JP2021183438A - サスペンション制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車高のオーバーシュートを抑制し、車高の制御精度を向上させることができるサスペンション制御装置を提供する。【解決手段】エアサスペンションシステム1は、コンプレッサ11の駆動時の突入電流を制限する抵抗Rと、抵抗Rに直列に接続された第1リレー接点32Bと、定常電流を流す第2リレー接点33Bとからなる突入電流制限回路31を備えている。コントローラ35は、エアサスペンション2〜5の車高調整を制御すると共に、コンプレッサ11を制御する。コントローラ35は、車高の上昇中に車高センサ26〜29により取得された車高値に基づく車高が目標車高値の閾値Bに達した場合に、突入電流を制限する抵抗Rと直列に接続された第1リレー接点32Bを閉とすると共に、定常電流を流す第2リレー接点33Bを開とする。【選択図】図1
Description
本開示は、例えば4輪自動車等の車両に搭載され車高調整を行うサスペンション制御装置に関する。
4輪自動車等の車両として、車高調整を行うサスペンション制御装置が搭載されたものが知られている(特許文献1)。サスペンション制御装置は、例えば、車体と車軸との間に介装され作動流体の給排に応じて車高調整を行うエアサスペンションと、作動流体を圧送するコンプレッサと、各エアサスペンションへの作動流体の給気または排気を調整可能なバルブと、バルブを制御するコントローラと、を備えている。
特許文献1には、コンプレッサにより作動流体をエアサスペンションに圧送することで車高を調整する技術が記載されている。特許文献2には、モータの突入電流の低減のためにドロッピングレジスタ方式の突入電流制限回路が適用された技術が記載されている。
ところで、特許文献1に開示された技術では、リレー接点を閉とすることによってコンプレッサを駆動して車高調整を行っている。しかしながら、予め設定された車高調整速度は、一定であり、調整できない。このため、目標車高値付近で車高調整の制御を停止しても、車高調整速度の値によっては車高調整のオーバーシュートが大きくなってしまう可能性がある。これにより、車高の制御精度が悪化する可能性がある。
本発明の一実施形態の目的は、車高のオーバーシュートを抑制し、車高の制御精度を向上させることができるサスペンション制御装置を提供することにある。
本発明の一実施形態は、車両の各車輪に対応して設けられ作動流体の給排に応じて車高を調整する複数の車高調整部と、作動流体を圧送するコンプレッサと、前記車高調整部と前記コンプレッサとの間に介装された複数の開閉弁と、前記コンプレッサの駆動時の突入電流を制限する抵抗と前記抵抗に直列に接続された第1リレー接点と定常電流を流す第2リレー接点とからなる突入電流制限回路と、前記各車輪の車高値を取得する車高取得部と、前記車高調整部の車高調整を制御すると共に、前記コンプレッサを制御する制御部と、を備えたサスペンション制御装置であって、前記制御部は、車高の上昇中に前記車高取得部により取得された車高値に基づく車高が目標車高値の閾値に達した場合に、突入電流を制限する前記抵抗と直列に接続された前記第1リレー接点を閉とすると共に、定常電流を流す前記第2リレー接点を開とする。
本発明の一実施形態によれば、車高のオーバーシュートを抑制し、車高の制御精度を向上させることができる。
以下、実施形態によるサスペンション制御装置を、4輪自動車等の車両に搭載するエアサスペンションシステムに適用した場合を例に挙げ、添付図面を参照して説明する。なお、図1中で2本の斜線が付された線は電気系の線を表している。
図1において、エアサスペンションシステム1は、4輪自動車等の車両(図示せず)に搭載される車載用のサスペンションシステムである。エアサスペンションシステム1は、車高調整を制御するサスペンション制御装置を構成している。エアサスペンションシステム1は、それぞれがサスペンションである複数本(具体的には、4本)のエアサスペンション2〜5と、給排管路6と、それぞれがバルブである複数個(具体的には、4個)の給排気弁7〜10と、加圧装置としてのコンプレッサ11と、それぞれが車高取得部である複数個(具体的には、4個)の車高センサ26〜29と、突入電流制限回路31と、コントローラ35とを備えている。
ここで、車両は、複数(具体的には、4個)の車輪、即ち、左前輪(FL)、右前輪(FR)、左後輪(RL)、右後輪(RR)と、ボディを構成する車体(いずれも図示せず)とを備えている。車両には、左前輪側のエアサスペンション2と、右前輪側のエアサスペンション3とが設けられている。また、車両には、左後輪側のエアサスペンション4と、右後輪側のエアサスペンション5とが設けられている。ここで、エアサスペンション2〜5は、車両の各車輪に対応して設けられ、作動流体の給排に応じて車高を調整する複数の車高調整部を構成している。
左右の前輪側のエアサスペンション2,3は、車両の前輪側に位置して当該車両の車体側と車軸側との間に介装して設けられている。これらのエアサスペンション2,3は、作動流体としての圧縮空気(圧縮エア)が供給または排出されることにより、このときの空気の給排量(エア量)に応じて上下に拡張または縮小して車両の前輪側で車高調整を行う。このため、前輪側のエアサスペンション2,3は、空気ばね(エアばね)を含んで構成されている。
