JP2011074842A - 圧縮空気給排装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電動モータと電磁パイロット式制御弁との配線系統を同一にすると共に、ドライヤ内の水分吸着剤が大気にさらされるのを抑えるようにする。
【解決手段】 シリンダヘッド4の排気通路12には、給排通路10からの圧縮空気をパイロット圧として受圧すると、排気ポート13を外気側の排気口部25に連通させ、常時は排気ポート13を遮断するエアパイロット式制御弁20を設ける。エアパイロット式制御弁20の受圧室30にパイロット圧を導くパイロット通路33には電磁パイロット式制御弁34を設ける。電磁パイロット式制御弁34は、非通電の初期位置(a)にあるときにパイロット圧を受圧室30に供給して排気通路12を外気に連通させ、通電により励磁位置(b)に切換えられると、受圧室30へのパイロット圧の供給を停止し排気ポート13を外気に対して遮断する。
【選択図】 図2
【解決手段】 シリンダヘッド4の排気通路12には、給排通路10からの圧縮空気をパイロット圧として受圧すると、排気ポート13を外気側の排気口部25に連通させ、常時は排気ポート13を遮断するエアパイロット式制御弁20を設ける。エアパイロット式制御弁20の受圧室30にパイロット圧を導くパイロット通路33には電磁パイロット式制御弁34を設ける。電磁パイロット式制御弁34は、非通電の初期位置(a)にあるときにパイロット圧を受圧室30に供給して排気通路12を外気に連通させ、通電により励磁位置(b)に切換えられると、受圧室30へのパイロット圧の供給を停止し排気ポート13を外気に対して遮断する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、例えばエアサスペンション等の空圧機器に圧縮空気を給排して車両の車高調整等を行うのに好適に用いられる圧縮空気給排装置に関する。
一般に、車高調整装置として車両に搭載されるエアサスペンションは、空気圧縮機からの圧縮空気が給排されることにより、例えば車両の重量等に応じて車両高さ(車高)が変化するのを抑えると共に、運転者等の好みに応じた車高に適宜に調整するものである。
そして、エアサスペンション等に用いる車載用の空気圧縮機は、公知のシリンダ、ピストンおよびシリンダヘッド等を備え、該シリンダヘッドには、圧縮空気をエアサスペンション等の空圧機器に給排するための給排通路が形成されると共に、該給排通路内の圧縮空気を外部に排気するための排気弁が設けられている(例えば、特許文献1,2参照)。
この種の従来技術による車高調整装置は、例えば排気弁を閉じた状態で駆動源となる電動モータにより空気圧縮機を駆動すると、空気圧縮機から吐出される圧縮空気が前記給排通路を介してエアサスペンションのエア室に向け供給される。そして、エアサスペンションは圧縮空気が供給されることによりエア室が拡張され、車高を高くする方向での車高調整を行う。
また、車高を低くする方向で車高調整を行うときには、前記電動モータを圧縮機と一緒に停止させた状態で前記排気弁を開弁させる。これにより、前記エアサスペンションのエア室からは、圧縮空気が排気弁の方向に逆流するように流れ、圧縮空気を外部に排気してエア室を縮小させるものである。
ところで、上述した特許文献1による従来技術では、排気通路の途中に設ける排気弁を、常開型の電磁弁(排気ソレノイド弁)により構成し、空気圧縮機と一緒に電動モータを停止させるときには、排気弁への通電も停止して開弁状態に保ち、この状態でエアサスペンションのエア室から圧縮空気を外部に排気することができるという利点がある。
しかし、常開型の電磁弁からなる排気弁は、非通電時に開弁状態に放置されるため、例えばエアドライヤ内に収容した水分吸着剤(シリカゲル等)が大気にさらされる時間が相対的に長くなり、圧縮空気を乾燥させるドライヤとしての信頼性、寿命等が低下する虞れがある。
一方、特許文献2による従来技術では、排気通路の途中に設ける排気弁を、エアパイロット式制御弁(パイロット式開閉弁)を用いて構成している。
そして、特許文献2による従来技術は、電動モータに給電して空気圧縮機からの圧縮空気をエアサスペンションに供給するときに、前記電磁パイロット式制御弁を非通電として前記パイロット圧の供給を停止させる。逆に、電動モータへの給電を停止してエアサスペンションからの圧縮空気を外部に排気するときには、前記電磁パイロット式制御弁に給電(通電)して前記エアパイロット式制御弁にパイロット圧を供給し、該エアパイロット式制御弁をパイロット圧によって開弁させる。
このため、特許文献2による従来技術では、電動モータへの配線系統と電磁パイロット式制御弁への配線系統とを、それぞれの通電タイミングを異ならせるように別系統で構成する必要があり、これによって、電気系統の配線構造が複雑化するという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、電動モータへの配線系統と電磁パイロット式制御弁への配線系統とを同一にして、それぞれの通電タイミングを一致させることができる上に、ドライヤ内の水分吸着剤が大気にさらされるのを抑え、装置の信頼性、寿命等を向上することができるようにした圧縮空気給排装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、電動モータにより駆動され圧縮空気を吐出する空気圧縮機と、該空気圧縮機の吐出側に接続され空圧機器に圧縮空気を供給すると共に圧縮空気の排出を許す給排通路と、前記空圧機器に向けて該給排通路内を流れる圧縮空気中の水分を吸着し前記排気通路から圧縮空気が排気されるときに再生されるドライヤと、一端側が該ドライヤと前記空気圧縮機との間で前記給排通路の途中に接続され他端側が外部に開放される排気通路と、該排気通路に設けられ前記給排通路からの圧縮空気をパイロット圧として受圧部で受圧することにより前記排気通路を外部に対して連通,遮断するエアパイロット式制御弁と、前記給排通路内の圧縮空気による圧力をパイロット圧として該エアパイロット式制御弁に導くパイロット通路と、該パイロット通路に設けられ外部からの通電、非通電により切換えられ前記エアパイロット式制御弁に対するパイロット圧の供給、停止を制御する電磁パイロット式制御弁とを備えている。
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記電磁パイロット式制御弁は、非通電の状態では前記圧縮空気によるパイロット圧を前記エアパイロット式制御弁の受圧部に供給して前記排気通路を外部に連通させ、通電したときには前記エアパイロット式制御弁の受圧部へのパイロット圧の供給を停止して前記排気通路を外部に対して遮断させる構成としたことにある。
一方、請求項2の発明が採用する構成の特徴は、前記電磁パイロット式制御弁は、非通電時に前記エアパイロット式制御弁の受圧部に対するパイロット圧の供給を停止し、通電時には前記パイロット圧の供給により前記エアパイロット式制御弁を閉弁位置に保持する構成とし、前記エアパイロット式制御弁は、該エアパイロット式制御弁を常時閉弁位置に向けて弱い力で付勢する弱ばねと、前記排気通路内の圧力を他のパイロット圧として前記弱ばねの付勢方向とは逆向きに受圧し前記電磁パイロット式制御弁が非通電状態にあるときに前記エアパイロット式制御弁を前記弱ばねに抗して閉弁位置から開弁位置に切換える他の受圧部とを備える構成としたことにある。
上述の如く、電動モータ及び電磁パイロット式制御弁の両者に対する通電、非通電で給排制御が可能であり、かつ非通電時にドライヤを外部と遮断することで信頼性、寿命を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態による圧縮空気給排装置を、車両の車高調整装置に適用した場合を例に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
ここで、図1ないし図7は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、1は車載用の空気圧縮機で、該空気圧縮機1は、図1に示すようにクランクケース2と、該クランクケース2上に搭載されたシリンダ3と、該シリンダ3内に摺動可能に挿嵌されたピストン(図示せず)と、シリンダ3上に搭載された通路部材としてのシリンダヘッド4とを含んで構成されている。
5は空気圧縮機1の駆動源となる電動モータで、該電動モータ5は、クランクケース2に一体化して設けられたモータケーシング5Aを有し、該モータケーシング5A内には、回転子としてのロータと固定子としてのステータ(いずれも図示せず)とが設けられている。そして、電動モータ5は、クランクケース2内のクランク軸(図示せず)を回転駆動することにより、前記ピストンをシリンダ3内で上,下に往復動させる。
