JP4727831B2 - 車両外装用樹脂組成物および車両外装用部品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両外装用樹脂組成物に関するものである。詳しくは耐傷付き性、ウエルド外観および耐候劣化後のウエルド白化性に優れた車両外装用樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
アクリロニトリルーブタジエンースチレン樹脂(ABS樹脂)は、優れた機械的強度、加工性に優れた材料として幅広い用途で使用されている。これらABS樹脂は、その耐候性が要求される用途においては、そのゴム成分であるブタジエン系ゴムに変えて、エチレン−プロピレン系ゴムやアクリル酸エステル系ゴムを使用してなるいわゆるAES樹脂やAAS樹脂が使用されるケースがある。
一方、特に車両分野等においては耐候性のみならず、車両走行に伴い小石や砂などが跳ねて車両部品に接触した際に容易に傷がつかないこと、すなわち耐傷付き性が要求される。
また、車両外装用部品等の大型成形品においては、ウエルド外観が目立ちやすいこと、さらに特に外装部品としては耐候劣化後のウエルド白化性が劣ると商品価値が低下するという問題があった。
従って、このような問題を解消してなる車両用外装成形部品が求められていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、耐傷付き性、ウエルド外観および耐候劣化後のウエルド白化性に優れた車両外装用樹脂組成物を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、
エチレン−プロピレン系ゴムに芳香族ビニル系化合物およびシアン化ビニル系化合物を重合してなるグラフト重合体であり、該グラフト重合体中に分散しているエチレン−プロピレン系ゴムの重量平均粒子径が0.3〜1.5μmであるグラフト重合体(A)、重量平均粒子径0.05〜0.3μmのアクリル酸エステル系ゴムに芳香族ビニル系化合物およびシアン化ビニル系化合物を重合してなるグラフト重合体(B)、マレイミド系化合物5〜50重量%、芳香族ビニル系化合物95〜50重量%および他の共重合可能なビニル系化合物0〜45重量%を重合してなる重量平均分子量が3〜30万であるマレイミド系共重合体(C)および必要に応じて芳香族ビニル系化合物およびシアン化ビニル系化合物を重合してなる共重合体(D)からなる樹脂組成物であって、該樹脂組成物中のゴム成分の含有量(グラフト重合体(A)中のエチレン−プロピレン系ゴムの含有量とグラフト重合体(B)中のアクリル酸エステル系ゴムの含有量との合計)が10〜40重量部であり、かつエチレン−プロピレン系ゴム(a)とアクリル酸エステル系ゴム(b)の比率が1:4〜4:1の範囲であることを特徴とする車両外装用樹脂組成物を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明につき詳細に説明する。
本発明におけるグラフト重合体(A)を構成するとしては、エチレン−プロピレン系共重合体ゴム、エチリデンノルボルネン、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエンなどの非共役ジエン成分を導入してなるエチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体ゴム等が挙げられる。
特にエチレン含有量30〜80重量%、ムーニー粘度(ML1+4 121℃)50〜80のものが好ましい。
【0006】
芳香族ビニル系化合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、パラメチルスチレン、ブロムスチレン等が挙げられ、一種又は二種以上用いることができる。特にスチレン、α−メチルスチレンが好ましい。
シアン化ビニル系化合物としてはアクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられ、一種又は二種以上用いることができる。
【0007】
本発明においては、上記グラフト重合体(A)を構成する単量体として、芳香族ビニル系化合物およびシアン化ビニル系化合物と共に必要に応じて共重合可能な他の単量体を使用することも可能である。このような単量体としては、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル等の(メタ)アクリル酸エステル系化合物、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドなどのマレイミド系化合物、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸などの不飽和カルボン酸が挙げられ、それらはそれぞれ一種又は二種以上用いることができる。
【0008】
上記芳香族ビニル系化合物(i)、シアン化ビニル系化合物(ii)および共重合可能な他の化合物(iii) の組成比率には特に制限はないが、(i)45〜95重量%、(ii)5〜50重量%および(iii) 0〜50重量%であることが好ましい。
