JP4718989B2 - 真空処理システム及び基板予備加熱方法 - Google Patents

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Description

本発明は、真空処理システムに関し、特に基板を加熱して処理を行う真空処理システムに関する。
基板を、真空雰囲気下、且つ、加熱した状態で処理する真空処理システムが知られている。その真空処理システムとしては、共通搬送室と、その共通搬送室に接続された複数の真空処理室と、共通搬送室にゲート弁を介して接続され、装置外から基板が搬入されてくるロード室と、を備えたものが知られている。このような真空処理システムにおいて、基板は外部からまずロード室へ搬入される。ロード室において、大気圧下から共通搬送室内と同程度の圧力まで減圧される。ロード室内が減圧されると、ゲート弁が開き、基板が共通搬送室へ移される。更に、基板は共通搬送室から真空処理室へ移される。基板は真空処理室内で真空処理を行う温度まで加熱される。そして、基板に対して真空処理が行われる。
真空処理室内における基板の加熱時間を短縮させてスループットを向上させることが望まれる。また、外部から搬入されてきた基板には、表面に水などの異物が吸着していることがある。真空処理室内に基板が搬入される前に、基板表面の異物をベーキングにより除去されていることが望まれる。このため、ロード室または基板予熱室において、基板を予熱することが行われるが、真空室数を低減するためにロード室において基板予熱を行うことが効率的である。しかし基板の大型化に伴い、ロード室が大型化し真空排気に要する時間が延長されるため基板予熱の時間短縮が望まれる。
ロード室での減圧方法としては、大気圧からドライポンプなどによって粗引きを行う粗引きラインと、粗引きラインによって減圧された状態から、更に低い圧力まで本引きを行う高真空排気ラインと、を用いる方法が知られている。その高真空排気ラインとしては、ターボ分子ポンプを用いて排気を行うものが挙げられる。ターボ分子ポンプを用いた高真空排気ラインにおいては、ターボ分子ポンプでは真空排気が難しい水等の成分を予めトラップするために、コールドトラップがターボ分子ポンプの上流側に設けられることがある。コールドトラップは、冷却されたパネル(コールドトラップパネル)により、水等の水分を固体化させて吸着させるものである。しかしながら、コールドトラップパネルは真空排気の抵抗にもなるため、そのサイズ選定は運用から適正な値を見出す必要がある。
一方、ロード室内において基板を予め予熱することで、真空処理室内における加熱時間を短縮させ、且つ、基板表面の異物が除去できることが知られている。ロード室内において基板を予熱するために、ロード室内に真空中で加熱が可能な輻射型ヒータを設けることがある。輻射型ヒータの中でも、赤外線ランプヒータ(以下、IRヒータ)は点灯とともに大きな熱流束を発生して被加熱体である基板を高速に昇温可能であるので、ロード室の基板予熱にはIRヒータが設けられることがある。
ロード室内においてIRヒータによる予熱が行われる場合、ロード室内に基板が搬入されると、まず、大気圧下から共通搬送室内と同程度の圧力(高真空排気状態)までの減圧が実施される。続いて、IRヒータへ通電し加熱される。IRヒータの加熱により、基板が予熱され、また、水分などの表面付着物がガスとなって離脱・拡散する。この時、ロード室内は離脱した水分などのガス発生により昇圧される。ロード室内のガスが排気され、再び高真空排気状態まで減圧されると、ゲート弁が開かれて基板が共通搬送室へ移される。
ここで、減圧の開始後早々にIRヒータへ通電し加熱させると、減圧中にIRヒータへの給電ラインの一部で火花放電が起こることがある。IRヒータには通常3相200Vの電圧が印加されるが、減圧の過程で、IRヒータの給電ラインとIRヒータを覆うケーシングとの間における電圧差が、火花発生の電圧の範囲に含まれてしまうためである。この火花放電の防止のために、IRヒータの加熱はロード室内が一度高真空排気状態となった後に行われていた。
スループットを更に向上させるために、真空処理室の処理時間の短縮のほかに、ロード室内における処理に要する時間が短縮されることが望まれる。
上記と関連して、特許文献1には、半導体基板の絶縁膜の脱ガスを、脱ガスチャンバの室内圧により真空ポンプを制御し、半導体基板の表面から放出されるガスの脱ガス終了時点で脱ガスを終了することが記載されている。
