JP2005337081A - 空気圧縮機の試験装置及びその圧縮空気回生ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 空気圧縮機の各種性能試験を行う際に空気圧縮機にて生成された圧縮空気を有効に利用する。
【解決手段】 切換弁32は、中継弁23と排出口24との間に配置され、工場空気源ライン37又は排出口24に対して圧縮空気を誘導するように、中継弁23と工場空気源ライン37及び排出口24との間における接続を切り換え可能に形成される。逆止弁33は、切換弁32と工場空気源ライン37との間に配置されるとともに、切換弁32から工場空気源ライン37へと向かう方向を圧縮空気の移動が許容される順方向とする。圧力センサー34は、逆止弁33に対する工場空気源ライン37側の圧縮空気の圧力を検出する。圧力センサー34で検出される圧力が所定の圧力値以下となったときに、切換弁32が中継弁23と工場空気源ライン37との間を接続するように切り換えられる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気圧縮機に連結される圧縮空気の送入口と、この送入口に接続されて負荷用圧縮空気を貯留可能な負荷溜めと、この負荷溜めに接続されて当該負荷溜め内の圧縮空気圧力を所定の負荷圧力に保持する中継弁と、この中継弁に接続される排出口とを備える空気圧縮機の試験装置、及びその圧縮空気回生ユニットに関する。
従来、空気圧縮機の性能を試験する試験装置として、鉄道車両用の空気圧縮機の試験装置が知られている(特許文献1参照)。特許文献1に記載された空気圧縮機の試験装置は、JISE5002「鉄道車両用空気圧縮機試験方法」に規定される油漏れ試験、温度上昇試験、体積効率試験、空気漏れ試験などの空気圧縮機の各種性能試験を行うための試験装置である。
特公平4−52397号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の空気圧縮機の試験装置によると、上記の各種性能試験を行う際に試験のために空気圧縮機から送出された圧縮空気は、当該試験装置に送入された後、大気へと放出されていた。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、空気圧縮機の各種性能試験を行う際に空気圧縮機にて生成された圧縮空気を有効に利用することができる空気圧縮機の試験装置及び圧縮空気回生ユニットを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び効果
本発明に係る空気圧縮機の試験装置は、空気圧縮機に連結されて圧縮空気が送入される送入口と、前記送入口に接続されて負荷用の圧縮空気を貯留可能な負荷溜めと、前記負荷溜めに接続されて前記負荷溜め内の圧縮空気の圧力を予め設定された所定の負荷圧力に保持するための中継弁と、前記中継弁に接続されて圧縮空気を外部に排出する排出口とを備えている空気圧縮機の試験装置に関する。
そして、本発明に係る空気圧縮機の試験装置は、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。即ち、本発明は、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
上記目的を達成するための本発明の空気圧縮機の試験装置における第1の特徴は、前記中継弁と前記排出口との間に配置され、工場に圧縮空気を供給するための工場空気源ライン又は前記排出口に対して、前記中継弁を介して圧送される圧縮空気を誘導するように、前記中継弁と前記工場空気源ライン及び前記排出口との間における接続を切り換え可能に形成される切換弁と、前記切換弁と前記工場空気源ラインとの間に配置されるとともに、前記切換弁から前記工場空気源ラインへと向かう方向を圧縮空気の移動が許容される順方向とする逆止弁と、前記逆止弁に対する前記工場空気源ライン側の圧縮空気の圧力を検出する圧力センサーと、を備え、前記圧力センサーで検出される圧力が予め設定された所定の圧力値以下となったときに、前記切換弁が前記中継弁と前記工場空気源ラインとの間を接続するように切り換えられることである。
