JP2016032991A - エアサスペンション装置 - Google Patents

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Toru Uchino
徹 内野
勉 伊藤
Tsutomu Ito
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Abstract

【課題】 温度状態に応じて制御バルブの開弁時に供給する電流を減少させる。
【解決手段】 エアサスペンション装置は、空気圧縮機1と、4つのエアバネ9と、空気圧縮機1と各エアバネ9との間に設けられソレノイド12Aにより駆動される給排気バルブ12と、給排気バルブ12を開閉制御するコントローラ17とを含んで構成される。給排気バルブ12には、ソレノイド12Aの温度を検出する温度検出手段13が設けられている。温度検出手段13は、コントローラ17に向けて温度の検出信号を出力する。コントローラ17は、給排気バルブ12のソレノイド12Aの温度に基づいて給排気バルブ12の開動作に必要な電流値を決める。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えば4輪自動車等の車両に搭載され、空気圧縮機から吐出される空気を用いて車高の調整を行うのに好適に用いられるエアサスペンション装置に関する。
一般に、車両に搭載されるエアサスペンション装置は、例えば左,右の前輪と左,右の後輪にそれぞれ設けたエアバネを、圧縮エア源となる車載の空気圧縮機(エアコンプレッサ)から吐出される圧縮空気を用いて拡張、縮小させることにより、車載重量の変化、運転者の好み等に応じて車高を適宜に調整するものである。
そして、エアサスペンション装置としては、空気圧縮機と、例えば前,後と左,右の車輪に対応する4つのエアバネと、前記空気圧縮機と前記各エアバネとの間に設けられ、ソレノイドにより駆動される制御バルブと、前記制御バルブを開閉制御する制御手段とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−30701号公報
ところで、各エアバネに対する圧縮エアの供給と排出を制御する電磁式(ソレノイド式)の制御バルブは、開弁するときに大きな吸引力(電流)を必要とし、開弁した後は小さな保持力(電流)で開弁状態を維持することができる。このために、エアサスペンション装置では、制御バルブを開弁するときと開弁状態を維持するときとで供給電流を切換えることにより、消費電力を抑えている。
一方で、電磁式の制御バルブを低温の環境下、例えば制御バルブが凍結するような環境下で使用した場合、この制御バルブを開弁するために大きな吸引力(電流)が必要になる。そこで、開弁時の吸引力は、低温状態でも開弁させることができるように大きな吸引力(電流)に設定されている。
しかし、低温状態に合わせて開弁時の吸引力を設定すると、小さな吸引力で開弁可能な温度環境では、必要以上の勢いで開弁してしまい、開弁音(動作音)が大きくなるばかりか、大電流によってソレノイドやコントローラに温度上昇等が生じ易く、ソレノイド等の耐久性が低下してしまうという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、温度状態に応じて制御バルブの開弁時に供給する電流を減少させることができるようにしたエアサスペンション装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明が採用する構成の特徴は、圧縮エア源と、少なくとも1つのエアバネと、前記圧縮エア源と前記エアバネとの間に設けられ、ソレノイドにより駆動される制御バルブと、前記制御バルブを開閉制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記ソレノイドの温度に基づいて前記制御バルブの開動作に必要な電流値を決める構成としている。
本発明によれば、温度状態に応じて制御バルブを小さな電流で開弁させることができる。