左右の後輪側のエアサスペンション4,5は、車両の後輪側に位置して当該車両の車体側と車軸側との間に介装して設けられている。これらのエアサスペンション4,5は、作動流体としての圧縮空気(圧縮エア)が供給または排出されることにより、このときの空気の給排量(エア量)に応じて上下に拡張または縮小して車両の後輪側で車高調整を行う。このため、後輪側のエアサスペンション4,5も、前輪側のエアサスペンション2,3と同様に、空気ばね(エアばね)を含んで構成されている。
給排管路6は、主管路14を介してコンプレッサ11と各エアサスペンション2〜5とを接続している。即ち、給排管路6の一端側は、主管路14に接続されている。給排管路6の他端側は6つに分岐し、それぞれエアサスペンション2〜5、または、タンク23,24に接続されている。この場合、給排管路6は、その途中で2つの前輪側給排管路6A,6Bと、2つの後輪側給排管路6C,6Dと、2つのタンク側給排管路6E,6Fとの合計6つの給排管路6A〜6Fに分岐している。
前輪側給排管路6Aは、左前輪側のエアサスペンション2に接続されている。前輪側給排管路6Aの途中には、給排気弁7が設けられている。前輪側給排管路6Bは、右前輪側のエアサスペンション3に接続されている。前輪側給排管路6Bの途中には、給排気弁8が設けられている。
後輪側給排管路6Cは、左後輪側のエアサスペンション4に接続されている。後輪側給排管路6Cの途中には、給排気弁9が設けられている。後輪側給排管路6Dは、右後輪側のエアサスペンション5に接続されている。後輪側給排管路6Dの途中には、給排気弁10が設けられている。
給排気弁7〜10は、エアサスペンション2〜5を伸長、縮小させるエアサスペンションオンオフ弁である。給排気弁7〜10は、エアサスペンション2〜5にそれぞれ対応して車両に設けられている。給排気弁7〜10は、エアサスペンション2〜5とコンプレッサ11との間に介装された複数の開閉弁である。給排気弁7〜10は、各エアサスペンション2〜5への作動流体(圧縮空気)の給気または排気を制御する。
タンク側給排管路6E,6Fは、タンク23,24に接続されている。タンク側給排管路6Eの途中には、タンク側給排気弁21が設けられている。タンク側給排管路6Fの途中には、タンク側給排気弁22が設けられている。タンク側給排気弁21,22は、コンプレッサ11からの作動流体をタンク23,24に供給するか否か、タンク23,24に貯えられた作動流体をエアサスペンション2〜5に給気するか否か、エアサスペンション2〜5からの作動流体をタンク23,24に供給するか否かを調整可能なバルブである。
左右の前輪側の給排気弁7,8は、前輪側のエアサスペンション2,3とコンプレッサ11との間に位置して前輪側給排管路6A,6Bにそれぞれ設けられている。左右の後輪側の給排気弁9,10は、後輪側のエアサスペンション4,5とコンプレッサ11との間に位置して後輪側給排管路6C,6Dにそれぞれ設けられている。給排気弁7〜10は、ソレノイド(コイル)7A〜10Aを備えた2ポート2位置の常閉式電磁弁により構成されている。給排気弁7〜10(ソレノイド7A〜10A)は、コントローラ35と接続されている。給排気弁7〜10は、コントローラ35により切換制御される。
給排気弁7は、コントローラ35からソレノイド7Aに給電されることによって、左前輪側のエアサスペンション2に対する圧縮空気の給排を許す開位置(a)と、ソレノイド7Aに対する給電が断たれることにより、エアサスペンション2に対する圧縮空気の給排を遮断する閉位置(b)とに選択的に切換えられる。給排気弁8は、コントローラ35からソレノイド8Aに給電されることによって、右前輪側のエアサスペンション3に対する圧縮空気の給排を許す開位置(c)と、ソレノイド8Aに対する給電が断たれることにより、エアサスペンション3に対する圧縮空気の給排を遮断する閉位置(d)とに選択的に切換えられる。
給排気弁9は、コントローラ35からソレノイド9Aに給電されることによって、左後輪側のエアサスペンション4に対する圧縮空気の給排を許す開位置(e)と、ソレノイド9Aに対する給電が断たれることにより、エアサスペンション4に対する圧縮空気の給排を遮断する閉位置(f)とに選択的に切換えられる。給排気弁10は、コントローラ35からソレノイド10Aに給電されることによって、右後輪側のエアサスペンション5に対する圧縮空気の給排を許す開位置(g)と、ソレノイド10Aに対する給電が断たれることにより、エアサスペンション5に対する圧縮空気の給排を遮断する閉位置(h)とに選択的に切換えられる。
コンプレッサ11は、主管路14および給排管路6を介してエアサスペンション2〜5およびタンク23,24に接続されている。コンプレッサ11は、作動流体としての大気(空気)を加圧して、エアサスペンション2〜5およびタンク23,24に供給する。即ち、コンプレッサ11は、作動流体をエアサスペンション2〜5に圧送する。コンプレッサ11は、コンプレッサ本体15と電動モータ16とを備えている。