また、特許文献2には、減圧環境とされる処理室内に、製膜などの処理がなされる基板の全面に渡って加熱を行う加熱部を有する基板加熱手段を備えた真空処理装置において、その加熱部は、基板の両側部に面して基板中央部よりも高い発熱密度を有する高発熱部を有してなり、その処理室内には、その基板を挟んでその基板加熱手段と対向配置されるとともに、その基板の両側部に面して基板中央部よりも高い発熱密度を有する第3の高発熱部が配設された第3の加熱部を有する第3の基板加熱手段が備えられてなることを特徴とする真空処理装置、が開示されている。
しかしながら、ロード室71内においてIRヒータを加熱させるタイミングについての記載は、上述の何れの文献にもない。
特開平6−29411号 公報 特開2004−84032号 公報
本発明の目的は、ロード室内における処理に要する時間が短縮させることが可能な基板予熱方法及び真空処理システムを提供することにある。
その課題を解決するための手段が、下記のように表現される。その表現中に現れる技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添記されている。その番号、記号等は、本発明の実施の複数の形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現されている技術的事項に付せられている参照番号、参照記号等に一致している。このような参照番号、参照記号は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このような対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈されることを意味しない。
本発明に係る真空処理システム(1)は、外部から被処理基板が搬入されると大気圧下から高真空排気雰囲気下まで減圧されるロード室(71)と、ロード室(71)内に設けられ、搬入された被処理基板を加熱する輻射型ヒータ(2)と、ロード室(71)を減圧する真空ポンプ部(3)と、真空ポンプ部(3)及び輻射型ヒータ(2)の動作を制御する制御装置(4)と、を備える。真空ポンプ部(3)は、ロード室(71)内を大気圧から所定の第1圧力までの減圧を行う粗引きライン(5)と、その第1圧力の雰囲気下からその第1圧力よりも更に低い第2圧力までの減圧を行う高真空排気ライン(6)と、を有している。第1圧力は、600Paよりも低い圧力であり、制御装置(4)は、ロード室(71)内の減圧を行うラインを粗引きライン(5)から高真空排気ライン(6)へ切り換える以前に、第3圧力まで減圧された際に輻射型ヒータ(2)の加熱を開始とし、第3圧力は、600Paから第1圧力までの間の所定の圧力であり、第2圧力になると、輻射型ヒータ(2)の加熱を終了させる。
ロード室内の減圧を行うラインを粗引きライン(5)から高真空排気ライン(5)へ切替える以前に、輻射型ヒータ(2)の加熱を開始する即ち、一度、基板予熱後に第2圧力まで減圧を行えば、その後に基板付着物の脱ガスによる昇圧が起こらないので、ロード室(71)内の真空引きに要する時間が短縮できる。なお、輻射型ヒータ(2)の加熱を開始させる際において、制御装置(4)の設定圧力値は、100Paが用いられることが多い。
本発明に係る真空処理システム(1)において、高真空排気ライン(6)にはコールドトラップ(7)が介装されており、コールドトラップ(7)は、排気方向に対して平行に配置された中が空洞で排気が通気可能な筒型のコールドトラップパネル(9)を有し、熱反射板(8)の投影断面径は、前記コールドトラップパネル(9)の断面径より小さい。
熱反射板(8)を設けることで、輻射型ヒータ(2)からコールドトラップ(7)へ入射する輻射熱の一部が反射される。輻射型ヒータ(2)の加熱に伴なうコールドトラップ(7)の温度上昇が抑制されるので、コールドトラップ(7)の性能低下を防ぐことができる。よって、ロード室(71)内が減圧される時間が、更に短縮される。熱反射板の直径は、輻射型ヒータからの輻射熱の通過を阻止するために大きいことが望ましいが、コールドトラップパネル(9)の断面径よりも小さいことにより、輻射熱通過を抑制しながら高真空排気ライン(5)の排気容量(コンダクタンス)の低下を抑制することができる。高真空排気ライン(5)のコンダクタンスを低下させないので、高真空排気ライン(5)によって減圧が行われる時間が、更に短縮される。また熱反射板の直径は、輻射型ヒータからの輻射熱の通過抑制のためにコールドトラップパネル(9)の断面径の70%以上である必要がある。本発明に係る真空処理システム(1)において、コールドトラップパネル(9)の断面径は、コールドトラップ(7)の断面径の50%〜70%であることが好ましい。
本発明に係る真空処理システム(1)において、コールドトラップパネル(9)の断面径は、コールドトラップ(7)の断面径の50%〜70%であることが好ましい。
