JP2008248869A - 車載用圧縮装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スクロール圧縮機1とドライヤ5との間に電磁弁7を配置して、給排弁6を圧縮空気給排位置に保持すると共に電磁弁7を排気位置に保持して、サスペンションユニット3の排気を、スクロール圧縮機1を迂回してフィルタ9から大気中に放出させる。したがって、サスペンションユニット3の排気がスクロール圧縮機1に導入されることがなく、スクロール圧縮機1が逆回転することがない。これにより、逆回転防止目的の逆止弁を廃止して、スクロール圧縮機1の静粛性、延いては車両の静粛性を確保することができる。
【選択図】図3
Description
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載用圧縮装置において、電磁弁の排気位置において、スクロール圧縮機の吐出口が開放されることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項3に記載の発明は、フィルタによって清浄化されて供給口から供給された空気を圧縮するスクロール圧縮機と、該スクロール圧縮機から吐出される圧縮空気を乾燥させるドライヤと、該ドライヤと圧力装置との間に配置されて圧力装置へ給排される圧縮空気を制御する給排弁と、を具備する車載用圧縮装置であって、電磁弁が、スクロール圧縮機の吐出口とドライヤとの間に配置されて、パイロット弁が、電磁弁とドライヤとの間とスクロール圧縮機の供給口とフィルタとの間とが電磁弁とスクロール圧縮機とを迂回して接続される迂回路に配置されて、電磁弁は、スクロール圧縮機の吐出口とドライヤとが連通される圧縮空気供給位置と、スクロール圧縮機の吐出口とドライヤとの連通が遮断されると共にドライヤを通過した圧縮空気がパイロット弁のパイロット圧として導入される排気位置と、を有して、パイロット弁は、排気位置にある電磁弁からパイロット圧を受圧することで、電磁弁とドライヤとの間とスクロール圧縮機の供給口とフィルタとの間とが電磁弁とスクロール圧縮機とを迂回して連通されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の車載用圧縮装置において、圧力装置が、エアサスペンション装置のサスペンションユニットであることを特徴とする。
また、請求項2に記載の車載用圧縮装置に係る発明は、スクロール圧縮機の内部並びに吐出口の直下流の流路内の残留圧力が開放されて、スクロール圧縮機の再起動時におけるスクロール圧縮機並びに該スクロール圧縮機を駆動させる原動機(電動モータ)に作用する負荷を低減させることができる。
また、請求項3に記載の車載用圧縮装置に係る発明は、圧力装置の排気時に、容量を大きく設定したパイロット弁から圧力装置の内部の圧縮空気を急速に排気することができる。これにより、例えば、圧力装置がエアサスペンション装置のサスペンションユニットである場合、乗員の乗降時に、車両の車高を迅速に下降させることが可能になる。さらに、パイロット弁を用いたことで、パイロット弁の代わりに電磁弁を用いた場合と比較して、制御ユニットによる制御を簡略化することができる。
また、請求項4に記載の車載用圧縮装置に係る発明は、上記請求項1〜3の車載用圧縮装置をエアサスペンション装置に採用することにより、該エアサスペンション装置を備える車両の静粛性が確保される。
本発明の第1実施形態を図1〜図3に基いて説明する。以下、第1実施形態のスクロール圧縮装置を車両のエアサスペンション装置に用いた場合について説明する。なお、第1実施形態のスクロール圧縮装置に用いられるスクロール圧縮機1は、従来技術のスクロール圧縮機を適宜用いるものとし、その構造の詳細な説明を省く。
第1実施形態によれば、サスペンションユニット3とドライヤ5との間に給排弁6を配置すると共に、スクロール圧縮機1の吐出口1bとドライヤ5との間に電磁弁7を配置して、車高を下降させる時には、給排弁6を圧縮空気給排位置に保持すると共に、電磁弁7を排気位置に保持して、サスペンションユニット3の内部の圧縮空気を、スクロール圧縮機1を迂回してフィルタ9から大気中に放出させる。
したがって、サスペンションユニット3から排気された圧縮空気がスクロール圧縮機1の吐出口1bに導入されることがなく、スクロール圧縮機1が逆回転することがない。これにより、スクロール圧縮機1の逆回転を防止する目的で従来用いられていた逆止弁を廃止して、スクロール圧縮機1の静粛性、延いては車両の静粛性を確保することができる。
(第2実施形態)