コンプレッサ11は、例えば空気を圧縮した圧縮空気をエアサスペンション2〜5に供給する圧気源を構成している。この場合、エアサスペンションシステム1は、コンプレッサ11により圧縮された圧縮空気をタンク23,24に蓄えて、これらのタンク23,24に蓄えられた圧縮空気をエアサスペンション2〜5に供給する。また、タンク23,24に蓄えられた圧縮空気が不足する場合には、エアサスペンションシステム1は、コンプレッサ11により圧縮された圧縮空気を、エアサスペンション2〜5に直接供給する。
吸気口12は、エアサスペンションシステム1(コンプレッサ11)を外部の大気(外気)に通じさせる開口である。吸気口12は、大気(空気)を吸込む(吸気する)吸込口(吸気口)である。吸気口12は、例えば、フィルタを含んで構成されている。
吸込管路13は、コンプレッサ本体15の吸込側に接続して設けられている。即ち、吸込管路13の一端は、吸気口12を介して外気に連通している。吸込管路13の他端は、コンプレッサ本体15の吸込側(吸気側)となる吸込口(吸気口)に接続されている。吸込管路13は、コンプレッサ本体15が作動することにより、吸気口12から吸込んだ大気を、コンプレッサ本体15に向けて供給する。
主管路14は、コンプレッサ本体15の吐出側と給排管路6とを接続している。即ち、主管路14の一端側は、コンプレッサ本体15の吐出側に接続されている。主管路14の他端側は、給排管路6に接続されている。主管路14は、エアサスペンション2〜5に対する圧縮空気の供給、排出を行う。また、主管路14は、タンク23,24に対する圧縮空気の供給を行う。主管路14の途中には、エアドライヤ17が設けられている。また、主管路14の途中(エアドライヤ17とコンプレッサ本体15との間)には、排気管路18が接続されている。
例えば、給排管路6の給排気弁7〜10が開弁しており、かつ、排気管路18の排気弁19およびタンク側給排気弁21,22が閉弁しているときは、コンプレッサ本体15からの圧縮空気は、主管路14と給排管路6を通じてエアサスペンション2〜5に供給される。タンク側給排気弁21,22が開弁しており、かつ、排気管路18の排気弁19および給排管路6の給排気弁7〜10が閉弁しているときは、コンプレッサ本体15からの圧縮空気は、主管路14と給排管路6とを通じてタンク23,24に供給される。給排管路6の給排気弁7〜10および排気管路18の排気弁19が開弁しており、かつ、タンク側給排気弁21,22が閉弁しているときは、エアサスペンション2〜5からの圧縮空気は、主管路14、給排管路6および排気管路18を通じて外部に排出される。
コンプレッサ本体15は、主管路14の一端側に設けられた流体ポンプである。コンプレッサ本体15は、例えば、往復動圧縮機またはスクロール式圧縮機等により構成されている。コンプレッサ本体15は、例えば、駆動源となるリニアモータ、回転モータ、直流モータ、交流モータ等の電動モータ16により駆動される。コンプレッサ本体15は、電動モータ16の駆動に基づいて、吸込管路13側から吸込んだ空気を圧縮して圧縮空気を発生させ、この圧縮空気をエアドライヤ17に向けて吐出(供給)する。
エアドライヤ17は、コンプレッサ本体15と給排管路6との間に位置して、主管路14に設けられている。エアドライヤ17は、ドライヤケース内に水分吸着剤(図示せず)等を内蔵している。エアドライヤ17は、コンプレッサ本体15から供給される圧縮空気が給排管路6側に向けて順方向に流通するときに、内部の水分吸着剤で水分を吸着する。これにより、エアドライヤ17は、乾燥した圧縮空気(ドライエア)を各エアサスペンション2〜5またはタンク23,24に向けて供給する。一方、エアサスペンション2〜5から排気管路18に向けて逆方向に流通する圧縮空気(排気)は、エアドライヤ17内を逆流することにより、水分吸着剤に吸着された水分を奪い取り、この水分吸着剤を再生することができる。なお、エアドライヤ17の再生処理は、タンク23,24に蓄えられた圧縮空気を用いて実施してもよい。
排気管路18は、エアドライヤ17よりも上流側(コンプレッサ本体15側)に接続して設けられている。即ち、排気管路18の一端側は、コンプレッサ本体15とエアドライヤ17との間に位置で主管路14に接続されている。排気管路18の他端側は、排気サイレンサ20に接続されている。これにより、排気管路18は、排気サイレンサ20を介して外気と連通している。排気管路18は、例えばエアサスペンション2〜5内の圧縮空気を外部の大気中に排出するための管路である。排気管路18の途中には、排気弁19が設けられている。
排気弁19は、主管路14に接続された排気管路18を大気に対して連通、遮断させる開閉弁である。排気弁19は、ソレノイド19Aを備えた2ポート2位置の常閉式電磁弁により構成され、コントローラ35により切換制御される。このために、排気弁19(ソレノイド19A)は、コントローラ35に接続されている。排気弁19は、コントローラ35からソレノイド19Aに給電されることにより、排気サイレンサ20からの圧縮空気の排出を許す開位置(i)と、ソレノイド19Aに対する給電が断たれることにより、排気サイレンサ20からの圧縮空気の排出を遮断する閉位置(j)とに選択的に切換えられる。即ち、排気弁19は、常時(非給電時)は閉弁して主管路14と排気サイレンサ20との間を遮断している。排気弁19が開弁した場合、主管路14を排気サイレンサ20に連通させ、主管路14内の圧縮空気を大気中に排出(放出)する。なお、排気弁19は、単一のバルブによって構成される場合を例示したが、例えば電磁パイロット式開閉弁と空圧パイロット式開閉弁を組み合わせた急速排気弁によって構成してもよい。
