JP4723432B2 - エアサスペンション装置 - Google Patents

エアサスペンション装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4723432B2
JP4723432B2 JP2006208477A JP2006208477A JP4723432B2 JP 4723432 B2 JP4723432 B2 JP 4723432B2 JP 2006208477 A JP2006208477 A JP 2006208477A JP 2006208477 A JP2006208477 A JP 2006208477A JP 4723432 B2 JP4723432 B2 JP 4723432B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
tank
vehicle height
compressor
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006208477A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008030701A (ja
Inventor
俊介 森
寛 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Astemo Ltd
Original Assignee
Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Automotive Systems Ltd filed Critical Hitachi Automotive Systems Ltd
Priority to JP2006208477A priority Critical patent/JP4723432B2/ja
Publication of JP2008030701A publication Critical patent/JP2008030701A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4723432B2 publication Critical patent/JP4723432B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

本発明は、例えば4輪自動車等の車両に搭載され、空気圧縮機から吐出される空気を用いて車高の調整を行うのに好適に用いられるエアサスペンション装置に関する。
一般に、車両に搭載されるエアサスペンション装置は、例えば左,右の前輪と左,右の後輪にそれぞれ設けた空気ばねを、車載の空気圧縮機(エアコンプレッサ)から吐出される圧縮空気を用いて拡縮させることにより、車載重量の変化、運転者の好み等に応じて車高を適宜に調整するものである。
そして、このようなエアサスペンションに用いる圧縮空気給排装置としては、外気を吸込んで圧縮空気を吐出する空気圧縮機と、該空気圧縮機による圧縮空気を大気圧よりも高く前記空気ばね内の圧力よりも低い圧力で収容する低圧タンクと、前記圧縮空気を空気ばね内の圧力よりも高い圧力で収容する高圧タンクとを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この場合、前記空気圧縮機は、低圧タンク内の圧縮空気を吸込んで再圧縮し、これを前記空気ばね内の圧力よりも高い圧力として前記高圧タンク内に収容させる。そして、車両の車高を上げる場合には、前記高圧タンクからの圧縮空気を車両の各空気ばねに供給して空気ばねを拡張させ、車高を下げる場合には、前記各空気ばねから圧縮空気を排出して空気ばねを縮小させると共に、このときの排気を前記低圧タンク内に収容させるものである。
特開平6−297928号公報
ところで、上述した従来技術では、車両の車高を上げる場合に、高圧タンクから高圧の圧縮空気を車両の各空気ばねに供給するので、空気ばねを即座に伸長(拡張)させることができ、これにより車体を短時間で持上げるように車高を上昇することができる。
しかし、車高を下げる場合には、空気ばねからの圧縮空気を低圧タンクに向けて排出する構成であるため、例えば大気中に圧縮空気を排出する場合に比較して空気ばねの縮小速度が遅くなってしまい、車高を必ずしも短時間で下げることができないという問題がある。
特に、最近の傾向としては、最低地上高(車高)を予め高めに設定したRV車(レクリエーション用車両)に対してエアサスペンション装置を搭載することが多い。そして、このようなRV車では、オペレータを含む乗員の乗降時等に車高の上げ,下げを、例えば走行時に比較して短時間で行うことが望まれている。
しかし、従来技術の場合には、車高を上げる操作は短時間で行うことができるものの、車高を下げる操作を短時間で行うことができず、例えばRV車にエアサスペンション装置を搭載する上で、顧客(ユーザ)の要求を必ずしも満たすことができないという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、例えばオペレータを含む乗員の乗降時等に車高調整作業(車高の上げ,下げ)を短時間で行うことができ、車高調整時の応答性、制御性を向上することができるようにしたエアサスペンション装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、圧気源となる空気圧縮機としてスクロール式圧縮機を用いることにより、車両に搭載した場合の作動音を小さく抑えて静粛性を高めることができ、車両の乗り心地や居住性等を向上することができるようにしたエアサスペンション装置を提供することにある。
上述した課題を解決するため、請求項1の発明によるエアサスペンション装置は、空気を吸込んで圧縮空気を吐出する空気圧縮機と、該空気圧縮機の吐出側に接続して設けられた主管路と、該主管路の途中に接続して設けられ常時は閉弁し前記圧縮空気を大気中に排出するときに開弁される排気弁と、車両の各車輪毎にそれぞれ設けられ圧縮空気の供給または排出により前記車両の車高を調整する複数の空気ばねと、該複数の空気ばねを前記主管路に接続するため前記主管路からそれぞれ分岐して設けられた複数の分岐管路と、該各分岐管路にそれぞれ設けられ前記各空気ばねを前記主管路に対して連通,遮断する複数の開閉弁と、前記主管路にタンク管路を介して接続され前記空気ばねから排出された排気空気を内部に貯留する空気タンクと、該空気タンク内の排気空気を予圧縮状態で前記空気圧縮機に吸込み再圧縮させるため、該空気タンクと前記空気圧縮機との間に接続される再圧縮管路と、該再圧縮管路と前記タンク管路とを前記空気タンクに対して選択的に連通,遮断する方向制御弁とからなる構成を採用している。