本発明の第1の実施の形態によるエアサスペンション装置を示す全体構成図である。 エアサスペンション装置の制御処理を示す流れ図である。 図2中の制御方法決定処理を示す流れ図である。 図3中の排気制御を示す流れ図である。 図3中の給気制御を示す流れ図である。 図4、図5中の給排気バルブ制御を示す流れ図である。 給排気バルブの温度と開弁するのに必要な電流との関係を示す特性線図である。 給排気バルブの吸引電流制御、保持電流制御を示す特性線図である。 本発明の第2の実施の形態による給排気バルブ制御を示す流れ図である。 給排気バルブの温度と予熱との関係を示す特性線図である。 給排気バルブの予熱電流制御、吸引電流制御、保持電流制御を示す特性線図である。
以下、本発明の実施の形態によるエアサスペンション装置を、4輪自動車等の車両に搭載する場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
まず、図1ないし図8は本発明の第1の実施の形態を示している。図1において、車載用の空気圧縮機1は、後述のエアバネ9に圧縮エアを供給する圧縮エア源をなしている。空気圧縮機1は、主管路2に設けられた往復動式、スクロール式等の圧縮機本体3と、該圧縮機本体3を回転駆動する電動モータ4と、圧縮機本体3の吸込側に位置して主管路2に設けられたサクションフィルタ5と、圧縮機本体3の吐出側に位置して主管路2に設けられたドライヤ6とにより構成されている。
電動モータ4は、リレー7を介して電源8側に接続されている。また、ドライヤ6は、水分吸着剤(図示せず)等を内蔵し、後述する排気用のバイパス管路15よりもエアバネ9側に配置されている。そして、ドライヤ6は、圧縮機本体3から供給される圧縮空気が流通するときに、内部の水分吸着剤で水分を吸着し、乾燥した圧縮エア(ドライエア)を各エアバネ9に向けて供給する。一方、各エアバネ9から排出される圧縮空気(排気)は、ドライヤ6内を逆流することにより、水分吸着剤に吸着された水分を奪い取り、この水分吸着剤を再生する。
エアバネ9は、前,後と左,右の車輪(いずれも図示せず)にそれぞれ対応するように4つ設けられている(2つのみ図示)。各エアバネ9は、車両の車軸側と車体側(いずれも図示せず)との間に設けられ、圧縮空気が供給または排出されると、このときの給排量(圧縮空気量)に応じて上,下に拡張または縮小して車両の車高調整を行うものである。これらのエアバネ9は、分岐管路10(2本のみ図示)を介して主管路2に接続され、各分岐管路10の途中には、後述の給排気バルブ12がそれぞれ設けられている。このとき、分岐管路10は、ドライヤ6の下流側で主管路2から分岐している。このため、給排気バルブ12は、ドライヤ6とエアバネ9との間に配置されている。
各エアバネ9には、車高検出手段11がそれぞれ設けられている。この車高検出手段11は、エアバネ9が拡張または縮小する方向のエアバネ9の長さ寸法(上,下方向の寸法)を検出し、その検出信号を後述のコントローラ17に出力するものである。
給排気バルブ12は、制御バルブを構成するもので、空気圧縮機1と各エアバネ9との間、即ち、各分岐管路10に設けられている。各給排気バルブ12は、ソレノイド(コイル)12Aを備え、例えば2ポート2位置の電磁式切換弁として形成されている。具体的には、各給排気バルブ12は、スプリングオフセット式の常閉弁として形成されている。
ここで、ソレノイド12Aは、コントローラ17に電気的に接続されている。各給排気バルブ12は、コントローラ17からソレノイド12Aに給電されることにより、ばね力に抗してプランジャ(図示せず)を吸引(移動)し、開弁する。この開弁状態では、エアバネ9に対し圧縮エアを供給または排出することができる。一方、各給排気バルブ12は、ソレノイド12Aへの給電を停止することにより、ばね力により閉弁してエアバネ9に対する圧縮エアの供給や排出を停止することができる。
ここで、給排気バルブ12は、ばね力に抗してプランジャを吸引する場合と、プランジャを吸引状態で維持する場合とで比較すると、ばね力に抗してプランジャを吸引する場合に大きな吸引力、即ち、大きな電流を必要とする。これに対し、吸引したプランジャは、小さな電流で吸引状態(開弁状態)を維持することができる。
各給排気バルブ12には、例えば温度センサ等からなる温度検出手段13が設けられている。温度検出手段13は、給排気バルブ12のソレノイド12Aまたはその周囲の温度を検出することにより、温度の検出信号をコントローラ17に出力するものである。
排気バルブ14は、他の制御バルブを構成するもので、圧縮機本体3を跨いで主管路2に接続されたバイパス管路15の途中に設けられている。排気バルブ14は、給排気バルブ12と同様に、例えばソレノイド(コイル)14Aを備えた2ポート2位置の電磁式切換弁(スプリングオフセット式の常閉弁)として形成され、そのソレノイド14Aは、コントローラ17に電気的に接続されている。