また、エチレン−プロピレン系ゴムと単量体(合計)との組成比率についても特に制限はないが、エチレン−プロピレン系ゴム状重合体10〜80重量%および化合物(合計)90〜20重量%であることが好ましい。
【0009】
本発明においては、上記グラフト重合体(A)中に分散しているエチレン−プロピレン系ゴムの重量平均粒子径は0.3〜1.5μmであることが必要である。0.3μm未満では、衝撃強度の改良効果が少なく、1.5μmを超えると成型品の光沢が低下するため好ましくない。
なお、該エチレン−プロピレン系ゴムの重量平均粒子径については、グラフト重合時に掛ける剪断力(攪拌動力等)を調整することにより、容易に粒子径の調整をすることが可能である。
また、グラフト重合体(A)のグラフト率については特に制限はないが、好ましくは10〜150%である。
【0010】
本発明におけるグラフト重合体(B)を構成するアクリル酸エステル系ゴムとしては、架橋剤の存在下または非存在下にアルキル基の炭素数1〜16のアクリル酸エステル、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートなどの1種又は2種以上、さらには必要に応じて他の共重合可能な他の化合物、例えばスチレン、アクリロニトリル、メチルメタクリレートなどの1種又は2種以上を重合もしくは共重合してなるゴム、さらには特開平1−190746号公報、特開平8−239531号公報等に記載のポリオルガノシロキサンゴム成分とポリアクリル酸エステルゴム成分との複合ゴム(ポリアクリル酸エステルゴム成分が50重量%以上)が挙げられる。
【0011】
該アクリル酸エステル系ゴムの重量平均粒子径は0.05〜0.3μmである。該重量平均粒子径が0.05μm未満では十分な衝撃強度が得られず、また、0.3μmを超えるとウエルド外観不良が発生するため好ましくない。
【0012】
芳香族ビニル系化合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、パラメチルスチレン、ブロムスチレン等が挙げられ、一種又は二種以上用いることができる。特にスチレン、α−メチルスチレンが好ましい。
シアン化ビニル系化合物としてはアクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられ、一種又は二種以上用いることができる。
【0013】
本発明においては、上記グラフト重合体(B)を構成する芳香族ビニル系化合物およびシアン化ビニル系化合物と共に必要に応じて共重合可能な他の化合物を使用することも可能である。このような単量体としては、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル等の(メタ)アクリル酸エステル系化合物、マレイミド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドなどのマレイミド系化合物、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸などの不飽和カルボン酸が挙げられ、それらはそれぞれ一種又は二種以上用いることができる。
【0014】
上記芳香族ビニル系化合物(i)、シアン化ビニル系化合物(ii)および共重合可能な他の化合物(iii) の組成比率には特に制限はないが、(i)45〜95重量%、(ii)5〜50重量%および(iii) 0〜50重量%であることが好ましい。
また、アクリル酸エステル系ゴムと化合物(合計)との組成比率についても特に制限はないが、アクリル酸エステル系ゴム10〜80重量%および化合物(合計)90〜20重量%であることが好ましい。
【0015】
また、グラフト重合体(B)のグラフト率については特に制限はないが、10〜150%であることが好ましい。
【0016】
本発明におけるマレイミド系共重合体(C)を構成するマレイミド系化合物としては、マレイミド、N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド等が挙げられ、一種又は二種以上用いることができる。芳香族ビニル系化合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、パラメチルスチレン、ブロムスチレン等が挙げられ、一種又は二種以上用いることができる。特にスチレン、α−メチルスチレンが好ましい。さらに他の共重合可能なビニル系化合物としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル系化合物、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル等の(メタ)アクリル酸エステル系化合物、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸などの不飽和カルボン酸が挙げられ、それらはそれぞれ一種又は二種以上用いることができる。
【0017】
マレイミド系共重合体(C)は、マレイミド系化合物5〜50重量%および芳香族ビニル系化合物95〜50重量%および他の共重合可能なビニル系化合物0〜45重量%を重合してなるものである。