これにより、空気圧縮機1は、後述の吸込穴7側からシリンダ3内に外気を吸込んで圧縮し、後述の吐出穴8側から圧縮空気を吐出するものである。ここで、シリンダヘッド4は、図2に示すように複数のボルト孔4Aが穿設され、各ボルト孔4Aに設けたボルト6等によりシリンダ3上に固着されている。そして、シリンダヘッド4には、図2に示すように吸込穴7と吐出穴8とが互いに離間して穿設され、該吸込穴7と吐出穴8とは、吸込弁、吐出弁(いずれも図示せず)を介してシリンダ3内の圧縮室に連通するものである。
また、シリンダヘッド4には、図2に示すように吸込穴7の径方向に延びた筒形状をなす吸込ポート9と、吐出穴8の接線方向に延び、給排通路10の一部をなす吐出ポート11と、吸込ポート9と吐出ポート11との間に位置して該吐出ポート11と直交(交差)するように吐出穴8の接線方向に延び、排気通路12の一部をなす排気ポート13等とが設けられている。
ここで、給排通路10は、後述のエアサスペンション46(図3参照)に圧縮空気を供給したり、この圧縮空気を外部に排出したりするもので、前記吐出ポート11、後述するドライヤ14のドライヤケース15およびエア配管47等により構成されている。また、排気通路12は、給排通路10内の圧縮空気を外部に排気するもので、前記排気ポート13と後述するエアパイロット式制御弁20側の排気口部25等により構成されている。
14はシリンダヘッド4の吐出ポート11に外側から接続して設けられた空気乾燥手段としてのドライヤで、該ドライヤ14は、図2に示すように中空の密閉容器からなるドライヤケース15と、該ドライヤケース15内に仕切板16,17等を介して収容されたシリカゲル等の乾燥剤からなる水分吸着剤18とにより大略構成されている。
ここで、ドライヤ14のドライヤケース15は、長さ方向一側の接続口15Aがシリンダヘッド4の吐出ポート11側に嵌合、抜止め等の手段を用いて接続されている。そして、ドライヤ14は、図1に示す空気圧縮機1の駆動源である電動モータ5と並行に同方向へと延びるように、モータケーシング5Aに支持ブラケット19等を介して固定されている。また、ドライヤケース15は、その接続口15Aが吐出ポート11に連通し、該吐出ポート11と同一の方向に延びている。
また、ドライヤケース15の長さ方向他側には、後述のエアサスペンション46に向けて乾燥状態の圧縮空気を給排するための給排ポート15Bと、後述するパイロット圧の導出ポート15Cとが設けられている。そして、ドライヤケース15の給排ポート15Bは、図3に示す如くエア配管47等を介して複数のエアサスペンション46(1個のみ図示)に接続されるものである。
そして、ドライヤ14は、ドライヤケース15の接続口15Aから給排ポート15B側に向けて圧縮空気が流通するときに、この圧縮空気を内部の水分吸着剤18に接触させることにより水分を吸着して除去し、乾燥した圧縮空気を後述のエアサスペンション46に向けて供給する。
一方、エアサスペンション46から圧縮空気を排出するときには、乾燥した圧縮空気がドライヤケース15の給排ポート15B側から接続口15Aに向けて逆流する。このとき、ドライヤケース15内を逆流する乾燥空気は、水分吸着剤18の周囲を流通する間に水分吸着剤18から水分を脱着させ、再び水分を吸着できるように水分吸着剤18を再生させるものである。
また、ドライヤケース15の他側に設けた導出ポート15Cは、エアパイロット式制御弁20にパイロット圧を供給するもので、後述のパイロット配管42を介して電磁パイロット式制御弁34に接続されている。そして、導出ポート15Cは、ドライヤケース15内の圧縮空気の圧力をパイロット圧として後述のパイロット給排路27側に導出するものである。
20はシリンダヘッド4の排気ポート13側に設けられたエアパイロット式制御弁で、該エアパイロット式制御弁20は、図2に示すようにシリンダヘッド4に一体に設けられた弁ケーシング21と、後述の段付弁体28および付勢ばね29等とにより構成されている。そして、弁ケーシング21には、後述の段付弁体28が摺動可能に挿嵌される段付きの弁体摺動穴22が形成され、該弁体摺動穴22は、後述する大径穴部22Aの開口側が蓋板23により気液密に閉塞されている。
ここで、弁ケーシング21の弁体摺動穴22は、図2、図5に示すように、その軸方向一側が開口端となって蓋板23により施蓋された大径穴部22Aと、該大径穴部22Aの底部側(軸方向他側)に環状段部22Bを介して設けられ大径穴部22Aよりも小径に形成された小径穴部22Cとにより構成されている。そして、弁体摺動穴22は、小径穴部22Cが排気ポート13と同方向(水平な方向で吐出ポート11と垂直な方向)に延びて配置され、排気ポート13よりも大径な段付穴として形成されている。
また、弁ケーシング21には、弁体摺動穴22の小径穴部22Cと排気ポート11との間に弁座24が形成され、該弁座24には、後述の段付弁体28が離着座するものである。また、弁ケーシング21には、小径穴部22Cの径方向に延びる段付筒状の排気口部25と、該排気口部25とは小径穴部22Cを挟んで反対側に位置し、後述する電磁パイロット式制御弁34の弁保持筒36が嵌合して取付けられる弁取付穴26とが設けられている。
この場合、弁取付穴26は、小径穴部22C(段付弁体28)の径方向に延びる段付穴として形成され、その小径部側(先端側)には小径穴部22Cに連通する通気路26Aが形成されている。そして、この通気路26Aは、後述の電磁パイロット式制御弁34が図3に示す初期位置(a)から励磁位置(b)に切換ったときに、後述の受圧室30内からパイロット圧を外部に排出するためのパイロット圧排出路を構成するものである。
また、弁ケーシング21には、後述の受圧室30内にパイロット圧を給排するパイロット給排路27が設けられ、該パイロット給排路27は、弁取付穴26と受圧室30との間を連通させる斜めに傾いた連通路として形成されている。そして、パイロット給排路27は、後述する電磁パイロット式制御弁34のエアパイロット式制御弁動作により後述のパイロット配管42と通気路26Aとのいずれかに選択的に連通,遮断されるものである。
28はエアパイロット式制御弁20の弁体を構成する段付弁体で、該段付弁体28は、図2、図5に示す如く弁体摺動穴22の大径穴部22Aと小径穴部22C内に挿嵌され、小径穴部22C側に位置する先端側が弁部28Aとなって弁座24に離着座するものである。そして、段付弁体28の大径部側には、弁体摺動穴22の開口端側を施蓋した蓋板23との間に付勢ばね29が設けられ、該付勢ばね29は、段付弁体28の弁部28Aを弁座24に向けて常時付勢している。
ここで、段付弁体28の大径部側は、弁体摺動穴22の環状段部22Bとの間に受圧部(パイロット室)としての環状の受圧室30を画成し、この受圧室30は、パイロット給排路27、後述の電磁パイロット式制御弁34等を介してパイロット配管42(ドライヤ14の導出ポート15C)と通気路26A(大気)とに選択的に連通されるものである。
また、エアパイロット式制御弁20の付勢ばね29は、受圧室30を縮小させる方向に向けて段付弁体28を常時付勢し、該段付弁体28の弁部28Aを弁座24に着座させる。これによって、エアパイロット式制御弁20は、図3に示す閉弁位置(イ)に保持される。一方、後述の電磁パイロット式制御弁34を励磁位置(b)から初期位置(a)に切換えて、パイロット配管42(導出ポート15C)からの高圧がパイロット給排路27を通じて受圧室30に供給されたときには、図6に示す如く受圧室30が拡張されることにより、エアパイロット式制御弁20の段付弁体28は、付勢ばね29に抗して閉弁位置(イ)から開弁位置(ロ)に切換わる(図3参照)。
このときに、エアパイロット式制御弁20の段付弁体28は、受圧室30に供給されたパイロット圧により付勢ばね29に抗して弁体摺動穴22内を開弁方向に変位し、段付弁体28の弁部28Aが弁座24から離座する。これにより、エアパイロット式制御弁20の段付弁体28は、図6に示す開弁状態となり、排気ポート13を排気口部25に連通させ、給排通路10内の圧縮空気を外部に排気させるものである。
31は弁体摺動穴22の開口端側に位置して蓋板23との間に形成されたばね室で、該ばね室31には、段付弁体28の大径部側と蓋板23との間に位置して付勢ばね29が縮装(プリセット)状態で配設されている。そして、ばね室31は、弁ケーシング21に形成した通気路32と他の通気路43等を介して排気口部25に連通し、常時外気に開放された排気口部25を通じて大気圧状態に保持されている。この場合、通気路32は、ばね室31を後述する電磁パイロット式制御弁34の弁筒ケース35内に常時連通させるため、斜めに傾いた傾斜通路として形成されている。
33は給排通路10内の圧縮空気による圧力をパイロット圧としてエアパイロット式制御弁20に導くパイロット通路で、該パイロット通路33は、エアパイロット式制御弁20の受圧室30に連通した前記パイロット給排路27、後述する電磁パイロット式制御弁34の内側通路部41、後述するコア39の通気穴39Aおよびパイロット配管42等により構成されている。