この構成によると、工場空気源ライン側の圧縮空気の圧力が所定の圧力値以下となったときに、中継弁と工場空気源ラインとの間が接続されて、空気圧縮機の各種性能試験を行う際に空気圧縮機にて生成された圧縮空気を工場空気源ラインへと供給することができる。即ち、従来であれば試験装置に送入された後に大気へと放出されていた圧縮空気を、工場空気源ラインへと供給することができる。従って、空気圧縮機の各種性能試験を行う際に生成された圧縮空気を有効に利用することができる。また、工場空気源ラインへと供給できる分だけ、空気圧縮機の稼動を従来より低減できることになり、省電力化できる。
本発明の空気圧縮機の試験装置における第2の特徴は、前記圧力センサーにより検出される圧力が、前記所定の圧力値よりも高い圧力値に設定されている設定圧力値以上となったときに、前記切換弁が前記中継弁と前記排出口との間を接続するように切り換えられることである。
この構成によると、工場空気源ライン側の圧縮空気の圧力が設定圧力値以上となったときに、中継弁と排出口との間が接続されて、空気圧縮機の各種性能試験を行う際に空気圧縮機にて生成された圧縮空気を外部へと排出することができる。このため、工場空気源ラインの圧力が設定圧力値以上となってしまうことを防止することができる。そして、工場空気源ラインに接続される産業機器等に設定圧力値以上の圧縮空気が供給されてしまうことによる影響が及ぶことを防止できる。
本発明の空気圧縮機の試験装置における第3の特徴は、前記逆止弁と前記工場空気源ラインとの間に設けられて、圧縮空気を貯留可能な空気溜めを更に備えていることである。
この構成によると、逆止弁と工場空気源ラインとの間において圧縮空気を一旦貯留することができるため、より多くの圧縮空気を工場空気源ラインへと供給することができる。また、切換弁の切り換え時に発生する圧縮空気の急激な圧力変動等の脈動現象が生じることを抑制することができる。
本発明の空気圧縮機の試験装置における第4の特徴は、前記空気溜めと前記工場空気源ラインとの間に配置される減圧弁を更に備えていることである。
この構成によると、減圧弁によって、空気溜めから工場空気源ラインへと供給される圧縮空気の圧力を減圧するよう制御できるため、減圧弁の上流側に位置している空気溜め内の圧縮空気の圧力を更に高くなるように調整することができる。また、圧力センサーにより検出される圧力が前述の設定圧力値以上となったときに切換弁が中継弁と排出口との間を接続するように切り換えられるものである場合は、この減圧弁を更に備えることで、空気溜めにその設定圧力値を超える圧力の圧縮空気を貯留することができる。
また、前述の目的を達成するための本発明に係る圧縮空気回生ユニットは、空気圧縮機に連結されて圧縮空気が送入される送入口と、前記送入口に接続されて負荷用の圧縮空気を貯留可能な負荷溜めと、前記負荷溜めに接続されて前記負荷溜め内の圧縮空気の圧力を予め設定された所定の負荷圧力に保持するための中継弁と、前記中継弁に接続されて圧縮空気を外部に排出する排出口とを備えている空気圧縮機の試験装置に対して、着脱可能に形成される圧縮空気回生ユニットであって、前記中継弁と前記排出口との間に配置され、工場に圧縮空気を供給するための工場空気源ライン又は前記排出口に対して、前記中継弁を介して圧送される圧縮空気を誘導するように、前記中継弁と前記工場空気源ライン及び前記排出口との間における接続を切り換え可能に形成される切換弁と、前記切換弁と前記工場空気源ラインとの間に配置されるとともに、前記切換弁から前記工場空気源ラインへと向かう方向を圧縮空気の移動が許容される順方向とする逆止弁と、前記逆止弁に対する前記工場空気源ライン側の圧縮空気の圧力を検出する圧力センサーと、を備え、前記圧力センサーで検出される圧力が予め設定された所定の圧力値以下となったときに、前記切換弁が前記中継弁と前記工場空気源ラインとの間を接続するように切り換えられることを特徴とする。