排気バルブ14は、コントローラ17からの給電によって開弁することにより、エアバネ9から排出される圧縮エアを圧縮機本体3をバイパスして大気中に排出することができる。一方、排気バルブ14は、給電が停止されることにより、ばね力により閉弁して圧縮エアの排出を停止することができる。
排気バルブ14には、前述した温度検出手段13と同様の温度検出手段16が設けられている。温度検出手段16は、ソレノイド14Aまたはその周囲の温度を検出することにより、温度の検出信号をコントローラ17に出力するものである。
コントローラ17は、マイクロコンピュータ等により構成され、リレー7を制御したり、給排気バルブ12、排気バルブ14を開閉制御する制御手段をなしている。コントローラ17は、車高検出手段11、温度検出手段13,16等から入力される検出信号に基づいて、圧縮機本体3(電動モータ4)の駆動や停止を制御すると共に、例えばPWM信号のデューティ比を変化させることによって給排気バルブ12、排気バルブ14のソレノイド12A,14Aに供給する電流を制御するものである。
本実施の形態によるエアサスペンション装置は、上述の如き構成を有するもので、次に、コントローラ17による車高の調整処理について、図2ないし図8を用いて説明する。
まず、コントローラ17は、車両のエンジンを起動して発進、走行操作を行うときに、図2に示す車高の調整処理を実行する。即ち、図2中のステップ1ではコントローラ17の初期設定を行い、次のステップ2で制御周期に達したか否かを判定する。ステップ2で「NO」と判定する間は待機し、「YES」と判定したときには、次のステップ3に移る。
このステップ3では、前回の制御周期で演算された処理内容(演算結果)に基づく指令信号(電流)を各給排気バルブ12、排気バルブ14のソレノイド12A,14Aやコンプレッサ3のリレー7に出力し、それぞれのアクチュエータを駆動する。次のステップ4では、例えばランプ等のように各給排気バルブ12、排気バルブ14以外のポートに対して各種の信号を出力する。
また、ステップ5ではセンサ値入力を行い、車高検出手段11、温度検出手段13,16等から検出信号を読込む。そして、次のステップ6では、車高検出手段11から読込んだ情報に基づいて車体の車高調整が必要か否か判定する。ステップ6で「YES」と判定したときには、ステップ7に移行して、後述する制御方法決定処理を行う。この制御方法決定処理では、車高調整を行う場合に必要となる各種制御方法について決定する。一方、ステップ6で「NO」と判定されたら、車高調整の必要がないから、ステップ8に移行して制御クリアの処理を行う。具体的には、現在の車高を維持するために、各給排気バルブ12、排気バルブ14を閉弁させる演算結果を出力する。ステップ7,8が終了すると、ステップ2以降を繰り返す。
次に、図3に示す制御方法決定処理について説明する。ステップ11では、車高検出手段11から入力された車高情報と、例えば車載重量や運転者の好みに応じて設定された基準となる車高(基準車高)との差を演算する。続くステップ12では、現在の車高が基準車高に対して高いか否かを判定する。ステップ12で「YES」と判定したときには、ステップ13に移って、図4に示す排気制御のプログラムを実行する。一方、ステップ12で「NO」と判定したときには、ステップ14に移って、現在の車高が基準車高に対して低いか否かを判定する。ステップ14で「YES」と判定したときには、ステップ15に移って、図5に示す給気制御のプログラムを実行する。さらに、ステップ14で「NO」と判定したときには、現在の車高は基準車高の範囲内であるから、現在の車高を維持するためにステップ16に移って、前述と同様に制御クリアの処理を行う。
次に、図4に示す排気制御の処理について説明する。ステップ21では、排気バルブ制御を行い、コントローラ17からソレノイド14Aに給電して排気バルブ14を開弁する。ステップ22では、図6に示す給排気バルブ制御を行い、コントローラ17からソレノイド12Aに給電して給排気バルブ12を開弁する。これにより、対象となるエアバネ9内の圧縮エアは、分岐管路10、主管路2およびバイパス管路15を通って外部に排出されるから、基準車高に向けて車高を下げることができる。