34はエアパイロット式制御弁20に対するパイロット圧の供給、停止を制御する電磁パイロット式制御弁で、該電磁パイロット式制御弁34は、電磁弁としてのソレノイド弁により構成され、図2、図6に示すように弁ケーシング21の弁取付穴26に側方から嵌合して取付けられている。そして、電磁パイロット式制御弁34は、後述の弁体38を駆動して、弁ケーシング21側のパイロット給排路27を後述のパイロット配管42と通気路26Aとのいずれかに選択的に連通,遮断し、図3中の初期位置(a)と励磁位置(b)とに選択的に切換え制御されるものである。
ここで、電磁パイロット式制御弁34は、図2、図5に示す如く有蓋筒状体として形成され開口端側が弁ケーシング21の外側面に着脱可能に取付けられた弁筒ケース35と、該弁筒ケース35の内側に配設され、先端側の弁座部36Aが弁取付穴26の大径部側に気密に嵌合された弁保持筒36と、該弁保持筒36と弁筒ケース35との間に位置して該弁保持筒36の外周側に巻回されたコイル37と、後述の弁体38、コア39等とにより構成されている。
38は弁保持筒36内にコア39と対向して配設された電磁パイロット式制御弁34の弁体で、該弁体38は、図2、図5に示す如く弁保持筒36の弁座部36Aとコア39との間に位置して弁保持筒36内に摺動可能に挿嵌され、その先端側には弁座部36Aに離着座する第1弁部38Aが設けられている。そして、弁体38とコア39との間には、弁ばね40が配設され、該弁ばね40は弁体38を弁保持筒36の弁座部36A側へと常時付勢している。
また、コア39の中心側には、小径の通気穴39Aが軸方向に穿設され、コア39と軸方向で対向する弁体38の基端側には、通気穴39Aを開,閉する第2弁部38Bが設けられている。一方、弁体38の外周側には、弁保持筒36との間に位置して弁体38の軸方向に延びた複数の溝からなる内側通路部41が形成され、該内側通路部41は、第1弁部38Aの外周側となる位置でパイロット給排路27と常時連通している。
ここで、内側通路部41の一側(上流側)は、第2弁部38Bの開,閉弁により通気穴39Aに対して連通,遮断される。また、内側通路部41の他側(下流側)は、第1弁部38Aが弁保持筒36の弁座部36Aに離着座して開,閉弁することにより、弁取付穴26の小径部側に位置する通気路26Aに対して連通,遮断されるものである。
一方、コア39の通気穴39Aには、パイロット配管42の先端側(下流側)がカップリング等を介して着脱可能に接続され、パイロット配管42の基端側(上流側)は、ドライヤ14の導出ポート15Cに着脱可能に接続されている。これにより、コア39の通気穴39Aには、ドライヤ14内の圧縮空気からなるパイロット圧がパイロット配管42を介して供給されるものである。
43は弁ケーシング21に形成された他の通気路で、該通気路43は、弁体摺動穴22の小径穴部22Cと電磁パイロット式制御弁34との間に穿設された小径の通路穴からなり、弁ケーシング21内を弁取付穴26の通気路26Aと平行に延びている。そして、通気路43は、電磁パイロット式制御弁34の弁筒ケース35内を、小径穴部22Cの周囲を介して排気口部25と常時連通させるものである。なお、電磁パイロット式制御弁34の弁筒ケース35内は、前述した通気路32によりエアパイロット式制御弁20のばね室31と常時連通している。
44は弁ケーシング21の排気口部25に設けられた排気フィルタで、該排気フィルタ44は、図2、図5〜図7に示すように排気口部25に対して外側から着脱可能に取付けられている。そして、排気フィルタ44は、排気口部25内に外部から異物が侵入するのを防ぐと共に、例えば圧縮空気の排気音が外部に洩れるのを低減する排気サイレンサとしても機能するものである。
45はシリンダヘッド4の吸込ポート9側に設けられた吸込フィルタで、該吸込フィルタ45は、図2に示すように吸込ポート9に対して外側から着脱可能に取付けられている。そして、吸込フィルタ45は、電動モータ5で空気圧縮機1を駆動して吸込ポート9内に外気を吸込むときに、外気中に含まれるダスト等の異物を除去し、清浄な空気を吸込ポート9内に流入させると共に、空気の吸込音を低減させる吸込サイレンサとしても機能するものである。
46は車両に搭載された空圧機器としてのエアサスペンションで、このエアサスペンション46は、車両の車軸側と車体側(いずれも図示せず)との間にそれぞれ設けられ、例えば4輪自動車の場合には、前輪側と後輪側に合計4個配設されるものである。そして、エアサスペンション46は、図3に示すようにシリンダ46Aとピストンロッド46Bとの間にエア室46Cが形成され、該エア室46Cは、エア配管47を介してドライヤ14の給排ポート15Bに接続されている。
48はエア配管47に設けられたエア給排弁で、該エア給排弁48は、図3に示すように電磁弁により構成され、外部からの通電により遮断位置(c)から連通位置(d)に切換えられる。即ち、エア給排弁48は、ばね48Aにより常時は遮断位置(c)に保持され、ソレノイド部48Bに外部から通電したときには、ばね48Aに抗して遮断位置(c)から連通位置(d)に切換えられるものである。
ここで、エア給排弁48が遮断位置(c)から連通位置(d)に切換えられたときには、空気圧縮機1からの圧縮空気がドライヤ14、エア配管47等を介してエアサスペンション46のエア室46Cに供給されると共に、エア室46C内の圧縮空気が外部に向けて排気されるのを許す。そして、エアサスペンション46は、エア室46Cが拡,縮されるときに、ピストンロッド46Bで車体を上,下に昇降させることにより車高調整を行うものである。
次に、図4を参照して電動モータ5、電磁パイロット式制御弁34のコイル37およびエア給排弁48のソレノイド部48Bに対する電気配線の系統について説明する。
49は車載のバッテリ等からなる電源、50は該電源49と電動モータ5との間に設けられた第1のスイッチで、該第1のスイッチ50は、例えばマイクロコンピュータ等により構成されたコントローラ(図示せず)からの制御信号により開,閉成される。
51は電磁パイロット式制御弁34のコイル37と電源49との間に設けられた第1のリレーで、該第1のリレー51は、図4に示すように電動モータ5に対して並列に接続されたリレーコイル51Aと、該リレーコイル51Aへの通電(励磁),非通電(消磁)に従って閉成,開成される可動接点51Bとを含んで構成されている。
そして、第1のリレー51は、第1のスイッチ50が閉成されて電動モータ5が給電されるときに、リレーコイル51Aが通電(励磁)されることにより可動接点51Bが閉成される。これにより、電磁パイロット式制御弁34のコイル37には電動モータ5と一緒に給電が行われ、電磁パイロット式制御弁34は、図3に示す初期位置(a)から励磁位置(b)に切換わる。
一方、第1のスイッチ50が開成されて電動モータ5への給電が停止されると、第1のリレー51は、リレーコイル51Aが非通電となって消磁されることにより可動接点51Bが開成される。これにより、電磁パイロット式制御弁34のコイル37は電動モータ5と一緒に給電が停止され、電磁パイロット式制御弁34は、弁ばね40により図3に示す初期位置(a)に戻されるものである。
52はエア給排弁48のソレノイド部48Bと電源49との間に設けられた第2のスイッチで、該第2のスイッチ52は、前述した第1のスイッチ50とは独立して前記コントローラからの制御信号により開,閉成される。ここで、コントローラの入力側は、車両の高さ検出器および運転者の指令スイッチ(図示せず)等に接続され、出力側が第1のスイッチ50、第2のスイッチ52等に接続されている。
そして、コントローラは、高さ検出器により検出された車両の車高が、前記指令スイッチ等による目標高さよりも低いか、高いか、または所定の閾値の範囲内にあるか否かを判定する。この判定結果に従って、コントローラは、第1のスイッチ50と第2のスイッチ52とに独立した制御信号を出力し、これらを後述の如く開,閉成させるものである。
53はエア給排弁48のソレノイド部48Bと電源49との間に設けられた第2のリレーで、該第2のリレー53は、図4に示すように第2のスイッチ52を介して電源49に接続されたリレーコイル53Aと、該リレーコイル53Aへの通電(励磁),非通電(消磁)に従って閉成,開成される可動接点53Bとを含んで構成されている。
そして、第2のリレー53は、第2のスイッチ52が閉成されたときに、リレーコイル53Aが通電(励磁)されることにより可動接点53Bが閉成される。これにより、エア給排弁48のソレノイド部48Bには給電が行われ、エア給排弁48は、図3に示す遮断位置(c)から連通位置(d)にばね48Aに抗して切換わる。一方、第2のスイッチ52が開成されると、第2のリレー53は、リレーコイル53Aが非通電となって消磁されることにより可動接点53Bが開成される。これにより、エア給排弁48は、ソレノイド部48Bへの給電が停止され、ばね48Aにより図3に示す遮断位置(c)に戻されるものである。
本実施の形態による車載用の空気圧縮機1を備えた車高調整装置は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。