コールドトラップパネル(9)の断面径がコールドトラップ(7)の断面径の50%よりも小さい場合には、ターボ分子ポンプの排気性能を向上させるにあたり、水分などのトラップが不十分となることがある。一方、コールドトラップパネル(9)の断面径がコールドトラップ(7)の断面径の70%よりも大きい場合には、コンダクタンスが低下しかえって排気が効率良く行われない場合がある。
本発明に係る真空処理システム(1)において、熱反射板(8)は複数の短冊状の板が排気方向に対して傾けられて下流側へ輻射熱が通過しにくいように配置されたルーバー型である。
熱反射板(8)がルーバー型であることにより、短冊状の板間の隙間が大きいのでコンダクタンスを低下させず、更に、輻射型ヒータ(2)からの輻射熱を効率良く反射し輻射熱流束の通過を阻止させることができる。
本発明に係る真空処理システム(1)において、熱反射板(8)は、メッシュ状に開口を有する板である。
熱反射板(8)がメッシュ型であることにより、構造が簡易で低コストに構成でき、コンダクタンスをあまり低下させず、更に、輻射型ヒータ(2)からの輻射熱を効率良く反射させることができる。
本発明に係る基板予備加熱方法は、外部から被処理基板が搬入されると大気圧下から高真空排気雰囲気下まで減圧されるロード室(71)と、ロード室(71)内に設けられ、搬入された被処理基板を加熱する輻射型ヒータ(2)と、ロード室(71)内を減圧する真空ポンプ部(3)と、を備え、真空ポンプ部(3)は、ロード室(71)内を大気圧から所定の第1圧力までの減圧を行う粗引きライン(5)と、その第1圧力の雰囲気下からその第1圧力よりも更に低い第2圧力までの減圧を行う高真空排気ライン(6)とを有する、真空処理システム(1)における、前記真空処理室(77)内で処理される被処理基板をロード室(71)内において予備加熱する基板予備加熱方法である。本発明に関する基板予備加熱方法は、外部から前記ロード室(71)へ被処理基板を搬入するステップ(ステップS10)と、前記粗引きライン(5)によって前記ロード室(71)内を大気圧から前記第1圧力まで減圧する粗引きステップ(ステップS20)と、前記粗引きステップ(S20)の後に前記高真空排気ライン(6)によって前記ロード室(71)内をその第1圧力からその第2圧力まで減圧する高真空排気ステップ(ステップS30)と、輻射型ヒータ(2)の加熱を開始する輻射型ヒータ加熱ステップ(ステップS40)と、を備え、前記第1圧力は、600Paよりも低い圧力であり、輻射型ヒータ加熱ステップ(S40)は、粗引きステップ(S20)中においてロード室(71)内の圧力が第3圧力となった時点で実施され、第3圧力は、600Paから前記第1圧力までの間の所定の圧力であり、第2圧力になると、輻射型ヒータ(2)の加熱を終了させる。
本発明に依れば、ロード室内における処理に要する時間が短縮させることが可能な基板予熱方法及び真空処理システムが提供される。
(第1の実施の形態)
(構成)
図1は、本実施の形態に係る真空処理システムの斜視図(部分透視図)である。真空処理システム1は、ロード室71A、アンロード室72、ローダ711、アンローダ721、中央室73A、台車移動待機室74A〜74G、搬送台車76A〜76F、真空処理室77A〜77E、予備室78、真空ポンプ部3、及び制御装置4を備えている。尚、真空ポンプ部3及び制御装置4は、図1においては図示されていない。
共通搬送室73は、真空処理システム1の中央に設けられている。5つの真空処理室77A〜77E、ロード室71、アンロード室72、及び予備室80は、共通搬送室73の周囲を取囲むように、共通搬送室73に連通されて、配置されている。明確には図示しないが、ロード室71、アンロード室72、予備室80、及び各真空処理室77A〜77Eと、共通搬送室73との接続部分には、ゲート弁が設けられている。
共通搬送室73は、中央に配置された中央室73Aと、中央室73Aの周囲に配置された台車移動待機室74A〜74Gとで形成された空間である。各台車移動待機室74A〜74Gは、各真空処理室77A〜77E、ロード室71、アンロード室72、及び予備室80に対応して配置され、ゲート弁を介してこれらの室と接続されている。一方、各台車移動待機室74A〜74Gと中央室73Aとの間にはゲート弁は設けられていない。尚、台車移動待機室74A〜74Gは、搬送台車76A〜Fが基板を保持した状態で待機していられるだけのスペースを有している。
2台の搬送台車76A、76Bは、ローダ711で基板を受け取り、ロード室71へ搬送する。2台の搬送台車76E、76Fは、ロード室71で基板を受け取り、共通搬送室73経由で各真空処理室77A〜77E(予備室80)へ基板を搬送する。また、各真空処理室77A〜77Eで処理が行われた基板を受け取り、他の各真空処理室77A〜77E(予備室80)、又は、アンロード室72へ搬送する。2台の搬送台車76C、76Dは、アンロード室71Bで基板を受け取り、アンローダ72Bへ搬送する。