排気サイレンサ20は、エアサスペンション2〜5等からの圧縮空気を、排気管路18を介して排気(排出)する排気口(排出口)を構成している。排気サイレンサ20は、圧縮空気の排気音を低減させると共に、外部からの異物混入を防ぐフィルタとしての機能を有している。
2つのタンク側給排気弁21,22は、タンク23,24とコンプレッサ11との間に位置してタンク側給排管路6E,6Fにそれぞれ設けられている。タンク側給排気弁21,22は、ソレノイド(コイル)21A,22Aを備えた2ポート2位置の常閉式電磁弁により構成されている。タンク側給排気弁21,22(ソレノイド21A,22A)は、コントローラ35と接続されている。タンク側給排気弁21,22は、コントローラ35により切換制御される。
タンク側給排気弁21は、コントローラ35からソレノイド21Aに給電されることによって、タンク23と主管路14、前輪側給排管路6A,6B、および/または、後輪側給排管路6C,6Dとの間で圧縮空気の流通を許す開位置(k)と、ソレノイド21Aに対する給電が断たれることにより、タンク23と主管路14、前輪側給排管路6A,6B、および/または、後輪側給排管路6C,6Dとの間で圧縮空気の流通を遮断する閉位置(l)とに選択的に切換えられる。また、タンク側給排気弁22は、コントローラ35からソレノイド22Aに給電されることによって、タンク24と主管路14、前輪側給排管路6A,6B、および/または、後輪側給排管路6C,6Dとの間で圧縮空気の流通を許す開位置(m)と、ソレノイド22Aに対する給電が断たれることにより、タンク24と主管路14、前輪側給排管路6A,6B、および/または、後輪側給排管路6C,6Dとの間で圧縮空気の流通を遮断する閉位置(n)とに選択的に切換えられる。
タンク23,24は、給排管路6を介してエアサスペンション2〜5とそれぞれ接続されている。タンク23,24は、コンプレッサ本体15により大気圧を超えて加圧された圧縮空気を貯蔵(貯留)する。即ち、排気管路18の排気弁19および給排管路6の給排気弁7〜10が閉弁し、タンク側給排気弁21,22が開弁しているときに、タンク23,24は、コンプレッサ本体15から供給される圧縮空気を、貯えることができる。また、タンク23,24に貯えられた圧縮空気を、各エアサスペンション2〜5に供給することもできる。この場合、排気弁19は閉弁し、給排気弁7〜10およびタンク側給排気弁21,22は開弁する。同様に、各エアサスペンション2〜5から排出された圧縮空気を、タンク23,24に貯えることもできる。
圧力センサ25は、給排管路6に設けられている。圧力センサ25は、給排管路6の圧力を検出する。なお、圧力センサ25は、図示の位置に限らず、例えば主管路14に設けてもよい。
左前輪側には、車高センサ26が設けられている。右前輪側には、車高センサ27が設けられている。左後輪側には、車高センサ28が設けられている。右後輪側には、車高センサ29が設けられている。車高センサ26〜29は、各車輪の車高値を取得する車高取得部を構成している。車高センサ26〜29は、それぞれコントローラ35に接続されている。車高センサ26〜29は、各エアサスペンション2〜5が伸長または縮小する方向の変位(上下方向の変位)をそれぞれ検出し、その検出信号をコントローラ35に個別に出力する。
車両の車体側には、車高変更スイッチ30が設けられている。車高変更スイッチ30は、例えばドライバ(運転者)の好み等に応じて車高を適宜に上げたり、下げたりするときに操作される。車高変更スイッチ30が上げ操作されたときには、各エアサスペンション2〜5が同時に上昇動作される。車高変更スイッチ30が下げ操作されたときには、各エアサスペンション2〜5が同時に下降動作される。車高変更スイッチ30は、コントローラ35に接続されている。車高変更スイッチ30からの変更信号は、コントローラ35に出力され、車高調整を行うための制御信号として用いられる。なお、実施形態では、車高変更スイッチ30を用いて車高調整を手動で行う構成として説明するが、車両の速度、路面状態等の車両の走行状態に応じてコントローラ35により自動で車高調整を行ってもよい。なお、車高変更スイッチ30は、電気的にコントローラ35と接続されているだけでなく、CAN(Controller Area Network)などからの信号をコントローラ35に読み込むようにしてもよい。
突入電流制限回路31は、突入電流用の抵抗Rと、抵抗Rに直列に接続された第1リレー32と、抵抗Rと第1リレー32とに並列に接続された第2リレー33とを備えている。第1リレー32は、抵抗Rよりも電源34側に配置されている。第1リレー32は、例えば、ノーマルオープンのON/OFFリレーであり、コイル32Aと第1リレー接点32Bとを有している。コイル32Aは、コントローラ35に接続されている。