まず、空気圧縮機1を車両に搭載した状態では、シリンダヘッド4に設けた吐出ポート11がドライヤ14、エア配管47およびエア給排弁48等を介して車両のエアサスペンション46(例えば、4組のうちの1組のみ図示)と接続される。そして、車載のコントローラは、前記高さ検出器により検出された車両の車高が、前記指令スイッチ等による目標高さよりも低いか、高いか、または所定の閾値の範囲内にあるか否かを判定する。
ここで、車両の車高が前記目標高さよりも低いときには、第2のスイッチ52を開成(OFF)したままで、第1のスイッチ50を閉成(ON)させることにより、前述の如く電動モータ5と一緒に電磁パイロット式制御弁34のコイル37に通電を行う。これによって、空気圧縮機1から圧縮空気が吐出され、この圧縮空気は車高を高くするために、ドライヤ14、エア配管47、エア給排弁48を介してエアサスペンション46のエア室46Cに供給される。
また、電磁パイロット式制御弁34は、第1のリレー51(図4参照)を介した通電によりコイル37が励磁されると、弁体38がコア39側に弁ばね40に抗して吸引され、弁体38の第1弁部38Aを弁座部36Aから離座させる。そして、このときには弁体38の変位に伴って、第2弁部38Bがコア39の通気穴39Aを閉塞(閉弁)する。
これによって、エアパイロット式制御弁20の受圧室30に連通するパイロット給排路27と内側通路部41とは、図7に示すように弁取付穴26の通気路26Aに連通し、コア39側の通気穴39A、パイロット配管42に対して遮断される。即ち、電磁パイロット式制御弁34は、図3に示す初期位置(a)から励磁位置(b)に切換わることにより、パイロット給排路27を大気圧状態とし、エアパイロット式制御弁20を付勢ばね29によって閉弁位置(イ)に保持させる。
この結果、空気圧縮機1から吐出された圧縮空気が外部に排気されるのをエアパイロット式制御弁20により保持することができ、このときの圧縮空気をシリンダヘッド4の吐出ポート11からドライヤ14、エア配管47、エア給排弁48を介してエアサスペンション46のエア室46Cに供給することができる。これにより、エアサスペンション46は、圧縮空気の供給によりエア室46Cが拡張され、車両を上昇させるように車高調整が行なわれると共に、車高を目標高さまで上昇することができる。
そして、車両の車高が目標高さに近付いて所定の閾値の範囲内になると、第1のスイッチ50を開成(OFF)して、電動モータ5への通電を停止すると共に電磁パイロット式制御弁34のコイル37も非通電とする。一方、第2のスイッチ52を開成(OFF)して第2のリレー53の可動接点53Bを開成すると、エア給排弁48は、ソレノイド部48Bが消磁されることにより図3に示す連通位置(d)から遮断位置(c)に戻る。このため、エアサスペンション46のエア室46Cは、エア給排弁48により圧縮空気の給排が停止され、車両の車高を目標高さに保持することができる。
また、この状態では、電動モータ5への通電が停止されると共に、電磁パイロット式制御弁34は、コイル37が非通電となって弁保持筒36内の弁体38が弁ばね40により弁座部36A側へと付勢され、第1弁部38Aは閉弁している。一方、第2弁部38Bは、図5に示す如くコア39から離間して通気穴39Aを開放することにより、エアパイロット式制御弁20の受圧室30に連通するパイロット給排路27と内側通路部41とを、コア39の通気穴39Aを介してパイロット配管42、ドライヤ14の導出ポート15Cに連通させる。
しかし、この場合には、エア給排弁48が遮断位置(c)に戻っているため、ドライヤ14、給排通路10内は大気圧に近い低圧状態となり、受圧室30に連通するパイロット給排路27、内側通路部41、コア39の通気穴39Aおよびパイロット配管42内も同様に低圧状態に保たれる。この結果、エアパイロット式制御弁20の段付弁体28は、付勢ばね29により閉弁位置(イ)に付勢され、弁部28Aが弁座24に着座し続ける。
これにより、エアパイロット式制御弁20は、図5に示すように電磁パイロット式制御弁34の弁体38が弁ばね40により弁保持筒36の弁座部36Aに押付けられ、受圧室30がパイロット給排路27、内側通路部41を介してコア39の通気穴39Aおよびパイロット配管42に連通している状態でも、段付弁体28を付勢ばね29により閉弁状態に保持することができ、排気ポート13を外気に対して遮断できると共に、ドライヤ14内の水分吸着剤18が外気にさらされるのを阻止することができる。
次に、前記目標高さよりも車高が高いときには、第1のスイッチ50を開成(OFF)して、電動モータ5への通電を停止すると共に電磁パイロット式制御弁34のコイル37も非通電とする。一方、第2のスイッチ52を閉成(ON)して、エア給排弁48のソレノイド部48Bに通電する。これにより、空気圧縮機1を停止した状態で電磁パイロット式制御弁34を初期位置(a)にすることができ、エア給排弁48はばね48Aに抗して遮断位置(c)から連通位置(d)に切換えられるので、エアサスペンション46のエア室46C内から圧縮空気が排出され、後述の如く車高は漸次低下される。
即ち、エア給排弁48が連通位置(d)となって、エアサスペンション46のエア室46C内から圧縮空気が排出されると、この圧縮空気の一部はパイロット圧となって、ドライヤ14の導出ポート15Cからパイロット配管42、コア39の通気穴39A、弁保持筒36内の内側通路部41およびパイロット給排路27を通じて受圧室30に供給される。
これにより、エアパイロット式制御弁20の段付弁体28は、受圧室30内に導かれたパイロット圧により付勢ばね29に抗して開弁方向に押動され、図6に示すように弁部28Aが弁座24から離座することにより、エアパイロット式制御弁20を図3に示す閉弁位置(イ)から開弁位置(ロ)に切換えることができる。この結果、図6に示すように排気ポート13が排気口部25側に連通し、図3に示すエアサスペンション46のエア室46C内から圧縮空気をエア給排弁48、エア配管47、ドライヤ14および排気ポート13を介して外部に排気することができる。
そして、圧縮空気の排気によりエアサスペンション46のエア室46Cを縮小させ、車両の車高が目標高さに近付いて所定の閾値の範囲内になると、第2のスイッチ52を閉成状態から開成(OFF)し、第2のリレー53のコイル53Aに対する通電を停止して可動接点53Bを開成する。これにより、エア給排弁48は、ソレノイド部48Bが消磁されることにより図3に示す遮断位置(c)に復帰する。
このため、エアサスペンション46のエア室46Cは、エア給排弁48により圧縮空気の排出が遮断され、車両の車高を目標高さに保持することができる。また、この状態では、電動モータ5への通電が停止されると共に、電磁パイロット式制御弁34は、コイル37が非通電となって図3に示す初期位置(a)に保持されている。しかし、この場合にもエア給排弁48が遮断位置(c)に保持されているため、ドライヤ14、給排通路10内は大気圧に近い低圧状態となり、エアパイロット式制御弁20の受圧室30内では、付勢ばね29の付勢力を上回るようにパイロット圧が上昇することはない。
この結果、エアパイロット式制御弁20の段付弁体28は、付勢ばね29により閉弁位置(イ)に付勢され、弁部28Aが弁座24に着座し続けるので、受圧室30がパイロット給排路27、内側通路部41を介してコア39の通気穴39Aおよびパイロット配管42に連通している状態でも、段付弁体28を付勢ばね29により閉弁状態に保持することができ、排気ポート13を外気に対して遮断できると共に、ドライヤ14内の水分吸着剤18が外気にさらされるのを阻止することができる。
かくして、本実施の形態によれば、シリンダヘッド4の排気通路12には、給排通路10からの圧縮空気をパイロット圧として受圧することにより排気ポート13を外気(排気口部25)に対して連通,遮断するエアパイロット式制御弁20を設け、該エアパイロット式制御弁20の受圧室30内にパイロット圧を導くパイロット給排路27等のパイロット通路33には、外部からの通電、非通電により切換えられるソレノイド弁からなる電磁パイロット式制御弁34を設ける構成としている。
そして、該電磁パイロット式制御弁34は、非通電の状態で初期位置(a)にあるときに圧縮空気によるパイロット圧をエアパイロット式制御弁20の受圧室30に供給して排気通路12を外気に連通させ、外部からの通電により励磁位置(b)に切換えたときには、エアパイロット式制御弁20の受圧室30およびパイロット給排路27を外気に連通させることにより、エアパイロット式制御弁20の受圧室30に対するパイロット圧の供給を停止して排気通路12を外気に対して遮断させる構成としている。
これにより、図4中に示すように、電動モータ5と電磁パイロット式制御弁34のコイル37とを同一の配線系統で接続することができ、第1のスイッチ50の切換操作により、電動モータ5と電磁パイロット式制御弁34との通電タイミングを一致させることができる。そして、第1のスイッチ50を閉成(ON)して電動モータ5により空気圧縮機1を駆動するときには、電磁パイロット式制御弁34のコイル37に通電して電磁パイロット式制御弁34を図3に示す初期位置(a)から励磁位置(b)に切換えることができる。