また、請求項2の発明によると、前記方向制御弁は、前記タンク管路と再圧縮管路を共に空気タンクに対して遮断する中立位置を有し、前記空気ばねにより車高を短時間で下げるときには、前記方向制御弁を中立位置に戻して前記排気弁を開弁する構成としている。
また、請求項3の発明によると、前記方向制御弁は、前記空気ばねにより前記車高を短時間で上げるときに前記再圧縮管路が空気タンクと連通する位置に切換わり、該空気タンク内の排気空気を予圧縮状態で前記空気圧縮機に吸込ませる構成としている。
また、請求項4の発明によると、前記主管路の途中には、前記排気弁とタンク管路との間に位置して前記圧縮空気を乾燥させるためのドライヤを設ける構成としている。
さらに、請求項5の発明によると、前記空気圧縮機は、2つのスクロール部材間に複数の圧縮室が画成されるスクロール式圧縮機により構成し、前記再圧縮管路は、前記複数の圧縮室のうち中間圧の圧縮室に接続する構成としている。
上述の如く、請求項1に記載の発明は、空気圧縮機の吐出側に主管路を設け、該主管路の途中には排気弁を設け、車両の各空気ばねに対しては複数の分岐管路と各開閉弁を介して主管路を接続すると共に、該主管路には前記空気ばねから排出された排気空気を内部に貯留する空気タンクをタンク管路を介して接続し、該空気タンクと空気圧縮機との間に接続される再圧縮管路と前記タンク管路とを、方向制御弁により前記空気タンクに対し選択的に連通,遮断する構成としているので、例えば車高を下げるために開閉弁を開いたときには、排気弁を閉弁状態に保持しつつ、方向制御弁でタンク管路を空気タンクに連通させることにより、空気ばねから空気タンクに向けて排気空気を排出することができ、これに伴って空気ばねを縮小させつつ、車高を下げることができる。また、前記排気弁を開いたときには空気ばねからの圧縮空気を大気中に即座に放出できるので、車高を短時間で下げることができる。
一方、車高を上げるときには、方向制御弁を切換えて再圧縮管路を空気タンクに連通させ、該空気タンク内の排気空気を予圧縮状態で空気圧縮機に吸込ませることにより、空気圧縮機からの吐出圧力(圧縮空気)を急速に昇圧することができ、高圧の圧縮空気を空気ばね内に供給することにより車高を短時間で上げることができる。この結果、車高調整作業(車高の上げ操作と下げ操作)を短時間で行うことが可能となり、車高の上げ,下げ操作に伴う応答性、制御性を向上することができる。
また、請求項2に記載の発明によると、方向制御弁はタンク管路と再圧縮管路を空気タンクに対して共に遮断する中立位置を有し、空気ばねにより車高を短時間で下げるときには、前記方向制御弁を中立位置に戻して排気弁を開弁する構成としているので、車高を下げるときに、方向制御弁を中立位置に戻した状態で開閉弁を開くと共に排気弁を開くことにより、空気ばね内の圧縮空気を大気中に速い速度で排出することができ、この空気ばねを迅速に縮小させて車高を短時間で下げることができる。
また、請求項3に記載の発明は、方向制御弁を切換えて再圧縮管路を空気タンクに連通させ、該空気タンク内の排気空気を予圧縮状態で空気圧縮機に吸込ませることにより、空気圧縮機から吐出される圧縮空気の圧力を急速に昇圧することができ、高圧の圧縮空気を空気ばね内に供給することにより車高を短時間で上げることができる。
また、請求項4に記載の発明によると、主管路の途中には、排気弁とタンク管路との間に位置して圧縮空気を乾燥させるためのドライヤを設ける構成としているので、空気圧縮機からの圧縮空気を主管路、各分岐管路等を介して空気ばねに供給する前にドライヤによって乾燥させることができ、空気ばね内の圧縮空気を乾燥状態に保つことができると共に、空気ばねによる車高の調整動作を円滑に安定して行うことができる。
さらに、請求項5に記載の発明は、空気圧縮機としてスクロール式圧縮機を用い、該スクロール式圧縮機には、複数の圧縮室のうち中間圧の圧縮室に再圧縮管路を介して空気タンクを接続する構成としているので、スクロール式圧縮機は、空気タンク内の排気空気を予圧縮状態で中間圧の圧縮室に吸込みつつ、これを高圧に圧縮して吐出することができ、高圧の圧縮空気を空気ばねに向けて供給することができる。これにより、スクロール式圧縮機としての圧縮効率、圧縮性能等を確実に高めることができ、車載用の圧縮機として用いた場合でも、作動音を小さく抑えて静粛性を高めることができる。そして、車両の乗り心地や居住性等を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態によるエアサスペンション装置を、4輪車等の車両に搭載する場合を例に挙げ、添付図面を参照して詳細に説明する。
ここで、図1ないし図6は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1は空気圧縮機としてのスクロール式圧縮機で、該スクロール式圧縮機1は、図2に示す如く後述のケーシング2、固定スクロール3、旋回スクロール8、複数の圧縮室16、吸込口17および吐出口18等により構成されている。
2はスクロール式圧縮機1の外殻をなすケーシングで、該ケーシング2は、図2に示すように軸方向の一側(左側)が開口した有底筒状体として形成されている。そして、ケーシング2には、軸方向の他側(右側)となる位置に後述の電動モータ12が一体化した状態で取付けられている。
3はケーシング2の一側に固定して設けられたスクロール部材としての固定スクロールで、該固定スクロール3は、例えばアルミニウム等の金属材料、またはその合金材料等を用いて形成されている。そして、固定スクロール3は、図2、図3に示すように円板状の鏡板4と、該鏡板4の表面から軸方向に立設された渦巻状のラップ部5と、該ラップ部5を外側から取囲むように鏡板4の外周側に設けられた筒状の支持部6とにより大略構成されている。
