに対応するつなぎ目距離δ(y)から、その距離に対応するつなぎ目補正の補正内容を決定する。そして、決定した補正内容に対応する補正係数を、つなぎ目補正したドロップデータに乗算する(ステップS35)。
次に、乗算後のドロップデータに、不図示のメモリの保存値を加算して(ステップS37)、加算後のドロップデータを小数点よりも上の整数部と小数点以下の小数部とに分ける(ステップS39)。
そして、小数部を不図示のメモリに保存して(ステップS41)、残った整数部をドロップデータとして用い、対象のつなぎ目ノズル138a,132b、又は、つなぎ目ノズル138b,132cからインクを吐出させた後(ステップS43)、ステップS45に進む。
ステップS45では、全ライン(x(start)〜x(end))の全ての画素について、インクの吐出が済んだかどうかを確認し、済んでいない場合は(ステップS45でNO)、ステップS21にリターンする。全画素についてインクの吐出が済んだ場合は(ステップS45でYES)、一連の手順を終了する。
以上の説明からも明らかなように、本実施形態では、演算処理部330が、請求項中の補正手段に対応している。
(作用・効果)
このような本実施形態によれば、つなぎ目ノズル138a,132b,138b,132cから吐出されるインクで印刷用紙10に形成されるつなぎ目ドット238a,232b,238b,232cに濃度ムラが発生するのを抑制するために行う、各つなぎ目ノズル138a,132b,138b,132cからの吐出ドロップ量のつなぎ目補正を、予め設定されたプロファイルデータに基づいて補正する。
そして、このプロファイルデータを、印刷用紙10の先端辺方向hにおける、つなぎ目ドット238a,232b、又は、つなぎ目ドット238b,232cのドット間隔δ(y)と、印刷用紙10におけるつなぎ目ドット238a,232b、又は、つなぎ目ドット238b,232cの形成されたライン位置(x(start)〜x(end))とを関連付けたものとした。
印刷用紙10におけるつなぎ目ドット238a,232b、又は、つなぎ目ドット238b,232cのライン位置(x(start)〜x(end))は、つなぎ目ドット238a,232b、又は、つなぎ目ドット238b,232cにインクが吐出される際の、搬送ベルト160のホームポジションを基準にした搬送方向(副走査方向)Xにおけるつなぎ目ドット238a,232b、又は、つなぎ目ドット238b,232cの位置に対応する。
この位置によって、搬送ベルト160上での印刷用紙10の向きが特定され、印刷用紙10の向きが特定されると、つなぎ目ドット238a,232b、又は、つなぎ目ドット238b,232cのドット間隔δ(y)が特定される。
このため、搬送ベルト160上での搬送中に印刷用紙10の向きが変化しても、それに応じて変化する印刷用紙10上の濃度ムラの発生を抑制するように、つなぎ目ノズル138a,132b,138b,132cから吐出されるインクに対するつなぎ目補正の内容を補正して、良好な画像を印刷用紙10に形成することができる。
なお、本実施形態では、つなぎ目補正の内容を補正することで、つなぎ目ノズル138a,132b,138b,132cから吐出されるインクのドロップ数が変わる場合があるものとしたが、つなぎ目補正の結果変化するのは、インクの吐出ドロップ数以外のパラメータであってもよい。
また、本実施形態では、カラー印刷を行うインクジェット記録装置100を例に取って説明したが、本発明は、単色のインクで単色印刷を行うインクジェット記録装置にも適用可能である。
10 印刷用紙
46 ホームポジションセンサ
100 インクジェット記録装置
110 ヘッドユニット
120,120a〜120c インクヘッド
130,131a〜139a,131b〜139b,131c〜139c ノズル
137a〜139a,131b〜133b,137b〜139b,131c〜133c つなぎ目ノズル
140 スキャナ部
150 排紙口
160 搬送ベルト
161 駆動ローラ
162 従動ローラ
238a,232b,238b,232c つなぎ目ドット
240 レジストローラ
330 演算処理部
331 ジョブデータ受信部
332 駆動制御部
333 画像処理部
333a 色変換回路
333b 画像形成制御部
333c 補正制御部
334 記憶部
335 用紙種別取得部
336 操作信号取得部
340 操作パネル
350 駆動手段
500 ヘッドホルダー
A1 つなぎ目ノズルの記録領域
b1 搬送方向において重ならない部分
b2 つなぎ目
CR1 画像形成経路
h 印刷用紙の先端辺方向
L1,L2,L3 列
P プロファイルデータ
s 印刷用紙の側辺方向
X 副走査方向
Y 主走査方向

Claims (2)

  1. 無端の搬送ベルトによる記録媒体の搬送方向と直交する主走査方向に沿って千鳥状に複数配置した各ヘッドブロックのうち、前記主走査方向に相互に、隣接するヘッドブロックが、前記搬送方向において重なるつなぎ目部分に対応するつなぎ目ノズルからのインク吐出量を、前記主走査方向に隣接する2つのつなぎ目ノズルの前記主走査方向におけるノズル間隔に基づいて、吐出制御する画像形成装置において、
    前記2つのつなぎ目ノズルからそれぞれ吐出したインクの吐出により、前記記録媒体に形成される2つのつなぎ目ドットの間隔が、前記記録媒体の向きを基準にした方向に沿って決められ、2つのつなぎ目ドットの間隔を、前記搬送ベルト上における搬送方向に沿った搬送位置毎に対応付けたプロファイルデータを記憶する記憶手段と、
    各つなぎ目ドットに対応する搬送位置と、前記プロファイルデータを参照して取得したドット間隔とに基づいて、前記各つなぎ目ドットに対応するつなぎ目ノズルの吐出制御を補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記搬送ベルト上における前記記録媒体の位置を検出する記録媒体位置検出手段をさらに備えており、前記補正手段は、前記記録媒体位置検出手段の検出位置と前記記録媒体に形成する画像のデータとから割り出した、前記搬送ベルト上における前記記録媒体の搬送位置に、前記プロファイルデータにおいて対応付けられたドット間隔に基づいて、前記つなぎ目ノズルの吐出制御を補正することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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