マレイミド系化合物が5重量%未満では必要な耐熱性が得られず、50重量%を超えると成形性の低下が著しく好ましくない。また、マレイミド系共重合体(C)の重量平均分子量は3〜30万であることが必要である。重量平均分子量が3万未満では製品の強度が不足し、30万を超えると成型性の低下が著しいため好ましくない。
さらに、特に衝撃強度および成型性のバランスの面より、マレイミド系共重合体(C)の分子量分布は、1.5〜2.3の範囲内であることが好ましい。
【0018】
本発明においては、必要に応じて上記(A)、(B)、(C)に加えて、さらに芳香族ビニル系化合物およびシアン化ビニル系化合物を重合してなる共重合体(D)を使用することも可能である。これら芳香族ビニル系化合物およびシアン化ビニル系化合物については上記にて例示したものと同様のものを使用することができる。
【0019】
本発明で用いられる上記グラフト重合体(A)および(B)、マレイミド系共重合体(C)さらに共重合体(D)の重合方法には制限は無く、公知の乳化重合法、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法あるいはこれらの重合法を任意に組み合わせた方法を採用することができる。
【0020】
また、本発明においては、上記の樹脂組成物中のゴム成分の含有量(グラフト重合体(A)中のエチレン−プロピレン系ゴムの含有量とグラフト重合体(B)中のアクリル酸エステル系ゴムの含有量との合計)が10〜40重量部であることが必要である。ゴム成分の含有量(合計)が10重量部未満では必要な製品の強度が得られず、また40重量部を超えると製品の表面に傷がつき易くなるとともに剛性が不足するため好ましくない。また、エチレン−プロピレン系ゴム(a)とアクリル酸エステル系ゴム(b)の比率が1:4〜4:1の範囲をはずれると製品に求められるウエルド外観や表面光沢等が低下するため好ましくない。
【0021】
本発明においては、上記の樹脂組成物100部に対してさらに紫外線吸収剤0.1〜2重量部およびヒンダードアミン系化合物0.1〜2重量部を、紫外線吸収剤:ヒンダードアミン系化合物=1:1〜5の割合となるよう配合することにより、製品の表面光沢を長期間にわたって保持できる、耐候性に優れた車両外装用樹脂組成物を得ることができる。
【0022】
本発明の樹脂組成物には、必要に応じて、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリフェニレンエーテル、ポリアミド等の他の樹脂、着色剤、分散剤、酸化防止剤、難燃剤等の各種添加剤、あるいはガラス繊維、カーボン繊維、炭酸カルシウム等の各種補強材等を加えることができる。
また本発明の樹脂組成物の混合は、通常使用されるロール、バンバリーミキサー、押出機、ニーダー等公知の方法で実施できる。
【0023】
このようにして得られた車両外装用樹脂組成物は、適宜射出成形することにより、例えばルーフガーニッシュ、ボンネットフード、ドアパネル、フロントフェンダー、リアフェンダー、ホイルキャップ、スポイラー、バンパー、ピラー等の車両外装用部品として得ることができる。
【0024】
〔実施例〕
以下に実施例を用いて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらによって何ら制限されるものではない。なお、実施例中にて示す部および%は重量に基づくものである。
【0025】
グラフト重合体(A)の製造
A−1:公知の塊状重合法によりエチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン共重合体ゴム(エチレン含有量55%、ムーニー粘度(ML1+4121℃)60)50部、スチレン37部、アクリロニトリル13部からなるグラフト重合体(A−1)を得た。得られたグラフト重合体(A−1)の重量平均粒子径は0.4μmであった。
A−2:エチレン含有量60%、ムーニー粘度(ML1+4121℃)75のエチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン共重合体ゴムを使用した以外はグラフト重合体(A−1)と同様にして重合を行い、重量平均粒子径1.2μmのグラフト重合体(A−2)を得た。
A−i:エチレン含有量60%、ムーニー粘度(ML1+4121℃)75のエチレン−プロピレン−エチリデンノルボルネン共重合体ゴムを使用した以外はグラフト重合体(A−1)と同様にして重合を行い、重量平均粒子径1.8μmのグラフト重合体(A−i)を得た。
なお、これらグラフト重合体については、適宜攪拌動力を調整することによりゴム粒子径を調整した。また、ゴムの重量平均粒子径は、透過型電子顕微鏡で撮影した写真を画像解析装置(旭化成 IP1000PC)を用いてゴム粒子2000個を対象に測定することにより求めた。
【0026】
グラフト重合体(B)の製造
B−1:公知の乳化重合法により重量平均粒子径0.10μmのポリブチルアクリレート系ゴムラテックス50部(固形分)、スチレン37部、アクリロニトリル13部からなるグラフト重合体(B−1)を得た。
B−2:重量平均粒子径0.18μmのポリブチルアクリレート系ゴムラテックスを使用した以外はグラフト重合体(B−1)と同様にして重合を行い、グラフト重合体(B−2)を得た。