ここで、固定スクロール3の支持部6には、例えば図3に示す如く120度程度の間隔をもって配置され径方向外向きに円弧状をなして突出した複数の固定部6A,6A,…が設けられている。そして、該各固定部6Aにはそれぞれボルト7,7,…が挿通され、固定スクロール3の支持部6は、これらのボルト7によりケーシング2の一側端面に衝合状態で固定されるものである。
8は固定スクロール3に対向してケーシング2内に旋回可能に設けられたスクロール部材としての旋回スクロールで、該旋回スクロール8は、固定スクロール3とほぼ同様の金属材料等を用いて形成されている。そして、旋回スクロール8は、図2に示すように、円板状の鏡板9と、該鏡板9の表面から固定スクロール3の鏡板4に向けて軸方向に立設された渦巻状のラップ部10と、鏡板9の裏面中央に突設され後述の駆動軸13が旋回軸受14を介して連結されるボス部11等とにより構成されている。
12はケーシング2の他側に設けられた駆動源としての電動モータで、該電動モータ12は、図2に示す如くケーシング2の他側(右側)に固定して取付けられ、該ケーシング2と同軸に配設されている。そして、電動モータ12は、出力軸12Aを有し、外部からの給電により後述の駆動軸13を回転駆動するものである。
13はケーシング2内に軸受等を介して回転可能に設けられた駆動軸で、該駆動軸13は、図2に示す如く基端側が電動モータ12の出力軸12Aに取付けられ、電動モータ12によって出力軸12Aと共に回転駆動される。また、駆動軸13の先端側には、旋回軸受14等を介して旋回スクロール8のボス部11が旋回可能に連結されている。
これにより、駆動軸13が回転するときには、その軸線を中心として旋回スクロール8が一定の旋回半径で旋回駆動される。また、ケーシング2と旋回スクロール8の背面側との間には、複数の自転防止機構15(1個のみ図示)が設けられ、旋回スクロール8は、これらの自転防止機構15により旋回動作時の自転が防止されるものである。
ここで、旋回スクロール8のラップ部10は、固定スクロール3のラップ部5に対し例えば180度ずらして重なり合うように配設されている。そして、両者のラップ部5,10間には、図3に示すように外径側から内径側(中心側)にかけて複数の圧縮室16,16,…が画成され、これらの圧縮室16は、最外径側の圧縮室16Aが大気圧に近い圧力(最も低い圧力)となり、最内径側の圧縮室16Bが最も高い圧力となるものである。
17は固定スクロール3の外周側に設けられた吸込口で、該吸込口17は、図2、図3に示すように複数の圧縮室16,16,…のうち最外径側の圧縮室16Aに外気(空気)を吸込ませる。そして、この空気は、各圧縮室16内で連続的に圧縮され、後述の吐出口18から外部に吐出されるものである。
18は固定スクロール3の中心側に設けられた吐出口で、該吐出口18は、図2に示すように複数の圧縮室16のうち、その最内径側の圧縮室16Bから外部に向けて圧縮空気を吐出する吐出側を構成している。そして、吐出口18には、後述の主管路21(図1参照)が接続されるものである。
19は固定スクロール3の鏡板4側に設けられた中間圧導入路で、該中間圧導入路19は、図2に示すように一側が固定スクロール3の外周側に開口し、他側が後述の各中間ポート20と連通している。そして、中間圧導入路19は、図2に示すように後述の再圧縮管路31を中間ポート20に接続(連通)するものである。
20,20,…は固定スクロール3の鏡板4にそれぞれ形成された複数(例えば合計6個)の中間ポートで、該各中間ポート20は、図3に示す如く外径側から内径側へと渦巻状をなして延びるラップ部5のうち、その長さ方向中間となる位置で、かつラップ部5の根元部側に沿った位置に互いに離間して配設(穿設)されている。そして、これらの中間ポート20は、前記複数の圧縮室16のうち最外径側の圧縮室16Aと最内径側の圧縮室16Bとの間に位置する、例えば2つの中間圧の圧縮室16C,16Cにそれぞれ開口している。
そして、中間ポート20は、後述の如く再圧縮管路31から中間圧導入路19を介して導かれる中間圧(予圧縮状態)の圧縮空気を中間圧の圧縮室16C内に吸込ませるものである。この場合、例えば3個の中間ポート20は、ラップ部5の周方向に互いに間隔をもって配設しているので、旋回スクロール8のラップ部10により3個同時に塞がれることはなく、仮に1個の中間ポート20がラップ部10で塞がれても、他の中間ポート20は中間圧の圧縮室16Cに開口し続けるものである。
21はスクロール式圧縮機1の吐出側に接続して設けられた主管路で、該主管路21は、その一側(基端側)が図1に示すようにスクロール式圧縮機1の吐出口18に接続され、その他側(先端側)は、後述する分岐管路27A〜27Dとの接続点21A,21Bの位置まで延びている。
22は主管路21の途中に介装して設けられた空気乾燥手段としてのドライヤで、該ドライヤ22は、例えば水分吸着剤(図示せず)等を内蔵し、後述の排気管路24とタンク管路29との間に配設されている。そして、ドライヤ22は、図1中の矢示A方向に圧縮空気が流通するときに、この圧縮空気を内部の水分吸着剤に接触させることにより水分を吸着し、乾燥した圧縮空気(ドライエア)を後述の空気ばね26A〜26Dに向けて供給する。
一方、空気ばね26A〜26Dから排出された圧縮空気(排気)がドライヤ22内を矢示B方向に流通するときには、乾燥した圧縮空気がドライヤ22内を逆流するので、ドライヤ22内の水分吸着剤は、この乾燥空気により先に吸着した水分が脱着され、再び水分を吸着可能に再生されるものである。
23は排気管路24を介して主管路21に接続された排気弁としての排気ソレノイド弁で、該排気ソレノイド弁23は、図1に例示するように電磁弁等を用いて構成され、常時は閉弁して排気管路24を排気口23Aに対し遮断している。そして、排気ソレノイド弁23は、外部(後述のコントローラ35)からの通電により励磁されると、開弁して排気管路24を排気口23Aに連通させ、主管路21内の圧縮空気を大気中に排出(放出)するものである。
25A,25Bは車両の前輪側に設けられた左,右のエアサスペンションを示し、25C,25Dは車両の後輪側に設けられた左,右のエアサスペンションを示している。ここで、該エアサスペンション25A〜25Dには、車両の車軸側と車体側(いずれも図示せず)との間に位置してそれぞれ空気ばね26A,26B,26C,26Dが設けられている。