この構成によると、工場空気源ライン側の圧縮空気の圧力が所定の圧力値以下となったときに、中継弁と工場空気源ラインとの間が接続されて、空気圧縮機の各種性能試験を行う際に空気圧縮機にて生成された圧縮空気を工場空気源ラインへと供給することができる。即ち、従来であれば試験装置に送入された後に大気へと放出されていた圧縮空気を、工場空気源ラインへと供給することができる。従って、空気圧縮機の各種性能試験を行う際に生成された圧縮空気を有効に利用することができる。また、工場空気源ラインへと供給できる分だけ、空気圧縮機の稼動を従来より低減できることになり、省電力化できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
図1は、空気圧縮機の性能を試験する試験装置を例示したものであって、本発明の第1実施形態に係る空気圧縮機の試験装置1(以下、単に試験装置1ともいう)の空気回路図である。試験装置1は、鉄道車両で使用される空気圧縮機の試験装置であって、この試験装置1に取り付けられる空気圧縮機の各種性能試験を行うために用いられる。具体的には、この試験装置1は、JISE5002「鉄道車両用空気圧縮機試験方法」に規定される油漏れ試験、温度上昇試験、体積効率試験、空気漏れ試験などの空気圧縮機の各種性能試験を行うための試験装置として構成されている。
図1に示すように、試験装置1は、図中一点鎖線の右側(矢印側)の領域で構成されており、送入口21、負荷溜め(負荷ダメ)22、中継弁23、排出口24、測定溜め(測定ダメ)25(25a〜25c)、漏洩溜め(漏洩ダメ)26、バルブ27〜30(MV1〜MV4)、及び圧縮空気回生部11などを備えている。
送入口21は、例えば定期的に行われる試験のために鉄道車両から取り外された空気圧縮機10が連結されて、その空気圧縮機10で生成される圧縮空気が送入される。なお、空気圧縮機10と送入口21とは、例えば、試験用の接続ホース21aを介して接続される。負荷溜め22は、送入口21に対してバルブ27及び逆止弁31を介して接続されており、JISE5002の各種性能試験を実施するための負荷用の圧縮空気を貯留可能なタンクとして形成されている。中継弁23は、負荷溜め22に接続されており、負荷溜め22内の圧縮空気の圧力を予め設定された所定の負荷圧力(定格の負荷圧力)に保持するためのバルブ機構として構成されている。排出口24は、中継弁23に対してバルブ30を介して接続されており、圧縮空気を外部に排出(大気に放出)することができるようになっている。なお、排出口24における大気開放端には、消音用のサイレンサ38が取り付けられている。また、空気漏れ試験に用いられる漏洩溜め26は、バルブ27の上流側で接続されている。体積効率試験に用いられる測定ダメ25は、中継弁23の下流側で、バルブ30を介して接続されている。この各測定ダメ25は、バルブ29を介して排出口24に至る管路に接続されている。
ここで、試験装置1によって行われる試験について、簡単に説明する。試験装置1によって行われる各種性能試験は、前述のように、JISE5002「鉄道車両用空気圧縮機試験方法」に従って行われる。図2は、試験装置1において試験を行う場合の作業工程を例示したものである。図2に示すように、試験装置1では、まず油漏れ試験(a)が行われる。油漏れ試験(a)では、空気圧縮機10が往復圧縮機の場合であれば、そのシリンダヘッドを取り外し、定格回転速度で30分間運転を行い、ピストン頂面への油漏れが測定される。そして、油漏れ試験(a)が終了後に、空気漏れ試験(b)が行われる。空気漏れ試験(b)では、漏洩溜め26に定格の負荷圧力になるまで圧縮空気を充填した後、空気圧縮機10の吐出し弁の空気漏れの測定が30秒間行われる。空気漏れ試験(b)が終了すると、続いて、体積効率試験(c)と温度上昇試験(d)とが行われる。体積効率試験(c)では、空気圧縮機10を定格の負荷圧力及び定格の回転速度で30分間運転させた後、体積効率η(%)が求められる。体積効率ηは、毎分吐出し空気量Q(m3)をピストンの行程容積V(m3/回転)とクランク軸回転速度N(r/min)との積で除した百分率で算出される(即ち、η=Q/(V×N)×100で算出される)。温度上昇試験(d)では、空気圧縮機10を定格の負荷圧力及び定格の回転速度で30分間運転させた後、その軸受け、シリンダ体などの温度上昇の測定が行われる。