各真空処理室77A〜77Eとしては、プラズマCVD、スパッタリング、ドライエッチングなどの、真空雰囲気下で処理を行う機能を有するものが挙げられる。
真空処理システム1において、被処理基板はまずロード室71に搬入される。そして大気圧下から高真空排気状態(約10−2Pa〜10−3Pa)まで減圧された後に、ゲート弁を開いて共通搬送室73へ搬送される。ロード室71のゲート弁を閉じてベントを行い、大気圧下に戻った後、次の被処理基板がロード室71へ搬入される。そして再びロード室内71が減圧される。即ち、基板が搬入されてくるたびに、ロード室71は大気圧下と減圧下との状態を繰り返す。本実施の形態においては、このロード室71において減圧に要する時間を短縮するための工夫がなされている。
上述のような共通搬送室の周囲に複数の処理室を星型に配置させたクラスタ型の真空処理システム1では、共通搬送室73や各真空処理室77A〜77Eを移動する搬送台車の数を増やすことで、多数枚の基板を共通搬送室及び複数の真空処理室で平行処理することができ、生産性を向上できる。一方で、ロード室71は1室であるため、この処理時間が基板処理時間の律速工程となりやすい。よって、本発明のように、ロード室71の処理時間を短縮させる技術は、クラスタ型の真空処理システム1に用いるとスループットを更に向上できるので有利である。
処理が行われる基板としては、太陽電池パネル等に用いられるガラス基板などが挙げられる。太陽電池パネル等に用いられるガラス基板などは大型(例示1.1m×1.4m)もあり、ロード室の構成も大型となる。よって、大気圧から高真空排気状態までに減圧するまでの時間も長くなる。このため、真空排気能力を向上させるとともに、基板予熱のために用いられる時間を削減することが重要となる。よって、本発明のように、ロード室71の処理時間を短縮させる技術は、ガラス基板等の大型の基板に真空雰囲気下で処理を行うための装置に適用すると、更にスループット向上の点で有利である。
図3は、ロード室71の構成を示す斜視図である。ロード室71は真空容器20、ヒータ部21、及び均熱板22を備えている。また、ロード室71は、真空ポンプ部3(図3では図示されていない)によってその内部が真空排気されるようになっている。また、ヒータ部21と真空ポンプ部3とは、制御装置4に接続されており、制御装置4によてってその動作を制御される。
真空容器20は、その内部を減圧することが可能な筐体である。基板23は、外部から真空容器20内に搬入される。真空容器20内には、ヒータ部21、均熱板22、及び圧力計(図示せず)が設けられている。基板23は真空容器20に搬入されると図示しない基板搬送装置で保持、または均熱板22に基板を受け渡して一時的に保持され、その間に減圧及び加熱が行われる。
ヒータ部21は、真空容器20内に、均熱板22の第1面24に対向するように設けられている。ヒータ部21は、IRヒータ(赤外線ランプヒータ)2を含む。ヒータ部21は、真空容器20に搬入された基板を、所望の温度に加熱する。IRヒータ2の加熱開始と終了は、制御装置4によって制御される。
その圧力計は、真空容器20内の圧力を測定する。その圧力計は、測定した圧力を制御装置4に対して通知する。
均熱板22は、基板23を保持し、基板23の面内温度分布を短時間で均一化する。均熱板22は、鉛直方向から7〜12°程度傾いて保持具(図示されず)で保持されている。均熱板22は、基板23を保持し、基板23よりもやや広い第1面24を有している。第1面24の下側には基板支持爪25が設けられている。基板23は、基板支持爪25にその下端を支持され、第1面24上で基板の自重により寝かされて保持されている。これにより、基板4を第1面24に密接させて保持することができる。均熱板22の材質としては、熱伝導率の高い材料が用いられる。均熱板22の材質としては、ステンレス系金属、アルミニウム系金属、Niメッキなどで酸化防止処理をした銅系金属や鉄系金属が例示される。このように、基板23の面内温度分布を短時間で均一化できることにより、大型基板で特に問題となるバックリング変形を防止することができる。
図2は、真空ポンプ部3の構成を概略的に示す図である。真空ポンプ部3は、高真空排気ライン6、粗引きライン5、及びドライポンプ11を備えている。
粗引きライン5は、ロード室71内の気体をドライポンプ11に排気可能に接続した経路である。粗引きライン5にはラフバルブ15が設けられている。ラフバルブ15を開にすると、ロード室71からドライポンプ11を介して外部へ排気が可能となる。粗引きライン5によって、ロード室71内は大気圧下から第1圧力(約10Pa)までの減圧が可能である。