コントローラ35からコイル32Aに励磁電流が供給されていないとき(常時)は、第1リレー接点32Bは開(OFF)になる。コントローラ35からコイル32Aに励磁電流が供給されたときには、第1リレー接点32Bは閉(ON)になる。
また、第2リレー33は、抵抗Rおよび第1リレー32の直列回路に並列に接続されている。第2リレー33は、例えば、ノーマルオープンのON/OFFリレーであり、コイル33Aと第2リレー接点33Bとを有している。コイル33Aは、コントローラ35に接続されている。
コントローラ35からコイル33Aに励磁電流が供給されていないとき(常時)は、第2リレー接点33Bは開(OFF)になる。コントローラ35からコイル33Aに励磁電流が供給されたときには、第2リレー接点33Bは閉(ON)になる。
このとき、突入電流制限回路31は、コンプレッサ11の駆動時の突入電流を制限する抵抗Rと、抵抗Rに直列に接続された第1リレー接点32Bと、定常電流を流す第2リレー接点33Bとを備えている。コンプレッサ11の始動時には、第1リレー32はONになり、第2リレー33はOFFになる。これにより、電動モータ16に供給される電流が制限される。その後、第2リレー33はONになり、第1リレー32はOFFになる。これにより、電動モータ16には予め設定された定常電流が供給され、電動モータ16は定常運転状態になる。
制御部としてのコントローラ35は、車高調整用の制御装置(エアサスペンション制御装置)である。コントローラ35は、例えば、マイクロコンピュータ、駆動回路、電源回路等を含んで構成されたコントロールユニット(ECU:Electronic Control Unit)である。コントローラ35の入力側は、車高センサ26〜29、車高変更スイッチ30等に接続されている。コントローラ35の出力側は、給排気弁7〜10に接続されると共に、タンク側給排気弁21,22、排気弁19、突入電流制限回路31等に接続されている。
ここで、コントローラ35は、ROM、RAM、不揮発性メモリ等からなる記憶部としてのメモリ35Aを有している。メモリ35A内には、例えば、エアサスペンション制御処理用のプログラム、目標車高値の閾値A,B(図2参照)等が格納されている。コントローラ35は、車高センサ26〜29により取得された車高値に基づく車高に応じて、給排気弁7〜10、タンク側給排気弁21,22等を制御する。また、コントローラ35は、排気弁19の開閉を制御する。コントローラ35は、これらの給排気弁7〜10、タンク側給排気弁21,22、排気弁19をそれぞれ独立して制御することができる。
コントローラ35は、突入電流制限回路31を用いてエアサスペンション2〜5の車高調整を制御すると共に、コンプレッサ11を制御する制御部を構成している。具体的には、コントローラ35は、車両の荷重状態や走行状態および車高変更スイッチ30に基づいて、給排気弁7〜10、タンク側給排気弁21,22、排気弁19、コンプレッサ11を制御する。これにより、コントローラ35は、車高の上昇および下降といった車高調整の動作を実現する。
例えば、コンプレッサ11により車高を上昇させるときには、コントローラ35は、各車輪のうち制御したい対象輪の車高に応じて、対応する給排気弁7〜10を開くと共に、突入電流制限回路31を介して電動モータ16を回転させる。このとき、コントローラ35は、第1リレー接点32BをOFFにし、第2リレー接点33BをONにする。これにより、コンプレッサ11が駆動し、対応するエアサスペンション2〜5に作動流体(圧縮空気)が供給される。
このような車高の上昇中に車高センサ26〜29により取得された車高値に基づく車高が目標車高値の閾値B(図2参照)に達した場合に、コントローラ35は、突入電流を制限する抵抗Rと直列に接続された第1リレー接点32BをONにすると共に、定常電流を流す第2リレー接点33BをOFFにする。このとき、電源34からの電流は、突入電流制限回路31の第1リレー32と抵抗Rとを介して、電動モータ16に供給される。これにより、電動モータ16の回転数が抑えられるため、車高上昇速度が遅くなる。即ち、車高は、閾値Bに達してから目標車高値に達するまで緩やかに上昇する。言い換えれば、コントローラ35は、車高上昇中に車高が目標車高値に到達する前(閾値Bに到達した後)に、第1リレー接点32Bおよび第2リレー接点33Bのオンオフ切換を行うことにより、車高調整速度を変更(低減)することができる。従って、車高調整のオーバーシュートを抑制することができる。
このとき、車高の閾値Bは、目標車高値の手前、より具体的には、一定の高さ寸法hに誤差αを加算した値(h+α)だけ目標車高値よりも手前の車高値となるように設定されている。高さ寸法hは、車高調整速度Vと車高調整時間tとの乗算によって求められる。閾値Bは、例えば、車高が目標車高値に到達するまでの時間の短縮と、オーバーシュートの抑止とを考慮して、実験的に求められた値となっている。
第1リレー接点32BがOFFからONに切換わるのと同時に、第2リレー接点33BがONからOFFに切換わる場合には、電動モータ16の駆動状態が不安定になる可能性がある。このため、コントローラ35は、車高が閾値Bよりも低い閾値Aに達したときに、第1リレー接点32BをOFFからONに切換える。閾値A,Bは、コントローラ35のメモリ35Aに予め記憶されている。