図4に示されるように、本実施形態のスクロール圧縮装置の電磁弁7の代わりに電磁弁17を配置してスクロール圧縮装置を構成してもよい。この場合、電磁弁17の排気位置では、ドライヤ5が、フィルタ9とスクロール圧縮機1の供給口1aとを連通させる流路10に、迂回路11によってスクロール圧縮機1を迂回して連通されると共に、スクロール圧縮機1の吐出口1bがフィルタ19を介して大気と連通される。したがって、第2実施形態のスクロール圧縮装置によれば、サスペンションユニット3の内部の圧縮空気の排気時に、スクロール圧縮機1の内部並びに吐出口1bの直下流の流路内の残留圧力を開放して、スクロール圧縮機1の再起動時におけるスクロール圧縮機1並びに該スクロール圧縮機1を駆動する電動モータ2に作用する負荷を低減させることができる。なお、第2実施形態のスクロール圧縮装置では、電磁弁17の圧縮空気供給位置で、スクロール圧縮機1の吐出口1bとドライヤ5とが連通されると共に、迂回路11及びフィルタ19が閉塞される。
図5に示されるように、本実施形態のスクロール圧縮装置に加えてパイロット弁21を配置してもよい。この場合、パイロット弁21を迂回路23に配置する。該迂回路23は、電磁弁7とドライヤ5とを連通させる流路22と、フィルタ9とスクロール圧縮機1の供給口1aとを連通させる流路10と、をスクロール圧縮機1及び電磁弁7を迂回して連通させるように配管する。そして、このパイロット弁21は、弁ばねによって遮断位置に保持されて迂回路23を常時遮断して、サスペンションユニット3の内部の圧縮空気の排気時には、排気位置にある電磁弁7からパイロット圧を受圧することで排気位置(図5に示される状態)に保持されて迂回路23を開放する。これにより、サスペンションユニット3の内部の圧縮空気は、迂回路23を介して急速排気されてフィルタ9から大気中へ放出される。したがって、第3実施形態のスクロール圧縮装置によれば、乗員の乗降時に、車両の車高を迅速に下降させることが可能になる。
Claims (4)
- フィルタによって清浄化されて供給口から供給された空気を圧縮するスクロール圧縮機と、該スクロール圧縮機から吐出される圧縮空気を乾燥させるドライヤと、該ドライヤと圧力装置との間に配置されて前記圧力装置へ給排される圧縮空気を制御する給排弁と、を具備する車載用圧縮装置であって、
前記スクロール圧縮機の吐出口と前記ドライヤとの間に電磁弁が配置されて、
該電磁弁は、前記スクロール圧縮機の吐出口と前記ドライヤとが連通される圧縮空気供給位置と、前記スクロール圧縮機の吐出口と前記ドライヤとの連通が遮断されると共に前記ドライヤが前記フィルタと前記スクロール圧縮機の供給口との間に前記スクロール圧縮機を迂回して接続される排気位置と、を有することを特徴とする車載用圧縮装置。 - 前記電磁弁の排気位置において、前記スクロール圧縮機の吐出口が大気に開放されることを特徴とする請求項1に記載の車載用圧縮装置。
- フィルタによって清浄化されて供給口から供給された空気を圧縮するスクロール圧縮機と、該スクロール圧縮機から吐出される圧縮空気を乾燥させるドライヤと、該ドライヤと圧力装置との間に配置されて前記圧力装置へ給排される圧縮空気を制御する給排弁と、を具備する車載用圧縮装置であって、
電磁弁が、前記スクロール圧縮機の吐出口と前記ドライヤとの間に配置されて、
パイロット弁が、前記電磁弁と前記ドライヤとの間と前記スクロール圧縮機の供給口と前記フィルタとの間とが前記電磁弁と前記スクロール圧縮機とを迂回して接続される迂回路に配置されて、
前記電磁弁は、前記スクロール圧縮機の吐出口と前記ドライヤとが連通される圧縮空気供給位置と、前記スクロール圧縮機の吐出口と前記ドライヤとの連通が遮断されると共に前記ドライヤを通過した圧縮空気が前記パイロット弁のパイロット圧として導入される排気位置と、を有して、
前記パイロット弁は、前記排気位置にある前記電磁弁からパイロット圧を受圧することで、前記電磁弁と前記ドライヤとの間と前記スクロール圧縮機の供給口と前記フィルタとの間とが前記電磁弁と前記スクロール圧縮機とを迂回して連通されることを特徴とする車載用圧縮装置。 - 前記圧力装置が、エアサスペンション装置のサスペンションユニットであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車載用圧縮装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2016076210A1 (ja) * | 2014-11-10 | 2016-05-19 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | エアサスペンション装置 |
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2007
- 2007-03-30 JP JP2007095061A patent/JP2008248869A/ja active Pending
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