そして、これらの空気ばね26A〜26Dは、後述の分岐管路27A〜27Dと電磁弁28A〜28D等を介して圧縮空気が供給または排出されると、このときの給排量(圧縮空気量)に応じて上,下に伸縮される。これにより、空気ばね26A〜26Dは、エアサスペンション25A〜25Dと共に車両の前輪側,後輪側で車高調整を行い、車高が上げ,下げされるものである。
27A,27B,27C,27Dは主管路21から接続点21A,21Bの位置で互いに分岐した分岐管路で、これらの分岐管路27A〜27Dは、図1に示すように空気ばね26A〜26Dを主管路21に対して個別に接続するために用いられるものである。
28A,28B,28C,28Dは分岐管路27A〜27D毎に設けられた開閉弁としての電磁弁で、これらの電磁弁28A〜28Dは、図1に示す如く常時は閉弁して空気ばね26A〜26Dを主管路21に対し遮断する。そして、電磁弁28A〜28Dは、外部(後述のコントローラ35)からの通電により励磁されると、それぞれ個別に独立して開弁操作され、開弁時には各空気ばね26A〜26Dを主管路21に対して個別に連通させるものである。
29は主管路21の途中に接続して設けられたタンク管路で、該タンク管路29は、一方の流入側が接続点21Aとドライヤ22との間となる位置で主管路21から分岐し、他方の流出側は後述の方向制御弁32に接続されている。
30は主管路21に対しタンク管路29等を介して接続される空気タンクで、該空気タンク30は、後述の方向制御弁32が切換位置(ロ)に切換わった状態で、例えば空気ばね26A〜26Dから主管路21内に向けて排出された排気空気を予圧縮状態のまま内部に貯留するものである。また、空気タンク30には、内部の空気圧を検出するために後述のタンク圧力センサ34が設けられている。
31は空気タンク30内の空気をスクロール式圧縮機1で再圧縮させるための再圧縮管路で、この再圧縮管路31は、一方の流入側が後述の方向制御弁32に接続され、他方の流出側は図2に示すようにスクロール式圧縮機1の中間圧導入路19に接続されるものである。
32はタンク管路29、再圧縮管路31と空気タンク30との間に配設された方向制御弁で、該方向制御弁32は、例えば3ポート3位置の方向制御弁からなり、常時はタンク管路29と再圧縮管路31とを空気タンク30に対して共に遮断する中立位置(イ)に保持される。そして、方向制御弁32は、後述するコントローラ35からの通電(励磁)によって、中立位置(イ)から左,右の切換位置(ロ),(ハ)に切換えられるものである。
即ち、方向制御弁32が中立位置(イ)から切換位置(ロ)に切換えられたときには、タンク管路29が空気タンク30に連通し、再圧縮管路31と空気タンク30との間が遮断される。そして、このときには空気ばね26A〜26Dから排出された排気空気が図1中の矢示C方向に流通し、空気タンク30内に貯留されるものである。
また、方向制御弁32が中立位置(イ)から切換位置(ハ)に切換えられたときには、再圧縮管路31が空気タンク30に連通し、空気タンク30はタンク管路29に対して遮断される。そして、このときには空気タンク30内に貯留された排気空気が図1中の矢示D方向へと再圧縮管路31を介してスクロール式圧縮機1の中間圧導入路19(図2参照)に供給されるものである。
33はスクロール式圧縮機1の吸込口17側に接続して設けられる吸込フィルタで、該吸込フィルタ33は、スクロール式圧縮機1が吸込口17内に外気(大気)を吸込むときに、外気中に含まれるダスト等の異物を除去し、清浄な空気を最外径側の圧縮室16A(図3参照)内に流入させるものである。
34は空気タンク30内の空気圧を検出する圧力検出手段としてのタンク圧力センサで、該タンク圧力センサ34は、図1に示すように空気タンク30に接続して設けられている。そして、タンク圧力センサ34は、空気タンク30内の空気圧を検出すると共に、その検出信号を図4に示すコントローラ35に出力するものである。
35はマイクロコンピュータ等により構成されたコントローラで、該コントローラ35は、その入力側が図4に示すフロント左車高センサ36A、フロント右車高センサ36B、リヤ左車高センサ36C、リヤ右車高センサ36D、クランク角センサ37、車高切替スイッチ38、乗降モードスイッチ39、車高制御スイッチ40およびタンク圧力センサ34等に接続され、コントローラ35の出力側は、電磁弁28A〜28D、排気ソレノイド弁23、方向制御弁32および電動モータ12等に接続されている。
ここで、前記車高センサ36A〜36Dは、車両の前輪側と後輪側でそれぞれ個別に車高を検出する高さ検出器によりそれぞれ構成され、クランク角センサ37は、車両のエンジン回転数を検出するものである。また、車高切替スイッチ38は、例えばオペレータの好み等に応じて車高を適宜に上げ,下げするときに操作されるものである。
また、乗降モードスイッチ39は、例えばオペレータが車両の運転室(図示せず)に乗り降りするとき等に操作され、このときの操作信号をコントローラ35に出力する。そして、コントローラ35は、乗降モードスイッチ39からの操作信号に基づいて後述の急速車高ダウン,アップ処理を、図5,図6に示す処理手順に従って実行するものである。
また、車高制御スイッチ40は、例えば車両の走行条件等に応じて車高の上げ,下げ等を自動制御で行う場合に操作されるものである。なお、図6に示す急速車高アップ処理においては、初期設定の段階等でスクロール式圧縮機1を圧縮運転することにより、予め空気タンク30内に予圧縮された空気を貯留しておくようにするものである。
ここで、コントローラ35は、例えばROM,RAM等からなる記憶部35Aを有し、この記憶部35A内には、例えば車高Hを下げるときに基準となる低車高値H1 、車高Hを上げるときに基準となる高車高値H2 、空気タンク30内の基準圧力値P1 等がそれぞれの基準データとして予め格納されている。
本実施の形態によるエアサスペンション装置は、上述の如き構成を有するもので、次に、例えばRV車(レクリエーション用車両)におけるコントローラ35の車高調整処理について説明する。
まず、空気ばね26A〜26Dにより車両の車高を短時間で下げる制御を行う処理、即ち急速車高ダウン処理では、図5に示すようにステップ1で、タンク圧力センタ34から空気タンク30内の空気圧(タンク圧力P)を読込むと共に、フロント左車高センサ36A、フロント右車高センサ36B、リヤ左車高センサ36Cおよびリヤ右車高センサ36Dからそれぞれの車高H等を読込む。