この場合、電磁パイロット式制御弁34は、外部からの通電により励磁位置(b)に切換わると、エアパイロット式制御弁20の受圧室30およびパイロット給排路27を外気に連通させることにより、エアパイロット式制御弁20の受圧室30内を大気圧に近い圧力まで低下させるので、エアパイロット式制御弁20を付勢ばね29により閉弁位置(イ)に保持して、排気通路12を外気に対して遮断でき、電動モータ5により駆動される空気圧縮機1から給排通路10に吐出される圧縮空気を、ドライヤ14を介して乾燥させつつエアサスペンション46(空圧機器)に向けて供給することができる。
一方、第1のスイッチ50を開成(OFF)して電動モータ5への給電を停止させ、空気圧縮機1の作動を止めたときには、電磁パイロット式制御弁34への通電も停止するので、非通電となった電磁パイロット式制御弁34は初期位置(a)に復帰して、エアパイロット式制御弁20の受圧室30およびパイロット給排路27をパイロット配管42側に連通する。そして、この状態でエア給排弁48を連通位置(d)から遮断位置(c)に切換えたときには、エアサスペンション46のエア室46Cから排出される圧縮空気の一部がパイロット圧となって、パイロット配管42側から初期位置(a)にある電磁パイロット式制御弁34、パイロット給排路27を介してエアパイロット式制御弁20の受圧室30に導かれる。
このため、エアパイロット式制御弁20の段付弁体28を受圧室30内のパイロット圧により付勢ばね29に抗して開弁することができ、排気通路12を外気に連通させることにより、エアサスペンション46のエア室46Cから圧縮空気をエア給排弁48、エア配管47、ドライヤ14および排気ポート13を介して外部に排気することができる。
また、この状態でエア給排弁48を遮断位置(c)に戻しているときには、例えばドライヤ14内の圧縮空気が外部に排気されるに伴って、パイロット配管42内のパイロット圧が大気圧に近い圧力レベルまで低下する。この結果、エアパイロット式制御弁20は、受圧室30内の圧力が低下して付勢ばね29により自動的に閉弁するようになり、排気通路12の排気ポート13を外気に対して遮断することができる。これによって、ドライヤ14内の水分吸着剤18が外気にさらされる時間を短くすることができ、車高調整装置(圧縮空気給排装置)としての信頼性、寿命等を向上することができる。
また、本実施の形態では、エアパイロット式制御弁20の弁ケーシング21をシリンダヘッド4に一体形成する構成とし、シリンダヘッド4には、図2に示すように吸込穴7の径方向に延びた筒形状をなす吸込ポート9と、吐出穴8の接線方向に延び、給排通路10の一部をなす吐出ポート11と、吸込ポート9と吐出ポート11との間に位置して該吐出ポート11と交差するように吐出穴8の接線方向に延び、排気通路12の一部をなす排気ポート13等とを設け、シリンダヘッド4の吐出ポート11にはドライヤ14のドライヤケース15を接続して設ける構成としている。
これにより、空気圧縮機1のシリンダヘッド4に吸込ポート9、給排通路10、排気通路12に加えて、該排気通路12を外気に対して連通,遮断させるエアパイロット式制御弁34を一体化するように設けることができ、これらをシリンダヘッド4側にコンパクトに纏めて配置することができる。
しかも、エアパイロット式制御弁20の弁ケーシング21には、エアパイロット式制御弁20の受圧室30内にパイロット圧を導くパイロット通路33のパイロット給排路27と、該パイロット給排路27に対するパイロット圧の供給,停止を制御する電磁式の電磁パイロット式制御弁34とを設けることができ、これにより、車高調整装置(圧縮空気給排装置)の構成部品をシリンダヘッド4側に纏めて配置することができ、組立時の作業性に加えてメンテナンス時の作業性を向上することができる。
さらに、エアサスペンション46のエア室46Cから圧縮空気を外部に排気するときには、エアパイロット式制御弁20の段付弁体28で排気ポート13を開く構成としているので、排気通路12を通じて大流量の圧縮空気を速やかに排気することができ、車高調整時の排気時間を短縮できると共に、ソレノイド弁からなる電磁パイロット式制御弁34を大型化する必要がなく、小型の排気ソレノイド弁を用いて電磁パイロット式制御弁34を構成することができる。
従って、本実施の形態によれば、電動モータ5への配線系統と電磁パイロット式制御弁34への配線系統とを同一にして、それぞれの通電タイミングを一致させることができる上に、ドライヤ14内の水分吸着剤18が大気にさらされるのを抑え、装置の信頼性、寿命等を向上することができる。しかも、シリンダヘッド4を大型化することなく、排気速度を速くすることができ、例えば車高調整等を短時間で行うことができると共に、車載用の空気圧縮機1を小型化し、全体をコンパクトに形成することができる。
次に、図8ないし図10は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、エアパイロット式制御弁と電磁パイロット式制御弁とをドライヤの後端側に一体に設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、61は本実施の形態で採用したシリンダヘッドで、該シリンダヘッド61は、第1の実施の形態で述べた空気圧縮機1のシリンダヘッド4とほぼ同様に形成され、複数のボルト孔61A内に挿通して設けたボルト6等によりシリンダ3(図1参照)上に固着されている。そして、シリンダヘッド61には、図8に示すように吸込穴7と吐出穴8とが互いに離間して穿設され、該吸込穴7と吐出穴8とは、吸込弁、吐出弁(いずれも図示せず)を介して前記シリンダ3内の圧縮室に連通するものである。
また、シリンダヘッド61には、図8に示すように吸込穴7の径方向に延びた筒形状をなす吸込ポート62と、後述のドライヤ64側に向けて吐出穴8の接線方向に延びた吐出ポート63とが設けられている。しかし、この場合のシリンダヘッド61は、後述のエアパイロット式制御弁72および排気ポート74等とは別個に設けられている点で、第1の実施の形態とは異なるものである。
64はシリンダヘッド61の吐出ポート63に接続して設けられた空気乾燥手段としてのドライヤで、該ドライヤ64は、第1の実施の形態で述べたドライヤ14とほぼ同様に構成されている。しかし、この場合のドライヤ64は、後述するドライヤケース65の構成が第1の実施の形態で述べたドライヤケース15とは異なっている。
ここで、ドライヤケース65は、図8に示すようにケース筒体65Aの軸方向両端側を一側蓋体65B、他側筒体65Cで閉塞することにより、中空の密閉容器として形成されている。そして、ドライヤケース65は、一側蓋体65Bがシリンダヘッド61の吐出ポート63側に嵌合、抜止め等の手段を用いて接続されている。また、ドライヤケース65のケース筒体65A内には、シリカゲル等の水分吸着剤18が仕切板66,67等を介して収容されている。
また、ドライヤケース65の他側蓋体65Cには、図10に示すエアサスペンション46に向けて乾燥状態の圧縮空気を給排するための給排ポート68と、後述するエアパイロット式制御弁72の弁ケーシング73とが一体に設けられている。そして、ドライヤケース65の給排ポート68は、図10に示す如くエア配管47等を介して複数のエアサスペンション46(1個のみ図示)に接続されるものである。
即ち、ドライヤ64は、ドライヤケース65の一側蓋体65B側から給排ポート68側に向けて圧縮空気が流通するときに、この圧縮空気を内部の水分吸着剤18に接触させることにより水分を吸着して除去し、乾燥した圧縮空気をエアサスペンション46に向けて供給する。一方、エアサスペンション46から圧縮空気を排出するときには、乾燥した圧縮空気がドライヤケース65の給排ポート68側から一側蓋体65Bに向けて逆流する。このとき、ドライヤケース65内を逆流する乾燥空気は、水分吸着剤18の周囲を流通する間に水分吸着剤18から水分を脱着させ、再び水分を吸着できるように水分吸着剤18を再生させる。
69はドライヤケース65内に設けた排気パイプで、該排気パイプ69は、図8に示すようにドライヤケース65内の仕切板66,67を軸方向に貫通して他側蓋体65Cと仕切板66との間に掛け渡すように設けられている。そして、排気パイプ69は、上流側となる軸方向一側が仕切板66と一側蓋体65Bとの間の空間に開口し、この位置から後述の排気ポート74に向けて圧縮空気(水分吸着剤18により水分が吸着されていない非乾燥状態の圧縮空気)を外部に排気する方向に流通させる。
これにより、本実施の形態にあっては、排気パイプ69および後述の排気ポート74等によって圧縮空気の排気通路70が構成される。そして、圧縮空気の給排通路71は、シリンダヘッド61の吐出ポート63、排気パイプ69の外側に位置するドライヤケース65内の空間、他側蓋体65C側の給排ポート68およびエア配管47等により構成されるものである。