次に圧縮空気回生部11について説明する。図1に示すように、圧縮空気回生部11は、切換弁32、逆止弁33、圧力センサー34、及び空気溜め35を備えている。切換弁32は、中継弁23と排出口24との間に配置される電磁弁として構成されており、中継弁23とはバルブ30を介して接続している。また、切換弁32は、相互に切り換え可能な切換位置32aと切換位置32bとを備えており、消磁状態では、図1に示すように切換位置32bにて、中継弁23の下流側を排出口24に接続する。一方、励磁状態では、切換位置32aに切り換えられて、中継弁23の下流側を管路36に接続する。この管路36は、図示しない工場(例えば、鉄道車両の整備工場等)に圧縮空気を供給するための工場空気源ライン37に接続される。このように、切換弁32は、工場空気源ライン37又は排出口24に対して、中継弁23を介して圧送される圧縮空気を誘導するように、中継弁23と工場空気源ライン37及び排出口24との間における接続を切り換え可能に形成されている。
逆止弁33は、管路36上に設けられており、切換弁32と工場空気源ライン37との間に配置されている。そして、この逆止弁33は、切換弁32から工場空気源ライン37へと向かう方向を圧縮空気の移動が許容される順方向とするように設けられている。また、空気溜め35は、逆止弁33と工場空気源ライン37との間における管路36上に設けられており、圧縮空気を貯留可能なタンクとして形成されている。なお、空気溜め36の下流側(工場空気源ライン37側)は、工場空気源ライン37と連通している。
圧力センサー34は、圧力スイッチで構成されており、空気溜め35に接続された導圧管34aを介して空気溜め35の圧力を検出できるようになっている。即ち、逆止弁33に対する工場空気源ライン37側の圧縮空気の圧力を検出できるようになっている。この圧力センサー34は、当該圧力センサー34で検出される圧力(即ち、空気溜め35内の圧縮空気の圧力)が、予め設定された所定の圧力値(以下、単に所定圧力値という)以下となったときに、当該圧力センサー34内の電気接点が閉じられて、切換弁32を励磁させるための励磁信号を発生させるようになっている。即ち、圧力センサー34で検出される圧力が所定圧力値以下になったときに、切換弁32が中継弁23と工場空気源ライン37との間を接続するように切換位置32aに切り換えられることになる。
また、圧力センサー34は、この圧力センサー34で検出される空気溜め35内の圧縮空気の圧力が、上記の所定圧力値よりも高い圧力値に設定されている設定圧力値(以下、単に設定圧力値という)以上となったときに、当該圧力センサー34内の電気接点が開かれて、切換弁32を消磁させるために励磁信号を解除させるようになっている。即ち、圧力センサー34で検出される圧力が設定圧力値以上となったときに、切換弁32が中継弁23と排出口24との間を接続するように切換位置32bに切り換えられることになる。
次に、上述した構成を備える試験装置1の圧縮空気回生部11の作動について図3に基づいて説明する。図3は、圧力センサー34において検出される圧力の時間推移を例示したものである。なお、図3においては、上記の所定圧力値が700kPaに、設定圧力値が800kPaにそれぞれ設定されている場合を例にとって圧力センサー34での検出圧力の推移の説明する。即ち、工場空気源ライン37への圧縮空気の供給圧力として700kPaを確保する場合を想定して説明する。