一方、図5に示す給気制御の処理について説明する。ステップ31では、空気圧縮機1の制御を行い、コントローラ17からリレー7に給電し、電動モータ4で圧縮機本体3を駆動する。ステップ32では、図6に示す給排気バルブ制御を行い、コントローラ17からソレノイド12Aに給電して給排気バルブ12を開弁する。これにより、対象となるエアバネ9に向けて圧縮エアを供給することができ、基準車高に向けて車高を上げることができる。
次に、本発明の特徴部分である給排気バルブ12の制御処理について、図6を参照しつつ説明する。
なお、排気バルブ14を開弁するときの制御も、後述する給排気バルブ12を開弁するときの制御と同様に、ソレノイド14Aの温度に応じてソレノイド14Aに供給する電流を可変に設定する。このため、ステップ21に示す排気バルブ14の制御処理については、その具体的な内容の説明は省略するものとする。
まず、ステップ41では、温度検出手段13からの検出信号に基づいて給排気バルブ12(ソレノイド12A)の温度を算出する。次に、ステップ42では、吸引電流Iaをソレノイド12Aの温度に適した電流値にセットすると共に、保持電流Ibを予め決められた所定の電流値にセットする。この場合、給排気バルブ12を開弁させるのに必要となる電流は、ソレノイド12Aを含む給排気バルブ12の周囲温度で変化する。
そこで、給排気バルブ12を開弁させるときの電流の大きさについて、図7を参照しつつ、その一例を示す。給排気バルブ12の温度が低いときには、例えば給排気バルブ12に凍結が生じ、開弁時の抵抗力が増大する傾向がある。このため、図7中の特性線Aのように、給排気バルブ12を開弁させるために、大きな駆動力を発生する大きな電流が必要になる。
一方、給排気バルブ12の温度が高いときには、開弁時の抵抗力が小さくなる傾向がある。このため、図7中の特性線Aのように、給排気バルブ12を開弁させるためには、小さい電流で足りるようになる。
以上の温度特性を考慮して、給排気バルブ12を開弁させるための吸引電流Iaとしては、特性線Aよりもわずかに大きな特性線Bに沿って設定する。これにより、ステップ42では、算出したソレノイド12Aの温度に応じて吸引電流Iaを可変にセットする。この結果、温度環境に応じた吸引電流Iaを用いることで、無駄な電流の消費を抑制している。
なお、図7では、開弁に必要な電流や吸引電流Iaは給排気バルブ12の温度が上昇するに従って線形な特性で低下するものとした。しかし、これらの温度特性は、これに限らず、非線形な特性でもよい。
また、図7では、ソレノイド12Aの温度に応じて給排気バルブ12の吸引電流Iaを連続的に変化させるものとした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、温度検出手段13からの検出信号によって算出される温度を、低温と高温の2種類に分類し、低温時の吸引電流(大電流)と高温時の吸引電流(小電流)とで2段階に変化させてもよい。同様に、吸引電流Iaを3段階以上に変化させてもよい。
ステップ42で吸引電流Iaおよび保持電流Ibをセットしたら、次のステップ43では、例えば給排気バルブ12の開弁が指令されてからの経過時間と予め設定された吸引時間とを比較して、給排気バルブ12を開弁させるための吸引時間中か否か判定する。ステップ43で「YES」と判定したときには、ステップ44に移って給排気バルブ12を開弁させる吸引電流制御を行う。即ち、コントローラ17は、ステップ42でセットされた電流値の吸引電流Iaをソレノイド12Aに供給する。一方、ステップ43で「NO」と判定したときには、給排気バルブ12は既に開弁状態になっているから、ステップ45に移って、開弁状態を保持するための保持時間中か否かを判定する。ステップ45で「YES」と判定したら、ステップ46に移って、給排気バルブ12を開弁状態で保持する保持電流制御を行う。即ち、コントローラ17は、ステップ42でセットされた電流値の保持電流Ibをソレノイド12Aに供給する。さらに、ステップ45で「NO」と判定したときには、ステップ47に移って制御クリアの処理を行う。