72はドライヤケース65の他側蓋体65Cに一体に設けられたエアパイロット式制御弁で、該エアパイロット式制御弁72は、第1の実施の形態で述べたエアパイロット式制御弁20とほぼ同様に構成され、弁ケーシング73、後述の段付弁体82および弱ばね83等を有している。しかし、この場合のエアパイロット式制御弁72は、図8、図9に示すようにドライヤケース65の他側蓋体65Cに一体に設けられており、この点で第1の実施の形態とは異なっている。
また、この場合のエアパイロット式制御弁72は、後述する段付弁体82の弁部82Aが排気ポート74からの圧力(他のパイロット圧)を受圧する他の受圧部を構成し、このパイロット圧のよる押圧力が後述の弱ばね83による付勢力を上回るときには、後述の弁座78から段付弁体82の弁部82Aが離座して開弁する構成であり、この点でもエアパイロット式制御弁72は、第1の実施の形態で述べたエアパイロット式制御弁20とは異なっている。
ここで、弁ケーシング73には、ドライヤケース65の他側蓋体65C内を径方向に延び排気パイプ69の先端側に気液密に接続された排気ポート74と、他側蓋体65C内を軸方向に延び、後述のパイロット給排路81、電磁パイロット式制御弁86に向けてパイロット圧を導出する導出ポート75とが設けられている。そして、該導出ポート75は、ドライヤケース65(他側蓋体65C)内の圧縮空気による圧力をパイロット圧として後述の電磁パイロット式制御弁86を介してパイロット給排路81側に供給するものである。
また、弁ケーシング73には、後述の段付弁体82が摺動可能に挿嵌される段付きの弁体摺動穴76が形成され、該弁体摺動穴76は、後述する大径穴部76Aの開口側が蓋板77により気液密に閉塞されている。即ち、弁ケーシング73の弁体摺動穴76は、図8、図9に示すように、その軸方向一側が開口端となって蓋板77により施蓋された大径穴部76Aと、該大径穴部76Aの底部側(軸方向他側)に環状段部76Bを介して設けられ大径穴部76Aよりも小径に形成された小径穴部76Cとにより構成されている。
そして、弁体摺動穴76は、小径穴部76Cが排気ポート74と同方向に延びて配置され、排気ポート74よりも大径な段付穴として形成されている。また、弁ケーシング73には、弁体摺動穴76の小径穴部76Cと排気ポート74との間に弁座78が形成され、該弁座78には、後述する段付弁体82の弁部82Aが離着座するものである。
79は本実施の形態で採用したパイロット通路で、該パイロット通路79は、給排通路71内の圧縮空気による圧力をパイロット圧として後述の受圧室84に導くものである。そして、パイロット通路79は、エアパイロット式制御弁72の弁ケーシング73に形成され、パイロット圧の導出ポート75に連通する後述の導出路80Aと、後述の受圧室84に連通したパイロット給排路81と、後述する電磁パイロット式制御弁86の内側通路部93等とにより構成されている。
80は本実施の形態で採用した弁取付穴で、該弁取付穴80は、第1の実施の形態で述べた弁取付穴26と同様に構成され、後述する電磁パイロット式制御弁86の弁保持筒88が嵌合して取付けられるものである。この場合、弁取付穴80は、図9に示すように小径穴部76Cの径方向に延びる後述の排気口部94に対し、小径穴部76Cを挟んで反対側に配置されている。そして、弁取付穴80は、小径穴部76C(段付弁体82)に対し斜め上向きに傾斜して延びる段付穴として形成され、その小径部側(先端側)には、パイロット圧の導出ポート75に連通する導出路80Aが斜めに傾斜して形成されている。
81はパイロット通路79の一部を構成するパイロット給排路で、該パイロット給排路81は、図9に示す如く弁ケーシング73に設けられ、後述の受圧室84内にパイロット圧を給排するものである。ここで、パイロット給排路81は、弁取付穴80と受圧室84との間を連通させる斜めに傾いた連通路として形成されている。そして、パイロット給排路81は、後述する電磁パイロット式制御弁86の開,閉弁動作により後述するコア91側の通気穴91Aと導出路80Aとのいずれかに選択的に連通,遮断されるものである。
82はエアパイロット式制御弁72の弁体を構成する段付弁体で、該段付弁体82は、図8、図9に示す如く弁体摺動穴76の大径穴部76Aと小径穴部76C内に挿嵌され、小径穴部76C側に位置する先端側が弁部82Aとなって弁座78に離着座するものである。そして、段付弁体82の弁部82Aは、排気ポート74からの圧力(他のパイロット圧)を受圧する他の受圧部を構成するものである。
83は段付弁体82と共にエアパイロット式制御弁72を構成する弱ばねで、該弱ばね83は、弁体摺動穴76の開口端側を施蓋した蓋板77と段付弁体82の大径部側との間に設けられている。そして、弱ばね83は、段付弁体82の弁部82Aを弁座78に向けて比較的弱い力で付勢するものである。
84はエアパイロット式制御弁72の受圧部を構成する受圧室で、該受圧室84は、弁体摺動穴76の開口端側を施蓋した蓋板77と段付弁体82の大径部側との間に環状のパイロット室として画成され、弱ばね83のばね室を兼用している。そして、受圧室84は、パイロット給排路81、後述の電磁パイロット式制御弁86等を介して弁取付穴80側の導出路80Aと後述するコア91の通気穴91A(通気路85)とに選択的に連通されるものである。
この場合、通気路85は、図9中に点線で示すように斜めに傾いた傾斜通路として形成されている。そして、通気路85の一側は、後述する電磁パイロット式制御弁86の弁筒ケース87内でコア91の通気穴91Aに連通している。また、通気路85の他側は、弁体摺動穴76の小径穴部76C内に開口し、この小径穴部76Cの周囲を介して外気に開放された後述の排気口部94に連通することにより、常時大気圧状態に保持されている。これにより、通気路85は、後述の電磁パイロット式制御弁86が図10に示す初期位置(a)にあるときに、受圧室84内からパイロット圧を外部に排出するためのパイロット圧排出路を構成するものである。
ここで、エアパイロット式制御弁72の段付弁体82は、小径部側の弁部82Aが排気ポート74側の圧縮空気による圧力を他のパイロット圧として受承する。即ち、エアパイロット式制御弁72の弱ばね83は、受圧室84に連通するパイロット通路79が後述の電磁パイロット式制御弁86を介して大気側(コア91の通気穴91A、通気路85)と連通するときに、比較的弱い力で段付弁体82を閉弁方向に付勢し、該段付弁体82の弁部82Aを弁座78に着座させる。これにより、エアパイロット式制御弁72は、図10に示す閉弁位置(イ)に保持される。
しかし、排気ポート74側に圧縮空気による高いパイロット圧が発生し、このパイロット圧が段付弁体82の弁部82Aを開弁方向に押圧すると、弱ばね83は、段付弁体82が弁体摺動穴76内を開弁方向に変位するのを許し、段付弁体82の弁部82Aは弁座78から離座する。これにより、エアパイロット式制御弁72は、図10に示す閉弁位置(イ)から開弁位置(ロ)に切換わり、排気ポート74を後述の排気口部94に連通させつつ、給排通路71内の圧縮空気を外部に排気させる。
そして、ドライヤ64内の圧縮空気が排気ポート74側から外部に排気されるに伴い、排気ポート74側の圧力(パイロット圧)が大気圧に近い圧力まで低下すると、エアパイロット式制御弁72は、段付弁体82が弱ばね83により弁座78側に向けて付勢されるため、図10に示す閉弁位置(イ)へと自動的に復帰するものである。
一方、後述の電磁パイロット式制御弁86を初期位置(a)から励磁位置(b)に切換えて、ドライヤ64の導出ポート75、導出路80A側から高い圧力のパイロット圧がパイロット給排路81を通じて受圧室84に供給されたときには、この圧力により受圧室84が拡張される。これにより、エアパイロット式制御弁72の段付弁体82は、弱ばね83の付勢方向と同方向に押動されて図10に示す閉弁位置(イ)に保持される。そして、このときにエアパイロット式制御弁72は、排気ポート74を外部から遮断することにより、ドライヤ64内の圧縮空気が外部に排気されるのを阻止するものである。
86はエアパイロット式制御弁72に対するパイロット圧の供給、停止を制御する電磁パイロット式制御弁で、該電磁パイロット式制御弁86は、第1の実施の形態で述べた電磁パイロット式制御弁34と同様にソレノイド弁により構成され、図9に示すように弁ケーシング73の弁取付穴80に斜め側方から嵌合して取付けられている。そして、電磁パイロット式制御弁86は、図10中の初期位置(a)と励磁位置(b)とに選択的に切換制御される。即ち、電磁パイロット式制御弁86は、後述の弁体90が駆動されることにより、弁ケーシング73側のパイロット給排路81を導出路80Aと通気路85とのいずれかに選択的に連通,遮断するものである。
ここで、電磁パイロット式制御弁86は、図9に示す如く有蓋筒状体として形成され開口端側が弁ケーシング73の外側面に着脱可能に取付けられた弁筒ケース87と、該弁筒ケース87の内側に配設され、先端側の弁座部88Aが弁取付穴80の大径部側に気密に嵌合された弁保持筒88と、該弁保持筒88と弁筒ケース87との間に位置して該弁保持筒88の外周側に巻回されたコイル89と、後述の弁体90、コア91等とにより構成されている。