高真空排気ライン6には、開閉バルブ12、熱反射板8、コールドトラップ7、ターボ分子ポンプ10、及びターボバルブ13がロード室71側からこの順で設けられている。また、高真空排気ライン6は、ターボバルブ13の下流側で、ラフバルブ15とドライポンプ11との間の粗引きライン6に接続されている。粗引きライン6のラフバルブ15を閉とした状態で、開閉バルブ12及びターボバルブ13を開とすると、ロード室71内は高真空排気ライン6によって減圧される。高真空排気ライン6によって、ロード室71内は、その第1圧力から高真空排気状態(第2圧力;約10−2Pa〜10−3Pa)まで減圧される。
ターボ分子ポンプ10は、ロード室71内を高真空排気状態にまで減圧させる。
コールドトラップ7は、水分などのターボ分子ポンプ10では排気が難しい成分をトラップすることで、減圧時間を短縮させるために設けられている。図4は、コールドトラップ7の構造を示す概略図である。コールドトラップ7は、内部にコールドトラップパネル9を有している。コールドトラップパネル9は排気ガスが通気できるように中空の筒型であり、排気方向に平行に設けられている。コールドトラップパネル9は内部を冷却流体が流れる循環経路(図示されていない)を有している。循環経路には冷凍液循環器14から送出された液体ヘリウムが循環する。これにより、コールドトラップパネル9は、80〜90K程度の低温状態に保たれる。水分、窒素などが低温状態のコールドトラップパネル9に吸着されてトラップされる。
コールドトラップパネル9の断面径は、コールドトラップ7の断面径に対して50〜75%の範囲であることが好ましい。その断面径が50%以下である場合には、コールドトラップパネル9の表面積が小さくなり、吸着能力が十分に得られず、75%以上である場合には排気抵抗が大きくなりすぎて、かえってターボ分子ポンプ10による排気能力が十分に発揮されないことがある。
熱反射板8は、コールドトラップ7の上流側に配置されている。既述のように、ロード室71内では、減圧と基板に対する加熱が実施される。高真空排気ライン6によって減圧が行われている最中に、IRヒータ2が基板の加熱を行っている場合がある。このとき、IRヒータ3からの輻射熱がコールドトラップパネル9に入熱することがある。コールドトラップパネル9への入熱により、コールドトラップパネル9の温度が上昇する。コールドトラップパネル9の温度が上昇(特に130K以上)すると、水分や窒素に対する吸着能力が低下する。本実施の形態においては、熱反射板8を設置することで、IRヒータ3からコールドトラップパネル9への輻射熱が抑制される。コールドトラップパネル9への入熱が抑制され、温度が上昇しないので、吸着能力低下も抑制される。コールドトラップパネル9の吸着能力低下が抑制されるので、高真空排気速度を低下させずにIRヒータ2を加熱させることができる。
熱反射板8の材質としては表面輻射率の低いものが好ましい。熱反射板8がIRヒータの加熱により温度上昇し二次的にコールドトラップパネル9を加熱し温度上昇させないためには、輻射率は0.2より小さいものが好ましい。このようなものとしては表面を磨いたニッケルやアルミニウム合金やステンレスが例示される。
熱反射板8の形状や配置としては、真空排気のコンダクタンスを低下させないように考慮されることが好ましい。このような熱反射板8の形状としては、平板状であり、且つ、投影面積はコールドトラップパネル9の断面径よりも小さい径を持つものが挙げられる。排気方向に対して直交するように配置されることで、コンダクタンスを低下させずに、輻射熱を効率良く反射させることができる。
熱反射板8の他の望ましい形状としては、平板にメッシュ状の開口を有するメッシュ型のものや、複数の短冊状の板が排気方向に対して斜めに配置されたルーバー型のものが挙げられる。ルーバー型の熱反射板8は、図4に示されるように、IRヒータ2の輻射熱が直接透過しにくいように短冊状の板を投影方向に一部重なるように斜めに配置して構成され、熱輻射をプレート型と同程度の熱反射特性を確保した上で、実質の開口率を上げてコンダクタンス低下を抑制することができるので、特に好ましい。
制御装置4はコンピュータ等に例示される機器である。制御装置4はヒータ部21、真空ポンプ部3、及び圧力計に電気的に接続されている。制御装置4は、圧力計から取得した圧力データに基いて、ヒータ部21と真空ポンプ部3の動作を制御する。制御装置4は、ロード室71内の圧力が大気圧から第1圧力まで減圧されると、ラフバルブ15を閉じ、開閉バルブ12及びターボバルブ13を開にして、粗引きライン5から高真空排気ライン6へ切替える。更に制御装置4は、粗引きライン5から高真空排気ラインへの切替えと同時に、IRヒータ2に通電し加熱を開始する。
(動作)