本実施形態による4輪自動車のエアサスペンションシステム1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その作動について説明する。なお、ここでは、「車高値に基づく車高」が車両の運転席近傍に位置した右前輪側の車高センサ27により取得された車高値と同じ値とした場合を例に挙げて説明する。
コンプレッサ11を用いて車高を上昇させる場合は、コントローラ35は、給排気弁7〜10を開弁させ、排気弁19およびタンク側給排気弁21,22を閉弁させる。この状態で、コントローラ35は、突入電流制限回路31を用いて、コンプレッサ11の電動モータ16を作動させる。このとき、コンプレッサ11のコンプレッサ本体15は、吸気口12を介して外部から空気を取り込んで圧縮し、圧縮空気をエアサスペンション2〜5に向け供給する。これにより、エアサスペンション2〜5が伸長し、前輪側と後輪側との車高が同時に上昇する。
コントローラ35は、車高センサ27により取得された車高値(車高)が目標車高値に達した場合に、給排気弁7〜10を閉弁し、コンプレッサ11の作動を停止する。これにより、エアサスペンション2〜5に対する圧縮空気の流通が遮断される。即ち、エアサスペンション2〜5は、伸長状態を保ち、車高を上昇させた状態が保持される。
ところで、特許文献1に記載された従来技術では、コンプレッサを用いて車高を上昇させる場合に、電動モータのONとOFFとの切換えによって、コンプレッサの駆動と停止とを制御する。このとき、電動モータには一定の電流が供給されるため、車高上昇速度はほぼ一定であり、車高上昇中(車高調整中)に車高上昇速度は調整されない。このため、設定された上昇速度が遅い(十分速くない)場合、車高が目標車高値に到達する時間が長くなり、利便性が良好に確保されない可能性がある。
一方、コントローラが給排気弁を閉弁させる制御指令を出力してから、給排気弁が開弁状態から閉弁状態に切換わるまで、ある程度の遅延時間が発生する。即ち、給排気弁の作動には遅れ(ずれ)が生じる。このため、設定された車高上昇速度が速すぎる場合、車高が目標車高値に到達した時点で給排気弁を開弁状態から閉弁状態に切換えたとしても、給排気弁の作動遅れに基づいて、車高が目標車高値を超えて上昇してしまうオーバーシュートが生じる。このオーバーシュートの大きさ(オーバーシュート量)は、車高の上昇速度が速くなるに従って大きくなる。このため、車高上昇速度を高めて車高調整を短時間で行う場合には、車高調整精度が良好に確保されない可能性がある。これに加え、作動流体の流れ(流速)が速い状態で給排気弁を閉弁する場合、車高調整停止時に車高の揺り返しが大きく発生して、車両の乗員に対して不快感を与えてしまう可能性がある。
このような従来技術の問題点を考慮して、本実施形態によるエアサスペンションシステム1では、コントローラ35は、車高の上昇中に車高(例えば、右前輪側の車高センサ27により取得された車高値)が目標車高値の閾値Bに達した場合に、突入電流を制限する抵抗Rと直列に接続された第1リレー接点32BをONにすると共に、定常電流を流す第2リレー接点33BをOFFにする。これにより、コンプレッサ11から吐出される作動流体の流速が低下するから、車高が目標車高値に近付いたときに、車高上昇速度は低下する。この結果、給排気弁7〜10の切換動作に遅延が生じた場合でも、車高が目標車高値を超えるオーバーシュート量を抑制することができる。これに加え、給排気弁7〜10の閉弁に伴う車高の揺り返しを抑制することができる。
このような本実施形態のエアサスペンションシステム1による効果を、図2および図3を参照して具体的に説明する。
図2は、本実施形態のエアサスペンションシステム1を用いた場合について、車高上昇停止時の車高の時間的変化(タイムチャート)等を示している。図3は、比較例のエアサスペンションシステムを用いた場合について、車高上昇停止時の車高の時間的変化(タイムチャート)等を示している。比較例は、従来技術に対応し、車高が目標車高値に到達するまでの間、車高の上昇速度が一定となった場合を示している。
図3に示すように、比較例では、電動モータ16の始動時は、突入電流を制限するために、第1リレー接点32BはONになり、第2リレー接点33BはOFFになっている。その後、電動モータ16の始動が完了すると、定常運転状態に移行するために、第2リレー接点33BがOFFからONに切換わる。これに伴って、第1リレー接点32BはONからOFFに切換わる。これにより、電動モータ16には予め設定された定常電流が供給され、コンプレッサ11は、エアサスペンション2〜5に向けて圧縮空気を吐出する。この結果、エアサスペンション2〜5が伸長し、車高が上昇する。このとき、車高上昇速度はほぼ一定である。