そして、ステップ2では、各車輪毎の車高Hが基準となる低車高値H1 よりも高いか否かを個別に判定し、「YES」と判定するときには、例えば低車高値H1 まで車高Hを急速に下げるために、ステップ3に移って電磁弁28A〜28Dを開弁させる。また、ステップ2で「NO」と判定したときには、車高Hが低車高値H1 以下まで既に下がっているので、ステップ4に移って電磁弁28A〜28Dを閉弁させる。
この場合、ステップ2〜4の処理は、各車高センサ36A〜36Dからの検出信号に基づいて車両の各車輪毎に個別に行われ、車高Hが低車高値H1 よりも高い車輪側のみで車高ダウン処理が実行される。しかし、車両のオペレータが降車に先立って乗降モードスイッチ39を操作するときには、全ての車輪側で車高Hが低車高値H1 よりも高い状態に置かれているのが通常である。
次に、ステップ5では、電磁弁28A〜28Dが全て閉弁状態にあるか否かを判定する。そして、ステップ5で「NO」と判定する間は、電磁弁28A〜28Dのいずれか(通常は全ての電磁弁28A〜28D)が開弁されているので、ステップ6に移って空気タンク30内のタンク圧力Pが、基準圧力値P1 よりも低いか否かを判定する。
そして、ステップ6で「YES」と判定する間は、空気タンク30内のタンク圧力Pが十分に低く、例えば空気ばね26A〜26Dから排気される排気空気を空気タンク30内に導入しても、空気ばね26A〜26Dを速い速度で縮小させることが可能であると判断できる。
そこで、この場合には、ステップ7に移って方向制御弁32を図1に示す中立位置(イ)から切換位置(ロ)に切換える。これにより、空気タンク30にはタンク管路29が連通され、空気ばね26A〜26Dから排気される排気空気は、タンク管路29、方向制御弁32を介して空気タンク30内に貯留されるものである。
また、ステップ6で「NO」と判定されるときには、空気タンク30内のタンク圧力Pが基準圧力値P1 以上となっているので、ステップ8に移って方向制御弁32を図1に示す中立位置(イ)に戻し、タンク管路29を空気タンク30から遮断すると共に、排気ソレノイド弁23を開弁させる。
これにより、空気ばね26A〜26Dから排気される排気空気は、主管路21およびドライヤ22内を矢示B方向に逆流しつつ、排気管路24を介して排気ソレノイド弁23の排気口23Aから大気中に放出される。この結果、空気ばね26A〜26Dを速い速度で縮小させることができ、車高を短時間で急速に下げることができる。
そして、その後はステップ1以降の処理を繰返し、ステップ5で「YES」と判定したときには、全ての車輪側で車高Hが低車高値H1 以下まで下がり、電磁弁28A〜28Dが全て閉弁されているので、ステップ9に移って方向制御弁32を中立位置(イ)に戻し、タンク管路29を空気タンク30から遮断した状態に保持する。また、排気ソレノイド弁23を閉弁させ、圧縮空気が大気中に排出されるのを停止する。そして、その後はステップ10でメインの制御処理にリターンする。
次に、車高を短時間で上げる制御を行う処理、即ち急速車高アップ処理では、図6に示すようにステップ11で、タンク圧力センタ34から空気タンク30内の空気圧(タンク圧力P)を読込むと共に、フロント左車高センサ36A、フロント右車高センサ36B、リヤ左車高センサ36Cおよびリヤ右車高センサ36Dからそれぞれの車高H等を読込む。
そして、ステップ12では、それぞれの車高Hが基準となる高車高値H2 よりも低いか否かを個別に判定し、「YES」と判定するときには、例えば高車高値H2 まで車高Hを急速に上げるために、ステップ13に移って電磁弁28A〜28Dを開弁させる。また、ステップ12で「NO」と判定したときには、車高Hが高車高値H2 以上まで既に上がっているので、ステップ14に移って電磁弁28A〜28Dを閉弁させる。
そして、この場合のステップ12〜14の処理についても、各車高センサ36A〜36Dからの検出信号に基づいて車両の各車輪毎に個別に行われ、車高Hが高車高値H2 よりも低い車輪側のみで車高アップ処理が実行される。しかし、車両のオペレータが乗車後に乗降モードスイッチ39を操作するときには、全ての車輪側で車高Hが高車高値H2 よりも低い状態に置かれているのが通常である。
次に、ステップ15では、電磁弁28A〜28Dが全て閉弁状態にあるか否かを判定する。そして、ステップ15で「NO」と判定する間は、電磁弁28A〜28Dのいずれか(通常は全ての電磁弁28A〜28D)が開弁されている。
そこで、次なるステップ16では、方向制御弁32を図1に示す中立位置(イ)から切換位置(ハ)に切換えると共に、電動モータ12を起動してスクロール式圧縮機1の運転を開始し、排気ソレノイド弁23を閉弁させる。
これにより、空気タンク30内に貯留された排気空気は、図1中の矢示D方向へと再圧縮管路31を介してスクロール式圧縮機1の中間圧導入路19(図2参照)に供給される。そして、スクロール式圧縮機1は、中間圧導入路19から中間ポート20を介して中間圧の圧縮室16C内に導かれた排気空気(中間圧の圧縮空気)を、固定スクロール3と旋回スクロール8との間の各圧縮室16内でさらに圧縮し、最内径側の圧縮室16Bから吐出口18に向けて高圧の圧縮空気を吐出する。
この結果、スクロール式圧縮機1は、固定スクロール3と旋回スクロール8との間の各圧縮室16内で圧縮空気の圧力を急速に昇圧することができ、吐出口18から高圧の圧縮空気を早い速度で吐出できると共に、この圧縮空気を空気ばね26A〜26D内に供給することにより、空気ばね26A〜26Dを速い速度で伸長させることができ、車高を短時間で急速に上げることができる。
そして、その後はステップ11以降の処理を繰返し、ステップ15で「YES」と判定したときには、全ての車輪側で車高Hが高車高値H2 以下まで上がり、電磁弁28A〜28Dが全て閉弁されているので、ステップ17に移って方向制御弁32を中立位置(イ)に戻し、再圧縮管路31を空気タンク30から遮断した状態に保持する。
また、ステップ17では、電動モータ12を停止させ、スクロール式圧縮機1の運転を止めると共に、排気ソレノイド弁23を閉弁させて、圧縮空気が大気中に排出されるのを停止する。そして、その後はステップ18でメインの制御処理にリターンするものである。