図6は本実施の形態に係る基板予備加熱方法のフローチャートを示す。本実施の形態に係る基板予備加熱方法は、ロード室に基板を搬入するステップ(ステップS10)、粗引きラインにより排気を行うステップ(ステップS20)、高真空排気ラインにより排気を行うステップ(ステップS30)、及びIRヒータ加熱ステップ(ステップS40)を備えている。各ステップの動作について以下に詳述する。尚、これらの動作は制御装置4にインストールされた制御プログラムに基いて実現される。
ステップS10;ロード室に基板を搬入
まず2台の搬送台車76A、76Bは、ローダ711で基板を受け取り、ロード室71へ搬送する。基板は、均熱板22に受け渡されて保持される。ローダ711との間のゲート弁を閉めてロード室71内部が密閉さて、次のステップ20へ進む。
ステップS20;粗引きラインによる排気
続いて、ラフバルブ15が開にされる。これにより、ロード室71内の気体がドライポンプ11によって排気される。粗引きライン5による減圧は、大気圧から第1圧力(約10Pa)となるまで行われる。ロード室71内の圧力がその第1圧力まで減圧されると、次のステップS30、及びステップS40へ進む。
ステップS30;高真空排気ラインに切替え
ロード室71内が第1圧力まで減圧されると、ラフバルブ15が閉じられる。更に、開閉バルブ12及びターボバルブ13を開にして、高真空排気ライン6による排気を可能とする。
ステップS40;IRヒータ加熱開始
ステップS30における高真空排気ラインへの切替えと同時に、IRヒータ2へ通電し加熱が開始される。これにより、IRヒータ2が加熱して、基板23が加熱される。
続いて、ロード室71が第2圧力(約10−2Pa〜10−3Pa)まで減圧されて、高真空排気状態になると、IRヒータ2の加熱が終了する。ロード室71と共通搬送室73との間のゲート弁が開かれる。2台の搬送台車76E、Fがロード室71で基板を受け取り、共通搬送室73経由で各真空処理室77A〜77Eへ搬送する。
ロード室71ではゲート弁が閉じるられた後、Nガスなどでロード室71をベントして、再び高真空排気状態から大気圧下まで昇圧される。次の基板が搬入されてくると、再びステップS10〜40までの処理を繰り返す。
(作用・効果)
図5Aは、従来例として、一度高真空排気状態とした後にIRヒータを加熱開始した場合における、時間とロード室内圧力との関係を示すグラフである。時刻ゼロにおいて、粗引きラインによる減圧が開始され、時間の経過とともに、圧力が低下している。時刻tにおいて第1圧力まで減圧され、高真空排気ラインへ切り替わる。高真空排気ラインにより、時刻t〜t間において始めの高真空排気状態(第2圧力)となる。ここで、IRヒータ2が加熱開始される。基板表面に付着した水分などが熱によってロード室71内に脱ガスとなって拡散し、圧力が上昇する。この高真空雰囲気では真空排気ポンプの排気能力も低下しているので、脱ガスを排気することに時間を要し、最終的に基板の予熱が完了した上で、高真空排気状態となるのは時刻t〜t間である。
図5Bは、本実施の形態に係る真空処理システム1における、ロード室内圧と時間との関係を示すグラフである。図5Aと同様に、時刻ゼロにおいて、粗引きラインによる減圧が開始される。時間の経過とともに減圧され、第1圧力(約10Pa)になった時点で、高真空排気ラインへ切り替わる。この時、IRヒータ2も同時に加熱が開始される。ここで、高真空排気状態となるまでの間に基板に付着した水分などは脱ガスとなって除去されるが高真空排気状態までの低圧下ではないので、真空ポンプが十分な排気能力を発揮できる真空圧雰囲気になり、脱ガスの真空排気が同時に行われて、ロード室内の昇圧は起こらない。最終的に基板の予熱が完了した上で、高真空排気状態(第2圧力;10−2Pa〜10−3Pa)となるのは時刻t〜時刻t間である。即ち、IRヒータの加熱開始を、高真空排気ラインへの切替えと同時に行うことで、図5Aに示される従来例と比較して、ロード室71内を高真空排気状態にするまでの時間が短縮されることが示される。即ち、ロード室71内における処理に要する時間が短縮され、スループットを向上させることができる。
尚、高真空排気ラインへの切替え時には、約10Pa程度の圧力となっているが、このような圧力下では火花放電は生じないことも確認された。
更に、本実施の形態に依れば、制御装置4がIRヒータを加熱にする指令と、高真空排気ラインへ切替える指令と、を共通にすることができるので、制御装置4の構成を簡略化することができる。
(第2の実施形態)
(構成)
本発明の第2の実施の形態に係る真空処理システム1に関して説明する。本実施の形態に係る真空処理システム1は、制御装置4の制御動作に係る部分で第1の実施の形態と異なっている。それ以外の構成に関しては、第1の実施の形態と同様であるので説明は省略される。