図3に示すポイント(i)の状態では、圧力センサー34での検出圧力が所定圧力値700kPa以下であるため、圧力センサー34から発信されている励磁信号に基づいて、切換弁32が切換位置32aに切り換えられている状態になっている。このため、中継弁23を介して圧送される圧縮空気は切換弁32を経て空気溜め35へと供給され、空気溜め35内の圧縮空気の圧力が上昇する。しかし、図中に示すポイント(ii)の状態まで検出圧力が上昇すると(空気溜め35内の圧力が上昇すると)、検出圧力が設定圧力値800kPaに達し(800kPa以上となり)、圧力センサー34から発信されている励磁信号が解除されて、切換弁32が切換位置32bに切り換えられる。このため、中継弁23を介して圧送される圧縮空気は排出口24へと誘導され、サイレンサ38を介して大気へと放出される。ポイント(ii)を経過して切換弁32が切換位置32bに切り換えられると、工場空気源ライン37の下流側の系統に接続されている図示しない工場での圧縮空気の消費状況に伴って、空気溜め35内の圧縮空気の圧力が低下していく。そして、ポイント(iii)の状態まで検出圧力が低下すると、検出圧力が所定圧力値700kPaに達し(700kPa以下となり、圧力センサー34から励磁信号が発信されて切換弁32が切換位置32aに切り換えられる。このため、中継弁23を介して圧送される圧縮空気は切換弁32を経て空気溜め35へと供給され、空気溜め35内の圧縮空気の圧力が再び上昇することになる。
以上説明したように、空気圧縮機の試験装置1によると、工場空気源ライン37側の圧縮空気の圧力が所定の圧力値以下となったときに、中継弁23と工場空気源ライン37との間が接続されて、空気圧縮機10の各種性能試験を行う際に空気圧縮機にて生成された圧縮空気を工場空気源ライン37へと供給することができる。即ち、従来であれば試験装置に送入された後に大気へと放出されていた圧縮空気を、工場空気源ライン37へと供給することができる。従って、空気圧縮機10の各種性能試験を行う際に生成された圧縮空気を有効に利用することができる。また、工場空気源ライン37へと供給できる分だけ、工場空気源設備の空気圧縮機の稼動を従来に比して低減できることになり、その分省電力化できる。
また、この試験装置1によると、工場空気源ライン37側の圧縮空気の圧力が設定圧力値以上となったときに、中継弁23と排出口24との間が接続されて、空気圧縮機10にて生成された圧縮空気を大気へ放出することができる。このため、工場空気源ライン37の圧力が設定圧力値以上になるまで圧縮空気を供給することを防止することができる。そして、工場空気源ライン37に接続される産業機器等に設定圧力値以上の圧縮空気が供給されてしまうことによる影響が及ぶことを防止できる。
また、この試験装置1によると、空気溜め35に圧縮空気を一旦貯留することができるため、より多くの圧縮空気を工場空気源ライン37へと供給することができる。また、切換弁32の切り換え時に発生する圧縮空気の急激な圧力変動等の脈動現象が生じることを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図4は、第2実施形態に係る空気圧縮機の試験装置2(以下、単に試験装置2ともいう)の空気回路図である。この試験装置2は、第1実施形態に係る試験装置1と同様に、JISE5002「鉄道車両用空気圧縮機試験方法」に規定される油漏れ試験、温度上昇試験、体積効率試験、空気漏れ試験などの空気圧縮機の各種性能試験を行うための試験装置として構成されている。そして、試験装置1と同様の送入口21、負荷溜め22、中継弁23、排出口24、測定溜め25(25a〜25c)、漏洩溜め26、及びバルブ27〜30などを備えている。ただし、圧縮空気回生部12の構成が、試験装置1とは異なっている。