90は弁保持筒88内にコア91と対向して配設された電磁パイロット式制御弁86の弁体で、該弁体90は、図9に示す如く弁保持筒88の弁座部88Aとコア91との間に位置して弁保持筒88内に摺動可能に挿嵌され、その先端側には弁座部88Aに離着座する第1弁部90Aが設けられている。そして、弁体90とコア91との間には、弁ばね92が配設され、該弁ばね92は弁体90を弁保持筒88の弁座部88A側へと常時付勢している。
また、コア91の中心側には、小径の通気穴91Aが軸方向に穿設され、コア91と軸方向で対向する弁体90の基端側には、通気穴91Aを開,閉する第2弁部90Bが設けられている。一方、弁体90の外周側には、弁保持筒88との間に位置して弁体90の軸方向に延びた複数の溝等からなる内側通路部93が形成され、該内側通路部93は、第1弁部90Aの外周側となる位置でパイロット給排路81と常時連通している。
ここで、内側通路部93の一側(上流側)は、第1弁部90Aが弁保持筒88の弁座部88Aに離着座して開,閉弁することにより、弁取付穴80の小径部側に位置する導出路80A、導出ポート75に対して連通,遮断される。また、内側通路部93の他側(下流側)は、第2弁部90Bの開,閉弁により通気穴91Aに対して連通,遮断されるものである。また、コア91の通気穴91Aは、電磁パイロット式制御弁86の弁筒ケース87内で、図9中に点線で示す通気路85と常に連通し、第2弁部90Bにより図示の如く通気穴91Aが開放されている間は、受圧室84と共にパイロット給排路81を大気圧状態に保つものである。
一方、弁体90が弁ばね92に抗して弁保持筒88内を変位し、第2弁部90Bにより通気穴91Aが閉塞(遮断)されると、第1弁部90Aは弁保持筒88の弁座部88Aから離座して開弁される。そして、このときには、受圧室84と共にパイロット給排路81が弁取付穴80側の導出路80A、導出ポート75を介してドライヤ64(他側蓋体65C)内と連通する。これにより、ドライヤ64内の圧縮空気からなるパイロット圧がパイロット給排路81を介して受圧室84内に供給され、エアパイロット式制御弁72は、図10中に示す閉弁位置(イ)にパイロット圧によって保持されるものである。
94はエアパイロット式制御弁72の弁ケーシング73に一体に設けられた段付筒状の排気口部で、該排気口部94は、第1の実施の形態で述べた排気口部25とほぼ同様に、排気通路70の一部を構成するものである。ここで、排気口部94は、図9に示す如く弁ケーシング73に一体形成され、弁体摺動穴76の小径穴部76Cに常時連通している。そして、排気口部94は、小径穴部76Cを挟んでパイロット圧の導出ポート75、導出路80Aとは反対側に配置されている。
95は弁ケーシング73の排気口部94に設けられた排気フィルタで、該排気フィルタ95は、図9に示すように排気口部94に対して外側から着脱可能に取付けられている。そして、排気フィルタ95は、排気口部94内に外部から異物が侵入するのを防ぐと共に、例えば圧縮空気の排気音が外部に洩れるのを低減する排気サイレンサとしても機能するものである。
かくして、このように構成される本実施の形態でも、電動モータ5への配線系統と電磁パイロット式制御弁86への配線系統とを同一にして、それぞれの通電タイミングを一致させることができる上に、ドライヤ64内の水分吸着剤18が大気にさらされるのを抑え、第1の実施の形態と同様に装置の信頼性、寿命等を向上することができる。
特に、本実施の形態によると、パイロット通路79には、非通電時に初期位置(a)となってエアパイロット式制御弁72の受圧室84に対するパイロット圧の供給を停止し、通電時には励磁位置(b)となってパイロット圧を供給することによりエアパイロット式制御弁72を閉弁位置(イ)に保持する電磁パイロット式制御弁86を設ける構成としている。
そして、エアパイロット式制御弁72は、エアパイロット式制御弁72の段付弁体82を常時閉弁方向に向けて弱い力で付勢する弱ばね83と、排気通路70内の圧力を他のパイロット圧として弱ばね83の付勢方向とは逆向きに受圧し、電磁パイロット式制御弁86が非通電状態にあるときにエアパイロット式制御弁72の段付弁体82を弱ばね83に抗して閉弁位置(イ)から開弁位置(ロ)に切換える他の受圧部として弁部82Aとを備える構成としている。
即ち、本実施の形態で採用したエアパイロット式制御弁72は、排気通路70内の圧力を他のパイロット圧として受圧することにより、電磁パイロット式制御弁86が非通電で初期位置(a)にあるときに弱ばね83に抗して閉弁位置(イ)から開弁位置(ロ)に切換り、電磁パイロット式制御弁86が通電により励磁位置(b)に切換わると、エアパイロット式制御弁72を閉弁位置(イ)に保つ構成としている。
これにより、電動モータ5への給電時には電磁パイロット式制御弁86に通電してパイロット給排路81にパイロット圧(圧縮空気)を供給することができ、このパイロット圧によってエアパイロット式制御弁72を閉弁位置に保持することができる。一方、電動モータ5への給電を停止させ空気圧縮機1の作動を止めたときには、電磁パイロット式制御弁86への通電も停止するので、エアパイロット式制御弁72の受圧室84にはパイロット給排路81からパイロット圧が供給されることはない。
しかし、この場合のエアパイロット式制御弁72は、排気通路70内に残留または排気されてくる圧縮空気の圧力を他のパイロット圧として受圧することにより、弱ばね83に抗して閉弁位置(イ)から開弁位置(ロ)に切換わるので、電磁パイロット式制御弁86が非通電のときにも、エアパイロット式制御弁72を排気通路70内の圧力に従って開弁することができ、エアサスペンション46のエア室46Cからの圧縮空気を外部に排気することができる。
そして、このときの圧縮空気が外部に排気されたときには、これに伴って排気通路70内の圧力(他のパイロット圧)も大気圧のレベルまで低下するので、エアパイロット式制御弁72は弱ばね83により自動的に閉弁することができ、排気通路70を外気に対して遮断することにより、ドライヤ64内の水分吸着剤18が外気にさらされる時間を短くして、圧縮空気給排装置としての信頼性、寿命等を向上することができる。
また、第2の実施の形態によると、ドライヤケース65には、圧縮空気の排気通路70および給排通路71に加えて、排気通路70を外気に対して連通,遮断させるエアパイロット式制御弁72を一体化するように設けることができ、これらをドライヤケース65の他側蓋体65C側にコンパクトに纏めて配置することができる。
しかも、エアパイロット式制御弁72の弁ケーシング73には、エアパイロット式制御弁72の受圧室84内にパイロット圧を導くパイロット給排路81と、該パイロット給排路81に対するパイロット圧の供給,停止を制御する電磁式の電磁パイロット式制御弁86とを設けることができ、これにより、車高調整装置(圧縮空気給排装置)の構成部品をドライヤケース65側に纏めて配置することができ、組立時の作業性に加えてメンテナンス時の作業性を向上することができる。
なお、前記第2の実施の形態では、ドライヤ64のドライヤケース65のうち他側蓋体65Cに、エアパイロット式制御弁72の弁ケーシング73、排気通路70の排気ポート74、排気口部94および電磁パイロット式制御弁86用の弁取付穴80等を設けると共に、給排通路71の一部を構成する給排ポート68等をドライヤケース65の他側蓋体65Cに設ける構成としている。しかし、本発明はこれに限られるものではなく、例えば第1の実施の形態で述べたように、給排通路、排気通路、エアパイロット式制御弁、パイロット通路および電磁パイロット式制御弁を、空気圧縮機のシリンダヘッドに一体化して設ける構成としてもよい。
一方、前記第1の実施の形態で述べた給排通路10の一部、排気通路12、エアパイロット式制御弁20、パイロット給排路27および電磁パイロット式制御弁34についても、例えば第2の実施の形態で述べたように、ドライヤケース側に設ける構成としてもよいものである。
また、前記各実施の形態では、エアサスペンション46のエア室46Cに圧縮空気を給排するときに開,閉されるエア給排弁48を、常閉型の電磁弁(ソレノイド弁)によって構成し、非通電時にはエア給排弁48をばね48Aにより遮断位置(c)に保持する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば常開型の電磁弁(ソレノイド弁)によりエア給排弁を構成し、非通電時にはエア給排弁をばねによって連通位置(d)とし、通電したときに遮断位置(c)に切換わる構成としてもよいことは勿論である。
また、前記第1の実施の形態によれば、エアパイロット式制御弁20の開,閉により排気通路12の排気ポート13を外気に対して連通,遮断する場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば特開2008-30701号公報に記載のように、外部の空気タンク等に圧縮空気を排出する構成としてもよい。