制御装置4は、第1の実施の形態と同様に、IRヒータの加熱開始と終了の制御を行う。また、粗引きラインから高真空排気ラインへの切替えのタイミングの制御も行う。
制御装置4は、ロード室71内の圧力が第1の圧力(約10Pa)まで減圧されると、粗引きラインから高真空排気ラインへの切替えを行う。
一方、制御装置4は、ロード室71内の圧力が100Paまで減圧された段階でIRヒータ2に通電し加熱する様に設定されている。IRヒータ2に通電をする際の圧力としては、第1の圧力より高く、600Pa以下であればよい。600Paより高い圧力下でIRヒータ2へ通電すると、火花電圧が起こる可能性がある。実際に制御装置4に設定される値としては、100Paを用いることが好ましい。10Pa台は真空ポンプの排気により急速にロード室71内の圧力が低下する領域にあり、制御装置4の設定値と、実際にIRヒータ2へ通電する際の圧力値とは、ずれが生じる場合がある。制御装置4の設定値として、100Paを用いることで、確実に600Pa以下でIRヒータ2への通電を開始することができる。
IRヒータ2の点灯を第1圧力よりも高圧である100Paで行うことにより、高真空排気状態となる前に、より確実に基板の加熱が行われる。
また、600PaでIRヒータ2に通電し点灯しても給電部分には火花放電は発生しないことが確認された。
(動作)
図7は本実施の形態に係る基板予備加熱方法のフローチャートを示す。本実施の形態に係る基板予備加熱方法は、ロード室へ基板を搬入するステップ(ステップS10)、粗引きラインにより排気するステップ(ステップS20)、高真空排気ラインにより排気するステップ(ステップS30)、及びIRヒータ加熱ステップ(ステップS40)を備えている。第1の実施形態に係る基板予備加熱方法と比較して、IRヒータ加熱ステップ(S40)が実施される順番が異なっている。第1の実施の形態と同様、これらの動作は、制御装置4にインストールされた制御プログラムによって実現される。
ステップS10;ロード室に基板を搬入
まず2台の搬送台車76A、76Bは、ローダ711で基板を受け取り、ロード室71へ搬送する。基板は、均熱板22に受け渡されて保持される。ロード室71内部が密閉さて、次のステップ20へ進む。
ステップS20;粗引きラインによる排気
続いて、ラフバルブ15が開にされる。これにより、ロード室71内の気体がドライポンプ11によって排気される。粗引きライン5による減圧は、大気圧から第1圧力(約10Pa)となるまで行われる。ここで100Paになると次のステップS40が実施される。
ステップS40;IRヒータ加熱開始
ステップS20における粗引きラインによる減圧によって、100Pa台まで減圧が行われると、IRヒータの加熱開始れる。これにより、IRヒータ2が加熱して、基板23が加熱される。
ステップS30;高真空排気ラインに切替え
ロード室71内が第1圧力まで減圧されると、ラフルバルブ15が閉じられる。更に、開閉バルブ12及びターボバルブ13を開にして、高真空排気ライン6による排気を可能とする。
高真空排気ライン6によって、ロード室71が第2圧力(約10−2Pa〜10−3Pa)まで減圧されて、高真空排気状態になると、IRヒータの加熱が終了される。ロード室71と共通搬送室73との間のゲート弁が開かれる。2台の搬送台車76E、Fがロード室71で基板を受け取り、共通搬送室73経由で各真空処理室77A〜77Eへ搬送する。
ロード室71ではゲート弁が閉じるられた後、Nガスなどでロード室71をベントして、再び高真空排気状態から大気圧下まで昇圧される。次の基板が搬入されてくると、再びステップS10〜40の処理を繰り返す。
(作用・効果)
本実施の形態に依れば、第1の実施形態と同様に、ロード室71内の減圧に要する時間を短縮させることができるに加え、IRヒータ2の加熱開始を第1圧力よりも高圧である100Paで行うことにより、高真空排気状態となる前により確実に基板の加熱を行うことができる。
なお、輻射型ヒータとしては赤外線ランプヒータ(IRヒータ)に限定したものではなく、熱流束が大きく高速加熱が可能なものであれば、カーボンヒータや遠赤外線ヒータなども使用可能である。また本実施形態のロード室を適用する真空処理装置はクラスタ構造に限らず、ロード室の処理時間短縮が望まれるパラレル配置型やインライン型の真空処理装置にも適用して有効な効果を得ることができる。