この状態で、車高センサ27により取得された車高値(車高)が目標車高値に到達した際(時間t21)、コントローラ35は、各車輪の給排気弁7〜10を閉弁し、車高調整を停止させる。このとき、各車輪の給排気弁7〜10の閉弁指令をコントローラ35が出力してから(時間t21)、給排気弁7〜10が実際に閉弁するまで(時間t22)、給排気弁7〜10には作動遅れ(時間t21と時間t22との差分の閉弁遅れ)が生じる。このため、車高センサ27により取得された車高値が目標車高値に達したときに、コントローラ35が閉弁指令を出力したとしても、車高が目標車高値を上回った状態で、車高が保持される(図3参照)。即ち、車高のオーバーシュートが発生する。
この場合、車高調整速度を遅くすれば、オーバーシュート量は小さくなるが、車高上昇に必要な時間は長くなる。このため、実用性を確保するためには、車高上昇速度を所定速度よりも高い値に予め設定する必要がある。しかしながら、圧縮空気(作動流体)の流速が速い場合には、給排気弁7〜10の閉弁による車高の揺り返しが大きくなり、乗員の不快感を誘発する可能性がある。
一方、図2は、本実施形態のエアサスペンションシステム1を用いた場合について、車高上昇停止時の車高の時間的変化(タイムチャート)等を示している。図2に示すように、本実施形態でも、電動モータ16の始動時に突入電流を制限する動作については、比較例と同様である。その後、第2リレー接点33BがOFFからONに切換わり、第1リレー接点32BはONからOFFに切換わる。これにより、電動モータ16は、定常運転状態に移行し、コンプレッサ11は、エアサスペンション2〜5に向けて圧縮空気を吐出する。この結果、エアサスペンション2〜5が伸長し、車高がほぼ一定の速度で上昇する。
この状態で、車高が目標車高値付近(目標車高値の手前)の閾値Aに到達した際(時間t11)、コントローラ35は、第1リレー接点32BをOFFからONに切換える。車高が閾値Aからさらに上昇して、閾値Bに到達した際(時間t12)、コントローラ35は、第2リレー接点33BをONからOFFに切換える。これにより、電動モータ16には、第1リレー32と抵抗Rとを介して制限された電流が供給される。このとき、電動モータ16の回転数が抑えられるから、車高が閾値Bに到達する以前に比べて、車高の上昇速度が減少する。即ち、車高は、閾値Bに達してから目標車高値に達するまで緩やかに上昇する。
そして、車高が目標車高値に到達した際(時間t13)、コントローラ35は、第1リレー接点32BをONからOFFに切換えると共に、給排気弁7〜10に閉弁指令を出力する。このとき、給排気弁7〜10の閉弁動作に遅延が発生したとしても、比較例に比べて、車高上昇速度が低下しているから、車高のオーバーシュート量が抑制される。また、この場合、作動流体の流速が遅いため、給排気弁7〜10の閉弁による車高の揺り返し(時間t14以降の車高の揺らぎ)も抑制(減少)することができる。
以上のように、本実施形態によれば、コントローラ35は、車高の上昇中に車高が閾値Bに達した場合には、第1リレー接点32BをONにすると共に、第2リレー接点33BをOFFとする。このとき、電流は抵抗Rを介して電動モータ16に供給されるため、電動モータ16の回転数は抑制される。これにより、コンプレッサ11が圧送する作動流体の流速が低減し、車高調整速度(車高上昇速度)が低減する。この結果、車高調整のオーバーシュート(オーバーシュート量)を抑制して、車高調整精度を向上させることができる。また、作動流体の流速が低減した状態で給排気弁7〜10が閉弁するため、車両調整停止時の揺り返しを抑制することができる。これにより、車両の乗員に対する揺り返しによる不快感を抑制することができる。
なお、実施形態では、車体の高さである車高が運転席近傍の右前輪側の車高センサ27により取得された車高値とした場合を例に挙げて説明した。これに限らず、例えば、車高は、各車輪の車高センサの車高値のうちの最低値としてもよい。また、車高は、4輪の車高センサの車高値の平均値としてもよく、4輪の車高センサの車高値に基づく演算によって求めてもよい。
実施形態では、各車輪の車高値を取得する車高取得部として車高センサ26〜29を用いる構成とした場合を例に挙げて説明した。これに限らず、例えば、車高センサ以外のセンサ(例えば、車高の変化に応じて変形する部材の変形量を検出する変位センサ、エアサスペンションの圧力を検出する圧力センサ、温度を検出する温度センサ等)の検出値(および、必要に応じて車両のジオメトリ情報)を用いて車高を推定(取得)する構成としてもよい。
即ち、車高取得部は、車高センサに限定されるものではなく、車高と相関関係を有する状態量を検出する状態検出センサと、この状態検出センサの検出値に基づいて車高を推定(算出)する演算装置(例えば、コントローラ)とにより構成してもよい。また、センサを省略し、演算装置(コントローラ)で取得できる情報(例えば、車載ネットワークであるCANを介して取得できる情報)を用いて車高を推定してもよい。車高の推定に用いる情報としては、例えば、各車輪の車輪速センサの情報(車輪速)、車載カメラ、レーダー等から得られる情報(例えば、路面情報、路面との距離情報等)が挙げられる。
実施形態では、エアサスペンションシステムは、車高調整に用いる圧縮空気を予め貯留する2つのタンク23,24を備えた場合を例に挙げて説明した。これに限らず、エアサスペンションシステムは、例えば単一のタンクを備えてもよい。また、エアサスペンションシステムから全てのタンクを省いてもよい。