B−i:重量平均粒子径0.35μmのポリブチルアクリレート系ゴムラテックスを使用した以外はグラフト重合体(B−1)と同様にして重合を行い、グラフト重合体(B−i)を得た。
B−ii:重量平均粒子径0.03μmのポリブチルアクリレート系ゴムラテックスを使用した以外はグラフト重合体(B−1)と同様にして重合を行い、グラフト重合体(B−ii)を得た。
【0027】
共重合体(C)の製造
C−1:公知の溶液重合法によりN−フェニルマレイミド10部、スチレン70部、アクリロニトリル20部からなる重量平均分子量20万の共重合体(C−1)(分子量分布Mz/Mw=1.6)を得た。
C−2:公知の溶液重合法によりN−フェニルマレイミド50部、スチレン50部からなる重量平均分子量15万の共重合体(C−2)(分子量分布Mz/Mw=1.8)を得た。
C−i:公知の溶液重合法によりN−フェニルマレイミド10部、スチレン70部、アクリロニトリル20部からなる重量平均分子量35万の共重合体(C−1)(分子量分布Mz/Mw=1.6)を得た。
【0028】
共重合体(D)の製造
D−1:公知の塊状重合法によりスチレン70部およびアクリロニトリル30部からなる共重合体(D−1)を得た。
D−2:公知の乳化重合法によりα−メチルスチレン65部およびアクリロニトリル35重量部からなる共重合体(D−2)を得た。
【0029】
紫外線吸収剤
UVA:TINUVIN P (チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会社製)
【0030】
ヒンダードアミン化合物
HALS:TINUVIN 770 (チバ・スペシャルティ・ケミカルズ株式会社製)
【0031】
[実施例1〜10、比較例1〜8]
上記のグラフト共重合体(A)、グラフト共重合体(B)、マレイミド系共重合体(C)、共重合体(D)、紫外線吸収剤およびヒンダードアミン化合物を表1および表2に示す配合割合で混合した後、40mm二軸押出機を用いて240℃で溶融混合し、ペレットとした。その後、240℃に設定した射出成形機にてASTM試験片および成形品(150×90×3mm)を成形し、以下の方法にて耐傷付き性、ウエルド外観および耐候劣化後のウエルド白化性を評価した。結果を表1および表2に示す。
【0032】
耐傷付き性
採取した川砂を120℃で8時間乾燥した後、落砂磨耗試験機(上島製作所製)を使いASTM D−673に準じて傷付き性を評価した。
【0033】
ウエルド外観
ウエルド部分の色分かれの状態を目視により判定した。
○:問題なし、×:色別れが発生
【0034】
耐候劣化後のウエルド白化性
成形品をサンシャインウエザーメーター(スガ試験機(株)製)を使用し、63℃,雨ありの条件で3000時間曝露を行った後、ウエルド部分の白化の状態を目視にて判定した。
○:ウエルドの左右で白化の状態に差が認められない
△:若干状態に差が認められる
×:著しく状態に差が認められる
【0035】
【表1】
Figure 0004727831
【0036】
【表2】
Figure 0004727831
【0037】
【発明の効果】
本発明の車両外装用樹脂組成物は、耐傷付き性、ウエルド外観および耐候劣化後のウエルド白化性に優れるものであり、各種車両外装用成形部品として有用である。

Claims (4)

  1. エチレン−プロピレン系ゴムに芳香族ビニル系化合物およびシアン化ビニル系化合物を重合してなるグラフト重合体であり、該グラフト重合体中に分散しているエチレン−プロピレン系ゴムの重量平均粒子径が0.3〜1.5μmであるグラフト重合体(A)、重量平均粒子径0.18〜0.3μmのアクリル酸エステル系ゴムに芳香族ビニル系化合物およびシアン化ビニル系化合物を重合してなるグラフト重合体(B)、マレイミド系化合物5〜50重量%、芳香族ビニル系化合物95〜50重量%および他の共重合可能なビニル系化合物0〜45重量%を重合してなる重量平均分子量が3〜30万であるマレイミド系共重合体(C)および必要に応じて芳香族ビニル系化合物およびシアン化ビニル系化合物を重合してなる共重合体(D)からなる樹脂組成物であって、該樹脂組成物中のゴム成分の含有量(グラフト重合体(A)中のエチレン−プロピレン系ゴムの含有量とグラフト重合体(B)中のアクリル酸エステル系ゴムの含有量との合計)が10〜40重量部であり、かつエチレン−プロピレン系ゴム(a)とアクリル酸エステル系ゴム(b)の比率が1:4〜4:1の範囲であることを特徴とする車両外装用樹脂組成物。
  2. マレイミド系共重合体(C)の分子量分布(Mz/Mw)が1.5〜2.3である請求項1記載の車両外装用樹脂組成物。
  3. 請求項1又は2記載の樹脂組成物100部に対して紫外線吸収剤0.1〜2重量部およびヒンダードアミン系化合物0.1〜2重量部を、紫外線吸収剤:ヒンダードアミン系化合物=1:1〜5の割合となるよう配合してなる車両外装用樹脂組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両外装用樹脂組成物を射出成形してなる車両外装用部品。
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