図4に示すように、圧縮空気回生部12は、第1実施形態における圧縮空気回生部11と同様に、切換弁32、逆止弁33、圧力センサー34、及び空気溜め35を備えているが、更に、減圧弁39も備えている。減圧弁39は、空気溜め35と工場空気源ライン37との間の管路36上に配置されるように設けられている。そして、圧力センサー34が圧力を検出するための導圧管34aは、減圧弁39の下流側の管路36にて(減圧弁39と工場空気源ライン37との間にて)接続されている。このため、圧縮空気回生部12では、減圧弁39によって、空気溜め35から工場空気源ライン37へと供給される圧縮空気の圧力を減圧するように制御できるため、減圧弁39の上流側の空気溜め35内の圧縮空気の圧力を更に高くなるように調整することができる。従って、減圧弁39を更に備えることで、前述した設定圧力値を超える圧力(図3で説明した設定圧力値800kPaの場合であれば、その800kPaを超える圧力(例えば、880kPa程度の圧力))の圧縮空気を空気溜め35に溜めることができる。
以上説明した空気圧縮機の試験装置2によると、第1実施形態に係る試験装置1と同様の作用効果を奏することができるとともに、空気溜め35内に前述の設定圧力値を超える圧力の圧縮空気を貯留することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図5は、第3実施形態に係る圧縮空気回生ユニット13を空気圧縮機の試験装置3(以下、単に試験装置3ともいう)とともに示した空気回路図である。
試験装置3は、第1実施形態に係る試験装置1と同様に、JISE5002「鉄道車両用空気圧縮機試験方法」に規定される油漏れ試験、温度上昇試験、体積効率試験、空気漏れ試験などの空気圧縮機の各種性能試験を行うための試験装置として構成されている。そして、試験装置1と同様の送入口21、負荷溜め22、中継弁23、排出口24、測定溜め25(25a〜25c)、漏洩溜め26、及びバルブ27〜30などを備えている。ただし、圧縮空気回生部は備えていない。
一方、本実施形態に係る圧縮空気回生ユニット13は、第1実施形態に係る圧縮空気回生部11と同様の切換弁32、逆止弁33、圧力センサー34、及び空気溜め35を備えている。そして、この圧縮空気回生ユニット13は、試験装置3に対して着脱可能に形成されており、接続部40a及び40bにて試験装置3に接続される。即ち、切換弁32の一次側(上流側)の接続部40aが中継弁23の下流側に接続され、切換弁32の二次側(下流側)の接続部40bが排出口24の上流側と接続される(圧縮空気回生ユニット13は、中継弁23と排出口24との間を接続するように取り付けられる)。また、空気溜め35の下流側の接続部40cは工場空気源ライン37に対して接続される。
以上説明した圧縮空気回生ユニット13によると、圧縮空気回生部を備えていない空気圧縮機の試験装置に対しても、当該圧縮空気回生ユニット13を取り付けるだけで、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。例えば、次のように変更して実施してもよい。
(1)第1乃至第3実施形態において、空気溜めは、必ずしも備えられていなくてもよい。また、第3実施形態の圧縮空気回生ユニットの構成が、第2実施形態の空気圧縮機の試験装置における圧縮空気回生部と同様の構成を備えていてもよい(即ち、減圧弁を備える構成であってもよい)。
(2)第3実施形態においては、圧縮空気回生ユニットが空気圧縮機の試験装置の中継弁と排出口との間に取り付けられるものについて説明したが、このとおりでなくてもよい。例えば、排出口に対して取り付けられるものであってもよい。即ち、排出口に取り付けられるサイレンサと交換するように取り付け可能なものであってもよい(サイレンサは、圧縮空気回生ユニットに設けられる排出口に取り付けられることになる)。なお、このように試験装置の排出口に圧縮空気回生ユニットを取り付けた場合、試験装置の管路内を大気に戻すためには、バルブ28・29と連動して排出口を開くようにするとよい。