実施形態では、前輪側と後輪側との両方のサスペンションを、圧縮空気の給排に応じて車高調整を行うエアサスペンション2〜5とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、前輪側のサスペンションのみをエアサスペンションとしてもよく、後輪側のサスペンションのみをエアサスペンションとしてもよい。
以上説明した実施形態に基づくサスペンション制御装置として、例えば下記に述べる態様のものが考えられる。
第1の態様としては、車両の各車輪に対応して設けられ作動流体の給排に応じて車高を調整する複数の車高調整部と、作動流体を圧送するコンプレッサと、前記車高調整部と前記コンプレッサとの間に介装された複数の開閉弁と、前記コンプレッサの駆動時の突入電流を制限する抵抗と前記抵抗に直列に接続された第1リレー接点と定常電流を流す第2リレー接点とからなる突入電流制限回路と、前記各車輪の車高値を取得する車高取得部と、前記車高調整部の車高調整を制御すると共に、前記コンプレッサを制御する制御部と、を備えたサスペンション制御装置であって、前記制御部は、車高の上昇中に前記車高取得部により取得された車高値に基づく車高が目標車高値の閾値に達した場合に、突入電流を制限する前記抵抗と直列に接続された前記第1リレー接点を閉とすると共に、定常電流を流す前記第2リレー接点を開とする。
第1の態様によれば、制御部は、車高の上昇中に車高取得部により取得された車高値に基づく車高が目標車高値の閾値に達した場合に、第1リレー接点を閉とし、第2リレー接点を開とする。このため、電流は、突入電流を制限する抵抗を介してコンプレッサ(コンプレッサの電動モータ)に供給されるため、電動モータの回転数を抑えることができる。これにより、コンプレッサが圧送する作動流体の流速が低減し、車高調整速度(車高上昇速度)が低減する。この結果、車高のオーバーシュート(オーバーシュート量)を抑制して、車高調整精度を向上することができる。また、作動流体の流速が低減した状態で開閉弁が閉弁するため、車両調整停止時の車高の揺り返しを抑制することができる。これにより、車両の乗員に対する車高の揺り返しによる不快感を抑制することができる。
1 エアサスペンションシステム(サスペンション制御装置)
2〜5 エアサスペンション(車高調整部)
7〜10 給排気弁(開閉弁)
11 コンプレッサ
26〜29 車高センサ(車高取得部)
31 突入電流制限回路
32B 第1リレー接点
33B 第2リレー接点
35 コントローラ(制御部)
B 閾値
R 抵抗
2〜5 エアサスペンション(車高調整部)
7〜10 給排気弁(開閉弁)
11 コンプレッサ
26〜29 車高センサ(車高取得部)
31 突入電流制限回路
32B 第1リレー接点
33B 第2リレー接点
35 コントローラ(制御部)
B 閾値
R 抵抗
Claims (1)
- 車両の各車輪に対応して設けられ作動流体の給排に応じて車高を調整する複数の車高調整部と、
作動流体を圧送するコンプレッサと、
前記車高調整部と前記コンプレッサとの間に介装された複数の開閉弁と、
前記コンプレッサの駆動時の突入電流を制限する抵抗と前記抵抗に直列に接続された第1リレー接点と定常電流を流す第2リレー接点とからなる突入電流制限回路と、
前記各車輪の車高値を取得する車高取得部と、
前記車高調整部の車高調整を制御すると共に、前記コンプレッサを制御する制御部と、
を備えたサスペンション制御装置であって、
前記制御部は、車高の上昇中に前記車高取得部により取得された車高値に基づく車高が目標車高値の閾値に達した場合に、突入電流を制限する前記抵抗と直列に接続された前記第1リレー接点を閉とすると共に、定常電流を流す前記第2リレー接点を開とすることを特徴とするサスペンション制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020089093A JP2021183438A (ja) | 2020-05-21 | 2020-05-21 | サスペンション制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2021183438A true JP2021183438A (ja) | 2021-12-02 |
Family
ID=78767031
Family Applications (1)
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JP2020089093A Pending JP2021183438A (ja) | 2020-05-21 | 2020-05-21 | サスペンション制御装置 |
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Country | Link |
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-
2020
- 2020-05-21 JP JP2020089093A patent/JP2021183438A/ja active Pending
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