真空処理システム全体の構成を示す斜視図である。 真空ポンプ部3の構成を示すブロック図である。 ロード室の構成を示す斜視図である。 コールドトラップの構成を示す斜視図である。 従来例における、ロード室内圧力と、真空排気時間との関係を示すグラフである。 第1の実施形態における、ロード室内圧力と、真空排気時間との関係を示すグラフである。 第1の実施形態における動作の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態における動作の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 真空処理システム
2 IRヒータ
3 真空ポンプ部
4 制御装置
5 粗引きライン
6 高真空排気ライン
7 コールドトラップ
8 熱反射板
9 コールドトラップパネル
11 ドライポンプ
12 開閉バルブ
13 ターボバルブ
14 冷凍液循環器
15 ラフバルブ
20 真空容器
21 ヒータ部
22 均熱板
23 基板
24 第1面
25 基板支持爪
71 ロード室
711 ローダ
72 アンロード室
721 アンローダ
73 共通搬送室
74 台車移動待機室
76 搬送台車
77 真空処理室
78 予備室
80 ゲート弁

Claims (6)

  1. 外部から被処理基板が搬入されると大気圧下から高真空排気雰囲気下まで減圧されるロード室と、
    前記ロード室内に設けられ、搬入された被処理基板を加熱する輻射型ヒータと、
    前記ロード室を減圧する真空ポンプ部と、
    前記真空ポンプ部及び前記輻射型ヒータの動作を制御する制御装置と、
    を具備し、
    前記真空ポンプ部は、前記ロード室内を大気圧から所定の第1圧力までの減圧を行う粗引きラインと、
    前記第1圧力の雰囲気下から前記第1圧力よりも更に低い第2圧力までの減圧を行う高真空排気ラインと、を有し
    前記第1圧力は、600Paよりも低い圧力であり、
    前記制御装置は、前記ロード室内の減圧を行うラインを前記粗引きラインから前記高真空排気ラインへ切り換える以前に、第3圧力まで減圧された際に前記輻射型ヒータの加熱を開始とし、
    前記第3圧力は、600Paから前記第1圧力までの間の所定の圧力であり、
    前記第2圧力になると、前記輻射型ヒータの加熱を終了させる真空処理システム。
  2. 請求項1に記載された真空処理システムであって、
    前記高真空排気ラインにはコールドトラップが介装されており、
    前記コールドトラップは、排気方向に対して平行に配置された筒型のコールドトラップパネルを有し、
    前記コールドトラップの上流側には熱反射板が設けられ、
    前記熱反射板の投影断面径は、前記コールドトラップパネルの断面径より小さい真空処理システム。
  3. 請求項2に記載された真空処理システムであって、
    前記コールドトラップパネルの断面径は、前記コールドトラップの断面径の50%〜70%である真空処理システム。
  4. 請求項2に記載された真空処理システムであって、
    前記熱反射板は複数の短冊状の板が排気方向に対して傾けられて配置されたルーバー型である真空処理システム。
  5. 請求項2に記載された真空処理システムであって、
    前記熱反射板は、メッシュ状に開口を有する板である真空処理システム。
  6. 外部から被処理基板が搬入されると大気圧下から高真空排気雰囲気下まで減圧されるロード室と、
    前記ロード室内に設けられ、搬入された被処理基板を加熱する輻射型ヒータと、
    前記ロード室内を減圧する真空ポンプ部と、を具備し、
    前記真空ポンプ部は、前記ロード室内を大気圧から所定の第1圧力までの減圧を行う粗引きラインと、
    前記第1圧力の雰囲気下から前記第1圧力よりも更に低い第2圧力までの減圧を行う高真空排気ラインとを有する、真空処理システムにおいて、
    前記真空処理室内で処理される被処理基板を前記ロード室内において予備加熱する基板予備加熱方法であって、
    外部から前記ロード室へ被処理基板を搬入するステップと、
    前記粗引きラインによって前記ロード室内を大気圧から前記第1圧力まで減圧する粗引きステップと、
    前記粗引きステップの後に前記高真空排気ラインによって前記ロード室内を前記第1圧力から前記第2圧力まで減圧する高真空排気ステップと、
    前記輻射型ヒータの加熱を開始する輻射型ヒータ加熱ステップと、
    を具備し、
    前記第1圧力は、600Paよりも低い圧力であり、
    前記輻射型ヒータ加熱ステップは、前記粗引きステップ中において前記ロード室内の圧力が第3圧力となった時点で実施され、
    前記第3圧力は、600Paから前記第1圧力までの間の所定の圧力であり
    前記第2圧力になると、前記輻射型ヒータの加熱を終了させる基板予備加熱方法。
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