かくして、本実施の形態によれば、スクロール式圧縮機1の吐出側に接続した主管路21の途中に排気管路24を介して排気ソレノイド弁23を設け、車両の各空気ばね26A〜26Dに対しては、それぞれ分岐管路27A〜27D、開閉弁28A〜28Dを介して主管路21を接続する構成としている。
そして、空気ばね26A〜26Dから排気された排気空気を内部に貯留する空気タンク30を、タンク管路29を介して主管路21に接続し、再圧縮管路31とタンク管路29とを方向制御弁32により空気タンク30に対して選択的に連通,遮断する構成としている。
このため、例えば車両の車高を下げるために開閉弁28A〜28Dを開いたときには、排気ソレノイド弁23を閉弁状態に保持しつつ、方向制御弁32でタンク管路29を空気タンク30に連通させることにより、空気ばね26A〜26Dから空気タンク30に向けて圧縮空気を排出することができ、これに伴って空気ばね26A〜26Dを縮小させつつ、車高を下げることができる。
しかも、車高を下げるときには、必要に応じて排気ソレノイド弁23を適宜に開弁させることにより、空気ばね26A〜26Dから主管路21に向けて排出される圧縮空気を、排気管路24から排気ソレノイド弁23の排気口23Aに向けて大気中に即座に放出することができ、これによって、空気ばね26A〜26Dを即座に縮小させ、車高を短時間で下げることができる。
一方、車高を上げるときには、方向制御弁32を中立位置(イ)から切換位置(ハ)に切換えて再圧縮管路31を空気タンク30に連通させ、該空気タンク30内の空気を予圧縮状態でスクロール式圧縮機1の中間ポート20側に吸込ませることにより、スクロール式圧縮機1からの吐出圧力(圧縮空気)を急速に昇圧することができ、高圧の圧縮空気を空気ばね26A〜26D内に供給することにより車高を短時間で上げることができる。
従って、本実施の形態によれば、車両に搭載する圧気源としてスクロール式圧縮機1を用いた場合でも、空気ばね26A〜26Dに対する圧縮空気の供給または排出を即座に行うことができ、車高調整作業(車高の上げ操作と下げ操作)を短時間で迅速に行うことができると共に、車高調整時の応答性、制御性を向上することができる。
そして、車両に搭載するスクロール式圧縮機1には、複数の圧縮室16のうち中間圧の圧縮室16Cに再圧縮管路31を介して空気タンク30を接続する構成としているので、スクロール式圧縮機1は、空気タンク30内の空気を予圧縮状態で中間圧の圧縮室16Cに吸込みつつ、これを高圧に圧縮して吐出口18から主管路21に向けて吐出することができる。
このため、電動モータ12によりスクロール式圧縮機1を起動し始めてから短時間で高圧の圧縮空気を発生でき、これを空気ばね26A〜26Dに向けて即座に供給することができる。これにより、スクロール式圧縮機1としての圧縮効率や圧縮性能等を高めることができ、予圧縮状態の排気空気を再利用して省エネルギ化も図ることができる。
そして、容量の小さいスクロール式圧縮機1を車載用の圧縮機として用いた場合でも、エアサスペンション装置の圧気源として活用することができ、その作動音を小さく抑えて静粛性を高めることができると共に、車両の乗り心地や居住性等を向上することができる。
また、主管路21の途中には、排気ソレノイド弁23とタンク管路29との間に位置して圧縮空気を乾燥させるドライヤ22を設ける構成としているので、スクロール式圧縮機1からの圧縮空気を主管路21、各分岐管路27A〜27D等を介して空気ばね26A〜26Dに供給する前にドライヤ22により乾燥させることができる。
これにより、空気ばね26A〜26D内の圧縮空気を乾燥状態に保つことができ、空気ばね26A〜26D内に水分が残って不具合が発生するのを未然に防止できると共に、空気ばね26A〜26Dによる車高の調整動作を円滑に安定して行うことができ、車両の乗り心地や居住性等を高めることができる。
なお、前記実施の形態では、乗降モードスイッチ39からの操作信号に基づいて図5,図6に示す急速車高ダウン処理,急速車高アップ処理を実行する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば車高切替スイッチ38、車高制御スイッチ40を操作したときにも、図5,図6に示す急速車高ダウン処理,急速車高アップ処理を実行する構成としてもよい。
そして、このような急速車高ダウン処理,急速車高アップ処理は、例えばRV車(レクリエーション用車両)に対してエアサスペンション装置を搭載する場合に限るものではなく、例えば普通乗用車等の4輪自動車にも適用することができるものである。
また、前記実施の形態では、固定スクロール3と旋回スクロール8とからなるスクロール式圧縮機1を空気圧縮機として用いる場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば2つのスクロール部材間で複数の圧縮室を画成する構成とした種々の型式のスクロール式圧縮機にも適用できるものである。さらに、空気圧縮機としては、スクロール式圧縮機以外に、例えばベーン型またはトロコイド型の空気圧縮機等を用いてもよいものである。
本発明の第1の実施の形態によるエアサスペンション装置の回路構成を示す空気圧回路図である。 図1中のスクロール式圧縮機を拡大して示す縦断面図である。 スクロール式圧縮機の固定スクロ−ル、旋回スクロール間に形成した複数の圧縮室等を図2中の矢示 III−III 方向からみた断面図である。 図1に示すエアサスペンション装置の制御ブロック図である。 図4中のコントローラによる急速車高ダウン処理を示す流れ図である。 コントローラによる急速車高アップ処理を示す流れ図である。
符号の説明
1 スクロール式圧縮機(空気圧縮機)
2 ケーシング
3 固定スクロール(スクロール部材)
4,9 鏡板
5,10 ラップ部
8 旋回スクロール(スクロール部材)
12 電動モータ(駆動源)
13 駆動軸
16 圧縮室
17 吸込口
18 吐出口
19 中間圧導入路
20 中間ポート
21 主管路
22 ドライヤ
23 排気ソレノイド弁(排気弁)
24 排気管路
25A〜25D エアサスペンション
26A〜26D 空気ばね
27A〜27D 分岐管路
28A〜28D 電磁弁(開閉弁)
29 タンク管路
30 空気タンク
31 再圧縮管路
32 方向制御弁
34 タンク圧力センサ
35 コントローラ