また、前記第1の実施の形態では、吸込穴7を開閉する吸込弁等をシリンダヘッド4に設ける構成とした空気圧縮機1を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えばシリンダ内を往復動するピストンに吸込弁を設け、クランク室からの空気をシリンダ内の圧縮室に吸込む構成としてもよい。この点は第2の実施の形態についても同様である。
また、空気圧縮機としては、1段圧縮機に限らず、2段以上の多段圧縮機を用いてもよい。この場合、例えばロッキングピストンを用いた往復動式圧縮機、ダイヤフラム式の空気圧縮機またはスクロール式の圧縮機等、種々の空気圧縮機を採用してもよいものである。
次に、上記実施の形態に含まれる発明について述べる。即ち、本発明では、給排通路、排気通路、エアパイロット式制御弁、パイロット通路および電磁パイロット式制御弁を、空気圧縮機のシリンダヘッドに一体化して設ける構成としている。これにより、空気圧縮機のシリンダヘッドに吸込ポート、給排通路、排気通路に加えて、該排気通路を外気に対して連通,遮断させるエアパイロット式制御弁を一体化するように設けることができ、これらをシリンダヘッド側にコンパクトに纏めて配置することができる。
しかも、エアパイロット式制御弁の弁ケーシングには、エアパイロット式制御弁の受圧室内にパイロット圧を導くパイロット通路と、該パイロット通路に対するパイロット圧の供給,停止を制御する電磁式の電磁パイロット式制御弁とを設けることができ、これにより、車高調整装置(圧縮空気給排装置)の構成部品をシリンダヘッド側に纏めて配置することができ、組立時の作業性に加えてメンテナンス時の作業性を向上することができる。
また、本発明によると、給排通路、排気通路、エアパイロット式制御弁、パイロット通路および電磁パイロット式制御弁は、ドライヤに一体化して設ける構成としている。これにより、ドライヤのドライヤケース側に給排通路、排気通路に加えて、該排気通路を外気に対して連通,遮断させるエアパイロット式制御弁を一体化するように設けることができ、これらをドライヤケース側にコンパクトに纏めて配置することができる。しかも、エアパイロット式制御弁の弁ケーシングには、エアパイロット式制御弁の受圧室内にパイロット圧を導くパイロット通路と、該パイロット通路に対するパイロット圧の供給,停止を制御する電磁式の電磁パイロット式制御弁とを設けることができる。
1 空気圧縮機
4,61 シリンダヘッド(通路部材)
5 電動モータ
9,62 吸込ポート
10,71 給排通路
11,63 吐出ポート
12,70 排気通路
13,74 排気ポート
14,64 ドライヤ
15,65 ドライヤケース
15B,68 給排ポート
15C,75 導出ポート
16,17,66,67 仕切板
18 水分吸着剤
20,72 エアパイロット式制御弁
21,73 弁ケーシング
22,76 弁体摺動穴
23,77 蓋板
24,78 弁座
25,94 排気口部
26,80 弁取付穴
26A,85 通気路(パイロット圧排出路)
27,81 パイロット給排路
28,82 段付弁体
29 付勢ばね
30,84 受圧室(受圧部)
33,79 パイロット通路
34,86 電磁パイロット式制御弁
35,87 弁筒ケース
36,88 弁保持筒
37,89 コイル
38,90 弁体
39,91 コア
40,92 弁ばね
41,93 内側通路部
42 パイロット配管
46 エアサスペンション(空圧機器)
47 エア配管
48 エア給排弁
69 排気パイプ
82A 弁部(他の受圧部)
83 弱ばね
4,61 シリンダヘッド(通路部材)
5 電動モータ
9,62 吸込ポート
10,71 給排通路
11,63 吐出ポート
12,70 排気通路
13,74 排気ポート
14,64 ドライヤ
15,65 ドライヤケース
15B,68 給排ポート
15C,75 導出ポート
16,17,66,67 仕切板
18 水分吸着剤
20,72 エアパイロット式制御弁
21,73 弁ケーシング
22,76 弁体摺動穴
23,77 蓋板
24,78 弁座
25,94 排気口部
26,80 弁取付穴
26A,85 通気路(パイロット圧排出路)
27,81 パイロット給排路
28,82 段付弁体
29 付勢ばね
30,84 受圧室(受圧部)
33,79 パイロット通路
34,86 電磁パイロット式制御弁
35,87 弁筒ケース
36,88 弁保持筒
37,89 コイル
38,90 弁体
39,91 コア
40,92 弁ばね
41,93 内側通路部
42 パイロット配管
46 エアサスペンション(空圧機器)
47 エア配管
48 エア給排弁
69 排気パイプ
82A 弁部(他の受圧部)
83 弱ばね
Claims (4)
- 電動モータにより駆動され圧縮空気を吐出する空気圧縮機と、該空気圧縮機の吐出側に接続され空圧機器に圧縮空気を供給すると共に圧縮空気の排出を許す給排通路と、前記空圧機器に向けて該給排通路内を流れる圧縮空気中の水分を吸着し前記排気通路から圧縮空気が排気されるときに再生されるドライヤと、一端側が該ドライヤと前記空気圧縮機との間で前記給排通路の途中に接続され他端側が外部に開放される排気通路と、該排気通路に設けられ前記給排通路からの圧縮空気をパイロット圧として受圧部で受圧することにより前記排気通路を外部に対して連通,遮断するエアパイロット式制御弁と、前記給排通路内の圧縮空気による圧力をパイロット圧として該エアパイロット式制御弁に導くパイロット通路と、該パイロット通路に設けられ外部からの通電、非通電により切換えられ前記エアパイロット式制御弁に対するパイロット圧の供給、停止を制御する電磁パイロット式制御弁とを備え、
前記電磁パイロット式制御弁は、
非通電の状態では前記圧縮空気によるパイロット圧を前記エアパイロット式制御弁の受圧部に供給して前記排気通路を外部に連通させ、
通電したときには前記エアパイロット式制御弁の受圧部へのパイロット圧の供給を停止して前記排気通路を外部に対して遮断させる構成としたことを特徴とする圧縮空気給排装置。 - 電動モータにより駆動され圧縮空気を吐出する空気圧縮機と、該空気圧縮機の吐出側に接続され空圧機器に圧縮空気を供給すると共に圧縮空気の排出を許す給排通路と、前記空圧機器に向けて該給排通路内を流れる圧縮空気中の水分を吸着し前記排気通路から圧縮空気が排気されるときに再生されるドライヤと、一端側が該ドライヤと前記空気圧縮機との間で前記給排通路の途中に接続され他端側が外部に開放される排気通路と、該排気通路に設けられ前記給排通路からの圧縮空気をパイロット圧として受圧部で受圧することにより前記排気通路を外部に対して連通,遮断するエアパイロット式制御弁と、前記給排通路内の圧縮空気による圧力をパイロット圧として該エアパイロット式制御弁に導くパイロット通路と、該パイロット通路に設けられ外部からの通電、非通電により切換えられ前記エアパイロット式制御弁に対するパイロット圧の供給、停止を制御する電磁パイロット式制御弁とを備え、
前記電磁パイロット式制御弁は、非通電時に前記エアパイロット式制御弁の受圧部に対するパイロット圧の供給を停止し、通電時には前記パイロット圧の供給により前記エアパイロット式制御弁を閉弁位置に保持する構成とし、
前記エアパイロット式制御弁は、該エアパイロット式制御弁を常時閉弁位置に向けて付勢するばねと、前記排気通路内の圧力を他のパイロット圧として前記ばねの付勢方向とは逆向きに受圧し前記電磁パイロット式制御弁が非通電状態にあるときに前記エアパイロット式制御弁を前記ばねに抗して閉弁位置から開弁位置に切換える他の受圧部とを備える構成としたことを特徴とする圧縮空気給排装置。 - 前記給排通路、排気通路、エアパイロット式制御弁、パイロット通路および電磁パイロット式制御弁は、前記空気圧縮機のシリンダヘッドに一体化して設ける構成としてなる請求項1または2に記載の空気圧縮機。
- 前記給排通路、排気通路、エアパイロット式制御弁、パイロット通路および電磁パイロット式制御弁は、前記ドライヤに一体化して設ける構成としてなる請求項1または2に記載の空気圧縮機。
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JP2009227505A JP2011074842A (ja) | 2009-09-30 | 2009-09-30 | 圧縮空気給排装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2017110624A1 (ja) * | 2015-12-24 | 2017-06-29 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 圧縮機 |
CN108215695A (zh) * | 2018-01-30 | 2018-06-29 | 瑞立集团瑞安汽车零部件有限公司 | 一种集成空压机与干燥器的电控空气处理单元 |
-
2009
- 2009-09-30 JP JP2009227505A patent/JP2011074842A/ja active Pending
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