かくして、第1の実施の形態によれば、コントローラ17は、給排気バルブ12、排気バルブ14のソレノイド12A,14Aの温度に基づいて、それぞれの吸引電流Iaの電流値を決める構成としている。即ち、図8に示すように、各バルブ12,14が低温状態では、凍結等によって開弁時の抵抗力が増加するから、各バルブ12,14を開弁させるときの吸引電流Iaを、大きな駆動力を発生する大きな電流値(例えば電流値Ia10)に設定している。一方、各バルブ12,14が高温状態では、開弁時の抵抗力が小さく、大きな駆動力を必要としないから、小さい電流値(例えば電流値Ia11)に設定している。
この結果、各バルブ12,14を開弁させるための吸引電流Iaを平均的に小さな値に抑えることができるから、消費電力を抑えることができる。これに加え、各バルブ12,14の吸引電流Iaを減少させて、ソレノイド12A,14Aの温度上昇を抑えることができるから、各バルブ12,14、コントローラ17等の耐久性を向上することができる。
しかも、各バルブ12,14が最低の温度状態で使用される環境は稀であり、多くの場合、各バルブ12,14は、最低温度よりも高い温度状態で使用されることになる。このため、従来技術のように、常に最低の温度状態に応じた吸引電流を供給した場合に比べて、各バルブ12,14を開弁させる吸引電流Iaを小さい値に設定することができるから、開弁音(動作音)を小さくすることができる。
次に、図9ないし図11は本発明の第2の実施の形態を示している。本実施の形態の特徴は、制御手段は、制御バルブを開弁させる前にソレノイドを通電させて予熱する構成としたことにある。
なお、第2の実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。また、第2の実施の形態では、給排気バルブ12を開弁させるときの制御について述べることにより、同様の制御である排気バルブ14の開弁制御については、その説明を省略するものとする。
図9は第2の実施の形態による給排気バルブ12を開弁させるときの制御を示している。
この給排気バルブ12の制御処理について説明する。ステップ51では、温度検出手段13からの検出信号に基づいて給排気バルブ12(ソレノイド12A)の温度を算出する。次に、ステップ52では、保持電流Ibと予熱電流Icをそれぞれ予め決められた所定の電流値にセットする。これに加えて、吸引電流Iaをソレノイド12Aの温度に応じた電流値にセットする。ここで、給排気バルブ12の温度が予熱が必要な温度(しきい値温度T0)よりも低いときには、吸引電流Iaを予熱による温度上昇後の温度(しきい値温度T0)に応じた電流値にセットする。
即ち、図10中の特性線Cに示すように、給排気バルブ12の温度がしきい値温度T0よりも低いときには、給排気バルブ12を開弁させるために大きな駆動力を発生する大きな電流が必要になる。しかし、第2の実施の形態は、図10中の特性線Dで示す吸引電流Iaでは、給排気バルブ12の温度が予め決められたしきい値温度T0よりも低いときには、ソレノイド12Aに予熱電流Icを供給することにより、このソレノイド12Aの発熱を利用し、給排気バルブ12の温度を、開弁時の抵抗力が小さくなる温度領域、即ち、しきい値温度T0以上の温度領域まで上昇させる。これにより、予熱後の吸引電流Iaの電流値Ia21を、予熱前の電流値Ia20に比較して低下させることができる。
この場合、ソレノイド12Aを予熱するために用いる予熱電流Icは、図11に示すように、給排気バルブ12を開弁することができない値として、例えば給排気バルブ12を開弁状態で保持するときに用いる保持電流Ibよりも小さな値に設定されている。また、予熱時間は、給排気バルブ12の温度に応じて設定されている。さらに、予熱を実施するか否かを決めるしきい値温度T0は、例えば実際に車両に搭載したときの特性等を考慮して実験的に設定されている。
ステップ52で予熱電流Ic、吸引電流Iaおよび保持電流Ibの電流値をセットしたら、次のステップ53では、給排気バルブ12の予熱時間中か否か判定する。ステップ53で「YES」と判定したときには、ステップ54に移って給排気バルブ12を温める予熱電流制御を行う。一方、ステップ53で「NO」と判定されたら、ステップ55に移って、吸引時間中か否かを判定する。ステップ55で「YES」と判定したときには、ステップ56に移って、第1の実施の形態によるステップ44と同様に吸引電流制御を行う。一方、ステップ55で「NO」と判定したときには、ステップ57に移って、保持時間中か否かを判定する。ステップ57で「YES」と判定したら、ステップ58に移って第1の実施の形態によるステップ46と同様に保持電流制御を行う。さらに、ステップ57で「NO」と判定されたら、ステップ59に移って制御クリアの処理を行う。