Claims (5)

  1. 空気を吸込んで圧縮空気を吐出する空気圧縮機と、
    該空気圧縮機の吐出側に接続して設けられた主管路と、
    該主管路の途中に接続して設けられ常時は閉弁し前記圧縮空気を大気中に排出するときに開弁される排気弁と、
    車両の各車輪毎にそれぞれ設けられ圧縮空気の供給または排出により前記車両の車高を調整する複数の空気ばねと、
    該複数の空気ばねを前記主管路に接続するため前記主管路からそれぞれ分岐して設けられた複数の分岐管路と、
    該各分岐管路にそれぞれ設けられ前記各空気ばねを前記主管路に対して連通,遮断する複数の開閉弁と、
    前記主管路にタンク管路を介して接続され前記空気ばねから排出された排気空気を内部に貯留する空気タンクと、
    該空気タンク内の排気空気を予圧縮状態で前記空気圧縮機に吸込み再圧縮させるため、該空気タンクと前記空気圧縮機との間に接続される再圧縮管路と、
    該再圧縮管路と前記タンク管路とを前記空気タンクに対して選択的に連通,遮断する方向制御弁とから構成してなるエアサスペンション装置。
  2. 前記方向制御弁は、前記タンク管路と再圧縮管路を共に空気タンクに対して遮断する中立位置を有し、前記空気ばねにより車高を短時間で下げるときには、前記方向制御弁を中立位置に戻して前記排気弁を開弁する構成としてなる請求項1に記載のエアサスペンション装置。
  3. 前記方向制御弁は、前記空気ばねにより前記車高を短時間で上げるときに前記再圧縮管路を空気タンクに連通する位置に切換わり、前記空気タンク内の排気空気を予圧縮状態で前記空気圧縮機に吸込ませる構成としてなる請求項1または2に記載のエアサスペンション装置。
  4. 前記主管路の途中には、前記排気弁とタンク管路との間に位置して前記圧縮空気を乾燥させるためのドライヤを設ける構成としてなる請求項1,2または3に記載のエアサスペンション装置。
  5. 前記空気圧縮機は、2つのスクロール部材間に複数の圧縮室が画成されるスクロール式圧縮機により構成し、前記再圧縮管路は、前記複数の圧縮室のうち中間圧の圧縮室に接続する構成としてなる請求項1,2,3または4に記載のエアサスペンション装置。
JP2006208477A 2006-07-31 2006-07-31 エアサスペンション装置 Expired - Fee Related JP4723432B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006208477A JP4723432B2 (ja) 2006-07-31 2006-07-31 エアサスペンション装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006208477A JP4723432B2 (ja) 2006-07-31 2006-07-31 エアサスペンション装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008030701A JP2008030701A (ja) 2008-02-14
JP4723432B2 true JP4723432B2 (ja) 2011-07-13