本発明の第1実施形態に係る空気圧縮機の試験装置を例示した空気回路図である。 図1に示す空気圧縮機の試験装置における各種性能試験を行う場合の作業工程を説明する工程図を例示したものである。 図1に示す空気圧縮機の試験装置における圧縮空気回生部の作動を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る空気圧縮機の試験装置を例示した空気回路図である。 本発明の第3実施形態に係る圧縮空気回生ユニットを空気圧縮機の試験装置とともに例示した空気回路図である。
符号の説明
1 空気圧縮機の試験装置
10 空気圧縮機
11 圧縮空気回生部
21 送入口
22 負荷溜め
23 中継弁
24 排出口
32 切換弁
33 逆止弁
34 圧力センサー
35 空気溜め

Claims (5)

  1. 空気圧縮機に連結されて圧縮空気が送入される送入口と、前記送入口に接続されて負荷用の圧縮空気を貯留可能な負荷溜めと、前記負荷溜めに接続されて前記負荷溜め内の圧縮空気の圧力を予め設定された所定の負荷圧力に保持するための中継弁と、前記中継弁に接続されて圧縮空気を外部に排出する排出口とを備えている空気圧縮機の試験装置であって、
    前記中継弁と前記排出口との間に配置され、工場に圧縮空気を供給するための工場空気源ライン又は前記排出口に対して、前記中継弁を介して圧送される圧縮空気を誘導するように、前記中継弁と前記工場空気源ライン及び前記排出口との間における接続を切り換え可能に形成される切換弁と、
    前記切換弁と前記工場空気源ラインとの間に配置されるとともに、前記切換弁から前記工場空気源ラインへと向かう方向を圧縮空気の移動が許容される順方向とする逆止弁と、
    前記逆止弁に対する前記工場空気源ライン側の圧縮空気の圧力を検出する圧力センサーと、
    を備え、
    前記圧力センサーで検出される圧力が予め設定された所定の圧力値以下となったときに、前記切換弁が前記中継弁と前記工場空気源ラインとの間を接続するように切り換えられることを特徴とする空気圧縮機の試験装置。
  2. 前記圧力センサーにより検出される圧力が、前記所定の圧力値よりも高い圧力値に設定されている設定圧力値以上となったときに、前記切換弁が前記中継弁と前記排出口との間を接続するように切り換えられることを特徴とする請求項1に記載の空気圧縮機の試験装置。
  3. 前記逆止弁と前記工場空気源ラインとの間に設けられて、圧縮空気を貯留可能な空気溜めを更に備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気圧縮機の試験装置。
  4. 前記空気溜めと前記工場空気源ラインとの間に配置される減圧弁を更に備えていることを特徴とする請求項3に記載の空気圧縮機の試験装置。
  5. 空気圧縮機に連結されて圧縮空気が送入される送入口と、前記送入口に接続されて負荷用の圧縮空気を貯留可能な負荷溜めと、前記負荷溜めに接続されて前記負荷溜め内の圧縮空気の圧力を予め設定された所定の負荷圧力に保持するための中継弁と、前記中継弁に接続されて圧縮空気を外部に排出する排出口とを備えている空気圧縮機の試験装置に対して、着脱可能に形成される圧縮空気回生ユニットであって、
    前記中継弁と前記排出口との間に配置され、工場に圧縮空気を供給するための工場空気源ライン又は前記排出口に対して、前記中継弁を介して圧送される圧縮空気を誘導するように、前記中継弁と前記工場空気源ライン及び前記排出口との間における接続を切り換え可能に形成される切換弁と、
    前記切換弁と前記工場空気源ラインとの間に配置されるとともに、前記切換弁から前記工場空気源ラインへと向かう方向を圧縮空気の移動が許容される順方向とする逆止弁と、
    前記逆止弁に対する前記工場空気源ライン側の圧縮空気の圧力を検出する圧力センサーと、
    を備え、
    前記圧力センサーで検出される圧力が予め設定された所定の圧力値以下となったときに、前記切換弁が前記中継弁と前記工場空気源ラインとの間を接続するように切り換えられることを特徴とする圧縮空気回生ユニット。
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