かくして、このように構成される第2の実施の形態でも、前述した第1の実施の形態と同様に、給排気バルブ12を開弁させるための吸引電流Iaを低く抑えることができるから、給排気バルブ12、コントローラ17等の耐久性を向上することができる。また、給排気バルブ12を開弁させるときの開弁音(動作音)を小さくできる。
さらに、第2の実施の形態では、給排気バルブ12の温度がしきい値温度T0よりも低い場合、コントローラ17は、給排気バルブ12を開弁させる前にソレノイド12Aを予熱電流Icを供給して予熱する構成としている。従って、給排気バルブ12の温度が開弁時の抵抗力が大きくなる値まで低下した場合でも、ソレノイド12Aに給電して発熱させることにより、給排気バルブ12の温度をしきい値温度T0以上に上昇させることができる。
この結果、図10および図11に示すように、給排気バルブ12が低温状態となった場合でも、給排気バルブ12の温度を上昇させて、吸引電流Iaを低下させることができる。具体的には、予熱前には吸引電流Iaを図10中の電流値Ia20に設定する必要があるのに対し、予熱後では吸引電流Iaを電流値Ia20よりも低い電流値Ia21に設定することができる。
このようなしきい値温度T0よりも低温な作業環境では、暖房や電熱線等の使用によって車両全体の電圧が低くなる傾向にあるから、大きな電流を確保するのが難しい。これに対し、第2の実施の形態では、給排気バルブ12を予熱することにより、常に小さな電流で給排気バルブ12を開弁することができ、低温環境にも対応することができる。以上の効果は、排気バルブ14についても同様に得られる。
なお、第1の実施の形態では、給排気バルブ12と排気バルブ14との両方について、ソレノイド12A,14Aに供給する電流値をソレノイド12A,14Aの温度に応じて設定する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば、給排気バルブ12のソレノイド12Aに供給する電流値だけをソレノイド12Aの温度に応じて設定する構成としてもよい。この構成は、第2の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
第1の実施の形態では、各バルブ12,14に、温度センサ等からなる温度検出手段13を設けることにより、この温度検出手段13によってソレノイド12A,14Aまたはその周囲の温度を検出し、温度の検出信号をコントローラ17に出力する構成としている。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば、各バルブのソレノイドまたはその周囲の温度は、外気温度センサ、電流補正量、通電時間、CAN通信から得られる種々の情報等から推定する構成としてもよい。この構成は、第2の実施の形態にも同様に適用することができるものである。
さらに、第2の実施の形態では、車高を調整するために、図4の排気制御または図5の給気制御を行うときに、予熱電流Icを給排気バルブ12のソレノイド12Aに供給するものとして説明した。しかし、本発明はこれに限らず、給排気バルブ12が開弁時の抵抗力が増加する低温領域に達したときに、常に予熱電流を給排気バルブ12のソレノイド12Aに供給する構成としてもよい。
1 空気圧縮機(圧縮エア源)
9 エアバネ
12 給排気バルブ(制御バルブ)
12A,14A ソレノイド
13,16 温度検出手段
14 排気バルブ(制御バルブ)
17 コントローラ(制御手段)

Claims (2)

  1. 圧縮エア源と、
    少なくとも1つのエアバネと、
    前記圧縮エア源と前記エアバネとの間に設けられ、ソレノイドにより駆動される制御バルブと、
    前記制御バルブを開閉制御する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記ソレノイドの温度に基づいて前記制御バルブの開動作に必要な電流値を決めることを特徴とするエアサスペンション装置。
  2. 前記制御手段は、前記制御バルブを開弁させる前に前記ソレノイドを通電させて予熱することを特徴とする請求項1に記載のエアサスペンション装置。
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