Family

ID=39120559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006208477A Expired - Fee Related JP4723432B2 (ja) 2006-07-31 2006-07-31 エアサスペンション装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4723432B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4032764A1 (en) 2021-01-25 2022-07-27 ZF CV Systems Global GmbH Central air supply

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101633300B (zh) * 2008-07-25 2011-11-30 湖南易通莲花汽车悬架股份有限公司 一种车身静载高度自控和行车高度选控的控制系统
CN104015581B (zh) * 2014-05-20 2016-03-02 江苏大学 一种电控空气悬架车高调节控制方法
JP2016032991A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 日立オートモティブシステムズ株式会社 エアサスペンション装置
JP6338995B2 (ja) * 2014-09-30 2018-06-06 日立オートモティブシステムズ株式会社 エアサスペンション装置
JP2017159760A (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 トヨタ自動車株式会社 車高制御システム
CN110315923B (zh) * 2019-08-06 2024-01-26 珠海格力电器股份有限公司 一种气路装置、空气悬架系统、汽车及其控制方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0625809B2 (ja) * 1985-09-09 1994-04-06 日本電信電話株式会社 光フアイバコアの観察装置
JPS6274704A (ja) * 1985-09-26 1987-04-06 Mazda Motor Corp 自動車の車高調整装置
JP3009806B2 (ja) * 1993-04-15 2000-02-14 トヨタ自動車株式会社 エアサスペンションの圧縮空気給排装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4032764A1 (en) 2021-01-25 2022-07-27 ZF CV Systems Global GmbH Central air supply

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008030701A (ja) 2008-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4723432B2 (ja) エアサスペンション装置
JP5336400B2 (ja) 車両用圧縮空気供給装置
WO2016194080A1 (ja) エアサスペンションシステム
WO2016076210A1 (ja) エアサスペンション装置
JP7186237B2 (ja) エアサスペンション装置
EP2042738B1 (en) Scroll type fluid machine and air suspension apparatus using the same
JP5105995B2 (ja) エア回路
WO2018139576A1 (ja) サスペンションシステム
JP2009085105A5 (ja)
JP6586531B2 (ja) エアサスペンションシステム
CN108883682B (zh) 空气悬架系统
WO2020066398A1 (ja) エアサスペンションシステム
JP4970928B2 (ja) ドライヤ付き空気圧縮装置
JP2015054643A (ja) エアサスペンション装置
JPH10119531A (ja) エアサスペンション制御装置
JPS6231643B2 (ja)
WO2016158494A1 (ja) エアサスペンション装置
JP2008248869A (ja) 車載用圧縮装置
JP2019038500A (ja) サスペンションシステム
JP4327379B2 (ja) 車両のエアサスペンション
JP2007099158A (ja) 車高調整装置
JP4718357B2 (ja) スクロール式空気圧縮機
JP2011074842A (ja) 圧縮空気給排装置
JP2021183438A (ja) サスペンション制御装置
JPH0450020A (ja) 圧縮空気給排装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090227

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090831

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090904

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110330

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110405

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110407

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140415

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4723432

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees